JP2000025819A - 注出口付き液体容器 - Google Patents
注出口付き液体容器Info
- Publication number
- JP2000025819A JP2000025819A JP10187542A JP18754298A JP2000025819A JP 2000025819 A JP2000025819 A JP 2000025819A JP 10187542 A JP10187542 A JP 10187542A JP 18754298 A JP18754298 A JP 18754298A JP 2000025819 A JP2000025819 A JP 2000025819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- sealing member
- opening
- deposition layer
- spout
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスバリヤー性、耐水性が優れ、且つ環境面
においても問題のない注出口付き液体容器を提供するこ
とにある。 【解決手段】 開口を設けた容器本体の内面に開口を覆
って封止部材が取り付けられ、容器本体の開口部の外面
に開口よりも小径の孔を有する保護部材を取り付けて開
口の周縁にて保護部材と封止部材とを接着するとともに
保護部材を介して注出口が取付けられた容器において、
封止部材が基材層と部分金属蒸着層とポリオレフィン層
との積層体からなり、部分金属蒸着層が容器本体の開口
を覆い且つ封止部材の端面から露出しない構成とされた
注出口付き液体容器である。
においても問題のない注出口付き液体容器を提供するこ
とにある。 【解決手段】 開口を設けた容器本体の内面に開口を覆
って封止部材が取り付けられ、容器本体の開口部の外面
に開口よりも小径の孔を有する保護部材を取り付けて開
口の周縁にて保護部材と封止部材とを接着するとともに
保護部材を介して注出口が取付けられた容器において、
封止部材が基材層と部分金属蒸着層とポリオレフィン層
との積層体からなり、部分金属蒸着層が容器本体の開口
を覆い且つ封止部材の端面から露出しない構成とされた
注出口付き液体容器である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、清酒、梅酒、ワイ
ン、コーヒー等の包装に使用される注出口付き液体容器
に関する。
ン、コーヒー等の包装に使用される注出口付き液体容器
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、清酒、梅酒、ワイン、コーヒー等
を包装する注出口付き液体容器としては、容器本体はポ
リチレン／紙／ポリエチレン／アルミニウム箔／接着剤
／ポリエチレンテレフタレート／ポリエチレン等の構成
のものが使用され、容器本体の開口部の内面に取付けら
れる封止部材としては、ポリエチレンテレフタレート／
アルミニウム箔／ポリエチレンからなる構成のものが一
般的に使用されている。しかしながら、内容物が梅酒、
ワイン等の場合には封止部材の端面に露出するアルミニ
ウム箔が腐食されるという問題があった。また、アルミ
ニウム箔を使用しない構成の封止部材としては塩化ビニ
リデンコートポリエチレンテレフタレート／ポリエチレ
ンの構成のものが使用されているが、素材中に塩素を含
むため環境面で問題があった。その他、封止部材の構成
としてはポリエチレンテレフタレート／エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体／ポリエチレン、金属蒸着ないし
は金属酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート／ポリエ
チレン等が考えられるが、どれも耐水性、耐内容物性を
考慮すると満足できるものではなかった。
を包装する注出口付き液体容器としては、容器本体はポ
リチレン／紙／ポリエチレン／アルミニウム箔／接着剤
／ポリエチレンテレフタレート／ポリエチレン等の構成
のものが使用され、容器本体の開口部の内面に取付けら
れる封止部材としては、ポリエチレンテレフタレート／
アルミニウム箔／ポリエチレンからなる構成のものが一
般的に使用されている。しかしながら、内容物が梅酒、
ワイン等の場合には封止部材の端面に露出するアルミニ
ウム箔が腐食されるという問題があった。また、アルミ
ニウム箔を使用しない構成の封止部材としては塩化ビニ
リデンコートポリエチレンテレフタレート／ポリエチレ
ンの構成のものが使用されているが、素材中に塩素を含
むため環境面で問題があった。その他、封止部材の構成
としてはポリエチレンテレフタレート／エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体／ポリエチレン、金属蒸着ないし
は金属酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート／ポリエ
チレン等が考えられるが、どれも耐水性、耐内容物性を
考慮すると満足できるものではなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ガス
バリヤー性、耐水性が優れ、且つ環境面においても問題
のない注出口付き液体容器を提供することにある。
バリヤー性、耐水性が優れ、且つ環境面においても問題
のない注出口付き液体容器を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】開口を設けた容器本体の
内面に開口を覆って封止部材が取り付けられ、容器本体
の外面の開口の周辺に開口よりも小径の孔を有する環状
保護部材が取り付けられるとともに開口の周縁にて環状
保護部材と封止部材とが接着され、容器本体の外面に環
状保護部材を介して注出口が取付けられた容器におい
て、封止部材が基材層と部分金属蒸着層とポリオレフィ
ン層との積層体からなり、部分金属蒸着層が容器本体の
開口を覆い且つ記封止部材の端面から露出しない構成と
されている容器であるので、この容器に梅酒、ワイン等
の内容物を包装した場合においても、部分金属蒸着層が
開口を覆い且つ封止部材の端面から露出していないので
部分金属蒸着層が腐食されることがないとともに、ガス
バリヤー性、耐水性に優れ、環境面においても問題のな
い容器とすることができる。
内面に開口を覆って封止部材が取り付けられ、容器本体
の外面の開口の周辺に開口よりも小径の孔を有する環状
保護部材が取り付けられるとともに開口の周縁にて環状
保護部材と封止部材とが接着され、容器本体の外面に環
状保護部材を介して注出口が取付けられた容器におい
て、封止部材が基材層と部分金属蒸着層とポリオレフィ
ン層との積層体からなり、部分金属蒸着層が容器本体の
開口を覆い且つ記封止部材の端面から露出しない構成と
されている容器であるので、この容器に梅酒、ワイン等
の内容物を包装した場合においても、部分金属蒸着層が
開口を覆い且つ封止部材の端面から露出していないので
部分金属蒸着層が腐食されることがないとともに、ガス
バリヤー性、耐水性に優れ、環境面においても問題のな
い容器とすることができる。
【０００５】上記の注出口付き液体容器において、部分
金属蒸着層のポリオレフィン層側に部分金属蒸着層と同
一形状の印刷樹脂層が形成された構成とすることによ
り、印刷樹脂層を保護層として余分の金属蒸着層を溶解
除去することが可能であり、基材層面に簡単に部分金属
蒸着層を形成することができる。
金属蒸着層のポリオレフィン層側に部分金属蒸着層と同
一形状の印刷樹脂層が形成された構成とすることによ
り、印刷樹脂層を保護層として余分の金属蒸着層を溶解
除去することが可能であり、基材層面に簡単に部分金属
蒸着層を形成することができる。
【０００６】上記の注出口付き液体容器において、封止
部材の部分金属蒸着層を部分アルミニウム蒸着層とし、
容器本体をポリエチレン層と板紙層とアルミニウム蒸着
２軸延伸ポリエチレンテレフタレート層とシングルサイ
ト触媒を用いて重合したエチレン−αオレフイン共重合
体層からなる構成とすることにより、アルミニウム箔を
使用しない、ガスバリヤー性および耐水性に優れ、環境
面で問題がなく、低価格の容器とすることができる。
部材の部分金属蒸着層を部分アルミニウム蒸着層とし、
容器本体をポリエチレン層と板紙層とアルミニウム蒸着
２軸延伸ポリエチレンテレフタレート層とシングルサイ
ト触媒を用いて重合したエチレン−αオレフイン共重合
体層からなる構成とすることにより、アルミニウム箔を
使用しない、ガスバリヤー性および耐水性に優れ、環境
面で問題がなく、低価格の容器とすることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図１は本発明の注出口付き液体容
器の第１実施形態の注出口部の断面図、図２は本発明の
注出口付き液体容器の第２実施形態の注出口部の断面
図、図３は封止部材の平面図であり、１は容器本体、2,
2' は封止部材、21は基材層、22は部分金属蒸着層、23
は印刷樹脂層、24はポリオレフィン層、３は保護部材、
４は注出口、５は開口をそれぞれ表す。
施の形態を説明する。図１は本発明の注出口付き液体容
器の第１実施形態の注出口部の断面図、図２は本発明の
注出口付き液体容器の第２実施形態の注出口部の断面
図、図３は封止部材の平面図であり、１は容器本体、2,
2' は封止部材、21は基材層、22は部分金属蒸着層、23
は印刷樹脂層、24はポリオレフィン層、３は保護部材、
４は注出口、５は開口をそれぞれ表す。
【０００８】本発明の注出口付き液体容器の第１実施形
態の注出口部の断面構成は、図１に示すように、容器本
体１に形成された開口５の内面に、開口５を覆って基材
層21と部分金属蒸着層22と印刷樹脂層23とポリオレフィ
ン層24とからなる封止部材２が、容器本体１の内面に封
止部材２のポリオレフィン層24にて熱接着することによ
り取り付けられており、容器本体１の開口５の外面には
環状の保護部材３が熱接着により取り付けられるととも
に、開口５の周縁部にて保護部材３と封止部材２が接着
され、容器本体１の開口５周辺の外面に保護部材３を介
して注出口４が取り付けられており、封止部材２の部分
金属蒸着層22は開口５よりも大きい外径を有し且つ部分
金属蒸着層22の外径が封止部材２の外径より小さくされ
て、部分金属蒸着層22が封止部材２の端面に露出しない
ようにされた構成である。
態の注出口部の断面構成は、図１に示すように、容器本
体１に形成された開口５の内面に、開口５を覆って基材
層21と部分金属蒸着層22と印刷樹脂層23とポリオレフィ
ン層24とからなる封止部材２が、容器本体１の内面に封
止部材２のポリオレフィン層24にて熱接着することによ
り取り付けられており、容器本体１の開口５の外面には
環状の保護部材３が熱接着により取り付けられるととも
に、開口５の周縁部にて保護部材３と封止部材２が接着
され、容器本体１の開口５周辺の外面に保護部材３を介
して注出口４が取り付けられており、封止部材２の部分
金属蒸着層22は開口５よりも大きい外径を有し且つ部分
金属蒸着層22の外径が封止部材２の外径より小さくされ
て、部分金属蒸着層22が封止部材２の端面に露出しない
ようにされた構成である。
【０００９】本発明の注出口付き液体容器の第２実施形
態の注出口部の断面構成は、図２に示すように、第１実
施形態と基本的には同じ構成であるが、開口５の内面に
取り付けられている封止部材2'の構成が、基材層21と部
分金属蒸着層22とポリオレフィン層24とからなってお
り、封止部材2'は封止部材２と対比して印刷樹脂層23を
有していない構成となっている点で相違している。な
お、図１、図２において、注出口４のキャップおよび注
出口４の内部に装填される封止部材２の突き破り具は省
略している。
態の注出口部の断面構成は、図２に示すように、第１実
施形態と基本的には同じ構成であるが、開口５の内面に
取り付けられている封止部材2'の構成が、基材層21と部
分金属蒸着層22とポリオレフィン層24とからなってお
り、封止部材2'は封止部材２と対比して印刷樹脂層23を
有していない構成となっている点で相違している。な
お、図１、図２において、注出口４のキャップおよび注
出口４の内部に装填される封止部材２の突き破り具は省
略している。
【００１０】封止部材２の平面形状は、図３に示すよう
に、容器本体１に形成された開口５と同様に円形状であ
り、円形状の封止部材２，2'の中央部に円形状の部分金
属蒸着層22が形成されており、部分金属蒸着層22の大き
さは、開口５より大径であり且つ封止部材２，2'の外径
より小さくされている。この構成とすることより、部分
金属蒸着層22の外周端が基材層21とポリオレフィン層24
により被覆されているので、封止部材２，2'の端面に部
分金属蒸着層22が露出しておらず、内容物により腐食さ
れることはない。封止部材2'の平面形状についても封止
部材２と同じである。
に、容器本体１に形成された開口５と同様に円形状であ
り、円形状の封止部材２，2'の中央部に円形状の部分金
属蒸着層22が形成されており、部分金属蒸着層22の大き
さは、開口５より大径であり且つ封止部材２，2'の外径
より小さくされている。この構成とすることより、部分
金属蒸着層22の外周端が基材層21とポリオレフィン層24
により被覆されているので、封止部材２，2'の端面に部
分金属蒸着層22が露出しておらず、内容物により腐食さ
れることはない。封止部材2'の平面形状についても封止
部材２と同じである。
【００１１】封止部材2, 2' を構成する基材層21として
は、２軸延伸ポリエチレンテレフタレート、２軸延伸ポ
リプロピレン等の耐熱性、耐水性の優れたフィルムが使
用される。部分金属蒸着層22としては、アルミニウム蒸
着層が最も適しているが、他の金属からなる蒸着層を使
用してもよい。アルミニウム蒸着層の厚さとしては３０
０〜８００オングストロームである。印刷樹脂層23はグ
ラビア印刷方式等により形成されるものであり、印刷樹
脂層23を形成するインキとしてはポリアミド系樹脂、ウ
レタン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂の単
体ないしはこれらの混合物からなる耐水性の優れたイン
キが使用される。ポリオレフィン層24としては低密度ポ
リエチレン、線状低密度ポリエチレン、シングルサイト
触媒を用いて重合したエチレン−αオレフイン共重合体
等が使用できる。
は、２軸延伸ポリエチレンテレフタレート、２軸延伸ポ
リプロピレン等の耐熱性、耐水性の優れたフィルムが使
用される。部分金属蒸着層22としては、アルミニウム蒸
着層が最も適しているが、他の金属からなる蒸着層を使
用してもよい。アルミニウム蒸着層の厚さとしては３０
０〜８００オングストロームである。印刷樹脂層23はグ
ラビア印刷方式等により形成されるものであり、印刷樹
脂層23を形成するインキとしてはポリアミド系樹脂、ウ
レタン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂の単
体ないしはこれらの混合物からなる耐水性の優れたイン
キが使用される。ポリオレフィン層24としては低密度ポ
リエチレン、線状低密度ポリエチレン、シングルサイト
触媒を用いて重合したエチレン−αオレフイン共重合体
等が使用できる。
【００１２】保護部材３としては、ポリエチレン／２軸
延伸ポリエチレンテレフタレート／ポリエチレンの構成
が一般的である。容器本体１としては、ポリエチレン／
板紙／接着樹脂／アルミニウム蒸着２軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート／ポリエチレン／シングルサイト触媒
を用いて重合したエチレン−αオレフイン共重合体から
なる構成が最も適しているが、ポリエチレン／板紙／接
着樹脂／アルミニウム箔／接着剤／２軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート／ポリエチレンからなる通常液体容器
として用いられている構成としてもよい。容器本体１の
構成は、外面層を低密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレンとし、内面層を低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、シングルサイト触媒を用いて重合した
エチレン−αオレフイン共重合体、中密度ポリエチレン
としておけば、板紙層とガスバリヤー層からなる中間層
の構成は任意である。また、内面層をシングルサイト触
媒を用いて重合したエチレン−αオレフイン共重合体層
とすることにより低温シール性に優れるので、アルミニ
ウム蒸着を用いた紙容器でも安定した加熱密封が可能と
なり、本発明の封止部材を用いることで全くアルミニウ
ム箔を用いることなく安価に且つ製造が非常に容易な紙
容器とできるものである。
延伸ポリエチレンテレフタレート／ポリエチレンの構成
が一般的である。容器本体１としては、ポリエチレン／
板紙／接着樹脂／アルミニウム蒸着２軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート／ポリエチレン／シングルサイト触媒
を用いて重合したエチレン−αオレフイン共重合体から
なる構成が最も適しているが、ポリエチレン／板紙／接
着樹脂／アルミニウム箔／接着剤／２軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート／ポリエチレンからなる通常液体容器
として用いられている構成としてもよい。容器本体１の
構成は、外面層を低密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレンとし、内面層を低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、シングルサイト触媒を用いて重合した
エチレン−αオレフイン共重合体、中密度ポリエチレン
としておけば、板紙層とガスバリヤー層からなる中間層
の構成は任意である。また、内面層をシングルサイト触
媒を用いて重合したエチレン−αオレフイン共重合体層
とすることにより低温シール性に優れるので、アルミニ
ウム蒸着を用いた紙容器でも安定した加熱密封が可能と
なり、本発明の封止部材を用いることで全くアルミニウ
ム箔を用いることなく安価に且つ製造が非常に容易な紙
容器とできるものである。
【００１３】封止部材の製造方法は下記の通りである。
封止部材２については、２軸延伸ポリエチレンテレフタ
レート等からなる基材層21の一方の面の全面にアルミニ
ウム等からなる金属蒸着層を形成し、金属蒸着層面にグ
ラビア印刷等により、図３に示すように、容器本体に形
成される開口５より大径であり作製する封止部材２より
小径となるように印刷樹脂層23を形成した後に、印刷樹
脂層23が形成された金属蒸着層面を酸性水にて洗浄して
印刷樹脂層23が形成されていない部分の金属蒸着層を溶
解して除去することにより、印刷樹脂層23と同形の部分
金属蒸着層22が形成される。次いで、基材層21の部分金
属蒸着層22が形成された面にポリエチレン等のポリオレ
フィン層24を積層し、部分金属蒸着層22が中央にくるよ
うに所定の形状に打ち抜くことにより作製することがで
きる。
封止部材２については、２軸延伸ポリエチレンテレフタ
レート等からなる基材層21の一方の面の全面にアルミニ
ウム等からなる金属蒸着層を形成し、金属蒸着層面にグ
ラビア印刷等により、図３に示すように、容器本体に形
成される開口５より大径であり作製する封止部材２より
小径となるように印刷樹脂層23を形成した後に、印刷樹
脂層23が形成された金属蒸着層面を酸性水にて洗浄して
印刷樹脂層23が形成されていない部分の金属蒸着層を溶
解して除去することにより、印刷樹脂層23と同形の部分
金属蒸着層22が形成される。次いで、基材層21の部分金
属蒸着層22が形成された面にポリエチレン等のポリオレ
フィン層24を積層し、部分金属蒸着層22が中央にくるよ
うに所定の形状に打ち抜くことにより作製することがで
きる。
【００１４】封止部材2'については、２軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート等からなる基材層21の一方の面に、
水溶性インキを使用してグラビア印刷等により、部分金
属蒸着層22を形成する部分を除いた領域に水溶性インキ
層を印刷して形成し、水溶性インキ層が形成された２軸
延伸ポリエチレンテレフタレート等からなる基材層21の
全面にアルミニウム等からなる金属蒸着層を形成した
後、金属蒸着層面を水で洗浄することにより水溶性イン
キ層を溶解除去して、所定の形状の部分金属蒸着層22を
形成する。次いで、基材層21の部分金属蒸着層22が形成
された面にポリエチレン等のポリオレフィン層24を積層
し、部分金属蒸着層22が中央にくるように所定の形状に
打ち抜くことにより作製することができる。
レンテレフタレート等からなる基材層21の一方の面に、
水溶性インキを使用してグラビア印刷等により、部分金
属蒸着層22を形成する部分を除いた領域に水溶性インキ
層を印刷して形成し、水溶性インキ層が形成された２軸
延伸ポリエチレンテレフタレート等からなる基材層21の
全面にアルミニウム等からなる金属蒸着層を形成した
後、金属蒸着層面を水で洗浄することにより水溶性イン
キ層を溶解除去して、所定の形状の部分金属蒸着層22を
形成する。次いで、基材層21の部分金属蒸着層22が形成
された面にポリエチレン等のポリオレフィン層24を積層
し、部分金属蒸着層22が中央にくるように所定の形状に
打ち抜くことにより作製することができる。
【００１５】
【発明の効果】開口を設けた容器本体の内面に開口を覆
って封止部材が取り付けられ、容器本体の外面の開口の
周辺に開口よりも小径の孔を有する環状保護部材が取り
付けられるとともに開口の周縁にて環状保護部材と封止
部材とが接着され、容器本体の外面に環状保護部材を介
して注出口が取付けられた容器において、封止部材が基
材層と部分金属蒸着層とポリオレフィン層との積層体か
らなり、部分金属蒸着層が容器本体の開口を覆い且つ封
止部材の端面から露出しない構成とされた容器であるの
で、この容器に梅酒、ワイン等の内容物を包装した場合
においても封止部材の端面に金属蒸着層が露出していな
いので腐食されることがない。また、部分金属蒸着層が
容器本体の開口全体を覆っているので、ガスバリヤー性
に優れ、環境面においても問題のない容器とすることが
できる。上記の注出口付き液体容器において、部分金属
蒸着層のポリオレフィン層側に部分金属蒸着層と同一形
状の印刷樹脂層が形成された構成とすることにより、印
刷樹脂層を保護層として余分の金属蒸着層を溶解除去す
ることにより、基材層面に簡単に部分金属蒸着層を形成
することができる。上記の注出口付き液体容器におい
て、封止部材の部分金属蒸着層を部分アルミニウム蒸着
層とし、容器本体をポリエチレン層と板紙層とアルミニ
ウム蒸着２軸延伸ポリエチレンテレフタレート層とシン
グルサイト触媒を用いて重合したエチレン−αオレフイ
ン共重合体層からなる構成とすることにより、アルミニ
ウム箔を使用しない、ガスバリヤー性および耐水性に優
れ、環境面で問題がなく、低価格の容器とすることがで
きる。
って封止部材が取り付けられ、容器本体の外面の開口の
周辺に開口よりも小径の孔を有する環状保護部材が取り
付けられるとともに開口の周縁にて環状保護部材と封止
部材とが接着され、容器本体の外面に環状保護部材を介
して注出口が取付けられた容器において、封止部材が基
材層と部分金属蒸着層とポリオレフィン層との積層体か
らなり、部分金属蒸着層が容器本体の開口を覆い且つ封
止部材の端面から露出しない構成とされた容器であるの
で、この容器に梅酒、ワイン等の内容物を包装した場合
においても封止部材の端面に金属蒸着層が露出していな
いので腐食されることがない。また、部分金属蒸着層が
容器本体の開口全体を覆っているので、ガスバリヤー性
に優れ、環境面においても問題のない容器とすることが
できる。上記の注出口付き液体容器において、部分金属
蒸着層のポリオレフィン層側に部分金属蒸着層と同一形
状の印刷樹脂層が形成された構成とすることにより、印
刷樹脂層を保護層として余分の金属蒸着層を溶解除去す
ることにより、基材層面に簡単に部分金属蒸着層を形成
することができる。上記の注出口付き液体容器におい
て、封止部材の部分金属蒸着層を部分アルミニウム蒸着
層とし、容器本体をポリエチレン層と板紙層とアルミニ
ウム蒸着２軸延伸ポリエチレンテレフタレート層とシン
グルサイト触媒を用いて重合したエチレン−αオレフイ
ン共重合体層からなる構成とすることにより、アルミニ
ウム箔を使用しない、ガスバリヤー性および耐水性に優
れ、環境面で問題がなく、低価格の容器とすることがで
きる。
【図１】本発明の第１実施形態における注出口部の断面
図。
図。
【図２】本発明の第２実施形態における注出口部の断面
図。
図。
【図３】封止部材の平面図。
１ 容器本体 ２、２’は封止部材 21 基材層 22 部分金属蒸着層 23 印刷樹脂層 24 ポリオレフィン層 ３ 保護部材 ４ 注出口 ５ 開口
フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E060 BC01 BC04 BC06 CF04 CF06 DA20 DA21 EA03 EA13 3E084 AA02 AA12 AA23 AA24 AA25 AA34 AA37 AB01 AB02 BA02 BA06 BA08 BA09 CA01 CB01 CB03 CB04 CC01 CC02 CC03 CC04 CC07 CC08 FA09 FD13 GB08 GB12 KA14 KA15
Claims (4)
- 【請求項１】 開口を設けた容器本体の内面に前記開口
を覆って封止部材が取り付けられ、前記容器本体の外面
の前記開口の周辺に前記開口よりも小径の孔を有する環
状保護部材が取り付けられるとともに前記開口の周縁に
て前記環状保護部材と前記封止部材とが接着され、前記
容器本体の外面に前記環状保護部材を介して注出口が取
付けられた容器において、前記封止部材が基材層と部分
金属蒸着層とポリオレフィン層との積層体からなり、前
記部分金属蒸着層が前記容器本体の前記開口を覆い且つ
前記封止部材の端面から露出しない構成とされているこ
とを特徴とする注出口付き液体容器。 - 【請求項２】 前記部分金属蒸着層の前記ポリオレフィ
ン層側に前記部分金属蒸着層と同一形状の印刷樹脂層が
形成されている構成からなることを特徴とする請求項１
記載の注出口付き液体容器。 - 【請求項３】 前記封止部材の前記部分金属蒸着層が部
分アルミニウム蒸着層であることを特徴とする請求項１
または２記載の注出口付き液体容器。 - 【請求項４】 前記容器本体が、ポリエチレン層と板紙
層とアルミニウム蒸着２軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ート層とシングルサイト触媒を用いて重合したエチレン
−αオレフイン共重合体層からなることを特徴とする請
求項１〜３のいずれかに記載の注出口付き液体容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10187542A JP2000025819A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 注出口付き液体容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10187542A JP2000025819A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 注出口付き液体容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000025819A true JP2000025819A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16207917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10187542A Pending JP2000025819A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 注出口付き液体容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000025819A (ja) |
-
1998
- 1998-07-02 JP JP10187542A patent/JP2000025819A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7819266B2 (en) | Container sealing material having a heat-releasable interlayer | |
| US5989608A (en) | Food container for cooking with microwave oven | |
| JP4899915B2 (ja) | ストリップ包装体 | |
| JP2000203654A (ja) | 湯切り孔付き蓋材 | |
| CA2491780A1 (en) | Peelable lid structure | |
| JP2005014975A (ja) | 紙容器 | |
| JPH11292140A (ja) | 易開封性ヒートシール包装体およびその製造方法 | |
| JP4853144B2 (ja) | 包装袋 | |
| JP2004327046A (ja) | 防爆構造を備えた電池ケース | |
| JP2000025819A (ja) | 注出口付き液体容器 | |
| JP2022163202A (ja) | ストリップ包装体 | |
| JP6326911B2 (ja) | 電子レンジ用容器及び電子レンジ用包装体 | |
| JP4893217B2 (ja) | 湯切り機能を備えた蓋体 | |
| JP4184490B2 (ja) | 紙容器 | |
| JP6377450B2 (ja) | 電子レンジ用包装体 | |
| JP2000025820A (ja) | 注出口付き液体容器 | |
| JP5162298B2 (ja) | マイクロ波処理包装体用のシート状蓋材、及びマイクロ波処理包装体 | |
| JP2001240148A (ja) | 蒸気抜孔付包装袋 | |
| JP2001219965A (ja) | 液体収納用内袋及びそれを用いた複合容器 | |
| JP2023160659A (ja) | 蓋体、即席食品容器、蓋体の製造方法、および即席食品容器の製造方法 | |
| JPS607323Y2 (ja) | 開口の容易な紙容器 | |
| JP5974468B2 (ja) | 部分開封蓋材およびそれを用いた粉粒体収納用包装体 | |
| US20050023276A1 (en) | Microwavable food packaging with peelable sealing | |
| JP2003237812A (ja) | 液体用紙容器の天部構造 | |
| JP2000062767A (ja) | 紙容器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050624 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090304 |