JP2000022255A - フッ素ガス濃度安定化制御方法およびその制御機構 - Google Patents

フッ素ガス濃度安定化制御方法およびその制御機構

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JP2000022255A
JP2000022255A JP19117898A JP19117898A JP2000022255A JP 2000022255 A JP2000022255 A JP 2000022255A JP 19117898 A JP19117898 A JP 19117898A JP 19117898 A JP19117898 A JP 19117898A JP 2000022255 A JP2000022255 A JP 2000022255A
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gas concentration
fluorine
excess
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JP19117898A
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Tadahiro Omi
忠弘 大見
Kazuhide Mukohara
和秀 向原
Junji Kojima
淳二 小島
Yutaka Saijo
豊 西條
Kunio Otsuki
久仁夫 大槻
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Horiba Ltd
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合ガス中のフッ素ガス濃度を直接測定して
リアルタイムでフッ素ガス濃度の過不足分を迅速に補償
できる新規なフッ素ガス濃度安定化制御方法およびその
制御機構を提供すること。 【解決手段】 混合ガス中のフッ素ガス濃度を予め設定
された濃度Aに安定化させるために混合ガスに紫外線を
照射しながらリアルタイムでフッ素ガス濃度の過不足分
を補償するフッ素ガス濃度安定化制御方法であって、特
定波長域の紫外線を混合ガスに照射する工程と、混合ガ
ス中のフッ素ガスの紫外吸収の変化からフッ素ガス濃度
Cを検出する工程と、検出したフッ素ガス濃度Cと前記
予め設定された濃度Aとの過不足分の演算を行う工程
と、この演算結果に基づき前記過不足分の濃度信号aを
出力する工程と、前記過不足分を補償する工程とよりな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、混合ガス中のフ
ッ素ガス濃度を直接測定してリアルタイムでフッ素ガス
濃度の過不足分を迅速に補償できる新規なフッ素ガス濃
度安定化制御方法およびその制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開昭63−9183号公報や
特開平2−228086号公報には、Kr,Ar,Ne
等とフッ素ガスが混合された混合ガスを使用するエキシ
マレーザ発振装置(レーザ装置という)の作動中にレー
ザ発振出力を安定的に得るために、前記フッ素ガスの濃
度を一定に保つことが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者は、混合ガスの流
通ラインであるガス循環回路から分岐した位置にあるフ
ッ素ガス濃度センサ用の容器に収容されたフッ素イオン
溶液内にガス循環回路から混合ガスをサンプリングし、
フッ素イオン選択性電極の電極電位変化によってフッ素
イオン溶液中のフッ素ガス濃度を検出するものである
が、サンプリングした混合ガスのフッ素イオン溶液中で
のバブリングとバイパス回路を介して使用済みの混合ガ
スをガス循環回路に戻すから、若干の時間遅れが生じ、
そのため、リアルタイムでガス循環回路中のフッ素ガス
濃度を所定の値に制御するのが難しい。
【0004】また、後者は、混合ガス中のフッ素ガスを
反応カラム中を通すことによって発生する酸素(O2
や二酸化炭素(CO2 )に一旦変換した後フッ素ガス濃
度を得るものであるが、レーザ装置の発振後、30分毎
にレーザ装置から混合ガスを2分間だけサンプリングし
ているから、フッ素ガス濃度を常時測定できない上に、
酸素濃度や二酸化炭素濃度を測定した後フッ素ガス濃度
に換算する必要がありサンプリングした混合ガスから直
接フッ素ガス濃度を測定できないという問題がある。更
に、カラム以外に酸素濃度や二酸化炭素濃度を測定する
ための装置にもメンテナンスが必要である。しかも、酸
素濃度や二酸化炭素濃度を測定するための装置に異常が
あると正確なフッ素ガス濃度に換算できないという問題
もある。また、レーザ装置からサンプリングした使用済
みの混合ガスを戻していないので、レーザ装置において
混合ガスの損失が生じることになる。
【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、混合ガス中のフッ素ガス濃度を
直接測定してリアルタイムでフッ素ガス濃度の過不足分
を迅速に補償できる新規なフッ素ガス濃度安定化制御方
法およびその制御機構を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、混合ガス中のフッ素ガス濃度を予め設
定された濃度に安定化させるために混合ガスに紫外線を
照射しながらリアルタイムでフッ素ガス濃度の過不足分
を補償するフッ素ガス濃度安定化制御方法であって、特
定波長域の紫外線を混合ガスに照射する工程と、混合ガ
ス中のフッ素ガスの紫外吸収の変化からフッ素ガス濃度
を検出する工程と、検出したフッ素ガス濃度と前記予め
設定された濃度との過不足分の演算を行う工程と、この
演算結果に基づき前記過不足分の濃度信号を出力する工
程と、前記過不足分を補償する工程とよりなる。
【0007】また、この発明は別の観点から、フッ素ガ
スを含む混合ガスを循環させるガス循環ラインを設け、
このガス循環ラインに、混合ガス中の各ガスを収容する
ボンベがそれぞれ流量制御装置を介して接続された混合
器と、混合ガス中のフッ素ガスの紫外吸収の変化からフ
ッ素ガス濃度をモニタするフッ素ガス濃度モニタとを設
け、混合ガス中のフッ素ガス濃度を予め設定された濃度
に安定化させるために混合ガスに紫外線を照射しながら
リアルタイムでフッ素ガス濃度の過不足分を補償するフ
ッ素ガス濃度安定化制御機構であって、前記フッ素ガス
濃度モニタは、分析部とデータ処理部とから構成され、
更に、前記分析部は、紫外線を発する紫外光源と、特定
波長域の紫外線を取り出す手段と、この手段を介して前
記特定波長域の紫外線が入射されるセルと、検出器より
なる一方、前記データ処理部は、フッ素ガスの紫外吸光
度スペクトルを演算する演算部分と、算出された前記紫
外吸光度スペクトルをランバートベールの法則に当ては
めてフッ素ガス濃度を算出する定量演算部分とよりな
り、しかも、算出されたフッ素ガス濃度と前記予め設定
された濃度との過不足分の演算を行うとともに、前記過
不足分を補償する手段を設けている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて説明する。
【0009】図1、図2は、この発明の第1の実施形態
を示す。この実施形態では、紫外光源から発せられた紫
外線のうち、波長が224nmのものをセル内に入射し
ている。
【0010】まず図1において、1は、例えばKrガ
ス、Neガスおよびフッ素ガス(F2ガス)が混合され
た混合ガスを使用するレーザ装置で、フッ素ガスを含む
混合ガスを循環させるガス循環ライン2に接続されてい
る。この実施形態では、前記混合ガスとして、フッ素ガ
ス濃度が例えば1.0%のもの、つまり、フッ素ガス:
1.0%、Krガス:4.0%、Neガス:95%に設
定した組成のもの、あるいは、フッ素ガス濃度が例えば
9.0%のもの、つまり、フッ素ガス:9.0%、Kr
ガス:4.0%、Neガス:87%に設定した組成のも
のを使用し、レーザ装置発振前にその濃度を予め正確に
計測し、この計測した濃度を設定濃度Aとして維持でき
るようフッ素ガス濃度処理部20(後述する)を設定す
る。この設定濃度Aは、フッ素ガス濃度の安定化が図れ
る濃度で、例えばフッ素ガス濃度が1.0%の混合ガス
では、1.0%±0.1%以内でないとフッ素ガス濃度
は安定しないことが分かっている。
【0011】前記ガス循環ライン2には、混合ガス中の
Neガスを収容するボンベ3、Krガスを収容するボン
ベ4,F2 ガスを収容するボンベ5が各流量制御装置
(例えばマスフローコントローラ)21,22,23を
介して接続された混合器6が設けられるとともに、レー
ザ装置1とフッ素ガス濃度モニタ7ならびにポンプ8と
が設けられている。前記フッ素ガス濃度モニタ7は、混
合ガス中のフッ素ガスの紫外吸収の変化からフッ素ガス
濃度をモニタする。なお、前記流量制御装置20,2
1,22はラインL1 ,L2 ,L3 で電気的に接続され
ている。
【0012】前記フッ素ガス濃度モニタ7は、図2に示
すように、分析部9とデータ処理部10とから構成され
る。
【0013】更に、前記分析部9は、波長域が170〜
400nm程度の紫外線を発する重水素ランプ(紫外光
源)11と、前記170〜400nm程度の波長域のう
ち、187〜360nm程度の特定波長域W1 の紫外線
(上述したように、この実施形態では、波長が224n
mのものを使用している)を取り出す手段としての干渉
フィルタ(バンドパスフィルタ)12と、この干渉フィ
ルタ12を介して波長が前記224nmの紫外線が照射
されるセル13と、フッ素ガスの紫外吸光度(以下、単
に吸光度という)を得るシリコンフォトダイオード(検
出器)14と、シリコンフォトダイオード14の後段に
設けたアンプ15と、紫外光源11から発せられた紫外
線を平行光束にするレンズ16と、セル13を通過した
紫外線をシリコンフォトダイオード14の受光面に集光
させる集光レンズ17よりなる。なお、アンプ15の後
段には、図示しない信号変換部(例えばAD変換回路)
が設けられ、シリコンフォトダイオード14からのセン
サ出力は信号変換部においてAD変換され、前記データ
処理部10に取り込まれる。
【0014】一方、前記データ処理部10は、フッ素ガ
スの紫外吸光度スペクトルP1 ,P 2 (図3参照)を演
算する演算部分18と、算出された紫外吸光度スペクト
ルP 1 ,P2 を、吸光度はフッ素ガスの濃度に比例する
というランバートベールの法則に当てはめてフッ素ガス
濃度Cを算出する定量演算部分19とよりなる。なお、
図3において、紫外吸光度スペクトルP1 は、濃度1.
0%のフッ素ガスの紫外吸光度スペクトルを示し、紫外
吸光度スペクトルP2 は、濃度9.0%のフッ素ガスの
紫外吸光度スペクトルを示す。
【0015】20は、前記データ処理部10と流量制御
装置21,22,23間に設けたフッ素ガス濃度処理部
で、前記設定濃度A(=1.0%±0.1%)がメモリ
されており、前記定量演算部分19で算出されたフッ素
ガス濃度(モニタ中のフッ素ガス濃度)Cと前記設定濃
度Aとの過不足分の演算(=|A−C|)を行うととも
に、この演算結果に基づき前記過不足分の濃度信号aを
前記流量制御装置21,22,23に出力する。つま
り、レーザ装置発振中に混合ガス中のフッ素ガスの濃度
Cが前記設定濃度Aからずれるのは、種々の原因が考え
られるけれども、たとえ、レーザ装置発振開始時の混合
ガス中のフッ素ガス濃度を誤って1.0%より小さく設
定したとしても、例えば、過不足分がA−C=ΔDの場
合(A>C)には、前記濃度信号aにより流量制御装置
23において前記ΔDに相当するフッ素ガスの流量が設
定され、フッ素ガスが収容された前記ボンベ5から前記
設定流量分だけ前記流量制御装置23を介して混合器6
に導入される。このとき、フッ素ガス、Krガス、Ne
ガスの組成比を維持するために、残りの2つの流量制御
装置22,21を介して組成比に応じた流量のKrガ
ス、Neガスが混合器6に導入される場合もある。これ
により前記過不足分を補償でき、混合ガス中のフッ素ガ
ス濃度が1.0%±0.1%以内で安定する。また、前
記フッ素ガス濃度処理部20と流量制御装置21,2
2,23とから、算出されたフッ素ガス濃度Cと前記予
め設定された濃度Aとの過不足分ΔDの演算を行うとと
もに、前記過不足分ΔDを補償する手段が構成されてい
る。
【0016】なお、図1において、24は、レーザ装置
用電源である。
【0017】この発明で、セル13内に入射する紫外線
の特定波長域W1 を187〜360nm(つまり、入射
紫外線の波長をλとすると、187nm≦λ≦360n
m)に設定したのは以下の理由からである。波長λの下
限を187nmとしたのは、187nm未満の紫外光
は、光路上の空気に吸光されてセル13まで到達しない
からである。また、図5は重水素ランプ11の(放射)
出力強度の特性を示しているが、図5から分かるよう
に、波長λの上限が360nmより大では、重水素ラン
プ11の出力強度が低下するからである。なお、図4は
シリコンフォトダイオード14の分光感度特性を示して
いる。
【0018】而して、混合ガスとして、フッ素ガス濃度
が1.0%のものを使用し、レーザ装置発振中に、干渉
フィルタ12で通過させた前記224nmの紫外線をセ
ル13に入射する。図3の紫外吸光度スペクトルP1
ら224nmにおける吸光度が0.29であることが分
かる。よって、この吸光度値からフッ素ガス濃度Cが定
量演算部分19で算出され、このフッ素ガス濃度Cが前
記フッ素ガス濃度処理部20に取り込まれ、更に、この
フッ素ガス濃度処理部20で、フッ素ガス濃度Cと前記
設定濃度(予め設定された濃度)Aとの過不足分の演算
を行うとともに、この演算結果に基づき前記過不足分の
濃度信号aを前記流量制御装置20,21,22に出力
して前記過不足分を補償する。このように、リアルタイ
ムでフッ素ガス濃度の過不足分を補償でき、混合ガス中
のフッ素ガス濃度を予め設定された濃度Aに安定化させ
ることができる。
【0019】また、混合器6をガス循環ライン2中に直
接設けたインライン方式を採用しているので、混合ガス
の損失なくフッ素ガス濃度モニタ7でフッ素ガス濃度C
をモニタできる利点を有する。
【0020】また、混合ガスとして、フッ素ガス濃度C
が9.0%のものを使用し、レーザ装置発振中に、干渉
フィルタ12で通過させた波長λが224nmの紫外線
をセル13に入射する場合は、図3の紫外吸光度スペク
トルP2 から224nmにおける吸光度が0.42であ
ることが分かる。
【0021】なお、この実施形態では、特定波長域の紫
外線を取り出す手段として、1波長のみの計測のため
に、つまり、セル13内に入射する入射紫外線の波長λ
を1波長に特定するために1つの干渉フィルタ(バンド
パスフィルタ)12を用いたものを示したが、この発明
では多波長の計測を行ってもよい。この場合、紫外線の
特定波長域W1 の範囲で、異なる波長(例えば、220
nmと224nm)の紫外線を通過させる2つの干渉フ
ィルタを例えば回転機構等で紫外線の光路に交互に出没
できるように構成すればよい。この多波長の計測では、
得られた吸光度とこの吸光度から定量演算部分19で算
出されるフッ素ガス濃度との関係が直線性を失っている
場合に特に有効である。
【0022】また、多波長の計測のために回折格子を用
いた分光器(例えば、特開平7−120568号)を用
いてもよい。
【0023】そして、1波長のみの計測のために前記干
渉フィルタ(バンドパスフィルタ)12の代わりに前記
分光器を用いてもよい。この場合、回折格子を固定する
必要がある。
【0024】また、前記データ処理部10とフッ素ガス
濃度処理部20を一体に設けてもよい。更に、前記デー
タ処理部10に、前記定量演算部分19で演算したフッ
素ガス濃度信号を濃度指示として表示する表示部を接続
するとともに、フッ素ガス濃度を記録するプリンターを
接続してもよい。よって、濃度変化の状態がリアルタイ
ムで一目で分かる。
【0025】図6は、フッ素ガス濃度を安定化する際に
演算されたフッ素ガス濃度の前記過不足分の大きさを3
段階に分け、前記過不足分が大である場合は濃度異常状
態であることを示す警告音を発するように構成してある
この発明の第2の実施形態を示す。なお、図6におい
て、図1〜図5に示した符号と同一のものは、同一また
は相当物である。
【0026】この場合、30はフッ素ガス濃度の過不足
分の濃度信号aをフッ素ガス濃度処理部20から入力し
て、”ALARM”、”CAUTION”等の信号を出
力し、この出力信号に基づき警告音を発する警告音出力
部である。なお、警告音出力部30は、図1に二点鎖線
で示している。
【0027】例えば、濃度信号aの判定基準範囲を例え
ば図7に示すように設定する。すなわち、(1)a1
a≦a2 のときは、レーザ装置1、ガス循環ライン2、
流量制御装置21,22,23、混合器6、ポンプ8お
よびフッ素ガス濃度モニタ7等に異常がなく、フッ素ガ
ス濃度の前記過不足分がフッ素ガス濃度を安定化させる
程度に小である濃度正常、(2)a3 <aまたはa>a
4 のときは濃度異常、(3)a3 ≦a<a1 またはa2
<a≦a4 のときは濃度異常の状態に近づいている要注
意状態、である。そして、前記要注意状態の場合には、
警告音を鳴らし、前記濃度異常の状態の場合には、前記
要注意状態の場合よりも多くの警告音を鳴らす。
【0028】つまり、前記濃度信号aが前記(3)で示
す範囲にあるときは”CAUTION”といった信号を
出力し、レーザ装置1の取扱い者等の注意を促す。この
ようにすることにより、濃度異常の状態になる前に、レ
ーザ装置1、ガス循環ライン2、流量制御装置21,2
2,23、混合器6、ポンプ8およびフッ素ガス濃度モ
ニタ7等をメンテナンスすることができる。
【0029】また、例えばポンプ8の汚れや故障が原因
で前記濃度信号aが前記(2)で示す範囲にあるとき
は”ALARM”といった信号を出力し、修理、調整の
対応が行える。
【0030】しかも、前記濃度信号aが前記(3)で示
す範囲にあるときは前記(2)で示す範囲(濃度異常の
状態)になる前に、例えばポンプ8の部品手配等のメン
テナンスの準備をおこなえるので、レーザ装置1による
欠測時間を短縮できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では、特定
波長域の紫外線を混合ガスに照射し、混合ガス中のフッ
素ガスの紫外吸収の変化からフッ素ガス濃度を検出し、
検出したフッ素ガス濃度と前記予め設定された濃度との
過不足分の演算を行い、この演算結果に基づき前記過不
足分の濃度信号を出力し、前記過不足分を補償するよう
にしたので、混合ガス中のフッ素ガス濃度を予め設定さ
れた濃度に安定化させることがリアルタイムで行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す全体構成説明
図である。
【図2】前記実施形態における要部構成説明図である。
【図3】前記実施形態で用いたフッ素ガスの紫外吸光度
スペクトルを示す特性図である。
【図4】前記実施形態におけるシリコンフォトダイオー
ドのシリコンフォトダイオードの分光感度を示す特性図
である。
【図5】前記実施形態における重水素ランプの(放射)
出力強度を示す特性図である。
【図6】この発明の第2の実施形態を示す要部構成説明
図である。
【図7】上記第2の実施形態におけるフッ素ガス濃度の
過不足分の濃度信号の判定基準範囲の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…レーザ装置、2…循環ライン、6…混合器、7…フ
ッ素ガス濃度モニタ、9…分析部、10…データ処理
部、11…紫外光源、12…干渉フィルタ、13…セ
ル、14…シリコンフォトダイオード(検出器)、20
…フッ素ガス濃度処理部、21,22,23…流量制御
装置、P1 ,P2 …紫外吸光度スペクトル、A…予め設
定されたフッ素ガス濃度、W1 …紫外線の特定波長域、
C…モニタ中のフッ素ガス濃度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向原 和秀 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 小島 淳二 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 西條 豊 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 大槻 久仁夫 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 Fターム(参考) 5F071 AA06 DD08 HH01 HH02 JJ05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合ガス中のフッ素ガス濃度を予め設定
    された濃度に安定化させるために混合ガスに紫外線を照
    射しながらリアルタイムでフッ素ガス濃度の過不足分を
    補償するフッ素ガス濃度安定化制御方法であって、特定
    波長域の紫外線を混合ガスに照射する工程と、混合ガス
    中のフッ素ガスの紫外吸収の変化からフッ素ガス濃度を
    検出する工程と、検出したフッ素ガス濃度と前記予め設
    定された濃度との過不足分の演算を行う工程と、この演
    算結果に基づき前記過不足分の濃度信号を出力する工程
    と、前記過不足分を補償する工程とよりなることを特徴
    とするフッ素ガス濃度安定化制御方法。
  2. 【請求項2】 混合ガスが、Kr,Ar,Ne等の紫外
    線に反応しない不活性ガスと、フッ素ガスとからなり、
    エキシマレーザ発振装置に使用される請求項1に記載の
    フッ素ガス濃度安定化制御方法。
  3. 【請求項3】 前記特定波長域が187〜360nmで
    ある請求項1または請求項2に記載のフッ素ガス濃度安
    定化制御方法。
  4. 【請求項4】 フッ素ガス濃度を検出するため用いる検
    出器がシリコンフォトダイオードであり、紫外光源が重
    水素ランプである請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    のフッ素ガス濃度安定化制御方法。
  5. 【請求項5】 フッ素ガスを含む混合ガスを循環させる
    ガス循環ラインを設け、このガス循環ラインに、混合ガ
    ス中の各ガスを収容するボンベがそれぞれ流量制御装置
    を介して接続された混合器と、混合ガス中のフッ素ガス
    の紫外吸収の変化からフッ素ガス濃度をモニタするフッ
    素ガス濃度モニタとを設け、混合ガス中のフッ素ガス濃
    度を予め設定された濃度に安定化させるために混合ガス
    に紫外線を照射しながらリアルタイムでフッ素ガス濃度
    の過不足分を補償するフッ素ガス濃度安定化制御機構で
    あって、前記フッ素ガス濃度モニタは、分析部とデータ
    処理部とから構成され、更に、前記分析部は、紫外線を
    発する紫外光源と、特定波長域の紫外線を取り出す手段
    と、この手段を介して前記特定波長域の紫外線が入射さ
    れるセルと、検出器よりなる一方、前記データ処理部
    は、フッ素ガスの紫外吸光度スペクトルを演算する演算
    部分と、算出された前記紫外吸光度スペクトルをランバ
    ートベールの法則に当てはめてフッ素ガス濃度を算出す
    る定量演算部分とよりなり、しかも、算出されたフッ素
    ガス濃度と前記予め設定された濃度との過不足分の演算
    を行うとともに、前記過不足分を補償する手段を設けた
    ことを特徴とするフッ素ガス濃度安定化制御機構。
  6. 【請求項6】 混合ガスが、Kr,Ar,Ne等の紫外
    線に反応しない不活性ガスと、フッ素ガスとからなり、
    エキシマレーザ発振装置に使用される請求項5に記載の
    フッ素ガス濃度安定化制御機構。
  7. 【請求項7】 前記特定波長域が187〜360nmで
    ある請求項5または請求項6に記載のフッ素ガス濃度安
    定化制御機構。
  8. 【請求項8】 前記検出器がシリコンフォトダイオード
    であり、紫外光源が重水素ランプである請求項5〜請求
    項7のいずれかに記載のフッ素ガス濃度安定化制御機
    構。
  9. 【請求項9】 前記セル内に入射する入射紫外線の波長
    を1波長あるいは多波長選定する請求項5〜請求項8の
    いずれかに記載のフッ素ガス濃度安定化制御機構。
  10. 【請求項10】 フッ素ガス濃度を安定化する際に演算
    されたフッ素ガス濃度の前記過不足分の大きさを3段階
    に分け、前記過不足分が大である場合は濃度異常状態で
    あることを示す警告音を発するように構成してある請求
    項5〜請求項9のいずれかに記載のフッ素ガス濃度安定
    化制御機構。
  11. 【請求項11】 前記データ処理部に、前記定量演算部
    分で演算したフッ素ガス濃度信号を濃度指示として表示
    する表示部を接続するとともに、フッ素ガス濃度を記録
    するプリンターを接続してある請求項5〜請求項10の
    いずれかに記載のフッ素ガス濃度安定化制御機構。
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