JP2000037465A - 身体加温装置 - Google Patents

身体加温装置

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JP2000037465A
JP2000037465A JP10208785A JP20878598A JP2000037465A JP 2000037465 A JP2000037465 A JP 2000037465A JP 10208785 A JP10208785 A JP 10208785A JP 20878598 A JP20878598 A JP 20878598A JP 2000037465 A JP2000037465 A JP 2000037465A
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JP
Japan
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far
upper cover
infrared radiation
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lower cover
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JP10208785A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Fujii
良也 藤井
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Sun Medical Co Ltd
Original Assignee
SAN MEDICAL KK
Sun Medical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃や洗浄が簡単であり、常に衛生的に維持
可能な構造を有し、汗や動植物油などに対しても表面の
硬質化を起こり難くする。 【解決手段】 上側カバー部2と下側カバー部1とが樹
脂−布積層素材で形成されている。下側カバー部1は、
遠赤外線輻射用マット3を収納するための、下側カバー
部1に対して縫合されることなく接合されている樹脂−
布積層素材により形成された下側収納部7を備える。上
側カバー部2,2は、別の遠赤外線輻射用マット4,5
と、この遠赤外線輻射用マット4,5を収納するため
の、上側カバー部2,2に対して縫合されることなく接
合されている樹脂−布積層素材により形成された上側収
納部8,9を備える。上側カバー部2,2の一端部と下
側カバー部1とが連結されていると共に、上側カバー部
2,2の他端部どうしが着脱自在に結合可能となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は身体加温装置に関
し、詳しくは、上側カバー部と下側カバー部と、これら
カバー部に備えられた遠赤外線輻射用マットを有する身
体加温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような身体加温装置は、温熱療法
を行うための器具として病院や療養所において利用され
たり、痩身用器具としてエステティックサロンなどで利
用されたりしている。従来のこの種装置は、例えば実開
昭59ー103692号公報などで示されているよう
に、キャンプなどで利用される寝袋類似の構造になって
いて、その下側にヒーターが取り付けられている。
【0003】ヒーターとしては、赤外線の中でも4μm
前後の波長を含む遠赤外線を発するものが利用されてい
る。遠赤外線を人体に照射すると、皮膚の奥深くまで浸
透し、体を芯から温めるため、発汗の促進や、新陳代謝
の増進などの効果があることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、遠赤外線
を照射するヒーターを利用すると上記のような優れた効
果が見られるのであるが、このヒーターを収納する装置
の構造が、キャンプに利用される寝袋のように袋状にな
っているもの、あるいはそれに近い構造を有するもので
あるため、清掃や洗浄が困難である。このような器具は
使用毎に、多量の汗が付着するため、これを洗い落とす
必要がある。特に、エステティックサロンなどでは発汗
を一層促進させるために人体に塗られる植物油などを用
いるので、これを十分に洗い落とす必要がある。従っ
て、このような器具にとって清掃や洗浄は頻繁に行われ
るものであり、その構造を決定する上で、いかに簡単
に、かつ衛生上完全に近い状態で清掃や洗浄を行うこと
ができるような構造になっているかは非常に重要であ
り、人体から排出される動物油や汗や汚れの溜まる部分
を皆無にすることが望まれていたが、かかる要望を確実
に達成することは困難であった。また、従来の器具にお
いては、汗や動植物油などにより材質の変化が見られ、
表面が硬質化し易い等の問題もあった。
【0005】更に、従来の遠赤外線輻射用マットでは、
図5に示すように、1本の導線Lが蛇行状態で配置され
ているため、1個所で導線が切断されると遠赤外線輻射
用マット70が全く機能しなくなるという欠点があっ
た。
【0006】本発明の目的は、遠赤外線の優れた効果を
利用しながら、上記従来技術の有する問題点を解消可能
で、かつ清掃や洗浄が簡単であり、常に衛生的に維持可
能な優れた構造を有し、汗や動植物油などに対しても表
面の硬質化を起こり難い身体加温装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項記載の
発明により達成される。即ち、本発明の身体加温装置の
特徴構成は、上側カバー部および下側カバー部と、これ
らカバー部に備えられた遠赤外線輻射用マットとを有し
ていて、前記上側カバー部と下側カバー部とが樹脂−布
積層素材で形成されていると共に、前記下側カバー部
は、前記遠赤外線輻射用マットを収納するための、前記
下側カバー部に対して縫合されることなく接合されてい
る樹脂−布積層素材により形成された下側収納部を備え
ており、前記上側カバー部は、別の遠赤外線輻射用マッ
トと、この遠赤外線輻射用マットを収納するための、前
記上側カバー部に対して縫合されることなく接合されて
いる樹脂−布積層素材により形成された上側収納部を備
えていて、前記上側カバー部の一端部と前記下側カバー
部とが連結されていると共に、前記上側カバー部の他端
部どうしが着脱自在に結合可能となっていることにあ
る。
【0008】このように構成されていると、樹脂−布積
層素材の樹脂側を表面に形成することにより、水拭きあ
るいはカラ拭きなどで容易に表面の清掃や洗浄が可能で
あり、汗や植物油などに対しても表面の硬質化が起こり
難いためのみならず、縫合部分がないため雑菌の繁殖す
るような箇所がないので、常に清潔な状態で使い勝手に
維持できる。更に、上側カバー部の他端部どうしを結合
可能になっているので、結合部を本装置使用者の中心付
近に形成可能となり、使用者が両手を使って着脱するよ
うに構成することもできて、利便性が向上する。
【0009】その結果、遠赤外線の優れた効果を利用し
ながら、清掃や洗浄が簡単であり、常に衛生的に維持可
能な構造を有し、汗や植物油などに対しても表面の硬質
化が起こり難い身体加温装置を提供することができた。
【0010】前記上側収納部と下側収納部とは、夫々前
記上側カバー部と下側カバー部と高周波溶接法により接
合されていると共に、前記上側カバー部は前記下側カバ
ー部を挟んでほぼ同一形状に形成されている2つのカバ
ー部に分割されていて、これら2つのカバー部の他端部
どうしが着脱自在に結合可能となっていることが好まし
い。このようになっていると、左右対象の上側カバー部
の構成により、ほぼ中央部に上側カバー部の他端部どう
しの結合箇所を設定でき、使用者が無理なく両手を使っ
て上側カバー部を着脱できて、利便性が一層向上する。
【0011】前記遠赤外線輻射用マットの各々は、電極
の一方と連結される第1電導線と、電極の他方と連結さ
れる第2電導線と、これら第1、第2電導線の間を連結
する複数の遠赤外線輻射体とを有していてもよい。この
ようになっていると、1箇所が断線する事故が生じた場
合でも、全体の機能が停止するようなことがないので好
ましい。
【0012】前記遠赤外線輻射体はカーボン繊維を含む
ことが好ましい。所定波長の遠赤外線を確実に、効率良
く放射できるので都合がよい。
【0013】前記遠赤外線輻射用マットの各々には、複
数の温度センサが設けられていることが好ましい。複数
の温度センサからのデータにより、場所による温度差を
できるだけ少なくでき、きめの細かい制御ができて、使
用する者の快適性が高められると共に、人体に対する過
熱防止が確実にできる。
【0014】前記下側カバー部は、全体的に長方形の本
体部とこの本体部の下手側に接合された舌部とを備えて
いるようにしてもよい。このようになっていると、使用
に際して仰向けに寝ている人の足部分を舌部によって確
実に被覆できて都合がよい。
【0015】前記遠赤外線輻射用マットの少なくとも1
つには、遠赤外線輻射用マットの一部分において独立し
て温度制御可能に独立温度管理部分を備えるようにして
もよい。このようなっていると、利用者の健康状態に対
応した使用法などが可能になり、使用の利便性を高める
ことができて好ましい。
【0016】前記収納部の少なくとも1つには、人体の
皮膚の温度を測定する皮膚温度センサが設けておくよう
にしてもよい。このようになっていると、使用に際し
て、より快適な状態に維持できて好ましい。
【0017】前記上側カバー部の他端部どうしが、上側
カバー部の外部からでも内部からでも着脱自在にチャッ
ク式ファスナーによって結合可能となっていてもよい。
このようになっていると、本装置内で寝ている人側から
も任意にファスナーを開放することができるので、本装
置から出たい場合に、装置外の人の労を煩わすことがな
いので都合がよい。
【0018】更に、身体加温装置の特徴構成は、上側カ
バー部および下側カバー部と、これらカバー部に備えら
れた遠赤外線輻射用マットとを有していて、前記上側カ
バー部と下側カバー部とが樹脂−布積層素材で形成され
ていると共に、前記下側カバー部は、前記遠赤外線輻射
用マットを収納するための、前記下側カバー部に対して
接合されている樹脂−布積層素材により形成された下側
収納部を備えており、前記上側カバー部は、別の遠赤外
線輻射用マットと、この遠赤外線輻射用マットを収納す
るための、前記上側カバー部に対して接合されている樹
脂−布積層素材により形成された上側収納部を備えてい
て、前記上側カバー部の一端部と前記下側カバー部とが
連結されていると共に、前記上側カバー部の他端部どう
しが着脱自在に結合可能となっており、前記遠赤外線輻
射用マットの各々は、電極の一方と連結される第1電導
線と、電極の他方と連結される第2電導線と、これら第
1、第2電導線の間を連結する遠赤外線輻射体とを有す
ることにある。
【0019】このように構成されていると、樹脂−布積
層素材の樹脂側を表面に形成することにより、水拭きあ
るいはカラ拭きなどで容易に表面の清掃や洗浄が可能で
あり、しかも汗や植物油などに対しても表面の硬質化が
起こり難いため、常に清潔な状態で使い勝手に維持でき
る。しかも、上側カバー部の他端部どうしを結合可能に
なっているので、結合部を本装置使用者の中心付近に形
成可能となり、使用者が両手を使って着脱するように構
成することもできて、利便性が向上する。更に、従来の
遠赤外線輻射用マットのように、導線の1個所が切断し
たため全体が全く機能しなくなるという欠点もない。
【0020】その結果、この構成によっても、遠赤外線
の優れた効果を利用しながら、清掃や洗浄が簡単であ
り、常に衛生的に維持可能な構造を有し、汗や植物油な
どに対しても表面の硬質化が起こり難い身体加温装置を
提供することができた。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る身体加温装置の構造
を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、身体加温
装置を開いた状態を示す。この装置は、下側カバー部1
と、この下側カバー部1の左右側辺に折り返し部16,
16を介して一体的に接続されている2枚の上側カバー
部2,2とを備える。下側カバー部1と2枚の上側カバ
ー部2,2は、夫々これらの内側に収納される遠赤外線
輻射用マット3,4,5を有する。これら下側カバー部
1と上側カバー部2,2は、樹脂−布積層素材(いわゆ
る引布)の1種であるポリウレタン・タ−ポリン(商品
名)素材により構成されている。この素材は、耐水性お
よび耐油性に富んでいるため、多量の汗や、人体に塗ら
れる油に対しても強く、従って材質が変質することが少
なく、カバー部の表面が硬質化するような問題が少な
い。ポリウレタン・タ−ポリン素材は、布の両面また片
面に柔軟性のあるポリウレタン樹脂を積層した構造を有
するが、本実施形態の場合は両面に柔軟性のあるポリウ
レタン樹脂を積層した構造を有する。尚、引布として
は、可塑剤、プロセスオイル等を使用することなく柔軟
な樹脂材料と布との積層体を使用でき、具体的には、熱
可塑性エラストマー、ゴム、SBS(スチレンブタジエ
ンブロック共重合体)、SEBS(スチレンエチレンブ
テンブロック共重合体)、EVA(エチレン酢酸ビニル
共重合体)、SIS(スチレンイソプレン共重合体)、
ポリウレタン、シリコンゴム、等の布との積層体を使用
できる。そして、前記ポリウレタン・タ−ポリン素材に
代えて塩化ビニール・タ−ポリン素材を用いてもよく、
その他、柔軟性に富み、耐水性および耐油性に富んでい
る素材であれば使用できる。又、図1の上方向が使用の
際に人の頭が位置する方向になるので、本明細書では、
この方向を頭方向、これと反対方向を足方向と定義す
る。
【0022】下側カバー部1は、長方形をなす本体部1
aの足方向の辺1bに、長方形をなす舌部6が一体的に
接続されて構成されている。この舌部6は、後述するよ
うに、実際の使用時に、仰向けに横たわる人体に対して
左右から上側カバー部2,2を被覆した後に足部を被覆
するために用いる。舌部6の内側と上側カバー部2,2
の表面とは、例えばマジックテープ(いわゆるベルクロ
ファスナー使用のテープ)等を用いて簡易に着脱できる
ようにすることが好ましい。
【0023】下側カバー部1の左右に接続されている上
側カバー部2,2も、使用時に首を露出するための切り
欠き部2bを除いて全体にほぼ長方形をしている。図1
に示すように、上側カバー部2,2と下側カバー部1と
は、平坦に広げることができるように構成されており、
本装置の使用時に内側になる表面を露出することか可能
であり、清掃や洗浄を簡単に、かつ十分に行うことがで
きる。
【0024】次に、遠赤外線輻射用マットを収納する収
納部について説明する。下側カバー部1には、この下側
カバー部1と同じ素材で構成されているポリウレタン・
ターポリン素材の長方形の生地を、両側辺と、足側の辺
に沿って、下側カバー部1の本体部1aに対して高周波
溶接法によって接合することにより、下側収納部である
第1収納部7が形成されている。この第1収納部7の頭
部側には、下側カバー部1に対して接合されていない開
口部が設けられている。この開口部の、本体部1a側
と、これに対向する第1収納部7側の領域には、マジッ
クテープ7aが3対備えられていて、下側カバー部1の
遠赤外線輻射用マット3を収納した状態で、この開口部
を閉じることかできる。もっとも、高周波溶接法による
接合は両側辺のみとし、足側の辺にも開口部を設けてお
き、この開口部もマジックテープを備えてこれを閉じる
ようにしてもよい。
【0025】尚、第1収納部7を形成するためのポリウ
レタン・ターポリン素材の生地どうしの接合は、高周波
溶接法に限定されることはなく、他の方法、超音波溶接
法、熱融着法などを用いてもよい。いずれの接合部も、
縫合するものではないのでミシン目、隙間が形成され
ず、この部分における汗のしみ込みと雑菌の繁殖を防止
できて好ましい。
【0026】次に、上側カバー部2,2に設けられ、上
側収納部を構成する第2収納部8と第3収納部9につい
て説明する。この第2収納部8には一方の上側カバー用
遠赤外線輻射用マット4が、又、第3収納部9には他方
の上側カバー用遠赤外線輻射用マット5が収納される。
前記第2収納部8と第3収納部9は、上記した第1収納
部7の場合と同様に、1枚のポリウレタン・ターポリン
の生地をその両側辺と足側辺を高周波溶接法により上側
カバ−部2,2に対して接合してある。この第2収納部
8と第3収納部9にも、上側カバー部2,2に対して接
合されていない開口部が夫々設けられており、これらの
開口部の、上側カバー部2,2側と、これに対向する第
2収納部8側と第3収納部9側の領域には夫々マジック
テープ8aと9aが複数個づつ備えられている。マジッ
クテープ8aと9aの存在により、上側カバー部の遠赤
外線輻射用マット4,5を収納した状態で、これらの開
口部を閉じることができる。
【0027】次に、遠赤外線輻射用マット3,4,5の
配線関係について、図4を参照して説明する。これら遠
赤外線輻射用マット3,4,5の構造は実質的に同じ構
造をしているので、下側カバー部1の遠赤外線輻射用マ
ット3を例にとり説明する。外部の商用AC電源19と
接続しているコントロールボックス10と接続し、遠赤
外線輻射用マット3に電流を伝えるコード3bは、その
マット側端部3aの所で一方の電極に接続される第1電
導線3cと他方の電極に接続される第2電導線3dとに
分かれる。これら第1、第2電導線3c,3dの間に
は、複数の赤外線輻射体であるカーボン繊維3eが配設
されている。このように、第1電導線3cと第2電導線
3dと複数のカーボン繊維3eで構成される部分Iは、
遠赤外線輻射用マット3の約4分の1の領域を占める。
そして、サブスイッチ20が設けられていて、これによ
りIIで示される他の部分とは独立して入り切りが可能
である。この部分Iを独立温度管理部分Iと称する。こ
の独立温度管理部分Iは、サブスイッチ20により入切
可能にする他、コントローラ10と接続し、温度センサ
によりフィ−ドバックを行うように構成して、温度管理
を行うようにすることもできる。このように、独立温度
管理部分Iを備えていると、例えば、この独立温度管理
部分Iを人体の心臓の領域付近に位置するように配置す
ることにより、この独立温度管理部分Iの温度設定を他
の部分I1より低くすることによって心臓への負担を軽
減することができる。
【0028】図4におけるIIの部分は、独立温度管理
部分Iと、サブスイッチ20以外は実質的に同じ構造を
有し、第3電導線3gと他方の電極に接続される第4電
導線3hと、これらの間で延びる複数のカーボン繊維3
iにより構成されている。電流が、これらのカーボン繊
維3iを流れることによって遠赤外線が放射され、この
構造により放射される遠赤外線のエネルギー分布のピー
クは4〜20μmの波長の間にある。遠赤外線のエネル
ギー分布のピークがあまり短波長領域側にあると、皮膚
の表面より深く浸透しないので、8〜15μmの間にあ
ることがより好ましい。
【0029】下側カバー用の遠赤外線輻射用マット3に
は、4つの温度センサ3fが設けられている。そして、
コントロールボックス10にある温度制御部からの制御
により、一定温度を保持することができる。もとより温
度センサの数、配置位置などは任意に増減変更してもよ
い。遠赤外線輻射用マット3には、カーボン繊維の下側
に断熱材の層を設け、熱が下方に逃げ難いような構成に
なっている。カーボン繊維の上側には、クッション層
と、ポリウレタン、塩化ビニール等の外皮層が設けられ
ている。
【0030】図1に示す例では、上側カバー用遠赤外線
輻射用マット4,5にも、独立温度管理部分Iを設けて
いるが、この部分は必ずしも設けなくてもよい。その
他、上側カバー用遠赤外線輻射用マット4,5は、長手
方向の長さが下側カバー用遠赤外線輻射用マット3より
幾分短いこと以外は、下側カバー用遠赤外線輻射用マッ
ト3と実質的に同じである。
【0031】上側カバー用遠赤外線輻射用マット4,5
にも前記コントロールボックス10より電流を送るた
め、夫々電源コード4a、5aが接続されている。これ
ら遠赤外線輻射用マット4,5には、長手方向に間隔を
開けて2つづつの温度センサが設けられている。これら
の遠赤外線輻射用マットに備えられている温度センサに
加え、人体の皮膚の表面温度を計測するための皮膚温度
センサ11,12,13が前記第1、第2、第3収納部
7,8,9に夫々設けられている。これら皮膚温度セン
サ11,12,13により皮膚の温度を検出し、この計
測値をコントロールボックス10において表示する。表
示された温度からコントロールボックス10を調節する
ことにより、本装置を一層快適に利用できるようにな
る。
【0032】次に、コントロールボックス10について
説明する。このコントロールボックス10は、家庭用の
通常の商用電源用コンセントよりの電圧と電流の双方を
制御する。更に、このコントロールボックス10は、下
側カバー用遠赤外線輻射用マット3の温度を制御するた
めの温度制御部(図示せず)と、上側カバー用赤外線輻
射用マット4,5の温度を、下側カバー用遠赤外線輻射
用マット3とは独立して制御する別の温度制御部とを有
する。これらの温度制御部は、温度センサなどのセンサ
からの信号に基づいて制御を行う。
【0033】コントロールボックス10にタイマーを設
けると、本装置の使用時間をこのタイマーにより決定す
ることができて利便性が高まる。更に、コントロールボ
ックス10にメモリー機能を備えて、温度の標準設定
や、時間設定などを記憶させておくようにすることもで
きる。
【0034】更に、身体加温装置の使用方法を説明す
る。まず、本装置を図1に示すとおり、開いた状態にす
る。そして、図2、3に示すように、別に用意した枕1
4を人の頭部位置に置く。人が第1収納部7の上に仰向
けに寝た状態で、図2、3に示すように、上側カバー部
2,2を左右から下側カバー部1の本体部1a方向に折
り曲げ、寝ている人間の身体上面を被覆する。このと
き、上側カバー部2,2の切り欠き部2a,2aを首の
位置に合わせながら行う。そして、左右の上側カバー部
2,2の側端部どうしをファスナー(ジッパー)15で
閉じる。このファスナー15は、左右の上側カバー部
2,2の外面側から開放できるのみならず、内面側から
も開放可能になるようなファスナーの引手を取り付けて
おくと、人が仰向けに寝た状態で内側からもファスナー
15を開放できて便利である。次に、舌部6を、図2、
3に示すように、人の足部をカバーするように頭方向に
折り曲げ、舌部6を上側カバー部2,2の上面に重ね
る。
【0035】次に、コントロールボックス10を操作
し、設定温度を決定する。その際、下側カバー用遠赤外
線輻射用マット3と、上側カバー用遠赤外線輻射用マッ
ト4,5の温度設定を独立して設定できるので、これら
を別々の温度に設定してもよい。上側、下側カバー用遠
赤外線放射用マット3,4,5は独立温度管理部分Iを
有しているので、この部分を適宜切り操作して心臓部分
への負担を軽減することも可能である。
【0036】[別実施の形態] (1) 上記実施形態では、下側カバー部1を挟む左右の
上側カバー部2,2をジッパー方式のファスナーで着脱
自在になるように構成したが、これを例えばマジックテ
ープや、スナップオン式のボタン等により行うこともで
きる。しかし、この場合には、上側カバー部2と下側カ
バ−部1が確実に平坦に開くよう構成することが重要で
ある。
【0037】(2) 上記実施形態では3つの遠赤外線輻
射用マットを利用したが、例えば、下側カバ−部1に2
つの遠赤外線輻射用マットを利用して4つ以上のマット
を用いてもよく、更に多くの個数に分割して使用するよ
うにしてもよい。
【0038】(3) 上記実施形態では、枕を別に用意し
たが、下側カバー部を延設した構成に形成し、この部分
を折り曲げるようにして枕を形成してもよい。
【0039】(4) 上記実施形態では商用AC電源を用
いる例を示したが、バッテリー電源を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る身体加温装置の開いた状態を示す
平面図
【図2】本発明に係る身体加温装置の使用状態を示す斜
視図
【図3】本発明に係る身体加温装置の使用状態を示す断
面図
【図4】本発明に係る遠赤外線輻射用マットの内部構造
を示す模式図
【図5】従来技術の遠赤外線輻射用マットの内部構造を
示す模式図
【符号の説明】
1 下側カバー部 1a 本体部 2 上側カバー部 3,4,5 遠赤外線輻射用マット 3c 第1電導線 3d 第2電導線 3e,3i 遠赤外線輻射体 3f 温度センサ 6 舌部 7 下側収納部 8,9 上側収納部 I 独立温度管理部分

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側カバー部および下側カバー部と、こ
    れらカバー部に備えられた遠赤外線輻射用マットとを有
    している身体加温装置であって、 前記上側カバー部と下側カバー部とが樹脂−布積層素材
    で形成されていると共に、 前記下側カバー部は、前記遠赤外線輻射用マットを収納
    するための、前記下側カバー部に対して縫合されること
    なく接合されている樹脂−布積層素材により形成された
    下側収納部を備えており、 前記上側カバー部は、別の遠赤外線輻射用マットと、こ
    の遠赤外線輻射用マットを収納するための、前記上側カ
    バー部に対して縫合されることなく接合されている樹脂
    −布積層素材により形成された上側収納部を備えてい
    て、 前記上側カバー部の一端部と前記下側カバー部とが連結
    されていると共に、前記上側カバー部の他端部どうしが
    着脱自在に結合可能となっている身体加温装置。
  2. 【請求項2】 前記上側収納部と下側収納部とは、夫々
    前記上側カバー部と下側カバー部と高周波溶接法により
    接合されていると共に、前記上側カバー部は前記下側カ
    バー部を挟んでほぼ同一形状に形成されている2つのカ
    バー部に分割されていて、これら2つのカバー部の他端
    部どうしが着脱自在に結合可能となっている請求項1記
    載の身体加温装置。
  3. 【請求項3】 前記遠赤外線輻射用マットの各々は、電
    極の一方と連結される第1電導線と、電極の他方と連結
    される第2電導線と、これら第1、第2電導線の間を連
    結する複数の遠赤外線輻射体とを有する請求項1又は2
    記載の身体加温装置。
  4. 【請求項4】 前記遠赤外線輻射体はカーボン繊維を含
    む請求項3記載の身体加温装置。
  5. 【請求項5】 前記遠赤外線輻射用マットの各々には、
    複数の温度センサが設けられている請求項1〜4のいず
    れか1記載の身体加温装置。
  6. 【請求項6】 前記下側カバー部は、全体的に長方形の
    本体部とこの本体部の下手側に接合された舌部とを備え
    ている請求項1〜5のいずれか1記載の身体加温装置。
  7. 【請求項7】 前記遠赤外線輻射用マットの少なくとも
    1つには、遠赤外線輻射用マットの一部分において独立
    して温度制御可能に独立温度管理部分を備える請求項1
    〜6のいずれか1記載の身体加温装置。
  8. 【請求項8】 前記収納部の少なくとも1つには、人体
    の皮膚の温度を測定する皮膚温度センサが設けてある請
    求項1〜7のいずれか1記載の身体加温装置。
  9. 【請求項9】 前記上側カバー部の他端部どうしが、上
    側カバー部の外部からでも内部からでも着脱自在にファ
    スナーによって結合可能となっている請求項1〜8のい
    ずれか1記載の身体加温装置。
  10. 【請求項10】 上側カバー部および下側カバー部と、
    これらカバー部に備えられた遠赤外線輻射用マットとを
    有している身体加温装置であって、 前記上側カバー部と下側カバー部とが樹脂−布積層素材
    で形成されていると共に、 前記下側カバー部は、前記遠赤外線輻射用マットを収納
    するための、前記下側カバー部に対して接合されている
    樹脂−布積層素材により形成された下側収納部を備えて
    おり、 前記上側カバー部は、別の遠赤外線輻射用マットと、こ
    の遠赤外線輻射用マットを収納するための、前記上側カ
    バー部に対して接合されている樹脂−布積層素材により
    形成された上側収納部を備えていて、 前記上側カバー部の一端部と前記下側カバー部とが連結
    されていると共に、前記上側カバー部の他端部どうしが
    着脱自在に結合可能となっており、 前記遠赤外線輻射用マットの各々は、電極の一方と連結
    される第1電導線と、電極の他方と連結される第2電導
    線と、これら第1、第2電導線の間を連結する遠赤外線
    輻射体とを有する身体加温装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320687A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Koka Shoji:Kk 折りたたみ式簡易岩盤浴装置
CN108744298A (zh) * 2018-07-09 2018-11-06 浙江通用海特医疗科技有限公司 全身热疗辐照柔性舱身

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