JP2000014290A - 釣用電動リール - Google Patents

釣用電動リール

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JP2000014290A
JP2000014290A JP10191318A JP19131898A JP2000014290A JP 2000014290 A JP2000014290 A JP 2000014290A JP 10191318 A JP10191318 A JP 10191318A JP 19131898 A JP19131898 A JP 19131898A JP 2000014290 A JP2000014290 A JP 2000014290A
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battery unit
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reel
electric
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Toshiyuki Hirahara
俊之 平原
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池ユニットの軽量且つ小型化を可能にし
て、釣り人に対する負担を軽減することができる釣用電
動リールを提供する。 【解決手段】 釣用電動リールは、ハンドル13または
リール本体1内に内蔵された駆動モータ3によってリー
ル本体1の両側板間に回転可能に支承されたスプール2
を回転させて釣り糸を巻き取るように構成されている。
駆動モータ3の駆動回路中にリチウムイオン2次電池セ
ルB1a、B1b、B1c、B2a、B2b、B2cを
直列に少なくとも3本接続された電池セットBS1、B
S2と、電池セットの充・放電制御をする回路A1、A
2とからなる電池ユニット12が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣用電動リール、
特に、小型で且つ軽量な釣用電動リールの電源に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、釣用電動リールは、設置スペー
スが制限されることから、小型の直流モータによってス
プールを高速・高トルクで回転させて釣り糸を巻き取る
ことができるように構成される。この種の直流モータ
は、通常、12Vの電圧によって駆動される。
【0003】この種の釣用電動リールは、通常、釣り人
が携帯した鉛電池や釣り船に備え付けの船電源と電源コ
ードによって接続され、このような状態で釣りが行われ
る。従って、魚とのやりとり等のために船の甲板上を移
動する場合には、その移動範囲が上述した電源コードの
長さの範囲内に制約される。しかも、他の釣り人の釣用
電動リール用の電源コードと絡んだり、移動時に電源コ
ードを踏みつけて断線し、駆動モータを駆動できなくな
るという問題があった。
【0004】このような問題を解決するために、実公平
8−3269号公報には、重い鉛電池に代えて軽量なニ
ッケル−カドミウム電池からなる電源カセットをリール
本体に一体的に装着した釣用電動リールが開示されてい
る(以下、「先行技術」という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術において、上述したように12Vの電圧を得るために
は、10本以上の電池セルを直列に接続しなければなら
ず、従来の鉛電池に比して軽量化されたものの、かなり
の重量があり、長時間にわたる手持ち釣りにおいては、
釣り人、特に、女性や子供には大きな負担を強いる傾向
があった。
【0006】又、ある程度の釣り時間の使用に耐えるだ
けの電力容量を確保するためには、上述した電池セルを
10本以上直列に接続した数多くの電池セットを並列に
接続しなければならず、その結果、重量が増大するのみ
ならず、電池ユニットの大型化を招き、長時間にわたる
手持ち釣りにおいては適しているとは言えなかった。
【0007】更に、釣りをしながらの充電ができないた
め、釣行の都度予め長時間の充電を行う必要があり、緊
急の釣行には対応することができなかった。
【0008】本発明の目的は、電池ユニットの軽量且つ
小型化を可能にして、釣り人に対する負担を軽減するこ
とができる釣用電動リールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、ハンドル(13)またはリール
本体(1)内に内蔵された駆動モータ(3)にてリール
本体(1)の両側板間に回転可能に支承されたスプール
(2)を回転させて釣り糸を巻き取る釣用電動リールに
おいて、前記駆動モータ(3)の駆動回路中にリチウム
イオン2次電池セル(B1a、B1b、B1c、B2
a、B2b、B2c)を直列に少なくとも3本接続され
た電池セット(BS1、BS2)と、前記電池セットの
充・放電制御をする回路(A1、A2)とからなる電池
ユニット(12)が接続されていることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の釣用電動リ
ールにおいて、前記電池ユニット(12)がリール本体
(1)に内蔵されていることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の釣用電動リ
ールにおいて、前記電池ユニット(12)がリール本体
(1)に着脱可能に装着されていることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の何れか1つに記載の釣用電動リールにおいて、前記電
池ユニット(12)に外部電源とコードで繋がれるレセ
プタクル(10)が設けられ、前記電池ユニット(1
2)が外部電源にて充電可能に形成されていることを特
徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の何れか1つに記載の釣用電動リールにおいて、前記電
池ユニット(12)が2つの以上の電池セット(BS
1、BS2)を並列に接続して形成されることを特徴と
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図11を参照して
本発明の実施形態の釣用電動リールを詳述する。
【0015】図1において、1はリール本体、2はリー
ル本体1に回転可能に取り付けられ、釣り糸を巻き取る
ためのスプール、3はスプール2に内蔵され、スプール
2を回転駆動する電動モータ、4は電動モータ3の出力
軸に接続され、電動モータ3の出力軸の回転を減速して
スプール2に回転動力を伝える減速器、5は電動モータ
3を電気的に駆動するための駆動部である。
【0016】リール本体1の上面には制御ボックス9が
取り付けられている。この制御ボックス9は、表示器
6、マイクロプロセッシングユニット(以下、「MP
U」と略す)7、及び、操作スイッチ群8a、8bとを
備えている。
【0017】表示器6は釣り糸の繰り出し長さや棚位
置、釣り糸の巻き取り速度等を、MPU7の制御下にお
いて表示する。
【0018】MPU7は、電動モータ駆動用信号を作成
し、駆動部5(図2参照)にモータ駆動信号を出力し、
スプール2の回転数を検出する回転検出手段(図示しな
い)から検出されたスプール回転数信号からスプール2
の回転数を演算処理し、スプール2の回転数に基づいて
繰り出される釣り糸の長さを演算処理し、釣り糸の長さ
に対応するデータを作成し、表示器6に釣り糸の長さに
対応するデータを出力する。
【0019】操作スイッチ群8a、8bは、電動モータ
3による釣り糸の巻き上げを開始、停止操作させたり、
また棚位置の設定を行ったり、巻き上げ速度の変更操作
をするために使用される。
【0020】リール本体1の後端部両側には、後述する
電池ユニット12を取り付けるための接合部J1、J2
がそれぞれ設けられている。これ等の接合部J1、J2
は、電池ユニット12を固定するためのロックボルト1
2a、12bの先端部が螺合可能な雌ネジを有する固定
座11a、11bからそれぞれ構成されている。
【0021】更に、リール本体1において、上述した固
定座11bの下方の位置には電源レセプタクル10が設
けられている。この電源レセプタクル10は、外部電
源、即ち、釣り船に常設の電源、あるいは釣り人が携行
するバッテリー等に接続可能であり、更に、他の電池ユ
ニットにも接続可能である。
【0022】図4は、リール本体1の後端に電池ユニッ
ト12が取り付けられた状態を示している。図4に示す
ように、一対のロックボルト12a、12bが電池ユニ
ット12を貫通しており、これ等ロックボルト12a、
12bの先端部が、リール本体1の上述した固定座11
a、11bの雌ネジにそれぞれ螺合されている。
【0023】電池ユニット12には、リール本体1の電
源レセプタクル10に合致し、これと同一定格の電源レ
セプタクル12dが設けられている。従って、上述した
ように、リール本体1の後端に電池ユニット12が取り
付けられた状態において、リール本体1の電源レセプタ
クル10は、電池ユニット12の電源レセプタクル12
dに接続される。
【0024】電動リールを、電池ユニット12ではな
く、外部電源(図示せず)を用いて駆動する場合には、
上述した電池ユニット12をリール本体1から取り外
し、リール本体1の電源レセプタクル10を、電源コー
ド(図示せず)を介して外部電源に接続する。勿論、こ
の電源コードは、リール本体1の電源レセプタクル10
に合致し、これと同一定格の電源プラグを有している。
【0025】次に、電池ユニット12の内部構造を図6
乃至図8を参照して説明する。図6は、底部の一部を破
断した電池ユニット12の底面図であり、図7は図6に
示した電池ユニット12の側面図であり、図8は、電池
ユニット12を構成する電池セルB1a、B1b、B1
c、B2a、B2b、B2cの接続状態を示す概説図で
ある。
【0026】図6に示すように、電池ユニット12内に
は、6本のリチウムイオン2次電池セルB1a、B1
b、B1c、B2a、B2b、B2cが配置されてお
り、この電池ユニット12内の上方の位置には、充電制
御回路基板12eが配置されている。この充電制御回路
基板12eは、充電時に個々の電池セルがバランス良く
充電されるように制御を受け持つ。
【0027】図8に示すように、3本の電池セルB1
a、B1b、B1cが直列接続されることによって第1
電池セットBS1を形成しており、他の3本の電池セル
B2a、B2b、B2cが同様に直列接続されることに
よって第2電池セットBS2を形成している。
【0028】第1電池セットBS1において、電池セル
B1c−B1b間には充電制御用の端子Taが、電池セ
ルB1b−B1a間には充電制御用の端子Tbが、又、
電池セルB1aの陽極側には充電制御用の端子Tcがそ
れぞれ設けられている。
【0029】同様に、第2電池セットBS2において、
電池セルB2c−B2b間には充電制御用の端子Td
が、電池セルB2b−B2a間には充電制御用の端子T
eが、又、電池セルB2aの陽極側には充電制御用の端
子Tfがそれぞれ設けられている。
【0030】上述した第1電池セットBS1及び第2電
池セットBS2は、図8に示すように、前者の電池セル
B1cの陰極側と後者の電池セルB2cの陰極側とを相
互に接続することによって並列接続されている。
【0031】次に、上述した第1及び第2電池セットB
S1、BS2の充・放電制御をする回路A1、A2につ
いて、図9を参照して説明する。図9は、充・放電制御
回路A1、A2を含む電池ユニット12の回路図であ
る。
【0032】図9において、CN1は電動リールへ接続
用のプラグ、CN2は充電用の外部電源に接続するため
のレセプタクル、D1、D2は逆流防止ダイオード、F
1、F2はヒューズである。3本の電池セルB1a、B
1b、B1cが直列接続されることによって構成された
第1電池セットBS1、及び、3本の電池セルB2a、
B2b、B2cが直列接続されることによって構成され
た第2電池セットBS2(図8参照)は、図9に示すよ
うに、第1充・放電制御集積回路A1及び第2充・放電
制御集積回路A2によってそれぞれ制御されている。第
1電池セットBS1及び第1充・放電制御集積回路A1
を含む回路を、以下、「第1制御回路CC1」といい、
第2電池セットBS2及び第2充・放電制御集積回路A
2を含む回路を、以下、「第2制御回路CC2」とい
う。
【0033】図9に示す第1制御回路CC1において、
A1はリチウムイオン二次電池用の第1充・放電制御集
積回路、Q11、Q12は P−チャンネルパワーMO
SFET(酸化金属半導体電界効果トランジスタ)、Q
13はN−チャンネルMOSFET、B1a、B1b、
B1cは第1電池セットBS1におけるリチウムイオン
二次電池セルである。F1はヒューズであり、出力負荷
の短絡時、過電流時の保護を受け持つ。第1充・放電制
御集積回路A1は第1電池セットBS1において直列接
続されたリチウムイオン二次電池B1a、B1b、B1
cの充・放電制御を受け持つ。R11、R12、R1
3、R14、R15、R16は抵抗である。
【0034】第2制御回路CC2は、上述した第1制御
回路CC1と同様に構成されている。即ち、第2制御回
路CC2において、A2はリチウムイオン二次電池用の
第2充・放電制御集積回路、Q21、Q22は P−チ
ャンネルパワーMOSFET、Q23はN−チャンネル
MOSFET、B2a、B2b、B2cは第2電池セッ
トBS2におけるリチウムイオン二次電池セルである。
F2はヒューズであり、出力負荷の短絡時、過電流時の
保護を受け持つ。第2充・放電制御集積回路A2は第2
電池セットBS2において直列接続されたリチウムイオ
ン二次電池B2a、B2b、B2cの充・放電制御を受
け持つ。R21、R22、R23、R24、R25、R
26は抵抗である。
【0035】次に、第1制御回路CC1の作用について
述べる。
【0036】第1制御回路CC1において使用された第
1充・放電制御集積回路A1は、7つの端子、即ち、過
放電制御用FET(電界効果トランジスタ)を駆動する
ためのDCHG端子、過充電制御用FETを駆動するた
めのOV端子、ローサイド側バッテリのマイナス側に接
続されるGND端子、ローサイド側バッテリのプラス側
及びミドルサイド側バッテリのマイナス側に接続される
BATL端子、ミドルサイド側バッテリのプラス側及び
ハイサイド側バッテリのマイナス側に接続されるBAT
M端子、ハイサイド側バッテリのプラス側に接続される
BATH端子、及び、ICのプラス側電源入力端子VC
Cを有している。
【0037】DCHG端子はトランジスタQ11のゲー
トに接続されて、電動リールへの放電の制御を行い、O
V端子はトランジスタQ13のゲートに接続されて、充
電制御を行う。充電時にはハイレベル(「H」レベル)
が出力され、この時トランジスタQ13がON状態にな
り、トランジスタQ12のゲートはGNDレベル(ロー
レベル(「L」レベル))になり、その結果、トランジ
スタQ12はON状態になる。
【0038】この時には電池セルB1a、B1b、B1
cはレセプタクルCN2を通して外部電源から充電され
るが、電池セルB1a、B1b、B1cの接続点の電圧
は、第1充・放電制御集積回路A1のBATL端子、B
ATM端子及びBATH端子を介して監視されており、
電池セルB1a、B1b、B1cそれぞれが過充電状態
にならない様に充電制御出力端子OVが制御される。す
なわち、電池セルB1a、B1b、B1cの過充電電圧
レベルとして比較の基準となる電圧レベル値(以下単に
「過充電レベル値」という)(Vovch)が第1充・
放電制御集積回路A1内に設定されている。
【0039】この第1充・放電制御集積回路A1は、電
池セルB1cに対しては、BATL端子からの入力電圧
(VL)を過充電レベル値(Vovch)と比較し、電
池セルB1bに対しては、BATM端子からの入力電圧
(VM)とBATL端子からの入力電圧(VL)との差
(VM−VL)を演算し、差電圧(VM−VL)を過充電
レベル値(Vovch)と比較し、電池セルB1aに対
しては、BATH端子からの入力電圧(VH)とBAT
M端子からの入力電圧(VM)との差(VH−VM)を
演算し、差電圧(VH−VM)を過充電レベル値(Vo
vch)と比較し、上記3種類の比較結果の何れか1つ
でも過充電レベル値(Vovch)より大きい場合、す
なわち、((VL)>(Vovch))又は((VM−
VL)>(Vovch))又は((VH−VM)>(V
ovch))=「1」(真)である場合、出力端子OV
に「L」レベルを出力し、トランジスタQ13をOFF
状態にし、トランジスタQ12がOFF状態になって、
それ以上充電状態が続かないように機能する。
【0040】また、第1充・放電制御集積回路A1内に
は、電池セルB1a、B1b、B1cの過放電電圧レベ
ルとして比較の基準となる電圧レベル値(以下単に「過
放電レベル値」という)(Vovdch)も設定されて
いる。
【0041】上述した第1充・放電制御集積回路A1
は、上述したように、過充電レベル値(Vovch)に
基づいて、電池セルB1a、B1b、B1cの各々にお
ける過充電を防止するように充電を制御するのみなら
ず、これ等電池セルB1a、B1b、B1cの各々にお
ける過放電を防止するように放電を制御する 即ち、第1充・放電制御集積回路A1は、電池セルB1
cに対しては、BATL端子からの入力電圧(VL)を
過放電レベル値(Vovdch)と比較し、電池セルB
1bに対しては、BATM端子に入力される電圧(V
M)とBATL端子に入力される電圧(VL)の差電圧
(VM)−(VL)を演算し、差電圧(VM)−(VL)
を過放電レベル値(Vovdch)と比較し、またB1
aに対しては、BATH端子からの入力電圧(VH)
と、BATM端子からの入力電圧(VM)との差電圧
(VH)−(VM)を演算し、差電圧(VH)−(V
M)と過放電レベル値(Vovdch)とを比較し、上
記3種類の比較結果が共に過放電レベル値(Vovdc
h)より小さい場合、すなわち、((VL)<(Vov
dch))及び(((VM)−(VL))<(Vovd
ch))及び(((VH)−(VM))<(Vovdc
h))=「1」(真)である場合、出力端子DCHGに
「H」レベルを出力し、トランジスタQ11をOFFに
して個々の電池セルからの放電が停止される。
【0042】また、各々の電池セルが放電可能レベル
で、且つ充電可能なレベルである場合にはOV端子は
「H」レベル、DCHG端子は「L」レベルをそれぞれ
出力し、トランジスタQ13はONし、又、トランジス
タQ11もONし、更に、トランジスタQ12もONす
るので外部電源からの充電も可能であるし、電動リール
への放電も可能である。
【0043】尚、上述した第1充・放電制御集積回路A
1として、例えば、ミツミ電機株式会社製の充・放電制
御集積回路、商品名「MM1309」を使用することが
でき、この場合には、過充電レベル値(Vovch)と
して、4.35[V]又は4.25[V]が選択され、
一方、過放電レベル値(Vovdch)として、2.4
0[V]又は2.35[V]が選択される。
【0044】第2制御回路CC2も上述した第1制御回
路CC1と同様に構成され、前者における第2充・放電
制御集積回路A2は、後者における第1充・放電制御集
積回路A1と同様に作用する。従って、第2制御回路C
C2の作用の説明を省略する。
【0045】以上のようにリチウムイオン二次電池、即
ち、電池セルB1a、B1b、B1c、B2a、B2
b、B2cと、充・放電制御の専用集積回路、即ち、第
1及び第2充・放電制御集積回路A1、A2を用いて、
二次電池ユニット12を構成する事により、安全で且つ
小型軽量の二次電池ユニットを構成でき、また、必要に
応じて電動リール本体への着脱が自在で、釣り場の状況
等必要に応じて、ある時は電動リール本体へ装着状態で
釣りが行え、またある時は二次電池ユニット12を取り
去り、釣り船に常設の電源に接続でき、また即応性の高
い、また操作性能の向上した釣用の電動リールを提供す
ることが出来る。勿論、上述した電池ユニット12を、
リール本体に着脱可能に装着することなく、リール本体
に内蔵することも可能である。
【0046】また、長時間にわたる釣りの際の二次電池
ユニット12の消耗に鑑みて、釣り人は二次電池ユニッ
ト12を2セット用意することも出来る。すなわち、一
方の二次電池ユニットを釣り用に使用し、他方は釣り船
の常設電源へ接続して、一方の二次電池ユニットを用い
て釣りを行っている最中に他方の二次電池ユニットの充
電を行うことができる。従って、一方の二次電池ユニッ
トが消耗したとしても充電中の他方の二次電池ユニット
に交換することにより、電池消耗時でも電動リールの即
応性を損なうことは起きない。上記のように二次電池ユ
ニットを2セット用意しての釣りの場合に二次電池ユニ
ットの利便性を考慮した実施形態として、図10及び図
11のように構成することも可能である。
【0047】図10及び図11において、12は二次電
池ユニット、12dは電動リールの電源レセプタクル1
0に嵌合し、二次電池ユニット12の出力を供給するプ
ラグ、12cは外部電源に接続用の充電用レセプタク
ル、12fは釣り人の着用しているベルト(図示せず)
等に差込み、二次電池ユニット12を釣り人の腰から吊
り下げるためのハンガープレート、12iは電動リール
の電源レセプタクル10に嵌合する中継用プラグ、12
hは二次電池ユニット12に付属しているプラグ12d
に嵌合する中継用レセプタクル、12gは二次電池ユニ
ット12と電動リールを接続するための中継用ケーブル
である。
【0048】中継用ケーブル12gの両端には、一方端
に中継用プラグ12iと他方端に中継用レセプタクル1
2hが正、負の極性が整合されて電気的に導通が取られ
るようそれぞれ接続されている。また、二次電池ユニッ
ト12を充電するための充電用レセプタクルに接続され
る充電用ケーブルに関しては、電動リールで使用される
ものと同一のプラグを有し、更に、ワニグチクリップを
有するケーブルを使用してもよい。
【0049】重負荷仕様の電動リール等のように、電流
容量が大きい電動リールには、上記二次電池ユニット1
2を並列接続して使用することも可能である。この場合
の一例を図12に示す。
【0050】図12において、12xは第1の二次電池
ユニット、12yは第2の二次電池ユニット、12zは
第3の二次電池ユニット、12d1は電動リールの電源
レセプタクルにも嵌合可能な第1の二次電池ユニット1
2xの出力プラグ、12d2は電動リールの電源レセプ
タクルにも嵌合可能な第2の二次電池ユニット12yの
出力プラグ、12d3は電動リールの電源レセプタクル
にも嵌合可能な第3の二次電池ユニット12zの出力プ
ラグ、12h1は第1の二次電池ユニット12xの出力
プラグ12d1に嵌合でき、接続される第1の中継用レ
セプタクル、12h2は第2の二次電池ユニット12y
の出力プラグ12d2に嵌合でき、接続される第2の中
継用レセプタクル、12h3は第3の二次電池ユニット
12zの出力プラグ12d3に嵌合でき、接続される第
3の中継用レセプタクル、12iは電動リールの電源レ
セプタクルに嵌合でき、接続されるプラグである。
【0051】プラグ12iと第1の中継用レセプタクル
12h1、第2の中継用レセプタクル12h2及び第3
の中継用レセプタクル12h3とは、それぞれが図12
に図示のように並列接続されていて、二次電池ユニット
12x、12y、12zの正、負極性の整合をとって結
線されている。すなわち、図13に示すように、電動リ
ールへ接続されるプラグ12iの正、負極は、第1の中
継用レセプタクル12h1の正、負極と、第2の中継用
レセプタクル12h2の正、負極と、第3の中継用レセ
プタクル12h3の正、負極とにそれぞれ接続されてお
り、接続途中の断線、あるいは短絡接続がないように接
続されている。
【0052】図12に示すように、複数個の二次電池ユ
ニット12x、12y、12zを並列接続できるように
構成することにより、小電流容量の電動リールを使用す
る場合には、二次電池ユニットを1セット接続すること
で対応でき、また大容量の電動リールを使用する場合に
於いては、二次電池ユニットを更に1セット又は2セッ
ト追加接続すればよく、極めて簡単に対応できる。上記の
構成と接続を同様に繰り返すことにより、4個以上の二
次電池ユニットを並列接続すれば、更に大容量の電動リ
ールを適切な電流容量をもって駆動することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載したよ
うに、ハンドルまたはリール本体内に内蔵された駆動モ
ータにてリール本体の両側板間に回転可能に支承された
スプールを回転させて釣り糸を巻き取る釣用電動リール
において、前記駆動モータの駆動回路中に、リチウムイ
オン2次電池セルを直列に少なくとも3本接続された電
池セットと、前記電池セットの充・放電制御をする回路
とからなる電池ユニットが接続されているので、電池ユ
ニットの軽量且つ小型化を可能にして、釣り人に対する
負担を軽減することができる。即ち、本発明によれば、
携帯性、軽量性、その時々の釣りの状況(釣り時間、釣
りの対象毎に使用する電動リールの電流容量の大小等)
に関係して要求される電源電流に合わせ得る機能である
ところの、二次電池の「電流容量の可変性」という優れ
た機能を生むことができる。特に、鉛電池やニッケル−
カドミウム電池に代えて、リチウム電池を使用すること
により、電動リールのモータを駆動するために必要な1
2Vの電圧を3本の電池セルを直列に接続するのみで得
られ、小型且つ軽量な電池ユニットが得られる。しか
も、電池ユニットが小型且つ軽量であることに起因し
て、釣行時における荷物の重量の軽量化及び嵩を少なく
することができる。又、電池ユニットが充・放電制御回
路を備えているので、過電流供給等に起因する二次電池
セルの破壊とのトラブルを防止でき、更に、従来の鉛電
池等の充電装置を用いて家庭用電源から充電することが
できる。
【0054】請求項1の釣用電動リールにおいて、請求
項2に記載したように、電池ユニットをリール本体に内
蔵すれば、電池ユニットの小型化且つ軽量化の実現に起
因して、電動リールのバランスを大きく崩すことなく、
電動リール全体の重量が著しく大きくなることがなく、
長時間にわたる手持ち釣りを行っても釣り人に疲れを感
じさせることがない。又、電池ユニットに内蔵するため
の大きなスペースを必要としないため、電動リールの設
計の自由度を大きく損なうことない。更に、コードレス
での手持ちによる釣りができるので、魚とのやりとり等
で甲板を自由に移動でき、コードの絡まりや断線等の問
題を解消できる。
【0055】請求項1の釣用電動リールにおいて、請求
項3に記載したように、電池ユニットをリール本体に着
脱可能に装着すれば、電池ユニットをリール本体から取
り外すことによって、浅場等における手巻きリールとし
て使用することができ、釣り条件への対応性を向上させ
るこができる。勿論、このように電池ユニットをリール
本体に着脱可能に装着した場合にも、電池ユニットの小
型化且つ軽量化に起因して、リールの嵩張りを最小限に
抑制することができ、電動リールのバランスを大きく崩
すことなく、電動リール全体の重量が著しく大きくなる
ことがなく、長時間にわたる手持ち釣りを行っても釣り
人に疲れを感じさせることがない。又、電池ユニットに
内蔵するための大きなスペースを必要としないため、電
動リールの設計の自由度を大きく損なうことない。更
に、コードレスでの手持ちによる釣りができるので、魚
とのやりとり等で甲板を自由に移動でき、コードの絡ま
りや断線等の問題を解消できる。
【0056】請求項1乃至請求項3の釣用電動リールに
おいて、請求項4に記載したように、電池ユニットに外
部電源とコードで繋がれるレセプタクルが設けられ、電
池ユニットが外部電源にて充電可能に形成されていれ
ば、釣行の都度に予め充電をしなくても、船上において
コードを接続することによって釣りをしながら充電を行
うことができる。更に、魚とのやりとり等で甲板を自由
に移動したいときには、電池ユニットのレセプタクルか
らコードを離脱することによってコードレスでの手持ち
釣りができ、コードの絡まりや断線等の問題を解消でき
る。
【0057】請求項1乃至請求項4の釣用電動リールに
おいて、請求項5に記載したように、電池ユニットを2
つ以上の電池セットを並列に接続して形成すれば、充電
容量の拡大が図れ、より長時間に亘るコードレス状態で
の釣りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による魚用電動リールの電池
ユニットが取り外された状態を示す斜視図。
【図2】図1の電動リールの側面図。
【図3】図1の電動リールの制御ボックスを示す正面図
【図4】本発明の実施形態による魚用電動リールの電池
ユニットが装着された状態を示す斜視図。
【図5】図4の電動リールと電池ユニットとの結合状態
を示す拡大部分正面図。
【図6】底部の一部を破断した電池ユニットの底面図。
【図7】図6に示した電池ユニットの側面図。
【図8】電池ユニットを構成する電池セルの接続状態を
示す概説図。
【図9】充・放電制御回路を含む電池ユニットの回路
図。
【図10】電池ユニットの斜視図。
【図11】電池ユニット及び中継用ケーブルを示す側面
図。
【図12】並列接続された複数個の電池ユニットを示す
斜視図。
【図13】図12に示した複数個の電池ユニットの接続
状態を示す配線図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 スプール 3 駆動モータ 10 レセプタクル 12 電池ユニット 13 ハンドル A1、A2 充・放電制御回路 B1a、B1b、B1c、B2a、B2b、B2c 電
池セル BS1、BS2 電池セット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルまたはリール本体内に内蔵され
    た駆動モータにてリール本体の両側板間に回転可能に支
    承されたスプールを回転させて釣り糸を巻き取る釣用電
    動リールにおいて、 前記駆動モータの駆動回路中に、リチウムイオン2次電
    池セルを直列に少なくとも3本接続された電池セット
    と、前記電池セットの充・放電制御をする回路とからな
    る電池ユニットが接続されていることを特徴とする釣用
    電動リール。
  2. 【請求項2】 前記電池ユニットがリール本体に内蔵さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の釣用電動リ
    ール。
  3. 【請求項3】 前記電池ユニットがリール本体に着脱可
    能に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の
    釣用電動リール。
  4. 【請求項4】 前記電池ユニットに外部電源とコードで
    繋がれるレセプタクルが設けられ、 前記電池ユニットが外部電源にて充電可能に形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
    つに記載の釣用電動リール。
  5. 【請求項5】 前記電池ユニットが2つの以上の電池セ
    ットを並列に接続して形成されることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4の何れか1つに記載の釣用電動リー
    ル。
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