JP2000040134A - 電子通貨保持装置 - Google Patents

電子通貨保持装置

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JP2000040134A
JP2000040134A JP20631198A JP20631198A JP2000040134A JP 2000040134 A JP2000040134 A JP 2000040134A JP 20631198 A JP20631198 A JP 20631198A JP 20631198 A JP20631198 A JP 20631198A JP 2000040134 A JP2000040134 A JP 2000040134A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子通貨取引システムにおいて、通信コスト
を抑え、かつ保持する電子通貨金額を一定額以下とする
ことで、犯罪による被害を少なくする。 【解決手段】端末装置内に保持する電子通貨の上限金額
をあらかじめ残高上限メモリ25に設定し、残高が設定
値を超える場合にのみ、保持している電子通貨を回線番
号メモリ29に設定した外部に転送して、残高を残高下
限メモリ26に設定した値まで減らし、ICカードリー
ダライタ31A,Bにより以降の取り引きを継続する。
また、ICカードリーダライタ31Aを複数個設置する
ことにより、それぞれ電子通貨媒体を格納し、これらの
各々に電子通貨を保持している場合には内部の電子通貨
を1つの電子通貨媒体に集約した後で、残高上限メモリ
25と比較して、これ以上のときには回線制御部30を
介して電子通貨を外部に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップを搭載
した電子通貨媒体(ICカード)間で電子通貨を移転す
ることにより決済を行う電子通貨システムにおいて、電
子通貨を格納した電子通貨媒体(ICカード)を保持す
る電子通貨保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、偽造に対するセキュリティが高い
電子通貨システムとして、ICカード内のICチップに
電子通貨データを存在させ、ICカード間で電子通貨を
転移して決済を行う電子通貨システムが提案されてい
る。このシステムでは、ICカードに記憶されている電
子通貨のみに貨幣価値を認め、再発行の不可能な電子マ
ネーとして認識されているものである。電子通貨の遠隔
送金の機能を利用し、店内の端末を公衆回線を経由して
遠隔地の端末と接続し、電子通貨の受け渡しを行なうこ
とは一般に広く知られている。すなわち、電子通貨を保
持するICチップを搭載した電子通貨媒体(ICカー
ド)どうしが対となって店頭等で直接、あるいは遠隔通
信回線を介して電子通貨を送受する。ICカード内の電
子データを移動させる装置として、例えば、特開平6−
19945号公報に記載された「データ移転システムお
よび携帯端末装置」などの2台のICカード読み書き装
置(以下ICカードリーダライタ)を内蔵した装置にI
Cカードを挿入して、操作者が暗証番号や移動金額の入
力を行い、データを移転させる装置が知られている。小
売店で商品代金の支払いを行なう場合、上記のような携
帯端末装置に顧客と店のICカードを装着して電子通貨
の移転を行うことが可能である。しかし、上記のような
公知例では、データの移転に関しては考慮されている
が、取引により蓄積された電子通貨の取り扱い、例えば
ICカードの盗難等については考慮されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、この電
子通貨システムにおけるICカードは現金通貨と同様の
経済的価値を持つため、盗難など犯罪の対象となること
が考えられる。上記の携帯端末装置は簡便な装置である
が、取り引きした電子通貨を携帯端末装置内のICカー
ドに蓄積していくと、現金の場合のキャッシュレジスタ
と同様に強奪など犯罪の被害を受ける危険性が高い。こ
の犯罪による被害は深夜等の営業時間外が多く、最近は
自動販売機などで被害が増加している。犯罪の被害を避
けるために、現金の場合には所持金額が多くなると、所
持者は犯罪被害への不安にかられて銀行等へ預け入れに
行き、所持金額を減らすことが一般的である。電子通貨
の遠隔送金の特徴を利用し、公衆回線を経由して外部の
金融機関と電子通貨の受け渡しを行なえば、店内に電子
通貨を保持する必要はなくなるが、取り引き毎に公衆回
線を使用するので、通信コストがかかってしまうという
問題が生じる。
【0004】そこで本発明の目的は、このような従来の
課題を解決し、上記電子通貨システムにおける通信コス
トを抑え、かつ保持する電子通貨金額を一定額以下とす
ることにより犯罪による被害を回避することが可能な電
子通貨保持装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子通貨保持装置は、保持する電子通貨の
上限金額をあらかじめ設定し、残高が設定値を超える場
合に保持している電子通貨を外部の金融機関等に転送し
て残高を減らし、それ以降の取り引きを継続する。ま
た、複数の電子通貨媒体を格納し、各々に電子通貨を保
持している場合は、内部の電子通貨を例えば一つの電子
通貨媒体に集約した後でまとめて外部の金融機関等に転
送する。さらに、現在時刻が予め定めておいた取引時間
外となった場合には、保持装置が保持している電子通貨
を通信回線等を介して金融機関等に転送し、それ以降は
取引時間外の電子通貨の引き出しや払い込みを保持装置
の通信回線を経由して金融機関等の電子通貨媒体(IC
カード)との間で送受を行う。そして、取引時間に戻っ
たときには、再度、店内等の保持装置との間で電子通貨
の送受を直接行う。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示す
電子通貨システムの全体概略図である。この電子通貨シ
ステムは、現金と同様の譲渡性・匿名性を備えており、
また、変造・偽造に対して高いセキュリティを保つため
に、ICカード内のICチップのみに電子通貨データを
存在させ、ICカード対ICカードで電子通貨を転移す
ることで決済を行うシステムである。図1において、1
は電子通貨を格納したICカードを発行する電子通貨発
行機関、2は銀行などの金融機関、3は電子通貨発行機
関1を直接接続し、かつ各金融機関を制御する金融機関
ホストセンタ、4はデパートや商店などの流通機関、5
は一般利用者、6はICカードを複数枚格納する電子通
貨保持装置、7は現金自動支払機、8は勘定系システム
との通信を行う通信サーバ、9は勘定系システム、10
は発行されたICカードに記憶された電子通貨を登録す
るマスタファイル、11はデパートや商店内の現金自動
支払機に相当する機能を有する電子通貨レジスタ、12
はモデムと通信回線を介して他の機関の電子通貨保持装
置との間で通貨の送受を行うための電子通貨電話、13
はICカードの扱取をコンピュータ化するためのパーソ
ナルコンピュータ(以下、PC)、14はICカードリ
ーダライタ、15は金融機関や流通機関における電子通
貨保持装置に相当する電子通貨財布、16はICカー
ド、17は公衆回線、18は金融機関、流通機関やホス
トセンタ内のローカル回線、19は専用回線である。な
お、電子通貨保持装置6と電子通貨財布15との相違点
は、内蔵するICカード数の違いであり、前者は数十枚
〜数百枚、後者は1枚ないし2,3枚である。また、電
子通貨電話12がネットワーク17を介して通信する相
手はモデムやルータ等であり、ルータ等からローカル回
線18を経由して電子通貨保持装置6に接続される。
【0007】図1により、電子通貨取引例を説明する。
まず最初に、電子通貨発行機関1が金融機関ホストセン
タ3に対して現金と引き替えに同額の電子通貨を発行す
る。この場合には、電子通貨を記憶するチップを備えた
ICカードを発行する。金融機関2は金融機関ホストセ
ンタ3から電子通貨を配分してもらい、流通機関4およ
び一般利用者5からの電子通貨取引要求に備える。これ
は、現金の場合に、取り引きに必要な額の紙幣・硬貨を
金庫や現金自動支払機7に準備することに相当する。次
に、市場で電子通貨が流通する取引例として、一般利用
者5が流通機関4に対して商品の代金を支払う取引例を
説明する。一般利用者5は、購入商品代金以上の電子通
貨残高のあるICカード16を電子通貨レジスタ11に
接続されたICカードリーダライタ14に挿入して代金
を支払う。図1の電子通貨レジスタ11には、ICカー
ドリーダライタ14が当然接続されているが、図示省略
されている。購入する商品代金分の電子通貨データが利
用者のICカード16から流通機関4の電子通貨保持装
置6に転移され、利用者のICカード16内の電子通貨
残高が購入金額分だむ減少し、流通機関4の電子通貨保
持装置6の電子通貨残高が購入代金分だけ増加して、取
引が完了する。この取引は、金融機関2などとの本人認
証や残高確認などのやり取りはなく、オフライン取引と
して流通機関4内で完了する。また、流通機関4は、電
子通貨保持装置6に所持している電子通貨データを公衆
回線17を通じて金融機関2に送ることができる。この
他、利用者が電子通貨電話12やPC13を用いて公衆
回線17を通じて電子通貨を引き出したり、電子通貨財
布15を使用して利用者間で電子通貨データをやり取り
することも可能である。
【0008】なお、ICカード対ICカードで電子通貨
の転移を行うためには、相手側ICカードの真偽判定
や、入金・出金の設定、移動金額など、数回のデータ送
受信が必要であり、その間、他のICカードとのやり取
りを並行して行なうことはできないため、取り引き完了
まで一対のICカードが占有されることになる。このた
め、金融機関や大型の流通機関などでは複数の利用者を
待たせず同時に取引を行うために、複数のICカードを
保持・制御することが必要がある。従って、金融機関2
や流通機関4の電子通貨保持装置6には数十〜数百枚の
ICカード16が内蔵されており、また現金自動支払機
16や電子通貨レジスタ11の数も複数台備えている。
本発明におけるICカード16は現金通貨と同様の経済
的価値を持つため、特に流通機関などでICカード16
を保持・制御する電子通貨保持装置6は盗難や強奪など
の犯罪の対象となりやすい。犯罪による被害を防ぐため
には、破壊行為に耐えるように保持装置を頑丈な構造と
することが考えられるが、別の手段として、保持してい
る電子通貨残高を一定額以下とすることにより、万一盗
難に遭っても被害金額を低額に抑える方法が考えられ
る。本発明では、前述のうちの後者の方法を採用してい
る。
【0009】図2は、図1における電子通貨保持装置の
内部ブロック構成図である。図2において、21は電子
通貨保持装置全体の制御を行うCPU、22はROM、
23はRAM、24は保持装置内部に保持する電子通貨
の残高を格納する残高メモリ、25は保持装置内部に保
持する電子通貨の残高上限を設定する残高上限メモリ、
26は保持装置内部に保持する電子通貨の残高下限を設
定する残高下限メモリ、27は時刻を計時する時計回
路、28は保持装置内部の内部ICカードとの取引を行
う時間帯を設定する取引時間メモリ、29は保持装置と
回線を通じて接続される別の電子通貨保持装置の回線番
号を記憶する回線番号メモリ、30は外部との通信を制
御する回線制御部、31はCPUからの指示によりIC
カードの制御を行うICカードリーダライタ制御部、3
2はオペレータ操作入力に使用する入力装置、33は運
用中のメッセージを表示する表示装置を示す。なお、同
一電子通貨保持装置内に、ICカードリーダライタ制御
部31A,BおよびICカード16A,Bの2種類ずつ
備えられているが、Aは店側のICカードリーダライタ
制御部であり、Bは顧客側のICカードリーダライタ制
御部である。
【0010】図3は、図2における電子通貨保持装置の
取引動作のフローチャートである。まず、電子通貨保持
装置の起動時に(ステップ101)、初期設定動作とし
て、ROM22やRAM23にあらかじめ設定されてい
る残高上限値、残高下限値および電子通貨の外部転送先
となる金融機関の接続回線番号を、それぞれ残高上限メ
モリ25、残高下限メモリ26および回線番号メモリ2
9にそれぞれ書き込む(ステップ102)。なお、図2
では、説明の都合によりRAM23と残高上限メモリ2
5、残高下限メモリ26および回線番号メモリ29をそ
れぞれ分割した別個のメモリとして説明しているが、こ
れらをRAM23の一部として保持するようにしても勿
論差し支えはない。初期設定を終了して、取引を開始す
る(ステップ103)。取引開始後、顧客のICカード
16Bから電子通貨の払い込みが行われると(ステップ
104)、CPU21は電子通貨保持装置内のICカー
ド16Aの取引後残高を読み取り(ステップ105)、
これを残高メモリ24に書き込む(ステップ106)。
ここで残高メモリ24と残高上限メモリ25の値を比較
し、残高金額が残高上限値より少額の場合は、再び取引
開始へ戻るが(ステップ103)、残高金額が残高上限
値以上となった場合には(ステップ107)、残高メモ
リ24から残高下限メモリ26の値を減算し、その値分
の電子通貨を回線番号メモリ29に設定した回線番号に
対して回線制御部30から送信する(ステップ10
8)。この動作により、保持装置内のICカード16A
の残高は残高下限値まで減額され(ステップ109)、
再び取引開始に戻る(ステップ103)。
【0011】図3の動作を、具体的な金額を例に説明す
る。例えば、残高上限値を10,000円、残高下限値
を1,000円、回線番号を1234567890を残
高上限メモリ25、残高下限メモリ26および回線番号
メモリ29に設定し(ステップ102)、続いて、CP
U21は店側のICカードリーダライタ制御部31Aに
装着されている店側のICカード16Aの電子通貨残高
を読み取り(ステップ105)、残高メモリ24に現在
の残高を書き込む(ステップ106)。ここでは、一例
として現在の残高が2,000円であるとする。次に、
購入者が商品の代金を払い込む取引業務に移る(ステッ
プ103)。ここでは、一例として顧客X、Y、Zがそ
れぞれ2,000円、3,000円、4,000円の買
い物を電子通貨で行なうものとする。この場合の動作と
して、まず現金の場合と同様に購入する商品の代金が集
計され、顧客側のICカードリーダライタ制御部31B
に顧客のICカード16Bを挿入して、保持装置内の店
側のICカード16Aに対して購入代金分の電子通貨の
移動を数回のデータ送受信により、ICカードの真偽判
定や、入金・出金の設定などを実行した後に完了する。
【0012】CPU21は、一回の支払い取り引き終了
毎に店側ICカード16Aの最新の残高を読み取る(ス
テップ105)。顧客Xの支払い金額は2,000円で
あり、店側ICカードの残高は繰越し金の2,000円
と合わせて4,000円である。取り引き後残高4,0
00円は残高上限値の10,000円未満であるため、
次の顧客Yの支払い取り引きを行なう(ステップ10
7)。顧客Yの支払い金額は3,000円である。取り
引き完了後に店側ICカードの最新の残高を読み取ると
残高は7,000円となっている。まだ、残高上限値の
10,000円未満であるため、次の顧客Zの支払い取
り引きを行なう(ステップ107,105)。顧客Zの
支払い金額は4,000円である。同様に取り引き完了
後に店側ICカードの残高を読み取ると11,000円
となっており、残高上限値10,000円を超える残高
となった(ステップ107)。
【0013】ここで、CPU21は、装置内に保持して
いる電子通貨を外部の金融機関に預け入れて、装置内の
残高を残高下限値まで減らす動作を行なう。まず、金融
機関に預け入れる金額を算出する。現在の残高11,0
00円から設定してある残高下限値1,000円を減算
すると10,000円となる。これが預け入れ金額とな
る(ステップ108)。次に、回線制御部を通して接続
回線番号メモリ28に登録してある金融機関2の回線番
号1234567890に接続する。接続されたなら
ば、電子通貨10,000円を公衆回線17を経由して
金融機関2へ預け入れる。このようにして、電子通貨保
持装置内の残高を1,000円とした後に(ステップ1
09)、顧客からの支払い取り引きに戻る(ステップ1
03)。本発明により、店のICカードに保持する電子
通貨残高が一定額以上となった場合のみ外部に回線を経
由して預け入れを行い残高を一定額以下とするため、毎
取引ごとに回線を経由して取引を行う場合よりも通信コ
ストが低くなり、かつ犯罪で盗難にあっても被害が一定
額以下となるので、被害を防止するか、被害を最小にす
ることができる。
【0014】図4は、本発明の他の実施例を示す電子通
貨保持装置のブロック構成図である。図4において、図
2と異なる点はローカル回線制御部34、ローカル回線
35電子通貨レジスタ11および複数の店側ICリーダ
ライタ制御部16Aを設けたことである。図4は、例え
ばスーパーマーケット等の中規模小売店での使用を想定
しており、保持装置では顧客がICカードを挿入する電
子通貨レジスタ11をローカル回線制御部34で複数台
接続し、これら複数台の電子通貨レジスタ11と同時取
引するために、電子通貨保持装置の内部にも複数毎の店
側ICカード16Aを保持して制御する。本実施例の保
持装置の場合には、内部の各店側ICカードの電子通貨
残高の合計を前述の残高上限値と比較して、それを超え
る場合は同様にして残高下限値まで外部の保持装置へ電
子通貨を転送すればよい。この場合、保持装置内のIC
カード16Aどうしであらかじめ外部へ転送する電子通
貨を1つに集約しておくことにより、外部への転送を一
度だけとして通信コストを低減することができる。
【0015】図5は、本発明の他の実施例を示す電子通
貨保持装置の取引動作のフローチャートである。ここで
は、一例として保持装置内の運用時間が取引時間メモリ
28に設定された時間を経過した場合の一連の動作を説
明する。例えば、夜間には店内に最低限の電子通貨だけ
を残すか、あるいは全部金融機関に転送してしまい、夜
間に来た顧客との取引は金融機関やセンタ等と直接行わ
せるようにする。朝になったならば、再度、金融機関か
ら電子通貨を引き出し、店側の保持装置に釣銭等の電子
通貨を格納して、顧客との取引を店で行う。まず、現在
時刻が取引時間内であり、保持装置内部のICカード1
6Aと取引動作を行っているものとする(ステップ20
1)。CPU21は一定間隔で時計回路27から現在時
刻を読み取り(ステップ202)、取引時間メモリ28
にあらかじめ設定された時間帯の範囲内であるか否かを
比較する(ステップ203)。
【0016】現在時刻が取引時間内の場合には、引き続
き内部ICカード16Aと取引動作を行う(ステップ2
01)。現在時刻が取引時間外である場合には(ステッ
プ203)、保持装置内のICカード16Aの電子通貨
残高を回線制御部30から他の電子通貨保持装置へ転送
し(ステップ204)、それ以降は保持装置内部のIC
カードと電子通貨取引を行わず、通信回線を経由して外
部の電子通貨保持装置との間で取引を行わせる(ステッ
プ205)。取引時間外もCPU21は一定間隔で時計
回路27から現在時刻を読み取り(ステップ206)、
取引時間メモリ28にあらかじめ設定された時間帯の範
囲内であるか否かを比較する(ステップ207)。現在
時刻が取引時間外の場合には(ステップ207)、引き
続き通信回線を経由して外部の電子通貨保持装置との間
で取引を行う(ステップ205)。現在時刻が取引時間
内となった場合には(ステップ207)、保持装置内の
ICカード16Aに他の電子通貨保持装置から必要な金
額の電子通貨を転送し(ステップ208)、それ以降は
再び保持装置内部のICカードと取引を行う(ステップ
201)。
【0017】この動作を具体的な時間を例にして説明す
る。取引時間メモリ28に設定する取引時間をAM8:
00からPM10:00とする。動作中、CPU21は
一定間隔で時計回路27から現在時刻を読み取り(ステ
ップ202)、取引時間メモリ28にあらかじめ設定さ
れたAM8:00からPM10:00の時間内であるか
否かを比較する(ステップ203)。現在時刻が本保持
装置の取引終了時間であるPM10:00までの間は、
保持装置の内部に保持している店側のICカード16A
との間で電子通貨の取引を行う(ステップ201)。現
在時刻がPM10:00を過ぎた場合、取引が中断した
ところで、保持装置内のICカード16Aの電子通貨残
高を全て回線制御部30から店舗外部の金融機関2へ預
け入れる(ステップ204)。これにより、レジカウン
タに設置された保持装置には電子通貨は存在しないこと
になる。PM10:00以降は、レジカウンタの電子通
貨保持装置内部のICカードと電子通貨取引を行わず、
通信回線を介して別の部屋の電子通貨保持装置との間で
取引を行う(ステップ205)。
【0018】また取引開始のAM8:00がくると(ス
テップ207)、必要な金額の電子通貨を金融機関2か
らレジカウンタの保持装置に引き出して(ステップ20
8)、保持装置内のICカード16Aとの取引を開始す
る(ステップ201)。このように、例えば犯罪の被害
に遭いやすい深夜には、レジカウンタの電子通貨保持装
置の電子通貨を空にしておくことで、犯罪による電子通
貨の金銭的被害をなくすことができる。なお、ここでは
店舗外部の金融機関2へ電子通貨を転送する場合の動作
を示したが、例えばローカル回線を経由して、店舗内の
セキュリティの高い別の部屋に設置されている別の電子
通貨保持装置内の電子通貨媒体に転送してもよい。ま
た、電子通貨をすべて転送してしまわずに、図3で説明
した動作と組み合わせて、本保持装置内のICカード1
6Aに一定金額の電子通貨を残してもよい。
【0019】図6は、図5の別の応用例を示すもので、
店の前に自動販売機を設置した場合の構成図である。図
5の場合には、小売店等のレジカウンタにおける例であ
るのに対して、図6の場合には、店舗の屋外に設置した
自動販売機に本発明の電子通貨保持装置を使用した例を
示している。営業時間内は、自動販売機37内の電子通
貨保持装置6との間で顧客と取引を行い、閉店後は、自
動販売機37内の電子通貨を転送した後に、店舗内部の
電子通貨保持装置6との間で電子通貨の送受を行うこと
により、深夜・早朝等営業時間外に発生しやすい犯罪に
よる自動販売機37内の電子通貨の被害をなくすことが
できる。すなわち、図6において、営業時間内では、顧
客側ICカード16と店側ICカード16の間の取引
は、自販機37内の電子通貨保持装置6により行い、時
間外つまり深夜や休日では、顧客側ICカード16の電
子通貨は、自販機37を介し、店内の電子通貨レジスタ
11およびローカル回線18を介して電子通貨保持装置
6に転送され、店内の電子通貨保持装置6との間で取引
を行う。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子通貨を保持するICカード間で電子通貨を送受する
電子通貨取引システムにおいて、犯罪に遭遇した場合の
電子通貨被害額を一定額以下に抑えることができ、かつ
金融機関や流通センタ等との間の通信コストを最低値に
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電子通貨システムの概
略構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す電子通貨保持装置の内
部ブロック図である。
【図3】図2における電子通貨保持装置の取引動作手順
を示すフローチャートである。
【図4】図2における電子通貨保持装置とは別の実施例
を示す内部ブロック図である。
【図5】図3における電子通貨保持装置とは別の実施例
を示す取引動作手順のフローチャートである。
【図6】図2、図4における電子通貨保持装置とはさら
に別の実施例を示す取引経路図である。
【符号の説明】
1…電子通貨発行機関、2…金融機関、3…金融機関ホ
ストセンタ、4…流通機関、5…一般利用者、6…電子
通貨保持装置、7…現金自動支払機、8…通信サーバ、
9…勘定系システム、10…マスタファイル、11…電
子通貨レジスタ、12…電子通貨電話、13…パーソナ
ルコンピュータ(PC)、14…ICカードリーダライ
タ、15…電子通貨財布、16…ICカード、17…公
衆回線、21…CPU、22…ROM、23…RAM、
24…残高メモリ、25…残高上限メモリ、26…残高
下限メモリ、27…時計回路、28…取引時間メモリ、
29…回線番号メモリ、30…回線制御部、31…IC
RW制御部、32…入力装置、33…表示装置、34…
ローカル回線制御部、35…ローカル回線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B049 AA05 BB11 BB46 CC34 CC39 DD04 EE01 EE25 EE26 FF03 FF04 FF08 GG04 GG07 5B055 BB01 CB01 CB03 CB08 CB09 EE02 EE05 EE21 EE27 HA02 JJ03 5B058 KA31 YA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子通貨を保持するICチップを搭載し
    た電子通貨媒体どうしを対にして電子通貨を送受する電
    子通貨取引システムにおける電子通貨を保持するための
    電子通貨の保持装置であって、 該電子通貨媒体に保持された電子通貨の値を読み書きす
    る読み書き手段と、 外部との間で電子通貨の値を送受するための回線を制御
    する回線制御手段と、 該電子通貨媒体に保持されている電子通貨残高を記憶す
    る残高記憶手段と、 該電子通貨媒体に保持される電子通貨保持上限値と電子
    通貨保持下限値を記憶する電子通貨保持上限および下限
    記憶手段と、 該電子通貨残高と該電子通貨保持上限値とを比較して、
    該電子通貨残高が該電子通貨保持上限値を超えたとき、
    該電子通貨媒体が保持している電子通貨残高を該電子通
    貨保持下限値になるまで該回線制御手段を経由して他の
    電子通貨媒体に転送することを制御する制御手段とを有
    することを特徴とする電子通貨保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された電子通貨保持装置
    において、 前記電子通貨媒体と電子通貨媒体の読み書き手段をそれ
    ぞれ複数個備え、前記制御手段は、複数の電子通貨媒体
    が保持している電子通貨残高合計が、該電子通貨保持上
    限値を超えたときに、複数の電子通貨媒体が保持する全
    ての電子通貨を少数の電子通貨媒体に集約した後に、該
    電子通貨を回線制御手段を通して他の電子通貨媒体に転
    送することを特徴とする電子通貨保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電子通貨保持
    装置において、 前記各手段に加えて、時計回路と該電子通貨保持装置の
    取引時間を記憶する記憶手段とを備え、該時計回路の現
    在時刻が取引時間外になったとき、電子通貨媒体が保持
    している電子通貨を回線制御手段を通して他の電子通貨
    媒体に転送し、それ以降、取引時間外の電子通貨の引き
    出しおよび払い込みは、該回線制御手段を経由して他の
    電子通貨媒体との間で電子通貨の送受を行わせることを
    特徴とする電子通貨保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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