JP2000045679A - 切羽崩壊警報システム - Google Patents

切羽崩壊警報システム

Info

Publication number
JP2000045679A
JP2000045679A JP10213038A JP21303898A JP2000045679A JP 2000045679 A JP2000045679 A JP 2000045679A JP 10213038 A JP10213038 A JP 10213038A JP 21303898 A JP21303898 A JP 21303898A JP 2000045679 A JP2000045679 A JP 2000045679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inclinometer
face
data
collapse
heading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10213038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3712324B2 (ja
Inventor
Akio Tamai
昭雄 玉井
Toru Matsuno
徹 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP21303898A priority Critical patent/JP3712324B2/ja
Publication of JP2000045679A publication Critical patent/JP2000045679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3712324B2 publication Critical patent/JP3712324B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切羽面の傾斜変動データを連続計測すること
で、より精度の高い監視を行えるようにした。 【解決手段】 本発明のシステムは、切羽面1aに配置
した傾斜計2と、遠隔位置において、傾斜計2から出力
されるデータを、所定のサンプリング周期で取込んで前
回データと今回データとの差を演算し、演算結果が所定
値を越えたら、警報出力を発生するパソコン4とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトンネルに
おける切羽の崩壊警報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】山岳トンネルにおける切羽は、地山応力
の集中、未知の地質、出水などの自然条件が激しい一方
で、支保工の建て込み、装薬作業などの人力作業が集中
するため、切羽崩壊による事故の発生を確実に阻止する
必要がある。特に、都市NATM工法のように、比較的
軟弱な沖積層や、洪積層を対象とする工事では、土被り
も浅く、地下水の存在する土砂地山にトンネルを構築す
るため、切羽の崩壊やこれに伴う地表沈下による近隣構
造物への影響を防止するために、厳重な監視が必要であ
る。
【0003】ところが、トンネル工事の最終目的は、力
学的に安定した空間を作ることであるため、浅い土被り
や、軟質地盤などの切羽の崩壊が予想される場合を除
き、切羽の安全管理システムの導入は積極的にはなされ
ていないのが現状である。これは、不動点が切羽近くに
取れないことや、計測機器が掘削作業の邪魔となるから
である。このため、掘削からロックボルト設置までの間
において、熟練した作業者が切羽面を目視して微少な変
動を経験により察知して待避を行っている。
【0004】そこで、以上の変動を監視するための非接
触形の監視装置としてレーザ変位計を用いる方法が開発
されている。この変位計は、レーザ光を強度変調し、反
射光の位相を測定することで距離を求める方式のもの
で、測定精度は±0.5mmと非常に高精度となってお
り、切羽面の微小な押出し量を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
ー変位計により監視する方法では、機器の見通しを確保
しなければならないため、コンクリートの吹付時に粉塵
で計測することができなかったり、重機が輻輳する作業
現場の測定手段としては必ずしも現実的ではなく、固定
場所に設置した場合にしばしば光軸が遮られ、測定不能
となる場合が多いという課題があった。
【0006】また、切羽崩壊の兆候としては、単純な押
出しのみでなく切羽面の傾斜を伴ったり、或いは切羽面
が傾斜するだけの場合もあり、距離変動として捕捉でき
ないこともあり、十分ではなかった。
【0007】本発明は、以上の課題を解決するものであ
り、傾斜変動データを遠隔位置で計測することで、より
精度の高い監視を行えるようにした切羽崩壊警報システ
ムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、切羽面に配置した傾斜計と、遠隔位置に
おいて、該傾斜計から出力されるデータを所定のサンプ
リング周期で取込んで、それぞれ前回データと今回デー
タとの差を演算する演算手段と、演算結果が所定値を越
えたときに警報出力を発生する警報手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0009】従って、本発明では、切羽押出しに伴う微
小な傾斜変動を判定し、この判定結果に基づき、地山崩
壊の兆候と判断し、早期に待避、あるいは保全処置を高
ずることが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明の警報システムを配置したトンネルの説明図、図
2は同警報システムのハードウエア構成を示すものであ
る。
【0011】図において、トンネル坑1における切羽面
1aの適宜位置には、傾斜計2が固定配置されている。
傾斜計2は、例えば、フレクチャ支持の振子をサーボ機
構による電気的バネで保持したフォーバランス型の検出
器であり、取付け部を含めても切羽面1aに比べて十分
小さな面積であり、作業の邪魔とならない据付け面積に
設定されている。
【0012】この傾斜計2で計測されるデータは、無線
送信部2aを通じて、切羽面1aから十分隔離された位
置に配置されたコントローラ3の受信部3aに順次送信
される。通信方式としては、PCM,FMなどの微弱電
波の変調方式が採用されるが、いずれの変調方式であっ
ても、同一坑内であるならば十分受信可能である。コン
トローラ3で受信されたデータは、コントローラ3の出
力端に接続された制御用パソコン4の内部に取込まれ
る。
【0013】パソコン4には、前記計測データを処理す
るための処理ソフトが内蔵されいる。この処理ソフト
は、傾斜計の角度変位データを所定のサンプリング周期
で順次取込み、順次そのデータを記録する記録手段と、
記録された前回データと今回データとを比較演算し、そ
の変動が所定値を上回った場合に、警報出力を発生する
警報出力発生手段を備えたもので、警報出力の発生によ
りパソコン4の出力ポートにコントローラ5を介して接
続された警報ランプ6,サイレン7を駆動する。
【0014】なお、警報を出力するための変動値は、過
去の経験に基づき判定されるものである。すなわち、傾
斜計2により測定される傾斜度が単位時間内にどの程度
傾斜すると崩壊の前兆を示すといった値が設定されてい
る。またその他に、後述するロックボルト打込みなどに
よる機械振動による変動を識別するプログラムを設定す
ることも出来る。
【0015】各コントローラ3,5及びパソコン4は共
通の電源が供給される。また傾斜計2は、前記のように
無線送信によりデータを送信する場合には、バッテリな
ど別電源により駆動されるが、有線でコントローラ3に
接続されている場合には、同一電源により給電される。
【0016】以上において、トンネルの施工は、次の工
程の繰返しにより行われる。 (1)掘削(ボーリング、発破作業を含む) (2)コンクリート吹付け (3)支保工建て込み (4)コンクリート吹付け (5)ロックボルト打込み 以上の(1)〜(5)の工程中、傾斜計2の据付け及び
測定作業は、(2)のコンクリート吹付け終了後に行わ
れる。
【0017】据付けには、例えば図3(a)に示すごと
く、切羽面1aが吹付コンクリート10で覆われた後
に、アンカー用のボルト11により鉄板12を鉛直に取
付け、その一部にL字形ブラケット14を介して傾斜計
2を取付けるか、あるいは(b)に示すごとく、予め鉄
板12を切羽面1aに適宜の支保工15を介して鉛直に
取付け、取付け面に養生を施すとともに、その周囲を吹
付コンクリート10内に埋設することで固定しておき、
コンクリート吹付け作業完了後、養生工をはがし、表面
にブラケット14を介して傾斜計2を取付けても良い。
【0018】いずれも取付け後は、その位置を避けて作
業するほか、傾斜計2には適度な養生を施しておくこと
で、機器の保全を図ることが必要である。なお、トンネ
ルの岩質が固い場合には、最初のコンクリート吹付けを
行わない場合も多く、この場合には、図3(a)の器具
を直接切羽面に取り付ける。また、上記器具の据付け方
法は上述したものに限定されず、例えば切羽面の地山に
ロックボルト等を打ち込み、それに直接鉄板、傾斜計等
を取り付けることも可能である。
【0019】その後は、傾斜計2、コントローラ3,
5、パソコン4の立ち上げにより、パソコン4はその内
蔵されたソフトによりその初期値から傾斜計2の計測デ
ータを順次読みとり、ディスプレイ上に表示する。
【0020】また、前回データと今回データの比較演算
により、その結果が設定値を上回っている、すなわち、
危険な兆候があると判断した場合にのみ警報を出力し、
これに基づき、警報ランプ6を点滅させると同時に、サ
イレン7を鳴動させ、現場作業員の早期待避を警告し、
安全を確保する。
【0021】なお、ロックボルト打込み作業中には機械
振動により、規則的な繰返し変位が計測されてしまう
が、前述のごとく、これによる傾斜変動は短周期的であ
るので、これを機械雑音として識別するプログラムを設
定することで、特に計測に支障を与えることはない。
【0022】ロックボルト打込みにより、トンネル壁面
が完成したなら、傾斜計2のみを取外して次の掘削に備
える。
【0023】なお、以上の実施形態では、各機器とパソ
コン4とを適宜なインターフェースを介して接続するこ
とで警報システムを構築したが、一体型の専用システム
とすることも可能であることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による切羽崩壊警報システムによれば、切羽面の傾斜
度合を計測し、その値を判断することで、切羽崩壊の予
兆をさらに早期かつ精度良く捕捉することが出来る。ま
た、機器を切羽面に配置しておくだけで、無線または有
線により遠隔位置でその変動を捕捉でき、レーザを用い
る場合のように機器の見通しを確保する必要がないなど
の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の警報システムを備えたトンネルの説明
図である。
【図2】同警報システムのハードウエア構成を示すブロ
ック図である。
【図3】(a)、(b)は傾斜計の取付け構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 トンネル坑 1a 切羽 2 傾斜計 4 パソコン(演算手段、警報手段) 6 警報ランプ 7 サイレン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 21/00 G08B 21/00 A G08C 19/00 G08C 19/00 R Fターム(参考) 2F073 AA11 AB01 BB02 BC02 DD01 FG01 2F076 BA11 BB08 BE15 5C086 AA14 CA22 CB40 DA08 DA10 EA11 EA45 FA02 FA12 GA02 GA09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切羽面に配置した傾斜計と、遠隔位置に
    おいて、該傾斜計から出力されるデータを所定のサンプ
    リング周期で取込んで、それぞれ前回データと今回デー
    タとの差を演算する演算手段と、演算結果が所定値を越
    えたときに警報出力を発生する警報手段とを備えたこと
    を特徴とする切羽崩壊警報システム。
JP21303898A 1998-07-28 1998-07-28 切羽崩壊警報システム Expired - Fee Related JP3712324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21303898A JP3712324B2 (ja) 1998-07-28 1998-07-28 切羽崩壊警報システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21303898A JP3712324B2 (ja) 1998-07-28 1998-07-28 切羽崩壊警報システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000045679A true JP2000045679A (ja) 2000-02-15
JP3712324B2 JP3712324B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=16632499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21303898A Expired - Fee Related JP3712324B2 (ja) 1998-07-28 1998-07-28 切羽崩壊警報システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3712324B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002312869A (ja) * 2001-04-18 2002-10-25 Natl Inst Of Industrial Safety Independent Administrative Institution 斜面降下物体検知装置
JP2009299316A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Kajima Corp 変位測定装置及び変位測定方法
JP2012031594A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Nishimatsu Constr Co Ltd トンネル施工管理システム
CN104948232A (zh) * 2014-03-31 2015-09-30 中铁西北科学研究院有限公司深圳南方分院 一种隧道施工塌方预警方法及预警系统
CN108922123A (zh) * 2018-08-02 2018-11-30 青岛理工大学 一种矿山边坡滑移稳定性监测预警方法
JP2020197389A (ja) * 2019-05-30 2020-12-10 株式会社安藤・間 掘削面地質評価方法
CN112943286A (zh) * 2021-02-08 2021-06-11 中国铁建重工集团股份有限公司 一种硬岩掘进机的作业方法
JP7315449B2 (ja) 2019-12-17 2023-07-26 株式会社安藤・間 掘削面地質評価方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002312869A (ja) * 2001-04-18 2002-10-25 Natl Inst Of Industrial Safety Independent Administrative Institution 斜面降下物体検知装置
JP2009299316A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Kajima Corp 変位測定装置及び変位測定方法
JP2012031594A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Nishimatsu Constr Co Ltd トンネル施工管理システム
CN104948232A (zh) * 2014-03-31 2015-09-30 中铁西北科学研究院有限公司深圳南方分院 一种隧道施工塌方预警方法及预警系统
CN108922123A (zh) * 2018-08-02 2018-11-30 青岛理工大学 一种矿山边坡滑移稳定性监测预警方法
JP2020197389A (ja) * 2019-05-30 2020-12-10 株式会社安藤・間 掘削面地質評価方法
JP7296250B2 (ja) 2019-05-30 2023-06-22 株式会社安藤・間 掘削面地質評価方法
JP7315449B2 (ja) 2019-12-17 2023-07-26 株式会社安藤・間 掘削面地質評価方法
CN112943286A (zh) * 2021-02-08 2021-06-11 中国铁建重工集团股份有限公司 一种硬岩掘进机的作业方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3712324B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011256525A (ja) トンネル監視方法
CN110863859A (zh) 一种顶板变形高精度监测预警系统及方法
CN108007378B (zh) 一种变形监测综合系统及其使用方法
CN105841626A (zh) 一种井下巷道变形监测装置及方法
JP2000045679A (ja) 切羽崩壊警報システム
CN101419277A (zh) 一种利用声波对矿山地下采掘点进行监测的系统与方法
CN103389523A (zh) 隧道地质的预报方法和系统
JP2000045678A (ja) 切羽崩壊警報システム
CN113465527B (zh) 隧道围岩稳定性监测装置及方法
JPH0921636A (ja) 地盤・建造物挙動監視装置
JP2549482B2 (ja) 構造物の健全度判定装置
JP6335204B2 (ja) 地震計及びこれを用いた切羽前方探査装置
Dawn Technologies of ground support monitoring in block caving operations
JP2003075247A (ja) トンネル坑内切羽の弾性波速度測定方法
CN114370897B (zh) 一种暗挖隧道爆破震动监测装置及方法
CN115182736A (zh) 隧道的施工方法
JP2823396B2 (ja) 掘削機の自動探査装置
CN208109058U (zh) 一种用于地质灾害群测群防裂缝监测装置
KR20040108621A (ko) 광섬유 센서를 이용한 터널의 선행침하량 측정장치 및 그방법
CN105157553A (zh) 建筑物构件相对位移信号传感发生装置及其使用方法
KR101501904B1 (ko) 레이저 거리계를 이용한 굴진면 변위 감시 시스템 및 방법
KR20180130291A (ko) 지보재 위치 확인 시스템
Wyllie Movement monitoring
JPH04120395A (ja) 地山状況調査システム
CN114877764B (zh) 一种用于获取爆破数据的深测井方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040308

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040507

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees