JP2000044440A - 経時的に泡安定性に優れた毛髪用及び身体用シャンプー - Google Patents

経時的に泡安定性に優れた毛髪用及び身体用シャンプー

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JP2000044440A
JP2000044440A JP10242494A JP24249498A JP2000044440A JP 2000044440 A JP2000044440 A JP 2000044440A JP 10242494 A JP10242494 A JP 10242494A JP 24249498 A JP24249498 A JP 24249498A JP 2000044440 A JP2000044440 A JP 2000044440A
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Japan
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guar gum
water
foam
hair
hydroxypropyl guar
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JP10242494A
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Masayoshi Minami
昌義 南
Hiroyoshi Miki
浩良 三木
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Sansho Co Ltd
Original Assignee
Sansho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 頭髪用及び身体用シャンプーにおいて、製品
の粘度を抑え、尚かつ経時的に優れた泡安定性を付与す
る。 【構成】 頭髪用及び身体用シャンプーに対し、泡安定
剤としてヒドロキシプロピルグアーガムを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経時的に泡安定性に優
れた毛髪用及び身体用シャンプーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】毛髪用及び身体用シャンプーに求められ
る機能としては、適度な洗浄力は当然の事ながら、泡立
ちが良く、さらにきめ細かくクリーミーな泡立ちが求め
られている。製品の性能評価において、泡立ちは直接視
覚に訴える要素として重要な機能であり、また製品の使
用感にも大きな影響を与える。起泡力については配合さ
れる界面活性剤の性能に負うところが大きいが、起泡さ
れた泡の経時的な安定性については、界面活性剤の性能
を補う目的で泡安定剤を配合する事がある。
【0003】従来、毛髪用及び身体用シャンプーには泡
安定剤として、様々な種類の水溶性高分子が用いられて
きた。同用途に使用される水溶性高分子には、界面活性
剤など他の配合原料との相溶性を考慮するとイオン性が
ノニオン性のものが最も好ましく、例えばノニオン性の
セルロース誘導体であるヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース等が周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にこれらの水溶性
高分子は配合量を増やせば増やす程に優れた泡安定効果
が得られるが、同時にその増粘作用によって配合量を増
やせば増やす程に製品の粘度が高くなり、製品使用時に
手に取って伸ばしにくく、また、同用途に一般に用いら
れているハンドポンプ式容器での使用上、流動性が悪く
なり詰まりやすく好ましくないというような問題点があ
った。そのため現状では水溶性高分子の配合量を適度に
調整して、経時的な泡安定性に不満は残るものの製品の
粘度との妥協点を見出して使用されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは特に泡安定
剤の性能に着目し、上記の問題点を解決すべく鋭意検討
を行った結果、ヒドロキシプロピルグアーガムを配合す
ることにより、従来、泡安定剤として使用されてきた水
溶性高分子よりも少ない配合量によって製品の粘度を抑
えながら、尚かつ従来の製品よりも経時的に泡安定性に
優れた毛髪用及び身体用シャンプーが得られる事を見出
した。
【0006】ヒドロキシプロピルグアーガムはイオン性
がノニオン性である事から界面活性剤など他の配合原料
のイオン性に左右される事なく相溶性がある。また、上
述のセルロース誘導体と比較して、その水溶液は優れた
シュードプラスチック流動特性を示し、見かけの粘度が
低粘度であっても経時的に優れた泡安定性を示す。
【0007】ヒドロキシプロピルグアーガムの配合量に
ついては、0.05〜2.0重量%(以下、単に%で表
す)の範囲での配合が好ましいが、必要充分な泡安定効
果が得られ尚かつ増粘作用を抑えるという目的から鑑み
て、0.1〜1.0%の範囲で配合することがより好ま
しい。0.05%未満では泡安定剤としての効果が得ら
れず、2.0%を超えると増粘作用による問題から好ま
しくない。
【0008】本発明に使用するヒドロキシプロピルグア
ーガムは、インド、パキスタンに主として産するグアー
プラント(Cysmopisis tetragona
lobus L.)種子の胚乳部分の精製粉末である天
然水溶性高分子多糖類、すなわちグアーガムを原料に、
水酸化ナトリウム及び酸化プロピレンを反応させ、ヒド
ロキシプロポキシル基の置換度が0.1〜2.0の範囲
で規定されるものであり、アルカリ性のまま又は中和し
て中性として製品にされるものである。その化学構造
は、主鎖のマンノースと側鎖のガラクトースが2:1の
比率で構成されるポリガラクトマンナンのヒドロキシル
基がヒドロキシプロポキシル基に置換されたもので、化
1に示される化学式の反復構造を持つ。具体例として
は、ジャガー8000、ジャガー8111、ジャガー8
060、ジャガーHP−8、ジャガーHP−11、ジャ
ガーHP−60(以上は全てRhone Poulen
c Inc.製商品名)等があげられる。
【0009】
【化1】
【0010】また、ヒドロキシプロピルグアーガムは他
の水溶性高分子との相溶性が優れている事から、従来同
用途において泡安定剤として使用されてきた水溶性高分
子との併用も可能である。他の水溶性高分子の具体例と
して、上述のヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースが上げられるが、その他にもポリアクリル酸、アル
ギン酸ソーダ、カラギーナン、ローカストビーンガム、
キサンタンガムなどの合成または天然高分子や天然高分
子の誘導体との併用も可能である。さらには、主にコン
ディショニング性能の付与を目的に添加されるカチオン
性の水溶性高分子、グアーガムのカチオン変性誘導体、
ヒドロキシエチルセルロースのカチオン変性誘導体など
との併用も可能である。いずれの水溶性高分子との併用
においても、各々の水溶性高分子の特性を損なう事なく
優れた泡安定性を付与する事が可能である。
【0011】さらには、ヒドロキシプロピルグアーガム
の水溶液は優れたシュードプラスチック流動特性を示す
事から、見かけの粘度が低粘度であっても経時的な乳化
・分散安定性にも優れており、他の配合原料として油脂
類などの疎水性原料やクレー類などの水不溶性固形物が
配合された場合にも、それらの原料の経時的な乳化・分
散安定性を付与する事が可能である。
【0012】
【実施例】次に本発明の泡安定剤が、毛髪用及び身体用
シャンプーに経時的な泡安定性を付与するということに
ついて実施例及び比較例を挙げて説明するが、本発明の
範囲はこれらによって、何ら限定されるものではない。
【0013】表1(実施例1〜4及び比較例1〜4)に
示した配合処方によって水溶液を調整し、各々の水溶液
の泡安定性を評価した。
【0014】
【表1】
【0015】表1における泡安定剤は、実施例1〜4及
び比較例1〜3に示される各々の水溶液の粘度が900
〜1,000cpsの範囲になるように分子量及び添加
量を選定した。また、表1における界面活性剤として
は、洗浄力及び起泡力に優れた代表的なアニオン性界面
活性剤である、ポリエチレンオキシドラウリルエーテル
硫酸ナトリウム(3モル・エチレンオキシド、純分28
%)を用いた。
【0016】調製した水溶液をそれぞれ水で5倍に希釈
し、それらの希釈液100mlをミキサー(内容量80
0ml、回転数9000rpm/分)に入れ、30秒間
攪拌し泡を作る。作成した泡10gを比色管に入れ室温
で放置する。5分後、15分後、30分後、60分後に
比色管の底にできる水溶液量を測定した。
【0017】測定結果を表2(実施例1〜4及び比較例
1〜4)に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2に示される測定結果の評価方法として
は、測定された水溶液は泡が崩壊して水溶液になったも
のであるから、(水溶液量)×10%を崩壊した泡の重
量%として評価した。
【0020】泡安定剤としてヒドロキシプロピルグアー
ガムを0.5%配合した場合(実施例1)と他の泡安定
剤を0.5%配合した場合(比較例1〜3)、泡安定剤
を全く配合しない場合(比較例4)を各々比較した結
果、実施例1において最も優れた結果が出ている事は明
らかである。5分後、15分後における泡の崩壊は肉眼
で判定する限りにおいて0%である。
【0021】それに対して、他の水溶性高分子を泡安定
剤として配合した比較例1〜3では5分後に泡の10%
が崩壊しており、15分後には泡の20〜30%が崩壊
している。泡安定剤を全く添加していない実施例4にお
いては当然の事ながら泡の崩壊は著しく、5分後で40
%、15分後では80%の泡が崩壊している。
【0022】ヒドロキシプロピルグアーガム及び他の泡
安定剤を併用した場合(実施例2〜4)には、ヒドロキ
シプロピルグアーガムを単独で配合した場合(実施例
1)と近似した結果が得られた。実施例2〜3のいずれ
も他の泡安定剤を単独で配合した場合(比較例1〜3)
に比べて明らかに優れた泡安定性を示している。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、毛髪用及び身体
用シャンプーにおいて泡安定剤としてヒドロキシプロピ
ルグアーガムを配合する事によって、単独配合だけでな
く、他の泡安定剤との併用配合においても経時的に優れ
た泡安定性を付与する事は明らかである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泡安定剤としてヒドロキシプロピルグア
    ーガムを配合する事を特徴とする毛髪用及び身体用シャ
    ンプー。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシプロポキシル基の置換度が
    0.1〜2.0の範囲で規定されるヒドロキシプロピル
    グアーガムを0.05〜2.0重量%の範囲で配合する
    事を特徴とする請求項1記載の毛髪用及び身体用シャン
    プー。
  3. 【請求項3】 泡安定剤として、請求項2で規定される
    ところのヒドロキシプロピルグアーガムを0.05〜
    2.0重量%、及び他の水溶性高分子を配合する事を特
    徴とする請求項1及び請求項2記載の毛髪用及び身体用
    シャンプー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004045568A1 (ja) * 2002-11-15 2004-06-03 Lion Corporation シャンプー組成物
JP2010222320A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Sekisui Plastics Co Ltd 化粧品パック用ゲルシート
WO2012080301A3 (en) * 2010-12-17 2014-01-23 Akzo Nobel Chemicals International B.V. Methyl ethyl hydroxyethyl cellulose for personal care applications
JP2017002133A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 東邦化学工業株式会社 洗浄剤組成物

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