JP2000022407A - Nrdガイドと誘電体導波管との接続構造 - Google Patents

Nrdガイドと誘電体導波管との接続構造

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JP2000022407A JP10182064A JP18206498A JP2000022407A JP 2000022407 A JP2000022407 A JP 2000022407A JP 10182064 A JP10182064 A JP 10182064A JP 18206498 A JP18206498 A JP 18206498A JP 2000022407 A JP2000022407 A JP 2000022407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】30GHz以上のミリ波帯でも、損失の小さい
伝送が可能なNRDガイドと誘電体導波管との接続構造
を提供する。 【解決手段】第1および第2の平板導体1、2間に誘電
体線路3を配設してなるNRDガイドAと、導体管内に
誘電体が充填された誘電体導波管Bとを接続する構造で
あって、NRDガイドA内のLSMモードの定在波の電
界が最大になる箇所の第1の導体板1に開孔4を設け、
開部4と誘電体導波管Bの開放終端部5aとを接続する
か、あるいは誘電体導波管Bの終端5bから管内波長の
1/2波長長さ位置の側壁に開孔7を設け、NRDガイ
ドAの開孔4と、誘電体導波管Bの開孔7とを接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミリ波集積回路等
に組み込まれ、高周波信号の伝送用として用いられるN
RDガイドと誘電体導波管とを接続するための構造に関
する。
【0002】
【従来技術】従来より、誘電体線路を1対の導体板によ
って挟持した単純な構造からなる非放射性誘電体線路
(以下、NRDガイドという。)が高周波信号の伝送線
路の1つとして用いることが知られている。そして、こ
のNRDガイドを配線基板などに組入れる場合、回路設
計上、このNRDガイドを他の高周波用伝送線路と接続
することが必要不可欠であり、その場合、伝送特性の劣
化なく接続することが重要である。
【0003】そこで、他の高周波伝送線路との接続構造
として、NRDガイドと、マイクロストリップ線路と接
続するための構造が提案されている。その一般的な構造
を図6に示す。図6によれば、一対の導体板11、12
の間に誘電体線路3が配設されたNRDガイドにおける
導体板11に、スロット孔13を形成し、そのスロット
孔13の表面に、誘電体基板14表面に中心導体15が
形成された基板をスロット孔13と中心導体15の終端
部とが所定の位置関係になるように載置することによ
り、NRDガイドと、マイクロストリップ線路とをNR
Dガイドの導体板に設けられた導体板に開けられたスロ
ット孔13を介して電磁的に接続するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回路設
計において高周波信号の周波数が30GHz以上のミリ
波帯では、マイクロストリップ線路では伝送損失自体が
大きくなるために,上記接続構造は信号周波数が30G
Hz以上である回路基板には不向きであった。
【0005】このマイクロストリップ線路に代わり、3
0GHz以上のミリ波に対してもNRDガイドと同様に
伝送損失の小さい線路として誘電体導波管が知られてお
り、回路設計においても誘電体導波管を用いることが必
要となる。しかしながら、NRDガイドと誘電体導波管
との接続構造についてはこれまで全く報告がなかった。
【0006】従って、本発明は、30GHz以上のミリ
波帯でも,損失の小さい伝送が可能なNRDガイドと誘
電体導波管との接続構造を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、第1および
第2の平板導体間に誘電体線路を配設してなるNRDガ
イドと、誘電体導波管とを伝送損失を小さく接続できる
構造について検討を重ねた結果、NRDガイド内の信号
の電界の水平成分が最大となる箇所の前記第1の導体板
に開孔を設け、該開孔と誘電体導波管の開放断面とを接
続すること、あるいは前記誘電体導波管の終端から管内
波長の1/2波長長さ位置の側壁に開孔を設け、前記N
RDガイドの開孔と、前記誘電体導波管の開孔とを接続
することによって、前記目的が達成されることを見いだ
した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のNRDガイドと誘
電体導波管接続構造について、その概略斜視図である図
1、図2をもとに説明する。
【0009】図1、図2に示すように、本発明のNRD
ガイドAは、一対の平行平板導体1、2間に、断面がa
×bの誘電体線路3が配設されており、端部は開放終端
部3’となっている。このような構造のNRDガイドA
においては、図3に示すようなLSMモードによる電界
の定在波が生じる。
【0010】本発明においては、誘電体導波管Bとの接
続用として、この定在波の電界の強い部分、即ち、図3
におけるP1、P2、P3、P4のいずれかの箇所にお
ける導体板1に、P1〜4の各箇所を中心とする開孔4
を設ける。誘電体導波管Bとの回路設計の点からは、P
1またはP2の箇所に開孔4を設けることが望ましい。
【0011】なお、導体板1の開孔4内には、誘電体線
路3と同程度の誘電率を有する誘電体を埋め込むことに
よって、誘電体導波管との損失の少ない接続が得られ
る。
【0012】一方、誘電体導波管Bは、断面が矩形状の
金属の管5によって形成され、その内部には、誘電体6
が埋め込まれている。
【0013】上記NRDガイドAと誘電体導波管Bと
は、NRDガイドAにおける導体板1に設けられた開孔
4を介して接続される。接続の方法としては、図1に示
すように、NRDガイドの端部を開放終端部5aと開孔
4とを接続する。また、他の方法としては、図2の斜視
図に示すように誘電体導波管Bの側壁4の一部に開孔7
を形成し、NRDガイドA側の開孔4と誘電体導波管B
側の開孔7とを整合させて接続することにより、NRD
ガイドAと誘電体導波管Bとを損失を小さく接続するこ
とができる。
【0014】なお、図2の接続方法においては、開孔7
は、誘電体導波管Bの終端5bからの距離xが、誘電体
導波管Bの管内波長の1/2波長長さ位置に形成される
ことが望ましい。
【0015】また、誘電体導波管B内の誘電体6として
は、NRDガイドAにおける誘電体線路3と同程度の誘
電率を有する誘電体により形成することにより損失の小
さい接続が可能である。
【0016】NRDガイドA側の開孔4の形状は、NR
Dガイドの管内波長の半分以下の長さ(L)とNRDガ
イドの誘電体ストリップと同じ程度の幅(W)を持つ、
図1、図2に示すような矩形状の他、円形状、長孔状で
あってもよい。
【0017】本発明のNRDガイドAと誘電体導波管B
との接続構造に用いられる誘電体としては、セラミック
スの他、有機系誘電体材料、有機−無機複合系誘電体材
料などの周知の誘電体材料が用いられる。
【0018】
【実施例】実施例1 厚さ1mmの銅板を1.8mmの間隔で平行に置き、断
面形状が幅0.8mm、高さ1.8mm、比誘電率4.
8の誘電体線路を金属板間に置くことで形成されるNR
Dガイドの開放終端部から3.3mmの位置に中心を持
つ幅0.8mm、長さ1.2mmの矩形の開孔を金属板
に開け、その開孔内には比誘電率4.8の誘電体を充填
した。
【0019】そして、この開孔に対して、開孔形状と同
じ断面形状を持ち、比誘電率が4.8の誘電体が金属管
内に充填された誘電体導波管を接続した。この構成によ
る接続構造についてネットワークアナライザによってN
RDガイドと誘電体導波管間の伝送特性(S21)を測
定し、その結果を図5に示した。図5の結果から明らか
なように、約78GHzにおいて−0.6(dB)のピ
ークを有する良好な伝送特性を示した。
【0020】実施例2 実施例1の開孔を形成したNRDガイドに対して、0.
6mm×1.2mmの断面形状を持ち、比誘電率が4.
8の誘電体が充填された誘電体導波管を接続した。接続
には、誘電体導波管の終端部と中心位置との距離が1.
34mmとなる側壁にNRDガイドの開孔と同一形状の
開孔を形成し、両開孔を接続した。そして、実施例1と
同様にして伝送特性を評価し、その結果を図6に示し
た。図6に示すように、74〜80GHz領域におい
て、伝送損失が−1.0dBよりも小さい良好な特性を
示した。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、N
RDガイドと誘電体導波管とをNRDガイドの導体板の
特定箇所に設けた開孔を介して誘電体導波管と接続する
ことにより、低い挿入損失での接続が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNRDガイドと誘電体導波管の接続構
造の一例を説明するための分解斜視図である。
【図2】本発明のNRDガイドと誘電体導波管の接続構
造の他の例を説明するための分解斜視図である。
【図3】本発明におけるNRDガイド内の電界分布を説
明するための平面図である。
【図4】本発明における図1の接続構造による伝送特性
を示す図である。
【図5】本発明における図2の接続構造による伝送特性
を示す図である。
【図6】従来におけるNRDガイドとマイクロストリッ
プ線路との接続構造を説明するための概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
A NRDガイド B 誘電体導波管 1,2 平板導体 3 誘電体線路 4,7 開孔 5 導体管壁 5a 開放終端部 5b 終端部 6 誘電体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の平板導体間に誘電体線路
    を配設してなるNRDガイドと、導体管内に誘電体が充
    填された誘電体導波管とを接続するための構造におい
    て、前記NRDガイドのLSMモードの定在波の電界が
    最大になる箇所の前記第1の導体板に開孔を設け、該開
    孔と前記誘電体導波管の開放終端部とを接続することを
    特徴とするNRDガイドと誘電体導波管の接続構造。
  2. 【請求項2】第1および第2の平板導体間に誘電体線路
    を配設してなるNRDガイドと、導体管内に誘電体が充
    填された誘電体導波管とを接続するための構造におい
    て、前記NRDガイドのLSMモードの定在波の電界が
    最大になる箇所の前記第1の導体板に開孔を設けるとと
    もに、前記誘電体導波管の側壁に開孔を設け、前記NR
    Dガイドの開孔と、前記誘電体導波管の開孔とを接続す
    ることを特徴とするNRDガイドと誘電体導波管の接続
    構造。
  3. 【請求項3】前記誘電体導波管の側壁に形成される開孔
    が、前記誘電体導波管の終端部から管内波長の1/2波
    長長さ位置に形成される請求項2記載のNRDガイドと
    誘電体導波管の接続構造。
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JP2000244210A (ja) * 1998-12-25 2000-09-08 Murata Mfg Co Ltd 誘電体線路導波管変換器、誘電体線路接続構造、1次放射器、発振器および送信装置
US6868258B2 (en) 2000-04-26 2005-03-15 Kyocera Corporation Structure for connecting non-radiative dielectric waveguide and metal waveguide, millimeter wave transmitting/receiving module and millimeter wave transmitter/receiver
CN111149253A (zh) * 2017-09-29 2020-05-12 英特尔公司 多管芯半导体封装中的经由波导的半导体管芯间通信

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