JP2000032430A - 情報受信装置、及び機器選択方法 - Google Patents

情報受信装置、及び機器選択方法

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JP2000032430A
JP2000032430A JP10200272A JP20027298A JP2000032430A JP 2000032430 A JP2000032430 A JP 2000032430A JP 10200272 A JP10200272 A JP 10200272A JP 20027298 A JP20027298 A JP 20027298A JP 2000032430 A JP2000032430 A JP 2000032430A
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Masao Mizutani
正男 水谷
Ichiro Hamada
一郎 濱田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報受信装置側で接続機器状況を明確に管理
できるようにし、例えばダウンロードさせる機器の選択
操作を簡易化する。 【解決手段】 情報受信装置では、接続された個々のス
トレージデバイスに関する情報をそれぞれ入手してデバ
イス情報記憶手段に記憶する。そして選択制御手段は、
記録データ供給手段からデータを供給するストレージデ
バイスを決定するために、デバイス情報記憶手段に記憶
された情報を用いてストレージデバイスの選択に関する
所定の処理を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタル衛
星放送によるデータサービスなどの、情報の送信/受信
/記録(ダウンロード)を行うシステムに関わり、特に
情報の受信を行い、ストレージ機器に対してダウンロー
ドデータを提供する情報受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル衛星放送の普及が進んで
いる。デジタル衛星放送は、例えば既存のアナログ放送
と比較してノイズやフェージングに強く、高品質の信号
を伝送することが可能である。また、周波数利用効率が
向上され、多チャンネル化も図ることが可能になる。具
体的には、デジタル衛星放送であれば1つの衛星で数百
チャンネルを確保することも可能である。このようなデ
ジタル衛星放送では、スポーツ、映画、音楽、ニュース
などの専門チャンネルが多数用意されており、これらの
専門チャンネルでは、それぞれの専門のコンテンツに応
じたプログラムが放送されている。
【0003】そして、上記のようなデジタル衛星放送シ
ステムを利用して、ユーザが楽曲等の音声データをダウ
ンロードできるようにしたり、いわゆるテレビショッピ
ングとして、例えばユーザが放送画面を見ながら何らか
の商品についての購買契約を結べるようにしたりするこ
とが提案されている。つまりは、デジタル衛星放送シス
テムとして、通常の放送内容と並行したデータサービス
放送を行うものである。
【0004】一例として、楽曲データのダウンロードで
あれば、放送側においては、放送番組と並行して、楽曲
データを多重化して放送するようにする。また、この楽
曲データのダウンロードに際しては、GUI(Graphical
User Interface)画面(即ちダウンロード用の操作画面
である)を表示させることでインタラクティブな操作を
ユーザに行わせるようにされるが、このGUI画面出力
のためのデータも多重化して放送するようにされる。そ
して、受信装置を所有しているユーザ側では、所望のチ
ャンネルを選局している状態で、受信装置に対する所定
の操作によって楽曲データをダウンロードするためのG
UI画面を表示出力させるようにする。そして、この表
示された操作画面に対してユーザが操作を行うことで、
例えば受信装置に接続したデジタルオーディオ機器に対
してデータを供給し、これが録音されるようにするもの
である。
【0005】ところで、上記のような楽曲データをダウ
ンロードするためのGUI画面としては、例えばGUI
画面を形成するパーツ的な画像データ、テキストデータ
などの情報に加え、更には所定操作に応じた音声出力の
ための音声データなどの単位データ(ファイル)をそれ
ぞれオブジェクトとして扱い、このオブジェクトの出力
態様を所定方式によるシナリオ記述によって規定するこ
とによって、上記操作画面についての所要の表示形態及
び音声等の出力態様を実現するように構成することが考
えられる。なお、ここでは、上記GUI画面のようにし
て、記述情報によって規定されることで、或る目的に従
った機能を実現する表示画面(ここでは音声等の出力も
含む)のことを「シーン」というものとする。また、
「オブジェクト」とは、記述情報に基づいてその出力態
様が規定される画像、音声、テキスト等の単位情報を示
しており、伝送時においては、ここでは記述情報自体の
データファイルも「オブジェクト」の1つとして扱われ
るものとする。
【0006】上記シーン表示及びシーン表示上での音声
出力等を実現するためのオブジェクトは、放送局側で放
送すべきシーンを形成するデータのディレクトリ構造に
対して適当にマッピングが施され、所定の伝送方式に従
ってエンコードされて送信される。例えば、或る1番組
において複数のシーンが必要な場合には、これら複数の
シーンに必要されるオブジェクトのデータが適当にマッ
ピングされたうえで送信されることになる。受信装置側
では伝送方式に従ってデコード処理を施して、例えば表
示に必要なシーンに必要とされるオブジェクトごとの纏
まりとしてのデータを得て、これをシーンとして出力す
るようにされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでユーザー側が
所有する受信装置には、ダウンロードのためにストレー
ジデバイスが接続されるが、ストレージデバイスとして
はMDレコーダやVCR、DVDレコーダのように各種
の機器が考えられ、これら各種の機器をユーザーが所有
していることが想定される。またユーザーによっては同
一機器(例えばMDレコーダ)を複数台所有することも
ある。このような事情を考えると、実際上はユーザーが
複数のストレージデバイスを受信装置に接続する形態が
考えられる。
【0008】このような場合、ダウンロードを実行する
際には接続されたどの機器に対して楽曲データ等を供給
し、記録媒体にダウンロードさせるかが選択されなけれ
ばならない。例えばユーザーがダウンロードする機器を
選択する操作を行わなければならない。またそのような
選択操作をユーザーに求める場合は、受信装置側が接続
機器の状況を把握し、より簡易な操作方式でユーザーが
機器選択操作を実行できるようにすることが求められ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みてなされたもので、情報受信装置側で接続機器状
況を明確に管理できるようにするとともに、それによっ
て例えばダウンロードさせる機器の選択操作を簡易化す
ることを目的とする。
【0010】このために情報受信装置では、送信されて
きたデータを受信する受信手段と、受信データから所要
のデータを抽出し、接続されているストレージデバイス
に供給して記録媒体に記録させることのできる記録デー
タ供給手段と、接続された個々のストレージデバイスに
関する情報をそれぞれ記憶するデバイス情報記憶手段
と、当該情報受信装置に接続された個々のストレージデ
バイスに関する情報を、デバイス情報記憶手段に記憶さ
せるデバイス情報管理手段と、記録データ供給手段から
データを供給するストレージデバイスを決定するために
デバイス情報記憶手段に記憶された情報を用いてストレ
ージデバイスの選択に関する所定の処理を行う選択制御
手段とを備えるようにする。
【0011】即ち、情報受信装置では、接続機器状況を
管理するために、例えば当該情報受信装置に接続された
各ストレージデバイスについてのID情報、機器タイ
プ、所定のデータ方式(例えばATRAC方式)でのデ
ータ入力に対応できるか否かの情報などを、デバイス情
報記憶手段に記憶させるようにする。これによって接続
機器の状況を正確に判別できる。そして選択制御手段
は、このようなデバイス情報記憶手段に記憶されたデー
タを用いて、例えばダウンロード先として選択できるス
トレージデバイスのリストアップや、リスト表示に対す
るユーザー入力を促すことができる。
【0012】また、接続された機器に対して自動発生さ
せた名称情報やユーザーが入力した名称情報を登録して
おき、例えばリスト表示などに利用することで、ユーザ
ーにとってわかりやすい選択操作を実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以降、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明が適用されるシステムとしては、デ
ジタル衛星放送を利用して番組を放送すると共に、受信
装置側ではこの番組に関連した楽曲データ(音声デー
タ)等の情報を受信し、番組及び関連した楽曲データを
出力できるとともに、その楽曲データを接続したストレ
ージ機器にダウンロードさせることができるようにした
システムを例に挙げることとする。そしてこのようなシ
ステムにおける受信装置(後述するIRD)が本発明の
実施の形態となる。またストレージ機器としてはMD
(ミニディスク)レコーダを例にあげる。説明は次の順
序で行う。 1.デジタル衛星放送システム 1−1.全体構成 1−2.GUI画面に対する操作 1−3.地上局 1−4.送信フォーマット 1−5.ATRACデータの送信フォーマット 1−6.IRD 1−7.MDレコーダ 1−8.MDのエリア構成 2.ダウンロード 2−1.機器接続構成 2−2.機器接続に関する処理 2−3.ダウンロード動作概要 2−4.ダウンロード設定処理 2−5.ダウンロード実行前のチェック処理 2−6.ダウンロードセットアップ 2−7.ATRACダウンロード 2−8.管理/付加情報のダウンロード及び終了処理 2−9.エラー発生時の処理
【0014】1.デジタル衛星放送システムの構成 1−1.全体構成 図1は、本例としてのデジタル衛星放送システムの全体
構成を示すものである。この図に示すように、デジタル
衛星放送の地上局1には、テレビ番組素材サーバ6から
のテレビ番組放送のための素材と、楽曲素材サーバ7か
らの楽曲データの素材と、音声付加情報サーバ8からの
音声付加情報と、GUIデータサーバからのGUIデー
タとが送られる。
【0015】テレビ番組素材サーバ6は、通常の放送番
組の素材を提供するサーバである。このテレビ番組素材
サーバから送られてくる音楽放送の素材は、動画及び音
声とされる。例えば、音楽放送番組であれば、上記テレ
ビ番組素材サーバ6の動画及び音声の素材を利用して、
例えば新曲のプロモーション用の動画及び音声が放送さ
れたりすることになる。
【0016】楽曲素材サーバ7は、オーディオチャンネ
ルを使用して、オーディオ番組を提供するサーバであ
る。このオーディオ番組の素材は音声のみとなる。この
楽曲素材サーバ7は、複数のオーディオチャンネルのオ
ーディオ番組の素材を地上局1に伝送する。各オーディ
オチャンネルの番組放送ではそれぞれ同一の楽曲が所定
の単位時間繰り返して放送される。各オーディオチャン
ネルは、それぞれ、独立しており、その利用方法として
は各種考えられる。例えば、1つのオーディオチャンネ
ルでは最新の日本のポップスの数曲を或る一定時間繰り
返し放送し、他のオーディオチャンネルでは最新の外国
のポップスの数曲を或る一定時間繰り返し放送するとい
うようにされる。
【0017】音声付加情報サーバ8は、楽曲素材サーバ
7から出力される楽曲の時間情報等を提供するサーバで
ある。
【0018】GUIデータサーバ9は、ユーザが操作に
用いるGUI画面を形成するための「GUIデータ」を
提供する。例えば後述するような楽曲のダウンロードに
関するGUI画面であれば、配信される楽曲のリストペ
ージや各楽曲の情報ページを形成するための画像デー
タ、テキストデータ、アルバムジャケットの静止画を形
成するためのデータなどを提供する。更には、受信設備
3側にていわゆるEPG(Electrical Program Guide)と
いわれる番組表表示を行うのに利用されるEPGデータ
もここから提供される。なお、「GUIデータ」として
は、例えばMHEG(Multimedia Hypermedia Informati
on Coding Experts Group)方式が採用される。MHEG
とは、マルチメディア情報、手順、操作などのそれぞれ
と、その組み合わせをオブジェクトとして捉え、それら
のオブジェクトを符号化したうえで、タイトル(例えば
GUI画面)として制作するためのシナリオ記述の国際
標準とされる。また、本例ではMHEG−5を採用する
ものとする。
【0019】地上局1は上記テレビ番組素材サーバ6、
楽曲素材サーバ7、音声付加情報サーバ8、及びGUI
データサーバ9から伝送された情報を多重化して送信す
る。本例では、テレビ番組素材サーバ6から伝送された
ビデオデータはMPEG(Moving Picture Experts Grou
p)2方式により圧縮符号化され、オーディオデータはM
PEG2オーディオ方式により圧縮符号化される。ま
た、楽曲素材サーバ7から伝送されたオーディオデータ
は、オーディオチャンネルごとに対応して、例えばMP
EG2オーディオ方式と、ATRAC(Adoptive Tranfo
rm Acoustic Coding)方式と何れか一方の方式により圧
縮符号化される。また、これらのデータは多重化の際、
キー情報サーバ10からのキー情報を利用して暗号化さ
れる。なお、地上局1の内部構成例については後述す
る。
【0020】地上局1からの信号は衛星2を介して各家
庭の受信設備3で受信される。衛星2には複数のトラン
スポンダが搭載されている。1つのトランスポンダは例
えば30Mbpsの伝送能力を有している。各家庭の受
信設備3としては、パラボラアンテナ11とIRD(Int
egrated Receiver Decorder)12と、ストレージデバイ
ス13と、モニタ装置14とが用意される。また、この
場合には、IRD12に対して操作を行うためのリモー
トコントローラ64が示されている。
【0021】パラボラアンテナ11で衛星2を介して放
送されてきた信号が受信される。この受信信号がパラボ
ラアンテナ11に取り付けられたLNB(Low Noize Blo
ck Down Converter)15で所定の周波数に変換され、I
RD12に供給される。
【0022】IRD12における概略的な動作として
は、受信信号から所定のチャンネルの信号を選局し、そ
の選局された信号から番組としてのビデオデータ及びオ
ーディオデータの復調を行ってビデオ信号、オーディオ
信号として出力する。また、IRD12では、番組とし
てのデータと共に多重化されて送信されてくる、GUI
データに基づいてGUI画面としての出力も行う。この
ようなIRD12の出力は、例えばモニタ装置14に対
して供給される。これにより、モニタ装置14では、I
RD12により受信選局した番組の画像表示及び音声出
力が行われ、また、後述するようなユーザの操作に従っ
てGUI画面を表示させることが可能となる。
【0023】ストレージデバイス13は、IRD12に
よりダウンロードされたオーディオデータ(楽曲デー
タ)を保存するためのものである。このストレージデバ
イス13の種類としては特に限定されるものではなく、
MD(Mini Disc)レコーダ/プレーヤ(以下MDレコー
ダ)、DATレコーダ/プレーヤ、DVDレコーダ/プ
レーヤ等を用いることができる。また、ストレージデバ
イス13としてパーソナルコンピュータ装置を用い、ハ
ードディスクのほか、CD−R等をはじめとする記録が
可能なメディアにオーディオデータを保存するようにす
ることも可能とされる。但し本例においては、後述する
ダウンロード動作に関しては、IRD12はストレージ
デバイス13として接続されている機器のうちMDレコ
ーダにダウンロードを実行させるものとして説明する。
【0024】また、本例の受信設備3としては、図2に
示すように、データ伝送規格としてIEEE1394に
対応したデータインターフェイスを備えたMDレコーダ
13Aを、図1に示すストレージデバイス13として使
用することができるようになっている。この図に示すI
EEE1394対応のMDレコーダ13Aは、IEEE
1394バス16によりIRD12と接続される。これ
によって、本例では、IRD12にて受信された、楽曲
としてのオーディオデータ(ダウンロードデータ)を、
ATRAC方式により圧縮処理が施されたままの状態で
直接取り込んで記録することができる。また、MDレコ
ーダ13AとIRD12とをIEEE1394バス16
により接続した場合には、上記オーディオデータの他、
そのアルバムのジャケットデータ(静止画データ)及び
歌詞などのテキストデータを記録することも可能とされ
ている。
【0025】IRD12は、例えば電話回線4を介して
課金サーバ5と通信可能とされている。IRD12に
は、後述するようにして各種情報が記憶されるICカー
ドが挿入される。例えば楽曲のオーディオデータのダウ
ンロードが行われたとすると、これに関する履歴情報が
ICカードに記憶される。このICカードの情報は、電
話回線4を介して所定の機会、タイミングで課金サーバ
5に送られる。課金サーバ5は、この送られてきた履歴
情報に従って金額を設定して課金を行い、ユーザに請求
する。
【0026】これまでの説明から分かるように、本発明
が適用されたシステムでは、地上局1は、テレビ番組素
材サーバ6からの音楽番組放送の素材となるビデオデー
タ及びオーディオデータと、楽曲素材サーバ7からのオ
ーディオチャンネルの素材となるオーディオデータと、
音声付加情報サーバ8からの音声データと、GUIデー
タサーバ9からのGUIデータとを多重化して送信して
いる。そして、各家庭の受信設備3でこの放送を受信す
ると、例えばモニタ装置14により、選局したチャンネ
ルの番組を視聴することができる。また、番組のデータ
と共に送信されるGUIデータを利用したGUI画面と
して、第1にはEPG(Electrical Program Guide;電
子番組ガイド)画面を表示させ、番組の検索等を行うこ
とができる。また、第2には、例えば通常の番組放送以
外の特定のサービス用のGUI画面を利用して所要の操
作を行うことで、本例の場合には、放送システムにおい
て提供されている通常番組の視聴以外のサービスを享受
することができる。例えば、オーディオ(楽曲)データ
のダウンロードサービス用のGUI画面を表示させて、
このGUI画面を利用して操作を行えば、ユーザが希望
した楽曲のオーディオデータをダウンロードしてストレ
ージデバイス13に記録して保存することが可能にな
る。
【0027】なお、本例では、上記したようなGUI画
面に対する操作を伴う、通常の番組放送以外の特定のサ
ービスを提供するデータサービス放送については、イン
タラクティブ性を有することもあり、「インタラクティ
ブ放送」ともいうことにする。
【0028】1−2.GUI画面に対する操作 ここで、上述しているインタラクティブ放送の利用例、
つまり、GUI画面に対する操作例について、図3及び
図4を参照して概略的に説明しておく。ここでは、楽曲
データ(オーディオデータ)のダウンロードを行う場合
について述べる。
【0029】先ず、図3によりIRD12に対してユー
ザが操作を行うためのリモートコントローラ64の操作
キーについて、特に主要なものについて説明しておく。
図3には、リモートコントローラ64において各種キー
が配列された操作パネル面が示されている。ここでは、
これら各種キーのうち、電源キー201、数字キー20
2、画面表示切換キー203、インタラクティブ切換キ
ー204、EPGキーパネル部205、チャンネルキー
206について説明する。
【0030】電源キー201は、IRD12の電源のオ
ン/オフを行うためのキーである。数字キー202は、
数字指定によりチャンネル切り換えを行ったり、例えば
GUI画面において数値入力操作が必要な場合に操作す
るためのキーである。画面表示切換キー203は、例え
ば通常の放送画面とEPG画面との切り換えを行うキー
である。例えば、画面表示切換キー203によりEPG
画面を呼び出した状態の下で、EPGキーパネル部20
5に配置されたキーを操作すれば、電子番組ガイドの表
示画面を利用した番組検索が行えることになる。また、
EPGキーパネル部205内の矢印キー205aは、後
述するサービス用のGUI画面におけるカーソル移動な
どにも使用することができる。インタラクティブ切換キ
ー204は、通常の放送画面と、その放送番組に付随し
たサービスのためのGUI画面との切り換えを行うため
に設けられる。チャンネルキー206は、IRD12に
おける選局チャンネルをそのチャンネル番号の昇順、降
順に従って順次切り換えていくために設けられるキーで
ある。
【0031】なお、本例のリモートコントローラ64と
しては、例えばモニタ装置14に対する各種操作も可能
に構成されているものとされ、これに対応した各種キー
も設けられているものであるが、ここでは、モニタ装置
14に対応するキー等の説明は省略する。
【0032】次に、図4を参照してGUI画面に対する
操作の具体例について説明する。受信設備3により放送
を受信して所望のチャンネルを選局すると、モニタ装置
14の表示画面には、図4(a)に示すように、テレビ
番組素材サーバ6から提供された番組素材に基づく動画
像が表示される。つまり、通常の番組内容が表示され
る。ここでは、例えば音楽番組が表示されているものと
する。また、この音楽番組には楽曲のオーディオデータ
のダウンロードサービス(インタラクティブ放送)が付
随されているものとする。そして、この音楽番組が表示
されている状態の下で、例えばユーザがリモートコント
ローラ64のインタラクティブ切換キー204を操作し
たとすると、表示画面は図4(b)に示すような、オー
ディオデータのダウンロードのためのGUI画面に切り
替わる。
【0033】このGUI画面においては、先ず、画面の
左上部のテレビ番組表示エリア21Aに対して、図4
(a)にて表示されていたテレビ番組素材サーバ6から
のビデオデータによる画像が縮小化されて表示される。
また、画面の右上部には、オーディオチャンネルで放送
されている各チャンネルの楽曲のリスト21Bが表示さ
れる。また、画面の左下にはテキスト表示エリア21C
とジャケット表示エリア21Dが表示される。さらに、
画面の右側には歌詞表示ボタン22、プロフィール表示
ボタン23、情報表示ボタン24、予約録音ボタン2
5、予約済一覧表示ボタン26、録音履歴表示ボタン2
7、およびダウンロードボタン28が表示される。
【0034】ユーザは、このリスト21Bに表示されて
いる楽曲名を見ながら、興味のある楽曲を探していく。
そして、興味のある楽曲を見つけたらリモートコントロ
ーラ64の矢印キー205a(EPGキーパネル部20
5内)を操作して、その楽曲が表示されている位置にカ
ーソルを合わせた後、エンター操作を行う(例えば矢印
キー205aのセンター位置を押圧操作する)。これに
よって、カーソルを合わせた楽曲を試聴することができ
る。すなわち、各オーディオチャンネルでは、所定の単
位時間中、同一の楽曲が繰り返し放送されているので、
テレビ番組表示エリア21Aの画面はそのままで、IR
D12により上記操作により選択された楽曲のオーディ
オチャンネルに切り換えて音声出力することで、その楽
曲を聞くことができる。この時、ジャケット表示エリア
21Dにはその楽曲のMDジャケットの静止画像が表示
される
【0035】また、例えば上記の状態で歌詞表示ボタン
22にカーソルを合わせ、エンター操作を行う(以下、
ボタン表示にカーソルを合わせ、エンター操作を行うこ
とを「ボタンを押す」という)と、テキスト表示エリア
21Cに楽曲の歌詞がオーディオデータと同期したタイ
ミングで表示される。同様に、プロフィール表示ボタン
23あるいは情報表示ボタン24を押すと、楽曲に対応
するアーティストのプロフィールあるいはコンサート情
報などがテキスト表示エリア21Cに表示される。この
ように、ユーザは、現在どのような楽曲が配信されてい
るのかを知ることができ、更に各楽曲についての詳細な
情報を知ることができる。
【0036】ユーザは試聴した楽曲を購入したい場合に
は、ダウンロードボタン28を押す。ダウンロードボタ
ン28が押されると、選択された楽曲のオーディオデー
タがダウンロードされ、ストレージデバイス13に記憶
される。楽曲のオーディオデータと共に、その歌詞デー
タ、アーティストのプロフィール情報、ジャケットの静
止画データ等をダウンロードすることもできる。そし
て、このようにして楽曲のオーディオデータがダウンロ
ードされる毎に、その履歴情報がIRD12内のICカ
ードに記憶される。ICカードに記憶された情報は、例
えば1カ月に一度ずつ課金サーバ5により取り込みが行
われ、ユーザに対してデータサービスの使用履歴に応じ
た課金が行われる。これによって、適切な楽曲データの
販売及びダウンロードされる楽曲の著作権を保護するこ
とができることにもなる。
【0037】また、ユーザは予めダウンロードの予約を
行いたい場合には、予約録音ボタン25を押す。このボ
タンを押すと、GUI画面の表示が切り換わり、予約が
可能な楽曲のリストが画面全体に表示される。例えばこ
のリストは1時間単位、1週間単位、チャンル単位等で
検索した楽曲を表示することが可能である。ユーザはこ
のリストの中からダウンロードの予約を行いたい楽曲を
選択すると、その情報がIRD12内に登録される。そ
して、すでにダウンロードの予約を行った楽曲を碓認し
たい場合には、予約済一覧表示ボタン26を押すことに
より、画面全体に表示させることができる。このように
して予約された楽曲は、予約時刻になるとIRD12に
よりダウンロードされ、ストレージデバイス13に記憶
される。
【0038】ユーザはダウンロードを行った楽曲につい
て確認したい場合には、録音履歴ボタン27を押すこと
により、既にダウンロードを行った楽曲のリストを画面
全体に表示させることができる。
【0039】このように、本発明が適用されたシステム
の受信設備3では、モニタ装置14のGUI画面上に楽
曲のリストが表示される。そして、このGUI画面上の
表示にしたがって楽曲を選択するとその楽曲を試聴する
ことができ、その楽曲の歌詞やアーティストのプロフィ
ール等を知ることができる。さらに、楽曲のダウンロー
ドとその予約、ダウンロードの履歴や予約済楽曲リスト
の表示等を行うことができる。
【0040】詳しいことは後述するが、上記図4(b)
に示すようなGUI画面の表示と、GUI画面に対する
ユーザの操作に応答したGUI画面上での表示変更、及
び音声出力は、前述したMHEG方式に基づいたシナリ
オ記述により、オブジェクトの関係を規定することによ
り実現される。ここでいうオブジェクトとは、図4
(b)に示された各ボタンに対応するパーツとしての画
像データや各表示エリアに表示される素材データとな
る。そして、本明細書においては、このGUI画面のよ
うな、シナリオ記述によってオブジェクト間の関係が規
定されることで、或る目的に従った情報の出力態様(画
像表示や音声出力等)が実現される環境を「シーン」と
いうものとする。また、1シーンを形成するオブジェク
トとしては、シナリオ記述のファイル自体も含まれるも
のとする。
【0041】以上のように、本例のデジタル衛星放送シ
ステムでは放送番組が配信されると共に、複数のオーデ
ィオチャンネルを使用して楽曲のオーディオデータが配
信される。そして、配信されている楽曲のリスト等を使
用して所望の楽曲を探し、そのオーディオデータをスト
レージデバイス13に簡単に保存することができる。な
お、デジタル衛星放送システムにおける番組提供以外の
サービスとしては、上記した楽曲データのダウンロード
の他にも各種考えられる。例えば、いわゆるテレビショ
ッピングといわれる商品紹介番組を放送した上で、GU
I画面としては購買契約が結べるようなものを用意する
ことも考えられる。
【0042】1−3.地上局 これまで、本例としてのデジタル衛星放送システムの概
要について説明したが、以降、このシステムについてよ
り詳しい説明を行っていくこととする。そこで、先ず地
上局1の構成について図5を参照して説明する。
【0043】なお、以降の説明にあたっては、次のこと
を前提とする。本例では、地上局1から衛星2を介して
の受信設備3への送信を行うのにあたり、DSM−CC
(デジタル蓄積メディア・コマンド・アンド・コントロ
ール;Digital Strage Media-Command and Control)プ
ロトコルを採用する。DSM−CC(MPEG−par
t6)方式は、既に知られているように、例えば、何ら
かのネットワークを介して、デジタル蓄積メディア(D
SM)に蓄積されたMPEG符号化ビットストリームを
取り出したり(Retrieve)、或いはDSMに対してストリ
ームを蓄積(Store)するためのコマンドや制御方式を規
定したものである。そして本例においては、このDSM
−CC方式がデジタル衛星放送システムにおける伝送規
格として採用されているものである。そして、DSM−
CC方式によりデータ放送サービス(例えばGUI画面
など)のコンテンツ(オブジェクトの集合)を伝送する
ためには、コンテンツの記述形式を定義しておく必要が
ある。本例では、この記述形式の定義として先に述べた
MHEGが採用されるものである。
【0044】図5に示す地上局1の構成において、テレ
ビ番組素材登録システム31は、テレビ番組素材サーバ
6から得られた素材データをAVサーバ35に登録す
る。この素材データはテレビ番組送出システム39に送
られ、ここでビデオデータは例えばMPEG2方式で圧
縮され、オーディオデータは、例えばMPEG2オーデ
ィオ方式によりパケット化される。テレビ番組送出シス
テム39の出力はマルチプレクサ45に送られる。
【0045】また、楽曲素材登録システム32では、楽
曲素材サーバ7からの素材データ、つまりオーディオデ
ータを、MPEG2オーディオエンコーダ36A、及び
ATRACエンコーダ36Bに供給する。MPEG2オ
ーディオエンコーダ36A、ATRACエンコーダ36
Bでは、それぞれ供給されたオーディオデータについて
エンコード処理(圧縮符号化)を行った後、MPEGオ
ーディオサーバ40A及びATRACオーディオサーバ
40Bに登録させる。MPEGオーディオサーバ40A
に登録されたMPEGオーディオデータは、MPEGオ
ーディオ送出システム43Aに伝送されてここでパケッ
ト化された後、マルチプレクサ45に伝送される。AT
RACオーディオサーバ40Bに登録されたATRAC
データは、ATRACオーディオ送出システム43Bに
4倍速ATRACデータとして送られ、ここでパケット
化されてマルチプレクサ45に送出される。
【0046】また、音声付加情報登録システム33で
は、音声付加情報サーバ8からの素材データである音声
付加情報を音声付加情報データベース37に登録する。
この音声付加情報データベース37に登録された音声付
加情報は、音声付加情報送出システム41に伝送され、
同様にして、ここでパケット化されてマルチプレクサ4
5に伝送される。
【0047】また、GUI用素材登録システム34で
は、GUIデータサーバ9からの素材データであるGU
Iデータを、GUI素材データベース38に登録する。
【0048】GUI素材データベース38に登録された
GUI素材データは、GUIオーサリングシステム42
に伝送され、ここで、GUI画面、即ち図4にて述べた
「シーン」としての出力が可能なデータ形式となるよう
に処理が施される。
【0049】つまり、GUIオーサリングシステム42
に伝送されてくるデータとしては、例えば、楽曲のダウ
ンロードのためのGUI画面であれば、アルバムジャケ
ットの静止画像データ、歌詞などのテキストデータ、更
には、操作に応じて出力されるべき音声データなどであ
る。上記した各データはいわゆるモノメディアといわれ
るが、GUIオーサリングシステム42では、MHEG
オーサリングツールを用いて、これらのモノメディアデ
ータを符号化して、これをオブジェクトとして扱うよう
にする。そして、例えば図4(b)にて説明したような
シーン(GUI画面)の表示態様と操作に応じた画像音
声の出力態様が得られるように上記オブジェクトの関係
を規定したシナリオ記述ファイル(スクリプト)と共に
MHEG−5のコンテンツを作成する。また、図4
(b)に示したようなGUI画面では、テレビ番組素材
サーバ6の素材データを基とする画像・音声データ(M
PEGビデオデータ、MPEGオーディオデータ)と、
楽曲素材サーバ7の楽曲素材データを基とするMPEG
オーディオデータ等も、GUI画面に表示され、操作に
応じた出力態様が与えられる。従って、上記シナリオ記
述ファイルとしては、上記GUIオーサリングシステム
42では、上記したテレビ番組素材サーバ6の素材デー
タを基とする画像・音声データ、楽曲素材サーバ7の楽
曲素材データを基とするMPEGオーディオデータ、更
には、音声付加情報サーバ8を基とする音声付加情報も
必要に応じてオブジェクトとして扱われて、MHEGの
スクリプトによる規定が行われる。
【0050】なお、GUIオーサリングシステム42か
ら伝送されるMHEGコンテンツのデータとしては、ス
クリプトファイル、及びオブジェクトとしての各種静止
画データファイルやテキストデータファイルなどとなる
が、静止画データは、例えばJPEG(Joint Photograp
h Experts Group)方式で圧縮された640×480ピク
セルのデータとされ、テキストデータは例えば800文
字以内のファイルとされる。
【0051】GUIオーサリングシステム42にて得ら
れたMHEGコンテンツのデータはDSM−CCエンコ
ーダ44に伝送される。DSM−CCエンコーダ44で
は、MPEG2フォーマットに従ったビデオ、オーディ
オデータのデータストリームに多重できる形式のトラン
スポートストリーム(以下TS(Transport Stream)とも
略す)に変換して、パケット化されてマルチプレクサ4
5に出力される。
【0052】マルチプレクサ45においては、テレビ番
組送出システム39からのビデオパケットおよびオーデ
ィオパケットと、MPEGオーディオ送出システム43
Aからのオーディオパケットと、ATRACオーディオ
送出システム43Bからの4倍速オーディオパケット
と、音声付加情報送出システム41からの音声付加情報
パケットと、GUIオーサリングシステム42からのG
UIデータパケットとが時間軸多重化されると共に、キ
ー情報サーバ10(図1)から出力されたキー情報に基
づいて暗号化される。
【0053】マルチプレクサ45の出力は電波送出シス
テム46に伝送され、ここで例えば誤り訂正符号の付
加、変調、及び周波数変換などの処理を施された後、ア
ンテナから衛星2に向けて送信出力するようにされる。
【0054】1−4.送信フォーマット 次に、DSM−CC方式に基づいて規定された本例の送
信フォーマットについて説明する。図6は、地上局1か
ら衛星2に送信出力される際のデータの一例を示してい
る。なお、前述したように、この図に示す各データは実
際には時間軸多重化されているものである。また、この
図では、図6に示すように、時刻t1から時刻t2の間
が1つのイベントとされ、時刻t2から次のイベントと
される。ここでいうイベントとは、例えば音楽番組のチ
ャンネルであれば、複数楽曲のラインナップの組を変更
する単位であり、時間的には30分或いは1時間程度と
なる。
【0055】図6に示すように、時刻t1から時刻t2
のイベントでは、通常の動画の番組放送で、所定の内容
A1を有する番組が放送されている。また、時刻t2か
ら始めるイベントでは、内容A2としての番組が放送さ
れている。この通常の番組で放送されているのは動画と
音声である。
【0056】MPEGオーディオチャンネル(1)〜
(10)は、例えば、チャンネルCH1からCH10の
10チャンネル分用意される。このとき、各オーディオ
チャンネルCH1,CH2,CH3・・・・CH10で
は、1つのイベントが放送されている間は同一楽曲が繰
り返し送信される。つまり、時刻t1〜t2のイベント
の期間においては、オーディオチャンネルCH1では楽
曲B1が繰り返し送信され、オーディオチャンネルCH
2では楽曲C1が繰り返し送信され、以下同様に、オー
ディオチャンネルCH10では楽曲K1が繰り返し送信
されることになる。これは、その下に示されている4倍
速ATRACオーディオチャンネル(1)〜(10)に
ついても共通である。
【0057】つまり、図6において、MPEGオーディ
オチャンネルと4倍速ATRACオーディオチャンネル
のチャンネル番号である( )内の数字が同じものは同
じ楽曲となる。また、音声付加情報のチャンネル番号で
ある( )内の数字は、同じチャンネル番号を有するオ
ーディオデータに付加されている音声付加情報である。
更に、GUIデータとして伝送される静止画データやテ
キストデータも各チャンネルごとに形成されるものであ
る。これらのデータは、図7(a)〜(d)に示すよう
にMPEG2のトランスポートパケット内で時分割多重
されて送信され、図7(e)〜(h)に示すようにして
IRD12内では各データパケットのヘッダ情報を用い
て再構築される。
【0058】また、上記図6及び図7に示した送信デー
タのうち、少なくとも、データサービス(インタラクテ
ィブ放送)に利用されるGUIデータは、DSM−CC
方式に則って論理的には次のようにして形成されるもの
である。ここでは、DSM−CCエンコーダ44から出
力されるトランスポートストリームのデータに限定して
説明する。
【0059】図8(a)に示すように、DSM−CC方
式によって伝送される本例のデータ放送サービスは、S
ervice Gatewayという名称のルートディ
レクトリの中に全て含まれる。Service Gat
ewayに含まれるオブジェクトとしては、ディレクト
リ(Directory),ファイル(File),ス
トリーム(Stream),ストリームイベント(St
ream Event)などの種類が存在する。
【0060】これらのうち、ファイルは静止画像、音
声、テキスト、更にはMHEGにより記述されたスクリ
プトなどの個々のデータファイルとされる。ストリーム
は例えば、他のデータサービスやAVストリーム(TV
番組素材としてのMPEGビデオデータ、オーディオデ
ータ、楽曲素材としてのMPEGオーディオデータ、A
TRACオーディオデータ等)にリンクする情報が含ま
れる。また、ストリームイベントは、同じくリンクの情
報と時刻情報が含まれる。ディレクトリは相互に関連す
るデータをまとめるフォルダである。
【0061】そして、DSM−CC方式では、図8
(b)に示すようにして、これらの単位情報とServ
ice Gatewayをそれぞれオブジェクトという
単位と捉え、それぞれをBIOPメッセージという形式
に変換する。なお、本発明に関わる説明では、ファイ
ル,ストリーム,ストリームイベントの3つのオブジェ
クトの区別は本質的なものではないので、以下の説明で
はこれらをファイルとしてのオブジェクトに代表させて
説明する。
【0062】そして、DSM−CC方式では、図8
(c)に示すモジュールといわれるデータ単位を生成す
る。このモジュールは、図8(b)に示したBIOPメ
ッセージ化されたオブジェクトを1つ以上含むようにさ
れたうえで、BIOPヘッダが付加されて形成される可
変長のデータ単位であり、後述する受信側における受信
データのバッファリング単位となる。また、DSM−C
C方式としては、1モジュールを複数のオブジェクトに
より形成する場合の、オブジェクト間の関係については
特に規定、制限はされていない。つまり、極端なことを
いえば、全く関係の無いシーン間における2以上のオブ
ジェクトにより1モジュールを形成したとしても、DS
M−CC方式のもとでの規定に何ら違反するものではな
い。
【0063】このモジュールは、MPEG2フォーマッ
トにより規定されるセクションといわれる形式で伝送す
るために、図8(d)に示すように、機械的に「ブロッ
ク」といわれる原則固定長のデータ単位に分割される。
但し、モジュールにおける最後のブロックについては規
定の固定長である必要はないものとされている。このよ
うに、ブロック分割を行うのはMPEG2フォーマット
において、1セクションが4KBを越えてはならないと
いう規定があることに起因する。また、この場合には上
記ブロックとしてのデータ単位と、セクションとは同義
なものとなる。
【0064】このようにしてモジュールを分割して得た
ブロックは、図8(e)に示すようにしてヘッダが付加
されてDDB(Download Data Block)というメッセージ
の形式に変換される。
【0065】また、上記DDBへの変換と並行して、D
SI(Download Server Initiate)及びDII(Download
Indication Information)という制御メッセージが生成
される。上記DSI及びDIIは、受信側(IRD1
2)で受信データからモジュールを取得する際に必要と
なる情報であり、DSIは主として、次に説明するカル
ーセル(モジュール)の識別子、カルーセル全体に関連
する情報(カルーセルが1回転する時間、カルーセル回
転のタイムアウト値)等の情報を有する。また、データ
サービスのルートディレクトリ(Service Ga
teway)の所在を知るための情報も有する(オブジ
ェクトカルーセル方式の場合)。
【0066】DIIは、カルーセルに含まれるモジュー
ルごとに対応する情報であり、モジュールごとのサイ
ズ、バージョン、そのモジュールのタイムアウト値など
の情報を有する。
【0067】そして、図8(f)に示すように、上記D
DB、DSI、DIIの3種類のメッセージをセクショ
ンのデータ単位に対応させて周期的に、かつ、繰り返し
送出するようにされる。これにより、受信機側では例え
ば目的のGUI画面(シーン)を得るのに必要なオブジ
ェクトが含まれているモジュールをいつでも受信できる
ようにされる。本明細書では、このような伝送方式を回
転木馬に例えて「カルーセル方式」といい、図8(f)
に示すようにして模式的に表されるデータ伝送形態をカ
ルーセルというものとする。また、「カルーセル方式」
としては、「データカルーセル方式」のレベルと「オブ
ジェクトカルーセル方式」のレベルとに分けられる。特
にオブジェクトカルーセル方式では、ファイル、ディレ
クトリ、ストリーム、サービスゲートウェイなどの属性
を持つオブジェクトをデータとしてカルーセルを用いて
転送する方式で、ディレクトリ構造を扱えることがデー
タカルーセル方式と大きく異なる。本例のシステムで
は、オブジェクトカルーセル方式を採用するものとされ
る。
【0068】また、上記のようにしてカルーセルにより
送信されるGUIデータ、つまり、図5のDSM−CC
エンコーダ44から出力されるデータとしては、トラン
スポートストリームの形態により出力される。このトラ
ンスポートストリームは例えば図9に示す構造を有す
る。図9(a)には、トランスポートストリームが示さ
れている。このトランスポートストリームとはMPEG
システムで定義されているビット列であり、図のように
188バイトの固定長パケット(トランスポートパケッ
ト)の連結により形成される。
【0069】そして、各トランスポートパケットは、図
9(b)に示すようにヘッダと特定の個別パケットに付
加情報を含めるためのアダプテーションフィールドとパ
ケットの内容(ビデオ/オーディオデータ等)を表すペ
イロード(データ領域)とからなる。
【0070】ヘッダは、例えば実際には4バイトとさ
れ、図9(c)に示すように、先頭には必ず同期バイト
があるようにされ、これより後ろの所定位置にそのパケ
ットの識別情報であるPID(Packet_ID)、
スクランブルの有無を示すスクランブル制御情報、後続
するアダプテーションフィールドやペイロードの有無等
を示すアダプテーションフィールド制御情報が格納され
ている。
【0071】これらの制御情報に基づいて、受信装置側
ではパケット単位でデスクランブルを行い、また、デマ
ルチプレクサによりビデオ/オーディオ/データ等の必
要パケットの分離・抽出を行うことができる。また、ビ
デオ/オーディオの同期再生の基準となる時刻情報を再
生することもここで行うことができる。
【0072】また、これまでの説明から分かるように、
1つのトランスポートストリームには複数チャンネル分
の映像/音声/データのパケットが多重されているが、
それ以外にPSI(Program Specific Information)とい
われる選局を司るための信号や、限定受信(個人の契約
状況により有料チャンネルの受信可不可を決定する受信
機能)に必要な情報(EMM/ECM)、EPGなどの
サービスを実現するためのSI(Service Information)
が同時に多重されている。ここでは、PSIについて説
明する。
【0073】PSIは、図10に示すようにして、4つ
のテーブルで構成されている。それぞれのテーブルは、
セクション形式というMPEG Systemに準拠し
た形式で表されている。図10(a)には、NIT(Net
work Informataion Table)及びCAT(Conditional Acc
ess Table)のテーブルが示されている。NITは、全キ
ャリアに同一内容が多重されている。キャリアごとの伝
送諸元(偏波面、キャリア周波数、畳み込みレート等)
と、そこに多重されているチャンネルのリストが記述さ
れている。NITのPIDとしては、PID=0x0010と
されている。
【0074】CATもまた、全キャリアに同一内容が多
重される。限定受信方式の識別と契約情報等の個別情報
であるEMM(Entitlement Management Message)パケッ
トのPIDが記述されている。PIDとしては、PID
=0x0001により示される。
【0075】図10(b)には、キャリアごとに固有の
内容を有する情報として、PATが示される。PATに
は、そのキャリア内のチャンネル情報と、各チャンネル
の内容を表すPMTのPIDが記述されている。PID
としては、PID=0x0000により示される。
【0076】また、キャリアにおけるチャンネルごとの
情報として、図10(c)に示すPMT(Program Map T
able)のテーブルを有する。PMTは、チャンネル別の
内容が多重されている。例えば、図10(d)に示すよ
うな、各チャンネルを構成するコンポーネント(ビデオ
/オーディオ等)と、デスクランブルに必要なECM(E
ncryption Control Message)パケットのPIDが記述さ
れているPMTのPIDは、PATにより指定される。
【0077】1−5.ATRACデータの送信フォーマ
ット ここでATRAC(Adaptive Tranform Acoustic Codin
g )データの送信フォーマットについて説明する。図6
に示したように1イベント内の送信データとしては10
単位の4倍速ATRACオーディオチャンネル(1)〜
(10)が含まれている。
【0078】上記のように、衛星放送で音楽データの配
信を行うようした場合、オーディオデータをそのまま伝
送したのでは、データ量が膨大となり、転送時間が長く
なる。そこで、オーディオデータを圧縮して伝送するこ
とが考えられ、その圧縮方式としては、例えば、ATR
ACを用いることが考えられている。なおATRAC
は、既に、MD(Mini Disc )でオーディオデータを圧
縮して記録するのに採用されている圧縮方式である。A
TRACでオーディオデータの圧縮を行えば、配信する
音楽データのデータレートを下げられると共に、配信さ
れてきたオーディオデータをMDに直接記録することが
できるという利点がある。
【0079】ところで、ATRACでは、424バイト
がサウンドグループと称され、1つの記録単位となって
いる。このため、ATRACのデータを衛星放送で配信
する場合、このサウンドグループが崩れないように、デ
ータを伝送することが望まれる。
【0080】ATRACでは、サンプリング周波数が4
4.1kHz、量子化ビット数16ビットで、オーディ
オデータがディジタル化される。そして、このオーディ
オデータが11.61m秒の時間窓で切り出され、変形
DCT(Discrete Cosine Transform )により、約1/
5のデータ量に圧縮される。
【0081】このように、サンプリング周波数が44.
1kHz、量子化ビット数が16ビットでディジタル化
されたオーディオデータを11.61m秒の時間窓で切
り出すと、そのサンプル数は、512サンプルとなる。
したがって、11.61m秒の時間窓でのオーディオデ
ータのデータ量は、512×2=1024バイトとな
り、左右の2チャンネルで、1024×2=2048バ
イトとなる。
【0082】ATRACでは、変形DCTデータによ
り、この2048バイトのデータが424バイトに圧縮
される。この424バイトのATRACデータがサウン
ドグループと称され、ATRAC方式で圧縮された音声
データを伝送するときの1つの単位となる。2048の
データが424バイトに圧縮されるので、ATRAC方
式の圧縮率は約1/5となる。
【0083】このように、ATRACでは、11.61
m秒の期間の音声圧縮データに相当する424バイトの
サウンドグループが音声圧縮データの1単位となってお
り、ATRACのオーディオデータを伝送する場合に
は、このサウンドグループ単位を保持していくことが望
まれる。なお、サウンドグループを単位とするMDシス
テムのデータ構造は図18で後述する。
【0084】一方、上記したMPEG2方式では、ビデ
オデータ、オーディオデータ、その他のデータが図9に
示したトランスポートパケット(TSパケット)と呼ば
れる188バイトの固定長のパケットに載せられ、同一
ストリームで多重化されて伝送されている。したがっ
て、ATRACで圧縮されたオーディオデータをMPE
G2のストリームで転送する場合には、ATRACで圧
縮されたオーディオデータを188バイトのTSパケッ
トに載せなければならない。
【0085】ところが、ATRACのサウンドグループ
である424バイトと、TSパケットのサイズである1
88バイトとの間は、無関係である。このため、ATR
ACのデータを単にTSパケットに割り当てて伝送する
と、サウンドグループが崩れてしまい、ATRACの復
調処理やATRACでの記録処理が困難になる。そこで
本例では次のようにして、ATRACデータをMPEG
2のストリームで伝送する場合に、そのATRACデー
タの基本単位を保持しつつ、PES(Packetized Eleme
ntary Stream)パケットで効率的に伝送できるようにし
ている。
【0086】MPEG2方式では、TSパケットと呼ば
れる伝送単位で、複数のプログラムが多重化されて伝送
されるが、このTSパケットは、188バイトの固定長
に定められている。一方、ATRACで圧縮されたオー
ディオデータを伝送する場合には、424バイトのAT
RACの1サウンドグループのデータを保持する必要が
ある。そこで、図11(a)に示すように、1つのTS
パケットTSP1〜TSP8に、夫々、159バイトの
ATRACの圧縮オーディオデータを配置し、8つのT
SパケットTSP1〜TSP8でPESパケットを構成
するようにしている。
【0087】このように、1つのTSパケットで159
バイトのATRACのデータを配置し、8つのTSパケ
ットでPESパケットを構成すると、PESパケットの
大きさは、159バイト×8=1272バイトとなる。
サウンドグループの大きさは424バイトであるから、
このPESパケットで送られる1272バイトのデータ
は、図11(b)に示すように、3つのサウンドグルー
プSGP1〜SGP3のデータに相当する。 424バイト×3=1272バイト
【0088】1つのTSパケットに159バイトのAT
RACのデータを配置し、8つのTSパケットでPES
パケットを構成すると、PESパケットで3サウンドグ
ループのデータが伝送できる。このように、PESパケ
ットで整数個のサウンドグループのデータが伝送される
ため、ATRACのデータとPESパケットとの整合性
が良好となる。
【0089】このように、ATRACのデータを伝送す
る場合には、188バイトの固定長のTSパケットのう
ち、159バイトがATRACデータの伝送に使用され
る。そしてTSパケットの残りの29バイトは、TSパ
ケットヘッダ、PESヘッダ、データヘッダ等が設けら
れる。データヘッダには、伝送するデータのタイプ、衛
星放送や地上波放送等のデータの伝送路のタイプ等が設
けられる。更に、ATRACデータの固有情報を定義す
るFDF(Field Dependnet Field )設けられる。
【0090】以上のように本例の伝送方法では、ATR
ACのデータを伝送する場合に、1つのTSパケットに
159バイトのATRACのデータが配置され、更に、
データヘッダとFDFが設けられ、8つのTSパケット
でPESパケットが構成され、PESパケットで3つの
サウンドグループのデータが伝送される。このようにし
て、ATRACのデータをPESパケットで伝送する場
合の具体例について以下に説明する。
【0091】図12は、PTS(Presentation Time St
amp )を利用して同期伝送を可能にする方式の場合のT
Sパケットの構成を示すものである。図12に示すよう
に、TSパケットは188バイトの固定長からなる。こ
のTSパケットの先頭の1バイト目から4バイト目は、
トランスポートパケットヘッダとされ、5バイト目から
18バイト目はPESパケットヘッダとされ、19バイ
ト目から20バイト目はデータヘッダとされ、21バイ
ト目から188バイト目はデータボディとされている。
データボディの構成は、図13に示されている。なお図
12、図13は図9で説明したTSパケットとして、A
TRACデータを伝送するTSパケットの場合を詳しく
示したものである。
【0092】トランスポートパケットヘッダの先頭に
は、1バイトのシンクバイトが設けられる。このシンク
バイトに続いて、このパケット中のエラーの有無を示す
トランスポートエラーインディケータと、新たなPES
パケットがこのトランスポートパケットのペイロードか
ら始まることを示すペイロードユニットスタートインデ
ィケータと、このパケットの重要度を示すトランスポー
トプライオリティが、夫々、1ビット設けられる。トラ
ンスポートエラーインディケータは伝送上のエラーが発
生した時にIRD12側で「1」とされるデータであ
る。そしてトランスポートエラーインディケータ=
「1」とされたTSパケットは、データ信頼性が確実で
ないものとして扱われることになる。
【0093】トランスポートパケットヘッダにはさら
に、該当パケットの個別ストリームの属性を示す13ビ
ットのストリーム識別情報(PID)が設けられる。続
いてパケットのペイロードのスクランブルの有無や種別
を示すトランスポートスクランブリングコントロール
と、アダプテーションフィールドの有無を示すアダプテ
ーションフィールドコントロールと、同じPIDを持つ
パケットが途中で一部破棄されたかどうかを検出するた
めのコンティニュイティカウンタが設けられる。
【0094】5バイト目から18バイト目のPESパケ
ットヘッダの先頭には、24ビットの固定値のパケット
スタートコードプリフィックスが設けられ、これに続い
て、ストリームを識別する8ビットのストリームID
や、PESパケットの長さを示すPESパケットレング
スが設けられる。さらに続いて、「10」の固定パター
ン、2ビットのPESスクランブルコントロール、1ビ
ットのPESプライオリティ、1ビットのデータアライ
メントインディケータ、1ビットのコピーライト、1ビ
ットのオリジナル/コピーかの識別情報、2ビットのP
TS及びDTSフラグ、1ビットのESCRフラグ、1
ビットのESレートフラグ、1ビットのDMSトリック
モードフラグ、1ビットのアディショナルコピーインフ
ォメーションフラグ、1ビットのPESのCRCフラ
グ、1ビットのPESエクステーションフラグが設けら
れる。
【0095】これらに続いて、8ビットのPESヘッダ
データレングスが設けられる。さらに「1101」の固
定パターンの後に、タイムスタンプであるPTSの32
から30が設けられ、これに続いて1ビットのマーケッ
トビットが設けられる。そして、これに続く15ビット
にタイムスタンプであるPTSの29から15が設けら
れ、これに、1ビットのマーケットビットが付加され
る。更にこれに続く15ビットにPTSの14から0が
設けられ、これに、1ビットのマーケットビットが付加
される。
【0096】19バイト目から20バイト目のデータヘ
ッダには、8ビットのデータタイプと、6ビットのデー
タトランスミッションタイプと、2ビットのタグが設け
られる。データタイプには、伝送するデータのタイプが
記述される。データトランスミッションタイプには、デ
ータの伝送路のタイプ、例えば衛星放送、地上波放送等
が記述される。タグには、データヘッダの後に、アディ
ショナルヘッダがあるか否かが記述される。例えば、タ
グが「00」ならデータヘッダの後にデータが続き、
「01」ならデータヘッダの後にアディショナルヘッタ
が続くことが示され、「10」ならアディショナルヘッ
ダがPESパケットの中で複数回数あることが示され
る。
【0097】21バイト目から188バイト目は、デー
タボディとされ、ここに、ATRACのデータが配置さ
れる。ATRACデータの配置は、図13に示すように
なっている。
【0098】図13に示すように、データボディの21
バイト目の最初の4ビットには、FDFフィールドレン
グスが設けられ、次の4ビットにはオーディオデータタ
イプ1が設けられる。FDFフィールドレングスはFD
Fフィールドの長さを示すものである。オーディオデー
タタイプ1は、オーディオタイプを定義(例えばATR
AC)するためのものである。これに続いて、オーディ
オデータタイプ2が設けられる。このオーディオデータ
タイプ2は、データタイプの中での分類が定義される
(例えば、ATRAC1、ATRAC2)。次に、1ビ
ットのコピーライト、1ビットのオリジナル/コピー、
1ビットのステレオ/モノ、1ビットのエンファシスが
設けられる。
【0099】これに続いて、1ビットのデータスタート
インディケータと、1ビットのデータエンドインディケ
ータと、3ビットのPESデータカウンタが設けられ
る。データスタートインディケータは、伝送中のデータ
が楽曲データの最初のPESパケットであることを示し
ている。つまり楽曲の先頭となるATRACデータが含
まれているPESにおける8個のTSパケットにおいて
は、データスタートインディケータ=「1」とされる。
データエンドインディケータは、伝送中のデータが楽曲
の最後のPESパケットであることを示している。つま
り楽曲の終端となるATRACデータが含まれているP
ESにおける8個のTSパケットにおいては、データエ
ンドインディケータ=「1」とされる。
【0100】PESデータカウンタは、PESを伝送す
る8つのTSパケットの中で何番目かを示している。こ
れに続く3ビットはリザーブとされているが、次の24
ビットは、プレゼントPESナンバとされている。この
プレゼントPESナンバには、伝送中のデータが何番目
のPESパケットであるかが示される。従って、プレゼ
ントPESナンバと、PESデータカウンタにより、T
Sパケット単位での連続性が判断できる。これはTSパ
ケットにのせられるATRACデータの連続性が判断で
きることを意味する。
【0101】27バイト目から28バイト目は、リザー
ブとされて、その次の29バイト目にはATRACデー
タに対するチェックサム(CRCエラー検出コード)が
設けられる。そして、30バイト目から188バイト目
には、159バイト分のATRACデータが配列され
る。
【0102】29バイト目のATRACデータチェック
サムとATRACデータの関係を図14に示す。ATR
ACデータチェックサムによる計算の仕方は次のように
なる。図示するようにATRACデータチェックサムの
各ビットの値をCS[0]〜CS[7]とし、また15
9バイトのATRACデータの最初のバイトの値をAT
[0][0]、最初のバイトの値をAT[158][7]とすると、 CS[0]^AT[0][0]^AT[1][0]^・・・^AT[158][0]=SUM[0] CS[1]^AT[0][1]^AT[1][1]^・・・^AT[158][1]=SUM[1] ・・・・ CS[7]^AT[0][7]^AT[1][7]^・・・^AT[158][7]=SUM[7] としたときに、 SUM[0]〜SUM[7]=0x00 となるようにCS[0]〜CS[7]の値を設定するも
のである。
【0103】このようにATRACデータに対するチャ
ックサムを設けることで、IRE12側やストレージデ
バイス13側においてダウンロードするATRACデー
タの信頼性をチェックできる。
【0104】以上のようにTSパケットには、159バ
イトのATRACのデータが配置されると共に、固有情
報が定義されて、FDFに挿入される。FDFの領域
は、アディショナルデータヘッダ、ATRACデータ、
FDFのデータを受信する際に、機器の信号処理をしや
すくするために、TSパケットの固定の位置に配置され
る。
【0105】そしてFDFを解析することにより、1つ
のTSパケット中のデータが伝送しようとしている楽曲
中のどのデータであるかを解析することがてきる。これ
により、伝送中何等かの理由によりエラーが発生し、あ
るパケットが正しく受信できなかった場合も、どのデー
タが抜けたかを検出することが可能となる。また、デー
タスタートインディケータ、データエンドインディケー
タを検出するとで、そのデータが楽曲の最初又は最後で
あることが検出できる。このデータを利用して、ストレ
ージデバイス13でダウンロードを行う時に、記録開始
位置又は記録終了位置を簡単に検出することができる。
【0106】1−6.IRD 続いて、受信設備3に備えられるIRD12の一構成例
について図15を参照して説明する。
【0107】この図に示すIRD12において、入力端
子T1には、パラボラアンテナ11のLNB15により
所定の周波数に変換された受信信号を入力してチューナ
/フロントエンド部51に供給する。チューナ/フロン
トエンド部51では、CPU(Central Processing Uni
t)80からの伝送諸元等を設定した設定信号に基づい
て、この設定信号により決定されるキャリア(受信周波
数)を受信して、例えばビタビ復調処理や誤り訂正処理
等を施すことで、トランスポートストリームを得るよう
にされる。チューナ/フロントエンド部51にて得られ
たトランスポートストリームは、デスクランブラ52に
対して供給される。また、チューナ/フロントエンド部
51では、トランスポートストリームからPSIのパケ
ットを取得し、その選局情報を更新すると共に、トラン
スポートストリームにおける各チャンネルのコンポーネ
ントPIDを得て、例えばCPU80に伝送する。CP
U80では、取得したPIDを受信信号処理に利用する
ことになる。
【0108】デスクランブラ52では、ICカード65
に記憶されているデスクランブルキーデータをCPU8
0を介して受け取ると共に、CPU80によりPIDが
設定される。そして、このデスクランブルキーデータと
PIDとに基づいてデスクランブル処理を実行し、トラ
ンスポート部53に対して伝送する。
【0109】トランスポート部53は、デマルチプレク
サ70と、例えばDRAM等により構成されるキュー
(Queue)71とからなる。キュー(Queue)71は、モ
ジュール単位に対応した複数のメモリ領域が列となるよ
うにして形成されているものとされ、例えば本例では、
32列のメモリ領域が備えられる。つまり、最大で32
モジュールの情報を同時に格納することができる。
【0110】デマルチプレクサ70の概略的動作として
は、CPU80のDeMUXドライバ82により設定さ
れたフィルタ条件に従って、デスクランブラ52から供
給されたトランスポートストリームから必要なトランス
ポートパケットを分離し、必要があればキュー71を作
業領域として利用して、先に図7(e)〜(h)により
示したような形式のデータを得て、それぞれ必要な機能
回路部に対して供給する。デマルチプレクサ70にて分
離されたMPEGビデオデータは、MPEG2ビデオデ
コーダ55に対して入力され、MPEGオーディオデー
タは、MPEGオーディオデコーダ54に対して入力さ
れる。これらデマルチプレクサ70により分離されたM
PEGビデオ/オーディオデータの個別パケットは、上
述したPES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれ
る形式でそれぞれのデコーダに入力される。
【0111】また、トランスポートストリームにおける
MHEGコンテンツのデータについては、デマルチプレ
クサ70によりトランスポートストリームからトランス
ポートパケット単位で分離抽出されながらキュー71の
所要のメモリ領域に書き込まれていくことで、モジュー
ル単位にまとめられるようにして形成される。そして、
このモジュール単位にまとめられたMHEGコンテンツ
のデータは、CPU80の制御によってデータバスを介
して、メインメモリ90内のDSM−CCバッファ91
に書き込まれて保持される。
【0112】また、トランスポートストリームにおける
4倍速ATRACデータ(圧縮オーディオデータ)も、
例えばトランスポートパケット単位で必要なデータがデ
マルチプレクサ70により分離抽出されてIEEE13
94インターフェイス60に対して出力される。また、
IEEE1394インターフェイス60を介した場合に
は、オーディオディオデータの他、ビデオデータ及び各
種コマンド信号等を送出することも可能とされる。
【0113】なお、図6で説明したように4倍速ATR
ACデータとして4倍速ATRAC(1)〜(10)と
いうように例えば10曲分のデータが同時的に受信され
るわけであるが、例えばその中の特定の楽曲をストレー
ジデバイス13においてダウンロードさせる場合には、
そのダウンロード対象の曲としてのATRACデータの
みがIEEE1394インターフェイス60からストレ
ージデバイス13に出力されることになる。即ち或る曲
のダウンロードが実行される際には、CPU80はその
楽曲のATRACデータのみを抽出して出力するように
IEEE1394インターフェイス60に指示制御を行
うことになる。
【0114】PESとしての形式によるMPEGビデオ
データが入力されたMPEG2ビデオデコーダ55で
は、メモリ55Aを作業領域として利用しながらMPE
G2フォーマットに従って復号化処理を施す。復号化さ
れたビデオデータは、表示処理部58に供給される。
【0115】表示処理部58には、上記MPEG2ビデ
オデコーダ55から入力されたビデオデータと、後述す
るようにしてメインメモリ90のMHEGバッファ92
にて得られるデータサービス用のGUI画面等のビデオ
データが入力される。表示処理部58では、このように
して入力されたビデオデータについて所要の信号処理を
施して、所定のテレビジョン方式によるアナログオーデ
ィオ信号に変換してアナログビデオ出力端子T2に対し
て出力する。これにより、アナログビデオ出力端子T2
とモニタ装置14のビデオ入力端子とを接続すること
で、例えば先に図4に示したような表示が行われる。
【0116】また、PESによるMPEGオーディオデ
ータが入力されるMPEG2オーディオデコーダ54で
は、メモリ54Aを作業領域として利用しながらMPE
G2フォーマットに従って復号化処理を施す。復号化さ
れたオーディオデータは、D/Aコンバータ56及び光
デジタル出力インターフェイス59に対して供給され
る。
【0117】D/Aコンバータ56では、入力されたオ
ーディオデータについてアナログ音声信号に変換してス
イッチ回路57に出力する。スイッチ回路57では、ア
ナログオーディオ出力端子T3又はT4の何れか一方に
対してアナログ音声信号を出力するように信号経路の切
換を行う。ここでは、アナログオーディオ出力端子T3
はモニタ装置14の音声入力端子と接続されるために設
けられているものとされる。また、アナログオーディオ
出力端子T4はダウンロードした楽曲をアナログ信号に
より出力するための端子とされる。また、光デジタル出
力インターフェイス59では、入力されたデジタルオー
ディオデータを光デジタル信号に変換して出力する。こ
の場合、光デジタル出力インターフェイス59は、例え
ばIEC958に準拠する。
【0118】メインメモリ90は、CPU80が各種制
御処理を行う際の作業領域として利用されるものであ
る。そして、本例では、このメインメモリ90におい
て、前述したDSM−CCバッファ91と、MHEGバ
ッファ92としての領域が割り当てられるようになって
いる。MHEGバッファ92には、MHEG方式による
スクリプトの記述に従って生成された画像データ(例え
ばGUI画面の画像データ)を生成するための作業領域
とされ、ここで生成された画像データはバスラインを介
して表示処理部58に供給される。
【0119】CPU80は、IRD12における全体制
御を実行する。このなかには、デマルチプレクサ70に
おけるデータ分離抽出についての制御も含まれる。ま
た、獲得したMHEGコンテンツのデータについてデコ
ード処理を施すことで、スクリプトの記述内容に従って
GUI画面(シーン)を構成して出力するための処理も
実行する。
【0120】このため、本例のCPU80としては、集
中的に主たる制御処理を実行する制御処理部81に加
え、例えば少なくとも、DeMUXドライバ82、DS
M−CCデコーダブロック83、及びMHEGデコーダ
ブロック84が備えられる。本例では、このうち、少な
くともDSM−CCデコーダブロック83及びMHEG
デコーダブロック84については、ソフトウェアにより
構成される。DeMUXドライバ82は、入力されたト
ランスポートストリームのPIDに基づいてデマルチプ
レクサ70におけるフィルタ条件を設定する。DSM−
CCデコーダブロック83では、DSM−CCバッファ
91に格納されているモジュール単位のデータについ
て、MHEGコンテンツのデータに再構築する。MHE
Gデコーダブロック84は、DSM−CCデコーダブロ
ック83により得られたMHEGコンテンツのデータに
基づいてデコード処理を行う。つまり、そのMHEGコ
ンテンツのスクリプトファイルにより規定されているオ
ブジェクト間の関係を実現していくことで、シーンを形
成するものである。この際、シーンとしてGUI画面を
形成するのにあたっては、MHEGバッファ92を利用
して、ここで、スクリプトファイルの内容に従ってGU
I画面の画像データを生成するようにされる。
【0121】DSM−CCデコーダブロック83及びM
HEGデコーダブロック84間のインターフェイスに
は、U−U APIが採用される。U−U APIは、
DSM Managerオブジェクト(DSMの機能を
実現するサーバオブジェクト)にアクセスするためのイ
ンターフェイスであり、これにより、Service
Gateway,Directory,File,St
ream,Stream Eventなどのオブジェク
トに対する操作を行う。クライアントオブジェクトは、
このAPIを使用することによって、これらのオブジェ
クトに対して操作を行うことができる。
【0122】ここで、CPU80の制御によりトランス
ポートストリームから1シーンを形成するのに必要な目
的のオブジェクトを抽出するための動作例について説明
しておく。
【0123】DSM−CCでは、トランスポートストリ
ーム中のオブジェクトの所在を示すのにIOR(Interop
erable Object Reference)が使用される。IORには、
オブジェクトを見つけ出すための力ルーセルに対応する
識別子、オブジェクトの含まれるモジュールの識別子
(以下module_idと表記)、1つのモジュール
中でオブジェクトを特定する識別子(以下object
_keyと表記)のほかに、オブジェクトの含まれるモ
ジュールの情報を持つDIIを識別するためのタグ(a
ssociation_tag)情報を含んでいる。ま
た、モジュール情報を持つDIIには、1つ以上のモジ
ュールそれぞれについてのmodule_id、モジュ
ールの大きさ、バージョンといった情報と、そのモジュ
ールを識別するためのタグ(association_
tag)情報を含んでいる。
【0124】トランスポートストリームから抜き出され
たIORがCPU80において識別された場合に、その
IORで示されたオブジェクトを受信、分離して得るプ
ロセスは、例えば次のようになる。(Pr1) CPU
80のDeMUXドライバ82では、IORのasso
ciation_tagと同じ値を持つエレメンタリー
ストリーム(以下ESと表記)を、カルーセルにおける
PMTのESループから探し出してPIDを得る。この
PIDを持つESにDIIが含まれていることになる。
(Pr2) このPIDとtable_id_exte
nsionとをフィルタ条件としてデマルチプレクサ7
0に対して設定する。これにより、デマルチプレクサ7
0では、DIIを分離してCPU80に対して出力す
る。(Pr3) DIIの中で、先のIORに含まれて
いたmodule_idに相当するモジュールのass
ociation_tagを得る。(Pr4) 上記a
ssociation_tagと同じ値を有するES
を、PMTのESループ(カルーセル)から探し出し、
PIDを得る。このPIDを有するESに目的とするモ
ジュールが含まれる。(Pr5) 上記PIDとmod
ule_idとをフィルタ条件として設定して、デマル
チプレクサ70によるフィルタリングを行う。このフィ
ルタ条件に適合して分離抽出されたトランスポートパケ
ットがキュー71の所要のメモリ領域(列)に格納され
ていくことで、最終的には、目的のモジュールが形成さ
れる。(Pr6) 先のIORに含まれていたobje
ct_keyに相当するオブジェクトをこのモジュール
から抜き出す。これが目的とするオブジェクトになる。
このモジュールから抜き出されたオブジェクトは、例え
ば、DSM−CCバッファ91の所定の領域に書き込み
が行われる。例えば、上記動作を繰り返し、目的とする
オブジェクトを集めてDSM−CCバッファ91に格納
していくことで、必要とされるシーンを形成するMHE
Gコンテンツが得られることになる。
【0125】マンマシンインターフェイス61では、リ
モートコントローラ64から送信されてきたコマンド信
号を受信してCPU80に対して伝送する。CPU80
では、受信したコマンド信号に応じた機器の動作が得ら
れるように、所要の制御処理を実行する。
【0126】ICカードスロット62にはICカード6
5が挿入される。そして、この挿入されたICカード6
5に対してCPU80によって情報の書き込み及び読み
出しが行われる。
【0127】モデム63は、電話回線4を介して課金サ
ーバ5と接続されており、CPU80の制御によってI
RD12と課金サーバ5との通信が行われるように制御
される。
【0128】またCPU80が必要な情報を或る程度長
期間保持しておくために、不揮発性メモリ68が設けら
れる。この不揮発性メモリ68には、電源オフにより消
失されることが適切でない情報が記憶される。例えば各
種制御係数の初期値、設定値などが記憶される。また本
例の場合は接続される機器の情報を保持する接続機器I
Dテーブルが、この不揮発性メモリ68に保持されるこ
とになる。
【0129】タイマ69は、いわゆる時計としての機能
であり、現在日時としての年月日時分秒を計数する。例
えばダウンロードの予約動作のためなどに用いられる。
【0130】また、ストレージデバイス13に対する接
続に関して、制御データやコマンドの授受については上
記IEEE1394インターフェース60を介して実行
できるが、もちろんそれはストレージデバイス13側が
IEEE1394に対応している機器である場合であ
る。もちろんIEEE1394に対応してないストレー
ジデバイス13も存在し、そのような機器が接続される
場合もあるが、そのような場合には外部バスライン等を
構成するコントロールラインインターフェース67や、
赤外線インターフェース66により、コマンド等の通信
を行うことができるようにしている。コントロールライ
ンインターフェース67により、IRD12とストレー
ジデバイス13の間の双方向コマンド通信を可能とでき
る。また、例えば接続される機器が赤外線リモートコマ
ンダーに対応している場合は、その機器に応じたデータ
形態の赤外線コマンドを赤外線インターフェース66か
ら出力することで、接続機器の制御を行うことができ
る。この赤外線インターフェイスの場合にも、ストレー
ジデバイス13側が赤外線出力可能とされることで双方
向通信を実行することもできる。
【0131】なお、IEEE1394に対応してないス
トレージデバイス13に対するオーディオデータの出力
は、ATRAC形態ではなく、ベースバンド信号とし
て、光デジタル出力インターフェイス59もしくはアナ
ログオーディオ出力端子T4から行われることになる。
【0132】ここで、上記構成によるIRD12におけ
るビデオ/オーディオソースの信号の流れを、図4によ
り説明した表示形態に照らし合わせながら補足的に説明
する。図4(a)に示すようにして、通常の番組を出力
する場合には、入力されたトランスポートストリームか
ら必要な番組のMPEGビデオデータとMPEGオーデ
ィオデータとが抽出されて、それぞれ復号化処理が施さ
れる。そして、このビデオデータとMPEGオーディオ
データが、それぞれアナログビデオ出力端子T2と、ア
ナログオーディオ出力端子T3に出力されることで、モ
ニタ装置14では、放送番組の画像表示と音声出力が行
われる。
【0133】また、図4(b)に示したGUI画面を出
力する場合には、入力されたトランスポートストリーム
から、このGUI画面(シーン)に必要なMHEGコン
テンツのデータをトランスポート部53により分離抽出
してDSM−CCバッファ91に取り込む。そして、こ
のデータを利用して、前述したようにDSM−CCデコ
ーダブロック83及びMHEGデコーダブロック84が
機能することで、MHEGバッファ92にてシーン(G
UI画面)の画像データが作成される。そして、この画
像データが表示処理部58を介してアナログビデオ出力
端子T2に供給されることで、モニタ装置14にはGU
I画面の表示が行われる。
【0134】また、図4(b)に示したGUI画面上で
楽曲のリスト21Bにより楽曲が選択され、その楽曲の
オーディオデータを試聴する場合には、この楽曲のMP
EGオーディオデータがデマルチプレクサ70により得
られる。そして、このMPEGオーディオデータが、M
PEGオーディオデコーダ54、D/Aコンバータ、ス
イッチ回路57、アナログオーディオ出力端子T3を介
してアナログ音声信号とされてモニタ装置14に対して
出力される。
【0135】また、図4(b)に示したGUI画面上で
ダウンロードボタン28が押されてオーディオデータを
ダウンロードする場合には、ダウンロードすべき楽曲の
オーディオデータがデマルチプレクサ70により抽出さ
れてアナログオーディオ出力端子T4、光デジタル出力
インターフェイス59、またはIEEE1394インタ
ーフェイス60に出力される。
【0136】ここで、特にIEEE1394インターフ
ェイス60に対して、図2に示したIEEE1394対
応のMDレコーダ13Aが接続されている場合には、デ
マルチプレクサ70ではダウンロード楽曲の4倍速AT
RACデータが抽出され、IEEE1394インターフ
ェイス60を介してMDレコーダ13Aに装填されてい
るディスクに対して記録が行われる。また、この際に
は、例えばJPEG方式で圧縮されたアルバムジャケッ
トの静止画データ、歌詞やアーティストのプロフィール
などのテキストデータもデマルチプレクサ70において
トランスポートストリームから抽出され、IEEE13
94インターフェイス60を介してMDレコーダ13A
に転送される。MDレコーダ13Aでは、装填されてい
るディスクの所定の領域に対して、これら静止画デー
タ、テキストデータを記録することができるようになっ
ている。
【0137】ところで、以上のようにDSM−CC方式
を伝送規格として採用した本例のデジタル衛星放送シス
テムでは、受信装置、つまりIRD12のタイプとし
て、受信バッファの構成の点から2種類に分けることが
できる。
【0138】1つは、IRD12が、データサービス
(GUI画面表示出力)対応のフラッシュメモリやハー
ドディスクドライバなどの大容量の受信バッファを有す
る構成のものである。このような構成では、放送されて
いるデータサービス(MHEGコンテンツ)全体を一度
に受信して、受信バッファに保持させる。これにより、
一旦データサービスを受信して取り込んだ後は、MHE
Gによるどのシーン(GUI画面)についても、メモリ
アクセスの待ち時間のみ待機するだけで即座に表示出力
させることが可能になる。つまり、GUI画面(シー
ン)の切換のための操作をユーザが行ったような場合に
も、次のシーンがほぼ直ぐさま表示されることになる。
このような場合、デマルチプレクサのフィルタ条件の切
り換えによる多少のオーバーヘッドは、GUI画面の表
示に関しては特に問題となるものではない。
【0139】もう1つは、IRDのコストを下げるなど
の理由から、上記のような大容量の受信バッファを持た
ないものである。先に説明した本例のIRD12がこれ
に相当する。この場合、データ放送サービス全体のデー
タをバッファリングすることができず、データ放送のデ
ータを受信する受信単位であるモジュールのいくつかが
バッファリングできるだけの受信バッファしか持たな
い。図15に示したIRD12では、この受信バッファ
はキュー71に相当し、前述のようにモジュールがバッ
ファリングできるメモリ領域が32列設けられているの
みである。このようなIRDでは、逆に言えば、モジュ
−ルの大きさは受信機のバッファメモリーサイズを上回
ることはできない。このため、データサービス全体がい
くつかのモジュールの集合で構成されることになり、そ
の時々で表示に必要なモジュールだけを受信するなどの
手順が必要になってくる。前述したオブジェクトを抽出
するための手順(Pr1)〜(Pr6)は、このような
大容量の受信バッファを有さないIRDの構成に対応し
たものである。
【0140】ここで、図16に、MHEG方式に則った
データサービスとしてのファイル(MHEG appl
ication file)のディレクトリ構造例を示
す。前述したようにオブジェクトカルーセル方式は、こ
のディレクトリ構造を扱えることに特徴を有する。通
常、Service Domainの入り口となる(M
HEG application file)は、必ず、
Service Gatewayの直下にある、app
0/startupというファイルとなる。基本的に
は、Service Domain(Service
Gateway)の下にapplication di
rectory(app0,app1・・・appN)
があり、その下にstartupといわれるアプリケー
ション・ファイルと、applicationを構成す
る各sceneのdirectory(scene0,
scene1・・・)があるようにされる。更にsce
ne directoryの下には、MHEG sce
ne fileとsceneを構成する各conten
t fileがおかれることとしている。
【0141】上記図16のディレクトリ構造を前提とし
て、例えば或るデータサービスにおいて、データサービ
スの最初にアクセスすべきアプリケーションがServ
ice Gateway/app0/startupと
いうファイルで、最初のシーンがscenedir0に
含まれる静止画やテキストのファイルで構成されている
とする。そして、このようなデータサービスについてI
RDにより受信を開始したとすれば、次のような手順と
なる。 (Pr11) PMTを参照して所望のデータサービス
のPIDを取得し、そのPIDとtable_idとt
able_id_extensionをフイルタ条件と
してデマルチプレクサでフィルタリングを行い、DSI
を得る。このDSIにはService Gatewa
yオブジェクトのIORが書かれている。 (Pr12) このIORから、先に説明したオブジェ
クト抽出手順(Pr1)〜(Pr6)でService
Gatewayオブジェクトを得る。
【0142】Service Gatewayオブジェ
クトとディレクトリ・オブジェクトの2種類のBIOP
メッセージの中には、そのディレクトリ直下のオブジェ
クトの名称、所在(lOR)、オブジェクトの種類とい
った情報が、bindingという属性情報として入っ
ている。従ってオブジェクトの名称が与えられると、S
ervice Gatewayから始まってディレクト
リをーつづつ下にたどりながら、その名称のオブジェク
トに行き着くことができる(同じ名称のオブジェクトが
存在する場合は、違うところまで上位のバス名が必要に
なる)。そして、さらに次に示す手順に進む。
【0143】(Pr13) Service Gate
wayオブジェクトのbinding情報からapp0
オブジェクトのIORを得て、オブジェクト抽出手順
(Pr1)〜(Pr6)によりapp0オブジェクトを
得る。 (Pr14) app0オブジェクトのbinding
情報からstartupオブジェクトのIORを得て、
オブジェクト抽出手順(Pr1)〜(Pr6)でsta
rtupオブジェクトを得る。以下同様に最初のシーン
であるscenedir0オブジェクトなどを得る。
【0144】1−7.MDレコーダ 図17はストレージデバイス13となるMDレコーダの
構成例を示している。ディスク101は、例えば、カー
トリッジに収納された直径64mmの光磁気ディスクか
らなるMDである。装填されたディスク101はスピン
トルモータ102により所定CLV速度の状態で回転さ
れる。またディスク101に対しては、光学ヘッド10
3と磁気ヘッド121が記録面に対してそれぞれ両側か
ら対向した状態に配される。光学ヘッド103には、レ
ーザ光を出力するためのレーザダイオード、偏光ビーム
スプリッタや対物レンズからなる光学系、反射光を検出
するためのディテクタなどが搭載されている。対物レン
ズ103aは、2軸デバイス104によりディスクの半
径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持さ
れている。光学ヘッド103及び磁気ヘッド121全体
は、スレッド機構105によりディスクの半径方向に移
動可能とされている。
【0145】光学ヘッド103によりディスク101か
ら検出された情報は、RFアンプ107に供給される。
RFアンプ107からは、光学ヘッド103の各ディテ
クタの出力を演算処理することにより、再生RF信号、
トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、ウォ
ブル記録されている絶対位置情報等が抽出される。この
うちで、再生RF信号は、EFM(Eight To Fourteen
Modulation)及びACICR(Advanced Cross Interle
ave Reed-Solomon Code )エンコーダ/デコーダ部10
8に供給される。また、RFアンプ107からのトラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号は、サーボ回
路109に供給され、絶対位置情報は、アドレスデコー
ダ110に供給されてデコードされ、絶対位置アドレス
として出力される。
【0146】サーボ回路109は、トラッキングエラー
信号、フォーカスエラー信号や、システムコントローラ
111からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、ス
ピンドルモータ102の回転速度検出情報等により各種
のサーボ駆動信号を発生させ、2軸デバイス104及び
スレッド機構105を制御して、フォーカス及びトラッ
キング制御を行う。全体動作は、システムコントローラ
111により管理されている。システムコントローラ1
11には、操作部119から入力が与えられる。
【0147】入力端子122から入力されるオーディオ
信号(アナログオーディオ信号)を記録する場合には、
そのアナログオーディオ信号がA/Dコンバータ123
に供給される。そしてA/Dコンバータ123で、この
オーディオ信号がディジタル化された後、音声圧縮エン
コーダ/デコータ114に供給される。そして音声圧縮
エンコーダ/デコータ114で、このオーディオデータ
がATRAC方式で圧縮される。なお、入力端子122
はいわゆるアナログライン入力用であり、例えば上記I
RD12の端子T4と接続されることで、IRD12か
らのオーディオ信号を入力できる。
【0148】音声圧縮エンコーダ/デコーダ114でA
TRAC圧縮されたデータは、メモリコントローラ11
2の制御の基に、一旦、RAM13に書き込まれ、そし
て、EFM及びACIRCエンコーダ/デコーダ108
に供給される。EFM及びACIRCエンコーダ/デコ
ーダ108で、このオーディオデータにエラー訂正符号
が付加され、更に、このデータがEFM変調される。E
FM及びACIRCエンコーダ/デコーダ108の出力
がヘッド駆動回路124を介して、磁気ヘッド121に
供給される。このとき、光学ヘッド103からは、ディ
スクにデータを書き込むために、高レベルのレーザビー
ムが照射される。これにより、ディスク101に、AT
RACで圧縮されるたオーディオデータが記録される。
【0149】また、このMDレコーダでは、ATRAC
方式のデータを直接入力して記録することが可能であ
る。ATRACのデータは、例えば、IEEE1394
インターフェース125を介して入力される。即ち上述
したIRD12のIEEE1394インターフェース6
0と、このIEEE1394インターフェース125が
接続されている場合、ダウンロードのために4倍速AT
RACデータが供給されることになる。
【0150】IEEE1394インターフェース125
からのATRACのデータは、EFM及びACIRCエ
ンコーダ/デコーダ108に供給される。EFM及びA
CIRCエンコーダ/デコーダ108で、このオーディ
オデータにエラー訂正符号の付加、EFM変調が施され
る。そしてEFM及びACIRCエンコーダ/デコーダ
108の出力がヘッド駆動回路124を介して、磁気ヘ
ッド121に供給される。そしてこのとき同様に、光学
ヘッド103からは、ディスクにデータを書き込むため
に高レベルのレーザビームが照射され、これにより、デ
ィスク101に、ATRACで圧縮されたオーディオデ
ータが記録される。
【0151】また光デジタル入力インターフェース12
8が設けられる。例えばIEC958による光デジタル
入力インターフェース128が設けられる場合は、上記
IRD12の光デジタル出力インターフェース59や、
他の機器の光デジタル出力インターフェースと接続され
ることで、デジタルオーディオデータの入力が行われ
る。なおその場合は、いわゆるATRACデータ形態で
はないので、入力されたデジタルオーディオデータは音
声圧縮エンコーダ/デコーダ114でATRAC形式で
圧縮処理された後、RAM113,EFM及びACIR
Cエンコーダ/デコーダ108を介して記録データとさ
れる。
【0152】ディスク101からの再生時には、光学ヘ
ッド103により、ディスク101の記録信号が読み出
される。この光学ヘッド103の出力は、RFアンプ1
07に供給され、RFアンプ107からは、再生RF信
号が得られる。この再生RF信号は、2値化回路106
を介して、EFM及びACIRCデコーダ108に供給
される。そしてEFM及びACIRCデコーダ108
で、再生RF信号に対して、EFM復調処理、ACIR
Cによるエラー訂正処理が行われる。
【0153】EFM及びACIRCデコーダ108の出
力は、メモリコントローラ112の制御のもとに、一
旦、RAM113に書き込まれる。なお、光学ヘッド1
03による光磁気ディスク101からのデータの読み取
り及び光学ヘッド103からRAM113までの系にお
ける再生データの転送は、1.41Mbit/sec
で、しかも、間欠的に行われる。
【0154】RAM113に書き込まれたデータは、再
生データの転送が0.3Mbit/secとなるタイミ
ングで読み出され、音声圧縮エンコーダ/デコータ11
4に供給される。そしてATRAC方式の圧縮に対する
音声データの伸長処理が行われる。
【0155】音声圧縮に対するデコードが行われたデー
タ、即ち量子化16ビット、サンプリング周波数44.
1KHzの形態のデジタルオーディオデータは、D/A
コンバータ115に供給され、アナログオーディオ信号
に変換される。このアナログオーディオ信号が出力端子
117から外部機器もしくはアンプ・スピーカ等の再生
系に出力される。
【0156】ここで、RAM113へのデータの書込み
/読出しは、メモリコントローラ112によって書込み
ポインタと読出しポインタの制御によりアドレス指定し
て行われるが、書込みポインタは1.41Mbit/s
ecのタイミングでインクリメントされ、一方、読出し
ポインタは0.3Mbit/secのタイミングでイン
クリメントされていく。この書込みと読出しのビットレ
ートの差により、RAM113内にある程度データが蓄
積された状態となる。RAM113内にフル容量のデー
タが蓄積された時点で、書込みポインタのインクリンメ
トは停止され、光学ヘッド103によるディスク101
からのデータの読出し動作も停止される。但し、読出し
ポインタのインクリメントは継続して実行されているた
め、再生音声出力はとぎれることがない。
【0157】その後、RAM113から読出し動作のみ
が継続されていき、ある時点でRAM113内のデータ
蓄積量が所定量以下となったとすると、再び光学ヘッド
113によるデータ読出し動作及び書込みポインタのイ
ンクリメントが再開され、再びRAM13のデータ蓄積
がなされていく。
【0158】このようにRAM113を介して再生オー
ディオ信号を出力することにより、例えば外乱等でトラ
ッキングが外れた場合などでも、再生音声出力が中断し
てしまうことがなく、データ蓄積が残っているうちに例
えば正しいトラッキング位置までアクセスしてデータ読
出しを再開することで、再生出力に影響を与えずに、動
作を続行できる。
【0159】また記録時には、リアルタイムに入力され
るデジタルオーディオ信号又はアナログオーディオ信号
は、ATRAC方式で圧縮された後、RAM113に一
旦蓄積され、その後所定タイミングで記録データとして
処理されるべく読み出されていく。たとえば後述するク
ラスタという単位で読み出され、記録データとして処理
される。そして、その処理過程(ACIRC処理やEF
M処理)では高速レートで処理することは可能である。
ところがあくまでも入力は音楽に応じたリアルタイムで
あるため、例えば楽曲等のディスク101への記録には
その楽曲の演奏時間と同じだけの時間がかかることにな
る。一方、IRD12から4倍速ATRAC形式で楽曲
データが供給される場合、例えば1つの楽曲としての入
力自体が高速で完了することになり、当然その入力レー
トに応じて処理していけばよいため、ディスク101へ
の記録(つまり楽曲等のダウンロード)は非常に短時間
に完了できる。例えば演奏時間4分の楽曲であれば1分
程度でダウンロードが完了できる。
【0160】全体動作を制御するシステムコントローラ
111に対する操作指示の入力部位としては、操作部1
19、赤外線インターフェース127が設けられる。操
作部119は各種操作キーやダイヤルとしての操作子が
設けられる。操作子としては例えば、再生、録音、一時
停止、停止、FF(早送り)、REW(早戻し)、AM
S(頭出しサーチ)などの記録再生動作にかかる操作子
や、通常再生、プログラム再生、シャッフル再生などの
プレイモードにかかるモード操作子、さらには表示部1
29における表示状態を切り換える表示モード操作のた
めの操作子、トラック(プログラム)分割、トラック連
結、トラック消去、トラックネーム入力、ディスクネー
ム入力などの編集操作のための操作子など設けられてい
る。これらの操作キーやダイヤルによる操作情報はシス
テムコントローラ11に供給され、システムコントロー
ラ11は操作情報に応じた動作制御を実行することにな
る。
【0161】また赤外線インターフェース127は、例
えば専用の赤外線リモートコマンダーから出力された赤
外線コマンド信号を受信/デコードし、システムコント
ローラ111に供給する。リモートコマンダーに操作部
119と同様の操作キー等が設けられていることで、ユ
ーザーはリモートコマンダーを使用して所要の操作を行
うことができる。また、上記のようにIRD12が赤外
線インターフェース66から、当該MDレコーダに対応
するコマンド信号形態で赤外線コマンド信号を出力する
ことで、IRD12がMDレコーダに対して、各種指示
(例えば録音開始/停止、再生など)を行うことができ
る。
【0162】さらに、コントロールラインインターフェ
ース126が設けられる場合、IRD12のコントロー
ルラインインターフェース67と接続されることで、シ
ステムコントローラ111はCPU80との間で各種デ
ータ通信を行うことができる。これによってIRD12
がMDレコーダに対して、各種指示(例えば録音開始/
停止、再生など)を行うことができる。なお、上述した
ようにIEEE1394インターフェース接続される場
合は、IEEE1394上でATRACデータだけでな
く各種制御コマンドも送受信できる。従って、コントロ
ールラインインターフェース126や赤外線インターフ
ェース127を介してIRD12がMDレコーダを制御
するのは、例えばMDレコーダがIEEE1394に対
応していない機種の場合に好適なものとなる。
【0163】表示部129の表示動作はシステムコント
ローラ111によって制御される。即ちシステムコント
ローラ111は表示動作を実行させる際に表示すべきデ
ータを表示部129内の表示ドライバに送信する。表示
ドライバは供給されたデータに基づいて液晶パネルなど
によるディスプレイの表示動作を駆動し、所要の数字、
文字、記号などの表示を実行させる。例えば記録/再生
しているディスクの動作モード状態、トラックナンバ、
記録時間/再生時間、編集動作状態等が示される。また
ディスク101には主データたるトラック(ATRAC
データとしての楽曲)に付随して管理される文字情報
(トラックネーム等)が記録できるが、その文字情報の
入力の際の入力文字の表示や、ディスクから読み出した
文字情報の表示などが実行される。また後述するAUX
ファイルとしてのテキストデータやイメージデータをデ
ィスク101から読み出した場合は、その表示出力を表
示部129において実行することができる。
【0164】ところで、ディスク101に対して記録/
再生動作を行なう際には、ディスク101に記録されて
いる管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTO
C)、U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要が
ある。システムコントローラ111はこれらの管理情報
に応じてディスク101上の記録すべきエリアのアドレ
スや、再生すべきエリアのアドレスを判別することとな
る。この管理情報はRAM113に保持される。そし
て、システムコントローラ111はこれらの管理情報
を、ディスク101が装填された際に管理情報の記録さ
れたディスクの最内周側の再生動作を実行させることに
よって読み出し、RAM113に記憶しておき、以後そ
のディスク101に対する記録/再生/編集動作の際に
参照できるようにしている。
【0165】また、U−TOCはデータの記録や各種編
集処理に応じて書き換えられるものであるが、システム
コントローラ111は記録/編集動作のたびに、U−T
OC更新処理をRAM113に記憶されたU−TOC情
報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミ
ングでディスク101のU−TOCエリアについても書
き換えるようにしている。
【0166】またディスク101にはATRACデータ
としてのトラックとは別にAUXデータファイルを記録
することができる。そのAUXデータファイルの管理の
ためにディスク101上にはAUX−TOCが形成され
る。システムコントローラ111はU−TOCの読出の
際にAUX−TOCの読出も行い、RAM113に格納
して必要時にAUXデータ管理状態を参照できるように
している。
【0167】詳しくは後述するが、IRD12から供給
されるATRACデータをディスク101にダウンロー
ドする際には、ATRACデータに続いて必要なU−T
OCデータやその他のテキストデータ、イメージデータ
など、ATRACデータとしての楽曲に付随する情報
(付加情報ともいう)も提供される。一連のダウンロー
ド動作としては、ATRACデータだけでなく、それら
の管理/付加情報もU−TOCデータや、AUXデータ
ファイルとしてディスク101に記録されるものであ
る。
【0168】1−8.MDのエリア構成 ここで、MD(ディスク101)での記録データの構造
及びエリア構成を説明しておく。ミニディスクシステム
での記録トラックとしては図18のようにクラスタCL
が連続して形成されており、1クラスタが記録時の最小
単位とされる。1クラスタは2〜3周回トラック分に相
当する。
【0169】そして1つのクラスタCLは、セクターS
FC〜SFFとされる4セクターのリンキング領域と、セク
ターS00〜S1Fとして示す32セクターのメインデータ
領域から形成されている。1セクタは2352バイトで
形成されるデータ単位である。4セクターのサブデータ
領域のうち、セクターSFFはサブデータセクタとされ、
サブデータとしての情報記録に使用できるが、セクター
SFC〜SFEの3セクターはデータ記録には用いられな
い。一方、TOCデータ、オーディオデータ、AUXデ
ータ等の記録は32セクター分のメインデータ領域に行
なわれる。なお、アドレスは1セクター毎に記録され
る。
【0170】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターS00などの偶数セクターと、セクターS01などの奇
数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグル
ープSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。1つ
のサウンドグループは424バイトで形成されており、
11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。1つ
のサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルと
Rチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンド
グループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネ
ルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01
はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で
構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデ
ータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよん
でいる。
【0171】ディスク101のエリア構造を図19に示
す。図19(a)はディスク最内周側から最外周側まで
のエリアを示している。光磁気ディスクとしてのディス
ク90は、最内周側はエンボスピットにより再生専用の
データが形成されるピット領域とされており、ここにP
−TOCが記録されている。ピット領域より外周は、光
磁気領域とされ、記録トラックの案内溝としてのグルー
ブが形成された記録再生可能領域となっている。この光
磁気領域の最内周側のクラスタ0〜クラスタ49までの
区間が管理エリアとされ、実際の楽曲等のプログラムが
記録されるのは、クラスタ50〜クラスタ2251まで
のプログラムエリアとなる。プログラムエリアより外周
はリードアウトエリアとされている。
【0172】管理エリア内を詳しく示したものが図19
(b)である。図19(b)は横方向にセクター(リン
キングセクターは省略)、縦方向にクラスタを示してい
る。管理エリアにおいてクラスタ0,1はピット領域と
の緩衝エリアとされている。クラスタ2はパワーキャリ
ブレーションエリアPCAとされ、レーザー光の出力パ
ワー調整等のために用いられる。クラスタ3,4,5は
U−TOCが記録される。U−TOCとしては、1つの
クラスタ内の各セクターにおいてデータフォーマットが
規定され、それぞれ所定の管理情報が記録されるが、こ
のようなU−TOCデータとなるセクターを有するクラ
スタが、クラスタ3,4,5に3回繰り返し記録され
る。1クラスタにはメインセクター領域として32セク
ター存在するため、U−TOCセクターとしては最高3
2種類(U−TOCセクター0〜セクター31)の管理
情報記録が設定できる。実際上、主に用いられているU
−TOCセクターは、セクター0,1,2,4であり、
U−TOCセクター0においては、記録されたトラック
の記録位置アドレス、トラックモードなどが管理され
る。またU−TOCセクター1,セクター4は、記録さ
れたトラックに対応するトラックネームとなる文字情報
の記録に用いられ、さらにU−TOCセクター2は記録
されたトラックの録音日時を記録するエリアとされてい
る。
【0173】クラスタ6,7,8はAUX−TOCが記
録される。AUX−TOCとしてのデータにより、AU
Xデータファイルの管理が行われる。即ち、テキスト、
イメージ等のデータファイルに対するアロケーションテ
ーブルなどのファイル管理情報が記録される。詳述は避
けるが、1つのクラスタ内の各セクターにおいてデータ
フォーマットが規定され、それぞれ所定のファイル管理
情報が記録される。このようなAUX−TOCデータと
なるセクターを有するクラスタが、クラスタ6,7,8
に3回繰り返して記録される。
【0174】クラスタ9からクラスタ46までの領域
は、AUXデータが記録される領域となる。AUXデー
タとしてのデータファイルはセクター単位で形成され、
後述する静止画ファイルとしてのピクチャーファイルセ
クタ、文字情報ファイルとしてのテキストファイルセク
ター、プログラムに同期した文字情報ファイルとしての
カラオケテキストファイルセクター等が形成される。そ
してこのAUXデータとしてのデータファイルや、AU
Xデータエリア内でAUXデータファイルを記録可能な
領域などは、AUX−TOCによって管理されることに
なる。
【0175】なおAUXデータエリアでのデータファイ
ルの記録容量は、エラー訂正方式モード2として考えた
場合に2.8Mバイトとなる。また、例えばプログラム
エリアの後半部分やプログラムエリアより外周側の領域
(例えばリードアウト部分)に、第2のAUXデータエ
リアを形成して、データファイルの記録容量を拡大する
ことも考えられる。
【0176】クラスタ47,48,49は、プログラム
エリアとの緩衝エリアとされる。クラスタ50(=32
h)以降のプログラムエリアには、1又は複数の楽曲等
の音声データがATRAC形式で記録される。記録され
る各プログラムや記録可能な領域は、U−TOCによっ
て管理される。なお、プログラム領域における各クラス
タにおいて、セクターFFhは、前述したようにサブデ
ータとしての何らかの情報の記録に用いることができ
る。
【0177】2.ダウンロード 2−1.機器接続構成 以上、衛星通信による放送の送信、受信、及びダウンロ
ードを実行するためのシステムについて説明してきた
が、以下、IRD12に接続されたストレージデバイス
13に対するダウンロード動作について説明していく。
例えば家庭等で構築される受信設備としては図2で簡単
に述べたが、実際にはIRD12に対して複数のストレ
ージデバイス13が接続される場合が考えられる。複数
のストレージデバイス13が接続される構成例を図20
に示す。
【0178】この図20では、IRD12に対して5つ
のIEEE1394対応機器が接続されている例を示し
ている。即ちMDレコーダ13A、13B、13E、V
CR13C、DVDプレーヤ13Dである。これらの機
器は。IRD12との間で、IEEE1394方式で、
各種の制御データやコマンドの通信が可能とされる。な
お、ここではMDレコーダ13A、13Bについては、
IEEE1394バス16により送信されてきたATR
ACデータの記録にも対応できるものとする。一方、M
Dレコーダ13Eについては、IEEE1394インタ
ーフェースにより送信されてきたATRACデータをそ
のまま記録できる機能は備えていないものとする。即ち
この場合は、例えばIEEE1394バス16、もしく
は光デジタルラインなどでデジタルオーディオデータを
入力し、MDレコーダ13E内部でATRAC処理を行
って記録を行うものとする。
【0179】また、IEEE1394に対応していない
機器として、MDレコーダ13F、13Gを示してい
る。これらは例えば光デジタルラインやアナログライン
によりIRD12と接続されることで、IRE12から
オーディオデータを入力することができる。また、赤外
線インターフェースやコントロールライン接続されるこ
とで、IRD12による動作制御を受けることも可能と
なる。
【0180】なお、後述するダウンロード動作は、MD
レコーダ13A又は13Bをストレージ機器として用い
る例で説明する。即ちIRD12はIEEE1394バ
ス16によりATRACデータや各種コマンドをMDレ
コーダ13A又は13Bに供給し、4倍速ATRACデ
ータによる高速ダウンロードを実行させるものとする。
但し、高速ではないリアルタイムのダウンロードを行う
ことを考えれば、後述するダウンロード動作時の処理と
同様のダウンロード処理は、他の機器(13C〜13
G)を用いる場合でも可能となる。
【0181】2−2.機器接続に関する処理 まずIRD12にストレージデバイス13としての機器
が接続された際のIRD12の処理を説明していく。或
るストレージデバイスが接続される毎に、IRD12の
CPU80は、図24のような接続機器IDテーブルに
おいて、その接続機器に関するデータを追加生成してい
くことになる。なお、この接続機器IDテーブル(以
下、IDテーブルという)は不揮発性メモリ68に保持
される。また接続された機器とIRD12との間の通信
には、IEEE1394で規定されるコマンドが用いら
れる。
【0182】接続の際のCPU80の処理を図21に示
す。IRD12からIEEE1394バス16により或
るストレージデバイス13が接続された際には、CPU
80の処理は図21のステップF101からF102に
進み、IDテーブルへのデータ追加のための処理を開始
する。まずステップF102では、接続された機器に対
してその機器に与えられているIDを報せるべくリクエ
ストを行う。ここでいうIDとは、いわゆるノードユニ
ークIDといわれているもので、機器個体に固有のナン
バ(又は文字)として与えられているIDコードであ
る。
【0183】接続された機器では、IDのリクエストに
応じて、その機器固有のIDコードをIRD12に送信
する。CPU80はIDコードの受信をステップF10
3で待機しており、IDコードが受信されたらステップ
F104に進む。まずここで受信され取り込まれたID
コードと同一のIDコードが図24のようなIDテーブ
ル上に存在するか否かを検索する。
【0184】新規に或る機器をIRD12に接続する場
合は、IDテーブルに同一のIDコードが登録されてい
ることはない。従って新規接続の場合はステップF10
5からF106に進み、その接続された機器についてC
PU80がナンバリングを行う。例えば接続される機器
毎に「1」から順にナンバリングを行うとすると、それ
まで3台の機器が接続されている時点に新たに機器が接
続されたら、その機器のナンバは「4」となる。
【0185】続いてステップF107で、接続された機
器に対して、機器タイプ、詳細タイプ、ATRAC入力
対応機器であるか否かなど必要な情報を知らせるように
順次要求する。接続された機器では、それらの情報のリ
クエストに応じて、その機器タイプ、詳細タイプ、AT
RAC入力可否などの情報を送信してくる。なお、機器
タイプとは、「VCR機器」と「ディスク機器」を区別
するタイプ情報である。例えばアナログVCR、DV機
器、DV−HS機器などがVCR機器に相当する。一方
MDレコーダ、CDプレーヤ、DVDレコーダ、ハード
ディスクドライブなどがディスク機器に相当する。また
詳細タイプとは、実際の機器種別の情報となる。例えば
「MDレコーダ」「アナログVCR」「DVDプレー
ヤ」などの情報である。
【0186】ステップF108で、これらリクエストし
た必要な情報が受信されたら、CPU80はステップF
109に進み、その接続された機器に対するニックネー
ムを自動設定する。後述するが本例では接続機器に対し
てユーザーが任意のニックネームを設定することができ
るが、接続時にはまずCPU80がデフォルトニックネ
ームを自動設定することになる。例えばMDレコーダの
場合は「MD−1」など仮の名称を付与する。
【0187】続いてステップF110では、IDテーブ
ルに、接続機器の情報を追加記憶する。1つの機器に対
応するIDテーブル上の情報としては、ステップF10
6でナンバリングされた接続機器ナンバ、ステップF1
03で受信されたID、ステップF108で受信された
機器タイプ、詳細タイプ、ATRAC入力可否、ステッ
プF109で設定されたデフォルトニックネームとな
る。そしてこれらの情報が図24のようにIDテーブル
に書き込まれる。例えば図20のうちでMDレコーダ1
3A、13Bのみが接続されている時点で、新規接続機
器としてVCR13Cが接続されたとすると、図21の
処理により、図24の3行目として示すデータ、即ち機
器ナンバ「3」、VCR13CのID「id3」、機器
タイプ「VCR」、詳細タイプ「アナログVCR」、デ
フォルトニックネーム「VCR−1」、ATRAC入力
「不可」という各データが記憶される。また、このとき
接続状況データが「オン」とされる。
【0188】なおこの図24は、図20のように5つの
機器がIEEE1394バス16に接続されており、さ
らにMDレコーダ13A、13B、13Eには既にユー
ザーがニックネーム登録した後の状態としての例を示し
ている。このニックネーム登録は、ユーザーが任意に行
うものであり、その場合ユーザーはIRD12に対して
例えばリモートコマンダー64により、ニックネーム入
力モードとしての操作を行う。
【0189】いま仮に、5つの機器が接続され、IDテ
ーブルでは全機器がデフォルトニックネームで登録され
ていたとする。例えば図20の各機器13A〜13Eの
ニックネームが、「MD−1」「MD−2」「VCR−
1」「DVD−1」「MD−3」としてIDテーブルに
登録されていたとする。後述するが、ダウンロードを行
う時には、ユーザーは予めダウンロードを行う機器を選
択する必要がある。この機器選択にはIRD12がモニ
タ装置14に各接続機器のニックネームを表示してユー
ザーに選択を促すようにしている。ここで3台のMDレ
コーダにつきデフォルトニックネームがIDテーブルに
登録されていると、それぞれ「MD−1」「MD−2」
「MD−3」と表示される。この場合、単なる機種名で
表示されるよりもユーザーとしては各表示名がどのMD
レコーダに対応しているか区別がつきやすい。ところ
が、ユーザーがそのデフォルトニックネームを気に入ら
なかったり、もしくはより明確に区別できるようにした
いというようなこともある。そこで、ユーザーが例えば
3台のMDレコーダ13A、13B、13Eをより区別
しやすくするために、各々任意のニックネームをつける
ようにし、その場合は、ニックネーム入力モードとする
操作を行う。また、過去に登録したニックネームを変更
したい場合も同様である。
【0190】ニックネーム入力モードとしての操作が行
われると、CPU80の処理は図23のステップF15
1からF152に進み、まずユーザーにニックネーム登
録を行う機器の選択要求を行う。例えばモニタ装置14
に、その時点での各機器のニックネーム(デフォルトニ
ックネーム又は過去に登録されたニックネーム)や、必
要なき機器種別などを提示して、ユーザーに特定の機器
を選択させる。選択操作が行われたらステップF153
からF154に進み、モニタ装置14に、ニックネーム
の入力要求を行う。ユーザーはそれに応じてニックネー
ムとなる文字や数字を入力する。そして入力が確定され
たら、ステップF155からF156に進み、IDテー
ブルを更新する。即ち選択された機器についてのニック
ネームデータを、今回入力された文字又は数字に書き換
える。例えば図24のように機器ナンバ「1」のMDレ
コーダ13Aに対して、「Jimmy」というニックネ
ームが登録される。なお、ユーザーによる文字等の入力
は、GUI画面とリモートコマンダー64の操作により
実行されるようにすればよい。
【0191】このような処理により、図24に示すよう
に、各機器に対して任意にニックネームを付加すること
ができる。そしてCPU80は、何らかの事情でユーザ
ーに対して機器の選択を求める場合には、このIDテー
ブルに登録されたニックネームを表示させて選択させる
ことで、ユーザーにとって機器選択操作をわかりやすい
ものとすることができる。
【0192】ところで、図24のIDテーブルにおける
接続状況とは、現在その機器が実際に接続されているか
否かを示すデータとなる。従って一旦接続された機器
が、その後接続を外された場合には、接続状況データが
更新される。即ち図22に示すように、或る機器がIE
EE1394バス16から外された際には、処理をステ
ップF121からF122に進め、その機器に対応する
IDテーブル上のデータを更新する。具体的には接続状
況データを「オフ」に書き換える。このようにすること
で、一旦接続された機器の情報はその後保持できるとと
もに、実際の接続状況をIRD12側から容易に把握で
きる。
【0193】ここで、一旦接続が解かれた機器が、後に
再度接続された場合を考える。機器接続が発生すると、
上記図21の処理が行われるわけであるが、その場合は
ステップF104でIDテーブルを検索すると、受信I
Dと同一のIDが発見されることになる。その場合は、
その接続機器に関してIDテーブルに必要な情報は、前
回(もしくはそれ以前)の接続時に取り込んでIDテー
ブルに書込済であることになるため、処理をステップF
111に進め、接続状況データを再び「オン」に書き換
えるのみでよいことになる。即ち一旦接続された後、取
り外された機器が再度接続された場合には、その機器の
機器タイプなどの情報は既に記憶済であるので再度取り
込む必要はなく、接続時の処理は簡略化される。また、
ユーザーが過去に、その機器についてニックネーム登録
をしていた場合には、その登録されたニックネームも有
効データとして扱うことができる(つまり再度の登録操
作を必要としない)。特にこのように接続解除の際もI
Dテーブルのデータ自体は残しておくことで、何度も接
続、接続解除が繰り返されるような機器(例えばユーザ
ーが携帯用MDレコーダを用いる場合など)が存在する
場合は、非常に有効となる。
【0194】以上のようにストレージ機器13が接続さ
れた際(及び接続解除の際)の処理が行われることで、
IRE12側では、接続されたストレージ機器13の機
種や状況を的確に判別でき、ダウンロード動作時に適切
な処理を行うことができる。また接続機器に関してユー
ザーがニックネーム登録を実行できることで、機器選択
などの際の操作がわかりやすくなり、またユーザーフレ
ンドリーな楽しみを与えることにもなる。
【0195】なお以上の処理はIEEE1394バス1
6に接続される機器について述べたが、図20のように
他のコントロールラインを介してMDレコーダ13Gが
接続された際などにも適用することができる。
【0196】2−3.ダウンロード動作概要 例えば以上のようにIRD12に対して各種ストレージ
デバイス13が接続されるわけであるが、以下、IRD
12が実際にあるストレージデバイス13に対してダウ
ンロードを実行させる場合の一連の動作概要を図25、
図26で説明する。なお各手順における詳細な処理につ
いては後述する。またここでダウンロードを実行するス
トレージデバイス13としてはIEEE1394対応で
かつATRAC入力対応のMDレコーダ13A又は13
Bとする。
【0197】ダウンロードの際にIRD12で実行され
る手順を、図25、図26において手順S10〜S16
で示し、またダウンロードの際にストレージデバイス1
3(MDレコーダ13A)で実行される手順を、手順S
21〜S22で示す。以下、各手順の概略的な内容を説
明していく。
【0198】[S10]ユーザーがある楽曲のダウンロ
ードを求める場合は、IRD12に対して設定操作を行
うことになる。手順S10のダウンロード設定処理は、
ユーザーの要求するダウンロード動作を設定する処理と
なり、大まかにいえば、ダウンロードを実行させる機器
(ストレージデバイス)の選択、及びダウンロードする
コンテンツ(楽曲)の選択を行う。
【0199】[S11、S21]IRD12が実行する
手順S11は、ダウンロード実行のためのチェック/指
示処理であり、これは手順S10で設定されたダウンロ
ード動作を、選択されたストレージデバイス13側で実
行可能な状態にさせる指示、及び実行可能な状態か否か
をチェックする処理となる。このチェック/指示のため
にIRD12はストレージデバイス13にコマンドを送
り、所定の動作を実行させ、もしくは所要の応答を受け
る。このときストレージデバイス13側で実行される手
順S21はチェック/指示に対する設定、応答処理であ
り、つまりIRD12から送られてくるコマンドに応じ
た設定動作もしくは応答を実行する。
【0200】[S12、S22]IRD12は上記手順
S11でダウンロード実行可能を確認したら、手順S1
2としてダウンロードセットアップ指示を行う。ここで
はまず、ストレージデバイス13に対して、ダウンロー
ドモードへの移行を要求する。詳しくは後述するが、こ
こでダウンロードモードの指示とは、ストレージデバイ
ス13が動作状態が変化した際にIRD12にそれを伝
えるべく要求と、実際のセットアップ状態とする指示と
なる。このような指示に応じてストレージデバイス13
側では手順S22としてダウンロードセットアップ処理
を行う。例えばセットアップとして録音待機状態(例え
ばディスク101に対して録音開始する位置での録音ポ
ーズ)とするとともに、その後状態(ステイタス)変化
が発生したときにはIRD12に報告するモードとす
る。さらにこのダウンロードモード下では、ストレージ
デバイス13は自分でATRACデータの開始と終了を
判断することになる。
【0201】[S13、S23]IRD12はダウンロ
ードの際には、ATRACデータに関しては、単にダウ
ンロードすべく選択された楽曲としてのATRACデー
タをIEEE1394インターフェース60で選択させ
て出力させるのみである。つまり図6に示したような受
信データの中から該当するチャンネルの4倍速ATRA
Cデータを出力させる。これに対して、ATRACデー
タが入力されるストレージデバイス13側では、ATR
ACデータの先頭となるTSパケットを検出すると、実
際の記録動作(ダウンロード)を開始する。またダウン
ロード実行中はそのATRACデータの終端となるTS
パケットを監視しており、終端となったら記録を終了す
る。このようにストレージデバイス13では手順S23
として実際のATRAC記録処理を行う。その開始/終
了はTSパケットの監視に基づいて行うものとなる。一
方、このときIRD12側では、記録動作にステイタス
変化したことの報告(RECスタート報告)を受けるこ
とで、ダウンロードが開始されたことを認識する。ま
た、停止状態にステイタス変化したことの報告(REC
エンド報告)を受けることで、ATRACデータのダウ
ンロードが終了されたことを認識する。この間、図示し
ていないが、後述するようにダウンロード進捗状況の表
示及びそのためのデータ要求などを行うことになる。こ
の間の処理が手順S13(ATRAC記録対応処理)と
なる。
【0202】[S14、S24]IRD12は、REC
エンド報告を受けることで、ATRACデータのダウン
ロードが終了されたことを認識したら、手順S14の管
理/付加情報の記録指示処理を行う。ここでは、ストレ
ージデバイス13側に管理情報や付加情報の記録を指示
するとともに、必要なデータを提供する。MDレコーダ
13Aの場合は、U−TOCデータ、AUX−TOCデ
ータ、AUXデータの記録指示及び必要なデータを送信
することになる。これに応じてストレージデバイス13
では手順S24で、指示に応じた管理情報や付加情報の
記録を実行する。
【0203】[S15、S25]管理情報/付加情報の
記録が完了したら、一連のダウンロードは終了される。
このためIRD12は手順S15としてダウンロードの
終了を指示し、一方ストレージデバイス13ではそれを
受けてダウンロードモードから抜ける。
【0204】[S16、S26]以上が通常のダウンロ
ードのための処理手順であるが、ダウンロード実行中、
即ちストレージデバイス13が手順S23を実行してい
るときに、ストレージデバイス13が記録しているAT
RACデータに関するエラーを検出することがある。も
ちろんストレージデバイス13に何らかの障害が発生
し、記録動作が良好に実行できなくなることもあり得
る。このように何らかのエラーが発生した場合は、その
ままエラーを見過ごしてダウンロードを続行することは
適切ではない。特にユーザーに有償で楽曲をダウンロー
ドさせる(つまり楽曲の販売)ことを考えれば、エラー
が発生した場合は何らかの適切な処置が必要になる。
【0205】そこで図26に示すように、何らかのエラ
ーが発生した場合は、ストレージデバイス13は手順S
23においてエラーが発生した旨をIRD12に報告す
る。そして、これを受けてIRD12は手順S16のエ
ラー処理を行う。この処理は、リトライが可能かどうか
の判別、可能な場合のリトライへの移行、不能の場合の
ダウンロード中止という処理となる。一方、ストレージ
デバイス13側では手順S26としてリトライ準備処理
を行っておく。そしてリトライが可能な場合は、IRD
12及びストレージデバイス13は、それぞれ手順S1
2、手順S22に戻り、以降、ダウンロードのリトライ
を実行する。
【0206】以上図25、図26のようにダウンロード
としての一連の動作がIRD12とストレージデバイス
13の間で所要の通信が行われながら実行されていく。
以下、各手順での詳細な処理例を説明していく。なお、
以下説明していく処理における各種通信には、IEEE
1394方式のAV/Cコマンドなどが利用されればよ
い。但し、本例の通信のために新規設定されるコマンド
も含まれる。新規設定されるコマンドとは、例えば後述
するダウンロードセットアップコマンド、ダウンロード
モードへの移行指示のコマンド、ダウンロード終了指示
のコマンドなどである。また、説明する処理はあくまで
も一例であり、具体的な処理方式は多様に考えられるこ
とはいうまでもない。
【0207】2−4.ダウンロード設定処理 手順S10としてのダウンロード設定処理を図27で説
明する。ユーザーがある楽曲のダウンロードを求める場
合は、まずIRD12に対して設定操作を行うことにな
るが、この場合、例えば図4(b)で説明したような画
面を表示させた状態で操作を行う。なお、ダウンロード
としては設定直後にダウンロードを開始する場合と、設
定操作として後の時点でのダウンロードを実行させる予
約録音操作とがある。いづれの場合も設定処理としては
概略同様となる。設定開始のための何らかの操作をユー
ザーが行うと、CPU80は図27のステップF201
からF202に進み、ダウンロード設定処理を開始す
る。ここで何らかの操作とは、例えば図4(b)におけ
るダウンロードボタン28もしくは予約録音ボタン25
を押す操作としてもよいし、GUI画面として設定のた
めの専用ボタンを用意し、それを押すようにしてもよ
い。
【0208】まずステップF202では、CPU80は
IEEE1394接続機器の中からダウンロード対象と
なる機器をリストアップする。本例では、ダウンロード
対象機器をMDレコーダに限定するものとする。ここで
のリストアップは図24に示したIDテーブルを利用す
る。即ちIDテーブルからダウンロード対象機器となり
得る機器をリストアップする。リストアップ条件は各種
考えられるが、例えば本例のようにダウンロード対象機
器をMDレコーダに限定する場合は「MDレコーダ」と
いう条件とする。すると例えば、図20のMDレコーダ
13A(Jimmy)、MDレコーダ13B(Eri
c)、MDレコーダ13E(Jeff)がリストアップ
される。
【0209】続いてステップF203では、もしIEE
E1394バス以外のコントロールラインで接続された
機器が存在する場合は、その中で同様にダウンロード対
象機器となり得る機器をリストアップする。この場合、
コントロールライン接続機器についても、接続時に図2
4のようなIDテーブルが作成されていれば、それを利
用する。IDテーブルが作成されていないものである場
合は、接続機器に対して機器種別(詳細タイプ)を尋ね
て、該当機器をリストアップする。例えば図20におけ
るMDレコーダ13Gがリストアップされる。
【0210】続くステップF204では、IRD12が
赤外線コマンドにより制御可能な機器出会って、ダウン
ロード対象機器となり得る機器をリストアップする。こ
の場合はCPU80は接続機器を判別できないため、例
えばユーザーに入力を求めることとなる。もしくはあら
かじめユーザーに赤外線制御可能機器の登録を要求する
ものとし、その登録データにより判別する。
【0211】少なくともステップF202のリストアッ
プが行われ、また必要に応じてステップF203,F2
04のリストアップが行われることで、ダウンロード対
象機器としての例えば全MDレコーダがリストアップさ
れる。そこでステップF205で、リストアップされた
機器(MDレコーダ)をモニタ装置14に表示し、どの
機器にダウンロードを実行させるかをユーザーに選択さ
せる。例えば図28のように機器リスト21Eを表示し
て選択を促す。ここで、機器の表示では、上述したニッ
クネームを用いるようにすることで、ユーザーにとって
非常に選択操作がわかりやすいものとなる。もちろんニ
ックネームだけでなく、実際の機種名、型番などを同時
に表示させてもよい。
【0212】なお、ステップF205までのリストアッ
プ処理及び機器リスト21Eの表示態様は、多様な例が
考えられる。まずリストアップについては、MDレコー
ダであることを前提とすると、実際にその時点で接続さ
れているMDレコーダのみとしてもよい。即ち図24の
IDテーブルから、詳細タイプが「MD」であって接続
状況が「オン」の機器を抽出する。さらに、ATRAC
入力対応機器のみというような条件を付けてもよい。ま
たIEEE1394接続機器に限定してステップF20
3、F204は実行しなくてもよい。
【0213】また、リストアップ条件にもよるが、機器
リスト21Eの表示例としては、図29のように接続中
の機器と非接続の機器を分けて表示してもよい。例えば
この図の場合は、MDレコーダ13E(Jeff)、M
Dレコーダ13F(MD−4)、MDレコーダ13G
(MD−5)が、その時点では接続されていなかった場
合である。
【0214】図30は、リストアップ条件としてはAT
RAC入力対応を問わないが、表示する際にはATRA
C入力対応であるか否かによる動作の違いをユーザーに
認識させるようにしている例である。即ちATRAC入
力対応の場合は、IEEE1394インターフェースを
介して4倍速ATRACデータが入力されるため、ダウ
ンロードの所要時間は通常のリアルタイム録音より短時
間となる。従ってユーザーにとっては、ATRAC入力
対応であるか否かはダウンロード時間の長短という影響
があらわれるため、図示するようにATRAC入力対応
機器の場合は例えば高速でダウンロードが完了できるこ
とを示す表示を行う。
【0215】図31は、機器リスト21Eの表示として
は、接続された全機器が一応表示されるようにした例で
ある。ただし選択可能なのはリストアップされたMDレ
コーダのみとするため、VCR−1、DVD−1など他
の機種の表示については、選択不能な非アクティブ状態
で表示するようにしている。
【0216】もちろんさらに多様なリストアップ方式や
表示態様が考えられるが、いずれにしてもユーザーの機
器選択操作に好適な方式が採用されればよい。
【0217】以上のような機器リスト21Eの表示に対
して、ユーザーはダウンロードさせたい機器にカーソル
を合わせて決定操作を行う。するとCPU80の処理は
ステップF206からF207に進み、選択された機器
をダウンロード実行機器として決定する。
【0218】続いて、ステップF208で、ダウンロー
ドするコンテンツをリスト表示し、ユーザーに選択を要
求する。例えば図4(b)のようにその時点でダウンロ
ード可能な曲目を表示する。またユーザーが予約録音と
しての設定を行っているのであれば、それ以降の時点で
ダウンロード可能な曲目を、ユーザーの操作に応じて表
示していく。
【0219】なお、図4の説明において述べたように、
ユーザーは或る曲目を選択して試聴した後に、それをダ
ウンロードするべく操作を行うことがある。その場合は
既にダウンロードするコンテンツが決定されているた
め、ステップF208、F209の処理は不要となる。
【0220】ユーザーがコンテンツを選択する操作を行
ったら、処理はステップF209からF210に進み、
選択されたコンテンツをダウンロードするコンテンツと
して決定する。そしてユーザーが実行操作(例えばダウ
ンロードボタン28もしくは予約録音ボタン25を押す
操作)が行われたら、ステップF211から手順S11
に進むことになる。以上の図27の処理で、手順S10
としての設定処理、即ちダウンロードする機器とダウン
ロードするコンテンツの設定が完了されたことになる。
なお以下、ダウンロードする機器としてMDレコーダ1
3Aが選択されたとして説明を続ける。
【0221】2−5.ダウンロード実行前のチェック処
理 IRD12の手順S11としてのダウンロード実行のた
めのチェック/指示処理の例を図32〜図35に示す。
ここでIRD12は、手順S10で選択されたMDレコ
ーダ13Aが、ダウンロード動作可能な状態であるかの
チェックを行うことになる。
【0222】まず図32のステップF301では選択さ
れた機器、即ちMDレコーダ13Aが電源オフの状態で
あるか否かを判別する。そして電源オフであったのなら
ステップF302に進んで、電源をオンとする指示とし
てのコマンドをMDレコーダ13Aに送信する。これに
応じてMDレコーダ13Aのシステムコントローラ11
1は、パワーオン制御を行う。電源オンであった場合
は、ステップF301からF303に進む。
【0223】続いてステップF303では、MDレコー
ダ13A(システムコントローラ111)に対して入力
切換を指示するコマンドを発行する。MDレコーダ13
Aには、図17からわかるように複数のオーディオ入力
系を備えている。そこで、ATRACデータのダウンロ
ードのために、MDレコーダ13Aに対して、IEEE
1394インターフェース125を介して入力されるA
TRACデータについての入力処理を行うべく、入力系
統の指示を行うものである。
【0224】続いてステップF304以降は、ダウンロ
ード記録を行うメディア自体(ディスク101)のチェ
ックを行うことになる。まずステップF304では、M
Dレコーダ125に対してディスク101が装填されて
いるか否かを尋ねるコマンドを発行する。これに対して
システムコントローラ111は、ディスク装填状況をチ
ェックし、ディスク101の有無の情報を送信してくる
が、CPU80はその情報の受信があったら、ステップ
F305からF306に進み、応答内容を判別する。そ
して応答内容が「ディスク装填」であればステップF3
06に進むが、「ディスク未装填」であったのなら、
で示すように図33のステップF321に進んで、表示
処理部58によりユーザーへのメッセージ及び必要な動
作要求をモニタ装置14に実行させる。
【0225】例えばモニタ装置14に「MDレコーダ
「Jimmy」にディスクが装填されていません。ディ
スクを入れてください」などというようなメッセージを
表示させる。そしてステップF322で変数n=1にセ
ットして、ステップF323〜F327のループに移
る。ここでは、ステップF323でMDレコーダ125
に対してディスク101が装填されているか否かを尋ね
るコマンドを発行し、ステップF324で受信待機、ス
テップF325で受信内容の判別を行っていく。
【0226】そしてこのような処理をステップF327
で変数nをインクリメントしながら、ステップF326
で変数nが或る設定値M1を越えたと判断されるまで繰
り返し実行する。即ち、ユーザーはステップF321で
表示されるメッセージを読んだら、ディスク101をM
Dレコーダ13Aに装填することになるが、装填された
後の時点では、ステップF324で受信されるシステム
コントローラ111からの応答は「ディスク装填」の情
報となる。その場合はディスク101の装填が確認され
たことになり、ステップF325からで示すように次
のチェック処理である図32のステップF307に進
む。
【0227】ところが、その場にユーザーがいなかった
り、もしくはディスク101を装填しなかったなど、何
の対応もとらなかった場合は、或る時点で図33のステ
ップF326で肯定結果が出る。CPU80はこれをタ
イムオーバとし、ステップF328でダウンロード禁止
処理を行う。つまり上記手順10で設定されたダウンロ
ード動作の実行の保留又はキャンセルを行う。そしてス
テップF329で、ユーザー宛てのメッセージをモニタ
装置14に表示させ、ディスク未装填によりダウンロー
ド動作が禁止されたことを伝えるようにする。
【0228】一方、ディスク装填状態であって図32の
ステップF307に進むと、CPU80は装填されてい
るディスク101がライトプロテクト状態でないか否か
のチェックを行う。即ちミニディスクカートリッジ上の
ライトプロテクト用のスライドレバーがプロテクト位置
とされていないかどうかのチェックである。
【0229】このためステップF307では、MDレコ
ーダ125に対してディスク101のプロテクト状況を
尋ねるコマンドを発行する。これに対してシステムコン
トローラ111は、ディスク101のプロテクト状況を
チェックし、プロテクト状況の情報を送信してくるが、
CPU80はその情報の受信があったら、ステップF3
08からF309に進み、応答内容が「非プロテクト
(記録可能)」であればチェックOKとしてステップF
310に進む。ところが、応答内容が「プロテクト」で
あったのなら、で示すように図34のステップF34
1に進んで、表示処理部58によりユーザーへのメッセ
ージ及び必要な動作要求をモニタ装置14に実行させ
る。
【0230】例えばモニタ装置14に「ディスクがライ
トプロテクトされています。プロテクトを解除してくだ
さい」などというようなメッセージを表示させる。そし
てステップF342で変数n=1にセットして、ステッ
プF343〜F347のループに移る。
【0231】ライトプロテクトを解除するには、ユーザ
ーは一旦ディスク101を取り出してカートリッジ上の
スライドレバーを移動させ、再度装填するか、もしくは
他のディスク101を装填することになる。即ちいづれ
にしてもまずユーザーは現在装填されているディスク1
01をイジェクトする必要がある。そこで、ユーザーが
対応処理を行うか否かの確認のために、ステップF34
3でMDレコーダ125に対してディスク101が装填
されているか否かを尋ねるコマンドを発行し、ステップ
F344で受信待機、ステップF345で受信内容の判
別を行っていく。この処理をステップF347で変数n
をインクリメントしながら、ステップF346で変数n
が或る設定値M2を越えたと判断されるまで繰り返し実
行する。
【0232】ユーザーはステップF341で表示される
メッセージを読んだら、まずディスク101をMDレコ
ーダ13Aから取り出すため、その時点でステップF3
45でディスクが排出されたことが検出される。このと
きは、ディスク101が装填されていない状態になるた
め、上記の図33のステップF321に進むことにな
る。そしてディスク装填が確認されたら、再度図32の
ステップF307に進んで、ライトプロテクト状態のチ
ェックを行う。
【0233】なお、図34の処理中にユーザーが何の対
応もとらなかった場合(ディスクがイジェクトされなか
った場合)は、或る時点でステップF346で肯定結果
が出る。CPU80はこれをタイムオーバとし、ステッ
プF348でダウンロード禁止処理を行う。つまり上記
手順10で設定されたダウンロード動作の実行の保留又
はキャンセルを行う。そしてステップF349で、ユー
ザー宛てのメッセージをモニタ装置14に表示させ、デ
ィスクがライトプロテクトされているためダウンロード
動作が禁止されたことを伝えるようにする。なお、ユー
ザーが一旦ディスクを取り出したが、その後、或る時間
を経過しても再度ディスクを装填しなかった場合は、上
記図33のステップF328,F329に進み、ダウン
ロードが中止されることになる。
【0234】ディスク101のライトプロテクトのチェ
ックがOKとなると、続いて図32のステップF310
から、ディスク101の記録容量のチェックが行われ
る。これは、ダウンロードするコンテンツに対して十分
な記録容量がディスク101に残されているか否かのチ
ェックとなる。
【0235】このためステップF310では、MDレコ
ーダ125に対してディスク101の残容量を尋ねるコ
マンドを発行する。これに対してシステムコントローラ
111は、ディスク101のU−TOCデータから記録
可能な残り容量をチェックし、その情報を送信してくる
が、CPU80はその情報の受信があったら、ステップ
F311からF312に進む。そして、上記手順S10
で選択されたコンテンツに必要な容量と、受信された残
り容量を比較し、コンテンツのダウンロードのために十
分な容量が残っているか否かを判断する。そして残って
いればチェックOKとして、手順S11としての一連の
チェック処理を終える。
【0236】ところが、十分な容量が残っていないと判
断されたのであれば、で示すように図35のステップ
F361に進んで、表示処理部58によりユーザーへの
メッセージ及び必要な動作要求をモニタ装置14に実行
させる。例えばモニタ装置14に「ディスクに十分な容
量がありません。ディスクを入れ換えるか、不要なトラ
ックを消去してください」というようなメッセージを表
示させる。そしてステップF362で変数n=1にセッ
トして、ステップF363〜F370のループに移る。
【0237】この場合のユーザーの対応としては、ディ
スクを入れ換えるか、もしくはMDレコーダ13A側の
操作での編集処理により、不要なトラックを消去するこ
とになる。そこで、まずユーザーがディスク入れ換えを
行う可能性を考えて、ステップF363でMDレコーダ
125に対してディスク101が装填されているか否か
を尋ねるコマンドを発行し、ステップF364で受信待
機、ステップF365で受信内容の判別を行っていく。
もしユーザーがディスク101を入れ換える場合は、ま
ずディスク101をMDレコーダ13Aから取り出すた
め、その時点でステップF365でディスクが排出され
たことが検出される。このときは、ディスク101が装
填されていない状態になるため、上記の図33のステッ
プF321に進むことになる。そしてディスク装填が確
認されたら、再度図32のステップF307に進んで、
ライトプロテクト状態のチェックからチェックをやり直
す。
【0238】一方、ユーザーがトラック消去を行う場合
も考えられるため、ステップF366でMDレコーダ1
25に対してディスク101の記録可能容量を尋ねるコ
マンドを発行し、ステップF367で受信待機、ステッ
プF368で上記ステップF312と同様の判別(ダウ
ンロードするコンテンツに十分な容量が確保されたか否
かの判別)を行っていく。
【0239】ユーザーがMDレコーダ13Aで編集操作
を行ってトラックを消去していくことで、或る時点でス
テップF368で十分な容量が確保されてたことが判別
される。その場合は容量チェックOKとなり、として
示すように図32に戻り、手順S11としての一連のチ
ェック処理を終えることになる。
【0240】この図35のステップF363〜F370
の処理は、ステップF370で変数nをインクリメント
しながら、ステップF369で変数nが或る設定値M3
を越えたと判断されるまで繰り返し実行する。従ってユ
ーザーが何の対応もとらなかった場合(ディスク入換も
しくはトラック消去を行わなかった場合)は、或る時点
でステップF369で肯定結果が出る。CPU80はこ
れをタイムオーバとし、ステップF371でダウンロー
ド禁止処理を行う。つまり上記手順10で設定されたダ
ウンロード動作の実行の保留又はキャンセルを行う。そ
してステップF372で、ユーザー宛てのメッセージを
モニタ装置14に表示させ、ディスクが容量不足のため
ダウンロード動作が禁止されたことを伝えるようにす
る。なお、ユーザーが交換のために一旦ディスクを取り
出したが、その後、或る時間を経過しても再度ディスク
を装填しなかった場合は、上記図33のステップF32
8,F329に進み、ダウンロードが中止されることに
なる。
【0241】以上の図32〜図35の処理により、ダウ
ンロードの実行にあたって、確実にダウンロードが実行
できるか否かのチェックが行われる。従ってユーザーの
ディスクの入れ忘れや、ライトプロテクトの状況、残り
容量などが原因となってダウンロードに失敗するという
事態は防止される。
【0242】また、例えばユーザーがその場にいない場
合などであって、対応処置がとれない場合にはダウンロ
ードが実行されないことになる。特にこれらのチェック
は、ダウンロード開始前に絶対にダウンロードが失敗す
る状況をチェックするという意味になり、失敗となるダ
ウンロードが開始されることを防止するものであるた
め、ユーザーが対応できない際のダウンロード中止は非
常に適切な処理となる。また特にダウンロードに対して
は課金が発生するものであるため、失敗がわかっている
ダウンロードを防止することは非常に重要となる。
【0243】ところで、各チェックによりOKとならな
かった場合の対応処理としては、ユーザーに所要の処置
を求めることとしたが、さらに必要な制御を自動的に行
うことも考えられる。例えば、MDレコーダ13Aがデ
ィスクチェンジャーシステムを装備しているような場合
は、ディスクの装填や交換をIRD12が指示して自動
的に実行させるようにしてもよい。また、ディスク10
1の記録可能容量が十分でない場合は、IRD12が自
動的にトラック消去をMDレコーダ13A側に指示し、
消去を実行させるようにしてもよい。但しこの場合は、
モニタ装置14上にメッセージを出し、ユーザーに消去
を行ってもよいか否かを尋ねるようにすることが適切で
ある。
【0244】また、チェック内容としては、上記の例以
外に、例えばMDレコーダ13Aが他の動作状態である
か否かのチェックなども考えられる。例えばMDレコー
ダ13Aが録音動作や再生動作を行っている場合には、
今回実行しようとするダウンロードとどっちを優先させ
るかを判断しなければならない。そこでIRD12はM
Dレコーダ13Aの動作状況をチェックし、録音/再生
などの動作中であれば、ユーザーにどちらを優先させる
かの判断を求めるようにする。
【0245】なお、MDレコーダ13A側のシステムコ
ントローラ111による手順S21については詳述を避
けるが、上記図32〜図35におけるCPU80の処理
におけるコマンドに対応した制御や通信処理を行うもの
となるものであって、上記説明中に述べたとおりであ
る。
【0246】2−6.ダウンロードセットアップ 続いて手順S12としてのIRD12のCPU80のダ
ウンロードセットアップ指示処理、及び手順S22とし
てのMDレコーダ13Aのシステムコントローラ111
のダウンロードセットアップ処理について、図36で説
明する。
【0247】上記手順S11までが完了すると、CPU
80の処理は図36のステップF401に進む。ここ
で、例えば上記図27のダウンロード設定処理におい
て、ステップF211の実行操作が図4のダウンロード
ボタン28を押す操作であった場合は、そのまますぐに
ダウンロードを実行することになる。一方、ステップF
211の実行操作が予約録音ボタン25を押したもので
あった場合は、予約されたコンテンツの放送のある時間
まで待機してからダウンロードを実行することになる。
【0248】従って、予約設定であった場合は、図36
のステップF401からF402に進み、タイマ69に
よる現在日時の監視処理に入る。そして、予約時刻(予
約設定されたコンテンツとしての楽曲が放送される日
時)となったら、ステップF403からF404に進
み、ダウンロードセットアップ指示に移る。一方、予約
設定ではない場合はステップF401からすぐにF40
4に進む。
【0249】ステップF404からは実際にダウンロー
ドを実行すべく、MDレコーダ13Aに対するセットア
ップ指示を開始する。まずステップF404で、CPU
80はMDレコーダ13Aに対してステイタス変化報告
要求を行う。この要求は、MDレコーダ13Aのシステ
ムコントローラ111に対して、ダウンロードモードに
入っている期間には、MDレコーダ13Aにおいて何ら
かの状態変化(例えば録音ポーズから録音状態への変化
など)があった場合には、その都度、そのステイタス変
化を報告するように要求するものである。
【0250】このようなステイタス変化報告要求があっ
たら、システムコントローラ111側では処理をステッ
プF451からF452に進め、ダウンロードモード期
間中はステイタス変化を報告するように通信モードをセ
ットする。そしてその動作を行ったら、ステップF45
3でステイタス変化報告要求を了承した旨の報告をCP
U80に対して行う。
【0251】CPU80は、ステップF405で了承報
告を受けたら、続いてステップF406でシステムコン
トローラ111に対してダウンロードセットアップ指示
を行う。このセットアップ指示は、システムコントロー
ラ111がダウンロードの開始準備として、ダウンロー
ドモードに移行すること、ディスク101上での記録を
開始する位置にアクセスしてそこで録音ポーズ状態で待
機すること、及び、それ以降は、システムコントローラ
111側で入力されてくるATRACデータを監視し、
その監視結果に応じてダウンロード記録動作の開始、終
了を実行すべきこと、を求めるコマンドとなる。またセ
ットアップ指示を行ったら、ステップF407で、IE
EE1394インターフェース60から、ダウンロード
するコンテンツとしてのATRACデータの出力を開始
させる。つまり、例えば受信される10チャンネルのA
TRACデータのうちから選択されたチャンネルのAT
RACデータのみを出力させるようにする。
【0252】CPU80のステップF406によるセッ
トアップ指示があると、システムコントローラ111で
は、処理をステップF454からF455に進め、まず
ダウンロードモード状態にセットするとともに、記録開
始位置にヘッド(光学ヘッド103及び磁気ヘッド12
1)をアクセスさせ、その位置で録音ポーズ状態とする
制御を行う。続いてステップF456で、IEEE13
94インターフェース125を介して入力されてくるA
TRACデータの監視処理を開始する。ダウンロードモ
ード中にシステムコントローラ111が行うATRAC
データの監視処理としては、図12、図13に示したT
Sパケット単位での監視処理であり、具体的には、図1
3に示したデータスタートインジケータ、データエンド
インジケータ、PESデータカウンタ、プレゼントPE
Sナンバの監視、及び図12のトランスポートパケット
ヘッダにおけるトランスポートエラーインジケータの監
視となる。また、IEEE1394インターフェース1
25においては入力されるATRACデータに関して、
図13、図14で説明したチェックサムデータによるエ
ラー検出も行うことになる。
【0253】システムコントローラ111は以上のセッ
トアップ処理が完了したら、ステップF457でセット
アップ完了報告を行う。そして手順S23に進む。また
IRD12のCPU80は、このセットアップ完了報告
を受けたら、ステップF408から手順S13に進むこ
とになる。
【0254】以上のように本例のダウンロードセットア
ップは、IRD12がMDレコーダ13Aに対してダウ
ンロード実行の指示を行うものであり、しかもそれはM
Dレコーダ13A側で自主的にダウンロード記録の開
始、終了等を制御することを要求するものとなる。ま
た、ステイタス変化を報告させるようにすることで、以
降開始されるダウンロード動作中に、IRD12側でM
Dレコーダ13Aの動作状況を把握できるようにするも
のとなる。
【0255】2−7.ATRACダウンロード 続いて実際のATRACデータのダウンロードが行われ
る手順S13、手順S23を図37で説明する。このダ
ウンロード動作は、上記セットアップ処理により、MD
レコーダ13A側で開始/終了等が制御されることにな
る。そしてIRD12側では、単にダウンロードすべき
ATRACデータをIEEE1394インターフェース
60で選択させて出力させるのみとなる。但し、ダウン
ロードの進捗状況をユーザーに伝えるための所要の処理
を行う。
【0256】上記図36のステップF456で監視処理
を開始した後、MDレコーダ13Aのシステムコントロ
ーラ111は、図37のステップF551で、入力され
るATRACデータについてダウンロードする楽曲の開
始タイミングを待機している。つまりTSパケットにお
けるデータスタートインジケータ=「1」が検出される
ことを待機する。そしてその開始タイミングを検出した
ら、ステップF552に進み、そのTSパケットにおけ
るATRACデータからディスク101への記録を開始
する。そしてこれによってステイタス変化が生じたこと
になるため、ステップF553で、そのステイタス変
化、つまり録音状態への移行をCPU80に報告する。
【0257】録音が開始された以降は、システムコント
ローラ111は、ステップF554でのATRACデー
タの終了の監視、ステップF555でのCPU80から
の時間データ要求、ステップF556でのエラー発生状
況の監視を継続的に実行することになる。
【0258】ステップF553でのステイタス変化、つ
まり録音状態への移行が報告されたら、CPU80は、
ダウンロードが開始されたことをモニタ装置14に表示
させるとともに、処理をステップF501からF502
に進め、内部タイマをリセットし、タイムカウントをス
タートさせる。これはダウンロード進捗状況表示のため
の時間データ要求を一定時間毎に実行するためのタイム
カウント動作である。その後、ステップF503でシス
テムコントローラ111から録音を終了したことを示す
ステイタス変化の報告の有無の監視、ステップF504
でエラー発生報告の監視、ステップF505でタイムカ
ウントにより所定時間経過したか否かの監視を行う。
【0259】MDレコーダ13A側で適正にダウンロー
ドが継続されている期間は、その進捗状況をIRD12
側(モニタ装置14)で表示する処理を行うが、まずこ
の処理について説明する。タイムカウントにより所定時
間が経過したことを検出したら、CPU80の処理はス
テップF505からF506に進み、システムコントロ
ーラ111に対して、現在ダウンロード中のATRAC
データに関する時間データ(HMS(時分秒):楽曲の
先頭を0分0秒とした時間データ)を要求する。システ
ムコントローラ111はこの要求があったら、ステップ
F555からF559に進み、現在録音しているATR
ACデータの時間位置としての時分秒を確認して、その
時間データをCPU80に伝える。なお、ATRACデ
ータは実時間の約4倍速のデータであり、その4倍速A
TRACデータをそのまま録音していくものであるた
め、報告する時間データは、ダウンロード実行中の実時
間ではなく、ATRACデータを実際に再生演奏する際
の実時間に相当する値である。この時間データは、録音
しているディスク上のアドレスや、もしくはATRAC
データに含まれているデータアドレスなどから判別でき
る。
【0260】時間データ(HMS)が報告されたら、C
PU80はステップF507からF508に進み、その
時間データに基づいて、モニタ装置14にダウンロード
進捗状況の表示を実行させる。この表示は、例えばその
ATRACデータ(楽曲)の総演奏時間を100%とし
て、現在の記録時間位置を提示するものである。表示例
を図38に示す。図38(a)は、例えば図4(a)の
ような表示状態に重ねて、パーセンテージとしてのダウ
ンロード進捗状況表示21Fを実行している例である。
また図38(b)は、図4(b)のような表示状態にお
いて、例えばバーグラフ形態でダウンロード進捗状況表
示21Fを実行している例である。もちろん表示態様
は、これら以外に多様に考えられ、いづれにしてもユー
ザーがその楽曲のダウンロードの完了までの経過状態を
把握できるような表示を行うものとすればよい。
【0261】ステップF508で表示制御処理を行った
ら、ステップF502に戻ってタイマのリセット/スタ
ートを行う。そして再び所定時間を経過したら、ステッ
プF505からF506、F507、F508の処理を
行うことになる。従って例えば所定時間を1分とする
と、表示画面上では1分ごとに進捗状況としてのパーセ
ンテージが上がっていくような表示が行われ、ユーザー
にとって、あとどれくらいでダウンロードが完了するか
が大まかに把握できることになる。もちろん表示更新の
ための所定期間を、例えば30秒毎、10秒毎、5秒ご
となど、より短い期間としてもよい。短くするほど、パ
ーセンテージ表示の変化がよりスムースなものとなる。
【0262】次にダウンロード記録実行中におけるシス
テムコントローラ111によるエラー監視について説明
する。システムコントローラ111は、供給されるAT
RACデータのTSパケット毎について、図13に示し
たPESデータカウンタとプレゼントPESナンバを確
認している。この2つの値により、TSパケットの連続
性が確認できるため、もし何らかの事情で或るTSパケ
ットが入力されなかったような場合は、そのTSパケッ
トのATRACデータの欠落を認識できる。そこで、そ
のような連続性エラーが確認された場合は、システムコ
ントローラ111の処理はステップF556からF56
0に進み、CPU80に対してエラー発生報告を行う。
そして、そのようにエラーが発生したままでダウンロー
ドを続行することは適切でないため、後述する手順S2
6に進むことになる。一方、エラー発生報告を受けたC
PU80側では、ステップF504から後述する手順S
16に進む。
【0263】なお、システムコントローラ111が監視
するエラーとしては、このようなデータ連続性のチェッ
ク以外にも同時に行うようにしてもよい。例えばTSパ
ケットヘッダのトランスポートエラーインジケータを監
視していれば、そのTSパケットのATRACデータの
信頼性を判断できる。従って信頼性のないATRACデ
ータが入力された際には、エラー発生と判断するように
してもよい。また、TSパケットに含まれるチェックサ
ムデータによるエラー検出も行うため、それによるエラ
ー検出があった場合は、エラー発生とする。
【0264】さらに、このように入力されるATRAC
データ上のエラーのみならず、当然ながらMDレコーダ
13A側の動作エラー(記録データに影響を与える動作
エラー)があった場合も、エラー発生として処理を行う
ことも考えられる。
【0265】ATRACデータのダウンロードがエラー
なく継続されると、或る時点でシステムコントローラ1
11は、TSパケット内のデータエンドインジケータ=
「1」という状態を検出することになる。それは、その
TSパケットが楽曲の最後のPESパケット内のもので
あることを意味するため、そのPESパケットの最後の
TSパケットを受信した時点で、処理をステップF55
4からF557に進め、その最後のTSパケットのAT
RACデータを最後としてディスク101への記録動作
を終了させる。そしてそれはステイタス変化が生じたこ
とになるため、ステップF558へ、録音状態から停止
状態へステイタス変化が起こった旨の報告を行う。そし
て手順S24に進む。
【0266】CPU80では、録音が終了したことを示
すステイタス変化報告を受けたら、処理をステップF5
03から手順S14に進めることになる。
【0267】以上のように、手順S13、手順S23と
してダウンロード実行中の処理が行われる。そしてこの
ようなダウンロード記録は、開始・終了がMDレコーダ
13A側で制御されるため、IRD12側の処理負担は
小さいものとなる。つまり、ダウンロード動作に関して
は、単にダウンロード対象となったATRACデータを
供給するのみで、後は開始/終了の報告を待っていれば
よい。
【0268】また、記録実行中には、ダウンロード進捗
状況をモニタ装置14で表示させることにより、ユーザ
ーに適切に進捗状況を提示でき、ユーザーにとってダウ
ンロード動作をわかりやすいものとすることができる。
なお、進捗状況の表示に関しては、例えばダウンロード
実行中の実経過時間(実際のダウンロード動の経過時
間)や、ATRACデータとしての時間位置(楽曲内で
の経過時間位置)の一方又は両方を同時に表示するよう
にしてもよい。またこの例では4倍速ATRACデータ
のダウンロードに関して述べたが、ATRAC入力非対
応の機器(例えば図20のMDレコーダ13E、13
F、13Gなど)で、実時間で供給されるオーディオデ
ータをダウンロードしていく場合にも、当然同様の進捗
状況表示を行うことができる。もちろんオーディオデー
タをストレージデバイス13に対して低速で供給した
り、バースト的に供給するような場合でも、進捗状況表
示は可能である。
【0269】さらに、MDレコーダ13A側の表示部1
29など、ストレージデバイス13側に表示機能がある
場合は、その表示機能により同様の進捗状況表示を行う
ようにしてもよい。その場合は、現在記録しているAT
RACデータが何%の時間位置であるかをシステムコン
トローラ111が把握できるようにするため、CPU8
0がシステムコントローラ111に、その楽曲の総演奏
時間情報を伝えておく必要がある。
【0270】また本例では、何らかのエラーが発生して
適正にダウンロードが実行できなくなった場合には、シ
ステムコントローラ111がCPU80にエラー報告す
るとともに、処理を後述する手順S16、S26に進め
るようにすることで、適切な対応がとれる。
【0271】2−8.管理/付加情報のダウンロード及
び終了処理 手順S14、手順S24としての処理例を図39、図4
0で説明する。上記手順S13、手順S23により、A
TRACデータのディスク101への記録が正常に終了
された場合は、続いてそのATRACデータに関する管
理情報や、付加情報をディスク101に記録する処理に
移る。
【0272】通常、MDレコーダ13Aでは、ATRA
Cデータの記録に関するU−TOCセクター0の管理情
報、即ちトラックナンバに応じた記録位置としてのスタ
ートアドレス、エンドアドレス、トラックモード等は、
記録終了時にそのデータを生成して、U−TOCセクタ
ー0の更新を行うものであるが、このIRD12からの
指示によるダウンロードモードの場合は、トラックモー
ドのデータをIRD12から受け取ることになる。
【0273】即ち図39のステップF601で、IRD
12のCPU80は、ダウンロードしたATRACデー
タに関するトラックモードデータをシステムコントロー
ラ111に送信する。例えば図13に示したFDFに記
述されたコピーライト、オリジナル/コピー、ステレオ
/モノ、エンファシスなどに応じて、8ビットのトラッ
クモードデータ(ミニディスクシステムにおけるU−T
OCフォーマットに即したトラックモードデータ)を生
成し、送信する。またそれを用いてのU−TOCセクタ
ー0の更新の指示を行う。
【0274】システムコントローラ111では、このよ
うなトラックモードデータ及びコマンドが受信された
ら、ステップF651からF652に進んで、例えばR
AM113に保持している、ディスク101に関するU
−TOCセクター0の更新を行う。つまり供給されたト
ラックモードとともに、記録動作にかかるスタートアド
レス、エンドアドレスを、今回記録したATRACデー
タのトラックナンバに対応させて記述する。
【0275】なお実際にディスク101上でのU−TO
Cセクターの書換は、例えばディスク101がイジェク
トされる際や、MDレコーダ13Aの電源がオフとされ
る際などでよいが、この時点で、実際にディスク101
上でのU−TOC更新を行うようにしてもよい。以下説
明する他のU−TOCセクターデータやAUX−TO
C,AUXデータなども同様である。但し、AUXデー
タに関してはRAM113の容量に鑑みて、IRD12
から供給された時点でディスク101に書き込むことが
適切な場合がある。
【0276】システムコントローラ111はU−TOC
セクター0に関する処理を終えたら、ステップF653
でCPU80に対して完了報告を行う。この完了報告を
受けたら、CPU80は処理をステップF602からF
603に進め、続いてU−TOCセクター1又はセクタ
ー4に記述すべきトラックネームデータ(つまり曲名)
を送信するとともに、これらU−TOCセクター1以降
の処理をシステムコントローラ111に指示する。
【0277】システムコントローラ111では、このよ
うなトラックネームデータ及びコマンドが受信された
ら、ステップF654からF655に進んで、RAM1
13に保持している、ディスク101に関するU−TO
Cセクター1,2,4の更新を行う。つまり供給された
トラックネームデータや、システムコントローラ111
が把握している現在日時データにより、今回記録したA
TRACデータのトラックナンバに対応させてトラック
ネーム、録音日時等を記述する。そしてシステムコント
ローラ111はU−TOCセクター1以降のU−TOC
セクターに関する処理を終えたら、ステップF656で
CPU80に対して完了報告を行う。そしてで示すよ
うに図40のステップF657以降に進む。ステップF
657以降ではシステムコントローラ111は、ステッ
プF657でテキストデータ及び記録指示コマンドの受
信の監視、ステップF660でのイメージデータ及び記
録指示コマンドの監視、ステップF663でのダウンロ
ード終了指示の監視を行うことになる。
【0278】ステップF656でシステムコントローラ
111が発する完了報告を受けたら、CPU80は処理
を図39のステップF604からで示すように図40
のステップF605に進める。まずステップF605で
は、今回ダウンロードしたATRACデータに付随する
付加情報として放送されてきたテキストデータが存在す
るか否かを確認する。例えば楽曲の歌詞データやアーテ
ィストのプロフィール、アルバムのライナーノートのよ
うなテキストデータである。これらのデータは図6に示
したように音声付加情報として放送されている。今回ダ
ウンロードしたATRACデータに付随するテキストデ
ータが存在しなければステップF608に進むが、存在
すれば、ステップF606に進んで、システムコントロ
ーラ111に対してそのテキストデータを送信するとと
もに記録指示コマンドを発行する。
【0279】このようにステップF606によるテキス
トデータ及びコマンドが発行された場合は、システムコ
ントローラ111はステップF657からF658に進
み、そのテキストデータを、今回のダウンロードデータ
としてディスク101に記録されたトラックに対応する
AUXテキストファイルのデータとしてディスク101
のAUXエリアに記録する。もちろんこれに応じて、そ
のファイルの管理情報となるデータを、AUX−TOC
に記述する。そのような処理が完了したら、ステップF
659でCPU80に対して完了報告を行う。CPU8
0は、ステップF607で、この完了報告を待ってか
ら、処理をステップF608に進める。
【0280】CPU80はステップF608では、今回
ダウンロードしたATRACデータに付随する付加情報
として放送されてきたイメージデータが存在するか否か
を確認する。例えば楽曲のアルバムジャケットやアーテ
ィストの写真画像のようなイメージデータである。これ
らのデータも図6に示した音声付加情報として放送され
ている。今回ダウンロードしたATRACデータに付随
するテキストデータが存在しなければステップF611
に進むが、存在すれば、ステップF609に進んで、シ
ステムコントローラ111に対してそのイメージデータ
を送信するとともに記録指示コマンドを発行する。
【0281】このようにステップF609によるイメー
ジデータ及びコマンドが発行された場合は、システムコ
ントローラ111はステップF660からF661に進
み、そのイメージデータを、今回のダウンロードデータ
としてディスク101に記録されたトラックに対応する
AUXイメージファイルのデータとして、ディスク10
1のAUXエリアに記録する。もちろんこれに応じて、
そのファイルの管理情報となるデータを、AUX−TO
Cに記述する。そのような処理が完了したら、ステップ
F662でCPU80に対して完了報告を行う。CPU
80は、ステップF610でこの完了報告を待って、処
理をステップF611に進める。
【0282】ステップF611に進む時点で、CPU8
0での手順S14としての処理が終了され、続いて手順
S15としてのダウンロード終了処理に移る。即ちステ
ップF611でダウンロード終了指示のコマンドをシス
テムコントローラ111に送る。
【0283】このダウンロード終了指示が受信される
と、システムコントローラ111でも手順S24として
の処理が終了され、手順S25のダウンロード終了処理
として、ステップF663からF664に進む。そして
一連のダウンロード動作が完了されたとして、ダウンロ
ードモードを終了させる処理を行う。さらに終了処理に
伴いステップF665で、CPU80に対して終了報告
を行う。以上によりシステムコントローラ111側での
ダウンロードモード処理が終了される。一方CPU80
では、ステップF612で終了報告を待機しており、シ
ステムコントローラ111からの終了報告があったら、
一連のダウンロード処理を終了する。このときモニタ装
置14にダウンロード終了の旨を表示する。
【0284】以上の処理からわかるように、本例のダウ
ンロード動作としては、ATRACデータのダウンロー
ドに付随して、トラックモード、トラックネーム、テキ
ストデータ、イメージデータも、IRD12からMDレ
コーダ13Aに供給され、ATRACデータに関連づけ
られてディスク101に記録されることになる。即ちダ
ウンロードを楽曲の販売として考えたときに、単なる音
声データだけでなく付随する文字や画像データも提供さ
れることで、ユーザーに対するサービスを充実したもの
とすることができる。また、特にトラックモードとして
放送に重畳されたデータ、例えばコピーライト情報など
放送局側(コンテンツ提供側)が付与した情報を記録さ
せることで、著作権保護や好適な再生条件の設定などに
も好適である。
【0285】2−9.エラー発生時の処理 次に上述したように手順S13、手順S23においてエ
ラー発生が確認され、手順S16、手順S26に進んだ
場合の処理をず41で説明する。
【0286】まずIRD12側では、図37のステップ
F504から手順S16に進んだ時には、図41のステ
ップF701として、エラーメッセージを表示する制御
を行う。即ちモニタ装置14においてユーザーに対して
例えば「ダウンロード中にエラーが発生しました。ダウ
ンロードをやり直します」というようなメッセージを表
示させる。そしてステップF702で、実際にダウンロ
ードのリトライが可能であるか否かを判別する。例えば
ATRACデータの放送は、図6で説明したように1イ
ベントとしての放送期間内に繰り返し放送されてくるた
め、ダウンロードが失敗しても、そのイベント期間内で
あれば、また同じATRACデータが放送されてくる。
従って次にくる同一楽曲の先頭位置となるタイミングか
らダウンロードリトライが可能である。ところが、その
楽曲についてのイベント内の最後のATRACデータの
ダウンロード中にエラーが生じた場合は、リトライ不能
となる。また、発生したエラーが単にデータ上のエラー
であればリトライ可能であるが、MDレコーダ13A側
の故障などの場合は、リトライ不能となる場合がある。
【0287】CPU80はこれらの事情を判別して、リ
トライ可能であればステップF703から手順S12に
進む。即ち再度ダウンロードセットアップからやり直す
ようにする。
【0288】一方、システムコントローラ111側で
は、エラー発生を検出してステップF751に進んだ場
合は、まずATRACデータのディスク101への記録
動作を中止させる。そしてステップF752で、途中ま
で記録されていたATRACデータを消去された状態と
する。なお、実際にはU−TOCセクター0が更新され
ない限りはディスク101に記録が行われたとみなされ
ないため、ここでの処理は現在の記録位置として把握し
ているアドレスをシステムコントローラ111が内部的
にクリアするのみでよい。そして特にCPU80からダ
ウンロード中止指示がなければ手順S22に進み、手順
S12としてのCPU80からの指示に応じて上述した
セットアップ動作を再度行う。即ちこのような場合は、
エラー発生の場合に、一旦ダウンロードが中断される
が、その後リトライが実行されることになる。
【0289】ところが上記したような何らかの事情でリ
トライが不可能である場合は、CPU80は処理をステ
ップF704に進めて、まずユーザーに対してダウンロ
ード不能のメッセージを提示する。即ちモニタ装置14
に例えば「ダウンロードのやり直しができません。ダウ
ンロードを中止します」というようなメッセージ表示を
行う。そしてステップF705でシステムコントローラ
111に対してダウンロードの中止の指示を行う。この
ような場合システムコントローラ111では処理はステ
ップF753からF754に進むことになり、ダウンロ
ード動作が中止されたとして、ダウンロードモードを終
了させる処理を行う。さらに終了処理に伴いステップF
755で、CPU80に対して終了報告を行う。即ちシ
ステムコントローラ111側でのダウンロードモード処
理が終了される。一方CPU80では、ステップF70
6で終了報告を待機しており、システムコントローラ1
11からの終了報告があったら、一連のダウンロード処
理を中止終了する。
【0290】以上の処理からわかるように、たとえダウ
ンロード中にデータエラーが発生しても、多くの場合は
ダウンロードリトライが行われることになり、ユーザー
の要求するダウンロード動作が正確に実現される。ま
た、エラー発生時にそのままダウンロードを続行しない
ことはダウンロードデータの品質保持につながり、デー
タ販売システムとして好適なものとなる。さらに、リト
ライが不可能な場合は、ユーザーにその旨を正しく伝え
るとともに、ダウンロードを中止することで、不適切な
データをユーザーに販売してしまうことがないようにで
きる。
【0291】なお、リトライ動作としては、例えばエラ
ー発生時までに録音したATRACデータをそのまま有
効データとして用いる例も考えられる。即ちステップF
752の処理では、システムコントローラ111はエラ
ー発生直前のアドレス(例えばTSパケット又はPES
パケットのナンバー)を記憶しておくようにし、またデ
ィスク101上の記録位置もそのポイントでホールドし
ておく。そしてリトライ時には、そのアドレス(TSパ
ケット又はPESパケット)までのATRACデータの
入力が確認されたら、その次のパケットのデータを起点
として、ディスク101上の次のアドレス位置から記録
を再開するようにする方式である。
【0292】また、リトライが不能と判断されることを
少なくするための処理として次のような動作も考えられ
る。例えばMDレコーダ13A側の故障などによりエラ
ーとなった場合は、他の機器(例えばMDレコーダ13
B)に対してリトライ動作としてのダウンロードを実行
するようにする。また、イベント内の最後のATRAC
データの放送でエラーが生じ、リトライ不能となった場
合は、そのダウンロード動作を予約登録として、後日同
一の楽曲が放送される際に自動的にダウンロードさせる
ような処理も考えられる。
【0293】以上、実施の形態としての構成及び処理例
を詳述してきたが、具体的な処理例は上記例に限らず多
様に考えられることはいうまでもない。また機器間の通
信方式、通信コマンドも上記例に限定されるものではな
い。さらにIRD12とストレージデバイス13が別体
である例で説明したが、これらが一体的な機器とされる
場合もありうる。
【0294】また、放送の送信/受信システムとしては
DSM−CC方式を採用した場合に限定されるものでは
なく、実施の形態において説明した送信フォーマットに
準ずる伝送方式であれば本発明の適用が可能とされる。
また、本発明が適用されるシステムとしてもデジタル衛
星放送システムに限定されるものではなく、例えばケー
ブルテレビジョンなどの放送や、インターネット等にお
いて適用することも可能である。
【0295】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、情報受
信装置が接続機器状況を管理するために、接続された各
ストレージデバイスについての例えばID情報、機器タ
イプ、所定のデータ方式でのデータ入力に対応できるか
否かの情報などを、デバイス情報記憶手段に記憶(例え
ば上記IDテーブルとして記憶)させるようにしている
ため、これによって接続機器の状況を正確に判別でき
る。従って選択制御手段は、このようなデバイス情報記
憶手段に記憶されたデータを用いて、例えばダウンロー
ド先として選択できるストレージデバイスのリストアッ
プを適切に実行することができ、ユーザーに対して機器
の選択肢として提示できるとともに、リスト表示に対す
る選択入力のためユーザーの操作を簡易なものとするこ
とができる。また選択制御手段が例えばダウンロード用
途などに適したリストアップを行うことができるため、
ユーザーに対して不適切な選択肢が提示されてしまうよ
うなことも防止され、またこれによって不適切な選択が
おこなわれることも防止されるため、信頼性の高いダウ
ンロードシステムを構築できる。
【0296】また、接続された機器に対して名称情報を
登録しておき、例えばリスト表示などに利用すること
で、ユーザーにとってわかりやすい選択操作を実現でき
る。特に上記ニックネームなどのようにユーザー入力に
よる名称情報を登録できるようにすることは、機器リス
ト表示などにおいてユーザーが機器を明確に判別でき、
選択操作を一層明確かつ簡易なものとすることができ
る。
【0297】また或るストレージデバイスの接続が解除
された場合には、デバイス情報記憶手段における、その
ストレージデバイスに対応する情報として、非接続を示
すデータを記憶させるようにしている。これは、接続が
解除されてもそのストレージデバイスの情報は保持され
ていることを意味し、かつその上でその機器が接続され
ていないことを識別できるものとなる。従って情報受信
装置は、一旦接続された機器の情報はその後保持できる
とともに、実際の接続状況を正確に把握できる。またそ
の機器が再度接続された場合には、その機器の機器タイ
プなどの情報は既に記憶済であるので再度取り込む必要
はなく、情報の収集/判別やデバイス情報記憶手段への
情報書込は軽減されるという利点がある。さらに、例え
ばユーザーが過去に入力し登録させた名称データ(ニッ
クネームデータ)を、再接続時にそのまま有効データと
して使用できることにもなり、ユーザーの名称データの
入力の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のデジタル衛星放送受信シ
ステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】実施の形態における受信設備の構築例を示すブ
ロック図である。
【図3】実施の形態のIRDのためのリモートコントロ
ーラの外観を示す正面図である。
【図4】放送画面とGUI画面との切り換えを示す説明
図である。
【図5】地上局の構成例を示すブロック図である。
【図6】地上局から送信されるデータを示すチャート図
である。
【図7】送信データの時分割多重化構造を示す説明図で
ある。
【図8】DSM−CCによる送信フォーマットを示す説
明図である。
【図9】トランスポートストリームのデータ構造図であ
る。
【図10】PSIのテーブル構造を示す説明図である。
【図11】PESパケットの説明図である。
【図12】TSパケットの説明図である。
【図13】TSパケットのデータボディの説明図であ
る。
【図14】TSパケットのデータボディのチェックサム
データの説明図である。
【図15】実施の形態のIRDの構成を示すブロック図
である。
【図16】データサービスのディレクトリ構造の一例を
示す説明図である。
【図17】実施の形態のIRDに接続されるMDレコー
ダのブロック図である。
【図18】ミニディスクのクラスタフォーマットの説明
図である。
【図19】ミニディスクのエリア構造の説明図である。
【図20】実施の形態における受信設備の構築例を示す
ブロック図である。
【図21】実施の形態のIRDの機器接続時の処理のフ
ローチャートである。
【図22】実施の形態のIRDの機器接続解消時の処理
のフローチャートである。
【図23】実施の形態のIRDのニックネーム入力モー
ド処理のフローチャートである。
【図24】実施の形態のIDテーブルの説明図である。
【図25】実施の形態のダウンロード処理手順の説明図
である。
【図26】実施の形態のダウンロード処理手順の説明図
である。
【図27】実施の形態のダウンロード設定処理のフロー
チャートである。
【図28】実施の形態の機器リスト表示例の説明図であ
る。
【図29】実施の形態の機器リスト表示例の説明図であ
る。
【図30】実施の形態の機器リスト表示例の説明図であ
る。
【図31】実施の形態の機器リスト表示例の説明図であ
る。
【図32】実施の形態のダウンロード実行のためのチェ
ック/指示処理のフローチャートである。
【図33】実施の形態のディスク装填チェック処理のフ
ローチャートである。
【図34】実施の形態のライトプロテクトチェック処理
のフローチャートである。
【図35】実施の形態のディスク容量チェック処理のフ
ローチャートである。
【図36】実施の形態のダウンロードセットアップ時の
処理のフローチャートである。
【図37】実施の形態のATRAC記録時の処理のフロ
ーチャートである。
【図38】実施の形態のダウンロード進捗状況表示例の
説明図である。
【図39】実施の形態の管理/付加情報記録時の処理の
フローチャートである。
【図40】実施の形態の管理/付加情報記録時の処理の
フローチャートである。
【図41】実施の形態のエラー発生時の処理のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 地上局、2 衛星、3 受信設備、5 課金サー
バ、6 テレビ番組素材サーバ、7 楽曲素材サーバ、
8 音声付加情報サーバ、9 GUIデータサーバ、1
0 キー情報サーバ、11 パラボラアンテナ、12
IRD、13 ストレージデバイス、13A,13B,
13E,13F,13G MDレコーダ、14 モニタ
装置、16 IEEE1394バス、21A テレビ番
組表示エリア、21B リスト、21C テキスト表示
エリア、21D ジャケット表示エリア、22 歌詞表
示ボタン、23 プロフィール表示ボタン、24 情報
表示ボタン、25 予約録音ボタン、26 予約済一覧
表示ボタン、27 録音履歴ボタン、28 ダウンロー
ドボタン、31 テレビ番組素材登録システム、32楽
曲素材登録システム、33 音声付加情報登録システ
ム、34 GUI用素材登録システム、35 AVサー
バ、36A MPEGオーディオエンコーダ、36B
ATRACエンコーダ、37 音声付加情報データベー
ス、38 GUI素材データベース、39 テレビ番組
送出システム、40A MPEGオーディオサーバ、4
0B MPEGオーディオサーバ、41 音声付加情報
送出システム、42 GUIオーサリングシステム、4
3A MPEGオーディオ送出システム、43B AT
RACオーディオ送出システム、44 DSM−CCエ
ンコーダ、45 マルチプレクサ、46 電波送出シス
テム、51 チューナ/フロントエンド部、52 デス
クランブラ、53 トランスポート部、54 MPEG
2オーディオデコーダ、54A メモリ、55 MPE
G2ビデオデコーダ、55A メモリ、56 D/Aコ
ンバータ、57 スイッチ回路、58 表示処理部、5
9 光デジタル出力インターフェイス、60 IEEE
1394インターフェイス、61 マンマシンインター
フェイス、62 ICカードスロット、63 モデム、
64 リモートコントローラ、65 ICカード、66
赤外線インターフェース、67 コントロールライン
インターフェース、68 不揮発性メモリ、69 タイ
マ、70 デマルチプレクサ、71 キュー、81 制
御処理部、82 DeMUXドライバ、83 DSM−
CCデコーダブロック、84 MHEGデコーダブロッ
ク、90 メインメモリ、91 DSM−CCバッフ
ァ、101 ディスク、111 システムコントロー
ラ、125 IEEE1394インターフェース、12
6 コントロールラインインターフェース、127 赤
外線インターフェース、128 光デジタル入力インタ
ーフェース、129 表示部、201 電源キー、20
2 数字キー、203 画面表示切換キー、204 イ
ンタラクティブ切換キー、205a 矢印キー、205
EPGキーパネル部、206 チャンネルキー、T1
入力端子、T2 アナログビデオ出力端子、T3 ア
ナログオーディオ出力端子、T4 アナログオーディオ
出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA20 FA24 FA29 GB38 JA21 KA05 LA14 5C064 BA07 BB10 BC16 BC20 BC25 BD05 BD08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信されてきたデータを受信する受信手
    段と、 受信データから所要のデータを抽出し、接続されている
    ストレージデバイスに供給して記録媒体に記録させるこ
    とのできる記録データ供給手段と、 接続された個々のストレージデバイスに関する情報をそ
    れぞれ記憶するデバイス情報記憶手段と、 当該情報受信装置に接続された個々のストレージデバイ
    スに関する情報を入手し、前記デバイス情報記憶手段に
    記憶させるデバイス情報管理手段と、 前記記録データ供給手段からデータを供給するストレー
    ジデバイスを決定するために、前記デバイス情報記憶手
    段に記憶された情報を用いて、ストレージデバイスの選
    択に関する所定の処理を行う選択制御手段と、 を備えたことを特徴とする情報受信装置。
  2. 【請求項2】 前記デバイス情報管理手段は、当該情報
    受信装置に接続されたストレージデバイスからID情報
    を得、そのID情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶
    させることを特徴とする請求項1に記載の情報受信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記デバイス情報管理手段は、当該情報
    受信装置に接続されたストレージデバイスの機器タイプ
    を判別し、前記デバイス情報記憶手段に記憶させること
    を特徴とする請求項1に記載の情報受信装置。
  4. 【請求項4】 前記デバイス情報管理手段は、当該情報
    受信装置に接続されたストレージデバイスが所定のデー
    タ方式でのデータ入力に対応できるか否かを判別し、そ
    の対応可否情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報受信装置。
  5. 【請求項5】 前記デバイス情報管理手段は、当該情報
    受信装置に接続されたストレージデバイスに対して名称
    データを生成し、その名称データを前記デバイス情報記
    憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の
    情報受信装置。
  6. 【請求項6】 前記デバイス情報管理手段は、当該情報
    受信装置に或るストレージデバイスが接続された際に、
    そのストレージデバイスに関する情報の収集又は判別又
    は生成を行い、前記デバイス情報記憶手段への記憶を実
    行させることを特徴とする請求項1に記載の情報受信装
    置。
  7. 【請求項7】 ストレージデバイスの選択及び名称デー
    タの入力を行うことのできる入力手段を備え、 前記デバイス情報管理手段は、前記入力手段により入力
    された名称データを、前記入力手段からの操作で選択さ
    れたストレージデバイスに対応する名称データとして、
    前記デバイス情報記憶手段に記憶させることを特徴とす
    る請求項1に記載の情報受信装置。
  8. 【請求項8】 前記デバイス情報管理手段は、当該情報
    受信装置に対して或るストレージデバイスの接続が解除
    された場合には、前記デバイス情報記憶手段における、
    そのストレージデバイスに対応する情報として、非接続
    を示すデータを記憶させることを特徴とする請求項1に
    記載の情報受信装置。
  9. 【請求項9】 ストレージデバイスの選択入力を行うこ
    とのできる入力手段と、 所定の表示装置部に表示データを供給して表示出力させ
    る表示データ出力手段とを備え、 前記選択制御手段は、前記デバイス情報記憶手段に記憶
    された情報からストレージデバイスのリストデータを生
    成し、該リストデータを表示データとして前記表示デー
    タ出力手段から出力させるとともに、表示されたリスト
    データに対する前記入力手段による選択入力に応じて、
    前記記録データ供給手段からデータ供給を行うストレー
    ジデバイスを決定することを特徴とする請求項1に記載
    の情報受信装置。
  10. 【請求項10】 前記選択制御手段は、前記デバイス情
    報記憶手段に記憶された情報としての、各ストレージデ
    バイスについての、機器タイプの情報、接続状況の情
    報、所定のデータ方式のデータの入力対応の可否の情
    報、の一部又は全部を参照して前記リストデータを生成
    することを特徴とする請求項9に記載の情報受信装置。
  11. 【請求項11】 前記選択制御手段は、前記デバイス情
    報記憶手段に記憶された情報としての、各ストレージデ
    バイスの名称データを用いて前記リストデータを生成す
    ることを特徴とする請求項9に記載の情報受信装置。
  12. 【請求項12】 送信されてきたデータを受信し、受信
    データから所要のデータを抽出して接続されているスト
    レージデバイスに供給し、記録媒体に記録させることの
    できる情報受信装置において、データを供給するストレ
    ージデバイスを選択する機器選択方法として、 接続された個々のストレージデバイスに対して所要の情
    報提供を要求する情報収集手順と、 提供された情報をそのストレージデバイスに関する情報
    として記憶する記憶手順と、 前記記憶手順で記憶された個々のストレージデバイスに
    関する情報を用いて、データを供給するストレージデバ
    イスを決定するための所定の処理を行う選択制御手順
    と、 が実行されることを特徴とする機器選択方法。
  13. 【請求項13】 前記情報収集手順では、当該情報受信
    装置に接続されたストレージデバイスから、そのストレ
    ージデバイスのID情報、機器タイプ情報、所定のデー
    タ方式でのデータ入力に対応できるか否かの情報の全部
    又は一部を収集することを特徴とする請求項12に記載
    の機器選択方法。
  14. 【請求項14】 前記記憶手順では、当該情報受信装置
    に接続されたストレージデバイスに対して名称データを
    生成し、その名称データを記憶させることを特徴とする
    請求項12に記載の機器選択方法。
  15. 【請求項15】 前記情報収集手順は、当該情報受信装
    置に或るストレージデバイスが接続された際に、そのス
    トレージデバイスに関して実行されることを特徴とする
    請求項12に記載の機器選択方法。
  16. 【請求項16】 ストレージデバイスの選択及び名称デ
    ータの入力を行う選択及び入力手順を設け、 前記記憶手順では、前記選択及び入力手順で入力された
    名称データを選択されたストレージデバイスに対応する
    名称データとして記憶することができることを特徴とす
    る請求項12に記載の機器選択方法。
  17. 【請求項17】 当該情報受信装置に対して或るストレ
    ージデバイスの接続が解除された場合には、そのストレ
    ージデバイスに対応する情報として、非接続を示すデー
    タを記憶させる接続解除時記憶手順を備えたことを特徴
    とする請求項12に記載の機器選択方法。
  18. 【請求項18】 前記選択制御手順は、前記記憶手順で
    記憶された情報からストレージデバイスのリストデータ
    を生成し、該リストデータを表示データとして表示出力
    させるとともに、表示されたリストデータに対する選択
    入力に応じて、データ供給を行うストレージデバイスを
    決定することを特徴とする請求項12に記載の機器選択
    方法。
  19. 【請求項19】 前記選択制御手順は、前記記憶手順で
    記憶された情報としての、各ストレージデバイスについ
    ての、機器タイプの情報、接続状況の情報、所定のデー
    タ方式のデータの入力対応の可否の情報、の一部又は全
    部を参照して前記リストデータを生成することを特徴と
    する請求項18に記載の機器選択方法。
  20. 【請求項20】 前記選択制御手順は、前記記憶手順で
    記憶された情報としての、各ストレージデバイスの名称
    データを用いて前記リストデータを生成することを特徴
    とする請求項18に記載の機器選択方法。
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