JP2000033115A - 液体滅菌剤を用いた2ステップ滅菌方法 - Google Patents

液体滅菌剤を用いた2ステップ滅菌方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細長い管のように蒸気の拡散が限定される区
域を有する物品を簡単で効果的に蒸気滅菌する方法を提
供する。 【解決手段】 この方法は拡散限定区域と非拡散限定区
域を有する器具10を滅菌する。この方法は、拡散限定
区域内の第一の過酸化水素溶液を蒸発させ、拡散限定区
域の外側で第二の過酸化水素溶液を蒸発させる工程を含
む。第一の溶液は第二の溶液より過酸化水素の濃度が低
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体滅菌剤を用い
た医療器具の滅菌方法に関する。特に、本発明は、異な
る濃度を有する2つの異なる過酸化水素溶液を蒸発させ
て滅菌する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、医療器具は、スチームなどの熱、気体又は蒸気状態
のホルムアルデヒド又はエチレンオキサイドなどの化学
物質により滅菌している。これらの方法の各々には欠点
がある。ファイバーオプティックス器具、内視鏡、電気
器具などの多くの医療器具は、熱、水分又はその両方に
弱い。ホルムアルデヒドとエチレンオキサイドは両方と
も有毒ガスであり、ヘルスケア従事者に危険をもたらす
恐れがある。エチレンオキサイドを使用すると、滅菌し
た物品からガスを除くのに長い通気時間が必要となるた
め、エチレンオキサイドの問題は実際に深刻である。こ
のことは滅菌時間を不都合に長くする。
【0003】液体過酸化水素溶液を用いた滅菌には高濃
度の滅菌剤、長い曝露時間及び/又は高温が必要である
ことが見出された。しかし、過酸化水素蒸気を用いた滅
菌は、他の化学滅菌方法(米国特許第4,169,12
3号と同第4,169,124号を参照)に比べ幾つか
利点がある。過酸化水素とプラズマの組み合わせは、米
国特許第4,643,876号に示されるように追加の
利点がある。細長い管(lumens)などの拡散限定区域を含
む物品の滅菌は特に困難である。過酸化水素の水溶液か
ら生じた過酸化水素蒸気を用いる方法は、幾つかの欠点
を有する。1つの欠点は、水が過酸化水素より高い蒸気
圧を有するため水がより速く蒸発することである。他の
欠点は、水の分子量が小さいため蒸気状態で過酸化水素
より速く拡散することである。これらの性質により、過
酸化水素の水溶液を滅菌する物体を囲む区域で蒸発させ
ると、水が初めに高濃度で物体に達する。従って、水蒸
気が過酸化水素蒸気が細長い管や小さな割れ目などの拡
散限定区域に入るバリアとなる。水溶液から水を除き、
より濃縮した過酸化水素を用いることは他にも理由があ
るが、特に、65重量%より高い濃度の過酸化水素溶液
は酸化力のため危険であるので、この問題に対処するこ
とはできない。
【0004】米国特許第4,952,370号は、初め
に、滅菌する物品上で水性過酸化水素蒸気を凝縮させ、
次に滅菌チャンバを真空にして物品から水と過酸化水素
を排出する滅菌方法を示している。この方法は面の滅菌
に適しているが、滅菌効果が過酸化水素蒸気の管内への
拡散に依存するため、細長い管のような拡散限定区域の
滅菌には適していない。
【0005】米国特許第4,943,414号は、少量
の蒸発可能液体滅菌剤溶液を含む容器を管に接続し、滅
菌サイクルの間圧力を下げて滅菌剤を蒸発させ、物品の
管内に直接流す方法を示している。このシステムは、圧
力差を存在させて水と過酸化水素蒸気を管を通して引
き、管の滅菌速度を高めるという利点を有するが容器を
滅菌する各管に接続する必要があるという欠点を有す
る。さらに、水がより速く蒸発し、過酸化水素蒸気より
も先に管内に入る。
【0006】米国特許第5,492,672号には、細
い管の滅菌方法が示されている。この方法は多数成分の
滅菌剤蒸気を使用し、滅菌剤蒸気の流出期間を継続して
変えることとこのような流れを停止することが必要であ
る。この方法を実施するのには複雑な装置を用いる。蒸
気の通り抜ける流れを使用するので端の閉じた管は、こ
の方法では速やかに滅菌されない。
【0007】従って、細長い管のように蒸気の拡散(dif
fusion)が限定される区域を有する物品を、簡単で効果
的に蒸気滅菌する方法が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による、拡散限定
区域と非拡散限定区域を有する器具を滅菌する方法は、
拡散限定区域を第一の濃度の第一の液体滅菌剤溶液に接
触させる工程、器具を滅菌チャンバ内に配置する工程、
第一の濃度よりも高い第二の濃度の第二の液体滅菌剤溶
液を拡散限定区域の外の滅菌チャンバ内に導入する工
程、チャンバの圧力を下げて、第一の液体滅菌剤溶液及
び第二の液体滅菌剤溶液を蒸発させ、器具の拡散限定区
域と非拡散限定区域を滅菌する工程を含む。
【0009】好ましくは、第一の液体滅菌剤溶液及び第
二の液体滅菌剤溶液の両方が、純粋な過酸化水素と水溶
液又は過酢酸溶液などの過酸化水素と水を含む。好まし
くは、第一の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度は20%
より低く、より好ましくは10%より低い。第二の液体
滅菌剤溶液の過酸化水素濃度は40%より高くてもよ
く、さらに55%より高くてもよい。
【0010】チャンバ内の圧力を、初めに第二の液体滅
菌剤溶液を選択的に蒸発させる第一の圧力範囲まで下
げ、その後さらに、第一の液体滅菌剤溶液を蒸発させる
第二のより低い圧力範囲まで下げることができる。好ま
しくは、チャンバ内の圧力を第二の液体滅菌剤溶液の蒸
気圧より低い圧力まで下げ、より好ましくは20トル以
下まで下げる。
【0011】1つの特に好ましいパラメーター設定で
は、第一の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度が10%よ
り低く、第二の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度が45
%より高い。好ましくは、第一の濃度及び第二の濃度
は、第一の液体滅菌剤溶液及び第二の液体滅菌剤溶液を
同時に蒸発させる単一の圧力範囲までチャンバ圧力を下
げることができるように選択される。
【0012】特にこの方法は、拡散限定区域が管を含む
医療器具などの器具を滅菌するのに適している。拡散限
定区域を液体滅菌剤溶液に接触させる工程は、拡散限定
区域の内側で蒸気から液体滅菌剤溶液を凝縮する工程を
含んでもよい。別の方法では、この工程は液体滅菌剤溶
液の霧を拡散限定区域内に流す工程を含んでもよい。
【0013】好ましくは、拡散限定区域を第一の液体滅
菌剤溶液と接触させ、器具を滅菌チャンバに配置する工
程の後であるが、圧力を下げて第一の液体滅菌剤溶液及
び第二の液体滅菌剤溶液を蒸発させる工程の前におい
て、滅菌チャンバに空気を流して過剰な第一の液体滅菌
剤溶液を除く。
【0014】蒸発工程の後に、過酸化水素をプラズマに
励起させてもよい。また、第一の液体滅菌剤溶液を蒸発
させた後に、空気をチャンバ内に入れるなどしてチャン
バ圧力を上昇させ、その後に圧力を下げて第二の液体滅
菌済溶液をチャンバに導入してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】管状器具の内側の滅菌は、滅菌シ
ステムにとって常に課題であった。出願人の係属中の米
国特許出願第08/628,965号(内容は全てここ
に援用する)は、細長い管のように拡散が限定される環
境での過酸化水素蒸気滅菌方法を示しており、真空に曝
す前に過酸化水素の希釈溶液で滅菌対象物品を前処理
し、過酸化水素の蒸気圧より低い圧力で滅菌する。1つ
の可能な方法は、拡散が限定された真空チャンバを作製
し、そのチャンバ内で液体滅菌剤を蒸発させることであ
る。しかし、拡散限定区域の大きさと滅菌する圧力によ
っては、システムを真空にするのに時間がかかりすぎ
る。管状器具又は他の拡散限定物品を低温で低い濃度の
滅菌剤で迅速に滅菌することは、より困難な課題であ
る。
【0016】本発明の方法に使用する装置の概略が図1
及び図2に示されており、この装置はチャンバ2、スロ
ットルバルブ4及びポンプ6を有する。図2に示すよう
に、チャンバ2はスロットルバルブ4によりポンプ6に
接続する。バルブ4をコントロールして、自動的に圧力
を維持することも、手動で一定のポンプダウン速度を維
持することもできる。操作の自動モードでは、スロット
ルバルブ4はチャンバ内圧力に基づき圧力変換器とバル
ブコントローラにより開く。このようなバルブは、例え
ばMKS社(Andover,メリーランド州)から市販され
ている。この方法では、過酸化水素の希釈水溶液を図1
に示す窪み(wells)8に入れる。滅菌チャンバ2の圧力
が下がると、過酸化水素は蒸発し、トレイ14の上に置
かれた金属格子12上にある滅菌対象面(即ち、図1の
結腸鏡10)に接触する。好ましい実施形態ではトレイ
は複数の窪みを有する構造で、既知量の液体滅菌剤を保
持できる。一実施形態では、滅菌チャンバ2の体積は約
18.5リットルで、寸法は約22”(55.9cm)
×4.25”(10.8cm)×12”(30.5c
m)である。
【0017】過酸化水素は液体としてチャンバ内に導入
できる。好ましい実施形態では、過酸化水素は蒸気で導
入し、滅菌対象の物品の面で液体に凝縮するようにチャ
ンバパラメータを変える。このような変化には圧力増加
も含まれる。
【0018】過酸化水素溶液と接触するのでなく、低温
で真空下短時間過酸化水素に曝露して滅菌されるので過
酸化水素水溶液は比較的薄く、例えば過酸化物が1重量
%乃至6重量%と低くできる。本発明の方法は、接近で
きない又は到達することが困難な部分のある物品に特に
有効である。このような物品には、細長い管、ヒンジ又
は蒸気の拡散が限定される空間を有する他の物品があ
る。この実施例では過酸化水素を使用するが他の液体滅
菌剤も使用できる。好ましい滅菌剤は、それが加えられ
る溶媒の蒸気圧より低い蒸気圧を有する。このような滅
菌剤の例には水性過酢酸溶液と水性グルタルアルデヒド
溶液がある。
【0019】この方法の終わりに、残存滅菌剤を除くた
めに高い真空をかけることができる。残存滅菌剤を除き
滅菌効率を高めるためにプラズマを用いることもでき
る。本発明の方法を以下に述べる。本発明は、拡散限定
物品の内部でなく外部を滅菌するためには異なる圧力を
用いるのが最適であるという我々の発見によりもたらさ
れた。ここで使用する「拡散限定(diffusion-restricte
d)」区域とは、以下の性質の1以上を示すものをいう。
(1)本発明の滅菌システムに配置された物品が、40
℃および10トルで1時間後に0.17mg/L以上の
過酸化水素溶液を保持できる区域の能力、(2)内径9
mm以下で長さ1cm以上の1つの出入口によりもたら
されるのと同等又はそれ以上の拡散限定を有すること、
(3)長さが27cmで内径が3mmの管によりもたら
されるのと同等又はそれ以上の拡散限定を有すること、
(4)長さの内径に対する比が50より大きい管により
もたらされるのと同等又はそれ以上の拡散限定を有する
こと、(5)本発明の滅菌システム内に配置された物品
が40℃および10トルで1時間後に17%以上の過酸
化水素溶液を保持できる能力、(6)本発明により、4
0℃および10トルの真空で1時間、1mm×50cm
のステンレス鋼出口チューブとゴムストッパーを有する
2.2cm×60cmのガラスチューブ内で、ステンレ
ス鋼ブレードを完全に滅菌できるほどの拡散限定である
ことである。特性(1)および特性(5)は物品に導入
される過酸化水素の最初の濃度により変わるが、当業者
は容易に決定できるであろう。
【0020】外部の滅菌 種々の圧力における、6%過酸化水素溶液から生じる過
酸化水素蒸気による滅菌対象の物品の外面への滅菌効力
を評価するために、2.3×106 の脂好熱桿菌(Bacil
lus stearothermophilus(Bst))胞子からなる生物学的攻
撃を、カバーしてないペトリ皿又はCF10結腸鏡(Oly
mpus)の挿入チューブに置いた。滅菌サイクルごとに4
つの外科用メスのブレードを使用し、2つをペトリ皿
に、2つを結腸鏡に使用した。チャンバーの温度は45
℃であった。自動モードでバルブをコントロールして、
圧力は200トル乃至1トルで変化した。図1に示すよ
うに、6%過酸化物を50滴、2400μL用いた。ブ
レードを取り出し、滅菌状態をテストした。テストの結
果を接種したテストブレードの数に対する、処置後でも
汚染したままである接種したブレードの数の比として表
1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】表に示すように、圧力が低すぎると(5ト
ル以下)過酸化物の大部分は速やかに蒸発し、排気中に
除かれる。従って、ほとんどの過酸化水素はブレードの
滅菌に使用されない。テスト条件では、5分間の最適圧
力は約40トル乃至50トルである。10分間曝露する
ときは、約200トルまでの圧力で滅菌できる。圧力が
高くなると過酸化物の蒸発に時間がかかる。これらの条
件下で過酸化水素の蒸気圧は約80トル乃至90トルで
あるので、過酸化水素の蒸気圧より高い圧力でも滅菌可
能である。挿入チューブのブレードは、挿入チューブが
過酸化物を吸収しやすくブレードの滅菌用にはほとんど
残らないので、システムにおいて最も滅菌が困難な部分
を模擬したものと言える。
【0023】大気圧でも、物品の外部は効率良く滅菌で
きる。このことを確認するために、2つの外科用メスブ
レードを各々2.3×106 Bst胞子で接種し(滅菌
サイクルごとに2つのSSブレード)、カバーのないペ
トリ皿に置き、チャンバー内に入れ、大気圧60℃で6
%過酸化水素の50μL/滴の48滴に曝した。この条
件下で30分曝して両方のブレードを滅菌した。
【0024】内部滅菌 滅菌対象の物品の内面における液体/蒸気プロセスの効
力を測定するために、Bst胞子を含むポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)管を用いた。管の長さ、内径
及び滅菌の際の管内の過酸化物の量の効果について調べ
た。PTFE管には管の中央にステンレス鋼片(coupon)
を載せた。ステンレス鋼クーポンは、約2mm×4mm
の寸法を有するブレードの近位端から切り取ったメスブ
レードの一部からなる。滅菌パラメータは以下の通りで
あった。45℃,6%の過酸化物の50μL/滴を48
滴、クーポン毎に8.8×105 Bst及び10分間の
曝露した。過酸化物は管には存在しないか、又はクーポ
ンから1cm以上離れた管の両側に存在していた。管の
長さは20cm,50cm,100cm又は200cm
であった。管の内径は2.38mm又は4.76mmで
あった。管内に追加の過酸化物を含まない管についての
結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】過酸化物は管内に存在してなかったので、
管滅菌用の過酸化物源は管の外側(例えば、滅菌チャン
バ内にある窪み)のみからであったといえる。従って、
器具の外側から内側への過酸化物蒸気の拡散が必要であ
る。表2に示すように、これらのパラメータではテスト
した最も短い管(20cm)と最も高い圧力(30トル
及び50トル)のみで滅菌がなされた。圧力が低すぎる
と、過酸化物蒸気は外側から内側へ拡散する。従って、
低い圧力では大部分がチャンバから除かれるため、ほと
んど過酸化物は存在しない。管内に過酸化水素が無けれ
ば、過酸化物蒸気は外側から内側へ流れるので短い管だ
けが高圧で滅菌できる。長い管の中心には、外部源から
拡散する過酸化物蒸気は到達できなかった。
【0027】
【表3】
【0028】追加の過酸化物を含む管についての結果を
表3に示す。過酸化物をクーポン(片)から約1cm離
れて両側に配置した。この方法は管内にあるクーポンを
滅菌するのにかなり効果的であった。2.38mm内径
管では、長さが20cmの管は30トル及び50トルで
胞子を含んでいたが、前記の表では同じ条件で胞子は存
在しなかった。この結果をいかなる説明と結びつけよう
とは願わないが、この結果は、過酸化物が外側から内側
へ拡散するのを防ぐ追加の水蒸気が存在していたためと
考えられる。4.76mmチューブは十分大きく、過酸
化物が外側から内側へ拡散するのが妨げられない。管が
十分大きいので50トルで滅菌できる。5トルと10ト
ルの圧力は、管内にテストサンプルのある管内で過酸化
水素について、一定の良好な滅菌効果結果をもたらす。
従って、45℃のテスト条件下で、物品内部の過酸化水
素滅菌の最適圧力(5トル乃至10トル)は物品外部の
滅菌の最適圧力(40トル乃至50トル)とは異なる。
【0029】曝露時間、管の内径、過酸化物量及び過酸
化物とクーポンの間の距離の効果について他の実験によ
り検討した。圧力は5トルでテフロン管の長さは200
cmであった。
【0030】
【表4】
【0031】表4に示すように、過酸化物源をクーポン
から1cm,10cm又は20cmの所へ設置しても効
果的な滅菌がなされた。1つの例外は、曝露時間5分、
内径2.38mm,2×5.0μL過酸化物であった。
これは、過酸化物が細い管内に接近するのを妨げる水の
蒸気による可能性がある。小さな管は過酸化物溶液をよ
り多く蒸発させるのにより長い時間を要する。
【0032】2ステッププロセス 拡散限定物品の内側と外側を滅菌するのに最適圧力が異
なる点から、物品の内側と外側の両方を速やかに滅菌す
る2ステッププロセスを開発した。温度、過酸化水素の
濃度と量により、第一のステップは、高くて大気圧、低
くて約20トルの第一の圧力範囲で実施される。第二の
圧力範囲は一般に1トル乃至約30トル、好ましくは約
5トル乃至約10トルである。好ましい実施形態では、
2ステッププロセスで第一の圧力範囲または第二の圧力
範囲に達したら、ポンプとチャンバの間のバルブを閉
じ、過酸化物を蒸発させて圧力を上げる。他の実施形態
では、範囲の高い端の圧力から始まりチャンバを徐々に
排気して第一の圧力範囲又は第二の圧力範囲にする(即
ち、第一の圧力及び第二の圧力は線状に維持されな
い)。所望により、第一の排気ステップを急速に実施し
て、非常に低い圧力(0.1トル乃至5トル)で凝縮し
た残存過酸化水素を除いてもよい。この目的のために、
又は滅菌プロセスを補助するためにプラズマも使用でき
る。
【0033】第一の圧力範囲及び第二の圧力範囲の各々
での滅菌の間、チャンバへのバルブはチャンバ圧力をコ
ントロールして一定に保つように設定できる。別の方法
では、より好ましくはバルブを閉じ、滅菌剤が蒸発して
チャンバ内の圧力が上昇することを可能にする。圧力上
昇を可能にすることにより、滅菌対象物品に追加の滅菌
剤蒸気が接触できるようになる。さらに他の実施形態で
は、たとえより遅い速度であってもチャンバ圧力が減少
し続けるように設定できる。
【0034】別の方法では、一つの濃度の過酸化水素溶
液を用いて管の内部と外部で過酸化水素溶液を選択的に
蒸発させるために異なる気化圧を用いるのではなく、管
内で低い濃度の過酸化水素溶液を管の外で高い濃度の過
酸化水素溶液を用いること、好ましくは単一の気化圧を
用いることができる。例えば、50%過酸化水素溶液を
管又は拡散限定区域の外のチャンバ内に入れ、6%過酸
化水素溶液を管及び拡散限定区域の中へ入れることがで
きる。これらの濃度には10トルの単一の気化圧が良い
結果をもたらす。異なる濃度を用いると、上記の二重圧
力方法においてすら、滅菌サイクルの気化部分のスピー
ドが非常に速まり器具の滅菌に必要な全体の時間が短く
なる。当然、異なる濃度の滅菌剤を蒸発させるのに1以
上の圧力を用いることができ、また減圧速度を変えてチ
ャンバ内圧力をコントロールすることもできる。また、
拡散限定区域の内側と外側で滅菌剤を蒸発させる時間を
最短としながら、過酸化水素の蒸発を最少のロスで最適
化するようにチャンバ内圧力をコントロールできる。
【0035】以下の実施例は、細長い管を迅速に滅菌す
る本発明の方法の有効性を示す。オリンパスブランドモ
デルCF10結腸鏡挿入チューブの滅菌効力における圧
力、曝露時間及び過酸化水素濃度の効果を測定するため
に実験を行った。脂好熱桿菌胞子で接種したステンレス
鋼ブレードを有する生物学的インジケーター(BI)を
結腸鏡の挿入チューブの頂上に置いた。結腸鏡をアルミ
ニウムトレイの上に置き、50%過酸化水素/水溶液
1,000μLをトレイに入れた。トレイ、過酸化水素
溶液及び結腸鏡を温度が45℃のチャンバ内に入れ、チ
ャンバの圧力を下げ、過酸化水素溶液を蒸発させた。
【0036】
【表5】実験条件 チャンバ温度:45℃ BIの位置:結腸鏡の挿入チューブの上 BI:SSブレード上の1.3×106 脂好熱桿菌(B.
stearothermophilus) 過酸化物濃度:50% 過酸化物分配:アルミニウム皿に1滴
【0037】
【表6】実験条件 チャンバ温度:45℃ BIの位置:結腸鏡の挿入チューブの上 BI:SSブレード上の1.3×106 脂好熱桿菌(B.
stearothermophilus) 過酸化物濃度:50% 過酸化物量:アルミニウム皿に1000μL
【0038】
【表7】実験条件 BIの位置:結腸鏡の挿入チューブの上 BI:SSブレード上の1.3×106 脂好熱桿菌(B.
stearothermophilus) 過酸化物濃度:50% 過酸化物量:アルミニウム皿に1000μL 曝露時間:5分
【0039】これらの研究結果は、圧力が低すぎると滅
菌プロセスを妨げる恐れのあることを示している。チャ
ンバ内の空気を排気し、過酸化水素溶液を蒸発させるの
に必要な圧力より低くなると、すでに蒸発した過酸化水
素の一部がチャンバ内から排気され、器具(この場合結
腸鏡の挿入チューブの外部)を滅菌する過酸化水素蒸気
の量が少なくなる。
【0040】蒸気圧は濃度によって変わり、過酸化水素
溶液の濃度が高くなるほど、過酸化水素が蒸発するのに
必要な圧力が低くなる。内視鏡管のような拡散限定環境
において、拡散が限定されていることはこの問題をさら
に大きくし、過酸化水素を管内で適切に蒸発させ拡散さ
せるために管の外部に使用するのと同じ濃度の過酸化水
素で管の内部を前処理するときは、チャンバを他の場合
で望ましい圧力よりも低い圧力までポンプ引きしなけれ
ばならない。しかし、過酸化水素溶液の濃度を低くする
と過酸化水素の蒸気圧が高くなるため、管又は拡散限定
部内では、管の外部に使用するものより低い濃度の過酸
化水素溶液を使用できる。以下の表は管の外部に50%
の過酸化水素溶液を使用し、管の内部に6%の過酸化水
素溶液を使用した実験の結果を示す。
【0041】図3は、長さが交互に20cmおよび25
cmのテフロンチューブ102の9個のセグメントから
なるテスト管100の構造を示す図である。チューブ長
102はラテックスチューブ104のセグメントと接続
していた。図示するように、過酸化水素の滴106と生
物学的インジケーター(BI)108をテスト管100
内に分配した。
【0042】
【表8】実験条件 (A)外部 BIの位置:結腸鏡の挿入チューブの上 BI:SSブレード上の1.5×106 脂好熱桿菌(B.
stearothermophilus) 過酸化物濃度:50% 過酸化物量:アルミニウム皿に1000μLで1滴 (B)内部 BIの位置:3mm×2mテフロンチューブ内 BI:SSワイヤ上の1.5×106 脂好熱桿菌(B. st
earothermophilus) 過酸化物濃度:6% 過酸化物量:テフロンチューブに1μL/滴で16滴 (C)曝露時間:5分 (D)チャンバ温度:50℃
【0043】実際、本発明の方法は内視鏡などの管状器
具を洗浄し滅菌する一体化された洗浄滅菌装置と組み合
わせて実施するとき、非常に有用となる。内視鏡の洗浄
機械は当業者に知られている。1つの特に効果的な方法
と装置が、本出願人の係属中の1997年8月21日出
願の米国特許出願第08/915,922号に示されて
おり(この出願はここに援用する)、チャンバ(ここで
は図示せず)が分離壁で2つの別々の区画に分割され、
そこに内視鏡の挿入チューブが通る。区画間の圧力差に
より、洗浄溶液が挿入チューブの管内を流れる。挿入チ
ューブは壁の開口を貫き、この開口は特に洗浄プロセス
の間一定の様式で開閉可能で、チューブの挿入を容易に
し、さらに挿入チューブとの接触を変えることができ、
洗浄プロセスの間完全に塞がれる部分がないようにす
る。
【0044】図4は、動物又は人間の体内に挿入する挿
入チューブ202と挿入チューブ202の長さに延びる
管204を有する、典型的な内視鏡200の概略構造を
示す図である。挿入チューブ202はハンドピース20
6に接続し、ハンドピース206は一般に管204に連
結する1以上の穴208を有する。内視鏡200又は他
の器具を洗浄溶液で洗浄し濯いだ後、過酸化水素の前処
理溶液を管に適用する。過酸化水素の前処理溶液を管内
204に入れるのに多くの方法が使用できる。前記の洗
浄装置を用いて、空気流と共に過剰に吹いて過酸化水素
を管内に流すこともできる。別の方法では、過酸化水素
をチャンバ2内に蒸気として入れ、内視鏡200の上及
びその管204内で凝縮させてもよい。管204内へス
プレイすることもできる。少量しか必要でないので、内
視鏡を例えば3%又は6%の過酸化水素溶液などの希釈
過酸化水素前処理溶液に浸して、余分なものを払っても
よい。管204内の残存溶液で滅菌には十分である。前
処理溶液は、チャンバ2内で内視鏡200と共に管20
4に適用してもよいし、チャンバ2内に内視鏡200を
配置する前に管204に適用してもよい。
【0045】管204を前処理し、チャンバ2に内視鏡
を配置した後、チャンバ2から過剰の過酸化水素溶液を
排出して管204の外部に用いるより強い溶液を薄めな
いようにすることが望ましい。このことは、チャンバ2
に気流を通して達成できる。この工程の間に第二のより
強い過酸化水素溶液がチャンバ内にあってもよいが、好
ましくは排出工程の後に加える。第二のより強い過酸化
水素溶液を多くの様式でチャンバ2内に入れることがで
きる。中にある容器又は窪みに入れてもよいし、バルブ
を開くなどチャンバとの間に流体が流れるようにして、
チャンバ内に効果的に入る別の区画に入れてもよい。過
酸化水素溶液がチャンバ2と液体で連通していれば、そ
の溶液がチャンバ2内に入る。過酸化水素溶液は内視鏡
200と接触してよいが、接触する必要はない。好まし
くは、第二のより強い過酸化水素溶液がチャンバ2内に
入った後、バルブ4が開きポンプ6がチャンバ2から空
気を引き、チャンバ2内の圧力を下げる。しかし、第二
のより強い過酸化水素溶液は所望のチャンバ圧力にポン
プダウンする間又はその後に、注入機(図示せず)など
により入れてもよい。
【0046】好ましくは、管204内の前処理溶液は水
と10%より低い、好ましくは6%の過酸化水素を含
む。好ましくは、管204の外にあるチャンバ2内の第
二のより強い溶液は、水と約50%の過酸化水素を含
む。しかし、溶液の濃度は種々の目的を達成するために
変えることができる。例えば、管の外の溶液は59%又
は80%のように高い濃度又は非常に高い濃度でよい
が、このような溶液は高価で取り扱いにくい。50%溶
液で良好な効力が得られる。上記の多数の気化圧を用い
て濃度を変えることもできる。
【0047】チャンバ2が所望の圧力(例えば、10ト
ル)に達したら、バルブ4を閉じて溶液が蒸発したらチ
ャンバ圧力が少し上がるようにしてもよいし、絞って一
定の圧力を維持してもよい。蒸発した過酸化水素が残っ
て十分な時間内視鏡200と接触し、内視鏡200の外
部と管204の両方を滅菌する。滅菌工程の終わり近く
に又は終わりに、電磁場で過酸化水素分子を励起させる
などして、プラズマを用いて滅菌効果を高めてもよい。
これにはプラズマを除いたときに、水と酸素だけが残
り、残存過酸化水素はないという追加の利点もある。
【0048】本発明は、発明の詳細な説明の欄に記載さ
れた実施形態だけに限定されない。本発明の精神を有す
る全ての実施形態は、本発明の範囲内にあると考えるべ
きである。本発明は特許請求の範囲によってのみ限定さ
れる。
【0049】好ましい実施態様は以下の通りである。 (1)前記第一の液体滅菌剤溶液及び第二の液体滅菌剤
溶液が過酸化水素と水を含む請求項1に記載の方法。 (2)前記第一の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度が2
0%より低い実施態様(1)に記載の方法。 (3)前記第一の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度が1
0%より低い実施態様(2)に記載の方法。 (4)前記第二の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度が4
0%より高い実施態様(1)に記載の方法。 (5)前記第二の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度が5
5%より高い実施態様(4)に記載の方法。
【0050】(6)前記チャンバ内の圧力を、初めに前
記第二の液体滅菌剤溶液を選択的に蒸発させる第一の圧
力範囲まで下げ、その後さらに、前記第一の液体滅菌剤
溶液を蒸発させる第二のより低い圧力範囲まで下げる請
求項1に記載の方法。 (7)前記チャンバ内の圧力を第二の液体滅菌剤溶液の
蒸気圧より低い圧力まで下げる請求項1に記載の方法。 (8)前記チャンバ内の圧力を20トル以下まで下げる
実施態様(7)に記載の方法。 (9)前記チャンバ内の圧力を10トル以下まで下げ、
前記第一の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度が10%よ
り低く、前記第二の液体滅菌剤溶液の過酸化水素濃度が
45%より高い実施態様(8)に記載の方法。 (10)前記第一の濃度及び第二の濃度が、前記第一の
液体滅菌剤溶液及び第二の液体滅菌剤溶液を同時に蒸発
させる単一の圧力範囲までチャンバ圧力を下げることが
できるように、選択される請求項1に記載の方法。
【0051】(11)前記単一の圧力範囲が第二の液体
滅菌剤溶液の蒸気圧より低い実施態様(10)に記載の
方法。 (12)前記単一の圧力範囲が20トル以下である実施
態様(11)に記載の方法。 (13)前記器具が医療器具であり、前記拡散限定区域
が管を含む請求項1に記載の方法。 (14)前記拡散限定区域を液体滅菌剤溶液に接触させ
る工程は、前記拡散限定区域の内側で蒸気から前記液体
滅菌剤溶液を凝縮する工程を含む請求項1に記載の方
法。 (15)前記拡散限定区域を液体滅菌剤溶液に接触させ
る工程は、前記液体滅菌剤溶液の霧を前記拡散限定区域
内に流す工程を含む請求項1に記載の方法。
【0052】(16)さらに、前記拡散限定区域を第一
の液体滅菌剤溶液と接触させ、前記器具を滅菌チャンバ
に配置する工程の後であるが、前記圧力を下げて前記第
一の液体滅菌剤溶液及び第二の液体滅菌剤溶液を蒸発さ
せる工程の前において、前記滅菌チャンバに空気を流し
て、過剰な前記第一の液体滅菌剤溶液を除く工程を含む
請求項1に記載の方法。 (17)さらに、前記蒸発工程の後に、過酸化水素をプ
ラズマに励起させる工程を含む請求項1に記載の方法。 (18)前記第一の液体滅菌剤溶液を蒸発させた後に、
前記チャンバ圧力を上昇させ、その後に圧力を下げて第
二の液体滅菌剤溶液を前記チャンバに導入する請求項1
に記載の方法。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば細長
い管のように蒸気の拡散が限定される区域を有する物品
を、簡単で効果的に蒸気滅菌する方法を提供できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過酸化水素滅菌方法に使用するチャン
バと付属品の概略を示す図である。
【図2】本発明の過酸化水素滅菌方法に使用するチャン
バ、ポンプ及びスロットルバルブの概略を示す図であ
る。
【図3】実施例に使用するテスト管の概略を示す図であ
る。
【図4】本発明の方法を使用して滅菌する内視鏡を示す
斜視図である。
【符号の説明】
2 滅菌チャンバ 10 結腸鏡(器具) 200 内視鏡(器具) 204 管(拡散限定区域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・テイラー・ジェイコブズ アメリカ合衆国、92679 カリフォルニア 州、トラブコ・キャニオン、レイニエ 8

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散限定区域と非拡散限定区域を有する
    器具を滅菌する方法であって、前記方法は、 前記拡散限定区域を第一の濃度の第一の液体滅菌剤溶液
    に接触させる工程と、 前記器具を滅菌チャンバ内に配置する工程と、 前記第一の濃度よりも高い第二の濃度の第二の液体滅菌
    剤溶液を前記拡散限定区域の外の前記滅菌チャンバ内に
    導入する工程と、 前記チャンバの圧力を下げて、前記第一の液体滅菌剤溶
    液及び第二の液体滅菌剤溶液を蒸発させて、前記器具の
    前記拡散限定区域と前記非拡散限定区域を滅菌する工程
    を含む方法。
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