JP2000019520A - ラビング装置 - Google Patents

ラビング装置

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JP2000019520A
JP2000019520A JP18118798A JP18118798A JP2000019520A JP 2000019520 A JP2000019520 A JP 2000019520A JP 18118798 A JP18118798 A JP 18118798A JP 18118798 A JP18118798 A JP 18118798A JP 2000019520 A JP2000019520 A JP 2000019520A
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rubbing
rubbing roll
substrate
relative position
torque
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JP18118798A
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Hiroyuki Kato
裕之 加藤
Setsuo Ishibashi
節雄 石橋
Takuya Nagai
拓也 永井
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラビングロールの押し込み量を的確に制御す
ることによって所定の表面配向力を持つ配向膜を得るこ
とができるラビング装置を提供する。 【解決手段】 本発明のラビング装置は、基板上に形成
された配向膜にラビング処理を施すラビングロールと、
ラビングロールを回転駆動するACサーボモータと、ラ
ビングロール軸とACサーボモータとの間に両者に直結
させて設けられたトルクメータと、トルクメータから検
出されたトルクに基づいてラビングロールと基板との相
対位置を調節する相対位置制御手段とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶セルの配向膜
等のラビング処理に用いるラビング装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置を構成する液晶セルは、2
枚の基板の間に液晶層を挟持し、液晶分子を駆動するス
イッチング素子や電極、さらに、偏光板、液晶分子にプ
レチルト角を与える配向膜等を有して概略構成されるも
のである。配向膜は、ポリイミド系樹脂等の有機高分子
膜からなり、配向膜の表面をポリアミド等の合成繊維か
らなる布で擦るというラビング処理を施すことによっ
て、液晶層に所定方向の配向が付与される。この種のラ
ビング装置においては、図8に示すように、配向膜8が
設けられた基板1を搬送体2上に載置し、搬送体2の移
動により基板1を水平方向に移送するとともに、ラビン
グ布3が貼着されたラビングロール4を適切な圧力で配
向膜8に押し付けながら回転させ、配向膜8のラビング
処理を行う。
【0003】ラビング処理においては、表面配向力(配
向膜が液晶分子を配向させるために液晶分子に与えるエ
ネルギー)が配向膜全体にわたって所定の大きさでかつ
均一になるように配向処理をすることが重要である。通
常、ラビング処理は、ラビングロールの回転数を一定速
度にし、かつ、搬送体による基板の移送速度も一定にし
て行っている。ところが、ラビング処理を繰り返すうち
に次第にラビング布が磨耗する、配向膜の平坦度が均一
でない等、種々の原因によって配向膜に対するラビング
ロールの接触の程度が変わるため、所定の表面配向力が
得られない、表面配向力が場所によって不均一になる、
といった問題が生じていた。
【0004】ところで、ラビング処理時にラビングロー
ルが配向膜に与える摩擦仕事量と表面配向力とが一定の
関係にあり、所定の表面配向力を持つ配向膜を得るに
は、摩擦仕事量が上記所定の表面配向力に対応する値と
なるように制御してラビング処理を行えばよいことが見
いだされた。この摩擦仕事量とは、摩擦力に摩擦力が作
用する領域の長さ(ラビングロールの軸方向と配向膜の
移送方向が垂直な場合、ラビングロールの軸方向の長
さ)をかけた値である。また、摩擦力は、配向膜に対す
るラビングロールの押し込み量の影響を強く受ける。つ
まり、ラビングロールと搬送体との距離を近付けてラビ
ングロールの押し込み量を大きくすると摩擦力が大きく
なり、ラビングロールと搬送体との距離を離してラビン
グロールの押し込み量を小さくすると摩擦力が小さくな
るという関係である。
【0005】したがって、所定の表面配向力を持つ配向
膜を得るためには、配向膜に対するラビングロールの押
し込み量を調節して摩擦力、ひいては摩擦仕事量を制御
すればよいことになる。図8に示す従来のラビング装置
においては、ラビングロール4の回転速度を一定になる
よう設定した時、ラビングロール4の押し込み量が大き
いとトルクが大きくなるために駆動モータ5の負荷電流
が大きくなるという関係を利用して、予め種々の押し込
み量に対応する摩擦仕事量とその時の負荷電流を把握し
ておくようにし、ラビングロール4の押し込み量を駆動
モータ5の負荷電流で間接的に制御していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラビン
グロールの押し込み量を駆動モータの負荷電流で制御す
る従来の方法においては、モータの発熱、モータの回転
軸を支持するベアリングの磨耗等、種々の要因によって
駆動モータの負荷電流−トルク特性自体が経時的に変化
(ドリフト)する。また、ラビング処理中のラビング布
の磨耗、配向膜を構成するポリイミド膜の焼成条件等に
よっても摩擦仕事量は変化する。つまり、駆動モータの
特性変動、ラビング布の状態変化、さらには配向膜の膜
質等の影響により、ラビングロールの押し込み量が一定
であっても摩擦仕事量が変化し、駆動モータの負荷電流
がさらに摩擦仕事量の変化分以上に経時的に変化してい
た。このことは、ラビングロール押し込み量と摩擦仕事
量との相関グラフにおいて原点の位置が経時的に変化す
ることを意味し、負荷電流を通じてラビングロールの押
し込み量を正確に制御するのは困難であった。本発明
は、上記の課題を解決するためになされたものであっ
て、ラビングロールの押し込み量を的確に制御すること
によって所定の表面配向力を持つ配向膜を得ることがで
きるラビング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1のラビング装置は、基板上に形成さ
れた配向膜に押し付けられるラビングロールと、このラ
ビングロールを回転駆動する回転駆動装置と、ラビング
ロール軸と回転駆動装置との間に両者に直結させて設け
られたトルクメータと、このトルクメータから検出され
たトルクに基づいてラビングロールと基板との相対位置
を調節する相対位置制御手段とを具備したことを特徴と
するものである。
【0008】本発明の第2のラビング装置は、基板上に
形成された配向膜に押し付けられるラビングロールと、
このラビングロールを回転駆動する回転駆動装置と、ラ
ビングロール軸の一端側と回転駆動装置との間に両者に
直結させて設けられラビングロール軸の一端側のねじれ
歪を計測する第1の歪ゲージと、ラビングロール軸の他
端側に設けられてラビングロール軸の他端側のねじれ歪
を計測する第2の歪ゲージと、第1の歪ゲージと第2の
歪ゲージから検出された歪に基づいてトルクを算出しこ
のトルクに基づいてラビングロールと基板との相対位置
を調節する相対位置制御手段とを具備したことを特徴と
するものである。
【0009】本発明の第3のラビング装置は、基板上に
形成された配向膜に押し付けられるラビングロールと、
このラビングロールを回転駆動する回転駆動装置と、基
板を載置するステージと、このステージに備えられ、ラ
ビングロールが基板に加える力を測定する歪センサと、
この歪センサで測定された力に基づいてラビングロール
と基板との相対位置を調節する相対位置制御手段とを具
備したことを特徴とするものである。
【0010】駆動モータの負荷電流を用いてラビングロ
ールの押し込み量を制御する従来の構成に代えて、本発
明の第1のラビング装置においては、トルクメータをラ
ビングロール軸と回転駆動装置との間に直結し、このト
ルクメータによりトルクを検出し、さらに、検出された
トルクに基づいて相対位置制御手段がラビングロールと
基板との相対位置を調節する構成とした。この構成を採
用したことにより、押し込み量を一定にした時の摩擦仕
事量の変化が、駆動モータの負荷電流を通じてではな
く、トルクを通じてモニターされるため、摩擦仕事量の
変化がより直接的に把握できるようになる。つまり、本
発明のラビング装置の場合、ラビングロール押し込み量
と摩擦仕事量との相関グラフにおいて原点の位置が変化
しないことになる。そして、トルクの変化に基づいて、
相対位置制御手段がラビングロールと基板との相対位置
を調節するため、摩擦仕事量の変化に応じてラビングロ
ールの押し込み量が適切に制御され、所望の表面配向力
を有する配向膜を形成することができる。
【0011】なお、ここで用いるトルクメータは、一例
として、図7に示すものを挙げることができる。このト
ルクメータ20は、内部に内歯歯車21が一体化した回
転中空円筒22を有し、これをモータ23により常時回
転させ、一端を駆動側、他端を負荷側に連結した軸26
に設けられた外歯歯車24と上記内歯歯車21との間の
相対速度差により生じる電磁界変化をコイル25により
交流電圧として検出するものである。
【0012】また、本発明の第2のラビング装置におい
ては、ラビングロール軸の両端部のうち、回転駆動装置
に連結される側に第1の歪ゲージを設置し、他端側に第
2の歪ゲージを設置する構成とした。これら歪ゲージ
は、各設置位置におけるラビングロール軸のねじれ歪を
計測するものであり、計測された2つのねじれ歪量に基
づいてトルクを算出することができる。本装置では、相
対位置制御手段においてトルクが算出され、このトルク
に基づいて上記ラビングロールと基板との相対位置が調
節される。この構成により、ラビング処理時の摩擦仕事
量の変化に応じて各歪ゲージでのねじれ歪量が変化し、
その変化に応じたトルクが算出されるため、ラビングロ
ールの押し込み量が適切に制御され、所望の表面配向力
を有する配向膜を形成することができる。
【0013】また、本発明の第3のラビング装置におい
ては、基板を載置するステージに歪センサを設け、この
歪センサによりラビングロールが基板に加える力を測定
し、さらに測定された力に基づいて相対位置制御手段が
ラビングロールと基板との相対位置を調節する構成とし
た。この構成を採用したことにより、実際にラビングロ
ールから基板に加えられる力を測定することができ、そ
の変化に基づいて、相対位置制御手段がラビングロール
と基板との相対位置を調節するため、ラビングロールの
押し込み量が適切に制御され、所望の表面配向力を有す
る配向膜を形成することができる。また、本装置におい
ては、複数の歪センサをステージの全面にわたって設け
ることで、ラビングロールから基板の各部にどの程度の
力が加えられているかを分析する、面内分布の測定も可
能である。
【0014】なお、本発明のラビング装置においては、
ラビングロールと基板との相対位置を調節するに際し、
基板に対してラビングロール側を移動可能とする構成、
ラビングロールに対して基板側を移動可能とする構成、
もしくは基板、ラビングロールの双方を移動可能とする
構成のいずれを採用してもよい。また、ラビングロール
の支持機構とラビングロール下で基板を移動させる移動
機構とがいずれも石製の基台上に設置されることが望ま
しい。基板へのラビングロールの押し込み量を制御する
にあたって、ラビングロールと基板との相対位置を高精
度に調節する必要があり、ラビングロールの支持機構や
基板の移動機構は基台上に堅固に設置される必要があ
る。その点、基台を石製とした場合、基台が振動を吸収
することができるため、ラビングロールと基板との相対
位置を高精度に調節することが可能になる。ここで好適
に用いられる基台の材料としては、グラナイト(御影
石)等を挙げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明について
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態例のみに
限定されるものではない。図1は第1の実施の形態のラ
ビング装置を示す平面図、図2は正面図であり、このラ
ビング装置31は3本のラビングロール32、33、3
4を備え、これらラビングロールにより配向膜付きガラ
ス基板のラビング処理を行うものである。ラビングロー
ル32、33、34と基板との相対位置の調節に関して
は、ラビングロールの位置を固定し、基板側がラビング
ロールに接近、離反する構成を採用している。
【0016】図2に示すように、鋼製の架台41上にグ
ラナイトからなる定盤42が固定され、この定盤上にラ
ビング処理を行うべきガラス基板を移動させる基板移動
機構とラビングロールの支持機構が設置されている。定
盤42上にガラス基板を載置するステージ43が設けら
れ、ガラス基板は真空吸着等の手段によりステージ43
に保持される。また、ステージ43の下部にステージを
回転させるためのθモータ44が設置され、このθモー
タ44の作動によりステージ43に保持されたガラス基
板が回転するようになっている。定盤42上にはACサ
ーボモータ45とボールネジ46からなる基板移動機構
が設けられており、ACサーボモータ45の作動によ
り、基板を保持したステージ43がボールネジ46上を
図中左側から右側に向けて移動する構成となっている。
さらに、ステージ43は、図示しない上下動機構により
10μmステップで上下方向に移動可能となっている。
【0017】図1に示すように、定盤42上におけるス
テージ43の移動領域を挟んだ位置にロール支持部47
a、47bがそれぞれ固定されている。このロール支持
部47a、47bも定盤42と同様、グラナイト製であ
る。そして、これらロール支持部47a、47b間に3
本のラビングロール32、33、34が高さ一定に架設
されている。したがって、本装置では、上記θモータ4
4によるステージ43の回転によって、基板上の配向膜
のラビング方向を調整する構成となっている。
【0018】図1に示すように、ラビングロール32、
33、34の軸の一端にラビングロールを回転駆動する
ためのACサーボモータ(回転駆動装置)35、36、
37が連結され、ラビングロール軸とACサーボモータ
との間にはトルクメータ38、39、40が直結して設
けられている。トルクメータは、例えば内歯歯車を設け
た回転中空円筒と、外歯歯車を設けたトーションバー
と、コイルとを有するものであり、トーションバーの両
端がラビングロール軸とモータの回転軸にそれぞれ連結
され、外歯歯車と内歯歯車との間の相対速度差により生
じる電磁界変化をコイルにより交流電圧として検出し、
ラビングロールに発生したトルクを交流電圧信号として
出力するものである。各ラビングロールにはそれぞれA
Cサーボモータとトルクメータとが設けられ、各ラビン
グロールが独立して回転駆動するとともに、各ラビング
ロールにおけるトルクを別個に検出するようになってい
る。
【0019】また、ラビングロール32、33、34、
ステージ43等の各種の動作、ラビングロールの回転速
度、ステージの移動速度等の種々の処理条件を制御する
制御部(図示略)が設けられており、その制御部内に、
ステージの上下動機構を制御することによりラビングロ
ールと基板との相対位置を調節する相対位置制御部が設
けられている。この相対位置制御部は、各トルクメータ
が検出したトルクが信号として入力された後、そのトル
クに応じたラビングロールの基板への押し込み量を算出
し、ステージの上下動機構に制御信号を出力することに
よりラビングロールと基板との相対位置を調節する機能
を持つものである。
【0020】次に、上記構成のラビング装置の動作につ
いて説明する。装置の初期状態において、ステージ43
は図1中のボールネジ46の左端にあり、ラビング処理
時よりも低い位置にある。まず、表面に配向膜を有する
ガラス基板がステージ43上に導入され、真空吸着等に
より保持される。次に、ステージ43がラビング時の所
定の高さにまで上昇するとともに、各ラビングロールが
回転を開始する。そして、ステージ43が水平移動し、
ラビングロール32、33、34の下方の位置にて基板
のラビング処理が行われる。ラビング処理後、更にステ
ージ43はボールネジ46右端に向けて水平移動し、基
板の吸着を解除しながら下降する。最後に、ラビング処
理済みの基板が排出されて、1枚の基板の処理が終了す
る。
【0021】第1の実施の形態のラビング装置31にお
いては、トルクメータ38、39、40をラビングロー
ル軸とACサーボモータ35、36、37との間に直結
して設け、これらのトルクメータにより検出したトルク
に基づいて相対位置制御手段がラビングロール32、3
3、34と基板との相対位置を調節する構成とした。こ
の構成により、摩擦仕事量の変化がトルクを通じてモニ
ターされるため、ラビングロールの押し込み量が一定で
あっても摩擦仕事量が変化した場合に、その摩擦仕事量
の変化がより直接的に把握でき、ラビングロール押し込
み量と摩擦仕事量との相関グラフにおける原点の位置が
変化しないことになる。したがって、摩擦仕事量の変化
に応じてラビングロールの押し込み量が適切に制御さ
れ、所望の表面配向力を有する配向膜を形成することが
できる。
【0022】図3はこの効果を実証するものであり、第
1の実施の形態のラビング装置を用いた際のラビングロ
ール押し込み量と摩擦仕事量との相関を示すグラフであ
る。図3に示すように、第1の実施の形態のラビング装
置を用い、押し込み変位量と摩擦力の関係をグラフ化し
たところ、高い相関を持つ直線状のグラフが得られた。
これにより、第1の実施の形態のラビング装置において
は、押し込み変位量を決定すれば、それに応じて摩擦力
が一義的に決定されることが確認された。
【0023】ところで、従来のラビング装置の場合、図
8に示したように、駆動モータ5とラビングロール4を
プーリ11、12やタイミングベルト10を介して接続
したものが多く、摩擦仕事量の変化がラビングロール4
の回転むら、タイミングベルト10の伸縮、ひいてはモ
ータ5の回転むらにつながり、モータ5の負荷電流によ
る押し込み量の制御を困難にする要因の一つとなってい
た。これに対して、第1の実施の形態の場合、ラビング
ロール32、33、34にACサーボモータ35、3
6、37が直結されており、プーリやタイミングベルト
等の動力伝達機構が介在していないため、ラビングロー
ルの回転数を高精度に制御することができる。また、従
来の構成に比べて動力伝達ロスがなく、ラビングロール
の回転むらがなくなるため、これに起因する摩擦仕事量
の変化を小さく抑えることができる。
【0024】また、第1の実施の形態のラビング装置に
おいては、ラビングロールを支持するロール支持部47
a、47b、ステージの移動機構を支持する定盤42を
ともにグラナイト製としたため、これらロール支持部や
定盤が振動を吸収し、ラビングロールと基板との相対位
置を高精度に調節することができ、表面配向力の均一な
配向膜を得ることができる。
【0025】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば上記実施の形態では、ラビングロールと駆動モータ
との間にトルクメータを直結して設け、検出されたトル
クに基づいてラビングロールと基板との相対位置を調節
する構成としたが、この構成に代えて、図4に示す構成
としてもよい。すなわち、図4に示すように、ラビング
ロール51の軸の一端側と駆動モータ52との間にラビ
ングロール軸の一端側のねじれ歪を計測する第1の歪ゲ
ージ53aを直結して設け、ラビングロール51の軸の
他端側にラビングロール軸の他端側のねじれ歪を計測す
る第2の歪ゲージ53bを設ける。そして、第1の歪ゲ
ージと第2の歪ゲージから検出された歪に基づいてトル
クを算出し、このトルクに基づいてラビングロールと基
板との相対位置を調節する相対位置制御手段(図示略)
を設ける。
【0026】この構成においても、第1、第2の歪ゲー
ジによって計測された2つのねじれ歪量に基づいてトル
クを算出することができる。そして、相対位置制御手段
においてトルクが算出され、このトルクに基づいてラビ
ングロールと基板との相対位置が調節される。この構成
により、ラビング処理時の摩擦仕事量の変化に応じて各
歪ゲージでのねじれ歪量が変化し、その変化に応じたト
ルクが算出されるため、ラビングロールの押し込み量が
適切に制御され、所望の表面配向力を有する配向膜が形
成されるといった上記実施の形態と同様の効果を奏する
ことができる。
【0027】あるいは、図5に示すように、ステージの
対向する端部に歪センサを設け、ラビングロールから基
板に加えられる力(摩擦力)を測定するという構成とし
てもよい。すなわち、図5に示すように、基板を載置す
るステージ61の対向する位置にロードセル(歪セン
サ)62a、62bを設け、このロードセル62a、6
2bによりラビングロール63が基板64に加える力を
測定する。そして、測定された力に基づいて相対位置制
御手段(図示略)がラビングロール63と基板64との
相対位置を調節する。
【0028】図5において、ステージ61が図中右方向
に移動し、ラビングロール63が時計回りに回転する場
合、基板64には矢印F方向の力が加わることになる。
この力Fは、水平方向の力Fxと垂直方向の力Fzに分
解することができる。この水平方向の力Fxをラビング
の強度とする。ロードセル62aにはこの力Fxが加わ
るのでプラスの負荷を受ける。逆に、ロードセル62b
は力Fxで引っ張られるのでマイナスの負荷を受けるこ
とになる。これにより、基板に加えられる力を測定する
ことができる。
【0029】この構成を採用したことにより、実際にラ
ビングロールから基板に加えられる力をロードセルを用
いて測ることができ、その変化に基づいて、相対位置制
御手段がラビングロールと基板との相対位置を調節する
ため、ラビングロールの押し込み量が適切に制御され、
所望の表面配向力を有する配向膜が形成されるといった
上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0030】また、本装置においては、複数のロードセ
ルをステージの全面にわたって設けることで、ラビング
ロールから基板の各部にどの程度の力が加えられている
かを分析する、面内分布の測定も可能である。図6に示
すように、ステージ61の移動方向と平行に設けられた
一対のロードセル62a、62bと直交する方向に一対
のロードセル65a、65aを設けることで、ラビング
ロール軸に平行な方向の力を測定することができる。さ
らに、ステージ61の上面に複数のロードセル65b、
65b…を設けることで、ステージ61の上面に加わる
力の面内分布を測定することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ラビング装置によれば、トルクメータや歪ゲージの採用
により摩擦仕事量の変化がトルクを通じて直接的にモニ
ターされるため、摩擦仕事量の変化に応じてラビングロ
ールの押し込み量が適切に制御され、所望の表面配向力
を有する配向膜を形成することができる。また、本発明
のラビング装置によれば、歪センサの採用によりラビン
グ時に基板に加えられる力が直接的にモニターされるた
め、基板に加えられる力の変化に応じてラビングロール
の押し込み量が適切に制御され、所望の表面配向力を有
する配向膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のラビング装置を示す平面
図である。
【図2】 第1の実施の形態のラビング装置を示す正面
図である。
【図3】 第1の実施の形態のラビング装置を用いた際
のラビングロール押し込み量と摩擦仕事量との相関を示
すグラフである。
【図4】 第2の実施の形態のラビング装置を示す概略
構成図である。
【図5】 第3の実施の形態のラビング装置を示す概略
構成図である。
【図6】 複数のロードセルを設けたステージの一例を
示す概略構成図である。
【図7】 トルクメータの一例を示す概略構成図であ
る。
【図8】 従来ののラビング装置を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
31 ……ラビング装置 32、33、34……ラビングロール 35、36、37……ACサーボモータ 38、39、40……トルクメータ 41……架台 42……定盤 43……ステージ 44……θモータ 45……ACサーボモータ 46……ボールネジ 47a、47b……ロール支持部 51……ラビングロール 52……駆動モータ 53a……第1の歪ゲージ 53b……第2の歪ゲージ 61……ステージ 62a、62b……ロードセル(歪センサ) 63……ラビングロール 64……基板 65a、65b……ロードセル(歪センサ)
フロントページの続き (72)発明者 永井 拓也 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 2H090 MB02 MB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された配向膜に押し付けら
    れるラビングロールと、該ラビングロールを回転駆動す
    る回転駆動装置と、ラビングロール軸と前記回転駆動装
    置との間に両者に直結させて設けられたトルクメータ
    と、該トルクメータから検出されたトルクに基づいて前
    記ラビングロールと基板との相対位置を調節する相対位
    置制御手段とを具備してなることを特徴とするラビング
    装置。
  2. 【請求項2】 基板上に形成された配向膜に押し付けら
    れるラビングロールと、該ラビングロールを回転駆動す
    る回転駆動装置と、ラビングロール軸の一端側と前記回
    転駆動装置との間に両者に直結させて設けられて前記ラ
    ビングロール軸の一端側のねじれ歪を計測する第1の歪
    ゲージと、前記ラビングロール軸の他端側に設けられて
    前記ラビングロール軸の他端側のねじれ歪を計測する第
    2の歪ゲージと、前記第1の歪ゲージと前記第2の歪ゲ
    ージから検出された歪に基づいてトルクを算出しこのト
    ルクに基づいて前記ラビングロールと基板との相対位置
    を調節する相対位置制御手段とを具備してなることを特
    徴とするラビング装置。
  3. 【請求項3】 基板上に形成された配向膜に押し付けら
    れるラビングロールと、該ラビングロールを回転駆動す
    る回転駆動装置と、基板を載置するステージと、該ステ
    ージに備えられ、前記ラビングロールが前記基板に加え
    る力を測定する歪センサと、該歪センサで測定された力
    に基づいて前記ラビングロールと基板との相対位置を調
    節する相対位置制御手段とを具備してなることを特徴と
    するラビング装置。
  4. 【請求項4】 ラビングロールの支持機構とラビングロ
    ールの下で基板を移動させる移動機構とがいずれも石製
    の基台上に設置されてなることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか一項に記載のラビング装置。
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