JP2000029018A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000029018A
JP2000029018A JP10192066A JP19206698A JP2000029018A JP 2000029018 A JP2000029018 A JP 2000029018A JP 10192066 A JP10192066 A JP 10192066A JP 19206698 A JP19206698 A JP 19206698A JP 2000029018 A JP2000029018 A JP 2000029018A
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crystal panel
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polarizing plate
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JP10192066A
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Hisashi Takasu
久志 高須
Kazumasa Kurokawa
和雅 黒川
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面状光源をバックライトとして用いる透過型
液晶パネルの表示輝度が広視野角化にあたり全方位に亘
り高輝度を確保するようにした液晶表示装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 面状光源50は、板状偏光分離再結合素
子60、液晶パネル10及び偏光板20を通し面状光を
透過する。ここで、偏光分離再結合素子60は、面状光
源50からの面状光をP偏光波成分に変換して液晶パネ
ル10に入射する。なお、偏光分離再結合素子60の光
軸は偏光板20の光軸とクロスニコルの位置にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面状光源を透過型
液晶パネルのバックライトとして用いる液晶表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置においては、透過型
液晶パネルの表示輝度の高輝度化、低消費電力化、長寿
命化、小型化や低コスト化等が要求されている。特に、
液晶表示装置において液晶パネルのバックライトとして
用いられる面状光源は、液晶表示装置の構成部品として
上記要求項目のすべてに関わる重要な構成部品の一つで
ある。
【0003】面状光源の特性として、高輝度化と低消費
電力化及び長寿命化とは、互いに相反する要因である。
即ち、高輝度化を図ると、消費電力の増加及び寿命の短
縮化が発生し、一方、低消費電力化及び長寿命化を図る
と、輝度が低下するという問題が生ずる。従来の一般的
な高輝度化方法を採用した液晶表示装置としては、図8
にて示すものがある。この液晶表示装置は、透過型液晶
パネル10と、この液晶パネル10の表裏面に貼り付け
た両偏光板20、30と、液晶パネル10に偏光板30
を介し併設したプリズムレンズシート40と、面状光源
50とにより構成されている。
【0004】ここで、液晶パネル10は両電極基板1
1、12の間に反強誘電性液晶を封入して構成されてい
る。また、両電極基板11、12の各配向膜は、反強誘
電性液晶を配向すべく、後述する偏光板20の光軸方向
(反強誘電性液晶の後述する消光軸に直交する方向)に
ラビング処理されている。これにより、この液晶パネル
10では、反強誘電性液晶は、その印加電圧に応じて、
暗状態である反強誘電状態(AF状態)、明状態である
正負の両強誘電状態(+F状態及び−F状態)のいずれ
かの状態を呈する。換言すれば、反強誘電性液晶は、そ
の駆動により、液晶分子の透過軸方向を変化させること
で、その変化角度に応じて液晶パネル10の出射光強度
を変化させる。
【0005】なお、AF状態のときの反強誘電性液晶の
光軸は消光軸(図9(a)にて図示矢印AF参照)に相
当する。なお、図9(a)にて、各符号+F、−Fは、
反強誘電性液晶の明状態透過軸を表す。偏光板20の透
過軸である光軸21は、図9(a)にて図示矢印方向に
向いている。一方、偏光板30の透過軸である光軸31
は、図9(a)にて図示矢印方向(光軸21に直交する
方向)に向き、反強誘電性液晶の消光軸に平行となって
いる。
【0006】なお、偏光板20を図9(a)にて図示上
方からみたとき、両光軸21、31及び消光軸AF等
は、図9(b)にて示す位置関係となる。また、図9
(a)、(b)にて符号θは、反強誘電性液晶のチルト
角を表す。また、プリズムレンズシート40は、ポリカ
やPET等の透明フィルムの表面に微細なプリズム群を
形成してなるもので、このプリズムレンズシート40
は、面状光源50からの面状光を入射されて、この光を
必要な方向(例えば,正面の方向)に集光する。
【0007】また、面状光源50は、複数の管光源51
からの光及びこの光に対するリフレクタ52の反射光を
光拡散板53を通して面状光として全方位に向けプリズ
ムレンズシート40に入射する。なお、当該面状光は、
P偏光波成分とS偏光波成分との混合光である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記液晶表
示装置においては、上述のごとく、プリズムレンズシー
ト40が集光光を出射すると、この出射光は、偏光板3
0、液晶パネル10及び偏光板20を透過する。また、
上述のごとく、プリズムレンズシート40の集光光は、
このプリズムレンズシート40の特性のもとその正面の
方向に向かう。
【0009】具体的には、面状光源50から全方位に出
射される面状光がプリズムレンズシート40を透過する
とき、このプリズムレンズシート40は、その光学的特
性により、その発光面(正面)に対し光出射方向を直角
になるように制御する。一方、プリズムレンズシート4
0は、発光面に平行な方向の光出射方向では光を抑制す
るように制御する。
【0010】このため、面状光源50の光の総出射量に
変化がなくても、面状光がプリズムレンズシート40に
より偏光板30を通して液晶パネル10の裏面に向け集
光される。このため、液晶パネル10のその正面からみ
た表示輝度が向上する。しかし、液晶パネル10の表示
面に対する法線とのなす傾斜角度、例えば、30度程度
の方向から液晶パネル10の表示面をみると、液晶パネ
ル10の表示輝度は著しく低下する。
【0011】これは、プリズムレンズシート40の出射
光がその正面方向に制御されているためであると考えら
れる。ちなみに、プリズムレンズシート40の正面の法
線に対する傾斜角度と、この傾斜角度方向の液晶パネル
10の相対輝度との関係を調べてみたところ、図10に
て図示一点鎖線による曲線L1により示すデータが得ら
れた。
【0012】これによれば、上記傾斜角度が増大するに
応じて、面状光源50の光拡散板53の表面輝度(図1
0にて図示グラフL2参照)に比べて相対輝度が急激に
低下することが分かる。従って、プリズムレンズシート
40によっては、液晶パネル10の全方位に亘り光輝度
を得ることができず、その結果、液晶表示装置としての
表示品位を低下させるという不具合が生ずる。
【0013】このような不具合は、近年の液晶パネルの
広視野角化に対し、より一層顕著となっている。また、
反強誘電性液晶は、近年の液晶パネルの広視野角化に対
応して用いられるのであるが、当該反強誘電性液晶の光
学的特性のため、上記不具合がより一層著しい。このた
め、液晶パネルの表示面を全方位からみた表示輝度の向
上が要請される。
【0014】これに対しては、図11にて示すように、
プリズムレンズシート40に代えて、板状偏光分離再結
合素子60を偏光板30と面状光源50との間に介装す
ることが考えられる(特開平8−87011号公報参
照)。この偏光分離再結合素子60は、その光軸(透過
軸)にて、偏光板20の光軸とクロスニコルの位置(即
ち、偏光板30の光軸に平行な位置)に位置するように
配設されており、この偏光分離再結合素子60は、その
偏光分離特性により、面状光源50からの面状光を、P
偏光波成分とS偏光波成分とに分離する。
【0015】そして、この偏光分離素子60は、P偏光
波成分を透過して偏光板30に向け出射し、S偏光波成
分を、面状光源50の光拡散板53に向け反射する(図
11参照)。また、このように反射されたS偏光波成分
は光拡散板53を通りリフレクタ52により反射されて
P偏光波成分との混合光となって光拡散板53を通り偏
光分離再結合素子60に入射する。このように入射した
混合光は偏光分離再結合素子60により上述と同様にS
偏光波成分とP偏光波成分とに分離されてP偏光波成分
のみが偏光板30に向けて出射される。
【0016】これによれば、面状光源50からの面状光
のうちP偏光波成分が、偏光分離再結合素子60によ
り、偏光板30の偏光方向、即ち光軸方向に出射され
て、当該偏光板30を通り、液晶パネル10及び偏光板
20を透過する。よって、従来、偏光板30により遮断
されていた偏光成分が、偏光分離再結合素子60によ
り、当該偏光板30を透過するように変換されて液晶パ
ネル10に入射することとなる。
【0017】このため、面状光源50からの面状光に対
する利用率が高くなり、液晶パネル10の全方位からみ
た輝度が高くなる。なお、偏光分離再結合素子60の表
面の相対輝度は、傾斜角度に応じて、図10にてグラフ
L3により示す値をとる。これによれば、偏光分離再結
合素子60の表面の相対輝度は、その全方位に亘り高い
ことが分かる。
【0018】しかし、広視野角化を目的として反強誘電
性液晶が採用されていると、この反強誘電性液晶は、上
述のごとく、2つの明状態と一つの暗状態からなる3安
定状態のいずれかを呈する。2つの明状態では、液晶パ
ネルの表示面を見た場合、この表示面に対する法線方向
rとなす傾斜角度φ(図12(a)、(b)、(c)に
て図示破線の矢印方向の法線方向rとなす角度)によっ
て、一方の明状態(−F状態)と他方の明状態(+F状
態)で、表示色や光強度が異なる。
【0019】具体的には、傾斜角度φ=0°とφ=90
°の場合には、+F状態及び−F状態の反強誘電性液晶
の見かけ上の複屈折率は同一であるが、傾斜角度φ=0
°とφ=90°以外の傾斜角度、例えばφ=45°の場
合には、+F状態及び−F状態の反強誘電性液晶の見か
け上の複屈折率は異なり、表示色や光強度も異なる。こ
のため、液晶パネルの表示面は反強誘電性液晶の駆動周
波数に応じてちらつき(所謂、斜めフリッカ)となって
見えてしまうという不具合が生ずる。
【0020】なお、図12(a)、(b)、(c)に
て、符号θは、図9と同様、反強誘電性液晶のチルト角
を表し、符号qは、反強誘電性液晶の液晶成分が構成す
る屈折率楕円体を示すもので、この屈折率楕円体は、暗
表示の主軸に対して左右にチルト角だけ回転した位置を
とる。そこで、本発明は、以上述べたことに対処するた
め、面状光源をバックライトとして用いる透過型液晶パ
ネルの表示輝度が広視野角化にあたり全方位に亘り高輝
度を確保するようにした液晶表示装置を提供することを
目的とする。
【0021】さらに、本発明は、透過型液晶パネルの広
視野角化にあたり生じがちな斜めフリッカを防止するよ
うにした液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明によれば、液晶を封入してな
る透過型液晶パネル(10)と、この液晶パネルの表面
側に設けた偏光板(20)と、液晶パネルの裏面側に設
けられた板状偏光分離再結合素子であって偏光板の光軸
とクロスニコルの位置に光軸を有する板状偏光分離再結
合素子(60)と、この偏光分離再結合素子を介し液晶
パネルに投光する面状光源(50)とを備える液晶表示
装置が提供される。
【0023】これによれば、偏光分離再結合素子は、面
状光源からの面状光のうちのP偏光波成分を液晶パネル
に入射するとともに、当該面状光のうちS偏光波成分を
P偏光波成分に変換して液晶パネルに入射する。ここ
で、上述のごとく、偏光分離再結合素子の光軸は偏光板
の光軸とクロスニコルの位置にある。
【0024】従って、偏光分離再結合素子により全てP
偏光波成分に変換された面状光源からの面状光は、液晶
パネルの光軸及び偏光板の光軸を透過する。しかも、液
晶パネルの面状光源側偏光板は廃止されているので、偏
光分離再結合素子からのP偏光波成分は、光学的損失を
伴うことなく、液晶パネルに入射される。これにより、
液晶パネルの表示輝度は、全方位に亘り、高く確保され
得る。
【0025】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の液晶表示装置において、偏光板と液晶パ
ネルとの間に介装された第1位相差板であって偏光分離
再結合素子の光軸に平行な延伸軸を有する第1位相差板
(70)と、液晶パネルと偏光分離再結合素子との間に
介装された第2位相差板であって偏光板の光軸に平行な
延伸軸を有する第2位相差板(80)とを備える。
【0026】これにより、液晶パネルの表示面に対する
任意の傾斜方向から偏光板を介し液晶パネルの表示面を
見ても、表示色や光強度が異なることがない。従って、
液晶を駆動周波数にて駆動しても、液晶パネルの表示面
が、斜めフリッカを伴って見えることがない。よって、
この請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の
発明の作用効果を達成ししつつ、両位相差板の採用でも
って、液晶に起因する斜めフリッカの発生を確実に防止
できる。
【0027】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の液晶表示装置において、液晶はス
メクチック液晶であって、偏光分離再結合素子の光軸が
スメクチック液晶の消光軸に平行となっている。このよ
うに、スメクチック液晶を採用しても、請求項1又は2
に記載の発明の作用効果を確実に達成できる。
【0028】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の液晶表示装置において、液晶はス
メクチック液晶であって、偏光分離再結合素子の光軸が
スメクチック液晶の消光軸に直交している。このよう
に、スメクチック液晶を採用しても、請求項1又は2に
記載の発明の作用効果を確実に達成できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
により説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係る液晶表示装置の
第1実施形態を示している。この第1実施形態における
液晶表示装置は、図11にて示した液晶表示装置におい
て、偏光板30を廃止した構成となっている。
【0030】ここで、本第1実施形態において、偏光分
離再結合素子60の光軸は、上述のごとく、偏光板20
の光軸とクロスニコルの位置にある。また、偏光分離再
結合素子60は図11につき説明したと同様の光学的機
能を有する。このように構成した本第1実施形態におい
て、面状光源50が面状光を偏光分離再結合素子60に
入射すると、この偏光分離再結合素子60は、面状光源
50らの面状光をP偏光波成分とS偏光波成分に偏光分
離して、P偏光波成分のみを液晶パネル10にその裏面
から直接入射する。
【0031】また、偏光分離されたS偏光波成分は偏光
分離再結合素子60により反射されて面状光源50内に
その光拡散板53を通して入射する。このように入射さ
れたS偏光波成分はリフレクタ52により反射されてP
偏光波成分との混合光となって光拡散板53を通り偏光
分離再結合素子60に再度入射する。
【0032】ついで、このように再入射した混合光は偏
光分離再結合素子60により上述と同様にS偏光波成分
とP偏光波成分とに分離されてP偏光波成分のみが液晶
パネル10にその裏面から直接入射される。換言すれ
ば、偏光分離再結合素子60は、面状光源50からの面
状光のうちのP偏光波成分を液晶パネル10に入射する
とともに、当該面状光のうちS偏光波成分をP偏光波成
分に変換して液晶パネル10に入射する。
【0033】ここで、上述のごとく、偏光分離再結合素
子60の光軸は偏光板20の光軸とクロスニコルの位置
にある。従って、面状光源50からの面状光が偏光分離
再結合素子60により全てP偏光波成分に変換されて液
晶パネル10の光軸及び偏光板20の光軸を透過する。
しかも、図11の場合と異なり偏光板30が廃止されて
いるので、偏光分離再結合素子60からのP偏光波成分
は、光学的損失を伴うことなく、液晶パネル10に入射
される。
【0034】これにより、液晶パネル10の表示輝度
は、全方位に亘り、図11の液晶表示装置に比べ、高く
確保され得る。従って、液晶パネル10が明るい周囲光
の中に置かれていても、当該液晶パネル10の高い表示
輝度のもとこの液晶パネル10の良好な表示コントラス
トを確保できる。 (第2実施形態)図2は、本発明の第2実施形態につい
て示している。
【0035】この第2実施形態では、上記第1実施形態
にて述べた液晶表示装置において、液晶パネル10と偏
光板30との間に位相差板70を付加するとともに、液
晶パネル10と偏光分離再結合素子60との間の位相差
板80を付加した構成となっている。ここで、位相差板
70は、その延伸軸71にて、図3(a)にて示すごと
く、偏光板20の光軸21に対して直交するように位置
しており、一方、位相差板80は、その延伸軸81に
て、偏光分離再結合素子60の光軸(図3(a)にて符
号61により示す二点鎖線の矢印参照)に対して、直交
するように位置している。
【0036】従って、図3(a)にて図示上方から位相
差板70を偏光板20を介して見た場合、偏光板20の
光軸21、位相差板70の延伸軸71、液晶パネル10
の反強誘電性液晶の消光軸AF、位相差板80の延伸軸
81及び偏光分離再結合素子60の光軸61は、相互
に、図3(b)にて示すような位置関係を有する。この
ように構成した本第2実施形態において、面状光源50
からの光は、上記第1実施形態と同様に、偏光分離再結
合素子60により、すべて、P偏光波成分に変換され
て、位相差板80、液晶パネル10、位相差板70及び
偏光板20を順次透過する。
【0037】ここで、両位相差板70、80の各延伸軸
71、81は、上述のごとく、それぞれ、偏光板20の
光軸21及び偏光分離再結合素子60の光軸61に対し
て直交するように位置している。このため、液晶パネル
10の表示面の法線に対し任意の傾斜する方向から偏光
板20を介し液晶パネル10の表示面を見ても、両位相
差板70、80の作用により、反強誘電性液晶の一方の
明状態と他方の明状態で表示色や光強度が異なることが
ない。
【0038】従って、反強誘電性液晶を駆動周波数にて
駆動しても、液晶パネルの表示面が、斜めフリッカを伴
って見えることがない。なお、このようなことは、液晶
パネル10の駆動下での目視により分かる。以上によ
り、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態にて述
べた作用効果を達成しつつ、両位相差板70、80の採
用でもって、反強誘電性液晶に起因する斜めフリッカの
発生を確実に防止できる。
【0039】ちなみに、本第2実施形態による液晶パネ
ル10の表示輝度を図8及び図11の各液晶表示装置に
おける液晶パネル10の表示輝度を比較してみたとこ
ろ、次のような結果が得られた。即ち、図8の液晶表示
装置における液晶パネル10の表示輝度を100%とす
ると、図11の液晶表示装置における液晶パネル10の
表示輝度は約160%であった。これに対して、本第2
実施形態による液晶パネル10の表示輝度は約190%
であった。
【0040】これにより、本第2実施形態による液晶パ
ネル10の表示輝度は、図8の液晶パネル10の表示輝
度よりも90%程高く、図11の液晶パネル10の表示
輝度よりも30%程高いことが分かる。図4乃至図6
は、それぞれ、上記第2実施形態の各変形例を示してい
る。即ち、図4乃至図6にてそれぞれ示すように、偏光
板21の光軸、位相差板70の延伸軸、液晶パネル10
の透過軸及び消光軸、位相差板80の延伸軸及び偏光分
離再結合素子60の光軸の間の位置関係を変更して実施
してもよい。
【0041】なお、上記第1実施形態にて述べた液晶表
示装置、この液晶表示装置をTFT型とした場合の液晶
表示装置、図11の液晶表示装置及び従来のTFT型液
晶表示装置の各視角特性を相互に比較してみたところ、
図7にて示すような結果が得られた。これによれば、上
記第1実施形態にて述べた液晶表示装置の表示コントラ
スト(曲線M1参照)は、図11の液晶表示装置の表示
コントラスト(曲線M2参照)よりも低下していること
が分かった。また、上記第1実施形態にて述べた液晶表
示装置をTFT型とした場合の表示コントラスト(曲線
M3参照)は、従来のTFT型液晶表示装置の表示コン
トラスト(曲線M4参照)よりも低下していることが分
かった。
【0042】しかし、従来のTFT型液晶表示装置の視
覚可能範囲及び上記第1実施形態にて述べた液晶表示装
置をTFT型とした場合の視覚可能範囲は、表示コント
ラストの低下に比例して、それぞれ、各符号N1、N2
にて示すごとく、狭くなるのに対し、図11の液晶表示
装置の視覚可能範囲及び上記第1実施形態にて述べた液
晶表示装置の視覚可能範囲は、全方向で表示コントラス
トが低下しているため、共に、狭くなることはなく、表
示状態の変化も実用上問題のない程度であった。
【0043】これは、正面輝度に対して、正面方向から
大きく角度のついた場所からでも、画面輝度の低下が余
り見られないからである。このため、視角範囲の広い液
晶表示装置では、表示コントラスト従来程高くなくても
表示状態の変化は実用上問題ない。つまり、正面での光
学特性が全方位に亘りほぼ一定であるため、視角方向に
よる違和感がない。
【0044】ここで、従来のTFT型液晶表示装置と
は、ツイストネマチック型液晶に代表される液晶分子の
縦方向のねじれを利用した液晶を用いたTFT型液晶表
示装置をいう。また、視野角範囲の広い液晶表示装置と
は、視野角特性が全方向に亘りほぼ一定の特性を示す液
晶表示装置であって、スーパーTFT型液晶表示装置に
代表される液晶分子の横方向のねじれを利用した液晶表
示装置をいう。
【0045】なお、本発明の実施にあたり、液晶パネル
10に用いる液晶としては、反強誘電性液晶に限ること
なく、強誘電性液晶等のスメクチック液晶やネマチック
液晶等を採用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の第1実施形態を示
す概略断面図である。
【図2】本発明に係る液晶表示装置の第2実施形態を示
す概略断面図である。
【図3】(a)は図2の両位相差板の延伸軸及び液晶パ
ネルの透過軸と消光軸との関係を模式的に示す斜視図で
あり、(b)は図3(a)にて位相差板70を上方から
みたときの両位相差板の延伸軸及び液晶パネルの透過軸
と消光軸との間の位置関係を模式的に示す図である。
【図4】上記第2実施形態の第1変形例を示す模式図で
ある。
【図5】上記第2実施形態の第2変形例を示す模式図で
ある。
【図6】上記第2実施形態の第3変形例を示す模式図で
ある。
【図7】上記第1実施形態における液晶表示装置、この
液晶表示装置をTFT型とした場合の液晶表示装置、図
11の液晶表示装置及び従来のTFT型液晶表示装置の
各視角特性を示すグラフである。
【図8】従来の液晶表示装置の概略断面図である。
【図9】(a)は図8の両偏光板の各光軸及び液晶パネ
ルの透過軸と消光軸との関係を模式的に示す斜視図であ
り、(b)は図9(a)にて偏光板20を上方からみた
ときの両偏光板の光軸及び液晶パネルの透過軸と消光軸
との間の位置関係を模式的に示す図である。
【図10】図8のプリズムレンズシート及び光拡散板並
びに図11の偏光分離再結合素子の相対輝度と傾斜角度
との関係を示すグラフである。
【図11】従来の他の液晶表示装置を示す概略断面図で
ある。
【図12】(a)、(b)及び(c)は、斜めフリッカ
の発生状態を説明するための模式図である。
【符号の説明】
10…液晶パネル、20…偏光板、50…面状光源、6
0…偏光分離再結合素子、70、80…位相差板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶を封入してなる透過型液晶パネル
    (10)と、 この液晶パネルの表面側に設けた偏光板(20)と、 前記液晶パネルの裏面側に設けられた板状偏光分離再結
    合素子であって前記偏光板の光軸とクロスニコルの位置
    に光軸を有する板状偏光分離再結合素子(60)と、 この偏光分離再結合素子を介し前記液晶パネルに投光す
    る面状光源(50)とを備える液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光板と前記液晶パネルとの間に介
    装された第1位相差板であって前記偏光分離再結合素子
    の光軸に平行な延伸軸を有する第1位相差板(70)
    と、 前記液晶パネルと前記偏光分離再結合素子との間に介装
    された第2位相差板であって前記偏光板の光軸に平行な
    延伸軸を有する第2位相差板(80)とを備えることを
    特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶はスメクチック液晶であって、 前記偏光分離再結合素子の光軸が前記スメクチック液晶
    の消光軸に平行となっていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶はスメクチック液晶であって、 前記偏光分離再結合素子の光軸が前記スメクチック液晶
    の消光軸に直交していることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の液晶表示装置。
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