JP2000046253A - 内部分割チューブの製造方法と内部分割チューブ - Google Patents
内部分割チューブの製造方法と内部分割チューブInfo
- Publication number
- JP2000046253A JP2000046253A JP10209790A JP20979098A JP2000046253A JP 2000046253 A JP2000046253 A JP 2000046253A JP 10209790 A JP10209790 A JP 10209790A JP 20979098 A JP20979098 A JP 20979098A JP 2000046253 A JP2000046253 A JP 2000046253A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- wall
- tube outer
- welding
- partition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 チューブ外壁の良好な加工性と隔壁形状の簡
素化と良好な曲げ加工性を達成する内部分割チューブの
製造方法を提供すること。 【解決手段】 プレート材を曲げ加工することで半円弧
状の第1チューブ外壁1と第2チューブ外壁2を成形す
るチューブ外壁成形工程と、第1チューブ外壁1と第2
チューブ外壁2との端面を合わせて円筒形とした状態で
の外径より少し長い板幅を持つプレート材を隔壁3と
し、両チューブ外壁1,2の間に両端部をわずかに突出
させて隔壁3を挟持設定する3部材設定工程と、溶接材
を添加しない溶接により隔壁の端部を溶融させ、両チュ
ーブ外壁1,2の端面1a,2aと隔壁3の間に形成さ
れた合わせ隙間空間4,4を溶融金属により埋める溶接
工程と、を備えている。
素化と良好な曲げ加工性を達成する内部分割チューブの
製造方法を提供すること。 【解決手段】 プレート材を曲げ加工することで半円弧
状の第1チューブ外壁1と第2チューブ外壁2を成形す
るチューブ外壁成形工程と、第1チューブ外壁1と第2
チューブ外壁2との端面を合わせて円筒形とした状態で
の外径より少し長い板幅を持つプレート材を隔壁3と
し、両チューブ外壁1,2の間に両端部をわずかに突出
させて隔壁3を挟持設定する3部材設定工程と、溶接材
を添加しない溶接により隔壁の端部を溶融させ、両チュ
ーブ外壁1,2の端面1a,2aと隔壁3の間に形成さ
れた合わせ隙間空間4,4を溶融金属により埋める溶接
工程と、を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の排気チュ
ーブ等として適用される内部分割チューブの製造方法と
内部分割チューブの技術分野に属する。
ーブ等として適用される内部分割チューブの製造方法と
内部分割チューブの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、内部分割チューブとしては、例え
ば、実開昭63−196425号公報の第3図に記載の
ものが知られている。
ば、実開昭63−196425号公報の第3図に記載の
ものが知られている。
【0003】この公報には、図4に示すように、半円弧
状の第1チューブ外壁と、半円弧状の第2チューブ外壁
と、平板状の隔壁との3部材構成であり、隔壁の両端面
と両チューブ外壁の端面により凹溝が形成され、この凹
溝部分に溶接ワイヤを添加して凹溝を埋めた溶接部が設
けられた内部分割チューブが示されている。
状の第1チューブ外壁と、半円弧状の第2チューブ外壁
と、平板状の隔壁との3部材構成であり、隔壁の両端面
と両チューブ外壁の端面により凹溝が形成され、この凹
溝部分に溶接ワイヤを添加して凹溝を埋めた溶接部が設
けられた内部分割チューブが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内部分割チューブにあっては、凹溝部分を溶接ワイヤを
添加して埋める溶接が行なわれるため、この部分が溶接
ビードとなり、チューブを曲げ加工する時に溶接ビード
が悪影響(曲げ加工性不良や亀裂発生等)を与えるとい
う問題がある。
内部分割チューブにあっては、凹溝部分を溶接ワイヤを
添加して埋める溶接が行なわれるため、この部分が溶接
ビードとなり、チューブを曲げ加工する時に溶接ビード
が悪影響(曲げ加工性不良や亀裂発生等)を与えるとい
う問題がある。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、チュー
ブ外壁の良好な加工性と隔壁形状の簡素化と良好な曲げ
加工性を達成する内部分割チューブの製造方法と内部分
割チューブを提供することにある。
ブ外壁の良好な加工性と隔壁形状の簡素化と良好な曲げ
加工性を達成する内部分割チューブの製造方法と内部分
割チューブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(解決手段1)上記課題
の解決手段1(請求項1)は、1本の円筒チューブ内を
隔壁により分割し2つの流路を形成した内部分割チュー
ブの製造方法において、プレート材を曲げ加工すること
で半円弧状の第1チューブ外壁と第2チューブ外壁を成
形するチューブ外壁成形工程と、前記第1チューブ外壁
と第2チューブ外壁との端面を合わせて円筒形とした状
態での外径より少し長い板幅を持つプレート材を隔壁と
し、両チューブ外壁の間に両端部をわずかに突出させて
隔壁を挟持設定する3部材設定工程と、溶接材を添加し
ない溶接により隔壁の端部を溶融させ、両チューブ外壁
の端面と隔壁の間に形成された合わせ隙間空間を溶融金
属により埋める溶接工程と、を備えていることを特徴と
する。 (解決手段2)上記課題の解決手段2(請求項2)は、
請求項1記載の内部分割チューブの製造方法において、
前記溶接工程で採用される溶接材を添加しない溶接を、
不活性ガスアーク溶接(ティグ溶接)としたことを特徴
とする。 (解決手段3)上記課題の解決手段3(請求項3)は、
請求項1または請求項2記載の内部分割チューブの製造
方法において、前記3部材設定工程において第1チュー
ブ外壁と第2チューブ外壁の間から突出させる隔壁の突
出量を、0〜1mmとしたことを特徴とする。 (解決手段4)上記課題の解決手段4(請求項4)は、
1本の円筒チューブ内を隔壁により分割し2つの流路を
形成した内部分割チューブにおいて、いずれもプレート
材を素材とする半円弧状の第1チューブ外壁と、半円弧
状の第2チューブ外壁と、平板状の隔壁との3部材構成
とし、隔壁の両端部に、両チューブ外壁の端面との間に
形成された合わせ隙間空間が溶融金属により埋められた
溶接部が設けられていることを特徴とする。 (解決手段5)上記課題の解決手段5(請求項5)は、
請求項4記載の内部分割チューブにおいて、自動車の排
気マニホールドに連結し、各排気ポートの集合部を車両
後方側に持ってゆく自動車排気系の上流側排気チューブ
として適用したことを特徴とする。
の解決手段1(請求項1)は、1本の円筒チューブ内を
隔壁により分割し2つの流路を形成した内部分割チュー
ブの製造方法において、プレート材を曲げ加工すること
で半円弧状の第1チューブ外壁と第2チューブ外壁を成
形するチューブ外壁成形工程と、前記第1チューブ外壁
と第2チューブ外壁との端面を合わせて円筒形とした状
態での外径より少し長い板幅を持つプレート材を隔壁と
し、両チューブ外壁の間に両端部をわずかに突出させて
隔壁を挟持設定する3部材設定工程と、溶接材を添加し
ない溶接により隔壁の端部を溶融させ、両チューブ外壁
の端面と隔壁の間に形成された合わせ隙間空間を溶融金
属により埋める溶接工程と、を備えていることを特徴と
する。 (解決手段2)上記課題の解決手段2(請求項2)は、
請求項1記載の内部分割チューブの製造方法において、
前記溶接工程で採用される溶接材を添加しない溶接を、
不活性ガスアーク溶接(ティグ溶接)としたことを特徴
とする。 (解決手段3)上記課題の解決手段3(請求項3)は、
請求項1または請求項2記載の内部分割チューブの製造
方法において、前記3部材設定工程において第1チュー
ブ外壁と第2チューブ外壁の間から突出させる隔壁の突
出量を、0〜1mmとしたことを特徴とする。 (解決手段4)上記課題の解決手段4(請求項4)は、
1本の円筒チューブ内を隔壁により分割し2つの流路を
形成した内部分割チューブにおいて、いずれもプレート
材を素材とする半円弧状の第1チューブ外壁と、半円弧
状の第2チューブ外壁と、平板状の隔壁との3部材構成
とし、隔壁の両端部に、両チューブ外壁の端面との間に
形成された合わせ隙間空間が溶融金属により埋められた
溶接部が設けられていることを特徴とする。 (解決手段5)上記課題の解決手段5(請求項5)は、
請求項4記載の内部分割チューブにおいて、自動車の排
気マニホールドに連結し、各排気ポートの集合部を車両
後方側に持ってゆく自動車排気系の上流側排気チューブ
として適用したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1〜請求項5に記載の発明に対応する内部分割チ
ューブの製造方法と内部分割チューブである。 [内部分割チューブの製造方法について]図1は実施の
形態1の内部分割チューブの製造方法を示す図で、1は
第1チューブ外壁、1aは端面、2は第2チューブ外
壁、2aは端面、3は隔壁、4は合わせ隙間空間であ
る。
請求項1〜請求項5に記載の発明に対応する内部分割チ
ューブの製造方法と内部分割チューブである。 [内部分割チューブの製造方法について]図1は実施の
形態1の内部分割チューブの製造方法を示す図で、1は
第1チューブ外壁、1aは端面、2は第2チューブ外
壁、2aは端面、3は隔壁、4は合わせ隙間空間であ
る。
【0008】1本の円筒チューブ内を隔壁により分割し
2つの流路を形成した内部分割チューブの製造方法は、
チューブ外壁成形工程と3部材設定工程と溶接工程とに
よる方法であり、以下、各工程について説明する。
2つの流路を形成した内部分割チューブの製造方法は、
チューブ外壁成形工程と3部材設定工程と溶接工程とに
よる方法であり、以下、各工程について説明する。
【0009】前記チューブ外壁成形工程は、図1(イ) に
示すように、プレート材をロール成形等により曲げ加工
することで半円弧状の第1チューブ外壁1と第2チュー
ブ外壁2を成形する工程である。
示すように、プレート材をロール成形等により曲げ加工
することで半円弧状の第1チューブ外壁1と第2チュー
ブ外壁2を成形する工程である。
【0010】前記3部材設定工程は、図1(ロ) に示すよ
うに、第1チューブ外壁1と第2チューブ外壁2との端
面1a,2aを合わせて円筒形とした状態での外径より
少し長い板幅を持つプレート材を隔壁3とし、両チュー
ブ外壁1,2の間に両端部をわずかに突出させて隔壁3
を挟持設定する工程である。この3部材設定工程におい
て、第1チューブ外壁1と第2チューブ外壁2の間から
突出させる隔壁3の突出量Lは、板厚や合わせ隙間空間
4の断面積を考慮して0〜1mmとされる。
うに、第1チューブ外壁1と第2チューブ外壁2との端
面1a,2aを合わせて円筒形とした状態での外径より
少し長い板幅を持つプレート材を隔壁3とし、両チュー
ブ外壁1,2の間に両端部をわずかに突出させて隔壁3
を挟持設定する工程である。この3部材設定工程におい
て、第1チューブ外壁1と第2チューブ外壁2の間から
突出させる隔壁3の突出量Lは、板厚や合わせ隙間空間
4の断面積を考慮して0〜1mmとされる。
【0011】前記溶接工程は、図1(ハ) に示すように、
溶接材を添加しない不活性ガスアーク溶接(ティグ溶
接)により隔壁3の端部を溶融させ、両チューブ外壁
1,2の端面1a,2aと隔壁3の側面との間に形成さ
れた合わせ隙間空間4,4を溶融金属により埋める工程
である。
溶接材を添加しない不活性ガスアーク溶接(ティグ溶
接)により隔壁3の端部を溶融させ、両チューブ外壁
1,2の端面1a,2aと隔壁3の側面との間に形成さ
れた合わせ隙間空間4,4を溶融金属により埋める工程
である。
【0012】よって、円筒チューブを2つのチューブ外
壁1,2により構成し、それぞれについてプレート材を
半円弧状に同じ曲げ加工するだけで良いため、プレート
材を曲げ量の多い円筒状に曲げ加工する場合に比べ、良
好な加工性が得られる。そして、プレート材を隔壁3と
しているため、曲げ形状の隔壁を採用する場合に比べて
隔壁形状が簡素化されるし、加えて、曲げ加工も要さな
い。
壁1,2により構成し、それぞれについてプレート材を
半円弧状に同じ曲げ加工するだけで良いため、プレート
材を曲げ量の多い円筒状に曲げ加工する場合に比べ、良
好な加工性が得られる。そして、プレート材を隔壁3と
しているため、曲げ形状の隔壁を採用する場合に比べて
隔壁形状が簡素化されるし、加えて、曲げ加工も要さな
い。
【0013】また、溶接工程で採用される溶接材を添加
しない溶接を、不活性ガスアーク溶接(ティグ溶接)と
したため、溶接設備がレーザ溶接等に比べて安価とな
る。
しない溶接を、不活性ガスアーク溶接(ティグ溶接)と
したため、溶接設備がレーザ溶接等に比べて安価とな
る。
【0014】さらに、3部材設定工程において第1チュ
ーブ外壁1と第2チューブ外壁2の間から突出させる隔
壁3の突出量Lを、0〜1mmとしたため、突出分の溶
融金属で合わせ隙間空間4,4を整然と埋めるように設
定することで、溶接ビードが目立たない外観を持つ内部
分割チューブとすることができる。 [内部分割チューブについて]図2は実施の形態1の内
部分割チューブの製造方法により製造された内部分割チ
ューブを示す断面図で、Aは内部分割チューブ、1は第
1チューブ外壁、2は第2チューブ外壁、3は隔壁、5
はティグ溶接部である。
ーブ外壁1と第2チューブ外壁2の間から突出させる隔
壁3の突出量Lを、0〜1mmとしたため、突出分の溶
融金属で合わせ隙間空間4,4を整然と埋めるように設
定することで、溶接ビードが目立たない外観を持つ内部
分割チューブとすることができる。 [内部分割チューブについて]図2は実施の形態1の内
部分割チューブの製造方法により製造された内部分割チ
ューブを示す断面図で、Aは内部分割チューブ、1は第
1チューブ外壁、2は第2チューブ外壁、3は隔壁、5
はティグ溶接部である。
【0015】1本の円筒チューブ内を隔壁により分割し
2つの流路を形成した内部分割チューブAは、プレート
材を素材とする半円弧状の第1チューブ外壁1と、プレ
ート材を素材とする半円弧状の第2チューブ外壁2と、
プレート材を素材とする平板状の隔壁3との3部材構成
とされ、隔壁3の両端部に、両チューブ外壁1,2の端
面1a,2aとの間に形成された合わせ隙間空間4,4
が溶融金属により埋められたティグ溶接部5,5が設け
られている。
2つの流路を形成した内部分割チューブAは、プレート
材を素材とする半円弧状の第1チューブ外壁1と、プレ
ート材を素材とする半円弧状の第2チューブ外壁2と、
プレート材を素材とする平板状の隔壁3との3部材構成
とされ、隔壁3の両端部に、両チューブ外壁1,2の端
面1a,2aとの間に形成された合わせ隙間空間4,4
が溶融金属により埋められたティグ溶接部5,5が設け
られている。
【0016】よって、ティグ溶接部5,5の合わせ隙間
空間4,4に埋められるものは母材の溶融金属であるた
め、溶接ビードの影響が少なく、良好な曲げ加工性が得
られる内部分割チューブAを提供することができる。 [排気系への適用について]自動車エンジンの出力向上
手法として、各排気ポートの集合部をなるべく車両後方
側に持ってゆく手法がある。しかし、エンジン周りの空
間スペースが狭い車の場合、エンジンルームや床下に複
数のチューブを配置することが難しくなっている。そこ
で、1本のチューブ内を分割し、2本のチューブとした
内部分割チューブが排気系に使われるようになった。
空間4,4に埋められるものは母材の溶融金属であるた
め、溶接ビードの影響が少なく、良好な曲げ加工性が得
られる内部分割チューブAを提供することができる。 [排気系への適用について]自動車エンジンの出力向上
手法として、各排気ポートの集合部をなるべく車両後方
側に持ってゆく手法がある。しかし、エンジン周りの空
間スペースが狭い車の場合、エンジンルームや床下に複
数のチューブを配置することが難しくなっている。そこ
で、1本のチューブ内を分割し、2本のチューブとした
内部分割チューブが排気系に使われるようになった。
【0017】実施の形態1の内部分割チューブAは、図
3に示すように、曲げ加工を施して設計形状とし、両端
部にフランジ14,15が固定される。そして、自動車
の排気マニホールド16に連結され、各排気ポートの集
合部を車両後方側に持ってゆく自動車排気系の上流側排
気チューブとして適用される。
3に示すように、曲げ加工を施して設計形状とし、両端
部にフランジ14,15が固定される。そして、自動車
の排気マニホールド16に連結され、各排気ポートの集
合部を車両後方側に持ってゆく自動車排気系の上流側排
気チューブとして適用される。
【0018】よって、曲げ加工のし易い内部分割チュー
ブAを、自動車排気系の上流側排気チューブとして適用
することで、エンジン周りの空間スペースが狭い自動車
であってもエンジンの出力向上を図ることができる。 (その他の実施の形態)実施の形態1では、ティグ溶接
により隔壁3を溶接する例を示したが、例えば、レーザ
溶接、プラズマ溶接等、溶材を用いないその他の溶接方
法を採用しても良い。
ブAを、自動車排気系の上流側排気チューブとして適用
することで、エンジン周りの空間スペースが狭い自動車
であってもエンジンの出力向上を図ることができる。 (その他の実施の形態)実施の形態1では、ティグ溶接
により隔壁3を溶接する例を示したが、例えば、レーザ
溶接、プラズマ溶接等、溶材を用いないその他の溶接方
法を採用しても良い。
【0019】実施の形態1では、第1チューブ外壁1と
第2チューブ外壁2の端面1a,2aが曲げ加工により
傾斜面となることを利用して合わせ隙間空間4,4を形
成する例を示したが、第1チューブ外壁と第2チューブ
外壁の端面に加工を施し、より断面積の大きな合わせ隙
間空間を形成するようにしても良い。
第2チューブ外壁2の端面1a,2aが曲げ加工により
傾斜面となることを利用して合わせ隙間空間4,4を形
成する例を示したが、第1チューブ外壁と第2チューブ
外壁の端面に加工を施し、より断面積の大きな合わせ隙
間空間を形成するようにしても良い。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、1本の
円筒チューブ内を隔壁により分割し2つの流路を形成し
た内部分割チューブの製造方法において、プレート材を
曲げ加工することで半円弧状の第1チューブ外壁と第2
チューブ外壁を成形するチューブ外壁成形工程と、第1
チューブ外壁と第2チューブ外壁との端面を合わせて円
筒形とした状態での外径より少し長い板幅を持つプレー
ト材を隔壁とし、両チューブ外壁の間に両端部をわずか
に突出させて隔壁を挟持設定する3部材設定工程と、溶
接材を添加しない溶接により隔壁の端部を溶融させ、両
チューブ外壁の端面と隔壁の間に形成された合わせ隙間
空間を溶融金属により埋める溶接工程と、を備えている
ため、チューブ外壁の良好な加工性と隔壁形状の簡素化
と良好な曲げ加工性を達成する内部分割チューブの製造
方法を提供することができる。
円筒チューブ内を隔壁により分割し2つの流路を形成し
た内部分割チューブの製造方法において、プレート材を
曲げ加工することで半円弧状の第1チューブ外壁と第2
チューブ外壁を成形するチューブ外壁成形工程と、第1
チューブ外壁と第2チューブ外壁との端面を合わせて円
筒形とした状態での外径より少し長い板幅を持つプレー
ト材を隔壁とし、両チューブ外壁の間に両端部をわずか
に突出させて隔壁を挟持設定する3部材設定工程と、溶
接材を添加しない溶接により隔壁の端部を溶融させ、両
チューブ外壁の端面と隔壁の間に形成された合わせ隙間
空間を溶融金属により埋める溶接工程と、を備えている
ため、チューブ外壁の良好な加工性と隔壁形状の簡素化
と良好な曲げ加工性を達成する内部分割チューブの製造
方法を提供することができる。
【0021】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の内部分割チューブの製造方法において、溶接工程
で採用される溶接材を添加しない溶接を、不活性ガスア
ーク溶接(ティグ溶接)としたため、請求項1記載の発
明の効果に加え、レーザ溶接等に比べて安価な溶接設備
により溶接を行なうことができる。
記載の内部分割チューブの製造方法において、溶接工程
で採用される溶接材を添加しない溶接を、不活性ガスア
ーク溶接(ティグ溶接)としたため、請求項1記載の発
明の効果に加え、レーザ溶接等に比べて安価な溶接設備
により溶接を行なうことができる。
【0022】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載の内部分割チューブの製造方法にお
いて、3部材設定工程において第1チューブ外壁と第2
チューブ外壁の間から突出させる隔壁の突出量を、0〜
1mmとしたため、請求項1または請求項2記載の発明
の効果に加え、突出分の溶融金属で合わせ隙間空間を整
然と埋めるように設定することで、溶接ビードが目立た
ない外観を持つ内部分割チューブとすることができる。
または請求項2記載の内部分割チューブの製造方法にお
いて、3部材設定工程において第1チューブ外壁と第2
チューブ外壁の間から突出させる隔壁の突出量を、0〜
1mmとしたため、請求項1または請求項2記載の発明
の効果に加え、突出分の溶融金属で合わせ隙間空間を整
然と埋めるように設定することで、溶接ビードが目立た
ない外観を持つ内部分割チューブとすることができる。
【0023】請求項4記載の発明にあっては、1本の円
筒チューブ内を隔壁により分割し2つの流路を形成した
内部分割チューブにおいて、いずれもプレート材を素材
とする半円弧状の第1チューブ外壁と、半円弧状の第2
チューブ外壁と、平板状の隔壁との3部材構成とし、隔
壁の両端部に、両チューブ外壁の端面との間に形成され
た合わせ隙間空間が溶融金属により埋められた溶接部が
設けられているため、チューブ外壁の良好な加工性と隔
壁形状の簡素化と良好な曲げ加工性を達成する内部分割
チューブを提供することができる。
筒チューブ内を隔壁により分割し2つの流路を形成した
内部分割チューブにおいて、いずれもプレート材を素材
とする半円弧状の第1チューブ外壁と、半円弧状の第2
チューブ外壁と、平板状の隔壁との3部材構成とし、隔
壁の両端部に、両チューブ外壁の端面との間に形成され
た合わせ隙間空間が溶融金属により埋められた溶接部が
設けられているため、チューブ外壁の良好な加工性と隔
壁形状の簡素化と良好な曲げ加工性を達成する内部分割
チューブを提供することができる。
【0024】請求項5記載の発明にあっては、請求項4
記載の内部分割チューブにおいて、自動車の排気マニホ
ールドに連結し、各排気ポートの集合部を車両後方側に
持ってゆく自動車排気系の上流側排気チューブとして適
用したため、請求項4記載の発明の効果に加え、エンジ
ン周りの空間スペースが狭い自動車であってもエンジン
の出力向上を図ることができる。
記載の内部分割チューブにおいて、自動車の排気マニホ
ールドに連結し、各排気ポートの集合部を車両後方側に
持ってゆく自動車排気系の上流側排気チューブとして適
用したため、請求項4記載の発明の効果に加え、エンジ
ン周りの空間スペースが狭い自動車であってもエンジン
の出力向上を図ることができる。
【図1】実施の形態1の内部分割チューブの製造方法を
示す図である。
示す図である。
【図2】実施の形態1の内部分割チューブの製造方法に
より製造された内部分割チューブを示す断面図である。
より製造された内部分割チューブを示す断面図である。
【図3】実施の形態1の内部分割チューブの製造方法に
より製造された内部分割チューブの自動車用排気系適用
図である。
より製造された内部分割チューブの自動車用排気系適用
図である。
【図4】従来の内部分割チューブを示す断面図である。
A 内部分割チューブ 1 第1チューブ外壁 1a 端面 2 第2チューブ外壁 2a 端面 3 隔壁 4 合わせ隙間空間 5 ティグ溶接部
Claims (5)
- 【請求項1】 1本の円筒チューブ内を隔壁により分割
し2つの流路を形成した内部分割チューブの製造方法に
おいて、 プレート材を曲げ加工することで半円弧状の第1チュー
ブ外壁と第2チューブ外壁を成形するチューブ外壁成形
工程と、 前記第1チューブ外壁と第2チューブ外壁との端面を合
わせて円筒形とした状態での外径より少し長い板幅を持
つプレート材を隔壁とし、両チューブ外壁の間に両端部
をわずかに突出させて隔壁を挟持設定する3部材設定工
程と、 溶接材を添加しない溶接により隔壁の端部を溶融させ、
両チューブ外壁の端面と隔壁の間に形成された合わせ隙
間空間を溶融金属により埋める溶接工程と、 を備えていることを特徴とする内部分割チューブの製造
方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の内部分割チューブの製造
方法において、 前記溶接工程で採用される溶接材を添加しない溶接を、
不活性ガスアーク溶接(ティグ溶接)としたことを特徴
とする内部分割チューブの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の内部分割
チューブの製造方法において、 前記3部材設定工程において第1チューブ外壁と第2チ
ューブ外壁の間から突出させる隔壁の突出量を、0〜1
mmとしたことを特徴とする内部分割チューブの製造方
法。 - 【請求項4】 1本の円筒チューブ内を隔壁により分割
し2つの流路を形成した内部分割チューブにおいて、 いずれもプレート材を素材とする半円弧状の第1チュー
ブ外壁と、半円弧状の第2チューブ外壁と、平板状の隔
壁との3部材構成とし、 隔壁の両端部に、両チューブ外壁の端面との間に形成さ
れた合わせ隙間空間が溶融金属により埋められた溶接部
が設けられていることを特徴とする内部分割チューブ。 - 【請求項5】 請求項4記載の内部分割チューブにおい
て、 自動車の排気マニホールド(16)に連結し、各排気ポート
の集合部を車両後方側に持ってゆく自動車排気系の上流
側排気チューブとして適用したことを特徴とする内部分
割チューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10209790A JP2000046253A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 内部分割チューブの製造方法と内部分割チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10209790A JP2000046253A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 内部分割チューブの製造方法と内部分割チューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000046253A true JP2000046253A (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=16578644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10209790A Pending JP2000046253A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 内部分割チューブの製造方法と内部分割チューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000046253A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007097746A (ja) * | 2005-10-03 | 2007-04-19 | Japan Science & Technology Agency | 体液浄化カセットの成形方法 |
KR100946494B1 (ko) | 2007-12-15 | 2010-03-10 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 배기파이프 구조 |
CN107313846A (zh) * | 2017-07-20 | 2017-11-03 | 佛山市维杰汽车部件制造有限公司 | 一体式汽车排气管的制造方法 |
CN111664299A (zh) * | 2013-10-16 | 2020-09-15 | 尼克桑斯公司 | 金属复合管的制造方法 |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP10209790A patent/JP2000046253A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007097746A (ja) * | 2005-10-03 | 2007-04-19 | Japan Science & Technology Agency | 体液浄化カセットの成形方法 |
KR100946494B1 (ko) | 2007-12-15 | 2010-03-10 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 배기파이프 구조 |
CN111664299A (zh) * | 2013-10-16 | 2020-09-15 | 尼克桑斯公司 | 金属复合管的制造方法 |
CN107313846A (zh) * | 2017-07-20 | 2017-11-03 | 佛山市维杰汽车部件制造有限公司 | 一体式汽车排气管的制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4052566B2 (ja) | フレーム結合構造およびその結合方法 | |
ITRM970423A1 (it) | Marmitta di scarico | |
JP2000046253A (ja) | 内部分割チューブの製造方法と内部分割チューブ | |
JP2000006869A (ja) | 接合パイプフレーム | |
JP3765507B2 (ja) | 消音装置及びその製法 | |
JP3402224B2 (ja) | 内燃機関用排気管及びその仕切板溶接方法 | |
JP5057161B2 (ja) | 溶接継手の製造方法 | |
EP0950460B1 (en) | Method for the production of a housing of a silencer, and such a housing | |
JPS60119360A (ja) | エンジン用吸気多岐管 | |
JP2013024201A (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
JP3926643B2 (ja) | アルミニウムパイプ製フレームの製造方法 | |
JP2004156474A (ja) | 消音器とその製造方法 | |
JP2000126832A (ja) | 車体用フレームの製造方法 | |
JP2000046252A (ja) | 内部分割チューブの製造方法と内部分割チューブ | |
JP4695751B2 (ja) | 拡管θパイプの製法及びその製法に用いられる圧入型 | |
JP2000034921A (ja) | 内部分割チューブの製造方法と内部分割チューブ | |
JPS63227479A (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP2003202196A (ja) | チューブ | |
JP4083284B2 (ja) | 車両用エンジンの排気装置 | |
JP4117069B2 (ja) | 2通路2重排気管及びその製造方法 | |
JP2000246452A (ja) | モータケースの溶接部形状および溶接方法 | |
JP2007132193A (ja) | 排気管とフランジの溶接方法 | |
JP2004108210A (ja) | エキゾーストマニホールドの集合部構造 | |
JP2000237896A (ja) | 中空鋼管溶接用の裏当金 | |
JP3994927B2 (ja) | 車両フレーム構造およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050830 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20051114 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20060207 |