JP2000017614A - 吊構造物のケーブル連結方法 - Google Patents

吊構造物のケーブル連結方法

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JP2000017614A
JP2000017614A JP10184264A JP18426498A JP2000017614A JP 2000017614 A JP2000017614 A JP 2000017614A JP 10184264 A JP10184264 A JP 10184264A JP 18426498 A JP18426498 A JP 18426498A JP 2000017614 A JP2000017614 A JP 2000017614A
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fitting
cable
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insertion hole
fastener
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English (en)
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Toshio Haraguchi
俊男 原口
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Shinko Wire Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な部材を使用して設備コストの低減、工
期の短縮を図るとともに、基台側への主ケーブルの緊張
・固定を容易にかつ確実に行わせることが可能なケーブ
ル連結方法の提供。 【解決手段】 桁4等の被吊支持物を支持するためのケ
ーブル3をその端部に取り付けられたアンカー部材10
によってケーブル設置ライン上に在るアンカレッジ連結
金具8に連結してなる吊構造物において、緊張装置が取
付けられる受台金具を連結するための受台金具用留め具
挿通孔27を含んで少なくとも2個の留め具挿通孔をア
ンカレッジ連結金具8に長手方向に間隔をおいて穿設
し、アンカレッジ連結金具8と前記受台金具を受台金具
用留め具挿通孔27により連結した後、この受台金具に
前記緊張装置を係止して、ケーブル3を緊張装置により
緊張させた状態でアンカー部材10とアンカレッジ連結
金具8とを該連結金具8における受台金具用留め具挿通
孔27の他の前記留め具挿通孔により連結させてケーブ
ル3の連結が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルを支持用
構造部材として用いてなる吊り橋や吊り屋根の如き吊構
造物において、基台等に設けられるアンカレッジ連結金
具へのケーブルの緊張・固定を容易にかつ確実に行わせ
ることが可能なケーブル連結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】吊構造物の典型的な例である吊り橋が図
3に示される。この吊り橋は周知の如く、橋台1上にそ
れぞれ立設させた一対の主塔2の頂部間に左右一対のケ
ーブル3をそれぞれ亘らせて懸架し、その両端部をアン
カレッジ5で実現される基台にそれぞれ固定して、前記
主塔2の下部間に水平に配設した桁4を左右一対の前記
ケーブル3から吊り下げた吊りケーブル6により吊り支
持してなる構造であり、上部構造物をケーブル3で補強
することにより、多数の橋脚が減少され、しかも、設計
荷重をケーブル3が分担することから、桁4の横断面形
状を小さくできる。このために、集中荷重7をケーブル
3の任意変形によって分散緩和して支持することができ
る特徴を備えている。
【0003】上記のような吊り橋において、高重量物で
ある桁4を支持しているケーブル3はその両端部がアン
カレッジ5にそれぞれ固定されているが、この固定部の
形態は図6に図示するような構造となっているのが一般
的である。図6を参照して、アンカレッジ5にはアンカ
レッジ連結金具8とその両側に位置させた二つの引込み
金具23とを設けていて、それらはアンカレッジ5の金
属コアに固定されてコンクリート層で固め付けられてい
る。一方、ケーブル3の端部には、アンカー部材と、ジ
ャッキ等の引張具22を備える緊張装置とが取付けられ
ている。
【0004】アンカー部材は、ケーブル3の末端部に固
着したアンカー金具9と、このアンカー金具9の先端に
同軸に固着させた左ねじ棒に螺合したターンバックル1
1と、右ねじ身部をターンバックル11に螺合したアイ
バー(eyebar:一端が輪状になった長方形断面の鋼棒)
で実現される連結金具10とにより構成される。一方、
前記緊張装置は、2段形筒状体に形成される2基のジャ
ッキ22と、このジャッキ22を支承するためにアンカ
ー金具9に締め付けて固定させる受け台21と、各ジャ
ッキ22と受け台21に挿通して一端部を前記引込み金
具23に固定させる2本のプルロッド24と、このプル
ロッド24の他端部に設けられたねじ部に螺合して受け
台21とによりジャッキ22を挟み付けるナット25と
により構成される。
【0005】このような構造のものを用いてケーブル3
の端部をアンカレッジ5に固定するには、従来は次のよ
うな方法で行っていた。ケーブル3の端部にはアンカー
部材9、11、10が図示する如く前記記載順序で前以
て取付けられており、このアンカー金具9に受け台21
を締め付けて固定し、次いで、2本のプルロッド24を
受け台21に遊挿通後、引込み金具23に端部をそれぞ
れ固定し、このプルロッド24にジャッキ22を遊嵌挿
した後、プルロッド24にナット25を締め込ませて、
受け台21とでジャッキ22を挟み付ける。その後、両
ジャッキ22を図6中の白抜き矢示線の押出し(持ち上
げ)方向に作動させると、受け台21がケーブル3を引
っ張る方向(図の左向き方向)に移動して、ケーブル3
に緊張力を加えながら先端のアイバー10をアンカレッ
ジ連結金具8に接近させる。ターンバックル11による
寸法調整操作を並行させながらケーブル3に所定の緊張
力が加えられた状態で、アイバー10とアンカレッジ連
結金具8のピン挿通孔が合致したところで、両孔にピン
を挿通することによってケーブル3がアンカレッジ5に
固定される。その後、前記緊張装置を取り外して、固定
作業が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述する従来の方法で
は、ケーブル3のアンカー部材をジャッキ22によりア
ンカレッジ5側に引き込んだ後にアイバー10とアンカ
レッジ連結金具8とをピンで連結するために、ジャッキ
22を支承するための引込み金具23をアンカレッジ連
結金具8とは別にアンカレッジ5に設けることが必要と
なり、そのための部材費用、設置費用及び工期の増加を
齎して設備費を上昇させる経済面でのの不利を免れ得な
かった。
【0007】本発明は、このような問題点の解消を図る
ために成されたものであり、本発明の目的は、簡単な部
材を使用して設備コストの低減、工期の短縮を図るとと
もに、基台等への引込み金具の設置を不要と成して基台
等に対するケーブルの緊張・固定を容易にかつ確実に行
わせることが可能なケーブル連結方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明方法に係る請求項1の発明は、桁4等の被吊
支持物を支持するためのケーブル3をその端部に取り付
けられたアンカー部材によってケーブル設置ライン上に
在るアンカレッジ連結金具8に連結してなる吊構造物に
おいて、緊張装置が取付けられる受台金具を連結するた
めの受台金具用留め具挿通孔27を含んで少なくとも2
個の留め具挿通孔をアンカレッジ連結金具8に長手方向
に間隔をおいて穿設し、アンカレッジ連結金具8と前記
受台金具を受台金具用留め具挿通孔27により連結した
後、この受台金具に前記緊張装置を係止して、ケーブル
3を緊張装置により緊張させた状態で前記アンカー部材
とアンカレッジ連結金具8とを該連結金具8における受
台金具用留め具挿通孔27の他の前記留め具挿通孔によ
り連結させることを特徴とする吊構造物のケーブル連結
方法である。
【0009】また本発明方法に係る請求項2の発明は、
桁4等の被吊支持物を支持するためのケーブル3をその
端部に取り付けられたアイバー10を含むアンカー部材
によって基台5のケーブル設置ライン上に在るアンカレ
ッジ連結金具8に連結してなる吊構造物において、緊張
装置が取付けられる受台金具13を連結するための受台
金具用留め具挿通孔27を前記アンカレッジ連結金具8
に穿設し、2個の留め具挿通孔17,18が長手方向に
間隔をおいて穿設されてなる2枚の金属製厚板により形
成される中継用連結金具12をアンカレッジ連結金具8
に両目板継手状に当て合わせて受台金具用留め具挿通孔
27と一方の留め具挿通孔17とにより連結した後、こ
の連結に用いた留め具14によりアンカレッジ連結金具
8と受台金具13を連結して、この受台金具13に前記
緊張装置を係止し、ケーブル3を緊張装置により緊張さ
せた状態でアイバー10と中継用連結金具12とを他方
の留め具挿通孔18により連結させることを特徴とする
吊構造物のケーブル連結方法である。
【0010】また本発明方法に係る請求項3の発明は、
桁4等の被吊支持物を支持するためのケーブル3をその
端部に取り付けられたアイバー10を含むアンカー部材
によって基台5のケーブル設置ライン上に在るアンカレ
ッジ連結金具8に連結してなる吊構造物において、緊張
装置が取付けられる受台金具13とフォーク金具29と
をそれぞれ連結するための2個の留め具挿通孔27,2
8をアンカレッジ連結金具8に受台金具用留め具挿通孔
27が基台5寄り側となるように間隔をおいて穿設し、
アンカレッジ連結金具8と受台金具13を一方の受台金
具用留め具挿通孔27によりピン連結した後、この受台
金具13に前記緊張装置を係止して、ケーブル3を緊張
装置により緊張させた状態でフォーク金具29とアンカ
レッジ連結金具8とを他方のフォーク金具用の留め具挿
通孔28により連結させることを特徴とする吊構造物の
ケーブル連結方法である。
【0011】また本発明方法に係る請求項4の発明は、
請求項2又は請求項3の発明において、受台金具13
が、略矩形の等形状を成す2枚の金属製厚板により形成
され、それら厚板にはアンカレッジ連結金具8に連結さ
せるための留め具挿通孔19が長手方向の中央部に、こ
の留め具挿通孔19を挟んで長手方向の両側に適宜の間
隔をおいてボルト挿通孔20がそれぞれ穿設されてな
り、アンカレッジ連結金具8に対し両外側から直交叉状
に挟ませて留め具14により連結されるとともに、2枚
の金属製厚板の対向するボルト挿通孔20間に亘らせて
緊張装置取付用ボルト16が挿着されてなる構成とした
ことを特徴とする。
【0012】このような本発明によれば、アンカレッジ
連結金具8に直接に、又は簡単な構造の中継用連結金具
12を利用してケーブル3のアンカー部材を容易に連結
することが可能であって、その場合、ケーブル3に緊張
力を与える緊張装置をアンカレッジ連結金具8によって
同時に支承することができるので、基台(アンカレッ
ジ)側にはアンカレッジ連結金具8だけを敷設するだけ
でよくて従来不可欠な部材とされていた引込み金具を省
略でき、吊構造物の構造の簡易化が図れる。なお、本明
細書における「留め具」とは、位置合わせした挿通孔間
に連結のために挿通してネジ留め又はピン留めさせるボ
ルト、ピンの如き留め用棒材を総称するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
の各例を、添付図面を参照しながら具体的に説明する。
図1には、本発明方法の第1の実施の形態に係る斜張橋
で実現される吊構造物の正面図が示され、また、図2に
は、本発明方法の第2の実施の形態に係る張弦梁屋根で
実現される吊構造物の正面図が示される。
【0014】図1に示される斜張橋は、被吊支持物であ
る桁4が両堤防部に設置された橋台1とその中間部に設
置された橋台1との間に亘され、さらに、中間部の橋台
1に支承されて桁4の中央部に立設した主塔2に対して
一端部が連結されて張架されたケーブル3によって桁4
の端部及び中間部が吊り支持されてなる周知の構造であ
る。桁4におけるケーブル3により吊り支持される個所
にはアンカレッジ連結金具8がそれぞれ固着一体されて
いて、このアンカレッジ連結金具8に対してケーブル3
の他端部に取着したアンカー部材としてのアイバー10
が連結される。この場合の連結用部材としてはピン又は
ボルトの留め具が用いられ、アンカレッジ連結金具8と
アイバー10にそれぞれ穿設されてなる留め具挿通孔
(以下、ピン挿通孔と称する)に前記留め具を挿通する
ことによって、十分な抗張力を保持して連結することが
できる。
【0015】アンカレッジ連結金具8には、受台金具用
ピン挿通孔27を含み2個のピン挿通孔が該連結金具8
の長手方向に間隔をおいて穿設されていて、受台金具用
ピン挿通孔27の方が桁4寄り側に位置して設けられ
る。この受台金具用ピン挿通孔27には、従来例で説明
したと同構造の緊張装置が取付けられる受台金具13
(図4参照)を連結するための孔であり、他方のピン挿
通孔はアイバー10を連結するための孔である。なお、
ピン挿通孔は、前述する2個が最小限度必要であって、
場合によっては2個以上の複数個設けるようにしてもよ
い。
【0016】次いで、ケーブル3とアンカレッジ連結金
具8とを連結する方法について説明する。先ず、アンカ
レッジ連結金具8の受台金具用ピン挿通孔27を使用し
て受台金具13をピン連結する。なお、受台金具13の
連結手順については、図4に示される第3の実施の形態
における連結の説明内容に基づいて詳細に後述すること
とし、ここでは便宜上説明を省略する。ピン連結してな
る受台金具13に前記緊張装置を係止して、ケーブル3
を緊張装置により緊張させた状態でアイバー10とアン
カレッジ連結金具8とを該連結金具8における受台金具
用ピン挿通孔27とは別の前記ピン挿通孔を使用してピ
ン連結する。このようにして、アイバー10とアンカレ
ッジ連結金具8とのピン連結が終わると、受台金具13
及び緊張装置を取り外してケーブル3とアンカレッジ連
結金具8との連結作業が終了し、同じ要領で所要数のケ
ーブル3全部について連結作業を行わせて斜張橋が完成
される。
【0017】図2に示される張弦梁屋根は、降雪地域に
おいて屋根32を耐荷重的に支承するために汎く用いら
れる建築工法であって、柱31によって支えられる屋根
23の対向する両庇側下端部に固着したアンカレッジ連
結金具8の間にケーブル3を張架とるとともに、このケ
ーブル3の中央部を、屋根32頂部から垂設した支柱3
3の下端部に取付けられたサドル34に係架させてなる
構造である。
【0018】このような張弦梁屋根に使用されるケーブ
ル3も、図1の斜張橋の場合と同様に、その他端部に取
着したアンカー部材としてのアイバー10によりアンカ
レッジ連結金具8に留め具を介して連結するものであっ
て、支柱33を垂直に保持した状態で屋根32を耐荷重
的に支承するためには、ケーブル3を緊張下においてア
ンカレッジ連結金具8に連結させる作業が不可欠である
ので、アンカレッジ連結金具8には、受台金具用ピン挿
通孔27を含み2個のピン挿通孔が該連結金具8の長手
方向に間隔をおいて穿設されていて、受台金具用ピン挿
通孔27の方が桁4寄り側に位置して設けられる。この
アンカレッジ連結金具8は、図1に図示の斜張橋のもの
と同じ構造であることは言うまでもない。なお、ケーブ
ル3とアンカレッジ連結金具8の連結の方法については
斜張橋の場合と同じであるから説明を省略する。
【0019】図4には、図3に示される前記吊り橋に好
適に使用される本発明方法の第3の実施の形態に係るケ
ーブル連結部が、(イ)に分離斜視図、(ロ)に正面図
でそれぞれ表される。
【0020】図4における本発明方法の第3の実施形態
は、図6の従来例と同じように、吊構造物の一例の吊り
橋において桁4を吊り支持する支持部材であるケーブル
3の端部分の連結方法に関するものであって、この場合
に使用される連結用構造部材は、アンカレッジ連結金具
8にそれぞれピン連結させるための中継用連結金具12
と受台金具13の2種の要素部材からなっている。アン
カレッジ連結金具8の先端寄り側には、受台金具13を
ピン連結するためのピン挿通孔27が穿設されていて、
このピン挿通孔27は、中継用連結金具12をピン連結
するための兼用孔となっている。
【0021】中継用連結金具12は、アンカレッジ5に
設けられたアンカレッジ連結金具8に対して、ケーブル
3の端部に取着したアンカー部材のアイバー10をピン
連結させるために用いられる継手部材であり、一方、受
台金具13は、引張具22例えばジャッキをアンカレッ
ジ連結金具8に取付けるために介在させて用いられる受
け部材である。
【0022】中継用連結金具12は、等形状の2枚の金
属製厚板により形成され、各厚板は略矩形、例えば四隅
の角部が取れて円みを持つ繭形を成していて、その長手
方向に適当な間隔を存して穿設された二つのピン挿通孔
17,18を備えている。このピン挿通孔17,18の
一方の孔17は、アンカレッジ連結金具8に連結させる
ためのピン14を挿通する孔であり、他方の孔18は、
アイバー10に連結させるためのピン15を挿通する孔
である。
【0023】受台金具13は、略矩形の等形状を成す2
枚の金属製厚板により形成され、各厚板はその長手方向
に所定の間隔を存して穿設された3個の孔を備えてお
り、中間の孔は、長手方向の中央部に設けられてアンカ
レッジ連結金具8に連結させるためのピン14を挿通す
るピン挿通孔19となっている。このピン挿通孔19を
挟んで両側に位置する孔は、ジャッキ22を取付けるた
めの緊張装置取付用ボルト16を挿通するボルト挿通孔
20となっている。ピン挿通孔19とボルト挿通孔20
との間隔は、この第1実施形態の場合では中継用連結金
具12の形状に応じて決められるものであり、即ち、連
結金具12の幅寸法の1/2以上に定められ、好ましく
は受け台21のプルロッド24取付け幅寸法に関連づけ
て設定するものである。
【0024】次いで、上記連結用構造部材を用いてケー
ブル3とアンカレッジ5とを連結する方法について図4
を参照して説明する。先ず、アンカレッジ連結金具8に
対し2枚の金属製厚板からなる中継用連結金具12を両
目板継手状に連結する。この連結は、アンカレッジ連結
金具8のピン挿通孔27と2枚の金属製厚板における前
記ピン挿通孔17とを合致させてピン14を挿通するこ
とによって行われる。続いて、2枚の金属製厚板からな
る受台金具13を中継用連結金具12の両外側から挟ま
せてピン挿通孔19に前記ピン14を挿通し、この受台
金具13をアンカレッジ連結金具8及び中継用連結金具
12に対して直交叉させた状態に保持して、対向するボ
ルト挿通孔20間に亘らせて緊張装置取付用ボルト16
を挿通しナット締めして固着させ、これによって中継用
連結金具12と受台金具13とがアンカレッジ連結金具
8に取付け固定される。
【0025】アンカー部材9、11、10が端部に既に
取付けられているケーブル3のアンカー金具9に受け台
21を締め付けて固定し、次いで、2本のプルロッド2
4を受け台21にそれぞれ遊挿通後、その前端部のねじ
部を受台金具13の対向する厚板間に挿通して図4
(ロ)に示されるように、前記ねじ部にナット26をそ
れぞれ螺合することにより、2本のプルロッド24を受
台金具13に抜脱不能に係止する。
【0026】次いで、このプルロッド24にジャッキ2
2を遊嵌挿した後、プルロッド24にナット25を締め
込ませて、受け台21とでジャッキ22を挟み付ける。
その後、両ジャッキ22を図中の白抜き矢示線の押出し
(持ち上げ)方向に作動させると、受け台21がケーブ
ル3を引っ張る方向(図4の左向き方向)に移動して、
ケーブル3に緊張力を加えながら先端のアイバー10を
アンカレッジ連結金具8に連結された中継用連結金具1
2に接近させる。
【0027】ターンバックル11による寸法調整操作を
並行させながらケーブル3に所定の緊張力が加えられた
状態で、アイバー10のピン挿通孔と中継用連結金具1
2のピン挿通孔18が合致したところで、両孔にピン1
5を挿通して連結する。この連結によってケーブル3が
アンカレッジ5のアンカレッジ連結金具8に固定され
る。その後、ジャッキ22、受け台21、プルロッド2
4及びナット25,26を備える前記緊張装置を取り外
して、連結・固定作業が完了する。
【0028】図5には、図3に示される前記吊り橋に好
適に使用される本発明方法の第4の実施の形態に係るケ
ーブル連結部が、(イ)に分離斜視図、(ロ)に正面図
でそれぞれ表される。この第4実施形態において、前記
第3実施形態に類似し対応する各部材については図4と
同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
【0029】上記第4実施形態において構成上の特徴と
される点は、ケーブル3の末端部に取付けられる連結用
の部材が、前記第3実施形態の場合におけるアイバー1
0に替えてフォーク金具29が用いられてなることであ
る。このフォーク(fork)金具29は、図5に示される
ように、軸端部が二又に分岐したジョイント部材であっ
て、二又部の各先端部寄りにピン挿通孔28に対応させ
たピン挿通孔30がそれぞれ穿設された構造となってい
る。
【0030】このようなフォーク金具29を採用するこ
とによって、ケーブル設置ラインに沿ってアンカレッジ
連結金具8とケーブル3の末端部とを直接連結すること
が可能となり、従って、アンカレッジ連結金具8に二つ
のピン挿通孔27,28を穿設することによって、第3
実施形態の場合における中継用連結金具12を省略する
ことができる。即ち、アンカレッジ連結金具8に対し
て、緊張装置が取付けられる受台金具13を連結するた
めのピン挿通孔27とフォーク金具29をピン連結する
ためのピン挿通孔28の二つのピン挿通孔を受台金具用
のピン挿通孔27が基台5寄り側となるように適当な間
隔をおいて穿設するものであり、受台金具13とフォー
ク金具29とがピン連結した際に当接することがないよ
うな間隔を保持できれば、できるだけ狭くすることが望
ましい。
【0031】ケーブル3とアンカレッジ5とを連結する
には、次のようにして行われる。2枚の金属製厚板から
なる受台金具13をアンカレッジ連結金具8の両側面部
に直交叉状に当て合わせてピン挿通孔19とピン挿通孔
27とを合致させピン14を挿通してピン連結させ、対
向するボルト挿通孔20間に亘らせて緊張装置取付用ボ
ルト16を挿通しナット締めして固着させ、これによっ
て受台金具13をアンカレッジ連結金具8に取付け固定
させる。
【0032】以降は、第3実施形態の場合と同様な方法
でアンカレッジ連結金具8とフォーク金具29とを連結
する。この場合の手順については、アイバー10に代わ
ってフォーク金具29が用いられること以外第3実施形
態と同じであり、フォーク金具29のピン挿通孔30と
アンカレッジ連結金具8のピン挿通孔28とが合致した
ところで、両孔にピン15(図4(イ)参照)を挿通し
て連結する。この連結によってケーブル3がアンカレッ
ジ5のアンカレッジ連結金具8に直接固定される。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図4を参照し
ながら説明する。直径40mmのストランドロープからな
る鋼製のケーブル3を連結する場合、揚重量20tのジ
ャッキを2基使用する条件において、アンカレッジ連結
金具8には厚さ82mm、幅160mmで直径71mmのピン
挿通孔が1個穿設されている鋼鉄が用いられ、一方、中
継用連結金具12としては、厚さ40mm、幅160mm、
長さ240mmの鋼板2枚で、直径71mmのピン挿通孔1
7,18をそれぞれ穿設したものが用いられる。また、
受台金具13としては、厚さ40mm、幅160mm、長さ
330mmの鋼板2枚で、直径71mmのピン挿通孔19,
ボルト挿通孔20を100mm間隔でそれぞれ穿設したも
のが用いられる。なお、ピン14,15、ボルト16は
直径60mmのものが用いられる。このような各部材を使
用して、ケーブル3に十分に緊張力を加えながら中継用
連結金具12を介してアンカレッジ5への安定した連結
を行わせることができた。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。本発明
によれば、受台金具と中継用連結金具との少なくとも受
台金具の金具を使用することによって、基台側のアンカ
レッジ連結金具とケーブルのアンカー部材とを容易に連
結することが可能であり、その場合に緊張装置をアンカ
レッジ連結金具に対してアンカー部材に並列させて支承
することができるので、基台にはアンカレッジ連結金具
だけを敷設するだけでよくて、従来不可欠な要素部材と
されていた引込み金具を省略でき、吊構造物の構造の簡
易化が可能となる。このように本発明は、簡単な部材を
使用して設備コストの低減、工期の短縮を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の第1の実施の形態に係る吊構造物
の正面図である。
【図2】本発明方法の第2の実施の形態に係る吊構造物
の正面図である。
【図3】吊り橋の立面図である。
【図4】(イ)は本発明方法の第3の実施の形態に係る
吊構造物のケーブル連結部の分離斜視図、(ロ)は同じ
く正面図である。
【図5】(イ)は本発明方法の第4の実施の形態に係る
吊構造物のケーブル連結部の分離斜視図、(ロ)は同じ
く正面図である。
【図6】従来の吊構造物のケーブル連結部の正面図であ
る。
【符号の説明】
1…橋台 2…主塔 3…ケーブル 4…桁 5…基台 6…吊りケーブ
ル 7…集中荷重 8…アンカレッ
ジ連結金具 9…アンカー金具 10…アイバー 11…ターンバックル 12…中継用連
結金具 13…受台金具 14…留め具
(ピン) 15…留め具(ピン) 16…緊張装置
取付用ボルト 17…留め具挿通孔 18…留め具挿
通孔 19…留め具挿通孔 20…ボルト挿
通孔 21…受け台 22…引張具 23…引込み金具 24…プルロッ
ド 25…ナット 26…ナット 27…留め具挿通孔 28…留め具挿
通孔 29…フォーク金具 30…留め具挿
通孔 31…柱 32…屋根 33…支柱 34…サドル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桁等の被吊支持物を支持するためのケー
    ブルをその端部に取り付けられたアンカー部材によって
    ケーブル設置ライン上に在るアンカレッジ連結金具に連
    結してなる吊構造物において、緊張装置が取付けられる
    受台金具を連結するための受台金具用留め具挿通孔を含
    んで少なくとも2個の留め具挿通孔をアンカレッジ連結
    金具に長手方向に間隔をおいて穿設し、アンカレッジ連
    結金具と受台金具を前記受台金具用留め具挿通孔により
    連結した後、この受台金具に前記緊張装置を係止して、
    前記ケーブルを緊張装置により緊張させた状態で前記ア
    ンカー部材とアンカレッジ連結金具とを該連結金具にお
    ける前記受台金具用留め具挿通孔の他の留め具挿通孔に
    より連結させることを特徴とする吊構造物のケーブル連
    結方法。
  2. 【請求項2】 桁等の被吊支持物を支持するためのケー
    ブルをその端部に取り付けられたアイバーを含むアンカ
    ー部材によって基台のケーブル設置ライン上に在るアン
    カレッジ連結金具に連結してなる吊構造物において、緊
    張装置が取付けられる受台金具を連結するための受台金
    具用留め具挿通孔を前記アンカレッジ連結金具に穿設
    し、2個の留め具挿通孔が長手方向に間隔をおいて穿設
    されてなる2枚の金属製厚板により形成される中継用連
    結金具を前記アンカレッジ連結金具に両目板継手状に当
    て合わせて前記受台金具用留め具挿通孔と一方の前記留
    め具挿通孔とにより連結した後、この連結に用いた留め
    具により前記アンカレッジ連結金具と前記受台金具を連
    結して、この受台金具に前記緊張装置を係止し、前記ケ
    ーブルを緊張装置により緊張させた状態で前記アイバー
    と中継用連結金具とを他方の前記留め具挿通孔により連
    結させることを特徴とする吊構造物のケーブル連結方
    法。
  3. 【請求項3】 桁等の被吊支持物を支持するためのケー
    ブルをその端部に取り付けられたフォーク金具を含むア
    ンカー部材によって基台のケーブル設置ライン上に在る
    アンカレッジ連結金具に連結してなる吊構造物におい
    て、緊張装置が取付けられる受台金具と前記フォーク金
    具とをそれぞれ連結するための2個の留め具挿通孔を前
    記アンカレッジ連結金具に受台金具用留め具挿通孔が基
    台寄り側となるように間隔をおいて穿設し、アンカレッ
    ジ連結金具と受台金具を一方の受台金具用留め具挿通孔
    により連結した後、この受台金具に前記緊張装置を係止
    して、前記ケーブルを緊張装置により緊張させた状態で
    前記フォーク金具とアンカレッジ連結金具とを他方のフ
    ォーク金具用留め具挿通孔により連結させることを特徴
    とする吊構造物のケーブル連結方法。
  4. 【請求項4】 受台金具が、略矩形の等形状を成す2枚
    の金属製厚板により形成され、それら厚板にはアンカレ
    ッジ連結金具に連結させるための留め具挿通孔が長手方
    向の中央部に、この留め具挿通孔を挟んで長手方向の両
    側に適宜の間隔をおいてボルト挿通孔がそれぞれ穿設さ
    れてなり、アンカレッジ連結金具に対し両外側から直交
    叉状に挟ませて留め具により連結されるとともに、2枚
    の金属製厚板の対向するボルト挿通孔間に亘らせて緊張
    装置取付用ボルトが挿着されてなる請求項2又は3に記
    載の吊構造物のケーブル連結方法。
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