JP2000018258A - エンジンのコンロッド大端部用軸受 - Google Patents

エンジンのコンロッド大端部用軸受

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JP2000018258A
JP2000018258A JP10184029A JP18402998A JP2000018258A JP 2000018258 A JP2000018258 A JP 2000018258A JP 10184029 A JP10184029 A JP 10184029A JP 18402998 A JP18402998 A JP 18402998A JP 2000018258 A JP2000018258 A JP 2000018258A
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ironing
bearing
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roller
grooves
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Tomoaki Terada
智秋 寺田
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/467Details of individual pockets, e.g. shape or roller retaining means
    • F16C33/4676Details of individual pockets, e.g. shape or roller retaining means of the stays separating adjacent cage pockets, e.g. guide means for the bearing-surface of the rollers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
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    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 削り出し保持器としながら、内爪が精度良く
容易に形成でき、かつ内爪での油膜の削り取りによる潤
滑性の低下が防止できるようにする。 【解決手段】 リング状の削り出しの保持器1と、その
各ポケット3内に収容されたころ3とからなる。各ポケ
ット3の内側面における内径部に、ころ止め用のしごき
加工による内爪6を設ける。このしごき加工により、内
爪6の両側に隣接して一対の溝7,7を設け、溝間部分
8を他の部分よりも凹ませる。この溝間部分8を除く保
持器内側面をころ案内面3aとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンのコン
ロッド大端部に用いられる保持器付き針状ころ等の軸受
に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのコンロッド大端部では、コン
ロッドの内径面およびクランク軸の外径面に直接にころ
が転接する保持器付き針状ころ等が用いられる。この種
の軸受として、鋼板のプレス成形品からなる保持器を用
いたものと、鋼材の削り出し保持器を用いたものとがあ
る。削り出し保持器は、プレス成形保持器に比べて加工
に手間がかかり、高価となるが、剛性が強く、負荷容量
が大きく、高速性が良いなどの利点がある。一方、コン
ロッド大端部は、高速回転であると共に、瞬間的に非常
に大きな荷重を受ける場所でもある。このため、近年の
エンジン性能の向上および小型化に伴う軸受負荷容量の
増大に従い、削り出し保持器の使用が増えている。削り
出し保持器として、従来、図5に示す門形のものが使用
されている。この保持器51は、両側のリング部53に
対して、柱部54の中間部が薄く形成されたものであ
り、ころ52の落ち止めを行う爪は、切削加工の難しさ
から、柱部54の中央の外爪55だけとされている。あ
るいは外爪55も省いた形式のものとされる
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、ころ止め
爪として外爪55を設けただけであると、軸受のクラン
ク軸への組み込みが行われるまでは、ころ52は保持器
51の内径側へ自由に脱落する。そのため、軸受の保
管、運搬や、クランク軸への組み込み性など、取扱性が
悪い。外爪55を省いたものでは、一層、取扱性が悪く
なる。このため、従来、門形の削り出し保持器51にお
いて、内爪(図示せず)をローリング加締等で形成した
ものも提案されている。しかし、内爪を設けた場合、こ
ろ52の表面の油膜が内爪で削り取られ、潤滑性を低下
させる恐れがある。特に、ローリング加締で形成した内
爪は、整った滑らかな形状に形成することが難しいた
め、油膜の削り取りによる潤滑性低下が生じ易い。ま
た、この種の削り出し保持器は、一般に柱部54の側面
がころ52の案内面となるため、円滑な案内が行われる
ように、柱部54の側面をブローチ加工している。しか
し、このブローチ加工の工程が必要なことから、加工の
工数が増え、加工コストが増大する。
【0004】この発明の目的は、削り出し保持器としな
がら、内爪が精度良く容易に形成できて、ころの内径側
への脱落が防止でき、また内爪での油膜の削り取りによ
る潤滑性の低下が防止できるエンジンのコンロッド大端
部用軸受を提供することである。この発明の他の目的
は、機械加工を施すことなく、円滑なころ案内面が得ら
れるようにすることである。この発明のさらに他の目的
は、ころ止め用の外爪が簡単に精度良く得られるエンジ
ンのコンロッド大端部用軸受を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のエンジンのコ
ンロッド大端部用軸受は、リング状の削り出しの保持器
と、この保持器の円周方向複数箇所に設けられた各ポケ
ット内に収容された複数のころとを備え、前記各ポケッ
トの円周方向の両側の内側面における内径部に、しごき
加工によるころ止め用の内爪を設けたものである。この
ように、ポケット内側面における内径部に内爪を設けた
ため、軸受を単独状態で取り扱うときに、ころが保持器
の内径側へ脱落することが防止され、取扱性が良い。内
爪はしごき加工で得たものであるため、容易に精度良く
形成でき、内爪でころ表面の油膜が内爪で削り取られる
ことが緩和される。また、内爪をしごき加工で形成する
場合、その加工に伴って内爪の近傍に溝や凹部が形成さ
れるため、その溝や凹部が油の通路となり、内爪と対応
するころ表面に潤滑油が供給され易くなる。これによっ
ても、ころ表面の油膜が内爪で削り取られることによる
潤滑性の低下が緩和される。
【0006】この発明において、保持器の前記ポケット
内側面に、前記内爪の両側に隣接して内径面と外径面間
に通じる一対の溝を設け、前記ポケット内側面における
内爪両側の溝の間部分は、他の部分よりも凹ませ、この
溝間部分を除く保持器側面をころの案内面としても良
い。このように、内爪の両側に溝を形成し、かつその溝
間部分をころ案内面よりも凹ませることにより、この溝
間部分および溝部分は、運転中にころと接触しない。こ
のため、エンジンの回転に伴って軸受設置部に降り注が
れる潤滑油が、内爪と対応するころ表面に行き渡り易く
なる。このため、内爪でころ表面の油膜が削り取られて
も、直ぐに再度油膜が形成され、潤滑性の低下が防止さ
れる。また、内爪の両側に溝を設け、その溝間部分をこ
ろ案内面よりも凹ませた形状とすることにより、内爪の
しごき加工による爪出しに際して、平坦なポケット内側
面から内爪を突出させることができる。すなわち、溝や
溝間部分の凹み分の材料が内爪として突出することにな
る。このため、しごき加工の前に、内爪の成形用部分と
して突部等を設ける必要がなく、内爪の形成が容易に行
える。
【0007】この発明において、前記のようにポケット
内側面における溝間部分を凹ませる代わりに、溝間部分
を他の側面部分よりも突出したしごき加工面とし、この
溝間部分をころの案内面としてもよい。しごき加工面は
平滑度の高い面となるため、このように溝間部分をしご
き加工面とすることにより、ころの案内を円滑に行え
る。また、溝間部分は、内爪のしごき加工による爪出し
に伴って、しごき加工面とされ、工程を追加することな
くしごき加工面とできる。さらに、溝間部分がころ案内
面とされるため、ポケット内側面における他の側面部分
は、特に平滑面とする必要がなく、従来必要とされたブ
ローチ加工等の機械加工が省ける。このため生産性が向
上する。
【0008】また、この発明の前記各構成のものにおい
て、前記内爪に代えて、各ポケットの円周方向の両側の
側面における内径部に、しごき加工によるころ止め用の
外爪を設けても良い。このように外爪を設けた場合も、
内爪をしごき加工で設けた場合と同様な各効果が得られ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1およ
び図2と共に説明する。このエンジンのコンロッド大端
部用軸受は、リング状の削り出しの保持器1と、この保
持器1の円周方向複数箇所に設けられた各ポケット3内
に収容された複数の針状のころ2とでなる。保持器1
は、軸受鋼等の鋼材からなり、軸方向の中間部分の内径
部が両端部分よりも凹む門形の断面形状とされている。
詳しくは、保持器1の各ポケット3,3間に形成される
柱部4の両端部4bが両側のリング部1a,1aと同じ
厚さとされ、柱部4の中間部4aが、両端部4bよりも
保持器内径側が凹むように薄く形成されている。中間部
4aの保持器内径側の面は、ころ配列のピッチ円PCD
よりも外径側に位置している。
【0010】各ポケット3の円周方向両側の内側面、つ
まり柱部4の側面には、ころ2の保持器外径側および内
径側への抜け止め用の爪として、柱部4の中間部4aの
複数箇所(この例では2か所)に外爪5が形成され、両
端部に内爪6が形成されている。外爪5は、柱部4の中
間部の板厚の全体にわたる厚さのものであり、ポケット
3をくり抜く機械加工時などに、機械加工によって形成
される。
【0011】内爪6は、しごき加工爪であり、保持器内
側面における内径縁に設けられる。内爪6の断面形状
は、保持器外径側の面がテーパ面となる先細り形状とさ
れている。ポケット内側面には、内爪6の形成に伴い、
内爪6の両側に隣接して保持器内径面と外径面間に通じ
る一対の径方向の溝7が設けられている。また、ポケッ
ト内側面における内爪6の両側の溝7,7間の部分8
は、他のポケット内側面部分よりも凹ませてある。この
溝間部分8を除く保持器内側面部分がころ2の案内面3
aとされる。ころ案内面3aは、ブローチ加工等の機械
加工により、平滑面に仕上げられる。
【0012】図2は、内爪6をしごき加工で形成する爪
出し工程を示す斜視図である。保持器1の中間加工品と
して、ポケット3が形成され、ポケット内側面における
外爪5を除く部分の全体が平坦な面とされたものを準備
する。この保持器1の中間加工品の柱部4に対して、外
径側から爪出し治具14を押し込み、保持器内側面の内
爪形成部のしごき加工を行う。爪出し治具14は、一対
の平行な加締め腕15,15の対向面にしごき溝16を
設けたものである。しごき溝16は、一端が加締め腕1
5の先端面に開口し、他端が傾斜面状の成形面16aと
されている。しごき溝16の幅寸法は、形成しようとす
る内爪6の幅寸法と同じとされる。加締め腕15におけ
るしごき溝16の両側の部分15a,15aは、保持器
1の溝7の成形型となる部分であり、溝7と同じ幅寸法
に形成されている。このような爪出し治具14を用いて
しごき加工することにより、図2の保持器中間加工品の
ポケット内側面に、図1のように一対の溝7,7が形成
され、かつ溝間部分8がポケット内側面よりも凹めら
れ、その凹み分および溝7の材料が押し出されて内爪6
となる。溝間部分8の表面は、しごき加工に伴って平滑
面となる。
【0013】この構成の保持器1を用いた軸受による
と、クランク軸への取付前の単独状態においても、ころ
2は、内爪6および外爪5により保持器1の内径側およ
び外径側の両方に対して落ち止めされ、ころ落ちの生じ
ない一体品として取り扱うことができる。また、保持器
1に内爪6が形成されていても、内爪6の両側の溝7お
よび溝間部分8は、ころ案内面3aよりも凹んでいて、
運転中にころ2と接触しない。このため、エンジンの回
転に伴って軸受設置部に降り注がれる潤滑油が、内爪6
と対応するころ2の表面に行き渡り易くなる。このた
め、内爪6でころ表面の油膜が削り取られても、直ぐに
油膜が再度形成され、潤滑性の低下が防止される。ま
た、内爪6は、しごき加工で形成されるため、容易に精
度良く形成でき、内爪6によるころ表面の油膜の削り取
りをできるだけ少なくすることができ、これによっても
潤滑性の低下が防止される。しかも、内爪6の形成と、
その両側の溝7および溝間部分8を凹ませる加工とは、
しごき加工で同時に行えるため、工数も少なく、簡単に
加工できる。
【0014】図3はこの発明の他の実施形態における保
持器を示す。この実施形態は、図1の実施形態におい
て、保持器1のポケット内側面に形成される溝間部分8
を、ポケット内側面の他の部分よりも突出させ、この溝
間部分8の表面であるしごき加工面を、ころ2に接する
ころ案内面としたものである。溝間部分8は、ころ2の
案内が円滑に行えるように、図1の例よりも幅広とする
ことが好ましい。また、ポケット内側面のブローチ加工
による平滑化の仕上げ加工は施さない。その他の構成は
図1の実施形態と同じである。この構成の場合、溝間部
分8の表面がころ案内面となり、ころ2の案内が行われ
るが、この溝間部分8の表面はしごき加工面であるた
め、平滑度が高く、ころ2の案内を円滑に行える。しか
も、溝間部分8は、内爪6のしごき加工による爪出しに
伴って、しごき加工面とされ、また従来必要とされたポ
ケット内側面のブローチ加工等による平滑化の加工が不
要となるため、保持器1の加工の工程数が少なくて済
み、生産性が向上する。なお、これら図1の実施形態お
よび図3の実施形態において、保持器1に設ける外爪5
は、必ずしも設けなくても良い。
【0015】図4はさらに他の実施形態を示す。この例
は、保持器1を、外径面の軸方向の中間部が凹む逆門形
の断面形状としたものである。この場合、柱部1の中間
部に内爪5Aが形成され、両端部における外径縁に外爪
6Aが形成される。内爪5Aは、図1の実施形態におけ
る外爪5と同様に、ポケット3の形成時に機械加工によ
り形成されたものであり、柱部1の中間部の板厚全体に
わたる厚さとされる。また、外爪6Aは、図1の実施形
態における内爪6と同様にしごき加工で形成されたもの
であり、その両側に溝7Aが形成され、これらの溝7A
間の溝間部分8Aは、ポケット内側面の他の部分よりも
凹んだしごき加工面とされている。ころ案内面は、ポケ
ット内側面における溝間部分8Aを除く部分で形成さ
れ、ブローチ加工等で平滑化されている。この構成の場
合も、内外に爪5A,6Aを設けながら、簡単な加工で
済み、またこれらの爪5A,6Aでころ表面の油膜が削
られて潤滑性が低下することが防止される。なお、図4
に示す軸受において、溝間部分8Aをポケット内側面に
おける他の部分よりも突出させ、このしごき加工面から
なる溝間部分8Aをころ案内面としても良い。
【0016】
【発明の効果】この発明のエンジンのコンロッド大端部
用軸受は、各ポケットの円周方向の両側の側面における
内径部に、ころ止め用のしごき加工による内爪を設けた
ため、削り出し保持器としながら、内爪が精度良く容易
に形成できて、ころの内径側への脱落が防止でき、また
内爪での油膜の削り取りによる潤滑性の低下が緩和でき
る。特に、保持器のポケット内側面に、内爪の両側に隣
接して内径面と外径面間に通じる一対の溝を設け、ポケ
ット内側面における内爪両側の溝間の部分を、他の部分
よりも凹ませ、この溝間部分を除く保持器側面をころの
案内面とした場合は、溝間部分および溝部分が運転中に
ころに接触せず、内爪での油膜の削り取りによる潤滑性
の低下がより一層良好に防止できる。また、保持器のポ
ケット内側面に、内爪の両側に隣接して内径面と外径面
間に通じる一対の溝を設け、前記保持器側面における内
爪両側の溝間の部分を、他の部分よりも突出したしごき
加工面とし、この溝間部分をころの案内面とした場合
は、機械加工を施すことなく、円滑なころ案内面が得ら
れ、生産性が向上する。また、前記内爪に代えて、各ポ
ケットの円周方向の両側の側面における内径部に、ころ
止め用のしごき加工による外爪を設けた場合も、内爪を
しごき加工で形成した場合と同様な前記の各効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかるコンロ
ッド大端部用軸受の一部省略断面図、(B)はその保持
器の部分拡大斜視図である。
【図2】同保持器の内爪のしごき加工を示す加工方法の
説明図である。
【図3】この発明の他の実施形態にかかる軸受の保持器
を示す部分斜視図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態にかかる軸受を
示す部分断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…保持器 2…ころ 3…ポケット 3a…ころ案内面 4…柱部 5…外爪 6…内爪 7…溝 8…溝間部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向複数箇所にポケットを有するリ
    ング状の削り出しの保持器と、前記各ポケット内に収容
    された複数のころとを備え、前記各ポケットの円周方向
    両側の内側面における内径部に、しごき加工によるころ
    止め用の内爪を設けたエンジンのコンロッド大端部用軸
    受。
  2. 【請求項2】 前記保持器のポケットの内側面に、前記
    内爪の両側に隣接して内径面と外径面間に通じる一対の
    溝を設け、前記ポケット内側面における内爪両側の溝の
    間部分は、他の部分よりも凹ませ、この溝間部分を除く
    保持器側面をころの案内面とした請求項1記載のエンジ
    ンのコンロッド大端部用軸受。
  3. 【請求項3】 保持器の前記内側面に、前記内爪の両側
    に隣接して内径面と外径面間に通じる一対の溝を設け、
    前記保持器側面における内爪両側の溝間の部分は、他の
    部分よりも突出したしごき加工面とし、この溝間部分を
    ころの案内面とした請求項1記載のエンジンのコンロッ
    ド大端部用軸受。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載のエンジン
    のコンロッド大端部用軸受において、前記内爪に代え
    て、各ポケットの円周方向の両側の側面における内径部
    に、しごき加工によるころ止め用の外爪を設けたエンジ
    ンのコンロッド大端部用軸受。
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