JP2000026835A - 防水シール材 - Google Patents

防水シール材

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JP2000026835A
JP2000026835A JP10197794A JP19779498A JP2000026835A JP 2000026835 A JP2000026835 A JP 2000026835A JP 10197794 A JP10197794 A JP 10197794A JP 19779498 A JP19779498 A JP 19779498A JP 2000026835 A JP2000026835 A JP 2000026835A
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diene
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inorganic filler
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JP10197794A
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Kazuma Nakazawa
一真 中沢
Mitsuaki Maeda
光明 前田
Kotaro Yamada
耕太郎 山田
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性に優れ、漏水防止を図る。 【解決手段】 水素添加ジエン系重合体100重量部に
対し、無機フィラー1重量部〜50重量部をトルエン,
シクロヘキサン,THFから選ばれた有機溶媒100重
量部〜500重量部で混合して成る防水シール材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防水シートの重
ね合わせ部分や防水パネルの突き合わせ部分等の漏水防
止のために用いるシール材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防水シートの重ね合わせ部分を接
合するには、防水シートが熱可塑性樹脂材料から成ると
きに熱融着したり、ホットメルトを用いていた。熱融着
を行う場合、防水シートが貼付される床面や壁面に凹凸
があるため、施工ムラが生じ、ピンホールが発生してい
た。また、ホットメルトを用いた場合、ホットメルトと
シートとの間に接着不良個所が発生し易く、漏水を完全
に防止することは難しかった。そこで、特開平5−24
7440号公報に記載のような防水シール材が開発され
た。これは、独立気泡層、粘着層および剥離シートの順
で積層されたものであり、剥離シートを剥がしたシール
材を防水シートの重ね合わせ部分に挟み、この個所を押
圧回転ローラで押圧することで、防水シートの重ね合わ
せ部分での漏水防止を図ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の防水シール材
は、防水シートの重ね合わせ部分に貼り付けていき、押
圧するという作業のため、壁面や天井面など床面以外で
は作業性が悪く、人手と時間がかかっていた。
【0004】そこで、この発明は、必要個所に塗布する
だけで漏水防止を図れる防水シール材を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、水素添加ジエン系重合体100重量部
に対し、無機フィラー1重量部〜50重量部をトルエ
ン,シクロヘキサン,THFから選ばれた有機溶媒10
0重量部〜500重量部で混合して成るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の種々の実施例に
ついて説明する。この発明の防水シール材は、塗布時に
流動性が高く、シーリングガンのような塗布機の吐出口
(例えば4mm×20mmの大きさ)から吐出されて防水シ
ートの重ね合わせ部分や防水パネルの突き合わせ部分等
に塗布され、塗布された後に所定時間放置することによ
り溶媒成分が蒸発してゴム成分だけが残り硬化する。こ
のような防水シール材は、水素添加ジエン系重合体10
0重量部に対し、無機フィラー1重量部〜50重量部を
トルエン,シクロヘキサン,THFから選ばれた有機溶
媒100重量部〜500重量部で混合して成るものであ
る。水素添加ジエン系重合体としては、少なくとも一種
の共役ジエンとビニル芳香族化合物のランダムジエン系
共重合体の水素添加ゴムが好適に用いられる。無機フィ
ラーとしては、「スメクタイト」(コープケミカル株式
会社製)SANや「アエロジル」(登録商標)(日本ア
エロジル株式会社製)200・300・380が好適に
用いられる。「スメクタイト」は層状珪酸塩(焼成多孔
体)であり、「アエロジル」は日本工業規格で製造され
ているシリカ(SiO)で最も小さい粒径をもつ高純
度の無水シリカ(多孔体)であり、その表面に存在する
シラノール基(Si−OH)の働きにより、この防水シ
ール材にチキソ性(thixotropy)を付与する。また、有
機溶媒としては、トルエン、シクロヘキサン、THF
(テトラヒドロフラン)等が使用できる。
【0007】上記共役ジエン系重合体の共役ジエンとし
ては、一般的には4〜12個程度の炭素原子を有する共
役ジエンが挙げられ、具体的な例としては、1、3−ブ
タジエン、イソプレン、2、3−ジメチル−1、3−ブ
タジエン、1、3−ペンタジエン、クロロプレン等が挙
げられる。共役ジエンについては特に限定されるもので
はないが、1、3−ブタジエン、イソプレンが特に好ま
しく、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン/
イソプレン共重合体の如き弾性体が特に好ましい。さら
に、ビニル芳香族化合物の具体例としては、スチレン、
t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン等が挙げら
れ、特にスチレンが好ましい。
【0008】具体的な共重合体の例としては、ブタジエ
ン/スチレン共重合体、イソプレン/スチレン共重合体
等が高い水素添加ゴムを与えるもので最も好適である。
かかる共重合体の一例としてはランダム共重合体でビニ
ル芳香族化合物含有量は5〜50重量部、好ましくは1
5〜30重量部のものである。5重量部未満では充分な
接着力が得られがたく、一方、50重量部を越えると水
素添加ジエン系重合体が樹脂的性質を帯び本発明の目的
が達せられない。
【0009】また、共役ジエン単位のビニル結合は共役
ジエン単位全体の10〜80重量部、好ましくは20〜
50重量部である。10重量部未満では水素添加ジエン
系重合体が樹脂的性質を帯びて本発明の目的よりはずれ
てしまい、一方、80重量部以上では充分な機械的特性
が得られない。
【0010】水素添加反応に用いるポリマーは、一般的
には重量平均分子量約5,000〜約1,000,00
0を有するものが好ましく、直鎖型のほかにカップリン
グした、いわゆる分岐型、ラジアル型或いは星型の共重
合体が包含される。こうして重合されたジエン系重合体
を水素添加することにより水素添加ジエン系重合体が得
られる。そして、水素添加ジエン系重合体のムーニー粘
度(ML1+4、100℃)は5〜150、好ましくは
30〜100のものが混練作業性、機械的特性の点で好
適である。水素添加ジエン系共重合体のオレフィン性不
飽和結合の水素添加率は80%以上であり、好ましくは
85%以上である。水素添加率が80%未満であると充
分な耐候性及び耐熱性が得られない。
【0011】水素添加反応は前記の共役ジエン系重合体
を炭化水素溶媒中に溶解し、20〜100kg/cmの加
圧水素下で水素化触媒の存在化で行われる。水素化触媒
としては、パラジウム、ルテニウム等の貴金属をシリ
カ、カーボン、ケイソウ土等に担持した触媒、ロジウ
ム、ルテニウム等の鎖体触媒、コバルト、ニッケル等の
有機カルボン酸と有機アルミニウム又は有機リチウムか
らなる触媒、ジシクロペンタジエニルチタンジクロリ
ド、ジシクロペンタジエニルジフェニルチタン等のチタ
ン化合物とリチウム、アルミニウム、マグネシウムより
なる有機金属化合物からなる水素化触媒が用いられる。
【0012】実施例1 JSR製DR1320P(水添SBR)(水素添加ジエン系重合体) ・・ 100重量部 コープケミカル製スメクタイトSAN(無機フィラー)・・ 14重量部 トルエン(有機溶媒) ・・ 250重量部 チバガイギー製イルガノックス1010(酸化防止剤)・・ 1.4重量部 チバガイギー製イルガフォス168(酸化防止剤) ・・ 0.7重量部 住友化学製TP−D(酸化防止剤) ・・ 1.4重量部 DR1320P(水添SBR)をトルエンに浸漬し、2
4時間放置して溶解せしめ、これにスメクタイト、酸化
防止剤を配合し、プラネタリーミキサーで混練するとと
もに、真空引きして脱泡を行う。この混合物をストレー
ナーに通して異物除去を行った後に容器に充填してお
く。
【0013】実施例2 DR1320P ・・・ 100重量部 日本アエロジル製アエロジル200(無水シリカ) ・・・ 3.5重量部 トルエン ・・・ 250重量部 イルガノックス1010 ・・・ 1.4重量部 イルガフォス168 ・・・ 0.7重量部 TP−D ・・・ 1.4重量部
【0014】実施例3 DR1320P ・・・ 100重量部 アエロジル200 ・・・ 7重量部 トルエン ・・・ 250重量部 イルガノックス1010 ・・・ 1.4重量部 イルガフォス168 ・・・ 0.7重量部 TP−D ・・・ 1.4重量部
【0015】実施例4 実施例3における「アエロジル200」を7重量部から
10重量部に増量したもの。
【0016】実施例5 実施例4における「アエロジル200」を10重量部か
ら14重量部に増量したもの。
【0017】実施例6 実施例5における「アエロジル200」を14重量部か
ら21重量部に増量したもの。
【0018】実施例7 実施例6における「アエロジル200」の替りに「アエ
ロジル300」(「アエロジル200」よりも粒径小)
を用い、14重量部配合したもの。
【0019】実施例8 実施例7における「アエロジル300」の替りに「アエ
ロジル380」(「アエロジル300」よりも粒径小)
を用い、14重量部配合したもの。
【0020】比較例 水添SBR(DR1320P) ・・・ 100重量部 トルエン ・・・ 250重量部 イルガノックス1010 ・・・ 1.4重量部 イルガフォス168 ・・・ 0.7重量部 TP−D ・・・ 1.4重量部
【0021】上述した実施例1〜8と比較例について、
接着性(kgf/25mm)、シール性、タレ性、チキソ性
について評価した結果を表1に示す。接着性は、束ねた
2枚の防水シートの25mm×150mmの範囲に防水シー
ル材をシーリングガンで塗布し、一週間養生した後、2
00m/mの引張速度にてT型剥離試験(シール剤塗布
部分を水平にし2枚の防水シートを夫々上下方向に引っ
張る)を行った。シール性については、幅50mmの2枚
の防水シートを重ね合わせ、重ね合わせ部の幅方向中央
部分に防水シール材を厚み1.5mmで塗布し、防水シー
ル材を塗布した部分以外の重ね合わせ部を熱融着し、防
水シール材を一週間養生した後に防水シートの重ね合わ
せ部分に3kg/cmの水圧をかけ、水温を20℃と50
℃の2つの条件(夫々3回ずつ)で48時間後に水漏れ
の有無を確認した。タレ性については、4mm×20mmの
吐出口を有するシーリングガンから壁面に垂れ下げた防
水シートの縦方向の重ね合わせ部分の上側シートの端に
上下1mにわたって防水シール材を塗布し、シール材の
最下端から5分間に下方にタレた長さを3回計測してそ
の平均を求めた。チキソ性については、B型粘度計で、
20℃の温度にて剪断速度(回転数:rpm)を変えて
サンプルの粘度(cps)を測定した。このタレ性は、
0.5rpmと50rpmのときの粘度の値(夫々3回
行ってその平均)を夫々、タレ性、施工性の物差しとし
て、かつその比(0.5rpm時の粘度/50rpm時
の粘度)を粘比とした。
【0022】
【表1】
【0023】前記「タレ性」は、0.5rpm時粘度で
500cps以上であれば良好であり、好ましくは10
00cps以上である。施工性は、50rpm時粘度で
3000cps以下であれば良好であり、好ましくは2
500cps以下であり、さらに好ましくは1500c
ps以下である。また、粘度比は、1.5以上であれば
施工性とタレ性を両立できる。
【0024】チキソ性とは、異常粘性の一種であり、か
きまぜたり振りまぜたり、またシーリングガンからの吐
出のような剪断速度の高い歪みに対しては流動性が高
く、壁に塗布してからタレるような剪断速度の低い歪み
に対しては流動性の低いふるまいをする性質をいう。
【0025】無機フィラーとして用いた「アエロジル
(AEROSIL,登録商標)」は、先にも述べたよう
にシリカ(SiO)の中では、最も小さい粒子径を持
つ高純度の無水シリカであり、その表面に存在するシラ
ノール基(Si−OH)の働きにより揺変性(チキソ
性)を液状樹脂に付与する。「アエロジル200」は、
一次粒子の平均径が約12nm、「アエロジル300」
は約7nm、「アエロジル380」は約7nmである。
使用する無機フィラーの好ましい粒径は5〜20nmで
あり、5nmより小さいと分散性が悪くなり、20nm
より大きいとシラノール基が少なくなる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、水素添加ジエン系重合体100重量部に対し、無機
フィラー1重量部〜50重量部をトルエン,シクロヘキ
サン,THFから選ばれた有機溶媒100重量部〜50
0重量部で混合して成るので、流動性の高い状態で塗布
し、しかも低剪断速度時に粘性が高く、流動性が低いの
で壁面や天井面に施工してもタレ落ちが少なく、施工性
が向上し、止水効果も大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素添加ジエン系重合体100重量部に
    対し、無機フィラー1重量部〜50重量部をトルエン,
    シクロヘキサン,THFから選ばれた有機溶媒100重
    量部〜500重量部で混合して成る防水シール材。
  2. 【請求項2】 水素添加ジエン系重合体の共役ジエン鎖
    中の二重結合が80%以上水素添加されていることを特
    徴とする請求項1に記載の防水シール材。
JP10197794A 1998-07-13 1998-07-13 防水シール材 Pending JP2000026835A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100411863B1 (ko) * 2000-12-21 2003-12-18 금호석유화학 주식회사 스티렌계 블록공중합체의 나노복합재 제조방법
US6869713B2 (en) 2001-05-18 2005-03-22 Hitachi, Ltd. Fuel cell, fuel cell generator, and equipment using the same
JP2009242623A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sekisui Chem Co Ltd シール材

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KR100411863B1 (ko) * 2000-12-21 2003-12-18 금호석유화학 주식회사 스티렌계 블록공중합체의 나노복합재 제조방법
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