JP2000033812A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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Abstract
らないようにすることで、ブロワモータおよび遠心式フ
ァン16が動かなくなることを防止する。 【解決手段】 ブロワユニットの下方に位置する遠心式
送風機のブロワケース17の底壁部27の内側面から吸
込口側に突出するように、しかもノーズ部23を起点と
して遠心式ファン16の回転方向に対して逆方向に約1
20°の範囲に水入り防止用リブ30を設けた。そし
て、この水入り防止用リブ30のうち、最も地方向に位
置する中央部付近にスリット32を設けて、遠心式ファ
ン16の回転停止時に、水入り防止用リブ30よりも内
側に入った水を排水させることで、水入り防止用リブ3
0よりも内側に水が溜まらないようにして、寒冷時に遠
心式ファン16が凍結したり、ブロワモータの内部に水
が浸入したりすることを防止するようにした。
Description
空気を空調ケース内に取り入れて、空調ケースの吹出口
から車室内に吹き出す空調風の風量を調節するブロワユ
ニットを備えた車両用空調装置に関するものである。
アコン)のブロワユニットは、内気吸込口および外気吸
込口が形成された上部ケース(所謂内外気切替箱)と、
この上部ケース内に回動自在に支持された内外気切替ド
アと、空気流を発生させる遠心式ファンと、この遠心式
ファンを回転駆動するブロワモータと、遠心式ファンを
収容し、ブロワモータを取り付ける下部ケース(所謂ブ
ロワケース)とから構成されている。
カー)による水路走行、洗車や雨天等のように車室外の
環境により、外気吸込口からブロワケース内に水が浸入
する場合がある。このように雨水等の水がブロワケース
内に浸入し、更に、ブロワケースの底壁面に固定された
ブロワモータの内部に浸入すると、寒冷地ではブロワモ
ータの回転体(アーマチャ等)が凍結したり、ブロワモ
ータの内部の金属部品に錆が発生したりする等の不具合
が発生して、ブロワモータが動かず、遠心式ファンを回
すことができない。この対策としては、ブロワケースの
底壁面に水入り防止用リブを設けて、ブロワモータの内
部への水の浸入を防止している。
用空調装置においては、一度、水入り防止用リブよりも
ブロワモータ側(内側)に入り込んだ水を排水する排水
機構が設けられていないため、水入り防止用リブよりも
内側に水が溜まってしまう。これにより、寒冷地では水
入り防止用リブ内に溜まった水が遠心式ファンと共に凍
結したり、ブロワモータの内部に浸入したりして、上記
の不具合が発生することにより、遠心式ファンおよびブ
ロワモータが動かなくなるという問題が生じている。
更させることで、水入り防止効果を維持しながらも、水
入り防止用リブよりもブロワモータ側に入り込んだ水を
排水させる機能を合わせて持たせることにより、上記問
題点を解決することを目的とする。
よれば、吸込口からケース内に水が浸入しても、ケース
の底壁部に設けられた水入り防止用リブに堰止められ
て、水入り防止用リブよりもモータ側に水が浸入するこ
とを防止できる。また、水入り防止用リブよりもモータ
側に水が浸入した場合でも、排水手段によって、水入り
防止用リブよりもモータ側に浸入した水が、水入り防止
用リブのモータ側の反対側に排水される。それによっ
て、水入り防止用リブよりもモータ側に水が溜まること
はなく、寒冷地においてファンとの凍結を防止すること
ができる。また、モータの内部に水が浸入することを防
止できるので、ブロワモータの内部に錆が発生したり、
ブロワモータの内部が凍結したりして、遠心式羽根車お
よびモータが動かなくなることを防止できる。
止用リブよりもモータ側に浸入した水は、水入り防止用
リブのうち最も地方向に位置する部位に設けられた切欠
き部から、水入り防止用リブと延長リブとの間に形成さ
れた排水通路を通って、水入り防止用リブのモータ側の
反対側にスムーズに排水される。また、延長リブで切欠
き部を覆っているので、水入り防止用リブのモータ側の
反対側の水が切欠き部を通って、水入り防止用リブより
もモータ側に浸入することはない。
に位置する中央部から両端部に向けて徐々に底壁部から
の高さが小さくなるように部分環形状に水入り防止用リ
ブを設けることで、遠心式羽根車の回転時に最も水がモ
ータ側に入り込み易い場所の水入り防止用リブが高くな
り、水入り防止用リブよりもモータ側に水が浸入し難く
することができる。
4は本発明の実施形態を示したもので、図1は車両用空
調装置の空調ユニットの主要構成を示した図で、図2お
よび図3は車両用空調装置のブロワユニットを示した図
である。
の車両の車室内の前方側に配された空調ユニットにおけ
る各アクチュエータを、車両乗員の手動操作または空調
制御装置によって制御するように構成されている。その
空調ユニットは、車室内に空調風を導く空気通路を成す
空調ケース1を備えている。この空調ケース1は、ポリ
プロピレン等の樹脂材料にて成形され、空気上流側から
空気下流側に順に、ブロワユニット2とクーラユニット
3とヒータユニット(図示せず)とが結合されることで
構成されている。
を冷却すると共に、車両に搭載された冷凍サイクルの一
構成部品を成す冷媒蒸発器(エバポレータ)5が、クー
ラケース6内の空気通路を全面塞ぐように配設されてい
る。このエバポレータ5の下方には、ドレン水を集める
ためのドレンパン7が配設されている。このドレンパン
7の中央部には、ドレン水を車室外に排水するためのド
レン配管(図示せず)が接続される排水口9が形成され
ている。
気と呼ぶ)または車室内空気(以下内気と呼ぶ)を内部
に導入するための上部ケース(所謂内外気切替箱:図示
せず)10と、この上部ケース10内に回動自在に支持
された内外気切替ドア11と、上部ケース10の底側に
組み付けられて、車室内に向かう空気流を発生する遠心
式送風機とを備えている。
の外気吸込口12、および内気を吸い込むための内気吸
込口13が形成されている。なお、外気吸込口12の空
気上流側には、車両のカウルトップに設けられた1個ま
たは複数個の外気口に連通する外気導入通路(いずれも
図示せず)が設けられている。また、上部ケース10の
底側(遠心式送風機側)には、先端が遠心式送風機の内
部空間内に臨むように設けられたベルマウス形状の吸込
口14が一体的または別途設けられている。
両側にウレタン等のシール材を貼り付けてなり、平板状
プレートの中央付近または片端部に一体成形したシャフ
トを中心にして揺動する。なお、内外気切替ドア11の
シャフトは、上部ケース10に回動自在に支持されてい
る。
生するブロワモータ15と、このブロワモータ15によ
り回転駆動される遠心式ファン16と、内部に遠心式フ
ァン16を収容するスクロール形状の下部ケース(以下
ブロワケースと呼ぶ)17とから構成されている。
込口14側に対して反対側のブロワケース17の底壁部
27を貫通するように、その底壁部27にマウントケー
ス18を介して固定されている。このブロワモータ15
の一端部からは、外周に遠心式ファン16を組み付け固
定する出力軸19が突出している。なお、マウントケー
ス18の外周部は、ブロワケース17の底壁部27にビ
ス等の締付け具を用いて固定されている。
車に相当するもので、ブロワモータ15の回転力が伝達
される底プレート20と、この底プレート20の外周部
に等間隔で配設された多数のブレード(翼)21と、各
ブレード21の一端部を保持する円環状の保持リング2
2とから構成されている。
ス部20aにブロワモータ15の出力軸19が嵌め合わ
されて固定されている。なお、底プレート20は、ブロ
ワモータ15のケース外側への飛び出しを少なくするた
めに、出力軸19を螺着するボス部20aを有する中央
部の方が外周部よりも内側へ凹んだ形状に形成されてい
る。保持リング22は、各ブレード21の上端部(底プ
レート20と反対側)を連結して、各ブレード21を等
間隔に保持する。
樹脂材料により一体成形されて、上部ケース10の底側
部分を伴って、遠心式ファン16の周囲にノーズ部23
を起点として渦巻き状通風路24を形成することで、遠
心式送風機のスクロールケーシングを構成する。そし
て、渦巻き状通風路24の空気下流端には、クーラケー
ス6内の空気通路に連通する吐出部(吐出口)25が設
けられている。
15の径方向に位置する立壁部26と、ブロワモータ1
5が貫通した状態でブロワモータ15を保持する底壁部
27とから構成されている。そして、ブロワケース17
のノーズ部23付近の底壁部27の内側面からは、ブロ
ワモータ15への水の浸入を防止するための水入り防止
用リブ30が内側に突出するように一体成形されてい
る。
より吸込口14側に突出するように設けられ、遠心式フ
ァン16の外径よりも大きく、ブロワモータ15の出力
軸19を中心にして、ノーズ部23を起点に遠心式ファ
ン16の回転方向に対して逆方向に約120°の範囲で
部分円環(円弧)形状に形成されている。
は、本実施形態のように、ノーズ部23と出力軸19と
を結ぶ想像線を起点にして、出力軸19を中心とする1
/3円(120°)となるようにすれば、水入り防止効
果を十分維持することができるが、遠心式ファン16を
回転した際に、渦巻き状通風路24内を流れる水が遠心
式ファン16の外周よりも内側に入り込む位置に水入り
防止用リブ30を設けてあれば水入り防止効果を維持で
きる。
方向に位置する中央部から両端部に向けて徐々に底壁部
27の内側面からの高さが小さくなる肉厚部分である。
なお、最も高い中央部は、底壁部27の内側面と遠心式
ファン16の底プレート20の裏側面との隙間よりも高
く、やや遠心式ファン16の外周部と重なっている程度
の高さである。
16の回転方向に対して逆方向に位置する、水入り防止
用リブ30の中央部付近には、水入り防止用リブ30の
ブロワモータ15側(内側)に浸入した水を、水入り防
止用リブ30のブロワモータ15側の反対側(外側)に
排水する排水機構(本発明の排水手段に相当する)31
が設けられている。
に、水入り防止用リブ30の最も地方向に位置する部位
(中央部付近)に設けられたスリット(本発明の切欠き
部に相当する)32、このスリット32の外側を覆うよ
うに水入り防止用リブ30の外周より延長された延長リ
ブ33、および水入り防止用リブ30の外周側と延長リ
ブ33の内周側との間に形成された排水通路34等から
構成されている。
両用空調装置の空調ユニットの作用を図1ないし図4に
基づいて簡単に説明する。
と、出力軸19が回転する。これによって、遠心式ファ
ン16が回転することにより、ブロワユニット2内に風
が発生する。ここで、雨天時に、吸込口モードが外気導
入モードの場合には、車室外よりブロワユニット2内に
外気を吸い込むと共に、雨水が浸入する。
れた外気口から外気導入通路を経て外気吸込口12から
ブロワユニット2内に浸入した水は、上部ケース10の
底壁部側に形成されたベルマウス状の吸込口14、多数
のブレード21の内周側に形成される内部空間、遠心式
ファン16の底プレート20の表面、および隣設するブ
レード21間を通って、ブロワケース17の底壁部27
の内側面上に到達する。
の内側面上に到達した水は、遠心式ファン16の回転に
伴う空調風の流れに沿うように、ブロワケース17の渦
巻き状通風路24内において遠心式ファン16の軸心を
中心にして渦巻き状に流れる。そして、渦巻き状通風路
24内を渦巻き状に流れる水の大部分は、ブロワケース
17の吐出口からクーラケース6の空気通路内に入って
ドレンパン7の表面上に集められて、排水口9からドレ
ン配管を経て、ドレン水と共に車室外に排水される。
き状通風路24内を渦巻き状に流れる水の一部は、ブロ
ワケース17のノーズ部23付近で、図4に矢印aで示
したように、遠心式ファン16の内側、つまりブロワモ
ータ15側に入り込もうとする。そして、ノーズ部23
付近でブロワモータ15側に入り込もうとする水は、ノ
ーズ部23を起点にして遠心式ファン16の回転方向に
対して逆方向に120°の範囲に設けた水入り防止用リ
ブ30にて堰止められて、ブロワモータ15側への浸入
が阻止される。
いを弱めることにより、水入り防止効果を得るようにし
ているため、水入り防止用リブ30のブロワモータ15
側に水が入り込む場合もあり得る。この場合には、ブロ
ワモータ15への作動電圧の供給を停止して遠心式ファ
ン16の回転を止めた時に、水入り防止用リブ30のう
ち最も地方向寄りの部位(中央部付近)に設けられたス
リット32(排水通路34)から、図4に矢印bで示し
たように、水入り防止用リブ30のブロワモータ15側
に浸入した水が渦巻き状通風路24内に排出される。
に一旦入り込んでから渦巻き状通風路24内に排出され
た水は、次回の遠心式送風機の作動時、つまり遠心式フ
ァン16の回転時に、空調風と共にクーラユニット3へ
送られて、上述したようにドレン水と共に車室外へ排水
される。
形態の車両用空調装置のブロワユニット2は、水入り防
止用リブ30の形状を変更させることで、水入り防止効
果を維持しつつ、水入り防止用リブ30よりも内側(ブ
ロワモータ15側)に入った水を排水させる排水機能を
合わせて持たせている。
よりも内側に入った水を、水入り防止用リブ30よりも
外側に排水することができるので、水入り防止用リブ3
0よりも内側に水が溜まることはない。それによって、
寒冷地でも遠心式ファン16が凍結することはない。ま
た、ブロワモータ15の内部に水が浸入することを防止
できるので、ブロワモータ15の回転体(アーマチャ
等)が凍結したり、ブロワモータ15の内部の金属部品
に錆が発生したりすることはなく、遠心式ファン16お
よびブロワモータ15が動かなくなることを防止でき
る。
端部に向けて徐々に底壁部27の内側面からの高さが小
さくなるように水入り防止用リブ30を形成すること
で、遠心式ファン16の回転時に最も水がブロワモータ
15側(内側)に入り込み易い場所の水入り防止用リブ
30を高くすることができるので、水入り防止用リブ3
0よりも内側に水が浸入し難くすることができる。
ケース17の底壁部27の内側面に水入り防止用リブ3
0および延長リブ33を一体成形したが、ブロワケース
17の底壁部27の内側面に別体で設けた水入り防止用
リブ30および延長リブ33を組み付けても良い。
した概略図である(実施形態)。
図である(実施形態)。
図である(実施形態)。
施形態)。
Claims (3)
- 【請求項1】多数のブレードが周方向に所定の間隔で配
置されて、吸引した空気を径方向外方へ吹き出す遠心式
羽根車と、 この遠心式羽根車を回転駆動するモータと、 前記遠心式羽根車の周囲にノーズ部を起点として渦巻き
状通風路を形成すると共に、前記遠心式羽根車の軸心方
向の一端側に設けられて、内部に空気を吸い込む吸込口
を有し、且つ前記遠心式羽根車の軸心方向の他端側に設
けられて、前記モータを保持する底壁部を有する渦巻き
形状のケースとを備え、 前記ケースは、前記ノーズ部付近の底壁部より前記吸込
口側に突出するように設けられて、前記モータへの水の
浸入を防止するための水入り防止用リブ、およびこの水
入り防止用リブの前記モータ側に浸入した水を前記水入
り防止用リブの前記モータ側の反対側に排水する排水手
段を有することを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の車両用空調装置におい
て、 前記排水手段は、前記水入り防止用リブのうち最も地方
向に位置する部位に設けられた切欠き部、この切欠き部
の外側を覆うように前記水入り防止用リブより延長され
た延長リブ、および前記水入り防止用リブと前記延長リ
ブとの間に形成された排水通路よりなることを特徴とす
る車両用空調装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の車両用空調装置におい
て、 前記水入り防止用リブは、前記遠心式羽根車の外径より
も大きく、前記モータの出力軸を中心にした部分環形状
に形成され、 略地方向に位置する中央部から両端部に向けて徐々に前
記底壁部からの高さが小さくなる肉厚部分であって、 前記排水手段は、前記水入り防止用リブの中央部付近に
設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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ID=16460256
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JP20260998A Expired - Fee Related JP3968878B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 車両用空調装置 |
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JP2009280101A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Denso Corp | 車両用空調装置のブロワユニット |
WO2015025498A1 (ja) * | 2013-08-20 | 2015-02-26 | 株式会社デンソー | 送風機 |
JP2016209093A (ja) * | 2015-04-30 | 2016-12-15 | 株式会社コナミデジタルエンタテインメント | ゲームシステム、管理装置、ゲーム装置、及びプログラム |
JP2018168766A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 株式会社ケーヒン | 遠心式送風機 |
CN110770055A (zh) * | 2017-06-20 | 2020-02-07 | 法雷奥日本株式会社 | 车辆用送风装置 |
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-
1998
- 1998-07-17 JP JP20260998A patent/JP3968878B2/ja not_active Expired - Fee Related
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