JP2000033320A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP2000033320A
JP2000033320A JP10219800A JP21980098A JP2000033320A JP 2000033320 A JP2000033320 A JP 2000033320A JP 10219800 A JP10219800 A JP 10219800A JP 21980098 A JP21980098 A JP 21980098A JP 2000033320 A JP2000033320 A JP 2000033320A
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substrate
processing liquid
wafer
developer
discharge holes
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JP10219800A
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Yuji Fukuda
雄二 福田
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Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に対する処理液の供給量を最適化し、ド
ライパッチの発生を防止しつつ処理液の無駄をなくし、
かつ処理液を均一に塗布すること。 【解決手段】 現像液供給ノズル40の底面(ウェハと
対向する面)には、複数の現像液吐出孔40aが設けら
れている。これら現像液吐出孔40aは、塗布時の速度
で回転するウェハ上の略中心に現像液を滴下した際に該
現像液がウェハ上を流れる流線上に沿って設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウェ
ハに現像液を塗布するための塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスにおいて
は、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」と称する。)等の
基板表面にレジストパターンを形成するためのフォトリ
ソグラフィ工程が行われている。
【0003】このフォトリソグラフィ工程では、例えば
レジスト塗布処理工程や現像処理工程等のように、回転
するウェハに対して処理液、例えばレジスト液や現像液
を供給する処理工程が行われている。かかる工程におい
ては処理液をウェハに対して均一に塗布する必要があ
る。そのためにはウェハ上に処理液が塗布されない、い
わゆるドライパッチ(処理液が供給されない部分)を発
生させないことが重要である。
【0004】従来から、このようなドライパッチの発生
を防止するために、ウェハ上への処理液の供給量をコン
トロールしている。すなわち、ドライパッチが発生しな
くなるまで処理液の供給量を増やしていき、ドライパッ
チが発生しなくなったところを最適点としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような処理液の供給量によってドライパッチの発生を防
止する技術では、処理液がウェハ表面から零れ落ちる量
がかなり多く、処理液が無駄になることが多く、しかも
処理液の供給過多に起因して処理液がウェハ上に均一に
塗布されない、という課題がある。
【0006】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、基板に対する処理液の供給量を最適
化し、ドライパッチの発生を防止しつつ処理液の無駄を
なくし、かつ処理液を均一に塗布することができる塗布
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載に係る本発
明の塗布装置は、基板を保持しつつ回転する回転手段
と、前記回転手段により回転される基板上に処理液を塗
布するためのノズルであって、回転する基板上に処理液
を滴下した際に該処理液が基板上を流れる流線上に沿っ
て設けられた複数の吐出孔を有するノズルと、前記ノズ
ルの各吐出孔を介して基板上に処理液を供給する供給手
段とを具備するものである。この場合、請求項2に記載
したように、前記ノズルは塗布時の速度で回転する基板
上の略中心に処理液を滴下した際に該処理液が基板上を
流れる流線上に沿って設けられた複数の吐出孔を有する
ノズルであることがこのましい。
【0008】本発明では、「例えば基板であるウェハ上
の処理液の回転角速度はウェハの回転角速度よりも小さ
く、一定である。」ことを前提とした「すべり流れ」を
ウェハ上の処理液の流線とみなしている。従って、ウェ
ハ上の処理液の流線は、次の数式1が成り立つ。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、r(t):処理液がウェハ上で外
周方向に流線したとき、スタートポイントからエンドポ
イントまでの直線距離 r0:処理液のスタートポイント(ウェハ中心からの直
線距離) ω:角速度(rpm*2π red/s) t:時間
【0011】ここで、処理液の流線の上記式に基づき、
ウェハ中心位置5mmの位置Pに滴下された処理液の流
線を求めると、図5のようになる。図5ではウェハ上で
の処理液の滑り方を違えて(ウェハの回転数や処理液の
粘度など)4本の流線A〜Dを求めている。
【0012】本発明では、ノズルにこのような処理液の
流線上に沿って吐出孔が設けられている。そして、この
ような処理液の流線上に吐出孔を設けることで、基板に
対する処理液の供給量を最適化することができる。した
がってこれによって、ドライパッチの発生を防止しつつ
処理液の無駄をなくし、かつ処理液を均一に塗布するこ
とができる。
【0013】ところで、平行平板におけるドライパッチ
限界条件を与える下記の理論式がHartly−Mur
gatroyd、Bankoffから発表されている
(Hartley、D.E.&Murgatroyd、
W.:Criteria for the break
−up of thin liquid layers
floWing isothermally over
solid surfaces、Int.J.Her
t Mass Transfer、7(1964)、1
003−1015より)。この理論によれば、ドライパ
ッチを発生させないためには、限界液膜厚以上の処理液
を基板上に供給する必要がある。
【0014】
【数2】
【0015】ここで、σ:液表面張力(処理液の個々の
状態により変化する。) θ:接触角(ウェハの汚れが関与する。) ρ:液密度(処理液の個々の状態により変化する。) μ:液粘度(処理液の個々の状態により変化する。) r:半径(基板の回転中心からの距離) ω:角速度(基板が回転される際の角速度)
【0016】請求項4に係る本発明の塗布装置は、請求
項2に記載の塗布装置にあって、前記各吐出孔の吐出角
度を前記基板の中心からの直径方向の距離に応じて異な
るようにしている。本発明では、限界液膜厚が上記の式
における半径rに依存することに着目し、吐出孔の吐出
角度を基板の中心からの直径方向の距離に応じて異なる
ようにすることで、基板の中心から直径方向の各位置に
おける処理液の実質的な供給量を各位置における限界液
膜厚をわずかに超えるように個々的に変え、基板に対す
る処理液の供給量を最適化している。
【0017】請求項5に係る本発明の塗布装置は、請求
項2記載の塗布装置にあって、前記各吐出孔の口径を前
記基板の中心からの直径方向の距離に応じて異なるよう
にしている。本発明では、各吐出孔の口径を基板の中心
からの直径方向の距離に応じて異なるようにすること
で、基板の中心から直径方向の各位置における処理液の
実質的な供給量を各位置における限界液膜厚をわずかに
超えるように個々的に変え、基板に対する処理液の供給
量を最適化している。
【0018】請求項4記載に係る本発明の塗布装置は、
請求項1記載の塗布装置にあって、前記各吐出孔間の距
離を前記基板の中心からの直径方向の距離に応じて異な
るようにしている。本発明では、各吐出孔間の距離を基
板の中心からの直径方向の距離に応じて異なるようにす
ることで、基板の中心から直径方向の各位置における処
理液の実質的な供給量を各位置における限界液膜厚をわ
ずかに超えるように個々的に変え、基板に対する処理液
の供給量を最適化している。
【0019】請求項5記載に係る本発明の塗布装置は、
請求項1記載の塗布装置にあって、前記各吐出孔から吐
出される処理液の吐出速度を前記基板の中心からの直径
方向の距離に応じて異なるようにしている。本発明で
は、各吐出孔から吐出される処理液の吐出速度を基板の
中心からの直径方向の距離に応じて異なるようにするこ
とで、基板の中心から直径方向の各位置における処理液
の実質的な供給量を各位置における限界液膜厚をわずか
に超えるように個々的に変え、基板に対する処理液の供
給量を最適化している。また、本発明では、吐出速度を
可変とすることで、各位置における圧力を一定にでき、
処理液の均一塗布をより効果的に行うことができる。
【0020】請求項6記載に係る本発明の塗布装置は、
請求項5記載の塗布装置にあって、前記供給手段が前記
各吐出孔にそれぞれ別個に接続された処理液供給用のポ
ンプを備えるものである。これにより、各位置における
吐出速度の制御が容易に実現できる。
【0021】請求項7記載に係る本発明の塗布装置は、
請求項6記載の塗布装置であって、前記各ポンプを1ス
トロークで回転する基板のほぼ1周分に亙って処理液を
供給するように設定している。これにより、各位置にお
ける吐出速度の制御をより簡単化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形
態に係る塗布現像処理装置の斜視図である。図1に示す
ように、塗布現像処理装置1の一端にはカセットステー
ション2が配置されており、このカセットステーション
2にはウェハWを収容する複数個のカセット3が載置自
在である。そしてカセットステーション2上に載置され
たカセット3の正面側には、ウェハWの搬送及び位置決
めを行うメイン搬送アーム4と、このメイン搬送アーム
4ヘウェハWを搬送するための搬送機構5が配置されて
いる。さらに、メイン搬送アーム4の搬送路6の両側に
は、ウェハWに対して所定の処理を施す各種の処理装置
が配置されている。
【0023】即ち、カセット3から取り出されたウェハ
Wを洗浄するためのブラシスクラバ7、ウェハWに対し
て高圧ジェット洗浄するための水洗洗浄装置8、ウェハ
Wの表面を疎水化処理するアドヒージョン装置9、ウェ
ハWを所定温度に冷却する冷却処理装置10、回転する
ウェハWの表面にレジスト液を塗布するレジスト塗布装
置11、11、ウェハWを所定温度に加熱する加熱処理
装置12、ウェハW上のレジスト膜に所定のパターンを
露光する露光装置(図示せず)、さらにウェハWに対し
て現像処理を施す現像処理装置20、20が配置されて
いる。
【0024】図2は現像処理装置20の正面図、図3は
その平面図である。図2に示すように、現像処理装置2
0の中心部には、駆動モータ21によって水平に回転が
可能で、かつシリンダ(図示せず)の稼働によって上下
動可能に構成されたスピンチャック22が配置されてい
る。このスピンチャック22の上面では、真空吸着等に
よってウェハWが水平状態で吸着保持されるように構成
されている。
【0025】また現像処理装置20には、スピンチャッ
ク22の上部及び外周部を包囲するようにして環状に形
成されたがカップ25が配置されている。このカップ2
5は現像液や洗浄液等のリンス液の飛散を防止するため
に設けられており、例えば樹脂または金属から形成され
ている。カップ25の上方部は上に行くほど狭くなるよ
うに内側に傾斜が設けられており、カップ25の上端に
は開口部26が形成されている。またカップ25の内部
にはウェハWを処理する処理室27が形成されている。
そして上記開口部26の直径は、水平にしたウェハWを
そのまま下降させても処理室27内に収納できる程度の
大きさに設定されている。
【0026】カップ25の底面28には傾斜が設けられ
ており、底面28の最下部には排液配管29が備えられ
ている。そして、スピンチャック22を挟んで排液配管
29の反対側には、カップ25の処理室27内を排気す
るための排気配管30が設けられている。この底面28
にはウェハWよりも小さな直径の環状壁31が立設され
ており、環状壁31の上端にはウェハWの裏面に近接す
る整流板32が設けられている。整流板32の周辺部は
外側に向かって下方に傾斜するように構成されている。
【0027】さらに、カップ25の側方には洗浄液供給
源35が備えられており、スピンチャック22を挟んで
洗浄液供給源35の反対側には現像液供給源36が備え
られている。
【0028】洗浄液供給源35には、図3に示すよう
に、ウェハWに純水等の洗浄液を吐出させる洗浄液供給
ノズル37が適宜の供給管(図示せず)を介して接続さ
れている。また、現像液供給源36には供給管38を介
して、ウェハWに現像液を吐出させる現像液供給ノズル
40が接続されている。
【0029】カップ25の前方には洗浄液供給ノズル3
7及び現像液供給ノズル40を把持する把持アーム41
が設けられており、把持アーム41は搬送レール42上
を自在に移動することができるように構成されている。
従って、スピンチャック22に吸着保持されたウェハW
に対して、洗浄液供給ノズル37及び現像液供給ノズル
40は把持アーム41を介して同図の往復矢印で示す方
向に沿って自在に移動することができる。
【0030】さらに、この現像処理装置20にはスピン
チャック22に吸着保持されたウェハWの下側に、ウェ
ハWの裏面に対して洗浄水を噴出するための洗浄水噴射
ノズル43、43が備えられている。洗浄水噴射ノズル
43、43には洗浄水供給管44、44を介して洗浄水
源45からの洗浄水を供給できるように構成されてい
る。また、上述した駆動モータ21、洗浄液供給源3
5、現像液供給源36、洗浄水源45はいずれも制御部
46に接続されており、制御部46によって所定の操作
が行われるように構成されている。
【0031】図4は現像液供給ノズル40の底面図であ
る。図4に示すように、現像液供給ノズル40の底面
(ウェハと対向する面)には、複数の現像液吐出孔40
aが設けられている。これら現像液吐出孔40aは、塗
布時の速度で回転するウェハ上の略中心に現像液を滴下
した際に該現像液がウェハ上を流れる流線上に沿って設
けられている。このような流線は、図5に示したよう
に、例えば現像液の粘度やウェハWの回転状況によって
流線A〜Dのように異なったものとなるが、そのような流
線の中から条件に合致したものを選択する。
【0032】ここで、図6に示すように、現像液供給ノ
ズル40のウェハ中心付近に対応する領域を第1の領域
R1、現像液供給ノズル40のウェハ中心と外周のほぼ
中間点付近に対応する領域を第2の領域R2、現像液供
給ノズル40のウェハ外周付近に対応する領域を第3の
領域R3とし、現像液供給ノズル40の中心線Sとし、
各領域における複数の現像液吐出孔40aが設けらた方
向D1,D2,D3とし、ウェハWの回転方向(図中時
計回り方向)をプラス回転方向すると、Sと各D1,D
2,D3とのなす角度θ1、θ2、θ3は、 θ1=−90゜〜−45゜ θ2=−60゜〜+10゜ θ3=−30゜〜+60゜ となる。より好ましくは、 θ1=−60゜ θ2=−10゜ θ3=+30゜ となる。
【0033】このように本実施の形態によれば、現像液
の流線上に沿って現像液吐出孔40aを設けることで、
ドライパッチに対して効果的にこれを解消する特殊な水
流を発生させることが可能になる。これにより、ウェハ
Wに対する現像液の供給量を最適化することができるの
で、ドライパッチの発生を防止しつつ現像液の無駄をな
くし、かつ現像液を均一に塗布することができるように
なる。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。図7はこの第2の実施形態に係る現像液供給ノズル
の底面図である。この実施の形態では、図7に示すよう
に、現像液供給ノズル40の各現像液吐出孔40aの吐
出角度θaをウェハWの中心からの直径方向の距離に応
じて異なるようにしている。
【0035】ここで、現像液供給ノズル40のウェハ中
心付近に対応する領域を第1の領域R1、現像液供給ノ
ズル40のウェハ中心と外周のほぼ中間点付近に対応す
る領域を第2の領域R2、現像液供給ノズル40のウェ
ハ外周付近に対応する領域を第3の領域R3とし、現像
液供給ノズル40の中心線Sとし、ウェハWの回転方向
(図中時計回り方向)をプラス回転方向すると、各領域
における吐出角度θa1、θa2、θa3は、 θa1=60゜〜90゜ θa2=80゜〜150゜ θa3=130゜〜200゜ となる。より好ましくは、 θa1=75゜ θa2=110゜ θa3=170゜ となる。
【0036】このように本実施の形態によれば、各現像
液吐出孔40aの吐出角度θaを適応的に変えること
で、ウェハWの中心から直径方向の各位置における現像
液の実質的な供給量を各位置における限界液膜厚をわず
かに超えるように個々的に変えることができる。これに
より、ドライパッチの発生を防止しつつ現像液の無駄を
なくし、かつ現像液を均一に塗布することができるよう
になる。
【0037】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。図8はこの第3の実施形態に係る現像液供給ノズル
の底面図である。この実施の形態では、図8に示すよう
に、現像液供給ノズル40の各現像液吐出孔40aの口
径dをウェハWの中心からの直径方向の距離に応じて異
なるようにしている。
【0038】ここで、現像液供給ノズル40のウェハ中
心付近に対応する領域を第1の領域R1、現像液供給ノ
ズル40のウェハ中心と外周のほぼ中間点付近に対応す
る領域を第2の領域R2、現像液供給ノズル40のウェ
ハ外周付近に対応する領域を第3の領域R3とすると、
ウェハW周辺部は中心部に比べて現像面積が大きいた
め、各領域における口径d1、d2、d3は、d3を基
準とすると、 d1=1/3×d3〜1/4×d3 d2=1/2×d3〜2/3×d3 となる。より好ましくは、d3を1とすると、 d1=0.3 d2=0.6 となる。
【0039】このように本実施の形態によれば、各現像
液吐出孔40aの口径dをウェハWの中心からの直径方
向の距離に応じて異なるようにすることで、ウェハWの
中心から直径方向の各位置における現像液の実質的な供
給量を各位置における限界液膜厚をわずかに超えるよう
に個々的に変えることができる。これにより、ドライパ
ッチの発生を防止しつつ現像液の無駄をなくし、かつ現
像液を均一に塗布することができるようになる。
【0040】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。図9はこの第4の実施形態に係る現像液供給ノズル
の底面図である。この実施の形態では、図9に示すよう
に、現像液供給ノズル40の各現像液吐出孔40a間の
距離IをウェハWの中心からの直径方向の距離に応じて
異なるようにしている。
【0041】ここで、現像液供給ノズル40のウェハ中
心付近に対応する領域を第1の領域R1、現像液供給ノ
ズル40のウェハ中心と外周のほぼ中間点付近に対応す
る領域を第2の領域R2、現像液供給ノズル40のウェ
ハ外周付近に対応する領域を第3の領域R3とすると、
各領域における各現像液吐出孔40a間の距離I1、I
2、I3は、ウェハW周辺部が中心部に比べて現像面積
が大きいため、I3を基準とすると、 I1=1/3×I3〜1/4×I3 I2=1/2×I3〜2/3×I3 となる。より好ましくは、I3を1とすると、 I1=0.3 I2=0.6 となる。
【0042】このように本実施の形態によれば、各現像
液吐出孔40a間の距離IをウェハWの中心からの直径
方向の距離に応じて異なるようにすることで、ウェハW
の中心から直径方向の各位置における現像液の実質的な
供給量を各位置における限界液膜厚をわずかに超えるよ
うに個々的に変えることができる。これにより、ドライ
パッチの発生を防止しつつ現像液の無駄をなくし、かつ
現像液を均一に塗布することができるようになる。
【0043】次に、本発明の第5の実施形態を説明す
る。この第5の実施形態では、現像液の吐出速度(ウェ
ハWに対する現像液の吐出圧)及び吐出量を制御してい
る。なお、以下の説明において、これまでの説明と略同
一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符
号を付することによって重複説明を省略する。
【0044】この実施形態に係る現像処理装置50で
は、図10に示すように、ウェハWに対して現像液を吐
出する例えばn個の現像液吐出孔N1〜Nnが現像液供給
ノズル55に設けられている。現像液供給ノズル55
は、例えば図4に示したものと同様の現像液吐出孔N1
〜Nnを有する。各現像液吐出孔N1〜Nnは現像液供給
源36と供給管56を介して接続されており、供給管5
6の先端はn個に分岐した分岐部57を有している。そ
して、この分岐部57には各現像液吐出孔N1〜Nnに対
応するように合計n個のポンプP1〜Pnが備えられて
いる。
【0045】さらに分岐部57の手前側には、供給管5
6内を流れる現像液の温度を検出するための温度センサ
60が備えられている。さらに現像液供給源36側の供
給管56上には、この現像液の温度を調整するサーモモ
ジュール61が備えられている。そして、合計n個の各
ポンプP1〜Pn、温度センサ60、サーモモジュール6
1は、いずれも制御装置46によって制御されている。
【0046】例えば、各現像液吐出孔N1〜Nnから吐出
された現像液は温度センサ60によって温度が検出され
ると共に、現像液の検出温度が所定温度からずれた場合
にはこの情報が制御部46に対して伝達される。そして
制御部46はサーモモジュール61を制御して供給管5
6内の現像液の温度を所定の温度に管理する。
【0047】また、各ポンプP1〜Pnの稼働も制御部4
6によって制御されているために、各現像液吐出孔N1
〜NnからウェハW上に吐出される現像液の吐出速度を
調整することが可能となる。従って、ウェハWの中心か
ら直径方向の各位置における現像液の実質的な供給量を
各位置における限界液膜厚をわずかに超えるように個々
的に変えることができるだけでなく、ウェハW上の個々
の箇所に対して好適な吐出圧に調整された現像液を供給
することができる。よって、ドライパッチの発生を防止
するためにウェハWに供給する現像液の吐出圧を一律に
高い吐出圧に設定することがなくなるため、吐出された
現像液によって、微細なパターンが露光されたウェハW
表面を傷付けることがない。
【0048】なお、上記の各ポンプP1〜Pnを1ストロ
ークで回転するウェハWのほぼ1周分に亙って現像液を
供給するように設定すれば、各位置における吐出速度の
制御をより簡単化することができる。
【0049】また、上述の実施形態では、現像液供給ノ
ズルの実質的な長さをウェハWのほぼ直径に相当するも
のであったが、現像液供給ノズルの実質的な長さをウェ
ハWのほぼ半径に相当するものとしてもよい。この場
合、ウェハWを1回転することで、ウェハWの全面に亙
って現像液を供給することが可能となる。
【0050】さらに、上述の実施形態では、基板にはウ
ェハWを用いた例を挙げて説明したが、本発明は係る例
に限定されず、LCD基板を使用する例についても適用が
可能である。また、現像液に限らず、レジスト液等の他
の処理液であっても本発明を適用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、基板上に処理液を塗布するためのノズル
を、塗布時の速度で回転する基板上の略中心に処理液を
滴下した際に該処理液が基板上を流れる流線上に沿って
設けられた複数の吐出孔を有するように構成したので、
基板に対する処理液の供給量を最適化することができ、
ドライパッチの発生を防止しつつ処理液の無駄をなく
し、かつ処理液を均一に塗布することができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、各吐出孔の
吐出角度を基板の中心からの直径方向の距離に応じて異
なるように構成したので、基板の中心から直径方向の各
位置における処理液の実質的な供給量を各位置における
限界液膜厚をわずかに超えるように個々的に変えること
ができ、基板に対する処理液の供給量を最適化すること
ができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、各吐出孔の
口径を基板の中心からの直径方向の距離に応じて異なる
ように構成したので、基板の中心から直径方向の各位置
における処理液の実質的な供給量を各位置における限界
液膜厚をわずかに超えるように個々的に変えることがで
き、基板に対する処理液の供給量を最適化することがで
きる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、各吐出孔間
の距離を基板の中心からの直径方向の距離に応じて異な
るように構成したので、基板の中心から直径方向の各位
置における処理液の実質的な供給量を各位置における限
界液膜厚をわずかに超えるように個々的に変えることが
でき、基板に対する処理液の供給量を最適化することが
できる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、各吐出孔か
ら吐出される処理液の吐出速度を基板の中心からの直径
方向の距離に応じて異なるように構成したので、基板の
中心から直径方向の各位置における処理液の実質的な供
給量を各位置における限界液膜厚をわずかに超えるよう
に個々的に変えることができ、基板に対する処理液の供
給量を最適化することがきでると共に、吐出速度を可変
とすることで、各位置における圧力を一定にでき、処理
液の均一塗布をより効果的に行うことができる。
【0056】請求項6記載の発明によれば、供給手段が
各吐出孔にそれぞれ別個に接続された処理液供給用のポ
ンプを備えるように構成したので、各位置における吐出
速度の制御が容易に実現できる。
【0057】請求項7記載の発明によれば、各ポンプを
1ストロークで回転する基板のほぼ1周分に渡って処理
液を供給するように設定したので、各位置における吐出
速度の制御をより簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗布現像処理装置の
斜視図である。
【図2】図1に示した塗布現像処理装置における現像処
理装置の正面図である。
【図3】図2に示した現像処理装置の平面図である。
【図4】図2〜図3に示した現像処理装置における現像
液供給ノズルの底面図である。
【図5】本発明に係る処理液の流線の例を示す図であ
る。
【図6】図4に示した現像液供給ノズルにおける現像液
吐出孔を詳細に示す底面図である。
【図7】第2の実施形態に係る現像液供給ノズルにおけ
る現像液吐出孔を詳細に示す底面図である。
【図8】第3の実施形態に係る現像液供給ノズルにおけ
る現像液吐出孔を詳細に示す底面図である。
【図9】第4の実施形態に係る現像液供給ノズルにおけ
る現像液吐出孔を詳細に示す底面図である。
【図10】第5の実施形態に係る塗布現像処理装置にお
ける現像処理装置の正面図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理装置 20 現像処理装置 21 駆動モータ 22 スピンチャック 36 現像液供給源 40 現像液供給ノズル 40a 現像液吐出孔 W ウェハ P1〜Pn ポンプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持しつつ回転する回転手段と、 前記回転手段により回転される基板上に処理液を塗布す
    るためのノズルであって、回転する基板上に処理液を滴
    下した際に該処理液が基板上を流れる流線上に沿って設
    けられた複数の吐出孔を有するノズルと、 前記ノズルの各吐出孔を介して基板上に処理液を供給す
    る供給手段とを具備することを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塗布装置であって、 前記ノズルは塗布時の速度で回転する基板上の略中心に
    処理液を滴下した際に該処理液が基板上を流れる流線上
    に沿って設けられた複数の吐出孔を有するノズルである
    ことを特徴とする、塗布装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の塗布装置であって、 前記各吐出孔の吐出角度が、前記基板の中心からの直径
    方向の距離に応じて異なるようにされていることを特徴
    とする、塗布装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の塗布装置であって、 前記各吐出孔の口径が、前記基板の中心からの直径方向
    の距離に応じて異なるようにされていることを特徴とす
    る、塗布装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の塗布装置であって、 前記各吐出孔間の距離が、前記基板の中心からの直径方
    向の距離に応じて異なるようにされていることを特徴と
    する、塗布装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の塗布装置であって、 前記各吐出孔から吐出される処理液の吐出速度が、前記
    基板の中心からの直径方向の距離に応じて異なるように
    されていることを特徴とする、塗布装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の塗布装置であって、 前記供給手段が、前記各吐出孔にそれぞれ別個に接続さ
    れた処理液供給用のポンプを備えることを特徴とする、
    塗布装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の塗布装置であって、 前記各ポンプが、1ストロークで回転する基板のほぼ1
    周分に亙って処理液を供給するように設定されているこ
    とを特徴とする、塗布装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004047579A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Seiko Epson Corp 液状物の吐出方法および液状物の吐出装置
US7045012B2 (en) 2002-07-09 2006-05-16 Seiko Epson Corporation Jetting method of liquid, jetting apparatus of liquid, production method of substrate for electro-optical apparatus and production method of electro-optical apparatus

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