JP2000018170A - 流体機械設備 - Google Patents

流体機械設備

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JP2000018170A
JP2000018170A JP10204303A JP20430398A JP2000018170A JP 2000018170 A JP2000018170 A JP 2000018170A JP 10204303 A JP10204303 A JP 10204303A JP 20430398 A JP20430398 A JP 20430398A JP 2000018170 A JP2000018170 A JP 2000018170A
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fluid machine
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motor
inverter
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JP10204303A
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English (en)
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Masakazu Yamamoto
雅和 山本
Yoshio Miyake
良男 三宅
Junya Kawabata
潤也 川畑
Keita Uei
圭太 上井
Yoshiaki Miyazaki
義晶 宮崎
Katsuji Iijima
克自 飯島
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄を無くして比較的安価な周波収容変換器
で省エネルギーを図ることができ、しかもモータを過電
流や過熱から保護することができるようにした流体機械
設備を提供する。 【解決手段】 モータ104によって駆動される流体機
械103に周波数変換器を接続した流体機械設備におい
て、流体機械103を定格周波数よりも低い周波数で減
速運転することを前提とし、減速運転時に実際に必要な
電気的容量に基づいて容量を選定した周波数変換器を用
いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体機械設備に係
り、特に冷温水の循環などに使用される循環用ポンプに
周波数変換器を接続して、省エネルギーを図るようにし
た流体機械設備に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ(周波数変換器)を使用し
て、モータポンプの回転数を制御する技術が知られてい
る。そして、この手法は、給水装置のような激しい負荷
変動を伴う用途のみではなく、循環用ポンプなどでも、
極めて有効な省エネルギー手段となる。
【0003】汎用ポンプは要項基準ではない。即ち、要
項(流量・揚程)に合わせてポンプを製作するのではな
く、在庫品の中から要項を上まわるポンプを選定して使
用する。加えて、一般に計画要項は流量に余裕を見て最
大流量にて算出され、かつ、配管損失にも余裕と経年変
化が見込まれる。したがって、実際の運転は過大流量を
抑えるためのバルブ調整を伴い、無駄の多いものとな
る。つまり、計算式通りにポンプを選定しても、大なり
小なり無駄が生じることになる。しかも、この無駄が意
外に大きく、循環用ポンプでは50%に達する事例も報
告されている。
【0004】省エネルギーの決め手は、「真」の要項
(現地で運転してみることで初めてわかる必要最小限の
流量・揚程)にポンプの運転点を一致させ、無駄のない
「効率的運転」を行うことである。このような観点か
ら、既設の流体機械設備に周波数変換器(インバータ)
を接続する場合には、従来は流体機械を駆動するモータ
の定格容量を基準にインバータを選定していた。即ち、
モータの出力定格が22kwであれば、インバータも2
2kw用のものを選定していた。また、この時に選定さ
れる周波数変換器は、その最高出力周波数がモータの電
源周波数と同一か或いはこれよりも高い値に設定できる
ようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術のように、モータの定格容量を基準に、これと
同一の容量のインバータを選定すると、少なからず無駄
が生じる。なぜなら、前述したように、インバータを使
用してモータの減速運転することで、例えば、消費電力
が50%削減できるならば、インバータそのものの容量
も小さくて良いはずである。インバータの活用による省
エネルギーが普及しない理由の1つは、インバータの価
格が高いことにある。つまり、省エネルギ−の結果、削
減できる電力料金よりもインバータの価格が割高となっ
てしまう。
【0006】また、周波数変換器の出力周波数がモータ
の電源周波数よりも高いと、一般の流体機械において
は、モータが過負荷となる。また、電源周波数と同一の
周波数であっても、インバータでモータを駆動すると、
その電圧降下や高調波成分(歪電流)の影響で、運転電
流値が上昇してモータの巻線温度上昇値が規定値を超え
る場合がある。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、無駄を無くし
て比較的安価な周波数変換器で省エネルギーを図ること
を第1の課題とし、モータを過負荷や過熱から保護する
ことを第2の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、本発明の第1の態様は、モータ駆動の流体機械
に周波数変換器を接続した流体機械設備において、前記
流体機械を定格周波数よりも低い周波数で減速運転する
ことを前提とし、減速運転時に実際に必要な電気的容量
(消費電力や電流値が目安となる)に基づいて容量を選
定した周波数変換器を用いたことを特徴とする。本発明
によれば、周波数変換器の容量は必ずしも流体機械の定
格容量と同一でなくとも良くなり、比較的低価格のイン
バータで電力料金を節減できるので、初期の投資を短期
間に回収することが可能となる。
【0009】本件出願人は、先に特願平10−1085
88号において、インバータ(周波数変換器)を活用し
た回転数調節によってもたらされる省エネルギー量を、
流体機械に周波数変換器を接続する前にあらかじめ把握
できる流体機械の診断システムを提案している。流体機
械の診断システムは、診断すべき対象の流体機械の所定
の情報を入力することにより、流量−揚程特性に代表さ
れる流体機械の特性を特定化する第1特定化手段と、診
断すべき対象の流体機械を運転し、運転時の流体機械の
運転圧力(揚程)又は運転流量又は消費電力又は運転電
流値の測定結果を入力することにより、前記特定化され
た流体機械の特性と測定された流体機械の運転圧力又は
運転流量との関連性によって流体機械の運転流量又は運
転圧力を特定化する第2特定化手段と、診断すべき流体
機械の回転数を変化させた場合の運転流量又は運転圧力
又は消費電力の変化を演算させ、演算結果を表示させる
処理手段とからなる。このようなシステムを使用する
と、減速運転時の消費電力や電流値を試算することが容
易となるため、必要最小限の容量の周波数変換器(イン
バータ)を選定し易くなる。
【0010】また上記第2の課題を解決するため、本発
明の第2の態様は、モータ駆動の流体機械に周波数変換
器を接続した流体機械設備において、最高出力周波数が
流体機械の定格周波数よりも小さい周波数変換器を用い
たことを特徴とする。本発明によれば、商用電源にてモ
ータの負荷容量ぎりぎりの負荷の大きな運転点で使用さ
れていた流体機械に周波数変換器を接続しても、モータ
の電流値は定格の値以下となる。
【0011】この場合、周波数変換器を接続した状態
で、商用電源と同じ周波数で流体機械を駆動することは
できないが、減速運転によって省エネルギーを図ること
が目的であるため、実質的に支障はない。なお、商用電
源と同じ周波数で運転したい場合には、周波数変換器を
取り外し、モータと電源を直接接続すればよい。この場
合、別の方法としては周波数変換器に商用電源を直接モ
ータに供給するためのバックアップ回路を設けておくこ
ともできる。
【0012】また、本発明は、最高出力周波数が56H
zおよび47.5Hzの周波数変換器の他に略40Hz
の周波数変換器を用意することを提案する。この結果、
60Hz地区のユーザには56Hzまたは47.5Hz
の周波数変換器を供給することで、より省エネルギーを
図り易くなる。つまり、流体機械に対して1クラス容量
の小さな周波数変換器を使用できる場合が増え、省エネ
ルギーのための初期コストを相対的に低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。先ず、図1に示すような
既存の流体機械設備に周波数変換器を接続する場合を説
明する。図1において、符号101はポンプユニットで
あり、ポンプユニット101は共通ベース102上にポ
ンプ103とモータ104とを設けた構成からなる。吸
込配管105から導かれた流体は吸込側仕切弁106及
び短管107を通過し、ポンプ吸込口103aからポン
プ103内に吸い込まれ昇圧された後、ポンプ吐出口1
03bから吐き出される。吐き出された流体は更に逆止
弁108、吐出側仕切弁109を通過し、吐出配管11
0へ導かれる。前記モータ104には、制御盤113か
ら電力が供給される。
【0014】図1に示す流体機械設備(ポンプ設備)に
おいて、ポンプの回転数を低減した場合の消費電力など
の変化を、例えば図2に示す器材を使用して、実際にイ
ンバータを接続する前に把握する。この器材には、パー
ソナルコンピュータPCと、所定のプログラムを記録し
た記録媒体としてのフロッピディスク(FD)又はCD
−ROMと、出力装置の一部を構成するプリンタPR
と、流体機械の吸込側に取り付けられる連成計CPG、吐
出側に取り付けられる圧力計PG、および流体機械を駆
動するモータの消費電力を測定するパワーメータPW
含まれている。
【0015】図2に示す器材を使用し、図1に示すポン
プ103の吸込側に連成計CPGを、吐出側に圧力計PG
を、モータ104にパワーメータPWをそれぞれ取付
け、これらの測定値をフロッピディスク(FD)又はC
D−ROMを装着したパーソナルコンピュータPCに入
力して、図3に示す省エネルギー試算データを得る。次
に、この試算データを得る方法を説明する。
【0016】先ず、流体機械の所定の情報、例えば、 ・ポンプの口径 ・モータの定格出力(又はポンプの公称出力) ・モータの極数 ・モータの運転周波数 ・ポンプの羽根車段数 をポンプ銘板の値などを参照してパーソナルコンピュー
タPCに入力し、これによって、ポンプの流量−揚程特
性及び流量−消費電力特性を特定化する。この特定化
は、例えばフロッピディスク(FD)やCD−ROMに
格納されたデータから近いものを選択することにより行
う。そして、この特定化されたポンプ特性を、実際の運
転点における流体機械の消費電力を入力することで精度
補正する。
【0017】一方、運転時のポンプ103の吸込側の連
成計CPGと吐出側の圧力計PGの測定値から運転圧力を
算出して、前記特定化されたポンプ特性とこの算出され
た運転圧力から実際の運転点を特定化する。そして、前
記特定化されたポンプ特性と実際の運転点を基に、設備
側(配管側)の抵抗曲線を算出する。
【0018】即ち、図4において、 H1−H0=K11 2 ∴K1=(H1−H0)/ Q1 2 (H1は全揚程、H0は実
揚程、Q1は流量) となり、Q1,H1,H0が特定できればK1は求められ
る。従って、任意の流量Qにおける設備側(配管側)の
抵抗Fは、F=H0+K12=H0+(H1−H0)(Q/
12 となる。なお、実揚程の把握が困難な場合は、
図5に示すように、仮の実揚程として3種類(モデル
1,2,3)程度の数字を入力しておくことも可能であ
る。
【0019】図3において、曲線α8は前述のようにし
て特定化したポンプの流量−揚程特性である。曲線α8
上には、図示しない複数の点が存在する。そして、その
点の座標は、流量と揚程によって(q1,h1),
(q2,h2)……のように定義される。そこで、これら
の点に対してある回転数比を設定する。今、回転数比を
0.95とした場合、q1はq1×0.95に移動し、h
1はh1×0.952に移動する。即ち、(0.95q1
0.9521),(0.95q2,0.9522)……
なる点が生まれ、これらの点をつないだ曲線がα7とな
る。以下、同様にしてα6〜α1の曲線を作図する。
【0020】曲線βは、前述の方法によって算出した設
備側(配管側)の抵抗曲線である。で示す点は、実際
の運転点であり、〜の点は、回転数を変化させた場
合の計算上の運転点である。
【0021】曲線γ8は、前述のようにして特定化した
ポンプの流量−消費電力特性である。曲線γ8上には、
図示しない複数の点が存在する。そして、その点の座標
は、流量と消費電力によって(q1,w1),(q2
2)……のように定義される。そこで、これらの点に
対して前述の通りある回転数比を設定する。回転数比を
0.95とした場合、q1はq1×0.95に移動し、w
1はw1×0.953に移動する。これは、回転数を変化
させても、ポンプ効率及びモータ効率が変化しないこと
を前提とした場合である。また、インバータなどを使用
する場合の周波数変換ロスも考慮していない。これらを
あらかじめ考慮して、より精度高く、消費電力を算出す
ることも可能である。
【0022】上述したようにして、(0.95q1
0.9531),(0.95q2,0.9532)……
なる点が生まれ、これらをつないだ曲線がγ7となる。
以下、同様にしてγ6〜γ1の曲線を作図する。曲線γ8
〜γ1上には、〜の運転点に対応する消費電力を点
で示してある。
【0023】さて、図3において、斜線部で記した点を
設備の設計点とする。即ち、3500l/minの流量
が必要な場合に、実揚程を含めた配管抵抗が38.5m
となるであろうという計算上の点である。これに対し
て、の点が実際の運転点である。この設計点と実際の
運転点の「ずれ」は、前述の理由(従来の技術の項参
照)によって生まれる。この例では、設計点流量に対し
て、実際には40%も過大な流量で運転されていること
になる。
【0024】そこで、このようにして把握した無駄を省
くため、図1に示す流体機械設備に図6に示すように周
波数変換器(インバータ)を備えた性能調節装置を接続
してモータの回転数を制御する。即ち、内部に周波数変
換器を収容した性能調整装置111を、例えば熱伝導性
の良好なアルミ合金からなる放熱手段112を介在させ
つつ短管107に取り付ける。そして、制御盤113か
ら供給される電力は性能調節装置111の入力手段であ
る入力側ケーブル114から該装置111内に収容され
た周波数変換器に導かれて周波数が変換され、この周波
数が変換された電力は性能調節装置111の出力手段で
ある出力側ケーブル115からモータ104へと供給さ
れるようにする。
【0025】ここで、性能調整装置111における周波
数変換には損失熱が伴うが、この例では、上記損失熱が
放熱手段112及び短管107を介してポンプ取扱流体
に放熱され、これにより、一般に汎用インバータに用い
られる空冷ファンなどは不要となる。
【0026】図7は、前記性能調節装置111の詳細を
示す図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は側面
図である。性能調節装置111は、周波数変換器を収容
するベース46とカバー47からなるケースを備えてい
る。このベース46とカバー47は、熱伝導性の良好な
アルミ合金からなり、両者の間にシール部材を介在させ
つつボルト等の締結具で固定されて、外気との気密を保
っている。そして、前記ベース46と放熱手段112と
はボルト55で締結され、放熱手段112は短管107
にUボルト120で固定されている。更に、入力側ケー
ブル114及び出力側ケーブル115は、例えば水中モ
ータポンプで使用される水中ケーブルと同様な方法で性
能調節装置111と外気との気密を確保している。
【0027】これにより、ケース内は外気と遮断されて
内部結露が防止され、この内部に収納された周波数変換
器がポンプ周辺の湿気や野外における雨の影響を受ける
ことがない。また、前記カバー47に固定されたネジ止
め式キャップ124内には、例えばロータリー式の段階
式スイッチから構成され、出力周波数を5%刻みで8段
階に切替えできる調節ツマミ124が設けられている。
【0028】前記周波数変換器(インバータ)として
は、前記モータ104が60Hz用の場合には、その最
高出力周波数の設定値が56Hzまたは47.5Hzの
ものが、前記モータ104が50Hz用の場合には、そ
の最高出力周波数の設定値が47.5Hzまたは40H
zのものがそれぞれ使用される。60Hz用の流体機械
をインバータを使用して60Hzで運転すると、インバ
ータの電圧降下や高調波成分(歪電流)の影響で、運転
電流値が上昇してモータの巻線温度上昇が規定値を超え
る場合があり、50Hz用の流体機械をインバータを使
用して50Hzで運転した場合も同様であるが、このよ
うに、60Hz用の流体機械に使用する周波数変換器の
最高出力周波数(上限周波数)を56Hzとし、また5
0Hz用の流体機械に使用する周波数変換器の上限周波
数を47.5Hzとすることでこの問題を解決すること
ができる。
【0029】ここに、60Hz用の流体機械に最高出力
周波数の設定値が56Hzの周波数変換器(インバー
タ)を取り付けた場合と、最高出力周波数の設定値が4
7.5Hzの周波数変換器を取り付けた場合の、モータ
に流れる各周波数・電圧ごとの運転電流値を試算した結
果を下記の表1に示す。
【表1】 この表1において、(A)は最高出力周波数が56Hz
の周波数変換器を取り付けた場合であり、(B−1)
は、最高出力周波数が47.5Hzの周波数変換器を取
り付けた場合である。
【0030】また、50Hz用の流体機械に最高出力周
波数の設定値が47.5Hzの周波数変換器(インバー
タ)を取り付けた場合と、最高出力周波数の設定値が4
0Hzの周波数変換器を取り付けた場合の、モータに流
れる各周波数・電圧ごとの運転電流値を試算した結果を
下記の表2に示す。
【表2】 この表2において、(B−2)は最高出力周波数が4
7.5Hzの周波数変換器を取り付けた場合であり、
(C)は、最高出力周波数が40Hzの周波数変換器を
取り付けた場合である。
【0031】なお、前記表1及び表2の試算は下記の条
件で行った。 表1において、例えば、60Hz,200V,22
kwの流体機械の運転電流値(モータ銘盤値)を仮に8
2Aとしている。 インバータのV/Fパターンは、V/F2 一定とし
た。即ち、周波数の2乗で電圧を低下させている。 モータの効率・力率は一定とした。 流体機械の軸動力は、回転数(周波数)の3乗に比
例するものとした。 したがって、流体機械の運転電流値は、インバータ
の周波数の1乗に比例する。 但し、インバータの電圧降下などを考慮して、60
Hzに対して約95%周波数となる56Hzにおいて、
商用電源の60Hzと同じ運転電流値(82A)になる
と仮定した。
【0032】ここに、前記表1の(B−1)と表2の
(B−2)は、最高出力周波数(上限周波数)が47.
5Hzであるが、運転電圧が異なっている。これは、6
0Hz,200Vと、50Hz,200Vのモータ定格
に整合させたためであり、モータが50/60Hzの共
通定格であれば、表1の(B−1)を表2の(B−2)
に一本化することも可能となる。
【0033】表1および表2から、8番から1番に向か
って調節ツマミを切替えて行くと、運転電流値が徐々に
低下してゆき、この値が小さくなると、1ランク容量の
小さなインバータでも使用可能となることが判る。この
表では、この1ランク容量の小さなインバータでも使用
可能な部分を2重枠で示している。
【0034】例えば、表1の(A)において、60H
z,22kwの流体機械にあっては、運転周波数を45
Hz以下にすれば、運転電流値が66.8A以下とな
り、この値は、60Hz,18.5kwの流体機械の運
転周波数が56Hzの運転電流値70Aに近い値とな
る。つまり、この場合、22kwの流体機械であって
も、これより1ランク容量の小さな18.5kwの容量
の周波数変換器を用いることができる。
【0035】そこで、このような場合に、流体機械の定
格容量が22kwであっても、この容量に拘わらず、減
速運転時の電流値に基づいて、これより1ランク容量の
小さな18.5kwの容量の周波数変換器を用いる。こ
れにより、周波数変換器の容量は必ずしも流体機械の定
格容量と同一でなくとも良くなり、比較的低価格のイン
バータで電力料金を節減できるので、初期の投資を短期
間に回収することが可能となる。
【0036】前述のように、各表で2重枠で示した運転
電流値は、1ランク容量の小さな周波数変換器でも運転
可能な値であり、表1にあっては、(A)に示す上限周
波数が56Hzの周波数変換器の他に(B−1)に示す
上限周波数47.5Hzの周波数変換器を別途用意して
おけば、この2重枠の領域が増える。表2にあっても同
様に、(B−2)に示す上限周波数が47.5Hzの周
波数変換器の他に(C)に示す上限周波数40Hzの周
波数変換器を別途用意しておけば、この2重枠の領域が
増える。
【0037】そこで、前述のようにして、極低速での運
転が省エネルギー化を図る観点から最適であるとわかっ
た場合には、表1及び表2に2重枠で示す領域におい
て、1ランク容量の小さな周波数変換器を使用するので
あり、この結果、省エネルギー(電力節減)のために使
用するインバータを最小コストで購入でき、初期の投資
を回収し易くなる。
【0038】図8は、最高出力周波数の異なる複数の周
波数変換器からなる周波数変換器群を示すもので、この
例では、各容量(1.5kw,2.2kw,3.7k
w,5.5kw)毎に、最高出力周波数(上限周波数)
が56Hz,47.5Hz及び40Hzの3種類の合計
12個の周波数変換器を用意した例を示している。
【0039】ここに、一般の汎用インバータは、上限周
波数を容易に変更できるようになっているが、この場
合、設定ミスにより、モータ及びインバータの定格電流
値を超えるような運転(過大周波数)になり易い。しか
し、前記周波数変換器群を構成する各周波数変換器は、
このような不都合がないように、あらかじめ上限周波数
を設定し、ユーザが容易に変更(設定ミス)できないよ
うに配慮している。但し、1クラス下の容量の周波数変
換器を使用した場合、モータは支障がなくとも周波数変
換器が過電流となる場合があるため、周波数変換器に
は、この過電流保護機能が備えられている。
【0040】前記3種類の周波数は、その比が一定、即
ち、56/47.5≒1.18及び47.5/40≒
1.18となっている。そのため、60Hz用流体機械
にも50Hz用流体機械にも同様の効果的組み合わせが
可能である。更に、40/1.18≒34Hzの周波数
変換器を用意すると、50Hz用流体機械の省エネルギ
ーに更に有効となる。
【0041】図8に示す斜めの実線は、例えば、60H
zで3.7kwの流体機械を56Hz(〜38Hz)で
運転する場合には、3.7kwの周波数変換器を使用
し、47.5Hz以下で運転する場合には、主に2.2
kwの周波数変換器を使用するような概念を示してい
る。即ち、流体機械を所定の低速で運転する場合に、1
ランク小さな容量の周波数変換器を使用できることを示
している。
【0042】同様に50Hzの流体機械を40Hz以下
で運転する場合にも、1ランク小さな容量の周波数変換
器を使用できる。これらは、50/60Hzの両方の商
用電源(電力)が共存する日本のような国において、特
に有効な品ぞろえである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
省エネルギーのために使用する周波数変換器を比較的低
コストで入手することが可能となり、初期の投資を短期
間に回収することができると共に、モータを過電流・過
熱から守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】周波数変換器を接続する前の既存の流体機械設
備を示す側面図である。
【図2】流体機械設備の診断のために運転現場に持ち込
む器材の一例を示す概略図である。
【図3】流体機械の特性曲線を示す図である。
【図4】流体機械の特性曲線を求める際の説明に付する
図である。
【図5】流体機械の特性曲線を求める際の説明に付する
図である。
【図6】周波数変換器を接続した流体機械設備を示す側
面図である
【図7】図6の周波数変換器を備えた性能調整装置を拡
大して示し、図7(a)は正面図、図7(b)は側面図
である。
【図8】周波数変換器群の概要図である。
【符号の説明】
46 ベース 47 カバー 101 ポンプユニット 103 ポンプ 104 モータ 111 性能調整装置 114 入力側ケーブル 115 出力側ケーブル 124 ネジ止め式キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川畑 潤也 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 上井 圭太 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 宮崎 義晶 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 飯島 克自 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 3H045 AA06 AA09 AA12 AA23 BA32 BA42 BA43 DA07 EA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ駆動の流体機械に周波数変換器を
    接続した流体機械設備において、 前記流体機械を定格周波数よりも低い周波数で減速運転
    することを前提とし、減速運転時に実際に必要な電気的
    容量に基づいて容量を選定した周波数変換器を用いたこ
    とを特徴とする流体機械設備。
  2. 【請求項2】 モータ駆動の流体機械に周波数変換器を
    接続した流体機械設備において、 最高出力周波数が流体機械の定格周波数よりも小さい周
    波数変換器を用いたことを特徴とする流体機械設備。
  3. 【請求項3】 前記周波数変換器の最高出力周波数の設
    定値を、50Hz用流体機械の場合には略47.5Hz
    とし、60Hz用流体機械の場合には略56Hzとした
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の流体機械設
    備。
  4. 【請求項4】 前記周波数変換器の最高出力周波数の設
    定値を略40Hzとしたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の流体機械設備。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    流体機械設備に使用するために、あらかじめ用意した最
    高出力周波数の異なる複数の周波数変換器からなる周波
    数変換器群。
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