JP2000015108A - 触媒構造体及びこれを用いた水処理装置 - Google Patents

触媒構造体及びこれを用いた水処理装置

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JP2000015108A
JP2000015108A JP10191881A JP19188198A JP2000015108A JP 2000015108 A JP2000015108 A JP 2000015108A JP 10191881 A JP10191881 A JP 10191881A JP 19188198 A JP19188198 A JP 19188198A JP 2000015108 A JP2000015108 A JP 2000015108A
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photocatalyst
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Yukio Satonaka
幸雄 里中
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒を用いて流体の処理を行う触媒構造体
10において、小型化と処理性能の向上を両立させると
共に、処理対象の制約を無くして適用対象を拡大する。 【解決手段】 線状のファイバー部材21の両端部を、
先端固定具31及び基端固定具41で支持し、多数のフ
ァイバー部材21を所定の間隔で整列させる。このファ
イバー部材21の外周面に、触媒被膜を形成する。この
触媒被膜は、酸化チタンから成る光触媒を備えている。
また、各ファイバー部材21の一端部を、光源部50の
光源体51にそれぞれ接続する。そして、光源体51の
LED53が発する紫外線を、ファイバー部材21に入
射する。この紫外線はファイバー部材21の内部を伝播
して触媒被膜へ至り、触媒被膜の光触媒を励起する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒によって流
体に含まれる物質を分解処理する触媒構造体及び該触媒
構造体を備えた水処理装置に関し、特に、処理能力の向
上対策及び処理対象の拡大対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、酸化チタン等から成る光触媒
を用いて、水などの流体に含まれる有機物等の物質を分
解する処理方法が知られている。その一例として、以下
のような超純水製造方法が知られている。つまり、処理
対象の被処理水に光触媒粒子を混入し、紫外線を照射し
て光触媒を励起させる。そして、光触媒の酸化分解作用
によって被処理水に含まれる有機物を分解した後に、光
触媒粒子を分離除去して超純水を得るものである。しか
し、この処理方法では、水から光触媒粒子を分離除去す
る工程が必要となり、処理工程が複雑化すると共に、処
理を行うための設備が大型化するという問題があった。
【0003】一方、上述の問題を解決するために、実開
平5−26187号公報に開示されているような紫外線
照射装置が提案されている。具体的に、この装置は、円
筒状の処理筒と、該処理筒の中心軸上に設けられた棒状
の紫外線ランプと、該紫外線ランプの外周に間隔をおい
て複数設けられた透過筒とを備えている。上記処理筒の
内部には、複数の透過筒によって複数の流路が区画形成
されている。また、上記透過筒は、紫外線を透過するよ
うに構成されると共に、側面には光触媒が被覆されてい
る。そして、該光触媒を紫外線ランプの紫外線によって
励起する一方、透過筒によって形成された流路に被処理
水を流し、光触媒と接触させて被処理水に含まれる有機
物を分解するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記紫
外線照射装置では、円筒状の隔壁の側面に光触媒を被覆
している。このため、被覆の面積、即ち処理対象の水と
光触媒との接触面積をそれ程広くすることが困難であっ
た。また、充分な接触面積を確保しようとすると装置が
大型化するという問題があった。この結果、装置に充分
な水処理性能を発揮させることが困難であった。
【0005】更に、上述の処理対象の水に光触媒粒子を
混入する方法においても、また、上記紫外線照射装置に
おいても、処理対象となる流体を介して紫外線を光触媒
に照射するようにしている。従って、処理対象の流体は
紫外線を透過するもの、つまり透明なものに限定され、
上述の方法や装置によって汚水等の濁った流体を処理す
ることはできなかった。このため、上述の方法や装置
は、処理できる流体についての制約が大きいという問題
があった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、光触媒を用いて流体
の処理を行う触媒構造体を小型に維持しつつその処理性
能を向上させると共に、処理対象の制約を無くして適用
対象を拡大することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、線状の導光部
材の表面に触媒被覆を形成し、該導光部材の内部を通じ
て触媒被覆の光触媒に光を照射するようにしたものであ
る。
【0008】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、線状に形成された多数の導光部材と、該導光部材の
外周面に形成されて光触媒を有する触媒被膜とを設け、
上記導光部材の内部を通って触媒被膜に導かれた光によ
って光触媒を励起するように触媒構造体を構成するもの
である。
【0009】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
上記第1の解決手段において、導光部材の端部に接続し
て該導光部材の軸方向に光を入射する光源手段を設ける
ものである。
【0010】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第2の解決手段において、光源手段を導光部材の一
方の端部に接続し、上記導光部材の他方の端部に至った
光を反射して再び該導光部材を伝播させる反射手段を設
けるものである。
【0011】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第2又は第3の解決手段において、光源手段を、導
光部材と別体に形成する一方、上記光源手段と上記導光
部材とを接続する光伝送手段を設けるものである。
【0012】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第1〜第3の何れか1の解決手段の触媒構造体を設
け、処理対象の被処理水と触媒被膜の光触媒とを接触さ
せ、光触媒によって該被処理水に含まれる物質を分解す
るように水処理装置を構成するものである。
【0013】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第5の解決手段において、被処理水を貯留する一
方、内部に触媒構造体が配置された水処理槽を設けるも
のである。
【0014】また、本発明が講じた第7の解決手段は、
上記第5の解決手段において、被処理水を貯留する水処
理槽と、内部に触媒構造体が収納された処理容器と、上
記水処理槽の被処理水を上記処理容器へ移送する移送手
段とを設けるものである。
【0015】また、本発明が講じた第8の解決手段は、
上記第4の解決手段の触媒構造体と、被処理水を貯留す
る水処理槽とを設け、触媒構造体の導光部材は水処理槽
の内部に、光源手段は該水処理槽の外部にそれぞれ配置
するものである。
【0016】−作用−上記第1の解決手段では、線状、
即ち細長い棒状あるいはファイバー状に形成された複数
の導光部材と、該導光部材の表面に形成されて光触媒を
有する触媒被膜とによって触媒モジュールが構成され
る。そして、導光部材の端部から軸方向へ入射した光は
導光部材表面の触媒被膜へ導かれ、この光を受けて光触
媒が励起する。この励起した光触媒と水などの流体とを
接触させると、流体に含まれる有機物等の物質が光触媒
によって分解される。
【0017】また、上記第2の解決手段では、導光部材
の端部に光源手段が接続される。該光源手段は光を発
し、この光を導光部材の軸方向へ入射する。そして、光
源手段の光は、触媒被膜へ導かれて光触媒を励起する。
【0018】また、上記第3の解決手段では、導光部材
の一方の端部に光源手段が接続される。そして、光源手
段の光は、導光部材の軸方向へ入射し、触媒被膜へ導か
れて光触媒を励起する。その際、導光部材へ入射した光
源手段の光の一部は、触媒被膜に至ることなく、導光部
材の他方の端部に到達する。これに対し、導光部材の他
方の端部には反射手段が設けられる。そして、導光部材
の他方の端部に到達した光源手段の光は、反射手段によ
って反射されて再び導光部材を伝播する。
【0019】また、上記第4の解決手段では、光源手段
と導光部材とは別体に形成される。そして、光源手段の
発する光は、光伝送手段を介して導光部材に導かれ、導
光部材の軸方向へ入射する。
【0020】また、上記第5の解決手段では、上記第1
〜第3の何れか1の触媒構造体を用いて、被処理水に含
まれる物質が分解が行われる。即ち、光を受けて励起し
た光触媒と、被処理水とを接触させる。これによって、
被処理水中の物質が光触媒によって分解される。
【0021】また、上記第6の解決手段では、被処理水
を貯留する水処理槽の内部に触媒構造体を配置する。こ
れによって、触媒構造体の光触媒と被処理水とが接触す
る。
【0022】また、上記第7の解決手段では、水処理槽
と処理容器とが設けられる一方、この処理容器には触媒
構造体が収納される。そして、水処理槽に貯留する被処
理水は、移送手段によって処理容器に移送され、該処理
容器の内部で触媒構造体の光触媒と被処理水とが接触す
る。
【0023】また、上記第8の解決手段では、水処理槽
の内部において導光部材の光触媒と被処理水とが接触す
る。また、光源手段は水処理槽の外部に設けられ、光伝
送手段を介して導光部材へ光を照射する。
【0024】
【発明の効果】従って、上記第1の解決手段によれば、
線状の多数の導光部材の表面に触媒被膜を形成している
ため、構造体を大型化させることなく触媒被膜の面積を
拡大することができる。この結果、本発明の触媒構造体
によって流体中の物質の分解処理を行う場合、構造体を
小型に維持しつつ、処理対象の流体と光触媒との接触面
積を拡大することができ、処理能力を向上させることが
できる。
【0025】また、導光部材の内部を通った光を触媒被
膜に導くようにしている。つまり、従来のように、処理
対象の流体を通して光触媒に光を照射するのではなく、
導光部材を通して触媒被膜の光触媒に光を照射してい
る。従って、処理対象が光を透過しにくいもの、例えば
濁った汚水のようなものである場合であっても、光触媒
に確実に光を到達させることができ、光触媒を励起する
ことができる。この結果、触媒構造体によって処理可能
な流体の制約を減らすことができ、触媒構造体の適用対
象を拡大することができる。
【0026】また、導光部材のみを通じて触媒被膜に光
を導くようにしている。従って、導光部材に入射した光
を、何物にも遮られることなく触媒被膜に到達させるこ
とができる。従って、狭い空間に導光部材を密集して設
けた場合や、触媒被膜の表面に汚れ等が付着した場合で
あっても、触媒被膜の光触媒に光を確実に照射すること
ができる。この結果、いかなる場合であっても、触媒構
造体の処理能力を十分に発揮させることができる。更
に、励起した光触媒によって触媒被膜に付着した汚れを
分解することもでき、これによっても触媒構造体の処理
能力を十分に発揮させることが可能となる。
【0027】また、上記第2の解決手段によれば、光源
手段の発する光を、導光部材を通して確実に触媒被膜へ
導くことができ、触媒構造体の処理能力を十分に発揮さ
せることができる。
【0028】また、上記第3の解決手段によれば、導光
部材の一方の端部から入射し、触媒被膜へ至ることなく
他方の端部へ至った光源手段の光を、反射手段で反射す
ることによって再び導光部材を伝播させることができ
る。従って、導光部材に入射した光源手段の光を、導光
部材の端部から外部へ漏らすことなく、ほぼ完全に触媒
被膜へ導くことができる。この結果、光源体51が発す
る光のエネルギをほぼ完全に光触媒に付与することがで
き、触媒構造体の処理能力を確実に発揮させることがで
きる。
【0029】また、上記第4の解決手段によれば、導光
部材と光源手段とを別体に形成しているため、設置する
際の自由度が増大し、触媒構造体の使い勝手を向上させ
ることができる。
【0030】また、上記第5の解決手段によれば、触媒
構造体の触媒被膜と被処理水とを接触させることによっ
て、触媒構造体を用いた水処理が可能となる。
【0031】また、上記第6の解決手段によれば、触媒
構造体を水処理槽の内部に設けるようにしているため、
触媒構造体の触媒被膜と被処理水を確実に接触させるこ
とができる。従って、触媒構造体による水処理を確実に
行うことが可能となる。
【0032】また、上記第7の解決手段によっても、触
媒構造体の触媒被膜と被処理水を確実に接触させること
ができ、触媒構造体による水処理を確実に行うことが可
能となる。また、処理容器に触媒構造体を収納するよう
にしているため、処理容器を水処理槽の外部に設置する
ことによって、触媒構造体を容易に取り出すことが可能
となり、触媒構造体の保守作業を簡略化することができ
る。
【0033】また、上記第8の解決手段によれば、光源
手段を水処理槽の外部に配置しているため、光源手段の
保守作業を容易に行うことができる。また、例えば光源
手段が電力によって光を発するように構成されている場
合には、水中に電気配線を設ける必要がなく、漏電等の
トラブルを未然に防止して信頼性を向上させることがで
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0035】(第1実施形態) −下水処理装置の全体構成− 図1のブロック図に示すように、本実施形態の下水処理
装置1は、活性汚泥法によって下水の浄化を行う水処理
装置である。具体的に、この下水処理装置1は、流量調
整槽2と、ばっ気槽3と、沈殿槽4と、消毒槽5とによ
って構成されている。また、上記ばっ気槽3には、本発
明の特徴とする触媒構造体10が設けられている。
【0036】上記流量調整槽2には、家庭などから排出
される汚水等が流入している。そして、該流量調整槽2
は、流入した汚水を一時的に貯留する一方、常に一定流
量の汚水をばっ気槽3へ供給するように構成されてい
る。
【0037】上記ばっ気槽3は、汚水を貯留する一方、
この汚水に空気を通じることによって、汚水と空気とを
活発に接触させるばっ気(エアレーション)と、汚水の
攪拌とを行うように構成されている。また、該ばっ気槽
3には好気性微生物が存在している。そして、ばっ気に
よって汚水に酸素を充分に供給し、好気性微生物の活動
を活発化させるように構成されている。
【0038】上記沈殿槽4は、ばっ気槽3で処理された
水が流入し、固形分、即ち汚泥を沈殿させて固液分離を
行うように構成されている。この沈殿槽4で沈殿した汚
泥の一部は、返却汚泥としてばっ気槽3に戻され、ばっ
気槽3内の微生物量を維持するようにしている。また、
ばっ気槽3に返却されない汚泥は、余剰汚泥として排出
される。
【0039】上記消毒槽5は、沈殿槽4の上澄み液が流
入し、この上澄み液を消毒した後に放水するように構成
されている。
【0040】また、上記ばっ気槽3には、図2に示すよ
うに、本発明の特徴とする触媒構造体10が設けられて
いる。この触媒構造体10は、固定金具61を介してば
っ気槽3の底部に固定されている。つまり、本実施形態
では、上記ばっ気槽3が水処理槽となり、汚水が被処理
水となっている。そして、該触媒構造体10によってば
っ気槽3内の汚水に含まれる物質を分解処理し、沈殿槽
4から排出される余剰汚泥の量を削減するようにしてい
る。尚、図2では、送風機等のばっ気を行うための構成
は省略している。
【0041】−触媒構造体の構成− 図3及び図4に示すように、上記触媒構造体10は、触
媒反応部20と光源部50とを備えている。
【0042】上記触媒反応部20は、多数のファイバー
部材21と、各ファイバー部材21の端部を支持固定す
る先端固定具31及び基端固定具41とを備えている。
【0043】上記ファイバー部材21は、例えば直径1
〜2mm程度のファイバー状に形成されて所定の長さを
有している。このファイバー部材21は、プラスチック
系光ファイバーに用いられる光の透過性、特に紫外線の
透過性に優れたポリマーから成り、内部に光を伝播させ
ることができる導光部材に構成されている。また、上記
ファイバー部材21は、入射した光を長手方向に伝播さ
せると同時に、所定割合の光を周面から外側へ漏洩させ
るように構成されている。
【0044】上記ファイバー部材21の外周面には、図
5に示すように、石英ガラスから成る保護膜22と、該
保護膜22の外側に形成された触媒被膜23とが形成さ
れている。この触媒被膜23は、酸化チタンから成り、
所定波長の光を照射されて励起する光触媒を有してい
る。そして、多数のファイバー部材21の外周面に触媒
被膜23を形成することによって、該触媒被膜23の面
積を拡大するようにしている。また、上記保護膜22に
よってファイバー部材21と光触媒との接触を阻止し、
ファイバー部材21が光触媒によって分解されるのを防
止している。
【0045】各ファイバー部材21は、先端部(図3に
おける上端部)が先端固定具31によって、基端部(図
3における下端部)が基端固定具41によってそれぞれ
支持固定されている。そして、各ファイバー部材21
は、それぞれの長手方向が互いに平行となり、且つそれ
ぞれの先端部の位置が揃った姿勢で、縦横に所定の間隔
を存して整列されている(図4参照)。このように各フ
ァイバー部材21を配置することによって、全てのファ
イバー部材21の表面に形成された触媒被膜23と、処
理対象の汚水とを確実に接触させるようにしている。
尚、図3及び図4では、例示的にファイバー部材21を
縦横9本ずつ配置した場合を示している。
【0046】上記先端固定具31は、先端固定板32と
先端保持板34とによって構成されている。この先端固
定板32は、正方形状に形成される一方、各四隅部に1
つずつ合計4つの貫通孔33を有している。また、先端
固定板32の下面中央部には、先端保持板34が埋め込
み固定されている。この先端保持板34は、上記先端固
定板32よりもやや小さな正方形状に形成される一方、
下面側の中央部にはファイバー部材21の数と同数の保
持穴35が形成されている。この保持穴35は、所定の
深さを有すると共に、各ファイバー部材21の先端の位
置に対応して、互いに所定の間隔を存して形成されてい
る。また、図6に拡大図示するように、該保持穴35の
内面には、光を反射する反射膜36が形成され、この反
射膜36はファイバー部材21の先端部に至った光を反
射する反射手段を構成している。そして、先端保持板3
4の各保持穴35には、各ファイバー部材21の先端部
が挿入され、これによってファイバー部材21が先端固
定具31に支持固定されている。
【0047】上記基端固定具41は、基端固定板42と
基端保持板44とによって構成されている。この基端固
定板42は、正方形の枠状に形成される一方、各四隅部
に1つずつ合計4つの貫通孔43を有している。また、
基端固定板42には、基端保持板44がはめ込み固定さ
れている。この基端保持板44は、上記基端固定板42
よりもやや小さな正方形状に形成される一方、中央部に
はファイバー部材21の数と同数の保持孔45が形成さ
れている。この保持孔45は、基端保持板44を上下方
向に貫通すると共に、各ファイバー部材21の基端の位
置に対応して、互いに所定の間隔を存して形成されてい
る。そして、基端保持板44の各保持孔45には、各フ
ァイバー部材21が通されており、これによってファイ
バー部材21が基端固定具41に支持固定されている。
【0048】上記光源部50は、直方体形状に形成され
る一方、内部には上記ファイバー部材21と同数の光源
体51が収納されている。また、該光源体51の上端側
にはフランジ55が形成される一方、このフランジ55
は各四隅部に1つずつ合計4つの貫通孔56を有してい
る。更に、該光源部50には、光源体51に電力を供給
する電源線54が接続されている。
【0049】上記光源体51は、光導入部52とLED
(発光ダイオード)53とを備えている。そして、該光
源体51は、それぞれが上記各ファイバー部材21の基
端部に接続され、該LED53の発する光をファイバー
部材21の軸方向へ入射する光源手段に構成されてい
る。上記LED53は、上記電源線54を通じて供給さ
れた電力を受け、上記酸化チタンから成る光触媒を励起
するのに適した400nm前後又はそれ以下の波長を有
する紫外線を発生するように構成されている。また、上
記光導入部52は、ファイバー部材21に光学的に接続
され、LED53が発する紫外線をファイバー部材21
に入射させるように構成されている。
【0050】そして、上記触媒反応部20と光源部50
とを、支持金具46及び該支持金具46に係合する複数
のナット47によって一体に形成することによって、上
記触媒構造体10が構成されている。具体的に、上記支
持金具46は、所定の長さを有する棒状に形成される一
方、両端部にはネジ部が形成されている。この支持金具
46は、上記先端固定具31の先端固定板32、基端固
定具41の基端固定板42及び光源部50のフランジ5
5にそれぞれ形成された各貫通孔33,43,56に貫通
して1本ずつ設けられる。そして、各支持金具46のネ
ジ部に係合するナット47によって、先端固定具31を
所定の位置に支持固定すると共に、基端固定具41と光
源部50とを締結固定している。
【0051】−運転動作− 家庭などから排出された汚水は、流量貯留槽へ流入して
貯留された後に、一定の流量でばっ気槽3に送られる。
【0052】上記ばっ気槽3では、貯留された汚水に空
気を通じることによって、ばっ気と攪拌とが行われる。
ばっ気槽3内の汚水には、ばっ気によって酸素が充分に
供給されており、好気性微生物が汚水中の有機物を食物
として取り込んで活発に活動し、増殖する。そして、汚
水に含まれる有機物は、微生物の活動エネルギとして消
費されたり、増殖した微生物の細胞物質として固定され
る。このため、汚水のBOD(生物化学的酸素要求量)
が低下し、汚水が浄化される。
【0053】上記ばっ気槽3で浄化された水は、沈殿槽
4に送られて汚泥と上澄み液とに固液分離される。この
汚泥は、主に汚水中の有機物を固定した好気性微生物で
ある。このため、沈殿した汚泥の一部を返却汚泥として
ばっ気槽3に戻し、ばっ気槽3内の微生物量を維持す
る。また、ばっ気槽3に返却されない汚泥は、余剰汚泥
として排出する。そして、沈殿槽4で分離された上澄み
液は、消毒槽5に送られ、消毒された後に放流される。
【0054】上記ばっ気槽3では、触媒構造体10によ
る処理も行われる。そこで、触媒構造体10の動作につ
いて説明すると、先ず、電源線54を通じて光源体51
のLED53に電力を供給すると、該LED53は紫外
線を発生する。このLED53で発生した紫外線は、光
導入部52によって導かれ、ファイバー部材21の基端
部から該ファイバー部材21に入射する。ファイバー部
材21に入射した紫外線は、ファイバー部材21の長手
方向へ伝播する一方、一部はファイバー部材21の周面
から外側へ漏洩する。このファイバー部材21の外周面
から漏洩した紫外線は触媒被膜23へ至り、この紫外線
を受けて触媒被膜23の光触媒が励起する。また、漏洩
することなくファイバー部材21の先端部に至った紫外
線は、先端保持板34の保持穴35に形成された反射膜
36によって反射され、再びファイバー部材21の内部
を長手方向へ伝播する。従って、LED53が発生する
紫外線は、全て触媒被膜23に導かれて光触媒の励起に
用いられる。
【0055】一方、ばっ気槽3では空気を通じることに
よって汚水が攪拌されており、触媒構造体10の触媒被
膜23と汚水とが盛んに接触する。従って、LED53
の紫外線を受けて励起した光触媒と、汚水に含まれる有
機物や微生物とが接触し、該光触媒によってこれらの物
質の分解処理が行われる。そして、この触媒構造体10
による分解処理によって、沈殿槽4から排出される余剰
汚泥の量が削減される。つまり、微生物の食物となる有
機物を分解することによって該微生物の増殖が抑制さ
れ、余剰汚泥量が削減される。また、増殖した微生物自
体を分解することによっても、余剰汚泥量が削減され
る。
【0056】尚、本実施形態では、余剰汚泥量を削減す
るようにしたが、より処理能力の大きな触媒構造体10
を用いることによって、余剰汚泥を発生させないように
することも可能である。
【0057】−第1実施形態の効果− 本第1実施形態によれば、ファイバー部材21の表面に
触媒被膜23を形成しているため、構造体を大型化させ
ることなく触媒被膜23の面積を拡大することができ
る。この結果、触媒構造体10を小型に維持しつつ、処
理対象の水と光触媒との接触面積を拡大して処理能力を
向上させることができる。
【0058】また、ファイバー部材21の内部を通った
光を触媒被膜23に導くようにしている。つまり、従来
のように、処理対象の流体を通して光触媒に光を照射す
るのではなく、ファイバー部材21を通して触媒被膜2
3の光触媒に光を照射する。この結果、光触媒を備えた
触媒構造体10によって、透明度の低い流体である汚水
の処理を行うことが可能となる。
【0059】また、ファイバー部材21に入射した光源
体51の光を、何物にも遮られることなく触媒被膜23
に到達させることができる。従って、本実施形態のよう
に狭い空間にファイバー部材21を密集して設けた場合
や、触媒被膜23の表面に汚れ等が付着した場合であっ
ても、触媒被膜23の光触媒に光を確実に照射すること
ができる。この結果、いかなる場合であっても、触媒構
造体10の処理能力を十分に発揮させることができる。
更に、励起した光触媒によって触媒被膜23に付着した
汚れを分解することもでき、これによっても触媒構造体
10の処理能力を十分に発揮させることが可能となる。
【0060】また、ファイバー部材21の一方の端部か
ら入射し、触媒被膜23へ至ることなく他方の端部へ至
った光源体51の光を、反射手段で反射することによっ
て再びファイバー部材21を伝播させることができる。
従って、ファイバー部材21に入射した光源体51の光
を、ファイバー部材21の端部から外部へ漏らすことな
く、ほぼ完全に触媒被膜23へ導くことができる。この
結果、光源体51が発する光のエネルギをほぼ完全に光
触媒に付与することができ、触媒構造体10の処理能力
を確実に発揮させることができる。
【0061】また、触媒構造体10の動作によって、下
水処理に伴って生ずる余剰汚泥の量を削減し、又は余剰
汚泥を発生させないようにすることができる。この余剰
汚泥を最終的に処分するためには汚泥の脱水や焼却等を
行う必要があり、その処分には多大な労力やコストを要
する。これに対して、本実施形態の触媒構造体10を用
いることによって余剰汚泥の処理に要する労力等を削減
することができ、下水処理を効率的に行うことが可能と
なる。
【0062】また、本実施形態の触媒構造体10は、ば
っ気槽3の底部に固定されて所定の動作を行うように構
成されている。このため、該触媒構造体10を、既存の
下水処理装置に設置することも容易に可能である。従っ
て、既存の下水処理装置に該触媒構造体10を付加する
だけで、本実施形態の下水処理装置1と同様の効果を得
ることができる。
【0063】−第1実施形態の変形例− 本実施形態では、図2に示すように、ばっ気槽3の底部
に触媒構造体10を設置するようにしたが、以下に示す
ように触媒構造体10を設置するようにしてもよい。
【0064】先ず、図7に示すように、固定金具61の
上に回転機構62を設け、この回転機構62に触媒構造
体10を固定するようにしてもよい。この変形例によれ
ば、回転機構62によって触媒構造体10を回転駆動す
ることが可能となり、この触媒構造体10の回転によっ
て汚水を攪拌し、触媒被膜23と汚水とを積極的に接触
させることができる。
【0065】また、図8に示すように、ばっ気槽3の上
方から触媒構造体10をワイヤ63で吊り下げるように
してもよい。この変形例によれば、該ワイヤ63を手繰
ることによって触媒構造体10をばっ気槽3から取り出
すことができ、触媒構造体10の保守作業等の際に、触
媒構造体10を容易に取り外すことが可能となる。
【0066】また、図9に示すように、ばっ気槽3とは
別に所定の大きさの処理容器65を設け、この処理容器
65に触媒構造体10を収納する一方、ばっ気槽3内に
移送ポンプ66を設け、移送ポンプ66と処理容器65
とを汚水配管67で接続してばっ気槽3内の汚水を処理
容器65に移送するようにしてもよい。この移送ポンプ
66と汚水配管67とが、請求項7に記載した移送手段
を構成する。そして、ばっ気槽3の汚水を処理容器65
に移送し、処理容器65の内部において触媒構造体10
による処理を行い、その後、処理容器65とばっ気槽3
との間に設けられた処理水配管68を通じて、処理後の
汚水をばっ気槽3へ戻すようにする。この変形例によれ
ば、触媒構造体10はばっ気槽3と別体の処理容器65
に収納されているため、触媒構造体10の保守作業等の
際に、触媒構造体10を容易に取り出すことが可能とな
る。
【0067】(第2実施形態)本発明の第2実施形態
は、上記第1実施形態と同様に触媒構造体10をばっ気
槽3に備える下水処理装置1であるが、上記第1実施形
態の触媒構造体10が、触媒反応部20と光源部50と
を一体に形成したものであるのに対して、本実施形態の
触媒構造体10は、触媒反応部20と光源部50とを別
体に形成したものである。そして、本実施形態の触媒構
造体10は、図10に示すように、触媒反応部20が固
定金具61を介してばっ気槽3の底部に固定される一
方、光源部50がばっ気槽3の外側に設置されている。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。以
下、触媒構造体10の構成について説明する。
【0068】−触媒構造体の構成− 図11に示すように、上記第1実施形態と同様に、上記
触媒構造体10は、触媒反応部20と光源部50とを備
えている。
【0069】上記光源部50は、光源体51を備えて上
記第1実施形態と同様に構成されている。また、該光源
体51の構成も上記第1実施形態と同様である。尚、本
実施形態の光源部50には、触媒反応部20と一体形成
するためのフランジ55は形成されていない。
【0070】上記触媒反応部20は、多数のファイバー
部材25と、先端固定具31と、基端固定具41とを備
えている。尚、上記第1実施形態と同様に、本実施形態
においてもファイバー部材25と光源部50の光源体5
1とは同数設けられている。
【0071】本実施形態のファイバー部材25は、第1
実施形態と同様の直径1〜2mm程度のファイバー状に
形成される一方、第1実施形態のファイバー部材21よ
りも長尺に形成されている。また、本実施形態のファイ
バー部材25は、第1実施形態と同様に、紫外線の透過
性に優れたポリマーによって形成されている。そして、
本実施形態のファイバー部材25には、先端部(図11
における左端部)から所定の長さに亘って導光部26が
形成される一方、残りの部分は伝送部27に構成されて
いる。また、該ファイバー部材25は、基端部(図11
における右端部)において光源部50の光源体51と光
学的に接続されている。
【0072】上記ファイバー部材25の伝送部27は、
一般的な光ファイバーと同様に、入射した光を周面から
漏洩させることなく長手方向に伝播させるように構成さ
れている。そして、該伝送部27が、請求項3に記載し
た光伝送手段を構成している。
【0073】一方、上記ファイバー部材25の導光部2
6は、入射した光を長手方向に伝播させると同時に、所
定割合の光を周面から外側へ漏洩させるように構成され
ている。そして、該導光部26が、請求項3に記載した
導光部材を構成している。また、該導光部26の外周面
には、石英ガラスから成る保護膜22と、該保護膜22
の外側に形成された触媒被膜23とが形成されている。
この触媒被膜23は、酸化チタンから成る光触媒を有
し、保護膜22は、ファイバー部材25と光触媒との接
触を阻止している。この点は、第1実施形態と同様であ
る。
【0074】本実施形態のファイバー部材25は、先端
部が先端固定具31によって、導光部26と伝送部27
との境界の部分が基端固定具41によってそれぞれ支持
固定されている。そして、触媒反応部20において、各
ファイバー部材25は、上記第1実施形態と同様の姿勢
で縦横に所定の間隔を存して整列されている。
【0075】上記先端固定具31及び基端固定具41
は、第1実施形態と同様に構成されている。そして、両
固定具の貫通孔33,43に支持金具46を貫通させ、
該支持金具46に係合するナット47によって先端固定
具31及び基端固定具41を所定の位置に支持固定して
いる。
【0076】−運転動作− 本実施形態の下水処理装置1は、上記第1実施形態と同
様に動作して、汚水の浄化を行う。また、本実施形態の
触媒構造体10では、光源体51のLED53で発生し
た紫外線は、ファイバー部材25へ入射し、伝送部27
を伝播して導光部26へ至り、該導光部26において周
面から外側へ漏洩して触媒被膜23の光触媒を励起す
る。その他の動作は、上記第1実施形態と同様である。
【0077】−第2実施形態の効果− 本第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え
て、以下の効果を得ることができる。即ち、光源部50
を水処理槽の外部に配置しているため、光源部50の保
守作業を容易に行うことができる。また、ばっ気槽3の
汚水中に電源線54を設ける必要がなく、漏電等のトラ
ブルを未然に防止して信頼性を向上させることができ
る。
【0078】
【発明のその他の実施の形態】本発明は、上記の各実施
形態について、以下のような構成としてもよい。
【0079】先ず、プラスチック系の光ファイバーと同
様のポリマーによってファイバー部材21,25を形成
するようにしたが、石英ガラスを主成分とする材料によ
ってファイバー部材21,25を形成するようにしても
よい。この場合、石英ガラスは光触媒によって分解され
ないため、ファイバー部材21,25に保護膜22を形
成する必要はない。
【0080】また、ファイバー部材21,25を直径1
〜2mm程度としたが、より細く、例えば数百μmとし
てもよいし、より太く、5〜10mm程度としてもよ
い。また、ファイバー部材21,25の断面形状を円形
に形成したが、この断面形状は円形に限定されず、例え
ば楕円形であってもよい。
【0081】また、ファイバー部材21,25の一方の
端部を光源部50の光源体51に接続し、他方の端部に
至った光を先端保持板34の反射膜36で反射するよう
にしたが、これに代えて、ファイバー部材21,25の
両端部にそれぞれ光源体51を設けるようにしてもよ
い。また、ファイバー部材21,25の両端を一つの光
源体51に接続するようにしてもよい。
【0082】また、触媒被膜23には、酸化チタンから
成る光触媒を設けるようにしたが、酸化チタンに限ら
ず、光を受けて励起して分解作用を発揮する物質であれ
ば、何れの物質を光触媒として用いてもよい。
【0083】また触媒構造体10をばっ気槽3に設置す
るようにしたが、流量調整槽2に設けるようにしてもよ
い。また、光触媒によって細菌を分解することも可能で
あるため、消毒槽5に設けるようにしてもよい。
【0084】また、活性汚泥法により下水の浄化を行う
下水処理装置1に触媒構造体10を設けるようにした
が、他の方式を用いた下水処理装置に設置することも可
能である。また、下水処理装置から排出される汚泥の処
理を行う汚泥処理装置、産業廃水処理装置、上水装置な
ど、水処理に係る装置であれば、何れの装置に触媒構造
体10を設置することもできる。
【0085】また、触媒構造体10の処理対象となる流
体は、水に限定されるものではない。従って、その他の
流体、例えば空気を処理対象として、空気中の有害物質
等を光触媒によって分解するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る下水処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る触媒構造体の設置状態を示
す模式図である。
【図3】第1実施形態に係る触媒構造体の構成を示す正
面から見た断面図である。
【図4】第1実施形態に係る触媒構造体のA−A断面図
である。
【図5】第1実施形態に係る触媒構造体のファイバー部
材の断面図である。
【図6】第1実施形態に係る触媒構造体の要部拡大図で
ある。
【図7】第1実施形態の変形例に係る触媒構造体の設置
状態を示す模式図である。
【図8】第1実施形態の変形例に係る触媒構造体の設置
状態を示す模式図である。
【図9】第1実施形態の変形例に係る触媒構造体の設置
状態を示す模式図である。
【図10】第2実施形態に係る触媒構造体の設置状態を
示す模式図である。
【図11】第2実施形態に係る触媒構造体の構成を示す
正面から見た断面図である。
【符号の説明】
1 下水処理装置 3 ばっ気槽 10 触媒構造体 20 触媒反応部 21 ファイバー部材 23 触媒被膜 25 ファイバー部材 26 導光部 27 伝送部 50 光源部 51 光源体 53 LED

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状に形成された多数の導光部材と、 該導光部材の外周面に形成されて光触媒を有する触媒被
    膜とを備え、 上記導光部材の内部を通って触媒被膜に導かれた光によ
    って光触媒を励起することを特徴とする触媒構造体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の触媒構造体において、 導光部材の端部に接続して該導光部材の軸方向に光を入
    射する光源手段を備えていることを特徴とする触媒構造
    体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の触媒構造体において、 光源手段は導光部材の一方の端部に接続され、 上記導光部材の他方の端部に至った光を反射して再び該
    導光部材を伝播させる反射手段を備えていることを特徴
    とする触媒構造体。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の触媒構造体におい
    て、 光源手段は、導光部材と別体に形成される一方、 上記光源手段と上記導光部材とを接続する光伝送手段を
    備えていることを特徴とする触媒構造体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3の何れか1記載の触媒構
    造体を備え、 処理対象の被処理水と触媒被膜の光触媒とを接触させ、
    光触媒によって該被処理水に含まれる物質を分解するこ
    とを特徴とする水処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の水処理装置において、 被処理水を貯留する一方、内部に触媒構造体が配置され
    た水処理槽を備えていることを特徴とする水処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の水処理装置において、 被処理水を貯留する水処理槽と、 内部に触媒構造体が収納された処理容器と、 上記水処理槽の被処理水を上記処理容器へ移送する移送
    手段とを備えていることを特徴とする水処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の触媒構造体と、 被処理水を貯留する水処理槽とを備え、 触媒構造体の導光部材は水処理槽の内部に、光源手段は
    該水処理槽の外部にそれぞれ配置されていることを特徴
    とする水処理装置。
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