JP2000014049A - 遠隔監視制御システムのリレー端末器 - Google Patents

遠隔監視制御システムのリレー端末器

Info

Publication number
JP2000014049A
JP2000014049A JP10179429A JP17942998A JP2000014049A JP 2000014049 A JP2000014049 A JP 2000014049A JP 10179429 A JP10179429 A JP 10179429A JP 17942998 A JP17942998 A JP 17942998A JP 2000014049 A JP2000014049 A JP 2000014049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
circuit
terminal
signal
relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10179429A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3747636B2 (ja
Inventor
Mototsugu Kawamata
基嗣 川又
Toshiaki Tokizane
敏昭 時実
Koji Yokota
浩二 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP17942998A priority Critical patent/JP3747636B2/ja
Publication of JP2000014049A publication Critical patent/JP2000014049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3747636B2 publication Critical patent/JP3747636B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】ラッチングリレーの駆動電流の変動を抑えて、
信号線に流れる電流への影響を少なくし、大容量のラッ
チングリレーを使用した遠隔監視制御システムのリレー
端末器を実現することにある。 【解決手段】ラッチングリレー7の駆動電流の電源を伝
送信号を整流する整流回路10の出力を一定電圧に安定
化する定電圧回路16より得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔制御監視シス
テムに用いるリレー端末器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、この遠隔制御監視システムの
基本的な概略構成を示しており、この従来例は、制御用
端末器1と、操作用端末器2とを2線の信号線3を通じ
て伝送ユニット4に接続され、操作用端末器2及び制御
用端末器1には各別にアドレスが設定されており、伝送
ユニット4はアドレスによって各操作用端末器2及び各
制御用端末器1を個別に認識する。操作用端末器2はス
イッチSW1…を備え、このスイッチSW1…の操作に
より発生した割込信号を伝送ユニット4に伝送する。伝
送ユニット4は割込信号を受信すると割り込みを要求し
ている操作用端末器2を検索し、さらに検索した操作用
端末器2とアドレスによって対応関係が予め設定されて
いる制御用端末器1に対して制御データを伝送する。制
御データを受け取った制御用端末器1では、接続されて
いる磁気保持型のラッチングリレー5をスイッチSW1
…点の操作に対応させて駆動し、リレー5の主開閉接点
を通じて電源に接続されている負荷をオン又はオフさせ
るようになっている。
【0003】ここで伝送ユニット4は信号線3に対し
て、図12(a)に示すフォーマットの伝送信号Vsを
送出する。すなわち、信号送出開始を示す同期信号S
Y、伝送信号Vsのモードを示すモードデータMD、端
末器1,2を各別に呼び出すためのアドレスデータA
D、負荷(図11の場合リレー5)を制御する制御デー
タCD、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータ
CS、端末器1,2からの返信信号を受信するタイムス
ロットである返信信号返信期間WTよりなる双極性(±
24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によっ
てデータが伝送されるようになっている(図12
(b))。端末器1,2では、それぞれ信号線3を介し
て受信した伝送信号Vsにより伝送されたアドレスデー
タADがあらかじめ設定されているアドレスに一致する
と、伝送信号Vsから制御データCDを取り込むととも
に、伝送信号Vsの信号返信期間WTにデータを電流モ
ード信号(信号線3を適当な低インピーダンスを介して
短絡することにより送出される信号)として返信する。
【0004】伝送ユニット4から所望の端末器1,2に
データを伝送する場合には、モードデータMDを制御モ
ードとし、端末器1,2のアドレスをアドレスデータA
Dとする伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを信
号線3に送出すれば、アドレスデータADに一致する端
末器1,2が制御データCDを受け取り、制御データC
Dにパリティビットを付加した信号を信号返信期間WT
に返信する。伝送ユニット4では送出した信号と信号返
信期間WTにおける受信信号との一致によって制御デー
タCDが所望の端末器1,2に伝送されたことを確認す
る。また、オ制御用端末器1や操作用端末器2は受け取
った制御データCDに従って制御動作を行う。
【0005】一方、伝送ユニット4は常時はモードデー
タMDをダミーモードとして或いは常時ポーリングとし
てダミー用のアドレスに又は接続されている全端末器の
アドレスに伝送信号Vsを一定時間間隔で送出してお
り、端末器1,2が伝送ユニット4に対して何らかの情
報を伝送しようとするときには、ダミーモード或いはポ
ーリング中の伝送信号Vsの同期信号SYに同期させて
図12(c)のような割込信号を発生させる。このと
き、端末器1,2は割込フラグを設定して伝送ユニット
4との以後の情報授受に備える。伝送ユニット4では割
込信号を受信すると、モードデータMDを割込ポーリン
グモードとしかつアドレスデータADの上位の半数のビ
ット(アドレスデータADを8ビットとすれば上位4ビ
ット)を順次増加させながら伝送信号を送出し、割込信
号を発生した端末器1,2では、割込ポーリングモード
の伝送信号のアドレスデータADの上位4ビットが端末
器1,2に設定されているアドレスの上位4ビットに一
致するときに、信号返信期間WTにアドレスの下位の半
数のビットを伝送ユニット4に返信する。このように、
伝送ユニット4は割込信号を発生した端末器1,2を1
6個ずつまとめて探すので、比較的短い時間で端末器
1,2を発見することができる。伝送ユニット4が割込
信号を発生した端末器1,2のアドレスを獲得すると、
モードデータMDを監視モードとし、獲得したアドレス
データADを持つ伝送信号を信号線3に送出し、これに
対して端末器1,2は伝送しようとする情報を信号返信
期間WTに返信するのである。最後に、伝送ユニット4
は割込信号を発生した端末器1,2に対して割込リセッ
トを指示する信号を送出し、端末器1,2の割込フラグ
を解除する。以上のようにして、端末器1,2から伝送
ユニット4への情報伝送は、伝送ユニット4から端末器
1,2への4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポーリ
ングモード、監視モード、割込リセット)によって完了
する。伝送ユニット4が所望の端末器1,2の動作状態
を知ろうとするときには、モードデータMDを監視デー
タとした伝送信号を送出するだけでよい。
【0006】而して、伝送ユニット4では、操作用端末
器2に設けたスイッチSW1が操作されると、操作用端
末器2から返信された監視データに基づいて、スイッチ
Sbとの対応関係があらかじめ設定されている制御用端
末器1に伝送する制御データを生成し、その制御データ
CDを含む伝送信号Vsを信号線3に送出し、対応する
制御用端末器1に制御データCDを伝送し、制御データ
CDに含まれるスイッチSW1に対応せる負荷番号のリ
レー5を駆動して、その主開閉接点をオン又はオフさせ
ることにより負荷をオン又はオフする。また、操作用端
末器2に設けた別の操作スイッチSW2が操作される
と、上記のスイッチSW1が操作されたときと同様に割
込信号を送出し、伝送ユニット4の割り込みポーリング
に応じてアドレス返信を行い、伝送ユニット4から割込
み要求監視のアクセスに対応して操作スイッチSW2の
操作データを監視データとして伝送ユニット4へ返信す
る。
【0007】伝送ユニット4は割り込み処理後、スイッ
チSW1に対応する負荷番号に対する制御データCDを
対応する制御用端末器1をアクセスして伝送する。制御
用端末器1は待機状態において、制御データCDを受信
すると制御データの負荷番号に対応するリレー(図示せ
ず)を上述と同様駆動する。
【0008】ここで1つのアドレスに対応して例えば4
つの負荷番号を設定できるようにしておけば、4つのス
イッチで夫々に対応する4つの負荷、図42の場合には
4つのリレー5を制御駆動できるようになっている。
【0009】また制御用端末器1はリレー5の動作状態
を示す監視データを電流信号により伝送ユニット4へ返
信させるようになっており、伝送ユニット4はこの監視
データに基づいて対応する操作用端末器2に対してリレ
ー6の負荷番号に対応するスイッチSW1…に付設して
いる動作モニタ用のLED1又はLED2を点灯/消灯
させる制御データCDを伝送し、この制御データCDを
受け取った操作用端末器2では制御データに基づいて対
応する負荷番号のスイッチに付設してある動作モニタ用
のLED1又はLED2を点灯又は消灯させることによ
り、対応リレー5の動作状態、つまりオン又はオフ状態
を表示する。
【0010】図11の遠隔監視制御システムでは伝送ユ
ニット1を中心として伝送信号により、各端末器1、2
の監視制御を行うとともに、複極の伝送信号Vsを各端
末器1、2において整流することにより各端末器1、2
内の動作電源を得るようになっている。一方リレー5は
外付けのトランス6に電源を得るようになっていた。上
記のように上記の制御用端末器1では、リレー5を駆動
する電源をトランス6により得るため制御用端末器1
と、リレー5及びトランス5とが分離され、これらを分
電盤内に配設する場合に、取り付けスペースの確保と、
これらを接続するための結線が複雑になるという問題が
あった。
【0011】そこで駆動電流を流す期間は短時間で良い
ラッチングリレーを内蔵し、電源を伝送信号Vsを整流
して得るようにするリレー端末器が提供されている。
【0012】この場合に用いられるラッチングリレーは
図13に示すようにセット用コイルSC、リセット用コ
イルRCとを備えた所謂2巻線型のラッチングリレー7
が用いられ、各コイルSC,RCに駆動電流を流す場合
リレー駆動回路8のトランジスタQ1,Q2を信号処理
部9からの制御信号でオン、オフすることにより行うよ
うになっている。
【0013】信号処理部9は信号線3を通じて送られく
る伝送信号VsのアドレスデータAdが自己のアドレス
と一致したときに取り込む制御データCDに基づいてリ
レー駆動回路8の何れか一方のトランジスタQ1又はQ
2をパルス信号で一定時間オンさせ、そのオン時にコイ
ルSC又はRCにパルス状の駆動電流を流してラッチン
グリレー7を反転動作させ、その主開閉接点Sをオン又
はオフさせるのである。ラッチングリレー7は駆動電流
が無くなっても磁気保持により動作状態を保持する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにラッチン
グリレー7を用いると駆動電流を流す期間が短いため伝
送信号Vsを整流回路10で整流して駆動電源を得るこ
とができ、トランス6などが不用と成る。
【0015】しかし大容量(例えば20A)の電流を開
閉するようなラッチングリレーで短時間であっても駆動
電流は比較的大きな電流となる。そして伝送信号電圧は
信号線3の配線長や、伝送ユニット4の電源電圧変動に
より変動が大きく、図13に示すような単に整流回路1
0で整流した直流をそのまま使う場合,駆動電流が大き
く変動し、そのため信号線3に流れる電流の変動も大き
なり、この変動を伝送ユニットが返信電流と間違えて検
出するという問題があった。
【0016】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、その目的とするところは、ラッチングリレーの
駆動電流の変動を抑えて、信号線に流れる電流への影響
を少なくし、大容量のラッチングリレーを使用した遠隔
監視制御システムのリレー端末器を実現することにあ
る。
【0017】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、伝送ユニットに端末器を信号線
を介して接続し、伝送ユニットから伝送される電圧信号
からなる多重伝送信号により端末器のアドレスをアクセ
スして伝送ユニットから制御用のデータを当該アドレス
の端末器に伝送するとともに、多重伝送信号に設けられ
た返信信号返信期間において当該アドレスの端末器から
監視用のデータを電流信号により伝送ユニットに返信さ
せることにより端末器の遠隔監視制御を行う遠隔監視制
御システムに用いられ、セット用のコイルとリセット用
のコイルとを有し、現在の主開閉接点の動作状態を反転
させる側のコイルに駆動電流が流れると動作状態を反転
して保持するラッチングリレーと、両コイルに夫々に直
列に接続されたスイッチング素子をオン、オフするリレ
ー駆動回路と、多重伝送信号を受信する受信手段と、受
信する多重伝送信号により自己のアドレスがアクセスさ
れると多重伝送信号の制御データを読み取り、制御デー
タに基づいて、上記ラッチングリレーを反転動作させる
ようにリレー駆動回路のスイッチング素子をオン、オフ
制御する端末処理部と、多重伝送信号をから直流を得る
整流手段と、該整流手段で得られた直流を定電圧化する
定電圧回路とを備え,該定電圧回路の出力電圧を上記コ
イルとスイッチング素子との各直列回路に印加すること
を特徴とする。
【0018】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、定電圧回路を3端子レギュレータ回路で構成した
ことを特徴とする。
【0019】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、定電圧回路として、電源路に直列に接続された第
1のトランジスタと、第1のトランジスタのベース回路
に直列挿入され、整流手段の出力によりベースバイアス
が供給されてオンする第2のトランジスタと、第2のト
ランジスタのベースバイアスをオン時にバイパスする第
3のトランジスタと、第1のトランジスタの出力側に並
列接続され、出力電圧が一定電圧になると導通する定電
圧素子と第3のトランジスタのベースバイアス回路の直
列回路とを備え、第3のトランジスタのベースバイアス
回路は定電圧素子が導通時に第3のトランジスタにベー
スバイアスを与えてオンさせることを特徴とする。
【0020】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、上記第1のトラジスタとしてコレクタ・エミッタ
飽和電位の低いPNP型トランジスタを用いたことを特
徴とする。
【0021】請求項5の発明では、上請求項3又は4の
発明において、記定電圧素子と第3のトランジスタのベ
ースバイアス回路との直列回路に並列に第1のコンデン
サを接続すると共に、第2のトランジスタのベース・エ
ミッタ間に第2のコンデンサを並列接続して成ることを
特徴とする。
【0022】請求項6の発明では、請求項1の発明にお
いて、定電圧回路を直列制御型の定電圧回路で構成し、
該定電圧回路の電源路に直列挿入される第4のトランジ
スタに並列に接続される第5のトランジスタと、整流手
段の出力によりベースバイスが供給されてオンし、オン
時に第5のトランジスタのベースバイアスを供給する第
6のトランジスタと、第4のトランジスタのベースとグ
ランドとの間に挿入される定電圧素子を通じて流れる電
流があるとオンして第6のトランジスタへのベースバイ
アスをバイパスする第7のトランジスタとを備えたこと
を特徴とする。
【0023】請求項7の発明では、請求項1乃至6の何
れかの発明において、リレー駆動回路のスイッチング素
子をオン駆動する際にオンさせる別のスイッチング素子
を、定電圧回路の入力側と整流手段の出力側との間に挿
入して成ることを特徴とする。
【0024】請求項8の発明では、伝送ユニットに端末
器を信号線を介して接続し、伝送ユニットから伝送され
る電圧信号からなる多重伝送信号により端末器のアドレ
スをアクセスして伝送ユニットから制御用のデータを当
該アドレスの端末器に伝送するとともに、多重伝送信号
に設けられた返信信号返信期間において当該アドレスの
端末器から監視用のデータを電流信号により伝送ユニッ
トに返信させることにより端末器の遠隔監視制御を行う
遠隔監視制御システムに用いられ、セット用のコイルと
リセット用のコイルと、主開閉接点の反転動作に連動し
て切り替わる1回路2接点の切り替え接点部とを備え、
セット用のコイルと、リセット用のコイルの一端を共通
接続し、夫々の他端を上記切り替え接点部の第1、第2
の接点端子に接続し、現在の主開閉接点の動作状態を反
転させる側のコイルに駆動電流が流れると動作状態を反
転して保持するラッチングリレーと、多重伝送信号を受
信する受信手段と、多重伝送信号から直流を得る整流手
段と、該整流手段で得られた直流を定電圧化して出力電
圧を上記両コイルの接続点と切り替え接点部の共通端子
との間に印加する定電圧回路と、該定電圧回路の動作を
オン・オフさせることによりラッチングリレーを駆動す
るリレー駆動回路と、受信する多重伝送信号により自己
のアドレスがアクセスされると多重伝送信号の制御デー
タを読み取り、制御データに基づいてリレー駆動回路を
制御する端末処理部とを備えて成ることを特徴とする。
請求項9の発明では、伝送ユニットに端末器を信号線
を介して接続し、伝送ユニットから伝送される多重伝送
信号により端末器のアドレスをアクセスして伝送ユニッ
トから制御用のデータを当該アドレスの端末器に伝送す
るとともに、多重伝送信号に設けられた返信信号返信期
間において当該アドレスの端末器から監視用のデータを
電流信号により伝送ユニットに返信させることにより端
末器の遠隔監視制御を行う遠隔監視制御システムに用い
られ、セット用のコイルとリセット用のコイルとを有
し、現在の主開閉接点の動作状態を反転させる側のコイ
ルに駆動電流が流れると動作状態を反転して保持するラ
ッチングリレーと、両コイルに夫々に直列に接続された
スイッチング素子をオン、オフするリレー駆動回路と、
多重伝送信号を受信する受信手段と、受信する多重伝送
信号により自己のアドレスがアクセスされると多重伝送
信号の制御データを読み取り、制御データに基づいて、
上記ラッチングリレーを反転動作させるようにリレー駆
動回路のスイッチング素子をオン、オフ制御する端末処
理部と、多重伝送信号をから直流を得る整流手段と、上
記コイルとスイッチング素子との各直列回路と整流手段
とで形成される駆動電流路に挿入される定電流回路とか
ら成ることを特徴とする。
【0025】請求項10の発明では、請求項9の発明に
おいて、上記定電流回路は、スイッチング素子の接地側
に直列接続する抵抗で構成して成ることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】まずラッチングリレーのセット用
コイル、リセット用コイルの巻線抵抗が等価的には電気
抵抗と考えられるので、信号電圧が高いと大きな駆動電
流が流れ、信号電圧が低いと小さな駆動電流が流れるの
で、低い信号電圧になっても問題無くリレーが動作する
ように回路定数を想定すると、当然高い信号電圧の場合
は必要以上に大きな電流が流れることになる。
【0027】そのような点を考慮して本発明は為され、
以下実施形態により説明する。 (実施形態1)図1は本実施形態の回路構成を示してお
り、2巻線型のラッチングリレー7及びラッチングリレ
ー7のリレー駆動回路8と、伝送信号Vsを整流する整
流回路10、伝送信号Vsの信号受信回路11、返信信
号の信号返信回路12、信号処理部9、整流出力を所定
電圧に安定化させて信号処理部9の電源を得る電源回路
15、ラッチングリレー7の動作状態をモニタするリレ
ーモニタ回路14と、整流出力を安定化してラッチング
リレー7の駆動電流の電源として出力する定電圧回路1
6と、端末器のアドレスを設定する例えばディップスイ
ッチからなるアドレス設定部13とから構成される。
【0028】この回路構成の動作を概略的に接続する
と、電源回路15は伝送信号Vsを整流して信号処理部
9の電源を得るとともに、ラッチングリレー7の駆動電
源を得る。信号受信回路11は伝送信号Vsを受信して
TTLレベルに変換してマイクロコンピュータから成る
信号処理部9へ送り,信号返信回路12は、信号処理部
9からの返信データに基づいて所定のインピーダンスを
介して信号線3を短絡し、電流モードの返信信号を送信
する。信号処理部9はアドレス設定部13の設定アドレ
ス及び設定負荷番号に一致するアドレスデータADを持
つ伝送信号Vsが受信されると制御データCDを取り込
み、制御データCDに基づいてリレー駆動回路8を通じ
てラッチングリレー7を駆動し、その主開閉接点Sをオ
ン又はオフさせる。またラッチングリレー7の動作デー
タをリレーモニター回路14を通じて取り込み、監視デ
ータとして信号返信回路12から返信信号により返信さ
せる。 さて本実施形態では定電圧回路16として図2
に示すように例えば3端子レギュレータICを用いて整
流出力を所定電圧に安定化し、該定電圧回路16の出力
電圧をラッチングリレー7のセット用コイルSCとリレ
ー駆動回路8のトランジスタQ1との直列回路と、リセ
ット用コイルRCとリレー駆動回路8のトランジスタQ
2との直列回路に夫々印加するようになっている。
【0029】つまりトランジスタQ1又はQ2をオンさ
せて駆動電流を流す際に安定化した電圧により駆動電流
を流すため、信号電圧に影響することなく、変動の無い
駆動電流を流すことができ、信号線3に流れる電流への
影響を無くすことができる。
【0030】(実施形態2)上記実施形態1では3端子
レギュレータICを定電圧回路16に用いたが、3端子
レギュレータICは最大入力電圧が30V位のものが多
く、このため信号線3に挿入した場合、ノイズなどの影
響を受けて破壊される可能性が高い。また3端子レギュ
レータICはバイアス電流が必要なため、ラッチングリ
レー7を駆動しない場合でも消費電流が大きい。
【0031】その点に鑑みて本実施形態では図3に示す
安定化回路16を用いている。
【0032】つまり定電圧回路16は、電源路に直列に
接続されたPNP型でコレクタ・エミッタ飽和電圧が低
い第1のトランジスタQ3と、トランジスタQ3のベー
ス回路に直列挿入され、整流回路10の出力によりベー
スバイアスが供給されてオンする第2のトランジスタQ
4と、トランジスタQ4のベースバイアスをオン時にバ
イパスする第3のトランジスタQ5と、トランジスタQ
3の出力側に並列接続され、出力電圧が一定電圧になる
と導通するツエナーダイオードZD1とトランジスタQ
5のベースバイアス回路の直列回路とを備えたもので、
出力側に安定化のためのコンデンサC1を並列接続して
ある。
【0033】この定電圧回路16は信号電圧が低い場合
には、信号電圧を抵抗R2、R5,R6の直列回路で分
圧し、抵抗R5、R6の接続点の電圧によりベースバイ
アスが供給されるトランジスタQ4が動作し、この動作
により抵抗R1、R3、トランジスタQ4,抵抗R4の
経路で電流が流れ、それによってトランジスタQ3も順
バイアスされてベース電流が流れオンする。その結果整
流回路9の整流出力が駆動電流の電源として供給され
る。信号電圧が十分に高くなってツェナーダイオードZ
D1が導通すると、抵抗R7、R8のトランジスタQ5
のベースバイアス回路に電流が流れ、トランジスタQ5
がオンする。このオンによりトランジスタQ4のベース
電流がバイパスされてオフし,その結果トランジスタQ
3もオフする。
【0034】つまり本実施形態ではツェナーダイオード
ZD1のツェナー電圧にトランジスタQ3のコレクタ電
位がなるように安定動作する。この電圧になるようにト
ランジスタQ4のベース電流はトランジスタQ5により
調整されることになり、また信号電圧が低くなった場合
にはツェナーダイオードZD1が導通せず、上述のよう
にトランジスタQ3,Q4が完全にオンすることにな
る。
【0035】本実施形態では、トランジスタQ3の飽和
電圧が低いため,信号電圧が低い場合のロスを最小限に
して、信号電圧の全電圧を駆動電流の電源電圧として供
給できる。またトランジスタQ4ベース電流を非常に小
さくすることができ、そのためトランジスタQ5による
トランジスタQ4のベース電流制御の負担を軽くして、
ツェナーダイオードZD1のツェナー電流を非常に小さ
くできる。またトランジスタQ4のベース電流が低いこ
とは抵抗R2の抵抗値を大きくすることが可能となり、
通常時の消費電流を大変小さくすることができる。
【0036】尚ツェナーダイオードZD1の電流が非常
に小さく、そのため非常に小さい電流変動が起きても出
力電圧が大きく変動する恐れがあるため、これを防ぐた
めにコンデンサC1を出力側に接続してある。このコン
デンサC1の容量を小さくするために、トランジスタQ
3,Q4の増幅作用を利用してトランジスタQ3のベー
スとエミッタ間にコンデンサC2を並列接続し、コンデ
ンサC1の容量が小さくても出力電圧を安定化できるよ
うにして有る。
【0037】(実施形態3)本実施形態は図4に示すよ
うに定電圧回路16を直列制御型の定電圧回路で構成
し、該定電圧回路16は電源路に直列挿入されるトラン
ジスタQ6に並列に接続されるトランジスタQ7と、整
流回路10の出力によりベースバイスが供給されてオン
動作し、オン時にトランジスタQ7のベースバイアスを
供給するトランジスタQ8と、トランジスタQ6のベー
スとグランドとの間に挿入されるツェナーダイオードZ
D2を通じて流れる電流があるとオンしてQ8トランジ
スタへのベースバイアスをバイパスするトランジスタQ
9を備えている。
【0038】この定電圧回路16の動作を説明すると、
通常信号電圧が高い場合はトランジスタQ6により定電
圧動作をしている。このとき抵抗R9、ツェナーダイオ
ードZD2、抵抗10を介して流れてトランジスタQ9
が順バイアスされ、オンしているため、トランジスタQ
8のベース電流がバイパスされ、トランジスタQ8がオ
フしている。そのため抵抗R11、トランジスタQ8を
通じてベース電流が流れるトランジスタQ7もオフして
いる。信号電圧が低くなって、ツェナーダイオードZD
2が導通しなくなると、通常はトランジスタQ6のコレ
クタ・エミッタ電圧が高いのでロスが大きくなるが、ト
ランジスタQ9がオフとなるためトランジスタQ8,ト
ランジスタQ7がオン動作となり、信号電圧をそのまま
駆動電流の電源としてトランジスタQ7を介して出力す
る。この動作により信号電圧が低くなった場合、駆動電
流の電源電圧をを高く設定し,少しでもラッチングリレ
ー7を動作させ易くする働きをする。
【0039】(実施形態4)上記各実施形態の定電圧回
路16は消費電流を小さくするために、動作電流を小さ
くしてあるがさらに動作電流を小さくするため、本実施
形態では図5に示すように定電圧回路16と整流回路1
0との間にPNP型トランジスタからなるスイッチング
素子Q10を挿入して、ラッチングリレー7を駆動する
ときだけ定電圧回路16を動作させるようにして、消費
電流を少なくするとともに、サージ電圧などから定電圧
回路16を守るようにしてある。
【0040】つまり、スイッチング素子Q10のベース
端子Gを通常はオープンとしておくが、リレー駆動回路
8のトランジスタQ1又はQ2に駆動信号が図6(a)
又は(b)に示すように与えられるときに、同時にベー
ス端子Gを図6(c)に示すように”H”から”L”に
してスイッチング素子Q10をオンさせ、定電圧回路1
6を動作させるのである。
【0041】尚定電圧回路16は実施形態2の定電圧回
路16と同じものであるが、実施形態1、3の何れの定
電圧回路16を用いても勿論良い。
【0042】(実施形態5)上記実施形態1乃至4では
ラッチングリレー7のセット用コイルSC及びリセット
用コイルRCに対応してリレー駆動回路8には2つのト
ランジスタQ1,Q2を用いているが、本実施形態で
は、図7に示すようにラッチングリレー7に,主開閉接
点以外に両コイルSC、RCの一端を夫々切り替え用の
第1の接点A,第2の接点Bに接続し、共通端子をグラ
ンドに接続した切り替え接点部S0を設け、反転動作毎
に切り替え接点部S0を切り替え動作させるようにする
とともに、実施形態2の定電圧回路16と同じ定電圧回
路16を用い、この定電圧回路16のトランジスタQ4
と抵抗R2の直列回路に並列にリレー駆動回路8のトラ
ンジスタQ11を接続し、このトランジスタQ11を信
号処理部9でオン、オフさせることにより、駆動用のト
ランジスタを1個としてある。
【0043】つまり、リレー駆動時にトランジスタQ1
1をオフさせてトランジスタQ4を動作可能として定電
圧回路16を動作させ、その出力でラッチングリレー7
を駆動し、駆動後トランジスタQ11をオンさせてトラ
ンジスタQ4を強制的にオフさせ、定電圧回路16の動
作を停止させるようなっている。このように構成するこ
とにより、リレー駆動用のトランジスタを1つにするこ
とができ、またリレー駆動時にスイッチングするトラン
ジスタのオン電圧がなくなるので信号電圧が低い場合は
すこしでも多くの電圧をラッチングリレー7に加えるこ
とができる。尚切り替え接点部S0は主開閉接点がオン
の時は第1の接点A側になり、リレー駆動の時の電流を
リセット用コイルRC側へ供給し、主開閉接点ががオフ
の時は第2の接点B側となりリレー駆動時の電流をセッ
ト用コイルSC側へ供給する用に成っている。
【0044】(実施形態6)上記各実施形態は,定電圧
回路16を用いているが、本実施形態は図8に示すよう
にリレー駆動回路8の各トランジスタQ1,Q2のコレ
クタとグランドの間に抵抗RA,RBを挿入して定電流
を流すようにして駆動電流を一定化するようにしたもの
であり、抵抗による定電流回路を用いるため回路構成の
簡単化と低コスト化が図れる。
【0045】尚実施形態2〜実施形態5では端末処理ブ
ロックの一部のみを図示しているが、他の回路について
は図1を参照する。
【0046】また上記各実施形態はJISC8370−
1996の付属書5電灯分電盤用協約型配線用遮断器の
規定で示される単位寸法(BAKモジュールの1個モジ
ュール寸法)に形成された1個モジュール(図9)また
は4個モジュール(図10)の器体20に収納されるも
ので、前者の場合にはラッチングリレー7が1個、後者
では4個が用いられ,1回路用,4回路用のリレー端末
器を夫々構成する。器体20の一端部には信号線3を接
続する一対の信号線接続端子21が露出するように設け
られ、他端部には負荷及び電源が接続される回路数に対
応して負荷接続端子22が露出するように設けられる。
【0047】端末器のアドレスおよび負荷番号はアドレ
ス設定部13を構成するディップスイッチ13a、13
bで設定するように構成してあり、アドレスは6ビッ
ト、負荷番号は2ビットで設定される。器体20の表面
部にはこれらディップスイッチ13a,13bの操作部
が露出される。ラッチングリレー7には主開閉接点の開
閉に連動して往復移動する手動操作片23が突設されて
おり、この手動操作片23は主開閉接点が開閉するのに
伴って移動するだけではなく、手動操作片23を手動に
より移動させれば主開閉接点を強制的に開閉することが
できるようになっており、遠隔監視制御システム系に電
源が供給されずシステムダウン状態においても主開閉接
点に接続されている負荷をオンオフさせることができ
る。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明では、伝送ユニットに端
末器を信号線を介して接続し、伝送ユニットから伝送さ
れる電圧信号からなる多重伝送信号により端末器のアド
レスをアクセスして伝送ユニットから制御用のデータを
当該アドレスの端末器に伝送するとともに、多重伝送信
号に設けられた返信信号返信期間において当該アドレス
の端末器から監視用のデータを電流信号により伝送ユニ
ットに返信させることにより端末器の遠隔監視制御を行
う遠隔監視制御システムに用いられ、セット用のコイル
とリセット用のコイルとを有し、現在の主開閉接点の動
作状態を反転させる側のコイルに駆動電流が流れると動
作状態を反転して保持するラッチングリレーと、両コイ
ルに夫々に直列に接続されたスイッチング素子をオン、
オフするリレー駆動回路と、多重伝送信号を受信する受
信手段と、受信する多重伝送信号により自己のアドレス
がアクセスされると多重伝送信号の制御データを読み取
り、制御データに基づいて、上記ラッチングリレーを反
転動作させるようにリレー駆動回路のスイッチング素子
をオン、オフ制御する端末処理部と、多重伝送信号をか
ら直流を得る整流手段と、該整流手段で得られた直流を
定電圧化する定電圧回路とを備え,該定電圧回路の出力
電圧を上記コイルとスイッチング素子との各直列回路に
印加するので、ラッチングリレーの駆動電流が大きくて
も、信号線に流れる電流の変動を抑えることができ、そ
のため伝送ユニットに影響を与えることなく、大きな駆
動電流を必要とする大容量のラッチンングリレーを用い
たリレー端末器を提供することができるという効果があ
る。
【0049】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、定電圧回路を3端子レギュレータ回路で構成したの
で、簡単で且つ低コストで請求項1の発明の効果が得ら
れる。
【0050】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、定電圧回路として、電源路に直列に接続された第1
のトランジスタと、第1のトランジスタのベース回路に
直列挿入され、整流手段の出力によりベースバイアスが
供給されてオンする第2のトランジスタと、第2のトラ
ンジスタのベースバイアスをオン時にバイパスする第3
のトランジスタと、第1のトランジスタの出力側に並列
接続され、出力電圧が一定電圧になると導通する定電圧
素子と第3のトランジスタのベースバイアス回路の直列
回路とを備え、第3のトランジスタのベースバイアス回
路は定電圧素子が導通時に第3のトランジスタにベース
バイアスを与えてオンさせるので、ラッチングリレーを
駆動しないときの消費電流を抑えることができるという
効果がある。
【0051】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、上記第1のトラジスタとしてコレクタ・エミッタ飽
和電位の低いPNP型トランジスタを用いたので、伝送
信号の電圧が低い場合において、ロスを最小限にしてラ
ッチングリレーに伝送信号の電圧を駆動電源電圧として
供給できるという効果がある。
【0052】請求項5の発明は、上請求項3又は4の発
明において、記定電圧素子と第3のトランジスタのベー
スバイアス回路との直列回路に並列に第1のコンデンサ
を接続すると共に、第2のトランジスタのベース・エミ
ッタ間に第2のコンデンサを並列接続してあるので、小
さな容量の第1のコンデンサで、出力電圧を安定化でき
るという効果がある。
【0053】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、定電圧回路を直列制御型の定電圧回路で構成し、該
定電圧回路の電源路に直列挿入される第4のトランジス
タに並列に接続される第5のトランジスタと、整流手段
の出力によりベースバイスが供給されてオンし、オン時
に第5のトランジスタのベースバイアスを供給する第6
のトランジスタと、第4のトランジスタのベースとグラ
ンドとの間に挿入される定電圧素子を通じて流れる電流
があるとオンして第6のトランジスタへのベースバイア
スをバイパスする第7のトランジスタとを備えたので、
伝送信号の電圧が低くなった場合にもラッチングリレー
の駆動電圧をできるだけ大きくしてラッチングリレーを
動作させることができるという効果がある。
【0054】請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れ
かの発明において、リレー駆動回路のスイッチング素子
をオン駆動する際にオンさせる別のスイッチング素子
を、定電圧回路の入力側と整流手段の出力側との間に挿
入してあるので、ラッチングリレーの駆動時のみ定電圧
回路を動作させることができ、そのため非駆動時の消費
電流を小さくすることができ、しかもサージ電圧から定
電圧回路を守ることができるという効果がある。
【0055】請求項8の発明は、伝送ユニットに端末器
を信号線を介して接続し、伝送ユニットから伝送される
電圧信号からなる多重伝送信号により端末器のアドレス
をアクセスして伝送ユニットから制御用のデータを当該
アドレスの端末器に伝送するとともに、多重伝送信号に
設けられた返信信号返信期間において当該アドレスの端
末器から監視用のデータを電流信号により伝送ユニット
に返信させることにより端末器の遠隔監視制御を行う遠
隔監視制御システムに用いられ、セット用のコイルとリ
セット用のコイルと、主開閉接点の反転動作に連動して
切り替わる1回路2接点の切り替え接点部とを備え、セ
ット用のコイルと、リセット用のコイルの一端を共通接
続し、夫々の他端を上記切り替え接点部の第1、第2の
接点端子に接続し、現在の主開閉接点の動作状態を反転
させる側のコイルに駆動電流が流れると動作状態を反転
して保持するラッチングリレーと、多重伝送信号を受信
する受信手段と、多重伝送信号から直流を得る整流手段
と、該整流手段で得られた直流を定電圧化して出力電圧
を上記両コイルの接続点と切り替え接点部の共通端子と
の間に印加する定電圧回路と、該定電圧回路の動作をオ
ン・オフさせることによりラッチングリレーを駆動する
リレー駆動回路と、受信する多重伝送信号により自己の
アドレスがアクセスされると多重伝送信号の制御データ
を読み取り、制御データに基づいてリレー駆動回路を制
御する端末処理部とを備えてあるので、請求項1の発明
と同様な効果が得られ、しかもリレー駆動回路の構成を
例えばスイッチング素子1個で構成することができると
いう効果がある。
【0056】請求項9の発明は、伝送ユニットに端末器
を信号線を介して接続し、伝送ユニットから伝送される
多重伝送信号により端末器のアドレスをアクセスして伝
送ユニットから制御用のデータを当該アドレスの端末器
に伝送するとともに、多重伝送信号に設けられた返信信
号返信期間において当該アドレスの端末器から監視用の
データを電流信号により伝送ユニットに返信させること
により端末器の遠隔監視制御を行う遠隔監視制御システ
ムに用いられ、セット用のコイルとリセット用のコイル
とを有し、現在の主開閉接点の動作状態を反転させる側
のコイルに駆動電流が流れると動作状態を反転して保持
するラッチングリレーと、両コイルに夫々に直列に接続
されたスイッチング素子をオン、オフするリレー駆動回
路と、多重伝送信号を受信する受信手段と、受信する多
重伝送信号により自己のアドレスがアクセスされると多
重伝送信号の制御データを読み取り、制御データに基づ
いて、上記ラッチングリレーを反転動作させるようにリ
レー駆動回路のスイッチング素子をオン、オフ制御する
端末処理部と、多重伝送信号をから直流を得る整流手段
と、上記コイルとスイッチング素子との各直列回路と整
流手段とで形成される駆動電流路に挿入される定電流回
路とから成るので、請求項1の発明と同様な効果が得ら
れる。
【0057】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、上記定電流回路は、スイッチング素子の接地側に
直列接続する抵抗で構成したので、非常に簡単な回路構
成で,請求項9の発明の効果を得ることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の回路構成図である。
【図2】同上の要部の回路図である。
【図3】本発明の実施形態2の要部の回路図である。
【図4】本発明の実施形態3の要部の回路図である。
【図5】本発明の実施形態4の要部の回路図である。
【図6】同上の動作説明用のタイミングチャートであ
る。
【図7】本発明の実施形態5の要部の回路図である。
【図8】本発明の実施形態6の要部の回路図である。
【図9】本発明を用いた1回路用のリレー端末器の正面
図である。
【図10】本発明を用いた4回路用のリレー端末器の正
面図である。
【図11】従来例を用いた遠隔監視制御システムの基本
的な概略構成図である。
【図12】遠隔監視制御システムに用いる伝送信号の説
明図である。
【図13】別の従来例の要部の回路図である。
【符号の説明】
3 信号線 7 ラッチングリレー 8 リレー駆動回路 9 信号処理部 10 整流回路 11 信号受信回路 12 信号返信回路 14 リレーモニタ回路 13 アドレス設定部 15 電源回路 16 定電圧回路 S 主開閉接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 浩二 三重県津市大字野田字鎌切856番地 株式 会社オームズ内 Fターム(参考) 5G064 AA09 AC01 AC02 AC06 CA01 CA07 CB11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送ユニットに端末器を信号線を介して接
    続し、伝送ユニットから伝送される電圧信号からなる多
    重伝送信号により端末器のアドレスをアクセスして伝送
    ユニットから制御用のデータを当該アドレスの端末器に
    伝送するとともに、多重伝送信号に設けられた返信信号
    返信期間において当該アドレスの端末器から監視用のデ
    ータを電流信号により伝送ユニットに返信させることに
    より端末器の遠隔監視制御を行う遠隔監視制御システム
    に用いられ、セット用のコイルとリセット用のコイルと
    を有し、現在の主開閉接点の動作状態を反転させる側の
    コイルに駆動電流が流れると動作状態を反転して保持す
    るラッチングリレーと、両コイルに夫々に直列に接続さ
    れたスイッチング素子をオン、オフするリレー駆動回路
    と、多重伝送信号を受信する受信手段と、受信する多重
    伝送信号により自己のアドレスがアクセスされると多重
    伝送信号の制御データを読み取り、制御データに基づい
    て、上記ラッチングリレーを反転動作させるようにリレ
    ー駆動回路のスイッチング素子をオン、オフ制御する端
    末処理部と、多重伝送信号から直流を得る整流手段と、
    該整流手段で得られた直流を定電圧化する定電圧回路と
    を備え,該定電圧回路の出力電圧を上記コイルとスイッ
    チング素子との各直列回路に印加することを特徴とする
    遠隔監視制御システムのリレー端末器。
  2. 【請求項2】定電圧回路を3端子レギュレータ回路で構
    成したことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御シ
    ステムのリレー端末器。
  3. 【請求項3】定電圧回路として、電源路に直列に接続さ
    れた第1のトランジスタと、第1のトランジスタのベー
    ス回路に直列挿入され、整流手段の出力によりベースバ
    イアスが供給されてオンする第2のトランジスタと、第
    2のトランジスタのベースバイアスをオン時にバイパス
    する第3のトランジスタと、第1のトランジスタの出力
    側に並列接続され、出力電圧が一定電圧になると導通す
    る定電圧素子と第3のトランジスタのベースバイアス回
    路の直列回路とを備え、第3のトランジスタのベースバ
    イアス回路は定電圧素子が導通時に第3のトランジスタ
    にベースバイアスを与えてオンさせることを特徴とする
    請求項1記載の遠隔監視制御システムのリレー端末器。
  4. 【請求項4】上記第1のトラジスタとしてコレクタ・エ
    ミッタ飽和電位の低いPNP型トランジスタを用いたこ
    とを特徴とする請求項3記載の遠隔監視制御システムの
    リレー端末器。
  5. 【請求項5】上記定電圧素子と第3のトランジスタのベ
    ースバイアス回路との直列回路に並列に第1のコンデン
    サを接続すると共に、第2のトランジスタのベース・エ
    ミッタ間に第2のコンデンサを並列接続して成ることを
    特徴とする請求項3又は4記載の遠隔監視制御システム
    のリレー端末器。
  6. 【請求項6】定電圧回路を直列制御型の定電圧回路で構
    成し、該定電圧回路の電源路に直列挿入される第4のト
    ランジスタに並列に接続される第5のトランジスタと、
    整流手段の出力によりベースバイスが供給されてオン
    し、オン時に第5のトランジスタのベースバイアスを供
    給する第6のトランジスタと、第4のトランジスタのベ
    ースとグランドとの間に挿入される定電圧素子を通じて
    流れる電流があるとオンして第6のトランジスタへのベ
    ースバイアスをバイパスする第7のトランジスタとを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御シス
    テムのリレー端末器。
  7. 【請求項7】リレー駆動回路のスイッチング素子をオン
    駆動する際にオンさせる別のスイッチング素子を、定電
    圧回路の入力側と整流手段の出力側との間に挿入して成
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れか記載の遠隔
    監視制御システムのリレー端末器。
  8. 【請求項8】伝送ユニットに端末器を信号線を介して接
    続し、伝送ユニットから伝送される電圧信号からなる多
    重伝送信号により端末器のアドレスをアクセスして伝送
    ユニットから制御用のデータを当該アドレスの端末器に
    伝送するとともに、多重伝送信号に設けられた返信信号
    返信期間において当該アドレスの端末器から監視用のデ
    ータを電流信号により伝送ユニットに返信させることに
    より端末器の遠隔監視制御を行う遠隔監視制御システム
    に用いられ、セット用のコイルとリセット用のコイル
    と、主開閉接点の反転動作に連動して切り替わる1回路
    2接点の切り替え接点部とを備え、セット用のコイル
    と、リセット用のコイルの一端を共通接続し、夫々の他
    端を上記切り替え接点部の第1、第2の接点端子に接続
    し、現在の主開閉接点の動作状態を反転させる側のコイ
    ルに駆動電流が流れると動作状態を反転して保持するラ
    ッチングリレーと、多重伝送信号を受信する受信手段
    と、多重伝送信号から直流を得る整流手段と、該整流手
    段で得られた直流を定電圧化して出力電圧を上記両コイ
    ルの接続点と切り替え接点部の共通端子との間に印加す
    る定電圧回路と、該定電圧回路の動作をオン・オフさせ
    ることによりラッチングリレーを駆動するリレー駆動回
    路と、受信する多重伝送信号により自己のアドレスがア
    クセスされると多重伝送信号の制御データを読み取り、
    制御データに基づいてリレー駆動回路を制御する端末処
    理部とを備えて成ることを特徴とする遠隔監視制御シス
    テムのリレー端末器。
  9. 【請求項9】伝送ユニットに端末器を信号線を介して接
    続し、伝送ユニットから伝送される多重伝送信号により
    端末器のアドレスをアクセスして伝送ユニットから制御
    用のデータを当該アドレスの端末器に伝送するととも
    に、多重伝送信号に設けられた返信信号返信期間におい
    て当該アドレスの端末器から監視用のデータを電流信号
    により伝送ユニットに返信させることにより端末器の遠
    隔監視制御を行う遠隔監視制御システムに用いられ、セ
    ット用のコイルとリセット用のコイルとを有し、現在の
    主開閉接点の動作状態を反転させる側のコイルに駆動電
    流が流れると動作状態を反転して保持するラッチングリ
    レーと、両コイルに夫々に直列に接続されたスイッチン
    グ素子をオン、オフするリレー駆動回路と、多重伝送信
    号を受信する受信手段と、受信する多重伝送信号により
    自己のアドレスがアクセスされると多重伝送信号の制御
    データを読み取り、制御データに基づいて、上記ラッチ
    ングリレーを反転動作させるようにリレー駆動回路のス
    イッチング素子をオン、オフ制御する端末処理部と、多
    重伝送信号をから直流を得る整流手段と、上記コイルと
    スイッチング素子との各直列回路と整流手段とで形成さ
    れる駆動電流路に挿入される定電流回路とから成ること
    を特徴とする遠隔監視制御システムのリレー端末器。
  10. 【請求項10】上記定電流回路は、スイッチング素子の
    接地側に直列接続する抵抗で構成して成ることを特徴と
    する請求項9記載の遠隔監視制御システムのリレー端末
    器。
JP17942998A 1998-06-25 1998-06-25 遠隔監視制御システムのリレー端末器 Expired - Fee Related JP3747636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17942998A JP3747636B2 (ja) 1998-06-25 1998-06-25 遠隔監視制御システムのリレー端末器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17942998A JP3747636B2 (ja) 1998-06-25 1998-06-25 遠隔監視制御システムのリレー端末器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000014049A true JP2000014049A (ja) 2000-01-14
JP3747636B2 JP3747636B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=16065714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17942998A Expired - Fee Related JP3747636B2 (ja) 1998-06-25 1998-06-25 遠隔監視制御システムのリレー端末器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3747636B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6664669B2 (en) * 2001-03-13 2003-12-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha A.C. generator for vehicle and a method of producing the same
CN109742986A (zh) * 2018-11-30 2019-05-10 深圳市品慕科技有限公司 一种厨师机及其驱动电路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6664669B2 (en) * 2001-03-13 2003-12-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha A.C. generator for vehicle and a method of producing the same
CN109742986A (zh) * 2018-11-30 2019-05-10 深圳市品慕科技有限公司 一种厨师机及其驱动电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP3747636B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101190684B1 (ko) 대기 전력 소모를 감소시키는 시스템 및 방법
KR970078452A (ko) 통신시스템을 형성하는 카메라, 부속품 및 카메라시스템
JP3056500B2 (ja) 誘導結合式通信用アダプタ装置
GB2242318A (en) A programmable controller with input/output signal converting circuits
JP2000014049A (ja) 遠隔監視制御システムのリレー端末器
JP3835467B2 (ja) 遠隔監視制御システム用端末器
US3801974A (en) Voltage responsive alarm system for telephone lines
JP3156309B2 (ja) 信号伝送方式
CN114187717B (zh) 电铃系统
JP3488478B2 (ja) 遠隔監視制御システム
JP2003148789A (ja) 信号伝達システム
JPH0746806B2 (ja) 時分割多重伝送システム
JP2727038B2 (ja) オンオフ入力モジュール
JP2002061921A (ja) 電源供給システムと電源供給方法
JPH08154285A (ja) 遠隔監視制御システムの状態表示用端末器
JPH0530580A (ja) 遠隔制御用端末器
KR800002083Y1 (ko) 전자식 타이머
KR960008169Y1 (ko) 티브이씨알의 절전회로
JP2786034B2 (ja) 装置間信号回路
KR950009006Y1 (ko) 사설교환기의 국선접속회로
JP3217520B2 (ja) 遠隔監視制御システムの熱線センサ用端末器
KR0168528B1 (ko) 교환기의 외부환경 상태 체크회로
JPH06276573A (ja) Haシステムの端末機器判別方法及び制御方法並びに端末機器の制御装置
KR940012983A (ko) 시스템의 외부장치 자동 선택 회로 및 방법
JPH04365292A (ja) 2線式遠隔制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees