JP2000020707A - 画像生成方法および画像生成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像生成方法および画像生成プログラムを記録した記録媒体

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JP2000020707A
JP2000020707A JP10191654A JP19165498A JP2000020707A JP 2000020707 A JP2000020707 A JP 2000020707A JP 10191654 A JP10191654 A JP 10191654A JP 19165498 A JP19165498 A JP 19165498A JP 2000020707 A JP2000020707 A JP 2000020707A
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Hidekazu Ine
英一 井根
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2視点画像から中間視点画像を生成する。 【解決手段】 入力した2視点画像の間で互いに同一箇
所と見なせる特徴点を選んで対応付ける(S12)。こ
のとき、視点に応じて対象物の一部が見え隠れする場合
に対処するために湧出特徴点と隠れ特徴点を導入する。
次に、特徴点を3つずつ選ぶことにより、2視点画像を
3角形領域即ち3角パッチに分割する(S14)。この
とき、湧出特徴点と隠れ特徴点に対応して湧出パッチと
隠れパッチを通常の3角パッチと区別して設定する。そ
の後、入力した重み係数に対応する中間視点画像におけ
る補間パッチの特徴点の座標を求める(S18)。次
に、2視点画像の各3角パッチの各画素から中間視点画
像の各補間パッチの各画素へのマッピングを、その3角
パッチが湧出パッチか隠れパッチか通常のパッチかを考
慮しつつ行う(S20)。これにより、所望の中間視点
からの画像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元空間におけ
る対象物を所定の視点から見た画像を生成する方法に関
するものであり、特に、同一対象物に対する2つの視点
からの2つの画像を用いてそれら2つの視点の間の中間
視点からの画像を生成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】対象物の3次元形状に関する情報を基に
任意視点からの2次元画像を生成する場合、すなわち3
次元画像を生成する場合、従来は、あらかじめレンジフ
ァインダで入手した対象物の3次元形状に関する情報と
所望の視点に関する情報とを用いて、画像データを計算
して画像を生成していた。この画像生成方法では、3次
元形状に関する情報が使用されるため、それを入手する
唯一の機器であるレンジファインダが必要である。
【0003】しかし、デジタルカメラなどで撮影した2
次元画像から3次元画像を生成する場合は、3次元形状
に関する情報を得ることができず、したがって上記従来
の画像生成方法では、対象物の3次元画像を生成するこ
とができない。また、カメラから対象物までの距離やカ
メラの撮影方法が知られていない限り、3次元形状に関
する情報を別途入手することはできない。さらに、レン
ジファインダは極めて高価であり、3次元形状に関する
情報を得ることは一般に困難である。
【0004】したがって、例えば、同一対象物に対する
2つの視点からの2つの画像(以下「2視点画像」とい
う)を用いて、その2つの視点の間の中間視点からの画
像(以下「中間視点画像」という)を得たい場合には、
上記従来の画像生成方法は適用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決すべくなされたものであって、対象物の3次
元形状に関する情報を使用せずに2視点画像から中間視
点画像を生成する画像生成方法や画像生成プログラムを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、同一対象物に対する2つの視点からの画像であ
る第1および第2画像より、前記2つの視点の間の中間
視点からの前記対象物に対する画像を生成する画像生成
方法であって、前記対象物の同一箇所と見なせる特徴点
を第1および第2画像において選定し、該特徴点を第1
画像と第2画像との間で対応付けるステップと、第1画
像と第2画像との間で対応付けられた特徴点を3個ずつ
選んで該3個の特徴点を頂点として含む3角パッチを設
定することにより、第1および第2画像を3角形領域に
分割するステップと、第1および第2画像に対する重み
係数をそれぞれ指定することにより前記中間視点を決定
するステップと、第1および第2画像における対応付け
られた特徴点を有する2つの3角パッチと前記重み係数
とを用いて、前記2つの3角パッチに対応する前記中間
視点の画像の3角パッチである補間パッチを求めるステ
ップと、前記補間パッチに対応するアフィン変換に基づ
き第1および第2画像における前記2つの3角パッチの
画像を前記補間パッチにマッピングすることにより、前
記補間パッチの画像を生成するステップと、を有し、第
1および第2画像において設定された各3角パッチにつ
き、補間パッチを求める前記ステップおよび補間パッチ
の画像を生成する前記ステップを実行することにより、
前記対象物に対する前記中間視点からの画像を生成する
ことを特徴としている。
【0007】このような第1の発明によれば、対象物の
3次元形状に関する情報を必要とすることなく、2視点
画像より、所望の中間視点から見た画像を生成すること
ができる。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、第1
画像と第2画像との間で特徴点を対応付ける前記ステッ
プでは、前記対象物を構成する物体の中に少なくとも一
部が他の物体に隠れているために第1画像には現れ第2
画像には現れない領域である湧出領域を有する物体が存
在する場合に、該湧出領域の特徴点として第1画像にの
み存在する特徴点を湧出特徴点として設定し、該湧出特
徴点を、第1画像における前記湧出領域の他の所定の特
徴点に対応付けられた第2画像における特徴点と対応付
け、補間パッチの画像を生成する前記ステップでは、前
記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像の
3角パッチが前記湧出領域に含まれる場合に、該3角パ
ッチの領域を前記重み係数に応じて狭めた部分領域の画
像を前記補間パッチへのマッピングに使用することを特
徴としている。
【0009】このような第2の発明によれば、対象物を
構成する物体の中に少なくとも一部が他の物体に隠れて
いるために第1画像には現れ第2画像には現れない領域
である湧出領域を有する物体が存在する場合(図16に
示す場合)には、湧出特徴点が導入されて、補間パッチ
にマッピングされる湧出領域内の3角パッチの領域が生
成したい画像の視点に応じて狭められる。したがって、
このような場合であっても適切な中間視点画像を生成す
ることができる。
【0010】第3の発明は、第1の発明において、第1
画像と第2画像との間で特徴点を対応付ける前記ステッ
プでは、前記対象物を構成する面の中に視点に応じて見
え隠れする面が存在し該面が第1画像には現れず第2画
像に現れる場合に、該面の特徴点として第2画像にのみ
存在する特徴点に対応すべき第1画像の特徴点の位置と
して前記対象物の形状に基づいて推定された位置に、第
1画像の特徴点を隠れ特徴点として設定し、該隠れ特徴
点を第2画像にのみ存在する前記特徴点と対応付け、補
間パッチの画像を生成する前記ステップでは、前記補間
パッチにマッピングされる第1または第2画像の3角パ
ッチが第1画像には現れず第2画像に現れる前記面に含
まれる場合に、前記補間パッチが前記中間視点から見え
るか否かを判定し、前記補間パッチが見えないと判定さ
れたときには前記補間パッチの画像を生成しないことを
特徴としている。
【0011】このような第3の発明によれば、対象物を
構成する面の中に視点に応じて見え隠れする面が存在し
その面が第1画像には現れず第2画像に現れる場合(図
17に示す場合)には、隠れ特徴点が導入されて、補間
パッチにマッピングされる前記面内の3角パッチが生成
したい画像の視点から見えるか否かが判定され、その判
定結果に基づいて中間視点画像が生成される。したがっ
て、このような場合であっても適切な中間視点画像を生
成することができる。
【0012】第4の発明は、第1の発明において、第1
画像と第2画像との間で特徴点を対応付ける前記ステッ
プでは、前記対象物を構成する物体の中に少なくとも一
部が他の物体に隠れているために第1画像には現れ第2
画像には現れない領域である湧出領域を有する物体が存
在する場合に、該湧出領域の特徴点として第1画像にの
み存在する特徴点を湧出特徴点として設定し、該湧出特
徴点を、第1画像における前記湧出領域の他の所定の特
徴点に対応付けられた第2画像における特徴点と対応付
け、前記対象物を構成する面の中に視点に応じて見え隠
れする面が存在し該面が第1画像には現れず第2画像に
現れる場合に、該面の特徴点として第2画像にのみ存在
する特徴点に対応すべき第1画像の特徴点の位置として
前記対象物の形状に基づいて推定された位置に、第1画
像の前記特徴点を隠れ特徴点として設定し、該隠れ特徴
点を第2画像にのみ存在する前記特徴点と対応付け、補
間パッチの画像を生成する前記ステップでは、前記補間
パッチにマッピングされる第1または第2画像の3角パ
ッチが前記湧出領域に含まれる場合に、該3角パッチの
領域を前記重み係数に応じて狭めた部分領域の画像を前
記補間パッチへのマッピングに使用し、前記補間パッチ
にマッピングされる第1または第2画像の3角パッチが
第1画像には現れず第2画像に現れる前記面に含まれる
場合に、前記補間パッチが前記中間視点から見えるか否
かを判定し、前記補間パッチが見えないと判定されたと
きには前記補間パッチの画像を生成しないことを特徴と
している。
【0013】このような第4の発明によれば、対象物を
構成する物体の中に少なくとも一部が他の物体に隠れて
いるために第1画像には現れ第2画像には現れない領域
である湧出領域を有する物体が存在する場合には、湧出
特徴点が導入されて上記第2の発明と同様にして中間視
点画像が生成され、対象物を構成する面の中に視点に応
じて見え隠れする面が存在しその面が第1画像には現れ
ず第2画像に現れる場合には、隠れ特徴点が導入されて
上記第3の発明と同様にして中間視点画像が生成され
る。したがって、上記2つのいずれの場合であっても適
切な中間視点画像を生成することができる。
【0014】第5の発明は、第3または第4の発明にお
いて、第1および第2画像を3角形領域に分割するステ
ップでは、3角パッチを設定する際に選ばれる前記3個
の特徴点を、第1または第2画像のうち該3角パッチが
現れている画像において前記3個の特徴点が時計回り順
と反時計回り順のうちのいずれか一方のみの順となるよ
うに並べたデータをパッチデータとして生成し、補間パ
ッチの画像を生成する前記ステップでは、前記補間パッ
チにマッピングされる第1または第2画像の3角パッチ
が第1画像には現れず第2画像に現れる前記面に含まれ
る場合に、前記補間パッチに含まれる特徴点がパッチデ
ータにおいて時計回り順に並んでいるか否かにより、前
記補間パッチが前記中間視点から見えるか否かを判定す
ることを特徴としている。
【0015】このような第5の発明によれば、対象物を
構成する面の中に視点に応じて見え隠れする面が存在し
その面が第1画像には現れず第2画像に現れる場合に、
補間パッチが中間視点から見えるか否かを容易に判定す
ることができる。これにより、隠れ領域が存在する2視
点画像から中間視点画像を効率よく生成することができ
る。
【0016】第6の発明は、時計回り方向と反時計回り
方向のうちのいずれか一方向となるように順序付けられ
た複数の点で囲まれた領域を有する図形が表示された第
1画像に対して所定の変換を行った後の画像である第2
画像を生成する画像生成方法であって、第2画像におい
て前記複数の点の順序付けが前記一方向に対し同方向と
なるか逆方向となるかを判定し、前記判定の結果、前記
一方向と同方向になる場合は、第2画像における前記図
形の表示態様を第1画像における表示態様と同じものと
し、前記一方向と逆方向になる場合は、第2画像におけ
る前記図形の表示態様を第1画像における表示態様と異
なるものとすることを特徴としている。
【0017】このような第6の発明によれば、例えば、
画像の変換後の図形が表向きか裏向きかを2次元画像情
報のみから判定し、その判定結果に応じてその図形の表
示態様を変えることができる。
【0018】第7の発明は、同一対象物に対する2つの
視点からの画像である第1および第2画像より、前記2
つの視点の間の中間視点からの前記対象物に対する画像
を生成するための画像生成プログラムを、コンピュータ
装置において実行されるプログラムとして記録した記録
媒体であって、前記対象物の同一箇所と見なせる特徴点
を第1および第2画像において選定し、該特徴点を第1
画像と第2画像との間で対応付けるステップと、第1画
像と第2画像との間で対応付けられた特徴点を3個ずつ
選んで該3個の特徴点を頂点として含む3角パッチを設
定することにより、第1および第2画像を3角形領域に
分割するステップと、第1および第2画像に対する重み
係数をそれぞれ指定することにより前記中間視点を決定
するステップと、第1および第2画像における対応付け
られた特徴点を有する2つの3角パッチと前記重み係数
とを用いて、前記2つの3角パッチに対応する前記中間
視点の画像の3角パッチである補間パッチを求めるステ
ップと、前記補間パッチに対応するアフィン変換に基づ
き第1および第2画像における前記2つの3角パッチの
画像を前記補間パッチにマッピングすることにより、前
記補間パッチの画像を生成するステップと、を含み、第
1および第2画像において設定された各3角パッチにつ
き、補間パッチを求める前記ステップおよび補間パッチ
の画像を生成する前記ステップを実行することにより、
前記対象物に対する前記中間視点からの画像を生成する
動作環境を前記コンピュータ装置上で実現するための画
像生成プログラムを記録したことを特徴としている。
【0019】第8の発明は、第7の発明において、第1
画像と第2画像との間で特徴点を対応付ける前記ステッ
プでは、前記対象物を構成する物体の中に少なくとも一
部が他の物体に隠れているために第1画像には現れ第2
画像には現れない領域である湧出領域を有する物体が存
在する場合に、該湧出領域の特徴点として第1画像にの
み存在する特徴点を湧出特徴点として設定し、該湧出特
徴点を、第1画像における前記湧出領域の他の所定の特
徴点に対応付けられた第2画像における特徴点と対応付
け、補間パッチの画像を生成する前記ステップでは、前
記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像の
3角パッチが前記湧出領域に含まれる場合に、該3角パ
ッチの領域を前記重み係数に応じて狭めた部分領域の画
像を前記補間パッチへのマッピングに使用することを特
徴としている。
【0020】第9の発明は、第7の発明において、第1
画像と第2画像との間で特徴点を対応付ける前記ステッ
プでは、前記対象物を構成する面の中に視点に応じて見
え隠れする面が存在し該面が第1画像には現れず第2画
像に現れる場合に、該面の特徴点として第2画像にのみ
存在する特徴点に対応すべき第1画像の特徴点の位置と
して前記対象物の形状に基づいて推定された位置に、第
1画像の特徴点を隠れ特徴点として設定し、該隠れ特徴
点を第2画像にのみ存在する前記特徴点と対応付け、補
間パッチの画像を生成する前記ステップでは、前記補間
パッチにマッピングされる第1または第2画像の3角パ
ッチが第1画像には現れず第2画像に現れる前記面に含
まれる場合に、前記補間パッチが前記中間視点から見え
るか否かを判定し、前記補間パッチが見えないと判定さ
れたときには前記補間パッチの画像を生成しないことを
特徴としている。
【0021】第10の発明は、時計回り方向と反時計回
り方向のうちのいずれか一方向となるように順序付けら
れた複数の点で囲まれた領域を有する図形が表示された
第1画像に対して所定の変換を行った後の画像である第
2画像を生成するための画像生成プログラムを、コンピ
ュータ装置において実行されるプログラムとして記録し
た記録媒体であって、第2画像において前記複数の点の
順序付けが前記一方向に対し同方向となるか逆方向とな
るかを判定し、前記判定の結果、前記一方向と同方向に
なる場合は、第2画像における前記図形の表示態様を第
1画像における表示態様と同じものとし、前記一方向と
逆方向になる場合は、第2画像における前記図形の表示
態様を第1画像における表示態様と異なるものとする動
作環境を前記コンピュータ装置上で実現するための画像
生成プログラムを記録したことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して説明する。 <1.実施形態で使用するハードウェアの構成>図6
は、本発明の一実施形態である画像生成方法により2視
点画像から中間視点画像を生成する際に使用される画像
生成システムのハードウェア構成を示すブロック図であ
る。この画像生成システムは、デジタルカメラ10など
の外部機器との間でデータの入出力を行うためのI/O
インタフェース部12と、マウスやキーボードなどの入
力操作手段からデータを受け取る入力インタフェース部
14と、各部の制御やデータ処理を行うCPU(中央処
理装置)16と、画像表示手段としてのモニタ18と、
画像データを格納するための画像メモリ20と、CPU
16によって実行されるプログラムや作業用データを格
納するためのメインメモリ22とをバス50で接続した
構成となっており、例えばパーソナルコンピュータとし
て実現されるものである。
【0023】上記構成の画像生成システムは、メインメ
モリ22に格納された所定のプログラムをCPU16が
実行することにより、次のように動作する。すなわち、
外部機器であるデジタルカメラ10による撮影で得られ
た2視点画像のデータをI/Oインタフェース部12を
介して入力して画像メモリ20に格納し、そのデータを
用いて2視点画像をモニタ18に表示する。操作者がこ
の2視点画像の表示を見ながらマウスのようなポインテ
ィング装置やキーボードなどにより所定の指示を行う
と、その指示データを入力インタフェース部14を介し
て入力し、その指示データと画像メモリ20に格納され
た2視点画像データとを用いて中間視点画像のデータを
生成し、これを画像メモリ20に格納する。このデータ
を用いてモニタ14に画像を表示することにより中間視
点画像が得られる。
【0024】なお、本実施形態の画像生成方法により中
間視点画像を生成するための上記所定のプログラム(以
下「画像生成プログラム」という)は、典型的には、当
該プログラムを記憶した記憶媒体(フレキシブルディス
ク、CD−ROM、DVD等)によって提供される。す
なわち、ユーザは、購入した記憶媒体を上記画像生成シ
ステムにセットし、そこに記憶されている画像生成プロ
グラムを読み取らせて、ハードディスク装置等の記憶装
置(図示せず)にインストールする。また、バス50を
介してオンラインで伝送されてくる画像生成プログラム
を記憶装置にインストールするようにしてもよい。さら
に、メーカが画像生成システムを出荷する前に、予め記
憶装置に画像生成プログラムをインストールしておくよ
うにしてもよい。このようにしてインストールされたプ
ログラムは、画像生成の際に、記憶装置からメインメモ
リ22にロードされてCPU16により実行される。
【0025】<2.実施形態の画像生成方法の概要>本
実施形態の画像生成方法は、2視点画像から中間視点画
像を生成するために、モーフィングと呼ばれる手法を利
用する。すなわち本実施形態では、アフィン変換によ
り、2視点画像である2つの画像(以下、これらの一方
を「第1画像」、他方を「第2画像」という)の補間画
像として中間視点画像を生成する。具体的には、以下の
手順(1)〜(5)により中間視点画像を生成する。 (1)第1画像と第2画像との間で同一と見なせる箇所
を特徴点として対応付ける。 (2)第1および第2画像のそれぞれにおいて、対応す
る特徴点を3個ずつ選んで3角パッチを設定することに
より、第1および第2画像を3角形の領域に分割する。
なお、このとき3個ずつ選ばれる特徴点により、第1画
像における3角パッチと第2画像における3角パッチと
は1対1に対応付けられる。 (3)第1画像と第2画像のそれぞれに対する重み係数
M1,M2を指定することにより、生成すべき中間視点
画像の視点を決定する。 (4)第1画像と第2画像について対応付けられた各2
つの3角パッチの頂点である特徴点の座標と重み係数M
1,M2より、その対応付けられた各2つの3角パッチ
に対応する、中間視点画像の3角パッチ(以下「補間パ
ッチ」という)の頂点である特徴点の座標を算出する。 (5)第1および第2画像の各3角パッチの画素をアフ
ィン変換を用いて各3角パッチに対応する補間パッチに
マッピングすることにより、中間視点画像における各補
間パッチの画素値を算出する。
【0026】上記手順により中間視点画像を生成する際
に、第1画像と第2画像との間で特徴点の対応付けがと
れない場合がある。例えば図16に示すように、手前の
物体101によって奥の物体102の一部が隠れている
場合には、これらの物体に対する2視点画像は図16
(a)および(b)に示すような画像となる。この場
合、奥の物体102の或る領域が視点の変更に応じて見
え隠れする。すなわち、図16(a)の画像に現れてい
る物体102の或る領域は、図16(b)の画像には現
れない。このように2視点画像のうち一方の画像には現
れ他方の画像には現れない領域については特徴点を対応
付けるのが困難である。このため、上記手順をそのまま
適用したのでは適切な中間視点画像を生成することがで
きない。
【0027】また、物体の或る面が視点の変更に応じて
見え隠れするために、その面が2視点画像のうち一方の
画像には現れ他方の画像には現れない場合がある。例え
ば、図17(a)に示す第1画像と図17(b)に示す
第2画像から成る2視点画像の場合、第1画像には面S
1aが現れているが、第2画像には面S1aは現れていな
い。逆に、面S2bは、第2画像には現れているが第1画
像には現れていない。このような面S1a、S2bについて
は特徴点の対応付けや補間パッチの画素値の算出が困難
である。このため、上記手順をそのまま適用したのでは
適切な中間視点画像を生成することができない。
【0028】そこで本実施形態では、図16に示す2視
点画像に対処すべく湧出特徴点を、図17に示す2視点
画像に対処すべく隠れ特徴点をそれぞれ導入し、これら
の特徴点を通常の特徴点と区別している。そして、湧出
特徴点を含む3角パッチに対応する補間パッチの画素
値、および、隠れ特徴点を含む3角パッチに対応する補
間パッチの画素値を、それぞれ後述の特有の方法に基づ
いて算出することにより、適切な中間視点画像を生成し
ている。
【0029】<3.実施形態の画像生成方法の詳細>図
1は、本実施形態の画像生成方法を示すフローチャート
である。以下、このフローチャートを参照しつつ本実施
形態の画像生成方法を説明する。
【0030】本実施形態では、デジタルカメラなどによ
って撮影した2視点画像を入力し(ステップS10)、
その2視点画像から以下の工程により中間視点画像を生
成する。
【0031】<3.1 特徴点を対応付ける工程(ステ
ップS12)>本実施形態では、中間視点画像を生成す
るために、2視点画像を2視点画像の間で対応する3角
形領域すなわち3角パッチに分割する。このためにステ
ップS12において、対象物の同一箇所と見なせる2視
点画像の特徴点を選定し、2視点画像の間でそれらの特
徴点を対応付ける。例えば、図7(a)に示す第1画像
と図7(b)に示す第2画像から成る2視点画像の場合
には、それらの図に示されているような特徴点1〜7の
対応付けが可能である。ここで、第1画像と第2画像と
において同一の番号の特徴点が互いに対応付けられてい
るものとする。
【0032】しかし、前述の図16または図17に示す
ような画像の場合は、特徴点の対応付けができない領域
が存在する。そこで本実施形態では、図16に示したよ
うに、手前の物体101によって奥の物体102の一部
が隠れているために視点の変更によって奥の物体の或る
領域が見え隠れする場合(以下、この場合の見え隠れす
る領域を「湧出領域」という)については湧出特徴点
を、図17に示したように、物体の或る面が視点の変更
に応じて見え隠れする場合(以下、この場合の見え隠れ
する面に相当する領域を「隠れ領域」という)について
は隠れ特徴点を、それぞれ導入することにより、特徴点
の対応付けを可能としている。これら湧出特徴点による
対応付けと隠れ特徴点による対応付けは通常の特徴点の
対応付けとは異なるので以下に説明する。
【0033】<3.1.1 湧出特徴点による対応付け>
図16に示すように湧出領域が存在する場合、湧出領域
における特徴点の中に、対応する特徴点が2視点画像の
他方の画像に存在しないものがある。また、この場合、
視点の移動に伴って、湧出領域のうち見えている部分が
隠れていったり、隠れている部分が見えてきたりするよ
うにしなければならない。このため、生成したい中間視
点画像の視点に応じて湧出領域のどの部分を見せるのか
も決定しなければならない。
【0034】そこで本実施形態では、既に対応付けられ
ている所定の特徴点を湧出特徴点として利用することに
より、湧出領域における対応付けを行っている。これ
を、図8(a)に示す第1画像と図8(b)に示す第2
画像とから成る2視点画像を例にとって説明する。この
2視点画像のうち第1画像において斜線が付された領域
が湧出領域であり、第2画像にはこの湧出領域に対応す
る領域が現れていない。この場合、湧出領域の特徴点と
して第1および第2画像の双方に存在する特徴点P1,
P2,P3をあらかじめ対応付けておく。そして、湧出
領域の対応付けを可能にするために、図8(a)に示す
ように湧出領域の特徴点として第1画像にのみ存在する
点Q1,Q2,Q3を湧出特徴点として設定する。これ
らの湧出特徴点Q1,Q2,Q3と同一箇所と見なせる
特徴点は、第2画像には存在しない。そこで、第1画像
における湧出特徴点Q1,Q2,Q3を、図8(b)に
示すように、第2画像における前述の特徴点P1,P
2,P3にそれぞれ対応付ける。このようにして、湧出
特徴点Q1,Q2,Q3を導入することにより2視点画
像における湧出領域(点P1,P2,P3,Q1,Q
2,Q3で囲まれた領域)の対応付けが可能となる。
【0035】また、図8に示した例では、第1画像の視
点から第2画像の視点へと視点を移動させていくと、湧
出領域が「C」,「R」,「E」,「E」の順で左から
徐々に隠れていき、第2画像の視点になると湧出領域は
すべて隠れて表示されなくなる。したがって、湧出領域
のこの見え方に対応するように、生成したい中間視点画
像の視点に応じて湧出領域のどの部分を表示するかを求
める必要がある。これについては、後述の「3.5.1
湧出パッチのマッピング処理」において説明する。
【0036】<3.1.2 隠れ特徴点による対応付け>
図17に示すように隠れ領域が存在する場合も、隠れ領
域における特徴点の中に、対応する特徴点が2視点画像
の他方の画像に存在しないものがある。また、隠れ領域
は、視点を移動させると、或る視点を境にして見えたり
隠れたりする。このため、湧出領域と同様、生成したい
中間視点画像の視点に応じて、隠れ領域のどの部分を見
せるのかを決定しなければならない。
【0037】そこで本実施形態では、視点の変化によっ
て見えなくなった箇所の特徴点を推定し、推定した特徴
点を隠れ特徴点として対応付けを行っている。これを、
図9(a)に示す第1画像と図9(b)に示す第2画像
とから成る2視点画像を例にとって説明する。この2視
点画像では、第2画像において、斜線を付した右側面す
なわち点P1,P2,P3,P4で囲まれた側面が見え
ているが、第1画像においては、この右側面は隠れてい
る。したがって、第1画像における右側面は隠れ領域で
あり、第2画像における右側面における特徴点P1,P
2,P3,P4のうち点P2については、これに対応す
る特徴点が第1画像に存在しない。そこで、第2画像に
おける特徴点P2に対応する第1画像の特徴点の位置
を、図9(a)に示すように対象物(この例では直方
体)の形状を考慮して推定し、その位置に隠れ特徴点P
2を設定する。このように第1画像に隠れ特徴点P2を
導入することにより、第2画像において点P1,P2,
P3,P4で囲まれた領域を、第1画像において点P
1,P2,P3,P4で囲まれた隠れ領域と対応付ける
ことができる。
【0038】また、図9に示した例では、第1画像の視
点から第2画像の視点へと視点を移動させていくと、或
る視点を境に、特徴点P1,P2,P3,P4で囲まれ
た隠れ領域が見えるようになる。したがって、隠れ領域
について、生成したい中間視点画像の視点に応じて隠れ
領域を表示させるか否かを判断する必要がある。これに
ついては、後述の「3.5.2 隠れパッチのマッピング
処理」において説明する。
【0039】<3.1.3 特徴点を対応付ける処理の手
順>上述の湧出特徴点および隠れ特徴点を導入した特徴
点の対応付け処理の手順を、図2に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。
【0040】特徴点の対応付けに際しては、まず操作者
が、モニタ18に表示された第1画像と第2画像とから
成る2視点画像を見比べ、特徴点を対応付けるべき箇所
として第1画像の領域と第2画像の領域を選び出し、そ
れらの領域において特徴点を対応付けることができるか
否かを判定する(ステップS122)。前述の図16ま
たは図17に示すような2視点画像の場合は、特徴点の
対応付けができない領域が存在するが、このような2視
点画像でなければ、特徴点の対応付けが可能である。ス
テップS122において特徴点の対応付けが可能な領域
であると判定された場合は、ステップS132へ進ん
で、2視点画像におけるそれらの領域において2つの特
徴点を対応付ける(図7参照)。
【0041】ステップS122において特徴点の対応付
けができない領域であると判定された場合は、2視点画
像において特徴点を対応付けるべき領域として選んだも
のが湧出領域か隠れ領域かを判定する(ステップS12
4、S126)。そして、その判定結果に基づき、湧出
領域の場合には湧出特徴点による対応付けを行い(ステ
ップS134)、隠れ領域の場合には隠れ特徴点による
対応付けを行う(ステップS136)。この後、2視点
画像において特徴点を対応付けるべきすべての箇所につ
き対応付けが終了したか否かを判定し(ステップS12
8)、対応付けが終了していなければ新たな箇所につ
き、上記と同様にして特徴点の対応付けを行う。以降、
2視点画像に対する特徴点の対応付けが終了するまでス
テップS122〜S128を繰り返し実行する。
【0042】<3.2 3角パッチを設定する工程(ス
テップS14)>上記のようにして2視点画像に対する
特徴点の対応付けが終了すると、ステップS14に進ん
で、2視点画像の対応する特徴点を3個ずつ選んで3角
パッチを設定することにより、2視点画像をそれぞれ3
角形の領域に分割していく。このとき本実施形態では、
選んだ3個の特徴点を3角パッチに対し時計回り順また
は反時計回り順のいずれか一方のみの順となるように並
べたものを、パッチデータとして生成する。例えば、選
択した特徴点を時計回り順となるように並べたものをパ
ッチデータを生成するものとすると、図7に示すように
3角パッチを設定する場合には、(1,2,5),
(1,4,2),(2,3,7),(2,4,3),
(2,6,5),(2,7,6)というパッチデータを
生成する。以下では、選択した特徴点を時計回りに並べ
てパッチデータを生成するものとして説明を進める。な
お以下では、説明の便宜のために、「3角パッチ(1,
2,5)」というようにパッチデータを3角パッチを特
定する符号としても使用するものとする。
【0043】<3.2.1 湧出パッチの設定>上記3角
パッチの設定処理において、湧出領域に対する3角パッ
チは湧出パッチとし、通常の3角パッチとは区別して設
定する。3角パッチが湧出パッチか否かは、その3角パ
ッチが湧出特徴点を含むか否かにより判定することがで
きる。図10は、図8に示した2視点画像における湧出
パッチの設定例を示しており、この例では、(Q1,P
1,P2),(Q1,P2,Q2),(Q2,P2,Q
3),(Q3,P2,P3)という4個のパッチデータ
が湧出パッチのデータとして生成される。また、この場
合、図10(a)に示した第1画像の湧出パッチに対応
する第2画像のパッチは、すべて領域の無い線分とな
る。
【0044】<3.2.2 隠れパッチの設定>本実施形
態では、隠れ領域に対する3角パッチについても、これ
を隠れパッチとして通常の3角パッチと区別する。ここ
で隠れ領域は、2視点画像のうち一方の画像に含まれ、
他方の画像ではその隠れ領域に対応する領域が見えてい
る。このため、3角パッチのパッチデータにおける特徴
点の並びは、隠れパッチの場合は反時計回りとなり、そ
の隠れパッチに対応する他方のパッチについては時計回
りとなる。図11は、2視点画像における隠れパッチの
設定例を示しており、図11(a)に示す第1画像には
点P1,P2,P3,P4で囲まれた隠れ領域が存在
し、図11(b)に示す第2画像では、この隠れ領域に
対応する領域は見えている。この場合、本実施形態で
は、その領域の3角パッチの頂点に相当する特徴点が第
2画像(すなわち、その領域が見えている方の画像)に
おいて時計回りとなるようにパッチデータを生成する。
すなわち、(P1,P2,P4),(P2,P3,P
4)をパッチデータとして生成する。これらのパッチデ
ータにおける特徴点の並びは、第1画像では反時計回り
となっている。
【0045】<3.2.3 3角パッチの設定処理の手順
>上述の3角パッチの設定方法に基づく3角パッチの設
定処理の手順を、図3に示すフローチャートを参照しつ
つ説明する。
【0046】まず、操作者がモニタ18を見ながらマウ
スで2視点画像から3つの特徴点を選択し、これによ
り、この3つの特徴点を頂点とする3角パッチを、2視
点画像内の対応する2つの3角パッチとして指定する
(ステップS162)。このとき、隠れ領域における3
角パッチを指定する際には、図11(a)に示すよう
に、3角パッチが常に隠れ特徴点を含むようにする。
【0047】次に、3角パッチのパッチデータにおける
3つの特徴点の並びを全て時計回り順に並べ替える(ス
テップS164)。ただし、対応する2つの3角パッチ
内に隠れ特徴点を含む場合は、隠れ特徴点を含まない3
角パッチに注目し、パッチデータの特徴点をその3角パ
ッチについて時計回り順になるように並べかえる。これ
により、隠れパッチについての特徴点の並びは必然的に
反時計回り順となる。
【0048】3角パッチの特徴点についての上記並び替
えの後は、上記対応する2つの3角パッチの3つの特徴
点に湧出特徴点が含まれるか否かを判定する(ステップ
S166)。その結果、湧出特徴点が含まれていれば、
この3つの特徴点から成るデータを湧出パッチのパッチ
データとしてメモリ22に保存することにより、その対
応する2つの3角パッチを湧出パッチとして設定する
(ステップS172)。その後、ステップS170へ進
む。
【0049】ステップS166で湧出特徴点が含まれて
いないと判定された場合は、ステップS168へ進ん
で、上記対応する2つの3角パッチの3つの特徴点に隠
れ特徴点が含まれているか否かを判定する。その結果、
隠れ特徴点が含まれていれば、その3つの特徴点から成
るデータを隠れパッチのパッチデータとしてメモリ22
に保存することにより、その対応する2つの3角パッチ
を隠れパッチとして設定する(ステップS174)。そ
の後、ステップS170へ進む。一方、ステップS16
8で、隠れ特徴点が含まれていないと判定された場合
は、そのままステップS170へ進む。
【0050】ステップS170では、2視点画像を特徴
点によって3角形領域に分割して得られたすべての3角
パッチにつき設定が終了したか否か判定し、3角パッチ
の設定が終了していなければステップS162へ戻る。
以降、3角パッチの設定が終了するまで上記ステップS
162〜S170を繰り返し実行する。
【0051】なお、上記の3角パッチの設定処理手順で
は、3角パッチが隠れパッチか否かを判定するために
(ステップS168参照)、隠れ領域において3角パッ
チを設定する際に3角パッチが常に隠れ特徴点を含むよ
うに操作者が特徴点を選んでいたが、3個の特徴点を選
んで3角パッチを指定する際にその3角パッチが隠れパ
ッチか否かを示す情報を操作者が例えばダイアログボッ
クスを使用して入力するようにしてもよい。このように
すれば、ステップS168のように隠れ特徴点の有無に
よって隠れパッチか否かを判断する必要はなくなるた
め、操作者は、隠れ領域において3角パッチを指定する
際に隠れ特徴点を含めなくてもよい。
【0052】<3.3 中間視点を設定する工程(ステ
ップS16)>上記のようにして3角パッチの設定が行
われると、次に、2視点画像のそれぞれに対する重み係
数M1,M2を指定することにより、生成したい中間視
点画像の視点すなわち中間視点を設定する。具体的に
は、操作者が所望の中間視点に対応する重み係数M1,
M2をキーボードやマウスなどを用いて入力する(ステ
ップS16)。ここで、M1は第1画像に対する重み係
数、M2は第2画像に対する重み係数であり、M1+M
2=1である。
【0053】<3.4 補間パッチを生成する工程(ス
テップS18)>次に、ステップS14で設定された3
角パッチに対応する、中間視点画像の3角パッチである
補間パッチを生成する(ステップS18)。すなわち、
2視点画像の対応する2つの3角パッチと、中間視点を
設定する上記重み係数M1,M2とを用いて、補間パッ
チの特徴点の2次元座標を求める。以下、このような補
間パッチの生成処理を、図4に示すフローチャートを参
照しつつ説明する。
【0054】まず、変数iを1に初期化し(ステップS
182)、次に、上記ステップS14でi番目に設定さ
れた3角パッチから補間パッチの3つの特徴点の座標を
次式(1)〜(6)により算出する(ステップS18
4)。 XC_i1=X1_i1*M1+X2_i1*M2 …(1) YC_i1=Y1_i1*M1+Y2_i1*M2 …(2) XC_i2=X1_i2*M1+X2_i2*M2 …(3) YC_i2=Y1_i2*M1+Y2_i2*M2 …(4) XC_i3=X1_i3*M1+X2_i3*M2 …(5) YC_i3=Y1_i3*M1+Y2_i3*M2 …(6) ただし、第1画像のi番目に設定された3角パッチの3
つの特徴点の座標を (X1_i1,Y1_i1),(X1_i2,Y1_i2),(X1_i3,Y1_i3) 第2画像のi番目に設定された3角パッチの3つの特徴
点の座標を (X2_i1,Y2_i1),(X2_i2,Y2_i2),(X2_i3,Y2_i3) i番目に設定された上記3角パッチに対応する補間パッ
チ(以下「i番目の補間パッチ」という)の3つの特徴
点の座標を (XC_i1,YC_i1),(XC_i2,YC_i2),(XC_i3,YC_i3) とする。また、上記式(1)〜(6)において「*」は
乗算を示すものとする(以下における式についても同様
である)。
【0055】図12は、上記のようにして補間パッチを
生成する処理例を示すものであり、この例は、図7にお
いて6番目に設定された2つの3角パッチ(2,7,
6)から補間パッチを生成する場合の処理例である。
【0056】上記のようにして補間パッチの3つの特徴
点の座標が得られると、次に変数iの値を1だけ増やし
た後、変数iの値が設定された3角パッチ数以下か否か
を判定する(ステップS186、S188)。その結
果、設定された3角パッチ数以下の場合は、ステップS
184へ戻る。以降、変数iの値が設定された3角パッ
チ数よりも大きくなるまで、ステップS184→S18
6→S188を繰り返し実行する。変数iの値が設定さ
れた3角パッチ数よりも大きくなると、補間パッチの生
成処理を終了する。
【0057】<3.5 補間パッチのマッピングを行う
工程(ステップS20)>上述の補間パッチの生成処理
が終了すると、ステップS20へ進み、生成された補間
パッチに、その補間パッチに対応する2視点画像の3角
パッチの画像を重み係数M1,M2に応じてマッピング
する。ここで、重み係数M1,M2は、2視点画像のう
ちの第1画像および第2画像にそれぞれ対応し、対応す
る画像からの影響の大きさを表している。
【0058】補間パッチのマッピングにはアフィン変換
を用いる。2視点画像のうちの第1画像の特徴点の座標
から補間パッチの特徴点の座標を与えるアフィン変換の
式は、次の通りである。 XC_i1=A*X1_i1+B*Y1_i1+C …(7) YC_i1=D*X1_i1+E*Y1_i1+F …(8) XC_i2=A*X1_i2+B*Y1_i2+C …(9) YC_i2=D*X1_i2+E*Y1_i2+F …(10) XC_i3=A*X1_i3+B*Y1_i3+C …(11) YC_i3=D*X1_i3+E*Y1_i3+F …(12) 上記式においてA,B,C,D,E,Fはアフィン変換
を与える定数である。式(1)〜(6)により得られる
補間パッチの3つの特徴点の座標(XC_i1,YC_i1),(XC_i
2,YC_i2),(XC_i3,YC_i3)と、第1画像のi番目に設定さ
れた3角パッチの3つの特徴点の座標(X1_i1,Y1_i1),(X
1_i2,Y1_i2),(X1_i3,Y1_i3)とを上記式(7)〜(1
2)に代入することにより、A,B,C,D,E,Fに
ついての6つの式が得られる。これら6つの式から、
A,B,C,D,E,Fを一意的に求めることができ
る。
【0059】このようにして求めたA,B,C,D,
E,Fを用いたアフィン変換の式により、第1画像の3
角パッチの各画素が補間パッチ内のどの画素にマッピン
グされるかを求めることができる。すなわち、図13に
示すように、第1画像のi番目の3角パッチにおける点
(X1_i,Y1_i)の画素は、次式により補間パッチにおける
点(XC_i,YC_i)の画素にマッピングされる。 XC_i=A*X1_i+B*Y1_i+C …(13) YC_i=D*X1_i+E*Y1_i+F …(14)
【0060】第2画像の3角パッチの各画素が補間パッ
チ内のどの画素にマッピングされるかも上記と同様にし
て求めることができる。すなわち、式(1)〜(6)に
より得られる補間パッチの3つの特徴点の座標(XC_i1,Y
C_i1),(XC_i2,YC_i2),(XC_i3,YC_i3)と、第2画像のi
番目に設定された3角パッチの3つの特徴点の座標(X2_
i1,Y2_i1),(X2_i2,Y2_i2),(X2_i3,Y2_i3)とを上記式
(7)〜(12)に代入して、A,B,C,D,E,F
の値を求めればよい。第2画像に対するこれらA,B,
C,D,E,Fの値は第1画像に対するものとは異なっ
ており、これらの値を用いた次式により、第2画像のi
番目の3角パッチにおける点(X2_i,Y2_i)の画素が補間
パッチにおける点(XC_i,YC_i)の画素にマッピングされ
る。 XC_i=A*X2_i+B*Y2_i+C …(15) YC_i=D*X2_i+E*Y2_i+F …(16)
【0061】上記のようにして、第1および第2画像の
3角パッチ内の各画素が補間パッチのどの画素にマッピ
ングされるのかが求められると、第1および第2画像と
中間視点画像との間での画素位置の対応関係が得られた
ことになる。このような画素位置の対応関係に基づき画
素値のマッピングを行う。すなわち上記のようにして、
第1画像のi番目の3角パッチの点(X1_i,Y1_i)と第2
画像のi番目の3角パッチの点(X2_i,Y2_i)とが共に補
間パッチの点(XC_i,YC_i)と対応付けられる場合には、
補間パッチの点(XC_i,YC_i)の画素値 Fc(XC_i,YC_i)は
次式により得られる。 Fc(XC_i,YC_i)=F1(X1_i,Y1_i)*M1+F2(X2_i,Y2_i)*M2 …(17) ここで、F1(X1_i,Y1_i)は第1画像における点(X1_i,Y1_
i)の画素値であり、F2(X2_i,Y2_i)は第2画像における
点(X2_i,Y2_i)の画素値である。このように、第1およ
び第2画像の画素値に、それぞれ対応する重み係数を乗
じて加算することにより、補間パッチへの画素値のマッ
ピングを行う。なお、実際のマッピング処理では、後述
のように、第1画像の各画素の補間パッチへのマッピン
グを行った後に、第2画像の各画素の補間パッチへのマ
ッピングを行っているため、上記式(17)をそのまま使用
しているわけではない。
【0062】本実施形態では、基本的には上記のように
して補間パッチへの画素値のマッピングを行うが、湧出
パッチや隠れパッチについてのマッピングの場合は、2
視点画像の対応する2つの3角パッチのうちいずれか一
方にしか画像が存在しないため、上記のマッピング方法
をそのまま適用することはできない。そこで、以下で
は、湧出パッチと隠れパッチのマッピング処理の詳細に
ついて説明する。
【0063】<3.5.1 湧出パッチのマッピング処理
>湧出パッチの画像は2視点画像のうちの一方にしか存
在しないため、湧出パッチから補間パッチへの画素のマ
ッピングは、湧出領域における湧出パッチの画像のみを
用いて行わなければならない。また、湧出領域は視点に
応じて見え隠れするため、生成したい中間視点画像の視
点を決める重み係数M1,M2に応じて、中間視点画像
にマッピングする湧出領域を変化させなければならな
い。
【0064】そこで本実施形態では、湧出パッチからの
マッピングの際に、湧出特徴点を、第1画像における位
置と第2画像における位置との間で、重み係数M1,M
2に応じて移動させて、湧出パッチの一部の領域をマッ
ピングに使用するようにしている。図14(a)に示す
第1画像と図14(b)に示す第2画像とから成る2視
点画像の場合には、このようなマッピングにより、重み
係数M1,M2に応じて湧出特徴点が移動して、例えば
湧出パッチ(Q2,P2,Q3)および(P2,P3,
Q3)に対応する補間パッチは、図14(c)〜(g)
に示すようになる。ここで、図14(c)は重み係数
(M1,M2)=(100%,0%)に対応する補間パ
ッチすなわち第1画像における湧出パッチを示し、図1
4(g)は重み係数(M1,M2)=(0%,100
%)に対応する補間パッチすなわち第2画像における線
分のパッチを示し、図14(d),(e),(f)は、
それぞれ、重み係数(M1,M2)=(75%,25
%),(50%,50%),(25%,75%)に対応
する補間パッチを示している。特に湧出パッチ(Q2,
P2,Q3)に注目すると、第2画像に対する重み係数
M2が大きくなるにしたがって辺Q2Q3が点P2に近
づいて湧出パッチが狭められ、補間パッチへのマッピン
グに使用する画像領域が変化していることがわかる。
【0065】<3.5.2 隠れパッチのマッピング処理
>隠れパッチの画像も2視点画像のうちの一方にしか存
在しないため、隠れパッチから補間パッチへの画素のマ
ッピングも、隠れ領域における隠れパッチの画像のみを
用いて行わなければならない。また、隠れパッチについ
てのマッピングでは、補間パッチを表示させるか否かを
中間視点画像の視点に応じて決定しなければならない。
【0066】そこで本実施形態では、隠れパッチからマ
ッピングされる補間パッチの3つの特徴点の座標に基づ
き、それらの特徴点が時計回りに並んでいるか否かを調
べることにより、中間視点画像において補間パッチを表
示するか否かを決定する。補間パッチは、或る視点を境
にして面の向きが反転するからである。
【0067】例えば、図15(a)に示す第1画像と図
15(b)に示す第2画像とから成る2視点画像の場合
において、隠れパッチ(P1,P2,P3)に着目する
と、この隠れパッチは第1画像では表示されるが第2画
像では表示されない。この隠れパッチに対応する補間パ
ッチの形状は、ステップS18で算出される補間パッチ
の特徴点のP1,P2,P3の座標によって決まり、中
間視点を決める重み係数M1,M2に応じて図15
(c)〜(i)に示すようになる。ここで、図15
(c),(d),(e),(f),(g),(h),
(i)は、それぞれ、重み係数(M1,M2)=(90
%,10%),(80%,20%),(70%,30
%),(50%,50%),(30%,70%),(2
0%,80%),(10%,90%)に対応する補間パ
ッチを示している。この例では、重み係数(M1,M
2)が(100%,0%)〜(50%,50%)のと
き、補間パッチ(P1,P2,P3)の特徴点は時計回
り順となり、重み係数(M1,M2)が(50%,50
%)〜(0%,100%)のとき、補間パッチ(P1,
P2,P3)の特徴点は反時計回り順となっている。と
ころで本実施形態では、既述のように、隠れパッチと対
応した3角パッチの特徴点は、時計回り順に並ぶように
設定される。したがって、重み係数(M1,M2)が
(100%,0%)〜(50%,50%)のとき、中間
視点画像において補間パッチを表示し、重み係数(M
1,M2)が(50%,50%)〜(0%,100%)
のとき、補間パッチは隠れ領域に含まれて見えないと判
断し、これを表示しない。
【0068】<3.5.3 補間パッチのマッピング処理
の手順>上述の補間パッチへのマッピング方法に基づく
補間パッチへのマッピング処理の手順を図5に示すフロ
ーチャートを参照しつつ説明する。
【0069】まず、変数i,jにi=1,j=1を初期
値として設定するとともに、生成したい中間視点画像に
おける各画素の値 Fc(x,y)をすべて0に初期化する(ス
テップS202)。
【0070】次に、第j画像のi番目に設定された3角
パッチ(以下、説明の便宜上、単に「i番目の3角パッ
チ」という)が隠れパッチか否かを判定する(ステップ
S204)。この結果、i番目の3角パッチが隠れパッ
チであれば、ステップS18で求めた対応する補間パッ
チすなわちi番目の補間パッチの特徴点の座標に基づき
(ステップS184参照)、その補間パッチのパッチデ
ータにおいて特徴点が反時計回り順に並んでいるか否か
を判定する(ステップS206)。その結果、反時計回
り順に並んでいれば、その補間パッチは設定された中間
視点からは見えずこれを中間視点画像において表示しな
いため、画素のマッピングをせずにステップS218へ
進む。一方、時計回り順位に並んでいる場合には、その
補間パッチへのマッピングを行うべくステップS212
へ進む。
【0071】ステップS204で隠れパッチでないと判
定された場合は、ステップS208へ進み、i番目の3
角パッチが湧出パッチか否か判定する。この結果、湧出
パッチであれば、第j画像においてその湧出パッチの湧
出特徴点を重み係数M1,M2に応じて移動させて、湧
出パッチの一部の領域を後述のマッピングに使用するよ
うに設定し(ステップS210)、その後、ステップS
212へ進む。一方、i番目の3角パッチが湧出パッチ
でないと判定された場合は、そのままステップS212
へ進む。
【0072】ステップS212では、補間パッチの生成
処理(ステップS18)で得られている補間パッチの3
つの特徴点の座標(XC_i1,YC_i1),(XC_i2,YC_i2),(XC_i
3,YC_i3)と、第j画像のi番目の3角パッチの3つの特
徴点の座標(Xj_i1,Yj_i1),(Xj_i2,Yj_i2),(Xj_i3,Yj_i
3)とをアフィン変換の式(7)〜(12)に代入して、
A,B,C,D,E,Fの値を求める。次に、アフィン
変換の式(13)(14)または(15)(16)によ
り、第j画像のi番目の3角パッチの各画素がi番目の
補間パッチのどの画素にマッピングされるかを求める
(ステップS214)。これにより、第j画像のi番目
の3角パッチと生成したい中間視点画像のi番目の補間
パッチとの間における、画素位置の対応関係が得られ
る。この画素位置の対応関係に基づき、第j画像のi番
目の3角パッチの各画素値のi番目の補間パッチへのマ
ッピングを行う(ステップS216)。すなわち、第j
画像のi番目の3角パッチの座標(a,b)における画素が
i番目の補間パッチにおける座標(c,d)における画素に
マッピングされるとき、第j画像における座標(a,b)の
画素値 Fj(a,b)に重み係数Mjを乗じた値を、中間視点
画像における座標(c,d)のこの時点までの画素値 Fc(c,
d)に加算する。つまり、 Fc(c,d)+Fj(a,b)*Mj …(18) を新たなFc(c,d)として設定する。これは、前述の式
(17)によりi番目の補間パッチの画素値 Fc(XC_i,Y
C_i)を求める計算の一部を構成する。
【0073】上記のような画素値のマッピング処理の
後、変数iの値を1だけ増やす(ステップS218)。
その後、変数iが設定した3角パッチ数以下か否かを判
定し、設定3角パッチ数以下であればステップS204
へ戻る。以降、変数iが設定3角パッチ数以下である
間、ステップS204〜S220を繰り返し実行する。
この間に変数iが設定3角パッチ数を越えれば、第j画
像のすべての3角パッチからのマッピングが終了したた
め、ステップS222へ進む。
【0074】ステップS222では、変数jの値を1だ
け増やすとともに、変数iの値を1に初期化する。そし
て次に、変数jが2以下か否かを判定し(ステップS2
24)、2以下であれば、ステップS204へ戻る。以
降、j=2について、ステップS204〜S222を実
行する。そして、ステップS224を再度実行した時点
ではj=3であるので、この補間パッチへのマッピング
処理を終了する(ステップS224)。以上の処理によ
り、中間視点画像における各画素値が前記式(17)に
より算出されたことになる。
【0075】このようにして得られた中間視点画像の各
画素値を示す画像データを用いて、モニタ18に中間視
点画像が表示される。
【0076】<4.実施形態の効果>以上のように本実
施形態によれば、対象物の3次元形状に関する情報を必
要とすることなく、モーフィング技術を利用して2視点
画像から所望の中間視点画像を生成することができる。
また本実施形態では、湧出特徴点および隠れ特徴点を導
入し、湧出パッチや隠れパッチに応じたマッピング処理
(ステップS204〜S210参照)などを行うことに
より、図16に示すように手前の物体によって奥の物体
の一部が隠れている場合や、図17に示すように対象物
の或る面が2視点画像の一方の画像には現れ他方の画像
には現れていない場合であっても、適切な中間視点画像
を生成することができる。
【0077】<5.変形例>上記実施形態では、図1の
フローチャートからわかるように、重み係数M1,M2
を指定することにより一つの中間視点を設定し、その中
間視点からの画像を生成しているが、重み係数M1,M
2を少しずつ変化させながら図1のステップS16〜S
20を繰り返し実行することにより、例えば第1画像の
視点から第2画像の視点へと視点が連続的に変化するよ
うに見える画像を生成することができる。このとき、入
力操作によって重み係数M1,M2を変更しているが、
これに代えて、図6に示したCPU16が重み係数M
1,M2を自動的に変化させるようにしてもよい。
【0078】また、上記実施形態において隠れパッチか
ら補間パッチへのマッピングの際に採用した手法(図5
および図15参照)は、所定の図形を含む画像に対して
アフィン変換などに基づく所定の画像変換を行った後の
画像において、その図形が例えば表向きか裏向きかに応
じて表示態様を変えたい場合(色彩を変えたい場合な
ど)に利用することができる。また、この手法は、多面
体から成る対象物の画像に対しアフィン変換などに基づ
く画像変換を行った後の画像における隠面消去に有効で
ある。この場合、例えば以下のような手順で変換後の画
像を生成することにより隠面消去を実現できる。 (1)対象物である多面体を構成する各3角形の頂点
を、多面体の外部から見たとき常に時計回り方向となる
ように順序づける。 (2)前記多面体の各3角形の頂点の前記順序づけが、
変換後の画像において時計回り方向となるか反時計回り
方向となるかを判定する。 (3)前記多面体を構成する3角形のうち、頂点の前記
順序づけが変換後の画像において時計回り方向であると
判定された3角形を非隠面として設定し、頂点の前記順
序付けが変換後の画像において反時計回り方向であると
判定された3角形を隠面として設定する。 (4)変換後の画像の生成において、前記多面体を構成
する3角形のうち隠面として設定された3角形の画像を
生成せずに、非隠面として設定された3角形の画像を生
成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像生成方法を示す
フローチャート。
【図2】上記実施形態における2視点画像の特徴点の対
応付け処理を示すフローチャート。
【図3】上記実施形態における3角パッチの設定処理を
示すフローチャート。
【図4】上記実施形態における補間パッチの生成処理を
示すフローチャート。
【図5】上記実施形態における補間パッチへのマッピン
グ処理を示すフローチャート。
【図6】上記実施形態において使用される画像生成シス
テムのハードウェア構成を示すブロック図。
【図7】2視点画像における特徴点の対応付けを説明す
るための図。
【図8】2視点画像における湧出特徴点による対応付け
を説明するための図。
【図9】2視点画像における隠れ特徴点による対応付け
を説明するための図。
【図10】湧出パッチの設定を説明するための図。
【図11】隠れパッチの設定を説明するための図。
【図12】補間パッチを生成する処理を説明するための
図。
【図13】補間パッチへのマッピング処理を説明するた
めの図。
【図14】湧出パッチからのマッピング処理を説明する
ための図。
【図15】隠れパッチからのマッピング処理を説明する
ための図。
【図16】湧出領域を含む2視点画像を示す図。
【図17】隠れ領域を含む2視点画像を示す図。
【符号の説明】
10 …デジタルカメラ 12 …I/Oインタフェース部 14 …入力インタフェース部 16 …CPU 20 …画像メモリ 22 …メインメモリ P2 …隠れ特徴点 Q1,Q2,Q3 …湧出特徴点

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一対象物に対する2つの視点からの画
    像である第1および第2画像より、前記2つの視点の間
    の中間視点からの前記対象物に対する画像を生成する画
    像生成方法であって、 前記対象物の同一箇所と見なせる特徴点を第1および第
    2画像において選定し、該特徴点を第1画像と第2画像
    との間で対応付けるステップと、 第1画像と第2画像との間で対応付けられた特徴点を3
    個ずつ選んで該3個の特徴点を頂点として含む3角パッ
    チを設定することにより、第1および第2画像を3角形
    領域に分割するステップと、 第1および第2画像に対する重み係数をそれぞれ指定す
    ることにより前記中間視点を決定するステップと、 第1および第2画像における対応付けられた特徴点を有
    する2つの3角パッチと前記重み係数とを用いて、前記
    2つの3角パッチに対応する前記中間視点の画像の3角
    パッチである補間パッチを求めるステップと、 前記補間パッチに対応するアフィン変換に基づき第1お
    よび第2画像における前記2つの3角パッチの画像を前
    記補間パッチにマッピングすることにより、前記補間パ
    ッチの画像を生成するステップと、を有し、 第1および第2画像において設定された各3角パッチに
    つき、補間パッチを求める前記ステップおよび補間パッ
    チの画像を生成する前記ステップを実行することによ
    り、前記対象物に対する前記中間視点からの画像を生成
    することを特徴とする画像生成方法。
  2. 【請求項2】 第1画像と第2画像との間で特徴点を対
    応付ける前記ステップにおいて、前記対象物を構成する
    物体の中に少なくとも一部が他の物体に隠れているため
    に第1画像には現れ第2画像には現れない領域である湧
    出領域を有する物体が存在する場合に、該湧出領域の特
    徴点として第1画像にのみ存在する特徴点を湧出特徴点
    として設定し、該湧出特徴点を、第1画像における前記
    湧出領域の他の所定の特徴点に対応付けられた第2画像
    における特徴点と対応付け、 補間パッチの画像を生成する前記ステップにおいて、前
    記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像の
    3角パッチが前記湧出領域に含まれる場合に、該3角パ
    ッチの領域を前記重み係数に応じて狭めた部分領域の画
    像を前記補間パッチへのマッピングに使用することを特
    徴とする、請求項1に記載の画像生成方法。
  3. 【請求項3】 第1画像と第2画像との間で特徴点を対
    応付ける前記ステップにおいて、前記対象物を構成する
    面の中に視点に応じて見え隠れする面が存在し該面が第
    1画像には現れず第2画像に現れる場合に、該面の特徴
    点として第2画像にのみ存在する特徴点に対応すべき第
    1画像の特徴点の位置として前記対象物の形状に基づい
    て推定された位置に、第1画像の特徴点を隠れ特徴点と
    して設定し、該隠れ特徴点を第2画像にのみ存在する前
    記特徴点と対応付け、 補間パッチの画像を生成する前記ステップにおいて、前
    記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像の
    3角パッチが第1画像には現れず第2画像に現れる前記
    面に含まれる場合に、前記補間パッチが前記中間視点か
    ら見えるか否かを判定し、前記補間パッチが見えないと
    判定されたときには前記補間パッチの画像を生成しない
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像生成方法。
  4. 【請求項4】 第1画像と第2画像との間で特徴点を対
    応付ける前記ステップにおいて、 前記対象物を構成する物体の中に少なくとも一部が他の
    物体に隠れているために第1画像には現れ第2画像には
    現れない領域である湧出領域を有する物体が存在する場
    合に、該湧出領域の特徴点として第1画像にのみ存在す
    る特徴点を湧出特徴点として設定し、該湧出特徴点を、
    第1画像における前記湧出領域の他の所定の特徴点に対
    応付けられた第2画像における特徴点と対応付け、 前記対象物を構成する面の中に視点に応じて見え隠れす
    る面が存在し該面が第1画像には現れず第2画像に現れ
    る場合に、該面の特徴点として第2画像にのみ存在する
    特徴点に対応すべき第1画像の特徴点の位置として前記
    対象物の形状に基づいて推定された位置に、第1画像の
    前記特徴点を隠れ特徴点として設定し、該隠れ特徴点を
    第2画像にのみ存在する前記特徴点と対応付け、 補間パッチの画像を生成する前記ステップにおいて、 前記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像
    の3角パッチが前記湧出領域に含まれる場合に、該3角
    パッチの領域を前記重み係数に応じて狭めた部分領域の
    画像を前記補間パッチへのマッピングに使用し、 前記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像
    の3角パッチが第1画像には現れず第2画像に現れる前
    記面に含まれる場合に、前記補間パッチが前記中間視点
    から見えるか否かを判定し、前記補間パッチが見えない
    と判定されたときには前記補間パッチの画像を生成しな
    いことを特徴とする、請求項1に記載の画像生成方法。
  5. 【請求項5】 第1および第2画像を3角形領域に分割
    するステップにおいて、3角パッチを設定する際に選ば
    れる前記3個の特徴点を、第1または第2画像のうち該
    3角パッチが現れている画像において前記3個の特徴点
    が時計回り順と反時計回り順のうちのいずれか一方のみ
    の順となるように並べたデータをパッチデータとして生
    成し、 補間パッチの画像を生成する前記ステップにおいて、前
    記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像の
    3角パッチが第1画像には現れず第2画像に現れる前記
    面に含まれる場合に、前記補間パッチに含まれる特徴点
    がパッチデータにおいて時計回り順に並んでいるか否か
    により、前記補間パッチが前記中間視点から見えるか否
    かを判定することを特徴とする、請求項3または4に記
    載の画像生成方法。
  6. 【請求項6】 時計回り方向と反時計回り方向のうちの
    いずれか一方向となるように順序付けられた複数の点で
    囲まれた領域を有する図形が表示された第1画像に対し
    て所定の変換を行った後の画像である第2画像を生成す
    る画像生成方法であって、 第2画像において前記複数の点の順序付けが前記一方向
    に対し同方向となるか逆方向となるかを判定し、 前記判定の結果、前記一方向と同方向になる場合は、第
    2画像における前記図形の表示態様を第1画像における
    表示態様と同じものとし、前記一方向と逆方向になる場
    合は、第2画像における前記図形の表示態様を第1画像
    における表示態様と異なるものとすることを特徴とする
    画像生成方法。
  7. 【請求項7】 同一対象物に対する2つの視点からの画
    像である第1および第2画像より、前記2つの視点の間
    の中間視点からの前記対象物に対する画像を生成するた
    めの画像生成プログラムを、コンピュータ装置において
    実行されるプログラムとして記録した記録媒体であっ
    て、 前記対象物の同一箇所と見なせる特徴点を第1および第
    2画像において選定し、該特徴点を第1画像と第2画像
    との間で対応付けるステップと、 第1画像と第2画像との間で対応付けられた特徴点を3
    個ずつ選んで該3個の特徴点を頂点として含む3角パッ
    チを設定することにより、第1および第2画像を3角形
    領域に分割するステップと、 第1および第2画像に対する重み係数をそれぞれ指定す
    ることにより前記中間視点を決定するステップと、 第1および第2画像における対応付けられた特徴点を有
    する2つの3角パッチと前記重み係数とを用いて、前記
    2つの3角パッチに対応する前記中間視点の画像の3角
    パッチである補間パッチを求めるステップと、 前記補間パッチに対応するアフィン変換に基づき第1お
    よび第2画像における前記2つの3角パッチの画像を前
    記補間パッチにマッピングすることにより、前記補間パ
    ッチの画像を生成するステップと、 を含み、第1および第2画像において設定された各3角
    パッチにつき、補間パッチを求める前記ステップおよび
    補間パッチの画像を生成する前記ステップを実行するこ
    とにより、前記対象物に対する前記中間視点からの画像
    を生成する動作環境を前記コンピュータ装置上で実現す
    るための画像生成プログラムを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】 第1画像と第2画像との間で特徴点を対
    応付ける前記ステップにおいて、前記対象物を構成する
    物体の中に少なくとも一部が他の物体に隠れているため
    に第1画像には現れ第2画像には現れない領域である湧
    出領域を有する物体が存在する場合に、該湧出領域の特
    徴点として第1画像にのみ存在する特徴点を湧出特徴点
    として設定し、該湧出特徴点を、第1画像における前記
    湧出領域の他の所定の特徴点に対応付けられた第2画像
    における特徴点と対応付け、 補間パッチの画像を生成する前記ステップにおいて、前
    記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像の
    3角パッチが前記湧出領域に含まれる場合に、該3角パ
    ッチの領域を前記重み係数に応じて狭めた部分領域の画
    像を前記補間パッチへのマッピングに使用することを特
    徴とする、請求項7に記載の画像生成プログラムを記録
    した記録媒体。
  9. 【請求項9】 第1画像と第2画像との間で特徴点を対
    応付ける前記ステップにおいて、前記対象物を構成する
    面の中に視点に応じて見え隠れする面が存在し該面が第
    1画像には現れず第2画像に現れる場合に、該面の特徴
    点として第2画像にのみ存在する特徴点に対応すべき第
    1画像の特徴点の位置として前記対象物の形状に基づい
    て推定された位置に、第1画像の特徴点を隠れ特徴点と
    して設定し、該隠れ特徴点を第2画像にのみ存在する前
    記特徴点と対応付け、 補間パッチの画像を生成する前記ステップにおいて、前
    記補間パッチにマッピングされる第1または第2画像の
    3角パッチが第1画像には現れず第2画像に現れる前記
    面に含まれる場合に、前記補間パッチが前記中間視点か
    ら見えるか否かを判定し、前記補間パッチが見えないと
    判定されたときには前記補間パッチの画像を生成しない
    ことを特徴とする、請求項7に記載の画像生成プログラ
    ムを記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】 時計回り方向と反時計回り方向のうち
    のいずれか一方向となるように順序付けられた複数の点
    で囲まれた領域を有する図形が表示された第1画像に対
    して所定の変換を行った後の画像である第2画像を生成
    するための画像生成プログラムを、コンピュータ装置に
    おいて実行されるプログラムとして記録した記録媒体で
    あって、 第2画像において前記複数の点の順序付けが前記一方向
    に対し同方向となるか逆方向となるかを判定し、 前記判定の結果、前記一方向と同方向になる場合は、第
    2画像における前記図形の表示態様を第1画像における
    表示態様と同じものとし、前記一方向と逆方向になる場
    合は、第2画像における前記図形の表示態様を第1画像
    における表示態様と異なるものとする動作環境を前記コ
    ンピュータ装置上で実現するための画像生成プログラム
    を記録した記録媒体。
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