JP2000037831A - ガスバリヤー性紙容器 - Google Patents

ガスバリヤー性紙容器

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JP2000037831A
JP2000037831A JP10210080A JP21008098A JP2000037831A JP 2000037831 A JP2000037831 A JP 2000037831A JP 10210080 A JP10210080 A JP 10210080A JP 21008098 A JP21008098 A JP 21008098A JP 2000037831 A JP2000037831 A JP 2000037831A
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Japan
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layer
gas barrier
epoxy
paper container
ethylene
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JP10210080A
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English (en)
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Hiroshi Kasahara
洋 笠原
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Japan Polyolefins Co Ltd
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Japan Polyolefins Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライラミネート用接着剤や押出ラミネート
用AC剤を用いることなしに製造することができ、各層
間の接着が良好で、ガスバリヤー性に優れた紙容器を提
供する。 【解決手段】 少なくとも、紙層(イ)と、ガスバリヤ
ー性層(ハ)と、メルトフローレートが0.1〜100
g/10分であるポリオレフィン(A)および分子内に
エポキシ基を2個以上有し、分子量が3000以下であ
るエポキシ化合物(B)を含有してなり、ポリオレフィ
ン(A)成分100重量部に対して、エポキシ化合物
(B)成分が0.01〜5重量部添加されているエポキ
シ含有樹脂組成物層(ニ)とを備えてなり、前記ガスバ
リヤー性層(ハ)とエポキシ含有樹脂組成物層(ニ)と
が隣接している積層体からなることを特徴とするガスバ
リヤー性紙容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れたガスバリヤー
性を有する紙容器に関し、特に残留有機溶媒が少なく酸
素バリヤー性に優れるため長期保管性、常温流通適性、
アセプティック包装適性に優れたガスバリヤー性紙容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】液体包装用の紙容器として基本的なもの
はポリエチレン(PEと略記する)/板紙/PEの3層
構成である(本明細書においてPE/板紙/PEは、P
E、板紙、PEがこの順序で積層されていることを表
す)。これは高い剛性を有する板紙にヒートシール性を
有するPEを積層させることで、箱型の密封容器を形成
できるようにしたもので、容量200mlから2l程度
のものが広く牛乳容器、清涼飲料水容器として利用され
ている。しかし板紙やPEは金属やガラスと比べて酸素
をより多く透過する性質があり、内容物が酸化により変
質するような場合にはチルド流通が必要で、保存期間も
短いといった欠点がある。そこで無菌充填や常温流通に
対応するためにも、内容物の劣化の少ない包材として、
ガスバリヤー性を備えた紙容器が必要とされている。ま
た乾燥食品、医薬品などの包装用紙容器としては液体包
装用の板紙より薄い紙を用いて、紙/PEの2層のラミ
ネート紙も用いられる。このようなラミネート紙はPE
を内側にしてヒートシールすることにより、容易に袋状
の容器を形成することができる。このような紙容器は、
腰があり、薄いものであれば手で簡単に切れるカット性
の良さが特徴であるが、用途によっては液体用の紙容器
と同様にガスバリヤー性が要求される。
【0003】ところで、紙容器にガスバリヤー性をもた
せるためにはアルミニウム(Alと略記する)箔を積層す
ることが広く行われている。この場合、各層間の接着性
や容器内面のヒートシール性等を考慮して、PE/紙/
PE/Al/エチレン−メタクリル酸共重合体(EMA
Aと略記する)/PE、あるいはPE/紙/PE/Al
/PEなどの構成が用いられる。また酒容器などにはP
E/紙/PE/Al/ポリエチレンテレフタレート(P
ETと略記する)/PE等の構成も用いられる。このよ
うなAl箔を有する積層体を製造する方法としては、ド
ライラミネート法、押出ラミネート法などが適宜選択し
て使用される。また積層体の構成によっては両者を併用
する場合がある。例えば酒容器などのPE/紙/PE/
Al/PET/PE等の構成は、AlとPETの積層に
ドライラミネート法が、またPEの積層に押出ラミネー
ト法が用いられる。
【0004】ドライラミネート法においてはイソシアネ
ート系等の接着剤を有機溶剤に溶かして溶液状にしたも
のを一方の基材上に塗工し、乾燥機で溶剤を蒸発させた
後に相手基材をニップロールで貼合する。この方法は、
高価な接着剤を多量に使う必要があるので製造コストが
上昇し、また有機溶剤を使用することによる作業環境の
低下、最終製品への臭いの残留などの問題がある。一
方、押出ラミネート法においては、PEと紙とを接着さ
せる場合には接着剤を必要としない。しかしフィルム基
材やAl等の金属箔基材に対しては接着性を向上させる
ためにイソシアネート系などのアンカーコート(ACと
略記する)剤と呼ばれる接着剤を予め基材上に塗工して
おき、その塗工面上に樹脂を溶融押出する方法が一般的
である。上記の酒容器などのPE/紙/PE/Al/P
ET/PEの製造においてもPETとPEとの積層には
ウレタン系のAC剤が使用されていた。 しかし、この
方法ではドライラミネートと同様に製造コストが上昇す
るばかりでなく、有機溶剤による作業環境の低下、最終
製品への臭いの残留などの問題がある。
【0005】これらの問題を解決するため、溶剤系のA
C剤を用いない方法として、ポリエチレンイミン系など
の水溶性AC剤を用いる方法も提案されている。しかし
水溶性AC剤は一般的に接着剤自体が水溶性のため耐水
性に劣るという欠点があった。また全くAC剤を使用し
ない方法として特開昭57−157724号公報および
特開昭59−75915号公報などでは、酸無水物基、
カルボキシル基などの極性基をポリオレフィンに導入す
る方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で得
られた積層体の接着強度はポリオレフィン単独で製造し
た積層体に比べると向上が見られるが、AC剤を使用し
たときと比べて不十分であった。本発明は、上記問題を
克服し、ドライラミネート用接着剤や押出ラミネート用
AC剤を用いることなしに製造することができ、各層間
の接着が良好で、ガスバリヤー性に優れた紙容器を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意検討
した結果、本発明者らは紙層とガスバリヤー性を有する
層とを積層させて用いるとともに、ポリオレフィン系樹
脂にエポキシ基を有する特定の化合物を配合したエポキ
シ含有樹脂組成物層をガスバリヤー性層に直接接着させ
ることにより、AC剤を使用せずに接着強度が高い積層
体を得ることができ、したがって有機溶剤による作業環
境の汚染等の心配がなく、またガスバリアー性層を有す
るので内容物の酸化による変質がない紙容器を提供で
き、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至っ
た。即ち本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも、
紙層(イ)と、ガスバリヤー性層(ハ)と、メルトフロ
ーレートが0.1〜100g/10分であるポリオレフ
ィン(A)および分子内にエポキシ基を2個以上有し、
分子量が3000以下であるエポキシ化合物(B)を含
有してなり、ポリオレフィン(A)成分100重量部に
対して、エポキシ化合物(B)成分が0.01〜5重量
部添加されているエポキシ含有樹脂組成物層(ニ)とを
備えてなり、前記ガスバリヤー性層(ハ)とエポキシ含
有樹脂組成物層(ニ)とが隣接している積層体からなる
ことを特徴とするガスバリヤー性紙容器である。
【0008】前記積層体は、容器外側から、前記紙層
(イ)、合成樹脂層(ロ)または前記エポキシ含有樹脂
組成物層(ニ)の少なくとも一方の層、前記ガスバリヤ
ー性層(ハ)、合成樹脂層(ロ)または前記エポキシ含
有樹脂組成物層(ニ)の少なくとも一方の層の順で積層
された構成とすることができる。前記ガスバリヤー性層
(ハ)としては、無機蒸着合成樹脂層を好ましく用いる
ことができ、より好ましくは無機蒸着ポリエステル層で
ある。また、前記エポキシ含有樹脂組成物層(ニ)は、
前記ポリオレフィン(A)、前記エポキシ化合物
(B)、およびエポキシ基と反応可能な官能基を有する
オレフィン系樹脂(C)を含有してなり、ポリオレフィ
ン(A)成分とオレフィン系樹脂(C)成分の合計重量
に対するオレフィン系樹脂(C)成分の含有量が30重
量%未満であり、かつ、ポリオレフィン(A)成分とオ
レフィン系樹脂(C)成分の合計100重量部に対し
て、エポキシ化合物(B)成分が0.01〜5重量部添
加されていることが好ましい。前記エポキシ化合物
(B)として、エポキシ化植物油が好ましく用いられ
る。前記オレフィン系樹脂(C)として、酸無水物基、
カルボキシル基およびカルボン酸金属塩からなる群から
選ばれた少なくとも1つの基を分子内に有するオレフィ
ン共重合体または変性オレフィン系樹脂が好ましく用い
られ、より好ましくはエチレン−無水マレイン酸共重合
体またはエチレン−無水マレイン酸−(メタ)アクリル
酸エステル共重合体である。前記合成樹脂層(ロ)とし
て、好ましくは高圧ラジカル重合法によるエチレン
(共)重合体または直鎖状低密度ポリエチレンまたはそ
の変性物、あるいはエチレン−無水マレイン酸共重合体
またはエチレン−無水マレイン酸−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体、あるいはエチレン−(メタ)アクリ
ル酸共重合体またはその金属塩が好適に用いられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の一実施形態を示したもので、紙容器を構
成する積層体の第1の実施例を示したものである。本実
施例では、紙層(イ)の片面上に合成樹脂層(ロ)、ガ
スバリヤー性層(ハ)、およびエポキシ含有樹脂組成物
層(ニ)がこの順で積層されている。本実施例において
ガスバリヤー性層(ハ)はポリエステル層1上に無機蒸
着層2が形成された構成となっており、無機蒸着層2
は、ポリエステル層1の容器外側に配され、合成樹脂層
(ロ)に接して積層されている。
【0010】本発明において紙層(イ)として用いられ
る紙材は坪量10g/m2〜500g/m2のものが好適
に用いられる。例えば液体容器を構成する場合など、容
器としての剛性が要求される場合には、一般に板紙と言
われる坪量100g/m2〜500g/m2のものが好適
に用いられる。また乾燥食品や医薬品包装用の容器を構
成する場合など、易カット性が要求される場合は坪量1
0g/m2〜150g/m2のものが好適に用いられる。
紙材の表面には接着性を向上させるためにコロナ処理、
フレーム処理、低温プラズマ処理、電子線照射処理、紫
外線照射処理など各種の前処理が施されていても良い。
この中では比較的簡便で効果の高いコロナ処理が好適に
用いられる。
【0011】本発明において合成樹脂層(ロ)を構成す
る合成樹脂は、高圧ラジカル重合法によるエチレン
(共)重合体、例えば分岐状低密度ポリエチレン(LD
PEと略記する)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VAと略記する)、エチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体(E(M)Aと略記する)、エチレン−無
水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体(E(M)AAと略記する)ま
たはその金属塩、あるいはこれらを(メタ)アクリル
酸、無水マレイン酸等のα−,β−不飽和カルボン酸を
グラフトした変性樹脂など、またはエチレンまたは炭素
数が3〜16のα−オレフィンの単独または共重合体で
ある直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPEと略記す
る)、中・高密度ポリエチレン(HDPEと略記す
る)、プロピレン系重合体などが例示できる。中でも押
出ラミネートにおける成形加工性の良さからLDPEが
好適に用いられる。またLLDPEを用いると突き刺し
強度の点で有利である。特に、この合成樹脂層(ロ)が
無機蒸着層2に接して配される場合には、エチレン−無
水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、E(M)AAま
たはその金属塩を用いれば良好な接着性が得られるので
好ましい。これらの合成樹脂は単独で、あるいは他の合
成樹脂と混合して使用することができる。
【0012】前述のLDPEは、一般に1000〜35
00気圧の高圧下でパーオキサイド等の遊離基発生剤の
存在下で重合することで得られ、多くの長鎖分岐を有す
ることを特徴の1つとしている。その長鎖分岐を有する
構造のために優れた押出特性を持っていることが知られ
ており、押出ラミネート法には特に好適に用いられる。
また重合時に用いられる反応器は、オートクレーブタイ
プあるいはチューブラータイプのいずれであってもよ
い。前述のEVAおよびE(M)Aは、LDPEと同様
に、パーオキサイド等の遊離基発生剤の存在下で重合さ
せて得られる。また前述のHDPEおよびLLDPE
は、一般にチーグラー触媒、フィリップス触媒、メタロ
セン触媒と呼ばれる触媒を用いてエチレンを単独重合さ
せたり、エチレンと炭素数3〜16のα−オレフィンと
を共重合させることによって得られる。これらは一般に
低圧・中圧・高圧法のいずれでも製造することができ、
気相法、溶液法、スラリー法のいずれの方法でも製造さ
れる。前述のプロピレン系重合体としては、プロピレン
単独共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、または
炭素数が4〜16のα−オレフィンとのランダムあるい
はブロック共重合体が挙げられる。
【0013】本発明においてガスバリヤー性層(ハ)と
しては、ポリエステル、ポリアミド(PAと略記す
る)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH
と略記する)、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニト
リル、ポリプロプレン(PPと略記する)など、あるい
はこれら延伸物などの気体透過率が小さい合成樹脂層を
単層で用いることもできるが、より好ましくは、これら
の合成樹脂層からなる基材上に、成膜したときにガスバ
リヤー性が得られる無機材料を蒸着した無機蒸着合成樹
脂層が用いられる。本実施例では、PETフィルムなど
のポリエステル基材(ポリエステル層1)上に無機蒸着
層を形成したものが特に好ましく用いられており、例え
ばAl蒸着PET、酸化Al蒸着PET,珪素酸化物蒸
着PET等が好適に用いられる。本発明において、ガス
バリアー性層(ハ)が合成樹脂層単層からなる場合も、
あるいは無機蒸着合成樹脂層からなる場合も、これを構
成する合成樹脂層が後述のエポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)と隣接するように積層される。また、このガスバ
リアー性層(ハ)を構成する合成樹脂層は、特に表面処
理を施さなくても、後述のエポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)との接着性が得られるが、コロナ処理、フレーム
処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、低温プラズマ
処理等の表面処理をあらかじめ施せば接着性が向上する
のでより好適である。さらに強固な接着を必要とする場
合には積層時にインラインで表面処理を施すとさらに好
適である。
【0014】本発明においてエポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)に用いられるポリオレフィン(A)は、エチレン
または炭素数が3〜16のα−オレフィンの単独または
共重合体であり、LDPE、LLDPE、HDPE、プ
ロピレン系重合体などのほか、EVA、E(M)AAな
どが例示でき、包装材料として多用されているLDP
E、プロピレン系重合体が特に好ましい。このポリオレ
フィン(A)のメルトフローレート(JIS K675
8による。エチレン系樹脂は190℃における、プロピ
レン系重合体は230℃における測定値を示す。以下M
FRと略記する)は0.1〜100g/10分が好まし
く、1〜20g/10分が成形性の面から特に好まし
い。
【0015】本発明においてエポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)に用いられるエポキシ化合物(B)は、分子内に
少なくとも2個以上のエポキシ基(オキシラン基)を含
む、分子量3000以下の多価エポキシ化合物である。
このエポキシ化合物(B)は分子内に2個以上のエポキ
シ基を含んでいる必要があり、分子内のエポキシ基が1
個の場合には基材との接着強度が得られない。またエポ
キシ化合物(B)の分子量は3000以下である必要が
あり、特に1500以下が好ましい。分子量が3000
を超えると、組成物化した際に、十分な接着強度を得る
ことができない。このエポキシ化合物(B)としては、
例えばフタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジ
グリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエステ
ル、アジピン酸ジグリシジルエステル、トリメチロール
プロパントリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポ
リグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリ
シジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテ
ル、水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、
フェノールノボラックポリグリシジルエーテル、エポキ
シ化植物油などが挙げられる。中でも扱い易さと食品包
装材料に用いた場合の安全性の観点からエポキシ化植物
油が好適である。
【0016】ここで、エポキシ化植物油とは天然植物油
の不飽和二重結合を過酸などを用いてエポキシ化したも
のであり、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁
油、エポキシ化オリーブ油、エポキシ化サフラワー油、
エポキシ化コーン油などを挙げることができる。これら
のエポキシ化植物油は、例えば旭電化工業(株)製、O
−130P(エポキシ化大豆油)、O−180A(エポ
キシ化亜麻仁油)等として市販されている。なお、植物
油をエポキシ化する際に若干副生するエポキシ化されて
いない、またはエポキシ化が不十分な油分の存在は本発
明における作用効果を何ら妨げるものではない。
【0017】本発明においてエポキシ化合物(B)成分
の添加量は、ポリオレフィン(A)成分100重量部に
対して0.01〜5重量部であり、0.01〜0.9重
量部が好ましい。エポキシ化合物(B)成分の添加量が
0.01重量部未満では基材との接着強度が不十分であ
り、5重量部を超えると接着強度は向上するものの、積
層体がベタツキによるブロッキングを起こしたり、臭い
を発する等の問題が発生するおそれがあるので好ましく
ない。
【0018】ところで本発明において用いられるエポキ
シ化合物(B)は、ポリ塩化ビニル等のポリマーの安定
剤あるいは可塑剤として用いられ、あるいは、カルボン
酸基、カルボン酸誘導体基を分子内に含むような樹脂に
添加して架橋剤として用いる技術が開示されている(特
開昭60−112815号公報)。しかし、本発明者等
はこれらの用途で使用されていたエポキシ化合物を、極
性を有しないポリオレフィンにブレンドして組成物化
し、成形時において酸化させることにより、ポリエステ
ル等の基材(被着体)に対して極めて強力な接着性向上
の効果が得られることを見い出したもので、この作用効
果は予想もされないことであった。この接着性向上の理
由は、必ずしも明らかではないが、ポリオレフィンの溶
融成形時に押出機内あるいはTダイ等から押出された際
に空気と触れる中で、ポリオレフィンが空気酸化され、
この酸化の過程でエポキシ化合物との反応が起こり、ま
ずエポキシ化合物がポリオレフィンにグラフトされ、こ
のグラフトされたエポキシ化合物の分子内に残っている
未反応のエポキシ基が基材(被着体)表面の官能基と反
応するためと推測される。
【0019】またエポキシ含有樹脂組成物層(ニ)に、
分子内にエポキシ基と反応する官能基を有するオレフィ
ン系樹脂(C)を含有させてもよい。このオレフィン系
樹脂(C)成分は必須ではないが、これを添加すること
により更に基材との接着性を向上させることができる。
これは、エポキシ基と反応可能な官能基とエポキシ化合
物(B)との間で反応が起こり、樹脂成分にグラフトさ
れるエポキシ化合物が増加するためである。本発明にお
いてエポキシ基と反応する官能基を有するオレフィン系
樹脂(C)の使用量は一般にポリオレフィン(A)成分
とオレフィン系樹脂(C)成分との合計重量に対して3
0重量%未満であり、2〜25重量%が好ましく、5〜
20重量%が特に好ましい。オレフィン系樹脂(C)成
分を30重量%以上添加すると、接着向上効果はあるも
のの、経済的ではない。
【0020】エポキシ基と反応する官能基としては、カ
ルボキシル基またはその誘導体、アミノ基、フェノール
基、水酸基、チオール基などが挙げられる。中でも反応
性と安定性のバランスから、酸無水物基、カルボキシル
基、カルボン酸金属塩からなる群から選ばれた少なくと
も1つの基を分子内に有するオレフィン系樹脂(C)が
好ましく用いられる。エポキシ基と反応する官能基の導
入方法としては、主として共重合法と、グラフト法が挙
げられる。
【0021】例えば共重合法によって製造される、エポ
キシ基と反応する官能基を有するオレフィン系樹脂
(C)としては、エチレンと反応可能な化合物とエチレ
ンとの多元共重合体が挙げられる。共重合に用いる化合
物としては、(メタ)アクリル酸等のα,β−不飽和カ
ルボン酸、(メタ)アクリル酸ナトリウム等のα,β−
不飽和カルボン酸金属塩、無水マレイン酸、無水イタコ
ン酸、無水シトラコン酸等の不飽和カルボン酸無水物、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アリ
ルアルコール等の水酸基含有化合物、アリルアミン等の
不飽和アミノ化合物等が例示できるがこの限りではな
い。更にこれらの不飽和化合物に加えて(メタ)アクリ
ル酸エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルアルコールエステル等を共重合させて用いることも
できる。これらの化合物は、エチレンとの共重合体にお
いて2種以上を混合して用いることができ、これらの化
合物とエチレンとの共重合体は、2種以上を併用するこ
ともできる。
【0022】一方、グラフト変性によりエポキシ基と反
応可能な官能基を導入したオレフィン系樹脂(C)は、
ポリオレフィンと過酸化物等の遊離基発生剤と、変性用
の化合物とを溶融もしくは溶液状態で作用させて製造す
るのが一般的である。グラフト変性に用いられるポリオ
レフィンとしては、LDPE,LLDPE,HDPE,
PPのほかにエチレン−プロピレン共重合体,プロピレ
ン−ブテン−共重合体,EVA,E(M)A,エチレン
−酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体な
どが挙げられ、これらは単独あるいは2種以上混合して
用いることができる。また、例えばエチレン−(メタ)
アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体のよう
に、酸あるいはその誘導体を既に含むような共重合体を
更にグラフト変性して用いても何ら差し支えない。グラ
フト変性時に用いる遊離基発生剤の種類については特に
限定を受けないが、一般的な有機過酸化物が用いられ、
中でも反応性の良さと取り扱いの容易さからジクミルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(2−t−
ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ベンゾイル
パーオキサイド等が好ましく用いられる。また変性用の
不飽和化合物としては、上記共重合法で用いられるエチ
レンと共重合可能な化合物と同様の不飽和化合物が用い
られ、カルボン酸基あるいはカルボン酸無水物基とその
金属塩、アミノ基、水酸基等、ラジカル反応可能な不飽
和基を有していれば基本的には使用可能である。このよ
うな変性用の不飽和化合物としては、例えば(メタ)ア
クリル酸等の不飽和カルボン酸、(メタ)アクリル酸ナ
トリウム等の不飽和カルボン酸金属塩、無水マレイン酸
あるいは無水イタコン酸、無水シトラコン酸等の不飽和
カルボン酸無水物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アリルアルコール等の不飽和水酸基含有
化合物、アリルアミン等の不飽和アミノ化合物等が例示
できるがこの限りではない。
【0023】本発明においてエポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)をなす樹脂組成物には、所望により慣用の添加
剤、例えば酸化防止剤、可塑剤、滑剤、各種安定剤、ブ
ロッキング防止剤、帯電防止剤、顔料、各種の無機・有
機充填剤などが添加されていてもよい。エポキシ含有樹
脂組成物層(ニ)をなす樹脂組成物を得るには、上記ポ
リオレフィン(A)、エポキシ化合物(B)、および必
要に応じてオレフィン系樹脂(C)を、ヘンシェルミキ
サー、リボンミキサー等により混合するか、混合したも
のを更にオープンロール、バンバリーミキサー、ニーダ
ー、押出機等を用いて混練する方法を適宜用いればよ
い。混練の温度は、通常、樹脂の融点以上〜350℃で
あり、ポリエチレン系樹脂の場合、120〜300℃が
好ましく、プロピレン系重合体の場合、170〜300
℃が好ましい。
【0024】本実施例においてエポキシ含有樹脂組成物
層(ニ)をなす樹脂組成物は、ガスバリヤー性層(ハ)
のポリエステル層1上に樹脂組成物を加熱溶融した状態
で積層することにより、ドライラミネート用接着剤ある
いは押出ラミネート用AC剤を使用せず積層させ、強固
に接着することができる。このような溶融状態での積層
は熱プレスによる方法などでも可能であるが、後述の押
出ラミネート法で積層する方法がより好適に用いられ
る。また紙層(イ)と合成樹脂層(ロ)、あるいは合成
樹脂層(ロ)とガスバリヤー性層(ハ)とは各種の方法
により積層することができるが、紙層(イ)を基材と
し、ガスバリヤー性層(ハ)をサンド基材として合成樹
脂層(ロ)を押出サンドラミネートすることによって紙
層(イ)、合成樹脂層(ロ)、およびガスバリヤー性層
(ハ)を同時に積層する方法が好適に用いられる。
【0025】押出ラミネート法は、Tダイより押出した
溶融樹脂膜を基材上に連続的に成形・圧着する方法で、
成形と接着を同時に行う加工法である。押出ラミネート
成形時の成形温度はポリエチレン系樹脂の場合、一般に
は200〜400℃であり、240〜370℃が好まし
く、280〜340℃が特に好ましい。必要に応じてオ
ゾン処理、酸素処理、コロナ処理、コロナ処理、フレー
ム処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、低温プラズ
マ処理等を併用しても良い。押出ラミネート成形時の成
形温度が200℃以下では十分な接着強度が得られず、
400℃以上では成形性が悪化するうえ、得られた紙容
器の臭い、ヒートシール性等の製品物性が悪化する。同
様の理由で、プロピレン系重合体の成形温度は一般に1
70℃以上であり、200〜350℃が好ましく、24
0〜320℃が特に好ましい。また押出サンドラミネー
ト法は、Tダイから押出した溶融樹脂を2枚の基材で挟
み込み、連続的に成形、圧着を行う方法である。通常の
押出ラミネートが1枚の基材上に1層の溶融樹脂を積層
して2層とするのに対して、この方法では1回の成形で
3層の積層が可能である。
【0026】本発明における紙容器の形態については特
に制限はなく、例えば軟包装向けの紙容器として図6に
示すような3方シールによる袋、あるいは図7に示すよ
うな4方シールによる袋の形態で好適に用いられる。図
中符号6はヒートシール部を示す。このような形態の紙
容器は例えば乾燥食品や粉体、顆粒状の医薬品の包装用
の容器として好ましく用いることができる。また液体用
紙容器としては図8および図9に示すような角型の容器
の形態が好適である。図8の例は、底面7が正方形の角
柱状の容器の天井部8を略切妻屋根状の形状としたもの
であり、図9の例は、天井部9が平面状の直方体状に成
形したものである。このような形状の紙容器は例えばミ
ネラルウォーター、ジュース、果汁、清酒、焼酎等の飲
料やその他の液体の包装用の容器として好ましく用いる
ことができる。
【0027】本実施例の紙容器によれば、酸素、水蒸気
等が透過可能な紙層(イ)および合成樹脂層(ロ)の内
側に無機蒸着層2が配されているので、容器内部に酸
素、水蒸気等が透過するのが防止され、良好なガスバリ
ヤー性が得られる。また容器の最内層としてエポキシ含
有樹脂組成物層(ニ)または合成樹脂層(ロ)が配され
ているのでヒートシール性が得られる。また紙層(イ)
上にはこれと接着性を有する合成樹脂層(ロ)が積層さ
れ、合成樹脂層(ロ)上にはこれと接着性を有する無機
蒸着層2が積層され、無機蒸着層2は蒸着によってポリ
エステル層1上に形成されており、ポリエステル層1上
にはポリエステル基材と強力な接着性を有するエポキシ
含有樹脂組成物層(ニ)が積層されているので、各層間
の接着性に優れているとともに、ドライラミネート用接
着剤や押出ラミネート用AC剤を用いることなしに製造
することができる。したがって、製造時に有機溶剤を使
用しないので作業環境上好ましく、最終製品に有機溶媒
が残留しないという利点を有する。このような本実施例
のガスバリヤー性紙容器は、容器内部への酸素や水蒸気
等の透過を阻止するガスバリヤー性に優れるため長期保
管性、常温流通適性、アセプティック包装適性に優れて
おり、ミネラルウォーター、ジュース、果汁、清酒、焼
酎等の飲料やその他の液体の包装用、あるいは粉体、顆
粒状の医薬品、食品等の包装用に好適に用いることがで
きる。
【0028】なお、上記第1の実施例の紙容器は、紙層
(イ)/合成樹脂層(ロ)/ガスバリヤー性層(ハ)/
エポキシ含有樹脂組成物層(ニ)からなる積層体で構成
されているが、これら(イ)〜(ニ)からなる積層体の
外側あるいは内側にさらに別の層を積層してもよい。図
2〜5は本発明の紙容器を構成するポリオレフィン系積
層体の第2〜5の実施例を示したものである。図2の例
は(イ)〜(ニ)からなる積層体の紙層(イ)上に、印
刷層3およびLDPE層4を順に積層させたもので、容
器外側よりLDPE層4/印刷層3/紙層(イ)/合成
樹脂層(ロ)/ガスバリヤー性層(ハ)/エポキシ含有
樹脂組成物層(ニ)なる構成となっている。このような
構成によれば、上記図1の例と同様の効果が得られる
他、紙層(イ)の外側に印刷が施されているので、包装
容器として意匠性に優れた紙容器が得られるうえ、必要
な表示事項を印刷表示することができる。また最外層で
あるLDPE層4によって印刷層3が保護されるととも
に、紙層(イ)に水分が浸透するのが防止されるので、
液体用紙容器を構成するのに好適である。さらに積層体
の両面でヒートシール性が得られるので、容器を成形加
工する上で都合が良い。またLDPEに代えて、LLD
PE、プロピレン系重合体、EVA、E(M)A、エチ
レン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイ
ン酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、E(M)
AAまたはその金属塩等も使用可能である。
【0029】図3の例は(イ)〜(ニ)からなる積層体
の紙層(イ)上に、さらにLDPE層4、印刷層3、お
よびLDPE層4を順に積層させたもので、容器外側よ
りLDPE層4/印刷層3/LDPE層4/紙層(イ)
/合成樹脂層(ロ)/ガスバリヤー性層(ハ)/エポキ
シ含有樹脂組成物層(ニ)なる構成となっている。この
ような構成によれば、上記図1および2の例と同様の効
果が得られる他、印刷層3と紙層(イ)との間にLDP
E層4が設けられているので、表面が平滑なLDPE層
4の面に印刷を施すことができるため、表面の粗い紙に
印刷するのに比べてより鮮明な印刷が可能となるため包
装容器としての意匠性をより向上させることができる。
またLDPEに代えて、LLDPE、プロピレン系重合
体、EVA、E(M)A、エチレン−無水マレイン酸共
重合体、エチレン−無水マレイン酸−(メタ)アクリル
酸エステル共重合体、E(M)AAまたはその金属塩等
も使用可能である。
【0030】図4の例は、(イ)〜(ニ)からなる積層
体の紙層(イ)上に、さらに合成樹脂層(ロ)、金属蒸
着層12を内側にした金属蒸着ポリエステル層13、印
刷層3、およびエポキシ含有樹脂組成物層(ニ)を順に
積層させたもので、容器外側よりエポキシ含有樹脂組成
物層(ニ)/印刷層3/ポリエステル層11/金属蒸着
層12/合成樹脂層(ロ)/紙層(イ)/合成樹脂層
(ロ)/ガスバリヤー性層(ハ)/エポキシ含有樹脂組
成物層(ニ)なる構成となっている。このような構成に
よれば、上記図1および2の例と同様の効果が得られる
他、紙層(イ)の外側に金属蒸着層12があるので、金
属光沢を有する意匠性に優れた包装容器が得られる。
【0031】図5の例は、(イ)〜(ニ)からなる積層
体の紙層(イ)上に、さらに印刷層3およびLDPE層
4を順に積層させ、かつエポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)上にLLDPE層5を積層させたもので、LDP
E層4/印刷層3/紙層(イ)/合成樹脂層(ロ)/ガ
スバリヤー性層(ハ)/エポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)/LLDPE層5なる構成となっている。このよ
うな構成によれば、上記図1および2の例と同様の効果
が得られる他、エポキシ含有樹脂組成物層(ニ)の内面
上にLLDPE層5が設けられているのでシール強度が
向上するとともに容器の落下破袋強度も向上する。また
強度を低下させることなく厚みを薄くすることも可能で
ある。またLDPEに代えて、LLDPE、プロピレン
系重合体、EVA、E(M)A、エチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸−(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体、E(M)AAまたはその金
属塩等も使用可能である。
【0032】なお上記実施例では、ガスバリヤー性層
(ハ)の無機蒸着層2はポリエステル層1(合成樹脂
層)よりも容器外側に配されているが、これをポリエス
テル層1(合成樹脂層)よりも容器内側に配してもよ
い。ただしこの場合には、ガスバリヤー性層(ハ)の容
器外側にエポキシ含有樹脂組成物層(ニ)を積層させ
て、ポリエステル層1(合成樹脂層)とエポキシ含有樹
脂組成物層(ニ)とを接着させることが必要である。ま
たこのとき、ガスバリヤー性層(ハ)の容器内側、すな
わち無機蒸着層2の容器内側においては、無機蒸着層2
との接着性およびヒートシール性が得られればよく、無
機蒸着層2に合成樹脂層(ロ)を積層させても、エポキ
シ含有樹脂組成物層(ニ)を積層させても、あるいは両
方を順に積層させてもよい。また上記実施例では、紙層
(イ)とガスバリヤー性層(ハ)との間に合成樹脂層
(ロ)を積層させたが、エポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)も紙層(イ)と接着性を有するのでこれを用いて
もよい。あるいは紙層(イ)上に合成樹脂層(ロ)とエ
ポキシ含有樹脂組成物層(ニ)の両方を積層してもよ
い。またガスバリヤー性層(ハ)が合成樹脂層のみから
なる場合など、紙層(イ)とガスバリヤー性層(ハ)と
の接着性が得られる場合には、紙層(イ)とガスバリヤ
ー性層(ハ)とを直接積層させて、合成樹脂層(ロ)を
設けない構成とすることもできる。
【0033】
【実施例】以下、具体的な実施例を示して本発明の効果
を明らかにする。なお、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。下記の実施例および比較例の積層体
の製造、積層体の各物性値の測定方法は下記の方法に準
じた。 (1)組成物の製造 下記表1に種類および配合量が示されている各成分をヘ
ンシェルミキサーでドライブレンドした後、φ30mm
二軸押出機を用いて200℃で溶融混練し、目的とする
組成物ペレットを作成した。その時に用いた各成分は以
下の通りである。 (A)成分 A−1:MFR4.0g/10分、密度0.921g/
cm3のLDPE A−2:MFR9.0g/10分、密度0.917g/
cm3のLDPE (B)成分 B−1:エポキシ化大豆油(旭電化工業(株)製O−1
30P) B−2:エポキシ化亜麻仁油(旭電化工業(株)製O−
180P) (C)成分 C−1:無水マレイン酸含有量1.5重量%、MFR
9.2g/10分のエチレン−無水マレイン酸共重合体 C−2:無水マレイン酸含有量1.8重量%、アクリル
酸エチル12.5重量%、MFR10.1g/10分の
エチレン−無水マレイン酸−アクリル酸エチル共重合体
【0034】(2)積層体の製造 上記組成物ペレットを、φ90mm径の押出機を有する
押出ラミネート成形機(モダンマシナリー社製)を使用
し、Tダイからニップロールまでの距離120mm、ラ
ミネート速度100m/分で各種基材にラミネートを行
い積層体を製造した。この時、必要に応じて所定の放電
密度でコロナ放電処理(ピラー社製)を行った。 (3)接着強度の測定 上記工程によって得られた積層体を、流れ方向に15m
m幅の短冊状に切出し、ガスバリヤー性層とエポキシ含
有樹脂組成物層との層間の界面で剥離し、被検体数5、
剥離速度300mm/分、T剥離試験での剥離強度をも
って接着強度とした。ポリエステル層に対してエポキシ
含有樹脂組成物層を引っ張って剥離しながらこの層が切
れた場合はチャートの最高点の数値をもって接着強度と
し、表1には「ポリ切れ」と記載した。 (4)紙容器の作成 上記工程によって得られた積層体を15cm×30cm
の大きさに切出し、半分に折りたたんで3方をヒートシ
ーラーにより200℃、3秒でヒートシールし15cm
×15cmの紙容器を作成した。
【0035】(実施例1)エポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)をなす組成物のポリオレフィン(A)成分として
LDPE(A−2)を使用し、エポキシ化合物(B)成
分としてエポキシ化大豆油(B−1)をA−2(100
重量部)に対して0.9重量部添加した組成物をφ30
mmの二軸押出機を用いて混練、ペレット化した。紙層
(イ)として53g/m2の上質紙を基材とし、ガスバ
リヤー性層(ハ)としてAl蒸着PETフィルム(尾池工業
(株)製、テトライト,JC)をサンド基材として用
い、紙層(イ)にインラインで出力7KW、電極幅600
mmでコロナ放電処理を行いながら、合成樹脂層(ロ)
としてLDPE(A-1)を樹脂温度320℃、引き取り速度1
00m/min,厚さ15μmで押出サンドラミネートして紙層
(イ)からガスバリヤー性層(ハ)までの積層体を得
た。このときガスバリヤー性層(ハ)の無機蒸着層2が
合成樹脂層(ロ)に接するように積層した。得られた積
層体のガスバリヤー性層(ハ)のポリエステル層1に対
し、エポキシ含有樹脂組成物層(ニ)の組成物を樹脂温
度320℃、引取り速度100m/分、ラミネート厚み
30μmで押出ラミネートを行い図1に示す構成の積層
体を製造した。これを15cm×15cmの大きさに3
方シールし、紙容器を作成した。接着強度の測定結果を
下記表1に示す。本実施例では、有機溶剤を全く使用せ
ずに実用的な接着強度を持つガスバリヤー性紙容器を作
成することができた。
【0036】(実施例2)エポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)をなす組成物のエポキシ化合物(B)成分として
B−1を0.1重量部とする以外は、実施例1と同様に
組成物化を行った。またガスバリヤー性層(ハ)として
シリカ蒸着PETを用い、合成樹脂層(ロ)としてC−2
を樹脂温度220℃で押出サンドラミネートする以外は
実施例1と同様に積層し、紙容器作成を行った。接着強
度の測定結果を下記表1に示す。本実施例においても実
施例1同様、有機溶剤を全く使用せずに実用的な接着強
度を持つガスバリヤー性紙容器を作成することができ
た。
【0037】(実施例3)紙層(イ)の紙材として板紙
(坪量200g/m2)を用い、あらかじめ容器外面と
なる紙層(イ)の外面に押出ラミネート法によりA−1
を押出ラミネート法により樹脂温度320℃、引き取り
速度100m/min、ラミネート厚さ15μmの条件で積層し
た。それ以外は実施例1と同様に組成物化、積層し、紙
容器作成を行った。接着強度の測定結果を下記表1に示
す。本実施例においても実施例1同様、有機溶剤を全く
使用せずに実用的な接着強度を持つガスバリヤー性紙容
器を作成することができた。
【0038】(実施例4)エポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)をなす組成物のエポキシ化合物(B)成分とし
て、エポキシ化亜麻仁油(B−2)を使用するほかは実
施例1と同様に組成物化、積層し、紙容器作成を行っ
た。接着強度の測定結果を下記表1に示す。本実施例に
おいても実施例1同様、有機溶剤を全く使用せずに実用
的な接着強度を持つガスバリヤー性紙容器を作成するこ
とができた。
【0039】(実施例5)エポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)をなす組成物として、ポリオレフィン(A)成分
A−1とエポキシ基と反応可能な官能基を有するオレフ
ィン系組成物(C)成分C−1との重量比が85/15
である組成物100重量部に対して、B−1を0.8重
量部添加して溶融混練した組成物を用いる他は実施例1
と同様に積層し、紙容器作成を行った。接着強度の測定
結果を下記表1に示す。本実施例においても実施例1同
様、有機溶剤を全く使用せずに実用的な接着強度を持つ
ガスバリヤー性紙容器を作成することができた。また本
実施例では、エポキシ基と反応可能な官能基を有するポ
リオレフィン系樹脂(C)を添加することにより、エポ
キシ含有樹脂組成物層(ニ)のガスバリヤー性層(ハ)
に対する接着性が更に向上した。
【0040】(実施例6)合成樹脂層(ロ)としてC−
1を用い、ガスバリヤー性層(ハ)として酸化Al蒸着PE
T(東洋メタライジング(株)製VM-1011)を用いる他は
実施例1と同様に組成物化、積層し、紙容器作成を行っ
た。接着強度の測定結果を下記表1に示す。本実施例に
おいても実施例1同様、有機溶剤を全く使用せずに実用
的な接着強度を持つガスバリヤー性紙容器を作成するこ
とができた。
【0041】(比較例1)実施例1と同様にして紙層
(イ)〜ガスバリヤー性層(ハ)までの積層体を製造し
た。その後エポキシ含有樹脂組成物層(ニ)の組成物に
代えてA−2を用い、ガスバリヤー性層(ハ)のポリエ
ステル層1に対してインラインでAC処理を行いながら
押出ラミネートを行い積層体を製造する他は実施例1と
同様にして紙容器を製造した。この時のAC剤は大日精
化(株)製セイカダイン3600AおよびBを用い、配
合比は3600A/3600B/酢酸エチル=3/2/
25,塗工量はWetで2g/m2とした。この溶液の
固形分は7%、従って有機溶剤の使用量は1.86g/
2であった。接着強度の測定結果を下記表1に示す。
本比較例においては、接着強度は十分なものが得られる
が有機溶剤の使用量が多かった。
【0042】(比較例2)実施例1と同様に紙層(イ)
〜ガスバリヤー性層(ハ)までの積層体を製造した。そ
の後エポキシ含有樹脂組成物層(ニ)の組成物に代えて
A−2を用いて積層体を製造する他は実施例1と同様に
紙容器を製造した。AC処理は行わなかった。接着強度
の測定結果を下記表1に示す。本比較例では、接着強度
が不充分なものしか得られなかった。
【0043】(比較例3)実施例1と同様に紙層(イ)
〜ガスバリヤー性層(ハ)までの積層体を製造した。そ
の後エポキシ含有樹脂組成物層(ニ)としてポリオレフ
ィン(A)成分A−1とオレフィン系樹脂(C)成分C
−1との重量比が85/15の樹脂組成物を、エポキシ
化合物(B)成分を添加せずに用いて積層体を製造し
た。接着強度の測定結果を下記表1に示す。得られた積
層体は(B)成分を添加したものと比べると接着強度が
低かった。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
スバリヤー性に優れ、良好なヒートシール性を有するガ
スバリヤー性紙容器が得られる。また本発明のガスバリ
ヤー性紙容器をなす積層体の各層間は接着剤を使用しな
くても良好な接着性が得られるので、各層間の接着強
度、耐水性に優れ、有機溶剤を使用せずに製造でき、し
たがって作業環境上好ましく、製造コストの低減化が可
能で、また最終製品に有機溶剤による臭いの残留がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスバリヤー性紙容器を構成する積層
体の第1の例を示す断面図である。
【図2】本発明のガスバリヤー性紙容器を構成する積層
体の第2の例を示す断面図である。
【図3】本発明のガスバリヤー性紙容器を構成する積層
体の第3の例を示す断面図である。
【図4】本発明のガスバリヤー性紙容器を構成する積層
体の第4の例を示す断面図である。
【図5】本発明のガスバリヤー性紙容器を構成する積層
体の第5の例を示す断面図である。
【図6】本発明のガスバリヤー性紙容器の実施形態を示
す平面図である。
【図7】本発明のガスバリヤー性紙容器の他の実施形態
を示す平面図である。
【図8】本発明のガスバリヤー性紙容器の他の実施形態
を示す斜視図である。
【図9】本発明のガスバリヤー性紙容器の他の実施形態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
イ…紙層(イ)、ロ…合成樹脂層(ロ)、ハ…ガスバリ
ヤー性層(ハ)、ニ…エポキシ含有樹脂組成物層
(ニ)、1…ポリエステル層、2…無機蒸着層、3…印
刷層、4…LDPE層、 5…LLDPE層、6…ヒー
トシール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA06 AA09 BA09 BA10 BA14 BA16 BA17 BA19 BA21 BA23 BB01 BB08 CA09 CA16 DA02 DB01 DD01 FA02 3E060 BC01 BC04 DA20 EA03 4F100 AA00B AB10 AH02C AK01D AK03C AK04C AK04D AK04J AK06C AK06J AK24C AK24D AK24J AK25C AK25D AK25J AK41B AK42 AL01C AL01D AL06C AL06D BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C DG10A EH23 EH66B EJ55 GB16 JA06B JD02B JD03 JD05 JK06 JL12 YY00C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、紙層(イ)と、ガスバリヤ
    ー性層(ハ)と、メルトフローレートが0.1〜100
    g/10分であるポリオレフィン(A)および分子内に
    エポキシ基を2個以上有し、分子量が3000以下であ
    るエポキシ化合物(B)を含有してなり、ポリオレフィ
    ン(A)成分100重量部に対して、エポキシ化合物
    (B)成分が0.01〜5重量部添加されているエポキ
    シ含有樹脂組成物層(ニ)とを備えてなり、前記ガスバ
    リヤー性層(ハ)とエポキシ含有樹脂組成物層(ニ)と
    が隣接している積層体からなることを特徴とするガスバ
    リヤー性紙容器。
  2. 【請求項2】 前記積層体が、容器外側から、前記紙層
    (イ)、合成樹脂層(ロ)または前記エポキシ含有樹脂
    組成物層(ニ)の少なくとも一方の層、前記ガスバリヤ
    ー性層(ハ)、合成樹脂層(ロ)または前記エポキシ含
    有樹脂組成物層(ニ)の少なくとも一方の層の順で積層
    されていることを特徴とする請求項1記載のガスバリヤ
    ー性紙容器。
  3. 【請求項3】 前記ガスバリヤー性層(ハ)が、無機蒸
    着合成樹脂層であることを特徴とする請求項1または2
    のいずれかに記載のガスバリヤー性紙容器。
  4. 【請求項4】 前記ガスバリヤー性層(ハ)が、無機蒸
    着ポリエステル層であることを特徴とする請求項3記載
    のガスバリヤー性紙容器。
  5. 【請求項5】 前記エポキシ含有樹脂組成物層(ニ)
    が、前記ポリオレフィン(A)、前記エポキシ化合物
    (B)、およびエポキシ基と反応可能な官能基を有する
    オレフィン系樹脂(C)を含有してなり、ポリオレフィ
    ン(A)成分とオレフィン系樹脂(C)成分の合計重量
    に対するオレフィン系樹脂(C)成分の含有量が30重
    量%未満であり、かつ、ポリオレフィン(A)成分とオ
    レフィン系樹脂(C)成分の合計100重量部に対し
    て、エポキシ化合物(B)成分が0.01〜5重量部添
    加されていることを特徴とする請求項1または2のいず
    れかに記載のガスバリヤー性紙容器。
  6. 【請求項6】 前記エポキシ化合物(B)が、エポキシ
    化植物油であることを特徴とする請求項1または2のい
    ずれかに記載のガスバリヤー性紙容器。
  7. 【請求項7】 前記オレフィン系樹脂(C)が、酸無水
    物基、カルボキシル基およびカルボン酸金属塩からなる
    群から選ばれた少なくとも1つの基を分子内に有するオ
    レフィン共重合体または変性オレフィン系樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項5記載のガスバリヤー性紙容器。
  8. 【請求項8】 前記オレフィン系樹脂(C)が、エチレ
    ン−無水マレイン酸共重合体またはエチレン−無水マレ
    イン酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項7記載のガスバリヤー性紙容器。
  9. 【請求項9】 前記合成樹脂層(ロ)が高圧ラジカル重
    合法によるエチレン(共)重合体または直鎖状低密度ポ
    リエチレンからなることを特徴とする請求項2記載のガ
    スバリヤー性紙容器。
  10. 【請求項10】 前記合成樹脂層(ロ)がエチレン−無
    水マレイン酸共重合体またはエチレン−無水マレイン酸
    −(メタ)アクリル酸エステル共重合体からなることを
    特徴とする、請求項2記載のガスバリヤー性紙容器。
  11. 【請求項11】 前記合成樹脂層(ロ)が、エチレン−
    (メタ)アクリル酸共重合体またはその金属塩からなる
    ことを特徴とする請求項2記載のガスバリヤー性紙容
    器。
JP10210080A 1998-07-24 1998-07-24 ガスバリヤー性紙容器 Pending JP2000037831A (ja)

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