JP2000022489A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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JP2000022489A
JP2000022489A JP19970798A JP19970798A JP2000022489A JP 2000022489 A JP2000022489 A JP 2000022489A JP 19970798 A JP19970798 A JP 19970798A JP 19970798 A JP19970798 A JP 19970798A JP 2000022489 A JP2000022489 A JP 2000022489A
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JP
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surface acoustic
acoustic wave
track
idt
wave track
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Hajime Shindo
始 神藤
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Kyocera Crystal Device Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、チップサイズをほとんど増
やさずに、帯域外減衰量を改善することができるマルチ
ストリップカプラを用いた弾性表面波装置を提供するこ
とにある。 【構成】 圧電基板上に形成される第1の弾性表面波ト
ラックの弾性表面波を送信する少なくとも1つのIDT
と、第2の弾性表面波トラックの弾性表面波を受信する
少なくとも1つのIDTと、圧電体層上の第1の弾性表
面波トラックと第2の弾性表面波トラックにまたがって
形成された複数本のストリップによるマルチストリップ
カプラと、第1の弾性表面波トラックと第2の弾性表面
波トラック間に、マルチストリップカプラの少なくとも
片側に反射器を配置した第3の弾性表面波トラックを配
置することにより目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯域外減衰量を改善する
弾性表面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波装置は、電気信号を表面波に
変換することで、信号処理を行う回路素子であり、フィ
ルタ、共振子、遅延線などに用いられている。通常圧電
効果を有する弾性体基板(圧電基板)上にIDT(イン
ターディジタルトランスデューサ、櫛形電極、すだれ状
電極)と呼ばれる金属電極を設けることで電気信号から
表面波への変換・逆変換(励起、受信、反射、伝播)を
行っている。
【0003】従来の弾性表面波装置として、入出力ID
T間にマルチストリップカプラを設けた弾性表面波装置
が知られている。マルチストリップカプラを用いた従来
の弾性表面波装置を図3(a)に示す。圧電基板上に2
つのIDTが設けられている。第1のIDTと第2のI
DTはそれぞれの弾性表面波トラックをずらして配置さ
れている。第1のIDTと第2のIDTの間には、2つ
の弾性表面波トラックにまたがるようにマルチストリッ
プカプラが配置されている。
【0004】第1のIDTから入力された弾性表面波
は、第1の弾性表面波トラックを伝播する。第1の弾性
表面波トラックを伝播する弾性表面波は、マルチストリ
ップカプラにより第2の弾性表面波トラックに伝播し、
第2のIDTで出力される。このようにして、マルチス
トリップカプラは、2つの弾性表面波トラック間に配置
される。
【0005】また、他の従来例として図3(b)に示す
ように、伝達したい周波数における弾性表面波の位相が
ほぼ同位相となるマルチストリップカプラのストリップ
同士を電気的に共通接続する弾性表面波トラック間の信
号伝達手段が、特開平9−18282号公報に提案され
ている。この信号伝達手段では、第1の弾性表面波トラ
ックから第2の弾性表面波トラックへ伝達される信号の
位相を固定し、所望周波数以外の減衰量を改善してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチ
ストリップカプラを用いた従来の弾性表面波装置の場
合、周波数応答特性の帯域外減衰量が十分に抑圧できな
いという問題があった。本発明の目的は、弾性表面波装
置自体をほとんど大きくせずに、帯域外減衰量を改善す
ることができるマルチストリップカプラを用いた弾性表
面波装置を提供することにある。なお本明細書では、便
宜上弾性表面波トラック間の信号伝達手段もマルチスト
リップカプラと呼称する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、圧電基板上
に形成される、第1の弾性表面波トラックの弾性表面波
を送信する少なくとも1つのIDTと、第2の弾性表面
波トラックの弾性表面波を受信する少なくとも1つのI
DTと、圧電基板上の第1の弾性表面波トラックと第2
の弾性表面波トラックにまたがって形成された複数本の
ストリップの少なくとも一方のストリップ端で伝播する
弾性表面波がほぼ同位相となるストリップ同士が電気的
に浮遊状態のままで共通接続されているマルチストリッ
プカプラと、第1の弾性表面波トラックと第2の弾性表
面波トラックの範囲外の、第3の弾性表面波トラックに
おいて、マルチストリップカプラの少なくとも片側に反
射器を配置したことを特徴とする弾性表面波装置によっ
て達成される。
【0008】また本発明における弾性表面波装置は、第
1の弾性表面波トラックと第2の弾性表面波トラックの
IDTとマルチストリップカプラの両外側に反射器を配
置し、第3の弾性表面波トラックのマルチストリップカ
プラの両外側に反射器を配置したことを特徴とする弾性
表面波装置では特に効果が大きい。上述した弾性表面波
装置において、圧電基板上の伝播方向に対し垂直方向は
トラック幅を狭くしても弾性表面波装置としての仕様は
変わらないことから、第1の弾性表面波トラックと第2
の弾性表面波トラックの間に第3の弾性表面波トラック
を配置すると構成にしても、弾性表面波装置自体を大き
くすることなく帯域外減衰量を減衰することができる。
【0009】
【作用】本発明によれば、第1の弾性表面波トラックか
ら第2の弾性表面波トラックへマルチストリップカプラ
を介して伝達される信号が、第3の弾性表面波トラック
においても弾性表面波を励振する。第3の弾性表面波ト
ラックにおいて励振された弾性表面波は反射器により反
射され、再びマルチストリップカプラに入力される。
【0010】この再びマルチストリップカプラに入力さ
れる弾性表面波により、第1の弾性表面波トラックから
第2の弾性表面波トラックへマルチストリップカプラを
介して伝達される信号(帯域外減衰量)を抑圧できる。
第3の弾性表面波トラックの幅や、第3の弾性表面波ト
ラックの範囲内のマルチストリップカプラの配置ピッチ
や、ストリップ線幅などを調節することにより、第3の
弾性表面波トラックで前記信号の抑圧度や、抑圧する周
波数帯を調節できる。第3のトラックのマルチストリッ
プの両外側に反射器を配置すると、反射器間に弾性表面
波エネルギーが閉じこめられ、信号の抑圧度を増やすこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本実施例による弾性表面波
装置を示す平面図である。図1に示すように、STカッ
ト水晶板の圧電基板1上に約230nmの膜厚のアルミ
ニウム膜により、IDT、マルチストリップカプラ4、
反射器6(反射器6’)が形成されている。マルチスト
リップカプラ4の上端、下端は、帯域外減衰量を改善す
るために互い違いに接続している。マルチストリップカ
プラ4の本数は249本である。
【0012】第1のIDTは第1の弾性表面波トラック
2上に設けられている。第1のIDTの対数は134.
5対で、交差長は15λである。第1のIDTの一方の
電極指は入力端子に接続され、他方の電極指は接地され
ている。第2のIDTは第2の弾性表面波トラック3上
に設けられている。第2のIDTの対数は134.5対
で、交差長は7λ、ストリップの配置周期は11.56
6umである。第1のIDTの一方の電極指は入力端子
に接続され、他方の電極指は接地されている。
【0013】マルチストリップカプラ4は第1のIDT
と第2のIDTの右側に配置され、圧電基板の第1の弾
性表面波トラック2と、第2の弾性表面波トラック3
と、第3の弾性表面波トラック5にまたがって形成され
ている。第1の弾性表面波トラック2内の、第1のID
Tとマルチストリップカプラ4の両外側に反射器が配置
されている。反射器の本数は左右ともに200本であ
り、反射器のピッチはIDTのピッチより若干広げてい
る。
【0014】第2の弾性表面波トラック3内の、第1の
IDTとマルチストリップカプラ4の両外側に反射器が
配置されている。反射器の本数は左右ともに200本で
あり、反射器のピッチはIDTのピッチより若干広げて
いる。第3の弾性表面波トラック5は第1の弾性表面波
トラック2と第2の弾性表面波トラック3の間に配置さ
れており、第3の弾性表面波トラック5内のマルチスト
リップカプラ4の左右に反射器6(反射器6’)が配置
されている。反射器6(反射器6’)のピッチはマルチ
ストリップカプラ4のピッチより若干広げている。第3
のトラック5の幅は150umである。
【0015】第1の弾性表面波トラック2内と第2の弾
性表面波トラック3内のマルチストリップカプラ4の配
置ピッチは5.783umであり、第3の弾性表面波ト
ラック5内のマルチストリップカプラ4の配置ピッチは
5.7765umである。
【0016】図2は本実施例と従来の弾性表面波装置の
周波数応答特性を比較するグラフである。図3に示す従
来のマルチストリップカプラ4を用いた弾性表面波装置
は、STカット水晶板の圧電基板1上に約230nmの
膜厚のアルミニウム膜により、IDT、マルチストリッ
プカプラ4、反射器が形成されている。マルチストリッ
プカプラ4の上端、下端は、帯域外減衰量を改善するた
めに互い違いに接続している。マルチストリップカプラ
4の本数は249本である。
【0017】第1のIDTは第1の弾性表面波トラック
2上に設けられている。第1のIDTの対数は134.
5対で、交差長は7λである。第1のIDTの一方の電
極指は入力端子に接続され、他方の電極指は接地されて
いる。第2のIDTは第2の弾性表面波トラック3上に
設けられている。第2のIDTの対数は134.5対
で、交差長は7λ、ストリップの配置周期は11.56
6umである。第1のIDTの一方の電極指は入力端子
に接続され、他方の電極指は接地されている。
【0018】マルチストリップカプラ4は第1のIDT
と第2のIDTの右側に配置され、圧電基板の第1の弾
性表面波トラック2と、第2の弾性表面波トラック3
と、第3の弾性表面波トラック5にまたがって形成され
ている。第1の弾性表面波トラック2内の、第1のID
Tとマルチストリップカプラ4の両外側に反射器が配置
されている。反射器の本数は左右ともに200本であ
り、反射器のピッチはIDTのピッチより若干広げてい
る。
【0019】第2の弾性表面波トラック3内の、第1の
IDTとマルチストリップカプラ4の両外側に反射器が
配置されている。反射器の本数は左右ともに200本で
あり、反射器のピッチはIDTのピッチより若干広げて
いる。第1の弾性表面波トラック2内と第2の弾性表面
波トラック3内のマルチストリップカプラ4の配置ピッ
チは5.783umである。
【0020】図2より明らかなように、本発明による弾
性表面波装置の中心周波数から+150kHzにおける
減衰量は、従来の弾性表面波装置に比べて、10dB以
上改善されている。
【0021】本発明は上記実施例に限らず、種々の変形
が可能である。本発明の主旨は、第1の弾性表面波トラ
ック2と第2の弾性表面波トラック3の範囲外に新たに
第3の弾性表面波トラック5を設け、第3の弾性表面波
トラック5で励起する弾性波を利用して通過特性の不要
応答を抑圧することにある。従って、マルチストリップ
カプラ4の両外側に反射器6(反射器6’)を配置せ
ず、いずれか一方の反射器6(反射器6’)を配置して
も同一の改善を得ることができる。
【0022】第1の弾性表面波トラック2と第2の弾性
表面波トラック3の間に第3の弾性表面波トラック5を
配置せずに、第1の弾性表面波トラック2と第2の弾性
表面波トラック3の外側に第3の弾性表面波トラック5
を配置してもよい。また、圧電基板として、四ほう酸リ
チウム基板や、タンタル酸リチウム基板、ニオブ酸リチ
ウム基板など、水晶以外の材料を用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明により、第1の弾性表面波トラッ
クと、第2の弾性表面波トラックとにまたがって複数本
のストリップを有するマルチストリップカプラを形成
し、更に第1の弾性表面波トラックと、第2の弾性表面
波トラックの間にマルチストリップカプラをまたぐ格好
で反射器を配置した第3の弾性表面波トラックを配置す
ることで、弾性表面波装置をほとんど大きくしないで帯
域外減衰量を改善できることから、保証減衰量を確保し
ながら弾性表面波装置自体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるマルチストリップカプ
ラを用いた弾性表面波装置の平面図である。
【図2】本実施例による弾性表面波装置の周波数応答特
性を示すグラフである。
【図3】従来のマルチストリップカプラを用いた弾性表
面波装置の平面図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 2 第1の弾性表面波トラック 3 第2の弾性表面波トラック 4 マルチストリップカプラ 5 第3の弾性表面波トラック 6、6’ 反射器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料により形成された圧電基板と、
    該圧電基板に第1の弾性表面波トラックの弾性表面波を
    励起、受信、反射、伝播する第1の弾性表面波トランス
    ジューサと、第2の弾性表面波トラックの弾性表面波を
    励起、受信、反射、伝播する第2の弾性表面波トランス
    ジューサと、該圧電基板表面の該第1の弾性表面波トラ
    ックと該第2の弾性表面波トラックにまたがって形成さ
    れた複数本のストリップの少なくとも一方のストリップ
    端で、伝播する弾性表面波がほぼ同位相となるストリッ
    プ同士が電気的に浮遊状態のままで共通接続されている
    弾性表面波トラック間の信号伝達手段を有する弾性表面
    波装置において、 該第1の弾性表面波トラックと該第2の弾性表面波トラ
    ック間の信号伝達手段の少なくとも片側に反射器を配置
    した第3の弾性表面波トラックを配置したことを特徴と
    する弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾性表面波トラック間の
    信号伝達手段にストリップの両方のストリップ端が、共
    通接続するマルチストリップカプラを用いたことを特徴
    とする弾性表面波装置。
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