JP2000026600A - グラフト化されたα―オレフィン―マレイミドムカデ型ポリマ―及びポリプロピレンを増量して誘導されたゲル - Google Patents

グラフト化されたα―オレフィン―マレイミドムカデ型ポリマ―及びポリプロピレンを増量して誘導されたゲル

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JP2000026600A
JP2000026600A JP11125709A JP12570999A JP2000026600A JP 2000026600 A JP2000026600 A JP 2000026600A JP 11125709 A JP11125709 A JP 11125709A JP 12570999 A JP12570999 A JP 12570999A JP 2000026600 A JP2000026600 A JP 2000026600A
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maleimide
poly
centipede
polypropylene
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Wang Shaorong
シアオロング・ワング
Victor J Foltz
ビクター・ジエイ・フオルツ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G81/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers
    • C08G81/02Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers at least one of the polymers being obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C08G81/021Block or graft polymers containing only sequences of polymers of C08C or C08F
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
    • C08F8/32Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups by reaction with amines

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い減衰性の軟質材料を製造する。 【解決手段】 ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミ
ド)約50重量%〜約99重量%とマレエート化ポリア
ルキレン約1重量%〜約50重量%とジアミン約0.0
1〜約10重量%とを、ポリアルキレングラフト化ポリ
(α−オレフィン−コ−マレイミド)ムカデ型ポリマー
を生成するのに十分な実質的に乾燥条件下に反応させる
ことを含んで成る、高減衰性ムカデ型ポリマーの製造方
法。前記ポリアルキレングラフト化ポリ(α−オレフィ
ン−コ−マレイミド)及びゲルを生成するのに十分な量
のエキステンダーを含有して成る高減衰性ムカデ型ポリ
マーゲル組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い減衰性(da
mping)軟質材料を製造するのに有用なマレエート
化ポリプロピレンとポリ(α−オレフィン−(コ)−
(マレイミド))の油又は低分子量成分で増量したグラ
フト化“ムカデ型”ポリマー(oil orlow m
olecular weight component
extended grafted “centip
ede” polymer)に関する。
【0002】
【従来の技術】フリーラジカル開始によるオクタデン
(octadene)のようなオレフインと無水マレイ
ン酸の重合は先行技術で周知されている。Gupta;
Vijaiへの米国特許第5066742号に開示され
たとおり、第1工程として酢酸、ギ酸及びプロピオン酸
のエステル及びC6−C12炭化水素希釈剤から成る群よ
り選ばれる反応溶媒のブレンド中でフリーラジカル開始
剤の存在下に無水マレイン酸とC2−C8オレフインが典
型的に重合される。更に、無水マレイン酸とアルキルア
ミン基間のイミド化は良く知られた化学反応である。こ
れらの反応を認めた特許刊行物には、Leuna−We
rke A.−Gに譲渡されたドイツ特許第42415
38号、モンサント化成株式会社に譲渡された特開昭9
4−248017号及びMontedipe S.p.
Aに譲渡されたイタリア特許公開EP322905 A
2号が含まれる。種々の他の非特許刊行物もこれらの反
応を認めた。それらのなかには、I.E.Collem
an,Jr.,J.E.Bork,and H.Don
n,Jr.,J.Org.Chem.,24,185
(1959);A.Matsumoto,Y.Oki,
and T.Otsu,Polymer J.,23
(3),201(1991);L.Haeussle
r,U.Wienhold,V.Arbricht,a
nd S.Zschoche,Themochim.A
cta,277,14(1966);W.Kim,an
d K.Seo,Macromol.Rapid Co
mmun.,17,835(1996);W.Lee,
and G.Hwong,J.Appl.Polym.
Sci.,59,599(1996);I.Verme
eschand G.Groeninckx,J.Ap
pl.Polym.Sci.,53,1356(199
4);Y.Kita,K.Kishino,and
K.Nakagawa,J.Appl.Polyme
r.Sci.63,1055(1997)が包含され
る。 種々の一官能性N−アルキルマレイミド及びN−
アリールマレイミドの合成も先行技術で周知されてい
る。これらのマレイミドはホモポリマー及び特にコポリ
マー例えばABS(ポリ(アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン))又はポリ(アクリロニトリル−ブタジ
エン)とポリ(スチレン−アクリロニトリル)のポリブ
レンド、PVC(ポリ(塩化ビニル))、SAN(ポリ
(スチレン−コ−アクリロニトリル))、PMMA(ポ
リ(メチルメタクリレート))等の熱安定性を改良する
のに広く使用されてきた。これらのマレイミドは、他の
モノマー、例えばアクリロニトリル、ブタジエン、スチ
レン、メチルメタクリレート、塩化ビニル、酢酸ビニル
及び多くの他のコモノマーと共重合させることができ
る。工業における更に好ましい一般慣行は、マレイミド
と他のモノマー及び場合によりアクリロニトリルとのコ
ポリマーを製造しそして得られるコポリマーをABS及
びSAN樹脂とブレンドすることである。いずれにせ
よ、コポリマー組成物は示差走査熱量測定(DSC)に
より測定された単一ガラス転移点(Tg)の存在により
示される如く、バルク樹脂(例えばABS及び/又はS
AN)と十分に相容性であるように調節される。自動
車、電気機械及び電子機械及び電気器具及び電子器具の
部品の製造におけるマレイミド含有ビニル樹脂及びそれ
らの使用は、その良好な耐熱性、耐衝撃性及び成形性の
ため、例えば米国特許第3652726号、米国特許第
3676404号、米国特許第3766142号、米国
特許第4039734号、米国特許第4374951
号、米国特許第4381373号、米国特許第4605
700号、米国特許第4683275号、米国特許第4
874829号、米国特許第4879343号、米国特
許第4914138号、米国特許第4954571号、
米国特許第4983669号、米国特許第502865
1号、米国特許第5091470号及び米国特許第51
36052号に一般に記載されている。上記したとお
り、Gupta;Vijaiへの米国特許第50667
42号は合成繊維の製造に使用される無水マレイン酸と
2−C8オレフインのコポリマー懸濁液を開示してい
る。Doiへの米国特許第5424380号は、優れた
耐熱性、剛性、アイゾット衝撃強さ、耐候性及び寸法安
定性を有するN−アルキル置換マレイミド/オレフイン
コポリマー及び特定された樹脂を含んで成る樹脂組成物
に関する。Ueda等への米国特許第4919925号
は、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物及びオレフイン
のディールス−アルダー反応型アダクト又は該アダクト
の誘導体を脱臭剤の活性成分として開示している。上記
のすべては引用することによりすべての目的に対して本
明細書に全文を記載したのと同様に組み入れられる。
【0003】2種以上のポリマーをブレンドして広い種
類のランダムな形態又は明確な構造を持った形態(ra
ndom or structured morpho
logies)を生成して特性の望ましい組み合わせを
与える可能性のある製品を得ることがありうることは長
い間認められてきた。しかしながら、或る固有の問題及
び根本的問題のため、単純なブレンドにより多くの可能
性を有する組み合わせを達成することは実際には困難で
あるか又は不可能なことすらある。しばしば、2つのポ
リマーが熱力学に非混和性であり、これは真に均一な製
品を生成することを妨げる。この非混和性は、しばしば
二相構造を有することが望ましいことの為、それ自体問
題ではないかも知れない。しかしながら、これらの2つ
の相間の界面の状況はしばしば問題を生じさせる。典型
的な場合は、2相間の高い界面張力及び不十分な接着力
の場合である。この界面張力は、ランダムな混合物に所
望の程度の分散を与えることの固有の困難性、及びそれ
らのその後の安定性の欠如に、高い粘度と共に寄与し、
後の加工又は使用中に著しい分離及び層化を生じる。不
十分な接着力は、部分的に、しばしば分散したブレンド
物で観察される非常に弱くて脆い機械的挙動をもたら
し、そしていくらかの高度に明確な構造を持った形態を
不可能にすることがある。
【0004】一般に、ポリプロピレンの衝撃強さとブロ
ックコポリマーのエラストマー特性を有するグラフトポ
リマーを製造しそして得られるコポリマーを高級油又は
低分子量成分で増量して(extend)低いショアA
硬度を有する軟質材料を得ることは特に望ましい。同様
に本発明の場合には、低いショアA硬度を有する軟質材
料を得るように、グラフト化ポリ[α−オレフィン−
(コ)−(マレイミド)]を製造することは特に望まし
い。
【0005】かくして、ムカデ型ポリマーの無水物基及
びマレエート化ポリプロピレンのマレエート基と反応性
の二官能性グラフト化剤の使用により、マレエート化ポ
リプロピレンに対するポリ[α−オレフィン−(コ)−
(マレイミド)]のグラフト化を含む本発明の油又は低
分子量成分で増量したグラフトポリマーは先行技術では
現在知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高い減衰性の軟質材料を製造するのに有用な、マレ
エート化ポリプロピレンとポリ(α−オレフィン−
(コ)−(マレイミド))との油又は低分子量成分で増
量したグラフト化“ムカデ型”ポリマーを提供すること
である。
【0007】更に特定すれば、本発明の目的はマレエー
ト化ポリプロピレン及びポリ(α−オレフィン−(コ)
−(マレイミド))をジアミンと反応させることにより
生成されたグラフト化ムカデ型ポリマーを提供すること
である。
【0008】本発明の他の目的は30より少ない低いシ
ョアA硬度、高い減衰性及び約100℃の使用温度を含
む改良された性質を示す油又は低分子量成分で増量した
グラフト化ムカデ型ポリマーを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、耐熱性と高い
弾性と減衰性を有する成形品を製造するのに有用な減衰
性を有する油又は低分子量成分で増量したグラフト化ポ
リ(α−オレフィン−(コ)−(マレイミド))−ポリ
プロピレンポリマー軟質ゲル組成物に関する。
【0010】本発明は、広範には、ジアミンと反応させ
たマレエート化ポリプロピレン及びポリ(α−オレフィ
ン−(コ)−(マレイミド))のグラフト化ポリマー組
成物に関する。更に本発明は、広範には、官能化された
ポリプロピレンの、官能化された熱可塑性エラストマー
によるグラフト化を可能とするのに十分な条件下に、官
能化された熱可塑性エラストマー、即ちポリ(α−オレ
フィン−(コ)−(マレイミド))にグラフトしたマレ
エート化ポリプロピレンを含んで成る、油で増量したグ
ラフトポリマー組成物を製造する方法に関する。
【0011】本発明の増量されたグラフトポリマーゲル
は、ジアミングラフト化剤との架橋反応により生成した
少なくとも1つの官能性結合(functional
linkage)によりポリ(α−オレフィン−(コ)
−(マレイミド))にグラフトした少なくとも1つのマ
レエート化ポリプロピレンセグメントを有するポリ(α
−オレフィン−(コ)−(マレイミド))のグラフトポ
リマー100重量部と、油又は低分子量成分のようなエ
キステンダーの少なくとも30重量部、好ましくは30
〜1000重量部を含有する。
【0012】ポリ(α−オレフィン−(コ)−(マレイ
ミド))は、ポリ(α−オレフィン−コ−無水マレイン
酸)を第一級アミンでイミド化することにより生成した
“ムカデ型”ポリマーである。“ムカデ型”ポリマーは
第一級アミンの付加により生成した多くの比較的短い側
鎖と結合した高分子量背骨部(spine)を有する。
主鎖の長さは通常絡み合い長さ(entangleme
nt length)に等しいか又はそれより長い。絡
み合い長さは本発明では理論的には100の繰り返し単
位の大きさの程度として定義されるが、側鎖の長さは絡
み合い長さよりはるかに小さい。
【0013】ポリ(α−オレフィン−(コ)−(マレイ
ミド))“ムカデ型”ポリマーのα−オレフィン寄与モ
ノマー単位(α−olefin contribute
dmonomer units)は3〜約50個の炭素
原子を含む。これらのα−オレフィンの例はプロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−オクタデン、2−
エチル−1−ヘキセン、1−ドデセン等である。
【0014】本発明で述べたポリ(α−オレフィン−コ
−マレイミド)はその後二官能性結合剤又はグラフト化
剤によりマレエート化ポリプロピレンとグラフト反応
し、このようにして生成した少なくとも1つの官能性結
合(functional linkages)により
グラフト化した少なくとも1つのポリプロピレンセグメ
ントを有するグラフト化ポリマーを生成する。
【0015】マレエート化ポリプロピレンは、当業界で
知られた方法によりその後マレエート化される一般に知
られたポリプロピレン化合物であることができる。ポリ
プロピレングラフト化セグメント(1個又は複数)は、
約10,000〜10,000,000又はそれ以上、
好ましくは約20,000〜約300,000の分子量
“Mw”を有する。
【0016】ポリプロピレンの結晶化度又は立体規則性
(tacticity)は実質的に無定形から完全に結
晶性まで変わることがあり、即ち結晶化度約10〜10
0%である。最も典型的には、アイソタクチックポリプ
ロピレンの広範な商業的使用の故に、グラフト化ポリプ
ロピレンは実質的に結晶性、例えば約90%より高い結
晶性であろう。一般に、ポリプロピレンは実質的にはエ
チレンを含まない。しかしながら、或る状況下では、約
5重量%より少ない程度で少量のエチレンが導入されて
いてもよい。更に或る例ではポリプロピレンは“リアク
ターコポリマー”として知られたコポリマー中に少量の
エチレンを含有する。従って、グラフト化ポリプロピレ
ンがエチレン−プロピレンセグメントの一部として及び
ポリエチレンセグメントとして少量のエチレンを含有す
ることは本発明の範囲内にある。
【0017】ポリプロピレンの製造のための重合条件は
当業界では周知である。プロピレンは、元素の周期律表
の4〜6族及び8族の遷移金属の化合物、好ましくはチ
タン化合物、最も好ましくはハロゲン化チタン、及び周
期律表の1〜3族の元素の有機金属化合物、特にアルキ
ルアルミニウム又はハロゲン化アルキルアルミニウムを
含有する立体特異性チーグラー−ナッタ触媒系の存在下
にアイソタクチックポリプロピレンに重合することがで
きる。例示的な例には、触媒として三塩化チタン、四塩
化チタン及び助触媒としてトリエチルアルミニウム及び
塩化ジエチルアルミニウムが包含される。これらの遷移
金属触媒系は、例えばシリカゲル又は金属酸化物及び金
属ジハロゲン化物、例えばMgO、MgCl2、ZnC
2等に担持されていても担持されていなくてもよい。
このような系は種々のルイス塩基電子供与体と共に反応
し、それと錯体を形成することもできる。
【0018】分子量制御は典型的には、重合反応器への
供給流を介しての水素の導入により達成される。水素は
全モノマーを基準として約0〜30モル%で加えられ
る。重合反応は、ビヒクルとして不活性炭化水素希釈剤
又は液体プロピレンを使用するスラリー法により行うの
が好ましい。重合温度は約50℃〜約100℃の範囲と
することができ、好ましくは約60℃〜約80℃の範囲
である。重合圧力も広い範囲で変えることができ、特に
限定はされない。重合圧力は例えば大気圧から37,0
00KPaの範囲とすることができる。このような手順
及び成分はポリプロピレンの重合に関する当業界におけ
る知識について説明したにすぎず、いずれも本発明の範
囲内で有用なものとして意図される。当業界の文献及び
特許一般的調査のためには、Kirk−Othmer
Encyclopedia ofChemical T
echnology,3rd Edition v.1
6,453−469(J Wiley & Sons,
1981)の“Olefin Polymers(Po
lypropylene)を参照されたい。
【0019】ポリプロピレン化合物のマレエート化ポリ
プロピレンへのマレイン化は、通常、ポリプロピレンと
エチレン系不飽和カルボキシル基含有化合物、例えば無
水マレイン酸とのブレンドを約150℃〜400℃の範
囲内でしばしば当業界で周知の有機過酸化物の如きフリ
ーラジカル開始剤の存在下に達成される。カルボキシル
基含有化合物のポリプロピレンへのフリーラジカルグラ
フト化は容易に起こる。これらのグラフトポリマーを製
造する方法は中でも米国特許第3480580号、第3
481910号、第3577365号、第386226
5号、第4506056号及び第3414551号に説
明されているとおり当業界では周知である。これらの開
示は引用することにより本明細書に組み入れられる。こ
のような方法は、当業界では周知であり、例えば、方法
の説明の独立したソースはY.Minoura、M.U
eda、S.Mizinuma and M.Oba,
J.Applied Polymer Sci.162
5(1969)に見いだされる。当業界で周知なよう
に、無水マレイン酸のフリーラジカルグラフト化と共に
ポリプロピレンの分子量の制御された低下を同時に達成
するために、押出機、マスチケータ等の如き装置で、場
合によりフリーラジカル開始剤を用いて熱及び/又は物
理的剪断を使用することは本発明に従って有用であろ
う。
【0020】特に、無水マレイン酸とフリーラジカル開
始剤のこのような量でそしてポリプロピレン上の遊離基
部位が実質的にポリプロピレン鎖の切断(scissi
on)の時に生成しそしてこのような切断の点に生成す
るような温度及び剪断の条件下にマレイン化を行うこと
は好ましい。無水マレイン酸は次いでこのような切断さ
れた鎖の一側の切断された端部にグラフトする。このよ
うにして、無水物基は主としてマレエート化ポリプロピ
レン鎖の端部に配置されそしてこのようなマレエート化
ポリプロピレン鎖の実質的大部分は1つのマレイン化部
位を含む。この方法は、各官能基がポリプロピレン及び
ブロックコポリマーのマレエート基と反応性である2個
の官能基を有する二官能性結合剤又はグラフト化剤の使
用によりマレエート化ブロックコポリマーへのそのマレ
エート化された端部でのマレエート化ポリプロピレンの
グラフト化を可能とする。多数のマレイン化部位は1つ
より多くのマレエート化ブロックコポリマーポリマー鎖
へのマレエート化ポリプロピレンのグラフト化又は1つ
以上のマレエート化ブロックコポリマーの1つより多く
の部位でのマレエート化ポリプロピレンのグラフト化に
導くことができる。実質的に同じ化学が本発明のムカデ
型ポリマーに当てはまる。
【0021】上記によれば、フリーラジカル開始剤を使
用するのが好ましく、そしてフリーラジカル開始剤は典
型的には全ポリプロピレンの約0.01〜1.0重量
%、好ましくは約0.02〜0.5重量%、最も好まし
くは約0.04〜0.3重量%の量で使用される。次い
で混合物を、随意の機械的剪断と同時に、選ばれたフリ
ーラジカル開始剤の公知の分解温度又はその付近の温度
に加熱する。次いで無水マレイン酸を典型的には全ポリ
プロピレンの約0.01〜10.0重量%、好ましくは
約0.1〜5重量%、最も好ましくは約0.75〜2重
量%の量で加える。
【0022】本発明のマレエート化ポリプロピレンは、
マレエート化ポリプロピレンの重量を基準として約0.
01重量%から約5重量%までの組み込まれた(inc
orporated)無水マレイン酸を含有する。好ま
しくは無水マレイン酸含有率は約0.01〜約2重量
%、最も好ましくは約0.03〜約0.2重量%であ
る。明らかなように、分解したフリーラジカル開始剤化
合物及び低分子量フリーラジカル生成物のような少量の
反応副生物が存在すると同様に未反応ポリプロピレンも
反応混合物中に存在する。これらの副生物は、当業界で
知られた方法によって、例えば窒素でスパージングする
ことにより、又は水で洗浄することにより実質的に除去
される。無水マレイン酸はポリマー中に実質的な量では
残らず、このポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)
のマレエート化ポリプロピレンとのその後の反応に悪影
響を及ぼさない。
【0023】本発明のポリ(α−オレフィン−コ−マレ
イミド)は約120℃〜約250℃及び約真空より僅か
に高い圧力からほぼ20気圧で第一級アミンの存在下に
実質的に乾燥条件下にポリ(α−オレフィン−(コ)−
(無水マレイン酸))を反応させることにより生成す
る。本発明は好ましくはポリ(1−オクタデン−コ−無
水マレイン酸)を第一級アミンと反応させることにより
生成したポリ(1−オクタデン−コ−マレイミド)のポ
リマー組成物に関する。
【0024】本発明の目的には、ポリ(α−オレフィン
−コ−マレイミド)は、ポリマー主鎖に沿って交互の
(alternating)マレイミド又は無水マレイ
ン酸寄与モノマー単位(maleimide or m
aleic anhydride contribut
ed monomer units)を有するコポリマ
ーを包含するランダムコポリマー及び立体特異性コポリ
マーを包含すると定義される。このような交互する構造
は典型的にはポリ(α−オレフィン−alt−マレイミ
ド)及びポリ(α−オレフィン−alt−無水マレイン
酸)として表されるが、これらのポリマーはポリ(α−
オレフィン−コ−マレイミド)及びポリ(α−オレフィ
ン−コ−無水マレイン酸)という表現内に本発明では包
含される。
【0025】ポリ(α−オレフィン−コ−無水マレイン
酸)ポリマーを形成する方法は当業者には周知である。
スチレンのような電子供与体モノマー及び無水マレイン
酸のような電子受容体モノマーからのコポリマーの製造
は、電子受容体モノマーの錯化(complexati
on)の結果として、有機フリーラジカル開始剤の不存
在下及び存在下に、バルクで(in bulk)又はベ
ンゼン、トルエン、ヘキサン、四塩化炭素、クロロホル
ム等の不活性炭化水素又ハロゲン化炭化水素中で行うこ
とができる。(N.G.Gaylord and H.
Antropiusova,Journal of P
olymer Science,PartB,7,14
5(1969)and Macromolecule
s,2,442(1969);A.Takahashi
and N.G.Gaylord,Journal
of Macromolecular Science
(Chemistry),A4,127(197
0))。
【0026】ポリ(α−オレフィン−コ−無水マレイン
酸)ポリマーは、3〜約20個の炭素原子を有するα−
オレフィンのモノマーを無水マレイン酸と反応させるこ
とにより製造される。ポリ(アルキルベンゼン−コ−無
水マレイン酸)ポリマーを製造するために使用される好
ましいα−オレフィンモノマーは6〜約16個の炭素原
子を含む。
【0027】本発明で使用するためのポリ(α−オレフ
ィン−コ−無水マレイン酸)は、無水マレイン酸モノマ
ー約5〜99モル%を含有し、残りはα−オレフィンモ
ノマーであるポリマーである。好ましいポリ(α−オレ
フィン−コ−無水マレイン酸)は、無水マレイン酸モノ
マー20〜50モル%を含有し、残りはα−オレフィン
モノマーである。本発明で使用するための最も好ましい
ポリ(α−オレフィン−コ−無水マレイン酸)は無水マ
レイン酸モノマー50モル%とα−オレフィンモノマー
50モル%を含む。コモノマー、無水マレイン酸及びα
−オレフィンは鎖中にランダムに又は交互に分布するこ
とができるが、これらのコモノマーがポリマー主鎖に沿
って交互するのが好ましい。
【0028】ポリ(α−オレフィン−コ−無水マレイン
酸)は約1,000〜約500,000以上、特に典型
的には約10,000〜約500,000、更に典型的
には約150,000〜450,000の分子量範囲を
有し、ここで分子量は重量平均(“Mw”)である。
【0029】本発明のポリ(α−オレフィン−コ−マレ
イミド)は、約100℃〜約300℃の温度及び約真空
より僅かに上〜約20気圧の圧力で実質的に乾燥条件下
にポリ(α−オレフィン−コ−無水マレイン酸)をモノ
−第一級アミンの存在下に反応させることにより生成す
る。反応体は好ましくは適当な混合装置、例えばブラベ
ンダーミキサー中で溶媒の不存在下に乾式混合される。
反応体を仕込む前にミキサーを窒素でパージすることが
好ましい。第一級アミンは、1回の仕込みで又はポリ
(α−オレフィン−コ−無水マレイン酸)が仕込まれて
いる反応器に逐次、部分的に仕込むことにより加えるこ
とができる。好ましくは第一級アミンはポリ(α−オレ
フィン−コ−無水マレイン酸)中の無水マレイン酸のモ
ノマー寄与単位当たり0.8〜1.0モルのアミンの割
合で加える。
【0030】適当な第一級アミンには、アルキルアミン
類、アルキルベンジルアミン類、アルキルフェニルアミ
ン類、アルコキシベンジルアミン類、アルキルアミノベ
ンゾエート類、アルコキシアニリン、及び他の直鎖第一
級アミンであって、これらの第一級アミンのアルキル及
びアルコキシ置換基中に1〜50個の炭素原子、好まし
くは6〜30個の炭素原子を有するものが包含されるが
これらに限定はされない。上記した第一級アミンのアル
キル及びアルコキシ置換基は直鎖又は分岐鎖状であるこ
とができ、好ましくは直鎖状であり、そして飽和又は不
飽和であることができ、好ましくは飽和である。ヘキシ
ルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミン等はこのよ
うなアミンの例示であるがこれらに限定されるものでは
ない。
【0031】ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)
は、マレエート化ポリプロピレンとグラフト化する前に
おいては、約1,000〜約500,000、もしくは
それ以上、更に典型的には約10,000〜500,0
00、なお更に典型的には約150,000〜450,
000の範囲の分子量を有し、ここで分子量は重量平均
(“Mw”)である。
【0032】本発明のムカデ型ポリマーは、このような
成分を混合するための当業界で周知の手段、例えば、ブ
レンディング、混練(milling)又は密閉バッチ
混合(internal batch mixing)
により製造することができる。速くて便利な製造方法は
成分の混合物を約50℃〜約300℃の温度に加熱する
ことを含む。
【0033】本発明のムカデ型ポリマーは、上記した成
分を混合し、動的に熱処理すること、即ち溶融−混合す
ることにより製造するのが好ましい。混合装置として
は、通常の公知の装置、例えば、開放型練りロール(o
pen−type mixing roll)、密閉型
バンバリーミキサー、密閉型ブラベンダーミキサー、押
出機、ニーダー、連続ミキサー(continuous
mixer)等が使用できる。密閉型ブラベンダーミ
キサーが好ましく、そして窒素又は二酸化炭素のような
不活性ガス雰囲気での混合も又好ましい。
【0034】マレエート化ポリプロピレン及びポリ(α
−オレフィン−コ−マレイミド)のグラフト化は、マレ
エート化ポリプロピレンとポリ(α−オレフィン−コ−
マレイミド)のブレンド物にポリアミン、好ましくは有
機ジアミンのようなグラフト化剤を加えてマレエート官
能基を介してポリプロピレンをポリ(α−オレフィン−
コ−マレイミド)に部分的に架橋させることにより行わ
れる。このグラフト化は、ポリ(α−オレフィン−コ−
マレイミド)約50重量%〜約90重量%とマレエート
化ポリアルキレン約10重量%〜約50重量%とジアミ
ン約0.01〜約10重量%を、ポリアルキレングラフ
ト化ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)ムカデ型
ポリマーを生成するのに十分な実質的に乾燥条件下に反
応させることにより行われる。
【0035】脂肪族又は環状脂肪族的に結合した2つの
第一級アミノ基を含む適当な有機ジアミン類又はジアミ
ン混合物は、本発明による方法のグラフト化剤として使
用される。このようなジアミン類には、例えば、一般
式、 R1(NH22(式中、R1は2〜20個の炭素原
子を有する脂肪族炭化水素基、4〜20個の炭素原子を
有する環状脂肪族炭化水素基又は6〜20個の炭素原子
を有する芳香族炭化水素基を表すか、又はR1は4〜2
0個の炭素原子を有するN−複素環式環を表す)に相当
する脂肪族又は環状脂肪族ジアミン、例えば、エチレン
ジアミン、1,2−及び1,3−プロピレンジアミン、
1,4−ジアミノブタン、2,2−ジメチル−1,3−
ジアミノプロパン、1,6−ジアミノヘキサン、2,5
−ジメチル−2,5−ジアミノヘキサン、1,6−ジア
ミノ−2,2,4−トリメチルジアミノヘキサン、1,
8−ジアミノオクタン、1,10−ジアミノデカン、
1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノド
デカン、1−メチル−4−(アミノイソプロピル)−シ
クロヘキシルアミン、3−アミノメチル−3,5,5−
トリメチル−シクロヘキシルアミン、1,2−ビス−
(アミノメチル)−シクロブタン、1,2−ジアミノ−
3,6−ジメチルベンゼン、1,2−及び1,4−ジア
ミノシクロヘキサン、1,2−、1,4−、1,5−及
び1,8−ジアミノデカリン、1−メチル−4−アミノ
イソプロピル−シクロヘキシルアミン、4,4′−ジア
ミノ−ジシクロヘキシル、4,4′−ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン、2,2′−(ビス−4−アミノ−シク
ロヘキシル)−プロパン、3,3′−ジメチル−4,4′
−ジアミノ−ジシクロヘキシルメタン、1,2−ビス−
(4−アミノシクロヘキシル)−エタン、3,3′,
5,5′−テトラメチル−ビス(4−アミノシクロヘキ
シル)−メタン及び−プロパン、1,4−ビス−(2−
アミノエチル)−ベンゼン、ベンジジン、4,4′−チ
オジアニリン、3,3′−ジメトキシベンジジン、2,
4−ジアミノトルエン、ジアミノジトリルスルホン、
2,6−ジアミノピリジン、4−メトキシ−6−メチル
−m−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルエーテ
ル、4,4′−ビス(o−トルイジン)、o−フェニレ
ンジアミン、メチレンビス(o−クロロアニリン)、ビ
ス(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、ジアミノジ
フェニルスルホン、4−クロロ−o−フェニレンジアミ
ン、m−アミノベンジルアミン、m−フェニレンジアミ
ン、4,4′−C1−C6−ジアニリン、例えば4,4′−
メチレンジアニリン、アニリン−ホルムアルデビド樹
脂、及びトリメチレングリコールジ−p−アミノベンゾ
エートが包含される。これらのジアミン類の混合物も又
使用することができる。
【0036】本発明による方法においてグラフト化剤と
して使用する他の適当なポリアミン類には、ビス(アミ
ノアルキル)−アミン類、好ましくは総計4〜12個の
炭素原子を有するビス(アミノアルキル)−アミン類、
例えば、ビス(2−アミノエチル)−アミン、ビス(3
−アミノプロピル)−アミン、ビス−(4−アミノブチ
ル)−アミン、及びビス−(6−アミノヘキシル)−ア
ミン、及びジプロピレントリアミンとジブチレントリア
ミンの異性体混合物が包含される。ヘキサメチレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、特に1,12−ジアミ
ノドデカンが使用されるのが好ましい。
【0037】かくして、好ましい態様では、本発明のグ
ラフトポリマーを製造する方法は、(A)商業的に入手
可能なポリ(α−オレフィン−コ−(無水マレイン
酸))及び第一級アミンを酸無水物部分の実質的大部分
に反応するのに十分な実質的乾燥条件下に合わせて(c
ombine)ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミ
ド)を生成させ、そして、(B)商業的に入手可能なマ
レエート化ポリプロピレンを工程(A)の塊(mas
s)と高められた温度の実質的乾燥条件下に混合し、
(C)ポリプロピレングラフトポリマーを生成するのに
十分な撹拌条件下に工程(B)の反応塊にジアミンを加
えそして得られるポリマーを冷却し、そして(D)撹拌
条件下に工程(C)の最終ポリマーにエキステンダー油
を加える、工程を含んで成る。
【0038】最も広い用語では、本発明のグラフトポリ
マーを製造する方法は、ポリ(α−オレフィン−コ−マ
レイミド)の少なくとも小部分(minor port
ion)のポリプロピレンへのグラフト化を可能とする
のに十分な条件下に、ポリ(α−オレフィン−コ−マレ
イミド)をマレエート化ポリプロピレン及びグラフト化
剤と合わせる(combine)ことを含んで成る。か
くして本発明のグラフト化ムカデ型ポリマー組成物は上
記したポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)、グラ
フト化剤及びマレエート化ポリプロピレンの反応生成物
を含んでいる。グラフト化反応は、グラフト化剤及びポ
リ(α−オレフィン−コ−マレイミド)をマレエート化
ポリプロピレンと接触させ、そこで相互作用及び架橋が
行われることにより達成される。明らかに、グラフト化
剤の第一級アミノ基が反応してマレエート化ポリプロピ
レン及びポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)のマ
レイン部分(maleic moieties)と共有
化学結合(イミド結合)を形成する。かくしてポリプロ
ピレンは共有化学官能性結合(covalentche
mical functional linkage
s)によりポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)に
グラフト化される。
【0039】最善の結果を得るためには、グラフト化剤
の二官能性により、マレイン部分モル当量当たりグラフ
ト化剤ほぼ1/2モル当量の割合を使用することができ
る。接触は、適当な溶媒、例えばベンゼン、トルエン、
キシレン及び他の不活性有機及び無機溶媒中で適当な反
応容器内で実質的に無水の条件下にポリマー反応体の溶
液を合わせることにより達成される。加熱は反応を促進
し、一般に好ましい。しかしながら、反応は発熱性であ
り、環境温度で起こるであろう。更に商業的に好ましく
は、接触は、適切な官能化ポリマー(neat fun
ctionalized polymers)の予備成
形されたペレットを予備混合し、グラフト化剤を加え、
そして物理的ブレンダー又はミキサー、例えばブレンダ
ーミキサー又は押出機中で約周囲温度〜約350℃、好
ましくは約75℃〜約300℃、最も好ましくは120
℃〜約250℃の温度で溶融加工することにより達成す
ることができる。求められる架橋と競合し、そして本発
明のグラフトコポリマー組成物の収率を減少させる加水
分解反応を避けるために、ポリマー反応体を接触させる
前に乾燥することにより本質的にすべての水分を除去す
ることが重要である。
【0040】本発明のグラフト化組成物へと反応したポ
リ(α−オレフィン−コ−マレイミド)及びマレエート
化ポリプロピレンの量は、最終組成物に望まれる性質に
より多少変えることができる。一般に、グラフト化組成
物に含まれるマレエート化ポリプロピレンの量は組成物
の全重量を基準として約1〜約50重量%の範囲とする
ことができる。マレエート化ポリプロピレンの好ましい
量は1〜30重量%であり、特に好ましい量は10〜2
5重量%である。グラフト化組成物中に含まれるポリ
(α−オレフィン−コ−マレイミド)ムカデ型ポリマー
の量は組成物の全重量を基準として約99〜約50重量
%の範囲とすることができる。ムカデ型ポリマーの好ま
しい量は99〜70重量%であり、特に好ましい量は9
9〜75重量%である。
【0041】本発明のムカデ型ポリマーゲルは、生成し
たグラフト化ポリマーに最終加工中に加えられたエキス
テンダーを有する。適当なエキステンダーには、エキス
テンダー油及び低分子量化合物又は成分が包含される。
適当なエキステンダー油には、ナフテン系、芳香族系及
びパラフィン系石油及びシリコーン油のような当業界で
周知のエキステンダー油が包含される。
【0042】本発明の組成物のエキステンダーとして有
用な低分子量有機化合物又は成分の例は、20,000
より小さい、好ましくは10,000より小さい、最も
好ましくは5,000より小さい数平均分子量を有する
低分子量有機物質である。使用できる物質に特に制限な
いけれども、下記のものは適当な物質の例のリストであ
る。
【0043】(1)軟化剤、即ちゴム又は樹脂用の芳香
族系、ナフテン系及びパラフィン系軟化剤、(2)可塑
剤、即ち、フタル酸エステル、混合フタル酸エステル、
脂脂肪族二塩基酸エステル、グリコールエステル、脂肪
酸エステル、リン酸エステル及びステアリン酸エステル
を包含するエステルから成る可塑剤、エポキシ可塑剤、
プラスチック用の他の可塑剤、及びNBR用のフタレー
ト、アジペート、セバケート、ホスフエート、ポリエー
テル及びポリエステル可塑剤、(3)粘着付与剤、即
ち、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、テルペン
フェノール樹脂、石油系炭化水素及びロジン誘導体、
(4)オリゴマー、即ち、クラウンエーテル、フッ素含
有オリゴマー、ポリブテン、キシレン樹脂、塩素化ゴ
ム、ポリエチレンワックス、石油樹脂、ロジンエステル
ゴム、ポリアルキレングリコールジアクリレート、液体
ゴム(ポリブタジエン、スチレン/ブタジエンゴム、ブ
タジエン−アクリロニトリルゴム、ポリクロロプレン
等)、シリコーンオリゴマー及びポリ−α−オレフィ
ン、(5)滑剤、即ち、炭化水素滑剤、例えばパラフィ
ン及びワックス、脂肪酸滑剤、例えば高級脂肪酸及びヒ
ドロキシ−脂肪酸、脂肪酸アミド滑剤、例えば脂肪酸ア
ミド及びアルキレン−ビス−脂肪酸アミド、エステル滑
剤、例えば脂肪酸−低級アルコールエステル、脂肪酸−
多価アルコールエステル及び脂肪酸−ポリグリコールエ
ステル、アルコール滑剤、例えば脂肪族アルコール、多
価アルコール、ポリグリコール及びポリグリセロール、
金属セッケン及び混合滑剤、及び(6)石油炭化水素、
即ち、合成テルペン樹脂、芳香族炭化水素樹脂、脂肪族
炭化水素樹脂、脂肪族環式炭化水素樹脂、脂肪族又は脂
環式石油樹脂、脂肪族又は芳香族石油樹脂、不飽和炭化
水素のポリマー及び水素化炭化水素樹脂。
【0044】他の適当な低分子量有機材料にはラテック
ス、エマルジョン、液晶、ビチューメン組成物、及びホ
スファゼン(phosphazene)が包含される。
これらの材料の1種以上をエキステンダーとして使用す
ることができる。
【0045】本発明によれば、本発明のグラフトポリマ
ー含有ゲル組成物には、グラフトコポリマー100重量
部当たりエキステンダーを少なくとも約1〜約10,0
00重量部、好ましくは30〜1,000重量部を加え
ることができる。加えられるエキステンダーの最も好ま
しい量はグラフトコポリマー100部当たり油約50〜
約500部、そして理想的にはグラフトコポリマー10
0部当たりエキステンダー約80〜約300部を包含す
る。ポリアルキレングラフト化ポリ(α−オレフィン−
コ−マレイミド)対エキステンダーの重量百分率比は約
100:1〜約1:100、好ましくは約10:1〜約
1:100である。
【0046】本発明により製造されたポリマーゲルは、
一般に、30℃〜100℃の温度範囲にわたり約0.1
〜約1.0、最も好ましくは0.2より高い範囲のta
nδを有する高い減衰性、及び約20℃〜25℃又は室
温で0〜約50、好ましくは約0〜約35、最も好まし
くは約5〜20の範囲のショアA硬度を有する。本発明
のゲルの使用温度は本発明のポリマーの大部分について
100℃より低いか又は100℃に等しく、例えば該ゲ
ルの100℃圧縮永久歪(compression s
et)は約80である。本発明の増量されたポリマーの
あるものは140℃まで使用される可能性がある。
【0047】本願の組成物にゴム分野で周知の他の添加
剤を含有させることはしばしば望ましい。安定剤、酸化
防止剤、慣用の充填剤、補強材、補強樹脂、顔料、香料
(fragrances)等はこのような添加剤の例で
ある。有用な酸化防止剤及び安定剤の特定の例には、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル、
ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール等が包含される。例示的な慣用の充填剤
及び顔料の例には、シリカ、カーボンブラック、二酸化
チタン、酸化鉄等が包含される。これらの配合成分は、
製品の目的とする用途に依存して適当な量で加えられ、
好ましくはグラフトコポリマー100部当たり添加剤又
は配合成分1〜350部の範囲で加えられる。
【0048】補強材は樹脂マトリックスに加えてポリマ
ーの強度を改良する材料として定義することができる。
これらの補強材の大部分は高分子量の無機又は有機製品
である。種々の例は、ガラス繊維、アスベスト、ホウ素
繊維、炭素繊維及びグラファイト繊維、ホイスカー、石
英及びシリカ繊維、セラミック繊維、金属繊維、天然有
機繊維、及び合成有機繊維が包含される。減衰性、接着
及び加工性のような特定の性質を向上させるために他の
エラストマー及び樹脂も又有用である。他のエラストマ
ー及び樹脂の例には、レオストマー(Reostome
r)(理研ビニル株式会社製)を含む接着剤様製品、水
素化ポリスチレン−(中又は高3,4)ポリイソプレン
−ポリスチレンブロックコポリマー、例えばハイブラー
(Hybler)(クラレ製)、ポリノルボルネン、例
えばノルソレックス(Norsolex)(日本ゼオン
製)等が包含される。本件では、前記材料はムカデ型ポ
リマー組成物に同等に適用できる。
【0049】本発明の油又は低分子量成分で増量したポ
リプロピレン組成物を含有するゲルは、このような成分
を合わせる(combine)ための当業界で周知の手
段、例えば、溶液ブレンディング、混練(millin
g)、密閉バッチ混合(internal batch
mixing)又は固体形態のムカデ型ポリマーとポ
リプロピレン組成物と他の成分の連続押出により製造す
ることができる。速くて便利な製造方法は、成分の混合
物を約50℃〜約300℃の温度に加熱することを含
む。
【0050】本発明の油で増量したグラフト化ポリ(α
−オレフィン−コ−マレイミド)−ポリプロピレン組成
物を含有するゲルは、上記した成分を混合及び動的に熱
処理すること、即ち溶融混合することにより製造するこ
とができる。混合装置については、通常の公知の装置、
例えば開放型混練ロール、密閉型バンバリーミキサー、
押出機、ニーダー、連続ミキサー等が使用できる。密閉
型が好ましく、そして窒素又はアルゴンのような不活性
ガス雰囲気で混合することも好ましい。
【0051】本発明の製造方法により得られた組成物は
熱可塑性プラスチックを成形するのに通常使用される装
置で成形することができる。この組成物は押出成形、カ
レンダー成形及び特に射出成形に適している。
【0052】本発明の組成物は、常用のミキサー、例え
ばバンバリーミキサー又は練りロール機(roll m
ill)又は押出機で混合することができ、普通は約1
20℃〜約300℃の温度範囲内で、好ましくは組成物
をその融点より高く保ちながら数分から数時間、好まし
くは10〜40分間で行うことができる。特に有用な方
法は、加熱時間を最大に利用するため及び成形品を成形
するとき表面ブリード及び過熱を防止するために、混合
サイクルの始めに充填剤を加えることである。
【0053】得られるゲル組成物は適当なプレスオーブ
ン等で成形して、製品を好ましくはできるだけ小さな押
出ペレット、カットダイス(cut dice)の形態
で成形することができる。何故ならばフロー成形におい
て利用されるときより小さなペレットは短い加熱時間と
良好な流れを与えるからである。粉砕したペレットを利
用することもできる。
【0054】本発明の増量されたグラフト化ムカデ型ポ
リマーは射出成形における使用を含む高温用途に使用す
ることができ又は典型的には弾性的性質のため使用され
る他の組成物に使用することができる。
【0055】要約すると、本発明の増量されたグラフト
化ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)及びポリプ
ロピレン組成物を含むゲルから製造された成形されたポ
リマーはエラストマー的特性を保持しておりそして高温
用途及び/又は高減衰用途に有用である。
【0056】減衰は機械的エネルギー源と接触している
材料による機械エネルギーの吸収である。例えば、モー
ター、エンジン又はパワー源からその周囲への機械的エ
ネルギーの伝達を減衰又は緩和させることが望ましい。
エラストマー材料はしばしばこの目的に使用される。こ
のような材料がこの機械的エネルギーを周囲に伝達する
よりはむしろ熱に変えるのに極めて有効であることが望
ましい。この減衰又は変換が、モータ、自動車、トラッ
ク、列車、飛行機等の近くで普通に見いだされる広い範
囲の温度及び周波数にわたり有効であることが更に望ま
しい。
【0057】減衰の通常の測定は、tanδと呼ばれる
パラメーターの測定である。強制振動を周波数fで材料
に加え、伝達される力及び位相のずれ(phase s
hift)を測定する。位相ずれ角度δを記録する。t
anδの値は(消散したエネルギー/蓄積されたエネル
ギー)の比に比例する。測定は、いくつかの商業的試験
装置のいかなるものでも行うことができ、一定温度での
周波数の掃引により行うことができ、次いでいくつかの
他の温度での掃引、続くカーブ整合によるtanδ対周
波数のマスターカーブの展開を繰り返す。代わりの方法
は或る温度範囲にわたたって一定周波数(例えば10ヘ
ルツで)でtanδを測定することである。少なくとも
4デケード(decade)範囲の周波数にわたり、好
ましくは6デケード範囲の周波数にわたりtanδ>〜
0.3であるときは、熱可塑性の充填剤なし材料を減衰
のために有用であると定義した。
【0058】この高度のエネルギーの吸収は良好な機械
的安定性及び熱的安定性を伴なうことが更に重要であ
る。何故ならば本発明のポリマーから製造された部品は
種々の環境を通じてサイクルされそして圧縮、引張、曲
げ等の種々の力に反復して曝されるからである。
【0059】本発明の組成物は、下記の性質が有利な製
品の製造に使用するのが好ましい。即ち、高度の柔軟
性、耐熱性、適正な機械的性質、弾性及び/又は高減
衰。本発明の組成物はすべての工業分野、特に自動車部
品、タイヤトレッドゴム、家庭用電器器具、工業機械、
精密機器、輸送機械、構築物、エンジニアリング及び医
学機器の製造に使用することができる。
【0060】本発明の増量されたグラフトポリマーの用
途の代表的な例は減衰材料及び振動防止材料の製造にお
いてである。これらの用途はコネクティング材料、例え
ば例えばシーリング材料、パッキン、ガスケット及びグ
ロメット、支持材料例えばマウント(mounts)、
ホルダー及び絶縁体、及びクッション材料、例えばスト
ッパー、クッション及びバンパーを含む。これらの材料
は、振動又は騒音を生じる装置及び家庭用電気製品例え
ば、エアコンディショナー、洗濯機、冷蔵庫、扇風機、
真空掃除機(vacuums)、乾燥機、印刷機及び換
気装置ファンにも使用される。更にこれらの材料は、オ
ーディオ装置、電子機器、電気機器、スポーツ用品及び
靴の衝撃吸収材料にも適当である。更に、超低硬度ゴム
として、これらの材料は電気器具、減衰ゴムの用途に使
用できそして、低硬度プラスチックとして成形材料に好
ましい。更に、本組成物は内部低分子量物質の該組成物
からの放出を制御するのに使用することができるので、
香料材料、薬用材料及び他の機能的材料のような材料を
放出するための放出支持体として有用である。本発明の
組成物は液晶、接着材料及びコーティング材料に使用す
るのにも有用である。
【0061】減衰材料としての本発明の組成物の特定の
使用例は以下のとおりである。
【0062】(1)オーディオ装置、例えば携帯用CD
又は車両に取り付けたCDの絶縁体、ホームビデオカセ
ットレコーダ、ラジオカセットレコーダ、カラオケマイ
ク又はハンディマイク等のマイクホルダ、スピーカーの
エッジコーン(edge cone)、ラジオカセット
のテープホルダ、携帯用ミニディスクプレーヤのホル
ダ、ディジタルビデオディスクの光学ディスクホルダ
等、(2)情報関連機器、例えばハードディスクの絶縁
体、モータ、例えばHHD用のスピンドルモータ及びス
テッピングモータの絶縁体、フロッピーディスクドライ
ブの絶縁体、パーソナルコンピュータのCD−ROMの
絶縁体、及び光学ディスクのホルダ、(3)通信機器、
例えば、携帯電話、ポケットベル又はPHSのコンパク
ト高性能マイク又はスピーカ用のホルダ、無線機器のマ
イクホルダ及び携帯ノート型電子機器のディスクホル
ダ、(4)家庭電子機器、例えばホームTVのCD−R
OMの絶縁体、カセットホルダ又はカセットホルダもし
くはゲーム機のCD−ROMの絶縁体、高性能マイクの
ホルダ及びスピーカのコーンエッジ及び(5)他の用
途、ワードプロセッサのプリンタヘッド、パーソナルコ
ンピュータのプリンタ、小又は中ハンディ型プリンタ、
又はネームプリンタの減衰材料及び測定機器に使用され
るCD−ROMの絶縁体。
【0063】
【実施例】以下に、本発明を非限定的実施例に関して更
に詳細に説明するであろう。下記の実施例及び表は説明
のみの目的で示されており、限定する意味に解釈するべ
きではない。
【0064】実施例1 ムカデ型ポリマーの製造 ローラブレードを備えた窒素でパージしたブラベンダー
ミキサー(55g容量)を最初10rpm及び40℃に
設定した。次いでミキサーにポリ(1−オクタデン−a
lt−無水マレイン酸)32.90g(ミルウォーキ
ー、1001 ウエストセントポールアベニューのアル
ドリッヒ・ケミカル・カンパニーから得られる約40,
000のMn)及びドデカンアミン17.4g(アルド
リッヒから得られた、99%純度)を供給した。5分
後、混合物を約4℃/分の速度で200℃に加熱させそ
して撹拌速度を60rpmとなるように設定した。混合
を2時間続け、次いで加熱要素のスイッチを切りそして
ポリマーを約4℃/分の速度で冷却させた。ポリマーを
160℃でミキサーから取り出した。
【0065】ポリマーのIR特性吸収ピークは705、
1701、1770、2855、2926cm-1に認め
られた。DSC特性Tg転移はブロードであり、そして
−80〜20℃から始まっている。Tgは約−30℃で
あると評価された。ポリマーの酸価はテトラヒドロフラ
ン溶液中NaOH滴定法を用いて0.171ミリ当量/
g(meq/g)であった。
【0066】実施例2 ムカデ型ポリマーのポリプロピレンによるグラフト化 ローラブレードを備えた窒素でパージされたブラベンダ
ーミキサー(55g容量)を最初20rpmに設定しそ
して温度を200℃に設定した。ミキサーに最初市販の
マレエート化ポリプロピレン(Exxon Chemi
cal Companyから、商品名Exxelor
PO1015)12gを仕込んだ。3分の後実施例1の
生成物28gの仕込み量を混合物に加えた。3分後、撹
拌速度を60rpmに増加させた。混合を更に12分間
続け、次いでドデカンジアミン(アルドリッヒから、9
8%の純度)0.4gの仕込み量を混合物に加えた。同
時に、撹拌速度を90rpmに調節した。混合のトルク
が生じ始めた。30分後、撹拌速度を60rpmに戻
し、加熱要素のスイッチを切った。混合物を約4℃/分
の速度で約160℃に冷却させた。最後に、撹拌のスイ
ッチを切りそしてポリマーをミキサーから取り出した。
【0067】実施例3 材料の量を少し変えて実施例2の方法を繰り返した。実
施例1の方法によって合成されたムカデ型ポリマー24
gと市販のマレエート化ポリプロピレン(Exxon
Chemical Companyから、商品名 Ex
xelor PO 1015)16gをミキサーに仕込
んだ。
【0068】実施例4 使用した材料の量を少し変えて実施例2の方法を繰り返
した。実施例1の方法により合成されたムカデ型ポリマ
ー16gと市販のマレエート化ポリプロピレン(Exx
on Chemical Companyから、商品名
Exxelor PO 1015)24gをミキサー
に仕込んだ。
【0069】実施例5 グラフトポリマーの油による増量 ローラブレードを備えたブラベンダーミキサー(55g
容量)に実施例2の生成物20gの仕込み量を加えた。
ミキサーを最初25℃及び20rpmに設定し、ジ(ト
リデシル)フタレート(DTDP)20gの仕込み量を
ミキサーにゆっくりと仕込んだ。次いで5分後、ミキサ
ーの温度を160℃に設定しそして撹拌速度を70rp
mに調節した。145分連続的に混合した後、DTDP
油10gの別の仕込み量をミキサーに加えた。更に50
分の混合の後、DTDP油5gの別の仕込み量をミキサ
ーに加えた。材料を更に70rpmで70分混合し、次
いで撹拌のスイッチを切り、混合物をミキサーから取り
出した。
【0070】これらの実施例からのこれらの生成物を約
160℃でシート及びシリンダーボタン(cylind
er buttons)に成形した。引張測定のためこ
れらのシートからリング状のサンプルを切り出した。最
終材料の物理的性質の詳細は表1に示される。
【0071】
【表1】 表1から分かるように、オクタデン−alt−n−ドデ
シルマレイミドムカデ型は−32℃のTgを有する高度
に粘性の(HV)流体であった。オクタデン−alt−
n−ドデシルマレイミドムカデ型ポリマーがポリプロピ
レンとグラフト化すると、グラフトコポリマー(実施例
2〜4)は熱可塑性エラストマー(TPE)であり、そ
して非常に良くバランスのとれた引張強さ、モジュラス
及び伸びを示した。特に、多量の油で増量した後(例え
ば64%油含有率)グラフトコポリマーは軟質の且つ熱
可逆性のゲルを生成することができる。しかしながら、
ポリプロピレンとムカデ型を単に(又は物理的に)共に
ブレンドしたときは、油増量の後の物理的ブレンドはエ
ラストマーではなくてむしろ液体であった。最後に、表
1に示されたすべての材料は熱的にリサイクル可能であ
りそして100℃までの使用温度を有する。
【0072】本発明を特定の手段、材料及び態様に関し
て説明して来たけれども、本発明は開示された特定のも
のに限定されるものではなく且つ特許請求の範囲(及び
態様)内のすべての均等物に及ぶことは理解されるべき
である。
【0073】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0074】1.ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミ
ド)約50重量%〜約99重量%とマレエート化ポリア
ルキレン約1重量%〜約50重量%とジアミン約0.0
1〜約10重量%とを、ポリアルキレングラフト化ポリ
(α−オレフィン−コ−マレイミド)ムカデ型ポリマー
を生成するのに十分な実質的に乾燥条件下に反応させる
ことを含んで成る、高減衰性ムカデ型ポリマーの製造方
法。
【0075】2.該ポリアルキレングラフト化ポリ(α
−オレフィン−コ−マレイミド)ムカデ型ポリマーをゲ
ルを生成するのに十分な量のエキステンダー油と混合す
る工程を更に含む上記1に記載の方法。
【0076】3.該ポリアルキレングラフト化ポリ(α
−オレフィン−コ−マレイミド)ムカデ型ポリマー約1
0重量%〜約90重量%をエキステンダー油約10重量
%〜約90重量%と混合する工程を更に含む上記1に記
載の方法。
【0077】4.該ポリ(α−オレフィン−コ−マレイ
ミド)のα−オレフィン寄与モノマー単位が3〜約50
個の炭素原子を含むα−オレフィンから成る群より選択
される上記1に記載の方法。
【0078】5.該マレエート化ポリアルキレンのアル
キレン寄与モノマー単位がエチレン、プロピレン及びそ
の混合物から成る群より選択される上記1に記載の方
法。
【0079】6.ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミ
ド)のマレイミド寄与モノマー単位が無水マレイン酸と
第一級アミンの反応により製造される上記1に記載の方
法。
【0080】7.該第一級アミンが、該第一級アミンの
アルキル及びアルコキシ置換基中に1〜50個の炭素原
子を含有するアルキルアミン類、アルキルベンジルアミ
ン類、アルキルフェニルアミン類、アルコキシベンジル
アミン類、アルキルアミノベンゾエート類及びアルコキ
シアニリンから成る群より選択される上記6に記載の方
法。
【0081】 8.該ジアミンが、次の一般式、 R1(NH22 (式中、R1は2〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭
化水素基、4〜20個の炭素原子を有する環状脂肪族炭
化水素基、又は6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭
化水素基を表すか、又はR1は4〜20個の炭素原子を
有するN−複素環式環を表す)に相当する脂肪族又は環
状脂肪族ジアミンから成る群より選択される上記1に記
載の方法。
【0082】9.該ジアミンが、エチレンジアミン、
1,2−及び1,3−プロピレンジアミン、1,4−ジ
アミノブタン、2,2−ジメチル−1,3−ジアミノプ
ロパン、1,6−ジアミノヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジアミノヘキサン、1,6−ジアミノ−2,
2,4−トリメチルジアミノヘキサン、1,8−ジアミ
ノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジ
アミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1−
メチル−4−(アミノイソプロピル)−シクロヘキシル
アミン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−
シクロヘキシルアミン、1,2−ビス−(アミノメチ
ル)−シクロブタン、1,2−ジアミノ−3,6−ジメ
チルベンゼン、1,2−及び1,4−ジアミノシクロヘ
キサン、1,2−、1,4−、1,5−及び1,8−ジ
アミノデカリン、1−メチル−4−アミノイソプロピル
−シクロヘキシルアミン、4,4′−ジアミノ−ジシク
ロヘキシル、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、2,2′−(ビス−4−アミノ−シクロヘキシル)
−プロパン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−
ジシクロヘキシルメタン、1,2−ビス−(4−アミノ
シクロヘキシル)−エタン、3,3′,5,5′−テト
ラメチル−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−メタン
及び−プロパン、1,4−ビス−(2−アミノエチル)
−ベンゼン、ベンジジン、4,4′−チオジアニリン、
3,3′−ジメトキシベンジジン、2,4−ジアミノト
ルエン、ジアミノジトリルスルホン、2,6−ジアミノ
ピリジン、4−メトキシ−6−メチル−m−フェニレン
ジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ビ
ス(o−トルイジン)、o−フェニレンジアミン、メチ
レンビス(o−クロロアニリン)、ビス(3,4−ジア
ミノフェニル)スルホン、ジアミノジフェニルスルホ
ン、4−クロロ−o−フェニレンジアミン、m−アミノ
ベンジルアミン、m−フェニレンジアミン、4,4′−
1−C6−ジアニリン、例えば4,4′−メチレンジア
ニリン、アニリン−ホルムアルデビド樹脂、トリメチレ
ングリコールジ−p−アミノベンゾエート、ビス(2−
アミノエチル)−アミン、ビス(3−アミノプロピル)
−アミン、ビス−(4−アミノブチル)−アミン、ビス
−(6−アミノヘキシル)−アミン、ジプロピレントリ
アミン及びジブチレントリアミンの異性体混合物、及び
それらの混合物から成る群より選択される上記1に記載
の方法。
【0083】10.ポリ(α−オレフィン−コ−マレイ
ミド)約50重量%〜約99重量%とマレエート化ポリ
アルキレン約1重量%〜約50重量%とジアミン約0.
01〜約10重量%を含んで成るポリアルキレングラフ
ト化ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)、及びゲ
ルを生成するのに十分な量のエキステンダー、を含有し
て成る高減衰性ムカデ型ポリマーゲル組成物。
【0084】11.該ポリアルキレングラフト化ポリ
(α−オレフィン−コ−マレイミド)対該エキステンダ
ーの重量百分率比が約100:1〜約1:100である
上記10に記載のムカデ型ポリマーゲル組成物。
【0085】12.該ポリ(α−オレフィン−コ−マレ
イミド)のアルケニルベンゼン部分を生成するためのモ
ノマーが3〜約20個の炭素原子を含むα−オレフィン
から成る群より選択される上記10に記載のムカデ型ポ
リマーゲル組成物。
【0086】13.該マレエート化ポリアルキレンのア
ルキレン部分を生成するためのモノマーがエチレン、プ
ロピレン及びその組み合わせから成る群より選択される
上記10に記載のムカデ型ポリマーゲル組成物。
【0087】14.該ジアミンが、エチレンジアミン、
1,2−及び1,3−プロピレンジアミン、1,4−ジ
アミノブタン、2,2−ジメチル−1,3−ジアミノプ
ロパン、1,6−ジアミノヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジアミノヘキサン、1,6−ジアミノ−2,
2,4−トリメチルジアミノヘキサン、1,8−ジアミ
ノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジ
アミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1−
メチル−4−(アミノイソプロピル)−シクロヘキシル
アミン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−
シクロヘキシルアミン、1,2−ビス−(アミノメチ
ル)−シクロブタン、1,2−ジアミノ−3,6−ジメ
チルベンゼン、1,2−及び1,4−ジアミノシクロヘ
キサン、1,2−、1,4−、1,5−及び1,8−ジ
アミノデカリン、1−メチル−4−アミノイソプロピル
−シクロヘキシルアミン、4,4′−ジアミノ−ジシク
ロヘキシル、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、2,2′−(ビス−4−アミノ−シクロヘキシル)
−プロパン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−
ジシクロヘキシルメタン、1,2−ビス−(4−アミノ
シクロヘキシル)−エタン、3,3′,5,5′−テト
ラメチル−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−メタン
及び−プロパン、1,4−ビス−(2−アミノエチル)
−ベンゼン、ベンジジン、4,4′−チオジアニリン、
3,3′−ジメトキシベンジジン、2,4−ジアミノト
ルエン、ジアミノジトリルスルホン、2,6−ジアミノ
ピリジン、4−メトキシ−6−メチル−m−フェニレン
ジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ビ
ス(o−トルイジン)、o−フェニレンジアミン、メチ
レンビス(o−クロロアニリン)、ビス(3,4−ジア
ミノフェニル)スルホン、ジアミノジフェニルスルホ
ン、4−クロロ−o−フェニレンジアミン、m−アミノ
ベンジルアミン、m−フェニレンジアミン、4,4′−
1−C6−ジアニリン、例えば4,4′−メチレンジア
ニリン、アニリン−ホルムアルデビド樹脂、トリメチレ
ングリコールジ−p−アミノベンゾエート、ビス(2−
アミノエチル)−アミン、ビス(3−アミノプロピル)
−アミン、ビス−(4−アミノブチル)−アミン、ビス
−(6−アミノヘキシル)−アミン、ジプロピレントリ
アミン及びジブチレントリアミンの異性体混合物、及び
それらの混合物から成る群より選択される上記10に記
載のムカデポリマーゲル組成物。
【0088】15.該ゲルが、−10℃〜100℃の温
度範囲にわたり約1〜約0.10の範囲のtanδを有
する減衰性を有する上記10に記載のムカデ型ポリマー
ゲル組成物。
【0089】16.該ゲルが、約20℃〜25℃で約0
〜約50の範囲のショアA硬度を有する上記10に記載
のムカデ型ポリマーゲル組成物。
【0090】17.該ゲルが、約20℃〜25℃で約0
〜約35の範囲のショアA硬度を有する上記10に記載
のムカデ型ポリマーゲル組成物。
【0091】18.グラフトコポリマー組成物成分10
0重量部を基準として無機充填剤、添加剤又は配合成分
1〜350部を更に含んで成る上記10に記載のムカデ
型ポリマーゲル組成物。
【0092】19.該エキステンダーが、軟化剤、可塑
剤、粘着付与剤、オリゴマー、滑剤、石油系炭化水素、
シリコーン油、芳香族油、ナフテン系油及びパライン系
油から成る群より選択された少なくとも1種の化合物で
ある上記10に記載のムカデ型ポリマーゲル組成物。
【0093】20.ポリ(α−オレフィン−コ−マレイ
ミド)約50重量%〜約99重量%とマレエート化ポリ
アルキレン約1重量%〜約50重量%とジアミン約0.
01〜約10重量%を含んで成るポリアルキレングラフ
ト化ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)を含有し
て成るムカデ型ポリマー組成物。
【0094】21.該ポリ(α−オレフィン−コ−マレ
イミド)のα−オレフィン部分を形成するためのモノマ
ーが3〜約20個の炭素原子を含むα−オレフィンから
成る群より選択される上記20に記載のムカデ型ポリマ
ー組成物。
【0095】22.該マレエート化ポリアルキレンのア
ルキレン部分を生成するためのモノマーがエチレン、プ
ロピレン及びその組み合わせから成る群より選択される
上記20に記載のムカデ型ポリマー組成物。
【0096】23.該ジアミンが、エチレンジアミン、
1,2−及び1,3−プロピレンジアミン、1,4−ジ
アミノブタン、2,2−ジメチル−1,3−ジアミノプ
ロパン、1,6−ジアミノヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジアミノヘキサン、1,6−ジアミノ−2,
2,4−トリメチルジアミノヘキサン、1,8−ジアミ
ノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジ
アミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1−
メチル−4−(アミノイソプロピル)−シクロヘキシル
アミン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−
シクロヘキシルアミン、1,2−ビス−(アミノメチ
ル)−シクロブタン、1,2−ジアミノ−3,6−ジメ
チルベンゼン、1,2−及び1,4−ジアミノシクロヘ
キサン、1,2−、1,4−、1,5−及び1,8−ジ
アミノデカリン、1−メチル−4−アミノイソプロピル
−シクロヘキシルアミン、4,4′−ジアミノ−ジシク
ロヘキシル、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、2,2′−(ビス−4−アミノ−シクロヘキシル)
−プロパン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−
ジシクロヘキシルメタン、1,2−ビス−(4−アミノ
シクロヘキシル)−エタン、3,3′,5,5′−テト
ラメチル−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−メタン
及び−プロパン、1,4−ビス−(2−アミノエチル)
−ベンゼン、ベンジジン、4,4′−チオジアニリン、
3,3′−ジメトキシベンジジン、2,4−ジアミノト
ルエン、ジアミノジトリルスルホン、2,6−ジアミノ
ピリジン、4−メトキシ−6−メチル−m−フェニレン
ジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ビ
ス(o−トルイジン)、o−フェニレンジアミン、メチ
レンビス(o−クロロアニリン)、ビス(3,4−ジア
ミノフェニル)スルホン、ジアミノジフェニルスルホ
ン、4−クロロ−o−フェニレンジアミン、m−アミノ
ベンジルアミン、m−フェニレンジアミン、4,4′−
1−C6−ジアニリン、例えば4,4′−メチレンジア
ニリン、アニリン−ホルムアルデビド樹脂、トリメチレ
ングリコールジ−p−アミノベンゾエート、ビス(2−
アミノエチル)−アミン、ビス(3−アミノプロピル)
−アミン、ビス−(4−アミノブチル)−アミン、ビス
−(6−アミノヘキシル)−アミン、ジプロピレントリ
アミン及びジブチレントリアミンの異性体混合物、及び
それらの混合物から成る群より選択される上記20に記
載のムカデ型ポリマー組成物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミ
    ド)約50重量%〜約99重量%とマレエート化ポリア
    ルキレン約1重量%〜約50重量%とジアミン約0.0
    1〜約10重量%とを、ポリアルキレングラフト化ポリ
    (α−オレフィン−コ−マレイミド)ムカデ型ポリマー
    を生成するのに十分な実質的に乾燥条件下に反応させる
    ことを含んで成る、高減衰性ムカデ型ポリマーの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 該ポリアルキレングラフト化ポリ(α−
    オレフィン−コ−マレイミド)ムカデ型ポリマーをゲル
    を生成するのに十分な量のエキステンダー油と混合する
    工程を更に含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミ
    ド)約50重量%〜約99重量%とマレエート化ポリア
    ルキレン約1重量%〜約50重量%とジアミン約0.0
    1〜約10重量%を含んで成るポリアルキレングラフト
    化ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)、及びゲル
    を生成するのに十分な量のエキステンダー、を含有して
    成る高減衰性ムカデ型ポリマーゲル組成物。
  4. 【請求項4】 ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミ
    ド)約50重量%〜約99重量%とマレエート化ポリア
    ルキレン約1重量%〜約50重量%とジアミン約0.0
    1〜約10重量%を含んで成るポリアルキレングラフト
    化ポリ(α−オレフィン−コ−マレイミド)を含有して
    成るムカデ型ポリマー組成物。
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