JP2000037360A - 脈波検出装置 - Google Patents

脈波検出装置

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JP2000037360A
JP2000037360A JP10222264A JP22226498A JP2000037360A JP 2000037360 A JP2000037360 A JP 2000037360A JP 10222264 A JP10222264 A JP 10222264A JP 22226498 A JP22226498 A JP 22226498A JP 2000037360 A JP2000037360 A JP 2000037360A
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pulse
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体動によるノイズが発生しにくい脈波検出装
置を提供する。 【解決手段】 (a)に示すように、超音波Aを発信器
11から発振し、動脈2を含む体内を伝搬してくる超音
波Bを受信器21で受信する。超音波Aが伝搬する動脈
2の部分に脈波が存在しないと(a)、超音波Aは減衰
せずに受信器21に伝搬する。一方、脈波3が存在する
と(b)、発振した超音波Aは脈波3部分で大きく減衰
して受信器21に伝搬する。本実施形態では、脈波3の
有無により減衰率が変化する超音波を受信器21で受信
し、その受信した超音波の振幅の変化から脈波を検出す
る。なお、体動Eで動脈2が体表1側に移動しても
(c)、受信器21で受信する超音波Dは発信した超音
波Aに比べて位相や周波数は変化するが、血流量が変化
しないため振幅は変化せず、従って、振幅検波する本発
明においてはノイズにならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脈波検出装置に係
り、詳細には、動脈に対する超音波の送受信により脈波
を検出する脈波検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動脈を流れる血流による脈波を検出する
ことは、医療現場や健康管理を行う際に広く行われてい
る。この脈波検出は、触診により所定時間の脈拍数とし
て検出する場合の他、脈波検出装置を使用して電子的に
脈拍数等を自動検出することも広く行われている。電子
的に脈波を検出して脈拍数を得る装置として、ピエゾ型
の圧電素子をセンサとして動脈上に配置し、動脈内部の
圧力変化に伴う表皮の圧力変化(圧力による表皮の変
位)から脈拍数を検出するものや、超音波を利用して脈
拍数を検出するものが存在する。超音波を利用する脈波
検出装置としては、血流によるドップラ効果を利用した
ものがあり、例えば、特開平1−214335号公報
や、USP4086916で提案されている。すなわ
ち、動脈に向けて超音波を発信し、その反射波を受信素
子で受信すると、反射波の周波数や位相の変化を検出す
ることができる。すなわち、血流により動脈が拡大して
いる間は動脈表面が発信源と受信素子に近づくためドッ
プラ効果により周波数が高くなり、逆に動脈が縮小して
いる間は周波数が低くなる。この周波数や位相の変化を
検出することで脈波を検出し、さらに脈拍数を検出した
り、血流速を検出したりすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の脈波検
出装置では、病院や自宅において安静にした状態で脈波
を検出する場合には脈波を正確に検出することができる
が、検出中に被検者が動いた場合には体動ノイズ(被検
者の動きに基づくノイズ)が発生し、正確な脈波を検出
できなかった。すなわち、被検者の体動によって、圧電
素子を利用する場合であれば素子部分の表皮が動いてノ
イズが発生し、また超音波を利用する場合には筋肉や筋
等の動きに伴って(血流量の変化とは関係なく)動脈の
位置が変化することによりノイズが発生するため、日常
的な動きの範囲であっても被検者が動いている場合には
正確な脈波を検出することができなかった。また、超音
波を利用して受信した超音波の位相や周波数の変化を検
出する場合、位相の変化や周波数の変化を検出するため
に、比較的複雑な構成と複雑な処理が必要とされてい
た。また、高周波数である超音波を使用しているのに対
し、脈流により検出される位相や周波数の変化はごく僅
かであるため、検出が大変であり、ノイズによる影響を
受けやすかった。このため、日常的な生活の中で継続的
に脈波を検出することは困難であった。
【0004】そこで、本発明はこのような従来の脈波検
出装置における課題を解決するためになされたもので、
体動によるノイズが発生しにくい脈波検出装置を提供す
ることを第1の目的とする。また、体動によるノイズの
除去を容易に行うことが可能な脈波検出装置を提供する
ことを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、動脈に向け
て超音波を発信する発信手段と、この発信手段から発信
された前記動脈を伝搬する超音波を受信する受信手段
と、この受信手段で受信された超音波を振幅検波する検
波手段と、この検波手段による検波信号から脈波に関す
る情報を取得する脈波情報取得手段と、この脈波情報取
得手段により取得された脈波に関する情報を出力する出
力手段と、を脈波検出装置に具備させる。すなわち、動
脈を伝搬することで減衰する超音波の振幅変化から脈波
を検出することで、体動による影響を受けにくく、か
つ、簡単な構成とすることができる。このため、日常的
な生活を営みながらであっても、常時携帯しながら継続
的に脈波を検出することができる。簡単な構成であるた
め、例えば、脈波検出装置を時計に組み込むことで、日
常的に使用することが可能になる。この場合、時計で使
用する発振手段の一部又は全部を本発明の発信手段とし
て共用することができ、更に簡単な構成とすることがで
きる。
【0006】また本発明の脈波検出装置では、前記検波
手段は、低周波の通過を阻止するフィルタを備え、前記
受信手段で受信された超音波を前記フィルタに通過させ
た後に振幅検波を行う。すなわち、受信した超音波の振
幅に基づいて脈波を検出する構成としたため体動の影響
を受けにくくなったが、更に、体動の状態によって発生
し得るノイズをフィルタで除去することが可能になる。
従って、より正確に脈波を検出することができる。
【0007】また本発明の脈波検出装置では、体動を検
出する体動検出手段を備えると共に、前記脈波情報取得
手段は、前記検波信号に含まれる体動による成分を、前
記体動検出手段による体動信号に基づいて除去する体動
成分除去手段を備え、この体動成分除去手段による体動
成分を除去した後の検波信号から脈波に関する情報を取
得する。すなわち、体動検出手段により別途体動を検出
し、検波信号に含まれる成分を除去するので、より正確
に脈波を検出することができる。また、例えば、過激な
運動により発生し得るノイズも除去することができる。
【0008】また本発明の脈波検出装置では、前記脈波
情報取得手段は、前記検波信号から、脈波に関する情報
として脈拍数を取得し、前記出力手段は、前記脈波情報
取得手段により取得された脈拍数を出力する。すなわ
ち、最も一般的な脈拍を日常的に確認することができ
る。
【0009】また本発明の脈波検出装置では、前記脈波
情報取得手段は、前記検波信号を格納する記憶手段を備
え、脈波に関する情報として、所定時間分の前記検波信
号を前記記憶手段に格納し、前記出力手段は、前記記憶
手段に格納された前記検波信号を出力する。すなわち、
所定時間分の検波信号を記憶手段に格納しておき、例え
ば、医療診断装置等の外部装置に対して出力すること
で、総合的な医療診断に利用することができる。
【0010】また本発明の脈波検出装置では、表示手段
を備え、前記脈波情報取得手段は、前記検波信号から脈
波に関する情報として脈拍数又は脈波波形を取得し、前
記出力手段は、前記脈波情報取得手段により取得された
脈拍数又は脈波波形を前記表示手段に出力する。すなわ
ち、脈拍数又は脈波波形を表示することで、日常生活の
なかでも容易に脈拍数や脈波波形を確認することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の脈波検出装置にお
ける好適な実施の形態について、図1から図11を参照
して詳細に説明する。 (1)本実施形態による脈波検出の原理及び概要 動脈は、脈波により血流量が変化すると、超音波が伝搬
する場合の伝達係数が変化する。これは、脈波によって
動脈の血流量及び血液密度が変化し、超音波の減衰率が
変化するためであると考えられる。
【0012】図1は、このような動脈をを伝搬する超音
波の状態を概念的に表したものである。図1(a)に示
すように、発信器11と受信器21を体表1上に接触配
置し、動脈2に向けて超音波Aを発信器11から発信す
る。そして、動脈2を含む体内を伝搬してくる超音波B
を受信器21で受信する。この場合図1(a)に示すよ
うに、超音波Aが伝搬する動脈2の部分に脈波(血流量
の増加部分)が存在しない場合、発信器11で発信した
超音波Aはあまり減衰せずに動脈を含む体内を受信器2
1まで伝搬する。これに対し(b)に示すように、脈波
3が存在する場合、発信器11で発信した超音波Aは脈
波3部分で大きく減衰したのち受信器21まで伝搬す
る。そして、受信器21で受信する、脈波3が存在しな
い場合の超音波Bと、脈波3が存在する場合の超音波C
とを比較すると、その振幅はB>Cになっている。本実
施形態では、脈波3の有無により減衰率が変化する超音
波を受信器21で受信し、その受信した超音波の振幅の
変化から脈波を検出するようにしたものである。
【0013】なお、従来の脈波検出装置と同様に、脈波
によるドップラ効果によって受信する超音波Bと超音波
Cとの間でも位相や周波数が変化するが、この変化はご
く僅かであるのに対して、振幅の変化量は大きいため容
易に検出できる。また、図1(c)に示すように、矢印
Eで表す体動によって動脈2が(a)の通常位置から体
表1側に移動した場合、受信器21で受信する超音波D
は発信した超音波Aに比べて位相や周波数が変化(脈波
による変化量と同程度)しているが、血流量が変化して
いないため振幅が大きく変化することはない。すなわ
ち、体動による動脈位置の変化は、位相や周波数に対し
ては脈波の場合と同程度の変化をもたらすためにノイズ
となるが、振幅に対しては変化が小さいためにノイズと
はなりにくい。このように、本実施形態の脈波検出装置
では、体動による影響が少ないため極めて容易に脈波を
検出することができ、その検出方法も受信した超音波を
振幅検波する方式であるため簡単に構成することができ
る。
【0014】本実施形態では、以上の原理に基づいて、
発信器から動脈に向けて発信した超音波が脈流によって
減衰しながら伝搬(反射)される超音波(伝搬波)を受
信器で受信し、受信した超音波の振幅検波を行うことで
脈波波形(検波信号)を得るものである。この脈波波形
から、脈波に関する情報として脈拍数を取得し、表示部
に取得した脈拍数を表示する。また、脈波に関する情報
の取得処理として、脈波波形をA/D変換してメモリに
記憶し、表示部に波形を画像表示したり、又は、パーソ
ナルコンピュータや、医療用の診断装置等の各種外部装
置に出力する。
【0015】(2)本実施形態の詳細 図2は、第1の実施形態の脈波検出装置の構成を表した
ものである。この図2に示すように、脈波検出装置は、
発信部10と、受信器21と、検波部30と、脈波情報
取得部40と、出力部50とを備えている。発信部10
は、体表面に配置される発信器11及び、この発信器1
1を駆動して超音波を発信させる駆動回路12を備えて
いる。発信器11は動脈上に配置され、動脈に向けて3
2KHzの超音波Aを発信するようになっている。発信
器の発信周波数を32KHzとすることで、脈波検出装
置を時計に配置した場合、時計の発振周波数と共通であ
るため、発信器11と駆動回路12を時計と共通に使用
することが可能になる。すなわち、本実施形態の発信部
10として時計の駆動回路12と発信器11を使用し、
必要に応じて増幅した後に出力する。これにより、脈波
検出装置の部品点数を少なくすることができ、安価に製
造することができる。なお、発信器11による発信周波
数としては、32KHzに限らず、任意周波数の超音波
を発信することが可能であり、20KHz〜50KH
z、好ましくは30KHz〜40KHzの範囲で選択す
ることができる。また、時計において他の発振周波数m
が採用されている場合には、同一の周波数mとすること
も可能である。
【0016】受信器21は、発信器11近傍の体表面動
脈上に配置される。そして受信器21は、発信器11か
ら発信され動脈を含む体内を伝搬してきた超音波Fを受
信し、受信した信号を検波部30に供給するようになっ
ている。なお、発信器11と受信器21とは、脈波セン
サとして同一部品内にパッケージされて、動脈上の体表
面に配置されるようになっている。
【0017】検波部30は、検波回路31を備えてお
り、受信器21から供給される受信信号(超音波信号
F)を振幅検波して、脈波情報取得部40に供給するよ
うになっている。図3は、検波回路31の具体的構成の
一例を表したものである。この検波回路31は、通常の
AM検波回路と同様に、整流用のダイオード311と、
平滑用のコンデンサ312と、負荷抵抗313とを備え
ている。この検波回路31に受信器21で受信した超音
波が入力されると、ダイオード311による整流とコン
デンサ312による平滑化の後、負荷抵抗313の両端
子電圧として、検波信号が出力される。なお、図3に示
した検波回路31は一例であり、AM検波回路で採用さ
れている各種構成と同様の構成とすることが可能であ
る。例えば、抵抗313の一方の端子と出力端子との間
に直列にコンデンサを接続することで直流成分を除去す
るようにしてもよい。
【0018】脈波情報取得部40(図2)は、検波回路
31で振幅検波された後の信号から脈拍数を計数する脈
拍計数部41を備えている。この脈拍計数部41では、
各脈波間の時間間隔を所定回数(例えば、3回、5回、
7回、10回等)測定し、各回の測定時間の平均時間T
から1分間の脈拍数Vを次の数式(1)に従って求める
ようになっている。 V=60/T … (1) なお、脈波間の平均時間Tから脈拍数を求める場合に限
られず、例えば、所定時間t(例えば、10秒)内に存
在する脈波数wを検出し、次の数式(2)により1分間
の脈拍数Vを求めるようにしてもよい。 V=w×(60/t) … (2) 脈拍計数部41では、また、各脈波毎にパルス信号等の
脈波の存在を示す脈波信号を発生させるようになってお
り、求めた脈拍数と共に、出力部50に供給するように
なっている。
【0019】出力部50は表示部51を備えており、脈
拍計数部41から供給される脈拍数を表示するようにな
っている。表示部51は、液晶表示装置で構成すること
で脈拍数を画像表示し、又は、パネルに脈拍数を電光表
示するようにしてもよい。
【0020】図4は、このように構成された各部におけ
る波形状態を表したものである。図4(a)は、発信器
11から発信される周波数32KHzの超音波Aの波形
を表したものである。この超音波Aが動脈を含む体内を
伝搬して受信器21で受信された超音波Fの波形を表し
たものが(b)である。この受信波形で示されるよう
に、脈波によって受信超音波Fの振幅がGの位置で大き
く減衰している。この受信超音波Fを検波回路31で振
幅検波した後の検波波形Hを表したものが図4(c)
で、脈波による受信超音波Fの減衰部分Gに対応して、
脈波波形Iが現れる。この脈波波形Iにおけるピーク間
の時間T1〜Tnを検出して、その平均値Tを脈波数計
数部41で求め、求めた平均値Tから上記式(1)に従
って、脈拍数Vが求まる。
【0021】図5は、時計に組み込んだ脈波検出装置に
より脈波を検出する状態を表したものである。この図5
に示されるように脈波検出装置(時計)60は、時計本
体61と、ベルト62を備えており、ベルト62の内側
にはセンサ19が取り付けられている。時計60は、一
般の時計と同様に、時計本体61を手の甲側にして左
(又は右)手首5に取り付けるようになっている。その
際、センサ19の位置は、(b)に示されるように、と
う骨動脈上に位置するようにセンサ19をベルト62の
長さ方向に移動して位置調整できるようになっている。
センサ19には、発信器11と受信器21とが、(c)
に示されるようにとう骨動脈2に沿って配置されるよう
に、ベルト62の長さ方向と直交する方向に並べられ、
手先側に発信器11が肩側に受信器21が配置されてい
る。なお、発信器11と受信器21の配置位置は、この
逆であってもよい。
【0022】時計本体61には、時計のムーブメント等
の駆動部の他、発信部10の駆動回路12、検波部3
0、脈波情報取得部40、表示部51が配置されてい
る。駆動回路12については、時計機能で使用される駆
動回路と兼用にしてもよい。センサ19と、時計本体6
1の駆動回路12、検波回路31とは、ベルト62内に
組み込まれた図示しない配線によって接続されている。
時計本体61の表示面(文字盤)は、時計としての時刻
(や日、曜日等)が表示される時計表示部63と、脈拍
数が表示される脈拍数表示部64および脈拍表示部65
からなる表示部51とを備えている。脈拍計数部41
は、図4(c)に示した脈波波形Iのピークを検出する
毎にパルス信号を表示部に供給するようになっており、
このパルス信号の出力に応じて脈拍表示部65が緑色点
滅するようになっている。この脈拍表示部65の点滅を
みることで、ユーザは自分の脈波を視覚的に認識するこ
とができる。なお、脈拍表示部65の点滅色を脈拍数に
応じて変えるようにしてもよい。例えば、69以下を黄
色点滅、脈拍数が70〜90の間は青色点滅、91〜1
10の間を緑色点滅、111〜130の間を橙色点滅、
131以上を赤色点滅とする。このように、脈拍数に応
じて脈拍表示部65の点滅色が変化するので、現在の脈
拍の状態を容易に区別することができる。
【0023】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、動脈をながれる血流量によって超音波の伝達係数
が変化し減衰率の変化(振幅の大きな変化)として現れ
ることに着目し、振幅変化から脈波を検出する方式を採
用するようにした。これにより、従来の周波数変化から
脈波を検出する方式に比べて、AM電波を検波する場合
と同様にきわめて簡単な構成によって、脈波を検出する
ことが可能になった。また、体動により動脈の位置が変
化しても超音波の振幅の変化率は小さいため、体動ノイ
ズの影響を受けることとが極めて少なくなり、より正確
に脈波を検出することが可能になった。このように本実
施形態によれば、体動によるノイズを受けることなく、
簡単な構成により脈波(脈拍)を検出することができる
ので、日常的な生活を営みながらでも継続的に脈波を検
出することができる。
【0024】次に第2の実施形態について説明する。こ
の第2の実施形態では、検波回路31で振幅検波する前
に、体動ノイズによる低周波成分を除去するようにした
ものである。図6は、第2の実施形態における脈波検出
装置の構成を表したものである。なお、図2に示した第
1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し
て、適宜その説明を省略するものとする。この実施形態
における脈波検出装置では、検波部30が検波回路31
の他にハイパスフィルタ32を備えている。このハイパ
スフィルタ32は、周波数fc以上の高周波を通過さ
せ、それ未満の周波数成分は通過阻止するフィルタであ
り、コンデンサCとコイルLとの組み合わせにより構成
されている。このハイパスフィルタ32は、受信器21
及び検波回路31の間に配置され両者と接続されてい
る。なお、ハイパスフィルタ以外に、発信超音波の周波
数近傍の帯域(ドップラ効果による変化後の周波数を含
む帯域)のみを通過させる帯域通過フィルタを使用する
ようにしても良い。
【0025】図7は、第2の実施形態による各部の波形
状態を表したものである。この図(a)に示されるよう
に、受信器21で受信される超音波Fの波形には、脈波
による振幅が減衰した部分Gのほかに、体動による低周
波成分の波形Jが乗る場合がある。この体動による波形
Jの部分は受信超音波Fの振幅自体には大きく影響を与
えない。このため、受信器21で受信した超音波Fをハ
イパスフィルタ32に通すことで、体動による低周波成
分がカットされ、図7(b)に示すように、体動がなか
った場合の受信超音波Fの波形と同様な波形F′が得ら
れる。この波形を検波回路31で振幅検波することで
(c)に示される検波波形Hが得られ、この検波波形H
において、脈波に対応した正確な脈波波形Iが得られ
る。この検波波形Hは脈拍計数部41に入力され、第1
の実施形態と同様に、脈波波形Iのピーク間の平均時間
Tが求められ、上記数式(1)に従って脈拍数Vが算出
される。
【0026】本実施形態の脈波検出装置も、第1の実施
形態と同様に時計に組み込むことが可能であり、図5に
示すように、センサ19に発信器11と受信器21を、
センサ19以外の部分(ハイパスフィルタ32も含む)
を時計本体61に配設するようにしてもよい。
【0027】このように、第2の実施形態によれば、体
動によるノイズが発生したとしてもその成分が低周波で
あることから、容易にハイパスフィルタで除去すること
ができ、より正確に脈波、及び脈拍数を検出することが
可能になる。
【0028】次に第3の実施形態について説明する。上
述したように第1の実施形態によれば、周波数変化から
脈波を検出する方式をやめ、振幅変化から脈波を検出す
る方式を採用することで、体動ノイズの影響を受けるこ
とが極めて少なくなった。しかし、それでも体動ノイズ
が僅かに残る場合があり、また、過激な動きを被検者が
行った場合等には体動ノイズが発生する場合がある。そ
こで、この第3の実施形態では、体動センサを動脈上か
ら離れた位置(脈波による影響を受けない位置)に配置
し、体動によるノイズを別途検出し、検出した体動ノイ
ズ成分を使用し、検波回路31で得られる波形から体動
ノイズ成分をキャンセルするようにしたものである。
【0029】図8は、第3の実施形態における脈波検出
装置の構成を表したものである。なお、図2に示した第
1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し
て、適宜その説明を省略するものとする。この第3の実
施形態における脈波検出装置では、体動を検出する体動
センサ71と、この体動センサ71により検出される体
動波形を受信機21で検出する受信超音波Fに含まれる
体動ノイズと同一波形となるようにレベル調整及び変形
するための増幅処理部72を備えている。
【0030】体動センサ71は、ピエゾ型の圧電素子が
センサとして使用されており、体動による体表面の変位
に対応した波形の信号を出力し、増幅処理部72に入力
すようになっている。増幅処理部72は、受信器21で
受信される体動ノイズの波形と体動センサ71で検出さ
れる波形との関係を予め調べておき、体動センサ71の
検出波形が受信器21で受信される体動ノイズと同一レ
ベル、同一波形になるための非線形の伝達関数を求め、
その伝達関数を有する回路となるように構成されてい
る。
【0031】また、脈波検出装置は、脈波情報取得部4
0が脈拍計数部41と脈波抽出部(体動成分除去手段)
42を備えている。この脈波抽出部42には、検波回路
31の出力信号および増幅処理部72の出力信号が入力
される。そして、検波回路31から入力される体動ノイ
ズの波形成分を含んだ振幅検波信号と、増幅処理部72
から入力される体動ノイズの波形との差分をとること
で、体動ノイズが除去された脈波信号を得ることができ
るようになっている。
【0032】図9は、第3の実施形態におけるセンサ1
9の構成を表したものである。この図9に示されるよう
に、センサ19には、発信器11、受信器21と体動セ
ンサ71とを備えている。そして、発信器11と受信器
21は、第1の実施形態において図5で説明したと同様
に、とう骨動脈2の上部に位置するように配置されてお
り、一方、体動センサ71は、発信器11と受信器21
の近傍だがとう骨動脈上から離れた位置(とう骨動脈に
よる脈波を検出しない位置)に配置されている。本実施
形態の脈波検出装置も、第1の実施形態と同様に時計に
組み込むことが可能であり、図5に示すように、センサ
19に発信器11、受信器21、体動センサ71を、セ
ンサ19以外の部分(増幅処理部72、脈波抽出部42
も含む)を時計本体61に配設するようにしてもよい。
【0033】そして、第3の実施形態の脈波検出装置を
時計に組み込む場合には、図5(a)、(b)で説明し
たと同様に、発信器11、受信器21、及び体動センサ
71を有するセンサ19を、ベルト62の長手方向に移
動調整可能なように内側に取り付ける。そしてセンサ1
9以外の各部(駆動回路12、検波回路31、増幅処理
部72、脈波抽出部42、脈拍計数部41、及び表示部
51)を時計本体61に配設し、両者間の配線をベルト
62内に組み込むようにしてもよい。
【0034】図10は、第3の実施形態による各部の波
形状態を表したものである。図10(a)は、受信器2
1で受信される超音波Fの波形を表したもので、脈波に
よる振幅が減衰した部分Gのほかに、体動によるノイズ
波形Kが併せて検出されている。この超音波波形Fを検
波回路31で振幅検波すると、図10(b)に示す検波
波形Mが得られる。この検波波形Mにも、脈波波形Iの
他に体動ノイズ波形Oが現れてしまう。一方、図10
(c)は、体動センサ71で検出した体動波形を増幅処
理部72でレベル調整及び変形した後の体動波形Nを表
したものであり、体動ノイズによる波形Pが検出されて
いる。そして、脈波抽出部42において、検波波形Mか
ら体動波形Nの差分をとることで、図10(d)に示す
脈波抽出波形Qが得られる。この脈波抽出波形Qにおい
て、脈波に対応した正確な脈波波形Iが得られる。
【0035】この脈波抽出波形Qは脈拍計数部41に入
力され、第1の実施形態と同様に、脈波波形Iのピーク
間の平均時間Tが求められ、上記式(1)に従って脈拍
数Vが算出される。
【0036】このように、第3の実施形態によれば、体
動によるノイズが存在したとしても、その体動ノイズを
別途体動センサ71と増幅処理部72とで検出してるの
で、受信機21で受信した受信超音波Fに含まれる体動
ノイズの成分をキャンセルすることができる。従って、
より正確に脈波、及び脈拍数を検出することが可能にな
る。
【0037】(3)変形例 各請求項に記載した発明は、説明した各実施形態に限定
されるものではなく、各請求項に記載された範囲におい
て、次に説明するように各種の変形例を採用することが
可能である。なお、以下に説明する各変形例では、各実
施形態に説明された構成と同一構成部分については説明
を省略し、変形部分を中心に説明する。
【0038】(a)第1の変形例 説明した各実施形態では、脈波情報取得部40に脈拍計
数部41を具備させ、脈波に関する情報として脈拍数と
脈波信号(パルス信号)を生成する取得処理を行うよう
にし、出力部50の表示部51(脈拍数表示部64、脈
拍表示部65)に脈拍数と緑色点滅による脈拍を表示す
るようにしたのに対し、この第1の変形例では、脈波情
報取得部40において脈波波形の記憶処理を行い、出力
部50において外部装置に対して脈波波形を出力する。
【0039】図11は、第1の変形例における、脈波情
報取得部40と出力部50の構成を表したものである。
この図11に示されるように、脈波情報取得部40は、
脈波波形をデジタル信号に変換処理するA/D変換部4
5と、変換後の脈波情報(脈波波形)を記憶する脈波情
報記憶部46とを備えている。脈波情報記憶部46とし
ては、DRAM、SRAM、EEPROM、ハードディ
スク等の、データを磁気的、電気的、光学的に記憶する
各種記憶媒体を使用することができ、その容量は任意で
あるが、少なくとも1時間分〜1日分、好ましくは1週
間分、さらに好ましくは1ヶ月分の脈波情報の蓄積が可
能な容量が採用される。出力部50は、脈波検出装置を
パーソナルコンピュータや、医療用の診断装置等の各種
外部装置に接続するためのI/F部55を備えている。
なお、この変形例を第1の実施形態と第2の実施形態に
適用する場合には、検波回路31から出力される検波波
形HがA/D変換部45に入力される。また、第3の実
施形態に適用される場合には、脈波情報取得部40が脈
波抽出部42も備え、この脈波抽出部42から出力され
る脈波抽出波形QがA/D変換部45に入力される。
【0040】このような構成の第1変形例によれば、日
常生活の中で継続的に脈波を検出し、その情報を蓄積し
ておくことができる。そして、後日I/F部55に外部
装置を接続し、蓄積した脈波情報を外部装置に一括して
出力することができる。これにより、例えば、医療用の
診断装置(外部装置)において、長時間分の脈波情報が
得られ、そのユーザの状態を医療的な観点からより正確
に診断することができる。例えば、脈拍の揺らぎを調べ
ることでユーザの心理的緊張状態やリラックスした状態
か否かを調べることができる。また、脈波のリズム、脈
拍の大きさ、脈拍の立ち上がり速度(速いか遅いか)等
を調べることも可能である。
【0041】なお、脈波情報取得部40及び出力部50
の構成として、第1の変形例と各実施形態とを組み合わ
せるようにしてもよい。例えば、第1及び第2の実施形
態と第1の変形例を組み合わせた場合、脈波情報取得部
40に脈拍計数部41、A/D変換部45、記憶部46
を具備させ、記憶部46にA/D変換された脈波情報
(脈波波形)と、所定時間毎の脈拍数とを格納する。記
憶部46に脈拍数を格納する場合の所定時間は、図示し
ない時間間隔設定部により、例えば、5分から24時間
まで5分間隔で任意の時間を設定することができる。脈
拍数は設定された時間間隔毎の脈拍数をその算出時刻を
示すデータと共に格納される。そして、出力部50に表
示部51とI/F部55を具備させ、表示部51に脈拍
数と、脈波表示(緑色点滅)65を表示する。I/F部
55に外部装置が接続された場合には、記憶部46に格
納された脈波情報と、必要に応じて一定時間毎の脈拍数
と時刻データを出力する。なお、表示部51には、脈拍
数と脈波表示(緑色点滅)に加えて(又は、画面切替信
号の入力による別画面において)、脈波波形(図4、
7、10のH、Q)を表示させるようにしてもよい。こ
の場合の脈波波形としては、検波回路31又は脈波抽出
部42から出力される脈波波形をリアルタイムに表示す
ると共に、日時や時刻を指定することで該当する脈波波
形を記憶部46から読み出して過去の脈波波形を表示す
るようにしてもよい。
【0042】(b)第2の変形例 説明した各実施形態では、センサ19をベルト62に取
り付けたが時計本体61の文字盤と反対側(体表と接す
る側)にセンサ19(発信器11と受信器21)を取り
付けるようにしてもよい。この場合、脈拍の測定を行う
際には、時計本体61を手の甲と反対側にし、センサ1
9をとう骨動脈上に位置させる。このようにセンサ19
を時計本体61に配置することで、配線をベルト62内
に組み込む必要がなくなる。
【0043】(c)第3の変形例 脈波検出装置を時計に組み込むことなく、単独の装置と
して構成してもよい。この場合においても、時計の場合
と同様に、センサ19とその他の部分を分離して構成
し、センサ(発信器11と受信器21)をとう骨動脈上
にベルトで配置し、センサ以外の各部(発信部10の駆
動回路12、検波部30、脈波情報取得部40、出力部
50)を手の甲側に配置してもよい。また、センサ(発
信器11と受信器21)以外の部分を、センサが取り付
けられたベルトとは別体で構成し、両者を配線で接続す
るようにしてもよい。この場合、例えば、Yシャツ等の
薄手の衣類の上から上腕動脈上にセンサを配置し、セン
サ以外の部分を胸ポケットやスーツの内ポケットに収納
するようにしてもよい。なお、第2の変形例と第3の変
形例は、第1の変形例と組み合わせることも可能であ
る。また、とう骨動脈、上腕動脈以外に、大腿動脈、総
頸動脈、尺骨動脈、前頸骨動脈、後頸骨動脈、足背動
脈、しつか動脈(ひかがみ動脈)に向けて超音波を発信
させるようにしてもよい。そして、脈波検出装置を取り
受ける動脈位置によっては、バンドではなく医療用のテ
ープを使用して動脈上にセンサ19を配置するようにし
てもよい。
【0044】(d)第4の変形例 第3の実施形態では、圧電素子による体動センサ71を
使用したが、この変形例では、脈波を検出する場合と同
様に、超音波を受信して振幅検波することで体動による
波形を検出するようにしてもよい。すなわち、発信器1
1と駆動回路12を有する発信部10と、受信器21と
検波回路30を、それぞれ2組具備させる。そして、1
組の発信器11aと受信器21aの両者をとう骨動脈上
に配置して脈波検出用の脈波センサ19aとし、他方の
発信器11bと受信器21bの両者をとう骨動脈上から
ずらした位置に、脈波センサ19aと平行に配置して体
動検出用の体動センサ19bとする。なお、脈波センサ
19aと体動センサ19bとは、同一のセンサ19に組
み込んで形成してもよいし、それぞれ別体に形成するよ
うにしてもよい。
【0045】このように、体動センサ19bを脈波セン
サ19aと同一種類のセンサとすることで、体動に対し
てほぼ同一の波形を受信器21a、21bで受信するこ
とができる。従って、増幅処理部72の構成は、両者の
信号レベルを調節する回路構成だけでよく、簡単な構成
でより正確な体動の検出、ひいては正確な脈波の検出が
可能になる。
【0046】(e)第5の変形例 第5の変形例では第4の変形例をさらに変形したもので
ある。すなわち、第4の変形例では、発信器11と駆動
回路12を有する発信部10と、受信器21と検波回路
30を、それぞれ2組具備させたが、この第5の変形例
では、体動センサ19bの発信部10を省略し、脈波セ
ンサ19aの発信部10aを共通使用するようにしたも
のである。この第5の変形例の場合、図9に示したセン
サの構成と同様になり、符号71の位置に体動センサ1
9bの受信器が配置される。そして、発信器11と受信
器21とで脈波センサ19aが構成され、同一の発信器
11と受信器71で体動センサ19bが構成される。こ
の第5の変形例では、発信器11から発信された超音波
Fは、とう骨動脈2を伝搬して脈波センサ19aの受信
器21に受信されると共に、とう骨動脈2以外を伝搬し
て体動センサ19bの受信器71に受信され、それぞれ
の受信超音波が振幅検波される。このように第5の変形
例では、1つの発信部10を脈波検出用と体動検出用と
に共通使用するようにしたので、部品点数が減り、コス
トを削減すると共に装置を小型化することができる。な
お、第3の実施形態においても説明したように、この第
5の変形例における脈波検出装置を時計に組み込む場合
には、さらに、発信部10の駆動回路12を時計用の駆
動回路を共通使用するようにしてもよい。これによって
さらに部品点数が減り、コスト削減と装置の小型化がよ
り促進される。
【0047】なお、図9に示した第3の実施形態、及び
第4、第5の変形例では、とう骨動脈上に配置した脈波
センサ(11と21)、19aの外側に体動センサ7
1、19bを配置したが、反対側(とう骨動脈上の内
側)に体動センサ71、19bを配置するようにしても
よい。
【0048】
【発明の効果】本発明の脈波検出装置によれば、動脈を
伝搬する超音波を振幅検波することで脈波を検出するよ
うにしたので、簡単な構成とすることができる。また、
体動によるノイズを発生しにくくすることができる。ま
た本発明の脈波検出装置によれば、低周波の通過を阻止
するフィルタにより、たとえ体動によるノイズが発生し
たとしても、容易に除去することができる。さらに本発
明の脈波検出装置によれば、体動を検出する体動検出手
段を備えるので、たとえ体動によるノイズが発生したと
しても、容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における脈波検出の原理を説明するため
のもので、血流を伝搬する超音波の状態を表した説明図
である。
【図2】本発明における第1の実施形態の脈波検出装置
の構成図である。
【図3】同上、実施形態における検波回路の構成図であ
る。
【図4】同上、実施形態の各部における波形状態を表し
た説明図である。
【図5】同上、実施形態の脈波検出装置を時計に組み込
んだ状態及び脈波検出状態を表した説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における脈波検出装置
の構成図である。
【図7】第2の実施形態による各部の波形状態を表した
説明図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における脈波検出装置
の構成図である。
【図9】第3の実施形態におけるセンサの構成を表した
図である。
【図10】第3の実施形態による各部の波形状態を表し
た説明図である。
【図11】本発明の第1の変形例における、脈波情報取
得部と出力部の構成を表した図である。
【符号の説明】
1 体表 2 とう骨動脈 3 脈波 5 手首 10 発信部 11 発信器 12 駆動回路 19 センサ 19a 脈波センサ 19b 体動センサ 21 受信器 30 検波部 31 検波回路 32 ハイパスフィルタ 40 脈波情報取得部 41 脈拍計数部 42 脈波抽出部 45 A/D変換部 46 記憶部 50 出力部 51 表示部 55 I/F部 60 時計 61 時計本体 62 ベルト 63 時計表示部 64 脈拍数表示部 65 脈拍表示部 71 体動センサ 72 増幅処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成川 利明 東京都大田区鵜の木2−38−18 ハウス 238A−102 (72)発明者 尾崎 好栄 東京都目黒区鷹番1−6−19−207 Fターム(参考) 4C017 AA09 AB02 AC03 AC20 AC23 BC07 BC11 BD01 CC02 FF05 4C301 AA03 CC05 DD01 DD10 EE04 EE12 FF13 HH51 JB02 JB23 KK31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動脈に向けて超音波を発信する発信手段
    と、 この発信手段から発信された前記動脈を伝搬する超音波
    を受信する受信手段と、 この受信手段で受信された超音波を振幅検波する検波手
    段と、 この検波手段による検波信号から脈波に関する情報を取
    得する脈波情報取得手段と、 この脈波情報取得手段により取得された脈波に関する情
    報を出力する出力手段と、を具備することを特徴とする
    脈波検出装置。
  2. 【請求項2】 前記検波手段は、低周波の通過を阻止す
    るフィルタを備え、前記受信手段で受信された超音波を
    前記フィルタに通過させた後に振幅検波を行う、ことを
    特徴とする請求項1に記載の脈波検出装置。
  3. 【請求項3】 体動を検出する体動検出手段を備えると
    共に、 前記脈波情報取得手段は、前記検波信号に含まれる体動
    による成分を、前記体動検出手段による体動信号に基づ
    いて除去する体動成分除去手段を備え、この体動成分除
    去手段による体動成分を除去した後の検波信号から脈波
    に関する情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に
    記載の脈波検出装置。
  4. 【請求項4】 前記脈波情報取得手段は、前記検波信号
    から、脈波に関する情報として脈拍数を取得し、 前記出力手段は、前記脈波情報取得手段により取得され
    た脈拍数を出力する、ことを特徴とする請求項1、請求
    項2、又は請求項3に記載の脈波検出装置。
  5. 【請求項5】 前記脈波情報取得手段は、前記検波信号
    を格納する記憶手段を備え、脈波に関する情報として、
    所定時間分の前記検波信号を前記記憶手段に格納し、 前記出力手段は、前記記憶手段に格納された前記検波信
    号を出力する、ことを特徴とする請求項1、請求項2、
    又は請求項3に記載の脈波検出装置。
  6. 【請求項6】 表示手段を備え、 前記脈波情報取得手段は、前記検波信号から脈波に関す
    る情報として脈拍数又は脈波波形を取得し、 前記出力手段は、前記脈波情報取得手段により取得され
    た脈拍数又は脈波波形を前記表示手段に出力する、こと
    を特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載
    の脈波検出装置。
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