JP2000011451A - 光学情報記録媒体 - Google Patents

光学情報記録媒体

Info

Publication number
JP2000011451A
JP2000011451A JP10189673A JP18967398A JP2000011451A JP 2000011451 A JP2000011451 A JP 2000011451A JP 10189673 A JP10189673 A JP 10189673A JP 18967398 A JP18967398 A JP 18967398A JP 2000011451 A JP2000011451 A JP 2000011451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording
group
protective layer
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10189673A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuro Nakamura
逸郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP10189673A priority Critical patent/JP2000011451A/ja
Publication of JP2000011451A publication Critical patent/JP2000011451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返しオーバーライト特性の優れた、相変
化型の光学情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 透明基板2上に少なくとも第一誘電体保
護層3、相変化材料よりなる記録層4、第二誘電体保護
層5、反射層6が積層されてなり、書き込みレーザー光
の照射により前記記録層を非晶質化して情報を記録する
相変化型の光学情報記録媒体において、前記第二誘電体
保護層がZnSと少なくとも3b族、4a族、4b族、
5a族元素の中の一元素とその同一元素の酸化物とから
なるようにする。これにより、記録層の非晶質状態と結
晶状態との間の光吸収率の差を抑制するようにしたの
で、オーバーライト時の記録マークのマーク形状の歪み
を低減して再生信号のジッターの増加を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光照射に
より情報の記録再生を行なう相変化型の光学情報記録媒
体に係り、特に記録、再生、消去の繰り返し特性の優れ
た高密度記録に適する光学情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】相変化型の光学情報記録媒体、例えば光
ディスクは、記録層の光学定数が結晶質と非晶質との間
で可逆的に変化することを利用して記録、再生、消去を
行なう方式を利用している。すなわち、ディスク面に書
き込みレーザー光が照射された時に、書き込みレーザー
光の照射により記録層を形成する相変化材料が昇温して
液相化した後、急速に冷却されることで非晶質化し、こ
れにより、光学定数が変化する。その光学定数の変化を
反射率の変化として検出することによって信号の読み出
し(再生)を行なうようになっている。
【0003】この相変化型の光ディスクは、1本のレー
ザー光のパワーを2つのレベル間で変化させることによ
り、相変化材料の結晶化と非晶質化を選択的に行なう。
すなわち、相変化材料よりなる記録層を融点以上に上昇
させる高パワーのレーザー光を記録層に照射することに
より、記録層はレーザー光のエネルギーを吸収して溶融
液相化し、これが急速に冷却された後、非晶質状態とな
る。また、記録層を結晶化温度以上であって、融点以下
の温度領域に達するような低パワーのレーザー光を照射
したとき照射部分、すなわち非晶質部は結晶状態に変化
する。
【0004】従来、相変化型の光ディスクは、例えば特
開平7−105574号公報等に示すように、透明基板
上に少なくとも相変化材料よりなる記録層と誘電体保護
層と反射層を形成し、更に反射層上に保護層等を形成す
ることによって構成されている。上記反射層は相変化材
料を結晶状態から溶融状態を経て非晶質状態へ変化させ
る際の冷却速度を上げるための役割を担い、その上の誘
電体保護層は断熱層として作用する。このため、この断
熱層である誘電体保護層の厚さ、及び熱特性を最適に特
定することは相変化型の光ディスクの特性を確保する上
で極めて重要となる。
【0005】上記記録層の相変化材料には、一般的には
カルコゲナイド系材料であるGeSbTe系、InSb
Te系、InSe系などが主に用いられ、主にスパッタ
リング法、電子ビーム真空蒸着法、もしくはそれらを組
み合わせた成膜法で成膜される。また、上記誘電体保護
層はZnSとSiO2 の混合物が同様の成膜法で成膜さ
れる。しかし、一般的に生産性を考慮するとスパッタリ
ング法が多く利用されている。成膜直後の記録層の状態
は、一種の非晶質状態であり、この記録層に記録を行な
って非晶質の記録部を形成するために、記録層全体を結
晶質にしておく初期化処理が成膜直後の光ディスクに対
して行なわれる。すなわち、情報の記録はこの結晶化さ
れた状態の記録層中に非晶質部分を選択的に形成するこ
とにより達成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の相変
化型の光ディスクの構成は基板上に第一誘電体保護層、
記録層、第二誘電体保護層、反射層を順次積層した4層
構造が一般的である。この構成で比較的良好な再生信号
を確保することができる。しかしながら、この場合には
記録層の非晶質状態と結晶状態との間で光吸収率に大き
な差が生じる欠点があった。すなわち、オーバーライト
のためのレーザ光のスポット光が、非晶質状態の記録マ
ークの一部と、結晶状態の部分とに股がって照射されて
オーバーライト記録が行われる際、非晶質状態の光吸収
率が結晶状態の光吸収率よりも大きいため、非晶質状態
の記録マークの上にオーバーライトした記録マークのほ
うが、結晶状態の消去部に記録した記録マークよりマー
ク形状が大きくなるか、もしくは歪みを生じるという問
題があった。その結果、マーク形状の不均一性に起因し
て繰り返しオーバーライト性能が阻害されてしまうとい
う不都合があった。
【0007】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、繰り返しオーバーライト特性の優れた、相変
化型の光学情報記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、透明基板上に少なくとも第一誘電体保
護層、相変化材料よりなる記録層、第二誘電体保護層、
反射層が積層されてなり、書き込みレーザー光の照射に
より前記記録層を非晶質化して情報を記録する相変化型
の光学情報記録媒体において、前記第二誘電体保護層が
ZnSと少なくとも3b族、4a族、4b族、5a族元
素の中の一元素とその同一元素の酸化物とからなるよう
にしたものである。
【0009】これにより、記録層の非晶質状態と結晶状
態との間の光吸収率の差を小さくでき、オーバーライト
時の記録マークのマーク形状の歪みを低減することが可
能となる。すなわち、非晶質状態の記録マークの上にオ
ーバーライトした記録マークが、結晶状態の消去部に記
録した記録マークとマーク形状が同等となり、また形状
の歪みを生じないように非晶質状態と結晶状態の光吸収
率を調整することによって、繰り返しオーバーライト時
のジッターの増加を抑制することができる。
【0010】この場合、前記第二誘電体保護層を構成す
る少なくとも3b族、4a族、4b族、5a族元素の中
の一元素が10原子%以下であるようにすれば、マーク
形状の歪みを大幅に低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の光学情報記録媒
体の一実施例について添付図面を参照して詳述する。図
1は本発明の光学情報記録媒体を示す部分拡大断面図で
ある。図1では相変化型の光学情報記録媒体としての光
ディスクの基本的な構成を示しており、図1に示すよう
にこの光ディスク1は、透明基板2上に第一誘電体保護
層3、記録層4、第二誘電体保護層5、反射層6、保護
層7が順次積層された構成になっている。上記透明基板
2は、凹部状になされたグルーブを有し、材質としては
ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アク
リル系樹脂、石英、ガラス等が使用できる。上記記録層
4には例えばカルコゲナイド系材料であるGeSbTe
系、InSbTe系、InSe系、InSb系、GeT
e系などの相変化材料が使用可能であるが、これらには
限定されない。また、それらに金属を添加した組成構成
の材料も使用可能である。
【0012】上記第一誘電体保護層3はZnSを主な第
一成分として、これとAl23 、Ta25 、SiO
2 、ZrO2 、TiO2 、BeO、MgO、Y23
HfO2 等の酸化物の少なくとも一種類との混合物から
なる誘電体保護層が使用可能であるが、望ましくはZn
S−SiO2 を用いる。反射層6側に位置する本発明の
特徴的な第二誘電体保護層5は、3b族、4a族、4b
族、5a族元素の中から例えば、少なくともAl、G
a、In、Ti、Zr、Hf、Si、Ge、Sn、P
b、V、Nb、Tsの一元素とその同一元素の酸化物と
ZnSとの混合物が使用可能である。また、混合物中に
存在する単一元素の濃度は、10原子%以下であること
が望ましい。この濃度が10原子%よりも大きいと、第
二誘電体保護層5の熱伝導率が大きくなり、記録層4に
対して投入したレーザーパワーが第二誘電体保護層5を
通して拡散し易くなるという現象が起きる。すなわち、
記録感度が下がるため、記録に際し、過大なレーザーパ
ワーを要するか、若しくは十分なレーザーパワーが得ら
れない場合、記録が不十分になるという問題が生ずる。
【0013】反射層6には、照射レーザー光の反射率が
良好な金属膜、例えばAlを主成分とし、これとCu、
Cr、Ni、Ti、Mo、W等の金属との混合物或いは
Auなどが使用可能である。また、保護層7としては、
熱硬化樹脂もしくは紫外線硬化樹脂を使用できる。以上
のような構成を有する相変化型の光ディスク1を具体的
な実施例1〜6によって詳細に説明する。
【0014】<実施例1>厚さ1.2mm、トラックピ
ッチ1.6μmの連続溝、すなわちグルーブを有するポ
リカーボネートディスク基板を透明基板2とし、この上
に第一誘電体保護層3、相変化型材料よりなる記録層
4、第二誘電体保護層5、反射層6、保護層7を順次積
層し、相変化型の光ディスクを形成した。尚、基板2の
厚さは1.2mmに限定せず、0.6mmでも良く、ま
た、他の厚さでもよい。製造工程は、まず透明基板2上
にZnS、SiO2 の2成分よりなるターゲットを用
い、RFスパッタリング法により100nmの厚みの第
一誘電体保護層3を形成した。次に、この第一誘電体保
護層3の上に相変化材料としてGeSbTe系合金をD
Cスパッタリング法で20nmの厚みで成膜して記録層
4を形成した。更に、ZnS、4b族のSi、SiO2
の3成分よりなるターゲットを用意し、RFスパッタリ
ング法により第二誘電体保護層5を20nmの厚さで形
成した。
【0015】更に、この第二誘電体保護層5上に、Al
合金の反射層6を150nmの厚みで形成した。最後に
この上に、紫外線硬化樹脂をスピンコート法により5〜
10μmの厚みで塗布して紫外線硬化させ、保護層7を
形成した。記録層4は成膜直後、一種の非晶質状態であ
るため、これを結晶状態に変換する初期化処理を行なっ
た。すなわち、スポット径が半径方向にトラックピッチ
の約4倍のレーザー光源を用い、記録層4が結晶化温度
と溶融温度の間の温度になるようにレーザーパワーを調
整し、回転しているディスクにレーザー光を連続的に照
射し初期化を行なった。以上の経過を経て相変化型の光
ディスクを作製した。
【0016】このようにして作製した光ディスクを回転
し、動的な測定評価を行なった。照射レーザー光の波長
は685nm、対物レンズの開口数NAは0.60、線
速度は6.0m/s、記録パワーは11.0mW、消去
パワーは4.5mWとし、8−16変調のランダム信号
を記録した。また、再生パワーは1.0mWとした。繰
り返しオーバーライト特性は多数回記録、消去を行なっ
た後で最短マークである3T信号のジッター(σ)を測
定し、オーバーライト回数によるジッターの変化の様子
を観測した。その結果、本実施例で作製した相変化型の
光ディスクはオーバーライト回数が105 回を越えても
ジッターの増加が、従来の光ディスクに較べて顕著に少
ない優れた特性を示した。
【0017】<実施例2>前記した第二誘電体保護層5
を以下の方法で作製した。すなわち、ZnS、5a族の
Ta、Ta25 の3成分よりなるターゲットを用意
し、RFスパッタリング法により第二誘電体保護層5を
20nmの厚さで形成した。また、第二誘電体保護層5
以外の構成は実施例1と同様にして、以下の相変化型の
光ディスクを作製した。すなわち、厚さが0.6mm、
トラックピッチが1.6μmの連続溝を有するポリカー
ボネートディスク基板2上に膜厚が100nmのZn
S、SiO2 の2成分よりなる第一誘電体保護層3、膜
厚が20nmのGeSbTe系合金の記録層4、膜厚が
20nmのZnS、5a族のTa、Ta25 の3成分
よりなる第二誘電体保護層5、膜厚が150nmのAl
合金の反射層6を順次形成した。記録再生特性を測定す
るに際し、実施例1と同様に一種の非晶質状態にある記
録膜を結晶化する初期化処理を行なった。動的な測定評
価を実施例1と同様な方法で行なったところ、実施例1
と同様にオーバーライト回数が105 回を越えてもジッ
ターの増加が、従来の光ディスクに較べて顕著に少ない
優れた特性を示した。
【0018】<実施例3>前記した第二誘電体保護層5
を以下の方法で作製した。すなわち、ZnS、3b族の
Al、Al23 の3成分よりなるターゲットを用意
し、RFスパッタリング法により第二誘電体保護層5を
20nmの厚さで形成した。また、第二誘電体保護層5
以外の構成は実施例1と同様にして、以下の相変化型の
光ディスクを作製した。すなわち、厚さが0.6mm、
トラックピッチが1.6μmの連続溝を有するポリカー
ボネートディスク基板2上に膜厚が100nmのZn
S、SiO2 の2成分よりなる第一誘電体保護層3、膜
厚が20nmのGeSbTe系合金の記録層4、膜厚が
20nmのZnS、3b族のAl、Al23 の3成分
よりなる第二誘電体保護層5、膜厚が150nmのAl
合金の反射層6を順次形成した。記録再生特性を測定す
るに際し、実施例1と同様に一種の非晶質状態にある記
録膜を結晶化する初期化処理を行なった。動的な測定評
価を実施例1と同様な方法で行なったところ、実施例1
と同様にオーバーライト回数が105 を越えてもジッタ
ーの増加が、従来の光ディスクに較べて顕著に少ない優
れた特性を示した。
【0019】<実施例4>前記した第二誘電体保護層5
を以下の方法で作製した。すなわち、ZnS、4a族の
Zr、ZrO2 の3成分よりなるターゲットを用意し、
RFスパッタリング法により第二誘電体保護層5を20
nmの厚さで形成した。また、第二誘電体保護層5以外
の構成は実施例1と同様にして、以下の相変化型の光デ
ィスクを作製した。すなわち、厚さが0.6mm、トラ
ックピッチが1.6μmの連続溝を有するポリカーボネ
ートディスク基板2上に膜厚が100nmのZnS、S
iO2 の2成分よりなる第一誘電体保護層3、膜厚が2
0nmのGeSbTe系合金の記録層4、膜厚が20n
mのZnS、4a族のZr、ZrO2 の3成分よりなる
第二誘電体保護層5、膜厚が150nmのAl合金の反
射層6を順次形成した。記録再生特性を測定に際し、実
施例1と同様に一種の非晶質状態にある記録膜を結晶化
する初期化処理を行なった。動的な測定評価を実施例1
と同様な方法で行なったところ、実施例1と同様にオー
バーライト回数が105 を越えてもジッターの増加が、
従来の光ディスクに較べて顕著に少ない優れた特性を示
した。
【0020】<実施例5>前記した第二誘電体保護層5
を以下の方法で作製した。すなわち、ZnS、4a族の
Ti、TiO2 の3成分よりなるターゲットを用意し、
RFスパッタリング法により第二誘電体保護層5を20
nmの厚さで形成した。また、第二誘電体保護層5以外
の構成は実施例1と同様にして、以下の相変化型の光デ
ィスクを作製した。すなわち、厚さが0.6mm、トラ
ックピッチが1.6μmの連続溝を有するポリカーボネ
ートディスク基板2上に膜厚が110nmのZnS、S
iO2 の2成分よりなる第一誘電体保護層3、膜厚が2
0nmのGeSbTe系合金の記録層4、膜厚が20n
mのZnS、4a族のTi、TiO2 の3成分よりなる
第二誘電体保護層5、膜厚が150nmのAl合金の反
射層6を順次形成した。記録再生特性を測定するに際
し、実施例1と同様に一種の非晶質状態にある記録膜を
結晶化する初期化処理を行なった。動的な測定評価を実
施例1と同様な方法で行なったところ、実施例1と同様
にオーバーライト回数が105 を越えてもジッターの増
加が、従来の光ディスクに較べて顕著に少ない優れた特
性を示した。
【0021】<実施例6>前記した第二誘電体保護層5
を以下の方法で作製した。すなわち、ZnS、4b族の
Si、4a族のTi、SiO2 、TiO2 の5成分より
なるターゲットを用意し、RFスパッタリング法により
第二誘電体保護層5を20nmの厚さで形成した。ま
た、第二誘電体保護層5以外の構成は実施例1と同様に
して、以下の相変化型の光ディスクを作製した。すなわ
ち、厚さが0.6mm、トラックピッチが1.6μmの
連続溝を有するポリカーボネートディスク基板2上に膜
厚が100nmのZnS、SiO2 の2成分よりなる第
一誘電体保護層3、膜厚が20nmのGeSbTe系合
金の記録層4、膜厚が20nmのZnS、Si、Ti、
SiO2 、TiO2 の5成分よりなる第二誘電体保護層
5、膜厚が230nmのAl合金の反射層6を順次形成
した。記録再生特性を測定するに際し、実施例1と同様
に一種の非晶質状態にある記録膜を結晶化する初期化処
理を行なった。動的な測定評価を実施例1と同様な方法
で行なったところ、実施例1と同様にオーバーライト回
数が105 を越えてもジッターの増加が、従来の光ディ
スクに較べて顕著に少ない優れた特性を示した。
【0022】<比較例>厚さが1.2mm、トラックピ
ッチが1.6μmの連続溝を有するポリカーボネート製
ディスク基板上に誘電体保護層、相変化材料層、誘電体
保護層、反射層を順次積層して相変化型光ディスクを形
成した。まず、ZnS、SiO2 の2成分よりなるター
ゲットを用い、RFスパッタリング法により100nm
の第一の誘電体保護層を形成した。次に、この誘電体保
護層の上に相変化材料層としてGeSbTe系合金をD
Cスパッタリング法で20nm成膜した。更にZnS、
SiO2 の2成分よりなるターゲットを用意し、RFス
パッタリング法により第二の誘電体保護層を20nmの
厚さで形成した。更に、この第二の誘電体保護層上に、
Al合金の反射層を150nmの厚さで形成した。最後
にこの上に、紫外線硬化樹脂をスピンコート法により5
〜10μmの厚さで塗布し、紫外線硬化させて保護層を
形成した。記録層は成膜直後、一種の非晶質状態である
ため結晶状態にする初期化処理を行なった。以上の経過
を経て相変化型の光ディスクを作製した。
【0023】このようにして作製したディスクを実施例
1と同様に動的な測定評価を行なった。その結果、この
相変化型光ディスクはオーバーライト回数が104 回を
越える近傍から徐々にジッターが増加する傾向を示し
た。このように、第二の誘電体保護層を2成分のみの合
金材料で形成すると、オーバーライト回数特性が低下す
ることが判明した。尚、上記実施例における光ディスク
の構造は単に一例を示したに過ぎず、記録層と反射層と
の間に誘電体保護層を設けた光ディスクならば、本発明
はどのような形式の光ディスクにも適用できるのは勿論
である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学情報
記録媒体によれば、次のように優れた作用効果を発揮す
ることができる。第二誘電体保護層の材料を限定するこ
とによって、記録層の非晶質状態と結晶状態との間の光
吸収率の差を抑制するようにしたので、オーバーライト
時の記録マークのマーク形状の歪みを低減でき、再生信
号のジッターの増加を小さく抑えることができる。その
結果、相変化型の光学情報記録媒体の繰り返しオーバー
ライト特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学情報記録媒体を示す部分拡大断面
図である。
【符号の説明】
1…光ディスク(光学情報記録媒体)、2…透明基板、
3…第一誘電体保護層、4…記録層、5…第二誘電体保
護層、6…反射層、7…保護層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に少なくとも第一誘電体保護
    層、相変化材料よりなる記録層、第二誘電体保護層、反
    射層が積層されてなり、書き込みレーザー光の照射によ
    り前記記録層を非晶質化して情報を記録する相変化型の
    光学情報記録媒体において、前記第二誘電体保護層がZ
    nSと少なくとも3b族、4a族、4b族、5a族元素
    の中の一元素とその同一元素の酸化物とからなることを
    特徴とする光学情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第二誘電体保護層を構成する少なく
    とも3b族、4a族、4b族、5a族元素の中の一元素
    が10原子%以下であることを特徴とする請求項1記載
    の光学情報記録媒体。
JP10189673A 1998-06-19 1998-06-19 光学情報記録媒体 Pending JP2000011451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10189673A JP2000011451A (ja) 1998-06-19 1998-06-19 光学情報記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10189673A JP2000011451A (ja) 1998-06-19 1998-06-19 光学情報記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000011451A true JP2000011451A (ja) 2000-01-14

Family

ID=16245273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10189673A Pending JP2000011451A (ja) 1998-06-19 1998-06-19 光学情報記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000011451A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282403A (ja) * 2002-03-22 2003-10-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置用保持体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282403A (ja) * 2002-03-22 2003-10-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置用保持体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4181490B2 (ja) 情報記録媒体とその製造方法
JP4145446B2 (ja) 光記録媒体の使用方法
US5523140A (en) Optical recording method and medium
US6841217B2 (en) Optical information recording medium and method for manufacturing the same
US5395669A (en) Optical record medium
JP3666854B2 (ja) 情報記録媒体およびその製造方法
JPH11203725A (ja) 相変化光ディスク
JPH06282876A (ja) 光記録媒体
JPH07105574A (ja) 光情報記録媒体
JP2001023236A (ja) 光学情報記録媒体およびその初期化方法
KR20040085049A (ko) 광학적 정보 기록 매체와 그 제조 방법, 이 매체를 이용한정보의 기록 방법 및 기록 장치
JPH04360039A (ja) 光記録媒体
JP2001273673A (ja) 光記録媒体およびその製造方法
JP3138661B2 (ja) 相変化型光ディスク
JP2000011451A (ja) 光学情報記録媒体
JPH07161071A (ja) 光記録媒体
JP2000011450A (ja) 光学的情報記録媒体
JP4086689B2 (ja) 光学的情報記録媒体とその製造方法
JPWO2006112165A1 (ja) 光学的情報記録媒体とその製造方法
JP3289716B2 (ja) 相変化光ディスク
JP4542922B2 (ja) 光学的情報記録媒体とその製造方法
JP3729833B2 (ja) 情報記録媒体
JP2000043414A (ja) 相変化型光記録媒体
JP2972435B2 (ja) 情報光記録媒体とその記録再生方法
JPH05144084A (ja) 光記録媒体とその製造方法