JP2000036712A - 電子回路ユニット - Google Patents

電子回路ユニット

Info

Publication number
JP2000036712A
JP2000036712A JP10202145A JP20214598A JP2000036712A JP 2000036712 A JP2000036712 A JP 2000036712A JP 10202145 A JP10202145 A JP 10202145A JP 20214598 A JP20214598 A JP 20214598A JP 2000036712 A JP2000036712 A JP 2000036712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microstrip line
hole
electronic circuit
circuit unit
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10202145A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Ishikawa
健一郎 石川
Yoshitaka Inoue
善貴 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP10202145A priority Critical patent/JP2000036712A/ja
Priority to CN991096959A priority patent/CN1216515C/zh
Priority to KR1019990028604A priority patent/KR20000011723A/ko
Publication of JP2000036712A publication Critical patent/JP2000036712A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna
    • H01Q9/0414Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna in a stacked or folded configuration

Landscapes

  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マザー基板上への取付前における発振周波数
等の特性に対して、マザー基板への取付後における発振
周波数等の特性変化を少なくする。 【解決手段】 多層基板31と、前記多層基板31の上
面に取り付けられた回路部品10と、前記多層基板31
の内層に形成されたマイクロストリップライン9と、前
記多層基板31に穿設され、前記回路部品10と前記マ
イクロストリップライン9とを接続するスルーホール3
2とを有し、前記スルーホール32内には導体壁32a
を形成して前記マイクロストリップライン9を前記導体
壁32aに接続し、前記スルーホール32内に樹脂36
を充填し、充填された前記樹脂36の一方の端面にのみ
電極32bを形成し、前記電極32b上に前記回路部品
10を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層基板を用いて
構成され、マザー基板に取り付けられて使用される発振
器等の電子回路ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子回路ユニットを、発振器の例
で説明する。従来の発振器の回路を図6に示す。この発
振回路は、コレクタ接地型の発振回路であり、電源電圧
(E)が印加された発振トランジスタ51のコレクタは
直流阻止コンデンサ52によって高周波的に接地され、
ベースとエミッタとの間、および、エミッタとグランド
との間にはそれぞれ帰還コンデンサ53、54が接続さ
れる。そして、ベースとグランドとの間に可変リアクタ
ンス回路55が接続される。可変リアクタンス回路55
は、直列に接続された帰還コンデンサ53、54に対し
て並列に接続され、発振周波数においては等価的にイン
ダクタンス素子として働く。
【0003】可変リアクタンス回路55は、クラップコ
ンデンサ56、第一のマイクロストリップライン57、
周波数補正用のコンデンサ58、バラクタダイオード5
9からなり、クラップコンデンサ56と第一のマイクロ
ストリップライン57とが直列に接続され、また、周波
数補正用のコンデンサ58とバラクタダイオード59と
が直列に接続される。そして、直列に接続された周波数
補正用コンデンサ58およびバラクタダイオード59が
第一のマイクロストリップライン57に並列に接続され
る。そして、クラップコンデンサ56の一端が発振トラ
ンジスタ51のベースに接続され、第一のマイクロスト
リップライン57の一端とバラクタダイオード59のア
ノードとが共に接地される。
【0004】そして、発振周波数を変えるための制御電
圧(V)が、チョークインダクタとして使用される第二
のマイクロストリップライン60を介してバラクタダイ
オード59のカソードに印加される。
【0005】図7は上記の発振回路が多層基板61に構
成された発振器の要部断面図を示す。多層基板61の上
面には、発振トランジスタ51、直流阻止コンデンサ5
2、帰還コンデンサ53、54、周波数補正用コンデン
サ55c等の回路部品が載置される(図7では、周波数
補正コンデンサ58のみを示す)。また、第一のマイク
ロストリップライン57、第二のマイクロストリップラ
イン60は、内層の導体層61aで形成されて発振器の
小型化が図られる。そのため、例えば、第一のマイクロ
ストリップライン57と周波数補正用コンデンサ58と
の接続のために第一の導通孔(以下、導通孔をスルーホ
ールという)62が形成される。同様に、第二のマイク
ロストリップライン60と周波数補正用コンデンサ58
との接続のために第二のスルーホール63が形成され
る。図5の接続点A、Bは第一のスルーホール62、第
二のスルーホール63が形成される位置を示している。
【0006】第一および第二のスルーホール62、63
内には、メッキ等の手段によって導体壁62a、63a
が形成される。また、その内部には、樹脂64、64が
充填され、その両端にそれぞれ電極65、66および電
極67、68が形成される。従って、第一のスルーホー
ル62では、電極65および66と導体壁62aとが相
互に接続され、第二のスルーホール63では、電極67
および68と導体壁63aとが相互に接続される。これ
らのスルーホール62、63は、俗に、チップオンスル
ーホールと言われ、高密度実装のために使用される。
【0007】そして、多層基板61の上面側の電極6
5、67上に周波数補正用コンデンサ58の電極部58
a、58bが載置され、電極部58aと電極65、電極
部58bと電極67とがそれぞれ半田69、69によっ
て相互に接続される。なお、多層基板61の下面側の電
極66、68は、他の回路には接続されない。そして、
第一のマイクロストリップライン57と導体壁62aと
が接続され、第二のマイクロストリップライン60と導
体壁63aとが接続される。これによって、周波数補正
用コンデンサ58と第一のマイクロストリップライン5
7および第二のマイクロストリップライン60とが接続
される。
【0008】一方、多層基板61の下面には、第一のマ
イクロストリップライン57、および第二のマイクロス
トリップライン60に対向した外層の導体層61bが設
けられており、この導体層61bは接地される。この結
果、第一のマイクロストリップライン57と第二のマイ
クロストリップライン60が所定のインピーダンスを有
するようになっている。そして、バラクタダイオード5
9に印加される所定の制御電圧(V)によって、所定の
発振周波数となるように第一のマイクロストリップライ
ン57のインピーダンスが調整される。この調整は、ト
リミングと呼ばれ、例えば、第一のマイクロストリップ
ライン57に切り込みを加えること等によって行われ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た発振器は、送受信器等を構成するマザー基板(図示せ
ず)上に載置されて、送受信器の局部発振器あるいは搬
送波発振器として使用される。その際、多層基板61の
下面、即ち、導体層61b側がマザー基板の上面に対向
するように載置される。一方、マザー基板の上面には、
接地導体(図示せず)が設けられており、このため、発
振器がマザー基板上に載置された状態では、多層基板6
1に形成された第一のスルーホール62、第二のスルー
ホール63に形成された電極66、68とマザー基板上
の接地導体とが対向する。
【0010】この結果、電極66とマザー基板の接地導
体との間、および電極68とマザー基板の接地導体との
間には浮遊容量70、71(図6参照)が形成される。
これらの浮遊容量70、71は、図5における接続点A
とグランドとの間、および接続点Bとグランドとの間に
それぞれ付加された状態となる。従って、浮遊容量70
は第一のマイクロストリップライン57に並列に接続さ
れ、浮遊容量71はバラクタダイオード59に並列接続
されることになる。
【0011】この結果、リアクタンス回路55全体のイ
ンダクタンス値が大きくなって、図8の線Xに示すよう
に、例えば、1700MHz体の発振器では、マザー基
板への取り付け前後における発振周波数の変化ΔFがお
よそマイナス9MHzになる(周波数は取付後に低くな
る)。このため、同一の発振周波数にするためには、制
御電圧(V)を高くする必要があるが、制御電圧(V)
の最高値が制限されている場合には同一の周波数に設定
できないという問題が発生する。また、この発振器を送
受信器等に使用した場合には、所定の局部発振周波数や
搬送波周波数が得られないという問題が発生する。
【0012】そこで、本発明は、マザー基板上への取付
前における発振周波数等の特性に対して、マザー基板へ
の取付後における発振周波数等の特性変化を少なくする
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の電子回路ユニットは、多層基板と、前記多
層基板の上面に取り付けられた回路部品と、前記多層基
板の内層に形成されたマイクロストリップラインと、前
記多層基板に穿設され、前記回路部品と前記マイクロス
トリップラインとを接続するスルーホールとを有し、前
記スルーホール内には導体壁を形成して前記マイクロス
トリップラインを前記導体壁に接続し、前記スルーホー
ル内に樹脂を充填し、充填された前記樹脂の一方の端面
にのみ電極を形成し、前記電極上に前記回路部品を取り
付けた。
【0014】また、本発明の電子回路ユニットは、前記
電子回路ユニットは発振器として構成され、前記発振器
は発振周波数を設定する共振素子を有し、前記マイクロ
ストリップラインは少なくとも第一のマイクロストリッ
プラインを有し、前記第一のマイクロストリップライン
を前記共振素子とした。
【0015】また、本発明の電子回路ユニットは、前記
回路部品は前記発振周波数を変えるバラクタダイオード
を有し、前記バラクタダイオードに制御電圧を供給する
インダクタを有し、前記マイクロストリップラインはさ
らに第二のマイクロストリップラインを有し、前記第二
のマイクロストリップラインを前記インダクタとした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の電子
回路ユニットを説明する。ここで、電子回路ユニット
を、発振器の例で説明する。図1は、本発明を適用する
発振器の回路図であり、図2は本発明の電子回路ユニッ
トの下面図であり、図3は、本発明の電子回路ユニット
の要部断面図であり、図4は、本発明の電子回路ユニッ
トにおけるスルーホールの説明図であり、図5は本発明
の電子回路ユニットを送受信器等のマザー基板に取り付
けた状態の説明図である。
【0017】先ず、図1において、発振トランジスタ1
のコレクタは直流阻止コンデンサ2で高周波的に接地さ
れ、ベースとエミッタとの間、および、エミッタとグラ
ンドとの間には、それぞれ、帰還コンデンサ3、4が接
続される。また、エミッタはエミッタバイアス抵抗5と
並列共振回路6との直列回路によってグランドに接続さ
れている。そして、ベースとグランドとの間に可変リア
クタンス回路7が接続される。可変リアクタンス回路7
は、直列に接続された帰還コンデンサ3、4に対して並
列に接続され、発振周波数においては等価的にインダク
タンス素子として働く。
【0018】可変リアクタンス回路7は、クラップコン
デンサ8、第一のマイクロストリップライン9、周波数
補正用のコンデンサ10、バラクタダイオード11から
なり、クラップコンデンサ8と第一のマイクロストリッ
プライン9とが直列に接続され、また、周波数補正用コ
ンデンサ10とバラクタダイオード11とが直列に接続
されている。そして、直列に接続された周波数補正用コ
ンデンサ10およびバラクタダイオード11が第一のマ
イクロストリップライン9に並列に接続される。そし
て、クラップコンデンサ8の一端が発振トランジスタ1
のベースに接続され、第一のマイクロストリップライン
9の一端とバラクタダイオード11のアノードとが共に
接地される。
【0019】発振周波数を変えるための制御電圧(V)
は、チョークインダクタとして使用される第二のマイク
ロストリップライン12を介してバラクタダイオード1
1のカソードに印加される。なお、発振トランジスタ1
のエミッタとグランドとの間に接続される並列共振回路
6はエミッタバイアス抵抗5における発振パワーの損失
を低減するものであり、第三のマイクロストリップライ
ン6aと共振コンデンサ6bで構成され、その共振周波
数は発振周波数に一致するように設定される。
【0020】発振トランジスタ1からの発振信号は、幅
器用トランジスタ21で増幅される。そのために、発振
信号は、発振トランジスタ1のエミッタから、結合コン
デンサ22を介して増幅用トランジスタ21のベースに
入力される。そして、増幅された発振信号は増幅用トラ
ンジスタ21のコレクタから出力される。増幅用トラン
ジスタ21のコレクタには第四のマイクロストリップラ
イン23を介して電源電圧(E)が供給される。また、
増幅用トランジスタ21のコレクタとグランドとの間に
接続された共振コンデンサ24と第四のマイクロストリ
ップライン23とは並列共振回路を構成し、その共振周
波数を発振周波数に一致させることで、高調波を除去し
ている。
【0021】なお、増幅用トランジスタ21のエミッタ
と発振トランジスタ1のコレクタとが相互に接続され、
増幅用トランジスタ21と発振トランジスタ1には、ほ
ぼ同じコレクタ電流が共通に流れる。また、各トランジ
スタ1、21ベースにはベースバイアス抵抗25、2
6、27によってバイアス電圧が与えられ、各トランジ
スタ1、21のコレクターエミッタ間にはほぼ同じ電圧
が印加される。
【0022】上記の発振回路は多層基板31(図2、図
3参照)に構成される。その際、多層基板31の上面に
は、発振トランジスタ1、帰還コンデンサ3、ベースバ
イアス抵抗25等の回路部品が載置される(図3では、
説明の都合上、周波数補正用コンデンサのみを示し
た)。また、第一乃至第四のマイクロストリップライン
9、12、6a、23は、多層基板31の内層に形成さ
れる。そのため、例えば、クラップコンデンサ8と周波
数補正コンデンサ10と第一のマイクロストリップライ
ン9との相互の接続点aに第一の導通孔(以下、導通孔
をスルーホールという)32が設けられ、周波数補正コ
ンデンサ10とバラクタダイオード11と第二のマイク
ロストリップライン12との相互の接続点bに第二のス
ルーホール33が設けられ、増幅用トランジスタ21の
コレクタと第四のマイクロストリップライン23と共振
コンデンサ24との相互の接続点cに第三のスルーホー
ル34が設けられ、エミッタバイアス抵抗5と第三のマ
イクロストリップライン6aとコンデンサ6bとの相互
の接続点dに第四のスルーホール35が設けられる。
【0023】これらの第一乃至第四のスルーホール3
2、33、34、35は、図2に示すように、多層基板
31の下面まで貫通している。なお、多層基板31の下
面には、マザー基板(図5参照)に接続するための接地
用の導体31a、発振信号出力用の導体31b、電源電
圧(E)用の導体31c、制御電圧(V)用の導体31
d、接地用の導体31f等が設けられている。
【0024】図3は、第一のスルーホール32と第二の
スルーホール33を示す要部断面図であるが、図示はし
ないが、第三のスルーホール34、第四のスルーホール
35もほぼ同じ構成となっている。
【0025】図3において、第一のスルーホール32、
および、第二のスルーホール33内には、メッキ等の手
段によって導体壁32a、33aが形成される。また、
その内部には、樹脂36、36が充填され、それらの一
方の端面(回路部品が搭載される上面側)のみにそれぞ
れ電極32b、33bが形成される。従って、第一のス
ルーホール32における導体壁32aと電極32bとが
相互に接続され、また、第二のスルーホール33におけ
る導体壁33aと電極33bとが相互に接続される。こ
れらのスルーホール32、33は、樹脂36、36で充
填され、また、電極32b、33bによって孔が塞がれ
ることから、俗に、チップオンスルーホールと言われ、
高密度実装のために使用される。そして、多層基板31
の上面側の電極32b、33b上に周波数補正用コンデ
ンサ10の電極部10a、10bがそれぞれ載置され、
電極部10aと電極32b、電極部10bと電極33b
とが半田37、37によって相互に接続される。
【0026】なお、図示はしないが、電極32b上には
クラップコンデンサ8も載置されて半田接続されてい
る。さらに、バラクタダイオード11のカソードが電極
33b上に載置されて半田37で接続される。バラクタ
ダイオード11のアノードは接地導体31gに半田37
によって接続される。また、第一のマイクロストリップ
ライン9、第二のマイクロストリップライン12は、多
層基板31の内層の導体層31eによって形成され、そ
れぞれ、導体壁32a、33aと接続される。従って、
周波数補正用コンデンサ10と第一のマイクロストリッ
プライン9および第二のマイクロストリップライン12
とが接続される。
【0027】一方、多層基板31の下面には、第一のマ
イクロストリップライン9、および第二のマイクロスト
リップライン12に対向した外層の導体層31fが設け
られており、この導体層31fは接地される。この結
果、第一のマイクロストリップライン9と第二のマイク
ロストリップライン12が所定の特性インピーダンスを
有するようになっている。
【0028】また、第一のスルーホール32、および、
第二のスルーホール23内に充填された樹脂36、36
の他方の端面(多層基板31の下面側)には、これらの
スルーホール32、33を塞ぐための電極は形成されて
いない。従って、各スルーホール32、33の導体壁3
2a、33aは、図4に示すように、環状となって、多
層基板31の下面側に視出することになる。
【0029】そして、バラクタダイオード11に印加さ
れる所定の制御電圧(V)によって、所定の発振周波数
となるように第一のマイクロストリップライン9のイン
ピーダンスが調整される。この調整は、トリミングと呼
ばれ、例えば、第一のマイクロストリップライン9に切
り込みを加えること等によって行われる。その後、多層
基板31の下面全体が樹脂38によってコーテングさ
れ、発振器が完成する。
【0030】以上のように構成された本発明の発振器
は、例えば、携帯電話機等の送受信器の局部発振器また
は搬送波発振器として使用される。その際、図5に示す
ように、本発明の電子回路ユニットを構成する多層基板
31が、送受信器を構成するマザー基板41上に他の回
路部品42とともに搭載される。
【0031】そして、多層基板31が搭載された状態で
は、多層基板31の下面がマザー基板41の上面と対向
する。その結果、マザー基板41の上面に接地導体41
aが設けられていた場合、第一のスルーホール32の導
体壁32a、第二のスルーホール33の導体壁33aが
接地導体41aに対向するが、この対向する面積は、導
体壁32a、33aが環状となっているので、従来の対
向面積に比較して少なくなる。従って、導体壁32aと
接地導体41aとの対向によって形成される浮遊容量2
8(図1参照)は、図6に示す従来の浮遊容量70より
も少なくなり、同様に、導体壁33aと接地導体41a
との対向によって形成される浮遊容量29(図1参照)
も、図6に示す従来の浮遊容量71よりも少なくなる。
【0032】そのため、本発明の電子回路ユニットをマ
ザー基板41に取り付けた場合の発振周波数の変化ΔF
は少なくなり、図8の線Yに示すように、ほぼマイナス
3MHzとなる。この変化は従来の変化(マイナス9M
Hz)の三分の一である。なお、第一および第二のスル
ーホール32、33と同様に、第三のスルーホール3
4、第四のスルーホール35内に形成した導体壁(図示
せず)のみを多層基板31の下面側に視出させておけ
ば、第四のマイクロストリップライン23と共振コンデ
ンサ24との共振周波数、および、第三のマイクロスト
リップライン6aと共振コンデンサ6bとの共振周波数
の変化が少なくなる。
【0033】なお、以上までの説明では、電子回路ユニ
ットの例として発振器で説明したが、発振器に限らず、
マイクロストリップライン等を使用する他の電子回路ユ
ニットにも適用して優れた効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子回路ユニッ
トは、多層基板の上面に取り付けられた回路部品と多層
基板の内層に形成されたマイクロストリップラインとを
スルーホールで接続し、スルーホール内に樹脂を充填
し、充填された前記樹脂の一方の端面にのみ電極を形成
し、電極上に回路部品を取り付けたので、多層基板をマ
ザー基板上に載置した場合に、スルーホールの導体壁が
マザー基板の接地導体に対向しても導体壁と接地導体と
によって形成される浮遊容量が少ないので、電子回路の
特性変化が少ない。
【0035】また、本発明の電子回路ユニットは、電子
回路ユニットは発振器として構成し、発振器は発振周波
数を設定する共振素子を有し、マイクロストリップライ
ンは少なくとも第一のマイクロストリップラインを有
し、第一のマイクロストリップラインを共振素子とした
ので、発振器をマザー基板に取り付けた場合に、共振素
子に付加される浮遊容量が小さい。従って発振器をマザ
ー基板に取り付けても発振周波数の変化が少ない。
【0036】また、本発明の電子回路ユニットは、回路
部品は発振周波数を変えるバラクタダイオードを有し、
バラクタダイオードに制御電圧を供給するインダクタを
有し、マイクロストリップラインはさらに第二のマイク
ロストリップラインを有し、第二のマイクロストリップ
ラインをインダクタとしたので、発振器をマザー基板に
取り付けた場合に、バラクタに付加される浮遊容量が少
なくなる。従って、バラクタダイオードによる周波数の
変化範囲が狭くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子回路ユニットの回路図である。
【図2】本発明の電子回路ユニットの下面図である。
【図3】本発明の電子回路ユニットの要部断面図であ
る。
【図4】本発明の電子回路ユニットにおけるスルーホー
ルの説明図である。
【図5】本発明の電子回路ユニットをマザー基板に取り
付けた状態の説明図である。
【図6】従来の電子回路ユニットの回路図である。
【図7】従来の電子回路ユニットの要部断面図である。
【図8】本発明の電子回路ユニットおよび従来の電子回
路ユニットの発振周波数の変化を説明する特性図であ
る。
【符号の説明】
1 発振トランジスタ 2 直流阻止コンデンサ 3、4 帰還コンデンサ 5 エミッタバイアス抵抗 6 並列共振回路 6a 第三のマイクロストリップライン 6b 共振コンデンサ 7 可変リアクタンス回路 8 クラップコンデンサ 9 第一のマイクロストリップライン 10 周波数補正用コンデンサ 10a、10b 電極部 11 バラクタダイオード 12 第二のマイクロストリップライン 21 増幅用トランジスタ 22 結合コンデンサ 23 第四のマイクロストリップライン 24 共振コンデンサ 25、26、27 ベースバイアス抵抗 28、29 浮遊容量 31 多層基板 31a、31b、31c、31d、31e、31f 導
体層 32 第一のスルーホール 32a 導体壁 32b 電極 33 第二のスルーホール 33a 導体壁 33b 電極 34 第三のスルーホール 35 第四のスルーホール 36 樹脂 37 半田 38 樹脂 41 マザー基板 41a 接地導体 42 回路部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J014 CA03 CA42 CA56 5J081 AA11 BB01 BB10 CC06 CC20 DD16 DD26 EE03 EE09 EE18 FF17 GG05 JJ02 JJ18 JJ23 KK02 KK09 KK22 LL01 MM01 MM04 MM07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層基板と、前記多層基板の上面に取り
    付けられた回路部品と、前記多層基板の内層に形成され
    たマイクロストリップラインと、前記多層基板に穿設さ
    れ、前記回路部品と前記マイクロストリップラインとを
    接続するスルーホールとを有し、前記スルーホール内に
    は導体壁を形成して前記マイクロストリップラインを前
    記導体壁に接続し、前記スルーホール内に樹脂を充填
    し、充填された前記樹脂の一方の端面にのみ電極を形成
    し、前記電極上に前記回路部品を取り付けたことを特徴
    とする電子回路ユニット。
  2. 【請求項2】 前記電子回路ユニットは発振器として構
    成され、前記発振器は発振周波数を設定する共振素子を
    有し、前記マイクロストリップラインは少なくとも第一
    のマイクロストリップラインを有し、前記第一のマイク
    ロストリップラインを前記共振素子としたことを特徴と
    する請求項1記載の電子回路ユニット。
  3. 【請求項3】 前記回路部品は前記発振周波数を変える
    バラクタダイオードを有し、前記バラクタダイオードに
    制御電圧を供給するインダクタを有し、前記マイクロス
    トリップラインはさらに第二のマイクロストリップライ
    ンを有し、前記第二のマイクロストリップラインを前記
    インダクタとしたことを特徴とする請求項2記載の電子
    回路ユニット。
JP10202145A 1998-07-16 1998-07-16 電子回路ユニット Withdrawn JP2000036712A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202145A JP2000036712A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 電子回路ユニット
CN991096959A CN1216515C (zh) 1998-07-16 1999-07-06 电子回路装置
KR1019990028604A KR20000011723A (ko) 1998-07-16 1999-07-15 전자회로유닛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202145A JP2000036712A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 電子回路ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000036712A true JP2000036712A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16452717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10202145A Withdrawn JP2000036712A (ja) 1998-07-16 1998-07-16 電子回路ユニット

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2000036712A (ja)
KR (1) KR20000011723A (ja)
CN (1) CN1216515C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001307946A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Hitachi Aic Inc チップ形コンデンサ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW498602B (en) * 2000-05-30 2002-08-11 Alps Electric Co Ltd Circuit unit
TW517447B (en) * 2000-05-30 2003-01-11 Alps Electric Co Ltd Semiconductor electronic circuit unit
JP6845118B2 (ja) * 2017-10-25 2021-03-17 株式会社Soken 高周波伝送線路

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2874329B2 (ja) * 1990-11-05 1999-03-24 日本電気株式会社 多層印刷配線板の製造方法
JP2707903B2 (ja) * 1992-01-28 1998-02-04 日本電気株式会社 多層プリント配線板の製造方法
JPH06152141A (ja) * 1992-10-29 1994-05-31 Canon Inc 多層電子回路基板
JP2616572B2 (ja) * 1995-03-31 1997-06-04 日本電気株式会社 多層印刷配線板の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001307946A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Hitachi Aic Inc チップ形コンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
CN1243417A (zh) 2000-02-02
KR20000011723A (ko) 2000-02-25
CN1216515C (zh) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1154560B1 (en) Voltage controlled oscillator for oscillating signals with high C/N ratio
US6714086B1 (en) Symmetric oscillators
JP2000036712A (ja) 電子回路ユニット
US7142067B2 (en) Voltage-controlled oscillator, composite module, and communication apparatus
US7109811B2 (en) Voltage controlled oscillator, composite module, and communication apparatus
JP3330040B2 (ja) 発振回路
US20020000887A1 (en) Oscillator for achieving stable oscillation
US5923221A (en) Oscillator for digital ATV signals having low phase noise
US20050110588A1 (en) Oscillator
US6664862B2 (en) Oscillator with constant output level over oscillation frequency range
EP1120905B1 (en) Output amplifier for a voltage controlled oscillator
US20050110582A1 (en) Oscillator
KR100384243B1 (ko) 위상잡음 개선을 위한 집적회로형 초소형 전압제어발진소자
US20050110584A1 (en) Oscillator
US4625183A (en) Low-cost VCO using lumped elements in microwave band
JP2003163538A (ja) 発振器モジュールおよびそれを用いた電子装置
JPS6229210A (ja) 電圧制御マイクロ波発振器
JP2005184502A (ja) 高周波発振器
JP4261835B2 (ja) 電圧制御発振回路
JP2003046333A (ja) 周波数シフト型高周波電圧制御発振回路
JP2003101344A (ja) 周波数シフト型高周波電圧制御型発振回路
JP2003078350A (ja) 高周波電圧制御型発振回路
JPH04213204A (ja) 共振回路及び共振周波数調整方法
JP2003017936A (ja) 電圧制御発振器
JPH0613484A (ja) 高周波回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004