JP2000022401A - スイッチ回路装置および無線回路装置 - Google Patents

スイッチ回路装置および無線回路装置

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JP2000022401A
JP2000022401A JP10189098A JP18909898A JP2000022401A JP 2000022401 A JP2000022401 A JP 2000022401A JP 10189098 A JP10189098 A JP 10189098A JP 18909898 A JP18909898 A JP 18909898A JP 2000022401 A JP2000022401 A JP 2000022401A
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switch
circuit device
switch circuit
control terminal
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JP10189098A
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Kuniaki Oota
都朗 太田
Hisashi Adachi
寿史 足立
Koji Takinami
浩二 滝波
Hiroaki Kosugi
裕昭 小杉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接続端子間の挿入損失を小さくすることと、非
接続端子間のアイソレーションを確保するこことを両立
できない。 【解決手段】アンテナ端子1と、送信端子2と、受信端
子3と、第1のスイッチ4と、第2のスイッチ5と、第
1の制御端子7と、第2の制御端子8とを備え、スイッ
チ4および5は、インダクタ15または23と、コンデ
ンサ16または24と、PINダイオード14または2
2と、チョークコイル19とを有し、インダクタとコン
デンサとは直列接続され、PINダイオードはインダク
タおよびコンデンサに対して並列接続され、チョークコ
イル19の、一方の端子は接続点6に接続され、他方の
端子はグランドに接続されて、第1のスイッチ4は、第
1の制御端子7に電圧が印加されたときにアンテナ端子
1と送信端子2とを電気的に接続し、第2のスイッチ5
は、第2の制御端子8に前記電圧が印加されたときにア
ンテナ端子1と受信端子3とを電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば時分割多重
ディジタル移動体通信等に用いられるアンテナ送受切り
換えスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロ波帯、ミリ波帯を利用し
た、さまざまな無線システムが増加してきている。
【0003】以下に、そのような無線システムに用いら
れる従来のスイッチ回路装置を図11を参照して述べ
る。
【0004】図11は従来のスイッチ回路装置の構成を
示すものである。71はアンテナ端子、72は送信端
子、73は受信端子、74は制御端子、75は接続点、
76はSPDTスイッチである。SPDTスイッチ76
は、送信端子72と接続点75との間に配置され、接続
点75側を順方向として直列接続されたPINダイオー
ドD71・D72と、接続点75と受信端子73との間
に配置された90度位相器77と、90度位相器77と
受信端子73との間に配置され、グランド側を順方向と
しグランドに接続されたPINダイオードD73とから
構成されている。
【0005】上記の構成において、制御端子74に正電
圧を印加すると、PINダイオードD71・D72およ
びD73が導通状態になる。前述の通りPINダイオー
ドD71およびD72は送信端子72から接続点75ま
での経路に直列に接続されているので高周波的にもオン
状態となり、一方PINダイオードD73は90度位相
器77を介しグランドに接続されているため、接続点7
5から受信端子73側をみたインピーダンスは開放状態
となる。したがって、送信端子72からアンテナ端子7
1までの経路が接続状態となる。つぎに制御端子74に
電圧を印加しない場合は、PINダイオードD71・D
72およびD73がオフ状態になる。よって、送信端子
72からアンテナ端子71までの経路は非接続状態とな
り、かわってアンテナ端子71から受信端子73までの
経路が接続状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、移動
体通信に使用される信号の高周波化が進んでいるが、上
述したようなスイッチ回路装置を用いる無線回路装置で
は、信号の周波数が高くなる程、信号線路以外の空間か
ら飛び込む信号の干渉により、回路の性能劣化等が生じ
る。
【0007】特に、アンテナ端子71と送信端子72と
を電気的に接続した場合、送信端子72に入力した送信
信号の大きさがアンテナ端子71から出力するときに小
さくなるという問題がある。つまり低挿入損失が起こる
ということがある。また、アンテナ端子71と送信端子
72とを電気的に接続すると、アンテナ端子71と受信
端子73とは電気的には接続されないことになるが、送
信端子72からの送信信号が受信端子73に漏洩すると
いうことがある。つまり、受信端子73側からいうと、
送信端子72とアンテナ端子71とが非接続であるにも
かかわらず、アイソレーションが確保されていないとい
うことである。
【0008】同様に、アンテナ端子71と受信端子73
とを電気的に接続した場合についても、アンテナ端子7
1からの受信信号の大きさが受信端子73から出力する
ときに小さくなることや、受信信号が送信端子72に漏
洩するということがある。
【0009】例えば、アンテナ端子71と送信端子72
とを電気的に接続した場合の、送信端子72からの送信
信号を受信端子73に漏洩させないようにするするため
には、PINダイオードD71およびD72以外に、そ
れらと直列接続させるように、さらに複数のPINダイ
オードを設置するという方法も考えられる。しかしなが
ら、このような場合、送信端子72に入力された送信信
号の大きさは、アンテナ端子71から出力するときにさ
らに小さくなってしまう。また、スイッチ回路装置も大
きくなってしまう。したがって、PINダイオードを複
数設置するという方法を用いることは有利でない。
【0010】つまり、従来のスイッチ回路装置では、ア
ンテナ端子と送信端子または受信端子とが接続している
ときの、接続端子間での低挿入損失を小さくすること
と、非接続端子間のアイソレーションを確保することと
を両立させることが困難になってきているということで
ある。
【0011】そこで、本発明は、一つの端子と他の2つ
の端子のいずれかが接続しているときの、接続端子間の
挿入損失を小さくすることと、非接続端子間のアイソレ
ーションを確保することとを両立するスイッチ回路装置
を提供することを目的としている。
【0012】また、本発明は、接続と非接続とを高速に
切り換えることができ、小形・軽量かつ簡単な構造のス
イッチ回路装置を実現することを目的としている。
【0013】さらに、本発明は、そのようなスイッチ回
路装置を用いた無線回路装置を提供することを目的とし
ている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の本発明(請求項1に対応)は、所定の信号を
送受信するための第1の端子と、所定の信号を送信する
ための第2の端子と、所定の信号を受信するための第3
の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子とを接続す
るか否かを選択する第1のスイッチと、前記第1の端子
と前記第3の端子とを接続するか否かを選択する第2の
スイッチと、前記第1のスイッチに接続され所定の電圧
が印加される第1の制御端子と、前記第2のスイッチに
接続され所定の電圧が印加される第2の制御端子とを備
え、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチが、
それぞれインダクタと、コンデンサと、ダイオードと、
チョークコイルとを有し、前記インダクタと前記コンデ
ンサとは直列接続され、前記ダイオードは、前記直列接
続された前記インダクタと前記コンデンサとに対して並
列接続され、前記チョークコイルは、その一方の端子が
前記第1の端子と前記ダイオードの一端の間に接続され
るとともに、他方の端子がグランドに接続されるもので
あり、前記第1のスイッチが、前記第1の制御端子に前
記電圧が印加されたときに前記第1の端子と前記第2の
端子とを電気的に接続し、前記第2のスイッチが、前記
第2の制御端子に前記電圧が印加されたときに前記第1
の端子と前記第3の端子とを電気的に接続することを特
徴とするスイッチ回路装置である。
【0015】第2の本発明(請求項2に対応)は、第1
の本発明のスイッチ回路装置における前記第1のスイッ
チおよび前記第2のスイッチの前記チョークコイルが、
一つのチョークコイルが共用されたものであることを特
徴とするスイッチ回路装置である。
【0016】第3の本発明(請求項3に対応)は、第1
または第2の本発明のスイッチ回路装置の、前記第1の
端子、前記第2の端子、前記第3の端子、前記第1のス
イッチ、前記第2のスイッチ、前記第1の制御端子およ
び前記第2の制御端子が、所定の基板に設置され、前記
第1の端子が、前記第1のスイッチと前記第2のスイッ
チとを結ぶ線分を実質上2等分する実質上垂線上に配置
されることを特徴とするスイッチ回路装置である。
【0017】第4の本発明(請求項4に対応)は、第1
から第3のいずれかの本発明のスイッチ回路装置の、少
なくとも前記第1の端子、前記第2の端子、前記第3の
端子、前記第1の制御端子および前記第2の制御端子の
各端子間には、グランドパターンが配置されることを特
徴とするスイッチ回路装置である。
【0018】第5の本発明(請求項5に対応)は、第1
から第4のいずれかの本発明のスイッチ回路装置の、前
記第1の制御端子および前記第2の制御端子が、それぞ
れ所定の抵抗を介してグランドに接続されることを特徴
とするスイッチ回路装置である。
【0019】第6の本発明(請求項6に対応)は、第1
から第5のいずれかの本発明のスイッチ回路装置の、前
記第1の制御端子および前記第2の制御端子が、それぞ
れ所定のチョークコイルを介して前記第1のスイッチま
たは前記第2のスイッチに接続され、前記各チョークコ
イルがチップ部品であり、前記第1のスイッチおよび前
記第2のスイッチそれぞれの前記各インダクタが、前記
基板上にパターン化されて作成されたものであることを
特徴とするスイッチ回路装置である。
【0020】第7の本発明(請求項7に対応)は、第1
から第6のいずれかの本発明のスイッチ回路装置の、少
なくとも前記第1の端子、前記第2の端子、前記第3の
端子、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、前記
第1の制御端子および前記第2の制御端子が、所定の基
板に設置され、その基板には所定のシールド蓋が設置さ
れ、前記基板と前記シールド蓋とによって形成されるス
イッチ回路装置の外形寸法が、スイッチ回路装置に使用
される信号の周波数の一波長に比べて所定の割合以下で
あることを特徴とするスイッチ回路装置である。
【0021】第8の本発明(請求項8に対応)は、第1
から第7のいずれかの本発明のスイッチ回路装置と、ア
ンテナと、送信回路と、受信回路とを備え、前記スイッ
チ回路装置の、前記第1の端子がアンテナ端子に、前記
第2の端子が送信端子に、前記第3の端子が受信端子に
それぞれ用いられることを特徴とする無線回路装置であ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の形態のスイッチ回
路装置をアンテナスイッチとして用いた場合のそのアン
テナスイッチのブロック図である。図2は、図1のアン
テナスイッチの実際の基板上での回路ブロック配置を示
したものである。図1および2において、1はアンテナ
端子、2は送信端子、3は受信端子、4は第1のスイッ
チ、5は第2のスイッチ、6は接続点、7は第1の制御
端子、8は第2の制御端子、9は送信回路、10は受信
回路、11はグランドパターン、12はグランド端子で
ある。なお、上述したアンテナ端子1、送信端子2、受
信端子3、第1のスイッチ4、第2のスイッチ5、接続
点6、第1の制御端子7および第2の制御端子8は、所
定の基板に設置される。また、請求項8記載の無線回路
装置として上述のアンテナスイッチを用いることにす
る。
【0024】図3に、本発明の実施の形態のスイッチ回
路装置をアンテナスイッチとして用いた場合のそのアン
テナスイッチの回路図を示す。つまり、図3は、図1お
よび2のアンテナスイッチの回路図である。
【0025】第1のスイッチ4はSPSTスイッチであ
って、送信端子2と接続点6との間に配置され、直列接
続されたインダクタ15およびコンデンサ16と、同じ
く送信端子2と接続点6との間に配置され、接続点6側
を順方向とし、インダクタ15およびコンデンサ16に
対して並列接続されたPINダイオード14と、接続点
6からグランドに接続されたチョークコイル19とから
構成されている。
【0026】その第1のスイッチ4のPINダイオード
14のアノードと第1の制御端子7とがチョークコイル
17を介して接続され、そして、第1の制御端子7は抵
抗18によりグランドに接続されている。
【0027】第2のスイッチ5は、図3に示すように、
第1のスイッチ4の構成と同様のSPSTスイッチであ
る。なお、第1のスイッチ4のチョークコイル19は、
第2のスイッチ5でも共用される。
【0028】そして、図3に示すように、アンテナ端子
1は、第1のスイッチ4と第2のスイッチ5とを結ぶ線
分を実質上2等分する垂線上に配置される。いいかえる
と、図3において、アンテナ端子1と接続点6とを通る
実質上直線に関して実質上対称となるように、第1のス
イッチ4と第2のスイッチ5は配置されるということで
ある。
【0029】さて、上記の構成において、第1の制御端
子7に正電圧を印加すると第1のスイッチ4のPINダ
イオード14が導通状態になる。前述の通り、また図3
に示すとおりPINダイオード14は信号経路に直列に
接続されているので高周波的にオン状態となり、送信端
子2が接続点6を介してアンテナ端子1に電気的に接続
される(以下、送信端子2がアンテナ端子1に電気的に
接続される時をオン時という。次に、第1の制御端子7
をオープンにすると第1のスイッチ4のPINダイオー
ド14が非導通状態なり、送信端子2とアンテナ端子1
間は電気的には非接続となる(以下、送信端子2とアン
テナ端子1とが電気的に非接続の時をオフ時という)。
【0030】また、送信端子2からアンテナ端子1の送
信経路において、信号線路と信号線路パターンと対向し
た基板の裏側のグランドとの間の容量による低域通過フ
ィルタが形成されることと、チョークコイル19と周辺
回路との間の浮遊容量によるノッチ効果とにより、送信
端子2からアンテナ端子1への送信すべき送信信号から
その送信信号の2倍、3倍の高調波成分を除去すること
が可能となる。また比較的大きな電力の送信信号が入力
された場合にスイッチ回路装置で発生する2次、3次歪
みの抑圧をもすることができる。その2次、3次歪みと
は、PINダイオード14に大きな高周波信号電力を加
えた時の、その加えた高周波信号の2倍、3倍の周波数
の信号の発生をいう。そして、その2次、3次歪みの抑
制は、低域通過フィルタが形成されること、または、ノ
ッチ効果のいずれか一方によって達成される。両方なら
ばその抑制の効果は更に高まる。
【0031】一方、アンテナ端子1から受信端子3への
受信経路も、上述したように同様の回路構成になってい
るので、送信経路と同様の特性が得られる。よって、他
の無線装置等から発せられる送信信号の2倍、3倍の高
調波成分のアンテナ端子1から受信端子3への回り込み
の抑圧も可能となる。
【0032】また、各制御端子7および8それぞれから
グランドへ接続された抵抗18および26は、各スイッ
チ4および5それぞれがアンテナ端子1と送信端子2ま
たは受信端子3とを電気的に接続する接続状態から接続
しない非接続状態に切り替わる際、PINダイオード1
4または22のアノードにチャージされた電荷の放電を
助長し、結果スイッチの高速切り換えを可能としてい
る。
【0033】また、上述したように、本スイッチ回路装
置は、アンテナ端子1と接続点6とを通る実質上直線に
対してほぼ対称である構成上、安定した特性が得られ、
量産時のばらつきも少なくできる。
【0034】さらに、第1のスイッチ4および第2のス
イッチ5の各チョークコイル17、およびチョークコイ
ル19、25には、チップ部品を使用することで、スイ
ッチ回路装置の小形化が可能となっている。チョークコ
イルとしてチップ部品を使用しない場合は、チップ部品
の代替としてパターンによるインダクタを用いる方法が
ある。この場合、使用する信号の周波数をf(GH
z)、使用する比誘電率をεrとすると、チョークイン
ダクタの長さL(mm)は、下記の(数1)式で求ま
る。
【0035】
【数1】L=300/{2f×(εr1/2} ここで、例えばf=5.8(GHz)、εr=3.5と
すると、L≒13.6(mm)となる。このようなチョ
ークインダクタをパターン化することより、例えば1.
0mm×0.5mmという小型のチップ部品を使用する
方が、スイッチ回路装置を小型化する上で有利になる。
なお、チップ部品は、上述したサイズのもの以外にも、
チョークインダクタをパターン化したものより小さいも
のが数多くある。いずれにしてもチョークインダクタを
パターン化したものより小さいチップ部品を使用すれ
ば、スイッチ回路装置を小型化することができる。
【0036】また、第1のスイッチ4のオフ時の送信端
子2のアイソレーション確保を目的とする共振回路とし
て、直列接続されたインダクタ15およびコンデンサ1
6をPINダイオード14に対して並列接続している。
同様に、第2のスイッチ5のオフ時の受信端子3のアイ
ソレーション確保を目的とする共振回路として、直列接
続されたインダクタ23およびコンデンサ24をPIN
ダイオード22に対して並列接続している。つまり、上
述したインダクタ15、コンデンサ16、PINダイオ
ード14を上述した通り配置することによって、第1の
制御端子7のみに正電圧を印加して送信端子2とアンテ
ナ端子1とを電気的に接続した場合、送信端子2からの
送信信号は、受信端子3に実質上漏洩しなくなる。また
同様に、第2の制御端子8のみに正電圧を印加して受信
端子3とアンテナ端子1とを電気的に接続した場合、ア
ンテナ端子1からの受信信号は、送信端子2に実質上漏
洩しなくなる。また、インダクタ15および23には、
チップ部品に比べQ値が高いパターンによるインダクタ
を使用することで、高アイソレーションが確保できる。
パターンによるインダクタは、インダクタ値の調整が可
能で、かつ、ほぼ経時変化がないので、安定したアイソ
レーション特性が得られる。
【0037】加えて、各端子間にグランドパターン11
を配置していることにより、各端子間の良好なアイソレ
ーション特性が得られる。
【0038】また、上述したスイッチ回路装置は、基板
にシールド蓋が設置されたものであり、そのシールド蓋
装着によって良好なシールド効果が得られる。
【0039】このような構成により、半導体スイッチと
してPINダイオードを各1個ずつ設けることで所望の
アイソレーション特性が得られ、かつ、低損失特性をも
得られる。結果、安価で小形かつ軽量なアンテナスイッ
チが実現できる。
【0040】また、上述したシールド蓋が設置されたと
きの、そのシールド蓋をも含むスイッチ回路装置の外形
寸法は、使用信号の周波数の一波長に比べ小さくするこ
とで、高次モードによるアイソレーションの劣化等も起
こりにくい。つまり、送信すべき送信信号の周波数、ま
たは受信すべき受信信号の周波数の2倍、3倍の周波数
の信号が受信端子3または送信端子2に漏洩するという
ことが起こりにくいということである。なお、シールド
蓋をも含むスイッチ回路装置の外形寸法が、使用信号の
周波数の一波長より大きい場合、シールド蓋の自己共振
が起こり、アイソレーションの劣化を起こすことにな
る。したがって、アイソレーションの劣化を起こさない
ようにするには、シールド蓋をも含むスイッチ回路装置
の外形寸法が、使用信号の周波数の一波長より少なくと
も小さいことが必要であり、一波長より十分小さいとア
イソレーションの劣化は起きにくい。
【0041】以下に、上記構成によって実現した5.8
GHz帯用アンテナスイッチの特性例について説明す
る。
【0042】図4は、送信端子2とアンテナ端子1との
間の送信経路の通過特性を示した特性図である。図4に
おいて、実線は、送信端子2とアンテナ端子1とを電気
的に接続した場合の、送信端子2からの送信信号がアン
テナ端子1から出力されるさいの送信信号の損失を示し
ている。他方、点線は、受信端子3とアンテナ端子1と
を電気的に接続するとともに送信経路を非接続にした場
合の、送信端子2とアンテナ端子1とのアイソレーショ
ン特性を示している。第1のスイッチ4の機能により、
送信経路が接続の場合、図4の△1と示されている通過
帯域(Tx、5.8GHz帯)の特性が確保され、つま
り△1の通過帯域(Tx)の信号の損失は、スイッチ回
路装置を構成する部品での損失が大部分であり、不要な
損失は実質上ないものとみなすことができる。逆に非接
続(受信経路接続)の場合には、△1の通過帯域(T
x)で25dB以上のアイソレーションが得られること
がわかる。ところで、−20dB以上では、信号の漏洩
ということは実質上ないものとみなされるので、△1の
通過帯域(Tx)では、第1のスイッチ4が非接続時の
時、送信端子2からの送信信号がアンテナ端子1に実質
上漏洩していないことがわかる。また、実線で示した送
信経路の接続時の特性から、信号線路と信号線路パター
ンと対向したグランド間の容量による低域通過フィルタ
機能により送信信号の2倍、3倍の高調波成分(2T
x、3Tx)、つまり図4の△2および3と示されてい
る通過帯域の信号は、15dB以上減衰していることも
わかる。これは、スイッチ回路装置の外形寸法が使用す
る信号の周波数の一波長より所定の割合小さいことにも
よっている。
【0043】次に図5は、アンテナ端子1と受信端子3
との間の受信経路の通過特性を示した特性図である。図
5において、実線は、アンテナ端子1と受信端子3とを
電気的に接続した場合の、アンテナ端子1からの受信信
号が受信端子3から出力されるさいの受信信号の損失を
示している。他方、点線は、送信端子2とアンテナ端子
1とを電気的に接続するとともに受信経路を非接続にし
た場合の、アンテナ端子1と受信端子3とのアイソレー
ション特性を示している。第2のスイッチ5の機能によ
り、受信経路が接続の場合、図5の△1と示されている
通過帯域(Rx、5.8GHz帯)の特性が確保され、
つまり△1の通過帯域(Rx)の信号の損失は、スイッ
チ回路装置を構成する部品での損失が大部分であり、不
要な損失は実質上ないものとみなすことができる。逆に
非接続(送信経路接続)の場合には、△1の通過帯域
(Rx)で25dB以上のアイソレーションが得られて
いることがわかる。つまり、△1の通過帯域(Rx)で
は、第2のスイッチ5が非接続の時、アンテナ端子1か
らの受信信号が受信端子3に実質上漏洩していないこと
がわかる。また、送信経路の特性同様、実線で示した受
信経路の接続時の特性に示すとおり、受信信号の2倍、
3倍の高調波成分(2Tx、3Tx)、つまり図5の△
2および3と示されている通過帯域の信号は、15dB
以上減衰していることもわかる。
【0044】図6は、送信端子2と受信端子3間のアイ
ソレーション特性を示した特性図である。つまり、送信
経路のみを接続状態にした場合の、送信端子2からの送
信信号の受信端子3への漏洩の程度示した図である。図
より、送信経路を接続状態にした場合に、20dB以上
のアイソレーションが得られていることがわかる。した
がって、送信信号が受信端子3へ実質上漏洩せず、受信
端子3に接続された受信回路を破壊したり、受信感度等
の特性が劣化するというようなことはない。
【0045】図7から10は、スイッチの切り換え時間
特性を示した特性図である。図7は、送信経路の第1の
スイッチ4をオンするさいのスイッチの切り換え時間特
性を示した特性図である。図8は、送信経路の第1のス
イッチ4をオフするさいのスイッチの切り換え時間特性
を示した特性図である。図9は、受信経路の第2のスイ
ッチ5をオンするさいのスイッチの切り換え時間特性を
示した特性図である。図10は、受信経路の第2のスイ
ッチ5をオフするさいのスイッチの切り換え時間特性を
示した特性図である。図7から10からわかるとおり、
すべての接続・非接続の切り換え時間は、10μs以下
であって、高速で切り換えが行われていることを示して
いる。これは、上述したように、抵抗18および26
が、第1の制御端子7、第2の制御端子8それぞれから
グランドへ接続されていいることによって、各スイッチ
4および5それぞれがアンテナ端子1と送信端子2また
は受信端子3とを電気的に接続する接続状態から接続し
ない非接続状態に切り替わる際、PINダイオード14
または22のアノードにチャージされた電荷の放電が助
長されるためである。
【0046】なお、上記の実施の形態において説明した
数値や構成は一例であり、本発明はこれらの数値や構成
の細部に限定されるものではない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、一つの端子と他の2つの端子のいずれか
が接続しているときの、接続端子間の挿入損失を小さく
することと、非接続端子間のアイソレーションを確保す
ることとを両立するスイッチ回路装置を提供することが
できる。
【0048】また、本発明は、接続と非接続とを高速に
切り換えることができ、小形・軽量かつ簡単な構造のス
イッチ回路装置を実現することができる。
【0049】さらに、本発明は、そのようなスイッチ回
路装置を用いた無線回路装置を提供することができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスイッチ回路装置のブロ
ック図
【図2】実際の基板上での、本発明の実施の形態のスイ
ッチ回路装置の各構成手段の配置を示す図
【図3】本発明の実施の形態のスイッチ回路装置をアン
テナスイッチとして用いた場合のそのスイッチの回路図
【図4】図2の送信端子2とアンテナ端子1との間の送
信経路の通過特性を示した特性図
【図5】図2のアンテナ端子1と受信端子3との間の受
信経路の通過特性を示した特性図
【図6】図2の送信端子2と受信端子3との間の信号経
路の通過特性を示した特性図
【図7】送信経路の第1のスイッチ4をオンするさいの
スイッチの切り換え時間特性を示した特性図
【図8】送信経路の第1のスイッチ4をオフするさいの
スイッチの切り換え時間特性を示した特性図
【図9】受信経路の第2のスイッチ5をオンするさいの
スイッチの切り換え時間特性を示した特性図
【図10】受信経路の第2のスイッチ5をオフするさい
のスイッチの切り換え時間特性を示した特性図
【図11】従来のスイッチ回路装置の構成図
【符号の説明】 1、71 アンテナ端子 2、72 送信端子 3、73 受信端子 4 第1のスイッチ 5 第2のスイッチ 6、75 接続点 7 第1の制御端子 8 第2の制御端子 9 送信回路 10 受信回路 11 グランドパターン 12 グランド端子 14、22 PINダイオード 15、23 インダクタ 16、24 コンデンサ 17、19、25 チョークコイル 18、26 抵抗 19 チョークコイル 74 制御端子 76 SPDTスイッチ 77 90度位相器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝波 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小杉 裕昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J012 BA03 5J050 AA02 AA49 BB04 CC16 DD00 DD01 EE27 EE31 5K011 AA15 AA16 BA03 BA04 DA02 DA22 FA01 GA04 GA05 GA06 JA01 KA02 KA03 KA05 KA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の信号を送受信するための第1の端子
    と、所定の信号を送信するための第2の端子と、所定の
    信号を受信するための第3の端子と、前記第1の端子と
    前記第2の端子とを接続するか否かを選択する第1のス
    イッチと、前記第1の端子と前記第3の端子とを接続す
    るか否かを選択する第2のスイッチと、前記第1のスイ
    ッチに接続され所定の電圧が印加される第1の制御端子
    と、前記第2のスイッチに接続され所定の電圧が印加さ
    れる第2の制御端子とを備え、 前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、それ
    ぞれインダクタと、コンデンサと、ダイオードと、チョ
    ークコイルとを有し、前記インダクタと前記コンデンサ
    とは直列接続され、前記ダイオードは、前記直列接続さ
    れた前記インダクタと前記コンデンサとに対して並列接
    続され、前記チョークコイルは、その一方の端子が前記
    第1の端子と前記ダイオードの一端の間に接続されると
    ともに、他方の端子がグランドに接続されるものであ
    り、 前記第1のスイッチは、前記第1の制御端子に前記電圧
    が印加されたときに前記第1の端子と前記第2の端子と
    を電気的に接続し、 前記第2のスイッチは、前記第2の制御端子に前記電圧
    が印加されたときに前記第1の端子と前記第3の端子と
    を電気的に接続することを特徴とするスイッチ回路装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1のスイッチおよび前記第2のスイ
    ッチの前記チョークコイルは、一つのチョークコイルが
    共用されたものであることを特徴とする請求項1記載の
    スイッチ回路装置。
  3. 【請求項3】前記第1の端子、前記第2の端子、前記第
    3の端子、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、
    前記第1の制御端子および前記第2の制御端子は、所定
    の基板に設置され、 前記第1の端子は、前記第1のスイッチと前記第2のス
    イッチとを結ぶ線分を実質上2等分する実質上垂線上に
    配置されることを特徴とする請求項1または2記載のス
    イッチ回路装置。
  4. 【請求項4】少なくとも前記第1の端子、前記第2の端
    子、前記第3の端子、前記第1の制御端子および前記第
    2の制御端子の各端子間には、グランドパターンが配置
    されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載のスイッチ回路装置。
  5. 【請求項5】前記第1の制御端子および前記第2の制御
    端子は、それぞれ所定の抵抗を介してグランドに接続さ
    れることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    のスイッチ回路装置。
  6. 【請求項6】前記第1の制御端子および前記第2の制御
    端子は、それぞれ所定のチョークコイルを介して前記第
    1のスイッチまたは前記第2のスイッチに接続され、前
    記各チョークコイルはチップ部品であり、 前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチそれぞれ
    の前記各インダクタは、前記基板上にパターン化されて
    作成されたものであることを特徴とする請求項1から5
    のいずれかに記載のスイッチ回路装置。
  7. 【請求項7】少なくとも前記第1の端子、前記第2の端
    子、前記第3の端子、前記第1のスイッチ、前記第2の
    スイッチ、前記第1の制御端子および前記第2の制御端
    子は、所定の基板に設置され、その基板には所定のシー
    ルド蓋が設置され、 前記基板と前記シールド蓋とによって形成されるスイッ
    チ回路装置の外形寸法は、スイッチ回路装置に使用され
    る信号の周波数の一波長に比べて所定の割合以下である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のス
    イッチ回路装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかに記載のスイッ
    チ回路装置と、アンテナと、送信回路と、受信回路とを
    備え、 前記スイッチ回路装置の、前記第1の端子がアンテナ端
    子に、前記第2の端子が送信端子に、前記第3の端子が
    受信端子にそれぞれ用いられることを特徴とする無線回
    路装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003046408A (ja) * 2001-08-02 2003-02-14 Ngk Spark Plug Co Ltd 複合高周波部品及び移動体通信装置
WO2006033271A1 (ja) * 2004-09-22 2006-03-30 Advantest Corporation 高周波回路装置
KR100670215B1 (ko) 2004-08-20 2007-01-16 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 다이오드 믹서

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