JP2000014224A - 作業機の操作レバー装置 - Google Patents

作業機の操作レバー装置

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JP2000014224A JP10185307A JP18530798A JP2000014224A JP 2000014224 A JP2000014224 A JP 2000014224A JP 10185307 A JP10185307 A JP 10185307A JP 18530798 A JP18530798 A JP 18530798A JP 2000014224 A JP2000014224 A JP 2000014224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機のロックレバー装置において、ロック
レバーによるスロットルレバーの回動規制の保持を、安
定して行ないたい。 【解決手段】 原動機で駆動される作業器具と、原動機
を制御する操作部を有する操作ハンドルを備えた作業機
において、操作ハンドルに設けた操作部は、スロットル
レバーとロックレバー40とを備え、ロックレバーの回
動操作で、スロットルレバーの操作位置を規制する押圧
機構を備え、押圧機構は、軸方向に移動可能なロックレ
バーに設けた可動カム47と、可動カムと係合する固定
カム23とで構成し、可動カム47、固定カム24の各
山部24bの頂部24dの少なくとも一方を平面で構成
した作業機の操作レバー装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、刈り払い
機や薬液散布機、集塵機等のように、作業器具を原動機
で駆動する形式の作業機において、原動機の制御操作を
行う操作レバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原動機を背負ったりして携行し、作業器
具を原動機で駆動する形式の作業機、例えば、刈り払い
機は、従来実公昭63−14035号公報他で知られて
いる。この種の刈り払い機は、原動機で回転、駆動され
る刈り刃を先端部に備える操作杆に設けたハンドルを手
で把持し、操作杆を左右、上下に移動させて刈り払い作
業を行うものである。操作ハンドルには原動機の制御を
行う操作部を備え、操作部に設けたスロットルレバーの
操作で、原動機の出力を制御し、刈り刃の回転数を制御
する。ところで、操作ハンドルを手で把持しながらスロ
ットルレバーを併せて操作し、スロットルレバーを手で
握った状態で、作業、刈り払い機では雑草等の刈り払い
作業を行うように構成されるのが一般的であり、作業
中、作業者は指でスロットルレバーを握り続ける必要が
あり、作業者の負担が大きい。
【0003】このため、作業中におけるスロットルレバ
ーを握り続ける負担を軽減するため、スロットルレバー
を所定位置にセットした状態でロックし、この状態を継
続するようにしたロック機構、及びこれの開放機構をハ
ンドル、或いは操作部に付設することが試みられる。と
ころで、スロットルレバーを操作し、その回動位置をロ
ックし、保持するロックレバー機構を付設した技術が実
公昭55−21536号公報で従来から知られている。
この技術は、スロットルレバーとロックレバーとを別個
にハンドルに配置し、スロットルレバーにロックレバー
を係止し、当該操作位置を保持するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のスロットルレバ
ーのロック機構は、スロットルレバーとロックレバーと
を別個にハンドルの設けているので、構造が複雑化し、
構成部品も多くなり、組付工数も多い。従って、スロッ
トルレバーとロックレバーとをハンドル本体に一体的に
組み付け、ロックレバーの回動操作で、スロットルレバ
ーの回動操作位置を規制すれば、スロットルレバー、ロ
ックレバーを一体化し、外形のコンパクト化、構成部品
の減少、構造の簡素化を図ることができる。そこで、ロ
ックレバーの回動操作で、スロットルレバーの回動を規
制する摩擦力、押圧力を増加させる機構として、発明者
等は可動、固定のカムを、ロックレバー、操作ハンドル
に夫々設け、ロックレバーの回動操作でカムを介してス
ロットルレバーの回動規制を行う機構を試みた。
【0005】ところで、刈り払い機等の作業機において
は、ハンドルを把持し、スロットルレバーを回動させ、
ロックレバーでスロットルレバーの当該回動位置を規制
し、保持するものであるが、作業は作業機を左右、上下
に振ったり、又操作ハンドルには原動機の運転に起因す
る振動、或いは刈り刃等が異物に当たったりした場合に
衝撃が手に伝わり、スロットルレバーを規制するロック
レバーを握っている操作力が変化する場合があり、又作
業姿勢が作業場所によって変化する場合もある。このよ
うな場合には、操作力が変化し、この結果、ロックレバ
ーのスロットルレバーを保持する回動位置が変化し、原
動機の出力が変動したりし、原動機の安定した運転、安
定した作業を得る上で考慮が必要である。
【0006】本発明者等は、スロットルレバー、ロック
レバーをハンドル本体に一体に並設し、ロックレバーの
回動操作でスロットルレバーの回動位置を規制する構造
とし、スロットルレバーの回動規制力を、ロックレバー
の回動操作でカムにより行うようにした構造における要
望を充足すべき、本発明をなしたものである。本発明の
目的とする処は、スロットルレバーの回動規制をロック
レバーの回動操作で行うに際し、ロックレバーの回動で
可動、固定のカムの係合を、スロットルレバーの規制位
置で安定して行わせ、作業機の使用条件、作業機の作業
姿勢、原動機の運転で不可避的に発生する振動、異物等
に対する衝撃等が作業者の手に伝達しても、ロックレバ
ーによるスロットルレバーの回動規制位置での保持を、
安定して、確実に行い得る作業機の操作レバー装置を提
供することにある。又本発明の目的とする処は、構造簡
素に、部品を増やすことなく、組付性の点においても好
ましい作業機の操作レバー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、原動機で駆動される作業器具と、原動機
を制御する操作部を有する操作ハンドルを備えた作業機
において、操作ハンドルに設けた操作部は、スロットル
レバーと、ロックレバーとを備え、該ロックレバーの回
動操作で、前記スロットルレバーの操作位置を規制する
押圧機構を備え、押圧機構は、軸方向に移動可能なロッ
クレバーに設けた可動カムと、該可動カムと係合する固
定カムとで構成し、可動カム、固定カムの各山部の頂部
の少なくとも一方を平面で構成した。
【0008】請求項1では、ロックレバーを回動操作
し、スロットルレバーの回動位置を規制した際、ロック
レバーに付設した可動カム、これと係合する固定カムと
が平面で係合しているので、ロックレバーが少々回動し
たとしてもカム係合が外れること無く安定して保持さ
れ、従って、上下、左右へ作業機を振る等の作業、作業
姿勢の変更、原動機の振動の手への伝達、作業器具への
衝撃等が手に作用したとしても、安定してロックレバー
の当該回動規制位置を保持することができ、従って、ス
ロットルレバーの当該回動操作位置におけるロック保持
を安定して確実に行なうことができる。
【0009】請求項2は、請求項1において、平面で構
成した頂部を備える山部は、回転軸線に対して放射状に
複数個備える。請求項2では、放射状に設けた平面で構
成する頂部を複数個備えるので、可動、固定のカムの軸
方向における係合状態を、確実に、安定して保持するこ
とができる。
【0010】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、可動カムは、支軸に対して移動可能なロックレバ
ーに設け、固定カムは操作ハンドル側に設け、前記カム
の頂部で構成した平面は、支軸に対して直角な面で構成
し、可動カムの固定カムに対する回動でロックレバーを
軸方向に移動させ、摩擦手段を可動カムで押圧するよう
に構成した。請求項3では、カムの頂部を構成する平面
が、支軸の軸線に対して直角な面で構成するので、支軸
に対するカムの移動が円滑、確実に、安定してなされ、
ロックレバーに設けた可動カムによるスロットルレバー
に対する押圧を、安定して確実に行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は作業機1による作業の一例を示す説
明図で、実施例では背負い式の刈り払い機による雑草の
刈り払い作業を示す。作業機1は、フレーム2に搭載さ
れたガソリンエンジンの如き原動機3、原動機3の出力
部に連結されたフレキシブルチューブ4、該フレキシブ
ルチューブ4を通る図示しないフレキシブル伝動シャフ
ト、剛体で構成された長尺の操作杆5、操作杆5の先端
部に設けられた刈り刃6を備え、原動機3の出力で操作
杆5内を通した伝動シャフトを介して刈り刃6を回転、
駆動する。
【0012】操作杆5の後半部には、前後に把持ハンド
ル7、及び操作ハンドル10を設け、各ハンドル7,1
0は、操作杆5の上方に起立するように設ける。作業者
Mは、背負い式ベルト8で背当てパッド9を介して原動
機3を搭載したフレーム2を背負い、操作杆5を身体の
右側に臨ませ、左右の手、例えば左手LHで把持ハンド
ル握り、右手RHで操作ハンドル10をガングリップの
ように握り、操作杆5を上下、左右に振り、雑草の刈り
払い作業を行う。左手LHは把持ハンドル7の把持が主
であり、操作杆5の上下、左右の操作機能を負担し、一
方、操作ハンドル10を右手RHで把持し、右手RHで
は、操作ハンドル10の把持と、原動機3の出力を制御
するスロットル調整を行う。
【0013】図2は操作ハンドル10の外観を示す斜視
図である。図の矢印Fが前方で、RRが後方である。操
作ハンドル10は、ガングリップ状の外形で、手で握る
グリップ状の把持部11と、この上に操作部を構成する
操作ハンドルの本体12を設ける。本体12は左右の部
材13,14の接合体からなる二つ割の最中構造であ
る。本体12の前面には、スロットルレバー30を前方
に、前下傾して突出するように配置し、又後面には、ロ
ックレバー40が後方に後下傾して突出するように配置
されている。又本体12の後部上半部の後下傾した部分
には、原動機3の始動スイッチ80を配置し、更に本体
12の左側面には、スロットルレバーをロックした状態
で調節操作を行い2次調節レバー60を配置した。
【0014】図3は、操作ハンドル10の操作部本体1
2を分解して示した斜視図で、個々の構成部品を分解し
て示す。本体12を構成する左右の部材13,14は、
基板部13a,14aの各周縁部に、対称的に内側に突
出する周片部13b,14bを一体に備え、各周片部1
3b,14bの前部の下半部、上部後半部、後部の下半
部には、欠部13c,13d,14d,13e,14e
を対称的に備える(部材14の部材13の欠部13bに
対応する欠部は、図2では隠れて表されていない)。こ
れらの欠部は、部材13,14を組付、一体化した状態
で、スロットルレバー30、ロックレバー40、始動ス
イッチ80が本体12の外に導出する開口部を構成す
る。
【0015】左右の部材13,14の各内側面で、前部
には、同軸的に筒軸部15,16を対称的に対向するよ
うに突設し、一方、15は筒孔状で、他方16は端部を
部材14の基板部で閉塞し、内周部をネジ穴とする。又
同じ内側面の後部には、上下の面を面取りした筒軸部1
7,18を対称的に対向するように突設する。図2の右
側の部材13の内側面の上部には、ネジ穴を備える軸部
19を突設する。左右の部材13,14の下端部には、
対称的に半円状の保持部13f,14f(14fは図2
では隠れて表れていない。図7参照)を備える。左右の
部材13,14を組付、一体化する際、該保持部13
f,14fに金属製等のパイプ20の上端部を嵌合し、
ビス止めして本体12をパイプ20の上端部に取り付
け、支持し、パイプ20の周囲に、前記した把持部11
を取り付ける。
【0016】左側の部材14の基板部14aの前半部の
中間上部には、後述する支軸61のの頭部と遊合する通
し孔21を設ける。通し孔21の外周部には、外側に突
出する環状フランジ部21aを備える。又基板部14a
の通し孔21の外側部には、筒軸部16を中心とする円
弧状のガイド長孔22を備える。右側の部材13の基板
部13aの内面には、左側の通し孔21と同軸上にある
固定カムを構成する第1のカム23を設ける。第1のカ
ム23は、本体と一体、従って、本体を構成する片側の
部材である部材13の基板部13aの内面に、これと一
体に、内側面方向に突出するように形成する。具体的な
カム形状は、後述する。カム23の中心部には、前記通
し孔21と同軸の支軸孔23aを幅方向に貫通するよう
に備える。
【0017】以上の左右の部材13,14間に、スロッ
トルレバー30、ロックレバー40、及び押圧機構を構
成する部品を介装する。スロットルレバー30は、レバ
ー部31、これの上端部に設けた筒軸部32、筒軸部3
2を支点とする扇状片33、扇状片33に設けられ、筒
軸部32を中心とする円弧状のガイド長孔34を備え
る。又スロットルレバー30は、扇状片33の一側面
で、上記筒軸部32の半体側の端部で、左側の部材14
の方向にノブ35を突設し、ノブ35は、上下を面取り
した。スロットルレバー30の扇状片33のノブ35と
は反対側の面で、上部には、スロットルレバー30と、
原動機3のスロットル弁の作動軸とを連結するコントロ
ールケーブル37の駒38を回動可能に保持する保持部
36を突設する(この部分の構造は図6参照)。
【0018】ロックレバー40は、長さのあるレバー部
41、レバー部41の上部に一体に設けられ、レバー部
41に対して直角方向に屈曲した基片部42、基片部4
2のレバー部41側の下端部に設けたフック部43を備
える。基片部42の先端部には、内筒部45、外筒部4
6の内外二重の筒部を一体に備える筒部44を一体に設
ける。筒部44の内筒部45は、軸方向の略々1/2程
度の長さにわたり設け、筒部の内筒部45を備えない内
端面には、図4で後述する第2のカム45を備える。こ
れ等のスロットルレバー30、ロックレバー40のを軸
支する際に、ロックレバー40の筒部44とスロットル
レバー30の扇状片33との間、及び扇状片33の部材
14の基板14a側との間に、押圧機構の押圧付勢手段
である一対の皿バネ52,52、3枚のワッシャ53,
53、一対のディスク状ゴム板54,54を介装する。
【0019】尚、図3中において、60は曲玉状の2次
調節レバー60を、61はボルトで構成した支軸を、6
2はナットを、63,63は首下が長いビスを、64は
パイプ20の結合用ビスを、65はナットを、66は2
次調節レバー60の止め用ビスを、67は捩りバネで構
成したスロットルレバー30の復帰バネを、68はコイ
ルバネで構成したロックレバー40の復帰バネを、69
は復帰バネ68の一端部を支持するビスを示す。
【0020】図4は押圧機構の50の押圧手段を構成す
る固定、可動のカムを示す部分破断説明的斜視図であ
る。カム機構は、本体12の右の部材13に一体に設け
た固定カムである第1のカムと、ロックレバー40に設
けた可動カムである第2のカムとで構成する。固定側の
第1のカム23は、部材13と一体に、これの基板部1
3aの内側面に突設されており、円筒状をなし、中心部
に支持孔23aを貫通して備える。外周部23bは真円
で、軸方向の突出端面に放射状に設けた複数の谷部24
a…(…は複数を表す。以下同じ)を備え、又谷部24
a…間には複数の山部24b…を備え、カム部24を構
成する。各谷部24a…と各山部24b…は、回転方向
に設けた斜面部24c…で連続し、反対側は直角の壁で
連続する。
【0021】固定の第1のカム23のカム部24の山部
24a…の軸方向に突出端面で構成したカムの頂部24
dは、円周方向に所定長さのあるフラットな平面で構成
する。平面で形成した頂部24d…は、支軸孔23a周
に放射状に複数形成されており、頂部24d…の平面
は、支軸孔23aの軸線と直角な面、従って、これに挿
入される支軸61の軸線に対して直角な面で構成され
る。
【0022】ロックレバー40の筒部44の内筒部4
5、外筒部46は同軸状に形成されており、内筒部45
は、外筒部46の軸方向の長さの略々1/2程度の長さ
に設けられている。外筒部46の内筒部45から反対側
の軸方向への延長筒部46aの内径は、前記した固定の
第1のカム23の外周部23bと嵌合する内径に設定す
る。延長筒部46aの軸方向内端部で、内筒部45の軸
方向内端部との間に隔壁44aを設け、この隔壁44a
の軸方向端面で、固定の第1のカム23と対面する面
に、第1のカム23と係合する可動側のカムを構成する
第2のカム47を設ける。
【0023】可動カムを構成すする第2のカム47は、
そのカム部48が第1のカム部24の山部24b、谷部
24aに対応する対称的な山部48b…、谷部48a…
を支軸61の支持孔45a(図8参照)に対して放射状
に備え、固定、可動のカム部24,48は、軸方向に付
勢されて相互に係合する。ロックレバー40を回転させ
ることで、カム作用により前記支軸61の軸方向に開離
する方向に可動カム48側が移動し、当該カム部48を
備えるロックレバー40の筒部44を、皿バネ等を含む
付勢手段に抗して軸方向に移動させる。
【0024】図5は操作ハンドルの縦断側面図である。
把持部11上の操作ハンドル本体12は、前記した左右
の部材13,14を接合、一体化して構成する。図のよ
うに左右の部材13,14の接合により、前部には前下
傾した開口部12aを前記した欠部13cで形成し、又
頂部の後下傾した後半部の開口部12bを前記した欠部
13d,14dで形成し、更に後部の下半部に設けた開
口部12cを前記した欠部13e,14eで形成する。
前記したパイプ20は操作杆5の上に起立、保持され、
周りにグリップ状把持部11で囲み、パイプ20は把持
部11内を縦通する。把持部11の後部の上半部には前
方に潜っ縦長の凹部11aを設け、ロックレバー40を
把持した際、レバー部41が凹部40内に収納する。
【0025】パイプ20の下部には通し孔20aを設
け、該通し孔20aからコントロールケーブル37の最
外側の部材37cを導出し、コントルールケーブル37
は把持部11の底部の開口11bから前記した原動機3
の気化器に連結する。パイプ20の下部も、開口部11
bから下方に導出され、前記した操作杆5上に支持され
る。コントルールケーブル37のアウター37bの上端
部には口金37dを備え、口金37dは部材13の保持
部13fの上部に設けた係止部13hで保持され、コン
トロールケーブル37のインナー37aは、スロトルレ
バー30の保持部36に先端部の駒38が係合して保持
されている。パイプ20の上端部は、左右の部材13,
14の下部間に設けた保持部13f,14f間で保持し
(図7参照)、ビス64を部材13,14の下部に設け
た通し孔13g,14gに通し(図7参照)、ナット6
5で部材13,14の下部を結合しつつ、パイプ20と
操作ハンドル本体12とを結合する。
【0026】本体12の後部上半部の開口部12bに
は、原動機3の始動スイッチ80を嵌装し、本体12内
の前部の上部の部材13,14の筒軸部15,16に
は、ビス63を通して結合し、筒軸部15,16にスロ
ットルレバー30の筒軸部32を外側から嵌合し、レバ
ー部31を本体12の前部に設けた開口部12aから前
下傾するように突出する。復帰バネ67のコイル部67
aを筒軸部32周に巻き付け、一端部67bを本体12
の天井部の一部に係止し、他端部67cをレバー部31
の基部に係止し、スロットルレバー30を筒軸部32を
支点として図5中時計方向に回動付勢する。この状態
で、レバー部31は図5のようの持上がり、前下傾する
ように前方に突出している。この状態が、中立位置であ
る。
【0027】本体12内の中間部で、前記ビス63の後
下方には、前記した支軸61が幅方向に配設され、該支
軸61はスロットルレバー30の扇状片33に設けた弧
状のガイド長孔34を貫通する。支軸61周に、筒部4
4の内筒部45を介して回動可能に嵌合、支持されたロ
ックレバー40のレバー部41は、本体12の後部下半
部の開口部12cから後下傾するように後方に延出され
る。復帰バネ68は、一端部68aをフック部43に係
止し、部材13の頂部内面に突設した軸部19に止着し
たビス69に他端部68bを係止し、ロックレバー40
を支軸61を支点として図5中反時計方向に回動付勢す
る。ロックレバー40のレバー部41の上面の一部が、
半体13,14をビス63で接合することで形成される
筒軸部17,18の面とり部下面に当接し、ストッパー
を構成する。図5のように後方の斜め下方にレバー部4
1が突出した状態を中立位置とする。
【0028】図6は図5の6−6線断面図である。左右
の部材13,14の周片部13b,14bを突合せ、ビ
ス63を部材13,14の内側面上部の前部に設けた筒
軸部15,16に通し、螺合し、双方の前部上部を結合
し、又筒軸部15,16外周にスロットルレバー30の
筒軸部32が嵌合し、その外側に復帰バネ67のコイル
部67aが巻き付けられている構造が理解できる。又部
材13,14の後部下部の筒軸部17,18にビス63
を通し、双方の後部中間部を結合している構造が理解で
きる。又レバー部41が、筒軸部17,18の面とりし
た下面で構成されたストッパー部に当接して中立位置を
保持するのは前述の通りである。又コントルールケーブ
ル37のインナー37aの端部の保持する駒が、スロッ
トルレバー30の保持部36に嵌合され、保持されてい
る状態を理解することができる。
【0029】図7は図5の7−7線断面図である。前記
したパイプ20の上端部を部材13,14の下部の保持
部13f,14fで抱持し、通し孔13f,14fにビ
ス64を通し、ナット65で締め付け、部材13,14
の下端部相互と、パイプ20とを共締めして結合してい
る。前記したスロットルレバー30の扇状片33で、部
材14側の面の先端部に突設したノブ35を、左側の部
材14の基板部14aに設けた弧状のガイド長孔22に
嵌合し、その端部を結合状態にある本体12の当該外側
面から突出する。ノブ35の先端部の小径部35aを2
次調節レバー60の裏面に設けた凹部60aに嵌合し、
端面からビス66を挿入して該レバー60とを結合す
る。2次調節レバー60は、本体12の左側の側面外に
配置されることとなる。
【0030】図8は支軸部の拡大図で、スロットルレバ
ーの押圧機構を示す図である。支軸61は、実施例では
大径の円形の頭部61aと、これより小径の長い軸部6
1bと、軸部の先部に設けた雄ネジ部61cを備え、ボ
ルト状である。頭部61aは、部材14の基板部14a
に設けた前記の通し孔21に遊合し、例えば、頭部端面
に形成した六角穴61dにレンチを挿入し、回動させ
る。これに代え、六角の外形を有する頭部でも良く、こ
の場合にも、通し孔21に対して遊合し、回動可能とす
る。支軸61の軸部61bをスロットルレバー30の扇
状片33に設けた弧状のガイド長孔34に通し、更に軸
部61bをロックレバー40の筒部44の内筒部45の
筒孔45a内を通す。雄ネジ部61cは右側の部材13
の基板部13aの内側面に一体に設けた固定の前記第1
のカム23の支持孔23aを通してその先端部を基板部
13aの外側面に突出させる。この際、支持孔23a内
にはインサートナット70を介装し、又第1のカム23
を有する部分の外側面には環状凹部13iを設け、ロッ
クナットを構成するナット62の半部を収容した。
【0031】ロックレバー40の筒部44の外筒部46
に設けた延長筒部46aの内周部46b内に、前記した
第1のカム23が回転可能に嵌合し、第1のカム23の
軸方向端面に設けたカム部24と、延長筒部46aの軸
方向の底に設けた可動カムを構成する前記第2のカム4
7のカム部48とを係合させる。カム23,47の係合
に際し、延長筒部46aの内周部46b内に第1のカム
23を嵌合したので、カム部24,48間へのゴミや塵
埃の侵入を防止し、カム部24,48のゴミ等をゴミ等
から保護し、押圧機構の作動の安定と確実を保障するこ
とができる。支軸61の軸部61b周で、スロットルレ
バー30の扇状片33の部材14側の面と支軸61の頭
部61aの端面61dとの間に、外側から弾圧、付勢手
段である皿バネ52、この内側にワッシャ53、更に扇
状片33の側面と接するようにゴム板54を介装する。
扇状片33の半体側の面には、内側からゴム板54、ワ
ッシャ53、皿バネ52を軸部61b周に嵌合するよう
に介装し、皿バネ52とロックレバー40の筒部44の
端面との間には、更にワッシャ53を介装する。
【0032】以上により、スロットルレバー30の押圧
機構50を構成する。スロットルレバー30は、扇状片
33の部分が、両側から皿バネ52,52で軸方向に適
度の押圧力で挟圧されている。尚、スロットルレバー3
0への押圧機構による弾圧付勢力は、支軸61がボルト
なので、頭部61aを介して回動させることにより、右
側の部材13を基準として、図8の軸方向左右に移動
し、スロットルレバー30への押圧力を調整することが
可能である。
【0033】図9はスロットルレバーレバー操作、及び
ロックレバー操作状態を示す外観側面図である。次に操
作ハンドル10のスロットルレバーの操作、及びロック
レバー操作を説明すると、操作ハンドル10を、例えば
右手RHで把持する。掌で把持部11の上半部、及び本
体12の下半部を握り、人差し指F2で本体12の前方
に突出したスロットルレバー30のレバー部31を手前
に引いて押圧する。これによりスロットルレバー30は
後方に回動し、スロットルレバー30の所定の角度で、
親指F1下方の掌の部分によりロックレバー40のレバ
ー部41を前方に押圧し、親指F1は2次調節レバー6
0の後面に押し当てる。
【0034】図10は、図9の状態における内部機構の
関係位置を示す縦断側面図である。スロットルレバー3
0のレバー部31を後方に人差し指F2で引くことで、
スロットルレバー30は、筒軸部15,16を支点とし
て復帰バネ67に抗して反時計方向に回動する。この結
果、コントロールケーブル37のインナー37aは上方
に引張され、原動機3の気化器のスロットル弁を開く方
向に作用し、原動機3の出力を上げる方向に調整する。
図10は原動機3の出力調整の上限状態(フルスロット
ル状態)を示す。爾後、或いはスロットルレバーレバー
30の調整操作と併せてロックレバー40のレバー部4
1を掌で前方に押圧する。ロックレバー40は復帰バネ
68に抗して支軸61を支点として図10の時計方向に
回動する。これにより、筒部44内に設けた可動の前記
の第2のカム47は回転し、該第2のカム47は固定の
第1のカム23とカム部48,24相互が係合している
ことから、カム作用で第2のカム47、従って、筒部4
4を含むロックレバー40は、軸方向においてスロット
ルレバー30の方向に移動する。
【0035】これにより、スロットルレバー30の扇状
片33を挟む一対の皿バネ52,52は閉じる方向に押
圧され、扇状片33への押圧力が高くなる。従って、ス
ロットルレバー30への押圧機構50のスロットルレバ
ー30への押圧力が強くなり、スロットルレバー30を
当該位置で押圧保持することとなる。この状態が図10
である。スロットルレバー30のガイド長孔34は、支
軸である筒上部15,16を中心とする円弧なので、支
軸61とガイド長孔34とが係合関係にあっても、その
回動は支承無くなされる。
【0036】2次調節レバーについて述べる。2次調節
レバー60は、ガイド長孔22から突出したスロットル
レバー30のノブ35に前述のように固着されている。
図9のように、親指F1を2次調節レバー60の後面に
当てがい、図9のように、スロットルレバー31のレバ
ー部31を人差し指F2で引いた状態で親指F1を介し
て2次調節レバー60を前方に押圧する。 これによ
り、ロックレバー40でロック状態にあるスロットルレ
バー30は、ノブ35を介して筒軸部32を支点とし
て、前記した押圧機構50による押圧力に抗し、図10
中の時計方向にスリップして回動する。この回動は、部
材14の基板部14aに設けた弧状のガイド長孔22で
許容される。
【0037】従って、スロットルレバー30をフルスロ
ットル位置まで押圧し、爾後、原動機3の出力(回転
数)を下げる(低回転数)に変更したい場合には、ロッ
クレバー40によるロック状態を維持したまま、2次調
節レバー60を前方に押圧することでスロットルレバー
30は出力を下げる方向に回動し、スロットルレバー3
0のロック状態を維持したまま、原動機3の出力(回転
数)を調節することができる。この際、2次調節レバー
60は、親指F1による押し勝手方向の操作なので、指
に力が入り易く、操作性良好に2次調節レバー60によ
るスロットルレバー30の2次調整を、スロットルレバ
ー30を、ロックレバー40によるロック操作状態下に
おいて容易に行うことができる。
【0038】次に押圧機構の要部を構成するカム機構の
作用を説明すると、図11は、固定カム、可動カムの説
明的な展開図を示す。固定カム23のカム部24は、谷
部24a…、山部24b…を実施例では90°間隔で3
60°で都合4個備える。山部24b…の軸方向端面
は、平面の頂部24d…を構成し、各頂部24d…は円
周方向に所定の長さを有する。一方、ロックレバー40
の筒部44の軸方向中間部の内底部を構成する隔壁44
aに設けた可動カム47のカム部48は、谷部48a
…、山部48b…を備え、山部48b…の軸方向端面
は、平面の頂部48a…を構成し、前記固定カム23の
カム部24の頂部24d…と向い合う。可動カム48の
カム部48の山部48b…と谷部48a…とを繋ぐ壁部
は、前記固定カム23のカム部24の斜面部24c…と
対称に、相互に係合する向きの斜面部48c…を備え
る。各斜面部24c…,48c…の反対側の壁部は、軸
方向を向き、頂部24d…,48d…と直角な壁面部2
4e…,48e…で構成する。図11において、白抜き
矢印は、ロックレバー40の回動操作による可動カム4
7の回転方向を示す。
【0039】図12は、ロックレバーの回動操作による
固定カム、可動カムの作用を示す図で、(a)はカムの
係合状態を、(b)は可動カムの回動の初期の状態を、
(c)はカム相互が開離し、山部の係合面相互が係合し
た状態を示す。図12(a)の状態で、一方の山部が他
方の谷部に係合し、係合は押圧機構50のバネ52,5
2の付勢力で軸方向の相寄る方向に押し付けられてい
る。ロックレバー40をスロットルレバー30の回動を
規制すべく、(a)の矢印のように回動させる。
【0040】ロックレバー40の回動操作で、可動カム
47は図12の(b)の矢印方向に回動し、可動カム4
7,23のカム部48,24の斜面部48c,24cが
当接し、斜面部24cが固定なので、斜面部24cに斜
面部48cが乗り上げてスリップし、カム部24,48
相互は、軸方向に相対的に移動し、一方が軸方向に固定
なので、軸方向に可動の可動カム47が図の左方向に移
動する。この結果、ロックレバー40の筒部44は、図
8の左方向に支軸61上において移動し、押圧機構50
の皿バネ52,52を圧縮し、スロットルレバー30の
扇状片33への摩擦力は高まる。
【0041】ロックレバー40の回動操作の継続で、最
終的には一方のカム部の山部の頂部と、他方のカム部の
山部の頂部とが、図12の(c)のように重なり合って
当接し、頂部24dと48dと谷部24a,48a間の
距離だけ、可動カム48が軸方向に移動することとな
る。この状態がスロットルレバー30のロックレバー4
0によるロック位置で、皿バネ52,52は、ロックレ
バー40の筒部44端面で図8の左方向に押し付けら
れ、最も強う摩擦力で扇状片33を介してスロットルレ
バー30は押圧され、スロットルレバー40の当該回動
位置を規制されることとなる。図で明らかなように、カ
ム部24,48は、相互の平面で構成した頂部24d,
48dが円周方向に所定長さをもって係合しており、可
動カム47、従ってロックレバー40が、少しく回動し
たとしても、平面の係合は解除されることがないので、
ロックレバー40によるスロットルレバー30の回動規
制を安定して行なうことができる。
【0042】図13は、本発明対する比較例として示し
たカムの斜視図である。カム123,147の対向する
端面のカム部124,148は、円周方向への傾斜面1
24c,148cの頂部に先鋭な山部124b,148
bを形成し、山部124b,148bから垂直に谷部1
24a,148cが形成されている。一方123を操作
レバー本体等に固定した固定カムとし、他方147をロ
ックレバーに取り付けた可動カムとする。
【0043】図14は、図13の比較例のカムによる作
用を示す。図14の(a)は、カム123,147相互
が、軸方向に付勢され、斜面部124c,148c相互
が全面的に係合した回動前の状態を示す。ロックレバー
を回動することで、図14の(b)のようにカム12
3,147相互は軸方向に開離し、最終的には山部12
4b,148bの先鋭な頂端部相互が当接、係合し、軸
方向へのロックレバーの移動量は最も大きく、従って、
押圧機構によるスロットルレバーの摩擦力が最も大き
く、スロットルレバーの回動規制を行なうロック状態と
なる。
【0044】ところで、作業条件、作業姿勢、原動機の
振動、衝撃等でロックレバーの操作力が若干なりとも変
化すると、押圧機構の付勢力が、カム123,148を
軸方向の相寄る方向に作用しているので、先鋭な山部相
互による係合は不安定であり、斜面部の作用で、図12
の(c)のようにカム123,147の山部124b,
148bの係合が外れ、斜面部124c,148cに山
部124b,148bが係合する状態となる。従って、
カム123,147相互間の軸方向の距離はこの分短く
なり、スロットルレバーに対するバネによる押圧力は減
少し、スロットルレバーは緩み、復帰方向に移動する可
能性がある。この結果、スロットルレバーが緩み、原動
機の運転状況が変化し、作業が不安定となる。
【0045】以上、実施例では、固定カムである第1の
カム23、可動カムである第2のカム47の夫々に、平
面で構成した頂部24d,48dを設けたが、平面で構
成したカムの頂部は、一方のカムに設けても良くい。こ
の場合に、一方の頂部が平面であれば、上記した図12
の作用を行なわせることができる。又カムの山谷部を実
施例では4個夫々設けたが、2個、或いは3個以上でも
良い。更に、固定カムである第1のカム23をハンドル
本体12の一方の部材13に一体的に設けたが、要は固
定カムであれば良く、部材13に対して別部材で形成
し、部材13に固定しても良い。又押圧機構50の押圧
付勢手段として皿バネを用いたが、軸方向の幅の小さな
コイルバネ等を用いてもよい。又実施例では、刈り払い
機の操作レバー装置の実施例として説明したが、操作レ
バー装置の実施の対象は、これに限られない。実施の対
象としては、下記の作業機がある。
【0046】図15は原動機203で駆動される剪定用
の鋸機201を示す。鋸機201は原動機203を後部
に備え、本体203aの側方に把持ハンドル207を備
え、作業者Mは左手LHで把持ハンドル207を把持
し、操作ハンドル210を右手RHで把持し、操作ハン
ドル210は上記した操作レバー装置を備え、原動機2
03を操作する。本体203aから前方に突出した鋸部
206で樹木の剪定作業を行う。このような剪定用の鋸
201にも、本発明にかかる操作レバー装置を実施する
ことができる。
【0047】図16は薬液散布機301に実施した例を
示し、原動機303をフレーム302で作業者Mが背負
い、フレーム302には、原動機303の下方にポンプ
付き薬液タンク390を搭載する。剛性のあるパイプ3
05の先端部に散布ノズル306を備え、パイプ305
の基部には把持用のハンドル307を備え、これを手R
Hで把持し、この部分に前記した操作レバー装置を設け
る。パイプ305とポンプ付き薬液タンク390とをホ
ース304で接続し、原動機303の駆動でポンプを駆
動し、タンク内に貯溜した薬液を散布ノズル306から
散布し、樹木等に薬液を散布する。このような薬液散布
機301にも、本発明にかかる操作レバー装置を実施す
ることができる。
【0048】図17は噴出機401に実施した例を示
し、原動機403を作業者Mはフレーム402を介して
背負い、操作杆に相当する噴出筒405の基部に操作ハ
ンドル410を設け、これに前記した操作レバー装置を
備え、右手RHで操作する。噴出筒405はホース40
4で原動機403で駆動されるコンプレッサー490に
接続され、圧気をパイプ405に供給し、先端部のノズ
ル部405aから圧気を噴出し、路上等の塵埃や落葉等
のゴミを寄せる。このような噴出機401にも、本発明
にかかる操作レバー装置を実施することができる。
【0049】図18は集塵機501に実施他例を示し、
フレーム502で背負う原動機503、これで駆動され
る吸引機590を備え、ホース504で吸引機590と
操作杆に相当するパイプ505とを接続し、パイプ50
5の基部には操作ハンドル510を備え、これを手RH
で把持し、操作ハンドル510には前記した操作レバー
装置を備える。パイプ505の先端部には集塵部506
を備え、塵埃や落葉等を集塵する。このような集塵機5
01にも、本発明にかかる操作レバー装置を実施するこ
とができる。以上図15〜図18で作業機の一例を示し
たが、本発明にかかる操作レバー装置の実施の対象は、
上記に限られず任意であり、各種の原動機付作業機の操
作レバー装置として実施することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、原動機で駆動される作業器具と、原
動機を制御する操作部を有する操作ハンドルを備えた作
業機において、操作ハンドルに設けた操作部は、スロッ
トルレバーと、ロックレバーとを備え、該ロックレバー
の回動操作で、前記スロットルレバーの操作位置を規制
する押圧機構を備え、押圧機構は、軸方向に移動可能な
ロックレバーに設けた可動カムと、該可動カムと係合す
る固定カムとで構成し、可動カム、固定カムの各山部の
頂部の少なくとも一方を平面で構成したので、ロックレ
バーを回動操作し、スロットルレバーの回動位置を規制
した際、ロックレバーに付設した可動カム、これと係合
する固定カムとが平面で係合しているので、ロックレバ
ーが少々回動したとしてもカム係合が外れること無く安
定して保持することができる。
【0051】従って、作業機の作業において、上下、左
右へ作業機を振ったりする等の作業があった場合、作業
面の凹凸や斜面、或いは作業対象物の高低変化等に起因
する作業姿勢の変更があった場合、原動機の運転による
振動の手への伝達があった場合、作業器具への衝撃等が
作用して手に衝撃の反力が作用した場合等において、手
によるロックレバーの把持に少しの変化があっても、平
面によるカム係合なので、ロックレバーの少しの変動が
あっても、安定してロックレバーの当該回動規制位置を
保持することができる。従って、スロットルレバーの当
該回動操作位置におけるロック保持を、安定して確実に
行なうことができる。この結果、ロックレバーの変動、
これに起因するスロットルレバーの回動規制の変化によ
る原動機の出力の変動や、これによる作業の不安定等の
事態を回避し、作業機による各種の作業を安定して、円
滑に行なうことができる。又以上を、可動カム、固定カ
ムの少なくとも一方の山部の頂部を平面に形成するとい
う簡素な構成で実現することができる。
【0052】請求項2は、請求項1において、平面で構
成した頂部を備える山部は、回転軸線に対して放射状に
複数個備えるようにしたので、請求項1の効果に加える
に、可動、固定のカムの軸方向における移動状態におけ
る係合状態を、複数の頂部で確実に、安定して保持する
ことができ、請求項1の効果を一層向上させることがで
きる。
【0053】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、可動カムは、支軸に対して移動可能なロックレバ
ーに設け、固定カムは操作ハンドル側に設け、前記カム
の頂部で構成した平面は、支軸に対して直角な面で構成
し、可動カムの固定カムに対する回動でロックレバーを
軸方向に移動させ、摩擦手段を可動カムで押圧するよう
に構成したので、請求項1、及び請求項2の効果に加え
るに、カムの頂部を構成する平面が、支軸の軸線に対し
て直角な面とすることで、支軸に対するカムの移動が円
滑、確実に、安定してなされる。従って、ロックレバー
に設けた可動カムによる押圧機構への押圧作動が円滑
に、確実になされ、ロックレバーによるスロットルレバ
ーに対する押圧を、安定して確実に行なうことができ、
スロットルレバーの当該回動規制位置における保持を、
安定して確実に、円滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業機による作業の一例を示す説明図
【図2】操作ハンドルの外観を示す斜視図
【図3】操作ハンドルの操作部本体を分解して示した斜
視図で、個々の構成部品を分解して示した図
【図4】押圧機構の50の押圧手段を構成する固定、可
動のカムを示す部分破断説明的斜視図
【図5】操作ハンドルの縦断側面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図5の7−7線断面図
【図8】支軸部の拡大図で、スロットルレバーの押圧機
構を示す図
【図9】スロットルレバーレバー操作、及びロックレバ
ー操作状態を示す外観側面図
【図10】図9の状態における内部機構の関係位置を示
す縦断側面図
【図11】固定カム、可動カムの説明的な展開図
【図12】ロックレバーの回動操作による固定カム、可
動カムの作用を示す図で、(a)はカムの係合状態を、
(b)は可動カムの回動の初期の状態を、(c)はカム
相互が開離し、山部の係合面相互が係合した状態を示す
【図13】本発明対する比較例として示したカムの斜視
【図14】比較例による作用図で(a)はカムの係合状
態を、(b)は可動カムの回動の初期の状態を、(c)
はカム相互が開離し、山部の係合面相互が係合した状態
を示す図
【図15】原動機で駆動される剪定用の鋸に実施他例を
示す説明図
【図16】薬液散布機に実施した例を示す説明図
【図17】ゴミを圧気で寄せる噴出機に実施した例を示
す説明図
【図18】集塵機に実施他例を示す説明図
【符号の説明】
1,201,301,401,501…作業機、 3,
203,303,403,503…原動機、 6,20
6,306,506…作業器具、 10…操作ハンド
ル、 12…ハンドル本体、 23…固定カム、 30
…スロットルレバー、 40…ロックレバー、 47…
可動カム 24d,48d…平面で構成した頂部、 5
0…押圧機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児嶋 淳 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 池田 貴志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2B083 BA02 DA02 HA12 HA22 HA23 HA29 HA42 HA43 2B121 AA19 EA21 FA02 3G065 BA04 CA22 CA23 GA41 GA46 JA02 JA07 KA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機で駆動される作業器具と、原動機
    を制御する操作部を有する操作ハンドルを備えた作業機
    において、 前記操作ハンドルに設けた操作部は、スロットルレバー
    と、ロックレバーとを備え、該ロックレバーの回動操作
    で、前記スロットルレバーの操作位置を規制する押圧機
    構を備え、 前記押圧機構は、軸方向に移動可能なロックレバーに設
    けた可動カムと、該可動カムと係合する固定カムとで構
    成し、 前記可動カム、固定カムの各山部の頂部の少なくとも一
    方を平面で構成した、 ことを特徴とする作業機の操作レバー装置。
  2. 【請求項2】 前記平面で構成した頂部を備える山部
    は、回転軸線に対して放射状に複数個備えることを特徴
    とする請求項1記載の作業機の操作レバー装置。
  3. 【請求項3】 前記可動カムは、支軸に対して移動可能
    なロックレバーに設け、固定カムは操作ハンドル側に設
    け、前記カムの頂部で構成した平面は、支軸に対して直
    角な面で構成し、可動カムの固定カムに対する回動でロ
    ックレバーを軸方向に移動させ、摩擦手段を可動カムで
    押圧するように構成した請求項1、又は請求項2記載の
    作業機の操作レバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011033008A (ja) * 2009-08-06 2011-02-17 Starting Industrial Co Ltd 刈払機におけるエンジンのスロットル調整装置
EP1637714A3 (en) * 2004-09-16 2011-12-28 Husqvarna Zenoah Co., Ltd. Operation unit of engine
CN116267854A (zh) * 2023-03-02 2023-06-23 吉林农业科技学院 一种纳米农药定量精准喷洒装置

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