JP2000033295A - 液体の霧化方法及びその装置 - Google Patents

液体の霧化方法及びその装置

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JP2000033295A
JP2000033295A JP10218576A JP21857698A JP2000033295A JP 2000033295 A JP2000033295 A JP 2000033295A JP 10218576 A JP10218576 A JP 10218576A JP 21857698 A JP21857698 A JP 21857698A JP 2000033295 A JP2000033295 A JP 2000033295A
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atomizing
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JP10218576A
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Reisaku Misaki
禮作 三崎
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MISAKI HIDEKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の熱エネルギーを消費すること
がなく、薬品等の使用においても化学反応による変質が
なく、管理区域を所定条件で保持できる液体の霧化方法
及びその装置を提供すること。 【解決方法】 液体を微小液滴噴射口からネット及
び微細繊維からなる分散ブロックに噴射し、前記微細繊
維層に留掛又は浸透拡散された微小液滴をモーター駆動
ファンの空気流で離散飛翔させ、空気流中で収束させ噴
出又は前記空気流を加熱した後に噴出させる液体の霧化
方法及びその装置を提供した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体の霧化方法及
びその装置に関するものであり、更に詳しくは、広い管
理区域においてその空間を監視設定された所定の条件で
維持することのできる液体の霧化方法及びその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、管理区域における湿度条件を液体
の霧化により充足させる方法が採用されており、その装
置としては、加湿機が一般に最も知られているものの一
つとして挙げられる。この霧化方法としては、(1)液
体に熱エネルギーを与えて気化蒸気として噴霧拡散する
方法、(2)超音波により液面に振動を与えて気化させ
る方法等が一般的である。その他、液体の霧化(微小液
滴化)としては、(3)噴霧すべき液体に圧力を加えて
微小孔より噴出拡散する方法、(4)強い気体流にて液
滴と液滴の周囲の空気を同時に吹き飛ばし、液滴を拡散
噴霧する方法が知られている。また、これらの方法は、
主として消毒や塗装等にも利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱エネ
ルギーを与えて液体を気化蒸気とする方法は、単なる純
水の霧化においては問題がないかもしれないが、薬液等
医化学製品を用いる場合は、加熱により化学反応が生じ
生活環境にとっては有害となる場合がある。また、多量
の液体の霧化には多量の熱エネルギーを必要とする問題
もある。また、超音波による霧化方法においても液面に
超高振動を与えることによる化学イオン反応等薬液にお
いては熱エネルギーによる霧化方法と同様の問題があ
り、更に超音波の波長や周波数を知り、両者の相関関係
による霧化の発生量を熟知していなければ使用目的の効
果を充足できないという問題もある。また、液体に圧力
を加えて微小孔より噴出拡散する方法においても、液体
を他種のガスを媒体として加圧する場合、加圧媒体のガ
スが液体と化学反応を起こすことがあり、前記のいずれ
の方法でも管理区域の空間を所定条件で維持することに
問題が残されている。
【0004】従って、本発明の課題は、従来技術の前記
のような問題点を解消し、多量の熱エネルギーを消費す
ることがなく、薬品等の使用においても化学反応による
変質がなく、更に、噴霧口よりの距離に関係なく、霧化
粒子の形状、大きさに大きな相違がなく、管理区域、特
に生活空間を継続して所定条件で維持できる液体の霧化
方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、前
記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、液体を
微小液滴噴射口から微細なネット及び微細繊維から構成
された複層の分散ブロック部に噴射し、該分散ブロック
部に保持された微小液滴をファンの空気流で離散飛翔さ
せることにより前記課題が解決できることに想到し、こ
れらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明の第一は、(1)貯液タ
ンクの液体を定量かつ連続的に汲み上げ、(2)前記液
体を噴射口からネット及び微細繊維から構成された複層
の分散ブロック部に噴射し、(3)前記噴射口から噴射
された微小液滴を前記分散ブロック部に保持し、(4)
前記工程を囲む筒状体内において空気流により、前記分
散ブロックに保持された微小液滴を離散飛翔させ、
(5)前記微小液滴を前記筒状体最上部のネット又は分
散板から噴出させる各工程を少なくとも有することを特
徴とする液体の霧化方法に関するものである。また、前
記工程(4)と(5)の間で離散した微小液滴を加熱す
る工程を更に付加することもある。
【0007】本発明の第二は、(1)貯液タンクと、
(2)前記貯液タンクの液体汲み上げパイプの上端に接
続する定量液体汲み上げポンプ部と、(3)前記汲み上
げポンプ部に接続する複数の噴射口を有する微小液滴噴
射パイプ部と、(4)前記微小液滴噴射パイプ部に周設
した複数のネット及び微細繊維から構成された複数の分
散ブロック部と、(5)前記分散ブロック部の空気流供
給側に隣接して設けられた空気流発生部と、(6)前記
汲み上げポンプ部、噴射パイプ部、分散ブロック部及び
空気発生部を収容し、かつ前記空気発生部の下部周囲に
複数の吸気口部と、その最上部にネット又は分散板から
なる開口部を有する筒状体からなる液体の霧化装置に関
するものである。前記液体の霧化装置において、前記構
成(1)〜(6)に、更に、(7)前記筒状体を上部の
一部分で囲み固定し、残る上面を操作パネルとし側面に
吸気口を有する外装体と、(8)前記外装体が前記構成
(1)の貯液タンク上に固定されたものであることが好
ましい。
【0008】また、本発明の第三は、(1)貯液タンク
と、(2)前記貯液タンクの液体汲み上げパイプに接続
する定量液体汲み上げポンプ部と、(3)前記汲み上げ
ポンプ部に接続する複数の噴射口を有する微小液滴噴射
パイプ部と、(4)前記微小液滴噴射パイプ部に周設し
たネット及び微細繊維積層体から構成された分散ブロッ
ク部と、(5)前記分散ブロック部の外側面側に間隔を
設けて設置された空気流発生部と、(6)前記汲み上げ
ポンプ部、微小液滴噴射パイプ部、分散ブロック部及び
空気発生部を収容し、かつ前記空気流発生部の下部周囲
に複数の吸気口部と、その最上部にネット又は分散板か
らなる開口部を有する筒状体に関するものである。ま
た、前記液体の霧化装置において、前記第二の発明と同
様に、更に、構成(7)及び(8)を付加させることが
好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例の図
面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に基づく一実
施例の平面図であり、図2はその側面図である。図3は
図1のA−A’方向の断面図、図4は噴射パイプの拡大
図、図5は分散ブロックの拡大図である。また、図6は
図1のA−A’方向の他の実施形態の断面図であり、図
7は図6の分散ブロックの拡大図である。
【0010】本発明の液体の霧化方法は、液体を先ず噴
霧口から噴射して分散ブロックに微小液滴として保持さ
せ、次いで保持された微小液滴を空気流により更に微小
化させて所定の空間に噴出させることを基本とするもの
である。
【0011】すなわち、本発明の具体例によれば、 ・貯液タンク1内の液体に外的変化をなるべく加えずに
汲み上げポンプ3により汲み上げ、 ・前記液体を噴射パイプ5に設けられた噴射口5’から
分散ブロック4,4’に噴射し、該分散ブロック4 ,
4’に微小液滴として保持させ、 ・前記分散ブロック4,4’に保持された微小液滴を筒
状体11内において空気流により離散飛翔させ、 ・前記微小液滴を前記筒状体11内を上昇させ、開口部
16から噴出させる 各工程を有する液体の霧化方法が提供される。
【0012】本発明の液体の霧化方法において、空気流
と分散ブロックとにより液体を霧化するには更に具体的
には二つの霧化方法を挙げることができる。その一つは
液滴留掛霧化方式であり、いま一つは気化状霧化方式で
ある。前者によれば、分散ブロックに噴射された微小液
滴が金属ネット、微細繊維層の間隙に留掛により保持さ
れ、供給される空気流により吹き飛ばされ微小化される
に従って間隙での留掛は消失し繊維表面に付着された微
小液滴と変化し最終的に霧化される。なお、本明細書に
おいて、液滴の留掛とは液滴の保持の一つの態様であ
り、繊維上または繊維間で液滴を受取り付着する状態を
包含する。
【0013】一方、後者によれば、分散ブロックの微細
繊維積層体に噴射された微小液滴は、該積層体中に浸透
拡散させることにより保持され、該積層体の内側面と外
側面との間に圧力差を生じさせ、低圧側より液滴は気化
状態の微粒子として離散される。この場合において、液
体の供給量とファンの回転数を制御することにより霧化
粒子の大きさ及び粒子の飛翔距離をコントロールするこ
とができる。以下にこれを実現するための霧化装置につ
いて説明する。
【0014】本発明の液体の霧化装置は、液体汲み上げ
ポンプ部、微小液滴噴射パイプ部、分散ブロック部、空
気流発生部、加熱部及び開口部から構成される。液体汲
み上げポンプ部は、図3及び図4に示すように貯液タン
ク1、液体汲み上げパイプ2、汲み上げポンプ3から構
成され、汲み上げポンプ3に接続した汲み上げパイプ2
の先端を液体を汲み上げられるように貯液タンク1内に
下垂される。
【0015】微小液滴噴射パイプ部は、複数の噴射口
5’を設けた噴射パイプ5であり、汲み上げポンプ3の
吐出口に接続される。図4(a)は噴射パイプの平面図
であり、図4(b)はA−A’方向の断面図である。分
散ブロック部は、液滴留掛霧化方式についてはネット及
び微細繊維から構成される複層であり、ネット61、6
2、63からなる攪乱室66、ネット63を介して攪乱
室66に連接され、微細繊維7を充填し、ネット63、
64、65で囲包された室71からなる。図5(a)は
分散ブロックの平面図であり、A−A’方向の断面を図
5(b)に示す。
【0016】気化状霧化方式については、図6の4’で
示された、ネット6’と微細繊維積層体7’とからな
る。微細繊維積層体7’は微細繊維を圧接して仕上げた
布状のもの、例えば不織布が用いられる。
【0017】空気流発生部は、液滴留掛霧化方式につい
てはモータ9、プロペラファン10、筒状体11及び筒
状体側面に設けた空気流入口15からなる。また、プロ
ペラファンは、分散ブロック部に隣接して空気流供給側
に設置される。また、気化状噴霧方式についてはモータ
9、シロッコファン10’、筒状体11及び筒状体側面
に設けた空気流入口15からなる。シロッコファン1
0’は、図6に示すように分散ブロック4’の外側面側
に間隔を設置され、回転により分散ブロック4’の内側
面と外側面との間に外側面側がより低圧となるように構
成される。加熱部は、図3及び6に示すようにヒータ1
6及び筒状体11からなり、加熱部は分散ブロック4、
4’と開口部との間に設置される。開口部は筒状体先端
部に設けられ、ネット又は拡散板17からなる。各構成
の機能及び作用については液体の霧化方法との関連で説
明する。
【0018】本発明の第一の液体の霧化装置は、液滴留
掛霧化方式に関するものであり、具体的には、 ・貯液タンク1と、 ・前記貯液タンク1の液体汲み上げパイプ2の上端に接
続する定量液体汲み上げポンプ3と、 ・前記汲み上げポンプ3に接続する複数の噴射口5’を
有する微小液滴噴射パイプ5と、 ・前記微小液滴噴射パイプ5に周設した複数のネット及
び微細繊維からなる分散ブロック4と、 ・前記分散ブロック4に空気流を供給するモーター駆動
送風ファン10と、 ・前記汲み上げポンプ3、噴射パイプ5、分散ブロック
4及びモーター駆動送風ファン10を収容し、かつ前記
送風ファン10の下部周囲に複数の空気流入口15とそ
の最上部にネット又は分散板16とを有する筒状体11
と からなるものである。
【0019】更に、本発明の液体の霧化装置は、 ・前記筒状体11を上部の一部分で囲み固定し、残る上
面を操作パネル17とし、側面に吸気口13を有する外
装体12と、 ・前記外装体12を前記貯液タンク1上に固定されてな
るものである。
【0020】本発明の特異点の一つは前記分散ブロック
4の構造及びその作用にある。分散ブロック4の構造の
一種は、図4及び5に示す分散ブロック4であり、分散
ブロック4は攪乱ネット61,62,63により形成さ
れた攪乱室66と該攪乱ネット63を介して該攪乱室に
連設して設けられた微細繊維7’を充填した室71とか
らなるものである。
【0021】この分散ブロック4は、微細繊維層に留掛
された液滴を風量と風速を制御した空気流により吹き飛
ばし霧状に噴霧拡散を行なわせるものであり、この分散
ブロック4によれば、噴射口5’から噴射された微小液
滴は、先ず攪乱ネット61が受け止められ、通過する液
滴が生じた場合、通過した液滴は、攪乱ネット63が受
け止める。攪乱ネット63に留掛された液滴は攪乱ネッ
ト62方向からプロペラファンにより供給される空気流
により剥離され同時に空気流と混合され微細繊維層7に
送られる。微細繊維の間隙に留掛した液滴は空気流によ
り剥離され更に微小化される。この場合、空気流の量及
び速度を任意に調節することにより、微細繊維7に留掛
した液滴の霧化状態を制御することができる。
【0022】本発明の第二の液体の霧化装置は、気化状
霧化方式に関するものであり、具体的には、 ・貯液タンク1と、 ・前記貯液タンク1の液体汲み上げパイプ2の上端に接
続する定量液体汲み上げポンプ3と、 ・前記汲み上げポンプ3に接続する複数の噴射口5’を
有する微小液滴噴射パイプ5と、 ・前記微小液滴噴射パイプ5に周設したネット及び微細
繊維積層板7’からなる分散ブロック4’と、 ・前記分散ブロック4’の外側面側に間隔を設けて設置
された回転ファン10’と、 ・前記汲み上げポンプ3、噴射パイプ5、分散ブロック
4及びモーター駆動送風ファン10を収容し、かつ前記
回転ファン10の下部周囲に複数の空気流入口15とそ
の最上部にネット又は分散板16とを有する筒状体11
と からなるものである。
【0023】また、本発明の液体の霧化装置は、第一の
霧化装置と同様に前記外装体12と、外装体12を前記
貯液タンク1上に固定されてなるものである。
【0024】本発明の特異点とする分散ブロックは、図
6及び7に示される分散ブロック4’である。分散ブロ
ック4’は、ネット6’と微細繊維積層体7’とからな
るものである。微細繊維積層体は噴射口から噴射された
液滴をその内部に浸透拡散させる機能を有する。回転フ
ァン10’を駆動させることにより発生する空気流によ
り分散ブロック4’の1側面と他側面間にいずれかの側
面側が低圧になるように圧力差を生じさせ、浸透拡散し
た液滴は低圧側面より離散させ、制御された空気流に混
流させ更に微小化された液滴とする。本発明において
は、外側面側が低圧となるように設計されている。この
圧力差を生じさせる手段として分散ブロック4’の外側
面に間隔を設け、回転扇を有するモーター回転ファン、
例えばシロッコファンが用いられ、液体供給量と回転数
により、風量、風速が制御され、霧化粒子の大きさ及び
粒子の飛翔距離がコントロールされる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の液体の霧化方法及びその装置
を、実施例に基づき図面を参照しつつ更に具体的に説明
する。もっとも、本発明は実施例により限定されるもの
ではない。
【0026】図3は前記図1のA−A’方向の断面図で
ある。貯液タンク1の液体は、パイプ2からポンプ3に
より連続的に汲み上げられるが、その汲み上げ量は霧化
条件により適宜選択される。なお、実施例における汲み
上げポンプは、モータ・ギヤート・ポンプを用いた。汲
み上げポンプ3により汲み上げられた液体は、金属ネッ
ト及び微細繊維から構成された複層の分散ブロック4に
周囲を囲まれた内側に設けられた複数の微小液滴噴射パ
イプのノズル5’から前記分散ブロック4に向けて噴射
され、微小液滴となり、金属ネット61〜65と微細繊
維7とを組合せた前記分散ブロック4に留掛される。前
記分散ブロックは、必要な厚みと幅とを有するもので、
金属ネット61〜65と微細繊維7との組合せが、液滴
噴射と空気流とが複雑に相乗し、液滴を分砕微小化して
微細繊維7に留掛して後述のモーター駆動のプロペラフ
ァンにより微小液滴の離散飛翔を円滑に行なう上から好
ましい。実施例1における分散ブロックは、図5(b)
にその断面を示すように荒い金属製ネット61〜65で
囲まれた内側面61、底面62及び対角線の面63の空
間と、残る外側面65、上面64及び対角線の面63で
囲まれた室66には、平均直径が0.05〜0.01m
mの合成繊維7を比較的密に積層し、より微小液滴の離
散飛翔を得ることにした。また、前記微細繊維7の積層
量の多少により微小液滴の粒子の大きさをコントロール
できる。なお、分散ブロック4の最上部先端8は、後述
の筒状体への固定部分である。
【0027】次に、前記分散ブロック4の下部には、そ
の直径より少なくとも大きいモーター9で駆動される送
風ファン10が設けられ、前記各構造体を囲む筒状体1
1とその一部を囲み固定する外装体12の側面に設けら
れた吸気孔13より空気清浄フィルター14により濾過
供給された空気流が前記筒状体10の下部の開口部15
より流入して前記送風ファン10の回転による上昇空気
流により前記微細繊維7に留掛された微小液滴を離散飛
翔させる。このように微小液滴を含む空気流は、筒状体
11を上昇中に収束されてネット又は拡散板17で更に
分砕微小化されて方向性を与えられて管理区域に噴霧拡
散される。
【0028】また、他の液体の霧化装置を用いた実施例
2としては、図6に示すように前記実施例1において、
前記分散ブロック4を図7(a)及び(b)で示す微細
繊維積層体7’とこれを保護する金属製ネット6’から
なる厚みの薄い円筒形の分散ブロック4’とし、この分
散ブロック4’の側面に間隔を設け少なくとも分散ブロ
ック高さの回転扇を有するモーター駆動回転ファン1
0’、すなわちシロッコファンを用いるものである。な
お、保護する金属製ネット6’は変形しない範囲で目の
荒いものが微小液滴を得るうえから好ましい。本発明実
施例においては、前記分散ブロック4’として不織布と
荒目の金属ネット6’を組合せて用いた。
【0029】本実施例によれば、図4(a)に示す前記
微小液滴噴射ノズル5’から噴射された液滴が浸透され
た分散ブロック4’の周囲を回転するシロッコファン1
0’により前記分散ブロック4’の外周部の圧力が低下
し、圧力差により前記浸透された液体が前記分散ブロッ
ク4’から微小粒子として離散し、シロッコファン1
0’の回転により生じる空気流に混入され前記筒状体1
1を通過収束されてネット又は拡散板17で更に分砕微
小化して方向性を与えられて噴霧拡散される。
【0030】更に、前記各実施例においても示されたよ
うに前記筒状体11を空気圧流により上昇中の微小液滴
を含む空気流は、その目的に応じてヒーター16で加熱
して微小液滴を更に微小に気化現像を起こさせ、蒸気に
近い状態とすることができる。
【0031】また、本発明の液体の霧化方法は、使用目
的によりその装置操作パネル18の操作により詳細なコ
ントロールが容易にでき、また、その移動もキャスター
19で容易に出来て固定もストッパー20で安定でき
る。
【0032】以上、本発明の実施例によれば、容積20
0m3 の管理区域の部屋の加湿において室内に設置され
た各湿度計により測定した結果、所定の条件の加湿がで
きた。また、写真撮影法により飛翔液滴を測定したとこ
ろ粒径1〜15μmの結果が得られた。
【0033】
【発明の効果】以上、本発明によれば、多量の熱エネル
ギーを消費することなく、薬液等の使用においても化学
反応による変質を生じることなく、液体の霧化が可能で
ある。また、比較的簡易小型の装置で広範な管理区域、
特に、生活空間を所定の条件で保持できるため経済的か
つ安全である。従って、加湿器、薬品霧機等として有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液体の霧化装置の一実施例の平面図
である。
【図2】 本発明の液体の霧化装置の一実施例の側面図
である。
【図3】 図1のA−A’方向の断面図である。
【図4】(a)図3の5の拡大図である。(b)図4
(a)のA−A’方向の断面図である。
【図5】(a)図3の4の拡大図である。(b)図5
(a)のA−A’方向の断面図である。
【図6】 図1のA−A’方向の他の実施例の断面図で
ある。
【図7】(a)図6の分散ブロック4’の拡大平面図で
ある。(b)図7(a)のA−A’方向の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 貯液タンク 2 液体汲上げパイプ 3 ポンプ 3’ ポンプカバー 4.4’ 分散ブロック 5 噴射パイプ 5’ 噴射口 61〜65 分散ブロックの金属製ネット 7 微細繊維 8 分散ブロック最上部先端 9 モーター 9’ モーターカバー 10 プロペラファン 10’ シロッコファン 11 筒状体 12 外装体 13 吸気孔(空気流入口) 14 空気清浄フィルター 15 筒状体開口部(空気流入口) 16 ヒーター 17 拡散板 18 操作パネル 19 移動キャスター 20 ストッパー 21 液体排出口

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)貯液タンクの液体を定量かつ連
    続的に汲み上げ、(2)前記液体を噴射口からネット及
    び微細繊維から構成された複層の分散ブロック部に噴射
    し、(3)前記噴射口から噴射された微小液滴を前記分
    散ブロック部に保持し、(4)前記工程を囲む筒状体内
    において、空気流を供給し前記分散ブロック部に保持さ
    れた微小液滴を離散飛翔させ、(5)前記筒状体最上部
    のネット又は分散板から噴出させる各工程を少なくとも
    有することを特徴とする液体の霧化方法。
  2. 【請求項2】 前記空気流が、前記工程(2)の分散
    ブロック部の空気流供給側に設けられた送風ファンによ
    るものである請求項1に記載の液体の霧化方法。
  3. 【請求項3】 前記分散ブロック部における微小液滴
    の保持が前記空気流により形成された前記ネット及び/
    又は微細繊維上における留掛によるものである請求項1
    又は2に記載の液体の霧化方法。
  4. 【請求項4】 前記空気流が、前記工程(2)の分散
    ブロック部の外側面側に間隔を設けて設置された回転フ
    ァンによるものである請求項1に記載の液体の霧化方
    法。
  5. 【請求項5】 前記分散ブロック部における微小液滴
    の保持が前記空気流による前記ネット及び前記微細繊維
    から構成された積層体への浸透拡散によるものである請
    求項1又は4に記載の液体の霧化方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの1項に
    記載の液体の霧化方法において、前記工程(4)と工程
    (5)の間に前記分散ブロック部から離散した微小液滴
    を加熱する工程を加えることを特徴とする液体の霧化方
    法。
  7. 【請求項7】 (1)貯液タンクと、(2)前記貯液
    タンクの液体汲み上げパイプに接続する定量液体汲み上
    げポンプ部と、(3)前記汲み上げポンプ部に接続する
    複数の噴射口を有する微小液滴噴射パイプ部と、(4)
    前記微小液滴噴射パイプ部に周設した複数のネット及び
    微細繊維から構成された複層の分散ブロック部と、
    (5)前記分散ブロック部の下部に隣接して設けられた
    空気流発生部と、(6)前記汲み上げポンプ部、微小液
    滴噴射パイプ部、分散ブロック部及び空気発生部を収容
    し、かつ前記空気流発生部の下部周囲に複数の吸気口
    と、その最上部にネット又は分散板からなる開口部を有
    する筒状体とからなることを特徴とする液体の霧化装
    置。
  8. 【請求項8】 前記分散ブロック部が攪乱ネット(6
    1,62,63)により形成された攪乱室(64)と該
    攪乱ネット(63)を介して該攪乱室(64)に連設
    し、微細繊維網7を充填した室(71)とからなる請求
    項7に記載の液体の霧化装置。
  9. 【請求項9】 前記分散ブロック部と前記ネット又は
    分散板からなる開口部との間に更に加熱部を加えてなる
    請求項5又は6に記載の液体の霧化装置。
  10. 【請求項10】 前記空気流発生部がモータ駆動送風フ
    ァンを前記分散ブロック部の下部に隣接して設置してな
    る請求項7又は8に記載の液体の霧化装置。
  11. 【請求項11】 前記モータ駆動送風ファンが前記分散
    ブロック部の直径より少なくとも大きい回転径を有する
    プロペラファンである請求項7ないし9のいずれかの1
    項に記載の液体の霧化装置。
  12. 【請求項12】 前記構成(1)〜(6)に、更に、
    (7)前記筒状体を上部の一部分で囲み固定し、残る上
    面を操作パネルとし側面に吸気口を有する外装体と、
    (8)前記外装体が前記構成(1)の貯液タンク上に固
    定されてなる請求項7に記載の液体の霧化装置。
  13. 【請求項13】 (1)貯液タンクと、(2)前記貯液
    タンクの液体汲み上げパイプに接続する定量液体汲み上
    げポンプ部と、(3)前記汲み上げポンプ部に接続する
    複数の噴射口を有する微小液滴噴射パイプ部と、(4)
    前記微小液滴噴射パイプ部に周設したネット及び微細繊
    維積層体から構成された分散ブロック部と、(5)前記
    分散ブロック部の外側面側に間隔を設けて設置した空気
    流発生部と(6)前記汲み上げポンプ部、微小液滴噴射
    パイプ部、分散ブロック部及び空気発生部を収容し、か
    つ前記空気流発生部の下部周囲に複数の吸気口と、その
    最上部にネット又は拡散板からなる開口部を有する筒状
    体とからなることを特徴とする液体の霧化装置。
  14. 【請求項14】 前記分散ブロック部がネット(6’)
    と微細繊維積層体(7’)からなる請求項13に記載の
    液体の霧化装置。
  15. 【請求項15】 前記分散ブロック部と前記ネット又は
    拡散板からなる前記開口部との間に更に加熱部を加えて
    なる請求項13に記載の霧化装置。
  16. 【請求項16】 前記構成(1)〜(6)に、更に、
    (7)前記筒状体を上部の一部分で囲み固定し、残る上
    面を操作パネルとし側面に吸気口を有する外装体と、
    (8)前記外装体が前記構成(1)の貯液タンク上に固
    定されてなる請求項13に記載の液体の霧化装置。
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