JP2000015093A - 吸収性物品用吸水剤および吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品用吸水剤および吸収性物品

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JP2000015093A
JP2000015093A JP10199743A JP19974398A JP2000015093A JP 2000015093 A JP2000015093 A JP 2000015093A JP 10199743 A JP10199743 A JP 10199743A JP 19974398 A JP19974398 A JP 19974398A JP 2000015093 A JP2000015093 A JP 2000015093A
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absorption
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absorbent
absorbing agent
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JP10199743A
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Masahisa Fujita
正久 藤田
Daisuke Tagawa
大輔 田川
Kenji Tanaka
健治 田中
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水剤の基本特性である、無荷重下での吸収
量、荷重下での吸収量、吸収速度、ゲル強度が高いレベ
ルでバランスした吸収性物品に好適な吸水剤を得る。 【解決手段】 生理食塩水に対する無荷重下での吸収量
が55g/g以上かつ吸収速度が40秒以下の吸水性樹
脂(A1)と、生理食塩水に対する40g/cm2荷重
下での吸収量が20g/g以上かつゲル弾性率が750
0N/m2以上の吸水性樹脂(A2)からなり、(A
1):(A2)が質量基準で(3:7)〜(7:3)の
比率で混合されてなる吸水剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸水剤およびこれ
を使用した吸収性物品に関する。更に詳しくは、液拡散
性に優れ、吸収性物品に適用したときに吸収性能とドラ
イ感に優れ、かつ漏れの少ない吸水剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から尿、経血等の体液の吸収性と保
持性を高める目的で、紙おむつや生理用ナプキンの吸収
剤として吸水性樹脂が幅広く使用されている。これらの
吸収性物品においては、吸収性能のみならず、吸収後の
ドライ感の向上や漏れの低減が重要な要求品質であり、
これらを改善する目的で、吸水性樹脂の無荷重下あるい
は荷重下における吸収性能、吸収速度、ゲル弾性率の改
良が図られており、数多くの方法が提案されている。
(例えば、特開昭58−71907号公報、特開平6−
184320号公報など)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
吸水性樹脂は親水性高分子に架橋構造を導入して合成さ
れるが、無荷重下での吸収量を高めようとして架橋度を
弱くすると荷重下での吸収量の低下やゲル弾性率の低下
を招く。一方、架橋度を強くして荷重下での吸収量やゲ
ル弾性率を高めようとすると無荷重下での吸収量や吸収
速度の低下を招く結果となる。従来の吸水性樹脂は、架
橋度を最適化して上記の性能がバランスする妥協点を見
いだしているにすぎず、必ずしも高いレベルでバランス
されているわけではない。従って、従来の吸水性樹脂を
吸収性物品に適用した場合、ある程度のドライ感の向上
や漏れの低減は認められるものの、必ずしも十分とは言
い難く、更なる性能向上が求められている。特に最近の
吸収性物品は薄型化の傾向にあり、吸収体を構成する嵩
高な繊維状物の使用量を少なくし、吸水性樹脂の使用量
が多くなってきている。このような薄型の吸収性物品で
は、無荷重下での吸収量と荷重下での吸収量(特に、4
0g/cm2荷重のような高い荷重下での吸収量)の双
方が高いレベルであり、かつ吸収速度やゲル弾性率(ゲ
ル強度)にも優れる吸水剤が強く望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無荷重下
および荷重下の双方で高い吸収性能を有し、かつ吸収速
度やゲル弾性率にも優れた吸水剤について鋭意検討した
結果、本発明に到達した。即ち本発明は、生理食塩水に
対する無荷重下での吸収量が55g/g以上かつ吸収速
度が40秒以下の吸水性樹脂(A1)と、生理食塩水に
対する40g/cm2荷重下での吸収量が20g/g以
上かつゲル弾性率が7500N/m2以上の吸水性樹脂
(A2)からなり、(A1):(A2)が質量基準で
(3:7)〜(7:3)の比率で混合されている吸収性
物品に好適な吸水剤;並びに請求項1〜4のいずれか記
載の吸水剤を50〜500g/m2と、繊維状物を10
0〜1000g/m2とからなる吸収体層と、該吸収体
層の上面あるいは下面の少なくとも一面が水透過性シー
ト状基材で覆われてなる吸収性物品である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、吸水性樹脂(A
1)あるいは(A2)としては、例えば、ポリアクリル
酸部分中和塩の架橋体、自己架橋型ポリアクリル酸部分
中和塩、デンプン−アクリル酸グラフト共重合体部分中
和塩の架橋物、デンプンーアクリロニトリルグラフト重
合体の加水分解物、酢酸ビニルーアクリル酸エステル共
重合体のケン化物、アクリル酸塩ーアクリルアミド共重
合体架橋物、ポリアクリルアミド架橋物またはこの加水
分解物、アクリル酸と2−アクリルアミド−2メチルプ
ロパンスルホン酸共重合体の塩の架橋物、イソブチレン
ー無水マレイン酸共重合体塩の架橋物、架橋カルボキシ
メチルセルロース塩などの吸水性樹脂が挙げられ、これ
らは2種以上を併用できる。
【0006】上記において塩としては、アルカリ金属塩
(ナトリウム塩、カリウム塩など)、アンモニウム塩、
アミン塩(メチルアミン、トリメチルアミンなどのアル
キルアミン塩;トリエタノールアミン、ジエタノールア
ミンなどのアルカノールアミン塩など)などの塩が挙げ
られる。好ましい塩はナトリウム塩またはカリウム塩で
ある。
【0007】上記のうちで好ましい吸水性樹脂(A1)
あるいは(A2)は、最終的に得られる吸水性樹脂の吸
収性能を考慮すると、酸基を有するラジカル重合性モノ
マー及び/又は加水分解により酸基を形成するラジカル
重合性モノマーと架橋剤及び必要によりグラフト基剤か
らなる重合成分を水溶液重合し、必要により加水分解し
て中和し、乾燥、粉砕して得られる吸水性樹脂、および
これらの粒状の吸水性樹脂の表面近傍をさらに架橋した
吸水性樹脂である。更に好ましくは、吸収性能に優れ、
水可溶性成分量の少ない樹脂が得られると言う点で、ラ
ジカル重合性モノマーとしてアクリル酸を使用し、架橋
剤として2個以上のラジカル重合性二重結合を有する化
合物を使用して重合し、その後中和して得られる粒状の
吸水性樹脂であり、このような吸水性樹脂粒子の表面近
傍をさらに表面架橋した樹脂も好適である。
【0008】吸水性樹脂(A1)あるいは(A2)の製
造法については特に限定はなく、ラジカル重合開始剤を
使用する水溶液重合法、逆相懸濁重合法、光開始重合
法、噴霧重合法、電子線や紫外線などで重合を開始させ
る方法など従来から公知の重合方法で製造される。好ま
しくは、重合設備が比較的安価で、重合時の温度制御が
不要な水溶液断熱重合法である。また表面架橋の方法に
ついても従来から公知の方法が適用できる。
【0009】(A1)あるいは(A2)の粒子の形状に
ついては特に制限はなく、破砕状、塊状、リン片状、顆
粒状、微粉状、パール状、造粒状などのいずれの形状で
もよいが、紙おむつ用途でのパルプ等の繊維状物とのか
らみが良く、繊維状物からの脱落が少ないと言う点で、
乾燥、粉砕して得られる破砕状の粒子が好ましい。
【0010】生理食塩水に対する無荷重下での吸収量が
55g/g以上の吸水性樹脂を得る方法については、通
常、吸水性樹脂の架橋度を弱めることによって達成され
る。例えば、架橋アクリル酸塩系の吸水性樹脂の場合、
共重合性架橋剤の存在下、通常の方法でアクリル酸およ
び/またはアクリル酸塩などラジカル重合性モノマーを
重合するに当たり、共重合性架橋剤の使用量を少なくす
る、あるいは得られた粒状状吸水性樹脂の表面近傍を弱
く表面架橋することによって達成される。55g/g以
上の無荷重下での吸収量を得るには、重合条件(重合濃
度、重合開始温度、重合開始剤の使用量、重合熱制御の
有無など)によって種々変化させることができるが、共
重合性架橋剤の使用量は吸水性樹脂(A2)よりも少な
い量であり、例えばラジカル重合性モノマーの質量に対
して0.001〜0.5質量%、好ましくは0.005
〜0.3質量%である。共重合性架橋剤の量が0.00
1質量%未満の場合、吸水後の状態がゾル状となり好ま
しくない、一方0.5質量%を越えると無荷重下での吸
収量55g/g以上を達成するのが難しくなる。また必
要により表面架橋を施す場合においても、表面架橋剤の
量は吸水性樹脂(A2)よりも少ない量であり、例えば
表面架橋前の吸水性樹脂の質量に対して0.001〜
0.5質量%、好ましくは0.005〜0.2質量%で
ある。
【0011】無荷重下での吸収量の高い吸水性樹脂は一
般に速い吸収速度を示すが、無荷重下での吸収量が55
g/g以上であって且つ吸収速度を40秒以下にコント
ロールする方法としては、例えば、粒子表面をわずか
に表面架橋してママコ(ゲルブロッキングとも言われ
る)を防止し、吸収速度と無荷重下での吸収量との双方
を満足させる方法、平均粒径が100μm以上〜40
0μm未満の範囲になるように粒子径を細かくし、表面
架橋する方法、平均粒径が100μm以上〜400μ
m未満の範囲になるように粒子径を細かくし、シリカな
どの無機微粒子を混合する方法、粒子をポーラス化し
て表面積を大きくする方法、吸水性樹脂に比表面積の
大きな無機フィラーあるいは有機フィラーを内蔵させる
方法、微粒子を造粒する方法などが挙げられる。好ま
しい(A1)は、生理食塩水に対する無荷重下での吸収
量が55g/g以上、且つ吸収速度が40秒以下である
が、より好ましくは無荷重下での吸収量が60〜70g
/g、且つ吸収速度が20〜35秒の吸水性樹脂であ
る。
【0012】吸水性樹脂剤(A1)の粒度分布につい
て、無荷重下での吸収量が55g/g以上、かつ吸収速
度が40秒以下を満足しておれば特に限定はないが、平
均粒径が好ましくは50〜450μm、さらに好ましく
は100μm以上〜400μm未満、特に好ましくは1
50〜350μmである。平均粒径が50μm未満の場
合、水性液と接触した際にママコを生成しやすくなり見
かけの吸水速度が低下し、吸水速度40秒以下を満足し
なくなることがある。一方、平均粒径が450μmを越
えると、表面積が大きくなりすぎて吸水速度が遅くな
り、吸水速度40秒以下を満足しなくなることがある。
【0013】生理食塩水に対する40g/cm2荷重下
での吸収量が20g/g以上の吸水性樹脂を得る方法に
ついては、通常、吸水性樹脂の架橋度を強めることによ
って達成される。例えば、架橋アクリル酸塩系の吸水性
樹脂の場合、共重合性架橋剤の存在下、通常の方法でア
クリル酸および/またはアクリル酸塩などラジカル重合
性モノマーを重合するに当たり、共重合性架橋剤の使用
量を多くする、あるいは得られた粒状状吸水性樹脂の表
面近傍を強く表面架橋することによって達成される。2
0g/g以上の40g/cm2荷重下での吸収量を得る
には、重合条件(重合濃度、重合開始温度、重合開始剤
の使用量、重合熱制御の有無など)によって種々変化さ
せることができるが、共重合性架橋剤の使用量は吸水性
樹脂(A1)よりも多い量であり、例えばラジカル重合
性モノマーの質量に対して0.05〜2質量%、好まし
くは0.1〜1質量%である。共重合性架橋剤の量が
0.05質量%未満の場合、ゲル弾性率が低いものとな
り好ましくない。一方2質量%を越えると架橋が過大と
なりすぎて荷重下での吸収量が低下し、20g/g以上
を達成するのが難しくなる。吸水性樹脂(A2)は表面
架橋された樹脂であることが好ましいが、表面架橋剤の
量は吸水性樹脂(A1)よりも多い量であり、例えば表
面架橋前の吸水性樹脂の質量に対して0.01〜1質量
%、好ましくは0.05〜0.5質量%である。
【0014】荷重下での吸収量の高い吸水性樹脂は一般
に強いゲル弾性率を示すが、40g/cm2荷重下での
吸収量が20g/g以上であって且つゲル弾性率を75
00N/m2以上にコントロールする方法としては、例
えば、共重合性架橋剤の量を多くし、更に表面架橋も
強くする方法、平均粒径が400μm以上〜700μ
m以下の範囲になるように粒子径を大きくする方法、
粒子表面を親水性樹脂(例えば、ポリビニルアルコー
ル、親水性ポリエステル樹脂、親水性ポリウレタン樹脂
など)でコーティングする方法などが挙げられる。好ま
しい(A2)は、生理食塩水に対する40g/cm2
重下での吸収量が20g/g以上で且つゲル弾性率が7
500N/m2以上であり、より好ましくは40g/c
2荷重下での吸収量が25〜40g/gであり、かつ
ゲル弾性率が8500〜15000N/m2以上の吸水
性樹脂である。
【0015】吸水性樹脂(A2)の粒度分布について、
40g/cm2荷重下での吸収量が20g/g以上、か
つゲル弾性率が7500N/m2以上を満足しておれば
特に限定はないが、平均粒径が好ましくは350μm以
上〜750μm以下、さらに好ましくは400μm以上
〜700μm以下、特に好ましくは450μm以上〜6
50μmである。平均粒径が350μm未満の場合、高
荷重下での吸収量が低下することがあり好ましくない。
一方、平均粒径が750μmを越えると、表面積が大き
くなりすぎて吸収速度が遅くなりすぎて好ましくない。
【0016】本発明において、(A1):(A2)との
混合割合は質量基準で(3:7)〜(7:3)の比率で
ある。好ましくは、(A1):(A2)=(3:7)〜
(6:4)である。この範囲の比率で(A1)と(A
2)とを混合することにより両者の相加平均よりも良好
な性能が得られる。(A1)と(A2)との合計質量に
対する(A1)の割合が30質量%未満の場合、得られ
る吸水剤の無荷重下での吸収量が低いものとなり、かつ
吸収速度も遅くなって薄型化吸収性物品に適用するには
好ましくない。一方(A1)と(A2)との合計質量に
対する(A1)の割合が70質量%を越える場合、得ら
れる吸水剤の荷重下での吸収量が低いものとなり、かつ
ゲル弾性率も弱くなることから、この場合も薄型化吸収
性物品に適用するには好ましくない。
【0017】(A1)と(A2)とを混合する方法とし
ては特に限定はなく、従来から公知の方法、装置が使用
できる。混合する方法としては、例えば(A1)と(A
2)を混合してから繊維状物を混合して吸収体層を作る
方法、繊維状物と共に(A1)と(A2)を混合して吸
収体層を作る方法等が挙げられる。混合する装置として
は、例えば、ナウターミキサー、コニカルブレンダー、
リボンブレンダー、万能混合機、ニーダー、流動層式混
合機、V型混合機、モルタルミキサー、ラインブレンド
方式などが挙げられる。これらの装置は2種以上を組み
合わせることも可能である。
【0018】本発明の実施により、下記〜の要件を
満足する吸水剤を提供する。 無荷重下での吸収量が50g/g以上、好ましくは5
3〜70g/g、 吸収速度が60秒以下、好ましくは55〜30秒 40g/cm2荷重下での吸収量が18g/g以上、
好ましくは20〜40g/g、 ゲル弾性率が7000N/m2以上、好ましくは72
00〜15000N/m2
【0019】本発明において、必要により(A1)と
(A2)とを混合する段階あるいは(A1)と(A2)
とを混合した後に、防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤、無機質
粉末、有機質繊維状物などを添加することができ、その
量は得られた吸水剤の質量に基づいて、通常、5重量%
以下、好ましくは3質量%以下である。また、(A1)
と(A2)とを混合する段階あるいは混合後に造粒や成
型を行うこともできる。
【0020】本発明の吸収性物品を得るのに使用される
繊維状物としては、従来から公知であって、吸収性物品
に一般に使用されている通常の繊維状物が使用できる。
例えばフラッフパルプ、綿状パルプ、レーヨン、アセテ
ート、キュプラ等の天然および合成のセルロース系繊
維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレ
フィン系繊維(ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維
など)、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリエチレンー
ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレンーポリエステル
複合繊維などの合成繊維が挙げられる。これらの繊維状
物は2種類以上を混合あるいは組み合わせて使用するこ
とができる。好ましくは、セルロース系繊維、ポリエチ
レンーポリプロピレン複合繊維、ポリオレフィンーポリ
エステル複合繊維およびセルロース系繊維と複合繊維の
混合繊維である。繊維状物の太さ、長さについても限定
はなく、通常でよい。
【0021】吸水剤と繊維状物とからなる吸収体層を作
成する方法および装置について特に限定はなく、吸収体
あるいは吸収性物品の製造に採用されている通常の方法
や装置が使用できる。例えば、吸水剤と繊維状物とを
エアーブレンドする方法、空気環流されている繊維状
物に吸水剤を投入あるいは散布する方法、あらかじめ
積層された繊維状物の上に吸水剤と繊維状物の混合物を
積層し、必要により更に繊維状物を積層する方法、あ
らかじめ積層された繊維状物の上に吸水剤を散布し、さ
らに繊維状物を積層する方法などが挙げられる。
【0022】吸収体層における吸水剤あるいは繊維状物
の量は目的とする吸収性物品の種類、薄型化の程度、目
標性能などによって種々変化させることができるが、吸
水剤の量は通常50〜500g/m2、好ましくは10
0〜400g/m2であり、繊維状物の量は通常100
〜1000g/m2、好ましくは150〜900g/m2
である。このようにして得られる吸収体層の上面あるい
は下面の少なくとも一面が水透過性シート状基材で覆う
ことにより吸収性物品が製造される。また、必要により
吸水紙を併用することもできる。
【0023】水透過性シート状基材の例としては、レー
ヨン、アセテート、キュプラ等の天然および合成のセル
ロース系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊
維、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維など)、ポリアクリロニトリル系繊維、ポ
リエチレンーポリプロピレン複合繊維、ポリエチレンー
ポリエステル複合繊維などの合成繊維、あるいはこれら
の2種類以上を混合物からなる不織布が挙げられる。不
織布の製造方式については特に限定はなく、スパンボン
ド方式、エアーレイド方式、ジェット水流方式などが挙
げられる。
【0024】吸収性物品としては、例えば、子供用紙お
むつ、大人用紙おむつ、失禁パッド、生理用ナプキンな
どの衛生用品;ペットシート;産褥用マット、手術用ア
ンダーパッド、創傷面保護用ドレッシング材などの医療
用資材;水稲育苗用シート、鮮度保持シートなどの農業
用資材;ドリップ吸収シートなどの食品流通資材;コン
クリート養生シート、結露防止シートなどの土木・建築
用資材:油中水分除去用シートなどの産業用資材などが
挙げられる。特に吸収性物品が紙おむつ、失禁パッド、
生理用ナプキンなどの衛生用品、ペットシート、産褥用
マット、手術用アンダーパッドなどの医療用資材の場
合、吸収体層の一方の面が水透過性シート状基材で、他
の面が水非透過性シート状基材で覆われていることが好
ましい。水非透過性シート状基材としては、例えば、ポ
リエチレンシート、ポリプロピレンシート、これらの樹
脂を不織布にラミネートしたシートなどが挙げられる。
【0025】本発明の吸水剤を吸収性物品、例えば紙お
むつに適用することにより、紙おむつの無荷重下吸収
量、荷重下吸収量、吸収速度、ドライ感のいずれにも優
れた紙おむつを得ることができる。更に、漏れの低減
や、繰り返し吸収性の点においても従来の吸水性樹脂を
使用した紙おむつよりも優れた性能が得られる。この理
由は、従来の吸水性樹脂が無荷重下での吸収量や吸収速
度を高めようとすると荷重下での吸収量やゲル弾性率が
低下することから、このような吸水性樹脂を紙おむつに
適用すると、液の拡散性が低下し、繰り返し吸収時にゲ
ルブロッキングを生じやすいことから、紙おむつ性能は
劣る結果となる。反対に、荷重下吸収量やゲル弾性率を
高めようとすると無荷重下での吸収量や吸収速度が低下
してくることから、このような吸水性樹脂を紙おむつに
適用すると、液の拡散性や繰り返し吸収時にゲルブロッ
キングを生じにくいと言う点ではある程度の効果は認め
られるものの、紙おむつの基本性能である無荷重下での
吸収量は低い結果となり、これを補うために多量の吸水
性樹脂を使用しなければならないという問題がある。本
発明の吸水剤は、無荷重下での吸収量、荷重下での吸収
量、吸収速度、ゲル弾性率のいずれにも優れ、これら4
つの性能が高いレベルでバランスしていることから、従
来の吸水性樹脂では達成し得ない紙おむつ性能が得られ
る。特に薄型化紙おむつに好適である。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例
中の部は質量部である。なお、無荷重下吸収量、荷重下
吸収量、吸収速度、ゲル弾性率は生理食塩水(食塩濃度
0.90%のイオン交換水溶液)を使用して下記の方法
で測定した。また、モデル紙おむつの無荷重下吸収量、
荷重下吸収量、表面ドライ感、吸収速度は下記の方法で
測定した。
【0027】<無荷重下吸収量>250メッシュのナイ
ロン網で作成した縦20cm、横10cmの大きさのテ
ィーバッグ(JIS、K7223に規定)に吸水剤1.
00gを入れ、過剰の生理食塩水中に30分間浸漬した
後、15分間垂直に吊るして水切りした後、増加質量を
測定して無荷重下吸収量とした。
【0028】<荷重下吸収量>250メッシュのナイロ
ン網を底面に貼ったプラスチック製円筒(内径28m
m、高さ50mm)内に吸水剤0.100gを入れて均
一に広げ、この吸水剤の上に外径28mmでスムーズに
円筒内を上下する100gの分銅を乗せる。この時の荷
重は約20g/cm2に相当する。生理食塩水60ml
の入ったシャーレー(直径:12cm)の中に吸水剤と
分銅の入ったプラスチック円筒をナイロン網側を下面に
して浸し、放置する。吸水剤が生理食塩水を吸収して増
加した質量を60分後に測定し、その値を10倍して吸
水剤1g当たりの20g/cm2の荷重下における吸収
量とした。
【0029】<吸収速度>100mlビーカーに生理食
塩水50mlを加え、25℃に温調した後、マグネティッ
クスターラーを入れて600rpmで撹拌する。この中
に吸水剤2.00gを渦中にすばやく投入し、投入する
と同時にストップウオッチによる計測を開始する。渦が
消えて液面が水平になった時点を終点とし、終点までに
要した時間を吸収速度とする。 <ゲル弾性率>吸水剤1.0gに生理食塩水40gを吸
収させて40倍吸収ゲルを作成する。吸収ゲル0.20
gをクリープメーター(山電(株)製;RE−3300
5型)の支持テーブル中央に置く。次いでゲルの上部か
ら30gの応力(P)で付属のシリンダーを降下させて
ゲルを圧縮し、圧縮変形率(H)およびゲルの断面積
(S)を測定し、次式によりゲル弾性率を計算する。 ゲル弾性率(N/m2)=P/H ここで、 P=(30×98/S) S=ゲルの断面積=サンプル体積/(圧縮前高さ−圧縮
時の高さ) H=圧縮時の高さ/圧縮前の高さ <モデル紙おむつの無荷重下吸収量>
【0030】<吸収体層およびモデル紙おむつの作成>
フラッフパルプ200gと吸水剤270gとを気流型混
合装置で混合し、坪量約470g/m2となるように、
スクリーンメッシュ上に均一に積層して、吸収体層を作
成した。スクリーンメッシュはJIS50メッシュ金網
を用いた。吸収体層を5kg/cm2で1分間プレス
し、幅14cm、長さ35cmのサイズに裁断してモデ
ル子供紙おむつ用の吸収体層を得た。ポリエチレン製フ
ィルム(大きさ:幅15cm、長さ36cm)および吸
収体層と同じ大きさの吸収紙を敷き、その上に上記の吸
収体層を乗せ、さらにその上に吸収紙とポリプロピレン
製不織布(大きさ:幅150mm、長さ360mm)を
重ねる。ポリエチレン製フィルムとポリプロピレン製不
織布とを吸収体層の外周に沿ってヒートシールすること
によりモデル子供紙おむつを得た。
【0031】<モデル紙おむつの無荷重下吸収量の測定
>モデル紙おむつの短辺のヒートシール部に切り目を入
れて液が漏れ出すようにする。モデル紙おむつの中心部
に液温を20〜25℃に調整した人工尿を滴下ポンプを
使用して150ml/分の速度で連続注入し、短辺のヒ
ートシール部の切れ目から液漏れが発生した時点で注入
を停止する。15分間静置して水切りを行い、吸収後の
紙おむつ重量から試験前のドライな紙おむつ重量を引い
た値を無荷重下吸収量とする。
【0032】<モデル紙おむつの荷重下吸収量の測定>
モデル紙おむつの短辺のヒートシール部に切り目を入れ
て液が漏れ出すようにする。モデル紙おむつと同じ大き
さのアクリル板の中心部に直径25mmの穴をあけ、ア
クリル樹脂製円筒(内径25mm、容量100cc)を
取り付ける。この円筒付きアクリル板をモデル紙おむつ
の上に乗せ、アクリル板の上に10kgの荷重を均等に
乗せる。液温を20〜25℃に調整した人工尿を滴下ポ
ンプを使用して150ml/分の速度で円筒内に連続注
入し、短辺のヒートシール部の切れ目から液漏れが発生
した時点で注入を停止する。15分間静置して水切りを
行い、吸収後の紙おむつ重量から試験前のドライな紙お
むつ重量を引いた値を荷重下吸収量とする。
【0033】<モデル紙おむつの吸収速度の測定>10
0mm角のアクリル板(厚み2mm)の中心部に直径2
5mmの穴をあけ、アクリル樹脂製円筒(内径25m
m、容量100cc)を取り付けた円筒付きアクリル板
を用意する。紙おむつの中央部に円筒付きアクリル板を
置き、液温を20〜25℃に調整した人工尿80mlを
円筒内部に注いで紙おむつに吸収させる。15分間靜置
後にさらに2回目の人工尿80mlを紙おむつの中央部
に注入する。同様にして15分間静置後に3回目の人工
尿80mlを注入し、この時の吸収開始から吸収完了ま
での所要時間を測定して吸収速度とした。
【0034】<モデル紙おむつの表面ドライ感の測定>
吸収速度を測定した後、紙おむつの表面(人工尿を注入
した場所)のドライ感を5名のパネラーで触感判定し、
次の5段階で評価した。各人の評点の平均値を表面ドラ
イ感とした。 評点1;軽く触るだけで液が浮いてくる 評点2;軽く触ると濡れた感じがあり、強く触ると液が
浮いてくる 評点3;軽く触るとわずかに湿っぽく、強く触ると濡れ
た感じがする 評点4;軽く触っても湿った感じは無いが、強く触ると
湿っぽい感じ 評点5;強く触っても湿った感じが無く、ドライ感良好
【0035】吸水性樹脂(A1)の製造例1 アクリル酸100g、テトラアリロキシエタン0.25
g、イオン交換水343gを混合して断熱重合可能な重
合槽に入、溶液中に窒素ガスを導入することにより、溶
液中の溶存酸素量を0.3ppm以下、溶液温度を5℃
とした。この重合溶液に、0.1%過酸化水素水5g、
0.1%アスコルビン酸水溶液2g、1%のV−50
(和光純薬工業製アゾ系触媒)水溶液5gを添加して重
合させたところ(アクリル酸の重合濃度:22%)、発
熱とともにゲル状となった。重合開始から8時間後に生
成したゲル状含水架橋重合体を取り出した。この含水ゲ
ル状重合体をニーダーで小片に細断しながら、50%の
NaOH水溶液80gを添加し、均一に混練して重合体
中のカルボキシル基の約72モル%をナトリウム塩とし
た。この中和された含水ゲル状重合体(1)を150℃
に加熱されたドラムドライヤーで乾燥した後、35〜1
00メッシュの粒度に粉砕して吸水性樹脂(A1−a)
を得た。吸水性樹脂(A1−a)の粒径を測定した結
果、平均粒径は約295μmであった。吸水性樹脂(A
1−a)の性能評価結果を表1に示す。
【0036】吸水性樹脂(A1)の製造例2 吸水性樹脂(A1−a)100gを撹拌しながら、エチ
レングリコールジグリシジルエーテル0.02g、水2
g、メタノール8gからなる溶液を添加して混合し、1
30℃で30分加熱反応を行い、表面架橋された吸水性
樹脂(A1−b)を得た。吸水性樹脂(A1−b)の粒
径を測定した結果、平均粒径は約310μmであった。
吸水性樹脂(A1−b)の性能評価結果を表1に示す。
【0037】吸水性樹脂(A1)の製造例3 アクリル酸100gと水263gを混合し、外部冷却を
行いながら、溶液温度が35℃を越えないようにして、
50%NaOH水溶液80gを徐々に添加してアクリル
酸の約72モル%を中和した。次いで、メチレンビスア
クリルアミド0.2gを添加して混合し、溶液温度を5
℃とし、断熱重合可能な重合槽に入れた。溶液中に窒素
を導入することで溶存酸素量を0.5ppm以下とし
た。この重合溶液に0.1%過酸化水素水溶液5g、
0.1%アスコルビン酸水溶液2g、1%V−50水溶
液5gを添加したところ、発熱とともにゲル状となっ
た。重合開始から8時間後に生成した含水ゲル状重合体
(2)を取り出した。以下、実施例1と同様に乾燥、粉
砕して平均粒径約290μmの吸水性樹脂(A1−c)
を得た。吸水性樹脂(A1−c)の性能評価結果を表1
に示す。
【0038】吸水性樹脂(A2)の製造例4 製造例1において、テトラアリロキシエタン0.25g
に代えて0.4gを使用する以外は製造例1と同様にし
て中和された含水ゲル状重合体(3)を得た。この中和
された含水ゲル状重合体(3)をミートチョッパーで細
断し、通気熱風乾燥機(井上金属製)を用いて供給風温
150℃、風速1.5m/秒の条件下で通気乾燥した
後、20〜80メッシュの粒度に粉砕した。得られた粒
状の吸水性樹脂100gにエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル0.15g、水2g、メタノール8gから
なる溶液を噴霧して混合し、140℃で30分加熱反応
を行い、表面架橋された吸水性樹脂(A2−x)を得
た。吸水性樹脂(A2−x)の平均粒径は約485μm
であった。吸水性樹脂(A2−x)の性能評価結果を表
1に示す。
【0039】吸水性樹脂(A2)の製造例5 製造例1で得られた中和された含水ゲル状重合体(1)
にエチレングリコールジグリシジルエーテルの5%水溶
液8gを添加して均一に混練した後、通気熱風乾燥機を
用いて供給風温150℃、風速1.5m/秒の条件下で
通気乾燥し、20〜80メッシュの粒度に粉砕した。得
られた粒状の吸水性樹脂100gにエチレングリコール
ジグリシジルエーテル0.12g、水2g、メタノール
8gからなる溶液を噴霧して混合し、140℃で40分
加熱反応を行い、表面架橋された吸水性樹脂(A2−
y)を得た。吸水性樹脂(A2−y)の平均粒径は約4
65μmであった。吸水性樹脂(A2−y)の性能評価
結果を表1に示す。
【0040】吸水性樹脂(A2)の製造例6 製造例3において、メチレンビスアクリルアミド0.2
gに代えて0.35gを使用する以外は製造例3と同様
にして含水ゲル状重合体(4)を得た。この含水ゲル状
重合体(4)をミートチョッパーで細断しながらエチレ
ングリコールジグリシジルエーテルの5%水溶液8gを
添加して均一に混練した後、通気熱風乾燥機(井上金属
製)を用いて供給風温150℃、風速1.5m/秒の条
件下で通気乾燥した後、20〜80メッシュの粒度に粉
砕した。得られた粒状の吸水性樹脂100gにエチレン
グリコールジグリシジルエーテル0.12g、水2g、
メタノール8gからなる溶液を噴霧して混合し、140
℃で30分加熱反応を行い、表面架橋された吸水性樹脂
(A2−z)を得た。吸水性樹脂(A2−z)の平均粒
径は約485μmであった。吸水性樹脂(A2−z)の
性能評価結果を表1に示す。
【0041】実施例1〜11 V型混合機を用い、吸水性樹脂(A1−a)〜(A1−
c)と吸水性樹脂(A2−x)〜(A2−z)とを表2
に記載の組み合わせ、および比率(質量基準)で均一に
混合することにより吸水剤(イ)〜(ル)を得た。これ
らの吸水剤の性能評価結果を表3に示す。
【0042】実施例12 吸水性樹脂(A1−a)および(A2−y)を表4に記
載の組み合わせ、および比率(質量基準)でV型混合機
にて均一に混合し、得られた吸水剤を使用してモデル紙
おむつを作成した。これらのモデル紙おむつの性能評価
結果を表4に示す。尚、比較として、吸水性樹脂(A1
−a)、(A2−y)を各々単独で使用して比較のモデ
ル紙おむつを作成した。これらの比較モデル紙おむつの
性能評価結果を表4に併記する。
【0043】
【表1】 *荷重下吸収量40:生理食塩水に対する40g/cm2荷重下での吸収量
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【発明の効果】本発明の吸水剤は下記の効果を有する。 1.無荷重下での吸収量、荷重下での吸収量の双方に優
れる。 2.ゲル弾性率(ゲル強度)が高く、かつ適度な吸収速
度を示す。 3.異種の性能あるいは物性を有する吸水性樹脂を混合
するという簡単な方法で製造することができる。 4.従来の吸水性樹脂と同様の設備、操作で吸収性物品
に適用できる。 上記効果を奏することから、本発明の吸水剤は吸収性物
品に特に有用であり、例えば、子供用紙おむつ、大人用
紙おむつ、失禁パッド、生理用ナプキンなどの衛生用
品;ペットシートなどのペット尿吸収材;産褥用マッ
ト、手術用アンダーパッド、創傷面保護用ドレッシング
材などの医療用吸収材;水稲育苗用シート、鮮度保持シ
ートなどの農業用資材;ドリップ吸収シートなどの食品
流通資材;コンクリート養生シート、結露防止シートな
どの土木・建築用資材:油中水分除去用シートなどの産
業用資材などの吸収性物品が挙げられる。その他、吸水
剤単独で使用する各種用途(例えば、保冷材用ゲル化
剤、ケミカルカイロ用塩水吸収剤、ゲル状芳香剤用基
材、ヘドロなどの廃液固化剤、電池用ゲル化剤、人工
雪、パップ材用ゲル化剤などの高い吸収性能、素早い吸
収速度および強いゲル強度が要求される用途)にも有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BA04 BA05 BA18 4C003 AA20 AA23 4G066 AA10D AA11D AA13D AB05A AB05D AB06D AB07A AB07D AB13D AC35B AD15B AE04C AE06B BA03 BA05 BA09 BA20 BA36 BA38 BA42 CA43 EA05 FA09 FA37 4J002 AB03W AB03X BE02W BE02X BG01W BG01X BG07W BG07X BG13W BG13X BH02W BH02X BN01W BN01X GC00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理食塩水に対する無荷重下での吸収量
    が55g/g以上かつ吸収速度が40秒以下の吸水性樹
    脂(A1)と、生理食塩水に対する40g/cm2荷重
    下での吸収量が20g/g以上かつゲル弾性率が750
    0N/m2以上の吸水性樹脂(A2)からなり、(A
    1):(A2)が質量基準で(3:7)〜(7:3)の
    比率で混合されてなる吸収性物品に好適な吸水剤。
  2. 【請求項2】 (A1)の平均粒径が100μm以上〜
    400μm未満であり、(A2)の平均粒径が400以
    上〜700μm以下である請求項1記載の吸水剤。
  3. 【請求項3】 (A1)および(A2)のいずれもがカ
    ルボキシル基を含有する粒状の吸水性樹脂である請求項
    1または2記載の吸水剤。
  4. 【請求項4】 少なくとも(A2)が表面架橋された吸
    水性樹脂である請求項1〜3のいずれか記載の吸水剤。
  5. 【請求項5】 (A1)および(A2)のいずれもが表
    面架橋された吸水性樹脂であって、下記〜の要件を
    満足する請求項1〜4のいずれか記載の吸水剤。 無荷重下での吸収量が50g/g以上、 吸収速度が60秒以下、 40g/cm2荷重下での吸収量が18g/g以上、 ゲル弾性率が7000N/m2以上。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか記載の吸水剤5
    0〜500g/m2と、繊維状物100〜1000g/
    2とからなる吸収体層と、該吸収体層の上面あるいは
    下面の少なくとも一面が水透過性シート状基材で覆われ
    てなる吸収性物品。
  7. 【請求項7】 吸収性物品が紙おむつであって、吸収体
    層の一方の面が水透過性シート状基材で、他の面が水非
    透過性シート状基材で覆われてなる請求項5記載の吸収
    性物品。
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