JP2000035370A - サーボモータの減磁検査方法 - Google Patents

サーボモータの減磁検査方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボモータに用いられる永久磁石の減磁を容
易且つ短時間に検査することが可能なサーボモータの減
磁検査方法を得る。 【解決手段】下記に示すサーボモータ20の運動方程式
から該サーボモータ20の計算イナーシャmを求め、こ
の計算イナーシャmを前記サーボモータ20の既定イナ
ーシャm0と比較することによって減磁の検査を行う。 m={K×I−μ(V)}/α ただし、Kはトルク定数であり、Iはトルク電流値であ
り、μ(V)はフリクション(摩擦力)であり、αは加
速度である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーボモータに
用いられる永久磁石の減磁を容易且つ短時間に検査する
ことが可能なサーボモータの減磁検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、サーボモータとして構成
される電磁力モータには、固定子(ステータ)または回
転子{ロータ(回転型サーボモータの場合)}、摺動子
{スライダ(リニアサーボモータの場合)}、若しくは
振動子{バイブレータ(振動型サーボモータの場合)}
に永久磁石が広範に用いられている。
【0003】ところで、永久磁石には、温度、湿度、衝
撃等の外的要因により磁力の低下(減磁)が生じる場合
がある。例えば、回転型サーボモータにおいては、減磁
が生じると該サーボモータのトルク定数が低下するた
め、任意のトルク電流に対する所望のトルクが得られな
くなる。このような減磁を検査する従来例に係る方法と
して、以下に示す技術が用いられている。
【0004】すなわち、サーボモータに対して位置制御
または速度制御を行う場合、減磁の影響が、位置指令ま
たは速度指令に対する追従異常という形で現れることを
利用して減磁の検査を行う技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、位置指令または速度指令に対する追
従異常に基づいて減磁の検査を行うため、サーボモータ
に対してトルク制御を行う場合にはこの技術を適用する
ことができない。
【0006】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、サーボモータに対する減磁の検査を容
易且つ短時間に行うことを可能とするサーボモータの減
磁検査方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では、サーボモ
ータに供給されるトルク電流値、該サーボモータに発生
する摩擦力及び該サーボモータの加速度を求め、これら
のトルク電流値、摩擦力及び加速度、並びに該サーボモ
ータに固有の値として既定されているトルク定数から該
サーボモータの算出イナーシャを得る工程と、得られた
算出イナーシャと前記サーボモータに固有の値として既
定されている既定イナーシャとを比較することによって
前記永久磁石に減磁が生じているか否かの判定を行う工
程とを経て、前記サーボモータに用いられる永久磁石の
減磁を検査するようにしている。
【0008】この場合、前記トルク電流値、摩擦力及び
加速度は、サーボモータを任意の速度計画またはトルク
計画に基づいて駆動しながら計算によって求めることが
できるため、減磁の検査を容易且つ短時間に行うことが
可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0010】まず、この発明の一実施の形態が適用され
たサーボモータ駆動システム10について、図1を参照
して説明する。
【0011】このサーボモータ駆動システム10は、基
本的には、サーボモータ20と、このサーボモータ20
を駆動制御するとともに減磁検査装置として機能する制
御装置40とから構成されている。なお、このサーボモ
ータ駆動システム10では、サーボモータ20としてA
Cサーボモータを用いている。
【0012】ここで、サーボモータ20は、基本的に
は、回転軸21を有する回転子22と、この回転子22
を取り囲むように配された固定子30とから構成されて
いる。
【0013】回転子22は、90°間隔で配された4つ
の磁石24a〜24dを有する。具体的には、前記磁石
24a〜24dは、その外側(固定子30側)の端部が
回転子22の回転方向に対して互いに90°ずつ離れる
とともに、該外側の端部が交互にN極、S極、N極、S
極となるように配されている。実際には、磁石24a、
24cの外側の端部がN極となり、磁石24b、24d
の外側の端部がS極となる。回転子22の回転軸21に
は、該回転子22の回転角度、言い換えれば、前記磁石
24a〜24dの位置(磁極位置Pm)を検出する磁極
位置検出器(エンコーダ、レゾルバ等)26が取り付け
られている。
【0014】サーボモータ20の固定子30は、120
°間隔で配された3つのコイル32u、32v、32w
を有する。これらのコイル32u、32v、32wは、
ケーブル34u、34v、34wを介して後述するイン
バータ46と接続されており、該インバータ46から前
記コイル32u、32v、32wに対して、それぞれ、
U相、V相、W相の交流電流が供給される。また、ケー
ブル34u、34vには、それぞれ、電流センサ38
u、38vが取り付けられており、これらの電流センサ
38u、38vによって、前記ケーブル34u、34v
を介して前記インバータ46からコイル32u、32v
に供給されるU相及びV相の交流電流の電流値Iu及び
Ivが検出される。W相の交流電流の電流値Iwは、前
記電流値Iu及びIvから求められる。さらに、サーボ
モータ20に発生するトルクを示すトルク電流値Iは、
前記電流値Iu、Iv及びIwから求められる。
【0015】一方、制御装置40は、前記磁極位置検出
器26からの磁極位置Pmと、前記電流センサ38u、
38vからの電流値Iu及びIvとに基づいて、サーボ
モータ20に発生させるトルクの大きさを決定する電流
指令値I0を求めるコントローラ42と、このコントロ
ーラ42からの電流指令値I0と前記磁極位置検出器2
6からの磁極位置Pmとに基づいて、パルス列を有する
交流電流信号Spを出力するPWM発生回路44と、こ
のPWM発生回路44からの交流電流信号Spに基づく
三相(U相、V相、W相)の交流電流を前記コイル32
u、32v、32wに供給するインバータ46とを有す
る。
【0016】次に、サーボモータ駆動システム10の動
作について説明する。
【0017】コントローラ42は、磁極位置検出器26
からの磁極位置Pmと、電流センサ38u、38vから
の電流値Iu及びIvとに基づいて、電流指令値I0を
求める。PWM発生回路44は、前記コントローラ42
からの電流指令値I0と前記磁極位置検出器26からの
磁極位置Pmとに基づいて、パルス列を有する交流電流
信号Spを出力する。インバータ46は、前記PWM発
生回路44からの交流電流信号Spに基づく三相(U
相、V相、W相)の交流電流をコイル32u、32v、
32wに供給する。サーボモータ20の回転子22は、
前記三相の交流電流の電流値に基づくトルクを発生して
回転する。
【0018】次に、サーボモータ20の減磁の検査方法
について、図2A〜図4を参照して説明する。
【0019】本実施の形態では、サーボモータ20を所
定の速度計画またはトルク計画に基づいて駆動し、その
際に該サーボモータ20のイナーシャ同定(イナーシャ
の算出)を行うことによって減磁の検査が行われる。
【0020】まず、次の(1)式で表されるサーボモー
タ20の運動方程式を求める。
【0021】 K×I−m×α−μ(V)=0 …(1) ここで、mは回転子22の実際のイナーシャである算出
イナーシャ(以下、計算イナーシャとも記す。)であ
る。また、Iはトルク電流値であり、電流センサ38
u、38vで検出される電流値Iu及びIvから求めら
れる。さらに、μ(V)はフリクション(摩擦力)であ
り、回転速度Vの関数(例えば、一次関数)として近似
される。この回転速度Vは、磁極位置検出器26で検出
される磁極位置Pmを所定の微少時間により微分するこ
とによって求められる。さらにまた、αは回転子22の
加速度であり、前記回転速度Vをさらに所定の微少時間
により微分することによって求められる。Kはトルク定
数であり、サーボモータ20に固有の値として既定され
ている。
【0022】前記(1)式を変形することによって、次
の(2)式が得られる。
【0023】 m={K×I−μ(V)}/α …(2) ここで、トルク電流値I、フリクションμ(V)、及び
加速度αは上記のように計算によって求めることがで
き、トルク定数Kは既定値であるため、計算イナーシャ
mは、前記トルク電流値I、フリクションμ(V)、加
速度α及びトルク定数Kを前記(2)式に代入すること
によって得られる。ただし、サーボモータ20の回転子
22の回転軸21に図示しない負荷が連結されている場
合、この負荷も含めて計算イナーシャmを求めるように
してもよい。
【0024】次に、サーボモータ20の位置制御または
速度制御が行われる場合における減磁検査用の速度計画
の一例を図2Aに示す。
【0025】この速度計画では、サーボモータ20の回
転子22の回転速度(角速度)Vは、時点t0からt1
の期間では0から+V1まで直線的に増加し、時点t1
からt2の期間では+V1から0まで直線的に減少し、
時点t2からt3の期間では0から−V1まで直線的に
減少し、時点t3からt4の期間では−V1から0まで
直線的に増加し、時点t4からt5の期間では0から+
V1まで直線的に増加し、時点t5からt6の期間では
+V1から0まで直線的に減少する、のこぎり波状の速
度計画としている。
【0026】この場合、回転子22の加速度(角加速
度)αは、図2Bに示すように、時点t0からt1の期
間では+α1となり、時点t1からt3の期間では−α
1となり、時点t3からt5の期間では+α1となり、
時点t5からt6の期間では−α1となる。ただし、前
記各期間の時間ΔTは同じであるものとする。
【0027】このような速度計画に基づいてサーボモー
タ20を駆動した場合、該サーボモータ20の回転子2
2は、時点t0からt2の期間では一方向(正方向)に
所定角度θ回転し、時点t2からt4の期間では他方向
(負方向)に所定角度θ回転して元の位置(時点t0に
おける位置)に戻る。そして、時点t4からt6の期間
では前記時点t0からt2の期間と同様に正方向に所定
角度θ回転して停止する。以上の時点t0からt6の期
間における動作を時点t6以降も繰り返し行うことによ
って、回転子22は所定角度θ毎に正逆転を繰り返しな
がら正方向に回転していく。
【0028】ところで、図2Bに示すような加速度αを
得ようとする場合、サーボモータ20の回転子22に
は、前記加速度αに比例するトルク電流値Iの交流電流
が供給される。即ち、トルク電流値Iは、図2Cに示す
ように、時点t0からt1の期間では略+I1となり、
時点t1からt3の期間では略−I1となり、時点t3
からt5の期間では略+I1となり、時点t5からt6
の期間では略−I1となる。
【0029】ここで、回転子22の磁石24a〜24d
の一部分に減磁が生じている場合、前記トルク電流値I
には、図2Cに示すように、該トルク電流値I(この場
合、+I1または−I1)の絶対値が大きくなる方向
に、大きさIp1のピークP1が生じる。このように、
トルク電流値Iの絶対値が大きくなる方向にピークP1
が生じるのは、磁石24a〜24dに減磁が生じている
場合、所望の回転速度Vを得るために通常より多くのト
ルク電流値Iを要するためである。また、図2Cに示す
ように、ピークP1が離散的な磁極位置Pmに生じるの
は、各磁石24a〜24dに加わるトルクの大きさが、
該磁石24a〜24dとコイル32u、32v、32w
との位置関係、即ち、回転子22の磁極位置Pmに応じ
て変化するためである。
【0030】図2C中、トルク電流値IにピークP1が
生じていない時間領域において、前記(2)式に基づい
て求められる計算イナーシャmは、サーボモータ20に
固有の値として既定されているイナーシャ(既定イナー
シャと記す)m0と同値となる。ただし、計算イナーシ
ャmが、連結された負荷を含めて求められている場合、
この既定イナーシャm0も前記負荷を考慮して設定され
る。
【0031】一方、ピークP1が生じている時間領域に
おいては、トルク電流値Iが他の時間領域に対して大き
な値となるため、計算イナーシャmも既定イナーシャm
0に対して大きな値となる。従って、各磁極位置Pmに
おいて計算イナーシャmと既定イナーシャm0との比較
を行うことによって減磁の検査を行うことができる。
【0032】実際には、図2Aに示す速度計画に基づい
てサーボモータ20の回転子22を回転させながら、各
磁極位置Pm毎に計算イナーシャmを求める。この場
合、時点t0からt4の期間における動作を複数回繰り
返しながら各磁極位置Pmにおける計算イナーシャmを
複数回算出し、これらを平均したものを既定イナーシャ
m0と比較するようにしてもよい。
【0033】続いて、各磁極位置Pm毎に計算イナーシ
ャmと既定イナーシャm0との比較を行い、減磁の影響
が生じている磁極位置Pmを特定する。この場合、計算
イナーシャmを求め、これと既定イナーシャm0とを比
較することによって減磁の影響が生じている磁極位置P
mを特定する一連の処理を複数回行い、各磁極位置Pm
において減磁の影響が生じる確率を求め、この確率に基
づいて減磁の有無を判断するようにしてもよい。
【0034】一方、サーボモータ20のトルク制御が行
われる場合のトルク計画の一例を図3Aに示す。この場
合、このトルク計画は、実際にはトルク電流値Iで設定
される。
【0035】前記トルク計画では、サーボモータ20の
コイル32u、32v、32wに供給されるトルク電流
値Iは、時点t10からt11の期間では+I2であ
り、時点t11からt12及び時点t12からt13の
期間では−I2であり、時点t13からt14及び時点
t14からt15の期間では+I2であり、時点t15
からt16の期間では−I2である。
【0036】この場合、サーボモータ20の回転子22
の加速度αは前記トルク電流値Iに比例するため、図3
Bに示すように、時点t10からt11の期間では略+
α2となり、時点t11からt13の期間では略−α2
となり、時点t13からt15の期間では略+α2とな
り、時点t15からt16の期間では−α2となる。
【0037】ところで、回転子22の磁石24a〜24
dに減磁が生じている場合、前記加速度αには、図3B
に示すように、加速度α(この場合、+α2または−α
2)の絶対値が小さくなる方向に、大きさαp2のピー
クP2が生じる。このように、加速度αの絶対値が小さ
くなる方向にピークP2が生じるのは、磁石24a〜2
4dに減磁が生じている場合、前記トルク電流値Iに対
して所望のトルクが得られないためである。
【0038】図3B中、加速度αにピークP2が生じて
いない時間領域において、前記(2)式に基づいて求め
られる計算イナーシャmは、既定イナーシャm0と同値
となる。一方、ピークP2が生じている時間領域におい
ては、加速度αが他の時間領域に対して小さな値となる
ため、計算イナーシャmは既定イナーシャm0に対して
大きな値となる。従って、各磁極位置Pmにおいて計算
イナーシャmと既定イナーシャm0との比較を行うこと
によって減磁の検査を行うことができる。
【0039】次に、サーボモータ20に対して位置制御
を行いながら減磁の検査を行う際にコントローラ42で
行われる処理動作の一例を、図4のフローチャートを参
照して説明する。
【0040】ここで、以下のステップS1〜S7の処理
動作は、図示しない入力装置に対して検査モードが選択
されることによって開始されるものとする。
【0041】まず、コントローラ42において、位置指
令に基づいて速度計画がたてられ(図2A参照)、この
速度計画に基づいて求められたトルク電流値I(図2C
参照)がサーボモータ20に供給されることによって該
サーボモータ20の駆動が開始される(ステップS
1)。
【0042】続いて、図2A中、時点t0からt4の期
間における動作が複数回繰り返し行われ、回転子22が
所定角度θ(例えば、45°)の間を複数回正逆転す
る。このとき、前記(2)式に基づいて各磁極位置Pm
毎の計算イナーシャmが求められる(ステップS2)。
各磁極位置Pm毎の計算イナーシャmが所定回数(例え
ば、10回)ずつ求められると(ステップS3)、図2
A中、時点t4からt6の期間における動作が行われ、
回転子22が所定角度θだけ正方向に回転して停止する
(ステップS4)。これによって、計算イナーシャmを
求める磁極位置Pmが更新される。
【0043】そして、前記ステップS2〜S4の処理が
順次行われ、回転子22の全磁極位置Pmにおける計算
イナーシャmが得られると、サーボモータ20の駆動が
停止される(ステップS5)。
【0044】次に、各磁極位置Pm毎に計算イナーシャ
mの平均を求め(ステップS6)、これらをそれぞれ既
定イナーシャm0と比較することによって、磁石24a
〜24dに減磁が生じているか否かの判定が行われる
(ステップS7)。ここで、前記ステップS6におい
て、全ての磁極位置Pmにおける計算イナーシャmの総
平均を求め、前記ステップS7において、これと既定イ
ナーシャm0とを比較するようにしてもよい。
【0045】このように、本実施の形態においては、電
流センサ38u、38vで検出される電流値Iu及びI
vから求められるトルク電流値Iと、磁極位置検出器2
6で検出される磁極位置Pmを微分することによって求
められる回転速度Vの関数として計算されるフリクショ
ンμ(V)と、前記回転速度Vを微分することによって
求められる回転子22の加速度αと、サーボモータ20
に固有の値として既定されているトルク定数Kとから前
記回転子22の計算イナーシャmを求め、この計算イナ
ーシャmを前記サーボモータ20に固有の値として既定
されている既定イナーシャm0と比較することによって
減磁の検査が行われる。
【0046】この場合、前記トルク電流値I、フリクシ
ョンμ(V)及び加速度αは、サーボモータ20を任意
の速度計画またはトルク計画に基づいて駆動しながら計
算によって求めることができるため、磁石24a〜24
dに減磁が生じているか否かの検査を容易且つ短時間に
行うことが可能である。
【0047】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、サーボモータに用いられる永久磁石の減磁を容易且
つ短時間に検査することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用されたサーボモ
ータ駆動システムの概略的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図2Aは、サーボモータの位置制御または速度
制御が行われる場合における減磁検査用の速度計画を示
すグラフであり、図2Bは、この速度計画に基づくサー
ボモータの加速度を示すグラフであり、図2Cは、この
速度計画に基づくトルク電流値を示すグラフである。
【図3】図3Aは、サーボモータのトルク制御が行われ
る場合における減磁検査用のトルク計画を示すグラフで
あり、図3Bは、このトルク計画に基づくサーボモータ
の加速度を示すグラフである。
【図4】サーボモータに対して位置制御を行いながら減
磁の検査を行う際にコントローラで行われる処理動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…サーボモータ駆動システム 20…サーボモー
タ 22…回転子 24a〜24d…
磁石 26…磁極位置検出器 30…固定子 32u、32v、32w…コイル 34u、34v、
34w…ケーブル 38u、38v…電流センサ 40…制御装置 42…コントローラ 44…PWM発生
回路 46…インバータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーボモータに用いられる永久磁石の減磁
    を検査する方法であって、 前記サーボモータに供給されるトルク電流値、該サーボ
    モータに発生する摩擦力及び該サーボモータの加速度を
    求め、これらのトルク電流値、摩擦力及び加速度、並び
    に該サーボモータに固有の値として既定されているトル
    ク定数に基づき該サーボモータの算出イナーシャを得る
    工程と、 得られた算出イナーシャと前記サーボモータに固有の値
    として既定されている既定イナーシャとを比較すること
    によって前記永久磁石に減磁が生じているか否かの判定
    を行う工程と、 を含むことを特徴とするサーボモータの減磁検査方法。
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