JP2000045257A - 軟弱土の処理工法及びこれに用いるドレーン材 - Google Patents

軟弱土の処理工法及びこれに用いるドレーン材

Info

Publication number
JP2000045257A
JP2000045257A JP10216884A JP21688498A JP2000045257A JP 2000045257 A JP2000045257 A JP 2000045257A JP 10216884 A JP10216884 A JP 10216884A JP 21688498 A JP21688498 A JP 21688498A JP 2000045257 A JP2000045257 A JP 2000045257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weak soil
soft soil
drain
drain material
soil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10216884A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuo Ono
睦雄 大野
Kouki Matsumoto
江基 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruyama Kogyo Co Ltd
Hazama Ando Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
Maruyama Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Gumi Ltd, Maruyama Kogyo Co Ltd filed Critical Hazama Gumi Ltd
Priority to JP10216884A priority Critical patent/JP2000045257A/ja
Publication of JP2000045257A publication Critical patent/JP2000045257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 港湾又はダムの底に堆積した軟弱土や、沼地
又は干潟等の軟弱土を、セメント等の固化剤を添加する
こと無く、且つ、周囲環境へ悪影響を与えずに処理する
ことができる軟弱土の処理工法を提供すると共に、この
工法に用いるドレーン材を提供すること。 【解決手段】 軟弱土11を処分ピット10まで搬送し
て投入する工程と、複数のドレーン材20を軟弱土にほ
ぼ鉛直方向に打ち込む工程と、ドレーン材の打ち込まれ
た軟弱土の上にドレーンマット12を敷設する工程と、
ポンプ14に連通する有孔管13をドレーンマットの上
に敷設する工程と、有孔管の上から軟弱土を気密シート
で覆う工程と、ポンプを作動させて軟弱土に含まれる水
を脱水する工程とを含む。複数のスリット22b,23
bを備えた上部管体22及び下部管体23が相互に摺動
可能に設けられ、これら第一及び第二の管体の内部に不
織布21が充填されたドレーン材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、港湾又はダムの底
に沈降した土砂等の軟弱土や、沼地又は干潟等の軟弱土
を処理する工法と、この工法に用いるドレーン材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ダムにより形成された貯水池の底には、
泥や土砂等が堆積することがあるため、或る程度の堆積
物が流入しても支障の無いように、ダム計画上は堆砂容
量が予め確保されている。しかしながら、貯水容量の減
少や貯水池上流部河床の上昇あるいは取水機能障害等さ
まざまな問題の原因となることがある。この問題を解決
するために、堆積した軟弱土を浚渫し、セメント等の固
化剤を添加して処分することが提案されているものの、
処理コストが高く、また周囲環境へ悪影響を与えるとい
った欠点が指摘されている。また港湾においても、泥や
土砂等が堆積してさまざまな問題を生じるといった点で
は、ダムと同様であり、さらに、沼地又は干潟等を地盤
改良する際に発生する軟弱土に関しても、環境保護上の
問題を生じること無く、簡易に処理できる方法が求めら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点に着目し、これを解決せんとしたものであり、
その課題は、セメント等の固化剤を添加すること無く、
且つ、周囲環境へ悪影響を与えずに、港湾又はダムの底
に堆積した軟弱土や、沼地又は干潟等の軟弱土を処理す
ることができる軟弱土の処理工法を提供することにあ
る。
【0004】また本発明の別の課題は、軟弱土の処理工
法の簡略化が可能で、再利用可能なドレーン材を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、軟弱土にその発生現場で固化剤を混合
すること無く処分ピットまで搬送して該処分ピットに投
入する工程と、複数のドレーン材を上端が該軟弱土上に
残るように、ほぼ鉛直方向に打ち込む工程と、ドレーン
材の打ち込まれた軟弱土の上にシート状の透水材を敷設
する工程と、ポンプに連通する有孔管を該シート状の透
水材の上に敷設する工程と、該有孔管の上から該軟弱土
を気密シートで覆う工程と、該ポンプを作動させて該軟
弱土に含まれる水を、ドレーン材、シート状の透水材及
び有孔管を介して脱水する工程とを含む軟弱土の処理工
法が提供される。本発明の工法では、港湾、ダム、沼地
又は干潟等の軟弱土に固化剤を混合すること無く、発生
現場から搬送して処分ピットに投入し、ここで脱水して
固化処理するので、処理後の土は土木材料、例えば、路
盤材、遮水材又は埋立材等としての再利用が可能になっ
た。また、従来、処分ピットは処理後の土を廃棄する最
終処分施設として用いられていたので、繰り返し使用す
ることが不可能であったが、本発明の工法においては固
化処理土が再利用可能であり、故に、固化処理土を処分
ピットから搬出することができて、処分ピットの再利用
が可能になった。さらに、本発明の工法では、処分ピッ
トの再利用に加えて、ドレーン材、シート状の透水材、
有孔管及び気密シートも再利用することが可能である。
【0006】上記ドレーン材は、下端が閉じるように形
成された第一の管体と、該第一の管体の上端部からその
内周あるいは外周に沿って摺動可能に形成された第二の
管体と、該第一及び第二の管体の内部に充填された透水
材とを備え、第一及び第二の管体には複数のスリットが
形成されたものを使用することができる。ここで、第一
及び第二の管体は、鋼管又はステンレス管等の剛性の大
きな材料により形成し、これによりドレーン材の繰り返
し利用を可能にする。また前記スリットは、軟弱土中の
水分が第一及び第二の管体内に浸透可能なように、内外
に貫通したものとする。さらに、第一及び第二の管体
は、いずれか一方の内径を他方の外径よりも小さく形成
することにより、軸方向に相互に摺動可能とし、これに
より、ドレーン材の長さを伸縮可能にする。また第一及
び第二の管体の内部に充填された透水材は、軟弱土が含
む水分を通過可能なものであれば良く、例えば、不織布
等を用いることができる。また固化処分土搬出後、ドレ
ーン材の目詰まりを防ぐため、水等を逆流させて洗浄す
ることもできる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図2(a)
は本発明のドレーン材の斜視図であり、図2(b)は図2
(a)を部分的に拡大して示した斜視図である。この図2
(a)(b)において、ドレーン材20は、鋼管等により形成
した上部管体22及び下部管体23と、これら上部及び
下部管体22,23の内部に充填された透水材としての
不織布21とからなる。ここで、前記上部管体22及び
前記下部管体23の軸方向には、その内外に貫通する複
数のスリット22b,23bを形成し、上部管体22は
その外径が下部管体23の内径よりも小さいものを使用
して、下部管体23のなかに摺動可能に挿設する。また
下部管体23の下端は閉じるように尖った形状に形成す
る。
【0008】上記ドレーン材20は、上部管体22を下
部管体23内に出し入れすることにより伸縮自在に構成
されており、その長さを適宜調整することができる。し
たがって、軟弱土を脱水処理する過程で圧密されて表面
が下降しても、ドレーン材20を縮小させれば、ドレー
ン材20の上端部は常に軟弱土の表面の高さに維持する
ことが可能になる。
【0009】次に、図2を参照して、本発明の軟弱土の
処理工法を説明する。ダムや港湾等の底に堆積した泥や
土砂を浚渫し、ダンプカーやベルトコンベア等(図示せ
ず)の搬送手段により処分ピット10まで搬送して、処
分ピット10内に投入する。処分ピット10は、処理す
る軟弱土の容量に応じて大きさを適宜定めれば良いもの
であるが、例えば、縦×横×深さ=15m×50m×5
m程度に形成することができる。また、処分ピット10
には、その短手方向を横断する長さの門型クレーン(図
示せず)を、処分ピット10に沿って走行可能に設ける
ことが好ましく、この門型クレーンには処分ピット10
内に投入された軟弱土を敷き均すことができる装置や、
ドレーン材20を懸吊することができる装置、さらに
は、クラムシェル等の掘削装置を設ける。
【0010】処分ピット10内が軟弱土11で満たされ
たら、前記門型クレーンを処分ピット10に沿って走行
させ、軟弱土11の表面を敷き均すと共に、ドレーン材
20を軟弱土11内に70〜150cm程度の間隔でほぼ
鉛直に打設する。ここで、ドレーン材20としては、少
なくとも伸長時の長さが処分ピット10の深さとほぼ同
じものを使用し、打設時に伸縮調整を行うことで、上端
が軟弱土11の表面とほぼ同じ高さか、あるいは軟弱土
11上に若干残るようにする。
【0011】ドレーン材20の打設が終了したら、軟弱
土11上の全領域又は鉛直ドレーン材の上端部をつなぐ
ようにドレーンマット12を敷設し、このドレーンマッ
ト12の上にも全領域にわたり複数の有孔管13を所定
の間隔で敷設する。そして、各有孔管13とポンプ14
とを連結管15で接続して、有孔管13の上から軟弱土
11の全領域を気密に覆うように気密シート(図示せ
ず)を設ける。
【0012】以上の工程が終了した後に、ポンプ14を
稼働して軟弱土11の脱水工程を行う。この脱水工程に
おいて、ポンプ14を吸引作動させると、軟弱土11に
含まれる水分は矢印で示したようにドレーン材20に向
かって移動し、ドレーン材20のスリット22b,23
bを通って不織布21に浸透する。そして、水分は不織
布21内を通って上方に吸い上げられ、ドレーンマット
12に達する。ドレーンマット12に浸透した水分は、
有孔管13の孔から吸引されて連結管15を通過し、さ
らに、ポンプ14まで吸引されて排水される。以上の脱
水工程は、軟弱土11が所定容量まで圧密されて固化す
るまで、ほぼ20日〜60日程度の期間に渡って行う。
【0013】軟弱土11が充分に圧密されて固化した
ら、ポンプ14の吸引作動を停止し、気密シート、連結
管15、有孔管13及びドレーンマット12を撤去す
る。そして、ドレーン材20を取り除きながら、固化処
理後の土を門型クレーンの掘削装置によりダンプカーや
ベルトコンベア等の搬送手段に積載し、ストックヤード
まで搬送する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軟弱土の処理工法の一工程を示した簡
略図である。
【図2】(a)は本発明のドレーン材の斜視図であり、(b)
は(a)を部分的に拡大して示した斜視図である。
【符号の説明】
10 処分ピット 11 軟弱土 12 ドレーンマット(シート状のドレーン材) 13 有孔管 14 ポンプ 20 ドレーン材 21 不織布(透水材) 22 上部管体(第二の管体) 23 下部管体(第一の管体) 22b,23b スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 江基 東京都港区北青山2−5−8 株式会社間 組内 Fターム(参考) 2D043 DA04 DA09 DD09 DD15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟弱土にその発生現場で固化剤を混合す
    ること無く処分ピットまで搬送して該処分ピットに投入
    する工程と、複数のドレーン材を上端が該軟弱土上に残
    るように、ほぼ鉛直方向に打ち込む工程と、ドレーン材
    の打ち込まれた軟弱土の上にシート状の透水材を敷設す
    る工程と、ポンプに連通する有孔管を該シート状の透水
    材の上に敷設する工程と、該有孔管の上から該軟弱土を
    気密シートで覆う工程と、該ポンプを作動させて該軟弱
    土に含まれる水を、ドレーン材、シート状の透水材及び
    有孔管を介して脱水する工程とを含む軟弱土の処理工
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のドレーン材であって、
    先端が閉じて形成された第一の管体と、該第一の管体の
    上端部からその内周あるいは外周に沿って摺動可能に形
    成された第二の管体と、該第一及び第二の管体の内部に
    充填された透水材とを備え、該第一及び第二の管体には
    複数のスリットが形成されたことを特徴とするドレーン
    材。
JP10216884A 1998-07-31 1998-07-31 軟弱土の処理工法及びこれに用いるドレーン材 Pending JP2000045257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10216884A JP2000045257A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 軟弱土の処理工法及びこれに用いるドレーン材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10216884A JP2000045257A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 軟弱土の処理工法及びこれに用いるドレーン材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000045257A true JP2000045257A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16695428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10216884A Pending JP2000045257A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 軟弱土の処理工法及びこれに用いるドレーン材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000045257A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107345406A (zh) * 2017-08-14 2017-11-14 洛阳双瑞特种装备有限公司 一种用于管廊变形缝防水密封的方法
CN109440756A (zh) * 2018-10-19 2019-03-08 杭州永创基建工程科技股份有限公司 回填放置加筋模块承压桩体联合固化夹层复合地基结构处理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107345406A (zh) * 2017-08-14 2017-11-14 洛阳双瑞特种装备有限公司 一种用于管廊变形缝防水密封的方法
CN107345406B (zh) * 2017-08-14 2019-12-13 洛阳双瑞特种装备有限公司 一种用于管廊变形缝防水密封的方法
CN109440756A (zh) * 2018-10-19 2019-03-08 杭州永创基建工程科技股份有限公司 回填放置加筋模块承压桩体联合固化夹层复合地基结构处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10144892B2 (en) System and method for dewatering coal combustion residuals
JP6582361B2 (ja) 真空圧密浚渫工法とタワー式気密載荷函体及び専用作業船。
JP4051666B2 (ja) 水底軟弱地盤の圧密改良工法
JP4391664B2 (ja) 軟弱地盤の地盤改良構造及び工法
JP5390308B2 (ja) 軟弱地盤の改良方法
JP3508997B2 (ja) 汚染土壌の洗浄方法
JP4058550B2 (ja) 軟弱地盤の改良工法
KR100996969B1 (ko) 진공가압 기능을 갖는 탈 함수 장치를 이용한 고함수비 토사의 탈 함수 공법
JP2000045257A (ja) 軟弱土の処理工法及びこれに用いるドレーン材
JP4055184B2 (ja) 水底軟弱地盤の減容化工法
CN211646491U (zh) 一种用于修复矿山生态环境的基地防渗构造
JP4029335B2 (ja) 圧密促進埋立工法
JP4469627B2 (ja) 底質泥土回収装置及びその方法
KR0155668B1 (ko) 연약지반의 물재하공법
JP2001279657A (ja) 地盤改良構造及び工法
US10458087B2 (en) System and method for dewatering sediment ponds
JP3148815B2 (ja) 高含水比粘性土の袋詰脱水処理方法
JPH0741273B2 (ja) 泥土の脱水方法
CN214881044U (zh) 湖泊河流环保疏浚淤泥快速脱水装置
JP4210965B2 (ja) 減圧による盛土安定化工法
KR102699632B1 (ko) 준설토 투기장의 표층 건조공법 및 복토 공법
CN108729462A (zh) 一种吹填淤泥软基表层快速固结的方法
CN117779678A (zh) 一种城镇河涌黑臭水体底泥处置方法
KR101369765B1 (ko) 준설토 오염방지 및 표층관리방법
KR19980082898A (ko) 폐타이어를 이용한 배수 및 폐기물 매립방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070529