JP2000039403A - 信号異常検出装置 - Google Patents

信号異常検出装置

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JP2000039403A
JP2000039403A JP10205441A JP20544198A JP2000039403A JP 2000039403 A JP2000039403 A JP 2000039403A JP 10205441 A JP10205441 A JP 10205441A JP 20544198 A JP20544198 A JP 20544198A JP 2000039403 A JP2000039403 A JP 2000039403A
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time difference
autocorrelation function
light
woven fabric
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Yoshikatsu Kisanuki
義勝 木佐貫
Hajime Suzuki
一 鈴木
Yoshimi Iwano
義美 岩野
Masashi Toda
昌司 戸田
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Toyota Industries Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/89Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles
    • G01N21/892Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles characterised by the flaw, defect or object feature examined
    • G01N21/898Irregularities in textured or patterned surfaces, e.g. textiles, wood
    • G01N21/8983Irregularities in textured or patterned surfaces, e.g. textiles, wood for testing textile webs, i.e. woven material
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面に特徴を有する測定対象における異常部を
高い精度で検出する。 【解決手段】織布Wからの反射光を受光する空間フィル
タ13からの出力信号は、帯域通過フィルタ23を介し
て自己相関関数演算器24及び遅延回路29に入力され
る。自己相関関数演算器24は帯域通過フィルタ23か
らの出力信号の自己相関関数信号を時間差演算回路30
に出力し、遅延回路29は帯域通過フィルタ23からの
出力信号の遅延信号を時間差演算回路30に出力する。
時間差演算回路30は、自己相関関数信号と遅延信号と
の時間差の信号をマイクロコンピュータCPUに送る。
マイクロコンピュータCPUは、予め設定された閾値と
前記時間差信号の値との大小比較を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に特徴を有す
る測定対象の前記特徴を表す信号を前記測定対象から抽
出して測定対象の異常部を検出する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】前記測定対象としては例えば織布があ
り、この場合の異常部は織布上の織り傷である。織り傷
を検出する方式は種々ある。1つの検出方式としては、
織布面に光を走査し、この光走査による織布からの反射
光あるいは透過光の光量変化から織り傷を検出する方式
がある。別の検出方式としては、カメラを用いた画像処
理によって織り傷を検出する方式がある。さらに別の検
出方式としては、織布面に光を照射し、この光照射によ
る織布からの反射光あるいは透過光を空間フィルタで受
光して織り傷を検出する方式がある。
【0003】織布は、経糸と緯糸とを規則的に組み合わ
せてできており、前記した検出方式のいずれにおいても
織布における経糸と緯糸との規則性を利用した織り傷検
出が行われる。即ち、織布面の状態を検出した後、この
検出結果から前記規則性を利用して正常部と異常部とを
分離するという処理手順が遂行される。
【0004】特開平6−10244号公報、特開平6−
102198号公報に開示される検反装置では、空間フ
ィルタを用いて織布面の状態を検出し、この織布面の状
態を表す検出信号をフィルタ処理して織り傷の特定を行
なっている。
【0005】図10の曲線Dは、空間フィルタを一定速
度で移動させながら織布面上に照射した光の反射光量の
変化を計測して得られる信号の一例である。反射光量は
経糸と緯糸との交差状況によって変化するため、曲線D
で示す空間フィルタの出力信号は高い周期性を持ち、こ
の出力信号の周期は糸の配列ピッチに対応する。織布上
の織り傷における経糸と緯糸との交差状況は正常部の場
合と異なり、織り傷部分における反射特性が正常部にお
ける反射特性とは異なる。そのため、織り傷に対応する
空間フィルタからの出力信号における周期性は、正常部
に対応する空間フィルタからの出力信号における周期性
に比して僅かに損なわれる。例えば、筬羽間への経糸の
通し違いによって生じる経筋は、図10の曲線部分D1
で示すような信号をもたらし、信号の周期と共に信号の
レベルも変化する。
【0006】特開平6−10244号公報、特開平6−
102198号公報に開示されている検反装置では、空
間フィルタからの出力信号を全波整流回路やローパスフ
ィルタ等を用いて信号処理し、この処理された信号の大
きさの変化から織り傷の有無の判定が行われる。この場
合、処理された信号の大きさが予め設定された閾値を越
えた場合に織り傷有りという判定が行われる。空間フィ
ルタを用いた検出方式では、織布面の状態の検出と同時
に正常部と異常部との分離が行われるという特徴があ
り、この特徴のために信号処理系を簡素化できると共
に、信号処理の高速化が可能である。
【0007】全波整流回路やローパスフィルタ等を用い
た信号処理は、織り傷検出を行なう際に雑音となる信号
成分を取り除くことを目的として行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】空間フィルタから出力
された出力信号をフィルタ処理して織り傷を特定しよう
とした場合、織り傷が大きい場合には正常部の信号と織
り傷部の信号とのS/N比が大きくなり、織り傷部の特
定が容易である。特開平6−10244号公報、特開平
6−102198号公報の開示例では、経糸の数本〜数
十本に及ぶ大きな織り傷が対象となっており、特開平6
−10244号公報、特開平6−102198号公報の
織り傷有無の判定によっても誤検出は生じない。しか
し、織り傷には多くの種類があり、その大部分は糸1本
の位置ずれに関連する小さな織り傷である。このように
織り傷が小さい場合には正常部の信号と織り傷部の信号
とのS/N比が小さくなり、織り傷部の特定が困難であ
る。
【0009】正常部の信号と織り傷部の信号とのS/N
比は、織り傷の大きさ以外にも織り傷の種類や織布の製
織条件、さらには同一の製織条件においても糸むら、織
布の織り密度によっても変化する。例えば、織布の織り
密度が高いほど前記S/N比は小さくなる。そのため、
織り傷の有無を判定する際に設定する閾値を織り傷の種
類や製織条件等に応じて変更することは、織り傷を高精
度で検出する上で必要である。しかし、S/N比が小さ
い条件下での閾値の設定は容易ではなく、閾値の僅かな
違いが誤検出をもたらす。図10の直線Kは設定された
閾値を表すが、正常部である曲線部D2,D3,D4,
D5(これらは例えば糸むら、織り密度むらによって生
じる)によってもたらされる信号の大きさが閾値とほぼ
同じとなる場合がある。このような閾値の設定は誤検出
をもたらす。又、織り傷の種類や製織条件に応じて閾値
に応じて設定することは、装置の操作性を悪くする。
【0010】空間フィルタから出力される信号を詳細に
調査してみると、織り傷の信号には正常部の信号と異な
る周波数成分が含まれていることがわかる。しかし、抽
出すべき周波数帯域の信号成分は微小である。そのた
め、フーリエ変換等を利用した周波数分析を行なったと
してもS/N比が小さく、織り傷の特定は困難である。
【0011】本発明は、表面に特徴を有する測定対象に
おける異常部を高い精度で検出することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、表面に特徴を有する測定対象の前記特徴を表す
空間周波数成分を含んだ信号を前記測定対象から抽出す
る特徴抽出手段と、前記特徴抽出手段により抽出された
抽出信号を一定時間遅延する遅延手段と、前記抽出信号
の自己相関関数を演算する自己相関関数演算手段と、前
記遅延手段から出力される遅延信号と、前記自己相関関
数演算手段から出力される自己相関関数信号との時間差
を演算する時間差演算手段と、前記時間差演算手段から
出力された時間差信号に基づいて異常有無を判定する異
常有無判定手段とを備えた信号異常検出装置を構成し
た。
【0013】前記時間差信号の値は、前記抽出信号の空
間周波数成分の周期がほぼ一定となる測定対象の表面の
正常な特徴部分では小さくなる。しかし、前記時間差信
号の値は、前記抽出信号の空間周波数成分の周期が前記
正常な特徴部分における周期とは異なる異常な特徴部分
(異常部)では大きくなる。自己相関関数信号と遅延信
号との時間差の計測は測定対象の異常部の特定の精度を
高める。
【0014】請求項2の発明では、請求項1において、
特定の周波数帯域の空間周波数成分を含んだ信号のみを
通過させる帯域通過フィルタを備えた特徴抽出手段を構
成した。
【0015】このような空間周波数成分の選択は異常部
の検出精度を高める上で有効である。請求項3の発明で
は、請求項1及び請求項2のいずれか1項において、前
記測定対象へ光を投射する投光手段と、前記投光手段か
ら投射した光の前記測定対象からの反射光を受光して前
記測定対象の特徴を表す空間周波数成分を含んだ信号と
して出力する受光手段とを備えた前記特徴抽出手段を構
成した。
【0016】測定対象の表面の特徴が空間周波数成分信
号のレベル変化を小さくするものである場合、正常部と
異常部との信号レベルの差が小さくなり、S/N比が小
さくなる。異常部における空間周波数成分信号には微小
ながら異常部特有の特徴が含まれているが、これらの特
徴を個々に用いて異常部の特定を行なうのは困難であ
る。しかし、自己相関関数信号と遅延信号との時間差の
計測に基づく判定は、正常部と異常部との信号レベルの
変化が小さい場合にも高精度の検出を保障する。
【0017】請求項4の発明では、請求項1乃至請求項
3のいずれか1項において、前記測定対象を織布とし
た。請求項1乃至請求項3の発明は織布の検反への適用
に好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を検反装置に具体化
した第1の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明す
る。
【0019】図1に示すように、経糸T及び緯糸Yによ
って織機上で製織されている織布Wの上方にはガイドレ
ール11が織布Wの織り幅方向(緯糸Yの長手方向)に
配設されており、ガイドレール11にはセンサヘッド1
2が往復動可能に支持されている。センサヘッド12
は、集光レンズ10と空間フィルタ13と鏡14とを備
えている。織布Wの一方の布端の外側方には正逆転可能
なモータ15が配設されており、他方の布端の外側方に
はガイドプーリ16が配設されている。モータ15の出
力軸には駆動プーリ151が止着されており、駆動プー
リ151とガイドプーリ16とには無端状のベルト17
が掛け渡されている。モータ15の正逆転によりベルト
17が往復周回する。ベルト17にはセンサヘッド12
が止着されており、ベルト17の往復周回に伴ってセン
サヘッド12が織布Wの両布端の間を往復動する。
【0020】モータ15はモータ制御装置18の制御を
受ける。モータ15には回転検出器152が取り付けら
れており、モータ制御装置18は回転検出器152から
モータ15の回転角情報を得る。モータ制御装置18は
回転検出器152から得られる回転角情報に基づいてモ
ータ15の回転角をフィードバック制御する。
【0021】モータ15の近くにはレーザ投光器19が
配設されている。図2に示すように、レーザ投光器19
の投射経路は、センサヘッド12の往復動に伴う鏡14
の移動経路上にあり、レーザ投光器19からの投射光は
鏡14によって織布Wの上面に向けて反射される。織布
Wの上面で反射した光の一部は集光レンズ10を介して
空間フィルタ13によって受光される。図3に示すよう
に、空間フィルタ13は、受け取った光をその受光量に
応じた電流信号に変換して信号処理装置22に出力す
る。
【0022】図3に示すように、信号処理装置22は、
増幅回路20と電流−電圧変換回路21と帯域通過フィ
ルタ23と自己相関関数演算器24と遅延回路29と時
間差演算回路30とからなる。増幅回路20は変換電流
信号を増幅して電流−電圧変換回路21に出力し、電流
−電圧変換回路21は増幅電流信号を電圧信号に変換し
て帯域通過フィルタ23に出力する。信号処理装置22
には判定器25が信号接続されている。判定器25は、
マイクロコンピュータCPU、プログラムメモリROM
及びデータメモリRAMからなる。プログラムメモリR
OMは、マイクロコンピュータCPUが行なう一連の処
理のプログラムを記憶している。
【0023】マイクロコンピュータCPUは、織機制御
装置26、モータ制御装置18、帯域通過フィルタ23
及びレーザ投光器19に信号接続されている。織機の起
動スイッチ27をONすると、織機制御装置26は製織
を行なうための一連の処理を行なうと共に、経糸密度、
織り組織、織機回転数等の製織条件、空間フィルタ13
と織布Wとの相対移動速度をマイクロコンピュータCP
Uに送信する。マイクロコンピュータCPUは受信した
製織条件、空間フィルタ13と織布Wとの相対移動速度
に基づいて帯域通過フィルタ23の処理特性を演算す
る。この演算結果は帯域通過フィルタ23に送られる。
又、織機制御装置26は製織条件の送信後にマイクロコ
ンピュータCPUに対して検反開始信号を出力する。
【0024】帯域通過フィルタ23における処理特性
は、例えば図6に曲線Gで示すようなものである。本実
施の形態における空間フィルタ13の出力信号の中心周
波数は2.6KHzであり、通過周波数帯域は中心周波
数2.6KHzに対して±0.5KHzに設定されてい
る。このような通過周波数帯域の設定は織布W上の異常
部の検出に必要な信号成分を得るためである。
【0025】前記演算結果の送信後、マイクロコンピュ
ータCPUは、前記検反開始信号の入力に応答してモー
タ制御装置18にトラバース開始信号を送信すると共
に、レーザ投光器19を点灯する。モータ制御装置18
はトラバース開始信号の受信に基づいてモータ15を回
転制御し、センサヘッド12が織布Wの織り幅方向に移
動する。モータ制御装置18は、モータ15の単位時間
当たりの回転角、即ち回転速度が予め設定された規定値
に達するとマイクロコンピュータCPUに対して検査有
効信号を送信する。
【0026】織布Wの表面からの反射光を受光した空間
フィルタ13は、経糸Tの密度に応じた空間周波数成分
からなる電気信号を信号処理装置22に送信する。この
電気信号の送信は、レーザ投光器19の点灯時点から行
われる。帯域通過フィルタ23は空間フィルタ13から
得られた出力信号を自己相関関数演算器24及び遅延回
路29に出力する。
【0027】帯域通過フィルタ23から出力された信号
をXとした場合、自己相関関数演算器24は次式(1)
に基づいて自己相関関数R(i)を演算する。
【0028】
【数1】 R(i)=ΣX(k)・X(k+i)/(N−1) ・・・(1) N,k,iはいずれも整数であり、X(k+i)は原信
号X(k)に対して所定時間τだけずらした信号であ
る。自己相関関数演算器24は演算して得た自己相関関
数信号Rを時間差演算回路30に出力する。遅延回路2
9は抽出信号である原信号Xを所定時間(遅延時間)τ
だけ遅らせた遅延信号X(τ)を時間差演算回路30に
出力する。図4の曲線X(τ)は遅延信号を表し、曲線
Rは自己相関関数信号を表す。遅延時間τは、正常部に
おける信号Xと自己相関関数信号Rとが零レベルでほぼ
一致するように設定される。信号Xは空間フィルタ13
の移動速度と経糸配列密度とから決まるため、遅延時間
τは前記移動速度及び経糸配列密度を考慮して設定する
ことになる。
【0029】時間差演算回路30は、自己相関関数信号
Rと遅延信号X(τ)との時間差Δtを演算する。時間
差Δtは、自己相関関数信号Rの零レベル部位と、遅延
信号X(τ)の零レベル部位との時間差である。時間差
演算回路30は、時間差Δtに応じた電圧信号で表され
る時間差信号V(τ)をマイクロコンピュータCPUに
出力する。
【0030】織布Wの面からの反射光の光量は、緯糸Y
と経糸Tとの交差状況により変化し、空間フィルタ13
からの出力信号は緯糸Yと経糸Tとの交差状況に応じた
周波数の信号になる。特開平6−10244号公報、特
開平6−102198号公報に開示されるように、空間
フィルタ13の受光部は短冊形状であり、短冊形状の長
手方向が経糸Tの長手方向と一致させてある。そのた
め、空間フィルタ13からの出力信号の周期は経糸Tの
配列ピッチに対応する。即ち、空間フィルタ13は、測
定対象である織布Wの表面の特徴を表す空間周波数成分
を含んだ信号を抽出する特徴抽出手段を構成する。
【0031】織布Wに織り傷があると、経糸Tと緯糸Y
との交差状況が変化するため、織り傷に対応する信号
は、正常部に対応する信号に比べて規則性が損なわれ
る。図4の自己相関関数信号Rのうちの信号部Rkは織
り傷に対応し、遅延信号X(τ)のうちの異常信号部X
(τ)kは織り傷に対応する。
【0032】マイクロコンピュータCPUは、時間差演
算回路30からの時間差信号V(τ)の値と予め設定さ
れた閾値Emax との大小比較を行なう。図5(a),
(b)の波形信号は時間差信号V(τ)を表す。時間差
信号V(τ)の値が閾値Emaxを越える場合には、マイ
クロコンピュータCPUはモータ制御装置18に対して
モータ15の回転角をマイクロコンピュータCPUに送
信するように要求する。モータ制御装置18はこの送信
要求に応答して前記回転角をマイクロコンピュータCP
Uに送信し、マイクロコンピュータCPUは送信された
回転角をセンサヘッド12の位置情報に変換して織り傷
発生位置を演算する。マイクロコンピュータCPUはこ
の演算して得られた織り傷発生位置情報を織機制御装置
26に送信し、織機制御装置26は送信された織り傷発
生位置情報を表示装置28に表示する。
【0033】閾値Emax は、時間差信号V(τ)の正常
部のピーク値と異常信号部V(τ)kのピーク値とを識
別し得るように設定されている。図示のように異常信号
部V(τ)kのピーク値が閾値Emax を上回ると、判定
器25は織り傷発生位置情報を出力する。判定器25
は、時間差演算手段である時間差演算回路30の演算結
果に基づいて異常有無を判定する異常有無判定手段を構
成する。
【0034】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)投光手段であるレーザ投光器19及び受光手段
である空間フィルタ13は特徴抽出手段を構成し、空間
フィルタ13は測定対象である織布Wの表面の特徴を表
す空間周波数成分を含んだ信号を抽出信号として出力す
る。織布Wの表面の特徴が空間周波数成分信号のレベル
変化を小さくするものである場合、正常部と異常部との
信号レベルの差が小さくなり、S/N比が小さくなる。
異常部における空間周波数成分信号には微小ながら異常
部特有の特徴が含まれているが、フーリエ変換等を利用
した周波数分析を行なったとしても異常部の特定が困難
である。
【0035】空間フィルタ13は、狭帯域通過フィルタ
であり、測定対象(本実施の形態では織布W)の表面の
特徴が持つ空間周波数成分から経糸配列密度に対応した
空間周波数成分fwを通過させるものである。空間フィ
ルタ13の通過帯域幅は、空間フィルタ13を構成する
短冊状の受光素子の幅や間隔によって変更できるが、経
糸配列密度に対応した空間周波数成分fwのみを通過さ
せるように前記通過帯域幅を設定することは困難であ
る。そのため、織り傷近傍で計測される空間フィルタ1
3の出力信号fsは、空間周波数成分fwと、これ以外
の周波数成分の信号(織り傷に起因した成分の信号f
e)との合成信号(fw+fe)として表せる。
【0036】任意の原信号の自己相関関数信号は、原信
号の基本周波数からなる信号となる。織り傷のない正常
部における出力信号fsの自己相関関数信号faは、f
a≒fw=fsとなる信号である。従って、正常部では
fa−fs=(エラー信号)≒0となり、織り傷部では
fa−fs=(エラー信号)=fa−(fw+fe)≠
0となる。このような差が織り傷発生の探知を可能とす
る。エラー信号は周波数での比較によって把握するた
め、実際の信号波形では織り傷は信号の時間差として計
測される。
【0037】図4に示すように、遅延手段である遅延回
路29から出力された遅延信号X(τ)の正常信号部X
(τ)nと、自己相関関数演算手段である自己相関関数
演算器24から出力された自己相関関数信号Rとの零レ
ベルでの時間差は小さい。しかし、遅延信号X(τ)の
異常信号部X(τ)nと自己相関関数信号Rとの零レベ
ルでの時間差は大きくなる。
【0038】図4の正常信号部X(τ)nと自己相関関
数信号Rとの零レベルでの時間差を表したものが図5
(a)のグラフであり、図4の異常信号部X(τ)kと
自己相関関数信号Rとの零レベルでの時間差を表したも
のが図5(b)のグラフである。図示のように、異常部
における時間差は正常部における時間差の約3倍程度の
大きさになっている。又、糸の太さむらや糸密度等によ
って正常部においても時間差が見られるが、このような
時間差は異常部における時間差に比べれば小さい。即
ち、異常部で固有に見られる信号変化の特徴は、空間フ
ィルタ13からの出力信号に対する遅延、自己相関関数
演算という信号処理によって高精度で抽出され、正常部
と異常部との信号の比(S/N比)を大きくすることが
できる。従って、異常部の有無の判定に用いられる閾値
Emax の設定が容易となり、S/N比が小さいために異
常部の特定が困難であった織布に対しても異常部の特定
が可能となる。 (1-2)自己相関関数信号Rと遅延信号X(τ)との時
間差を零レベルで比較して得る構成は、周波数成分の信
号に対して好適である。 (1-3)時間差演算回路30によって時間差を電圧値に
変換して出力する構成は、異常部の有無の判定を行なう
上で簡便である。 (1-4)S/N比を大きくすることができるため、異常
有無判別に対する外乱や製織条件の影響を小さくするこ
とができる。 (1-5)信号処理装置22は簡素な処理アルゴリズムを
もたらす回路で構成されているため、信号処理の高速
化、装置の低価格化がもたらされる。
【0039】特徴抽出手段としては、固定光源とCCD
とを用いる手段、走査光と光電変換素子とを用いる手段
もある。これらを用いた特徴抽出手段は、処理速度が遅
くなったり、処理系が複雑になるなどの問題があるが採
用可能である。
【0040】固定光源とCCDとを用いた第2の実施の
形態を図7及び図8に基づいて説明する。第1の実施の
形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。図7に示
すように、固定光源31,32及びCCD33がセンサ
ヘッド34に組み込んであり、センサヘッド34は織布
Wに対して相対移動する。固定光源31,32は織布W
面におけるCCD33の検出領域35に光を照射する。
照射された光の織布W面における反射光の強度は糸の交
差状況に応じて変化すると考えられる。よって、集光レ
ンズ42を介してCCD33により反射光を変換するこ
とにより、織布W面における糸の交差状況に応じた電気
信号を得ることができる。得られた電気信号は織布W面
における空間周波数分布を表すことから、欠点検出を行
なうには前記電気信号から特定の空間周波数成分のみを
抽出する。
【0041】特定の空間周波数成分のみを抽出するに
は、CCD33の画素データに対して一定のパターンの
荷重関数を乗算する方法がある。図8は乗算に用いる荷
重関数h(x)の一例を示す。CCD33は画素データ
を読み出すためにマイクロコンピュータ36に接続され
ている。マイクロコンピュータ36は、画素データを読
み出す際に荷重関数h(x)を乗算し、内部の記憶装置
に乗算結果を保存する。検出領域35内の画素データの
読み込みが完了すると、マイクロコンピュータ36は経
糸あるいは緯糸の長手方向に対応した画素方向に積分処
理を行なう。この結果、空間フィルタの場合と同様の特
定の空間周波数成分からなる信号を抽出することができ
る。抽出する空間周波数成分は荷重関数h(x)の形に
より変更することができる。なお、抽出した特定の空間
周波数成分からなるデータに対する処理は本願発明に示
す通りである。
【0042】なお、CCDによって光電変換する光は、
織布W面における反射光及び透過光の少なくとも一方で
よい。次に、走査光と光電変換素子とを用いて特徴抽出
手段を具体化した第3の実施の形態を図9に基づいて説
明する。
【0043】前述の空間フィルタやCCDを用いた例
は、空間フィルタと光源、及びCCDと光源とが一体と
なって織布面に対して相対移動した。これに対して、走
査光を用いる方法は、揺動あるいは回転する反射板37
に光源38から光を当ててその反射光を織布W面上で走
査させ、織布W面における反射光を光電変換素子39に
より計測するものである。40は集光レンズである。織
布W面における反射光の強度は、織布W面の糸の交差状
況により変化することから、その強度変化を光電変換素
子39で光電変換することにより織布W面の空間周波数
分布に応じた電気信号を得ることができる。織布W面の
空間周波数分布に応じた電気信号から特定の周波数成分
からなる電気信号を抽出するためにはフィルタ処理を用
いることができる。例えば、光電変換素子39から出力
される電気信号をマイクロコンピュータ41を用いて処
理する場合には電気信号をアナログ−デジタル変換し、
変換結果をマイクロコンピュータ41内の記憶装置に保
存する。保存する際にデジタルフィルタ処理を行なうこ
とにより特定の周波数成分のみを抽出することが可能で
ある。抽出する周波数は、用いるデジタルフィルタの特
性により変更できる。記憶装置に保存したデータから欠
点検出を行なう処理の詳細は前述の実施の形態に示す通
りである。
【0044】なお、光電変換素子39によって光電変換
する光は、織布W面における反射光及び透過光の少なく
とも一方でよい。又、本発明は、織布以外の表面に特徴
を有する測定対象にも適用できる。
【0045】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下にその効果と共に記載す
る。 (1)請求項1乃至請求項4において、時間差演算手段
は、遅延手段から出力される遅延信号と、前記自己相関
関数演算手段から出力される自己相関関数信号との時間
差を零レベルでの時間差として演算する信号異常検出装
置。
【0046】このような構成は周波数成分の信号に対し
て好適である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、特徴抽
出手段により抽出された抽出信号を遅延した遅延信号
と、前記抽出信号の自己相関関数信号との時間差の信号
に基づいて異常有無を判定するようにしたので、表面に
特徴を有する測定対象における異常部を高い精度で検出
し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す斜視図。
【図2】センサヘッドを示す正断面図。
【図3】信号処理装置及び判定器の回路図。
【図4】抽出信号、自己相関関数信号及び遅延信号の関
係を示すグラフ。
【図5】(a)は正常部における時間差信号を表すグラ
フ。(a)は異常部における時間差信号を表すグラフ。
【図6】波形整形特性を示すグラフ。
【図7】第2の実施の形態を示す正断面図。
【図8】CCDの画素データに乗算する荷重関数を示す
グラフ。
【図9】第3の実施の形態を示す斜視図。
【図10】従来の異常有無判定方法を説明するグラフ。
【符号の説明】
13…特徴抽出手段を構成する空間フィルタ、19…投
光手段となるレーザ投光器、23…帯域通過フィルタ、
24…自己相関関数演算手段となる自己相関関数演算
器、25…異常有無判定手段を構成する判定器、29…
遅延手段となる遅延回路、30…時間差演算手段となる
時間差演算回路、33…特徴抽出手段を構成するCC
D、39…特徴抽出手段を構成する光電変換素子、W…
測定対象となる織布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 岩野 義美 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 戸田 昌司 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 2G051 AA40 AB02 AC15 BA10 BC06 CA03 CB01 CB02 EA04 EA12 EA16 EA25 EB01 EC05 EC07 3B154 AB20 BA53 BB18 BC42 CA09 CA13 CA16 CA22 CA27 CA29 4L043 BC05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に特徴を有する測定対象の前記特徴を
    表す空間周波数成分を含んだ信号を前記測定対象から抽
    出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段により抽出された抽出信号を一定時間
    遅延する遅延手段と、 前記抽出信号の自己相関関数を演算する自己相関関数演
    算手段と、 前記遅延手段から出力される遅延信号と、前記自己相関
    関数演算手段から出力される自己相関関数信号との時間
    差を演算する時間差演算手段と、 前記時間差演算手段から出力された時間差信号に基づい
    て異常有無を判定する異常有無判定手段とを備えた信号
    異常検出装置。
  2. 【請求項2】特徴抽出手段は、特定の周波数帯域の空間
    周波数成分を含んだ信号のみを通過させる帯域通過フィ
    ルタを備えている請求項1に記載の信号異常検出装置。
  3. 【請求項3】前記特徴抽出手段は、前記測定対象へ光を
    投射する投光手段と、前記投光手段から投射した光の前
    記測定対象からの反射光を受光して前記測定対象の特徴
    を表す空間周波数成分を含んだ信号として出力する受光
    手段とを備えている請求項1及び請求項2のいずれか1
    項に記載の信号異常検出装置。
  4. 【請求項4】前記測定対象は織布である請求項1乃至請
    求項3のいずれか1項に記載の信号異常検出装置。
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