JP2000041888A

JP2000041888A - 背中洗い機

Info

Publication number: JP2000041888A
Application number: JP21304598A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Yamamoto; 弘山本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-07-28
Filing date: 1998-07-28
Publication date: 2000-02-15

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、背中洗い機としての機能を損なう
ことなく、主に浴槽における設置のスペースを最小限に
抑えることが可能な背中洗い機を提供することを目的と
する。【解決手段】作動体３が駆動手段によって上下摺動す
る背中洗い機本体１において、該背中洗い機本体１の設
置場所の壁面に、上下方向に沿って取付部材１０を備
え、該取付部材１０の長手方向に前記背中洗い機本体１
を固定手段によって固定したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、入浴時や入浴後に
使用する背中洗い機に関する。

【０００２】

【従来の技術】背中洗い機の代表的なものとしては、イ
ス型に形成されたのものがあり、例えば、イス型の本体
の背板部分に、左右に間隔を開けて縦孔を設け、各縦孔
に跨がるように備えられた作動体が、手動により該縦孔
に沿って上下に摺動するものや、あるいは前記背板部分
に水力で回転する円盤型の作動体を備えたものがあった
（例えば、実開平６−８６６８３号公報、実開平３−３
２３１７号公報）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、主に一
般住宅の浴室は、狭いスペースである場合が多く、前記
のようにイス型に形成された背中洗い機は、座り部に背
板部分を一体的に形成するものであったため、通常の腰
掛けのように重ねて整理することが困難であった。この
ことから浴室の床面にイス型の背中洗い機を設置した場
合、設置にかかるスペースが前記床面に対して相当に占
めることとなり、背中洗い機の未使用時には大変邪魔な
ものであった。

【０００４】本発明は、背中洗い機としての機能を損な
うことなく、主に浴槽における設置のスペースを最小限
に抑えることが可能な背中洗い機を提供することを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項１記載の背中洗い機は、作動体が駆動手段によ
って上下摺動する背中洗い機本体において、該背中洗い
機本体の設置場所の壁面に、上下方向に沿って取付部材
を備え、該取付部材の長手方向に前記背中洗い機本体を
固定手段によって固定したことを特徴とする。

【０００６】ここで駆動手段とは、作動体を上下摺動す
るものであればよく、具体的には、制御モーターによっ
てベルトを正逆方向に回転させるものや、エアシリンダ
ーの摺動を利用したものが挙げられる。また固定手段と
は、背中洗い機本体を取付部材に固定するものであれば
よく、具体的には、背中洗い機本体にフックを設け、取
付部材に係合穴を設けて係止固定するものや、あるいは
前記背中洗い機本体に締付ネジを設け、取付部材に締付
け固定するものあってもよい。

【０００７】また請求項２記載の背中洗い機は、前記取
付部材には、背中洗い機本体を固定する高さ位置を調節
可能な調整手段を備えていることを特徴とする。ここで
調整手段とは、取付部材の上下方向に沿って背中洗い機
本体を段階的に固定して高さ調節ができればよく、具体
的には、取付部材の上下方向に沿って間隔をもって複数
の係合孔を設けたものや、あるいは該取付部材に沿う棒
体を延設し、該棒体の長手方向の任意の位置で背中洗い
機本体を締付ネジによって締め付け固定するものでもよ
い。

【０００８】このように形成すると、駆動手段によって
作動体が上下摺動する背中洗い機本体が、浴室の壁面に
設置した前記取付部材において、使用者の好みの高さ位
置に固定される。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の背中洗い機の一実
施形態を図１乃至図４に基づいて説明する。本背中洗い
機は、頭部２７をケース体２の正面板１１上に突出する
状態で上下移動可能にケース体２内に収容される作動体
３と、ケース体２の背面板１２の内面側に設けられ且つ
作動体３の上下動方向を規制するガイドレール６と、ケ
ース体２内に収容され且つガイドレール６に沿って上下
動させる駆動手段と、ケース体２の背面板１２の外面側
に突設する係止部１５と、該係止部１５が係合可能な被
係止部１６を備える取付部材１０と、から成っている。

【００１０】前記作動体３は、スポンジやタオルなどを
固定する保持部２２を、頭部２７の左右両側に具備して
おり、一方、頭部２７には、前記ケース体２内に突入す
る一対の支持脚２０，２０が設けてある。さらに前記正
面板１１には支持脚２０，２０が上下動可能なように一
対の支持脚２０，２０の間隔で平行な走行孔５，５が形
成してある。また、各支持脚２０，２０の下端には、前
記ガイドレール６上を走行するキャスタ８，８が取り付
けられている。尚、保持部２２はタオルやスポンジを挟
んで保持するものであってもよいし、あるいは差し貫い
て保持するものでもよい。

【００１１】前記ケース体２内には、中央位置において
上下方向に平行に設けた一対の隔壁部１３，１３で仕切
ることによって、それぞれ各キャスタ８，８付き支持脚
２０，２０が収容されている一対の走行室１４，１４が
形成されている。

【００１２】前記駆動手段は、駆動源であるモーター７
と、モーター７の回転力を伝達する各プーリー１７，１
８，２５，２６と、該各プーリー１７，１８，２５，２
６に掛け渡したベルト９と、から成っている。モーター
７はケース体２内の下部に配置されており、モーター７
の両側には該モーター７に連結する回転速度を制御する
ピニオン２４を介して前記各走行室１４，１４内に配さ
れる各駆動プーリー１７，１７が連結されている。そし
て各走行室１４，１４内には前記各走行孔５，５にそれ
ぞれ平行に無端ベルト９，９が各駆動プーリー１７，１
７と各従動プーリー１８，１８、さらには各テンション
プーリー２５，２５及び２６，２６により張った状態で
掛け渡されている。この無端ベルト９，９に一対の支持
脚２０，２０が各支持脚２０，２０から突出する伝導部
材３１，３１を介して連結されており、モーター７の回
転によって動くベルト９，９に伴って作動体３がガイド
レール６，６上を走行するようになっている。この際、
モーター７の回転は、作動体３が上下に往復走行を繰り
返し行うように正逆方向に交互に回転するように制御さ
れている。尚、前記各従動プーリー１８，１８及びテン
ションプーリー２５，２５及び２６，２６は各隔壁部１
３，１３に回転自在に軸支されている。

【００１３】取付部材１０は上下方向に延設し且つ中央
に上下全長に亘って凸部１９を備えた長尺体で、該取付
部材１０の凸部１９には孔状の被係止部１６を上下方向
に間隔をもって複数箇所に設け、背中洗い機本体１の取
付位置の高さ調節できるようになっている。一方、前記
背中洗い機本体１の背面板１２には前記凸部１９が入り
込む凹溝部２１が上下方向に形成され、該凹溝部２１か
ら突出する鉤状の前記係止部１５は、前記被係止部１６
と係合可能に形成されている。また、前記凸部１９の両
側部には、鍔部２３が左右に張り出しており、該鍔部２
３を介してネジやビスを壁面に差し込み、該取付部材１
０を浴槽壁面に設置固定している。

【００１４】上記した固定手段は図４に示すように、背
中洗い機本体１の係止部１５を、取付部材１０の被係止
部１６に係止固定するものであったが、これに限るもの
ではない。例えば、図５のように、前記のものとは逆
に、取付部材１０の長手方向に沿って係止部１５ａを突
設し、前記背面板１２に被係止部１６ａを設けて係止固
定するものでもよい。

【００１５】また、図６及び図７に示す固定手段は、棒
体３０を備えた取付部材１０と、前記棒体３０に挿通し
且つ棒体３０に固定可能な締付ネジ２８付きのホルダー
２９を備えた背中洗い機本体１と、から成るもので、棒
体３０は取付部材１０に平行し且つ該取付部材１０から
ホルダー２９の肉厚以上の間隔をもって支持固定されて
いる。一方、ホルダー２９は前記凹溝部２１上に、ケー
ス体２の上端面と下端面とから、それぞれ一部が突出し
た状態で配置されており、その配置位置でネジやビスに
よってホルダー２９が堅固に固定されている。さらに該
ホルダー２９の突出部分の外周面には、ホルダー２９を
貫通する締付ネジ２８が取り付けられている。これは棒
体３０にホルダー２９を挿通した際、前記棒体３０に対
して前記締付ネジ２８が直角方向から締付けることにな
る。また、前記締付ネジ２８を緩めれば、ホルダー２９
を棒体３０に沿って再び上下動させることが可能である
から、取付部材１０の上下方向に沿った任意の位置で背
中洗い機本体１を固定することができる。

【００１６】

【発明の効果】本発明における請求項１記載の背中洗い
機によれば、浴室や脱衣場の壁面に取付部材を介して背
中洗い機本体を固定するものであるから、背中洗い機本
体を支持する座り部を必要とせず、浴室や脱衣場で嵩張
ることなくスペースの友好利用を計ることができる。

【００１７】本発明における請求項２記載の背中洗い機
によれば、取付部材の形成範囲内で、背中洗い機本体を
設置する高さ位置を自在に変えることが可能となり、使
用者の好みに合わせた姿勢で背中を洗うことが可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本背中洗い機を示す一部切欠正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ断面図である。

【図４】本固定手段の一例を示す説明図である。

【図５】本固定手段の類例を示す説明図である。

【図６】本固定手段の類例を示す説明図である。

【図７】図６のＣ−Ｃ断面図である。

【符号の説明】

１背中洗い機本体３作動体１０取付部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】作動体（３）が駆動手段によって上下摺
動する背中洗い機本体（１）において、該背中洗い機本
体（１）の設置場所の壁面に、上下方向に沿って取付部
材（１０）を備え、該取付部材（１０）の長手方向に前
記背中洗い機本体（１）を固定手段によって固定したこ
とを特徴とする背中洗い機。
【請求項２】前記取付部材（１０）には、背中洗い機
本体（１）を固定する高さ位置を調節可能な調整手段を
備えていることを特徴とする背中洗い機。