JP2000013752A - 画像走査方式変換装置、及び方法 - Google Patents

画像走査方式変換装置、及び方法

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JP2000013752A
JP2000013752A JP10178267A JP17826798A JP2000013752A JP 2000013752 A JP2000013752 A JP 2000013752A JP 10178267 A JP10178267 A JP 10178267A JP 17826798 A JP17826798 A JP 17826798A JP 2000013752 A JP2000013752 A JP 2000013752A
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徹 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インタレース走査方式の画像を順次走査方式
に変換して表示をおこなう際に、コンピュータの負荷に
あわせて動的に変換方法をかえる技術を提供すること。 【解決手段】 インタレース走査方式の画像データを、
画像データ処理装置2により順次走査方式の画素データ
に変換する。画像データ処理装置2は、複数の変換方法
を有している。表示時間取得処理部23により画像デー
タ処理装置2の変換処理の負荷を検出する。そして、検
出された負荷に応じて、画像データ処理装置2の変換方
法を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインタレース走査方
式の画像を順次走査方式に変換する技術に関し、特にイ
ンタレース走査方式の画像を順次走査方式に変換する際
に変換処理の負荷に基づいて変換方法を選択する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の走査方式は、大きく分けて順次
走査方式とインタレース走査方式がある。順次走査方式
では、1フレーム内の画素はすべて同じ時間のデータに
なるが、インタレース走査方式では奇数フィールドと偶
数フィールドとから1フレームを構成し、奇数フィール
ドと偶数フィールドとは異なった時間の画素データが1
ラインごとに交互に繰り返されている(奇数ライン及び
偶数ライン)。
【0003】MPEG2方式の画像圧縮はこれら両方を
サポートしているが、コンピュータのCRTディスプレ
イは順次走査方式で画像を表示するため、インタレース
走査方式の動画像を表示するとフィールド間の画像の動
きによる画質劣化が生じてしまう。そこで奇数ラインの
画素データを、偶数ライン(隣接するライン)にそのま
まコピーするライン補間方式や、平均値で補間する線形
補間方式、画像の動き度合いを求めて動きの小さいとこ
ろでは補正をおこなわず、動きの大きいところでは線形
補間をする方式などの方法でインタレース走査方式を順
次走査方式に変換している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、動き度合いを
求めて補正をおこなう方法では計算量が多くなり、動画
のリアルタイム再生処理など処理速度が要求される分野
には不向きである。またライン補間では画像の鮮明さが
失われ、ぼやけた感じになってしまう欠点がる。そこ
で、本発明の目的は、上記問題点を解決し、インタレー
ス走査方式の画像を順次走査方式に変換して表示をおこ
なう際に、コンピュータの負荷にあわせて動的に変換方
法をかえる技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する本発明
は、インタレース走査方式の画像を順次走査方式に変換
する画像走査方式変換装置であって、インタレース走査
方式の画像データを、所定の変換方法に基づいて順次走
査方式の画素データに変換する変換手段と、前記変換手
段の変換処理の負荷を検出する負荷検出手段と、前記負
荷に応じて、前記変換手段の変換方法を選択する選択手
段とを有することを特徴とする。
【0006】本発明では、1 フレームに画像表示に要す
る時間からコンピュータの負荷を判断して、負荷の大き
さに応じて、変換の方法を切り替える方法を提案する。
このことにより、負荷が軽いときは画質を重視する変換
方式、負荷が重いときは表示速度を重視する変換方式を
おこなうことが可能になる。また、前記変換手段は、輝
度情報を画質優先に変換する輝度画質優先手段と、輝度
情報を速度優先に変換する輝度速度優先手段と、色差情
報を画質優先に変換する色差画質優先手段と、色差情報
を速度優先に変換する色差速度優先手段とを有すること
を特徴とする。
【0007】また、インタレース走査方式の画像を順次
走査方式に変換する画像走査方式変換装置であって、イ
ンタレース走査方式の画像データを順次走査方式の画素
データに変換する複数の変換手段と、現在動作している
変換手段の変換処理の負荷を検出する負荷検出手段と、
前記負荷に応じて、前記変換手段を選択する選択手段と
を有し、前記変換手段の各々は、他の変換手段とは異な
る変換方法に基づいて、インタレース走査方式の画像デ
ータを順次走査方式の画素データに変換するものであっ
て、前記選択手段は、前記負荷検出手段により検出され
た負荷に基づいて、前記複数の変換手段の中から最適な
変換方法の変換手段を選択することを特徴とする。
【0008】また、前記複数の変換手段は、輝度情報を
画質優先に変換する輝度画質優先手段と、輝度情報を速
度優先に変換する輝度速度優先手段と、色差情報を画質
優先に変換する色差画質優先手段と、色差情報を速度優
先に変換する色差速度優先手段とであることを特徴とす
る。
【0009】これらの手段により変換処理の負荷に応じ
て変換方法が選択できる。そのため負荷が軽いときは画
質を重視して表示をおこない、負荷が重いときは表示速
度を重視して表示することが可能になる。また、前記輝
度画質優先手段は、インタレース走査方式の画像データ
の輝度を順次走査方式の画素データの輝度に変換する複
数の輝度変換手段と、前記インタレース走査方式の画像
データから画像の動き度合いを判断し、前記複数の輝度
変換手段のいずれかを選択する手段とを有し、前記色差
画質優先手段は、インタレース走査方式の画像データの
色差を順次走査方式の画素データの色差に変換する複数
の色差変換手段と、前記インタレース走査方式の画像デ
ータから画像の動き度合いを判断し、前記複数の色差変
換手段のいずれかを選択する手段とを有することを特徴
とする。
【0010】また、前記輝度画質優先手段は、補間する
画素位置が属するフィールドと隣接するフィールドの前
記画素位置に存在する画素を、前記補間する画素位置に
画素として補間する第1の補間手段と、補間するフィー
ルドにおける補間する画素位置の上に存在する画素を、
前記補間する画素位置に画素として補間する第2の補間
手段と、補間するフィールドにおける補間する画素位置
の下に存在する画素を、前記補間する画素位置に画素と
して補間する第3の補間手段とを有し、補間するフィー
ルドにおける補間する画素位置の上下に存在する画素の
値と、前記補間するフィールドと隣接するフィールドの
前記補間する画素位置に存在する画素の値とを比較する
比較手段と、前記比較手段の比較の結果、前記隣接する
フィールドの画素値が前記上下の画素値との間にある場
合には第1の補間手段を選択し、前記隣接するフィール
ドの画素値が前記上下の画素値との間になく、かつ前記
隣接するフィールドの画素値が前記上の画素値に近い場
合には第2の補間手段を選択し、前記隣接するフィール
ドの画素値が前記上下の画素値との間になく、かつ前記
隣接するフィールドの画素値が前記下の画素値に近い場
合には第3の補間手段を選択する選択手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0011】これらの手段により動きがすくない部分で
は補間する画素位置が属するフィールドと隣接するフィ
ールドの前記画素位置に存在する画素を、前記補間する
画素位置に画素として補間すため変換後の画像の画質が
向上する。また、前記輝度速度優先手段は、補間するフ
ィールドにおける補間する画素位置の上に存在する画素
を、前記補間する画素位置に画素として補間する手段
と、前記色差速度優先手段は、補間するフィールドにお
ける補間する画素位置の上に存在する画素を、前記補間
する画素位置の画素として補間する手段とを特徴とす
る。
【0012】これらの手段により、表示処理に余裕がな
い場合は表示速度を優先した変換を選択できる。また、
前記負荷検出手段は、インタレース走査方式の1 フレー
ム分の画像を順次走査方式の1 フレーム分の画像に変換
するのに要した時間を検出し、この時間に基づいて負荷
を取得する手段を有することを特徴とする。
【0013】また、前記選択手段は、前記負荷検出手段
により検出された負荷に基づいて、輝度画質優先手段と
色差画質優先手段との組み合わせで変換を行うように選
択する手段と前記負荷検出手段により検出された負荷に
基づいて、輝度画質優先手段と色差速度優先手段との組
み合わせで変換を行うように選択する手段と前記負荷検
出手段により検出された負荷に基づいて、輝度速度優先
手段と色差速度優先手段との組み合わせで変換を行うよ
うに選択する手段とを有することを特徴とする。
【0014】これらの手段により負荷が軽い場合は画質
を重視した変換を行う組み合わせを選択できる。このた
め高画質の動画映像を表示できる。また、負荷があらか
じめ決めた範囲である場合は、輝度情報は画質を重視し
た変換を行い、そして変換処理の負担を軽くするために
色差情報のみ速度を重視した変換を行う組み合わせを選
択できる。人間の視覚は色の変化に鈍感である特性をも
っているので、色差情報の変換をこのように簡略化して
も、変換した画像は高画質のままとなる。このため変換
処理が速くかつ高画質の動画映像を表示できる。
【0015】また、負荷が重い場合は速度を重視した変
換を行う組み合わせを選択できる。このため連続した動
画映像を表示できる。また、インタレース走査方式の画
像を順次走査方式に変換する画像走査方式変換方法であ
って、インタレース走査方式の画像データを順次走査方
式の画素データに変換する複数の変換方法を用意し、イ
ンタレース走査方式の画像データを順次走査方式の画素
データに変換する際、変換処理の負荷を検出し、この検
出された負荷に基づいて、前記複数の変換方法の中から
最適な変換方法を選択することを特徴とする。
【0016】また、前記複数の変換方法は、輝度情報を
画質優先に変換する輝度画質優先工程と、輝度情報を速
度優先に変換する輝度速度優先工程と、色差情報を画質
優先に変換する色差画質優先工程と、色差情報を速度優
先に変換する色差速度優先工程とであることを特徴とす
る。
【0017】これらの工程により変換処理の負荷に応じ
て変換方法が選択できる。そのため負荷が軽いときは画
質を重視して表示をおこない、負荷が重いときは表示速
度を重視して表示することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
図1は本実施形態の構成図である。図1中、1は記憶装
置である。記憶装置1は圧縮画像データを記憶するもの
である。
【0019】2は画像データ処理装置である。画像デー
タ処理装置2はプログラム制御により、記憶装置1から
ロードした圧縮画像データをインタレース走査方式から
順次走査方式に変換するものである。3はディスプレイ
装置である。ディスプレイ装置3は画像データ処理装置
2で変換された画像データを表示するものである。
【0020】11は動画像データである。動画像データ
11はMPEG2方式で圧縮されて記憶装置1に格納さ
れている。21は圧縮データバッファ部である。圧縮デ
ータバッファ部21は記憶装置1からロードした圧縮デ
ータが格納されるものである。22は画像復号処理部で
ある。画像復号処理部22は動画像データ11を復元す
るものである。
【0021】23は表示時間取得処理部である。表示時
間取得処理部23はインタレース走査方式の画像を順次
走査方式に1 フレーム分変換するのに要した時間を計測
して取得するものである。そして、取得した時間を前記
変換の負荷とする。24は輝度画質優先変換部である。
輝度画質優先変換部24はインタレース走査方式の画像
データの輝度を順次走査方式の画素データの輝度に画質
優先に変換するものである。
【0022】25は色差画質優先変換部である。色差画
質優先変換部25はインタレース走査方式の画像データ
の色差を順次走査方式の画素データの色差に画質優先に
変換するものである。26は輝度速度優先変換部であ
る。輝度速度優先変換部26はインタレース走査方式の
画像データの輝度を順次走査方式の画素データの輝度に
速度優先に変換するものである。前記変換は補間するフ
ィールドにおける補間する画素位置に対して上に存在す
る画素を、前記補間する画素位置の画素として補間する
ものである。
【0023】27は色差速度優先変換部である。色差速
度優先変換部27はインタレース走査方式の画像データ
の色差を順次走査方式の画素データの色差に速度優先に
変換するものである。前記変換は補間するフィールドに
おける補間する画素位置に対して上に存在する画素を、
前記補間する画素位置の画素として補間するものであ
る。
【0024】28はフレームデータバッファ部である。
フレームデータバッファ部28は順次走査方式に変換さ
れたフレームデータを格納するものである。次に本実施
形態の動作について説明する。図1において、記憶装置
1はMPEG2方式で圧縮された動画像データ11を格
納している。
【0025】まず動画像データ11をインタレース走査
方式の画像に復元する。そこで、動画像データ11を圧
縮データバッファ部21にロード後、前記動画像データ
11を画像復号処理部22にロードして画像復号処理部
22により圧縮を復元する。この復元された動画像デー
タ11は、インタレース走査方式をとっているので、奇
数ラインと偶数ラインとでは異なる時間での画像情報を
もつことになる。
【0026】なおここでは、前記復元された動画像デー
タ11は1秒間に30フレームのデータをもつとする。
また、前記復元された動画像データ11は、輝度情報Y
と、色差情報U、Vとからなる。次に表示時間取得処理
部23にて前回1 フレーム分をインタレース走査方式か
ら順次走査方式に変換するのに要した時間Tを取得す
る。この時間Tが30分の1秒よりも大きい場合、1秒
間に30フレームの画像を表示することができない為コ
マ落ちが発生する。
【0027】前記時間Tと、あらかじめ決めておいた下
限の閾値A(30分の1秒よりも小さい値)と、あらか
じめ決めておいた上限の閾値B(30分の1秒よりも大
きい値)とを比較する。前記比較の結果T<Aである場
合は、変換処理に余裕があり画質優先にするために輝度
情報は輝度画質優先変換部24で、色差情報は色差画質
優先変換部25で変換をおこなう。
【0028】また前記比較の結果B<Tである場合は、
変換処理が表示に追いつかずコマ落ちが生じる。そこで
変換処理を速度優先にするために輝度情報は輝度速度優
先変換部26で、色差情報は色差速度優先変換部27で
変換をおこなう。また前記比較の結果A<T<Bである
場合は、変換処理の負担を軽くするために、色差情報の
変換のみを速度優先の色差速度優先変換部27で変換
し、輝度情報は画質優先の輝度画質優先変換部26で変
換する。人間の視覚は色の変化に鈍感である特性をもっ
ているので、色差情報の変換をこのように簡略化して
も、変換した画像は高画質のままとなる。
【0029】上記のように変換をおこなった画像データ
をフレームデータバッファ部28にロードする。そして
前記画像データはディスプレイ装置3により画面表示さ
れる。次に、図2に移る。図2は、本実施形態の輝度画
質優先変換部24及び色差速度優先変換部25の変換処
理を示す図である。
【0030】図2中、201から205はインタレース
走査方式の画素データを示すものである。画素データ2
01は奇数ラインで画素値はAである。画素データ20
2は偶数ラインで画素値はBである。画素データ203
は奇数ラインで画素値はCである。画素データ204は
偶数ラインで画素値はDである。画素データ205は奇
数ラインで画素値はEである。
【0031】211から215は、上記画素データ20
1から205を輝度画質優先変換部24及び色差速度優
先変換部25で変換した結果を示すものである。画素デ
ータ211は奇数ラインで画素値は前記画素データ20
1のAがロードされる。画素データ212は偶数ライン
で画素値は補間されたBである。
【0032】画素データ213は奇数ラインで画素値は
前記画素データ203のCがロードされる。画素データ
214は偶数ラインで画素値は補間されたDである。画
素データ215は奇数ラインで画素値は前記画素データ
205のEがロードされる。
【0033】221から225は、上記画素データ20
1から205を輝度画質優先変換部24及び色差速度優
先変換部25で変換した結果を示すものである。画素デ
ータ221は奇数ラインで画素値は前記画素データ20
1のAがロードされる。画素データ222は偶数ライン
で画素値は補間されたAである。
【0034】画素データ223は奇数ラインで画素値は
前記画素データ203のCがロードされる。画素データ
224は偶数ラインで画素値は補間されたEである。画
素データ225は奇数ラインで画素値は前記画素データ
205のEがロードされる。
【0035】次に、動作について説明する。画素データ
201から205は、動画像データ11を画像復号処理
部22により復元したインタレース走査方式の画像デー
タである。この画像データは隣接するフィールドの奇数
ラインと偶数ラインとからなる。なおここでは、奇数ラ
インのフィールドを順次走査方式のフレームに変換する
ものとする。すなわち偶数ラインの画素値を補間する。
図2では画素データ212、214、222,224が
補間された画素データである。
【0036】まず、画素データ212を補間する。画素
データ202の画素値Bと、画素データ202の上に存
在する画素データ201の画素値Aと、下に存在する画
素データ203の画素値Cとを比較する。比較の結果前
記画素値Bが前記上の画素値Aと前記下の画素値Cとの
間にあるものとする。すなわちA<B<Cの場合であ
る。この場合は、画像の動きが少ないと判断して前記画
素値Bで補間する。よって画素データ212の画素値は
Bとなる。
【0037】次に、画素データ214を補間する。画素
データ204の画素値Dと、画素データ204の上に存
在する画素データ203の画素値Cと、下に存在する画
素データ205の画素値Eとを比較する。比較の結果前
記画素値Dが前記上の画素値Cと前記下の画素値Eとの
間にあるものとする。すなわちC<D<Eの場合であ
る。この場合も、画像の動きが少ないと判断して前記画
素値Dで補間する。よって画素データ214の画素値は
Dとなる。
【0038】次に、比較の結果上下の画素値の間に無い
場合について説明する。まず、画素データ222を補間
する。画素データ202の画素値Bと、画素データ20
2の上に存在する画素データ201の画素値Aと、下に
存在する画素データ203の画素値Cとを比較する。比
較の結果前記画素値Bが前記上の画素値Aと前記下の画
素値Cとの間になく、かつ前記上の画素値Aに近いとす
る。すなわちB<A<Cの場合である。この場合は、前
記上の画素値Aで補間する。よって画素データ222の
画素値はAとなる。
【0039】次に、画素データ224を補間する。画素
データ204の画素値Dと、画素データ204の上に存
在する画素データ203の画素値Cと、下に存在する画
素データ205の画素値Eとを比較する。比較の結果前
記画素値Dが前記上の画素値Cと前記下の画素値Eとの
間になく、かつ前記下の画素値Eに近いとする。すなわ
ちC<E<Dの場合である。この場合は、前記下の画素
値Eで補間する。よって画素データ222の画素値はE
となる。
【0040】上記の補間により、動きがすくない部分で
は補間する画素位置が属するフィールドと隣接するフィ
ールドの前記画素位置に存在する画素を、前記補間する
画素位置に画素として補間すため変換後の画像の画質が
向上する。次に、図3に移る。図3は、本実施形態の輝
度速度優先変換部26及び色差速度優先変換部27の変
換処理を示す図である。
【0041】図3中、301から305はインタレース
走査方式の画素データを示すものである。画素データ3
01は奇数ラインで画素値はAである。画素データ30
2は偶数ラインで画素値はBである。画素データ303
は奇数ラインで画素値はCである。
【0042】画素データ304は偶数ラインで画素値は
Dである。画素データ305は奇数ラインで画素値はE
である。311から315は、上記画素データ301か
ら305を輝度画質優先変換部26及び色差速度優先変
換部27で変換した結果を示すものである。画素データ
311は奇数ラインで画素値は前記画素データ301の
Aがロードされる。
【0043】画素データ312は偶数ラインで画素値は
補間されたAである。画素データ313は奇数ラインで
画素値は前記画素データ303のCがロードされる。画
素データ314は偶数ラインで画素値は補間されたCで
ある。画素データ315は奇数ラインで画素値は前記画
素データ305のEがロードされる。
【0044】次に、動作について説明する。画素データ
301から305は、動画像データ11を画像復号処理
部22により復元したインタレース走査方式の画像デー
タである。この画像データは隣接するフィールドの奇数
ラインと偶数ラインとからなる。なおここでは、奇数ラ
インのフィールドを順次走査方式のフレームに変換する
ものとする。すなわち偶数ラインの画素値を補間する。
図3では画素データ312、314が補間された画素デ
ータである。
【0045】この変換は、補間する画素データの上に存
在する画素値で補間をおこなう。画素データ312は画
素データ301の画素値Aで補間する。よって画素デー
タ312の画素値はAとなる。次に画素データ314は
画素データ303の画素値Cで補間する。よって画素デ
ータ314の画素値はCとなる。
【0046】次に、図4に移る。図4は、本実施形態の
フローチャート1である。まず動画像データ11を圧縮
データバッファ部21に転送する(ステップ401)。
この圧縮データバッファ部21に格納された動画像デー
タ11を画像復号処理部22にて復元する(ステップ4
02)。なおここで、復元された画像データは1秒間に
30フレームのデータとなっているものとする。また、
この復元された画像データはインタレース走査方式をと
っているためにラインごとに異なる時間(60分の1秒
の差)での画像データとなっている。
【0047】そして、この復元されたデータは輝度情報
と色差情報で構成されている。そこでコンピュータの負
荷の状況に応じて、輝度情報と色差情報とで別々の方法
で変換をおこなう。まず輝度情報に対して変換をおこな
う。輝度データのポインタを2ライン進める(ステップ
403)。そしてラインの先頭にポインタをあわせる
(ステップ404)。
【0048】次に、前の1フレームを変換したのに要し
た時間Tと、あらかじめ決めておいた上限の閾値B(3
0分の1秒よりも大きい値)とを比較する(ステップ4
05)。前記比較の結果T<Bの場合は、輝度画質優先
変換部24にて変換をおこなう(ステップ406)。
【0049】また、前記比較の結果T>Bの場合は、輝
度速度優先変換部26にて変換をおこなう(ステップ4
07)。次に、となりの画素にポインタを移動する(ス
テップ408)。次に1ライン分の処理が終了したか確
認する(ステップ409)。次に、1フレーム分の処理
が終了したか確認する(ステップ410)。1フレーム
分の処理が終了したら、色差情報に対して変換をおこな
う。
【0050】次に、図5に移る。図5は、本実施形態の
フローチャート2である。まず色差データのポインタを
2ライン進める(ステップ501)。そしてラインの先
頭にポインタをあわせる(ステップ502)。次に、前
の1フレームを変換したのに要した時間Tと、あらかじ
め決めておいた下限の閾値A(30分の1秒よりも小さ
い値)とを比較する(ステップ503)。
【0051】前記比較の結果T<Aの場合は、色差画質
優先変換部25にて変換をおこなう(ステップ50
4)。また、前記比較の結果T>Aの場合は、色差速度
優先変換部27にて変換をおこなう(ステップ50
5)。次に、となりの画素にポインタを移動する(ステ
ップ506)。
【0052】次に、1ライン分の処理が終了したか確認
する(ステップ507)。次に、1フレーム分の処理が
終了したか確認する(ステップ508)。1フレーム分
の処理が終了したら、フレームデータバッファ部28に
変換した画像データを転送する(ステップ509)。次
に、ディスプレイ装置3はフレームデータバッファ28
の前記画像データを表示する(ステップ510)。
【0053】上記説明したように時間Tが上閾値Bより
も大きい場合は表示処理に余裕がないので表示速度を優
先した一つ上のラインでの補間による変換をおこなう。
また、時間Tが下閾値Aよりも小さい場合は表示処理に
余裕があるので変換には計算量が多いが高画質になる画
質優先変換を用いる。また、時間Tが下閾値Aと上閾値
Bとの間にある場合は、輝度情報に関しては画質優先の
変換をおこない、色差情報に対しては速度優先の変換を
おこなう。このようにコンピュータの復元処理、表示処
理にかかる負荷の状態により変換方法を変えることによ
り、処理に余裕がある場合は画質を重視でき、余裕が無
い場合は速度を重視してディスプレイに表示できる。
【0054】
【効果】以上説明したように、本発明によればコンピュ
ータの負荷が軽い場合は画質を重視した変換ができるた
め高画質の動画映像を表示できる。また、負荷があらか
じめ決めた範囲である場合は、輝度情報は画質を重視し
た変換を行い、そして変換処理の負担を軽くするために
色差情報のみ速度を重視した変換を行う組み合わせを選
択できるため変換処理が速くかつ高画質の動画映像を表
示できる。
【0055】また、負荷が重い場合は速度を重視した変
換を行う組み合わせを選択できるため連続した動画映像
を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる本実施形態の構成図である。
【図2】本発明に係わる本実施形態の輝度画質優先変換
部24及び色差速度優先変換部25の変換処理を示す図
である。
【図3】本発明に係わる本実施形態の輝度速度優先変換
部26及び色差速度優先変換部27の変換処理を示す図
である。
【図4】本発明に係わる本実施形態のフローチャート1
である。
【図5】本発明に係わる本実施形態のフローチャート2
である。
【符号の説明】
1 記憶装置 2 画像データ処理装置 3 ディスプレイ装置 11 動画像データ 21 圧縮データバッファ部 22 画像復号処理部 23 表示時間取得処理部 24 輝度画質優先変換部 25 色差画質優先変換部 26 輝度速度優先変換部 27 色差速度優先変換部 28 フレームデータバッファ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月12日(1999.4.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する本発明
は、インタレース走査方式の画像を順次走査方式に変換
する画像走査方式変換装置であって、処理速度が異なる
複数の変換方法を有し、指示された変換方法に基づい
て、インタレース走査方式の画像データを順次走査方式
の画素データに変換する変換手段と、 前記変換手段の処
理時間を検出する負荷検出手段と、 前記処理時間に応じ
て、前記変換手段の変換方法を指示する選択手段とを有
することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、インタレース走査方式の画像を順次
走査方式に変換する画像走査方式変換装置であって、イ
ンタレース走査方式の画像データを順次走査方式の画素
データに変換する複数の変換手段と、現在動作している
変換手段の処理時間を検出する負荷検出手段と、前記
理時間に応じて、前記変換手段を選択する選択手段とを
有し、前記変換手段の各々は、他の変換手段とは異なる
処理速度の変換方法に基づいて、インタレース走査方式
の画像データを順次走査方式の画素データに変換するも
のであって、前記選択手段は、前記負荷検出手段により
検出された負荷に基づいて、前記複数の変換手段の中か
ら最適な変換方法の変換手段を選択することを特徴とす
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、負荷が重い場合は速度を重視した変
換を行う組み合わせを選択できる。このため連続した動
画映像を表示できる。また、インタレース走査方式の画
像を順次走査方式に変換する画像走査方式変換方法であ
って、インタレース走査方式の画像データを順次走査方
式の画素データに変換する際に用いる、処理速度が異な
る複数の変換方法を用意し、 インタレース走査方式の画
像データを順次走査方式の画素データに変換する際にか
かる処理時間によって、前記複数の変換方法の中から最
適な変換方法を選択することを特徴とする。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インタレース走査方式の画像を順次走査
    方式に変換する画像走査方式変換装置であって、 インタレース走査方式の画像データを、所定の変換方法
    に基づいて順次走査方式の画素データに変換する変換手
    段と、 前記変換手段の変換処理の負荷を検出する負荷検出手段
    と、 前記負荷に応じて、前記変換手段の変換方法を選択する
    選択手段とを有することを特徴とする画像走査方式変換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段は、 輝度情報を画質優先に変換する輝度画質優先手段と、 輝度情報を速度優先に変換する輝度速度優先手段と、 色差情報を画質優先に変換する色差画質優先手段と、 色差情報を速度優先に変換する色差速度優先手段とを有
    することを特徴とする請求項1に記載の画像走査方式変
    換装置。
  3. 【請求項3】 インタレース走査方式の画像を順次走査
    方式に変換する画像走査方式変換装置であって、 インタレース走査方式の画像データを順次走査方式の画
    素データに変換する複数の変換手段と、 現在動作している変換手段の変換処理の負荷を検出する
    負荷検出手段と、 前記負荷に応じて、前記変換手段を選択する選択手段と
    を有し、 前記変換手段の各々は、他の変換手段とは異なる変換方
    法に基づいて、インタレース走査方式の画像データを順
    次走査方式の画素データに変換するものであって、 前記選択手段は、前記負荷検出手段により検出された負
    荷に基づいて、前記複数の変換手段の中から最適な変換
    方法の変換手段を選択することを特徴とする画像走査方
    式変換装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の変換手段は、 輝度情報を画質優先に変換する輝度画質優先手段と、 輝度情報を速度優先に変換する輝度速度優先手段と、 色差情報を画質優先に変換する色差画質優先手段と、 色差情報を速度優先に変換する色差速度優先手段とであ
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像走査方式変換
    装置。
  5. 【請求項5】 前記輝度画質優先手段は、 インタレース走査方式の画像データの輝度を順次走査方
    式の画素データの輝度に変換する複数の輝度変換手段
    と、 前記インタレース走査方式の画像データから画像の動き
    度合いを判断し、前記複数の輝度変換手段のいずれかを
    選択する手段とを有し、 前記色差画質優先手段は、 インタレース走査方式の画像データの色差を順次走査方
    式の画素データの色差に変換する複数の色差変換手段
    と、 前記インタレース走査方式の画像データから画像の動き
    度合いを判断し、前記複数の色差変換手段のいずれかを
    選択する手段とを有することを特徴とする請求項2又は
    請求項4に記載の画像走査方式変換装置。
  6. 【請求項6】 前記輝度画質優先手段は、 補間する画素位置が属するフィールドと隣接するフィー
    ルドの前記画素位置に存在する画素を、前記補間する画
    素位置に画素として補間する第1の補間手段と、 補間するフィールドにおける補間する画素位置の上に存
    在する画素を、前記補間する画素位置に画素として補間
    する第2の補間手段と、 補間するフィールドにおける補間する画素位置の下に存
    在する画素を、前記補間する画素位置に画素として補間
    する第3の補間手段とを有し、 補間するフィールドにおける補間する画素位置の上下に
    存在する画素の値と、 前記補間するフィールドと隣接するフィールドの前記補
    間する画素位置に存在する画素の値とを比較する比較手
    段と、 前記比較手段の比較の結果、前記隣接するフィールドの
    画素値が前記上下の画素値との間にある場合には第1の
    補間手段を選択し、 前記隣接するフィールドの画素値が前記上下の画素値と
    の間になく、かつ前記隣接するフィールドの画素値が前
    記上の画素値に近い場合には第2の補間手段を選択し、 前記隣接するフィールドの画素値が前記上下の画素値と
    の間になく、かつ前記隣接するフィールドの画素値が前
    記下の画素値に近い場合には第3の補間手段を選択する
    選択手段とを有することを特徴とする請求項2又は請求
    項4に記載の画像走査方式変換装置。
  7. 【請求項7】 前記輝度速度優先手段は、補間するフィ
    ールドにおける補間する画素位置の上に存在する画素
    を、前記補間する画素位置に画素として補間する手段
    と、 前記色差速度優先手段は、補間するフィールドにおける
    補間する画素位置の上に存在する画素を、前記補間する
    画素位置の画素として補間する手段とを特徴とする請求
    項2又は請求項4に記載の画像走査方式変換装置。
  8. 【請求項8】 前記負荷検出手段は、 インタレース走査方式の1 フレーム分の画像を順次走査
    方式の1 フレーム分の画像に変換するのに要した時間を
    検出し、この時間に基づいて負荷を取得する手段を有す
    ることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに
    記載の画像走査方式変換装置。
  9. 【請求項9】 前記選択手段は、 前記負荷検出手段により検出された負荷に基づいて、輝
    度画質優先手段と色差画質優先手段との組み合わせで変
    換を行うように選択する手段と前記負荷検出手段により
    検出された負荷に基づいて、輝度画質優先手段と色差速
    度優先手段との組み合わせで変換を行うように選択する
    手段と前記負荷検出手段により検出された負荷に基づい
    て、輝度速度優先手段と色差速度優先手段との組み合わ
    せで変換を行うように選択する手段とを有することを特
    徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像
    走査方式変換装置。
  10. 【請求項10】インタレース走査方式の画像を順次走査
    方式に変換する画像走査方式変換方法であって、 インタレース走査方式の画像データを順次走査方式の画
    素データに変換する複数の変換方法を用意し、インタレ
    ース走査方式の画像データを順次走査方式の画素データ
    に変換する際、変換処理の負荷を検出し、この検出され
    た負荷に基づいて、前記複数の変換方法の中から最適な
    変換方法を選択することを特徴とする画像走査方式変換
    方法。
  11. 【請求項11】前記複数の変換方法は、 輝度情報を画質優先に変換する輝度画質優先方法と、 輝度情報を速度優先に変換する輝度速度優先方法と、 色差情報を画質優先に変換する色差画質優先方法と、 色差情報を速度優先に変換する色差速度優先方法ととで
    あることを特徴とする請求項10に記載の画像走査方式
    変換方法。
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JP2006166431A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Harman Becker Automotive Systems Gmbh Dvd再生用のデ・インターレーシング
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JP2011171857A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Toshiba Corp 再生装置および再生装置の制御方法

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