JP2000013750A - 情報再生装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents

情報再生装置および方法、並びに提供媒体

Info

Publication number
JP2000013750A
JP2000013750A JP10178369A JP17836998A JP2000013750A JP 2000013750 A JP2000013750 A JP 2000013750A JP 10178369 A JP10178369 A JP 10178369A JP 17836998 A JP17836998 A JP 17836998A JP 2000013750 A JP2000013750 A JP 2000013750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
audio data
setting
video
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10178369A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Hirai
圭二 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10178369A priority Critical patent/JP2000013750A/ja
Publication of JP2000013750A publication Critical patent/JP2000013750A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速再生時におけるビデオデータとオーディ
オデータの同期ずれを防止する。 【解決手段】 チャンネルDSP506−iに対して、5
ビデオフレーム周期でリングバッファ507−iに対す
る読み出し速度の設定を行う。チャンネルDSP506−
iは、設定された読み出し速度に対応して、リングバッ
ファ507−1から記憶されているオーディオデータを
読み出し、出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報再生装置およ
び方法、並びに提供媒体に関し、特に、オーディオデー
タをビデオデータと同期して、変速再生することができ
るようにした情報再生装置および方法、並びに提供媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体に複数チャンネルのオーディオ
データを同時に記録したり、ビデオデータとオーディオ
データを同時に記録した場合、再生時に、それぞれのデ
ータを同期して再生する必要がある。記録媒体がテープ
である場合、図17に示すように、テープ802に対し
て、ドラム801に取り付けられているヘッド(図示せ
ず)を利用してデータが記録または再生される。従っ
て、この場合、再生出力データの速度は、基本的に、テ
ープ802の速度と同期しており、再生速度を図示せぬ
ジョグダイヤルあるいはシャトルダイヤルを操作して変
速再生する場合、テープ802の再生速度を可変とする
ことで、複数チャンネルのオーディオデータを同期して
再生したり、ビデオデータとオーディオデータを同期し
て(時間の関係が所定の関係に保たれたまま)、再生す
ることが可能である。
【0003】これに対して、光ディスク、ハードディス
クといったような、ディスクメディアを記録媒体として
用いた場合、データを記録再生するためのピックアップ
や磁気ヘッドの動作、ディスクの回転速度、入出力する
データのタイミングなどが、それぞれ全く異なったタイ
ミングとなるため、可変速再生時、各チャンネルの同期
を取ることが必ずしも簡単ではなくなる。
【0004】例えば、図18に示す例では、オーディオ
用ディスク810Aにオーディオデータが記録されてお
り、ビデオ用ディスク810Vにビデオデータが記録さ
れている。このようなディスク用レコーダにおいて、ビ
デオデータを再生するとき、ビデオ用ディスク810V
から再生されたビデオデータは、バッファ811を介し
て、シグナルプロセッサ812に入力され、信号処理さ
れた後、フレーム単位で出力される。
【0005】一方、オーディオ用ディスク810Aから
再生された第1のチャンネルのオーディオデータは、バ
ッファ821Aを介して、シグナルプロセッサ822A
に入力され、信号処理された後、バッファ823Aを介
して出力される。同様に、第2のチャンネルのオーディ
オデータも、バッファ821Bを介して、シグナルプロ
セッサ822Bに入力され、信号処理された後、バッフ
ァ823Bを介して出力される。
【0006】ディスクレコーダを構成する各機能ブロッ
ク間には、動作タイミングの違いからデータレートのむ
らが発生する。このため、バッファ811,821A,
821B,823A,823Bなどが設けられ、タイミ
ングを調整しながらデータの受け渡しが行われる。通常
の再生、あるいはジョグまたはシャトル再生を行う場
合、再生データの速度制御は、バッファ823A,82
3Bの読み出し速度をCPU31が制御することで行われ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CPU3
1がバッファ823A,823Bの読み出し速度を設定
できる現実的な動作時間サイクルは、数ミリ秒から数十
ミリ秒となる。これに対して、オーディオデータは、例
えば48kHzの周波数でサンプリングされている場
合、そのサンプリング周期は約21μ秒となり、CPUの
動作時間サイクルに較べて、極めて短い値となる。しか
も、バッファの読み出し速度の制御は、対象となってい
るチャンネルの全てについて同じタイミングで行う必要
がある。
【0008】その結果、CPUがオーディオデータの再生
速度を正確に制御することが困難である課題があった。
【0009】また、例えばNTSC方式のビデオ信号の場
合、そのフレーム周波数は、約29.97Hzとなる
が、その値はオーディオデータのサンプリング周波数4
8kHzと異なるため、変速再生した場合、オーディオ
データをビデオデータに同期して、正確に再生すること
が困難になる課題があった。
【0010】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、オーディオデータをビデオデータに同期し
て変速再生することができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報再
生装置は、記録媒体の変速再生速度を受け付ける受け付
け手段と、記録媒体から再生されたオーディオデータを
記憶する記憶手段と、受け付け手段により受け付けられ
た変速再生速度に基づいて、記憶手段からオーディオデ
ータを読み出す読み出し速度を演算する演算手段と、演
算手段により演算された読み出し速度を記憶手段の読み
出し速度として設定する設定手段と、設定手段による読
み出し速度の設定が、ビデオフレームの周期に対する比
が整数となるオーディオデータの周期毎に行われるよう
に制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の情報再生方法は、記録媒
体の変速再生速度を受け付ける受け付けステップと、記
録媒体から再生されたオーディオデータを記憶する記憶
ステップと、受け付けステップで受け付けられた変速再
生速度に基づいて、記憶ステップで記憶されたオーディ
オデータを読み出す読み出し速度を演算する演算ステッ
プと、演算ステップで演算された読み出し速度を記憶ス
テップでの読み出し速度として設定する設定ステップ
と、設定ステップでの読み出し速度の設定が、ビデオフ
レームの周期に対する比が整数となるオーディオデータ
の周期毎に行われるように制御する制御ステップとを含
むことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の提供媒体は、少なくとも
オーディオデータが記録されている記録媒体を変速再生
する情報処理装置に、記録媒体の変速再生速度を受け付
ける受け付けステップと、記録媒体から再生されたオー
ディオデータを記憶する記憶ステップと、受け付けステ
ップで受け付けられた変速再生速度に基づいて、記憶ス
テップで記憶されたオーディオデータを読み出す読み出
し速度を演算する演算ステップと、演算ステップで演算
された読み出し速度を記憶ステップでの読み出し速度と
して設定する設定ステップと、設定ステップでの読み出
し速度の設定が、ビデオフレームの周期に対する比が整
数となるオーディオデータの周期毎に行われるように制
御する制御ステップとを含む処理を実行させるプログラ
ムを提供することを特徴とする。
【0014】請求項1に記載の情報再生装置、請求項3
に記載の情報再生方法、および請求項4に記載の提供媒
体においては、変速再生速度に基づいて、オーディオデ
ータを読み出す読み出し速度が演算され、その演算され
た読み出し速度の設定が、ビデオフレームの周期に対す
る比が整数となるオーディオデータの周期毎に行われ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の情報再生装置の実
施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の
各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにする
ために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態
(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次
のようになる。
【0016】請求項1に記載の情報再生装置は、記録媒
体の変速再生速度を受け付ける受け付け手段(例えば、
図15のステップS1)と、記録媒体から再生されたオ
ーディオデータを記憶する記憶手段(例えば、図12の
リングバッファ507−1乃至507−24)と、受け
付け手段により受け付けられた変速再生速度に基づい
て、記憶手段からオーディオデータを読み出す読み出し
速度を演算する演算手段(例えば、図15のステップS
2)と、演算手段により演算された読み出し速度を記憶
手段の読み出し速度として設定する設定手段(例えば、
図15のステップS3)と、設定手段による読み出し速
度の設定が、ビデオフレームの周期に対する比が整数と
なるオーディオデータの周期毎に行われるように制御す
る制御手段(例えば、図15のステップS4)とを備え
ることを特徴とする。
【0017】図1は、本発明を応用した編集システムの
構成例を表している。このシステムにおいては、編集装
置1にソースビデオテープレコーダ(VTR)9や、デイ
リーサーバ7などから、ビデオデータが入力され、編集
されるようになされている。この編集装置1は、ディス
クレコーダ2を制御し、編集処理を行うようになされて
いる。編集装置1は、2チャンネルのSDI(Serial Data
Interface)を介してディスクレコーダ2に、ビデオデー
タとオーディオデータを伝送し、また、ディスクレコー
ダ2は、それぞれ6チャンネルのビデオデータと、16
チャンネルのオーディオデータをSDIを介して編集装置
1に供給するようになされている。さらに、編集装置1
は、SDIを介して、メインモニタ4、オンエアバッファ
8、ソースVTR9、並びにホストパーソナルコンピュー
タ3に、ビデオデータとオーディオデータを供給するよ
うになされている。また、編集装置1は、増幅器5にオ
ーディオ信号を出力し、スピーカ6から放音させるよう
になされている。
【0018】一方、ホストパーソナルコンピュータ3
は、編集装置1に対して、RS422を介してコマンド
を送り、制御するようになされている。また、編集装置
1も、ディスクレコーダ2、デイリーサーバ7、ソース
VTR9などに、RS422を介してコマンドを送り、そ
れぞれを制御するようになされている。さらに編集装置
1は、ホストパーソナルコンピュータ3を介して、イー
サネットにより制御されたり、外部装置を制御すること
ができるようになされている。ディスクレコーダ2は、
SCSI(ANSI Small Computer System Interface)を介して
ホストパーソナルコンピュータ3に制御されるようにな
されている。
【0019】図2は、編集装置1の内部の構成例を表し
ている。この編集装置1は、コントロールバス25を介
して相互に接続されたマトリックススイッチャ部21、
ビデオ処理部22、オーディオ処理部23、およびシス
テムコントロール部24により構成されている。
【0020】図3に示すように、システムコントロール
部24は、コントロールバス25を介して、マトリック
ススイッチャ部21、ビデオ処理部22、オーディオ処
理部23などを制御するためのメインCPU121、ソー
スVTR9、ローカルストレージとしてのディスクレコー
ダ2、およびデイリーサーバ7などの各デバイスを制御
する、デバイス制御CPU122−1乃至122−3を有
している。また、システムコントロール部24は、さら
に、ホストパーソナルコンピュータ3との間で、GUI
のためのインタフェース処理を行ったり、リファレンズ
タイムレコードを授受したりする、コミュニケーション
CPU124を有している。
【0021】図4に示すように、マトリックススイッチ
ャ部21は、入力ラインと出力ラインを切り替えるため
のブロックである。このマトリックススイッチャ部21
は、SDIフォーマットに基づいて供給されたビデオ信号
またはオーディオ信号を受け取る12本の入力ライン3
1−1乃至31−12を有している。この12本の入力
ラインに対して、マトリックス状に12本の出力ライン
が配置されており、各出力ラインには、アウトプットプ
ロセッサ32−1乃至32−12が配置されている。入
力ライン31−1乃至31−12と、アウトプットプロ
セッサ32−1乃至32−12が対応する12本の出力
ラインは、図中、×印で示されるクロスポイントで、適
宜、接続されるようになされている。この接続は、マト
リックススイッチャ部21の制御ブロック34が、シス
テムコントロール部24のメインCPU121からの指令
を、コントロールバス25を介して受け取り、この指令
に対応して、制御するようになされている。
【0022】この入力ラインには、図1に示す、デイリ
ーサーバ7、ソースVTR9、またはディスクレコーダ2
からのビデオ信号やオーディオ信号が供給されるだけで
なく、ビデオ処理部22で処理されたビデオ信号も供給
される。制御ブロック34は、クロスポイントを適宜切
り替えることにより、これらの入力の所定のものを、1
2本の出力ラインのアウトプットプロセッサ32−1乃
至32−12のいずれかに供給させる。アウトプットプ
ロセッサ32−1乃至32−12は、入力されたビデオ
信号をSDIフォーマットに変換する処理を行う。アウト
プットプロセッサ32−1の出力は、キャプチャライン
の出力とされ、ホストパーソナルコンピュータ3に供給
される。アウトプットプロセッサ32−2の出力は、プ
レビューラインの出力とされ、メインモニタ4に供給さ
れる。
【0023】一方、アウトプットプロセッサ32−3乃
至32−12の後段には、さらに、コンバイナ33−1
乃至33−10が設けられており、これらのコンバイナ
33−1乃至33−10は、対応するアウトプットプロ
セッサ32−3乃至32−12より入力されたビデオ信
号に、オーディオ処理部23から供給されたエンベデッ
ドオーディオ信号をSDIのビデオ信号に重畳する処理を
行う。コンバイナ33−1乃至33−10の出力は、プ
ログラムアウトラインの出力として、ローカルストレー
ジとしてのディスクレコーダ2に供給される。なお、エ
ンベデッドオーディオ信号とは、ビデオ信号の水平ブラ
ンキング期間に時間軸圧縮して、重畳されたオーディオ
信号を意味する。
【0024】図5に示すように、ビデオ処理部22は、
マトリックススイッチャ部21から供給されたビデオ信
号に対して、画像変換処理を施すためのブロックであ
る。この画像変換処理とは、例えば、ソースビデオ信号
に特殊効果をかけたり、バックグラウンドビデオ信号に
特殊効果のかかったビデオ信号を挿入するアニメーショ
ンエフェクトや、バックグラウンドビデオ信号から、フ
ォアグラウンドビデオ信号に映像を切り替えるトランジ
ションエフェクトの処理などのことである。
【0025】このビデオ処理部22は、マトリックスス
イッチャ部21から入力されるSDIフォーマットの信号
から、キー信号またはビデオ信号(輝度信号とクロマ信
号)を抽出するデマルチプレクサブロック41、キー信
号またはビデオ信号に対してワイプなどのトランジショ
ンエフェクトを付与するためのスイッチャブロック4
2、キー信号またはビデオ信号に対して3次元画像変換
などのアニメーションエフェクトを付与する特殊効果ブ
ロック43、スイッチャブロック42、特殊効果ブロッ
ク43、およびマトリックススイッチャ部21からのビ
デオ信号をミックスするミキサブロック44、並びに、
これらのデマルチプレクサブロック41、スイッチャブ
ロック42、特殊効果ブロック43、およびミキサブロ
ック44を制御する制御ブロック45により構成されて
いる。
【0026】制御ブロック45は、システムコントロー
ル部24から、コントロールバス25を介して制御信号
を受け取り、図示せぬ制御線を介して、デマルチプレク
サブロック41、スイッチャブロック42、特殊効果ブ
ロック43、またはミキサブロック44を制御する。
【0027】デマルチプレクサブロック41は、デマル
チプレクサ回路41−1乃至41−5を有しており、こ
れらのデマルチプレクサ回路41−1乃至41−5は、
マトリックススイッチャ部21から供給されたSDIフォ
ーマットに準ずるようにパケット化されているビデオ信
号を抽出する回路であって、各パケットデータのペイロ
ード部の領域内に記録されているビデオ信号を、シリア
ル状に記録されている各ビデオ信号の先頭に記録された
同期信号およびヘッダ情報に基づいて抽出する。
【0028】スイッチャブロック42は、制御ブロック
45からの制御コマンドに対応して、オペレータによっ
て指定されたトランジションエフェクトに対応するワイ
プ信号を生成するワイプ信号発生回路52−1,52−
2を有している。ワイプ信号発生回路52−1は、生成
したワイプ信号をキー信号処理回路51−1とビデオ信
号処理回路51−2に供給し、ワイプ信号発生回路52
−2は、生成したワイプ信号をキー信号処理回路51−
3とビデオ信号処理回路51−4に供給している。
【0029】キー信号処理回路51−1は、デマルチプ
レクサ回路41−1より供給されたキー信号を、ワイプ
信号発生回路52−1より供給されたワイプ信号に対応
して処理したり、新たなキー信号を生成するようになさ
れている。ビデオ信号処理回路51−2は、デマルチプ
レクサ回路41−2より供給されたビデオ信号を、ワイ
プ信号発生回路52−1より供給されたワイプ信号に対
応して処理するようになされている。
【0030】同様に、キー信号処理回路51−3は、デ
マルチプレクサ回路41−3より供給されたキー信号
を、ワイプ信号発生回路52−2より供給されたワイプ
信号に対応して処理したり、新たなキー信号を生成す
る。ビデオ信号処理回路51−4は、デマルチプレクサ
回路41−4より供給されたビデオ信号を、ワイプ信号
発生回路52−2より供給されたワイプ信号に対応して
処理するようになされている。
【0031】特殊効果ブロック43においては、フレー
ムメモリ61−1またはフレームメモリ61−2に、キ
ー信号処理回路51−3またはビデオ信号処理回路51
−4より供給されたキー信号またはビデオ信号が、それ
ぞれ記憶されるようになされている。3次元アドレス発
生回路63は、制御ブロック45からの特殊画像変換の
制御コマンドを受け取って、キー信号またはビデオ信号
を、それぞれ3次元的な画像に変換するための変換アド
レスを発生し、フレームメモリ61−1,61−2と、
インターポレータ62−1,62−2に出力するように
なされている。フレームメモリ61−1,61−2は、
キー信号またはビデオ信号の読み出しが、3次元アドレ
ス発生回路63からの変換アドレスに対応して制御され
る。インターポレータ62−1,62−2は、それぞれ
フレームメモリ61−1またはフレームメモリ61−2
より供給されたキー信号またはビデオ信号の画素を空間
的に補間するための処理を、3次元アドレス発生回路6
3からの変換アドレスに基づいて行うようになされてい
る。
【0032】ミキサブロック44においては、ミックス
回路71−1が、インターポレータ62−1より供給さ
れる画像変形されたキー信号に基づいて、インターポレ
ータ62−2より供給される、変形されたビデオ信号
と、デマルチプレクサ回路41−5より供給されるバッ
クグラウンドビデオ信号とを合成するようになされてい
る。また、ミックス回路71−2は、ミックス回路71
−1より出力されるビデオ信号と、ビデオ信号処理回路
51−2において、ワイプ信号に基づいて処理されたビ
デオ信号を、キー信号処理回路51−1が出力する、ワ
イプ信号に基づいて処理されたキー信号に対応して合成
するようになされている。ミックス回路71−1,71
−2より出力されたビデオ信号は、マトリックススイッ
チャ部21の12本の入力ラインのうちの2つの入力ラ
インに供給されている。
【0033】図6に示すように、オーディオ処理部23
においては、セパレータブロック81が、セパレータ8
1−1乃至81−3を有しており、これらのセパレータ
81−1乃至81−3は、マトリックススイッチャ部2
1から供給されたSDIフォーマットの信号から、エンベ
デッドオーディオ(Embeded Audio)信号を分離するよう
になされている。これらの信号は、AES / EBU(Audio En
gineering Society /European Broadcasting Union)フ
ォーマットの信号とされている。
【0034】ミキサブロック83は、セパレータ81−
1乃至81−3の出力を、可変抵抗91−1乃至91−
3で所定のレベルに調整した後加算する加算器92−1
と、セパレータ81−1乃至81−3の出力を、可変抵
抗91−4乃至91−6により、所定のレベルに調整し
た後加算する加算器92−2を有している。
【0035】エンベデッド回路85は、加算器92−
1,92−2より出力されたオーディオ信号をSDIフォ
ーマット信号に重畳できるようにエンベデッドオーディ
オ信号に変換する処理を行う。エンベデッド回路85の
出力は、マトリックススイッチャ部21のコンバイナ3
3−1乃至33−10に供給され、アウトプットプロセ
ッサ32−3乃至32−12によりSDIフォーマットに
変換されたビデオ信号に重畳され、ディスクレコーダ2
に供給されるようになされている。
【0036】制御ブロック86は、これらのセパレータ
ブロック81、ミキサブロック83、およびエンベデッ
ド回路85の動作を、システムコントロール部24から
の制御信号をコントロールバス25を介して受け取っ
て、制御するようになされている。
【0037】加算器92−1,92−2の出力は、図1
の増幅器5を介してスピーカ6から出力されるようにな
されている。
【0038】図7は、ディスクレコーダ2の内部の構成
例を表している。なお、このディスクレコーダ2は、高
速リアルタイムランダムアクセスのためのハードディス
クマネージメントアルゴリズムFARAD(Fast Random Acce
ss Disk)(商標)を応用したものであり、比較的少ない
ディスクで、マルチチャンネルのデータを高速ランダム
アクセスすることができるようになされている。
【0039】この構成例においては、ディスクアレイと
して、32台のハードディスク201−1乃至201−
32が設けられており、これらのうちのハードディスク
201−1乃至201−28は、RAID−5方式を採用し
たビデオ信号記録用とされており、ハードディスク20
1−29乃至201−32は、RAID−1方式を採用した
オーディオ信号記録用とされている。SPC(SCSI Periphe
ral Controller)としてのSCSIコントローラ202−1
乃至202−16は、それぞれ2台のハードディスクを
制御するようになさている。例えば、SCSIコントローラ
202−1は、ハードディスク201−1とハードディ
スク201−2を制御し、SCSIコントローラ202−2
は、ハードディスク201−3とハードディスク201
−4を制御するようになされている。
【0040】さらに、バッファブロック203−1乃至
203−8が設けられている。1つのバッファブロック
は、2つのSCSIコントローラを制御するようになされて
おり、例えば、バッファブロック203−1は、SCSIコ
ントローラ202−1とSCSIコントローラ202−2を
制御し、バッファブロック203−2は、SCSIコントロ
ーラ202−3とSCSIコントローラ202−4を制御す
るようになされている。各バッファブロック203−i
(なお、iは任意の値であり、ここでは、i=1,2,
・・・,8)には、データバッファ212−iと、これ
を制御するバッファコントローラ211−iが設けられ
ている。
【0041】また、データバッファ212−1乃至21
2−8は、CPUブロック261のコントローラ262に
より一義的に規定されるシリアルなアドレスが割り振ら
れ、そのアドレスによって、データの記憶位置を指定す
ることができる。従って、この複数のデータバッファ2
12−1乃至212−8は、コントローラ262からみ
た場合、1つのデータバッファとなる。
【0042】なお、このディスクレコーダ2において
は、合計36台のハードディスクを装備することができ
るようになされているが、この構成例においては、32
台のハードディスクが設けられている。
【0043】これらのハードディスク201−29乃至
201−32に対して、オーディオデータを記録再生す
るためのブロックとして、オーディオブロック231が
設けられており、ハードディスク201−1乃至201
−28に対して、ビデオデータを記録再生するために、
ビデオブロック271−1乃至271−6が設けられて
いる。
【0044】オーディオブロック231は、16チャン
ネル分のオーディオデータを処理することができるよう
になされている。オーディオブロック231は、入出力
(I/O)コントローラ242と、DMAコントローラ2
41を有している。入出力コントローラ242は、図4
のマトリックススイッチャ部21のコンバイナ33−1
乃至33−10のいずれかから、16チャンネル分のオ
ーディオ信号の供給を受け、これを処理して、DMAコン
トローラ241に供給するとともに、DMAコントローラ
241より供給された、最大18チャンネル分のオーデ
ィオ信号を処理して、図4の編集装置1のマトリックス
スイッチャ部21の入力ラインに出力する。
【0045】DMAコントローラ241は、入出力コント
ローラ242より供給されたオーディオ信号を、DMAバ
ス251を介して、バッファコントローラ211−8に
供給し、対応するデータバッファ212−8にDMA転送
させる。また、データバッファ212−8より読み出さ
れたデータをDMAバス251を介して読み取り、入出力
コントローラ242にDMA転送する。
【0046】ビデオブロック271−i(i=1,2,
・・・,6)においては、DMAコントローラ281−i
が、DMAバス251を介してデータバッファ212−1
乃至212−7と、RAIDコントローラ282−iとの間
で、ビデオデータをDMA転送するようになされている。
【0047】RAIDコントローラ282−iは、ビデオプ
ロセッサ283−iより供給される、ハードディスク2
01−1乃至201−28に記録すべきビデオデータに
対して、誤り訂正のための処理を施して、DMAコントロ
ーラ281−iに供給するとともに、DMAコントローラ
281−iより供給された、ハードディスク201−1
乃至201−28より再生されたデータに対して誤り訂
正処理を施し、ビデオプロセッサ283−iに出力する
ようになされている。このRAIDコントローラ282−i
の処理については、その詳細を後述する。
【0048】ビデオプロセッサ283−iは、入出力コ
ントローラ284−iより供給されたビデオデータをRA
IDコントローラ282−i側で処理するのに必要なクロ
ックレートに変換する処理と、逆に、RAIDコントローラ
282−iより供給された再生データを、入出力コント
ローラ284−iの処理すべきクロックレートに変換す
る処理を行う。
【0049】入出力コントローラ284−iは、編集装
置1のマトリックススイッチャ部21のコンバイナ33
−1乃至33−10のいずれかより供給されるビデオデ
ータを受け取り、これをスイッチングしてビデオプロセ
ッサ283−1乃至283−6のいずれかに供給すると
ともに、逆に、ビデオプロセッサ283−iより供給さ
れたビデオデータを編集装置1の入力ラインに供給する
ようになされている。
【0050】この構成例においては、6個のビデオブロ
ック271−1乃至271−6が設けられているので、
合計6チャンネル分のビデオ信号を処理することが可能
となっている。
【0051】CPUブロック261は、CPUを内蔵するコン
トローラ262とRAM263を有しており、制御バス2
52を介してSCSIコントローラ202−i、バッファブ
ロック203−i、DMAコントローラ241−i、入出
力コントローラ242−i、DMAコントローラ281−
i、RAIDコントローラ282−i、ビデオプロセッサ2
83−i、および入出力コントローラ284−iと接続
されており、適宜、それらを制御するようになされてい
る。コントローラ262は、各ブロックを制御し、RAM
263には、コントローラ262が各種の処理を実行す
る上において必要なソフトウェアプログラムや、テーブ
ルデータなどが記憶されている。コントローラ262
は、決定したフォーマットパラメータと、図8に示すよ
うに、RAM263に形成されているゾーンビットレコー
ディング(ZBR)テーブル301からのデータに基づい
て、ブロックマップ304を作成し、また、更新する。
ここで、フォーマットパラメータは、データの1ブロッ
クの大きさS、データを分割する数n、および最適なス
キュー値θskewなどから構成されている。
【0052】コントローラ262は、ブロックマップ3
04を参照して、DMAコントローラ281−iやRAIDコ
ントローラ282−iの動作を制御するためのコマンド
を生成する。また、コントローラ262は、データバッ
ファ212−iにバッファリングされたビデオデータま
たはオーディオデータを、ハードディスク201−iに
記録する際、または、再生する際に、ヘッド移動量が最
小となるように、ヘッドのアクセス順序をスケジューリ
ングする処理を実行する。
【0053】コントローラ262は、この他、図8に示
すように、RAM263に、物理アドレステーブル302
やアロケーションマップ303を生成し、記録する。
【0054】ゾーンビットレコーディング(ZBR)テー
ブル301は、ハードディスクのシリンダアドレスと、
そのシリンダ位置での1トラック内で使用されるセクタ
数を対応づけた表である。図9と図10は、このZBRテ
ーブルの例を表しており、図9は、ビデオ信号がNTSC規
格のビデオ信号である場合におけるZBRテーブルの例を
表しており、図10は、ビデオ信号がPAL規格のビデオ
信号である場合におけるZBRテーブルを表している。
【0055】次に、オーディオ信号が供給されるディス
クレコーダ2のオーディオブロック231の詳細な構成
について、図11を参照して説明する。DMAコントロー
ラ241は、FIFO502から供給されたオーディオ信号
を、DMAバス251を介して、バッファコントローラ2
11−8に供給し、対応するデータバッファ212−8
にDMA転送させるとともに、データバッファ212−8
より読み出されたオーディオ信号をDMAバス251を介
して読み取り、FIFO501に供給するようになされてい
る。
【0056】FIFO501は、DMAコントローラ241か
ら供給されたオーディオ信号を、コントローラ262か
らFIFO503に制御バス252を介して入力されたコマ
ンドに基づいて、FIFO504−1乃至504−24のう
ちのいずれかのFIFOに出力する。FIFO502は、FIFO5
05−1乃至505−24から入力されたオーディオ信
号をDMAコントローラ241に供給する。
【0057】FIFO504−i、FIFO505−i、チャン
ネルDSP506−i、リングバッファ507−i、およ
びインタフェイス(I/F)508−i(i=1,2,・・
・,24)は、オーディオ信号の記録再生機能を持つ1
つのスロットモジュールを構成する。従って、オーディ
オブロック231には24チャンネル分のスロットモジ
ュールが存在する。
【0058】チャンネルDSP506−iは、FIFO504
−iから供給されたオーディオ信号をリングバッファ5
07−iに記憶させるとともに、そのデータを再生し、
フェード処理等を施してインタフェイス508−iに出
力する。また、チャンネルDSP506−iは、インタフ
ェイス508−iから供給されたオーディオ信号をリン
グバッファ507−iに記憶させるとともに、そのデー
タを再生し、FIFO505−iに出力する。インタフェイ
ス508−iは、リングバッファ507−iから再生さ
れたオーディオ信号を、固定速再生系のノーマルバス5
14と変速再生系のバリアブルバス515に出力する。
【0059】並列ミキサ509−1,509−2は、そ
れぞれ、クロスフェードDSP513の制御により、各ス
ロットモジュールからノーマルバス514を介して入力
された24個の再生信号をクロスフェードし、8チャン
ネル分の合成信号を出力する。なお、並列ミキサ509
−1,509−2において合成出力される16チャンネ
ル分の合成信号O0乃至O15は、次式(1)に示すよう
に、係数Ki(Ki=0、または1)が乗算された24チ
ャンネル分の再生信号I0乃至I23が加算されたもので
ある。 On=K00+K11+・・・+K2323 (n=0乃至15) ・・・(1)
【0060】可変速再生処理部510は、バリアブルバ
ス515を介して入力された24チャンネル分の再生信
号を並列ミキサ509と同様に合成して4チャンネル分
の合成信号を生成し、さらに時間軸の伸張または圧縮等
の変速再生(プログラムプレイ)処理を施して出力を行
う。なお、可変速再生処理部510より出力される再生
信号の音程は、変速再生の程度に拘わらず一定である。
【0061】並列ミキサ509−1,509−2、およ
び可変速再生処理部510は、全く独立して動作するの
で、同一のスロットモジュールから供給された再生信号
を並列ミキサ509−1,509−2、および可変速再
生処理部510で処理することが可能である。
【0062】ルータ(ROUTER)DSP511は、RAM512に
記録されているプログラムに基づいて、並列ミキサ50
9と可変速再生処理部510の処理時間の違いに起因す
る遅延の補償を実行し、コントローラ262からのコマ
ンドに従って、並列ミキサ509(固定速再生系)から
の出力である16チャンネル分の信号と可変速再生処理
部510(変速再生系)からの出力である4チャンネル
分の信号を合計した20チャンネルのうちの16チャン
ネル分の信号を入出力(I/O)コントローラ242に出力
する。また、ルータDSP511は、入出力コントローラ
242からの16チャンネルの入力信号を記録させるた
めに、24チャンネル分のうちの所定の16チャンネル
分のスロットモジュールに分配する。
【0063】以上の図11の構成における再生動作時に
おけるオーディオデータの大まかな流れを示すと図12
に示すようになる。オーディオ用のハードディスク20
1−29,201−30より再生されたデータは、デー
タバッファ203−8−1,203−8−2を介して、
DMAコントローラ241に入力される。DMAコントローラ
241は、入力されたオーディオデータを、FIFO501
を介して、オーディオRAID555に入力する。オーディ
オRAID555は、入力されたオーディオデータに対し
て、関連情報を付加し、24個のチャンネルのスロット
モジュールのFIFO504−1乃至504−24のうち所
定のものに、所定のチャンネルのデータを供給する。
【0064】チャンネルiのスロットモジュールにおい
て、チャンネルDSP506−iは、FIFO504−iより
入力されたオーディオデータをリングバッファ507−
iに供給し、記憶させ、所定のタイミングで所定の読み
出し速度で読み出し処理を実行する。チャンネルDSP5
06−iに対するリングバッファ507−iの読み出し
速度の設定は、CPUブロック261のコントローラ26
2により実行される。
【0065】チャンネルDSP506−iがリングバッフ
ァ507−iより読み出したオーディオデータは、ルー
タDSP511に入力され、遅延補償処理が実行された
後、クロスフェードDSP513において必要に応じてク
ロスフェード処理される。そして、クロスフェードDSP
513より出力されたオーディオデータは、入出力コン
トローラ242を介して出力される。
【0066】各チャンネルのスロットモジュールにおい
て、チャンネルDSP506−iが利用するメモリは、リ
ングバッファメモリとされる。ここで、メモリとしてFI
FOを使用しないのは、FIFOを使用した場合、アドレス管
理が不要となるが、入力されたデータを出力するまでの
遅延量を正確に規定することができないためである。す
なわち、オーディオデータは、48kHzの周波数でサ
ンプリングした場合、1ワードが約21μ秒の周期を有
するものとなるが、FIFOでは、ワード単位で遅延量を正
確に制御することが困難である。リングバッファ507
−iとして、SRAMを用い、その書き込みと読み出しをア
ドレスで指定して入出力のタイミングを正確に規定でき
るようにしている。
【0067】ここで、NTSC方式のビデオデータと48k
Hzの周波数でサンプリングされたオーディオデータの
位相関係について図13を参照して説明する。ビデオデ
ータは、当然のことながら、ビデオフレームシンクに対
して1:1で同期している。これに対して、オーディオ
データは、ビデオフレームシンクの周波数が29.97
Hzであるため、1:1には対応せず、5ビデオフレー
ム間隔で一定の整数比関係となる。すなわち、5ビデオ
フレームの長さがオーディオデータの8008ワードの
長さに対応する。
【0068】そこで、図13に示すように、この編集シ
ステムでは、5ビデオフレームを1サイクルとし、1サ
イクルを5個のフェーズに区分する。第1のフェーズ
(第1のフレーム)においては、1602ワードのオー
ディオデータを再生させ、第2のフェーズ(第2のフレ
ーム)においては、1601ワードのオーディオデータ
を再生させ、第3のフェーズ(第3のフレーム)におい
ては、1602ワードのオーディオデータを再生させ、
第4のフェーズ(第4のフレーム)においては、160
1ワードのオーディオデータを再生させ、第5のフェー
ズ(第5のフレーム)においては、1602ワードのオ
ーディオデータを再生させるようにする。以下、これに
続くフレームにおいても、同様に、5ビデオフレーム単
位でオーディオデータが周期的に各ビデオフレームに割
り当てられる。
【0069】その結果、図14に示すように、例えば時
刻T1から4ビデオフレーム後の時刻T2まで、正方向に
+1/2倍速で変速再生を行うと、その間に同一のビデ
オフレームが2回ずつ再生されることになるので、トー
タルで2フレーム分(=1/2×4)のデータが再生さ
れることになる。すなわち、この例の場合、図14に示
すように、フレームAの画像が2回再生された後、次
に、フレームBのデータが2回再生される。
【0070】一方、オーディオデータは、1/2倍速再
生の場合、2データ間のデータ補間処理によって再生が
行われる。このため、データの消費量は、通常再生時の
1/2となる。従って、1フレームの区間が1602ワ
ードの場合、データ量を示す相対アドレスは、その半分
の801だけ進むことになり、1フレームの区間が16
01ワードの場合、相対アドレスは、800.5進むこ
とになる。このため、時刻T1から時刻T2までの間に再
生されるオーディオデータは、3203ワード(=1/
2(1602+1601+1602+1601))とな
る。
【0071】次に、時刻T2において、−1/2倍速再
生を行い、時刻T3まで4フレームのビデオデータを再
生すると、図14に示すように、フレームBが2回再生
された後、フレームAが2回再生されるので、合計2フ
レーム分のビデオデータが再生される。
【0072】これに対して、時刻T2から時刻T3までの
オーディオデータの再生量は、3203.5ワード(=
1/2(1602+1602+1601+1602))
となる。すなわち、この場合、時刻T2から1フレーム
の間、5ビデオフレームの周期の最後のフェーズのフレ
ームが再生され、その次のフレームから5ビデオフレー
ムの周期の第1フェーズのフレームが再生されることに
なるので、このような結果となる。その結果、時刻T3
において、オーディオデータは時刻T1において再生を
開始した最初のポイントに対して0.5ワード分だけ行
き過ぎてしまい、正確に元の位置に戻ることができな
い。すなわち、このような正逆両方向への可変速再生を
繰り返すと、ビデオデータとオーディオデータの同期が
次第にずれてしまうことになる。
【0073】このように、正方向と逆方向に変速再生を
繰り返し実行したとき、ビデオデータとオーディオデー
タの間にずれが生じるのを防止するため、CPUブロック
261のコントローラ262は、図15のフローチャー
トに示すような手順でリングバッファ507−iに対す
る速度設定処理を実行する。
【0074】すなわち、最初にステップS1において、
ジョグまたはシャトルダイヤル(図示せず)の操作によ
る再生速度を読み取る処理が実行される。すなわち、ユ
ーザが図示せぬジョグダイヤルを操作して、−1倍速乃
至+1倍速の間の可変速再生を指令するか、あるいはシ
ャトルダイヤルを操作して、例えば±10倍速の変速再
生、あるいは±20倍速の変速再生などを指令した場
合、コントローラ262は、その指令に対応する再生速
度を読み取る。ステップS2において、コントローラ2
62は、リングバッファ507−iの読み出し速度を、
ステップS1で取り込んだ再生速度の値に基づいて演算
する。再生速度の値が大きければ、読み出し速度も速く
なり、その値が小さければ、読み出し速度も遅くなる。
【0075】次に、ステップS3において、コントロー
ラ262は、チャンネルDSP506−iに対して、その
対応するリングバッファ507−iの読み出し速度をス
テップS2で演算された値に設定させる。この設定処理
は、対象とする全てのチャンネルDSP506−iに対し
て、同時に行われる。各チャンネルDSP506−iは、
このように読み出し速度が設定されると、以後、対応す
るリングバッファ507−2から、設定された読み出し
速度でそこに記憶されているオーディオデータを読み出
させる。読み出されたデータは、ルータDSP511に出
力される。
【0076】次に、ステップS4に進み、コントローラ
262は、5ビデオフレームの周期が経過したか否かを
判定し、経過するまで待機する。ステップS4におい
て、5ビデオフレームの周期が経過したと判定された場
合、ステップS5に進み、コントローラ262は、ジョ
グ操作またはシャトル操作が終了されたか否かを判定
し、終了していない場合、ステップS1に戻り、再び再
生速度を読み取り、指令された再生速度に対応するリン
グバッファ507−iの読み出し速度を設定する処理を
実行する。
【0077】ステップS5において、変速再生の終了が
指令されたと判定された場合、変速再生処理は終了され
る。
【0078】以上のようにして、コントローラ262
は、5ビデオフレーム単位でリングバッファ507−i
に対する読み出し速度の設定処理を実行する。その結
果、正方向と逆方向の変速再生が繰り返し行われた場合
においても、ビデオデータとオーディオデータの同期が
ずれるようなことが防止される。
【0079】また、コントローラ(CPU)262は、充
分に動作可能な時間サイクルのタイミングでオーディオ
データの変速再生速度を制御することが可能となる。
【0080】以上においては、ビデオデータがNTSC方式
のビデオデータである場合を例としたが、PAL方式のビ
デオデータである場合には、そのビデオフレーム周期
は、1920ワードのオーディオデータの長さに対応す
る。従って、図16に示すように、本編集システムにお
いては、ビデオデータがPAL方式のビデオデータである
場合、各フレーム毎に1920ワード分のオーディオデ
ータが再生される。
【0081】そこで、PAL方式のビデオデータに対応す
るオーディオデータを変速再生する場合には、コントロ
ーラ262は、図15のステップS4における判定処理
において、1ビデオフレーム周期が経過したか否かを判
定する、その他の処理は、NTSC方式の場合と同様であ
る。
【0082】以上においては、ビデオデータとオーディ
オデータの両方を記録する場合を例として説明したが、
オーディオデータだけを記録再生する場合にも本発明は
適用することが可能である。この場合にも、他の装置に
よって再生されるビデオデータとの同期を維持すること
が可能なオーディオデータ記録再生装置を実現すること
ができる。
【0083】なお、上記各処理を行うコンピュータプロ
グラムは、磁気ディスク、CD-ROM等の情報記録媒体より
なる提供媒体のほか、インターネット、デジタル衛星な
どのネットワーク提供媒体を介してユーザに提供するこ
とができる。
【0084】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の情報再生
装置、請求項3に記載の情報再生方法、および請求項4
に記載の提供媒体によれば、読み出し速度の設定処理
を、ビデオフレームの周期に対する比が整数となるオー
ディオデータの周期毎に行うようにしたので、変速再生
時におけるビデオデータとオーディオデータとの同期ず
れを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した編集システムの構成例を示す
ブロック図である。
【図2】図1の編集装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図2のシステムコントロール部の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図2のマトリックススイッチャ部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】図2のビデオ処理部の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図2のオーディオ処理部の構成を示すブロック
図である。
【図7】図1のディスクレコーダの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図8】図7のCPUブロックの構成例を示すブロック図
である。
【図9】NTSC方式の場合の図8のZBRテーブルの例を示
す図である。
【図10】PAL方式の場合の図8のZBRテーブルの例を示
す図である。
【図11】図7のオーディオブロックのより詳細な構成
例を示すブロック図である。
【図12】図11のオーディオブロックにおける再生時
のデータの流れを説明する図である。
【図13】NTSC方式のビデオデータとオーディオデータ
の位相関係を説明する図である。
【図14】可変速再生した場合のビデオデータとオーデ
ィオデータの関係を説明する図である。
【図15】図12のチャンネルDSPに対する読み出し速
度の設定処理を説明するフローチャートである。
【図16】PAL方式のビデオデータとオーディオデータ
の位相関係を説明する図である。
【図17】テープからの再生時におけるビデオデータと
オーディオデータの同期を説明する図である。
【図18】ディスクから再生されたビデオデータとオー
ディオデータの同期を説明する図である。
【符号の説明】
1 編集装置, 2 ディスクレコーダ, 3 ホスト
パーソナルコンピュータ, 4 メインモニタ, 9
ソースVTR, 21 マトリックススイッチャ部, 2
2 ビデオ処理部, 23 オーディオ処理部, 24
システムコントロール部, 201,201−1乃至
201−32 ハードディスク, 202,202−1
乃至202−16 SCSIコントローラ, 212,21
2−1乃至212−8 データバッファ, 231 オ
ーディオブロック, 241 DMAコントローラ, 2
42 入出力コントローラ, 261 CPUブロック,
262 コントローラ, 263 RAM, 271,
271−1乃至271−6ビデオブロック, 281,
281−1 DMAコントローラ, 282,282−1
RAIDコントローラ, 283,283−1 ビデオプ
ロセッサ, 284,284−1 入出力コントロー
ラ, 301 ZBRテーブル, 302 物理アドレス
テーブル, 303 アロケーションマップ, 304
ブロックマップ, 501乃至505 FIFO, 50
6 チャンネルDSP, 507 リングバッファ, 5
08 インタフェース, 509 並列ミキサ, 51
0 可変速再生処理部, 511 ルータDSP, 51
2 RAM, 513 クロスフェードDSP
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/783 H04N 5/93 G 5/781 510E Fターム(参考) 5C018 AB10 AB11 AB13 JC04 5C053 FA14 FA21 FA23 GB10 GB11 GB15 GB37 GB40 HA21 HA24 HA25 JA01 JA12 JA22 KA03 KA05 KA08 KA19 KA22 KA24 LA06 LA14 5D044 AB05 AB07 BC01 CC04 FG21 FG23 GM21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともオーディオデータが記録され
    ている記録媒体を変速再生する情報再生装置において、 前記記録媒体の変速再生速度を受け付ける受け付け手段
    と、 前記記録媒体から再生された前記オーディオデータを記
    憶する記憶手段と、 前記受け付け手段により受け付けられた前記変速再生速
    度に基づいて、前記記憶手段から前記オーディオデータ
    を読み出す読み出し速度を演算する演算手段と、 前記演算手段により演算された読み出し速度を前記記憶
    手段の読み出し速度として設定する設定手段と、 前記設定手段による前記読み出し速度の設定が、ビデオ
    フレームの周期に対する比が整数となるオーディオデー
    タの周期毎に行われるように制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ビデオフレームは、NTSC方式のビデ
    オフレームであり、 前記制御手段は、5ビデオフレーム毎に、前記設定手段
    による前記読み出し速度の設定が行われるように制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  3. 【請求項3】 少なくともオーディオデータが記録され
    ている記録媒体を変速再生する情報再生装置の情報再生
    方法において、 前記記録媒体の変速再生速度を受け付ける受け付けステ
    ップと、 前記記録媒体から再生された前記オーディオデータを記
    憶する記憶ステップと、 前記受け付けステップで受け付けられた前記変速再生速
    度に基づいて、前記記憶ステップで記憶された前記オー
    ディオデータを読み出す読み出し速度を演算する演算ス
    テップと、 前記演算ステップで演算された読み出し速度を前記記憶
    ステップでの読み出し速度として設定する設定ステップ
    と、 前記設定ステップでの前記読み出し速度の設定が、ビデ
    オフレームの周期に対する比が整数となるオーディオデ
    ータの周期毎に行われるように制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とする情報再生方法。
  4. 【請求項4】 少なくともオーディオデータが記録され
    ている記録媒体を変速再生する情報再生装置に、 前記記録媒体の変速再生速度を受け付ける受け付けステ
    ップと、 前記記録媒体から再生された前記オーディオデータを記
    憶する記憶ステップと、 前記受け付けステップで受け付けられた前記変速再生速
    度に基づいて、前記記憶ステップで記憶された前記オー
    ディオデータを読み出す読み出し速度を演算する演算ス
    テップと、 前記演算ステップで演算された読み出し速度を前記記憶
    ステップでの読み出し速度として設定する設定ステップ
    と、 前記設定ステップでの前記読み出し速度の設定が、ビデ
    オフレームの周期に対する比が整数となるオーディオデ
    ータの周期毎に行われるように制御する制御ステップと
    を含む処理を実行させるプログラムを提供することを特
    徴とする提供媒体。
JP10178369A 1998-06-25 1998-06-25 情報再生装置および方法、並びに提供媒体 Withdrawn JP2000013750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10178369A JP2000013750A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 情報再生装置および方法、並びに提供媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10178369A JP2000013750A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 情報再生装置および方法、並びに提供媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000013750A true JP2000013750A (ja) 2000-01-14

Family

ID=16047299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10178369A Withdrawn JP2000013750A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 情報再生装置および方法、並びに提供媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000013750A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001242890A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Kanaasu Data Kk 音声データのデータ構造、生成方法、再生方法、記録方法、記録媒体、配信方法、及びマルチメディアの再生方法
KR20030015579A (ko) * 2001-08-16 2003-02-25 주식회사 코스모탄 지정된 변속율에 정확하게 비례하는 재생시간을 갖도록오디오신호의 시간스케일을 수정하는 방법과 이를 위한장치
CN100452859C (zh) * 2004-06-01 2009-01-14 扬智科技股份有限公司 快速影音同步调整的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001242890A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Kanaasu Data Kk 音声データのデータ構造、生成方法、再生方法、記録方法、記録媒体、配信方法、及びマルチメディアの再生方法
KR20030015579A (ko) * 2001-08-16 2003-02-25 주식회사 코스모탄 지정된 변속율에 정확하게 비례하는 재생시간을 갖도록오디오신호의 시간스케일을 수정하는 방법과 이를 위한장치
CN100452859C (zh) * 2004-06-01 2009-01-14 扬智科技股份有限公司 快速影音同步调整的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6356701B1 (en) Editing system and method and distribution medium
KR100299204B1 (ko) 고속비디오편집시스템
US5508940A (en) Random access audio/video processor with multiple outputs
JP3477861B2 (ja) 編集方法及びシステム
JP3460404B2 (ja) 映像信号送出システム
KR20000016426A (ko) 편집 시스템 및 편집 방법
JP2000013750A (ja) 情報再生装置および方法、並びに提供媒体
KR20000016425A (ko) 데이타 기록 장치 및 방법, 디스크 어레이 제어 장치 및 방법
US5636311A (en) Tape dubbing and divided master tape producing system
JP2993367B2 (ja) ディジタル情報記録再生装置
JPH11306671A (ja) 編集装置および方法、並びに提供媒体
JPH11296974A (ja) 編集装置および方法、並びに提供媒体
JPH11296972A (ja) 編集装置および方法、並びに提供媒体
JP2962220B2 (ja) 映像信号再生装置
JPH11306668A (ja) 編集装置および方法、並びに提供媒体
JPH11306670A (ja) 編集装置および方法、並びに提供媒体
JPH11296973A (ja) 編集装置および方法、並びに提供媒体
JP4320929B2 (ja) データ記録再生装置及びデータ記録再生動作制御方法
JPH11296971A (ja) 編集装置および方法、並びに提供媒体
JP4325073B2 (ja) データ記録再生装置及び方法
JPH11306669A (ja) 情報処理装置および方法、並びに提供媒体
JP3832444B2 (ja) 編集方法及びシステム
JP4144137B2 (ja) 映像記録再生装置及びモニター用信号の出力方法
JP3203871B2 (ja) 映像音響編集装置
JP2000149509A (ja) データ記録再生装置及びデータ記録再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050906