JP2000014145A - 共振型dc−dcコンバータ - Google Patents

共振型dc−dcコンバータ

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JP2000014145A
JP2000014145A JP10170393A JP17039398A JP2000014145A JP 2000014145 A JP2000014145 A JP 2000014145A JP 10170393 A JP10170393 A JP 10170393A JP 17039398 A JP17039398 A JP 17039398A JP 2000014145 A JP2000014145 A JP 2000014145A
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Mamoru Tsuruya
守 鶴谷
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Sanken Electric Co Ltd
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    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振型DC−DCコンバータに簡素な検出回
路を追加することにより各トランスの異常状態を検出す
る。 【解決手段】 複数のトランス31、32、33の各々
の2次巻線31a、32a、33a側に密結合された3
次巻線31c、32c、33cと、検出用整流素子5
1、52とを有する検出回路50を備え、3次巻線31
c、32c、33c及び検出用整流素子51、52は共
振型DC−DCコンバータの正常動作時に3次巻線31
c、32c、33cの電圧の和がゼロとなるように直列
又は並列に接続され、トランス31、32、33の少な
くとも1つ又は整流平滑回路18の整流素子11a〜1
3bの少なくとも1つが不良となった時、検出回路50
は検出信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共振型DC−DC
コンバータ、特に、複数個のトランスを使用して大容量
の出力を発生する共振型DC−DCコンバータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の共振型DC−DCコンバータは1
個のトランスを用いるのが一般的であったが、1個のト
ランスで出力電力を増大させるには容量に比例した大き
なコアを備えた大型のトランスを使用する必要があり、
所望の出力電力を得るために複数種類の大型トランスを
要するためコスト的に不利である。これに対し、トラン
スを複数個用いた共振型DC−DCコンバータは、スイ
ッチング素子により並列接続された各トランスを同時に
駆動して電力を供給するため、最大出力電力は各トラン
スの出力電力の和となる。従って、汎用のトランスを複
数個並列に接続することによりコンバータの大容量化が
可能となるため、複数種類の大型トランスを用意する必
要がなく経済的である。
【0003】複数個のトランスを用いた従来の共振型D
C−DCコンバータは、例えば、図6に示すように、直
流電源1と、互いに並列に接続された1次巻線31a、
32a、33a及び互いに並列に接続された2次巻線3
1b、32b、33bを有する第1、第2及び第3のト
ランス31、32、33と、直流電源1の両端間に各1
次巻線31a、32a、33aに直列に接続された第1
のスイッチング素子としての第1のMOS−FET2
と、各1次巻線31a、32a、33aと並列に接続さ
れた第2のスイッチング素子としての第2のMOS−F
ET3と、第1のMOS−FET2と各1次巻線31
a、32a、33aとの間に接続された電流共振用コン
デンサ5と、第2のMOS−FET3に並列に接続され
た電圧共振用コンデンサ6と、各2次巻線31b、32
b、33bに並列に接続された整流平滑回路18とを備
えている。直流電源1は、商用交流電源とコンデンサ入
力型整流平滑回路又は乾電池若しくは蓄電池から構成さ
れる。トランス31〜33は漏洩インダクタンスを有す
るリーケージトランスであり、漏洩インダクタンスによ
り各1次巻線31a〜33aと直列に図示しない電流共
振用リアクトルが形成される。整流平滑回路18は、各
2次巻線31b、32b、33bの両端と一方の直流出
力端子15との間に接続された整流素子としての整流ダ
イオード11a及び11b、12a及び12b、13a
及び13b(以下11a〜13bと略す)と、各2次巻
線31b、32b、33bの中間に設けられ他方の直流
出力端子16に接続されたタップと一方の出力端子15
との間に接続された平滑コンデンサ14とを備えてい
る。直流出力端子15、16間の電圧は制御回路17に
よって監視され、制御回路17は直流出力端子15、1
6間の電圧が一定になるように第1のMOS−FET2
及び第2のMOS−FET3の各ゲート端子に付与する
各オン・オフ制御信号VG1、VG2のオン期間又はオフ期
間を制御する。
【0004】次に、図6の共振型コンバータの動作を説
明する。所定のデッドタイムを有する制御信号VG1、V
G2を制御回路17から送出して第1のMOS−FET2
及び第2のMOS−FET3を交互にオン・オフ動作さ
せると、直流電源1からの直流入力電圧が断続的に電流
共振用コンデンサ5を介して各トランス31〜33の1
次巻線31a〜33aに印加され、各トランス31〜3
3内に形成された電流共振用リアクトル(図示せず)と
電流共振用コンデンサ5との共振作用により正弦波状の
共振電流が流れる。まず、第1のMOS−FET2がオ
ン状態かつ第2のMOS−FET3がオフ状態の時、直
流電源1、第1のMOS−FET2、電流共振用コンデ
ンサ5、各トランス31〜33の1次巻線31a〜33
a及び直流電源1の経路で電流が流れる。このとき、各
トランス31〜33の電流共振用リアクトル(図示せ
ず)と電流共振用コンデンサ5との共振作用により各ト
ランス31〜33の1次巻線31a〜33aに正弦波状
の共振電流が流れ、各1次巻線31a〜33aにエネル
ギが蓄積される。次に、第1のMOS−FET2がオン
状態からオフ状態になると、電流共振用コンデンサ5、
各1次巻線31a〜33a及び第2のMOS−FET3
に内蔵の寄生ダイオード(図示せず)の経路で電流が流
れ、各トランス31〜33の1次巻線31a〜33aに
蓄積されたエネルギが放出される。各1次巻線31a〜
33aに蓄積されたエネルギが全て放出され、第2のM
OS−FET3がオフ状態からオン状態になると、各1
次巻線31a〜33a、電流共振用コンデンサ5及び第
2のMOS−FET3の経路で電流が流れる。このと
き、各トランス31〜33の電流共振用リアクトル(図
示せず)と電流共振用コンデンサ5との共振作用により
各1次巻線31a〜33aに共振電流が流れ、各1次巻
線31a〜33aに先程とは逆極性のエネルギが蓄積さ
れる。第2のMOS−FET3がオン状態からオフ状態
になると、各1次巻線31a〜33a、電流共振用コン
デンサ5、第1のMOS−FET2に内蔵の寄生ダイオ
ード(図示せず)及び直流電源1の経路で電流が流れ、
各トランス31〜33の1次巻線31a〜33aに蓄積
されたエネルギが放出される。第1のMOS−FET2
及び第2のMOS−FET3のターンオン時は、各MO
S−FET2、3に共振電流が流れ、各MOS−FET
2、3に流れる立上り時のドレイン電流は正弦波状とな
る。第1のMOS−FET2及び第2のMOS−FET
3のターンオフ時は、各トランス31〜33の1次巻線
31a〜33aと電圧共振用コンデンサ6とが電圧共振
して、各第1のMOS−FET2及び第2のMOS−F
ET3のドレイン−ソース端子間の電圧がそれぞれ0V
から緩やかに上昇する。
【0005】各トランス31〜33の1次巻線31a〜
33aに流れる電流により2次巻線31b〜33bに交
流電圧が発生し、これらの交流電圧は整流ダイオード1
1a〜13b及び平滑コンデンサ14により整流平滑さ
れ、直流出力端子15、16から直流出力電圧が出力さ
れる。直流出力端子15、16間の電圧が高いと、制御
回路17は第1のMOS−FET2及び第2のMOS−
FET3がオンとなるパルス幅を狭めて直流出力端子1
5、16間の電圧を低下させる。逆に、直流出力端子1
5、16間の電圧が低いと、制御回路17は第1のMO
S−FET2及び第2のMOS−FET3がオンとなる
パルス幅を大きくして直流出力端子15、16間の電圧
を上昇させる。このように、直流出力電圧に応じ、制御
回路17が第1のMOS−FET2及び第2のMOS−
FET3に付与する各制御信号V G1、VG2のオン期間又
はオフ期間を制御するので、直流出力端子15、16か
ら安定化された直流出力電圧を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6の共振型コンバー
タでは、動作中にいずれかのトランス31〜33の2次
巻線31b、32b、33bに短絡事故が発生した場
合、各トランス31〜33の漏洩インダクタンスのため
に短絡事故の発生したトランス31〜33の電流は制限
を受けながらも電流値が増大する状態が持続する。その
一方で、電力は短絡事故の発生していない他のトランス
より正常に供給されるため、直流出力電圧の異常が検出
されず、制御回路17は通常の動作を継続する。その結
果、短絡したトランスの温度が著しく上昇してトランス
の破壊、焼けを起こす危険がある。
【0007】この様な事態を防止するため、複数個のト
ランスを並列接続する場合は、DC−DCコンバータに
各トランスの出力電圧を監視する検出回路が設けられ
る。図7に示すように、検出回路19は、第1〜第3の
トランス31〜33の各2次巻線31b、32b、33
bに接続された短絡検出回路36、37、38を備え
る。短絡検出回路36、37、38はいずれも同一の回
路構成であり、それぞれ各トランス31〜33の2次巻
線31b、32b、33bの他端に直列に接続されたダ
イオード61、定電圧ダイオード64及び抵抗65と、
抵抗65に接続されたベースを有するトランジスタ66
と、ダイオード61と定電圧ダイオード64との間とト
ランジスタ66のエミッタとの間に並列に接続されたコ
ンデンサ62及び抵抗63と、トランジスタ66のコレ
クタと例えば5Vの基準電圧が印加される端子68との
間に接続された抵抗67とを備えている。短絡検出回路
36、37、38の各々のトランジスタ66のコレクタ
は、それぞれインバータ46、47、48を介してNA
ND回路49の入力側に接続される。NAND回路49
の出力側は制御回路17に接続される。
【0008】図7の共振型コンバータでは、正常動作中
は2次巻線31b〜33bから短絡検出回路36、3
7、38にそれぞれ電流が流れ、定電圧ダイオード64
を介してトランジスタ66がオン状態となる。このた
め、トランジスタ66のコレクタ−エミッタ間の電圧は
0Vとなってインバータ46には低レベル信号が入力さ
れ、更にインバータ46から出力された高レベル信号が
NAND回路49に入力される。短絡検出回路36、3
7、38がいずれもNAND回路49に対して高レベル
信号を送出するので、NAND回路49の出力は低レベ
ルとなる。
【0009】一方、例えばトランス31の2次巻線31
bに短絡事故が発生した場合、2次巻線31bから短絡
検出回路36に電流が流れなくなり、トランジスタ66
がオフ状態となる。このため、インバータ46には高レ
ベル信号として端子68に印加された5Vの基準電圧が
印加され、更にインバータ46から出力された低レベル
信号がNAND回路49に入力される。短絡検出回路3
6、37、38の少なくとも1つがNAND回路49に
低レベル信号を送出するので、NAND回路49の出力
は高レベルとなる。以上の動作は、トランス32、33
の2次巻線32b、33bに短絡事故が発生した場合も
同様である。即ち、トランス31〜33の2次巻線31
b、32b、33bの少なくとも1つに短絡事故が発生
した場合、NAND回路49は制御回路17に高レベル
信号を出力する。高レベル信号を受けた制御回路17
は、第1のMOS−FET2及び第2のMOS−FET
3のオン期間のパルス幅を狭めることによって電流値の
増大を抑制すると共に、例えば発光ダイオード及びブザ
ーからなる警報装置(図示せず)を作動させて使用者に
異常状態を通報する。
【0010】しかしながら、図7の共振型コンバータの
ように複数のトランスの各々に短絡検出回路を設ける
と、多数の素子が必要となる上に全体の回路が複雑化
し、コスト面及び機器の保守の面から問題がある。そこ
で、本発明は、複数個のトランスを用いた共振型DC−
DCコンバータに簡素な検出回路を追加することによっ
て各トランスの異常状態を検出できる共振型DC−DC
コンバータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による共振型DC
−DCコンバータは、複数のトランスの各々の1次巻線
を互いに並列に接続すると共に、前記トランスの各々の
2次巻線を互いに並列に接続し、前記2次巻線に整流平
滑回路を設けて、前記1次巻線に接続されたスイッチン
グ素子をオン・オフ動作させて前記1次巻線の直流入力
電圧を断続して、前記整流平滑回路により整流平滑した
後、前記2次巻線から直流出力電圧を取り出す。更に、
前記トランスの各々の2次巻線側に密結合された3次巻
線と、検出用整流素子とを有する検出回路を備え、前記
3次巻線及び前記検出用整流素子はコンバータの正常動
作時に前記3次巻線の電圧の和がゼロとなるように直列
又は並列に接続される。前記トランスの少なくとも1つ
又は前記整流平滑回路の整流素子の少なくとも1つが不
良となった時、前記検出回路は検出信号を発生する。各
トランスの3次巻線と、検出用整流素子とを備えた簡便
な検出回路を設けて3次巻線の出力を監視することによ
り、共振型DC−DCコンバータの異常状態を検出して
適切に回路を保護できると同時に、検出回路の素子数を
減少し且つ複数個の汎用のトランスの並列接続によるコ
ンバータの大容量化が可能となる。
【0012】本発明の実施の形態では、前記トランスの
1次巻線及び2次巻線の漏洩インダクタンスを共振回路
の一部として使用する。前記検出回路は前記3次巻線又
は前記検出用整流素子に接続された制御端子を有する検
出用スイッチング素子を備え、該検出用スイッチング素
子は前記検出回路に所定のレベルを超える電圧が発生し
た時に検出信号を発生する。コンバータの正常動作時に
複数の前記3次巻線の各々に発生する電圧は異なる極性
でかつ電圧レベルの絶対値が等しく総合的に相殺され
る。トランスの漏洩インダクタンスを共振回路の一部と
して使用することにより、別個の素子として共振用イン
ダクタンスを実装する必要がなくなるため、回路の簡素
化が可能となる。また、検出回路に3次巻線又は検出用
整流素子に接続された制御端子を有する検出用スイッチ
ング素子を設け、検出用スイッチング素子が検出回路に
所定のレベルを超える電圧が発生した時に検出信号を発
生することにより、危険な状態には至らない所定レベル
以下の電圧が発生した場合には検出信号を発生せず、真
に危険な状態に至った場合にのみ検出信号を発生させる
ことができる。更に、コンバータの正常動作時に複数の
3次巻線の各々に発生する電圧が異なる極性でかつ電圧
レベルの絶対値が等しく総合的に相殺されるように3次
巻線及び検出用整流素子を接続することにより、異常の
発生を確実に検出することができると同時に回路の簡素
化が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による共振型DC−
DCコンバータの実施の形態を図1〜図5について説明
する。但し、図1では図6及び図7に示す箇所と実質的
に同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0014】図1は、複数のトランスとして、図6及び
図7と同様に3個のトランスを備えた共振型DC−DC
コンバータの実施の形態を示す。図1のコンバータで
は、第1〜第3のトランス31〜33の各々の1次巻線
31a〜33aを互いに並列に接続すると共に、トラン
ス31〜33の各々の2次巻線31b〜33bを互いに
並列に接続し、2次巻線31b〜33bに整流平滑回路
18を設けて、1次巻線31a〜33aに接続されたス
イッチング素子としての第1のMOS−FET2及び第
2のMOS−FET3をオン・オフ動作させて1次巻線
31a〜33aの直流入力電圧を断続して、整流平滑回
路18により整流平滑した後、2次巻線から直流出力電
圧を取り出す。更に、図1の実施形態では、トランス3
1〜33の各々の2次巻線31b〜33b側に密結合さ
れた3次巻線31c〜33cと、検出用整流素子として
の検出用ダイオード51、52とを有する検出回路50
を備え、3次巻線31c、32c、33c及び検出用ダ
イオード51、52はコンバータの正常動作時に3次巻
線31c〜33cの電圧の和がゼロとなるように直列又
は並列に接続され、トランス31〜33の少なくとも1
つ又は整流平滑回路18の整流素子としての整流ダイオ
ード11a〜13bの少なくとも1つが不良となった
時、検出回路50は検出信号を発生し、検出信号を受信
した制御回路17はコンバータを保護するようMOS−
FET2、3を動作させる。その他の構成は図6に示す
共振型コンバータと同様である。また、検出回路50
は、3次巻線31c〜33cと、検出用ダイオード5
1、52と、短絡検出回路53とを備えている。短絡検
出回路53の構成は、図7に示す短絡検出回路36、3
7、38と同一である。
【0015】図1の実施の形態では、3個の3次巻線3
1c〜33cの各々に発生する電圧レベルの絶対値が等
しく、第1のトランス31の3次巻線31c及び第2の
トランス32の3次巻線32cは同一極性であるが、第
3のトランス33の3次巻線33cは逆極性である。図
2に略示するように、第1のトランス31の3次巻線3
1c及び第2のトランス32の3次巻線32cをそれぞ
れ第1の検出用ダイオード51及び第2の検出用ダイオ
ード52に直列に接続したものを3次巻線の極性方向及
び検出用ダイオードの方向が同一となるよう互いに並列
に接続する。このように接続した3次巻線31c、3次
巻線32c、第1の検出用ダイオード51及び第2の検
出用ダイオード52を備える部分を並列検出部54とい
う。並列検出部54の一端は端子55として短絡検出回
路53のコンデンサ62の一端に接続され、並列検出部
54の他端は第3のトランス33の3次巻線33cを介
して端子56として短絡検出回路53のコンデンサ62
の他端に接続される。
【0016】また、図1の実施の形態では、トランスの
1次巻線31a〜33a及び2次巻線31b〜33bの
漏洩インダクタンスを共振回路の一部として使用する。
これにより、別個の素子として共振用インダクタンスを
実装する必要がなくなるため、回路が簡素化できる。検
出回路50は3次巻線31c〜33c又は検出用ダイオ
ード51、52に接続された制御端子としてのベース端
子を有する検出用スイッチング素子としてのトランジス
タ66を備え、トランジスタ66は検出回路50に所定
のレベルを超える電圧が発生した時に検出信号を発生す
る。これにより、危険な状態には至らない所定レベル以
下の電圧が発生した場合には検出信号を発生せず、真に
危険な状態に至った場合にのみ検出信号を発生させるこ
とができる。更に、前記のように3次巻線31c〜33
cと検出用ダイオード51、52とを接続することによ
り、コンバータの正常動作時に複数の3次巻線31c〜
33cの各々に発生する電圧は異なる極性でかつ電圧レ
ベルの絶対値が等しく総合的に相殺される。これによ
り、異常の発生を確実に検出することができると同時に
回路の簡素化が可能となる。
【0017】以下、検出回路50の動作を図1及び図2
について説明する。 (1) トランス31〜33の各2次巻線31b〜33
bがいずれも正常な場合 3次巻線31c〜33cの各々には電圧レベルの絶対値
が等しい電圧が発生するが、3次巻線31cと3次巻線
32cとは極性が同一であるため並列検出部54として
一の極性の電圧が発生する一方、並列検出部54に直列
接続された3次巻線33cは逆極性の電圧が発生する。
その結果、3次巻線31c〜33cの間で発生した電圧
が総合的に相殺され、端子55、56間に電圧が発生し
ないため、短絡検出回路36には電流が流れず、トラン
ジスタ66がオフ状態となる。このため、コンバータを
保護する検出信号は発生せず、高レベル信号として端子
68に印加された5Vの基準電圧がそのまま制御回路1
7に出力され、制御回路17は通常の動作を継続する。 (2) 第1のトランス31の2次巻線31bに短絡事
故が発生した場合 トランスの各巻線には巻数に比例して電圧が発生するた
め、2次巻線31bが短絡した第1のトランス31では
3次巻線31cも短絡状態となり、3次巻線31cの電
圧はゼロとなる。従って、第3のトランス33の3次巻
線33cに検出用ダイオード52の逆極性方向の電圧が
発生したとき、第2のトランス32の3次巻線32cに
は3次巻線33cと絶対値が等しくかつ逆極性の電圧が
発生するため、3次巻線32cと3次巻線33cとの間
で電圧が相殺され、端子55、56間に電圧が発生しな
い。一方、3次巻線33cに検出用ダイオード52の正
極性方向の電圧が発生したとき、3次巻線32cには検
出用ダイオード52の逆極性方向の電圧が発生しないた
めに3次巻線32cの電圧はゼロとなり、3次巻線33
cの電圧が3次巻線31c〜33cの間で総合された電
圧として端子55、56間に現れる。その結果、短絡検
出回路36に電流が流れ、定電圧ダイオード64を介し
てトランジスタ66がオン状態となるためにトランジス
タ66のコレクタ−エミッタ間の電圧は0Vとなり、検
出回路50はコンバータを保護する検出信号として低レ
ベル信号を制御回路17に送出する。検出信号として低
レベル信号を受けた制御回路17は、第1のMOS−F
ET2及び第2のMOS−FET3のオン期間のパルス
幅を狭めることによって電流値の増大を抑制する。 (3) 第2のトランス32の2次巻線32bに短絡事
故が発生した場合 前記(2)と同様、第2のトランス32の3次巻線32
cが短絡状態となり、3次巻線33cに検出用ダイオー
ド51の正極性方向の電圧が発生したときに端子55、
56間に電圧が発生するため、検出回路50は検出信号
として低レベル信号を制御回路17に送出する。他の動
作は(2)と同様である。 (4) 第3のトランス33の2次巻線33bに短絡事
故が発生した場合 第3のトランス33の3次巻線33cが短絡状態とな
り、3次巻線33cの電圧はゼロとなる。従って、第1
のトランス31の3次巻線31c及び第2のトランス3
2の3次巻線32cにそれぞれ検出用ダイオード51、
52の正極性方向の電圧が発生したときに端子55、5
6間に電圧が発生し、検出回路50は検出信号として低
レベル信号を制御回路17に送出する。他の動作は
(2)と同様である。
【0018】この実施の形態によれば、各トランス31
〜33の3次巻線31c〜33cと、検出用整流素子5
1、52とを備えた簡便な検出回路50を設けて3次巻
線31c〜33cの出力を監視することにより、コンバ
ータの異常状態を検出して適切に回路を保護できると同
時に、検出回路50の素子数を減少し且つ複数個の汎用
のトランスの並列接続によるコンバータの大容量化が可
能となる。
【0019】本発明は前記の実施の形態に限定されず、
変更が可能である。例えば、図1及び図2の実施形態で
は3個のトランスを有するコンバータを示したが、5個
のトランスを有するコンバータに本発明を適用する場合
には、5個のトランスの各3次巻線31c〜35c(3
次巻線31c、32c、34cは一方の極性、3次巻線
33c、35cは他方の極性を有する)と検出用ダイオ
ード51、52とを図3のように接続する。即ち、図2
と同様に、3次巻線31c、3次巻線32c、第1の検
出用ダイオード51及び第2の検出用ダイオード52を
備える並列検出部54を形成し、更に、残りの3次巻線
33c、34c、35cを並列検出部54と直列に接続
する。図3では3次巻線33c、34c、35cを極性
が交互になるよう接続しているが、接続順序は入れ替え
が可能である。5個のトランスの各2次巻線がいずれも
正常な場合は端子55、56間に電圧が発生せず、各2
次巻線のいずれかに短絡事故が発生した場合は端子5
5、56間に電圧が発生する。図2及び図3ではトラン
スがそれぞれ3個及び5個である場合を示したが、同様
にして、トランスを3以上の奇数個備える場合の接続方
法は、nを自然数として、トランスを(2n+1)個備
える場合として以下のように包括的に表現できる。即
ち、コンバータの正常動作時に電圧が総合的に相殺され
るために、トランスの3次巻線のうち(n+1)個は一
方の極性を有し、トランスの3次巻線のうちn個は他方
の極性を有し、一方の極性の3次巻線のうち2個にそれ
ぞれ検出用ダイオードを直列に接続したものを3次巻線
の極性の向き及び検出用ダイオードの方向が同一となる
よう互いに並列に接続して並列検出部を形成し、並列検
出部に残りの3次巻線を直列に接続すればよい。
【0020】これに対し、トランスを偶数個備える場合
として、トランスがそれぞれ2個及び4個の場合を図4
及び図5に示す。これらの場合は、トランスが奇数個の
場合と異なり、コンバータの正常動作時に偶数個の3次
巻線の間で電圧が総合的に相殺されるため、並列検出部
を形成する必要がない点に特徴がある。nを自然数とし
て、トランスを2n個備える場合として包括的に表現す
ると、トランスの3次巻線のうちn個は一方の極性を有
し、トランスの3次巻線のうちn個は他方の極性を有
し、これらの3次巻線を検出用ダイオードと共に直列に
接続すればよい。また、前記実施形態では、電圧共振用
コンデンサ6を独立した素子としてコンバータに実装し
たが、第2のMOS−FET3中の寄生容量を使用する
ことにより電圧共振用コンデンサ6を省略してもよい。
更に、前記実施形態では、検出回路50は異常時に検出
信号として低レベル信号を発生するが、検出回路50と
制御回路17との間にインバータを設けることにより、
検出信号として高レベル信号を発生させてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、簡便な検出回路を設け
て3次巻線の出力を監視することにより、コンバータの
異常状態を検出して適切に回路を保護できると同時に、
検出回路の素子数を減少し且つ複数個の汎用のトランス
の並列接続によるコンバータの大容量化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による共振型DC−DCコンバータの
実施の形態を示す電気回路図
【図2】 図1における3次巻線及び検出用整流素子の
接続を示す部分回路図
【図3】 トランスが5個の場合の3次巻線及び検出用
整流素子の接続を示す部分回路図
【図4】 トランスが2個の場合の3次巻線及び検出用
整流素子の接続を示す部分回路図
【図5】 トランスが4個の場合の3次巻線及び検出用
整流素子の接続を示す部分回路図
【図6】 従来の共振型DC−DCコンバータを示す電
気回路図
【図7】 検出回路を備えた従来の共振型DC−DCコ
ンバータを示す電気回路図
【符号の説明】
1・・直流電源、 2・・第1のMOS−FET(スイ
ッチング素子)、 3・・第2のMOS−FET(スイ
ッチング素子)、 11a〜13b・・整流ダイオード
(整流素子)、 14・・平滑コンデンサ、 15、1
6・・直流出力端子、 17・・制御回路、 18・・
整流平滑回路、 31、32、33・・トランス、 3
1a、32a、33a・・1次巻線、 31b、32
b、33b・・2次巻線、 31c、32c、33c・
・3次巻線、 50・・検出回路、51、52・・検出
用ダイオード(検出用整流素子)、 66・・トランジ
スタ(検出用スイッチング素子)、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトランスの各々の1次巻線を互い
    に並列に接続すると共に、前記トランスの各々の2次巻
    線を互いに並列に接続し、前記2次巻線に整流平滑回路
    を設けて、前記1次巻線に接続されたスイッチング素子
    をオン・オフ動作させて前記1次巻線の直流入力電圧を
    断続して、前記整流平滑回路により整流平滑した後、前
    記2次巻線から直流出力電圧を取り出す共振型DC−D
    Cコンバータにおいて、 前記トランスの各々の2次巻線側に密結合された3次巻
    線と、検出用整流素子とを有する検出回路を備え、前記
    3次巻線及び前記検出用整流素子はコンバータの正常動
    作時に前記3次巻線の電圧の和がゼロとなるように直列
    又は並列に接続され、 前記トランスの少なくとも1つ又は前記整流平滑回路の
    整流素子の少なくとも1つが不良となった時、前記検出
    回路は検出信号を発生することを特徴とする共振型DC
    −DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記トランスの1次巻線及び2次巻線の
    漏洩インダクタンスを共振回路の一部として使用する請
    求項1に記載の共振型DC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記検出回路は前記3次巻線又は前記検
    出用整流素子に接続された制御端子を有する検出用スイ
    ッチング素子を備え、該検出用スイッチング素子は前記
    検出回路に所定のレベルを超える電圧が発生した時に検
    出信号を発生する請求項1又は2に記載の共振型DC−
    DCコンバータ。
  4. 【請求項4】 コンバータの正常動作時に複数の前記3
    次巻線の各々に発生する電圧は異なる極性でかつ電圧レ
    ベルの絶対値が等しく総合的に相殺される請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の共振型DC−DCコンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7768801B2 (en) 2004-12-08 2010-08-03 Sanken Electric Co., Ltd. Current resonant DC-DC converter of multi-output type

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7768801B2 (en) 2004-12-08 2010-08-03 Sanken Electric Co., Ltd. Current resonant DC-DC converter of multi-output type

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