JP2000011940A - 検査装置、検査装置のメンテナンス方法、検査方法 - Google Patents

検査装置、検査装置のメンテナンス方法、検査方法

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JP2000011940A
JP2000011940A JP10174471A JP17447198A JP2000011940A JP 2000011940 A JP2000011940 A JP 2000011940A JP 10174471 A JP10174471 A JP 10174471A JP 17447198 A JP17447198 A JP 17447198A JP 2000011940 A JP2000011940 A JP 2000011940A
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Hidekazu Takekoshi
秀和 竹越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子ビームを利用して、例えば半
導体ウェーハ等の回路パターンを検査する検査装置に関
し、特に的確なメンテナンスを実施することができる検
査装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 電子ビームを試料面上に照射する照射手
段24と、試料面から発生する二次電子または反射電子
の少なくとも一方からなる二次ビームを検出する電子検
出手段38と、試料と電子検出手段との間に配置され、
二次ビームを電子検出手段の検出面に結像させ、試料面
の像を該検出面に投影する投影電子光学系34、36、
37と、試料面に照射される電子ビームの電流量と、電
子検出手段により検出される二次ビームの電流量との比
である透過率を測定する透過率測定手段47、41とを
備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを利用
して、例えば半導体ウェーハ等の回路パターンを検査す
る検査装置に関し、特に的確なメンテナンスを実施する
ことができる検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スポット状に集束させた電子ビ
ームを試料面上に走査させ、試料から発生する二次電
子、反射電子等を検出して試料画像を取得する走査型電
子顕微鏡が知られている。この走査型電子顕微鏡におい
ては、ビーム径を絞ったスポット状の電子ビームで試料
を走査するため、走査に時間がかかり、試料画像の検出
に大幅な時間を要するという問題点があった。この問題
点を解決する1つの手段として、ビーム走査速度を高速
にすることが考えられるが、これでは1画素あたりの注
入電子量が低下し、画像コントラストの低下を招くとい
う新たな問題点が生じるため、容易にはこの問題点を解
決することはできなかった。
【0003】そこで、上記の問題点を解決するために、
特開平7−181297号公報または特開平7−249
393号公報に記載される欠陥検出装置が提案されてい
る。上記の欠陥検出装置では、矩形陰極から発生する電
子ビームを、複数の多極子レンズによってビームの断面
形状を矩形状または楕円形状に成形し、試料面上に照射
して走査する。このとき照射面積の広い矩形ビームで試
料面上を走査するため、従来のスポット状の電子ビーム
で走査した場合と比較すると、短時間で試料面上を走査
することができ、試料画像の検出の高速化を図ることが
できた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、半導
体ウェーハのスループット向上のため、試料画像の検出
をより一層高速化させたいという強い要請があった。上
述の欠陥検出装置では、矩形ビームという一定照射面積
を有するビームで試料面上を走査して、試料画像の検出
の高速化を図っているが、試料画像の検出速度をより一
層高速化させるには、やはり走査速度のスピードアップ
を図る以外なかった。しかし、走査速度のスピードアッ
プは、前述したように検出画像の画質を劣化させるとい
う別の問題点を発生させるため、上記の欠陥検査装置で
は、試料画像の検出速度をより一層高速化させることに
は対応できなかった。
【0005】さらに、検出速度の高速化を達成したとし
ても、その性能を維持するためには、装置に対して的確
なメンテナンスを実施する必要があり、検出速度の高速
化と共にそれを維持するための的確なメンテナンスも同
時に要請された。そこで、請求項1に記載の発明は、上
述の要請に応えるべく、試料画像の検出をより一層高速
化することができ、かつ的確なメンテナンスを実施する
ことができる検査装置を提供することを目的とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、装置の異常を自
動的に検知することができる検査装置を提供することを
目的とする。請求項3に記載の発明は、二次ビームの増
幅箇所の異常を検知することができる検査装置を提供す
ることを目的とする。請求項4、5に記載の発明は、試
料画像の検出をより一層高速化することができる検査装
置のメンテナンス方法を提供することを目的とする。
【0007】請求項6に記載の発明は、試料画像の取得
が、正常に行われたか否かを判断することができる検査
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の検査装
置は、電子ビームを試料面上に照射する照射手段と、試
料面から発生する二次電子または反射電子の少なくとも
一方からなる二次ビームを検出する電子検出手段と、試
料と電子検出手段との間に配置され、二次ビームを電子
検出手段の検出面に結像させ、試料面の像を該検出面に
投影する投影電子光学系と、試料面に照射される電子ビ
ームの電流量と、電子検出手段により検出される二次ビ
ームの電流量との比である透過率を測定する透過率測定
手段とを備えて構成する。
【0009】このような構成においては、試料面上のビ
ーム照射領域の像が、電子検出手段の検出面に投影され
るため、一括して照射領域の試料画像を取得することが
できる。また、測定された透過率に基づいて装置に対し
て的確なメンテナンスを行うことができる。請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の検査装置において、透
過率測定手段により測定された透過率を蓄積記憶する記
憶手段と、記憶手段に蓄積記憶された過去の透過率と、
透過率測定手段により測定される現在の透過率とを比較
することによって装置の異常を検知する異常検知手段と
を備えて構成する。
【0010】このような構成においては、測定された透
過率に変化があれば装置に異常があると自動的に診断さ
れる。請求項3に記載の発明は、電子ビームを試料面上
に照射する照射手段と、試料面から発生する二次電子ま
たは反射電子の少なくとも一方からなる二次ビームを検
出する電子検出手段と、試料と電子検出手段との間に配
置され、二次ビームを電子検出手段の検出面に結像さ
せ、試料面の像を該検出面に投影する投影電子光学系
と、電子検出手段と投影電子光学系との間に配置され、
二次ビームを増幅する電子増幅手段と、電子増幅手段に
よる二次ビームの増幅率を測定する増幅率測定手段とを
備えて構成する。
【0011】このような構成においては、測定された増
幅率に基づいて、電子増幅手段の増幅動作が正常か否か
を判断することができる。請求項4に記載の発明は、電
子ビームを試料面上に照射する照射手段と、試料面から
発生する二次電子または反射電子の少なくとも一方から
なる二次ビームを検出する電子検出手段と、試料と電子
検出手段との間に配置され、二次ビームを電子検出手段
の検出面に結像させ、試料面の像を該検出面に投影する
投影電子光学系とを備えた検査装置のメンテナンス方法
であって、試料面上に照射される電子ビームの電流量を
測定し、電子検出手段により検出される二次ビームの電
流量を測定し、その2つの電流量の比である透過率を求
めることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、電子ビームを試
料面上に照射する照射手段と、試料面から発生する二次
電子または反射電子の少なくとも一方からなる二次ビー
ムを検出する電子検出手段と、試料と電子検出手段との
間に配置され、二次ビームを電子検出手段の検出面に結
像させ、試料面の像を該検出面に投影する投影電子光学
系と、電子検出手段と投影電子光学系との間に配置さ
れ、二次ビームを増幅する電子増幅手段とを備えた検査
装置のメンテナンス方法であって、電子増幅手段による
増幅前の二次ビームの電流量と、増幅後の二次ビームの
電流量とを測定することにより、電子増幅手段の増幅率
を求めることを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、電子ビームを試
料面上に照射し、試料面から発生する二次電子または反
射電子の少なくとも一方からなる二次ビームを、電子検
出器の検出面に結像させて検出し、試料面の像を取得す
る検査方法であって、試料面とは異なる所定面に電子ビ
ームを照射し、所定面から発生する二次ビームを、電子
検出器の検出面に結像させて検出し、所定面に照射され
る電子ビームの電流量と電子検出器により検出される二
次ビームの電流量とを測定し、その2つの電流量を予め
求められている基準データ値と比較することにより、試
料面の像の取得が正常に行われたか否かを判断すること
を特徴とする。
【0014】この検査方法を具体的に述べると、まず所
定面に電子ビームを照射した際に得られる電子ビームの
電流量と二次ビームの電流量とが、基準データ値として
予め求まっている。次に、試料面に電子ビームを照射し
て試料面の像を取得する。そして、試料面の像の取得が
正常に行われたか否かを判断するため、所定面に電子ビ
ームを照射する。得られた電子ビームの電流量と二次ビ
ームの電流量とが基準データ値の許容範囲内ならば、先
程実施した試料面の像の取得は、「正常に行われた」と
判断でき、基準データ値の許容範囲外ならば「正常に行
われていない」と判断できる。
【0015】すなわち、試料面の像が正常に取得できた
かどうかを確認するために、所定面に電子ビームを照射
し、そのときに得られる電子ビームと二次ビームの電流
量を測定して基準データ値と比較する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を説明する。
【0017】図1は、第1の実施形態の検査装置の全体
構成図である。なお、第1の実施形態は、請求項1〜5
に記載の発明に対応する。図1において、検査装置は一
次コラム21、二次コラム22およびチャンバー23を
有している。一次コラム21の内部には、電子銃24が
設けられており、電子銃24から照射される電子ビーム
(一次ビーム)の光軸上に一次光学系25、偏向器2
6、27、28が配置される。
【0018】チャンバー23の内部には、ステージ29
が設置され、ステージ29上には試料30が載置され
る。ステージ29上には、ファラデーカップ29a、フ
ィディシャルマーク29bが設けられている。図2に示
すように、ファラデーカップ29aは、断面が凹状の導
電体である。そして、その周りを絶縁体29cが覆うよ
うにしてステージ29上に設けられている。
【0019】また、フィディシャルマーク29bは、図
3に示すようにステージ29上に形成される縞状のパタ
ーンである。最小分解能を決定するために、縞の間隔が
異なるパターンが複数(ここではa、b、cの3種)形
成されている。二次コラム22の内部には、試料30か
ら発生する二次ビームの光軸上に、カソードレンズ3
1、ニューメニカルアパーチャ32、ウィーンフィルタ
33、第2レンズ34、フィールドアパーチャ35、第
3レンズ36、第4レンズ37および検出器38が配置
される。なお、カソードレンズ31、第2レンズ34〜
第4レンズ37は、二次光学系を構成している。
【0020】検出器38の出力端子は、画像処理ユニッ
ト39の入力端子と接続され、画像処理ユニット39の
出力端子は、データベースユニット40の入力端子に接
続される。データベースユニット40の入出力端子は、
CPU41の入出力端子と接続される。CPU41は、
画像処理ユニット39、一次コラム制御ユニット42、
二次コラム制御ユニット43、偏向器制御ユニット4
4、ウィーンフィルタ制御ユニット45およびステージ
制御ユニット46に制御信号を出力する。
【0021】一次コラム制御ユニット42は、一次光学
系25のレンズ電圧を制御し、二次コラム制御ユニット
43は、カソードレンズ31および第2レンズ34〜第
4レンズ37の各レンズ電圧を制御し、偏向器制御ユニ
ット44は、偏向器26〜偏向器28に印加する電圧
(または電流)を制御し、ウィーンフィルタ制御ユニッ
ト45は、ウィーンフィルタ33の電磁界を制御し、ス
テージ制御ユニット46は、ステージ29をXY方向に
駆動制御する。
【0022】ファラデーカップ29aおよびニューメニ
カルアパーチャ32は、電流計47と接続され、電流計
47はCPU41と接続される。また、一次コラム2
1、二次コラム22、チャンバー23は、真空排気系
(不図示)と繋がっており、真空排気系のターボポンプ
により排気されて、内部は真空状態を維持している。
【0023】図4は、検出器の具体的な構成図である。
図4において、検出器38は、MCP(マイクロチャネ
ルプレート)48a、48bと、蛍光面49を有するF
OP(ファイバオプティックプレート)50と、CCD
センサ51とから構成される。MCP48aの一端は、
スイッチ52aを介して電流計47aと接続され、MC
P48bの一端は、スイッチ52bを介して電流計47
b、高圧電源53bと接続される。MCP48bと蛍光
面49との間には、スイッチ52cを介して高圧電源5
3cが接続される。また、電流計47a、47bは、C
PU41と接続される。
【0024】なお、請求項1、4に記載の発明と本実施
形態との対応関係については、照射手段は、電子銃2
4、一次光学系25、偏向器26〜28、一次コラム制
御ユニット42および偏向器制御ユニット44に対応
し、電子検出手段2は、蛍光面49、FOP50、CC
Dセンサ51に対応し、投影電子光学系は、カソードレ
ンズ31、第2レンズ34、第3レンズ36、第4レン
ズ37に対応し、透過率測定手段は、電流計47、47
aおよびCPU41に対応する。
【0025】また、請求項2に記載の発明と本実施形態
との対応関係については、記憶手段は、データベースユ
ニット40に対応し、異常検知手段は、CPU41に対
応する。また、請求項3、5に記載の発明と本実施形態
との対応関係については、上述の対応関係と併せて、電
子増幅手段は、MCP48a、48b、高圧電源53
b、53cに対応し、増幅率測定手段は、電流計47
a、47bおよびCPU41に対応する。
【0026】次に、本実施形態の検査装置における試料
画像の取得動作について説明する。図5に示すように、
電子銃24から出射する一次ビームは、加速電圧Vacc
によって加速され、一次光学系25のレンズ作用および
偏向器26〜28による偏向作用を受けて、ウィーンフ
ィルタ33に入射角αで入射する。ここでは電子銃の陰
極として、矩形陰極で大電流を取り出すことができるラ
ンタンヘキサボライト(LaB6)を用いる。また、一
次光学系25は、回転軸非対称の四重極(または八重
極)の静電レンズ(または電磁レンズ)を使用する。こ
のレンズは、いわゆるシリンドリカルズと同様に、矩形
陰極の長軸(X軸)、短軸(Y軸)各々で集束と発散と
を引き起こすことができる。図5では、矩形陰極のX方
向断面に放出された電子の軌道とY方向断面に放出され
た電子の軌道とを示している。
【0027】一次光学系25における具体的なレンズ構
成は、図6に示すように、静電レンズを用いた場合、4
つの円柱ロッドを使用する。対向する電極同士を等電位
に設定し、互いに逆の電圧特性(aとbに+Vq、cと
dに−Vq)を与える。このレンズを3段(図5の25
a、25b、25c)で構成し、各レンズ条件を最適化
することによって、照射電子を損失することなく、試料
面上のビーム照射領域を、任意の矩形状、または楕円形
状に成形することができる。
【0028】一次光学系25により矩形状に成形された
一次ビームは、ウィーンフィルタ33の偏向作用により
軌道が曲げられ、ニューメニカルアパーチャ32の開口
部で結像する。ウィーンフィルタ33は、磁界と電界と
を直交させ、電界をE、磁界をB、荷電粒子の速度をv
とした場合、E=vBのウィーン条件を満たす荷電粒子
のみを直進させ、それ以外の荷電粒子の軌道を曲げる。
【0029】また、ニューメニカルアパーチャ32は、
円形の穴が開いた金属製(Mo等)の薄膜板であり、光
線束の開きを決定する。ニューメニカルアパーチャ32
の開口部で結像した一次ビームは、カソードレンズ31
を介して、試料30面上に照射される。ビームの照射領
域からは、二次電子または反射電子の少なくとも一方を
含む二次ビームが発生するが、この二次ビームは、ビー
ム照射領域の二次元画像情報を有している。なお、一次
ビームは、試料30に垂直に照射されるので、二次ビー
ムは影のない鮮明な像を有することができる。
【0030】図7に示すように、二次ビームは、カソー
ドレンズ31によるレンズ作用を受けながら、レンズを
通過する。ところで、カソードレンズ31は、3枚の電
極で構成されている。通常、レンズ作用を行うには、カ
ソードレンズ31の下から1番目、2番目の電極に電圧
を印加し、3番目の電極をゼロ電位にする。カソードレ
ンズ31の電極−試料面間には、一次ビームに対しては
負の電界、二次ビームに対しては正の電界(以下、これ
を「リターディング電圧Vr」という)が形成されてい
る。リターディング電圧は、一次ビームに対しては、減
速させて試料のチャージアップや破壊を防ぎ、二次ビー
ムに対しては、電子(特に、指向性の低い二次電子)を
引き込み、加速させて、効率よくカソードレンズ31内
に導くように作用する。
【0031】カソードレンズ31およびニューメニカル
アパーチャ32を通過した二次ビームは、ウィーンフィ
ルタ33の偏向作用を受けずに、そのまま直進する。こ
のときのウィーンフィルタ33に印加する電磁界(E,
B)は、加速電圧Vacc、入射角α、リターディング電
圧Vrの3つのパラメータによって決定される。なお、
ウィーンフィルタ33に印加する電磁界を変えること
で、二次ビームから、特定のエネルギーを持つ電子(例
えば二次電子、又は反射電子、又は後方散乱電子)のみ
を検出器38に導くことができる。
【0032】また、ニューメニカルアパーチャ32は、
二次ビームに対しては、後段の第2レンズ34〜第4レ
ンズ37のレンズ収差を抑える役割を果たしている。と
ころで、二次ビームを、カソードレンズ31のみで結像
させると、レンズ作用が強くなり収差が発生しやすい。
そこで、第2レンズ34と合わせて、1回の結像を行わ
せる。二次ビームは、カソードレンズ31および第2レ
ンズ34により、フィールドアパーチャ35上で中間結
像を得る。
【0033】この場合、二次光学系として必要な投影倍
率が不足することが多いため、中間像を投影するための
レンズとして、さらに第3レンズ36、第4レンズ37
を加えた構成にする。二次ビームは、第3レンズ36、
第4レンズ37各々により結像し、ここでは、合計3回
結像する。なお、第3レンズ36と第4レンズ37とを
合わせて1回(合計2回)結像させてもよい。
【0034】第2レンズ34〜第4レンズ37はすべ
て、ユニポテンシャルレンズまたはアインツェルレンズ
とよばれる回転軸対称型のレンズである。各レンズは、
3枚電極の構成で、通常は外側の2電極をゼロ電位と
し、中央の電極に印加する電圧を変えることでレンズ作
用を変更する。
【0035】また、中間の結像点には、フィールドアパ
ーチャ35が配置されているが、このフィールドアパー
チャ35は光学顕微鏡の視野絞りと同様に、視野を必要
範囲に制限している。特に電子ビームの場合、余計なビ
ームを、後段の第3レンズ36および第4レンズ37と
共に遮断して、検出器38のチャージアップやコンタミ
ネーションを防いでいる。
【0036】二次ビームは、第2レンズ34〜第4レン
ズ37により集束発散を繰り返し、検出器38の検出面
に再結像し、ビーム照射領域の像が検出面に投影され
る。図4に示すように、MCP48aはGNDに接地さ
れており、MCP48bには、0〜+2kVの電圧が高
圧電源53bにより印加されている。また、MCP48
bと蛍光面49との間には、0〜+5kVの電圧が高圧
電源53cにより印加されている。
【0037】MCP48aに入射した二次ビームは、そ
の電流量をMCP48aとMCP48bとの電位差によ
って加速増幅され、さらにMCP48bと蛍光面49と
の電位差によって再び加速増幅されて蛍光面49に衝突
する。蛍光面49では、電子を光学像に変換し、光学像
は、FOP50を通過して、CCDセンサ51で撮像さ
れる。ここでは、蛍光面49での画像サイズとCCDセ
ンサ51の撮像サイズとを合わせるために、FOP50
で、約1/3に縮小して投影する。
【0038】光学像は、CCDセンサ51により光電変
換され、CCDセンサ51に信号電荷が蓄積する。画像
処理ユニット39は、CPU41の読み出し指示に従っ
てCCDセンサ51から信号電荷を読み出して試料画像
を作成し、データベースユニット40に試料画像を転送
する。このように本発明の検査装置では、試料面上に電
子ビームを照射し、ビーム照射領域の像を検出器38の
検出面に投影して一括して試料画像を取得している。
【0039】ところで、本発明の検査装置では、電子ビ
ームは、一次光学系および二次光学系の電子レンズ、偏
向器、ウィーンフィルタ、アパーチャの多数の構成要素
を経由している。もし、これら構成要素の配置が1つで
もずれると、その箇所でビームを損失する可能性があ
り、これにより試料画像のS/Nが悪化するという懸念
があった。このため、装置の設計、製造には厳密な精度
が要求された。
【0040】しかしながら、装置を初期状態のまま維持
することは困難であり、経時変化や装置の移設等によ
り、構成要素の配置にずれが生じた場合には、試料画像
の画質が低下するため、定期的に装置のメンテナンスを
実施する必要があった。そこで、試料面上に照射した一
次ビームの電流量と、検出器で検出される二次ビームの
電流量との比である透過率を測定し、この透過率をデー
タベース化することで装置に対して長期的かつ総合的な
メンテナンスを行う。
【0041】また、透過率に関与するパラメータとし
て、ニューメニカルアパーチャ32の開口径、加速電圧
Vacc、リターディング電圧Vrが存在するが、これらパ
ラメータも透過率と共にデータベース化する。以下、こ
の透過率の測定について説明する。なお、本発明では、
装置起動時に自動的に透過率を測定するが、このときの
測定条件(ニューメニカルアパーチャ32の開口径、加
速電圧Vacc、リターディング電圧Vr、二次光学系のレ
ンズ電圧)は、予め決まっている。
【0042】CPU41は、ステージ制御ユニット46
を介してステージ29を移動させ、ファラデーカップ2
9aをカソードレンズ31の真下に移動させる。電子銃
24から加速電圧Vaccで加速された電子ビームが出射
し、ファラデーカップ29aに入射する。CPU41
は、電流計47を介して、ファラデーカップ29aに入
射する一次ビームの電流量Ifaraday-cupを読み取る
(図8のステップS1)。
【0043】電子ビームは、理想的にはファラデーカッ
プ29aにすべて吸収されるため、電子ビーム照射によ
る二次電子、反射電子は発生せず、検出器38が二次電
子、反射電子を検出することはない。しかしながら、一
次コラム21、二次コラム22内で散乱する電子等がノ
イズとして存在するため、この電子を検出器38が検出
することがある。このときの検出器38の電流量Inois
eを、電流計で測定する(ステップS2)。
【0044】具体的には、図9に示すように、スイッチ
52a、52b、52cが切り替わり、MCP48aが
電流計47aに接続され、MCP48bおよび蛍光面4
9がGNDに接地される。この状態で、CPU41は、
電流計47aを介して、MCP48aに到達する電子ビ
ームの電流量(Inoise)を測定する。次に、CPU4
1は、ステージ制御ユニット46を介してステージ29
を移動させ、フィディシャルマーク29bをカソードレ
ンズ31の真下に移動させる。
【0045】電子銃24は、フィディシャルマーク29
b上に電子ビームを照射する。フィディシャルマーク2
9bの像は、二次光学系を介して検出器38の検出面に
投影される。このときに検出器38において検出される
電流量Idetectorを、Inoiseを測定したときと同様に
測定する(ステップS3)。CPU41は、(Idetect
or−Inoise)/Ifaraday-cupの値を算出し、この値を
透過率とする(ステップS4)。
【0046】また、CPU41は、電流計47を介して
ニューメニカルアパーチャ32の電流量をモニタするこ
とで、ニューメニカルアパーチャ32によってけられた
一次ビームと二次ビームの電流量Inaを測定する(ステ
ップS5)。さらに、CPU41は、MCP48aに入
射するビームの電流量(Imcp-in)とMCP48bから
出射するビームの電流量(Imcp-out)を検出し、MC
P48a、48bにおける電子ビームの増幅率を測定す
る(ステップS6)。
【0047】この動作を具体的に説明する。図10に示
すように、スイッチ52b、52cが切り替わり、MC
P48bの一端に電流計47bが接続される。また、M
CP48bと蛍光面49との間には、高圧電源53cに
より電圧が印加される。CPU41は、電流計47bを
介してImcp-outの値を検出する。なお、Imcp-inは、
既に測定されているIdetectorと同値であるため、これ
を利用する。
【0048】CPU41は、Imcp-out/Imcp-inを算
出し、MCP48a、48bの増幅率を求める。次に、
画像処理ユニット39は、フィディシャルマーク29b
(a)〜(c)から鮮鋭なマークを求めて最小分解能を
決定する。このとき鮮鋭か否かの判断は、各マークのコ
ントラスト値を求めて、そのコントラスト値と予め設定
されたしきい値とを比較して判別する。
【0049】以上の透過率、増幅率、最小分解能は、測
定条件と共にデータベースユニット40に記憶される
(ステップS7)。CPU41は、定期的に透過率、増
幅率を測定し、データベースユニット40にデータを蓄
積させていく。さらに、CPU41は、現在の透過率、
増幅率を測定すると、データベースユニット40から過
去の透過率、増幅率を読み出し、現在の透過率、増幅率
と比較する。もし、透過率、増幅率に変動があった場合
には、「装置、MCPに異常がある」と判断し、オペレ
ータに警告する。
【0050】(第1の実施形態の効果等)このように、
第1の実施形態の検査装置では、電子ビームの照射領域
を検出器の検出面に投影することで、一括して試料画像
を取得することができる。また、本実施形態では、透過
率、増幅率を測定してデータベース化しているため、透
過率、増幅率に変動があれば即座に、装置、MCPの異
常を検知することができる。
【0051】なお、このときデータベース40に蓄積さ
れる過去の透過率から異常を判断するのではなく、設計
上の基準データ値と比較してもよい。例えば、透過率の
具体的な基準データ値は、CCDセンサ51にTDI
(Time Delay Integration:時間遅延積分型)アレイC
CDセンサ(96段)を使用し、試料面(205μm×
38μm)に250nAの電流を照射した場合、検出器
が2.5nAの電流量を検出する、すなわち透過率1%
以上であれば正常と判断することができる。
【0052】また、ニューメニカルアパーチャ32によ
ってけられる一次ビームと二次ビームの電流量Ina、一
次ビームの電流量Ifaraday-cup、二次ビームの電流量
Idetectorを、設計上の基準データ値と比較することに
よって、より細かな装置の診断を行うことができる。例
えば、電流量Ifaraday-cupが基準データ値より小さ
く、電流量Inaに変化がなければ、一次コラム21内部
またはウィーンフィルタ33におけるビーム損失の可能
性が高いことが分かる。また、電流量Ifaraday-cup、
電流量Inaに変化がなく、電流量Idetectorが基準デー
タ値より小さければ、二次光学系におけるビーム損失の
可能性が高いことが分かる。また、電流量Inaが変動し
ていれば、ニューメニカルアパーチャ32の取り付け位
置がずれている可能性が高いことが分かる。
【0053】また、本実施形態では、透過率、増幅率
を、予め定められた測定条件下において測定したが、測
定条件を任意に変更して測定してもよい。例えば、透過
率に関与するパラメータとして、ニューメニカルアパー
チャ32の開口径、加速電圧Vacc、リターディング電
圧Vrがあるが、これらパラメータを変更しながら透過
率および最小分解能をデータベース化してもよい。この
場合においては、各パラメータを因子として分散分析を
行えば、各パラメータが透過率や最小分解能に与える影
響度が分かり、効率的なメンテナンスを実施することが
できる。
【0054】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について説明する。なお、第2の実施形態は、請求項6
に記載の発明に対応する。第2の実施形態の検査装置の
構成については、第1の実施形態と同一構成であるた
め、ここでの説明は省略する。なお、請求項6に記載の
発明と、第2の実施形態との対応関係については、電子
検出器は検出器38に対応し、所定面はフィディシャル
マーク29bに対応する。
【0055】以下、第2の実施形態の動作について説明
する。前述したように電子ビームを試料面上に照射し、
ビーム照射領域の像を検出器38の検出面に投影して、
一括して試料画像を取得する。次に、予め定められた測
定条件下において、フィディシャルマーク29bに電子
ビームを照射し、その際に得られる一次ビームの電流量
と二次ビームの電流量とを測定する。
【0056】まず、CPU41は、ステージ制御ユニッ
ト46を介してステージ29を移動させ、ファラデーカ
ップ29aをカソードレンズ31の真下に移動させる。
電子銃24から電子ビームが出射し、ファラデーカップ
29aに入射する。CPU41は、電流計47を介し
て、ファラデーカップ29aに入射する一次ビームの電
流量Ifaraday-cupを読み取る。
【0057】電子ビームは、理想的にはファラデーカッ
プ29aにすべて吸収されるため、電子ビーム照射によ
る二次電子、反射電子は発生せず、検出器38は、これ
らの電子を検出することはない。しかしながら、実際に
は検出器38は、一次コラム21、二次コラム22内で
散乱する電子等をノイズとして検出してしまう。CPU
41は、この電流量Inoiseを電流計47aを介して測
定する。
【0058】次に、CPU41は、ステージ制御ユニッ
ト46を介してステージ29を移動させ、フィディシャ
ルマーク29bをカソードレンズ31の真下に移動させ
る。電子銃24は、フィディシャルマーク29b上に電
子ビームを照射する。フィディシャルマーク29bの像
は、二次光学系を介して検出器38の検出面に投影され
る。このときに検出器38において検出される電流量I
detectorを、CPU41は電流計47aを介して測定す
る。
【0059】CPU41は、一次ビームの電流量Ifara
day-cup、二次ビームの電流量(Idetector−Inoise)
を算出し、基準データ値と比較する。この基準データ値
は、予め定められた測定条件下において、フィディシャ
ルマーク29bに電子ビームを照射した際に得られる理
想の一次ビームの電流量と二次ビームの電流量である。
一次ビームの電流量Ifaraday-cup、二次ビームの電流
量(Idetector−Inoise)が、基準データ値の許容範
囲内ならば、CPU41は、先程行った試料画像の取得
は、「正常に行われた」と判断する。
【0060】また、どちらか少なくとも一方が、許容範
囲外ならば試料画像の取得は、「正常に行われなかっ
た」と判断し、再度、試料画像の取得動作を実行する
か、オペレータに装置のメンテナンスを要求する。 (第2の実施形態の効果)このように、第2の実施形態
の検査装置では、一次ビーム、二次ビームの電流量を測
定し、基準データ値の許容範囲にあるか否かで、試料画
像が正常に取得できたか否かを判断することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
検査装置では、試料面上のビーム照射領域の像が、電子
検出手段の検出面に投影されるため、一括して照射領域
の試料画像を取得することができ、試料画像の検出速度
をより一層高速化することができる。
【0062】また、この検査装置においては、透過率を
求めることができるため、求められた透過率が正常な範
囲にあるか否かで検査装置が正常か否かを判断すること
ができ、的確なメンテナンスを実施することができる。
したがって、試料画像の検出速度が高速という装置性能
を長期間維持させることができる。請求項2に記載の検
査装置では、過去の透過率との比較により検査装置の現
在の状態を把握することができる。例えば、透過率が小
さくなる(すなわち、二次ビームの電流量が減少する)
と、投影電子光学系または電子検出手段に異常があるの
ではないかと判断することができる。また、透過率が大
きくなる(すなわち、一次ビームの電流量が減少する)
と、照射手段に異常があるのではないかと判断すること
ができる。
【0063】請求項3に記載の検査装置では、電子増幅
手段の増幅率を測定することができるため、この増幅率
に基づいて電子増幅手段の動作が正常か否かを判断する
ことができる。請求項4に記載のメンテナンス方法で
は、電子ビームの電流量と二次ビームの電流量とを測定
し、透過率を求めている。したがって、この透過率が変
動すれば、照射手段、電子検出手段、投影電子光学系に
異常が発生したことを即座に認識することができる。
【0064】請求項5に記載のメンテナンス方法では、
電子増幅手段の増幅率を求めることができるため、この
増幅率が変動すれば電子増幅手段に異常が発生したこと
を即座に認識することができる。請求項6に記載の検査
方法では、所定面に電子ビームを照射して、所定面に照
射される電子ビームの電流量と、電子検出器で検出され
る二次ビームの電流量とを測定することで、試料面の像
が正常に取得されたかどうかを確認することができる。
【0065】このようにして本発明を適用した検査装置
では、定期的に透過率を測定し、データベースを作成す
ることで、装置に異常があった場合には、速やかに故障
個所を発見することができ、装置の性能を長期間一定レ
ベルに維持させることができ、故障のない信頼性の高い
検査装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の検査装置の全体構成図であ
る。
【図2】ファラデーカップを説明する図である。
【図3】フィディシャルマークを説明する図である。
【図4】検出器の構成図である。
【図5】一次ビームの軌道を示す図である。
【図6】一次光学系の構成図である。
【図7】二次ビームの軌道を示す図である。
【図8】透過率測定の動作を説明する流れ図である。
【図9】二次ビームの電流量の測定を説明する図であ
る。
【図10】MCPの増幅率測定を説明する図である。
【符号の説明】
21 一次コラム 22 二次コラム 23 チャンバー 24 電子銃 25 一次光学系 26、27、28 偏向器 29 ステージ 30 試料 31 カソードレンズ 32 ニューメニカルアパーチャ 33 ウィーンフィルタ 34 第2レンズ 35 フィールドアパーチャ 36 第3レンズ 37 第4レンズ 38 検出器 39 画像処理ユニット 40 データベースユニット 41 CPU 42 一次コラム制御ユニット 43 二次コラム制御ユニット 44 偏向器制御ユニット 45 ウィーンフィルタ制御ユニット 46 ステージ制御ユニット 47 電流計 48a、48b MCP 49 蛍光面 50 FOP 51 CCDセンサ 52a、52b、52c スイッチ 53b、53c 高圧電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA03 BA07 BA14 BA18 CA03 DA09 FA06 GA01 GA06 GA11 HA06 HA13 JA02 JA03 JA13 KA03 LA11 MA05 SA02 4M106 AA02 BA02 CA04 CA39 DE01 DE03 DE20 DJ18 DJ20 DJ21 DJ39 5C033 NN01 NN07 NP01 NP05 UU04 UU10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを試料面上に照射する照射手
    段と、 前記試料面から発生する二次電子または反射電子の少な
    くとも一方からなる二次ビームを検出する電子検出手段
    と、 前記試料と前記電子検出手段との間に配置され、前記二
    次ビームを前記電子検出手段の検出面に結像させ、前記
    試料面の像を該検出面に投影する投影電子光学系と、 前記試料面に照射される電子ビームの電流量と、前記電
    子検出手段により検出される二次ビームの電流量との比
    である透過率を測定する透過率測定手段とを備えたこと
    を特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検査装置において、 前記透過率測定手段により測定された透過率を蓄積記憶
    する記憶手段と、 前記記憶手段に蓄積記憶された過去の透過率と、前記透
    過率測定手段により測定される現在の透過率とを比較す
    ることによって装置の異常を検知する異常検知手段とを
    備えたことを特徴とする検査装置。
  3. 【請求項3】 電子ビームを試料面上に照射する照射手
    段と、 前記試料面から発生する二次電子または反射電子の少な
    くとも一方からなる二次ビームを検出する電子検出手段
    と、 前記試料と前記電子検出手段との間に配置され、前記二
    次ビームを前記電子検出手段の検出面に結像させ、前記
    試料面の像を該検出面に投影する投影電子光学系と、 前記電子検出手段と前記投影電子光学系との間に配置さ
    れ、前記二次ビームを増幅する電子増幅手段と、 前記電子増幅手段による二次ビームの増幅率を測定する
    増幅率測定手段とを備えたことを特徴とする検査装置。
  4. 【請求項4】 電子ビームを試料面上に照射する照射手
    段と、 前記試料面から発生する二次電子または反射電子の少な
    くとも一方からなる二次ビームを検出する電子検出手段
    と、 前記試料と前記電子検出手段との間に配置され、前記二
    次ビームを前記電子検出手段の検出面に結像させ、前記
    試料面の像を該検出面に投影する投影電子光学系とを備
    えた検査装置のメンテナンス方法であって、 前記試料面上に照射される電子ビームの電流量を測定
    し、前記電子検出手段により検出される二次ビームの電
    流量を測定し、その2つの電流量の比である透過率を求
    めることを特徴とする検査装置のメンテナンス方法。
  5. 【請求項5】 電子ビームを試料面上に照射する照射手
    段と、 前記試料面から発生する二次電子または反射電子の少な
    くとも一方からなる二次ビームを検出する電子検出手段
    と、 前記試料と前記電子検出手段との間に配置され、前記二
    次ビームを前記電子検出手段の検出面に結像させ、前記
    試料面の像を該検出面に投影する投影電子光学系と、 前記電子検出手段と前記投影電子光学系との間に配置さ
    れ、前記二次ビームを増幅する電子増幅手段とを備えた
    検査装置のメンテナンス方法であって、 前記電子増幅手段による増幅前の二次ビームの電流量
    と、増幅後の二次ビームの電流量とを測定することによ
    り、前記電子増幅手段の増幅率を求めることを特徴とす
    る検査装置のメンテナンス方法。
  6. 【請求項6】 電子ビームを試料面上に照射し、前記試
    料面から発生する二次電子または反射電子の少なくとも
    一方からなる二次ビームを、電子検出器の検出面に結像
    させて検出し、前記試料面の像を取得する検査方法であ
    って、 前記試料面とは異なる所定面に前記電子ビームを照射
    し、前記所定面から発生する二次ビームを、前記電子検
    出器の検出面に結像させて検出し、前記所定面に照射さ
    れる電子ビームの電流量と前記電子検出器により検出さ
    れる二次ビームの電流量とを測定し、その2つの電流量
    を予め求められている基準データ値と比較することによ
    り、前記試料面の像の取得が正常に行われたか否かを判
    断することを特徴とする検査方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013170A1 (ja) * 2005-07-29 2007-02-01 Topcon Corporation 自己診断機能を有する半導体デバイス製造検査装置
WO2007037013A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Topcon Corporation 半導体分析装置

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