JP2000039528A - 導波路型光部品およびそれを用いた光ファイバ電流センサ - Google Patents

導波路型光部品およびそれを用いた光ファイバ電流センサ

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JP2000039528A
JP2000039528A JP10207280A JP20728098A JP2000039528A JP 2000039528 A JP2000039528 A JP 2000039528A JP 10207280 A JP10207280 A JP 10207280A JP 20728098 A JP20728098 A JP 20728098A JP 2000039528 A JP2000039528 A JP 2000039528A
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waveguide
optical fiber
optical component
polarization
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Hajime Takeya
元 竹谷
Kiichi Yoshiara
喜市 吉新
Masakazu Takabayashi
正和 高林
Hidefusa Uchikawa
英興 内川
Naoteru Ochi
直輝 越智
Kiyoshi Kurosawa
潔 黒澤
Kazunori Yamashita
和徳 山下
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Mitsubishi Electric Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、信頼性が高く、低コストの導波路型
光部品及びこれを用いた光ファイバ電流センサを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明による光ファイバ電流センサは、
光源61、光源の光を伝送する伝送用光ファイバ62、
偏光子、センサ用光ファイバ66、偏光分離素子、伝送
用光ファイバ71、72、受光器73、74から構成さ
れるものであり、偏光子及び偏光分離素子が、同一基板
上に作製された導波路型光部品76によって構成され
る。偏光子及び偏光分離素子が、同一基板上に作製され
た導波路型光部品で構成されるため、光学系の部品数と
光路の調整箇所を低減でき、低コストで信頼性の高い光
ファイバ電流センサが提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板上に形成さ
れた導波路型光部品に関するもの、およびそれを用いた
電力設備の監視等に使用する光ファイバ電流センサに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、絶縁性が高い、小型化が可能であ
る等のことから電力設備の監視用として光ファイバ電流
センサが注目されている。光ファイバ電流センサは、フ
ァラデー効果を利用し、電流の測定を行うセンサであ
る。ファラデー効果とは、磁界と同じ方向に直線偏光を
通すと直線偏光の偏波面が磁界の強さに比例して回転す
る現象であり、磁界の強さは測定を行う電流の大きさに
比例するため、磁界の大きさに比例する偏波面の回転角
度を測定することによって電流を求めることができる。
【0003】以下に、従来例に基づき原理を説明する。
図18は例えば特開平7−333256号公報に示され
た従来の光ファイバ電流センサの一例を示すものであ
る。図において101は伝送用光ファイバ、102は光
学系収納箱で、レンズ103、偏光子104、集光レン
ズ105、レンズ107、偏光分離素子108、集光レ
ンズ109、110が収納され、主たる光部品を構成す
る。また、106はセンサ用光ファイバ、111、11
2は伝送用光ファイバ、113は被測定物の導体であ
る。図では省略されているが、伝送用光ファイバ101
には光源が、伝送用光ファイバ111、112にはそれ
ぞれ受光器が接続される。
【0004】次に図に従って、光源から出射された光が
受光器へどの様に導かれるについて説明する。光源から
の光は伝送用光ファイバ101により導かれ、光学系収
納箱102に固定された一端より出射される。ここで、
光はレンズ103によって平行光へと変換される。次い
で、偏光子104により平行光から直線偏光が取り出さ
れ、集光レンズ105により集光され、センサ用光ファ
イバ106へ結合される。この様にしてセンサ用ファイ
バ内へ導入された直線偏光の偏波面は、導体113の回
りを周回する間にファラデー効果によってθfだけ回転
する。その後、センサ用光ファイバ106から出射され
る光は、偏光分離素子107により直交する2つの直線
偏光に分離され、それぞれの直線偏光は、集光レンズ1
09および110によって集光される。そして、伝送用
光ファイバ111および112に結合され、受光器へと
導かれる。
【0005】以上のような構成の光ファイバ電流センサ
においては、電流量は以下のようにして求めることがで
きる。ファラデー回転角θfは次式(1)で表される。 θf=V・N・I ・・・・・・・(1) ここで、Vはベルデ定数、Nはセンサ用ファイバの導体
の回りの巻数、Iは導体を流れる電流である。一方、光
ファイバ電流センサの変調度Sは次式(2)で表され
る。 S=(I1−I2)/(I1+I2) =sin(2θf) ・・・(2) ここで、I1、I2は2つの受光器各々で検出される光の
強度を表す。ここで、ファラデー回転角θfが十分に小
さい場合は、式(2)は次式(3)で表すことができ
る。 S=sin(2θf) =sin(2V・N・I) ≒2V・N・I ・・・・・(3) このようにして、変調度Sを求めることにより、導体1
13を流れる電流Iを求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバ電流
センサは、以上のように構成されていたので、センサ用
光ファイバへの入出射光学系を構成するために、光学系
収納箱102に示されるような数多くの光学部品を用い
る必要があり、また、例えばウオラストンプリズムなど
高額の部品が必要であるため光学系の価格が高額になる
という問題点があった。また、これらの光学部品を所定
の性能を満足するように配置するためには多くの調整箇
所があり、そのため、製造に時間がかかること、調整箇
所の信頼性を維持することが困難等の問題点があった。
【0007】一方、光学部品としては、特開昭63−1
82608号公報、特開平1−55505号公報に記載
されているようなものがあり、これらは基板上に導波路
と偏光分離手段とを形成し、2つの異なる光を出力させ
るものである。特開昭63−182608号公報では、
異なる偏光を取り出すために、2個の方向性結合器を2
本の単一モード光導波路で連結したマッハ・ツェンダ型
光干渉計を構成し、これら2本の光導波路に沿った複屈
折値の線積分の差が、使用光波長の1/2になるように
して、異なる偏光を取り出すものである。また、特開平
1−55505号公報では、2本の導波路からなる光結
合部において、結合長の違いによって異なる偏光を分離
するものである。しかしながら、前者では薄膜ヒータを
用いる必要があり、薄膜ヒータを使用しないで互いに直
交する光を取り出すのは困難である。また、後者におい
ても、互いに直交する光を取り出す結合長の設定が困難
で、いずれの構成も光ファイバ電流センサで必要とされ
る、偏光された光を確実に取り出すことが容易ではなか
った。
【0008】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、光学部品が点数の少なく、低コ
ストで信頼性の高いセンサ用光ファイバへの入出射用光
学部品、すなわち導波路型光部品を得ることを目的とし
ており、また、前記入出射用光学部品を用いた低コスト
で信頼性の高い光ファイバ電流センサを得ることを目的
とするものである。さらに、偏光された光を確実に取り
出すことのできる導波路型光部品を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
導波路型光部品は、基板上に形成された導波路と、該導
波路を少なくとも2つに分岐する分岐部と、分岐された
前記それぞれの導波路中に偏光分離手段を備え、前記導
波路に入射され、前記偏光分離手段により偏光分離され
た光のうち少なくとも2つは互いに直交する偏光である
ことを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項2に係る導波路型光部品
は、請求項1において、偏光分離手段を備えた第2の導
波路をさらに備えたものである。
【0011】本発明の請求項3に係る導波路型光部品
は、請求項1において、導波路は双方向の光を伝搬し、
前記導波路中の分岐部が合分波機能を備えた分岐部であ
ることを規定するものである。
【0012】本発明の請求項4に係る導波路型光部品
は、請求項1乃至3のいずれか1項において、偏光分離
手段が金属層と誘電体層が交互に積層された積層型偏光
子であることを規定するものである。
【0013】本発明の請求項5に係る導波路型光部品
は、請求項1乃至3のいずれか1項において、基板がL
iNbO3基板からなり、偏光分離手段がプロトン交換
導波路及び/またはその上に金属膜の形成されたチタン
拡散導波路であることを規定するものである。
【0014】本発明の請求項6に係る光ファイバ電流セ
ンサは、光源から発せられた光を直線偏光にする偏光
部、該偏光部で偏光された光が伝搬されファラデー効果
により電流を計測する光ファイバセンサ部、該光ファイ
バセンサ部から出射された光を、基板上に形成された導
波路中に備わる分岐部で少なくとも2つに分波し、分波
されたそれぞれの光のうち少なくとも2つは互いに直交
するように偏光分離する導波路型光部品、及び偏光分離
された光をそれぞれ受光部に導く伝送部を備えたもので
ある。
【0015】本発明の請求項7に係る光ファイバ電流セ
ンサは、光源から発せられた光を、基板上に形成され偏
光分離手段を有する第1の導波路で直線偏光にする偏光
部を備えた導波路型光部品、前記偏光部で偏光された光
が伝搬されファラデー効果により電流を計測する光ファ
イバセンサ部、該光ファイバセンサ部から出射された光
を、前記基板上に形成された第2の導波路中に備わる分
岐部で少なくとも2つに分波し、分波されたそれぞれの
光のうち少なくとも2つは互いに直交するように偏光分
離する偏光分離手段をさらに備えた前記導波路型光部
品、及び偏光分離された光をそれぞれ受光部に導く伝送
部を備えたものである。
【0016】本発明の請求項8に係る光ファイバ電流セ
ンサは、光源から発せられた光を、基板上に形成され第
1の偏光分離手段を有する導波路で直線偏光にする偏光
部と、偏光された光を出射するポート部とを備えた導波
路型光部品、前記ポート部から出射された光が伝搬され
ファラデー効果により電流を計測する光ファイバセンサ
部、該光ファイバセンサ部の一端に設けられ伝搬された
光を反射する反射ミラー、該反射ミラーで反射され前記
光ファイバセンサ部で伝搬され前記ポート部を介して再
び前記導波路型光部品の前記導波路へ入射された光を、
前記導波路中であって前記第1の偏光分離手段と前記ポ
ートとの間に形成された分岐部で少なくとも2つに分波
し、分波されたそれぞれの光のうち少なくとも2つは互
いに直交するように偏光分離する第2の偏光分離手段を
さらに備えた前記導波路型光部品、及び偏光分離された
光をそれぞれ受光部に導く伝送部を備えたものである。
【0017】本発明の請求項9に係る光ファイバ電流セ
ンサは、光源から発せられた光を直線偏光にする偏光
部、該偏光部で偏光された光が伝搬されファラデー効果
により電流を計測する光ファイバセンサ部、該光ファイ
バセンサ部から出射された光を、少なくとも2つに分波
し、分波されたそれぞれの光のうち少なくとも2つは互
いに直交するように偏光分離する偏光分離部、及び偏光
分離された光をそれぞれ受光部に導く伝送部を備えた光
ファイバ電流センサにおいて、前記偏光部及び前記偏光
分離部の少なくとも一方を一基板上に形成された導波路
と、該導波路中に偏光分離手段とを備えた光部品で構成
したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の導
波路型光部品の一実施の形態を示す斜視図である。図1
の光部品は例えば、従来技術の電流センサで示した光学
系収納箱に相当する部分を示す。図2は、図1のA−A
線断面摸式図である。図1および図2において、シリコ
ン基板3上のクラッド11中にコア10が形成され、こ
のコア10が導波路4、5、6をなしている。入力ポー
ト1から導入された光は入力用導波路4を通って分岐部
7で分岐される。そして出力用導波路5、6に導かれ、
クラッド11中に形成された溝9の出力用導波路5、6
中に挿入された積層型偏光子8a、8bで直線偏光され
て、出力ポート2a、2bから出射される。なお、図に
おいて、ポート近傍に記載された矢印は光の進行方向を
示す。図3は、積層型偏光子8の構成を示したものであ
る。図3において、積層型偏光子8a、8bは、金属膜
12と誘電体膜13とが多層状に積層されて構成され
る。図3に示したように、入射光14はTE偏光、TM
偏光の2方向を有し、この内偏光の方向が金属膜12の
方向と垂直の方向であるTM偏光のみが積層型偏光子8
を通過することができる。この積層型偏光子は上述した
ように多層膜から構成されるので、厚さは約30μmと
非常に薄くできる。上記のような、積層型偏光子8を用
いているので、図1中で、積層型偏光子8a、8bの配
置する向きを90度変えて配置すれば、出力ポート2
a、2bから互いに直交する2つの方位の偏光が出射さ
れることになる。本実施の形態においては、一基板上に
形成された導波路に分岐部を設け、そこで分岐された光
をそれぞれ偏光分離手段により偏光するので、確実に偏
光分離された光を得ることができる。
【0019】次に、石英系(SiO2系)光導波路を例
にし、本発明の導波路型光部品の作製法について述べ
る。図4は石英系光導波路の作製プロセスを示したもの
である。まずSi基板3上にアンダークラッド膜および
コア膜を形成する。前記コア膜にはアンダークラッド膜
よりもコア膜の屈折率を高くするために、Geを約10
重量%ドープする。次にクロム膜を成膜し、フォトリソ
グラフィ法によってクロム膜を所望の導波路形状にパタ
ーニングする。続いて、このクロムパターンをマスクと
し、RIE(Reactive Ion Etchin
g)法を用いて、コア膜のエッチングを行い、所望の形
状のコア10を形成する。その後、オーバークラッド膜
を成膜し、大気中950℃にて4時間の熱処理を行う。
これにより、基板3上に石英系光導波路が形成される。
なお、図2において、各導波路はコアとして示され、ア
ンダークラッド膜およびオーバークラッド膜の境界部分
は示さず、クラッド11として示されている。その後、
積層型偏光子を挿入するための溝9をダイシングソーに
て形成し、この溝中に、厚さ約30μmの積層型偏光子
を挿入し、紫外線硬化樹脂にて接着する。
【0020】なお、本実施の形態において、光源より入
力ポート1に波長1.55μmの光を入射することによ
り、出力ポート2a、2bより、消光比の良好な、互い
に直交する方向の直線偏光を得ることができる。すなわ
ち、本願発明では、一基板上に形成された導波路に分岐
部を設け、そこで分岐された光をそれぞれ偏光分離手段
により偏光するので、この光部品から確実に偏光分離さ
れた光を得ることができる。
【0021】実施の形態2.図5は本発明の導波路型光
部品の一実施の形態を示す斜視図である。図5において
15は入力ポート、16a、16bは出力ポート、17
はLiNbO3基板、18、19、20はチタン拡散導
波路、21はチタン拡散導波路によって作製された分岐
部、22はチタン拡散導波路上に作製された金属膜、2
3プロトン交換導波路である。
【0022】動作について図5に基づき説明する。入力
ポート15より入射された光は、チタン拡散導波路18
を通り、分岐部21により2つのチタン拡散導波路1
9、20に分岐される。チタン拡散導波路18において
はTE、TM両モードの光が伝搬される。その後、チタ
ン拡散導波路19上に形成された金属膜22によってT
Mモードの光が吸収され、出力ポート16aからはTE
モードの光のみが出射される。また、チタン拡散導波路
20に導かれた光は続いてプロトン交換導波路22へ入
射される。プロトン交換導波路ではTMモードの光のみ
が伝搬され、TEモードの光は伝搬されない。そのた
め、出力ポート16bからはTMモードの光のみが出射
される。
【0023】次に、本発明による導波路型光部品の作製
法について、図6に基づき説明する。まず、LiNbO
3基板17上にチタン拡散導波路を作製するプロセス
(図中(a))について述べる。基板17上に金属チタ
ンの膜をスパッタ法によって約800nm成膜する。次
にフォトリソグラフィ法とRIE法によってチタン膜を
所望の導波路のパターンに加工し、その後、熱処理を行
ってチタンを基板中に拡散させ、導波路を作製する。熱
処理の条件は水蒸気を添加した酸素雰囲気中1000
℃、6時間である。また、水蒸気は約75℃に加熱され
た水中を、毎分約2リットルの流量の酸素ガスでバブリ
ングすることによって添加する。続いて、プロトン交換
導波路を作製するプロセス(図中(b))について説明
する。まず、タンタル膜を約30nm成膜し、その後、
フォトリソグラフィ法、RIE法によって所望の導波路
パターンを作製するためのタンタルマスクを作製する。
続いて、230℃に加熱したピロリン酸中に基板を浸す
ことによって、基板上のタンタルマスクの無い領域にプ
ロトン(H+)を拡散させる。これにより、プロトン交
換導波路が形成される。次に、TMモードを吸収させる
ための金属膜22の作製について説明する(図示せ
ず)。本実施の形態においては金属膜としてクロム膜を
用いる。スパッタ法にて約900nmのクロム膜を成膜
し、その後、フォトリソグラフィ法、ウェットエッチン
グによって所望のパターンを形成する。上記の3つのプ
ロセスを用いて、本実施の形態の導波路型光部品を作製
する。
【0024】以上の手順により作製される本実施の形態
による導波路型光部品では、入力ポート15に光源より
波長1.55μmの光を入射することにより出力ポート
16aからはTEモードの直線偏光を、16bからはT
Mモードの直線偏光を高い消光比で得ることができる。
すなわち、本願発明では、一基板上に形成された導波路
に分岐部を設け、そこで分岐された光をそれぞれ偏光分
離手段により偏光するので、この光部品から確実に偏光
分離された光を得ることができる。
【0025】実施の形態3.上記実施の形態1、2では
1つの入力ポートから導入された光を2つに分岐して偏
光する導波路型光部品の例について説明したが、本実施
の形態においては、2つの入力ポートを有する導波路型
光部品の例について説明する。図7は本発明の導波路型
光部品の一実施の形態を示す斜視図である。図8は、図
7のB−B線断面摸式図である。図7および図8におい
て、導波路型光部品は、シリコン基板3上にクラッド1
1とコア10が形成されてなる。コア10は導波路2
6、27、28、29をなしている。
【0026】次に、動作について図7に基づき説明す
る。入力ポート24aより入射された光は入力導波路2
6を通り、分岐部30により2つの出力用導波路27、
28に分岐される。その後各導波路中に挿入された積層
型偏光子31a、31bによって直線偏光にされ、出力
ポート25a、25bから出射される。積層型偏光子3
1a、31bの配置する向きは、出射光の偏光方向が互
いに直交する方向となるように配置されるため、出力ポ
ート25a、25bから出射する光は直交する2つの方
位の偏光が出射される。一方、入力ポート24bより入
射した光は、導波路29を通り、導波路29中に挿入さ
れた積層型偏光子31cによって直線偏光にされ、出力
ポート25cから出射される。
【0027】本実施の形態の導波路は石英系導波路によ
り作製する。導波路の作製方法、積層型偏光子の取り付
け方法は上記実施の形態1で述べたものと同様の方法を
用いる。
【0028】本実施の形態において、入力ポート24a
に光源より波長1.55μmの光を入射することによっ
て出力ポート25a、25bより消光比の良好な、互い
に直交する方向の直線偏光を得ることができる。また、
入力ポート24bに光源より波長1.55μmの光を入
射することによって出力ポート25cより直線偏光を得
ることができる。上記のように、本発明の実施の形態に
よれば、1つの偏光子の機能と1つの偏光を分離する機
能が、1つの導波路型光部品によって構成することがで
き、光学部品の小型化および光学部品の低減を行うこと
ができる。また、一基板上に形成された導波路に分岐部
を設け、そこで分岐された光をそれぞれ偏光分離手段に
より偏光するので、この光部品から確実に偏光分離され
た光を得ることができる。
【0029】実施の形態4.本実施の形態も上記実施の
形態3と同様、2つの入力ポートを有する導波路型光部
品の例について述べる。図9は本発明の導波路型光部品
の一実施の形態を示す斜視図である。図9において、3
2a、32bは入力ポート、33a、33b、33cは
出力ポート、34、35、36、37はチタン拡散導波
路、38はチタン拡散導波路によって作製された分岐
部、39はプロトン交換導波路、40aはチタン拡散導
波路35上に作製された金属膜、40bはチタン拡散導
波路37上に作製された金属膜である。
【0030】次に、動作について図9に基づき説明す
る。入力ポート32aより入射された光はチタン拡散導
波路34を通り、分岐部38により2つのチタン拡散導
波路35、36に分岐される。チタン拡散導波路におい
てはTE、TM両モードの光が伝搬される。その後、チ
タン拡散導波路35上に形成された金属膜40aによっ
てTMモードの光が吸収され、出力ポート33aからは
TEモードの光のみが出射される。また、チタン拡散導
波路36に導かれた光は続いてプロトン交換導波路39
へ入射される。プロトン交換導波路ではTMモードの光
のみが伝搬され、TEモードの光は伝搬されない。その
ため、出力ポート33bからはTMモードの光のみが出
射される。一方、入力ポート32bより入射された光
は、チタン拡散導波路37を通り、その後、チタン拡散
導波路37上に形成された金属膜40bによってTMモ
ードの光が吸収され、出力ポート33cからはTEモー
ドの光のみが出射される。
【0031】なお、LiNbO3基板17上へのチタン
拡散導波路、プロトン交換導波路の作製方法は上記実施
の形態2で述べたものと同様の方法を用いる。
【0032】本実施の形態による導波路型光部品の入力
ポート32aに光源より波長1.55μmの光を入射す
ることによって、出力ポート33aからはTEモードの
直線偏光を、33bからはTMモードの直線偏光を高い
消光比で得ることができる。また、入力ポート32bに
光源より波長1.55μmの光を入射することによって
出力ポート33cからはTEモードの直線偏光を得るこ
とができる。上記のように、本発明の実施の形態によれ
ば、1つの偏光子の機能と1つの偏光を分離する機能
が、1つの導波路型光部品によって構成することがで
き、光学部品の小型化および光学部品の低減を行うこと
ができる。また、一基板上に形成された導波路に分岐部
を設け、そこで分岐された光をそれぞれ偏光分離手段に
より偏光するので、この光部品から確実に偏光分離され
た光を得ることができる。
【0033】実施の形態5.本実施の形態も上記実施の
形態3、4と同様、2つの入力ポートを有する導波路型
光部品の例について述べる。図10は本発明の導波路型
光部品の一実施の形態を示す斜視図である。図10にお
いて、41a、41bは入力ポート、42a、42b、
42cは出力ポート、43、44、45はチタン拡散導
波路、46はチタン拡散導波路によって作製された分岐
部、47、48はプロトン交換導波路、49はチタン拡
散導波路44上に作製された金属膜である。
【0034】次に、動作について図10に基づき説明す
る。入力ポート41aより入射された光は、チタン拡散
導波路43を通り、分岐部46により2つのチタン拡散
導波路44、45に分岐される。チタン拡散導波路にお
いてはTE、TM両モードの光が伝搬される。その後、
チタン拡散導波路44上に形成された金属膜49によっ
てTMモードの光が吸収され、出力ポート42aからは
TEモードの光のみが出射される。また、チタン拡散導
波路45に導かれた光は続いてプロトン交換導波路47
へ入射される。プロトン交換導波路ではTMモードの光
のみが伝搬され、TEモードの光は伝搬されない。その
ため、出力ポート42bからはTMモードの光のみが出
射される。一方、入力ポート41bより入射した光は、
プロトン交換導波路48を通るため、TMモードの光の
みが伝搬され、出力ポート42cからはTMモードの光
のみが出射される。
【0035】なお、LiNbO3基板17上へのチタン
拡散導波路、プロトン交換導波路の作製方法は上記実施
の形態2で述べたものと同様の方法を用いる。
【0036】本実施の形態による導波路型光部品の入力
ポート41aに光源より波長1.55μmの光を入射す
ることによって、出力ポート42aからはTEモードの
直線偏光を、42bからはTMモードの直線偏光を高い
消光比で得ることができる。また、入力ポート41bに
光源より波長1.55μmの光を入射することによって
出力ポート42cよりTEモードの直線偏光を得ること
ができる。上記のように本発明の実施の形態によれば、
1つの偏光子の機能と1つの偏光を分離する機能が、1
つの導波路型光部品によって構成することができ、光学
部品の小型化および光学部品の低減を行うことができ
る。また、一基板上に形成された導波路に分岐部を設
け、そこで分岐された光をそれぞれ偏光分離手段により
偏光するので、この光部品から確実に偏光分離された光
を得ることができる。
【0037】実施の形態6.本実施の形態は、1つの入
力ポートから2つの分岐を有する導波路型光部品の例に
ついて述べる。図11は本発明の導波路型光部品の一実
施の形態を示す斜視図である。図11において、導波路
型光部品は、シリコン基板3上にクラッドとコアが形成
されてなる。コアは導波路53、54、55、56をな
している。
【0038】次に、動作について図11に基づき説明す
る。入力ポート50より入射された光は導波路53を通
り、導波路中に挿入された積層型偏光子60cによって
直線偏光にされ、その後、合分波部59により導波路5
5と合波された後に、導波路54を通り、入出力ポート
51から出射される。また、入出力ポート51より入射
された光は、合分波部59、導波路55、分岐部58を
通り、2つの導波路56、57に分岐される。その後各
導波路中に挿入された積層型偏光子60a、60bによ
って直線偏光にされ、出力ポート52a、52bから出
射される。積層型偏光子60a、60bの配置する向き
は、出射光の偏光方向が直交する方向となるように配置
されるため、出力ポート52a、52bから出射する光
は直交する2つの方位の偏光が出射される。なお、導波
路54は、合分波路59と入出力ポート51との間は双
方向の光が伝搬することになる。
【0039】本実施の形態は導波路を石英系導波路によ
り作製する。導波路の作製方法、積層型偏光子の取り付
け方法は上記実施の形態1で述べたものと同様の方法を
用いる。また、本実施の形態の導波路型光部品をLiN
bO3基板を用いたもので、実施の形態2のようなプロ
セスで形成してもよい。
【0040】本実施の形態において、入力ポート50に
光源より波長1.55μmの光を入射することによっ
て、入出力ポート51より直線偏光を得ることができ
る。また、入出力ポート51に同じく光源より波長1.
55μmの光を入射することにより、出力ポート52
a、52bより消光比の良好な、互いに直交する方向の
直線偏光を得ることができる。上記のように、本発明の
実施の形態によれば、1つの偏光子の機能と1つの偏光
を分離する機能が、1つの導波路型光部品によって構成
することができ、光学部品の小型化および光学部品の低
減を行うことができる。また、一基板上に形成された導
波路に分岐部を設け、そこで分岐された光をそれぞれ偏
光分離手段により偏光するので、この光部品から確実に
偏光分離された光を得ることができる。
【0041】実施の形態7.以下、本発明の光ファイバ
電流センサの一実施の形態を図について説明する。図1
2は、本発明の一実施の形態である光ファイバ電流セン
サを示す構成図で、図中の導波路型光部品68として、
上記実施の形態1で説明したものを用いたものである。
図において、光源61には例えば、波長1.55μmの
光を使用する。この光源61からの光は伝送用光ファイ
バ62にて導かれ、レンズ63、偏光子であるグラント
ムソンプリズム65へ入射される。この偏光子によって
取り出された直線偏光はレンズ64を介してセンサ用光
ファイバ66へと入射される。センサ用光ファイバ66
は導体67の周りに数周程度巻き付けられ、その後、セ
ンサ用光ファイバの出射側の端部は実施の形態1による
導波路型光部品68にコネクタ69を介して紫外線硬化
接着剤により接着される。導波路型光部品68により取
り出される直交する2つの直線偏光は、それぞれ伝送用
ファイバ71、72によって受光器73、74に導かれ
る。伝送用光ファイバ71、72はファイバアレイコネ
クタ70を介して導波路型光部品68と紫外線硬化接着
剤により接着される。センサ用光ファイバ66と導波路
型光部品68の接続および導波路型光部品68と伝送用
光ファイバ71、72との接続時は、光をファイバに導
入しながら受光器へと導かれる光強度が最大になるよう
に調整を行いながら接続する。
【0042】次に、本発明の実施の形態による光ファイ
バ電流センサの動作について説明する。光源61からの
光は伝送用光ファイバ62によって導かれ、偏光子65
によって直線偏光を取り出し、センサ用光ファイバ66
に入射する。センサ用ファイバ内へ導入された直線偏光
の偏波面は、導体67の回りを周回する間にファラデー
効果によって回転する。その後、センサ用光ファイバ6
6から出射する光は、導波路型光部品68の入力ポート
1に導入される。上記実施の形態1で説明したように、
入射された光は分岐部7で分岐され、それぞれ、積層型
偏光子8a、8bにより互いに直交する2つの直線偏光
に分離され、それぞれの直線偏光は、出力ポート2a、
2b、コネクタ70を介して、伝送用光ファイバ71、
72によって、受光器へと導かれる。
【0043】以上のような構成の光ファイバ電流センサ
において、従来例で説明したと同様に、以下のようにし
て、電流量を求めることができる。ファラデー回転角θ
fは次式(4)で表される。 θf=V・N・I ・・・・・・・(4) ここで、Vはベルデ定数、Nはセンサ用ファイバの導体
の回りの巻数、Iは導体を流れる電流である。一方、光
ファイバ電流センサの変調度Sは次式(5)で表され
る。 S=(I1−I2)/(I1+I2) =sin(2θf) ・・・・(5) ここで、I1、I2は2つの受光器各々で検出される光の
強度を表す。ここで、ファラデー回転角θfが十分に小
さい場合は、式(5)は次式(6)で表すことができ
る。 S=sin(2θf) =sin(2V・N・I) ≒2V・N・I ・・・・(6) このようにして、変調度Sを求めることにより、導体6
7を流れる電流Iを求めることができる。
【0044】以上述べたように、本実施の形態による光
ファイバ電流センサは、実施の形態1による一基板上に
形成された導波路型光部品を用いることにより、光学系
の部品点数および調整箇所を低減できるため、低コスト
で信頼性の高い光ファイバ電流センサを提供することが
可能となる。
【0045】実施の形態8.以下、本発明の光ファイバ
電流センサの一実施の形態を図について説明する。図1
3は、本発明の一実施の形態である光ファイバ電流セン
サを示す構成図で、図中の導波路型光部品75として、
上記実施の形態2で説明したものを用いたものである。
図において、光源61には例えば、波長1.55μmの
光を使用する。この光源61からの光は伝送用光ファイ
バ62にて導かれ、レンズ63を介して偏光子であるグ
ラントムソンプリズム65へ入射される。この偏光子に
よって取り出された直線偏光はレンズ64を介してセン
サ用光ファイバ66へと入射される。センサ用光ファイ
バ66は導体67の周りに数周程度巻き付けられ、その
後、センサ用光ファイバの出射側の端部は実施の形態2
による導波路型光部品75にコネクタ69を介して紫外
線硬化接着剤により接着される。導波路型光部品75に
より取り出される直交する2つの直線偏光は、それぞれ
伝送用ファイバ71、72によって受光器73、74に
導かれる。伝送用光ファイバ71、72はファイバアレ
イコネクタ70を介して導波路型光部品75と紫外線硬
化接着剤により接着される。センサ用光ファイバ66と
導波路型光部品75の接続および導波路型光部品75と
伝送用光ファイバ71、72との接続時は、実際に光を
ファイバに導入しながら受光器へと導かれる光強度が最
大になるように調整を行いながら接続する。
【0046】次に、動作について説明する。光源61か
らの光は伝送用光ファイバ62によって導かれ、レンズ
63を介して偏光子65で直線偏光が取り出され、さら
にレンズ64を介して、センサ用光ファイバ66に入射
される。センサ用光ファイバ66内へ導入された直線偏
光の偏波面は、導体67の回りを周回する間にファラデ
ー効果によって回転する。その後、センサ用光ファイバ
66から出射される光は、導波路型光部品75の入力ポ
ート15に導入される。上記実施の形態2で説明したよ
うに、入射された光は分岐部21で分岐され、導波路の
金属膜部22ではTMモードの光が吸収され、出力ポー
ト16aからはTEモードの光のみが出射される。一
方、導波路のプロトン交換導波路部23ではTMモード
の光のみが伝搬されるため、出力ポート16bからはT
Mモードに光のみが出射される。これら、互いに直交す
る2つの直線偏光は、コネクタ70を介して、伝送用光
ファイバ71、72によって、受光器へと導かれる。以
上のような構成の光ファイバ電流センサにおいて、電流
量は上記式(5)および式(6)によって変調度Sから
求めることができる。
【0047】なお、本実施の形態による光ファイバ電流
センサは、実施の形態2による一基板上に形成された導
波路型光部品を用いることにより、光学系の部品点数お
よび調整箇所を低減できるため、低コストで信頼性の高
い光ファイバ電流センサを提供することが可能となる。
【0048】実施の形態9.以下、本発明の光ファイバ
電流センサの一実施の形態を図について説明する。図1
4は、本発明の一実施の形態である光ファイバ電流セン
サを示す構成図で、図中の導波路型光部品76として、
上記実施の形態3で説明したものを用いたものである。
図において、光源61には例えば、波長1.55μmの
光を使用する。この光源61からの光は伝送用光ファイ
バ62にて導かれ、実施の形態3による導波路型光部品
76の入力ポート24bへ入射される。この導波路型光
部品76の偏光子導波路によって取り出された直線偏光
はセンサ用光ファイバ66へと入射される。伝送用光フ
ァイバ62と導波路型光部品76の接続部およびセンサ
用光ファイバ66と導波路型光部品76の接続部はコネ
クタ77、78を介し、紫外線接着剤によって接着され
た。また、センサ用光ファイバ66は導体67の周りに
数周程度巻き付けられ、その後、センサ用光ファイバの
出射側の端部は導波路型光部品76の入力ポート24a
にコネクタ69を介して紫外線硬化接着剤により接着さ
れる。導波路型光部品76により取り出される直交する
2つの直線偏光は、それぞれ伝送用ファイバ71、72
によって受光器73、74に導かれる。伝送用光ファイ
バ71、72はファイバアレイコネクタ70を介して導
波路型光部品76と紫外線硬化接着剤により接着した。
69、70、77、78に示されるコネクタと導波路型
光部品76との接続時は光量を監視しながら、最大の透
過光量が得られる位置で接続を行った。
【0049】次に動作について説明する。光源61から
の光は伝送用光ファイバ62によって、導波路型光部品
76の入力ポート24bに導かれ、積層型偏光子31c
によって直線偏光が取り出され、出力ポート25cから
センサ用光ファイバ66へと入射される。センサ用ファ
イバ66内へ導入された直線偏光の偏波面は、導体67
の回りを周回する間にファラデー効果によって回転す
る。その後、センサ用光ファイバ66から出射される光
は、導波路型光部品76の入力ポート24aに導かれ、
分岐部30で分岐された後、積層型偏光子31a、31
bにより直交する2つの直線偏光に分離され、それぞれ
の直線偏光は、出力ポート25a、25bを介して、伝
送用光ファイバ71、72から、受光器73、74へと
導かれる。以上のような構成の光ファイバ電流センサに
おいて、電流量は上記式(5)および式(6)によって
変調度Sから求めることができる。
【0050】なお、本実施の形態による光ファイバ電流
センサは、実施の形態3による一基板上に形成された導
波路型光部品を用いることにより、光学系の部品点数お
よび調整箇所を低減できるため、低コストで信頼性の高
い光ファイバ電流センサを提供することが可能となる。
【0051】実施の形態10.以下、本発明の光ファイ
バ電流センサの一実施の形態を図について説明する。図
15は、本発明の一実施の形態である光ファイバ電流セ
ンサを示す構成図で、図中の導波路型光部品79とし
て、上記実施の形態4で説明したものを用いたものであ
る。図において、光源61には例えば、波長1.55μ
mの光を使用する。この光源61からの光を伝送用光フ
ァイバ62にて導き、実施の形態4による導波路型光部
品79の入力ポート32bへ入射される。この導波路型
光部品79の偏光子導波路によって取り出された直線偏
光はセンサ用光ファイバ66へと入射される。伝送用光
ファイバ62と導波路型光部品79の接続部およびセン
サ用光ファイバ66と導波路型光部品79の接続部はコ
ネクタ77、78を介し、紫外線接着剤によって接着さ
れる。また、センサ用光ファイバ66は導体67の周り
に数周程度巻き付けられ、その後、センサ用光ファイバ
66の出射側の端部は導波路型光部品79の入力ポート
32aにコネクタ69を介して紫外線硬化接着剤により
接着される。導波路型光部品79により取り出される直
交する2つの直線偏光は、それぞれ伝送用ファイバ7
1、72によって受光器73、74に導かれる。伝送用
光ファイバ71、72はファイバアレイコネクタ70を
介して導波路型光部品79と紫外線硬化接着剤により接
着される。69、70、77、78に示されるコネクタ
と導波路型光部品79との接続時は光量を監視しなが
ら、最大の透過光量が得られる位置で接続を行う。
【0052】次に、動作について説明する。光源61か
らの光は伝送用光ファイバ66によって、導波路型光部
品79の入力ポート32bに導かれ、偏光子となる金属
膜部40bによって直線偏光が取り出され、出力ポート
33cを介して、センサ用光ファイバ66に入射され
る。センサ用ファイバ66内へ導入された直線偏光の偏
波面は、導体67の回りを周回する間にファラデー効果
によって回転する。その後、センサ用光ファイバ66か
ら出射される光は、導波路型光部品79の入力ポート3
2aから導入される。上記実施の形態4で説明したよう
に、入射された光は分岐部38で分岐され、導波路の金
属膜部40aではTMモードの光が吸収され、出力ポー
ト33aからはTEモードの光のみが出射される。一
方、導波路のプロトン交換導波路部39ではTMモード
の光のみが伝搬されるため、出力ポート33bからはT
Mモードに光のみが出射される。これら、互いに直交す
る2つの直線偏光は、コネクタ70を介して、伝送用光
ファイバ71、72によって、受光器73、74へと導
かれる。以上のような構成の光ファイバ電流センサにお
いて、電流量は上記式(5)および式(6)によって変
調度Sから求めることができる。
【0053】なお、本実施の形態による光ファイバ電流
センサは、実施の形態4による一基板上に形成された導
波路型光部品を用いることにより、光学系の部品点数お
よび調整箇所を低減できるため、低コストで信頼性の高
い光ファイバ電流センサを提供することが可能となる。
【0054】実施の形態11.以下、本発明の光ファイ
バ電流センサの一実施の形態を図について説明する。図
16は、本発明の一実施の形態である光ファイバ電流セ
ンサを示す構成図で、図中の導波路型光部品80とし
て、上記実施の形態5で説明したものを用いたものであ
る。図において、光源61には例えば、波長1.55μ
mの光を使用する。この光源61からの光は伝送用光フ
ァイバ62にて導かれ、実施の形態5による導波路型光
部品80の入力ポート41bへ入射される。この導波路
型光部品80の偏光子導波路によって取り出された直線
偏光はセンサ用光ファイバ66へと入射される。伝送用
光ファイバ62と導波路型光部品80の接続部およびセ
ンサ用光ファイバ66と導波路型光部品80の接続部は
コネクタ77、78を介し、紫外線接着剤によって接着
される。また、センサ用光ファイバ66は導体の周りに
数周程度巻き付けられ、センサ用光ファイバの出射側の
端部は導波路型光部品80の入力ポート41aにコネク
タ69を介して紫外線硬化接着剤により接着される。導
波路型光部品80により取り出される直交する2つの直
線偏光は、それぞれ伝送用ファイバ71、72によって
受光器73、74に導かれる。伝送用光ファイバ71、
72はファイバアレイコネクタ70を介して導波路型光
部品80と紫外線硬化接着剤により接着される。69、
70、77、78に示されるコネクタと導波路型光部品
80との接続時は光量を監視しながら、最大の透過光量
が得られる位置で接続を行う。
【0055】次に、動作について説明する。光源61か
らの光は伝送用光ファイバ62によって、導波路型光部
品80の入力ポート41bに導かれ、偏光子であるプロ
トン交換導波路48によって直線偏光が取り出され、出
力ポート42cを介して、センサ用光ファイバ66に入
射される。センサ用ファイバ66内へ導入された直線偏
光の偏波面は、導体67の回りを周回する間にファラデ
ー効果によって回転する。その後、センサ用光ファイバ
66から出射される光は、導波路型光部品80の入力ポ
ート41aに導かれる。上記実施の形態5で説明したよ
うに、入射された光は分岐部46で分岐され、導波路の
金属膜部49ではTMモードの光が吸収され、出力ポー
ト42aからはTEモードの光のみが出射される。一
方、導波路のプロトン交換導波路部47ではTMモード
の光のみが伝搬されるため、出力ポート42bからはT
Mモードに光のみが出射される。これら、互いに直交す
る2つの直線偏光は、コネクタ70を介して、伝送用光
ファイバ71、72によって、受光器73、74へと導
かれる。以上のような構成の光ファイバ電流センサにお
いて、電流量は上記式(5)および式(6)によって変
調度Sから求めることができる。
【0056】本実施の形態による光ファイバ電流センサ
は、実施の形態5による一基板上に形成された導波路型
光部品を用いることにより、光学系の部品点数および調
整箇所を低減できるため、低コストで信頼性の高い光フ
ァイバ電流センサを提供することが可能となる。
【0057】実施の形態12.以下、本発明の光ファイ
バ電流センサの一実施の形態を図について説明する。図
17は、本発明の一実施の形態である光ファイバ電流セ
ンサを示す構成図で、図中の導波路型光部品81とし
て、上記実施の形態6で説明したものを用いたものであ
る。図において、光源61には例えば、波長1.55μ
mの光を使用する。この光源61からの光を導く伝送用
光ファイバ62と、実施の形態6による導波路型光部品
81の入力ポート50をコネクタ77によって接続し、
センサ用光ファイバと導波路型光部品をコネクタ82に
て接続した。センサ用光ファイバ66は導体67の回り
に数周程度巻き付けられ、センサ用光ファイバのもう一
方の端部に反射ミラー83を作製し、伝搬してきた光を
端部にて反射させ、再び導波路型光部品81に入射させ
る。導波路型光部品81に入射した光は直交する2つの
直線偏光に分離され、ファイバアレイコネクタ70を介
して接続された伝送用ファイバ71、72によって受光
器73、74に導く。コネクタ77、82およびファイ
バアレイコネクタ70と導波路型光部品81の接続は光
量を監視し、各々の位置を最大の透過光量の得られる最
適な位置に調整した後に紫外線硬化接着剤にて接着す
る。
【0058】次に、動作について説明する。光源61か
らの光は伝送用光ファイバ62によって、導波路型光部
品81の入力ポート50に導かれ、積層型偏光子60c
によって直線偏光が取り出され、入出力ポート51を介
して、センサ用光ファイバ66に入射される。センサ用
ファイバ66内へ導入された直線偏光は、センサ用光フ
ァイバ66内を伝搬され、導体67の周りを周回され、
一方の端部に設置されたミラー83によって反射され、
再び導波路型光部品81の入出力ポート51に入射され
る。この間に入射された直線偏光の偏波面は、ファラデ
ー効果によって回転される。センサ用光ファイバ66か
ら出射される光は、導波路型光部品81内の分岐部59
で出力側に導かれ、分岐部58を介して分岐される。分
岐された光はそれぞれ、積層型偏光子60a、60bで
互いに直交する2つの直線偏光に分離され、それぞれの
直線偏光は、出力ポート52a、52bを介して、伝送
用光ファイバ71、72によって、受光器73、74へ
と導かれる。以上のような構成の光ファイバ電流センサ
において、電流量は式上記(5)および式(6)によっ
て変調度Sから求めることができる。
【0059】本実施の形態による光ファイバ電流センサ
は、実施の形態6による一基板上に形成された導波路型
光部品を用いることにより、光学系の部品点数および調
整箇所を低減でき、低コストで信頼性の高い光ファイバ
電流センサの提供が可能となる。さらに、本実施の形態
においては、導波路型光部品への入力ポートとセンサ用
光ファイバへの出力ポートが合分波導波路を介して1つ
の導波路へ接続することによって、直線偏光を出力する
ポートと偏光の分離を行う光を入射するポートを1つに
することができ、光学系がさらに簡単に構成できる。
【0060】なお、上記実施の形態7〜12において
は、実施の形態1〜6で記載した導波路型光部品を搭載
した例について示したが、偏光の信頼姓の高い偏光部を
有する、一基板上に形成された別の導波路型光部品や、
偏光分離特性の優れた、すなわちTE,TMモードの分
離特性の高い、一基板上に形成された別の導波路型光部
品を用いても同様の効果を有する。
【0061】
【発明の効果】本発明の第1の発明に係る導波路型光部
品は、基板上に形成された導波路と、該導波路を少なく
とも2つに分岐する分岐部と、分岐された前記それぞれ
の導波路中に偏光分離手段を備え、前記導波路に入射さ
れ、前記偏光分離手段により偏光分離された光のうち少
なくとも2つは互いに直交する偏光であるように構成し
たので、また、偏光分離手段を備えた第2の導波路をさ
らに備え、あるいは、前記導波路は双方向の光を伝搬
し、前記導波路中の分岐部が合分波機能を備えた分岐部
であるように構成したので、同一基板上に偏光の分離を
行う光学系を構成でき、部品点数が少なく、信頼性が高
く低コストな偏光分離素子としての導波路型光部品を提
供できる。また、本発明の第1の発明に係る導波路型光
部品において、偏光分離手段として金属層と誘電体層が
交互に積層された積層型偏光子を用いたので、簡便に消
光比の高い偏光子を提供できる。また、基板としてがL
iNbO3基板を、偏光分離手段としてプロトン交換導
波路及び/またはその上に金属膜の形成されたチタン拡
散導波路を用いたので、部品点数が少なく、信頼性が高
く低コストな偏光分離素子としての導波路型光部品を容
易に製造することができる。
【0062】本発明の第2の発明に係る光ファイバ電流
センサは、光源から発せられた光を直線偏光にする偏光
部、該偏光部で偏光された光が伝搬されファラデー効果
により電流を計測する光ファイバセンサ部、該光ファイ
バセンサ部から出射された光を、基板上に形成された導
波路中に備わる分岐部で少なくとも2つに分波し、分波
されたそれぞれの光のうち少なくとも2つは互いに直交
するように偏光分離する導波路型光部品、及び偏光分離
された光をそれぞれ受光部に導く伝送部を備えたので、
偏光の分離を行う光学系が、同一基板上に形成された導
波路型光部品によって構成され、これにより部品点数が
少なく、信頼性が高く低コストな光ファイバ電流センサ
を提供することができる。
【0063】本発明の第3の発明に係る光ファイバ電流
センサは、光源から発せられた光を、基板上に形成され
偏光分離手段を有する第1の導波路で直線偏光にする偏
光部を備えた導波路型光部品、前記偏光部で偏光された
光が伝搬されファラデー効果により電流を計測する光フ
ァイバセンサ部、該光ファイバセンサ部から出射された
光を、前記基板上に形成された第2の導波路中に備わる
分岐部で少なくとも2つに分波し、分波されたそれぞれ
の光のうち少なくとも2つは互いに直交するように偏光
分離する偏光分離手段をさらに備えた前記導波路型光部
品、及び偏光分離された光をそれぞれ受光部に導く伝送
部を備えたので、偏光の分離を行う光学系が、同一基板
上に形成された導波路型光部品によって構成され、これ
により部品点数が少なく、信頼性が高く低コストな光フ
ァイバ電流センサを提供することができる。
【0064】本発明の第4の発明に係る光ファイバ電流
センサは、光源から発せられた光を、基板上に形成され
第1の偏光分離手段を有する導波路で直線偏光にする偏
光部と、偏光された光を出射するポート部とを備えた導
波路型光部品、前記ポート部でから出射された光が伝搬
されファラデー効果により電流を計測する光ファイバセ
ンサ部、該光ファイバセンサ部の一端に設けられ伝搬さ
れた光を反射する反射ミラー、該反射ミラーで反射され
前記光ファイバセンサ部で伝搬され前記ポート部を介し
てへ再び前記導波路型光部品の前記導波路へ入射された
光を、前記導波路中であって前記第1の偏光分離手段と
前記ポートとの間に形成された分岐部で少なくとも2つ
に分波し、分波されたそれぞれの光のうち少なくとも2
つは互いに直交するように偏光分離する第2の偏光分離
手段をさらに備えた前記導波路型光部品、及び偏光分離
された光をそれぞれ受光部に導く伝送部を備えたので、
偏光の分離を行う光学系が、同一基板上に形成された導
波路型光部品によって構成され、これにより部品点数が
少なく、信頼性が高く低コストな光ファイバ電流センサ
を提供することができる。
【0065】本発明の第5の発明に係る光ファイバ電流
センサは、光源から発せられた光を直線偏光にして光フ
ァイバセンサへ送出する偏光部または、光ファイバセン
サ部から出射された光を、少なくとも2つに分波し、分
波されたそれぞれの光のうち少なくとも2つは互いに直
交するように偏光分離する偏光分離部の少なくとも一方
を、一基板上に形成された導波路と、該導波路中に偏光
分離手段とを備えた光部品で構成したので、偏光の分離
を行う光学系が、同一基板上に形成された導波路型光部
品によって構成され、これにより部品点数が少なく、信
頼性が高く低コストな光ファイバ電流センサを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による導波路型光部品
の構成を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線の断面摸式図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の導波型光部品に用い
られる積層型偏光子の構成を示した図である。
【図4】 本発明の実施の形態1による導波路型光部品
の作製プロセスを示したプロセス図である。
【図5】 本発明の実施の形態2による導波路型光部品
の構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態2による導波路型光部品
の作製プロセスの一部を示したプロセス図である。
【図7】 本発明の実施の形態3による導波路型光部品
の構成を示す斜視図である。
【図8】 図7のB−B線の断面摸式図である。
【図9】 本発明の実施の形態4による導波路型光部品
の構成を示す斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態5による導波路型光部
品の構成を示す斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態6による導波路型光部
品の構成を示す斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態7による光ファイバ電
流センサの構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態8による光ファイバ電
流センサの構成図である。
【図14】 本発明の実施の形態9による光ファイバ電
流センサの構成図である。
【図15】 本発明の実施の形態10による光ファイバ
電流センサの構成図である。
【図16】 本発明の実施の形態11による光ファイバ
電流センサの構成図である。
【図17】 本発明の実施の形態12による光ファイバ
電流センサの構成図である。
【図18】 従来の光ファイバ電流センサの一例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 入力ポート、 2a、2b 出力ポート、 3
シリコン基板、4 入力用導波路、 5、6 出力用導
波路、 7 分岐部、8a、8b 積層型偏光子、
9 溝、 10 コア、11 クラッド、 1
2 誘電体膜、 13 金属膜、14 入射光、
15 入力ポート、 16a、16b 出力
ポート、17 LiNbO3基板、 18、
19、20 チタン拡散導波路、21 分岐部、
22 金属膜、 23 プロトン交換導波路、2
4a、24b 入力ポート、 25a、25b、
25c 出力ポート、26 入力用導波路、 27、
28 導波路、 30 分岐部、31a、31
b、31c 積層型偏光子、 32a、32b 入力ポ
ート、33a、33b、33c 出力ポート、34、3
5、36、37 チタン拡散導波路、 38 分岐部、
39 プロトン交換導波路、 40a、40b 金属
膜、41a、41b 入力ポート、 42a、42
b、42c 出力ポート、43、44、45 チタン拡
散導波路、 46 分岐部、47、48 プロト
ン交換導波路、 49 金属膜、 50 入力ポー
ト、51 入出力ポート、 52a、52b 出
力ポート、53、54、55、56、57 導波路、
58、59 分岐部、60a、60b、60c 積層
型偏光子、 61 光源、62 伝送用光ファイバ、
63、64 レンズ、65 グラントムソンプリズ
ム、 66 センサ用光ファイバ、67 導体、
68 導波路型光部品、 69 コネクタ、70 フ
ァイバアレイコネクタ、 71、72 伝送用光フ
ァイバ、73、74 受光器、 75、76 導波路
型光部品、77、78 コネクタ、 79、80、81
導波路型光部品、82 コネクタ、 83 反射
ミラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉新 喜市 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高林 正和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 内川 英興 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 越智 直輝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 黒澤 潔 横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力 株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 山下 和徳 横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力 株式会社電力研究所内 Fターム(参考) 2G025 AA01 AA05 AB10 AB14 AC06 2G035 AA00 AB08 AD35 AD37 AD38 AD43 2H038 AA04 2H047 AA03 AA04 AA12 BB12 BB14 CC05 EE12 EE13 EE21 EE24 GG03 HH01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された導波路と、該導波路
    を少なくとも2つに分岐する分岐部と、分岐された前記
    それぞれの導波路中に偏光分離手段を備え、前記導波路
    に入射され、前記偏光分離手段により偏光分離された光
    のうち少なくとも2つは互いに直交する偏光であること
    を特徴とする導波路型光部品。
  2. 【請求項2】 偏光分離手段を備えた第2の導波路をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項1に記載の導波路型
    光部品。
  3. 【請求項3】 導波路は双方向の光を伝搬し、前記導波
    路中の分岐部が合分波機能を備えた分岐部であることを
    特徴とする請求項1に記載の導波路型光部品。
  4. 【請求項4】 偏光分離手段が金属層と誘電体層が交互
    に積層された積層型偏光子であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載の導波路型光部品。
  5. 【請求項5】 基板がLiNbO3基板からなり、偏光
    分離手段がプロトン交換導波路及び/またはその上に金
    属膜の形成されたチタン拡散導波路であることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導波路型光
    部品。
  6. 【請求項6】 光源から発せられた光を直線偏光にする
    偏光部、該偏光部で偏光された光が伝搬されファラデー
    効果により電流を計測する光ファイバセンサ部、該光フ
    ァイバセンサ部から出射された光を、基板上に形成され
    た導波路中に備わる分岐部で少なくとも2つに分波し、
    分波されたそれぞれの光のうち少なくとも2つは互いに
    直交するように偏光分離する導波路型光部品、及び偏光
    分離された光をそれぞれ受光部に導く伝送部を備えたこ
    とを特徴とする光ファイバ電流センサ。
  7. 【請求項7】 光源から発せられた光を、基板上に形成
    され偏光分離手段を有する第1の導波路で直線偏光にす
    る偏光部を備えた導波路型光部品、前記偏光部で偏光さ
    れた光が伝搬されファラデー効果により電流を計測する
    光ファイバセンサ部、該光ファイバセンサ部から出射さ
    れた光を、前記基板上に形成された第2の導波路中に備
    わる分岐部で少なくとも2つに分波し、分波されたそれ
    ぞれの光のうち少なくとも2つは互いに直交するように
    偏光分離する偏光分離手段をさらに備えた前記導波路型
    光部品、及び偏光分離された光をそれぞれ受光部に導く
    伝送部を備えたことを特徴とする光ファイバ電流セン
    サ。
  8. 【請求項8】 光源から発せられた光を、基板上に形成
    され第1の偏光分離手段を有する導波路で直線偏光にす
    る偏光部と、偏光された光を出射するポート部とを備え
    た導波路型光部品、前記ポート部から出射された光が伝
    搬されファラデー効果により電流を計測する光ファイバ
    センサ部、該光ファイバセンサ部の一端に設けられ伝搬
    された光を反射する反射ミラー、該反射ミラーで反射さ
    れ前記光ファイバセンサ部で伝搬され前記ポート部を介
    して再び前記導波路型光部品の前記導波路へ入射された
    光を、前記導波路中であって前記第1の偏光分離手段と
    前記ポートとの間に形成された分岐部で少なくとも2つ
    に分波し、分波されたそれぞれの光のうち少なくとも2
    つは互いに直交するように偏光分離する第2の偏光分離
    手段をさらに備えた前記導波路型光部品、及び偏光分離
    された光をそれぞれ受光部に導く伝送部を備えたことを
    特徴とする光ファイバ電流センサ。
  9. 【請求項9】 光源から発せられた光を直線偏光にする
    偏光部、該偏光部で偏光された光が伝搬されファラデー
    効果により電流を計測する光ファイバセンサ部、該光フ
    ァイバセンサ部から出射された光を、少なくとも2つに
    分波し、分波されたそれぞれの光のうち少なくとも2つ
    は互いに直交するように偏光分離する偏光分離部、及び
    偏光分離された光をそれぞれ受光部に導く伝送部を備え
    た光ファイバ電流センサにおいて、前記偏光部及び前記
    偏光分離部の少なくとも一方を一基板上に形成された導
    波路と、該導波路中に偏光分離手段とを備えた光部品で
    構成したことを特徴とする光ファイバ電流センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105425016A (zh) * 2015-12-24 2016-03-23 国网重庆市电力公司电力科学研究院 一种光学电流传感器用集成光路芯片及其光学电流传感器
JP2017173022A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 シチズンファインデバイス株式会社 光プローブ電流センサ素子及び光プローブ電流センサ装置
CN111198290A (zh) * 2018-11-20 2020-05-26 许继集团有限公司 一种光纤式电流互感器

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