JP2000014778A - 薬液の流量調整装置 - Google Patents

薬液の流量調整装置

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JP2000014778A
JP2000014778A JP10188966A JP18896698A JP2000014778A JP 2000014778 A JP2000014778 A JP 2000014778A JP 10188966 A JP10188966 A JP 10188966A JP 18896698 A JP18896698 A JP 18896698A JP 2000014778 A JP2000014778 A JP 2000014778A
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forming member
flow
path forming
groove
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JP10188966A
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Keiichi Yamada
圭一 山田
Mitsuyoshi Inoue
光好 井上
So Nakazawa
創 中澤
Atsushi Yamamoto
敦 山本
Tatsuji Azuma
達司 東
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Daiken Iki Co Ltd
Original Assignee
Daiken Iki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで、しかも薬液の流量を連続的に
調整可能な流量調整装置を低コストで提供する。 【解決手段】 流路形成部材15は一方端側で調整つま
み83の回転駆動力を受けるとともに、他方端側では角
柱部材84の側面部84aと当接するように構成されて
いるため、角柱部材84にガイドされながら調整つまみ
83の回転量に応じて収容部14内を往復移動する。そ
のため、調整つまみ83を操作することで、接続部材1
1aを介して流入部11と対向する溝部151の位置P
を変化させて当該対向位置Pから流出部12までの溝部
151の長さを変更したり、接続部材11aを介して流
入部11をOリング153と対向させて流出部12側に
薬液が流れるのを規制したり、あるいは溝部151が形
成されている領域151Rの外径よりも小さな外径に仕
上げられたバイパス部154と対向される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野等で用い
られる薬液の流量切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗生物質や抗癌剤等の薬液を患者の体内
へ微量、例えば1時間当たり数CCずつ長時間にわたり注
入するため、現在、薬液注入装置と流量調整装置とを組
み合わせて使用されている。この流量調整装置として
は、例えば特開平9−225028号公報に記載された
ものがある。この流量調整装置では、ケーシングに対し
て流入部および流出部が突設されており、電動式シリン
ジポンプ、バルーンインフューザーや国際公開番号WO
95/28977に記載された装置などの薬液注入装置
から延びるチューブを流入部に接続するとともに、流出
部へ人体接続用チューブを接続して、薬液を人体へ微量
づつ長時間にわたって注入させるといった用い方ができ
るようになっている。
【0003】このケーシング内には、ポリ塩化ビニル等
により形成された同径の細径チューブが相互に異なる長
さで2本設けられ、各チューブの一方端が流路分岐部を
介して流入部と接続される一方、他方端が流出部と接続
されており、各細径チューブが流入部から流出部への薬
液の流路として機能している。また、流路分岐部には、
操作栓が取り付けられており、この操作栓を操作するこ
とにより、流入部を介して流れてきた薬液が複数の細径
チューブを選択的に流れるように構成されている。この
ため、こうして設けられた複数の細径チューブの管路抵
抗は、相互に相違しており、操作栓によって薬液の流路
を選択的に切り換えることで、流出部から流出する薬液
の流量は、 ・一方の細径チューブのみを介して薬液を注入する場合
の第1の流量(当該細径チューブの管路抵抗に応じた流
量)、 ・他方の細径チューブのみを介して薬液を注入する場合
の第2の流量(当該細径チューブの管路抵抗に応じた流
量)、 ・両方の細径チューブを介して薬液を注入する場合の第
3の流量(第1の流量と第2の流量の和)、の3段階に
切換制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記流量調整装置によ
れば、流量を3段階に切換可能である。しかしながら、
患者の容体の変化や薬効状況などに応じてきめ細かく対
応するには、流量調整を連続的に調整できるのが望まし
いが、従来の流量調整装置では連続的な流量調整は不可
能である。
【0005】また、従来の流量調整装置では、連続的な
流量調整が不可能であるものの、互いに管路抵抗が異な
る細径チューブの本数を増やすことによって、流量をよ
り多段階に切換可能に構成し、連続的な流量調整に近づ
けることは可能である。しかしながら、連続的な流量調
整に近づけるために数多くの細径チューブを必要とする
従来の流量調整装置では、細径チューブの数を増やした
分だけ装置コストが増大してしまう。また、細径チュー
ブの数が増えると、装置も大型化してしまう。
【0006】また、流路の管路抵抗は内径と長さによっ
て決定されるため、上記従来の流量調整装置では、細径
チューブによって流路を形成し、細径チューブの長さを
調整することで、当該細径チューブの管路抵抗を適当に
設定して通液量を制御するようにしているが、細径チュ
ーブの内径については、ある程度バラツキが生じやすい
ため、所定の管路抵抗に対応する長さの細径チューブを
そのまま用いたのでは、必ずしも所望の管路抵抗が得ら
れないため、次のような作業を行っている。すなわち、
まず管路抵抗に対応した長さの細径チューブを準備し、
実際に薬液を流して管路抵抗(通液量)を実測し、所定
の管路抵抗となったか否かを検証した後、その実測値が
所定値からずれている場合には、細径チューブの長さを
修正し、再度管路抵抗を実測して所定値になったか否か
を確認する。このような作業を流路ごとに繰り返して行
う必要があり、製造コストの増大の一要因となってい
る。
【0007】さらに、細径チューブの内径を比較的大き
くし、内径のバラツキを抑えることも考えられるが、こ
の場合、所定の管路抵抗を得るためには内径を大きくし
た分だけ細径チューブを長くする必要があり、その結
果、流量調整装置の大型化を招くとともに、細径チュー
ブをケーシング内に収納した際にチューブが折れ曲がり
薬液の流れが悪くなったり、全く流れないなどの問題が
発生することがあり、流量調整が困難となる場合があ
る。
【0008】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、コンパクトで、しかも薬液の流量を
連続的に調整可能な流量調整装置を低コストで提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、薬液の流入
部および流出部を有するケーシングに設けられた収容部
の内部に流路形成部材を配置し、前記収容部の内面と前
記流路形成部材とで形成される流路を介して前記流入部
から前記流出部に薬液を導き、前記流出部から流出する
薬液の流量を調整する流量調整装置であって、上記目的
を達成するため、前記流路形成部材の表面には溝部が形
成されており、前記流路形成部材の表面が前記収容部の
内面と密接されて前記溝部が薬液の流路として機能し、
しかも、前記流路形成部材は前記収容部に対して相対的
に移動可能となっており、前記流路形成部材が相対移動
することで、前記流入部および前記流出部のうちの一方
と対向する溝部の位置を変化させて当該対向位置から他
方までの溝部の長さを変更可能としている。
【0010】この発明では、流路形成部材の表面に溝部
が形成され、これが薬液の流路として機能している。し
かも、流路形成部材が収容部に対して相対的に移動可能
となっており、流路形成部材が相対移動し、流入部およ
び流出部のうちの一方と対向する溝部の位置が変化する
と、当該対向位置から他方までの溝部の長さ、つまり流
路の長さが変更され、当該流路の管路抵抗が変化する。
その結果、流出部から流出する薬液の流量が連続的に変
化する。
【0011】また、溝部を流路形成部材の全長と比べて
充分に長くなるように曲折して形成してもよい(請求項
2)。
【0012】また、流路形成部材の形状としては例えば
柱状形状とすることができ、その周面に溝部を螺旋状に
設けてもよい(請求項3)。
【0013】また、流入部と流出部とを連通するバイパ
ス流路をケーシング内に設けるとともに、収容部に対す
る流路形成部材の相対位置に応じて当該バイパス流路が
開閉制御されるように構成し、バイパス流路を開成した
ときには流路形成部材によって形成される流路の通液量
に比べて充分に多量の薬液を流出部から流出させるよう
に構成すれば(請求項4)、患者の容体の変化や薬効状
況などに応じて薬液の流量を急激に増大させることがで
きる。
【0014】流路形成部材の形状としては例えば中空の
柱状形状とすることができ、中空領域をバイパス流路と
して機能させてもよい(請求項5)。
【0015】流路形成部材の一部に流入部および流出部
のうちの一方を塞ぎ、流入部から流出部への薬液の通液
を規制する規制領域を設けてもよく(請求項6)、この
場合、規制領域によって薬液の流出を停止させることが
できる。
【0016】さらに、前記流路形成部材としてはプラス
チック製のものを用いることができ、射出成形によって
製造する(請求項7)ことで、溝部の断面形状を正確に
形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる薬液の
流量調整装置の一の実施形態を示す図である。また、図
2は図1の流量調整装置のI−I線断面図である。さら
に、図3は図1の流量調整装置の使用状況を示す図であ
る。この流量調整装置1は、図3に示すように、薬液注
入装置2と組み合わせて使用されるものであり、薬液注
入装置2から延びるチューブ3を流量調整装置1の流入
部11に接続するとともに、流出部12へ人体接続用チ
ューブ(図示省略)を接続して使用するものであって、
薬液を人体へ微量づつ長時間にわたって注入可能となっ
ている。なお、同図中の符号10は、ロック部であり、
このロック部10によって流出部12に装着した人体接
続用チューブ(図示省略)を締付けて流出部12に固定
可能となっている。
【0018】この流量調整装置1では、図2に示すよう
に、ケーシング13の側面部に流入部11および流出部
12が互いに正反対の方向を向いて取付けられている。
また、ケーシング13の内部には、流出部12と一直線
状に並ぶように収容部14が設けられており、この収容
部14によって円柱状の収容空間14aが規定されてい
る。そして、流入部11に供給された薬液が接続部材1
1aによって収容部14の側面から収容空間14a内に
向けて流れ込むように構成されている。また、この収容
部14の収容空間14aには、ケーシング13の一方端
側(同図の右手側)から流路形成部材15が嵌入されて
いる。
【0019】図4は流路形成部材15を示す部分切欠斜
視図である。この流路形成部材15は、例えばプラスチ
ックなどの樹脂材料で形成されたもので、中空の円柱形
状を有しており、その外径は収容部14の内径とほぼ同
一で、流路形成部材15は収容部14の内面と密接しな
がら収容空間14aの長手方向に沿って移動自在となっ
ている。また、この流路形成部材15の表面には、他方
端部(同図の左下側)から一定距離Dだけ矩形、三角形
または半円形などの断面形状を有する溝部151が螺旋
状に設けられており、その結果、接続部材11aを介し
て収容部14の側面から収容空間14a内に与えられた
薬液を螺旋状の溝部151に沿って導くことが可能で、
溝部151が薬液の流路として機能する。
【0020】また、溝部151の一方側(同図の右上
側)には矩形溝152が設けられるとともに、当該矩形
溝152にOリング153が埋設されている。したがっ
て、Oリング153を挟んで薬液が流路形成部材15の
表面に沿って一方側から他方側に、また他方側から一方
側に流れるのが規制されており、Oリング153に対応
する領域153Rが規制領域として機能する。
【0021】さらに、流路形成部材15の表面のうちO
リング153の一方側から一方端部にかけての外周領域
154Rでは、溝部151が形成されている領域151
Rの外径よりも小さな外径に仕上げられたバイパス部1
54となっており、後で説明するように流入部11を介
して流入してきた薬液をバイパス流路に導く役割を果た
す。
【0022】一方、流路形成部材15の中空領域につい
ては、一方側では円柱形状の中空領域155となってお
り、その内周面には雌ネジ156が刻設されている。ま
た、他方側では角柱形状の中空領域157となってい
る。
【0023】この円柱状の中空領域155に入り込むよ
うに中空の円柱部材81が配置されている。この円柱部
材81の外周面には、雌ネジ156に対応する雄ネジ8
2が刻設されており、図2に示すように雌ネジ156と
螺合されている。また、この円柱部材81の一方端部
(図2の右手側の端部)には、調整つまみ83が固着さ
れており、その先端部がケーシング13から飛び出した
状態で、ケーシング13および収容部14に対して回転
自在に取付けられている(図2)。なお、図2および図
4中の符号81aは、円柱部材81の外周部と中空領域
81bとを連通するための貫通孔であり、円柱部材81
の外周面に等角度間隔で4つ設けられている。
【0024】他方側の角柱状の中空領域157には、収
容部14の他方端部から流路形成部材15側に突設され
た中空角柱部材84が配置されている。この角柱部材8
4は幅方向では中空領域157の内径と同一あるいは若
干小さくなっており、角柱部材84の側面部84a(図
4)と中空領域157の側面部157aとが相互に当接
するようになっている。これに対し、高さ方向では角柱
部材84は中空領域157の内径よりも小さく、高さ方
向において隙間SP1が生じている。
【0025】このように、この実施形態では、流路形成
部材15は一方端側で調整つまみ83の回転駆動力を受
けるとともに、他方端側では角柱部材84の側面部84
aと当接するように構成されているため、角柱部材84
にガイドされながら調整つまみ83の回転量に応じて収
容部14内を往復移動する。そのため、調整つまみ83
を操作することで、接続部材11aを介して流入部11
と対向する溝部151の位置Pを変化させて当該対向位
置Pから流出部12までの溝部151の長さを変更した
り、接続部材11aを介して流入部11をOリング15
3(規制領域153R)と対向させて流出部12側に薬
液が流れるのを規制したり、あるいは溝部151が形成
されている領域151Rの外径よりも小さな外径に仕上
げられたバイパス部154と対向させることができる。
【0026】次に、調整つまみ83によって流路形成部
材15を種々の位置に位置決めした際の薬液の流量変化
について図5を参照しつつ説明する。なお、同図中にお
いて太線矢印は流入部11および接続部材11aを介し
て収容空間14aに向けて薬液が圧送されてきた際の薬
液の流れ状態を示している。
【0027】まず、同図(a)に示すように、調整つまみ
83を操作して、溝部151が形成された領域151R
のうち最もOリング153に近い位置P1を接続部材1
1aを介して流入部11と対向させると、流入部11お
よび接続部材11aを介して収容部14に向けて圧送さ
れた薬液は溝部151に沿って流出部12側に流れた
後、流路形成部材15の中空領域157と角柱部材84
と間の隙間SP1を通り、さらに角柱部材84の中空領
域84bを通って流出部12に導かれる。このとき、薬
液は溝部151のほぼ全長部分を流れてくるため、溝部
151によって形成されている流路の管路抵抗は比較的
高く、その結果、流出部12から流出する薬液の流量R
1は比較的少なくなる。
【0028】ここで、調整つまみ83を操作して流路形
成部材15を調整つまみ83側に移動させるのにつれ
て、接続部材11aを介して流入部11と対向する位置
は徐々に流出部12側に移動し、その結果、当該位置か
ら流出部12側までの溝部151の長さも調整つまみ8
3の操作量に応じて徐々に短くなり、管路抵抗も小さく
なっていく。そのため、図5(a)と同一経路で流出部1
2に導かれ、当該流出部12から流出する薬液の流量は
徐々に増えていく。そして、同図(b)に示すように、流
路形成部材15の一方端が調整つまみ83に係止される
と、接続部材11aを介して流入部11と対向する位置
P2から流出部12側までの溝部151の長さは最短とな
り、管路抵抗は最も小さくなって流出部12から流出す
る薬液の流量も流量R2(>R1)となる。
【0029】次に、調整つまみ83を逆回転させて流路
形成部材15を調整つまみ83から遠ざけていくと、上
記とは正反対に、接続部材11aを介して流入部11と
対向する位置から流出部12側までの溝部151の長さ
は徐々に長くなり、管路抵抗も徐々に大きくなって流出
部12から流出する薬液の流量が減少していく。そし
て、図5(a)の状態に戻ると、流出部12から流出する
薬液の流量は最小値R1となる。さらに、調整つまみ8
3を同一方向に回すと、流入部11は接続部材11aを
介してOリング153(規制領域153R)と対向する
こととなり、Oリング153によって実質上流入部11
が塞がれ、流出部12側への薬液の流れが規制されて流
出部12からの流出量はゼロとなる。
【0030】この規制状態からさらに調整つまみ83を
同一方向に回すと、流入部11は接続部材11aを介し
てバイパス部154と対向することとなり、(収容部1
4と円柱部材81との隙間SP2)−(貫通孔81a)
−(円柱部材81の中空領域81b)−(収容空間14
a)−(角柱部材84の中空領域84b)というバイパ
ス流路を介して薬液が流出部12に導かれる。この流路
の断面積はいずれの部分においても溝部151のそれに
比べて極めて大きく、流路形成部材15によって形成さ
れる流路の通液量に比べて充分に多量(流量R3>>R
1,R2)の薬液をバイパス流路を介して流出部12に通
液される。
【0031】以上のように、この実施形態にかかる薬液
の流量調整装置によれば、調整つまみ83を操作して接
続部材11aを介して流入部11と対向する溝部151
の位置(上記位置P,P1,P2など)から流出部12側
までの溝部151の長さを変化させてその位置に位置決
めしたときの溝部151の管路抵抗を連続的に変更して
流出部12から流出する薬液の流量を連続的に調整する
ことができる。したがって、患者の容体の変化や薬効状
況などに応じて薬液の流量をきめ細かく調整することが
できる。
【0032】また、従来例のように複数の細径チューブ
を設けて互いに管路抵抗が異なる複数の流路を予め形成
しておく必要がないため、装置をコンパクトにすること
ができる。
【0033】また、患者の容体の変化や薬効状況などに
応じて薬液の流量を急激に増大させたい場合には、調整
つまみ83を操作してバイパス部154を接続部材11
aを介して流入部11と対向させることによって当該要
望を満足させることができる。
【0034】また、この実施形態にかかる薬液の流量調
整装置1によれば、流路形成部材15の表面に螺旋状に
設けられた溝部151を薬液の流路としているため、次
のような効果が得られる。すなわち、このように表面に
溝部151を有するプラスチック製の流路形成部材15
を製造する方法としては、従来より周知の方法、例えば
射出成形を用いることができ、溝部151の断面形状を
設計通りに精度良く形成することができる。特に、射出
成形法を用いる場合には、その管路抵抗に応じた金型を
作成しておけば、同一の管路抵抗を有する流路形成部材
15を量産することができ、流量調整装置1の製造コス
トを大幅に抑えることができる。
【0035】また、流路として機能する溝部151を流
路形成部材15の表面に螺旋状に設けられ、溝部151
が流路形成部材15の全長と比べて充分に長くなってい
るため、充分な長さを確保することができる分だけ溝部
151の断面積を大きく設定することができ、流路(溝
部151)が詰まり難くなるという効果が得られる。ま
た、溝部151の断面積を大きくすることは流路形成部
材15の成形処理をより容易に、しかも精度をより一層
向上させることができる点で好ましい。
【0036】なお、この第1実施形態では、流路形成部
材15をプラスチックなどの樹脂材料で形成している
が、他の材料、例えばガラスや金属などを加工して形成
してもよい。また、成形方法についても、射出成形に限
定されるものではなく、従来より周知の種々の成形方法
を用いてもよい。
【0037】また、上記実施形態では、調整つまみ83
によって流路形成部材15を移動させているが、流路形
成部材15を移動させる代わりに収容部14を移動させ
たり、両者ともに移動させて接続部材11aを介して流
入部11と対向する溝部151の位置Pを変化させるよ
うにしてもよい。すなわち、流路形成部材15が流入部
11に対して相対的に移動させるように構成することで
上記実施形態と同様に、流入部11との対向位置Pから
流出部12までの溝部151の長さを変更したり、バイ
パス部154と対向させて流出部12から流出される薬
液の流量を広範囲にわたって調整することができる。
【0038】また、上記実施形態では、流路形成部材1
5を流入部11に対して移動させているが、流出部12
に対して相対的に移動させて流出部と対向する溝部の位
置から流入部までの溝部の長さを変化させるように構成
しても上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる流路調
整装置によれば、流路形成部材の表面に溝部を形成し、
これを薬液の流路として機能させるとともに、流路形成
部材を収容部に対して相対的に移動させて流入部および
流出部のうちの一方と対向する溝部の位置を変化させて
当該対向位置から他方までの溝部の長さ、つまり流路の
長さを変更して当該流路の管路抵抗を変化させるように
構成しているので、流出部から流出する薬液の流量を連
続的に変化させることができる。
【0040】また、当該溝部が流路形成部材の全長と比
べて充分に長くなるように曲折して形成されているた
め、溝部を長く設けることが可能で、薬液の流量調整に
適した管路抵抗を確保可能となっている。
【0041】さらに、流入部と流出部とを連通するバイ
パス流路をケーシング内に設けるとともに、収容部に対
する流路形成部材の相対位置に応じて当該バイパス流路
が開閉制御されるように構成しているので、バイパス流
路を開成したときには流路形成部材によって形成される
流路の通液量に比べて充分に多量の薬液を流出部から流
出させることができ、患者の容体の変化や薬効状況など
に応じて薬液の流量を急激に増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる薬液の流量調整装置の一の実
施形態を示す図である。
【図2】図1の流量調整装置のI−I線断面図である。
【図3】図1の流量調整装置の使用状況を示す図であ
る。
【図4】流路形成部材を示す部分切欠斜視図である。
【図5】図1の流量調整装置による流量調整動作を示す
図である。
【符号の説明】
1…流量調整装置 11…流入部 11a…接続部材 12…流出部 13…ケーシング 14…収容部 14a…収容空間 15…流路形成部材 151…溝部 153…Oリング 153R…規制領域 154…バイパス部 P,P1,P2…(流入部と対向する溝部の)位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 達司 大阪府泉佐野市鶴原401−9 Fターム(参考) 4C066 AA07 DD12 DD13 EE11 FF02 GG05 QQ21 QQ32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液の流入部および流出部を有するケー
    シングに設けられた収容部の内部に流路形成部材を配置
    し、前記収容部の内面と前記流路形成部材とで形成され
    る流路を介して前記流入部から前記流出部に薬液を導
    き、前記流出部から流出する薬液の流量を調整する流量
    調整装置であって、 前記流路形成部材の表面には溝部が形成されており、前
    記流路形成部材の表面が前記収容部の内面と密接されて
    前記溝部が薬液の流路として機能し、しかも、 前記流路形成部材は前記収容部に対して相対的に移動可
    能となっており、前記流路形成部材が相対移動すること
    で、前記流入部および前記流出部のうちの一方と対向す
    る溝部の位置を変化させて当該対向位置から他方までの
    溝部の長さを変更可能であることを特徴とする薬液の流
    量調整装置。
  2. 【請求項2】 前記溝部は前記流路形成部材の全長と比
    べて充分に長くなるように曲折して形成されている請求
    項1記載の薬液の流量調整装置。
  3. 【請求項3】 前記流路形成部材が柱状形状を有してお
    り、その周面に溝部が螺旋状に設けられた請求項1また
    は2記載の薬液の流量調整装置。
  4. 【請求項4】 前記流入部と前記流出部とを連通するバ
    イパス流路が前記ケーシング内に設けられるとともに、
    前記収容部に対する前記流路形成部材の相対位置に応じ
    て当該バイパス流路が開閉制御されるように構成されて
    おり、 前記バイパス流路を開成したときには前記流路形成部材
    によって形成される流路の通液量に比べて充分に多量の
    薬液を前記流出部から流出させる請求項1または2記載
    の薬液の流量調整装置。
  5. 【請求項5】 前記流路形成部材が中空の柱状形状を有
    しており、その周面に溝部が螺旋状に設けられる一方、
    中空領域が前記バイパス流路として機能する請求項4記
    載の薬液の流量調整装置。
  6. 【請求項6】 前記流路形成部材の一部に前記流入部お
    よび前記流出部のうちの一方を塞ぎ、前記流入部から前
    記流出部への薬液の通液を規制する規制領域を有する請
    求項1ないし5のいずれかに記載の薬液の流量調整装
    置。
  7. 【請求項7】 前記流路形成部材はプラスチック製であ
    り、射出成形されたものである請求項1ないし6のいず
    れかに記載の薬液の流量調整装置。
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JP2011527594A (ja) * 2008-07-11 2011-11-04 ベ シュウ,ヒョン 医療用流量調節装置

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