JP2000026900A - 等方性液体洗剤 - Google Patents

等方性液体洗剤

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JP2000026900A
JP2000026900A JP11178180A JP17818099A JP2000026900A JP 2000026900 A JP2000026900 A JP 2000026900A JP 11178180 A JP11178180 A JP 11178180A JP 17818099 A JP17818099 A JP 17818099A JP 2000026900 A JP2000026900 A JP 2000026900A
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JP
Japan
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water
acid
weight
liquid detergent
surfactant
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JP11178180A
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English (en)
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Winborn C Cooke Jr
シー.クック,ジュニア ウィンボーン
Klein A Rodrigues
エー.ロドリゲス クライン
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National Starch and Chemical Investment Holding Corp
Original Assignee
National Starch and Chemical Investment Holding Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/37Polymers
    • C11D3/3746Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C11D3/3757(Co)polymerised carboxylic acids, -anhydrides, -esters in solid and liquid compositions
    • C11D3/3765(Co)polymerised carboxylic acids, -anhydrides, -esters in solid and liquid compositions in liquid compositions

Abstract

(57)【要約】 少なくとも1種の界面活性剤及び、液体洗剤組成物の総
重量に基づいて、約0.1〜75重量%の、側鎖酸官能
性及び連鎖移動剤の末端フラグメントを有する水溶性ま
たは水分散性ポリマーを含む等方性液体洗剤組成物であ
って、そこで前記ポリマーはエチレン性不飽和モノマー
とC1 〜C24の連鎖移動剤の重合生成物である。これら
のポリマーは、意外にも、等方性液体洗剤配合物と相溶
性である。洗濯過程でこれらのポリマーを用いると、そ
れらはテキスタイルから汚垢を除去し、テキスタイルへ
の汚垢の再沈着を防止し、そうでなければ、液体洗剤の
界面活性剤と錯体化して界面活性剤を水不溶性にさせ
る、硬水中に存在する金属イオン、たとえば、カルシウ
ム及びマグネシウムと錯体化することによりコビルダー
として機能する。したがって、このポリマーは液体洗剤
の界面活性剤と相乗効果を示して、洗濯過程で汚垢を溶
解化し、垢粒子を懸濁させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側鎖酸官能性及び
連鎖移動剤の末端フラグメントを含む、等方性液体洗剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】液体洗剤は一般に等方性液体または構造
がある(structured)液体に分類される。等
方性の液体においては、液体系の成分は単相に溶解され
る。それに反して、構造がある液体は、未溶解粒子を液
体に懸濁させることができる、電解質媒体中に分散させ
た「たまねぎ」型層を含むラメラ状滴を生成するのに十
分な界面活性剤及び/または電解質を含有する。米国の
洗剤市場は圧倒的に等方性液体洗剤を好み、それらは、
不透明である構造がある液体洗剤に対して、透明であ
り、かつ、「清潔」に見える。
【0003】欧州特許出願0786516(A2)号
は、親水性主鎖と疎水性側鎖をもつモノマーを有するポ
リマーを含有する等方性液体洗剤組成物を記載してい
る。欧州特許出願は、前記疎水性変性は他の場合可能で
あるよりも安定な溶液の生成を可能にすると述べてい
る。米国特許第5,723,434号は親水性主鎖と疎
水性側鎖を持つモノマーを有するポリマーを含有する等
方性液体洗剤組成物を記載する。この米国特許は、ポリ
マー上の疎水性基の数に対する親水性基の数のモル比が
特定の臨界レベルより下の時、等方性洗剤の安定性が増
加したと断定した。したがって、従来の技術は、安定な
等方性液体洗剤組成物は親水性主鎖と疎水性側鎖を必要
とすることを明らかに教示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これに反し、慣用の親
水性ポリマー、たとえば、ポリアクリレートは一般に粉
末洗剤組成物において用いられ、そこで、それらは、コ
ビルダー、再沈着防止剤及び加工剤として機能する。し
かしながら、これらの親水性ポリマーは等方性液体組成
物に組み入れられたことはなかった。なぜなら、これら
の親水性ポリマーはこれらの配合物の有機相と相溶性で
ないからである。したがって、これらのポリマーは、等
方性液体洗剤配合物中で相分離を起こし、それは望まし
くない。そこで、等方性液体組成物中で相溶性である親
水性ポリマーについてのニーズがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
種の界面活性剤及び液体洗剤組成物の総重量に基づいて
約0.1〜約75重量%の側鎖酸官能性及び連鎖移動剤
の末端フラグメントを有する水溶性または水分散性ポリ
マーを含む等方性液体洗剤組成物を提供し、そこで、前
記ポリマーはエチレン性不飽和酸モノマー及びC1 〜C
24の連鎖移動剤の重合生成物である。
【0006】他の面によると、本発明は、少なくとも1
種の界面活性剤及び液体洗剤組成物の総重量に基づいて
約0.1〜約75重量%の側鎖酸官能性及び連鎖移動剤
の末端フラグメントを有する水溶性または水分散性ポリ
マーを含む等方性液体洗剤組成物を提供し、そこで、前
記ポリマーはモノマーの総重量に基づいて約50〜約9
9.9重量%のエチレン性不飽和酸モノマー、モノマー
の総重量に基づいて約0.1〜約50重量%のエチレン
性不飽和コモノマー及びC1 〜C24連鎖移動剤の重合生
成物である。
【0007】さらなる面によると、本発明はテキスタイ
ルを洗浄する方法であって、前記水溶性または水分散性
ポリマーを含む等方性液体洗剤組成物を製造し、前記等
方性液体洗剤組成物と少なくとも1種のテキスタイルが
汚垢を含有している、1以上のテキスタイルとを接触さ
せ、汚垢を含有している布帛から少なくとも一部の汚垢
を除去することを包含する。
【0008】本発明者は、意外にも、前記側鎖酸官能性
及びC1 〜C24の連鎖移動剤の末端フラグメントを有す
る水溶性または水分散性ポリマーが等方性の液体洗剤配
合物と相溶性であることを発見した。これらのポリマー
を洗濯過程で用いると、それらはテキスタイルから汚垢
を取り除き、テキスタイルへの汚垢の再沈着を防止し、
そうでなければ液体洗剤の界面活性剤と錯体を形成し、
界面活性剤を水不溶性にし得る硬水中に存在する金属イ
オン、たとえば、カルシウム及びマグネシウムと錯体化
することによりコビルダーとして機能する。したがっ
て、このポリマーは、液体洗剤の界面活性剤と相乗効果
を示し、洗濯過程で汚垢しみを溶解化し、垢粒子を懸濁
させる。
【0009】本発明は等方性液体洗剤組成物を提供す
る。液体洗剤組成物は、少なくとも1種の界面活性剤及
び液体洗剤組成物の総重量に基づいて約0.1〜約75
重量%の側鎖酸官能性及び連鎖移動剤の末端フラグメン
トを有する水溶性または水分散性ポリマーを含有する。
好ましくは液体洗剤組成物は、約0.5〜約25重量
%、より好ましくは約1〜約10重量%の水溶性または
水分散性ポリマーを含有する。
【0010】側鎖酸官能性及び連鎖移動剤の末端フラグ
メントを有する水溶性または水分散性ポリマーは、エチ
レン性不飽和酸モノマーとC1 〜C24の連鎖移動剤の重
合生成物である。代りに、側鎖酸官能性及び連鎖移動剤
の末端フラグメントを有するポリマーは、モノマーの総
重量に基づいて約50〜約99重量%のエチレン性不飽
和酸モノマー、モノマーの総重量に基づいて約0.1〜
約50重量%のエチレン性不飽和コモノマー及びC1
24の連鎖移動剤の重合生成物である。
【0011】好ましくは、側鎖酸官能性及び連鎖移動剤
の末端フラグメントを有するポリマーは、約60〜約9
0重量%のエチレン性不飽和酸モノマー及び約10〜約
40重量%のエチレン性不飽和コモノマーの重合生成物
である。より好ましくは、側鎖酸官能性及び連鎖移動剤
の末端フラグメントを有するポリマーは約70〜約80
重量%のエチレン性不飽和酸モノマー及び約20〜約3
0重量%のエチレン性不飽和コモノマーの重合生成物で
ある。
【0012】側鎖酸官能性及び連鎖移動剤の末端フラグ
メントを有するポリマーは、上記の少なくとも1種のモ
ノマーから製造される親水性「主鎖」成分と連鎖移動剤
のフラグメントである「末端」部分を含む。一般に親水
性主鎖は好ましくは1つの型の比較的に疎水性のモノマ
ーユニットを含有する線状または有枝分子組成物であ
り、そこで、そのモノマーは、好ましくは水に溶解した
時に少なくとも1重量%の溶液を形成するのに十分に溶
解性である。親水性主鎖の構造への唯一の制限は、主鎖
モノマー成分から作られた親水性主鎖に相当するポリマ
ーが比較的に水溶性であることである(周囲温度及びpH
3.0〜12.5での水溶解性は好ましくは1g/lよ
り大である)。親水性主鎖は、また、好ましくは主とし
て線状で、たとえば、主鎖の主要な鎖は少なくとも50
重量%、好ましくは75重量%より大、最も好ましくは
90重量%より大を構成する。ポリマーの末端部分は線
状または有枝疎水物質である。
【0013】エチレン性不飽和酸モノマーは不飽和ジカ
ルボン酸、不飽和カルボン酸、スルホン酸及びホスホン
酸から選択される。エチレン性不飽和酸モノマーの組合
わせも用い得る。適切なエチレン性不飽和酸モノマー
は、たとえば、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル
酸、α−クロルアクリル酸、α−シアノアクリル酸、β
−メチルアクリル酸(クロトン酸)、α−フェニルアク
リル酸、β−アクリロキシプロピオン酸、ソルビン酸、
α−クロルソルビン酸、アンゲリカ酸、ケイ皮酸、P−
クロルケイ皮酸、β−スチリルアクリル酸(1−カルボ
キシ−4−フェニルブタジエン−1,3)、イタコン
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、シトラコン酸、メサ
コン酸、グルタコン酸、アコニン酸、フマル酸、トリカ
ルボキシエチレン、2−アクリロキシプロピオン酸、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビ
ニルスルホン酸、ビニルホスホン酸、メタリルスルホン
酸ナトリウム、スルホン化スチレン及びアリロキシベン
ゼンスルホン酸である。好ましくは、エチレン性不飽和
酸モノマーはアクリル酸及びイタコン酸から選択され
る。
【0014】任意にエチレン性不飽和コモノマーをエチ
レン性不飽和酸モノマーに包含させることができる。エ
チレン性不飽和酸コモノマーはエチレン性不飽和酸モノ
マーとはエチレン性不飽和コモノマーが酸官能基を含有
しないという点で区別される。しかしながら、エチレン
性不飽和コモノマーは、他の官能基、たとえば、水酸基
及び/またはアミド基を含有し得る。エチレン性不飽和
コモノマーは、無水物、ビニルエステル、アクリル酸及
びメタクリル酸のアルキルエステル、不飽和ジカルボン
酸もしくはカルボン酸の置換または非置換モノ及びジア
ルキルエステル、芳香族ビニル化合物、非置換または置
換アクリルアミド、還式モノマー、アルコキシル化側鎖
含有モノマー、α−オレフィン並びにビニルアミドモノ
マーから選択される。エチレン性不飽和コモノマーの組
合わせも用い得る。
【0015】適切な無水物モノマーは、たとえば、無水
マレイン酸及び無水イタコン酸である。適切なビニルエ
ステルは、たとえば、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、吉草酸ビ
ニル、2−エチル−ヘキサン酸ビニル等である。適切な
アクリル酸及びメタクリル酸のアルキルエステルは、た
とえば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−
ブチル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸ペンチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸イソオクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸エイコシル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキ
シル、アクリル酸シクロヘプチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル
酸ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸イソボルニル、メ
タクリル酸ヘプチル、メタクリル酸シクロヘプチル、メ
タクリル酸オクチル、メタクリル酸イソオクチル、メタ
クリル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ラ
ウリル、メタクリル酸エイコシル等である。
【0016】適切な不飽和ジカルボン酸もしくはカルボ
ン酸の置換または非置換モノ及びジアルキルエステル
は、たとえば、マレイン酸の置換及び非置換モノ並びに
ジブチル、モノ並びにジエチルエステル、並びに相当す
るフマル酸エステルである。適切な芳香族ビニルモノマ
ーは、たとえば、3−イソプロペニル−α,α−ジメチ
ルベンジルイソシアネート及びハロゲン化スチレンであ
る。適切なアクリルアミドベースのモノマーは、たとえ
ば、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N−オクチルアクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル等であ
る。適切な還式モノマーは、たとえば、ビニルピロリド
ン、ビニルイミダゾリドン、ビニルピリジン等である。
適切なビニルアミドモノマーは、たとえば、N−ビニル
ホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等である。適切
なα−オレフィンベースのモノマーは、たとえば、C4
〜C20ベースのアルキルモノマー、たとえば、1−オク
テン、ブチレン、1−ドデセン等である。エチレン性不
飽和コモノマーは好ましくはアクリルアミドまたは酢酸
ビニルである。
【0017】連鎖移動剤は1〜24個の炭素原子、好ま
しくは1〜14個の炭素原子、より好ましくは3〜12
個の炭素原子を有する。連鎖移動剤はメルカプタンまた
はチオール、アミン及びアルコールから選択される。連
鎖移動剤の組合わせも用い得る。本発明で有用なメルカ
プタンは、少なくとも1個の−SHまたはチオール基を
含有し、脂肪族、脂環式または芳香族メルカプタンとし
て分類される有機メルカプタンである。メルカプタンは
炭化水素基に加えて他の置換基を含有することができ、
上記置換基は、カルボン酸基、水酸基、エーテル基、エ
ステル基、スルフィド基、アミン基及びアミド基を包含
する。
【0018】適切なメルカプタンは、たとえば、メチル
メルカプタン、エチルメルカプタン、ブチルメルカプタ
ン、メルカプトエタノール、メルカプトプロパノール、
メルカプトブタノール、メルカプト酢酸、メルカプトプ
ロピオン酸、チオリンゴ酸、ベンジルメルカプタン、フ
ェニルメルカプタン、シクロヘキシルメルカプタン、1
−チオグリセロール、2,2′−ジメルカプトジエチル
エーテル、2,2′−ジメルカプトジプロピルエーテ
ル、2,2′−ジメルカプトジイソプロピルエーテル、
3,3′−ジメルカプトジプロピルエーテル、2,2′
−ジメルカプトジエチルスルフィド、3,3′−ジメル
カプトジプロピルスルフィド、ビス(β−メルカプトエ
トキシ)メタン、ビス(β−メルカプトエチルチオ)メ
タン、エタンジチオール−1,2、プロパンジチオール
−1,2、ブタンジチオール−1,4、3,4−ジメル
カプトブタノール−1、トリ(3−メルカプトプロピオ
ン酸)トリメチロールエタン、テトラ(3−メルカプト
プロピオン酸)ペンタエリスリトール、トリチオグリコ
ール酸トリメチロールプロパン、テトラチオグリコール
酸ペンタエリスリトール、オクタンチオール、デカンチ
オール、ドデカンチオール及びオクタデシルチオールで
ある。好ましいメルカプタン連鎖移動剤は3−メルカプ
トプロピオン酸及びドデカンジオールを包含する。
【0019】連鎖移動剤として有用である、適切なアミ
ンは、たとえば、メチルアミン、エチルアミン、イソプ
ロピルアミン、n−ブチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソ−ブチルアミン、t−ブチルアミン、ペンチル
アミン、ヘキシルアミン、ベンジルアミン、オクチルア
ミン、デシルアミン、ドデシルアミン及びオクタデシル
アミンである。好ましいアミン連鎖移動剤はイソプロピ
ルアミン及びデシルアミンである。
【0020】連鎖移動剤として有用である、適切なアル
コールは、たとえば、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール、n−プロパノール、イソ
ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノ
ール、ベンジルアルコール、オクタノール、デカノー
ル、ドデカノール及びオクタデカノールである。好まし
いアルコール連鎖移動剤はイソプロパノール及びドデカ
ノールである。
【0021】連鎖移動剤は、モノマーの総モルに基づい
て、約0.001〜約50モル%の量で存在する。好ま
しくは、連鎖移動剤はモノマーの総モルに基づいて約
0.01〜約10モル%、より好ましくは約0.1〜約
5モル%の量で存在する。側鎖酸官能性及び連鎖移動剤
の末端フラグメントを有する水溶性または水分散性ポリ
マーは、公知の任意の重合方法、たとえば、エマルショ
ン重合、懸濁重合または塊状重合により製造できる。上
記重合方法は当業界で周知である。好ましい態様では、
ポリマーは水中での溶液重合により製造される。他の好
ましい態様、特にエチレン性不飽和コモノマーが水溶性
でない場合には、ポリマーは水とアルコールの混合物中
の溶液重合により製造され、そこでは、アルコールは連
鎖移動剤並びに補助溶剤として機能する。アルコール補
助溶剤は重合反応の最後に中和の前または後に蒸留によ
り除去し得る。
【0022】側鎖酸官能性及び連鎖移動剤の末端フラグ
メントを有する水溶性または水分散性ポリマーは、アル
カリまたはアルカリ金属で中和または部分的に中和して
アルカリ性塩を生成し得る。アルカリまたはアルカリ金
属の例は、ナトリウム、カリウム、セシウム、エタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
等である。好ましくは、ポリマーは50〜100%中和
されるか、より好ましくは、80〜90%中和される。
【0023】等方性液体洗剤組成物は、アニオン、非イ
オン、カチオン、両性及び双性イオン界面活性剤から選
択された1以上の界面活性剤を含有する。あらゆる界面
活性剤は、単独でまたは他のあらゆる界面活性剤または
複数の界面活性剤と組み合わせて用い得ることが分かる
けれども、等方性液体洗剤組成物で用いるための好まし
い界面活性剤はアニオン性界面活性剤と非イオン界面活
性剤の混合物である。
【0024】等方性液体洗剤組成物において用いられる
アニオン界面活性剤は、分子構造中に長鎖炭化水素疎水
性基及び親水性基、すなわち、水溶解化基、たとえば、
カルボキシレート基、スルホネート基もしくはスルフェ
ート基またはそれらの相当する酸形を含有する界面活性
剤である。アニオン界面活性剤はアルカリ金属(たとえ
ば、ナトリウム及びカリウム)水溶性高級アルキルアリ
ールスルホネート、アルキルスルホネート、アルキルス
ルフェート及びアルキルポリエーテルスルフェートを包
含する。それらは、脂肪酸または脂肪酸石けんも包含す
る。アニオン界面活性剤の好ましい群の1つは高級アル
キルアリールスルホネートのアルカリ金属、アンモニウ
ムまたはアルカノールアミン塩及び高級アルキルスルフ
ェートのアルカリ金属、アンモニウムまたはアルカノー
ルアミン塩である。
【0025】好ましい高級アルキルスルフェートは、ア
ルキル基が8〜26個の炭素原子、好ましくは12〜2
2個の炭素原子、より好ましくは14〜18個の炭素原
子を含有するものである。アルキルアリールスルホネー
トにおけるアルキル基は好ましくは8〜16個の炭素原
子及びより好ましくは10〜15個の炭素原子を含有す
る。特に好ましいアルキルアリールスルホネートは、C
10〜C16ベンゼンスルホン酸ナトリウム、カリウムまた
はエタノールアミン、たとえば、線状ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウムである。第1級または第2級アル
キルスルフェートは長鎖α−オレフィンと亜硫酸塩また
は重亜硫酸、たとえば、重亜硫酸ナトリウムと反応させ
ることにより製造することができる。アルキルスルホネ
ートも、米国特許第2,503,280号、第2,50
7,088号、第3,372,188号及び第3,26
0,741号に記載されているように、長鎖直鎖パラフ
ィン炭化水素と2酸化硫黄及び酸素とを反応させること
によって製造し、界面活性剤洗剤として使用するのに適
切な直鎖または第2級高級アルキルスルフェートを得
る。
【0026】アルキル置換基は好ましくは線状、すなわ
ち、直鎖アルキルであるが、生分解性に関しては良くは
ないけれども、有枝鎖アルキルスルホネートも用いるこ
とができる。アルカン、すなわち、アルキル置換基は、
末端でスルホン化されているか、または、たとえば、連
鎖の第2炭素原子に結合することができ、すなわち、第
2級スルホネートであってもよい。置換基はアルキル連
鎖のいかなる炭素に結合してもよいことは、当技術分野
においてよく分かっている。高級アルキルスルホネート
はアルカリ金属塩、たとえば、ナトリウム及びカリウム
塩として用い得る。好ましい塩はナトリウム塩である。
好ましいアルキルスルホネートはC10〜C18第1級直鎖
アルキルナトリウム及びカリウムスルホネートであり、
10〜C 15の第1級直鎖アルキルスルホネート塩がより
好ましい。
【0027】高級アルキルベンゼンスルホネートと高級
アルキルスルフェートとの混合物を高級アルキルベンゼ
ンスルホネートと高級アルキルポリエーテルスルフェー
トの混合物と同様に用いることができる。アルキルアリ
ールスルホン酸アルカリ金属またはエタノールアミン
は、0〜70重量%、好ましくは5〜50重量%、より
好ましくは5〜15重量%の量で用い得る。アルカリ金
属またはエタノールアミンスルフェートはアルキルベン
ゼンスルホネートと混合して0〜70重量%、好ましく
は5〜50重量%の量で用い得る。直鎖アルキル及び有
枝鎖アルキルスルフェート(たとえば、第1級アルキル
スルフェート)もアニオン成分として用い得る。
【0028】本発明に従って用いられる高級アルキルポ
リエトキシスルフェートは、直鎖または有枝鎖アルキル
であって、2または3個の炭素原子を含有することがで
きる低級アルコキシ基を含有し得る。直鎖高級アルキル
ポリエーテルスルフェートは、有枝鎖アルキルよりも生
分解性の程度が高い点で好ましく、低級ポリアルコキシ
基は好ましくはエトキシ基である。
【0029】本発明に従って用いられる好ましい高級ア
ルキルポリエトキシスルフェートは、式: R1 −O(CH2 CH2 O)p −SO3 M (式中、R1 はC8 〜C20、好ましくはC10〜C18、よ
り好ましくはC12〜C15のアルキルであり、pは2〜
8、好ましくは2〜6、より好ましくは2〜4であっ
て、Mはアルカリ金属、たとえばナトリウム及びカリウ
ムまたはアンモニウムカチオンである)で表わされる。
ナトリウム及びカリウム塩が好ましい。
【0030】好ましい高級アルキルポリエトキシル化ス
ルフェートはトリエトキシC12〜C 15アルコールスルフ
ェートのナトリウム塩であって、式: C12-15 −O−(CH2 CH2 O)3 −SO3 Na を有している。本発明に従って用い得る適切なアルキル
エトキシスルフェートの例は、C12-1 5 の直鎖または第
1級アルキルトリエトキシスルフェート(ナトリウム
塩)、n−デシルジエトキシスルフェート(ナトリウム
塩)、C12第1級アルキルジエトキシスルフェート(ア
ンモニウム塩)、C12第1級アルキルトリエトキシスル
フェート(ナトリウム塩)、C15第1級アルキルテトラ
エトキシスルフェート(ナトリウム塩)、混合C14-15
直鎖第1級アルキル混合トリ及びテトラエトキシスルフ
ェート(ナトリウム塩)、ステアリルペンタエトキシス
ルフェート(ナトリウム塩)並びに混合C10-18 直鎖第
1級アルキルトリエトキシスルフェート(カリウム塩)
である。
【0031】直鎖アルキルエトキシスルフェートは、容
易に生分解でき、そして好ましい。アルキルポリ低級ス
ルフェートは、お互いに混合して及び/または上記高級
アルキルベンゼンスルホネートまたはアルキルスルフェ
ートと混合して用いることができる。アルカリ金属高級
アルキルポリエトキシスルフェートは、アルキルベンゼ
ンスルホネート及び/またはアルキルスルフェートとと
もに、全組成物の重量の0〜70%、好ましくは5〜5
0%及びより好ましくは5〜20%の量で用い得る。
【0032】等方性液体洗剤組成物において、単独また
は他の界面活性剤と組合わせて用い得る非イオン界面活
性剤は、疎水性基と有機親水性基の存在を特徴とし、典
型的には有機脂肪族またはアルキル芳香族疎水性化合物
とエチレンオキシド(本質的に親水性)との縮合により
製造する。適切な非イオン界面活性剤は米国特許第4,
316,812号及び第3,630,929号に記載さ
れているものである。
【0033】通常、非イオン界面活性剤はポリアルコキ
シル化親油性物質であって、所望の親水性−親油性バラ
ンスは、親油性成分への親水性ポリ低級アルコキシ基の
付加により得られる。好ましい類の非イオン洗剤は、ア
ルカノールが9〜18個の炭素原子のものであり、アル
キレンオキシド(または2もしくは3個の炭素原子)の
モル数が3〜12であるアルコキシル化アルカノールで
ある。そのような物質の内で、アルカノールが9〜11
または12〜15個の炭素原子の脂肪族アルコール及び
1モル当り5〜8または5〜9個のアルコキシ基を含有
するものを用いることが好ましい。
【0034】上記化合物の例は、アルカノールが10〜
15炭素原子のもので、1モル当り約5〜9個のエチレ
ンオキシド基を含有するもの、たとえば、Neodol
25−9及びNeodol 23−6.5(これらの
製品はシェル・ケミカル・カンパニー・リミティドによ
り作られている)である。前者は平均約12〜15炭素
原子の高級脂肪族アルコールの混合物と約9モルのエチ
レンオキシドとの縮合生成物であり、後者は高級脂肪族
アルコールの炭素原子含量が12〜13個で、エチレン
オキシド基の数は平均約6.5存在する相当する混合物
である。高級アルコールは第1級アルコールである。
【0035】用い得る他の類のアルコキシル化界面活性
剤は、上記アルコキシル化界面活性剤のアルキル連鎖分
布よりも正確なアルキル連鎖長を含有する。典型的に
は、これらは狭い範囲のアルコキシル化物に関する。こ
れらの例はシェル・ケミカル・カンパニーにより製造さ
れたNeodol−1(登録商標)系の界面活性剤を包
含する。
【0036】他の有用な非イオン性界面活性剤はBAS
FによりPlurafacという商標で販売されている
商業的に周知の類の非イオン界面活性剤である。Plu
rafacsは高級線状アルコールと、エチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドの混合物との反応生成物であっ
て、水酸基で終わるエチレンオキシドとプロピレンオキ
シドの混合連鎖を含有する。例は6モルのエチレンオキ
シドと3モルのプロピレンオキシドと縮合したC13〜C
15の脂肪族アルコール、7モルのプロピレンオキシド及
び4モルのエチレンオキシドと縮合したC13〜C15の脂
肪族アルコール、5モルのプロピレンオキシドと10モ
ルのエチレンオキシドと縮合したC13〜C15の脂肪族ア
ルコールまたは上記の任意の混合物を包含する。
【0037】他の類の液体非イオン界面活性剤はDob
anolまたはNeodolという商標でシェル・ケミ
カル・カンパニー・リミティドから市販されている。D
obanol 91−5は平均5モルのエチレンオキシ
ドでエトキシル化されたC9〜C11の脂肪族アルコール
であり、Dobanol 25−7は1モルの脂肪族ア
ルコール当り、平均7モルのエチレンオキシドでエトキ
シル化された脂肪族アルコールである。
【0038】好ましい非イオン界面活性剤は約6〜9モ
ルの範囲の比較的に狭い含量のエチレンオキシドを有す
るC12〜C15の第1級脂肪族アルコール、及び約5〜6
モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたC9 〜C
11の脂肪族アルコールである。等方性液体洗剤組成物に
おいて用い得る他の類の非イオン界面活性剤はグリセリ
ド界面活性剤であって、式: RO−R1 O− y(Z)x 〔式中、Rは約6〜約30個(好ましくは約8〜約1
8)の炭素原子を含有する1価の有機基、R1 は約2〜
4個の炭素原子を含有する2価の炭化水素基、Oは酸素
原子、yは0〜約12の平均値を持ち得るが最も好まし
くは0であり、Zは5〜6個の炭素原子を含有する還元
糖由来の成分であり、xは1〜約10(好ましくは約
1.5〜約10)の平均値を有する数である〕のものを
包含する。
【0039】特に好ましい群のグリコシド界面活性剤は
Rが約6〜約18(特に約8〜約18)個の炭素原子を
含有する1価の有機基(線状または有枝)で、yが0
で、Zはグルコースまたはそれから由来する成分で、x
は約1〜約4(好ましくは約1.5〜4)の平均値を有
する数である、上記式のものを包含する。用い得る非イ
オン界面活性剤は、米国特許第5,312,954号に
記載のポリヒドロキシアミド及びたとえば、米国特許第
5,389,279号に開示されたアルドビオンアミド
を包含し、これらの両方とも参照により本明細書に組み
込まれる。非イオン界面活性剤の量は、等方性液体洗剤
組成物の重量に基づいて、約0〜約50重量%、好まし
くは5〜40重量%、より好ましくは5〜25重量%で
ある。
【0040】多くのカチオン界面活性剤が当技術分野で
知られており、約10〜24個の炭素原子の少なくとも
1個の長鎖アルキル基を有するほとんどあらゆるカチオ
ン界面活性剤が等方性液体洗剤組成物において適切であ
る。特定のカチオン界面活性剤は米国特許第4,49
7,718号に記載されており、参照により本明細書に
組み込まれる。カチオン界面活性剤は単独で、あるいは
当技術分野で知られている任意の他の界面活性剤と組合
わせて用いることができる。もちろん、組成物はカチオ
ン界面活性剤を全然含有しなくてもよい。
【0041】両性界面活性剤は、脂肪族誘導体または複
素環式第2級または第3級アミンの脂肪族誘導体として
広く記載でき、そこで、脂肪族基は直鎖または有枝鎖で
よく、脂肪族置換基の1つは約8〜18個の炭素原子を
含有し、少なくとも1つはアニオン性水溶性基、たとえ
ば、カルボキシレート、スルホネート、スルフェート基
を含有する。
【0042】この定義に入る化合物の例は、3−(ドデ
シルアミノ)プロピオン酸ナトリウム、3−(ドデシル
アミノ)プロパン−1−スルホン酸ナトリウム、2−
(ドデシルアミノ)エチル硫酸ナトリウム、2−(ジメ
チルアミノ)オクタデカン酸ナトリウム、3−(N−カ
ルボキシメチルドデシルアミノ)プロパン 1−スルホ
ン酸ジナトリウム、オクタデシル−イミノジ酢酸ジナト
リウム、1−カルボキシメチル−2−ウンデシルイミダ
ゾールナトリウム及びN,N−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)−2−スルフェート−3−ドデコキシプロピンア
ミン ナトリウムである。3−(ドデシルアミノ)−プ
ロパン−1−スルホン酸ナトリウムが好ましい。
【0043】双性イオン界面活性剤は、第2級及び第3
級アミンの誘導体、複素環式第2級及び第3級アミンの
誘導体または第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム
もしくは第3級スルホニウム化合物の誘導体として広く
記載できる。第4級化合物中のカチオン原子は複素環の
一部であることがある。すべてのこれらの化合物におい
て、少なくとも1個の約3〜18炭素原子を含有する直
鎖または有枝鎖の少なくとも1種の脂肪族基及びアニオ
ン性水溶解化基、たとえば、カルボキシ基、スルホネー
ト基、スルフェート基、ホスフェート基またはホスホネ
ート基を含有する少なくとも1種の脂肪族置換基があ
る。
【0044】用い得る双性イオン界面活性剤の特定の例
は米国特許第4,062,647号に記載されており、
参照により本明細書に組み込まれる。特に好ましい界面
活性剤系は、たとえば、線状アルキルアリールスルホネ
ート(LAS)及び線状アルコキシル化(たとえば、エ
トキシル化)スルフェート(AES)とアルコキシル化
ノニオン性界面活性剤との混合物を包含する。等方性液
体洗剤組成物中で用いられる界面活性剤の量は等方性液
体洗剤組成物の重量に基づいて1〜85重量%、好まし
くは10〜50重量%に変化し得る。
【0045】等方性液体洗剤組成物はさらに少なくとも
1種の添加剤を含むことができる。適切な添加剤は、た
とえば、イオン交換剤、アルカリ、防食材料、再沈着防
止材料、静電防止剤、螢光増白剤、香料、芳香、染料、
充填剤、油、キレート化剤、酵素、布帛白化剤、増白
剤、泡立ち調節剤、溶剤、ヒドロトロープ、漂白剤、漂
白前駆体、緩衝剤、汚垢除去剤、汚垢遊離剤、布帛柔軟
剤及び不透明剤を包含し得る。一般に上記添加剤及びそ
の量は当業者に知られており、したがって、わずかな数
の添加剤についてのみ、より詳細に言及する。
【0046】等方性液体洗剤組成物はpHジャンプ組成物
であり得る。pHジャンプ重質液体(HDL)は洗浄液の
pHを調整するために設計された成分の系を含有する液体
洗剤組成物である。要求されたpH体制を達成するため
に、多重酵素系(たとえば、プロテアーゼ及びリパーゼ
系)における酵素安定性のために製品のpHを低く、な
お、洗濯における洗浄効果のために適度に高くなるよう
に保つために、本発明においてpHジャンプ系を用いるこ
とができる。そのような系の1つはホウ砂・10H 2
/ポリオールである。ホウ酸塩イオン及び特定のシス−
1,2ポリオール錯体は、濃縮された時、pHの低下を引
き起こす。希釈すると、錯体は解離して、遊離のホウ酸
塩を遊離してpHを上昇させる。このホウ砂との錯体化メ
カニズムを示すポリオールの例は、カテコール、ガラシ
トール、フルクトース、ソルビトール及びピナコールを
包含する。経済的な理由のため、ソルビトールが好まし
いポリオールである。
【0047】ソルビトールまたは同等の成分(すなわ
ち、上記1,2ポリオール)は、pHジャンプ配合物中
で、組成物の約1〜25重量%、好ましくは3〜15重
量%の量で用いられる。ホウ酸塩またはホウ素化合物は
pHジャンプ組成物中で、組成物の約0.5〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%の量で用いられる。
【0048】ヒドロトロープの添加は、水相からの界面
活性剤の相分離のため、そうでない場合に可能であるよ
りも高レベルの界面活性剤を、等方性液体洗剤に組み込
むのに役立つ。ヒドロトロープは、異なった型の界面活
性剤、すなわち、アニオン性、非イオン性、カチオン性
及び双性イオン性の割合を、相分離の問題に出合わずに
変えることも可能にさせる。したがって、それらは配合
柔軟性を増加させる。
【0049】ヒドロトロープは次のメカニズムのいずれ
かにより機能する。すなわち、i)それらは水相の溶剤
力を変えることにより水相中の界面活性剤の溶解度を増
加させる。短鎖アルコール、たとえば、エタノール、イ
ソプロパノール並びにグリセロール及びプロピレングリ
コールもこの分類の例である。ii)それらは界面活性剤
の炭化水素鎖をミセル中に詰めることを中断させること
により界面活性剤の液晶相の形成を防止する。アルキル
アリールスルホネート、たとえば、キシレンスルホネー
ト、クメンスルホネート及びアルキルアリールジスルホ
ネートのアルカリ金属塩、たとえば、ダウ・ケミカルズ
により市販されているヒドロトロープの一群のDOWF
AX(登録商標)はこの分類の例である。ヒドロトロー
プは等方性洗剤組成物の総重量に基づいて、約1〜約2
5重量%、好ましくは1〜10重量%の量で存在し得
る。
【0050】等方性液体洗剤組成物はさらに脂肪族炭化
水素油を包含することができ、それは、組成物をより疎
水性にし、そのようにして、溶液の安定性(すなわち、
透明性)に役立つと信じられる。その脂肪族基は、5〜
19個、好ましくは8〜18個の炭素を有する、飽和も
しくは不飽和の直鎖または有枝鎖の炭化水素である。こ
れらの油の分子量は一般に約50〜約300であろう。
上記油の例は、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等
〜C18、オレフィン、たとえば、オクテン、ノネン〜C
18及びすべてのそれらの異性体の変種(たとえば、イソ
オクタン)を包含するが、これらに限定されない。油
は、組成物の重量に基づいて、約0.1〜約20重量
%、好ましくは約0.5〜約10重量%、より好ましく
は約0.5〜約5重量%に変化するレベルで用い得る。
【0051】等方性液体洗剤組成物に用い得るビルダー
は慣用の無機または有機のアルカリ性洗浄性ビルダーで
あって、それらは、組成物の重量に基づいて、約0.1
〜約20重量%、好ましくは約1〜約10重量%、より
好ましくは2〜5重量%のレベルで用いるべきである。
等方性液体洗剤組成物は電解質、たとえば、あらゆる水
溶性の塩も包含し得る。電解質は洗浄性ビルダー、たと
えば、無機ビルダーであるトリポリリン酸ナトリウムで
あってもよいし、または、非官能性電解質、たとえば、
硫酸ナトリウムまたは塩化ナトリウムでよい。
【0052】用い得る適切な無機アルカリ性洗浄性ビル
ダーの例は、水溶性のリン酸アルカリ金属、ポリリン酸
アルカリ金属、ホウ酸アルカリ金属、ケイ酸アルカリ金
属及び、また、炭酸アルカリ金属である。上記塩の特定
の例は、トリリン酸、ピロリン酸、オルトリン酸、ヘキ
サメタリン酸、テトラホウ酸、ケイ酸及び炭酸のナトリ
ウム並びにカリウム塩である。
【0053】適切な有機アルカリ性洗浄性ビルダーの例
は、(1)水溶性アミノポリカルボン酸塩、たとえば、
エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリルトリ酢酸及びN
−(2−ヒドロキシエチル)−ニトリルジ酢酸のナトリ
ウム並びにカリウム塩、(2)フィチン酸の水溶性塩、
たとえば、フィチン酸ナトリウム及びカリウム(米国特
許第2,379,942号参照)、(3)特に、エタン
−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸のナトリウ
ム、カリウム及びリチウム塩、メチレンジホスホン酸の
ナトリウム、カリウム及びリチウム塩、エチレンジホス
ホン酸のナトリウム、カリウム及びリチウム塩並びにエ
タン−1,1,2−トリホスホン酸のナトリウム、カリ
ウム及びリチウム塩を包含する水溶性ポリホスホン酸塩
である。
【0054】他の例は、エタン−2−カルボキシ−1,
1−ジホスホン酸、ヒドロキシメタンジホスホン酸、カ
ルボキシルジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−
1,1,2−トリホスホン酸、エタン−2−ヒドロキシ
−1,1,2−トリホスホン酸、プロパン−1,1,
3,3−テトラホスホン酸、プロパン−1,2,1,3
−テトラホスホン酸及びプロパン−1,2,2,3−テ
トラホスホン酸のアルカリ金属塩を包含する。
【0055】特定のゼオライトまたはアルミノケイ酸塩
も用い得る。本発明の組成物において有用である、1つ
の上記アルミノケイ酸塩は式Nax y AlO2 SiO
2 )の無定形水不溶性水和化合物で、式中、xは1.0
〜1.2の数で、yは1であり、前記無定形物質は、さ
らにMg++交換能が約50mg当量CaCO3 /g及び粒
子直径約0.01ミクロン〜約5ミクロンを特徴とす
る。このイオン交換ビルダーは英国特許第1,470,
250号にもっと完全に記載されている。
【0056】本発明で有用な第2の水不溶性合成アルミ
ノケイ酸塩イオン交換物質は本質的に結晶性で、式Na
2 〔(AlO2 y (SiO2 )〕×H2 Oを有し、式
中、z及びyは少なくとも6の整数で、yに対するzの
モル比は1.0〜約0.5の範囲で、xは約15〜約2
64の整数であり、前記アルミノケイ酸塩イオン交換物
質約0.1ミクロン〜約100ミクロンの粒子直径、少
なくとも約200mg当量のCaCO3 硬度/gの無水ベ
ースのカルシウムイオン交換能及び少なくとも約2g/
ガロン/分/gの無水ベースのカルシウム交換速度を有
する。これらの合成アルミノケイ酸塩は英国特許第1,
429,143号にもっと完全に記載されている。
【0057】等方性液体洗剤組成物は1以上の酵素を包
含し得る。上記酵素は、たとえば、リパーゼ、プロテア
ーゼ、アミラーゼ、ペルオキシダーゼ及び当業界で周知
のその他の類似物を包含する。酵素は酵素活性を促進す
るために必要な補因子といっしょに用い得る。種々の位
置に変異を有する酵素(たとえば、性能及び/または安
定性増強のために工学技術で作られた酵素)も本発明に
より予期されることも理解すべきである。
【0058】酵素安定化系は、カルシウムイオン、ホウ
酸、プロピレングリコール及び/または短鎖カルボン酸
を含むことができる。組成物は/リットル当り、好まし
くは約0.01〜約50、好ましくは約0. 〜約3
0、より好ましくは約1〜約20ミリモルのCaイオン
を含有する。カルシウムイオンを用いるとき、カルシウ
ムイオンのレベルは、組成物中でビルダーとの錯体化等
を見込んだ後に、常に酵素についていくらかの最小限利
用し得るレベルにあるように選択すべきである。塩化カ
ルシウム、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム及びプロピ
オン酸カルシウムを包含する、あらゆる水溶性カルシウ
ム塩をカルシウムイオン源として用い得る。少量のカル
シウムイオン(一般に約0.05〜約2.5ミリモル/
リットル)も、酵素スラリー中のカルシウム及び式水
(formula water)のために、しばしば組
成物中に存在する。
【0059】用い得る他の酵素安定剤はプロピオン酸ま
たはプロピオン酸を形成し得るプロピオン酸塩である。
用いる時には、この安定剤は組成物の約0.1〜約15
重量%の量で用いられる。他の好ましい酵素安定剤は、
炭素原子、水素原子及び酸素原子のみを含有するポリオ
ールである。それらは、好ましくは、2〜6個の炭素原
子と2〜6個のヒドロキシ基を含有している。例は、プ
ロピレングリコール(特に1,2−プロパンジオールが
好ましい)、エチレングリコール、グリセロール、ソル
ビトール、マンニトール及びグルコースを包含する。ポ
リオールは一般に組成物の約0.1〜25重量%、好ま
しくは約1.0〜約15重量%、より好ましくは約2%
〜約8重量%に相当する。
【0060】本明細書の組成物は任意に約0.25重量
%〜約5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約3
重量%のホウ酸も含有し得る。ホウ酸は組成物中におい
てホウ酸を形成し得る化合物により、(好ましくはない
が)形成することができる。ホウ酸は、他の化合物、た
とえば、酸化ホウ素、ホウ砂及び他のホウ酸アルカリ金
属(たとえば、オルソ−、メタ−及びピロホウ酸ナトリ
ウム及び五ホウ酸ナトリウム)が適切であるけれども、
好ましい。置換されたホウ酸(たとえば、フェニルボロ
ン酸、ブタンボロン酸及びp−ブロムフェニルボロン
酸)もホウ酸の代りに用い得る。
【0061】1つの好ましい安定化系はホウ酸と組合せ
たポリオールである。好ましくは加えたホウ酸に対する
ポリオールの重量比は少なくとも1、より好ましくは少
なくとも約1.3である。他の好ましい安定化系は、pH
ジャンプ系であり、たとえば、アロンソン等に対する米
国特許第5,089,163号で教示されており、参照
によりこの出願に組み入れる。
【0062】本発明の組成物に加えてもよいアルカリ性
緩衝剤は、モノエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ホウ砂等を包含する。他の物質、たとえば、粘土
(特に水不溶性型)は、本発明の組成物において有用な
付加物であり得る。特に有用な粘土はベントナイトであ
る。さらに、種々の他の洗剤添加物または付加物が洗剤
製品中に存在して、機能性または審美性のいずれかで付
加的な所望の性質を与え得る。
【0063】組成物の物理的安定性及び沈降防止性にお
ける改良は、組成物に少量の有効量の高級脂肪酸のアル
ミニウム塩、たとえば、ステアリン酸アルミニウムの添
加により達成し得る。ステアリン酸アルミニウム安定剤
は、等方性液体洗剤組成物の重量に基づいて、0〜約3
重量%、好ましくは約0.1〜約2重量%、より好まし
くは約0.5〜約1.5重量%の量で加えることができ
る。
【0064】木綿、ポリアミド及びポリエステルテキス
タイルのために螢光増白剤を用いることができる。適切
な螢光増白剤は、Tinopal LMS−X、スチル
ベン、トリアゾール及びベンジジンスルホン組成物を包
含し、特にスルホン化置換トリアジニルスチルベン、ス
ルホン化ナフトトリアゾールスチルベン、ベンジデンス
ルホン等であり、最も好ましくはスチルベン及びトリア
ゾールの組合わせである。好ましい増白剤はStilb
ene Brightener N4で、それはジモル
ホリンジアニリノスチルベンスルホネートである。
【0065】消泡剤、たとえば、ケイ素化合物、たとえ
ば、Silicane L 7604も少量で有効量加
え得る。殺菌剤、たとえば、テトラクロルサルチルアニ
リド及びヘキサクロルフェン、殺真菌剤、染料、顔料
(水分散性)、防腐剤、たとえば、ホルマリン、紫外線
吸収剤、黄色化防止剤、たとえば、ナトリウムカルボキ
シメチルセルロース、pH変性剤及びpH緩衝剤、色安全性
漂白剤(color safe bleach)、香料
及び染料並びに青みづけ剤、たとえば、Iragon
Blue L2D,Detergent Blue 4
72/572及びウルトラマリンブルーを用いることが
できる。
【0066】次の非限定的例は本発明の面をさらに説明
する。 例1 311.5gの水を2リットルの反応容器に加え、96
℃まで加熱した。ポンプを用いて、反応器に398.6
gのアクリル酸をゆっくりと3時間かけて加えた。ま
た、33.9gの3−メルカプトプロピオン酸を44g
の水に溶解し、アクリル酸の供給と同時に3時間かけて
反応器に供給した。6.2gの過硫酸ナトリウムを41
gの水に溶解し、追加の15分はあらゆる残存モノマー
を反応させた以外は、アクリル酸の供給と同時に3時間
15分かけて反応器に加えた。反応混合物を96℃で3
0分間保ち、続いて90℃に冷却した。
【0067】0.7gのt−ブチルヒドロペルオキシド
溶液(70重量%)、続いて、1.8gの重亜硫酸ナト
リウム溶液(41重量%)をゆっくりと反応器に添加し
た。反応混合物を96℃に30分間保ち、次いで85℃
に冷却した。次に、計量して7.2gの35重量%の過
酸化水素の溶液を反応器に加えた。反応混合物を冷却
し、30.6gの水と0.4gの水酸化ナトリウムの5
0重量%溶液を冷却しながら反応器に加えた。最終のポ
リマー溶液は、約50重量%の固形分含量を有し、2.
7のpHを有する粘稠な液体であった。
【0068】計量して38.3gのポリマーの溶液を1
6.1gの50重量%水酸化ナトリウムで中和して、
7.5のpHとした。中和ポリマー溶液は約43重量%の
固形分含量を有する透明粘稠液体であった。 例2 計量して72gのイタコン酸の試料を2リットルの反応
容器中の311.5gの水に撹拌しながら入れ、96℃
まで加熱した。加熱過程の間に固体のイタコン酸は完全
に溶解した。358.7gのアクリル酸をポンプを用い
てゆっくりと3時間かけて反応器に加えた。また、3
3.9gの3−メルカプトプロピオン酸を44gの水に
溶解し、アクリル酸の供給と同時に3時間かけて反応器
に供給した。6.2gの過硫酸ナトリウムを41gの水
に溶解し、追加の15分はあらゆる残存モノマーを反応
させた以外は、アクリル酸の供給と同時に3時間15分
かけて反応器に加えた。反応混合物を96℃に30分間
保ち、続いて90℃に冷却した。
【0069】0.7gのt−ブチルヒドロペルオキシド
溶液(70重量%)、続いて、1.8gの重亜硫酸ナト
リウム溶液(41重量%)をゆっくりと反応器に添加し
た。反応混合物を96℃に30分間保ち、次いで85℃
に冷却した。次に、計量して7.2gの35重量%の過
酸化水素の溶液を反応器に加えた。反応混合物を冷却
し、30.6gの水と443gの水酸化ナトリウムの5
0重量%溶液を冷却しながら反応器に加えた。最終のポ
リマー溶液は透明粘稠液体であった。
【0070】例3 計量して144gのイタコン酸の試料を2リットルの反
応容器中の311.5gの水に撹拌しながら入れ、96
℃まで加熱した。加熱過程の間に固体のイタコン酸は完
全に溶解した。319gのアクリル酸をポンプを用いて
ゆっくりと3時間かけて反応器に加えた。また、33.
9gの3−メルカプトプロピオン酸を41gの水に溶解
し、アクリル酸の供給と同時に3時間かけて反応器に供
給した。6.2gの過硫酸ナトリウムを75gの水に溶
解し、追加の15分はあらゆる残存モノマーを反応させ
た以外は、アクリル酸の供給と同時に3時間15分かけ
て反応器に加えた。反応混合物を96℃に30分間保
ち、続いて90℃に冷却した。
【0071】0.7gのt−ブチルヒドロペルオキシド
溶液(70重量%)、続いて、1.8gの重亜硫酸ナト
リウム溶液(41重量%)をゆっくりと反応器に添加し
た。反応混合物を96℃に30分間保ち、次いで85℃
に冷却した。次に、計量して7.2gの35重量%の過
酸化水素の溶液を反応器に加えた。反応混合物を冷却
し、30.6gの水と443gの水酸化ナトリウムの5
0重量%溶液を冷却しながら加えた。最終溶液は約44
重量%の固形分含量及び6.7のpHの透明粘稠液体であ
った。
【0072】例4 例1〜3で製造したポリマー及びALCOSPERSE
602N(ALCO化学から市販されており、粉末洗
剤用途において典型的に用いられるポリアクリレートで
ある)をColgateから市販されているFAB液体
洗剤との相溶性について評価した。また、これらのポリ
マーのコビルダーとして機能する能力をカルシウム結合
性能を測定することにより決定した。試験結果を表1に
要約する。
【0073】
【表1】
【0074】表Iの試験結果は、本発明に従って製造し
た、側鎖酸官能性及び連鎖移動剤の末端フラグメントを
有する水溶性または水分散性ポリマーは、慣用の疎水性
ポリマー、たとえば、ポリアクリレートと比べて、典型
的な市販の液体配合物、たとえば、FABと極めて相溶
性であることを明らかに示している。さらに、表Iの結
果は、本発明のポリマーが優秀なカルシウム結合特性を
示すことを示している。
【0075】例5 表IIに従って等方性液体洗剤組成物を製造した。等方性
液体洗剤組成物の相溶性を表IIに列挙された順序で成分
を混合した後で、溶液の透明性により評価した。
【0076】
【表2】
【0077】表IIのデータは、本発明に従って製造され
た、側鎖酸官能性及び連鎖移動剤の末端フラグメントを
有する水溶性または水分散性ポリマーが液体洗剤組成物
中で相溶性であることも明らかに示している。 例6 C12連鎖移動剤で疎水性に変性されたポリアクリル酸の
合成 524.8gの水と174gのイソプロピルアルコール
を反応器中で85℃に加熱した。374gのアクリル酸
と49gのn−ドデシルメルカプタンの混合物を3時間
にわたって反応器に加えた。添加の完了後、65.3g
のアクリル酸を30分間にわたって反応器に加えた。同
時に175gの水中の17.5gの過硫酸ナトリウムの
溶液も4時間にわたって反応器に加えた。反応器の温度
を1時間85〜95℃に維持した。次いで、125gの
水、51gの50% NaOH溶液及び0.07gのA
NTIFORM 1400(Dow Chemical
Companyから市販されている)を反応器に加え
た。反応混合物を蒸留してイソプロピルアルコールを除
去した。約300gのイソプロピルアルコールと水との
混合物が留出した。反応混合物を室温まで冷却し、38
8gの50% NaOH溶液を加えた。
【0078】例7 再沈着防止特性の評価 例6で製造したC12連鎖移動剤で疎水性に変性したポリ
アクリル酸を洗剤組成物中で、再沈着防止特性について
評価し、そのポリマーを含まない洗剤組成物と比較し
た。再沈着防止試験は、ターグオトメーター(terg
−O−tometer)中で3枚の約10.2×11.
4cm(4×4.5インチ)の木綿のスワッチ及び3枚の
約10.2×11.4cmのEMPA213(Test
Fabricsから市販されているポリコットンスワッ
チ)を用いて行った。5枚の約10.2×10.2cm
(4×4インチ)のスワッチをバラストとして用いた。
洗濯サイクルは、0.9g/リットルのUNBUILT
液体洗剤(組成は下記)及びCa:Mg比が2:1であ
る150ppm 硬水を用いて10分間であった。用いられ
た汚垢は0.3g/リットルの赤粘土、0.16g/リ
ットルのバンジ(bandy)黒粘土及び0.9g/リ
ットルの油混合物(70%の植物油及び30%の鉱油)
であった。ポリマー及びコポリマーは洗剤重量の4重量
%で添加した。すすぎサイクルは、Ca:Mg比が2:
1である150ppm 硬水を用いて3分間であった。総計
3サイクル行ない、スワッチを中位に設定した回転式乾
燥機中で乾燥した。最初のサイクルの前及び3回目のサ
イクルの後のL,a,b値をそれぞれ、L1 ,a1 ,b
1 及びL2 ,a2 ,b2 として測定した。
【0079】ΔE=〔(L1 −L2 2 +(a1
2 2 +(b1 −b2 2 0.5
【0080】UNBUILT液体洗剤は22.5重量%
のNEODOL 25−7、18.8重量%のBIOS
OFT D40、3重量%のトリエタノールアミン、5
重量%のエタノール、2重量%の塩化カリウム及び4
8.8重量%の水を含有していた。NEODOL 25
−7は、シェル・ケミカル・カンパニーから得られる7
モルのエトキシル化C12〜C15アルコールを含有するア
ルコールエトキシラートである。BIOSOFT D4
0は、ステパン・ケミカル・カンパニー(Stepan
Chemical Co.)から得られるドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムである。試験結果を表III
に要約する。
【0081】
【表3】
【0082】表III における試験結果は本発明のC12
鎖移動剤を有する疎水性に変性されたポリアクリル酸
は、本発明のポリマーを含有しない洗剤配合物に比較し
て、卓越した再沈着防止特性を有することを明らかに示
している。本発明者は、意外にも、側鎖酸官能性及びC
1 〜C24の連鎖移動剤の末端フラグメントを有する水溶
性または水分散性ポリマーが等方性液体洗剤配合物中に
相溶性であることを発見した。これらのポリマーを洗濯
過程で用いると、それらはテキスタイルから汚垢を除去
し、テキスタイル上への汚垢の再沈着を防止し、そうで
なければ液体洗剤の界面活性剤と錯体化して界面活性剤
を水不溶性にする、硬水中に存在する金属イオン、たと
えば、カルシウム及びマグネシウムと錯体化することに
よりコビルダーとして機能する。したがって、このポリ
マーは液体洗剤の界面活性剤と相乗効果を示して、洗濯
過程において汚垢を溶解化し、垢粒子を懸濁させる。
【0083】本発明をそれらの特定の態様に特に関連し
て記載しているが、特許請求の範囲及び精神の内で、当
業者により変更及び修正ができることが理解されるだろ
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クライン エー.ロドリゲス アメリカ合衆国,テネシー 37377,シグ ナル マウンテン,グレイソン ロード 109

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等方性の液体洗剤組成物であって、少な
    くとも1種の界面活性剤及び、液体洗剤組成物の総重量
    に基づいて約0.1〜約75重量%の側鎖酸官能性及び
    連鎖移動剤の末端フラグメントを有する水溶性または水
    分散性ポリマーを含み、前記ポリマーはエチレン性不飽
    和酸モノマーとC1 〜C24の連鎖移動剤との重合生成物
    である、前記洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 等方性の液体洗剤組成物であって、少な
    くとも1種の界面活性剤及び、液体洗剤組成物の総重量
    に基づいて約0.1〜約75重量%の側鎖酸官能性及び
    連鎖移動剤の末端フラグメントを有する水溶性または水
    分散性ポリマーを含み、前記ポリマーは、モノマーの総
    重量に基づいて約50〜約99.9重量%のエチレン性
    不飽和酸モノマーとモノマーの総重量に基づいて約0.
    1〜約50重量%のエチレン性不飽和コモノマーとC1
    〜C24の連鎖移動剤との重合生成物である、前記洗剤組
    成物。
  3. 【請求項3】 テキスタイルを洗浄する方法であって、
    請求項1に記載の水溶性または水分散性ポリマーを含む
    等方性液体洗剤を製造し、前記液体洗剤と、少なくとも
    1種のテキスタイルが汚垢を含有する、1以上のテキス
    タイルとを接触させ、汚垢を含有する布帛から少なくと
    も一部の汚垢を除去することを包含する前記方法。
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