JP2000021144A - 車載用音響装置 - Google Patents

車載用音響装置

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JP2000021144A
JP2000021144A JP10190885A JP19088598A JP2000021144A JP 2000021144 A JP2000021144 A JP 2000021144A JP 10190885 A JP10190885 A JP 10190885A JP 19088598 A JP19088598 A JP 19088598A JP 2000021144 A JP2000021144 A JP 2000021144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前席ユーザー、後席ユーザーのそれぞれが良
好に音声を聴取できる車載用音響装置を得る。 【解決手段】 異なる複数の音源14と、第1、2の操
作手段11,12と、音源14を選択する第1、2の選
択手段15,16と、第1、2の選択手段15,16が
選択した音源14の出力信号を増幅する第1、2の増幅
手段18,21と、第1、2の増幅手段18、21が増
幅した音声信号を出力する第1、2のスピーカ19,2
2と、第2の選択手段16が選択した音源14の出力信
号を出力するヘッドフォン23と、第1、2の増幅手段
18、21の減衰量をそれぞれ調節する第1、2の減衰
量調節手段17,20と、第1、2の操作手段11、1
2の各操作の関係に基づき、第1、2の選択手段15、
16、第1、2の減衰量調節手段17、20それぞれの
動作制御を行う動作制御手段13とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の音源を有し
た1つの車載用音響装置に対し、複数の操作手段からの
それぞれの操作に対応する音源それぞれの動作制御を行
う車載用音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は自動車等の移動体に搭載された
従来の一般的な車載用音響装置を示す概略構成図、図2
4はこの装置の動作を示すフローチャートである。図2
3において、1は自動車等の移動体のインパネ部(図示
せず)に設けられた装置コントローラ部、2はリモート
操作可能なリモートコントローラ部である。
【0003】3はマイコンであり、マイコン3は装置コ
ントローラ1かリモートコントローラ部2かを操作した
際に、この操作されたコントローラ側に切換える切換部
3aと、装置コントローラ部1やリモートコントローラ
部2からの操作に基づき、音源4へのコントロール信号
の出力や選択部5、及び減衰量調節手段6(それぞれ後
述する)の動作制御を行う動作制御手段3bから構成さ
れている。なお、切換部3aは動作制御手段3bに連動
する。4は複数の音源であり、AM/FM放送を受信す
るAM/FMラジオチューナー部4a、カセットテープ
を再生動作させるカセットテーププレーヤー4b、CD
(コンパクトディスク)を再生動作させるCDプレーヤ
ー4cを有している。
【0004】また、5は動作制御手段3の指令に基づ
き、端子5a〜5cのいずれかに切換えて、AM/FM
ラジオチューナー部4aか、カセットテーププレーヤ4
bか、CDプレーヤ4cのいずれかを選択する選択手段
である。
【0005】さらに、6は動作制御手段3のコントロー
ル信号に基づき、選択手段5で選択されたAM/FMラ
ジオチューナー部4aの音声信号に対して所定の減衰量
を付加する減衰量調節手段、7は減衰量調節手段6から
出力された信号を増幅する増幅手段、8は増幅手段7で
増幅された信号を出力する自動車室内の前部に設けられ
たフロントスピーカ、9は増幅手段7で増幅された信号
を出力する自動車室内の後部に設けられたリアスピーカ
である。
【0006】次に、従来の車載用音響装置の動作につい
て、図24のフローチャートを用いて説明する。まず所
定の操作に基づき、装置が動作開始し(ステップ240
0)、動作制御手段3は装置コントローラ1かリモート
コントローラ2から電源オン、即ち、パワーオン操作の
有無を判断し(ステップ2401)、このステップ24
01でパワーオン操作ありと判断した際、動作制御手段
3がモードの選択操作の有無を判断する(ステップ24
02)。
【0007】このステップ2402でモード選択操作あ
りと判断した場合、動作制御手段3は選択手段5をこの
設定モード(例えば、AM/FMラジオのモード)に切
換えて設定し(ステップ2403)、このステップ24
03の処理後、減衰量調節手段6、増幅手段7を経由し
てフロントスピーカ8及びリアスピーカ9から音声を出
力する(ステップ2404)。
【0008】このステップ2404の処理後、動作制御
手段3が装置コントローラ1かリモートコントローラ2
からのモードの選択操作の有無を再度判断し(ステップ
2405)、選択操作ありと判断した場合、ステップ2
401に戻り、処理を継続する。
【0009】なお、ステップ2401で操作なしと判断
された場合、動作制御手段3は装置コントローラ1かリ
モートコントローラ2に対して直接モード選択操作なさ
れたか否か判断し(ステップ2406)、このステップ
2406で操作ありと判断した場合、ステップ2403
に進み、動作制御部3は選択手段5をこの設定モードに
切換えて設定する。
【0010】ステップ2406で操作なしと判断した場
合、動作制御手段3は誤作動と判断しステップ2401
に戻り、処理を繰り返す。
【0011】また、ステップ2402でモード選択操作
なしと判断された場合、ステップ2400で動作が開始
される直前に設定されていた再生音源モード(例えば直
前にCDプレーヤ4cを選択していた場合、CDプレー
ヤ4c)を選択し(ステップ2407)、このステップ
2407の処理後、減衰量調節手段6、増幅手段7を経
由してフロントスピーカ8及びリアスピーカ9から音声
を出力し(ステップ2408)、このステップ2408
の処理後、ステップ2405に進み処理を継続する。
【0012】また、ステップ2405でモード選択操作
なしと判断した場合、動作制御手段3が装置コントロー
ラ1かリモートコントローラ2からパワーオフ操作の有
無を判断し(ステップ2409)、装置の動作を終了さ
せ、ステップ2401に戻り、パワーオン待機状態にな
る。さらに、ステップ2409でパワーオフ操作なしと
判断した場合、ステップ2405に戻り、処理を繰り返
す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載用音響装置
は以上のように構成されているので、複数のユーザが各
々異なるメディアを選択して所望の音声出力を得ること
ができず、即ち、複数のメディアを有した1つの装置で
同時に2つのメディアを選択することはできず、利用者
の利便性が悪いという問題があった。
【0014】また、仮に2つの音響装置を車両に用いた
場合でも、フロントスピーカとリアスピーカとから出力
される音声の減衰量を調節するものでないため、各音響
装置が出力する音声が混同してしまうという問題があっ
た。
【0015】この発明はかかる問題を解決するためにな
されたもので、指令に基づき、第2の増幅手段の減衰量
を調節する第2の減衰量調節手段と、第1の操作手段の
操作と第2の操作手段の操作との関係に基づき、第1の
選択手段、第2の選択手段、第1の減衰量調節手段、及
び第2の減衰量調節手段に対して所定の指令を与えて、
各々の手段の動作制御を行わせるよう構成することによ
り、第1の選択手段が選択している音源以外の音源であ
れば第2の選択手段でも操作できる車載用音響装置を得
ることを目的としている。
【0016】また、この発明は、第1、第2の選択手段
とも異なる所定の音源を選択している際、第2の選択手
段が選択した音源の音声出力に対し、減衰の度合いを大
きくすることにより、第1の操作手段を操作した第1の
操作者と、第2の操作手段を操作した第2の操作者との
それぞれが良好に音声を聴取することができる車載用音
響装置を得ることを目的とする。
【0017】さらに、この発明は、第1の操作手段の操
作か、第2操作手段の操作かのどちらか所望の操作を他
方の操作より優先させるよう設定し、利便性の向上を図
ることができる車載用音響装置を得ることを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車載用音
響装置は、異なる複数の音源と、操作に応じて第1の指
示信号を発生する第1の操作手段と、操作に応じて第2
の指示信号を発生する第2の操作手段と、指令に基づ
き、音源のいずれかを選択する第1の選択手段と、指令
に基づき、音源のいずれかを選択する第2の選択手段
と、第1の選択手段が選択した音源の出力信号を増幅す
る第1の増幅手段と、第2の選択手段が選択した音源の
出力信号を増幅する第2の増幅手段と、第1の増幅手段
が増幅した信号を音声信号として出力する第1のスピー
カと、第2の増幅手段が増幅した信号を音声信号として
出力する第2のスピーカと、第2の選択手段が選択した
音源の出力信号を出力するヘッドフォンと、指令に基づ
き、第1の増幅手段の減衰量を調節する第1の減衰量調
節手段と、指令に基づき、第2の増幅手段の減衰量を調
節する第2の減衰量調節手段と、第1の操作手段の操作
と第2の操作手段の操作との関係に基づき、第1の選択
手段、第2の選択手段、第1の減衰量調節手段、及び第
2の減衰量調節手段に対して所定の指令を与えて、各々
の手段の動作制御を行う動作制御手段とを備えたもので
ある。
【0019】この発明に係る車載用音響装置は、動作制
御手段は、第1の操作手段の操作に基づき、第1の選択
手段が所定の音源を選択している際、第2の操作手段に
よる所定の音源に対する変更操作を無効とさせるように
したものである。
【0020】この発明に係る車載用音響装置は、動作制
御手段は、第1の操作手段の操作に基づき、第1の選択
手段が所定の音源を選択している際、第2の操作手段に
よる所定の音源に対する単なる選択操作を有効とさせる
ようにしたものである。
【0021】この発明に係る車載用音響装置は、動作制
御手段は、第1の選択手段が所定の音源を選択している
場合に、第2の選択手段が所定の音源と異なる音源を選
択した際、第2の減衰量調節手段の減衰量を大きくさせ
るようにしたものである。
【0022】この発明に係る車載用音響装置は、動作制
御手段は、第1の選択手段が所定の音源を選択している
場合に、第2の選択手段が所定の音源と同じ音源を選択
した際にも、第2の減衰量調節手段の減衰量を大きくさ
せるようにしたものである。
【0023】この発明に係る車載用音響装置は、第1の
操作手段は前席側に設け、第2の操作手段は後席側に設
けるとともに、第1の操作手段による操作は第2の操作
手段による操作より優先させるようにしたものである。
【0024】この発明に係る車載用音響装置は、第1の
操作手段は前席側に設け、第2の操作手段は後席側に設
けるとともに、第1の操作手段の操作か第2の操作手段
の操作かのどちらかにより先に音源が選択されている場
合に、他方の操作手段に対して操作された際、他方の操
作手段の操作は先に操作された操作手段より優先させる
ようにしたものである。
【0025】この発明に係る車載用音響装置は、第1の
操作手段に対する操作か第2の操作手段に対する操作か
のどちらか一方の操作を他方の操作より優先されるよう
設定する優先設定手段を設けたものである。
【0026】この発明に係る車載用音響装置は、第2の
選択手段は、動作制御手段からの指令と第1の選択手段
の出力とに基づき、音源のいずれかを選択させるように
したものである。
【0027】この発明に係る車載用音響装置は、制御手
段は、装置への電源供給が遮断された場合、電源供給遮
断前の設定を初期化させるようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態
1に係る車載用音響装置の全体構成図、図2は図1の車
載用音響装置の要部の詳細を示す要部詳細図、図3は図
1の車載用音響装置の要部の詳細を示す要部詳細図、図
4は図1の車載用音響装置の全体動作を示すフローチャ
ート、図5は図1の車載用音響装置の初期動作を示すフ
ローチャート、図6〜図9は図1の車載用音響装置の中
期動作を示すフローチャート、図10は図1の車載用音
響装置の終期動作を示すフローチャート、図11は図1
の車載用音響装置の動作説明図である。
【0029】図1、図2において、11は前席(図示せ
ず)の着座者の操作に応じて第1の指示信号を発生する
第1の操作手段、12は後席(図示せず)の着座者の操
作に応じて第2の指示信号を発生する第2の操作手段で
ある。これら第1の操作手段11と第2の操作手段12
はそれぞれ図2、3に示すような操作キーをそれぞれ有
している。
【0030】ここで、図2を用いて第1の操作手段11
の構成についてそれぞれ説明する。1111は押圧操作
により電源の投入または遮断(以降、パワーオンまたは
パワーオフと称す)を行い、回動操作により音量(ボリ
ューム)調整を行う電源/ボリューム操作部、1112
は引き出された位置で回動操作を行うと高音、通常位置
で回動操作を行うと低音の調整を行う高音/低音操作部
である。
【0031】1113は引き出された位置で回動操作を
行うと左右のバランス調整、通常位置で回動操作を行う
とフェーダー調整を行うバランス/フェーダー操作部、
1114は押圧操作によりAM/FMラジオチューナー
14a(後述する)を選択するAM/FMラジオ選択
部、1115は押圧操作によりCDプレーヤー14c
(後述する)を選択するCD選択部、1116は押圧操
作によりカセットテーププレーヤー14b(後述する)
を選択するテープ選択部である。
【0032】次に、装置の機能操作を行う操作部は11
17〜1123であり、全て押圧操作により操作される
ものであり、1117はシークアップ操作部、1118
はシークダウン操作部、1119はスキャンアップ操作
部、1120はスキャンダウン操作部、1121は複数
のプログラム制御を行わせるプログラム操作部、112
2はリピート操作部、1123はランダム操作部であ
る。
【0033】また、1124〜1129はプリセット操
作部であり、それぞれ1〜6のプリセット番号に対応し
ている。1130は表示部、1131はCDの挿入口、
1132はカセットテープの挿入口、1133は装置内
に挿入されているCDを排出させるCDイジェクト操作
部、1134は装置内に挿入されているカセットテープ
を排出させるカセットテープイジェクト操作部である。
【0034】次に、図3を用いて第2の操作手段12の
構成について説明する。第2の操作手段12の操作部は
全て押圧操作により操作されるものであり、1211は
電源の投入または遮断を行う電源操作部、1212はA
M/FMラジオチューナー14a(後述する)を選択す
るAM/FMラジオ選択部、1213はCDプレーヤー
14c(後述する)を選択するCDプレーヤー選択部、
1214はカセットテーププレーヤー14b(後述す
る)を選択するカセットテープ選択部である。また、1
215はプリセット操作部であり、それぞれ1〜10の
プリセット番号に対応している。
【0035】次に、装置の機能操作を行う操作部は12
16〜1224であり、1216はシークアップ操作
部、1217はシークダウン操作部、1218はスキャ
ンアップ操作部、1219はスキャンダウン操作部、1
220は複数のプログラム制御を行わせるプログラム操
作部、1221はリピート操作部、1222はランダム
操作部、1223はボリュームアップ操作部、1224
はボリュームダウン操作部である。
【0036】なお、電源/ボリューム操作部1111、
電源操作部1211に対し押圧操作が行われた場合、装
置がパワーオフ状態の際に、AM/FMラジオチューナ
ー選択部1114、CDプレーヤ選択部1115、また
はテープ選択部1116のいずれかを押圧操作した場
合、モード選択処理とともにパワーオン処理とが行わ
れ、単にパワーオンした際は、装置が直前に選択したモ
ードを選択するようになっている。
【0037】13は第1の操作手段11と第2の操作手
段12とからの操作に基づき、第1の選択手段15、第
2の選択手段16、第1の減衰量調節手段17、及び第
2の減衰量調節手段18に対して所定の指令を与えて、
第1の選択手段15、第2の選択手段16、第1の減衰
量調節手段17、及び第2の減衰量調節手段18(いず
れも後述する)の各々の手段の動作制御を行う動作制御
手段である。
【0038】また、14は複数の音源であり、AM/F
Mラジオチューナー部14aと、カセットテーププレー
ヤ14b(以下テーププレーヤーと称す)と、CDプレ
ーヤー14cとを有しており、これら複数の音源14は
動作制御手段13から得た所定の動作コントロール信号
に基づき動作制御させるようになっている。15は動作
制御手段13の制御信号に基づき、音源14のいずれか
を選択する第1の選択手段と、16は動作制御手段13
の制御指令に基づき、音源14のいずれかを選択する第
2の選択手段である。
【0039】なお、第1の選択手段15は動作制御手段
13からの制御信号に基づき、AM/FMラジオチュー
ナー部14aを選択する際は端子15aに、テーププレ
ーヤー14bを選択する際は端子15bに、CDプレー
ヤー14cを選択する際は端子15cのそれぞれに切換
えて選択するようになっている。また、第2の選択手段
16も上述した第1の選択手段15と同様に、AM/F
Mラジオチューナー部14aを選択する際は端子16a
に、テーププレーヤー14bを選択する際は端子16b
に、CDプレーヤー14cを選択する際は端子16cの
それぞれに切換えて選択するようになっている。
【0040】また、17は動作制御手段13の動作コン
トロール信号に基づき、第1の増幅手段18(後述す
る)に対する減衰量を調節する第1の減衰量調節手段、
18は動作制御手段13の動作コントロール信号に基づ
き、第1の選択手段15が選択した音源14の出力信号
を増幅する第1の増幅手段と、19は第1の増幅手段1
8が増幅した信号を音声信号として出力する第1のスピ
ーカである。
【0041】さらに、20は動作制御手段13の動作コ
ントロール信号に基づき、第2の増幅手段21(後述す
る)に対する減衰量を調節する第2の減衰量調節手段、
21は動作制御手段13の動作コントロール信号に基づ
き、第2の選択手段16が選択した音源14の出力信号
を増幅する第2の増幅手段と、22は第2の増幅手段2
1が増幅した信号を音声信号として出力する第2のスピ
ーカである。また、23は第2の選択手段16からの出
力信号を直接受けることができるヘッドフォンである。
【0042】なお、上述した第1、第2の選択手段1
5、16は、各々、動作制御手段13からの動作コント
ロール指令を受けてスタンバイ状態にするかスタンバイ
状態を解除するか切換わるようになっており、スタンバ
イ状態の際は、増幅されないため第1、第2のスピーカ
21、22(後述する)から音声を殆ど出力させること
ができない。なお、完全に第1、第2のスピーカ21、
22から音声を出力しないようにしても良い。
【0043】また、21は第1の増幅手段19が増幅し
た信号を音声信号として出力する第1のスピーカ、22
は第2の増幅手段20が増幅した信号を音声信号として
出力する第2のスピーカである。さらに、23は第2の
選択手段16が選択した音源14の出力信号を出力する
ヘッドフォンである。
【0044】次に、本実施の形態1の車載用音響装置の
動作について、図4〜図10のフローチャートを用いて
説明する。ここで、図4は図5〜図10の車載用音響装
置の全体動作処理の流れを示すフローチャーチであり、
まず図4を用いて説明する。図5は装置に対し所定の操
作が行われた際の初期動作処理を示し、図6〜図9は図
5の初期動作処理後に第1、2の操作手段11、12へ
の操作に応じていずれかの動作処理を行うことを示し、
図10は図6〜図9のいずれかの動作処理後装置の動作
を終了させる後期動作処理を示している。このように本
実施の形態1の車載用音響装置の動作は図5の動作処理
から図6〜図9のいずれかの処理を経て図10の動作処
理を行うようになっている。
【0045】まず、いずれかの操作により動作が開始さ
れ(ステップ500)、このステップ500の操作が第
1の操作手段11に設けられた電源/ボリューム操作部
1111からのパワーオン操作か否かを動作制御手段1
3が判断し(ステップ501)、このステップ501で
第1の操作手段11からのパワーオン操作ありと判断し
た場合は、前回に装置を終了させる直前に所定の音源1
4(モード)を選択していたか否かを判断する(ステッ
プ502)。
【0046】このステップ502については例えば、テ
ーププレーヤー14bを選択中にパワーオフした場合
は、前回装置を終了させる直前はテーププレーヤー14
bを選択していたと判断することになる。
【0047】次に、ステップ502で装置を終了させる
直前にカセットテーププレーヤー14bを選択していた
と判断した場合、第1、2の選択手段15,16の両者
ともテーププレーヤー14bを選択するようテーププレ
ーヤー側の端子15b、16bに第1、2の選択手段1
5,16を切換える(ステップ503)。
【0048】このステップ503の処理後、第1、2の
増幅手段18、21のスタンバイ状態を動作制御手段1
3が解除し(ステップ504)、第1、第2のスピーカ
19、22及びヘッドフォン23より音声を出力させる
(ステップ505)。このステップ505の動作処理
後、図6のフローチャートに進む(ステップ506)。
【0049】また、ステップ501で操作なしと判断し
た場合、ステップ500の操作が第2の操作手段12か
らのパワーオン操作か否かを動作制御手段13が判断し
(ステップ507)、このステップ507で第2の操作
手段12からのパワーオン操作ありと判断した場合は、
前回の装置終了直前に所定の音源14(モード)を選択
していたか否かを判断する(ステップ508)。
【0050】次に、ステップ508で装置を終了させる
直前にテーププレーヤー14bを選択していたと判断し
た場合、第2の選択手段12のみテーププレーヤー14
bを選択するようテーププレーヤー14b側の端子16
bに第2の選択手段16を切換える(ステップ50
9)。
【0051】このステップ509の処理後、ヘッドフォ
ン23のみより音声を出力し(ステップ510)、図7
の動作処理へ進む(ステップ511)。
【0052】また、ステップ507で操作なしと判断し
た場合、ステップ500の操作が第1の操作手段11か
らの選択機能操作(例えば、選択機能操作とは第1の操
作手段11の操作部1114〜1116と操作部111
7〜1129とのいずれかの操作)を行ったか否かを動
作制御手段13が判断し(ステップ512)、このステ
ップ512で第1の操作手段11からの選択機能操作
(例えばAM/FMラジオの選択操作)ありと判断した
場合は、第1、2の選択手段15,16の両者ともAM
/FMラジオチューナー部14aを選択するようAM/
FMラジオチューナー部14a側の端子15a、16a
に第1、2の選択手段15,16を切換える(ステップ
513)。
【0053】このステップ513の処理後、第1、2の
増幅手段18、21のスタンバイ状態を動作制御手段1
3が解除し(ステップ514)、第1、第2のスピーカ
19、22及びヘッドフォン23より音声を出力させる
(ステップ515)。このステップ515の動作処理
後、図8のフローチャートに進む(ステップ516)。
【0054】さらに、ステップ512で操作なしと判断
した場合、ステップ500の操作が第2の操作手段12
からの選択機能操作(例えば、選択機能操作とは第1の
操作手段12の操作部1211〜1214と操作部12
16〜1224とのいずれかの操作)を行ったか否かを
動作制御手段13が判断し(ステップ517)、このス
テップ517で第2の操作手段12からの選択機能操作
(例えばAM/FMラジオの選択操作)ありと判断した
場合は、第2の選択手段16のみAM/FMラジオチュ
ーナー部14aを選択するようAM/FMラジオチュー
ナー部14a側の端子16aに第2の選択手段16を切
換える(ステップ518)。
【0055】このステップ518の処理後、ヘッドフォ
ン23のみより音声を出力し(ステップ519)、図9
の動作処理へ進む(ステップ520)。
【0056】また、ステップ502で前回の設定なしと
判断した場合、第1の操作手段11から選択機能操作が
行われたか否かを判断し、操作があれば(例えばAM/
FMラジオチューナー部14aの選択操作)第1、2の
選択手段15、16の端子を15a、16a側に切換え
(ステップ521)、ステップ504の処理に進む。
【0057】さらに、ステップ508で前回の設定なし
と判断した場合、第2の操作手段12から選択機能操作
が行われたか否かを判断し、第1の操作手段11に対し
て操作あれば(例えばAM/FMラジオチューナー部1
4aの選択操作)第1、2の選択手段15、16の端子
を15a、16a側に切換え(ステップ522)、ステ
ップ510に進む。
【0058】なお、第1、2の増幅手段18、21の動
作/非動作の選択は動作制御手段13の動作コントロー
ル指令に基づき、非動作の場合はスタンバイ状態とな
り、動作させる場合はスタンバイ状態を解除させるよう
になっている。
【0059】次にステップ506の処理について、図6
のフローチャートを用いて説明する。まずステップ60
0(ステップ506)を経て動作制御手段13が第1の
操作手段11からの選択操作の有無を判断し(ステップ
601)、このステップ601で第1の操作手段11か
らの選択操作あり(例えば第1の操作手段11よりAM
/FMラジオ選択部1114の操作あり)と判断した場
合は、第1、2の選択手段15、16の端子を15a、
16a側に切換える(ステップ602)。
【0060】このステップ602の処理後、第1、第2
のスピーカ19、22及びヘッドフォン23より音声を
出力させる(ステップ603)。この際、既に第1、2
の増幅手段18、21はスタンバイ状態が解除されてい
る。このステップ603の動作処理後、動作制御手段1
3が第2の操作手段12からの選択操作の有無を判断し
(ステップ604)、このステップ604で第2の操作
手段12からの選択操作ありと判断した場合、ステップ
604での操作は単なる選択モードのみの操作であるか
否か、即ち第2の操作手段12の操作部1212〜12
14を用いたか否かを動作制御手段13が判断する(ス
テップ605)。
【0061】ステップ605の処理後、動作制御手段1
3が第2の選択手段16に対してテーププレーヤー14
b側の端子16bを選択するように動作コントロール指
令を出力して、例えばテーププレーヤー14bの動作を
選択し(ステップ606)、動作制御手段13は第2の
減衰量調節手段20に対して動作コントロール信号を出
力し、第2の増幅手段21の減衰量を大きくして第2の
スピーカ22からの音声信号の出力を防止する(ステッ
プ607)。このステップ607の動作処理後、図10
へ進み継続させる(ステップ608)。
【0062】なお、ステップ601で選択操作なしと判
断した場合は、動作制御手段13が第2の操作手段12
からの選択操作の有無を判断し(ステップ609)、こ
のステップ609で第2の操作手段12からの選択操作
あり(例えば第2の操作手段12よりCDプレーヤー選
択部1213の操作あり)と判断した場合は、動作制御
手段13は第2の減衰量調節手段20に対して動作コン
トロール信号を出力し、第2の増幅手段21の減衰量を
大きくして第2のスピーカ22からの音声信号の出力を
防止する(ステップ610)。なお、ステップ609で
操作なしと判断された場合は、ステップ601に戻り、
処理を繰り返す。
【0063】ステップ610の動作処理後、第2の選択
手段16の端子のみを16c側に切換え(ステップ61
1)、ヘッドフォン23よりCDの音声を出力し(ステ
ップ612)、ステップ608へ進み動作処理が継続さ
れる。
【0064】さらに、ステップ605で単なる選択モー
ドの処理のみでないと判断した場合動作制御手段13は
第2の操作手段12の操作を無効とし(ステップ61
3)、ステップ608へ進む。
【0065】このステップ613の判断については、第
1の操作手段11によりAM/FMラジオを選択し、例
えばFMラジオのch1、音量:10レベル、左右バラ
ンス:均等と設定し受信している場合に第2の操作手段
12よりAM局の選択、FM局の1ch以外の選択、A
M/FMラジオを選択するとともに音量7レベルへの調
節、AM/FMラジオを選択するとともに左右バラン
ス:6対4への調節等の操作があった場合は、第2の操
作手段からの操作を受け付けてしまうと第1の操作手段
の設定条件が変更されてしまうため、このような状況の
際には、第2の操作手段からの操作を無効とするように
している。
【0066】次にステップ511の処理について、図7
のフローチャートを用いて説明する。まずステップ70
0(ステップ511)を経て動作制御手段13が第1の
操作手段11からの選択操作の有無を判断し(ステップ
701)、このステップ701で第1の操作手段11か
らの選択操作あり(例えば第1の操作手段11のAM/
FMラジオ選択部1114の操作あり)と判断した場合
は、動作制御手段13から動作コントロール信号を出力
して第1、2の増幅手段18、21をスタンバイ解除状
態にする(ステップ702)。
【0067】このステップ702の処理後、動作制御手
段13が第2の減衰量調節手段20に動作コントロール
信号を出力して第2の増幅手段21の減衰量を大きくし
(ステップ703)、動作制御手段13はAM/FMラ
ジオチューナー部14aを選択するため第1の選択手段
15の端子のみを15a側に切換え(ステップ70
4)、このステップ704の処理後、第1のスピーカ1
9より音声を出力させる(ステップ705)。このステ
ップ705の動作の際、本来は第2のスピーカ22側に
も音声出力されるが、第2の減衰量調節手段により第2
の増幅手段の減衰量を大きくされるため、前席ユーザー
と後席ユーザーとのそれぞれに支障がないレベルとなっ
ており、実際にはあたかも第2のスピーカ22から音声
出力がないようになっている。
【0068】このステップ705の動作処理後、動作制
御手段13が第2の操作手段12からの選択操作の有無
を判断し(ステップ706)、このステップ706で第
2の操作手段12からの選択操作ありと判断した場合、
ステップ706での操作は単なる選択モードのみの操作
であるか否か、即ち第2の操作手段12の操作部121
2〜1214を用いたか否かを動作制御手段13が判断
する(ステップ707)。
【0069】ステップ707の処理後、動作制御手段1
3が第2の選択手段16に対して、例えばテーププレー
ヤー14b側の端子16bを選択するように動作コント
ロール指令を出力して、テーププレーヤー14bの音源
を選択し(ステップ708)、このステップ708の動
作処理後、図10へ進み動作を継続させる(ステップ7
09)。
【0070】なお、ステップ701で選択操作なしと判
断した場合は、動作制御手段13が第2の操作手段12
からの選択操作の有無を判断し(ステップ710)、こ
のステップ710で第2の操作手段12からの選択操作
あり(例えば第2の操作手段12よりCDプレーヤー選
択部1213の操作あり)と判断した場合は、第2の選
択手段16の端子のみを16c側に切換え(ステップ7
11)、ヘッドフォン23よりCDの音声を出力し(ス
テップ712)、このステップ712の処理後ステップ
709へ進み動作処理を継続させる。なお、ステップ7
10で操作なしと判断された場合は、ステップ701に
戻り、処理を繰り返す。
【0071】さらに、ステップ706で単なる選択モー
ドの処理のみでないと判断した場合は、ステップ706
で判断された操作は第1の操作手段11の現在の選択操
作、即ちステップ701での選択操作の内容と同じか否
かを動作制御手段13が判断し(ステップ713)、こ
のステップ713で選択操作の内容が同じと判断された
場合は、ヘッドフォン23からAM/FMラジオの音声
出力を出力し、ステップ709に進み動作処理を継続さ
せる。
【0072】また、ステップ713で選択操作の内容は
異なると判断した場合は、後席ユーザーからの操作より
も前席ユーザーからの操作の方を優先させるため、動作
制御手段13は第2の操作手段12の操作を無効とし
(ステップ714)、ステップ709へと進み動作処理
を継続させる。
【0073】このステップ714の判断については、図
6の説明時と同様に、第1の操作手段11によりAM/
FMラジオを選択し、例えばFMラジオのch1、音
量:10レベル、左右バランス:均等と設定し受信して
いる場合に第2の操作手段12よりAM局の選択、FM
局の1ch以外の選択、AM/FMラジオを選択すると
ともに音量7レベルへの調節、AM/FMラジオを選択
するとともに左右バランス:6対4への調節等の操作が
あった場合は、第2の操作手段からの操作を受け付けて
しまうと第1の操作手段の設定条件が変更されてしまう
ため、このような状況の際には、第2の操作手段からの
操作を無効とするようにしている。
【0074】次にステップ516の処理について、図8
のフローチャートを用いて説明する。まずステップ80
0(ステップ516)を経て動作制御手段13が第1の
操作手段11からの選択操作の有無を判断し(ステップ
801)、このステップ801で第1の操作手段11か
らの選択操作あり(例えば第1の操作手段11よりテー
プ選択部1115の操作あり)と判断した場合は、第
1、2の選択手段15、16の端子を15a、16a側
に切換える(ステップ802)。
【0075】このステップ802の処理後、第1、第2
のスピーカ19、22及びヘッドフォン23より音声を
出力させる(ステップ803)。この際、既に第1、2
の増幅手段18、21はスタンバイ状態が解除されてい
る。このステップ803の動作処理後、動作制御手段1
3が第2の操作手段12からの選択操作の有無を判断し
(ステップ804)、このステップ804で第2の操作
手段12からの選択操作ありと判断した場合、ステップ
804での操作は単なる選択モードのみの操作であるか
否か、即ち第2の操作手段12の操作部1212〜12
14を用いたか否かを動作制御手段13が判断する(ス
テップ805)。
【0076】ステップ805の処理後、動作制御手段1
3が第2の選択手段16に対してテーププレーヤー14
b側の端子16bを選択するように動作コントロール指
令を出力して、例えばテーププレーヤー14bの動作を
選択し(ステップ806)、動作制御手段13は第2の
減衰量調節手段20に対して動作コントロール信号を出
力し、第2の増幅手段21の減衰量を大きくして第2の
スピーカ22からの音声信号の出力を防止する(ステッ
プ807)。このステップ807の動作処理後、図10
へ進み継続させる(ステップ808)。
【0077】なお、ステップ801で選択操作なしと判
断した場合は、動作制御手段13が第2の操作手段12
からの選択操作の有無を判断し(ステップ809)、こ
のステップ809で第2の操作手段12からの選択操作
あり(例えば第2の操作手段12よりCDプレーヤー選
択部1213の操作あり)と判断した場合は、動作制御
手段13は第2の減衰量調節手段20に対して動作コン
トロール信号を出力し、第2の増幅手段21の減衰量を
大きくして第2のスピーカ22からの音声信号の出力を
防止する(ステップ810)。なお、ステップ809で
操作なしと判断された場合は、ステップ801に戻り、
処理を繰り返す。
【0078】ステップ810の動作処理後、第2の選択
手段16の端子のみを16c側に切換え(ステップ81
1)、ヘッドフォン23よりCDの音声を出力し(ステ
ップ812)、ステップ808へ進み動作処理が継続さ
れる。
【0079】さらに、ステップ805で単なる選択モー
ドの処理のみでないと判断した場合、動作制御手段13
は第2の操作手段12の操作を無効とし(ステップ81
3)、ステップ808へ進む。このステップ813の判
断については、図6のステップ614と同様に行うもの
であり、この説明を省略する。
【0080】次にステップ520の処理について、図9
のフローチャートを用いて説明する。まずステップ90
0(ステップ520)を経て動作制御手段13が第1の
操作手段11からの選択操作の有無を判断し(ステップ
901)、このステップ901で第1の操作手段11か
らの選択操作あり(例えば第1の操作手段11よりテー
プ選択部1115の操作あり)と判断した場合は、動作
制御手段13から動作コントロール信号を出力して第
1、2の増幅手段18、21をスタンバイ解除状態にす
る(ステップ902)。
【0081】このステップ902の処理後、動作制御手
段13が第2の減衰量調節手段20に動作コントロール
信号を出力して第2の増幅手段21の減衰量を大きくし
(ステップ903)、動作制御手段13はカセットテー
ププレーヤー14bを選択するため第1の選択手段15
の端子のみを15b側に切換え(ステップ904)、こ
のステップ904の処理後、第1のスピーカ19より音
声を出力させる(ステップ905)。このステップ90
5の動作の際、本来は第2のスピーカ22側にも音声出
力されるが、第2の減衰量調節手段により第2の増幅手
段の減衰量を大きくされるため、前席ユーザーと後席ユ
ーザーとのそれぞれに支障がないレベルとなっており、
実際にはあたかも第2のスピーカ22から音声出力がな
いようになっている。
【0082】このステップ905の動作処理後、動作制
御手段13が第2の操作手段12からの選択操作の有無
を判断し(ステップ906)、このステップ906で第
2の操作手段12からの選択操作ありと判断した場合、
ステップ906での操作は単なる選択モードのみの操作
であるか否か、即ち第2の操作手段12の操作部121
2〜1214を用いたか否かを動作制御手段13が判断
する(ステップ907)。
【0083】ステップ907の処理後、動作制御手段1
3が第2の選択手段16に対して、AM/FMチューナ
ー部14a側の端子16aを選択するように動作コント
ロール指令を出力して、AM/FMチューナー部14a
を選択し(ステップ908)、このステップ908の動
作処理後、図10へ進み動作を継続させる(ステップ9
09)。
【0084】なお、ステップ901で選択操作なしと判
断した場合は、動作制御手段13が第2の操作手段12
からの選択操作の有無を判断し(ステップ910)、こ
のステップ910で第2の操作手段12からの選択操作
あり(例えば第2の操作手段12よりCDプレーヤー選
択部1213の操作あり)と判断した場合は、第2の選
択手段16の端子のみを16c側に切換え(ステップ9
11)、ヘッドフォン23よりCDの音声を出力し(ス
テップ912)、このステップ912の処理後ステップ
909へ進み動作処理を継続させる。なお、ステップ9
10で操作なしと判断された場合は、ステップ901に
戻り、処理を繰り返す。
【0085】さらに、ステップ906で単なる選択モー
ドの処理のみでないと判断した場合は、ステップ906
で判断された操作は第1の操作手段11の現在の選択操
作、即ちステップ901での選択操作の内容と同じか否
かを動作制御手段13が判断し(ステップ913)、こ
のステップ913で選択操作の内容が同じと判断された
場合は、ヘッドフォン23からAM/FMラジオの音声
出力を出力し、ステップ909に進み動作処理を継続さ
せる。
【0086】さらにまた、ステップ913で選択操作の
内容は異なると判断した場合は、後席ユーザーからの操
作よりも前席ユーザーからの操作の方を優先させるた
め、動作制御手段13は第2の操作手段12の操作を無
効とし(ステップ914)、ステップ909へと進み動
作処理を継続させる。
【0087】このステップ914の判断については、図
7のステップ714と同様に行うものであり、この説明
を省略する。
【0088】次に図6のステップ608、図7のステッ
プ709、図8のステップ808、及び図9のステップ
909の処理について、図10のフローチャートを用い
て説明する。まず、ステップ1000(図6のステップ
608、図7のステップ709、図8のステップ80
8、図9のステップ909のいずれか)を経て動作制御
手段13が第1、2の操作手段11、12からの選択操
作により装置が動作中か否かを判断し(ステップ100
1)、このステップ1001で第1、2の操作手段1
1、12からの選択操作により装置が動作中と判断した
場合、動作制御手段13が第1の操作手段11の電源/
ボリューム操作部1111よりパワーオフ操作の有無を
判断する(ステップ1002)。
【0089】このステップ1002で第1の操作手段1
1からパワーオフ操作ありと判断した場合、動作制御手
段13が第1、2の増幅手段18、21に動作コントロ
ール信号を出力してスタンバイ状態にする(ステップ1
003)。なお、ステップ1002以前で、第1、2の
増幅手段18、21がスタンバイ状態になっている場合
は、ステップ1003の処理をせずにステップ1004
(後述する)に進む。
【0090】ステップ1003の動作処理後、動作制御
手段13が第2の操作手段12の電源操作部1211よ
りパワーオフ操作の有無を判断し(ステップ100
4)、このステップ1004で第2の操作手段12から
パワーオフ操作ありと判断した場合、動作制御手段13
が装置の全体動作を終了させ(ステップ1005)、図
5のステップ501に戻り、操作受付状態となる(ステ
ップ1006)。
【0091】また、ステップ1001で第1、2の操作
手段11、12からの操作により装置は動作していない
と判断した場合、動作制御手段13が第1の操作手段の
操作のみにより装置が動作しているか否かを判断し(ス
テップ1007)、第1の操作手段11の操作のみによ
り装置が動作していると判断した場合は、第1の操作手
段11の電源/ボリューム操作部1111よりパワーオ
フ操作の有無を判断する(ステップ1008)。
【0092】ステップ1008で第1の操作手段よりパ
ワーオフ操作ありと判断した場合、動作制御手段13が
第1、2の増幅手段18、21に動作コントロール信号
を出力してスタンバイ状態にする(ステップ100
9)。なお、ステップ1007以前で、第1、2の増幅
手段18、21がスタンバイ状態になっている場合は、
ステップ1009の処理をせずにステップ1010(後
述する)に進む。
【0093】ステップ1009の動作処理後、動作制御
手段13は装置の全体動作を終了させ(ステップ101
0)、図5のステップ501に戻り、操作受付待機状態
となる。
【0094】また、ステップ1002で操作なしと判断
した場合、動作制御手段13が第2の操作手段12から
のパワーオフ操作の有無を判断し(ステップ101
2)、動作制御手段13が第2の選択手段のモード選択
設定を第1の選択手段が選択しているモードと同じモー
ドに切換える(ステップ1013)。
【0095】このステップ1013の動作処理後、動作
制御手段13が第1の操作手段11からのパワーオフ操
作の有無を再度判断し(ステップ1014)、このステ
ップ1014で操作ありと判断した場合、動作制御手段
13が第1、2の増幅手段18、21をスタンバイ状態
にし(ステップ1015)、装置の全体動作を終了させ
(ステップ1016)、図5のステップ501に戻り、
操作受付待機状態になる(ステップ1017)。
【0096】また、ステップ1007で第1の操作手段
11からの操作により動作していないと判断した場合、
動作制御手段13が第2の操作手段12からの操作によ
り装置が動作していると判断し、第2の操作手段12の
電源操作部1211からのパワーオフ操作の有無を判断
し(ステップ1018)、このステップ1018で操作
ありと判断した場合、動作制御手段13が装置の全体動
作を終了させ(ステップ1019)、図5のステップ5
01に戻り、操作受付待機状態になる(ステップ102
0)。
【0097】さらに、ステップ1004で操作なしと判
断した場合、ステップ1018で操作なしと判断した場
合は、第1、2の増幅手段18、21のスタンバイ状態
を継続し(ステップ1024)、ヘッドフォン23のみ
より音声を出力し(ステップ1025)、第1、2の操
作手段11、12への操作に基づき、所定の動作処理を
行う(操作に対応する所定のステップに進む)(ステッ
プ1026)。
【0098】また、ステップ1012で操作なしと判断
した場合、第1、2の操作手段11、12への操作に基
づき、所定の動作処理を行う(操作に対応する所定のス
テップに進む)(ステップ1021)。
【0099】またさらに、ステップ1008で操作なし
と判断した場合、ステップ1014で操作なしと判断し
た場合は、第1、2のスピーカ19、22、及びヘッド
フォン23への音声出力を継続し(ステップ102
2)、第1、2の操作手段11、12への操作に基づ
き、所定の動作処理を行う(操作に対応する所定のステ
ップに進む)(ステップ1023)。
【0100】ここで、図11を用いて上述した本発明の
実施の形態1の動作状態について簡単に説明する。図1
1は、第1、2の操作手段の操作状態と第1、2の選択
手段の選択状態との関係を簡単にまとめた説明図であ
る。
【0101】(1)第1の操作手段:パワーオン, 第
2の操作手段:パワーオンの場合第1、2の増幅手段は
スタンバイ解除状態となっており、第2の増幅手段に対
する減衰量の調節状態は大きくされている。第1のスピ
ーカは音源1を出力、第2のスピーカは出力停止状態、
ヘッドフォンは音源2を出力する。 (2)第1の操作手段:パワーオン, 第2の操作手
段:パワーオフの場合第1、2の増幅手段はスタンバイ
解除状態となっており、第2の増幅手段に対する減衰量
の調節状態はない。第1のスピーカ、第2のスピーカ、
ヘッドフォンともに音源1を出力する。
【0102】(3)第1の操作手段:パワーオフ, 第
2の操作手段:パワーオンの場合第1、2の増幅手段は
スタンバイ状態となっており、第2の増幅手段に対する
減衰量の調節状態はない。ヘッドフォンのみ音源1を出
力し、第1、2のスピーカからは音声の出力はない。 (4)第1の操作手段:パワーオフ, 第2の操作手
段:パワーオフの場合第1、2の増幅手段はスタンバイ
状態となっており、第2の増幅手段に対する減衰量の調
節状態はなく、第1、2のスピーカ、及びヘッドフォン
からの音声出力もない。
【0103】従って、上記のように構成したことによ
り、1つの車載用音響装置のみで、前席のユーザーが選
択した音源と、後席のユーザーが選択した音源とをそれ
ぞれ同時に選択することができるので、装置の共有化が
図れるとともに、前席、後席それぞれのユーザーが良好
に音声を聴取することができるので、装置の利便性が向
上する。
【0104】また、後席からの操作よりも前席からの操
作の方に優先権を持たせたため、前席のユーザーの意志
に反したモード切換えが起こることがないため、前席の
ユーザーにとって装置の利便性が向上する。
【0105】なお、上記した実施の形態1では第1の操
作手段により、AM/FMラジオチューナー部の例えば
AM放送局を選択している場合でも、チューナー部は1
つしか存在しないため第2の操作手段によりFM局を選
択することはできないようになっている。また、第1の
操作手段がAM1chを選択している場合に、第2の操
作手段がAM2chを選択することについても同様であ
る。単に、第1の操作手段がAM2chを選択している
際、第2の操作手段がAM2chを選択することについ
ては、操作が受け付けられ、第2のスピーカからの出力
が停止され、第1のスピーカとヘッドフォンとからAM
2chの音声信号が出力される。
【0106】実施の形態2.上記した実施の形態1で
は、第1の選択手段15の選択と第2の選択手段16選
択とは各々独立し、各々連動する構成にしていなかった
が、図12に示すように第2の選択手段160に第1の
選択手段15が選択した音声信号を入力する端子160
aを設けるように構成しても良く、このように構成する
ことにより第1の選択手段15と第2の選択手段160
とを連動し合えるようにでき、スムーズな選択動作が行
え、処理速度を向上させることができる。
【0107】実施の形態3.上記した実施の形態1、2
では、第2の操作手段12とヘッドフォン23について
は有線式のもので説明したが、図13に示すように構成
しても良い。即ち、120は赤外線信号を発する赤外線
式の第2の操作手段、130は動作制御手段であり、こ
の動作制御手段130内には第2の操作手段120から
発せられた赤外線を受光する赤外線受光部131が設け
るとともに、230は赤外線式のヘッドフォンであり、
第2の選択手段16が選択した音声信号を赤外線信号に
変換する赤外線信号変換部231、この赤外線信号変換
部231が変換出力した赤外線をヘッドフォン230に
向けて発光する赤外線信号発光部232を設けるように
構成しても良く、同等の効果が得られる。
【0108】実施の形態4.上記した実施の形態1〜3
では、第2の操作手段12からの操作よりも第1の操作
手段11からの操作の方を優先させるように説明した
が、第1、2の操作手段11、12からのそれぞれの操
作を平等にしても良い。このように第1、2の操作手段
からの操作を平等にさせた際の動作について図14〜図
20を用いて説明する。
【0109】ここで、図14は図15〜図20の車載用
音響装置の全体動作処理の流れを示すフローチャーチで
あり、まず図14を用いて説明する。図15は装置に対
し所定の操作が行われた際の初期動作処理を示し、図1
6〜図19は図15の初期動作処理後に第1、2の操作
手段11、12への操作に応じていずれかの動作処理を
行うことを示し、図20は図16〜図19のいずれかの
動作処理後装置の動作を終了させる後期動作処理を示し
ている。このように本実施の形態4の車載用音響装置の
動作は図15の動作処理から図16〜図19のいずれか
の処理を経て図20の動作処理を行うようになってい
る。なお、上記した実施の形態1と同一または相当部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0110】まず、いずれかの操作により動作が開始さ
れ(ステップ1500)、このステップ1500の操作
が第1の操作手段11に設けられた電源/ボリューム操
作部1111からのパワーオン操作か否かを動作制御手
段13が判断する(ステップ501)。このステップ5
01の動作以降は図5と同様なので、説明を省略する。
ステップ505で第1、2のスピーカ、及びヘッドフォ
ンより音声出力動作後、ステップ1501へ進む。
【0111】また、ステップ510でヘッドフォンより
音声出力動作後、ステップ1502へ進む。さらに、ス
テップ515で第1、2のスピーカ、及びヘッドフォン
より音声出力動作後、ステップ1503へ進む。またさ
らに、ステップ519でヘッドフォンのみより音声出力
動作後、ステップ1504へ進む。
【0112】次にステップ1501の処理について、図
16のフローチャートを用いて説明する。まずステップ
1600(ステップ1501)を経て動作制御手段が第
1の操作手段11からの選択操作の有無を判断する(ス
テップ601)。このステップ601以降ステップ60
3まで図6と同様なので、その説明を省略する。
【0113】ステップ603の動作処理後、動作制御手
段が第2の操作手段からのモード選択操作の有無を判断
し(ステップ1601)、操作ありと判断した場合、第
2の選択手段がカセットテーププレーヤー部を選択する
ようテーププレーヤーに対応する端子に切換え(ステッ
プ1602)、動作制御手段が動作コントロール信号を
第2の減衰量調節手段に対して出力して第2の増幅手段
の減衰量を大きくし(ステップ1603)、ステップ1
604へ進む。また、ステップ1601で操作なしと判
断した場合、ステップ1603へ進む。
【0114】次にステップ1502の処理について、図
17のフローチャートを用いて説明する。まずステップ
1700(ステップ1502)を経て動作制御手段が第
1の操作手段11からの選択操作の有無を判断する(ス
テップ701)。このステップ701以降はステップ7
05まで図7と同様なので、その説明を省略する。
【0115】ステップ705の動作処理後、動作制御手
段が第2の操作手段からのモード選択操作の有無を判断
し(ステップ1701)、操作ありと判断した場合、動
作制御手段13が第2の選択手段のみをカセットテープ
プレーヤー側の端子に切換え(ステップ1702)、ス
テップ1703へ進む。なお、ステップ1701で操作
なしと判断した場合、ステップ1703に直接進む。
【0116】次にステップ1503の処理について、図
18のフローチャートを用いて説明する。まずステップ
1800(ステップ1503)を経て動作制御手段が第
1の操作手段11からの選択操作の有無を判断する(ス
テップ801)。このステップ801以降はステップ8
03まで図8と同様なので、その説明を省略する。
【0117】ステップ803の動作処理後、動作制御手
段が第2の操作手段からのモード選択操作の有無を判断
し(ステップ1801)、操作ありと判断した場合、動
作制御手段が動作コントロール信号を第2の減衰量調節
手段に出力し、第2の増幅手段に対する減衰量を大きく
し(ステップ1802)、第2の選択手段のみがCDプ
レーヤー部を選択するようCDプレーヤーに対応する端
子に切換え(ステップ1803)、ヘッドフォンのみよ
り音声出力を行わせ(ステップ1804)、ステップ1
805へ進む。また、ステップ1801で操作なしと判
断した場合、ステップ1805へ進む。
【0118】次にステップ1504の処理について、図
19のフローチャートを用いて説明する。まずステップ
1900(ステップ1504)を経て動作制御手段が第
1の操作手段11からの選択操作の有無を判断する(ス
テップ901)。このステップ901以降はステップ9
05まで図9と同様なので、その説明を省略する。
【0119】ステップ905の動作処理後、動作制御手
段が第2の操作手段からのモード選択操作の有無を判断
し(ステップ1901)、操作ありと判断した場合、動
作制御手段13が第2の選択手段のみをCDプレーヤー
側の端子に切換え(ステップ1902)、ヘッドフォン
のみより音声出力を行わせ(ステップ1903)、ステ
ップ1904へ進む。なお、ステップ1901で操作な
しと判断した場合、ステップ1904に直接進む。
【0120】次に図16のステップ1604、図17の
ステップ1703、図18のステップ1805、及び図
19のステップ1904の処理について、図20のフロ
ーチャートを用いて説明する。まず、ステップ2000
(図16のステップ1604、図17のステップ170
3、図18のステップ1806、図19のステップ19
04のいずれか)を経て動作制御手段13が第1、2の
操作手段11、12からの選択操作により装置が動作中
か否かを判断する(ステップ1001)。この動作処理
後、ステップ1005まで図10と同様であり、その説
明を省略する。
【0121】また、ステップ1005の動作処理後、図
15のステップ1501に戻り、操作受付待機状態とな
る(ステップ2001)。また、ステップ1016の動
作処理後、図15のステップ1501に戻り、操作受付
待機状態になる(ステップ2002)。さらに、ステッ
プ1019の動作処理後、図15のステップ1501に
戻り操作受付待機状態になる(ステップ2003)、ま
た、ステップ1020の動作処理後、図15のステップ
1501に戻り、操作受付待機状態となる(ステップ2
004)。
【0122】さらに、ステップ1012で操作なしと判
断した際は、操作に応じた所定のステップに進み(ステ
ップ2005)、ステップ1022の動作処理後、操作
に応じた所定のステップに進み(ステップ2006)、
また、ステップ1025の動作処理後、操作に応じた所
定のステップに進む(ステップ2007)。
【0123】従って、上記のように構成したことによ
り、第1、2の操作手段のそれぞれの操作に優先権を持
たせない、即ち、他の操作により装置が動作している場
合でも、前席から操作があればこの操作に対応してモー
ド選択動作や機能動作を行うとともに、後席から操作が
あればこの操作に対応したモード選択動作や機能動作を
行えるので、前席、後席の両ユーザーの意志に沿ったモ
ード切換えが行え、ユーザーの意志どおりに装置を動作
させることができ、装置の利便性が向上する。
【0124】実施の形態5.上記した実施の形態1〜4
では、第1、2の操作手段により選択された第1、2の
選択手段の設定を初期化する点について何ら説明してい
なかったが、図21に示すようにイグニッション211
の操作と連動させるようにして良い。即ち、イグニッシ
ョンオフ時からオンした際に、直前の設定に第2の選択
手段からの設定操作内容が含まれている場合、一旦第2
の操作手段によりパワーオフ操作をしなければならない
という煩わしさが生じてしまうため、本実施の形態5で
はイグニッションオフした際は第1、2の選択手段の設
定を初期化するようにしたものであり、このように構成
することにより、操作者の利便性が向上する。
【0125】実施の形態6.上記した実施の形態1〜実
施の形態5では、第1の操作手段に対する操作と、第2
の操作手段に対する操作との優先関係は動作制御手段内
に予め設定していたが、図22に示すように第1の操作
手段11に、第1の操作手段に対する操作か第2の操作
手段に対する操作かのどちらか一方の操作を他方の操作
より優先されるよう設定する優先設定手段としての優先
設定操作部2201を設けるとともに、この優先設定操
作部2201により設定された優先情報を点灯表示する
表示部2202、2203を設けても良く、このように
構成することにより、本装置の優先状況を瞬時に把握し
やすくなり、操作者の利便性も向上する。なお、表示部
2202は第1の操作手段に対する操作が優先となって
いる際に点灯され、表示部2203は第2の操作手段に
対する操作が優先となっている際に点灯されるようにな
っている。
【0126】実施の形態7.上記した実施の形態1〜6
では、音源として、AM/FMラジオチューナー部、カ
セットテーププレーヤー、及びCDプレーヤーとで構成
するよう説明したが、例えばMDプレーヤーやDVDプ
レーヤー、テレビチューナー等の音源を複数設けて構成
しても良く、同等の効果が得られる。
【0127】実施の形態8.上記した実施の形態1〜6
では、第1、2の減衰量調節手段により第1、2のスピ
ーカそれぞれへの音声出力を調節していたが、第1の操
作手段11のバランス/フェーダー操作部1113のフ
ェーダー操作により調節しても良く、同等の効果が得ら
れる。
【0128】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0129】異なる複数の音源と、第1の使用者の操作
に応じて第1の指示信号を発生する第1の操作手段と、
第2の使用者の操作に応じて第2の指示信号を発生する
第2の操作手段と、指令に基づき、音源のいずれかを選
択する第1の選択手段と、指令に基づき、音源のいずれ
かを選択する第2の選択手段と、第1の選択手段が選択
した音源の出力信号を増幅する第1の増幅手段と、第2
の選択手段が選択した音源の出力信号を増幅する第2の
増幅手段と、第1の増幅手段が増幅した信号を音声信号
として出力する第1のスピーカと、第2の増幅手段が増
幅した信号を音声信号として出力する第2のスピーカ
と、第2の選択手段が選択した音源の出力信号を出力す
るヘッドフォンと、指令に基づき、第1の増幅手段の減
衰量を調節する第1の減衰量調節手段と、指令に基づ
き、第2の増幅手段の減衰量を調節する第2の減衰量調
節手段と、第1の操作手段の操作と第2の操作手段の操
作との関係に基づき、第1の選択手段、第2の選択手
段、第1の減衰量調節手段、及び第2の減衰量調節手段
に対して所定の指令を与えて、各々の手段の動作制御を
行う動作制御手段とを備えたので、1つの装置で2つの
メディアを選択することができ、利用者の利便性が向上
する。
【0130】動作制御手段が、第1の操作手段の操作に
基づき、第1の選択手段が所定の音源を選択している
際、第2の操作手段による所定の音源に対する変更操作
を無効とさせるようにしたので、第1の操作手段の操作
を常に優先させることができ、第1の操作手段による操
作であればモードの操作が変更されることがないため、
利便性が向上する。
【0131】動作制御手段が、第1の操作手段の操作に
基づき、第1の選択手段が所定の音源を選択している
際、第2の操作手段による所定の音源に対する単なる選
択操作を有効とさせるようにしたので、第1の操作手段
の操作により選択されたモードに対し影響を与えない操
作の場合は操作が受け付けられ、第1の操作者とともに
第2の操作者に対しても利便性が向上する。
【0132】動作制御手段が、第1の選択手段が所定の
音源を選択している場合に、第2の選択手段が所定の音
源と異なる音源を選択した際、第2の減衰量調節手段の
減衰量を大きくさせるようにしたので、第1、2の選択
手段が選択した各々の音源の出力が混同されず、第1、
2の操作者のそれぞれ音源を良好に違和感なく聞くこと
ができる。
【0133】動作制御手段が、第1の選択手段が所定の
音源を選択している場合に、第2の選択手段が所定の音
源と同じ音源を選択した際にも、第2の減衰量調節手段
の減衰量を大きくさせるようにしたので、第1、2の操
作手段のそれぞれに対し操作されたか否かを判断でき、
装置の動作状況を簡単に認識することができ、装置の利
便性が向上する。
【0134】第1の操作手段は前席側に設け、第2の操
作手段は後席側に設けるとともに、第1の操作手段によ
る操作は第2の操作手段による操作より優先させるよう
にしたので、前席の操作者による操作であればモードの
操作が変更されることがないため、前席の操作者への利
便性が向上する。
【0135】第1の操作手段は前席側に設け、第2の操
作手段は後席側に設けるとともに、第1の操作手段の操
作か第2の操作手段の操作かのどちらかにより先に音源
が選択されている場合に、他方の操作手段に対して操作
された際、他方の操作手段の操作は先に操作された操作
手段より優先させるようにしたので、前席、後席の操作
者のどちらが操作した場合でも、操作者の限定なしに最
新の操作に対応して動作処理でき、どの操作者に対して
も公平に操作を受け入れることができる。
【0136】第1の操作手段に対する操作か第2の操作
手段に対する操作かのどちらか一方の操作を他方の操作
より優先されるよう設定する優先設定手段を設けたの
で、操作者の好みに応じたシステム体系を構築すること
ができ、操作自由度が向上する。
【0137】第2の選択手段は、動作制御手段からの指
令と第1の選択手段の出力とに基づき、音源のいずれか
を選択させるようにしたので、確実に第1の選択手段と
第2の選択手段との連携を取ることができ、装置の信頼
性が向上する。
【0138】装置への電源供給が遮断された場合、制御
手段が電源供給遮断前の設定を初期化させるようにした
ので、前回の操作モードに影響されることなく動作処理
を行うことができ、操作者の操作自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す車載用音響装置
の全体構成図である。
【図2】 図1に示す車載用音響装置の要部の構成図で
ある。
【図3】 図1に示す車載用音響装置の要部の構成図で
ある。
【図4】 図1に示す車載用音響装置の全体動作を示す
フローチャートである。
【図5】 図1に示す車載用音響装置の初期動作を示す
フローチャートである。
【図6】 図1に示す車載用音響装置の中期動作を示す
フローチャートである。
【図7】 図1に示す車載用音響装置の中期動作を示す
フローチャートである。
【図8】 図1に示す車載用音響装置の中期動作を示す
フローチャートである。
【図9】 図1に示す車載用音響装置の中期動作を示す
フローチャートである。
【図10】 図1に示す車載用音響装置の終期動作を示
すフローチャートである。
【図11】 図1に示す車載用音響装置の動作状態を示
す説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態2を示す車載用音響装
置の全体構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態3を示す車載用音響装
置の全体構成図である。
【図14】 本発明の実施の形態4を示す車載用音響装
置の全体動作を示すフローチャートである。
【図15】 図14に示す車載用音響装置の初期動作を
示すフローチャートである。
【図16】 図14に示す車載用音響装置の中期動作を
示すフローチャートである。
【図17】 図14に示す車載用音響装置の中期動作を
示すフローチャートである。
【図18】 図14に示す車載用音響装置の中期動作を
示すフローチャートである。
【図19】 図14に示す車載用音響装置の中期動作を
示すフローチャートである。
【図20】 図14に示す車載用音響装置の終期動作を
示すフローチャートである。
【図21】 本発明の実施の形態5を示す車載用音響装
置の全体構成図である。
【図22】 本発明の実施の形態6を示す車載用音響装
置の要部の構成図である。
【図23】 従来の車載用音響装置を示す全体構成図で
ある。
【図24】 従来の車載用音響装置の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
11 第1の操作手段 12 第2の操作手段 1
3 動作制御手段 14 音源 14a AM/FMラジオチューナー部 14b カセットテーププレーヤー 14c CDプ
レーヤー 15 第1の選択手段 16 第2の選択手段 17 第1の減衰量調節手段 18 第1の増幅手段 19 第1のスピーカ 20 第2の減衰量調節手段 21 第2の増幅手段 22 第2のスピーカ 2
3 ヘッドフォン 120 第2の操作手段 130 動作制御手段
131 赤外線受光部 160 第2の選択手段 230 ヘッドフォン 231 赤外線信号変換部 232 赤外線発光部 211 イグニッション 2201 優先設定操作部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる複数の音源、操作に応じて第1の
    指示信号を発生する第1の操作手段、操作に応じて第2
    の指示信号を発生する第2の操作手段、指令に基づき、
    上記音源のいずれかを選択する第1の選択手段、指令に
    基づき、上記音源のいずれかを選択する第2の選択手
    段、上記第1の選択手段が選択した音源の出力信号を増
    幅する第1の増幅手段、上記第2の選択手段が選択した
    音源の出力信号を増幅する第2の増幅手段、上記第1の
    増幅手段が増幅した信号を音声信号として出力する第1
    のスピーカ、上記第2の増幅手段が増幅した信号を音声
    信号として出力する第2のスピーカ、上記第2の選択手
    段が選択した音源の出力信号を出力するヘッドフォン、
    指令に基づき、上記第1の増幅手段の減衰量を調節する
    第1の減衰量調節手段、指令に基づき、上記第2の増幅
    手段の減衰量を調節する第2の減衰量調節手段、上記第
    1の操作手段の操作と上記第2の操作手段の操作との関
    係に基づき、上記第1の選択手段、上記第2の選択手
    段、上記第1の減衰量調節手段、及び上記第2の減衰量
    調節手段に対して所定の指令を与えて、各々の手段の動
    作制御を行う動作制御手段、を備えた車載用音響装置。
  2. 【請求項2】 動作制御手段は、第1の操作手段の操作
    に基づき、第1の選択手段が所定の音源を選択している
    際、第2の操作手段による上記所定の音源に対する変更
    操作は無効とすることを特徴とする請求項1に記載の車
    載用音響装置。
  3. 【請求項3】 動作制御手段は、第1の操作手段の操作
    に基づき、第1の選択手段が所定の音源を選択している
    際、第2の操作手段による上記所定の音源に対する単な
    る選択操作は有効とすることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の車載用音響装置。
  4. 【請求項4】 動作制御手段は、第1の選択手段が所定
    の音源を選択している場合に、第2の選択手段が上記所
    定の音源と異なる音源を選択した際、第2の減衰量調節
    手段の減衰量を大きくすることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の車載用音響装置。
  5. 【請求項5】 動作制御手段は、第1の選択手段が所定
    の音源を選択している場合に、第2の選択手段が上記所
    定の音源と同じ音源を選択した際にも、第2の減衰量調
    節手段の減衰量を大きくすることを特徴とする請求項4
    に記載の車載用音響装置。
  6. 【請求項6】 第1の操作手段は前席側に設け、第2の
    操作手段は後席側に設けるとともに、上記第1の操作手
    段による操作は上記第2の操作手段による操作より優先
    されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載の車載用音響装置。
  7. 【請求項7】 第1の操作手段は前席側に設け、第2の
    操作手段は後席側に設けるとともに、上記第1の操作手
    段の操作か上記第2の操作手段の操作かのどちらかによ
    り先に音源が選択されている場合に、他方の操作手段に
    対して操作された際、上記他方の操作手段の操作は先に
    操作された操作手段より優先されることを特徴とする請
    求項1に記載の車載用音響装置。
  8. 【請求項8】 第1の操作手段に対する操作か第2の操
    作手段に対する操作かのどちらか一方の操作を他方の操
    作より優先されるよう設定する優先設定手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車載用音響装置。
  9. 【請求項9】 第2の選択手段は、動作制御手段からの
    指令と第1の選択手段の出力とに基づき、音源のいずれ
    かを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれかに記載の車載用音響装置。
  10. 【請求項10】 制御手段は、装置への電源供給が遮断
    された場合、上記電源供給遮断前の設定を初期化するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載
    の車載用音響装置。
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