JP2000041331A - 密閉型電動圧縮機用保護装置 - Google Patents

密閉型電動圧縮機用保護装置

Info

Publication number
JP2000041331A
JP2000041331A JP10223668A JP22366898A JP2000041331A JP 2000041331 A JP2000041331 A JP 2000041331A JP 10223668 A JP10223668 A JP 10223668A JP 22366898 A JP22366898 A JP 22366898A JP 2000041331 A JP2000041331 A JP 2000041331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protector
cluster block
terminal
connection member
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10223668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3769712B2 (ja
Inventor
Takeo Tsuji
岳男 辻
Hideki Koseki
秀樹 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UBUKATA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
UBUKATA SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UBUKATA SEISAKUSHO KK filed Critical UBUKATA SEISAKUSHO KK
Priority to JP22366898A priority Critical patent/JP3769712B2/ja
Publication of JP2000041331A publication Critical patent/JP2000041331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3769712B2 publication Critical patent/JP3769712B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】取付けが確実且つ容易な密閉型電動圧縮機用保
護装置を得る。 【構成】密閉型電動圧縮機のクラスタブロック6に取り
付けられる保護装置1は、金属製容器を持つプロテクタ
2の容器2Aに金属製の接続部材3が導電的に溶接固定
されている。接続部材3はその両側に壁部3Cを持ち、
その先端にはクラスタブロックの突起6Aに掛かる係合
部3Dが設けられている。接続端子の一端には端子が固
着され、この端子をクラスタブロック6の端子挿入孔6
Bに挿入することで保護装置1の位置決めと固定が同時
に行なわれる。 【効果】係合部をクラスタブロックの表面上に係合する
ことにより、接続部材の浮き上がり等を防ぐことができ
る。またクラスタブロックには特別な保持部などを設け
る必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密閉型電動圧縮機用
保護装置、特にインバータ制御方式の三相用電動機を使
用する電動圧縮機に適した保護装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時、エアコンや冷蔵庫等をインバータ
制御するものが増えてきた。これは例えば図6に示すよ
うに、商用電源101の交流電圧をコンバータ回路10
2により一旦直流電圧に変換し、この直流電圧はインバ
ータ回路103により所望の振幅及び周波数の三相交流
電圧に変換されて電動圧縮機104を駆動する交流電動
機105に印加され、運転状態に応じて前記振幅及び周
波数を変化させることにより回転速度及び回転トルクを
適宜に変化させる周知のものである。尚、ここで言う三
相交流は完全なサイン波ではなくデューティ比をパルス
幅制御した擬似的な三相交流または多相交流を含む。こ
れによって必要に応じてエアコンや冷蔵庫の温度変化能
力を制御することができ、周囲温度から所望の温度への
急速な変化をさせる運転や、所望温度に達して後のより
効率的な運転への切替が前記のインバータ回路103に
より効果的に行なわれるものである。
【0003】このようなインバータ制御式のエアコンに
おいては制御回路106によって電動機105への適切
な通電状態を常に監視及び制御していることから、従来
の過電流応動形の保護装置の設置は省略されている。し
かしながら、このような制御回路では通電状態を監視す
ることで過電流や三相電源の欠相は検出できるものの、
圧縮機内の冷媒等の温度を通電状態から判定することは
できないため、温度スイッチ107を圧縮機104の密
閉ハウジング表面に取り付ける等して制御回路106に
圧縮機内の過熱の有無を入力する必要があった。
【0004】ここで温度スイッチ107を圧縮機104
の密閉ハウジング外壁に取り付けた場合には、圧縮機内
の温度は間接的に検出されるために特に急激な過熱状態
に対しての応答性が不充分であり、またハウジング周辺
の温度や風などの外乱による影響を受けるために同じ過
熱状態になっても周囲の条件によって温度スイッチ10
7の応答が適切性を失うと言う問題があった。
【0005】またハウジング内部に温度スイッチ107
を設ける場合には応答性は向上するが、温度スイッチか
らの信号をハウジング外部に出力するために圧縮機10
4のハウジングに取付けられた気密端子のリードピンを
増やしたり温度スイッチ用の気密端子を別に設ける必要
があった。
【0006】さらに温度スイッチ107を三相電動機1
05の電源線上に設け直接通電を遮断する場合には、従
来は本出願人が特開平9−180611号公報に示す如
き三対の接点を有し過熱や過電流状態となった時には全
接点を開離することにより電動機への通電を遮断する三
相用サーマルプロテクタなどを使用する必要があった。
しかしこの場合には電流容量を充分に得るために大型化
した接点を3対備えた上に、かつ三相電動機の各相の電
流を同時に遮断するためにそれぞれの相間をサーマルプ
ロテクタ内で絶縁する必要があることからサーマルプロ
テクタの内部構造が複雑になり全体が大型化してしま
う。さらにこの三相電動機の各相電流を直接遮断する回
路中に温度検出用としてバイメタルのような熱応動体を
使用するものにおいては電動機の電流による発熱の影響
を最小限にするために熱応動体に直接電流を通さないと
か或いは熱応動体の固有抵抗を極力小さくするなどの工
夫が必要とされるために、構造はより複雑になりそれに
伴いサーマルプロテクタはさらに大型化してしまう。
【0007】上述の問題を解決する方法の一例を図7を
参照しながら以下に説明する。この方法においてはイン
バータ回路103から電動圧縮機104の電動機105
に送られる三相出力線の任意の一本である103A上
に、通電される使用範囲内の電流値に関係無く周囲温度
により動作するプロテクタ108を設置する。このプロ
テクタ108の取付位置は特に限定されないが、前述し
たように外乱の影響を避け且つ迅速な応答性を得るため
に圧縮機の密閉ハウジング内に設置するのがよい。こう
する事により、圧縮機104内の過熱時にはこのプロテ
クタ108が動作して出力線103Aを遮断する事によ
り、意図的に欠相状態が発生される。この欠相状態を制
御装置106が検出することにより電動機105への通
電を遮断するものであって、直接制御装置106に図6
に示す温度スイッチなどによる過熱信号を入力しなくて
も過熱時には確実に電動機を保護することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来から密閉形電動圧
縮機のハウジング内に過電流形、もしくは熱応動形のプ
ロテクタを設置する方法としては種々のものが提案され
ている。例えば実開昭56−17848号公報において
は発明に対する従来例として電動機のコイルエンド外周
に縛り糸で固定されるプロテクタが開示されている。
【0009】しかしながらこのような縛り糸による取付
けはその工程が煩雑であり且つ自動化できないことなど
から、より容易で確実な取付けが可能なプロテクタが求
められてきた。その例としては例えば米国特許明細書第
3586910号や、特開昭62−48991号公報、
特開昭63−28246号公報、特開昭63−2162
27号公報等において、圧縮機ハウジングの気密端子内
側に取り付けるクラスタブロック上にプロテクタを取り
付けるものが提案されている。これらの方法によれば電
動圧縮機のハウジング内へのプロテクタの取り付け及び
配置は容易になる。
【0010】しかし特開昭62−48991号公報、特
開昭63−216227号公報に示されたものにおいて
は、クラスタブロック自身がプロテクタ本体を保持する
保持部を有した構造とされており、また米国特許明細書
第3586910号に示されたものではクラスタブロッ
クに金属製の保持部を取り付けており、どちらも所謂汎
用のクラスタブロックを使用できないという問題があっ
た。
【0011】また特開昭63−28246号公報には汎
用のクラスタブロックを使用したものが記載されている
が、プロテクタを保持するリセプタクルはクラスタブロ
ックに挿入された部分されたのみでクラスタブロックに
固定されているためにリセプタクル及びその接続部の負
担が大きくなるので採用に際してはプロテクタの重量と
リセプタクルの強度とを考慮する必要があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の密閉型電
動圧縮機用保護装置の特徴は、ハウジングの内外を電気
的に接続するための複数のリードピンを有する気密端子
が取り付けられた金属製の密閉ハウジング内に電動機と
この電動機の回転により駆動される圧縮機が設けられ、
前記気密端子の各リードピンに対応するように接続され
る端子を取り付けるクラスタブロックを有し、このクラ
スタブロックには電動機巻線のうちの1本を除く複数本
のそれぞれに直接またはリード線を介して電気的に接続
された端子が挿入固定された密閉型電動圧縮機に使用さ
れる保護装置であって、金属製の気密容器とこの容器を
貫通して絶縁固定された導電端子を有し気密容器内部で
容器と導電端子とに接続された一対の接点を開閉するプ
ロテクタと、このプロテクタに導電的に固着された一端
に端子を設けた接続部材とを有し、プロテクタに固着さ
れた接続部材の一端に設けられた前記端子をクラスタブ
ロックに挿入し且つ接続部材をクラスタブロックの表面
上に係合する事によりプロテクタがクラスタブロックに
対して位置決め固定されることにある。
【0013】また他の特徴は前記接続部材がプロテクタ
の気密容器に溶接により固着されるものであり、その溶
接は少なくとも2点以上で行なわれていることにある。
【0014】他の特徴はプロテクタの気密容器に対する
接続部材の溶接点は少なくとも容器の全長の1/4以上
離れている2点を有することにある。
【0015】また他の特徴は接続部材にはクラスタブロ
ックに対して位置決め固定される際にクラスタブロック
外側に掛かることにより脱落を防ぐ戻り止めが設けられ
ていることにある。
【0016】さらに電動機は多相用電動機でありインバ
ータ制御されていることにより、多相電動機を保護する
ものであってもすべての電線を遮断する必要を無くした
ことを特徴とする。
【0017】また他の特徴は、接続部材がクラスタブロ
ック表面の内の少なくとも3面に接することでクラスタ
ブロックへのプロテクタの装着における位置決めが容易
にされたことにある。
【0018】さらに接続部材に設けられた係合部は接続
部材の装着方向に対して垂直な方向への引き離し力に耐
えるようにクラスタブロックの突起に係合されているこ
とを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
について説明する。図1は本発明の密閉形電動圧縮機用
保護装置(以下、保護装置と称する)をクラスタブロッ
クに取り付けた状態を示す斜視図であり、図2には説明
のために各部を分離した状態を示す。また図3(A)乃
至(C)にはそれぞれ保護装置をクラスタブロックに取
付けた状態の正面図、側面図及び平面図を示し、図4に
は保護装置の側面図を示す。
【0020】この保護装置1は、金属製の気密容器を有
するプロテクタ2とこのプロテクタに導電的に固着され
た接続部材3とから構成される。本実施例のプロテクタ
2は通電される通常範囲内の電流値に関係なく周囲の温
度によって内部接点を駆動して端子間の電路を開閉する
ものであり、後述する電動機巻線の任意の1本に接続さ
れる。また実施例ではプロテクタ2の第1の端子である
気密容器2Aの外壁には金属製の接続部材3が導電的に
固着されており、また第2の端子であり気密容器2Aに
ガラスなどの絶縁充填材2Cにより気密に絶縁固定され
た導電端子2Bには、タブターミナル4が固着されてい
る。
【0021】本実施例の保護装置1の接続部材3にはそ
の平面部3Fのほぼ中央部に周囲より高くなった棚部3
Gが設けられている。この棚部3G上にはプロテクタ2
を固着する溶接用のリブ3Aが設けられており、このリ
ブ3Aをプロテクタ2の第1の端子である気密容器外壁
2Aに溶接してプロテクタに接続部材が導電的に固定さ
れる。接続部材3の一端3Bには端子であるリセプタク
ル5が溶接固定されている。このリセプタクル5は後述
するように圧縮機ハウジングの気密端子のピンに導電的
に接続される。また保護装置の導電端子2Bに固定され
たタブターミナル4は電動機の巻線の一つに電気的に接
続される。こうしてプロテクタは気密端子と電動機巻線
との電路中に導電的に配置される。
【0022】接続部材3に設けられた溶接用のリブ3A
はプロテクタ容器の全長の1/4以上の間隔、実施例に
おいては容器全長の約1/3の間隔をおいて2ヶ所設け
られている。例えばこの溶接点を1ヶ所にした場合に
は、タブターミナル4に電動機巻線を直接またはリード
線を介して接続するためのリセプタクルを挿入する時の
力に耐えるためにより強固な溶接をする必要があるが、
あまり強い溶接を行なうとプロテクタの容器に穴が開き
気密性が損なわれてしまう可能性がある。
【0023】それに対して本発明では、1ヶ所当りの溶
接強度は余り大きくすることなく上記の力に耐えること
ができるので接続部材の固着により容器の気密性を失う
ことは無く、また溶接点の間隔を広げることにより特に
捩りの力に強くなりプロテクタの接続部材からの脱落を
防ぐことができる。また図からも判るように接続部材3
の平面部3Fのほぼ中央部に周囲より高くなった棚部3
Gを設け、この棚部3Gに配置されたリブ3Aでプロテ
クタ2を接続部材3の平面部3F上から離すようにして
固定する事により、その容器2Aのほぼ全周に冷媒を接
触させることを可能にするので高い熱交換関係が得られ
る。
【0024】接続部材3の両側面にはクラスタブロック
6との位置合わせをするために壁部3Cが設けられてお
り、実施例では少なくともこの両壁部3Cと平面部3F
の3面によってクラスタブロック6を抱え込むようにし
て取付位置が決められる。壁部3Cの先端にはクラスタ
ブロックの突起6Aに回り込むようにしてクラスタブロ
ックの表面上で係合するように係合部3Dが設けられて
いる。この係合部3Dはクラスタブロックを弾性的に挟
み込むように若干内側に曲げられている。また接続部材
上部にはクラスタブロックへの装着後に先端部がクラス
タブロック外側の凹部6Cに掛かって脱落を防止する戻
り止め3Eが設けられている。こうしてプロテクタ2は
接続部材3によってクラスタブロック6上に固定され
る。
【0025】この保護装置1のクラスタブロック6への
取付けは、前述の接続部材3に固定された端子であるリ
セプタクル5をクラスタブロックの所定の端子挿入孔に
挿入固定することによって行なわれる。このクラスタブ
ロック6は現在広く使われている周知の構造のものであ
り、図2に示す上面6Fの裏面6Hには気密端子208
のリードピン208Aを挿入する貫通孔(図には示され
ていない)が3ヶ所穿たれていることは言うまでもな
い。本実施例では接続部材3の平面部3Fをクラスタブ
ロックの上面6Fに、また平面部3Fの両側から図示下
方に伸びる壁部3Cをクラスタブロックの側面6Gに沿
わせながらリセプタクル5を中央の挿入孔6Bに挿入す
る。こうしてリセプタクル5が所定位置にまで挿入され
ると、リセプタクル5に設けられた周知の構造の戻り止
めなどによりクラスタブロック6の挿入孔6Bからのリ
セプタクルの抜け止めとされ、リセプタクルと一体とな
った保護装置1全体がクラスタブロック6に対して固定
される。さらに実施例では前述の接続部材3に設けられ
た戻り止め3Eの先端がクラスタブロックの凹部6Cに
掛かることによって、リセプタクル5の戻り止めと併せ
て保護装置1はクラスタブロック6に対してより効果的
に固定される。
【0026】また本発明においてはクラスタブロック6
への保護装置1の取付時に、係合部3Dをクラスタブロ
ックに設けられた突起6Aの下側表面に係合させること
により、接続部材3の先端側に装着された方向に対して
垂直方向に力が掛かった場合にもクラスタブロック6か
ら浮き上がることを防ぎ、通常の使用において前述の戻
り止め3Eが解除されてしまうこともない。また本実施
例では接続部材に設けられた係合部がクラスタブロック
の突起に係合されるものを示したが、この他にも例えば
図8(A)及び(B)に示す保護装置11のように、接
続部材13の壁部13Cの先端に係合部13Dを設けて
これをクラスタブロック6の裏面6Hに回り込ませても
よい。この接続部材13を使用する場合にはクラスタブ
ロック6に突起6Aが設けられていなくても保護装置1
1を確実にクラスタブロック6に固定することができ
る。なお実施例においては係合部3Dを2個設けている
が、例えば接続部材の強度が充分にある場合や使用上問
題の無い場合には一方の係合部または壁部と係合部を省
略して片側の係合部でクラスタブロック表面に係合する
ようにしてもよい。
【0027】次にこのようにしてクラスタブロック6に
取り付けられた保護装置1の多相用密閉形電動圧縮機へ
の取り付けについて図5を参照して説明する。図5はロ
ータリー式密閉形電動圧縮機(以下、電動圧縮機と称す
る)201の断面図を示しており、この電動圧縮機20
1は下部ハウジング202と上部ハウジング203によ
って構成される密閉ハウジング中に三相電動圧縮機20
4とこれによって駆動される圧縮機本体205が収納さ
れている。この電動圧縮機は所謂高圧形のものであり、
圧縮機本体205には密閉ハウジングを貫通して図示し
ない熱交換器から冷媒を供給される吸入管206が接続
されており、圧縮された高圧の冷媒は密閉ハウジング内
へ放出され電動機の固定子と可動子との間を通って吐出
管207から再び熱交換器へと還流される。このように
冷媒は圧縮機本体を通り且つ電動機の固定子と回転子の
間を通るために、冷媒と圧縮機本体及び電動機とは常に
良好な熱交換関係となる。
【0028】上部ハウジング203には密閉ハウジング
の外部から電動機に電力を供給するための気密端子20
8が固定されており、3本の導電性リードピン208A
がガラスなどの電気絶縁物によって気密に貫通固定され
ている。リードピン208Aの容器内側にはクラスタブ
ロック6に組み付けられた保護装置1が取り付けられて
いる。保護装置1は電動機巻線のうちの任意の1本に接
続されるものであり、保護装置1及びクラスタブロック
6には電動機204の3本の巻線204Aが直接または
リード線などを介して接続される。そのうちクラスタブ
ロック6に取付けられる2本はその先端に図2などに示
したリセプタクル5と同様のリセプタクルが取付けられ
ており、それぞれ端子挿入孔6D,6Eに所定位置まで
挿入される。こうする事によりクラスタブロックの取付
作業によってこれらのリセプタクルと気密端子のリード
ピンとは確実に接続固定される。またここで接続される
3本の電動機巻線の位置関係は、気密端子外側に接続さ
れる電源線との関係で決められることは言うまでもな
い。
【0029】電動機の残る1本の巻線はプロテクタ2に
固定されたタブターミナル4に接続される。このように
電動機巻線または前記リード線の先端がそれぞれクラス
タブロック6及び保護装置1の所定位置に収納及び接続
固定された後に、クラスタブロック6に設けられた前述
の貫通孔に気密端子208のリードピン208Aを挿入
することによってそれぞれのリセプタクルと電気的に接
続されると同時に固定される。
【0030】前述したように冷媒と圧縮機本体及び電動
機とは常に良好な熱交換関係を成しているために、圧縮
機本体または電動機の異常発熱時にはその熱により冷媒
もまた温度上昇する。保護装置1のプロテクタ2は金属
製気密容器をこの冷媒中に曝されていることにより冷媒
の温度上昇から電動機などの過熱状態を迅速に検出する
ものであり、冷媒温度の異常上昇時にはプロテクタ2は
接続された任意の電動機巻線への通電を遮断する。その
ため電動機204には三相中の二相しか通電されない所
謂欠相状態となる。この状態になると電動機204への
通電をインバータ制御する制御回路が通電状態の異常か
ら欠相状態を検出して電動機への通電を遮断する。こう
して小形で比較的簡単な構造の温度スイッチにより電動
機や圧縮機の異常や、冷媒ガス漏れによる圧縮機内の冷
却効果減少による温度上昇などをすばやく検出し、電動
圧縮機の焼損などを確実に防ぐことができる。
【0031】なお、本実施例ではインバーター制御を行
なうロータリー式三相電動圧縮機を例に説明したが、例
えばスクロール式多相電動圧縮機であっても同様の保護
を行なえることは言うまでもない。またプロテクタとし
て熱と共に過電流にも応動するタイプのものを使用する
場合には、インバータ制御を行なうものに限らず従来の
単相電動圧縮機に使用することができるのは勿論であ
る。
【0032】また接続部材へのプロテクタの固定位置を
平面部のほぼ中心として説明したが、取付位置を中心か
らオフセットさせることはもちろん可能であり、例えば
クラスタブロックの横に位置するように壁部3Cに固定
してもよい。また実施例では接続部材の端子であるリセ
プタクルを挿入する位置を中央の挿入孔6Bとしたもの
を例に説明したが、両側の挿入孔6D,6Eのいずれか
に挿入される構造としてもよい。
【0033】
【発明の効果】このように金属製の気密容器を有するプ
ロテクタとこのプロテクタに導電的に固着された接続部
材とから構成される保護装置をクラスタブロックに装着
した後に電動圧縮機の気密端子上に配置する構造とした
ことにより、保護装置をコイルエンド上に縛り糸で固定
した従来のものと比較して保護装置の取り付け作業を容
易にできる。さらにプロテクタの一方の端子に固定され
た接続部材によってプロテクタをクラスタブロック上に
固定し、さらに接続部材に設けた係合部がクラスタブロ
ックの表面上、特にクラスタブロックに設けられた突起
に係合されることにより接続部材の装着方向に対して垂
直な方向への引き離し力によって接続部材がクラスタブ
ロックから浮き上がったり、それに伴い接続部材が変形
してしまうなどの不具合も防止することができる。その
ためプロテクタを確実且つ長期的に安定した状態で所定
の姿勢に配置することができる。
【0034】またプロテクタの気密容器に対する接続部
材の溶接位置を少なくとも2点以上とすることにより、
1ヶ所当りの溶接強度を余り大きくしなくても取付時及
び取付後の応力に耐えることができるので接続部材の固
着により容器の気密性を失うことは無い。さらにはその
溶接を少なくとも容器の全長の1/4以上離れた2点で
行なうことにより、特に捩れの力に強くなりプロテクタ
の接続部材からの脱落を防ぐことができる。
【0035】また接続部材に設けられた戻り止めがクラ
スタブロックに対して位置決め固定される際にクラスタ
ブロック外側に掛かることにより、保護装置がクラスタ
ブロックから脱落するのを防止することができる。
【0036】また接続部材がクラスタブロック表面の内
の少なくとも3面に接することで、クラスタブロックへ
のプロテクタの装着時における位置決めが容易になる。
【0037】さらに電動機を三相電動機などの多相用電
動機とし且つインバータ制御されているものにおいて、
そのうちの任意の1本の電線上にプロテクタを配置して
異常時にはこのプロテクタで電路を遮断して意図的に欠
相状態を発生させることによってインバータ回路で通電
状態の異常を検出して電動機への通電を遮断する。その
ため多相電動機を保護するものであっても従来のように
すべての電線を遮断する必要は無く、多相用の複雑な構
造のプロテクタを使用する必要は無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密閉型電動圧縮機用保護装置をクラス
タブロックに取付けた状態を示す斜視図
【図2】図1の説明のために各部を分離した状態を示す
斜視図
【図3】図1と同じく保護装置の取り付け状態で、
(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図
【図4】本発明の保護装置の側面図
【図5】本発明の保護装置を取付けた密閉形電動圧縮機
の縦断面図
【図6】従来のインバータ制御を説明する図
【図7】本発明を使用したインバータ制御を説明する図
【図8】本発明の保護装置の他の実施例で、(A)はク
ラスタブロックに取り付けた状態の斜視図、(B)は保
護装置の斜視図
【符号の説明】
1,11:保護装置 2:プロテクタ 2A:容器 2B:導電端子 3,13:接続部材 3A:溶接用リブ 3D,13D:係合部 3E:戻り止め 4:ターミナルタブ 5:リセプタクル(端子) 6:クラスタブロック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内外を電気的に接続するた
    めの複数のリードピンを有する気密端子が取り付けられ
    た金属製の密閉ハウジング内に電動機とこの電動機の回
    転により駆動される圧縮機が設けられ、前記気密端子の
    各リードピンに対応するように接続される端子を取り付
    けるクラスタブロックを有し、電動機巻線のうちの1本
    を除く複数本のそれぞれに直接またはリード線を介して
    電気的に接続された端子がこのクラスタブロックに挿入
    固定され、電動機巻線の残る1本は後述するプロテクタ
    に接続される密閉型電動圧縮機に使用される保護装置で
    あって、金属製の気密容器とこの容器を貫通して絶縁固
    定された導電端子を有し気密容器内部で容器と導電端子
    とに接続された一対の接点を開閉するプロテクタと、こ
    のプロテクタに導電的に固着された一端に端子を設けた
    接続部材とを有し、プロテクタに固着された接続部材の
    一端に設けられた前記端子をクラスタブロックに挿入し
    且つ接続部材をクラスタブロックの表面上に係合する事
    によりプロテクタがクラスタブロックに対して位置決め
    固定されることを特徴とする密閉型電動圧縮機用保護装
    置。
  2. 【請求項2】 接続部材はプロテクタの気密容器に溶接
    により固着されるものであり、その溶接は少なくとも2
    点以上で行なわれていることを特徴とする請求項1に記
    載の密閉型電動圧縮機用保護装置。
  3. 【請求項3】 プロテクタの気密容器に対する接続部材
    の溶接点は少なくとも容器の全長の1/4以上離れてい
    る2点を有することを特徴とする請求項1に記載の密閉
    型電動圧縮機用保護装置。
  4. 【請求項4】 接続部材にはクラスタブロックに対して
    位置決め固定される際にクラスタブロック外側に掛かる
    ことにより脱落を防ぐ戻り止めが設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の密閉
    型電動圧縮機用保護装置。
  5. 【請求項5】 電動機は多相用電動機でありインバータ
    制御されていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の密閉型電動圧縮機用保護装置。
  6. 【請求項6】 接続部材はクラスタブロック表面の内の
    少なくとも3面に接していることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載の密閉型電動圧縮機用保護
    装置。
  7. 【請求項7】 接続部材に設けられた係合部は接続部材
    の装着方向に対して垂直な方向への力に耐えるようにク
    ラスタブロックの突起に係合されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか1項に記載の密閉型電動圧
    縮機用保護装置。
JP22366898A 1998-07-22 1998-07-22 密閉型電動圧縮機用保護装置 Expired - Fee Related JP3769712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22366898A JP3769712B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 密閉型電動圧縮機用保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22366898A JP3769712B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 密閉型電動圧縮機用保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000041331A true JP2000041331A (ja) 2000-02-08
JP3769712B2 JP3769712B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=16801788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22366898A Expired - Fee Related JP3769712B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 密閉型電動圧縮機用保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3769712B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100513961B1 (ko) * 2002-11-08 2005-09-09 텍사스 인스트루먼트 코리아 주식회사 압축기용 모터 보호 장치의 클러스터 블록

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100513961B1 (ko) * 2002-11-08 2005-09-09 텍사스 인스트루먼트 코리아 주식회사 압축기용 모터 보호 장치의 클러스터 블록

Also Published As

Publication number Publication date
JP3769712B2 (ja) 2006-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5509786A (en) Thermal protector mounting structure for hermetic refrigeration compressors
US5729416A (en) Motor starter and protector module
US4791329A (en) Motor protector mounting structure for enclosed electric compressors
US4167721A (en) Hermetic motor protector
EP0279023B1 (en) Compressor terminal block and overload protector assembly
JPH0828167B2 (ja) モータ保護装置
US5903418A (en) Overcurrent protection apparatus for refrigeration and conditioning compressor systems
US5939970A (en) Thermally responsive switch
EP0484077B1 (en) Protector for compressor motor
JP2000041331A (ja) 密閉型電動圧縮機用保護装置
JPH1175386A (ja) 永久磁石モータ及びその制御方法
JP3188890B2 (ja) 密閉形電動圧縮機
JPH0730941Y2 (ja) 密閉形電動圧縮機の保護装置
US7088563B2 (en) Internal motor protector for hermetic compressor
JP2782173B2 (ja) 密閉形電動圧縮機用保護装置
JP2748314B2 (ja) 密閉形電動圧縮機
JP2850084B2 (ja) 密閉形電動圧縮機
JP2008206337A (ja) 電源供給回路
CN220085933U (zh) 电动机保护器、电动机保护器用保持器、以及电动压缩机
US20230283140A1 (en) Motor protector
JPH0767255B2 (ja) 密閉形電動圧縮機用プロテクタ
JP2000180266A (ja) 感熱センサ―及びこれを取り付けられた密閉形電動圧縮機
KR200245554Y1 (ko) 인버터냉장고용압축기의과부하보호장치
JPH07147121A (ja) 密閉形ヒューズ付プロテクタ
JP2001057763A (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140217

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees