JP2000033055A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2000033055A5 JP2000033055A5 JP1998202987A JP20298798A JP2000033055A5 JP 2000033055 A5 JP2000033055 A5 JP 2000033055A5 JP 1998202987 A JP1998202987 A JP 1998202987A JP 20298798 A JP20298798 A JP 20298798A JP 2000033055 A5 JP2000033055 A5 JP 2000033055A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric blower
- power supply
- power
- operation unit
- vacuum cleaner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 17
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 14
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 13
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 3
- 230000002457 bidirectional Effects 0.000 description 3
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 3
- 230000001012 protector Effects 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing Effects 0.000 description 1
Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電気掃除機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホース手元操作部に掃除機本体内に内蔵された吸引のための電動送風機および、回転ブラシの運転を制御する操作部を有し、また前記掃除機本体内に前記電動送風機およびその近傍の温度を検出する温度検出手段を配設すると共に、前記電動送風機の電力を制御する制御手段とを備えた構成において、前記ホース手元操作部への電源供給を行う電源供給手段を設け、前記温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、前記電動送風機の運転を停止させると共に、前記電源供給手段により前記ホース手元操作部への電源の供給を停止させるよう前記制御手段により制御する電気掃除機。
【請求項2】 電源供給手段として双方向性サイリスタを用いたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】 温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、電動送風機の運転の停止および、電源供給手段によるホース手元操作部への電源の供給を停止させた後、所定温度で前記電源供給手段によって前記ホース手元操作部への電源の供給を開始するよう制御することを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
【請求項4】 温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、所定時間だけ電源供給手段によるホース手元操作部への電源の供給を停止するよう制御することを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
【請求項5】 電動送風機およびホース手元操作部への電源の供給を停止させていることを報知する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項6】 温度検出手段によって検出された温度によって電動送風機の運転が停止していない場合の通常の停止状態において、電源供給手段によるホース手元操作部への電源供給を、所定電圧だけ供給するよう制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動送風機の温度過昇防止機能および停止時の待機電力軽減機能を有する電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電気掃除機について、図7および図8を用いて説明する。
図7および図8において、1は掃除機本体であり、2は掃除機本体1内部に設けられ、吸引力を発生させる電動送風機である。3は電動送風機2の位相制御および回転ブラシ(図示せず)の運転制御を行うモータ制御手段である。4は使用者が任意に吸引力の強弱設定および回転ブラシの運転を行うためのパワー設定手段であり、この設定によりモータ制御手段3の位相制御量を設定する。5は掃除機本体1内の吸気側の圧力を検知する圧力センサであり、6はこの圧力センサ5が検知した圧力値から吸引されている風量を判断する風量判断手段である。7は風量判断手段6がある一定の設定風量以下と判断した場合に、電動送風機2への供給電力を制限するようにモータ制御手段3に信号を出力する電力制限処理手段である。
【0003】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0004】
パワー設定手段4によって設定された値に従って、モータ制御手段3は一定の位相制御量で電動送風機2に電力を供給すると共に、回転ブラシの運転を制御する。これにより電動送風機2と回転ブラシは運転され、吸引力が発生し掃除機本体1内にゴミが吸引される。この時、この吸引によって発生する真空圧を圧力センサ5が検知し、その値から風量判断手段6が風量を判断する。掃除機本体1内にゴミが蓄積され、一定量以上になったり、吸引経路の一部が塞がれた場合に、風量判断手段6は風量の低下を判断し、電動送風機2の加熱が非常に高くなるポイントである風量を下回れば、電力制限処理手段7は位相制御量を大きくするようにモータ制御手段3に信号を出し、電動送風機2への供給電力を小さくすることで、電動送風機2の温度過昇を防止し、同時に回転ブラシの運転を停止させる。
【0005】
また、電動送風機2の異常温度上昇を防止する別の方法として、バネを有するエアープロテクタ(図示せず)を用い、ある真空圧以上でバネの付勢力に抗して吸気経路内に外気を取り入れるように弁を開き外気を吸引して電動送風機2の温度過昇を防止するというものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような構成の従来の電気掃除機では、風量判断に圧力センサを用いている場合には、これが故障した際に制御できずに電動送風機の加熱を招き、電動送風機の寿命低下或いは掃除機本体の熱変形による性能低下を引き起こしてしまうという問題があり、その上、電動送風機および掃除機本体の振動による圧力センサの故障が多かった。また、バネ式のエアープロテクタの場合には、即動式であるため、一つのパワー設定、例えば「強」モードで設定された場合に、別の異なるパワー設定、例えば「弱」モードではバネが動作せず、電動送風機の加熱を防止したいときに機能が作動しないという課題があった。更には、回転ブラシの運転制御をホース手元部にて直接制御しているものにあっては、電動送風機の異常状態に関係なく回転ブラシのみが運転しているという使用性上の問題を有していた。
【0007】
本発明は、上記のような従来の課題を解決するものであって、電動送風機およびその周辺の異常温度を検出し、電動送風機を停止させると共に手元操作部で回転ブラシを制御する制御手段への電源の供給をも停止するように制御して使用性の良い電気掃除機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、ホース手元操作部に掃除機本体内に内蔵された吸引のための電動送風機および、回転ブラシの運転を制御する操作部を有し、また前記掃除機本体内に前記電動送風機およびその近傍の温度を検出する温度検出手段を配設すると共に、前記電動送風機の電力を制御する制御手段とを備えた構成において、前記ホース手元操作部への電源供給を行う電源供給手段を設け、前記温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、前記電動送風機の運転を停止させると共に、前記電源供給手段により前記ホース手元操作部への電源の供給を停止させるよう制御することを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、ホース手元操作部に掃除機本体内に内蔵された吸引のための電動送風機および、回転ブラシの運転を制御する操作部を有し、また前記掃除機本体内に前記電動送風機およびその近傍の温度を検出する温度検出手段を配設すると共に、前記電動送風機の電力を制御する制御手段とを備えた構成において、前記ホース手元操作部への電源供給を行う電源供給手段を設け、前記温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、前記電動送風機の運転を停止させると共に、前記電源供給手段により前記ホース手元操作部への電源の供給を停止させるよう制御することを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0010】
本発明の請求項2記載の発明は、電源供給手段として双方向性サイリスタを用いることを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0011】
本発明の請求項3記載の発明は、温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、電動送風機の運転の停止および、電源供給手段によるホース手元操作部への電源の供給を停止させた後、所定温度で前記電源供給手段によって前記ホース手元操作部への電源の供給を開始するよう制御することを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0012】
本発明の請求項4記載の発明は、温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、所定時間だけ電源供給手段によるホース手元操作部への電源の供給を停止するよう制御することを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0013】
本発明の請求項5記載の発明は、電動送風機およびホース手元操作部への電源の供給を停止させていることを報知する表示手段を設けたことを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。また、電動送風機の過度の温度上昇であることを報知して知らしめる。
【0014】
本発明の請求項6記載の発明は、温度検出手段によって検出された温度によって電動送風機の運転が停止していない場合の通常の停止状態において、電源供給手段によるホース手元操作部への電源供給を、所定電圧だけ供給するよう制御することを課題解決手段とし、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に供給することで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、電源供給手段の発熱を軽減することができる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例を添付図1を用いて説明する。なお、従来例と同一部品については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0016】
図1において、8は電動送風機2およびその近傍の過度の温度上昇を検出する温度検出手段であり、9は手元操作部10からのパワー設定信号に基づいて決定される位相量にて電動送風機2を駆動するための電動送風機駆動手段である。11は手元操作部10への電源電圧の供給を制御する電源供給手段であり、12は手元操作部10からのパワー設定信号に基づいて、電動送風機2の位相制御量を決定し、電動送風機駆動手段9を制御すると共に、電源供給手段11の制御を行う制御手段である。
【0017】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0018】
手元操作部10からのパワー設定信号に基づき制御手段12は電動送風機駆動手段9を設定信号にて決定される位相制御量にて駆動し、電動送風機2の運転を行う。また、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ電源の供給を開始する。電動送風機2が運転されると吸引力が発生し、掃除機本体1内にゴミが吸引される。その際に、電動送風機2の運転による発熱を吸引された空気により冷却することで電動送風機2の温度の上昇を抑えている。この時、電動送風機2およびその近傍の温度上昇状態は温度検出手段8により、常に制御手段12にてモニターされており、掃除機本体1内にゴミが蓄積され一定量以上になり電動送風機2の冷却風が減少した場合、或いは吸引経路の一部でゴミ詰まりが発生した場合、更には電動送風機2の冷却風が殆ど出ない密閉状態になった場合等による過度の温度上昇を温度検出手段8にて検出する。検出された温度が温度検出手段8で設定された所定温度になると、制御手段12は電動送風機駆動手段9の駆動を停止させ、電動送風機2の運転を停止させると共に、電源供給手段11をも停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させる。
【0019】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0020】
(実施例2)
次に本発明の第2の実施例について図2を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0021】
図2において、11の電源供給手段を双方向性サイリスタを用いて構成したことであり、作用については第1の実施例と同一である。
【0022】
尚、リレー、スイッチ等を用いても構成できることはいうまでもない。
【0023】
(実施例3)
次に本発明の第3の実施例について図3を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一機能を有するものは同一符号を付し、その説明を省略する。
【0024】
図3において第1の実施例と同様、手元操作部10からのパワー設定信号に基づき制御手段12は電動送風機駆動手段9を設定信号にて決定される位相制御量にて駆動し、電動送風機2の運転を行う。また、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ電源の供給を開始する。電動送風機2が運転されると吸引力が発生し、掃除機本体1内にゴミが吸引される。その際に、電動送風機2の運転による発熱を吸引された空気により冷却することで電動送風機2の温度の上昇を抑えている。この時、電動送風機2およびその近傍の温度上昇状態は温度検出手段8により、常に制御手段12にてモニターされており、掃除機本体1内にゴミが蓄積され一定量以上になり電動送風機2の冷却風が減少した場合、或いは吸引経路の一部でゴミ詰まりが発生した場合、更には電動送風機2の冷却風が殆ど出ない密閉状態になった場合等による過度の温度上昇を温度検出手段8にて検出する。温度検出手段8が所定温度(a)を検出すると、制御手段12は電動送風機駆動手段9の駆動を停止させ、電動送風機2の運転を停止させると共に、電源供給手段11をも停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させる。電動送風機2の停止後、自然冷却により所定温度(b)を温度検出手段8が検出すると制御手段12は電動送風機2は停止させたまま電源供給手段11を駆動し、手元操作部10へ電源を供給し、手元操作部10からのパワー設定信号の待ち受け状態となる。
【0025】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止および開始することで使用性の向上が図れる。
【0026】
(実施例4)
次に本発明の第4の実施例について図4を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一機能を有するものは同一符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
図4において第1の実施例と同様、手元操作部10からのパワー設定信号に基づき制御手段12は電動送風機駆動手段9を設定信号にて決定される位相制御量にて駆動し、電動送風機2の運転を行う。また、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ電源の供給を開始する。電動送風機2が運転されると吸引力が発生し、掃除機本体1内にゴミが吸引される。その際に、電動送風機2の運転による発熱を吸引された空気により冷却することで電動送風機2の温度の上昇を抑えている。この時、電動送風機2およびその近傍の温度上昇状態は温度検出手段8により、常に制御手段12にてモニターされており、掃除機本体1内にゴミが蓄積され一定量以上になり電動送風機2の冷却風が減少した場合、或いは吸引経路の一部でゴミ詰まりが発生した場合、更には電動送風機2の冷却風が殆ど出ない密閉状態になった場合等による過度の温度上昇を温度検出手段8にて検出する。温度検出手段8が所定温度(c)を検出すると、制御手段12は電動送風機駆動手段9の駆動を停止させ、電動送風機2の運転を停止させると共に、電源供給手段11をも停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させる。制御手段12は電源供給手段11を停止後すぐにタイマーにてカウントし、所定時間(t1)を計数すると電動送風機2は停止させたまま電源供給手段11を駆動し、手元操作部10への電源供給を開始し、手元操作部10からのパワー設定信号の待ち受け状態となる。
【0028】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止および開始することで使用性の向上が図れる。
【0029】
(実施例5)
次に本発明の第5の実施例について図5を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一機能を有するものは同一符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
図5において、13は温度検出手段8によって所定温度を検出した際に、電動送風機2および電源供給手段11による手元操作部10への電源供給を停止させていることを報知する表示手段である。
【0031】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0032】
手元操作部10からのパワー設定信号に基づき制御手段12は電動送風機駆動手段9を設定信号にて決定される位相制御量にて駆動し、電動送風機2の運転を行う。また、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ電源の供給を開始する。電動送風機2が運転されると吸引力が発生し、掃除機本体1内にゴミが吸引される。その際に、電動送風機2の運転による発熱を吸引された空気により冷却することで電動送風機2の温度の上昇を抑えている。この時、電動送風機2およびその近傍の温度上昇状態は温度検出手段8により、常に制御手段12にてモニターされており、掃除機本体1内にゴミが蓄積され一定量以上になり電動送風機2の冷却風が減少した場合、或いは吸引経路の一部でゴミ詰まりが発生した場合、更には電動送風機2の冷却風が殆ど出ない密閉状態になった場合等による過度の温度上昇を温度検出手段8にて検出する。検出された温度が温度検出手段8で設定された所定温度になると、制御手段12は電動送風機駆動手段9の駆動を停止させ、電動送風機2の運転を停止させると共に、電源供給手段11をも停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させる。同時に表示手段にて、電動送風機2の過度の温度上昇による停止である旨の表示を行うものである。
【0033】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、ユーザーに対して温度上昇を防止する状態にあることを知らしめ、使用性を確保する。
【0034】
(実施例6)
次に本発明の第6の実施例について図6を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一機能を有するものは同一符号を付し、その説明を省略する。
【0035】
図6において第1の実施例と同様、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ図6(d)の全波で電源電圧の供給を開始する。また、温度検出手段8で所定温度を検出した場合には、電源供給手段11を停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させるが、電動送風機2の過度の温度上昇による停止以外の通常の停止状態においては(e)のような半波電圧、もしくは手元操作部10がパワー設定信号を制御手段12へ出力できるレベルの電源電圧を手元操作部10へ供給するよう制御するものである。
【0036】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、電源供給手段の発熱を軽減することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の請求項1および請求項2記載の発明によれば、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0038】
本発明の請求項3および請求項4記載の発明によれば、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止および開始することで使用性の向上が図れる。
【0039】
本発明の請求項5記載の発明によれば、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、ユーザーに対して温度上昇を防止する状態にあることを知らしめ、使用性を確保する。
【0040】
本発明の請求項6記載の発明によれば、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、電源供給手段の発熱を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施例における電気掃除機の回路ブロック図
【図2】
本発明の第2の実施例における電気掃除機の回路ブロック図
【図3】
本発明の第3の実施例における電気掃除機の温度検出手段出力温度℃と時間(t)との特性図
【図4】
本発明の第4の実施例における電気掃除機の温度検出手段出力温度℃と時間(t)との特性図
【図5】
本発明の第5の実施例における電気掃除機の回路ブロック図
【図6】
本発明の第6の実施例における電源供給手段の供給電圧を示す図
【図7】
従来の電気掃除機のシステムブロック図
【図8】
同電気掃除機の全体斜視図
【符号の説明】
1 掃除機本体
2 電動送風機
8 温度検出手段
9 電動送風機駆動手段
10 手元操作部
11 電源供給手段
12 制御手段
13 表示手段
【発明の名称】 電気掃除機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホース手元操作部に掃除機本体内に内蔵された吸引のための電動送風機および、回転ブラシの運転を制御する操作部を有し、また前記掃除機本体内に前記電動送風機およびその近傍の温度を検出する温度検出手段を配設すると共に、前記電動送風機の電力を制御する制御手段とを備えた構成において、前記ホース手元操作部への電源供給を行う電源供給手段を設け、前記温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、前記電動送風機の運転を停止させると共に、前記電源供給手段により前記ホース手元操作部への電源の供給を停止させるよう前記制御手段により制御する電気掃除機。
【請求項2】 電源供給手段として双方向性サイリスタを用いたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】 温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、電動送風機の運転の停止および、電源供給手段によるホース手元操作部への電源の供給を停止させた後、所定温度で前記電源供給手段によって前記ホース手元操作部への電源の供給を開始するよう制御することを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
【請求項4】 温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、所定時間だけ電源供給手段によるホース手元操作部への電源の供給を停止するよう制御することを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
【請求項5】 電動送風機およびホース手元操作部への電源の供給を停止させていることを報知する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項6】 温度検出手段によって検出された温度によって電動送風機の運転が停止していない場合の通常の停止状態において、電源供給手段によるホース手元操作部への電源供給を、所定電圧だけ供給するよう制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動送風機の温度過昇防止機能および停止時の待機電力軽減機能を有する電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電気掃除機について、図7および図8を用いて説明する。
図7および図8において、1は掃除機本体であり、2は掃除機本体1内部に設けられ、吸引力を発生させる電動送風機である。3は電動送風機2の位相制御および回転ブラシ(図示せず)の運転制御を行うモータ制御手段である。4は使用者が任意に吸引力の強弱設定および回転ブラシの運転を行うためのパワー設定手段であり、この設定によりモータ制御手段3の位相制御量を設定する。5は掃除機本体1内の吸気側の圧力を検知する圧力センサであり、6はこの圧力センサ5が検知した圧力値から吸引されている風量を判断する風量判断手段である。7は風量判断手段6がある一定の設定風量以下と判断した場合に、電動送風機2への供給電力を制限するようにモータ制御手段3に信号を出力する電力制限処理手段である。
【0003】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0004】
パワー設定手段4によって設定された値に従って、モータ制御手段3は一定の位相制御量で電動送風機2に電力を供給すると共に、回転ブラシの運転を制御する。これにより電動送風機2と回転ブラシは運転され、吸引力が発生し掃除機本体1内にゴミが吸引される。この時、この吸引によって発生する真空圧を圧力センサ5が検知し、その値から風量判断手段6が風量を判断する。掃除機本体1内にゴミが蓄積され、一定量以上になったり、吸引経路の一部が塞がれた場合に、風量判断手段6は風量の低下を判断し、電動送風機2の加熱が非常に高くなるポイントである風量を下回れば、電力制限処理手段7は位相制御量を大きくするようにモータ制御手段3に信号を出し、電動送風機2への供給電力を小さくすることで、電動送風機2の温度過昇を防止し、同時に回転ブラシの運転を停止させる。
【0005】
また、電動送風機2の異常温度上昇を防止する別の方法として、バネを有するエアープロテクタ(図示せず)を用い、ある真空圧以上でバネの付勢力に抗して吸気経路内に外気を取り入れるように弁を開き外気を吸引して電動送風機2の温度過昇を防止するというものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような構成の従来の電気掃除機では、風量判断に圧力センサを用いている場合には、これが故障した際に制御できずに電動送風機の加熱を招き、電動送風機の寿命低下或いは掃除機本体の熱変形による性能低下を引き起こしてしまうという問題があり、その上、電動送風機および掃除機本体の振動による圧力センサの故障が多かった。また、バネ式のエアープロテクタの場合には、即動式であるため、一つのパワー設定、例えば「強」モードで設定された場合に、別の異なるパワー設定、例えば「弱」モードではバネが動作せず、電動送風機の加熱を防止したいときに機能が作動しないという課題があった。更には、回転ブラシの運転制御をホース手元部にて直接制御しているものにあっては、電動送風機の異常状態に関係なく回転ブラシのみが運転しているという使用性上の問題を有していた。
【0007】
本発明は、上記のような従来の課題を解決するものであって、電動送風機およびその周辺の異常温度を検出し、電動送風機を停止させると共に手元操作部で回転ブラシを制御する制御手段への電源の供給をも停止するように制御して使用性の良い電気掃除機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、ホース手元操作部に掃除機本体内に内蔵された吸引のための電動送風機および、回転ブラシの運転を制御する操作部を有し、また前記掃除機本体内に前記電動送風機およびその近傍の温度を検出する温度検出手段を配設すると共に、前記電動送風機の電力を制御する制御手段とを備えた構成において、前記ホース手元操作部への電源供給を行う電源供給手段を設け、前記温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、前記電動送風機の運転を停止させると共に、前記電源供給手段により前記ホース手元操作部への電源の供給を停止させるよう制御することを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、ホース手元操作部に掃除機本体内に内蔵された吸引のための電動送風機および、回転ブラシの運転を制御する操作部を有し、また前記掃除機本体内に前記電動送風機およびその近傍の温度を検出する温度検出手段を配設すると共に、前記電動送風機の電力を制御する制御手段とを備えた構成において、前記ホース手元操作部への電源供給を行う電源供給手段を設け、前記温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、前記電動送風機の運転を停止させると共に、前記電源供給手段により前記ホース手元操作部への電源の供給を停止させるよう制御することを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0010】
本発明の請求項2記載の発明は、電源供給手段として双方向性サイリスタを用いることを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0011】
本発明の請求項3記載の発明は、温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、電動送風機の運転の停止および、電源供給手段によるホース手元操作部への電源の供給を停止させた後、所定温度で前記電源供給手段によって前記ホース手元操作部への電源の供給を開始するよう制御することを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0012】
本発明の請求項4記載の発明は、温度検出手段で検出された温度が所定温度になった場合に、所定時間だけ電源供給手段によるホース手元操作部への電源の供給を停止するよう制御することを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0013】
本発明の請求項5記載の発明は、電動送風機およびホース手元操作部への電源の供給を停止させていることを報知する表示手段を設けたことを課題解決手段とし、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。また、電動送風機の過度の温度上昇であることを報知して知らしめる。
【0014】
本発明の請求項6記載の発明は、温度検出手段によって検出された温度によって電動送風機の運転が停止していない場合の通常の停止状態において、電源供給手段によるホース手元操作部への電源供給を、所定電圧だけ供給するよう制御することを課題解決手段とし、ホース手元操作部への電源の供給を安価で確実に供給することで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、電源供給手段の発熱を軽減することができる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例を添付図1を用いて説明する。なお、従来例と同一部品については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0016】
図1において、8は電動送風機2およびその近傍の過度の温度上昇を検出する温度検出手段であり、9は手元操作部10からのパワー設定信号に基づいて決定される位相量にて電動送風機2を駆動するための電動送風機駆動手段である。11は手元操作部10への電源電圧の供給を制御する電源供給手段であり、12は手元操作部10からのパワー設定信号に基づいて、電動送風機2の位相制御量を決定し、電動送風機駆動手段9を制御すると共に、電源供給手段11の制御を行う制御手段である。
【0017】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0018】
手元操作部10からのパワー設定信号に基づき制御手段12は電動送風機駆動手段9を設定信号にて決定される位相制御量にて駆動し、電動送風機2の運転を行う。また、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ電源の供給を開始する。電動送風機2が運転されると吸引力が発生し、掃除機本体1内にゴミが吸引される。その際に、電動送風機2の運転による発熱を吸引された空気により冷却することで電動送風機2の温度の上昇を抑えている。この時、電動送風機2およびその近傍の温度上昇状態は温度検出手段8により、常に制御手段12にてモニターされており、掃除機本体1内にゴミが蓄積され一定量以上になり電動送風機2の冷却風が減少した場合、或いは吸引経路の一部でゴミ詰まりが発生した場合、更には電動送風機2の冷却風が殆ど出ない密閉状態になった場合等による過度の温度上昇を温度検出手段8にて検出する。検出された温度が温度検出手段8で設定された所定温度になると、制御手段12は電動送風機駆動手段9の駆動を停止させ、電動送風機2の運転を停止させると共に、電源供給手段11をも停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させる。
【0019】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0020】
(実施例2)
次に本発明の第2の実施例について図2を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0021】
図2において、11の電源供給手段を双方向性サイリスタを用いて構成したことであり、作用については第1の実施例と同一である。
【0022】
尚、リレー、スイッチ等を用いても構成できることはいうまでもない。
【0023】
(実施例3)
次に本発明の第3の実施例について図3を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一機能を有するものは同一符号を付し、その説明を省略する。
【0024】
図3において第1の実施例と同様、手元操作部10からのパワー設定信号に基づき制御手段12は電動送風機駆動手段9を設定信号にて決定される位相制御量にて駆動し、電動送風機2の運転を行う。また、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ電源の供給を開始する。電動送風機2が運転されると吸引力が発生し、掃除機本体1内にゴミが吸引される。その際に、電動送風機2の運転による発熱を吸引された空気により冷却することで電動送風機2の温度の上昇を抑えている。この時、電動送風機2およびその近傍の温度上昇状態は温度検出手段8により、常に制御手段12にてモニターされており、掃除機本体1内にゴミが蓄積され一定量以上になり電動送風機2の冷却風が減少した場合、或いは吸引経路の一部でゴミ詰まりが発生した場合、更には電動送風機2の冷却風が殆ど出ない密閉状態になった場合等による過度の温度上昇を温度検出手段8にて検出する。温度検出手段8が所定温度(a)を検出すると、制御手段12は電動送風機駆動手段9の駆動を停止させ、電動送風機2の運転を停止させると共に、電源供給手段11をも停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させる。電動送風機2の停止後、自然冷却により所定温度(b)を温度検出手段8が検出すると制御手段12は電動送風機2は停止させたまま電源供給手段11を駆動し、手元操作部10へ電源を供給し、手元操作部10からのパワー設定信号の待ち受け状態となる。
【0025】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止および開始することで使用性の向上が図れる。
【0026】
(実施例4)
次に本発明の第4の実施例について図4を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一機能を有するものは同一符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
図4において第1の実施例と同様、手元操作部10からのパワー設定信号に基づき制御手段12は電動送風機駆動手段9を設定信号にて決定される位相制御量にて駆動し、電動送風機2の運転を行う。また、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ電源の供給を開始する。電動送風機2が運転されると吸引力が発生し、掃除機本体1内にゴミが吸引される。その際に、電動送風機2の運転による発熱を吸引された空気により冷却することで電動送風機2の温度の上昇を抑えている。この時、電動送風機2およびその近傍の温度上昇状態は温度検出手段8により、常に制御手段12にてモニターされており、掃除機本体1内にゴミが蓄積され一定量以上になり電動送風機2の冷却風が減少した場合、或いは吸引経路の一部でゴミ詰まりが発生した場合、更には電動送風機2の冷却風が殆ど出ない密閉状態になった場合等による過度の温度上昇を温度検出手段8にて検出する。温度検出手段8が所定温度(c)を検出すると、制御手段12は電動送風機駆動手段9の駆動を停止させ、電動送風機2の運転を停止させると共に、電源供給手段11をも停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させる。制御手段12は電源供給手段11を停止後すぐにタイマーにてカウントし、所定時間(t1)を計数すると電動送風機2は停止させたまま電源供給手段11を駆動し、手元操作部10への電源供給を開始し、手元操作部10からのパワー設定信号の待ち受け状態となる。
【0028】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止および開始することで使用性の向上が図れる。
【0029】
(実施例5)
次に本発明の第5の実施例について図5を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一機能を有するものは同一符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
図5において、13は温度検出手段8によって所定温度を検出した際に、電動送風機2および電源供給手段11による手元操作部10への電源供給を停止させていることを報知する表示手段である。
【0031】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0032】
手元操作部10からのパワー設定信号に基づき制御手段12は電動送風機駆動手段9を設定信号にて決定される位相制御量にて駆動し、電動送風機2の運転を行う。また、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ電源の供給を開始する。電動送風機2が運転されると吸引力が発生し、掃除機本体1内にゴミが吸引される。その際に、電動送風機2の運転による発熱を吸引された空気により冷却することで電動送風機2の温度の上昇を抑えている。この時、電動送風機2およびその近傍の温度上昇状態は温度検出手段8により、常に制御手段12にてモニターされており、掃除機本体1内にゴミが蓄積され一定量以上になり電動送風機2の冷却風が減少した場合、或いは吸引経路の一部でゴミ詰まりが発生した場合、更には電動送風機2の冷却風が殆ど出ない密閉状態になった場合等による過度の温度上昇を温度検出手段8にて検出する。検出された温度が温度検出手段8で設定された所定温度になると、制御手段12は電動送風機駆動手段9の駆動を停止させ、電動送風機2の運転を停止させると共に、電源供給手段11をも停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させる。同時に表示手段にて、電動送風機2の過度の温度上昇による停止である旨の表示を行うものである。
【0033】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、ユーザーに対して温度上昇を防止する状態にあることを知らしめ、使用性を確保する。
【0034】
(実施例6)
次に本発明の第6の実施例について図6を用いて説明する。なお、第1の実施例と同一機能を有するものは同一符号を付し、その説明を省略する。
【0035】
図6において第1の実施例と同様、電源供給手段11は掃除機本体1へ交流電源が投入されると同時に制御手段12により駆動し、手元操作部10へ図6(d)の全波で電源電圧の供給を開始する。また、温度検出手段8で所定温度を検出した場合には、電源供給手段11を停止させて手元操作部10への電源電圧の供給を停止させるが、電動送風機2の過度の温度上昇による停止以外の通常の停止状態においては(e)のような半波電圧、もしくは手元操作部10がパワー設定信号を制御手段12へ出力できるレベルの電源電圧を手元操作部10へ供給するよう制御するものである。
【0036】
このようにして、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、電源供給手段の発熱を軽減することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の請求項1および請求項2記載の発明によれば、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減することができる。
【0038】
本発明の請求項3および請求項4記載の発明によれば、電動送風機の急激な加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止および開始することで使用性の向上が図れる。
【0039】
本発明の請求項5記載の発明によれば、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、ユーザーに対して温度上昇を防止する状態にあることを知らしめ、使用性を確保する。
【0040】
本発明の請求項6記載の発明によれば、電動送風機の過度の加熱を抑えることができ、電動送風機のブラシの耐久性を高めて寿命の低下を防止することを精度良く確実に行うことができると共に、ホース手元操作部への電源の供給を停止させることで、電動送風機停止時の待機電力を軽減すると共に、電源供給手段の発熱を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施例における電気掃除機の回路ブロック図
【図2】
本発明の第2の実施例における電気掃除機の回路ブロック図
【図3】
本発明の第3の実施例における電気掃除機の温度検出手段出力温度℃と時間(t)との特性図
【図4】
本発明の第4の実施例における電気掃除機の温度検出手段出力温度℃と時間(t)との特性図
【図5】
本発明の第5の実施例における電気掃除機の回路ブロック図
【図6】
本発明の第6の実施例における電源供給手段の供給電圧を示す図
【図7】
従来の電気掃除機のシステムブロック図
【図8】
同電気掃除機の全体斜視図
【符号の説明】
1 掃除機本体
2 電動送風機
8 温度検出手段
9 電動送風機駆動手段
10 手元操作部
11 電源供給手段
12 制御手段
13 表示手段
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10202987A JP2000033055A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10202987A JP2000033055A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 電気掃除機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000033055A JP2000033055A (ja) | 2000-02-02 |
JP2000033055A5 true JP2000033055A5 (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=16466465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10202987A Pending JP2000033055A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000033055A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4984853B2 (ja) * | 2006-11-28 | 2012-07-25 | パナソニック株式会社 | 電気掃除機 |
CN113491478B (zh) * | 2020-04-08 | 2022-12-13 | 松下家电(中国)有限公司 | 一种吸尘器的控制方法及吸尘器 |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP10202987A patent/JP2000033055A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2014255502B2 (en) | Vacuum cleaner with diagnostics | |
KR970706754A (ko) | 전기 브러시의 작동모드에 따라 동력이 제어되는 진공청소기(Vacuum cleaner with powercontrol in dependence on a mode of an operation of an electrical brush) | |
CA2698290A1 (en) | Brushless dc motor with soft-starting of pwm signals | |
JP2006136512A (ja) | 電気掃除機 | |
JP2000033055A5 (ja) | ||
JP7254706B2 (ja) | 家電機器 | |
JP2004159960A (ja) | 電気掃除機 | |
JP2003164399A (ja) | 電気掃除機 | |
JP3505957B2 (ja) | 電気掃除機 | |
JP2000033055A (ja) | 電気掃除機 | |
JP2005160578A (ja) | 電気掃除機 | |
JPH07213468A (ja) | 電気掃除機の制御回路 | |
JP2001087191A (ja) | 電気掃除機 | |
KR100445650B1 (ko) | 청소기의 흡입유로 막힘 감지방법 | |
JP2001017359A5 (ja) | ||
JP2004057445A (ja) | 電気掃除機 | |
KR100298410B1 (ko) | 압축기의구동제어장치 | |
JP2010136905A (ja) | 電気掃除機 | |
JPH07249944A (ja) | 電力増幅器の保護装置 | |
JP2001017359A (ja) | 電気掃除機 | |
JP2005328876A (ja) | 電気掃除機 | |
JP2002168193A (ja) | 制御回路及びそれを用いた電気掃除機 | |
JPH04144527A (ja) | 電気掃除機 | |
KR100447401B1 (ko) | 에스 알 엠 구동용 인버터의 보호방법 | |
AU2004314789B2 (en) | Air conditioner |