JP2000042347A - 吸着塔および空気除湿装置 - Google Patents

吸着塔および空気除湿装置

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JP2000042347A
JP2000042347A JP10217602A JP21760298A JP2000042347A JP 2000042347 A JP2000042347 A JP 2000042347A JP 10217602 A JP10217602 A JP 10217602A JP 21760298 A JP21760298 A JP 21760298A JP 2000042347 A JP2000042347 A JP 2000042347A
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air
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Eiji Takamure
英治 高牟禮
Koichi Ota
浩一 太田
Shoichi Muraoka
正一 村岡
Shunichi Takeuchi
俊一 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな構成の吸着塔を採用し、空気除
湿装置を低コストで提供すること。 【解決手段】 2つの吸着層22および23を同心円状
に配置することにより、吸着および再生を行うために必
要な2つの吸着層を1つの吸着塔20に収納可能し、さ
らに、吸着側の吸着層で発生する熱を再生側の吸着層に
伝熱可能とする。したがって、1つの吸着塔20を設け
ることにより継続的に乾燥空気を出力するコンパクトな
吸着式の空気除湿装置10を実現することができ、さら
に、加熱ヒータなども不要なので小型で消費エネルギー
の少ない空気除湿装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥空気を供給す
るための吸着式の吸着塔および、この吸着塔を備えた空
気除湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医薬品や半導体製品の製造過程、計装制
御用などとして使用される圧縮空気を供給するために、
空気圧縮器(エアーコンプレッサー)を空気供給源とし
た圧縮空気供給システムが用いられている。このシステ
ムでは、コンプレッサーから吐出された圧縮空気から水
分を除去し乾燥空気として供給するために、空気除湿装
置(エアードライヤー)が設置されている。
【0003】図5に、空気除湿装置の一例を示してあ
る。この空気除湿装置98はエアーコンプレッサー5の
下流に接続され、コンプレッサー5の側から冷凍式空気
除湿機80および吸着式空気除湿機90が順番に接続さ
れている。
【0004】冷凍式空気除湿機80はエアーコンプレッ
サー5から供給された圧縮空気70を冷却して除湿する
冷却除湿部81と、この冷却除湿部81を冷却する冷凍
サイクル89とを備えている。冷凍サイクル89は、冷
媒を膨張させて冷却除湿部81の冷却パイプ81aに供
給するキャピラリチューブ86と、冷媒を圧縮するコン
プレッサー84と、圧縮された冷媒の熱を放熱する凝縮
器82および放熱用のファン87を備えている。一方、
吸着式の空気除湿機90は、シリカゲルなどの吸着剤が
収納された2つの吸着塔91および92を備えており、
一方の吸着塔91に冷凍式空気除湿機80からの圧縮空
気70が供給されて吸着除湿が行なわれ、十分に乾燥し
た空気72が放出されるようになっている。この吸着塔
91と他方の吸着塔92とは配管によって接続されてお
り、一方の吸着塔91が除湿を行っている間、他方の吸
着塔92には吸着塔91から出力される乾燥空気の一部
72aが逆方向に供給され、吸着塔内の吸着材が再生さ
れるようになっている。そして、図5に示した空気除湿
装置98においては、再生用の空気が冷凍サイクル89
の凝縮器82に導かれその熱により加温された後に、再
生を行う吸着塔92に供給されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような空気除湿装
置においても、小型化および低コスト化は、常に要求さ
れていることであり、小型で高性能な空気除湿装置が要
求されている。例えば、吸着式の除湿装置においては、
吸着および再生をサイクリックに行うために、少なくと
も2つの吸着塔を配置し、一方が再生中のときは他方で
吸着除湿を行い、乾燥空気を連続的に出力できるように
する必要がある。このため、2つ以上の吸着塔を、これ
らを接続する配管系も含めてコンパクトに配置すること
が要求される。しかしながら、複数の吸着塔の設置スペ
ースを節約するために吸着塔を隣接して隙間なく配置し
ようとすると配管を繋ぎ込むスペースを確保することが
難しくなる。このため、組み立てやメンテナンスが難し
く、組立コストが上昇する原因となる。また、圧縮空気
を通すために吸着塔は耐圧性の高い円筒形となってお
り、2つ以上の吸着塔を並列に配置する場合は無駄なス
ペースが生じないように配置することが困難である。一
方、無駄なスペースを無くすために、方形の容器を採用
することも可能であるが、方形の容器を耐圧構造にする
ために余分な部材が必要となり、コストが上昇してしま
う。
【0006】さらに、再生時の効率を向上するため、冷
凍式空気除湿機の凝縮熱で再生用の空気を加熱してお
り、このために吸着式空気除湿機と冷凍式空気除湿機を
配管で接続しなければならず、配管経路が複雑で組立て
にくいものになっいている。冷凍式空気除湿機の熱を利
用する代わりに、ヒータなどの加熱装置を吸着式空気除
湿機に設置しても良いが、加熱装置のためのスペースお
よび制御などが必要となり、吸着式空気除湿機のサイズ
が大きくなる。また、加熱装置を加えることにより、コ
ストが上昇し、吸着式空気除湿機で消費されるエネルギ
ーも増加する。
【0007】そこで、本発明においては、従来の吸着用
の吸着塔と、再生用の吸着塔を別々に設けるといった構
成と異なる構成の吸着塔を採用することにより、コンパ
クトな吸着式の空気除湿装置を提供することを目的とし
ている。さらに、再生する空気を外部から加温するので
はなく、自己発熱を利用することにより、消費エネルギ
ーを抑え、さらに、加温装置または、加温のための配管
システムなどを省略し、コンパクトで高性能の空気除湿
装置を低コストで提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、吸着および再生をサイクリックに行うために必要
な2つの吸着層を別々の吸着塔として配置する代わり
に、これら2つの吸着層を同心円状に配置することによ
り、1つの吸着塔に収納できるようにしている。すなわ
ち、本発明の吸着塔は、圧縮空気を通して除湿可能な第
1および第2の吸着層が同心円状に配置されていること
を特徴としている。第1の吸着層と第2の吸着層を同心
円状に配置することにより、1つの吸着塔に少なくと
も、2つの吸着層を収納することができる。従って、こ
の吸着塔と、吸着塔内の吸着層の一方に圧縮空気を通
し、他方の吸着層に再生用の空気を供給する供給再生手
段を設けることにより、吸着および再生をサイクリック
に行いながら、連続して乾燥空気を出力できる空気除湿
装置を提供できる。このように、本発明の吸着塔を用い
ることにより、従来、少なくとも2つ必要であった吸着
塔を1つにすることができ、空気除湿装置をコンパクト
に纏めることができる。
【0009】吸着塔内を平板で2層に区切って、第1お
よび第2の吸着層とすることも可能であるが、圧縮空気
を通して吸着を行う層と、大気圧下で再生を行う層との
圧力バランスがとれにくく構成が複雑になる。これに対
して、同心円状に第1および第2の吸着層を配置するこ
とにより、圧力バランスもとれ、圧力容器としても構成
が簡単で低コストで製造できる。
【0010】第1の吸着層と第2の吸着層の間の隔壁
は、断熱性であってももちろん良いが、熱良導性の隔壁
とすることにより、吸着側の吸着熱を隔壁を介して再生
側に伝熱することができる。したがって、この吸着熱に
より再生側の吸着層が加温されるので、加熱ヒータを設
けたり、冷凍式空気除湿機の凝縮熱を用いて加温しなく
ても再生効率を向上することができる。このため、加熱
ヒータを設置するスペースや、吸着式空気除湿機と冷凍
式空気除湿機とを接続するための配管を省略することが
可能であり、コンパクトで簡易な構成の空気除湿装置を
低コストで提供することができる。さらに、再生時の加
温用の熱源が吸着熱によって賄われるので、再生時のエ
ネルギー消費を少なくすることも可能となる。
【0011】また、本発明の吸着塔においては、第1お
よび第2の吸着層を同心円状に配置し、筒型の中心軸に
沿って延びた円筒の隔壁で、第1および第2の吸着層は
仕切られる。このため、中心軸に沿って設けた平板によ
って吸着塔内を2分する場合より、第1と第2の吸着層
は、隔壁を介して接触する面積が広くなり熱交換率を高
くできる。さらに、熱交換率を高めるために、隔壁にフ
ィンを設けたり、凹凸を設けることが可能である。
【0012】また、本発明の吸着塔は、第1および第2
の吸着層の断面積が異なっていても良いが、吸着および
再生を均等にサイクリックに行い、各々の層に均等な負
荷をかけられるという点では、断面積が等しい方が好ま
しい。そして、第1および第2の吸着層に均等な負荷を
かけられるようにすることにより、安定したオペレーシ
ョンが可能となり、信頼性の高い吸着式の空気除湿装置
を提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明に係る空気除湿装
置10を吸着塔20を中心にその概略構成を断面図で示
してある。さらに、図2に、吸着塔20を構成する主な
部品を展開して示してある。
【0014】本例の空気除湿装置10は、エアーコンプ
レッサー(不図示)などから供給された圧縮空気70の
水分を吸着除湿し露点が−40℃から−70℃近い乾燥
空気を供給可能な空気除湿装置であり、このため、吸着
材を収納した吸着塔20を備えている。本例の吸着塔2
0は、図3に示すような円筒状で、その内部は図4に示
すように同心円状に2つに区切られており、吸着材を収
納した2つの吸着層22および23が収納されている。
したがって、本例の空気除湿装置10は、1つの吸着塔
20で吸着および再生をサイクリックに行い継続的に乾
燥空気を供給することが可能である。このため、本例の
空気除湿装置10は、吸着塔20の軸方向の両端に、2
つの吸着層22または23のいずれか一方に圧縮空気を
供給し、他方には再生用の乾燥空気を供給する供給再生
手段としての機能を果たす配管系統40が設けられてい
る。
【0015】図1および図2に示すように、本例の吸着
塔20は、一方の端12aが底壁で封止され、他方の端
が蓋13で密閉可能な筒状のハウジング12を備えてお
り、このハウジング12の内部に、外側から円筒状の外
部隔壁25および内部隔壁24が同軸状に配置されてい
る。これらの外部隔壁25および内部隔壁24の両端
は、これらの隔壁と共にハウジング12内に収納される
リング状の端板32の溝32aおよび32bに差し込ま
れ、隔壁25および24の間に所定の空間が確保される
ようになっている。リング状の端板32は、中心が開口
33であり、さらに端板32を貫通するように複数の貫
通孔34が設けられている。また、これらの端板32の
内側には、パンチングメタル31などの多孔性で吸着材
の流出を防止できる保持部材が内部隔壁24および外部
隔壁25の両端を塞ぐように設置されている。このた
め、内部隔壁24の内側の空間と、内部隔壁24および
外部隔壁25によって区切られた空間とにシリカゲルあ
るいはモレキュラシーブなどの吸着材21を充填し、第
1の吸着層22および第2の吸着層23を形成できるよ
うになっている。
【0016】ハウジング12および蓋13は、これらを
組み合わせると接続部分がO−リングなどのパッキン3
8によって密閉され、圧縮空気の圧力に耐えられる圧力
容器が構成されるようになっている。また、リング状の
端板32の外周面および内周面にもパッキン36および
37が設けられており、内部隔壁24および外部隔壁2
5によって形成される第1および第2の吸着層22およ
び23をそれぞれ隔離し圧力をかけられるようになって
いる。ハウジング12の底壁12aおよび蓋13には、
第1の吸着層22と連通する接続口27aおよび28a
と、第2の吸着層23と連通する接続口27bおよび2
8bとが別々に設けられている。したがって、図3に示
すように、これらの接続口に、供給再生手段となる配管
のジョイントを接続することにより第1および第2の吸
着層22および23を別々に制御し、吸着および再生を
サイクリックに行うことができる。
【0017】吸着塔20の内部では、図4に示すように
第1および第2の吸着層22および23が内部隔壁24
を隔てて同心円状に配置されている。本例の吸着塔20
においては、第1および第2の吸着層22および23と
して利用される吸着材の量を均等にするために吸着層2
2および23の断面積が均等となるように内部隔壁24
の位置およびサイズが決められている。すなわち、内部
隔壁24の内部の断面積と、内部隔壁24および外部隔
壁25によって区切られた区画の断面積とが等しくなる
ようにしている。また、通常のオペレーションでは、こ
れら2つ吸着層22および23の一方に圧縮空気が流
れ、他方は再生のために大気開放状態となるが、これら
第1および第2の吸着層22および23を同心円状に配
置することにより、圧力差を均等に配分し簡易な構成で
高い耐圧性が得られるようにしている。本例の吸着塔2
0においては、外部隔壁25とハウジング12との間に
微少な隙間39が開くように設計されているが、この隙
間39は第1および第2の吸着層22および23から隔
離されているために圧縮空気あるいは再生用の空気が流
れることはない。また、この隙間39によって断熱効果
が得られるので、後述するように、吸着材が湿分を吸着
する際に発生する熱の放散を抑止し、再生熱としての利
用効率を高めることができる。
【0018】このように、本例の吸着塔20は、吸着層
22および23を同心円状に配置することで、1つの塔
に2つの吸着層22および23を無駄なスペースなく纏
めることができる。したがって、本例の空気除湿装置1
0においては、従来、少なくとも2つの吸着塔が必要で
あったのに対し、1つの吸着塔で吸着および再生をサイ
クリックに行うことができ、コンパクトで低コストの空
気除湿装置を提供することができる。また、2つの吸着
層を1つの吸着塔20に集中配置することにより、2つ
の吸着塔を配置することに比べて、周囲に組立スペース
を確保することができ、配管の繋ぎ込みなども容易にと
なる。このため、装置の組立も簡単になり、組立コスト
も削減できる。一方、2つの吸着層を1つの吸着塔に纏
めても、2つの吸着層22および23の断面積を等しく
することにより、従来と同様に吸着および再生を均等に
行い、安定したオペレーションが可能で、信頼性の高い
吸着式の空気除湿装置を提供できる。
【0019】さらに、本例の吸着塔20では、2つの吸
着層22および23が内部隔壁24を挟んで隣接して配
置されている。このため、この内部隔壁24をステンレ
ススチール、鋼板あるいは銅板などの熱良導性の部材を
用いて形成することにより、吸着側で発生した吸着熱を
再生側に伝達し、ヒータなどの加熱手段を用いずに再生
効率を向上することができる。例えば、内側の第1の吸
着層22が吸着中であり、外側の第2の吸着層23が再
生中の場合は、図4に示した示すように、吸着中の吸着
層22で生じる吸着熱78が内部隔壁24を介して再生
中の吸着層23に伝熱される。吸着中の層では、例え
ば、5℃〜7℃の温度上昇をもたらす程度の発熱があ
り、これを再生側の吸着層に伝達することによって再生
中の吸着層を加温され、再生効率を向上し、再生に使用
される乾燥空気の量を削減することができる。特に、本
例の吸着塔20は、2つの吸着層22および23を円筒
状に配置されているので、例えば、平板状の隔壁を用い
て2分割に配置されたものに比べて、2つの吸着層22
および23が内部隔壁24を介して接触する面積が広く
確保される。したがって、本例の吸着塔20では、2つ
の吸着層の間で効率良く自己発熱する熱量を利用し、再
生効率を高めることができる。このため、本例の吸着塔
20を採用した空気除湿装置10においては、ヒータあ
るいは冷凍式空気除湿機の凝縮器と接続するための配管
系統が不要であり、再生空気を供給する系統も非常にシ
ンプルに構成できる。
【0020】図1を参照して、本例の吸着塔20を採用
した空気除湿装置10の供給再生部40の構成を説明す
る。本例の空気除湿装置10は、吸着塔20の底壁12
aの側から圧縮空気を供給し乾燥空気をカバー13の側
から排出するようになっている。これとは逆に、再生用
には、乾燥空気をカバー13の側から再生側に流し、底
壁12aから排出できるようになっている。このため、
供給塔20の第1および第2の吸着層22および23に
繋がる空気の入口となる接続口27aおよび27bは四
方弁41によって接続されており、四方弁41を切り換
えることにより、圧縮空気70が一方の吸着層に供給さ
れ、他方の吸着層はバルブ46を介して消音器47と接
続され再生用空気が放出できるようになっている。ま
た、カバー13に設けられた空気の出口となる接続口2
8aおよび28bは三方弁42が接続されており、第1
または第2の吸着層22または23のいずれかから乾燥
空気72を放出できるようになっている。また、空気の
出口となる接続口28aおよび28bは、流量調節用の
オリフィス48を介して直に接続されており、吸着除湿
を行っている吸着層から出力された乾燥された空気72
の一部を再生空気72aとして再生側の吸着層に供給
し、その吸着層を再生できるようになっている。再生空
気72aは、再生側の吸着層を通って空気の入口となる
接続口27aまたは27bから放出され、消音器47を
介して大気に放出される。多くの場合、乾燥空気の一部
は再生用として常に供給されているが、再生空気の排気
中の湿分などを検出しバルブ46で再生空気の流れを止
め、再生空気が浪費されるのを防止することも可能であ
る。
【0021】このようにして、本例の空気除湿装置10
は、供給再生用の配管系統40に設けられた四方弁41
および三方弁42を適時切り変えることにより、2つの
吸着層22および23で吸着および再生をサイクリック
に行い、乾燥空気72を継続的に安定して出力できる。
また、本例の吸着塔20は自己発熱で再生側を加温でき
るので、加熱用のヒータを設けたり、冷凍式空気除湿機
の凝縮熱などを用いて、再生用の圧縮空気72aを加温
する必要がなくなる。このため、これらを設置するスペ
ースや、ヒータあるいは凝縮器と吸着塔20とを連結す
る配管系を省くことが可能であり、配管系統も簡素化で
きる。また、吸着側の吸着層の冷凍器などが必要なくな
る。さらに、再生側の吸着層を加温する熱源として吸着
側の吸着層の吸着熱が利用できるようになっているの
で、再生時のエネルギー消費を抑えることができる。同
時に、再生側の吸着層が加温されるので再生効率が高
く、再生用の空気72aの流量を削減できる。したがっ
て、本例の吸着塔20を採用した空気除湿装置10にお
いては、再生空気として消費される空気と、再生に加温
するためのエネルギーの両方を削減することが可能であ
り、除湿効率が高く、コンパクトな高性能な空気除湿装
置10を低コストで提供できる。
【0022】なお、上記では、2つの吸着層22および
23のうち、吸着層22で吸着除湿が行われ、吸着層2
3が再生されている状態における空気および熱の流れを
図示しているが、吸着層23で吸着除湿が行われ、吸着
層22が再生中の場合はこれらの流れが逆になる。
【0023】また、吸着塔20の2つの吸着層22およ
び23を分離する内部隔壁24は、熱良導性の素材を用
いた円筒状であるが、この内部隔壁24に凹凸を設けた
り、あるいはフィンを付加することももちろん可能であ
り、さらに熱交換効率を高し、再生側を効率良く加温す
ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の吸着塔
は、2つの吸着層を同心円状に配置することにより、1
つの吸着塔に2つの吸着層を収納することができる。し
たがって、1つの吸着塔で吸着および再生をサイクリッ
クに行い、乾燥空気を継続して供給できる吸着式の空気
除湿装置を実現することができ、スペース効率が高く、
コンパクトで低コストの空気除湿装置を提供できる。
【0025】さらに、本発明の吸着塔は、吸着塔内部を
2つの吸着層を熱伝導性の高い隔壁で区切って配置する
ことにより、吸着側で生じる吸着熱を再生側の吸着層へ
伝熱できる。したがって、自己発熱を利用して再生側を
加温できるので、ヒータあるいは冷凍式空気除湿機の凝
縮熱などを用いて外部から加温しなくても再生効率を高
めることができる。したがって、加温のための消費エネ
ルギーを節約でき、さらに、吸着層を加温するための配
管システムなどを省略できる。このため、さらに、コン
パクトであり、除湿効率の高い高性能の空気除湿装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸着塔の概略構成を示す断面図、
およびこれに空気除湿装置の概略構成を配管系統図で示
す図である。
【図2】図1に示す吸着塔の主な構成部分を展開して示
す図である。
【図3】図1に示した空気除湿装置の外観を示す斜視図
である。
【図4】図1に示した空気除湿装置の吸着塔の横断面図
である。
【図5】従来の空気除湿装置の概略構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10・・空気除湿装置 12・・ハウジング、12a・・底壁 13・・蓋 16・・ジョイント 20・・吸着塔 21・・吸着剤 22,23・・吸着層 24・・内部隔壁 25・・外部隔壁 27,28・・接続口 31・・パンチングメタルプレート 32・・端板 33,34・・貫通孔 36,37,38・・Oリング 40・・供給再生系統 41・・四方弁 42・・三方弁(シャトル弁) 46・・再生空気バルブ 47・・消音器 48・・オリフィス 70・・圧縮空気 72・・乾燥空気、72a・・再生用空気 78・・吸着熱
フロントページの続き (72)発明者 村岡 正一 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 (72)発明者 竹内 俊一 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 Fターム(参考) 4D052 AA01 CD00 DA02 DA05 DB01 FA05 FA09 GA01 GB08 HA01 HA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気を通して除湿可能な第1および
    第2の吸着層が同心円状に配置されていることを特徴と
    する吸着塔。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1および第2
    の吸着層は熱良導性の隔壁を介して隣接していることを
    特徴とする吸着塔。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第1および第2
    の吸着層の断面積はほぼ等しいことを特徴とする吸着
    塔。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の吸
    着塔と、前記第1および第2の吸着層の一方に圧縮空気
    を通し、その一方の吸着層から他方の前記吸着層に再生
    用の空気を供給する供給再生手段を有することを特徴と
    する空気除湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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