JP2000045679A - 切羽崩壊警報システム - Google Patents
切羽崩壊警報システムInfo
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Abstract
で、より精度の高い監視を行えるようにした。 【解決手段】 本発明のシステムは、切羽面1aに配置
した傾斜計2と、遠隔位置において、傾斜計2から出力
されるデータを、所定のサンプリング周期で取込んで前
回データと今回データとの差を演算し、演算結果が所定
値を越えたら、警報出力を発生するパソコン4とを備え
た。
Description
おける切羽の崩壊警報システムに関する。
の集中、未知の地質、出水などの自然条件が激しい一方
で、支保工の建て込み、装薬作業などの人力作業が集中
するため、切羽崩壊による事故の発生を確実に阻止する
必要がある。特に、都市NATM工法のように、比較的
軟弱な沖積層や、洪積層を対象とする工事では、土被り
も浅く、地下水の存在する土砂地山にトンネルを構築す
るため、切羽の崩壊やこれに伴う地表沈下による近隣構
造物への影響を防止するために、厳重な監視が必要であ
る。
学的に安定した空間を作ることであるため、浅い土被り
や、軟質地盤などの切羽の崩壊が予想される場合を除
き、切羽の安全管理システムの導入は積極的にはなされ
ていないのが現状である。これは、不動点が切羽近くに
取れないことや、計測機器が掘削作業の邪魔となるから
である。このため、掘削からロックボルト設置までの間
において、熟練した作業者が切羽面を目視して微少な変
動を経験により察知して待避を行っている。
触形の監視装置としてレーザ変位計を用いる方法が開発
されている。この変位計は、レーザ光を強度変調し、反
射光の位相を測定することで距離を求める方式のもの
で、測定精度は±0.5mmと非常に高精度となってお
り、切羽面の微小な押出し量を検出することができる。
ー変位計により監視する方法では、機器の見通しを確保
しなければならないため、コンクリートの吹付時に粉塵
で計測することができなかったり、重機が輻輳する作業
現場の測定手段としては必ずしも現実的ではなく、固定
場所に設置した場合にしばしば光軸が遮られ、測定不能
となる場合が多いという課題があった。
出しのみでなく切羽面の傾斜を伴ったり、或いは切羽面
が傾斜するだけの場合もあり、距離変動として捕捉でき
ないこともあり、十分ではなかった。
り、傾斜変動データを遠隔位置で計測することで、より
精度の高い監視を行えるようにした切羽崩壊警報システ
ムを提供するものである。
め、本発明は、切羽面に配置した傾斜計と、遠隔位置に
おいて、該傾斜計から出力されるデータを所定のサンプ
リング周期で取込んで、それぞれ前回データと今回デー
タとの差を演算する演算手段と、演算結果が所定値を越
えたときに警報出力を発生する警報手段とを備えたこと
を特徴とする。
小な傾斜変動を判定し、この判定結果に基づき、地山崩
壊の兆候と判断し、早期に待避、あるいは保全処置を高
ずることが出来る。
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明の警報システムを配置したトンネルの説明図、図
2は同警報システムのハードウエア構成を示すものであ
る。
1aの適宜位置には、傾斜計2が固定配置されている。
傾斜計2は、例えば、フレクチャ支持の振子をサーボ機
構による電気的バネで保持したフォーバランス型の検出
器であり、取付け部を含めても切羽面1aに比べて十分
小さな面積であり、作業の邪魔とならない据付け面積に
設定されている。
送信部2aを通じて、切羽面1aから十分隔離された位
置に配置されたコントローラ3の受信部3aに順次送信
される。通信方式としては、PCM,FMなどの微弱電
波の変調方式が採用されるが、いずれの変調方式であっ
ても、同一坑内であるならば十分受信可能である。コン
トローラ3で受信されたデータは、コントローラ3の出
力端に接続された制御用パソコン4の内部に取込まれ
る。
るための処理ソフトが内蔵されいる。この処理ソフト
は、傾斜計の角度変位データを所定のサンプリング周期
で順次取込み、順次そのデータを記録する記録手段と、
記録された前回データと今回データとを比較演算し、そ
の変動が所定値を上回った場合に、警報出力を発生する
警報出力発生手段を備えたもので、警報出力の発生によ
りパソコン4の出力ポートにコントローラ5を介して接
続された警報ランプ6,サイレン7を駆動する。
去の経験に基づき判定されるものである。すなわち、傾
斜計2により測定される傾斜度が単位時間内にどの程度
傾斜すると崩壊の前兆を示すといった値が設定されてい
る。またその他に、後述するロックボルト打込みなどに
よる機械振動による変動を識別するプログラムを設定す
ることも出来る。
通の電源が供給される。また傾斜計2は、前記のように
無線送信によりデータを送信する場合には、バッテリな
ど別電源により駆動されるが、有線でコントローラ3に
接続されている場合には、同一電源により給電される。
程の繰返しにより行われる。 (1)掘削(ボーリング、発破作業を含む) (2)コンクリート吹付け (3)支保工建て込み (4)コンクリート吹付け (5)ロックボルト打込み 以上の(1)〜(5)の工程中、傾斜計2の据付け及び
測定作業は、(2)のコンクリート吹付け終了後に行わ
れる。
く、切羽面1aが吹付コンクリート10で覆われた後
に、アンカー用のボルト11により鉄板12を鉛直に取
付け、その一部にL字形ブラケット14を介して傾斜計
2を取付けるか、あるいは(b)に示すごとく、予め鉄
板12を切羽面1aに適宜の支保工15を介して鉛直に
取付け、取付け面に養生を施すとともに、その周囲を吹
付コンクリート10内に埋設することで固定しておき、
コンクリート吹付け作業完了後、養生工をはがし、表面
にブラケット14を介して傾斜計2を取付けても良い。
業するほか、傾斜計2には適度な養生を施しておくこと
で、機器の保全を図ることが必要である。なお、トンネ
ルの岩質が固い場合には、最初のコンクリート吹付けを
行わない場合も多く、この場合には、図3(a)の器具
を直接切羽面に取り付ける。また、上記器具の据付け方
法は上述したものに限定されず、例えば切羽面の地山に
ロックボルト等を打ち込み、それに直接鉄板、傾斜計等
を取り付けることも可能である。
5、パソコン4の立ち上げにより、パソコン4はその内
蔵されたソフトによりその初期値から傾斜計2の計測デ
ータを順次読みとり、ディスプレイ上に表示する。
により、その結果が設定値を上回っている、すなわち、
危険な兆候があると判断した場合にのみ警報を出力し、
これに基づき、警報ランプ6を点滅させると同時に、サ
イレン7を鳴動させ、現場作業員の早期待避を警告し、
安全を確保する。
振動により、規則的な繰返し変位が計測されてしまう
が、前述のごとく、これによる傾斜変動は短周期的であ
るので、これを機械雑音として識別するプログラムを設
定することで、特に計測に支障を与えることはない。
が完成したなら、傾斜計2のみを取外して次の掘削に備
える。
コン4とを適宜なインターフェースを介して接続するこ
とで警報システムを構築したが、一体型の専用システム
とすることも可能であることは勿論である。
明による切羽崩壊警報システムによれば、切羽面の傾斜
度合を計測し、その値を判断することで、切羽崩壊の予
兆をさらに早期かつ精度良く捕捉することが出来る。ま
た、機器を切羽面に配置しておくだけで、無線または有
線により遠隔位置でその変動を捕捉でき、レーザを用い
る場合のように機器の見通しを確保する必要がないなど
の利点がある。
図である。
ック図である。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 切羽面に配置した傾斜計と、遠隔位置に
おいて、該傾斜計から出力されるデータを所定のサンプ
リング周期で取込んで、それぞれ前回データと今回デー
タとの差を演算する演算手段と、演算結果が所定値を越
えたときに警報出力を発生する警報手段とを備えたこと
を特徴とする切羽崩壊警報システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21303898A JP3712324B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 切羽崩壊警報システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21303898A JP3712324B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 切羽崩壊警報システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000045679A true JP2000045679A (ja) | 2000-02-15 |
JP3712324B2 JP3712324B2 (ja) | 2005-11-02 |
Family
ID=16632499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21303898A Expired - Fee Related JP3712324B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 切羽崩壊警報システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3712324B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7315449B2 (ja) | 2019-12-17 | 2023-07-26 | 株式会社安藤・間 | 掘削面地質評価方法 |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP21303898A patent/JP3712324B2/ja not_active Expired - Fee Related
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