JP2000046077A - ディスクブレーキパッド - Google Patents

ディスクブレーキパッド

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JP2000046077A
JP2000046077A JP10209627A JP20962798A JP2000046077A JP 2000046077 A JP2000046077 A JP 2000046077A JP 10209627 A JP10209627 A JP 10209627A JP 20962798 A JP20962798 A JP 20962798A JP 2000046077 A JP2000046077 A JP 2000046077A
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JP
Japan
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friction member
brake pad
disc brake
fiber
range
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Pending
Application number
JP10209627A
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English (en)
Inventor
Kenhei Bandai
慶丙 萬代
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鳴きの発生を抑制し、耐摩耗性を維持できる
ディスクブレーキパッドを提供する。 【解決手段】 裏金2及び摩擦部材1を含むディスクブ
レーキパッドにおいて、摩擦部材1の両端部に複数の切
り欠き部4を設けてなるディスクブレーキパッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、鉄道車
両、各種産業用機械等の制動に用いられるディスクブレ
ーキパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、鉄道車両、各種産業用機械等の
制動装置としてディスクブレーキが使用されており、そ
の制動部材としてディスクブレーキが使用されている。
現在使用されているディスクブレーキパッドにおいて、
制動中の鳴きの発生を抑制するものとして特公昭62−
46736号公報、実公平5−26361号公報等に示
されるように、摩擦部材の端部を傾斜させたものが使用
されている。
【0003】図2は従来のディスクブレーキパッドの正
面図を示すもので、摩擦部材1の端部を傾斜させたもの
であり、また図3は図2に示すディスクブレーキパッド
の傾斜部分が摩耗した状態を示す正面図である。なお図
2及び図3において、2は裏金及び3はディスクロータ
ーであり、ディスクローター3の上部の矢印は回転方向
を示す。
【0004】しかしながら、上記に示すディスクブレー
キパッドは、摩擦部材1が摩耗して傾斜部分が消失する
と、図3に示すXの部分に余力が発生して振動が起こ
り、これが鳴きとなり不快感を与えていた。この対策と
して、摩擦部材1に形成する傾斜部分の両先端を裏金2
に接触する部分まで形成するか又はその近傍まで形成す
ることが考えられるが、傾斜角度を鳴きに対して効果の
ある従来と同じ角度にすると、摩擦部材1の表面積が小
さくなるためディスクローターとの接触面積が小さくな
り耐摩耗性に劣るという問題点が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鳴きの発生
を抑制し、耐摩耗性を維持できるディスクブレーキパッ
ドを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、裏金及び摩擦
部材を含むディスクブレーキパッドにおいて、摩擦部材
の両端部に複数の切り欠き部を設けてなるディスクブレ
ーキパッドに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、摩擦部材の両端
部に設ける切り欠き部の数については2段以上であれば
特に制限はないが、鳴きの抑制、製作上及び強度の点で
2〜4段の範囲であることが好ましく、3段であること
がさらに好ましい。またディスクローターに接触する角
度(傾斜角度)は、5〜45度の範囲であることが好ま
しく、10〜30度の範囲であることがさらに好まし
い。
【0008】切り欠き部の長さ及び高さについては、切
り欠き部の数及びディスクローターに接触する角度によ
り適宜決定される。なお切り欠き部は、フライス盤など
の機械加工又は摩擦部材の成形時に形成することができ
る。
【0009】本発明のディスクパッドに用いられる摩擦
部材の材質は、セミメタリック系、ノンスチール系のい
ずれにも適用でき特に制限はない。摩擦部材の素材は、
一般に公知の材料が用いられ、例えばスチール繊維、黄
銅繊維、銅繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、フェノ
ール繊維、セラミック繊維、ロックウール、チタン酸カ
リウム繊維、カーボン繊維等の繊維状物質、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、カシュー樹脂等の
熱硬化性樹脂やNBR、SBR、IR等のゴム組成物を
含む結合剤、フリクションダストなどの有機質摩擦調整
剤、硫酸バリウム、三硫化アンチモン、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等の無機質摩擦調整剤などが用い
られ、さらに必要に応じて黄銅、真鍮、銅等の金属粉が
添加される。
【0010】上記における繊維状物質の含有量は、全組
成物中に30〜50重量%含有することが好ましく、3
5〜45重量%含有することがさらに好ましい。結合剤
の含有量は、全組成物中に10〜18重量%含有するこ
とが好ましく、12〜16重量%含有することがさらに
好ましい。また無機質摩擦調整剤の含有量は、全組成物
中に25〜45重量%含有することが好ましく、30〜
40重量%含有することがさらに好ましい。これらの成
分は、全組成物が100重量%となるように配合され
る。
【0011】本発明になるディスクブレーキパッドは、
摩擦材組成物を予備成形し、次いで金型内に裏金及びそ
の上部に予備成形体を挿入し、その後加熱加圧成形法で
一体成形し、さらに熱処理及び表面を研磨した後、機械
加工で摩擦部材の両端部に切り欠き部を形成するか又は
摩擦材組成物を特殊な金型を用いて加熱加圧成形し、切
り欠き部を有する摩擦部材を得た後、接着剤を用いて摩
擦部材と裏金とを接着し、次いで熱処理及び表面を研磨
して得られる。
【0012】なお成形する際の加熱温度は、130〜1
70℃が好ましく、140〜160℃がさらに好まし
い。圧力は、30〜60MPaが好ましく、45〜55MPa
がさらに好ましい。熱処理温度は、100〜300℃が
好ましく、150〜250℃がさらに好ましい。
【0013】以下、本発明の実施例の形態を図面により
詳述する。図1は、本発明の実施例になるディスクブレ
ーキパッドの正面図で1は切り欠き部を設けた摩擦部
材、2は裏金、3はディスクローター及び4は切り欠き
部であり、ディスクローター3の上部の矢印は回転方向
を示す。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。 実施例1 表1に示す成分を配合し、混合機で均一に混合した後予
備成形し、次いで金型内に裏金及びその上部に予備成形
体を挿入し、その後140℃±5℃、50MPaの条件で
10分間加熱加圧成形した。さらに200℃で5時間熱
処理を行い、冷却後表面を研磨すると共に図1に示すよ
うに摩擦部材1の両端部にフライス盤でaの寸法が10
mm、hの寸法が3mm及びθの角度が16.7度の切り欠
き部4を3段ずつ形成したディスクブレーキパッドを得
た。
【0015】比較例1 図2に示すように摩擦部材1の両端部におけるa′の寸
法を10mm、h′の寸法を5mm及びθ′の角度を29.
9度とした以外は実施例1と同様の工程を経てディスク
ブレーキパッドを得た。
【0016】
【表1】
【0017】次に本発明になる実施例1で得たディスク
ブレーキパッドと比較例1の従来のディスクブレーキパ
ッドを水に濡らした状態にし、初期のディスクブレーキ
パッド(厚さ12mm)と6mm研磨した後のディスクブレ
ーキパッドについて、表2に示す条件で65dB・A以上の
鳴き発生回数と最大音圧に対する比較試験を行った。そ
の比較試験結果を表3に示す。
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】表3に示されるように、本発明になる実施
例1で得たディスクブレーキパッドは65dB・A以上の鳴
き発生回数は少なく、最大音圧も小さいことがわかる。
これに対し比較例1の従来のディスクブレーキパッドは
65dB・A以上の鳴き発生回数が多く、最大音圧が大きい
という欠点が生じた。
【0021】
【発明の効果】本発明のディスクブレーキパッドは、鳴
きの発生を抑制し、耐摩耗性を維持することができる。
またディスクローターとの接触面積を小さくする必要が
ないので耐摩耗性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になるディスクブレーキパッド
の正面図である。
【図2】従来のディスクブレーキパッドの正面図であ
る。
【図3】図2に示すディスクブレーキパッドの傾斜部分
が摩耗した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 摩擦部材 2 裏金 3 ディスクローター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏金及び摩擦部材を含むディスクブレー
    キパッドにおいて、摩擦部材の両端部に複数の切り欠き
    部を設けてなるディスクブレーキパッド。
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