JP2000015251A - 液体分離装置における液体分配装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ドレンを吸着槽に均等に分配する。 【解決手段】 ドレントラップ等からドレンの供給を受
ける密閉型の複数の分配槽、分配槽底部から吸着槽へド
レンを供給するドレン供給管、ドレン供給管の上流部で
隣接する分配槽の供給管と電磁弁を介して連結する連結
パイプ、各分配槽の天井部とエアー供給用電磁弁又は三
方弁を介して圧縮空気供給源と連結されたエアー供給
管、及び分配槽のいづれかに設置したドレンレベル検出
手段とからなり、ドレン分配槽１にドレンを溜める時
に、分配槽下部の電磁弁を開放した状態とし、ドレンレ
ベル検出手段が所定のレベル以上となった時に、前記電
磁弁を開から閉にすると共にエアー供給用電磁弁又は三
方弁を閉から開に変更し、ドレン分配槽のドレンをそれ
ぞれ吸着槽へ送水する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気除湿装置等の
産業機器から排出されるドレン水を一旦貯溜し、液体分
離装置や吸着槽に均等に送水するための液体分配装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一次分離水等の排出口下方に揺動式の分
配レールを配置し、分配レールに落下したドレン水をエ
アーシリンダ等を介して所定間隔にて揺動させるように
構成されたものが発明され知られている（特開平９−１
０５０４号）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる従
来のドレン水分配装置の場合には、分配レールを揺動す
るために駆動手段及び制御手段を必要としていた。そこ
で、かかる従来技術の欠点に鑑みなされたもので、駆動
手段を必要とせず分配レールのような可動手段を必要と
しない装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ドレ
ントラップ等からドレンの供給を受ける同一容積・同一
高さを有する密閉型の複数の分配槽と、該複数の分配槽
底部と連結された各ドレン吸着槽へドレンを供給するド
レン供給管と、前記ドレン供給管の上流部で隣接する分
配槽の供給管と電磁弁を介して連結する連結パイプと、
前記各分配槽の天井部とエアー供給用電磁弁又は三方弁
を介して圧縮空気供給源と連結されたエアー供給管と、
前記分配槽のいづれかに設置したドレンレベル検出手段
とからなり、ドレン分配槽にドレンを溜める時には分配
槽下部の電磁弁を開放した状態とし、ドレンレベル検出
手段が所定のレベル以上となった時に、前記電磁弁を開
から閉にすると共にエアー供給用電磁弁又は三方弁を閉
から開に変更し、ドレン分配槽のドレンをそれぞれ吸着
槽へ送水するように構成された液体分離装置における液
体分配装置により本目的を達成する。また請求項２の発
明は、ドレントラップ等からドレンの供給を受ける内部
が同一容積・同一高さを有する貯溜槽に仕切り板を介し
て区画された密閉型の分配槽と、各区画された分配槽の
貯溜槽の底部と連結された各ドレン吸着槽へドレンを供
給するドレン供給管と、前記分配槽の天井部とエアー供
給用電磁弁又は三方弁を介して圧縮空気供給源と連結さ
れたエアー供給管と、前記分配槽内の貯溜槽のいづれか
に設置したドレンレベル検出手段とからなり、ドレンレ
ベル検出手段が所定のレベル以上となった時にエアー供
給用電磁弁又は三方弁を閉から開に変更し、ドレン分配
槽のドレンをそれぞれ吸着槽へ送水するように構成され
た液体分離装置における液体分配装置である。

【０００５】

【作用】請求項１及び請求項２の発明では、ドレン導入
管を介して密閉型の分配槽にドレン水は供給される。供
給されたドレンは、請求項１の発明の場合は、各分配槽
の底部に連結したドレン供給管同士を連通する連絡用ド
レン管により複数の分配槽に略均等にドレン水は溜るこ
とになる。また請求項２の発明では、、内部が仕切り板
により区画された分配槽のいづれか一つの貯溜槽にドレ
ンは溜っていくが、仕切り板の高さを越えた時に隣に貯
溜槽に向けてドレンはオーバーフローしていく。そして
隣の貯溜槽も満杯となった時にはさらに隣の貯溜槽に向
けてドレン水はオーバーフローして溜っていく。その結
果請求項１及び請求項２の分配槽に所定レベル以上のド
レン水が溜った時には、分配槽に設けたドレンレベル検
知手段がこれを検知し、ドレンの排出の行動をとる。す
なわち、電磁弁又は三方弁を介して圧縮空気供給源と密
閉型の分配槽とを連通させる結果、ドレン水は空気圧に
よりドレン供給管を介してそれぞれの吸着槽に向けて送
水されることになる。この時請求項１の発明では、ドレ
ン供給管同士を連通させている電磁弁を開から閉に変更
し、ドレン供給管同士のドレン水の移動を防ぐように制
御する。所定時間ドレン水を供給した後は、電磁弁又は
三方弁は圧縮空気供給源との連通が遮断され、再びドレ
ン水を分配槽内に貯溜するようになる。尚、請求項１の
発明では貯溜を始めた時には、ドレン供給管同士を連通
するべく電磁弁を開放に切り替える。その結果、常に分
配槽に均等に貯溜されたドレン水は、ドレン供給管を介
してそれぞれ異なる吸着槽に向けて分配されることにな
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下に本発明を図示された実施例
に従って詳細に説明する。図１において１ａ，１ｂ，１
ｃは同一容積、同一高さからなる密閉型の分配槽であ
り、該分配槽１ａ，１ｂ，１ｃの天井部へは、ドレン導
入管２を介してドレン水が供給される構造になってお
り、３はドレンの逆流を防止するための逆止弁である。
前記ドレン導入管２は、エアー供給管１４及び電磁弁４
を介して圧縮空気供給源（図示せず）と連通している。

【０００７】また各分配槽１ａ，１ｂ，１ｃの底部は供
給管５ａ，５ｂ，５ｃを介して吸着槽（図２参照）と連
結されており、各供給管５ａ，５ｂ，５ｃの上流部は隣
接する供給管とドレン連絡管６ａ，６ｂを介して連通す
る構造になっており、各ドレン連絡管６ａ，６ｂの中間
部にはドレン送水時にドレンの逆流又は移動を防止する
ために連絡管６ａ，６ｂを閉じるための電磁弁７ａ，７
ｂが連結されている。前記分配槽１ａ，１ｂ，１ｃのい
づれかには、内部のドレン量を検知するためのドレンレ
ベル検知手段１０（図２参照）が、配置されている。そ
の結果本実施例にかかる装置では、ドレンレベル検知手
段１０が所定レベル以上であることを検知した時には、
制御装置１２が電磁弁４を閉から開に切り替え、電磁弁
７ａ，７ｂを開から閉に切り替えて内部のドレン水の送
水を行う。その結果分配槽内のドレン水がすべてなくな
った時又は所定時間経過した時には再び電磁弁４，７
ａ，７ｂを操作してドレン水が貯溜できる状態とする。

【０００８】図２に示すものは本発明にかかる装置の第
二実施例を示すもので、供給管５ａ，５ｂ，５ｃと複数
列に区画された吸着槽１４との連結は前記第１実施例と
同じである。本実施例では分配槽１は、密閉型でその底
部から上方に向けて仕切り板８，９を介して内部を同一
容積同一高さとなるように区画して３つの貯溜槽を形成
している。本実施例では、ドレン導入管２の排出口は、
内部の貯溜槽のいずれか一つに対してドレン水を供給す
るように接続されており、最初にドレンが供給された貯
溜槽が満杯となった時には隣接する貯溜槽に向けてオー
バーフローする構造となっている。そしてドレンレベル
検知手段であるフロートスイッチ１０は、ドレン導入管
２から一番遠い貯溜槽の上部に設置されている。またエ
アー供給管１４には電磁弁ではなく大気又は圧縮空気供
給源に切り替え接続するための三方弁１６が連結されて
いる。

【０００９】以上述べた構成において本実施例にかかる
装置では、ドレン導入管２を介して分配槽１にドレン水
が供給される結果最初の貯溜槽にドレンが溜っていき、
満杯となって隣の貯溜槽に向けてオーバーフローする。
そして連続してドレン水が分配槽に供給される結果、す
べての貯溜槽がドレン水で満たされることになり、その
状態をフロートスイッチ１０が検知して制御装置１２に
信号を送信する。制御装置１２は分配槽１内のドレン水
が満杯となったことを察知し、三方弁１６を操作して大
気圧から圧縮空気との接続に切り替える。その結果密閉
された分配槽１内は、圧縮空気で満たされるのでドレン
供給管５ａ，５ｂ，５ｃを介してそれぞれの吸着槽１４
に向けてその上方よりドレン水が供給されることにな
る。吸着槽に供給されたドレン水は、そこで浄化されて
吸着槽から排出される。

【００１０】また実施例１において吸着槽１４と連通す
るドレン供給管５ａ，５ｂ，５ｃに電磁弁１８ａ，１８
ｂ，１８ｃを介在させる構成としたがこれに限定される
ものではなく、かかる電磁弁は設置しなくとも良い。実
施例１においてエアー供給管１４を介した圧縮空気供給
源と分配槽との接続に際して電磁弁４を用いたが、これ
に限定されるものではなく第二実施例同様に大気と圧縮
空気との接続に切り替えるような三方弁で構成しても良
い。尚、本実施例では、分配槽から吸着槽へのドレン水
の送水制御について何も触れなかったが、ドレン水の貯
溜は予め把握することが可能であることから、空気圧力
で供給できるドレン水の量を算出しておき、タイマー等
の手段により圧縮空気供給源との接続を時間で制御する
ように構成している。

【００１１】

【効果】以上述べたように本発明にかかる分配装置は、
圧縮空気供給と、電磁弁等の切り替えにより分配槽に溜
ったドレン水をそれぞれ異なる吸着槽に供給するように
構成していることから、可動部が無く、故障が少ない状
態で安定したドレン水の分配供給を行うことが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明にかかる装置の第一実施例を示す装置
の概略図である。

【図２】 本発明にかかる装置の第二実施例を示す装置
の概略図である。

【符号の説明】

１ 分配槽 ２ ドレン導入管 ３ 逆止弁 ４ 電磁弁 ５ａ，５ｂ，５ｃ ドレン供給管 ６ａ，６ｂ ドレン連絡管 ７ａ，７ｂ 電磁弁 ８，９ 仕切り板 １０ フロートスイッチ １２ 制御装置 １４ エアー供給管 １６ 三方弁 １８ａ，１８ｂ，１８ｃ 電磁弁

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドレントラップ等からドレンの供給を受
   ける同一容積・同一高さを有する密閉型の複数の分配槽
   と、該複数の分配槽底部と連結された各ドレン吸着槽へ
   ドレンを供給するドレン供給管と、前記ドレン供給管の
   上流部で隣接する分配槽の供給管と電磁弁を介して連結
   する連結パイプと、前記各分配槽の天井部とエアー供給
   用電磁弁又は三方弁を介して圧縮空気供給源と連結され
   たエアー供給管と、前記分配槽のいづれかに設置したド
   レンレベル検出手段とからなり、ドレン分配槽にドレン
   を溜める時には分配槽下部の電磁弁を開放した状態と
   し、ドレンレベル検出手段が所定のレベル以上となった
   時に、前記電磁弁を開から閉にすると共にエアー供給用
   電磁弁又は三方弁を閉から開に変更し、ドレン分配槽の
   ドレンをそれぞれ吸着槽へ送水するように構成されてい
   ることを特徴とする液体分離装置における液体分配装
   置。
2. 【請求項２】 ドレントラップ等からドレンの供給を受
   ける内部が同一容積・同一高さを有する貯溜槽に仕切り
   板を介して区画された密閉型の分配槽と、各区画された
   分配槽の貯溜槽の底部と連結された各ドレン吸着槽へド
   レンを供給するドレン供給管と、前記分配槽の天井部と
   エアー供給用電磁弁又は三方弁を介して圧縮空気供給源
   と連結されたエアー供給管と、前記分配槽内の貯溜槽の
   いづれかに設置したドレンレベル検出手段とからなり、
   ドレンレベル検出手段が所定のレベル以上となった時に
   エアー供給用電磁弁又は三方弁を閉から開に変更し、ド
   レン分配槽のドレンをそれぞれ吸着槽へ送水するように
   構成されていることを特徴とする液体分離装置における
   液体分配装置。