JP2000042933A - ボルト、ナット締め付け工具 - Google Patents
ボルト、ナット締め付け工具Info
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- JP2000042933A JP2000042933A JP10211451A JP21145198A JP2000042933A JP 2000042933 A JP2000042933 A JP 2000042933A JP 10211451 A JP10211451 A JP 10211451A JP 21145198 A JP21145198 A JP 21145198A JP 2000042933 A JP2000042933 A JP 2000042933A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 同時に複数のボルト、ナットを均等なトルク
で締め込むことができるボルト、ナット締め付け工具を
提供する。 【解決手段】 主軸２の六角頭部２ａにレンチ４を掛
け、歯車３−歯車１２−ばね１４−歯車９−ばね１０−
出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を伝え、ばね１
４の比較的小さな制限トルクの範囲でボルト、ナットを
仮締めする。次いで、軸筒５の六角頭部５ａにレンチ４
を掛け、歯車６−歯車１６−軸１５−歯車１７−歯車９
−ばね１０−出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を
伝え、ばね１０の比較的大きな制限トルクの範囲でボル
ト、ナットを本締めする。回転伝達経路を仮締め用と本
締め用の２系統とし、ボルト、ナットを所要のトルクで
本締めする過程で、一旦それより小さなトルクで仮締め
できるようにする。これにより、複数のボルト、ナット
の締め付けトルクをそろえ、本締めに至る間の不均等な
締め付けを回避する。
で締め込むことができるボルト、ナット締め付け工具を
提供する。 【解決手段】 主軸２の六角頭部２ａにレンチ４を掛
け、歯車３−歯車１２−ばね１４−歯車９−ばね１０−
出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を伝え、ばね１
４の比較的小さな制限トルクの範囲でボルト、ナットを
仮締めする。次いで、軸筒５の六角頭部５ａにレンチ４
を掛け、歯車６−歯車１６−軸１５−歯車１７−歯車９
−ばね１０−出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を
伝え、ばね１０の比較的大きな制限トルクの範囲でボル
ト、ナットを本締めする。回転伝達経路を仮締め用と本
締め用の２系統とし、ボルト、ナットを所要のトルクで
本締めする過程で、一旦それより小さなトルクで仮締め
できるようにする。これにより、複数のボルト、ナット
の締め付けトルクをそろえ、本締めに至る間の不均等な
締め付けを回避する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば送電線にジ
ャンパー線を接続するためのスリーブのクランプ部を締
め付ける四つのボルトのように、一定の位置に配置され
る複数のボルト、ナットを同時に一回で締め込むことが
できるボルト、ナット締め付け工具に関するものであ
る。
ャンパー線を接続するためのスリーブのクランプ部を締
め付ける四つのボルトのように、一定の位置に配置され
る複数のボルト、ナットを同時に一回で締め込むことが
できるボルト、ナット締め付け工具に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、複数のボルト、ナットが一定の位
置にあってもこれらを同時に締め込む工具がないため、
レンチ、スパナ等で一つずつ締め込んでいる。従って、
作業効率が悪いし、締め込むトルクが一定でなく、締め
付け強度にむらが生じて、部材同士を確実に結合できな
いことがある。また、ボルト、ナットの締め込みに過不
足が生じ易く、部材を傷つけたり、締め込みがあまくな
ったりするという問題がある。
置にあってもこれらを同時に締め込む工具がないため、
レンチ、スパナ等で一つずつ締め込んでいる。従って、
作業効率が悪いし、締め込むトルクが一定でなく、締め
付け強度にむらが生じて、部材同士を確実に結合できな
いことがある。また、ボルト、ナットの締め込みに過不
足が生じ易く、部材を傷つけたり、締め込みがあまくな
ったりするという問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、同
時に複数のボルト、ナットを均等なトルクで締め込むこ
とができるボルト、ナット締め付け工具を提供すること
を課題としている。
時に複数のボルト、ナットを均等なトルクで締め込むこ
とができるボルト、ナット締め付け工具を提供すること
を課題としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、平行に相対向する蓋体１ｂと底壁
１ｃのような第１、第２の支持板を備えたケース１に、
一端側が蓋体１ｂから外部へ突出するように主軸２を支
持し、それの突出側端部にレンチ４のソケット４ａを係
合させるための第１の係合部である六角頭部２ａを設
け、レンチ４で回転可能とする。主軸２には、ケース１
内に位置して仮締め歯車３を固着する。主軸２の中間に
は、軸筒５を相対回転自在に被挿し、それの一端側を蓋
体１ｂから外部へ突出させ、中間を蓋体１ｂに貫通さ
せ、他端側をケース１内に配置する。軸筒５の一端部
に、六角頭部２ａと軸線方向に位置をずらして、同じく
レンチ４を係合させるための第２の係合部たる六角頭部
５ａを設け、レンチ４で回転可能とする。軸筒５には、
ケース１内に位置して主動歯車６を固着する。ケース１
の底壁１Ｃには、複数の出力軸７を軸支する。底壁１Ｃ
から外側へ突出した出力軸７の端部に、ボルト、ナット
に係合する締め付け用ソケット８を設ける。出力軸７上
には、第１のトルク制限ばね１０を介して駆動歯車９を
取り付け、この駆動歯車９のボス９ａ上に、ばね１０よ
り伝達トルクの小なる第２のトルク制限ばね１４を介し
て仮締め駆動歯車１２を取り付ける。仮締め駆動歯車１
２は、仮締め歯車３に噛み合わせる。ケース１内には、
複数の従動軸１５を配置して蓋体１ｂと底壁１ｃに支持
する。この従動軸１５上には、従動歯車１６，１７を固
着し、これを主動歯車６と駆動歯車９にそれぞれ噛み合
わせる。
課題を解決するため、平行に相対向する蓋体１ｂと底壁
１ｃのような第１、第２の支持板を備えたケース１に、
一端側が蓋体１ｂから外部へ突出するように主軸２を支
持し、それの突出側端部にレンチ４のソケット４ａを係
合させるための第１の係合部である六角頭部２ａを設
け、レンチ４で回転可能とする。主軸２には、ケース１
内に位置して仮締め歯車３を固着する。主軸２の中間に
は、軸筒５を相対回転自在に被挿し、それの一端側を蓋
体１ｂから外部へ突出させ、中間を蓋体１ｂに貫通さ
せ、他端側をケース１内に配置する。軸筒５の一端部
に、六角頭部２ａと軸線方向に位置をずらして、同じく
レンチ４を係合させるための第２の係合部たる六角頭部
５ａを設け、レンチ４で回転可能とする。軸筒５には、
ケース１内に位置して主動歯車６を固着する。ケース１
の底壁１Ｃには、複数の出力軸７を軸支する。底壁１Ｃ
から外側へ突出した出力軸７の端部に、ボルト、ナット
に係合する締め付け用ソケット８を設ける。出力軸７上
には、第１のトルク制限ばね１０を介して駆動歯車９を
取り付け、この駆動歯車９のボス９ａ上に、ばね１０よ
り伝達トルクの小なる第２のトルク制限ばね１４を介し
て仮締め駆動歯車１２を取り付ける。仮締め駆動歯車１
２は、仮締め歯車３に噛み合わせる。ケース１内には、
複数の従動軸１５を配置して蓋体１ｂと底壁１ｃに支持
する。この従動軸１５上には、従動歯車１６，１７を固
着し、これを主動歯車６と駆動歯車９にそれぞれ噛み合
わせる。
【０００５】上記のように構成されたボルト、ナット締
め付け工具における、主軸２の六角頭部２ａにレンチ４
を掛けて、仮締め歯車３−仮締め駆動歯車１２−第２の
トルク制限ばね１４−駆動歯車９−第１のトルク制限ば
ね１０−出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を伝
え、第２のトルク制限ばね１４の制限トルクの範囲でボ
ルト、ナットを仮締めする。次いで、軸筒５の六角頭部
５ａにレンチ４を掛けて、主動歯車６−第１の従動歯車
１６−従動軸１５−第２の従動歯車１７−駆動歯車９−
第１のトルク制限ばね１０−出力軸７−締め付け用ソケ
ット８と回転を伝え、第１のトルク制限ばね１０の制限
トルクの範囲でボルト、ナットを本締めする。ボルト、
ナットを所要のトルクで完全に締め付ける課程で、一旦
それより小さなトルクでボルト、ナットを仮締めして複
数のボルト、ナットの締め付けトルクをそろえることに
より、本締めに至る間の不均等な締め付けを回避でき
る。
め付け工具における、主軸２の六角頭部２ａにレンチ４
を掛けて、仮締め歯車３−仮締め駆動歯車１２−第２の
トルク制限ばね１４−駆動歯車９−第１のトルク制限ば
ね１０−出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を伝
え、第２のトルク制限ばね１４の制限トルクの範囲でボ
ルト、ナットを仮締めする。次いで、軸筒５の六角頭部
５ａにレンチ４を掛けて、主動歯車６−第１の従動歯車
１６−従動軸１５−第２の従動歯車１７−駆動歯車９−
第１のトルク制限ばね１０−出力軸７−締め付け用ソケ
ット８と回転を伝え、第１のトルク制限ばね１０の制限
トルクの範囲でボルト、ナットを本締めする。ボルト、
ナットを所要のトルクで完全に締め付ける課程で、一旦
それより小さなトルクでボルト、ナットを仮締めして複
数のボルト、ナットの締め付けトルクをそろえることに
より、本締めに至る間の不均等な締め付けを回避でき
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面を参
照して説明する。図１はボルト、ナット締め付け工具の
一部を切り欠いた平面図、図２は工具の一部を切り欠い
た正面図、図３は工具の底面図、図４は工具の側面図、
図５は主軸部の縦断面図、図６は図５のVI−VI断面図、
図７は図５のVII−VII断面図、図８は出力軸部の縦断面
図、図９は図８のIX−IX断面図、図１０は図８のX−X断
面図である。
照して説明する。図１はボルト、ナット締め付け工具の
一部を切り欠いた平面図、図２は工具の一部を切り欠い
た正面図、図３は工具の底面図、図４は工具の側面図、
図５は主軸部の縦断面図、図６は図５のVI−VI断面図、
図７は図５のVII−VII断面図、図８は出力軸部の縦断面
図、図９は図８のIX−IX断面図、図１０は図８のX−X断
面図である。
【０００７】図１乃至図３に示すように、工具のケース
１は、本体１ａと蓋体１ｂとから成り、略楕円形の箱体
を成す。ケース１の本体１ａは、底壁１ｃとその周縁に
起立した側壁１ｄとから成り、上部が開放している。本
体１ａの開放端を蓋体１ｂが閉塞している。蓋体１ｂが
第１の支持板、底壁１ｃが第２の支持板を構成してい
る。側壁１ｄの側部には略コ字状の把手１ｅが設けられ
ている。
１は、本体１ａと蓋体１ｂとから成り、略楕円形の箱体
を成す。ケース１の本体１ａは、底壁１ｃとその周縁に
起立した側壁１ｄとから成り、上部が開放している。本
体１ａの開放端を蓋体１ｂが閉塞している。蓋体１ｂが
第１の支持板、底壁１ｃが第２の支持板を構成してい
る。側壁１ｄの側部には略コ字状の把手１ｅが設けられ
ている。
【０００８】図２、図５に示すように、ケース１の中央
部には、主軸２が蓋体１ｂを上下に貫通し、底壁１ｃと
の間で回動自在に支持されている。ケース１から突出し
た主軸２の上端部には、レンチ４を係合させるための第
１の係合部である六角頭部２ａが設けられている。主軸
２には、ケース１内に位置して仮締め歯車３が固着され
ている。
部には、主軸２が蓋体１ｂを上下に貫通し、底壁１ｃと
の間で回動自在に支持されている。ケース１から突出し
た主軸２の上端部には、レンチ４を係合させるための第
１の係合部である六角頭部２ａが設けられている。主軸
２には、ケース１内に位置して仮締め歯車３が固着され
ている。
【０００９】主軸２の中間部には、軸筒５が相対回転自
在に被挿されている。軸筒５は、中間が蓋体１ｂを貫通
し、一端側がケース１から外部へ突出し、他端側がケー
ス１内に配置されている。ケース１外の一端部には、六
角頭部２ａの下に位置して、レンチ４を係合させるため
の第２の係合部である六角頭部５ａを備えている。従っ
て、軸筒５は、レンチ４で主軸２と独立して回転可能で
ある。軸筒５の六角頭部５ａの下部外周には、上下に間
隔を置いて第１及び第２の環状のボール係合溝５ｂ，５
ｃが設けられている。そして、レンチ４のソケット部４
ａに内蔵されたボール４ｂが、第１のボール係合溝５ｂ
に係合したとき（図５）にレンチ４の係合部４ｃが、主
軸２の六角頭部２ａに係合し、第２のボール係合溝５ｃ
に係合したときに軸筒５の六角頭部５ａに係合するよう
に構成されている。ボール４ｂのボール係合溝５ｂ，５
ｃに対する係合、離脱は、スリーブ４ｄの上下動操作に
より行われる。軸筒５には、ケース１内に位置して主動
歯車６が固着されている。
在に被挿されている。軸筒５は、中間が蓋体１ｂを貫通
し、一端側がケース１から外部へ突出し、他端側がケー
ス１内に配置されている。ケース１外の一端部には、六
角頭部２ａの下に位置して、レンチ４を係合させるため
の第２の係合部である六角頭部５ａを備えている。従っ
て、軸筒５は、レンチ４で主軸２と独立して回転可能で
ある。軸筒５の六角頭部５ａの下部外周には、上下に間
隔を置いて第１及び第２の環状のボール係合溝５ｂ，５
ｃが設けられている。そして、レンチ４のソケット部４
ａに内蔵されたボール４ｂが、第１のボール係合溝５ｂ
に係合したとき（図５）にレンチ４の係合部４ｃが、主
軸２の六角頭部２ａに係合し、第２のボール係合溝５ｃ
に係合したときに軸筒５の六角頭部５ａに係合するよう
に構成されている。ボール４ｂのボール係合溝５ｂ，５
ｃに対する係合、離脱は、スリーブ４ｄの上下動操作に
より行われる。軸筒５には、ケース１内に位置して主動
歯車６が固着されている。
【００１０】図１に示すように、４本の出力軸７が、主
軸２の周りに等間隔に位置して、底壁１ｃに軸支されて
いる。図２，図８，図９に示すように、出力軸７は、一
端側がケース内に位置し、中間が底壁１ｃに軸支され、
底壁１ｃから外側へ突出した他端側に、ボルト、ナット
に係合する締め付け用ソケット８が取り付けられてい
る。この出力軸７上には、ケース１内に位置して、鍔７
ａが設けられ、またケース内先端部にばね受けボルト７
ｂが取り付けられている。そして、この鍔７ａとばね受
けボルト７ｂとの間に駆動歯車９、第１のトルク制限ば
ね１０、鋼球１１が介設されている。鍔７ａの上面に
は、鋼球１１が落ち込む円錐形の凹所７ｃが形成されて
いる。
軸２の周りに等間隔に位置して、底壁１ｃに軸支されて
いる。図２，図８，図９に示すように、出力軸７は、一
端側がケース内に位置し、中間が底壁１ｃに軸支され、
底壁１ｃから外側へ突出した他端側に、ボルト、ナット
に係合する締め付け用ソケット８が取り付けられてい
る。この出力軸７上には、ケース１内に位置して、鍔７
ａが設けられ、またケース内先端部にばね受けボルト７
ｂが取り付けられている。そして、この鍔７ａとばね受
けボルト７ｂとの間に駆動歯車９、第１のトルク制限ば
ね１０、鋼球１１が介設されている。鍔７ａの上面に
は、鋼球１１が落ち込む円錐形の凹所７ｃが形成されて
いる。
【００１１】駆動歯車９は、出力軸７の鍔７ａの上部外
周に回転自在に装着され、一端側が鋼球１１を介して鍔
７ａに対向し、ボス９ａが、出力軸７の外周との間にば
ね保持空間を形成しつつ軸方向に伸びている。駆動歯車
９の鍔７ａと対向する下面には、鋼球１１の保持凹所９
ｂが形成されている。第１のトルク制限ばね１０は、皿
ばねの重合体で、一端がばね保持空間の底部に当接し、
他端が出力軸７のばね受けボルト７ｂに当接して、駆動
歯車９を鍔７ａに向かって押圧している。従って、駆動
歯車９は、常時は出力軸７と一体に回転するが、ソケッ
ト８を経てボルト、ナットへ伝わる回転トルクが一定値
に達すると、鋼球１１が、鍔７ａの凹所７ｃの斜面に乗
り上げ、ばね１０が圧縮され、駆動歯車９と出力軸７と
の間に相対回転が生じる。
周に回転自在に装着され、一端側が鋼球１１を介して鍔
７ａに対向し、ボス９ａが、出力軸７の外周との間にば
ね保持空間を形成しつつ軸方向に伸びている。駆動歯車
９の鍔７ａと対向する下面には、鋼球１１の保持凹所９
ｂが形成されている。第１のトルク制限ばね１０は、皿
ばねの重合体で、一端がばね保持空間の底部に当接し、
他端が出力軸７のばね受けボルト７ｂに当接して、駆動
歯車９を鍔７ａに向かって押圧している。従って、駆動
歯車９は、常時は出力軸７と一体に回転するが、ソケッ
ト８を経てボルト、ナットへ伝わる回転トルクが一定値
に達すると、鋼球１１が、鍔７ａの凹所７ｃの斜面に乗
り上げ、ばね１０が圧縮され、駆動歯車９と出力軸７と
の間に相対回転が生じる。
【００１２】図２，図８，図９に示すように、仮締め駆
動歯車１２は、駆動歯車９のリム９ｃの上面との間に鋼
球１３を介在させて、駆動歯車９のボス９ａの外周に回
転自在に設けられている。駆動歯車９のリム９ｃの上面
には、鋼球１３の保持凹所９ｄが形成されており、これ
と対向する仮締め駆動歯車１２の下面には、鋼球１３が
落ち込む円錐形の凹所１２ａが形成されており、これら
の凹所９ｄ，１２ａの間に鋼球１３が保持されている。
そして、駆動歯車９のボス９ａと仮締め駆動歯車１２と
の間には、第２のトルク制限ばね１４が介設されてお
り、仮締め駆動歯車１２は、常時駆動歯車９のリム９ｃ
に圧接されている。
動歯車１２は、駆動歯車９のリム９ｃの上面との間に鋼
球１３を介在させて、駆動歯車９のボス９ａの外周に回
転自在に設けられている。駆動歯車９のリム９ｃの上面
には、鋼球１３の保持凹所９ｄが形成されており、これ
と対向する仮締め駆動歯車１２の下面には、鋼球１３が
落ち込む円錐形の凹所１２ａが形成されており、これら
の凹所９ｄ，１２ａの間に鋼球１３が保持されている。
そして、駆動歯車９のボス９ａと仮締め駆動歯車１２と
の間には、第２のトルク制限ばね１４が介設されてお
り、仮締め駆動歯車１２は、常時駆動歯車９のリム９ｃ
に圧接されている。
【００１３】ばね１４はコイルばねであり、ばね１０よ
りばね定数が小さいものが選択される。ばね１４は、ボ
ス９ａの外周に装着され、一端が仮締め駆動歯車１２の
リムに当接し、他端がボス９ａの外周に設けられたばね
受けリング９ｅに当接している。
りばね定数が小さいものが選択される。ばね１４は、ボ
ス９ａの外周に装着され、一端が仮締め駆動歯車１２の
リムに当接し、他端がボス９ａの外周に設けられたばね
受けリング９ｅに当接している。
【００１４】図１，図２に示すように、ケース１内に
は、蓋体１ｂと底壁１ｃに各端が軸支された２本の従動
軸１５が設けられている。この従動軸１５上に、主動歯
車６に噛み合う第１の従動歯車１６と、駆動歯車９に噛
み合う第２の従動歯車１７とが固着されている。
は、蓋体１ｂと底壁１ｃに各端が軸支された２本の従動
軸１５が設けられている。この従動軸１５上に、主動歯
車６に噛み合う第１の従動歯車１６と、駆動歯車９に噛
み合う第２の従動歯車１７とが固着されている。
【００１５】レンチ４のソケット部４ａのボール４ｂを
軸筒５の第１の係合溝５ｂに係合させる（図５）ことに
より、レンチの係合部４ｃを主軸２の六角頭部２ａに係
合させて、主軸２−仮締め歯車３−仮締め駆動歯車１２
−トルク制限ばね１４−駆動歯車９−トルク制限ばね１
０−出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を伝えて、
ボルト、ナットを締め付ける。この場合、比較的ばね定
数の小さいトルク制限ばね１４の制限トルクの範囲で回
転を伝えてボルト、ナットを仮締めする。即ち、ばね１
４が圧縮されて仮締め駆動歯車１２と駆動歯車９との間
に滑りが生じるまでレンチ４を回転操作すれば、ボル
ト、ナットの所望の最終締め付けトルクに至る途上で、
４つのボルト、ナットの締め付けトルクを一致させるこ
とができる。
軸筒５の第１の係合溝５ｂに係合させる（図５）ことに
より、レンチの係合部４ｃを主軸２の六角頭部２ａに係
合させて、主軸２−仮締め歯車３−仮締め駆動歯車１２
−トルク制限ばね１４−駆動歯車９−トルク制限ばね１
０−出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を伝えて、
ボルト、ナットを締め付ける。この場合、比較的ばね定
数の小さいトルク制限ばね１４の制限トルクの範囲で回
転を伝えてボルト、ナットを仮締めする。即ち、ばね１
４が圧縮されて仮締め駆動歯車１２と駆動歯車９との間
に滑りが生じるまでレンチ４を回転操作すれば、ボル
ト、ナットの所望の最終締め付けトルクに至る途上で、
４つのボルト、ナットの締め付けトルクを一致させるこ
とができる。
【００１６】次いで、ソケット部４ａのボール４ｂを軸
筒５の第２の係合溝５ｃに係合させる（図２）ことによ
り、レンチの係合部４ｃを軸筒５の六角頭部５ａに係合
させて、軸筒５−主動歯車６−第１の従動歯車１６−従
動軸１５−第２の従動歯車１７−駆動歯車９−トルク制
限ばね１０−出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を
伝えて、ボルト、ナットを締め付ける。この場合、比較
的ばね定数の大きなトルク制限ばね１０の制限トルクの
範囲で回転を伝えて、４本のボルト、ナットを均等な最
終的締めトルクで締め付けて作業を完了する。
筒５の第２の係合溝５ｃに係合させる（図２）ことによ
り、レンチの係合部４ｃを軸筒５の六角頭部５ａに係合
させて、軸筒５−主動歯車６−第１の従動歯車１６−従
動軸１５−第２の従動歯車１７−駆動歯車９−トルク制
限ばね１０−出力軸７−締め付け用ソケット８と回転を
伝えて、ボルト、ナットを締め付ける。この場合、比較
的ばね定数の大きなトルク制限ばね１０の制限トルクの
範囲で回転を伝えて、４本のボルト、ナットを均等な最
終的締めトルクで締め付けて作業を完了する。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、ボル
ト、ナットを所要のトルクで完全に締め付ける過程で、
一旦それより小さなトルクでボルト、ナットを仮締めし
て複数のボルト、ナットの締め付けトルクをそろえるこ
とにより、本締めに至る間の不均等な締め付けを回避で
きるという効果を有する。
ト、ナットを所要のトルクで完全に締め付ける過程で、
一旦それより小さなトルクでボルト、ナットを仮締めし
て複数のボルト、ナットの締め付けトルクをそろえるこ
とにより、本締めに至る間の不均等な締め付けを回避で
きるという効果を有する。
【図１】ボルト、ナット締め付け工具の一部を切り欠い
た平面図である。
た平面図である。
【図２】ボルト、ナット締め付け工具の一部を切り欠い
た正面図である。
た正面図である。
【図３】ボルト、ナット締め付け工具の底面図である。
【図４】ボルト、ナット締め付け工具の側面図である。
【図５】主軸部の縦断面図である。
【図６】図５のVI−VI断面図である。
【図７】図５のVII−VII断面図である。
【図８】主軸部の縦断面図である。
【図９】図８のIX−IX断面図である。
【図１０】図８のX−X断面図である。
１ ケース １ｂ 蓋体（第１の支持板） １ｃ 底壁（第２の支持板） ２ 主軸 ２ａ 六角頭部（第１の係合部） ３ 仮締め歯車 ４ レンチ ５ 軸筒 ５ａ 六角頭部（第２の係合部） ６ 主動歯車 ７ 出力軸 ７ａ 鍔 ８ ソケット ９ 駆動歯車 ９ａ ボス １０ 第１のトルク制限ばね １１ 鋼球 １２ 仮締め駆動歯車 １３ 鋼球 １４ 第２のトルク制限ばね １５ 従動軸 １６ 第１の従動歯車 １７ 第２の従動歯車
Claims (4)
- 【請求項１】 平行に相対向する第１及び第２の一対の
支持板を備えたケースと、 一端側が前記第１の支持板から外部へ突出するように前
記第１及び第２の支持板に支持され、突出側端部にレン
チのソケットを係合させるための第１の係合部を備え、
レンチで回転可能な主軸と、 ケース内に位置して前記主軸に固着された仮締め歯車
と、 前記主軸の中間に相対回転自在に被挿され、一端側が前
記ケースの第１の支持板から外部へ突出し、中間が第１
の支持板を貫通し、他端側がケース内に配置され、ケー
ス外の一端部に、前記第１の係合部と軸線方向に位置を
ずらして前記レンチのソケットを係合させるための第２
の係合部を備え、レンチで回転可能な軸筒と、 前記ケース内に位置して前記軸筒に固着された主動歯車
と、 一端側が前記ケース内に位置し、中間が前記第２の支持
板に軸支され、第２の支持板から外側へ突出した他端側
に、ボルト、ナットに係合する締め付け用ソケットを備
えた複数の出力軸と、 この出力軸上に第１のトルク制限ばねを介して取り付け
られた駆動歯車と、 この駆動歯車のボス上に、前記第１のトルク制限ばねよ
り伝達トルクの小なる第２のトルク制限ばねを介して取
り付けられ、前記仮締め歯車に噛み合う仮締め駆動歯車
と、 前記ケース内に位置して前記第１及び第２の支持板に支
持された複数の従動軸と、 この従動軸上に固着され、前記主動歯車に噛み合う第１
の従動歯車と、 同じく従動軸上に固着され、前記駆動歯車に噛み合う第
２の従動歯車とを具備し、 前記主軸の第１の係合部にレンチを係合させて、仮締め
歯車−仮締め駆動歯車−第２のトルク制限ばね−駆動歯
車−第１のトルク制限ばね−出力軸−締め付け用ソケッ
トと、第２のトルク制限ばねの制限トルクの範囲で回転
を伝えてボルト、ナットを仮締めし、 前記軸筒の第２の係合部にレンチのソケットを係合させ
て、主動歯車−第１の従動歯車−従動軸−第２の従動歯
車−駆動歯車−第１のトルク制限ばね−出力軸−締め付
け用ソケットと、第１のトルク制限ばねの制限トルクの
範囲で回転を伝えてボルト、ナットを本締めするように
したことを特徴とするボルト、ナット締め付け工具。 - 【請求項２】 前記軸筒の前記ケース外に位置する外周
に軸方向に相互間隔を置いて第１及び第２の環状のボー
ル係合溝が設けられ、 第１のボール係合溝に前記レンチのソケット付設ボール
が係合したときにソケットが前記主軸の第１の係合部に
係合し、第２のボール係合溝に前記レンチのソケット付
設ボールが係合したときにソケットが前記軸筒の第２の
係合部に係合するように構成されていることを特徴とす
る請求項１に記載のボルト、ナット締め付け工具。 - 【請求項３】 前記ケース内に位置して、前記出力軸に
鍔が設けられ、前記駆動歯車は、出力軸の外周に回転自
在に装着され、一端側が鋼球を介して出力軸の鍔に対向
し、前記ボスは、出力軸の外周との間にばね保持空間を
形成し、前記第１のトルク制限ばねは、一端がばね保持
空間の底部に当接し、他端が出力軸のばね受け部に当接
して、駆動歯車を鍔に向かって押圧するように前記ばね
保持空間内に挿入されていることを特徴とする請求項１
に記載のボルト、ナット締め付け工具。 - 【請求項４】 前記ケース内に位置して、前記出力軸に
鍔が設けられ、前記駆動歯車は、出力軸の外周に回転自
在に装着され、一端側が鋼球を介して出力軸の鍔に対向
し、前記ボスは、出力軸の外周との間にばね保持空間を
形成し、前記第１のトルク制限ばねは、一端がばね保持
空間の底部に当接し、他端が出力軸のばね受け部に当接
して、駆動歯車を鍔に向かって押圧するように前記ばね
保持空間内に挿入され、前記仮締め駆動歯車は、駆動歯
車のリムとの間に鋼球を介在させて駆動歯車のボスの外
周に回転自在に設けられ、前記第２のトルク制限ばね
は、ボスの外周に装着され、一端が仮締め駆動歯車のリ
ムに当接し、他端がボスの外周に設けられたばね受けリ
ングに当接して、仮締め駆動歯車を駆動歯車のリムに向
かって押圧するように設けられていることを特徴とする
請求項１に記載のボルト、ナット締め付け工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10211451A JP2000042933A (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | ボルト、ナット締め付け工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10211451A JP2000042933A (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | ボルト、ナット締め付け工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000042933A true JP2000042933A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16606173
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10211451A Pending JP2000042933A (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | ボルト、ナット締め付け工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000042933A (ja) |
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1998
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